JP2005342961A - インク供給装置、インク供給方法および印刷装置 - Google Patents

インク供給装置、インク供給方法および印刷装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 記録ヘッド内の圧力を積極的に制御することによって、記録ヘッド内の負圧の変動を抑制する。
【解決手段】 インクタンクには、循環流路531が異なる2箇所で連結されている。循環流路531と記録ヘッド811とは連結流路532によって連結され、循環流路内531でのインク流量は、インク流量制御手段536によって制御される。インク流量制御手段536によって循環流路531内におけるインク流量を制御することにより連結流路532を介して記録ヘッド811内の圧力を制御する。
【選択図】 図9


Description

本発明は、インクジェット記録装置の記録ヘッドにインクを供給するインク供給装置、インク供給方法および印刷装置などに関する。
記録媒体に対して記録ヘッドからインクを吐出し、画像を形成するインクジェット記録装置は、複数のノズルを高密度に配置した小型な記録ヘッドを用いて高精細な画像を形成することができると共に、複数の記録ヘッドを配置し、各記録ヘッドに対して異なる複数色のインクを供給することで比較的安価かつ小型な構成にてカラー化を実現できるなどの多くの利点を有するものとして知られている。このため、インクジェット記録装置は、業務用、家庭用を問わず、プリンタ、ファクシミリおよび複写機など、様々な画像出力装置に用いられている。
このようなインクジェット記録装置においては、記録ヘッドのインク吐出動作を安定化させるために、記録ヘッド内のインクを一定の負圧に維持することが重要である。そのため一般には、記録ヘッドにインクを供給するインク供給系中に負圧発生手段を備え、その負圧発生手段によって負圧を付与したインクを記録ヘッドに供給している。
従来、このような負圧発生手段としてインクタンク内に収容したスポンジ状のインク吸収体の毛管作用を利用して負圧を発生する構成がある(例えば特許文献1)。
また、インクタンク内を負圧に維持するように、インクタンクの少なくとも1部を形成する可撓性部材をインクタンク外方に付勢するばねなどの付勢手段を備えた構成などが採用されている(例えば特許文献2)。
また、記録ヘッドよりも下方の位置にインクタンクを備えて、水頭差を利用してインクに負圧を付与する構成もある(例えば特許文献3)。
このような負圧発生手段によって一定の負圧が付与されたインクは、インクの吐出に伴って上昇する記録ヘッド内の負圧との差圧により、記録ヘッド内に引き込まれるようにして供給される。この結果、記録ヘッド内が一定の負圧に維持されることになる。
特開平07−068776号公報 特開2001−315350号公報 特開平06-183018号公報
しかし、上記のような負圧発生手段を備えたインク供給系は、インクの吐出に伴って上昇する記録ヘッド内の負圧に起因する圧力差を利用して、インクをインクタンクから記録ヘッド内に引き込むように供給しているため、例えば、記録ヘッドにおける単位時間当たりのインク消費量が急増したときにインクの供給が追いつかず、記録ヘッド内の負圧が上昇傾向となるおそれがある。また、記録ヘッドにおける単位時間当たりのインク消費量が急減したときには、インクの慣性によって記録ヘッド内の負圧が下降傾向となるおそれがある。記録ヘッド内の負圧が変動した場合には、記録ヘッドのインク吐出動作が不安定となって、画像の記録品位の低下を招くおそれがある。特に、大判の印刷媒体に画像を高速記録するような産業用の印刷装置においては、瞬時的なインク消費量の変化が大きいために記録ヘッド内の負圧が変動しやすく、高い記録品位の要求に応えるためにも記録ヘッド内の負圧の変動を小さく抑えることが重要となる。
本発明は、記録ヘッド内の圧力を積極的に制御することによって、記録ヘッド内の負圧の変動を抑制することができるインク供給装置、印刷装置およびインクタンクの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の構成を有する。
すなわち、本発明の第1の形態は、インクタンク内に貯留されたインクを記録ヘッドに供給するインク供給装置であって、前記インクタンク内に異なる2箇所で連結された循環流路と、前記循環流路と前記記録ヘッドとを連結する連結流路と、前記循環流路内でのインク流量を制御するインク流量制御手段と、を備え、前記制御手段により前記循環流路内におけるインク流量を制御することにより、連結流路を介して前記記録ヘッド内の圧力を制御することを特徴とする。
また、本発明の第2の形態は、インクを吐出する複数のノズルを有する記録ヘッドに対し、インクタンク内に貯留されたインクを供給するインク供給手段を備える印刷装置において、前記インク供給手段は、前記インクタンク内に異なる2箇所で連結された循環流路と、前記循環流路と前記記録ヘッドとを連結する連結流路と、前記循環流路内でのインク流量を制御するインク流量制御手段と、を備え、前記制御手段により前記循環流路内におけるインク流量を制御することにより、連結流路を介して前記記録ヘッド内の圧力を制御することを特徴とする。
また、本発明の第3の形態は、インクタンク内に貯留されたインクを記録ヘッドに供給するインク供給方法であって、前記インクタンクと異なる2箇所で連結された循環流路を形成すると共に、前記循環流路と前記記録ヘッドとを連結する連結流路を形成し、前記循環流路内におけるインク流量を制御することにより、連結流路を介して前記記録ヘッド内の圧力を制御することを特徴とする。
また、本発明の第4の形態は、インクタンク内に貯留されたインクを記録ヘッドに供給し、前記記録ヘッドのノズルからインクを吐出させて印刷を行うようにした印刷方法であって、前記インクタンクと異なる2箇所で連結された循環流路を形成すると共に、前記循環流路と前記記録ヘッドとを連結する連結流路を形成し、前記循環流路内におけるインク流量を制御することにより、連結流路を介して前記記録ヘッド内の圧力を制御することを特徴とする。
また、本発明の第5の形態は、印刷装置に設けられた記録ヘッドに供給すべきインクを収納するインク収納部を有するインクタンクであって、前記インク収納部の異なる2箇所に連結されると共に前記インクタンクに連結可能な循環流路と、前記循環流路内でのインク流量を制御するインク流量制御手段と、を備え、前記循環流路と記録ヘッドとを連結し、前記インク流量制御手段により前記循環流路内におけるインク流量を制御することにより、連結流路を介して前記記録ヘッド内の圧力を制御可能としたことを特徴とする。
本発明によれば、インクタンク内に異なる2箇所で連結された循環流路内におけるインク流量を制御することにより、連結流路を介して前記記録ヘッド内の圧力を積極的に制御することが可能となり、これによって、記録ヘッドから吐出されるインク量の変動に起因する記録ヘッド内の圧力変動を抑制することが可能になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、図1および図2のような画像形成システムに組み込まれる装置としての適用例である。
(画像形成システムの概要)
図1および図2は、それぞれ、画像形成システムの概要を示すブロック図および模式的斜視図である。本例のプリンタ複合システムは、概して、情報処理装置100および画像形成装置200からなり、画像形成装置200は、媒体搬送装置117およびプリンタ複合システム400を具え、プリンタ複合システムは、独立した複数のエンジンであるプリンタユニット(以下、「印刷装置」または「記録装置」とも言う)116−1〜116−5を有する。
ここで、情報処理装置100は形成すべき画像データの供給源であり、1枚の画像を領域分割し、プリンタ複合システム400を構成する複数のプリンタユニット116−1〜116−5のそれぞれに分割画像データを供給する。媒体搬送装置117は、プリンタユニット116−1〜116−5の配列によって記録可能な範囲に対応した幅方向のサイズを有する印刷媒体206を搬送する。また、その印刷媒体206の端部(紙端)を検出して、各プリンタユニット116−1〜116−5の記録開始位置を規定するための信号を出力する。
プリンタ複合システム400は、印刷媒体206上の記録領域を分割して記録を行うべく配列された複数(本例では5台)のプリンタユニット116−1〜116−5を有する。各プリンタユニットは、情報処理装置100から供給された分割画像データに基づき、媒体搬送装置117により規定されるタイミングにて、担当する記録領域に対し、それぞれ独立して印刷動作(記録動作)を実行する。各プリンタユニットには、印刷媒体206に対してフルカラー記録を行うべく、イエロー(Y)、マゼンタ(M)およびシアン(C)の三原色にブラック(K)のインクをそれぞれ吐出するための記録ヘッドが搭載され、各記録ヘッドに対しては、インク供給源であるインクタンク203Y、203M、203Cおよび203Kからそれぞれの色のインクが供給される。
図1において、CPU101は、情報処理装置100全般のシステム制御を掌る中央演算処理装置である。情報処理装置100において、CPU101は、オペレーティングシステム(OS;Operating System)の制御の下、画像データの生成や編集を行うためのアプリケーションプログラム、本実施形態に関わる画像分割プログラム、複数のプリンタユニット116−1〜116−5の制御プログラム(プリンタドライバ)、および媒体搬送装置117の制御プログラム(図5にて後述)等が規定する処理を実行する。
CPU101のシステムバスは階層的なバス構成を有し、例えば、ホスト/PCIブリッジ102を介してローカルバスとしての例えばPCIバスに接続され、さらにPCI/ISAブリッジ105を介してISAバスと接続されて、各バス上の機器と接続される。
メインメモリ103は、OS、アプリケーションプログラムおよび上記制御プログラムの一時的記憶領域が設けられるRAM(Random Access Memory)であり、さらに各プログラム実行のための作業用メモリ領域としても用いられる。これらのプログラムは、例えばハードディスクドライブHDD104から読み出されてロードされるものである。なお、システムバスにはキャッシュメモリ120と呼ぶSRAM(Static RAM)を使用した高速のメモリをもち、メインCPU101が常時アクセスするようなコードおよびデータはここに保存される。
ROM(Read Only Memory)112は、入出力回路(図示せず)を介して接続されるキーボード114、マウス115、CDD111およびFDD110等の入出力機器を制御するプログラム(BIOS;Basic Input Output System)、システムのパワーON時の初期化プログラム、および自己診断プログラム等を格納する。EEPROM(Electronic Erasable Programmable ROM)113は、恒久的に利用する各種のパラメータを記憶させるための不揮発性のメモリである。
ビデオコントローラ106はVRAM(Video RAM)107に書き込まれたRGBの表示データを連続的且つ循環的に読み出し、CRT,LCD,PDP(Plasma Display Panel)等のディスプレイ108に画面リフレッシュ信号として継続的に転送する。
プリンタユニット116−1〜116−5との通信インタフェース109はPCIバスに接続されており、使用可能なインタフェースとしては、例えばIEEE1284の標準に準拠した双方向セントロニクスインターフェース,USB(Universal Serial Bus),ハブ接続等がある。図1では、通信インタフェース109を介してハブ140が接続され、さらにこのハブ140がプリンタユニット116−1〜116−5および媒体搬送装置117のそれぞれに接続された構成が示されている。また、本実施形態では有線タイプの通信インタフェース109を使用しているが、無線LAN等の通信インタフェースが用いられるものでもよい。
印刷プログラム(プリンタドライバ) は、情報処理装置100に接続されている複数の印刷装置116−1〜116−5の台数(すなわち1ページの画像を分割する分割数に対応)を設定する手段と、印刷装置116−1〜116−5のそれぞれが印刷を担当する領域(分割幅)を設定する手段と、各印刷装置が1ページ内のどの部分の画像を分担するかを示す印刷担当部の関連付け設定手段とを有している。そして、これらの各種設定手段によって設定された内容に基づいて1ページの画像を分割し、各々の印刷装置116−1〜116−5へ画像データを転送し、印刷を行わせる。
前述した通り、印刷プログラムは、複数の印刷装置116−1〜116−5に対して印刷データの生成および印刷データの転送処理を行うので、プログラム自身、または印刷プログラム内の印刷データ生成処理および印刷データ転送処理を並列(マルチプロセス、マルチスレッド)に動作させ、高速に処理できる。
再び図2を参照するに、情報処理装置100と複数の印刷装置116−1〜116−5および搬送装置117とはハブ140を介して接続され、印刷データ、動作開始および終了コマンド等の転送を行う。また、印刷装置116−1〜116−5の各々(以下、特定しない場合は符号116で参照する)と搬送装置117との間も信号接続され、印刷媒体206の先端検出ないし印刷先頭位置の設定や、媒体搬送速度と各印刷装置における印刷動作(インク吐出動作)とを同期させるための信号を授受する。
各印刷装置116には、例えば印刷媒体206に対して連続的なフルカラー記録を行うべく、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)のインクをそれぞれ吐出するための記録ヘッド811Y、811M、811Cおよび811Kの4本の記録ヘッド(以下、特定しない場合は符号811で参照する)が搭載されている。媒体搬送方向における各色インク用記録ヘッドの並び順は各印刷装置間で等しく、従って色の重なり順も等しい。各記録ヘッドのインク吐出口は、印刷媒体の幅方向(媒体搬送方向に直交する方向)に600dpi(ドット/インチ;参考値)の密度で4インチ(参考値。約100mm)にわたって配列され、従って全体として約500mmの最大記録幅を満たすものである。
各印刷装置116における記録ヘッド811Y、811M、811Cおよび811Kに対しては、インク供給源であるインクタンク203Y、203M、203Cおよび203Kから専用のチューブ204を介してそれぞれの色のインクが供給される。
(印刷装置の制御系)
図3は、各印刷装置116における制御系の構成例を示す。
図において800は、後述する処理手順に対応したプログラム等に従って印刷装置116の全体的な制御を行うCPU(制御部)、803は、そのプログラムや固定データを格納したROM、805は作業用メモリ領域として用いられるRAM、814は、CPU800が制御のために使用する所要のパラメータ等を、印刷装置の電源が遮断されている場合にも保持しておくために記憶するEEPROMである。
802は、USBケーブルを介して情報処理装置100に対し印刷装置116を接続するためのインタフェースコントローラ、801は各色画像データを展開するためのVRAMである。804は、インタフェースコントローラ802に受信した画像データをVRAM801に転送するとともに、印刷の進捗に従って画像データを読み出す制御を行うメモリコントローラである。情報処理装置100からUSBケーブルを介して、分割された印刷データがインタフェースコントローラ802に受信されると、CPU800は、その印刷データに付加されたコマンドを解析した後、記録データの各色成分のイメージデータをVRAM801にビットマップ展開する指示を行う。この指示を受けて、メモリコントローラ804は、画像データをインタフェースコントローラ802からVRAM801に高速に書き込む。
810は、各色記録ヘッド811Y、811M、811Cおよび811Kを制御するための制御回路である。809は、記録ヘッド811の吐出口が形成された面を密閉キャップするキャッピング機構(不図示)の駆動源であるキャッピングモータであり、入出力ポート806、駆動部807を介して駆動される。印刷装置116の非使用時等においては、キャッピングモータ809を駆動することにより、記録ヘッド811Y、811M、811Cおよび811Kとキャッピング機構とを相対移動させてキャッピングが行われる。一方、印刷すべき画像データがVRAM801に展開された場合には、キャッピングモータ809を駆動することにより、記録ヘッド811Y、811M、811Cおよび811とキャッピング機構とを相対移動させてキャッピング状態を解除し、後述の媒体搬送装置117からの印刷開始信号を待つことになる。尚記録ヘッド811Y、811M、811Cおよび811Kは不図示の記録ヘッドU/Dモータによって上下方向に移動可能であり、記録動作時以外の待機中はキャッピング位置にて密閉キャップされる。 812は、媒体搬送装置117から印刷媒体206の頭出し信号と媒体の移動に同期した位置パルス信号を受信し、これらに適切に同期して印刷動作を実行するためのタイミング信号を発生する同期化回路である。すなわち、印刷媒体206の搬送に伴う位置パルスに同期してVRAM801のデータがメモリコントローラ804にて高速に読み出され、記録ヘッド制御回路810を介して記録ヘッド811に転送されることで、カラー記録(印刷)が行われる。
ポンプモータ820は記録ヘッド811Y、811M、811Cおよび811Kのインク流路の一端に組み込まれた後述(図9参照)のポンプ548を駆動する正逆転可能なモータで、ソレノイド821は記録ヘッド811Y、811M、811Cおよび811Kと後述のサブタンク間に介在するバルブ503の開閉駆動するアクチュエータである。
ポンプモータ508は記録ヘッド811Y、811M、811Cおよび811Kとやはり後述(図9参照)のサブタンク間に挿入されたポンプ536を駆動する正逆可能なサーボモータで、記録ヘッド811Y、811M、811Cおよび811K内部の圧力センサ544の出力をポンプモータ制御部822にフィードバックすることによりサーボ制御される。
ポンプモータ820、508、及びバルブ制御用ソレノイド821、加えて圧力センサ544は各インク色に対応した記録ヘッド811Y、811M、811Cおよび811K各々に対して独立に備えられている。
これらは本発明の特徴的な構成要素であり、詳細に関しては後述する。
(搬送装置の構成および制御系)
図2を参照するに、媒体搬送装置117は、幅方向に大きく搬送方向には任意のサイズをもつ印刷媒体の搬送にも適したものである。また、印刷装置116−1〜116−5が有する記録ヘッド810との対向部位において印刷媒体206の被記録面を平坦に規制するために、メディアステージ202が設けられている。印刷媒体には種々の厚みを有するものが用いられるので、厚紙であってもその被記録面が平坦となるようにするために、印刷媒体のメディアステージ202への密着性を向上させるための手段が付加されていてもよい。搬送モータ205は、メディアステージ205上面に密着した印刷媒体を搬送するための搬送ローラ列205Aの駆動源である。
図4は、媒体搬送装置117の制御系の構成例を示す。
図において、901は図5について後述する処理手順に対応したプログラム等に従って媒体搬送装置の全体的な制御を行うCPU、903は、そのプログラムや固定データを格納したROM、904は作業用メモリ領域として用いられるRAMである。
902は、情報処理装置100に対し媒体搬送装置116を接続するためのインタフェースである。905は、画像形成装置に対してユーザが種々の指示や入力を行うための入力部や所要の表示を行うための表示部を有した操作パネルであり、本例では媒体搬送装置に設けてある。
908はサクションモータであり、印刷媒体のメディアステージ202への密着性を向上させるための手段の一例として、メディアステージ202の下部からメディアステージ202の搬送面に開口させた多数の微細孔を介して吸引を行うことで印刷媒体の吸着を行わせる真空ポンプの駆動源をなす。そして、情報処理装置100からインタフェース902を介し搬送開始コマンドを受信すると、CPU901によりまずサクションモータ908が起動され、印刷媒体206がメディアステージ202の上面に吸着されるように動作する。
907は、サクションモータ908およびその他所要の作動部を駆動するための駆動部である。909は搬送モータ205の駆動部である。
912はロジック回路であり、搬送モータ205の軸に備えられたロータリ(回転式)エンコーダ910の出力を受容し、印刷媒体を定速度搬送させるべく搬送モータ205のフィードバック制御を行うためのサーボ系が構成される。ここで搬送速度は、CPU901からロジック回路912に書き込まれた速度指示値にて任意に設定可能である。なおロータリエンコーダ910は、搬送モータ205の軸ではなく搬送ローラ列205Aと同軸に備えられたものでもよい。
ロジック回路912には、印刷媒体206の先端が印刷開始位置近傍に到達したことを検出するべく、印刷位置より搬送方向上流側に設けた媒体検知センサ911の出力も入力される。そしてロジック回路912は、媒体検知センサ911が印刷媒体先端を検出する位置から各印刷装置までの搬送方向上の距離に応じて、適切な印刷指示信号を各印刷装置に出力する。本実施形態では、図2に示すように、印刷装置116−1〜116−5は搬送方向に2列に並んでいるため、すなわち搬送方向上流側には印刷装置116−1、116−3および116−5が配置され、下流側には印刷装置116−2および116-4が配置されているため、2種の印刷指示信号914,915を出力する。なお、印刷装置の取り付け位置には誤差のあることを考慮し、媒体検知センサ911から各印刷装置までの物理的な距離に応じて、各印刷装置毎に印刷開始信号914または915に対して独立に補正を加えるようにしてもよい。
また、ロジック回路912はエンコーダ910の出力を適切に変換して印刷媒体の位置パルス913を生成し、各印刷装置はこの位置パルス913に同期して印刷動作を行う。なお、位置パルスの分解能は適宜のものであってよく、例えば複数の印刷ライン(行)分に設定されるものでもよい。
さらに、媒体搬送装置117における印刷媒体の搬送部の構成としては、図2に示したような固定のメディアステージ202を具えたものに限られない。例えば、印刷位置に対する媒体搬送方向の上流側および下流側に配された一対のドラムに架け渡された無端の搬送ベルトを具え、その搬送ベルト上に印刷媒体を担持しつつ、ドラムの回転に伴う搬送ベルトの走行によって印刷媒体の搬送を行うものでもよい。これらの形態は、カット紙状又は連続紙状、いずれの記録媒体でも搬送可能である。
(画像形成システムの動作概要)
図5は、情報処理装置100と、プリンタ複合システム400の印刷装置116と、媒体搬送装置117との相互の動作手順を示す。
印刷実行のため情報処理装置100上で各印刷装置への分割印刷データを作成し(ステップS1001)、送信を行う。印刷装置116は、そのデータの受信に応じてキャッピング状態を解除するとともに、VRAM801へのデータ展開を行う(ステップS1041)。また、全ての印刷装置116−1〜116−5で受信が完了すると、情報処理装置100は媒体搬送装置117に搬送開始コマンドを送信する(ステップS1002)。
これに応じ、媒体搬送装置117ではまずサクションモータ908を駆動し(ステップS1061)、印刷媒体206をメディアステージ202上に吸着する準備を行う。次に搬送モータ205を駆動して印刷媒体206の搬送を開始し(ステップS1062)、その先端を検知(ステップS1063)した後、各印刷装置116−1〜116−5に印刷開始信号914および915と、位置パルス913とを送信する(ステップS1064)。上述の通り、印刷開始信号は媒体検知センサ911から各印刷装置までの距離に関係して出力される。
印刷装置116において印刷動作(ステップS1042)が終了すると、印刷終了ステイタスを情報処理装置100に送信し(ステップS1043)、処理を終了する。この際、各記録ヘッド801をキャッピング機構によってキャッピングすることで、ノズル(吐出口)の乾燥や目詰まり等を防ぐようにする。
印刷が完了し、印刷媒体206がメディアステージ202上から排出されると(ステップS1065-Y)、媒体搬送装置117は情報処理装置100へ搬送終了ステイタスを送信し(ステップS1066)、次にサクションモータ908および搬送モータ205をそれぞれ停止して(ステップS1067、S1068)、動作を終了する。
(プリンタ複合システムへの信号系)
図6は、プリンタ複合システムを構成する印刷装置116−1〜116−5への信号系の一例である。印刷装置116−1〜116−5のそれぞれに接続される信号系としては、大きく2系統ある。一方は、情報処理装置100から供給される分割印刷データ(動作開始および終了コマンド等を含む)の伝達に係るもの、他方は、媒体搬送装置117から供給される記録タイミングの規定信号(印刷開始信号および位置パルスを含む)の伝達に係るものである。
図6の例では、前者は、情報処理装置100と印刷装置116−1〜116−5とを中継するハブ140を具え、このハブ140は、情報処理装置100に対しては例えば100BASE-T規格のコネクタ/ケーブル142を介して、また印刷装置116−1〜116−5のそれぞれに対しては例えば10BASE-T規格のコネクタ/ケーブル144を介して接続されている。
記録タイミングの規定信号の伝達系統は、図6の例では、転送制御回路150と同期回路160とを有し、これらは図4におけるロジック回路912を構成する回路部として設けられていてもよい。転送制御回路150は、搬送モータ205の軸に備えられたロータリエンコーダ910の出力ENCODERと、媒体検知センサ911による印刷媒体先端部の検出出力TOFとを同期回路160に供給する。
同期回路160には印刷動作許可回路166が設けられ、分割画像データの受信の完了に応じた各印刷装置116−1〜116−5からの動作準備完了信号PU1-RDY〜PU5-RDYの論理積を取ることで、全ての印刷装置の動作準備が完了した時点(キャップ状態の解除等)で印刷動作を許可する信号PRN-STARTを出力する。また同期回路160には、動作準備完了信号PU1-RDY〜PU5-RDYに関連した表示を行うLED等の表示部167が設けられ、ユーザの目視による印刷装置の動作準備完了の確認に供するようになっている。さらに同期回路160には、ユーザ等が手動で印刷装置を強制的にリセットするためのリセット回路部168および、例えば印刷媒体1枚分の記録完了を待って一時停止させるためのおよびポーズ回路部169が付加されている。
また同期回路160は、各印刷装置が同期して印刷動作を行うための同期信号(Hsync)である位置パルス913(例えば印刷媒体の搬送量1インチあたり300個のパルス信号)をエンコーダ出力ENCODERから生成する同期信号発生回路部162と、各印刷装置の媒体搬送方向上の位置に応じた遅延信号である印刷指示信号914,915を印刷媒体先端部検出出力TOFから生成する遅延回路164とを有する。
印刷媒体搬送方向上流側の印刷装置116−1、116−3および116−5の記録動作は、媒体検知センサ911からこれら印刷装置の配設位置までの距離分だけ遅れをもった遅延信号である印刷指示信号(TOF-IN1)914の受信をもって開始する。媒体検知センサ911からこれら印刷装置の配設位置までの距離が零であれば、検出出力TOFとほぼ同時に印刷指示信号914が供給される。
一方、より下流側に配置された印刷装置116−2および116-4の記録動作は媒体検知センサ911からこれら印刷装置の配設位置までの距離分だけ遅れをもった遅延信号である印刷指示信号(TOF-IN2)915の受信をもって開始する。本実施形態では、媒体検知センサ911からこれら印刷装置の配設位置までの距離を450mmに設定しており、従って、同期信号(Hsync)である位置パルス913が印刷媒体の搬送量1インチ(25.4mm)あたり300パルスであれば、検出出力TOFから5315パルス分遅れて印刷指示信号915が供給される。
なお、上述のように各印刷装置の媒体搬送方向の微小な記録位置を個別に補正するために、あるいは印刷装置を2列に整列させないような場合を考慮して、各々の印刷装置毎に独立して印刷指示信号を供給するようにしてもよい。
図6から明らかなように、印刷装置116−1〜116−5のそれぞれは、情報処理装置100から分割印刷データの供給を受けるとともに、媒体搬送装置117から供給される記録タイミングの規定信号に応じ、独立して印刷動作を行うものである。つまり、それぞれの印刷装置116−1〜116−5は、信号系に関して完結したプリンタユニットであって、印刷データの供給や記録タイミングが一の印刷装置を経由して他の印刷装置に伝達されるような構成ではなく、自らが用いる記録ヘッド811Y〜811Kおよび各記録ヘッドに配列されるノズルに対応してそれぞれにデータを整列し、規定のタイミングにてインク吐出動作を行う手段(シフトレジスタやラッチ回路など)を個々に有するものである。すなわち、印刷装置116−1〜116−5はそれぞれ同様のハードウェアを有し、同様のソフトウェアにて動作を行うもので、一の印刷装置の動作が他の印刷装置の動作に直接影響を与えることはないが、全体として一つの画像データを印刷すべく協働するものである。
(インク系の概要)
本例における印刷装置116−1〜116−5のそれぞれは、独立して動作可能なプリンタであることに加え、各印刷装置における各記録ヘッド811に対するインク供給系と、各記録ヘッド811に対する回復系とを含むインク系についても互いに独立した構成を有している。
図7は、インク系のうち特にインク供給系の構成を説明するための模式図である。この図に示すように、各印刷装置116における記録ヘッド811Y、811M、811Cおよび811Kに対しては、インク供給源であるインクタンク(以下、メインタンクとも言う)203Y、203M、203Cおよび203Kから、専用のチューブ204Y、204M、204Cおよび204Kを介しそれぞれの色のインクが分配供給される。なお、インクの供給方式としては、インクタンクに常時流体連通していわば連続的にインクが供給されるものでもよいし、あるいは後述のように、各記録ヘッド毎に設けたインク供給ユニットに保持されるインクが少なくなった時点で流体連通するようにすることで、いわば間歇的にインク供給がなされるものでもよい。
本実施形態の回復系は、記録ヘッド811の吐出口形成面に接合して、吐出口より強制排出されるインクを受容するキャップを備え、さらに当該受容されたインクを再利用可能に循環させるように構成される。
ここでキャップは、印刷媒体206搬送面の下側すなわちメディアステージ202の内側にあって、記録ヘッドの吐出口形成面と対向ないし当接可能に設けることができる。しかしロール紙など連続紙状の印刷媒体を扱う用途を考慮し、印刷媒体の取り外しなどを伴わずに回復動作が行えるように、印刷媒体206搬送面の上側すなわち記録ヘッド811と同じ側に配置されたものでもよい。
以上のように、本実施形態においては、各印刷装置における各記録ヘッド811に対するインク供給系および回復系についても、印刷装置間で互いに独立した構成を有している。これによって、各印刷装置の動作状態すなわち印刷量等に応じて、適切な量のインク供給や回復動作が可能となるのである。
(インク系の構成例)
図8は1つの記録ヘッドに対するインク系の主要部の配置関係を、図9は1つの記録ヘッドに対するインク系の内部構成例を示したものである。記録ヘッド811には、2つのインク接続管が接続されており、一方のインク接続管は、記録ヘッドへのインクの供給をなすとともに好ましい負圧を維持、制御するためのインク供給流路530を構成している。また、他方のインク接続管は記録ヘッド811毎のインク供給ユニット(以下、サブタンクと称す)540にポンプ548および一方向バルブ551を介して接続されたインク流路550を構成している。
なお、この実施形態で使用する記録ヘッド811は、例えば、図10に示すような構成を有するものとなっている。すなわち、記録ヘッドは600dpiの密度で4インチ幅にわたって配列したノズル、すなわち2400本のノズル50を備える。ノズル50の一端は吐出口51であり、他端はインク供給路54と接続している。ノズル50内には、インクを吐出するためのエネルギを発生する素子として、例えば通電に応じインクを加熱発泡させる熱エネルギを発生する電気熱変換素子(ヒータ)52が設けられている。そして、ヒータ52に1〜5μ秒程度の通電を行うことでインクが加熱され、ヒータ表面では300℃以上の温度で膜沸騰を開始する。それによってインクは慣性力を受け、吐出口51から吐出されて印刷媒体に着弾し、画像を形成する。また、ノズル50には流体制御素子としてのノズル弁53が配置される。これは、吐出口側にあるインクには慣性力が効果的に作用するようにする一方、供給路側には圧力波の伝播を阻止するように、インクの発泡に応じて変位する部材である。なお、56はインク供給路54の供給側と戻り側とに夫々設けたフィルタである。
図11は、記録ヘッド811とインクタンクとを連結する前述のインク供給流路、およびこのインク供給路に設けられる負圧発生手段の構成を示す図である。
図11において、インク供給路530は、サブタンク540の底部における異なる2箇所に両端部が連通する循環流路531と、この循環流路531の中間部分と記録ヘッド811とを連結する連結流路532とにより構成されており、この連結流路532内には、インクの流通、遮断を行う圧力調整バルブ535が連結されている。
また、サブタンク540には、循環流路531内でインクを流動させる圧力調整ポンプ536が設けられている。この圧力調整ポンプ536は、サブタンク540の上面に設けられたモータ501により正方向または逆方向へと回転する回動軸536bと、この回動軸536bに固定されて回転する羽根車536aとによって構成された軸流ポンプとなっており、前記羽根車536aは、循環流路531の一端部におけるサブタンク540との流通口h1の近傍に配置されている。羽根車536aは、その正転においてサブタンク540内のインクを流通口h1から循環流路に送り出し、逆転によって循環流路531内のインクを流通口h1からサブタンク540内に引き込んで図中の矢印に示す方向に循環させる、よう作用する。
また、循環流路531の他端部には、サブタンク540と循環流路531との間で流動するインク量を調整する流量調整バルブ(流抵抗調整手段)503が設けられている。本例では、循環流路531の他端部が3つの分岐路531aに別れ、各分岐路531aのサブタンク540との流通口h2を、球状の弁体503aを進退させることによって開閉させるものとなっている。弁体503aの進退動作は弁体503aに設けられた軸503bを進退させるソレノイド503cによって行う。この弁体503aによって流通口h2を選択的に開閉させることにより、循環流路531の他端部とサブタンク540との流通口h2の全体的な開口面積を段階的(ここでは3段階)に変化させることが可能であり、この流通口h2の開口面積を変化させることによって循環流路531とサブタンク540との間のインクの流抵抗が調整される。なお、本実施形態では、前記圧力調整ポンプ536と、流量調整バルブ503と、これらを制御する制御部としてのCPU800によって、インク流量制御手段を構成している。
そして、モータ501によって羽根車を正転させ、循環流路531に矢印で示す方向の流れを生成することで連結流路532には負圧が発生し、連結流路532におけるインクの供給量が制御される。また、連結流路532には、インクの流通、遮断を切り替える圧力調整バルブ535が接続されている。
この圧力調整バルブ535としては、例えば、図12(a),(b)のように、連結流路532上に介装された球体状の弁体556と、この弁体556を受けるシート体557とを備え、ソレノイドにより進退するプランジャ555に弁体556を接続した構成のバルブ558とすることができる。この場合には、ソレノイドへの通電を制御して、弁体556をシート体557に対して受容/離脱させることでインク流路を開閉することができる。図12(a)は、インク流路の開状態、図12(b)はインク流路の閉状態を示す。
ここで、バルブ535および503を含め、インク供給経路の各部に配されるバルブとしては、制御信号に応じ流路を適切に開閉または流量を適切に制御できるものであれば、図11および図12に示すものに限らず、いかなる形態のものが用いられてもよい。但し、バルブ503については、応答性が高い高性能の負圧制御を可能とするため、ピエゾ素子のような自重の軽い素子をアクチュエータとして用いるものを使用することも有効である。
また、圧力調整ポンプ536を含め、インク供給経路の各部に配されるポンプとしては、駆動信号に応じてインクを移送可能なものであれば、いかなる形態のものが用いられてもよい。しかし、特にポンプ536は、本実施形態ではインクの流れの方向を切り替え可能で、また流量調整バルブ503と協働して圧力変動の少ないインク流量調節が可能なものが好ましい。
このため、本例では、前述のように、連結流路530に対してインクを供給する方向と、引き込む方向とに切り替え可能で、回転方向および回転数の制御が可能なモータ(不図示)により駆動される定圧軸流型のポンプを用いている。また、ポンプ548としては、ギアポンプなどを用いることができる。ポンプ536の回転方向に関して以下では、記録ヘッド811に向かってインクを供給する方向への運転を正転、記録ヘッド811からインクを引き込む方向への運転を逆転と称する。
また、図9および図11に示すように、サブタンク540は対向する一対の可撓性部材を有する可動部540Aと、これらの間に配設された圧縮ばね540Bとを有し、このばね540Bの伸縮によってサブタンク540内部の急激な圧力変動を抑える。
又、ヘッド811近傍には内部の圧力を検知する圧力センサ544を備え、CPU800は圧力センサ544の出力を読み出し、両方向に回転可能なポンプ536後述のフィードバック(又はフィードフォワード)制御によって内部の圧力を所望の値に設定する。
サブタンク540内には不図示の圧力センサが取り付けられ、サブタンクのインク残量が減り、圧力が所定値を下回るとメインタンク203から自動的に補充される。
メインタンク203は各色について2つ設けられ、そのいずれかを方向制御弁534−1で選択し、ポンプ534−2の駆動に応じてサブタンク540へとインクを供給できる構成になっている。このチューブ204とサブタンク540とを連結するジョイント42は、例えば、図13に示すような構成を有するものとなっている。すなわち、ジョイント42,43のそれぞれの結合部には、連通孔が形成されたバルブゴム66A,66Bが設けられている。ジョイント42,43が接続されていないときには、図13(a)に示すように、バルブばね65A,65Bによって付勢されている球状の弁体63A,64Aがバルブゴム66A,66Bにおける連通孔の開口部を閉塞している。これにより、ジョイント42,43のそれぞれに接続されているインク流路は、いずれも外気と遮断されている。ジョイント42,43を接続するときは、図13(b)に示すように、それらを近接させて、バルブゴム66A,66Bを密着させると共に、弁体63Bに設けられたレバー67によって弁体63Aを押す。この結果、弁体63A,64Aがバルブゴム66A,66Bから離れて、ジョイント42,43のそれぞれに接続されているインク流路が互いに接続される。
なお、ジョイント42,43の構成としては、非接続時に開口部を遮断してインク漏洩を阻止し、また外気と遮断した状態でインク流路を接続可能な構成であればいかなるものでもよい。
また、このようにジョイントの適宜の接続および分離を行うことで流体連通のオン/オフを行うものの他、供給経路自体は常時接続しておき、開閉バルブによって流体連通のオン/オフを行うようにしてもよい。要は、それぞれの分割画像データの内容に応じて各印刷装置間のインク要求量が異なるときに、各印刷装置間のインク供給が互いに干渉しないような構成であればよい。この意味でも、本実施形態の印刷装置の独立性が担保される。
図14(a),(b)は、ジョイント43に接続されるインクタンク203(203Y,203M,203C,203K)の概略構成図である。本例のインクタンク203は、インクを収容した可撓性のインク袋69と、それを収納するタンクハウジング68とを含む。タンクハウジング68には、大気連通孔71が形成されていると共に、記憶素子70が取付けられている。記憶素子70には、インクタンク203に関連する種々の情報を記憶させることができる。例えば、収容するインクの種類、インクの残量、インクタンクの形式などの情報を書き込み、それを必要に応じて読み出して利用することができる。インク袋69は、その内部に収容するインクの消費に応じて図14(a),(b)のように変形する。したがって、インク袋69内のインクを外気と遮断した状態のまま供給することができる。
ここで再度図9に戻り説明する。
記録ヘッド811に接続されるもう一方の接続管によって、インクを次の通り循環させることが可能である。
インク流量調整バルブ503は開いた状態で、ポンプ548を記録ヘッド811からインクを引き込む方向に回転させると、インクはサブタンク540⇒バルブ503、ポンプ536⇒バルブ535⇒記録ヘッド811⇒ポンプ548⇒弁552⇒消泡室532⇒脱気装置38⇒サブタンク540の経路で循環され、脱気される。本動作で、ポンプ536は特に回転させなくとも性能上問題はない。尚この際記録ヘッド811ではフィルタ581の流抵抗等によって、僅かながらキャップ機構44のインク溜り部にインクが排出される。
印刷装置には、記録ヘッド811のインク吐出性能を良好な状態に維持、又は回復させるための回復系構成要素である前述のキャップ機構44が設けられている。
キャップ機構44は印刷動作中、記録ヘッド811の吐出口形成面側から印刷の邪魔にならない部位に退避する一方、待機中や記録ヘッド811の回復処理が必要なときには吐出口の形成面を密閉キャップする。
記録ヘッド811の健全な状態を回復させるための加圧回復動作時の説明する。
記録ヘッド811をキャップ機構44のキャップ580でキャップした状態にて、先ずバルブ535を閉じ、続いてインク回収用吸引ポンプ45を駆動開始してキャップ機構44のインク溜り部のインク吸引を始める。
そして次に、記録ヘッド811方向にインクを加圧するべくポンプ548を駆動する。するとバルブ535が閉じているため、記録ヘッド811内部は急激に加圧され、各ノズルからは比較的大量のインクが強制的に排出され、記録ヘッド811の各ノズルは健全な状態に回復される。
排出されたインクは既に動作中のポンプ45にて素早く回収され、脱気された後、サブタンク540に戻される。
脱気システム38は、図15に示すように、気体を透過して液体は透過しない材料でなる気液分離膜39で形成されたインク供給路と、その周囲空間を覆う減圧室38Aと、減圧室38Aの出口に備えられ、真空減圧する不図示のポンプとから構成され、気体透過膜39を介してインク流路を流れるインクから気体を効果的に除去する。
以上の各部のポンプやバルブに対する駆動信号やセンサ出力は、図3のCPU800およびI/Oポート806等を含む制御部で授受される。
次に、本実施形態におけるインク供給装置の作用を説明する。
まず、図18を用い、本実施形態に係るインク系の動作を、記録ヘッド811の印刷デューティと記録ヘッドに作用する圧力との観点から説明する。
非吐出時の状態1301にあって、ポンプ536は記録ヘッド811を吐出動作可能な状態とするため、符号1302で示すように一定圧力を発生するようにし、符号1303で示すように記録ヘッド811の圧力を制御する。記録ヘッド811から吐出を開始する場合(符号1304)は、それに先立って予めポンプが発生する圧力を大気圧(0mmAq)に近づけ、負圧を減らす(符号1306,1305)。また、印刷が開始された後も、印刷デューティの変化に応じてポンプ発生圧力の調整を行う。
これらにより、吐出による圧力変化を緩和し、負圧が好ましい吐出可能領域内1307に制御されるようにする。ここで、大気圧に近づけても吐出可能領域内に収まらない場合は、ポンプ536を正転(インク供給方向へ回転)させて、大気圧よりも高い圧力状態(正圧)1311に制御する。逆に印刷デューティが減少する場合(符号1310)は、サブタンク540から記録ヘッド811へ向かうインクの慣性力などによって記録ヘッド811のノズルからインクが漏出するのを防止すべく、ポンプ発生圧力を負圧にする(符号1309)。
なお、印刷デューティに基づいてポンプ536の駆動を制御することで、記録ヘッド811内の負圧は、好ましい吐出可能領域内1307に制御されるようになる。なお、ポンプ536の駆動状態を切り替える際には、インクの慣性力に起因する印刷デューティの変化への応答の遅れによって僅かに、不規則な圧力変化(符号1308)は見られるもののこの程度の変動は画像の形成に殆ど影響しない。但し、記録ヘッド811に近接する位置に設けた圧力センサ544によって、上述の僅かな変動を検出し、その検出結果に基いてポンプあるいは圧力調整バルブ535を制御するようにすることで、上記の僅かな変動の発生を緩和することも可能となる。
図19は本例による圧力制御手順の一例を示す。この手順は、図8に示した印刷装置の制御系の構成にあっては、ROM803に格納されたプログラム等に従ってCPU800が実行するものとすることができる。
まず、印刷データの有無を確認し(ステップS1401)、印刷データがある場合は印刷単位領域あたりの印刷デューティを判断する(ステップS1402)。そして、予め印刷装置本体(例えばEEPROM804)等に設けた印刷デューティに対する記録ヘッドの圧力変化のプロファイルを参照し(ステップS1403)、判断された印刷デューティに見合うポンプ536の圧力設定値を決める(ステップS1404)。そして、実際にポンプ536を駆動させて、記録ヘッド内の圧力を吐出可能領域内に制御する。
印刷が開始されると(ステップS1406)、印刷単位領域あたりの印刷デューティが現在のポンプの設定値を得たときの印刷デューティから所定範囲以上変化したかを判定し、そのような変化があれば、再度印刷デューティに対する記録ヘッドの圧力変化のプロファイルを参照し、ポンプの発生圧力の変更設定を行う(ステップS1407〜S1411)。すなわち、印刷デューティが所定範囲の上限値より上昇した場合は記録ヘッド内の圧力が大気圧に対してかなり低くなるので、ポンプの回転(逆回転)数を減少させるか、または正転させることで、記録ヘッド内の圧力を吐出可能領域内に制御する。逆に、印刷デューティが所定範囲の下限値より減少した場合は、ポンプの回転(逆回転)数を減少させることで、記録ヘッド内の圧力を吐出可能領域内に制御する。以上の制御を印刷が終わるまで繰り返し(ステップS1412)、待機モードに移行する。
なお、以上のようなソフトウェアの処理によらず、画像データの構成ビットを計数するカウンタと、そのカウント値に基づいてポンプ536を駆動するモータの制御を行う手段とをハードウェアにより構成することもできる。また、印刷の進捗に応じて印刷デューティが変化したときに制御を行うのではなく、予め印刷データに基づいてポンプの制御曲線を定め、これに基いてフィードフォワード的にポンプ制御を行うようにしてもよい。また、実際のヘッド圧力を検出する手段(サブタンク540内の圧力がこれに実質的に等しいとみなされるのであれば圧力センサ544を用いてもよい)の検出出力に基づいて、局部フィードバックループによりポンプ制御を行うようにすることもできる。
次に、工場にて製造されたインクジェット記録装置が出荷される段階からユーザにて使用されるまでの各段階において、上記インク供給装置に対して実行される設定操作および動作を図20ないし図25を用いて説明する。
出荷準備
図20ないし図は、製造されたインクジェット記録装置が出荷されるまでの間に、インク供給装置に対して実行される設定操作およびそれに伴う各部の動作状態を説明するための動作説明図である。
まず、図20に示すように、ポンプ534―2を駆動してジョイント42,43からサブタンク540へとインクを注入する。このとき、バルブ535、503は開状態とする。ポンプ536は動作していないがインクの移動は可能である。又ポンプ548も停止しているが、やはりインクの移動は可能である。
従ってサブタンク540にインクが充填される過程で、基本的に全てのインク流路、及び記録ヘッド811内部はインクで満たされる。しかしこの時点で経路の到る個所に気泡が存在しているであろう。
メインタンク203からサブタンク540へのインク充填が済んだら、次いで、インク流路の気泡の除去、脱気動作を実行する。
ポンプ536、548、及び45を正転させると、図21に示すように、インクはサブタンク540⇒バルブ503、ポンプ536⇒バルブ535⇒記録ヘッド811⇒ポンプ548⇒弁552⇒消泡室532⇒脱気装置38⇒サブタンク540の経路で循環され、脱気される。本動作で、ポンプ536は特に回転させなくとも性能上問題はない。尚この際記録ヘッド811ではフィルタ581の流抵抗等によって、僅かながらキャップ機構44のインク溜り部にインクが排出されるが、ポンプ45によって素早く同経路に回収される。本動作を所定時間継続するとインク流路内のインクは消泡、脱気される。
出荷前準備の最終工程として記録ヘッド811の回復動作に関して図20(C)にて説明する。
この時点で、各インク流路内のインクは既に脱気されている。先ずバルブ535を閉じてからポンプ45、及び548を駆動しインクを各矢印方向に移動する。サブタンク540内部のインクが一方向弁551〜ポンプ548に引き込まれ、記録ヘッド811へ供給されるが、バルブ532が閉じているので記録ヘッド811内のインクは急激に加圧され、各ノズルから比較的多量のインクが強制的に排出され、各ノズルは健全化される。キャップ機構44のインク溜りに排出されたインクは既に動作しているポンプ45によって素早く消泡器532側に送られ回収、再利用される。
この後ポンプ548、及び45を停止、バルブ535も開状態に戻し、不図示のワイパブレードによって記録ヘッド811のノズル面のワイプ〜予備的な吐出動作を行って記録ヘッドの回復は完了する。
設置時
印刷装置がユーザに到着して使用を開始するに先立ち、既に図20にて述べたと同様、ジョイント43とメインタンク203側のジョイント42を結合、続いて図23に示す記録ヘッド811の回復動作を実行する。本回復動作でのインクの流れは図22にて既に述べたものと同じであり異なるのは動作時間のみであるため、説明は省略する。尚、出荷からの経過時間によっては図21にて説明したインク循環による消泡、脱気動作を伴う場合があり、一方経過時間が小であれば前記回復動作をも省略する。これらの判定、動作は、印刷装置内ROM803に記憶されたプログラムをCPU800が実行することにより行なう。
印刷待機時
環境変化に対する安定性を維持するために、記録ヘッド811内部は、より低い負圧(大気圧より20〜150mmAq程度低い負圧)が維持されていたが、図24に示す如く、印刷命令が受信され、記録ヘッド811がキャップ位置からメディア(記録媒体)206上部の印刷位置(記録位置)へ移動すると同時に内部の負圧は高め(大気に近い)の指示値に設定する。
本発明による負圧制御は、CPU800によって圧力検知センサ544の出力を読み出し、ポンプ536の回転方向を含んだPWM(Pulse Width Modulation)制御にて比較的高い応答性を持つフィード・バック制御を実現できる。
本図では使用していないが、補助的な制御手段としてバルブ503を使う場合、高速応答できる軽量なバルブを選択することが好ましい。
印刷時の供給制御
本発明による印刷時の負圧制御の概念図を図25に示す。
負圧制御は待機時の図24とほぼ同じであるが、CPU800によって圧力検知センサ544の出力を読み出し、ポンプ536の回転方向を含んだPWM(Pulse Width Modulation)制御にて高い応答性を実現できる。尚本実施例では印刷中バルブ503は閉じ、ポンプ548側の流路も閉じている。
ここで圧力センサ544の出力をフィードバック信号とするポンプモータ808の制御について図16および図17を用いて説明する。
先ず図16は圧力制御系のブロック図であり、既に図3で説明した印刷装置のブロック図の内サーボモータであるポンプモータ508を圧力センサ544の出力をフィードバックすることにより制御するポンプモータ制御部822内部を詳細に示すブロック図である。
印刷開始するとCPU800はDAコンバータ830に僅かな負圧(例えば−10mmAq程度)に相当するデジタル値を書き込み、アナログ指示値として減算器834の(+)入力に供給する。記録ヘッド811近傍に設けた圧力センサ544の出力は減算器834のもう一方の(−)入力に接続されているので、指示値に対する誤差信号(Error)がADコンバータ831に入力され、デジタル変換された値をCPU800が読み出す。極性を含めた誤差信号に対応してCPU800は、ポンプ536を回転駆動するポンプモータ508の駆動AMP833に対し、回転方向を決める信号(DIR)を送出すると共に、チョッパAMP833の駆動デューティを決定するPWM(Pulse Width Modulation)値をPWM832にセットする。
ADコンバータ831の読み値に対するPWM値の変換テーブルを図16(a)に示す。
誤差(Error)が(+)極性である場合には、回転方向信号(DIR)は正回転(記録ヘッド811内部を加圧する方向)を意味する値(例えば”1”)が出力ポート(I/O)806を介してセットされる。
一方、誤差(Error)が(−)極性である場合には、回転方向信号(DIR)は逆回転(記録ヘッド811内部を減圧する方向)を意味する値(例えば”0”)にセットされる。
減算器824出力である誤差(Error)の絶対値が大きい場合、ポンプモータ808を駆動する駆動AMP823の駆動デューティを高めて所望の圧力に素早く移行させ、他方、誤差(Error)の絶対値が小なら駆動AMP823の駆動デューティも低くし、圧力のオーバシュート、アンダシュートを抑制する。
本図では使用していないが、補助的な制御手段としてバルブ503を使う場合、高速応答できる軽量なバルブを選択することが好ましい。
印刷時、減算器824にセットする負圧指示値は必ずしも一定値ではなく、CPU800はこれから印刷しようとする記録画素数から印刷デューティを予測するために、VRAM801の内容を読み出して、印刷デューティが所定の値を超えて記録ヘッド811内部の負圧の落ち込みが予想される場合には、その落ち込みが予想される時点の直前に予め高い圧力指示値をDAコンバータ820にセットすることができる。
又このような場合、制御の遅れによる負圧の落ち込みも考えられるので、これを回避すべく、図17(b)に示すように、圧力誤差(Error)に対する利得(AMP Gain)の高いPWM値変換テーブルを別途持たせる方法も考えられる。図17(a)、(b)に示した圧力エラー〜PWM値変換テーブルは、ROM803に予め記憶されている。
このようにフィードフォワード制御を併用することによって、記録ヘッド811の記録動作安定度は格段に向上する。
その他
なお本発明は、以上の実施形態または随時述べた変形例に限られることなく、本発明の思想の範囲内で適宜の変形を施すことが可能である。
例えば、上述の実施形態では、記録ヘッドを印刷装置内の定位置に固定し、印刷媒体を移動させて画像を形成するいわゆるラインプリンタ型の印刷装置に適用した場合を例に採り説明したが、本発明は、記録ヘッドを印刷媒体の搬送方向と交差する方向(主走査方向)へと移動させて記録動作を行う、いわゆるシリアルプリンタ型の印刷装置にも適用可能である。
本発明は高速で印刷するインクジェットプリンタ、とりわけラインヘッドを用いて、高画質で、しかも極めて高速に印刷できる印刷装置、印刷システムに利用可能である。
本発明の一実施形態に係る画像形成システムの概要を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成システムの概要を示す模式的斜視図である。 本発明の一実施形態に係る印刷装置における制御系の構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る媒体搬送装置における制御系の構成例を示すブロック図である。 画像形成システムにおける情報処理装置と、プリンタ複合システムの印刷装置と、媒体搬送装置との相互に関連した動作手順を示すフローチャートである。 プリンタ複合システムを構成する複数の印刷装置に対する信号系の構成例を示すブロック図である。 プリンタ複合システムを構成する複数の印刷装置に対するインク系のうち特にインク供給系の構成を説明するための模式図である。 印刷装置に配設される回復系の概略構成例および動作を説明するための模式図である。 1つの印刷装置におけるインク供給装置の主要部の配置関係を説明するための模式図である。 記録ヘッド内のインク流路を説明するための模式図である。 記録ヘッド811とインクタンクとを連結する前述のインク供給流路、およびこのインク供給路に設けられる負圧発生手段の構成を示す図である。 記録ヘッド内のインク流路を説明するための模式図である。 メインタンクに連列されるチューブと記録ヘッドとを連結するジョイントの構成例を示す縦断側面図である。 メインタンクの構成を示す縦断側面図である。 脱気システムの構成を示す縦断側面図である。 本実施形態における圧力センサ出力を用いた負圧制御の電気的なブロックとPWMチョッパによるポンプ制御を示す図である。 ADコンバータ821の読み値に対するPWM値の変換テーブルを示す図である。 本実施形態におけるインク供給装置の動作を説明するための図である。 本実施形態におけるインク供給装置の制御手順の一例を示すフローチャートである。 出荷時にインク供給装置に対して実行されるメインタンクからサブタンクへのインク充填動作およびその設定操作示す図である。 出荷時にインク供給装置に対して実行されるインク流路の気泡の除去、脱気動作およびその設定操作を示す図である。 出荷前準備の最終工程として行われる記録ヘッドの回復動作およびその設定操作を示す図である。 使用開始前にインク供給装置に対して実行される記録ヘッドの回復動作およびその設定操作を示す図である。 印刷待機時にインク供給装置に対して実行される設定操作およびそれに伴う動作を示す図である。 印刷時にインク供給装置に対して実行される設定操作および動作を示す図である。
符号の説明
42,43 ジョイント
100 情報処理装置
116 印刷装置
203 メインタンク
554 圧力センサ
540A 可動部
540B ばね
540 サブタンク
530 インク供給路
531 循環流路
532 連結流路
536 圧力調整ポンプ
800 CPU
803 ROM
805 ワークRAM
814 EEPROM
811 記録ヘッド

Claims (22)

  1. インクタンク内に貯留されたインクを記録ヘッドに供給するインク供給装置であって、
    前記インクタンク内に異なる2箇所で連結された循環流路と、
    前記循環流路と前記記録ヘッドとを連結する連結流路と、
    前記循環流路内でのインク流量を制御するインク流量制御手段と、を備え、
    前記制御手段により前記循環流路内におけるインク流量を制御することにより、連結流路を介して前記記録ヘッド内の圧力を制御することを特徴とするインク供給装置。
  2. 前記インク流量制御手段は、前記記録ヘッドによる単位時間当たりのインクの吐出量に応じて、前記循環流路内で流動する液体の流量と流動方向の少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項1に記載のインク供給装置。
  3. 前記インク流量制御手段は、前記記録ヘッドからインクを吐出させるための印刷データに基き、前記循環流路内でのインクの流量またはインクの流動方向を制御することを特徴とする請求項1または2に記載のインク供給装置。
  4. 前記インク流量制御手段は、印刷デューティの増加、減少に伴い、前記循環流路内でのインクの流量を減少、増加させ、前記記録ヘッド内に所定範囲内の負圧を発生させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のインク供給装置。
  5. 前記インク流量制御手段は、前記循環流路内でインクの流動力を発生させるポンプと、前記ポンプの駆動を制御する制御部と、を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のインク供給装置。
  6. 前記制御部は、前記ポンプによる回転数と回転方向の少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項5に記載のインク供給装置。
  7. 前記インク流量制御手段は、前記循環流路内におけるインクの流抵抗を調整可能な流抵抗調整手段をさらに有し、
    前記制御部は、前記流抵抗調整手段によって調整すべき流抵抗を制御することを特徴とする請求項5または6に記載のインク供給装置。
  8. 前記流抵抗調整手段は、前記循環流路の一方に形成された複数の分岐流路を選択的に開閉させる開閉弁によって構成されることを特徴とする請求項7に記載のインク供給装置。
  9. 前記連結流路内に、前記循環流路と前記記録ヘッドとの連通、遮断を切り替える開閉弁を設けたことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のインク供給装置。
  10. 前記開閉弁は、前記制御部により、前記印刷デューティに応じて開閉デューティが制御されることを特徴とする請求項9に記載のインク供給装置。
  11. 前記インクタンクは、内部に所定の負圧を発生させる負圧発生手段を有することを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のインク供給装置。
  12. 前記記録ヘッド内の圧力を検出する圧力検出手段をさらに設け、
    前記制御手段は、前記圧力検出手段によって検出値に応じて前記ポンプの駆動を制御することを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載のインク供給装置。
  13. 前記インク供給装置は、複数の印刷装置を配置してなる複合印刷システムに使用されることを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載のインク供給装置。
  14. インクを吐出する複数のノズルを有する記録ヘッドに対し、インクタンク内に貯留されたインクを供給するインク供給手段を備える印刷装置において、
    前記インク供給手段は、
    前記インクタンク内に異なる2箇所で連結された循環流路と、
    前記循環流路と前記記録ヘッドとを連結する連結流路と、
    前記循環流路内でのインク流量を制御するインク流量制御手段と、を備え、
    前記制御手段により前記循環流路内におけるインク流量を制御することにより、連結流路を介して前記記録ヘッド内の圧力を制御することを特徴とする印刷装置。
  15. インクタンク内に貯留されたインクを記録ヘッドに供給するインク供給方法であって、
    前記インクタンクと異なる2箇所で連結された循環流路を形成すると共に、
    前記循環流路と前記記録ヘッドとを連結する連結流路を形成し、
    前記循環流路内におけるインク流量を制御することにより、連結流路を介して前記記録ヘッド内の圧力を制御することを特徴とするインク供給方法。
  16. インクタンク内に貯留されたインクを記録ヘッドに供給し、前記記録ヘッドのノズルからインクを吐出させて印刷を行うようにした印刷方法であって、
    前記インクタンクと異なる2箇所で連結された循環流路を形成すると共に、
    前記循環流路と前記記録ヘッドとを連結する連結流路を形成し、
    前記循環流路内におけるインク流量を制御することにより、連結流路を介して前記記録ヘッド内の圧力を制御することを特徴とする印刷方法。
  17. 印刷装置に設けられた記録ヘッドに供給すべきインクを収納するインク収納部を有するインクタンクであって、
    前記インク収納部の異なる2箇所に連結されると共に前記インクタンクに連結可能な循環流路と、
    前記循環流路内でのインク流量を制御するインク流量制御手段と、を備え、
    前記循環流路と記録ヘッドとを連結し、前記インク流量制御手段により前記循環流路内におけるインク流量を制御することにより、連結流路を介して前記記録ヘッド内の圧力を制御可能としたことを特徴とするインクタンク。
  18. 前記インク流量制御手段は、前記循環流路内で流動する液体の流量と流動方向の少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項17に記載のインクタンク。
  19. 前記インク流量制御手段は、前記循環流路内でインクの流動力を発生させるポンプを備えることを特徴とする請求項17または18に記載のインクタンク。
  20. 前記インク流量制御手段は、前記循環流路内におけるインクの流抵抗を調整可能な流抵抗調整手段をさらに有することを特徴とする請求項19に記載のインクタンク。
  21. 前記流抵抗調整手段は、前記循環流路の一方に形成された複数の分岐流路を選択的に開閉させる弁体によって構成されることを特徴とする請求項19に記載のインクタンク。
  22. 前記循環流路と前記記録ヘッドとを連結する接続管をさらに有し、
    前記連結流路内に、前記循環流路と記録ヘッドとの連通、遮断を切換える開閉弁を設けたことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のインク供給装置。
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