JP2001038920A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2001038920A
JP2001038920A JP21264499A JP21264499A JP2001038920A JP 2001038920 A JP2001038920 A JP 2001038920A JP 21264499 A JP21264499 A JP 21264499A JP 21264499 A JP21264499 A JP 21264499A JP 2001038920 A JP2001038920 A JP 2001038920A
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tank
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Hideaki Matsumura
英明 松村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力吸収部としてサブタンクに可撓性フィル
ムを設け、板バネで張架するという構成を採ると、組立
ての際の負荷になるし、コストもかかってしまう。ま
た、インクが消費されサブタンク部とインクタンクの水
頭差が大きくなると、増大した負圧によりフィルムをサ
ブタンク内部に引っ張る力が大きくなり、それに連れて
フィルムが速やかに膨らむことができなくなり、圧力変
動を吸収しきれなくなる。 【解決手段】 インクタンクからインクジェット記録ヘ
ッドにインクを供給するチューブの途中に設けたサブタ
ンクに可撓性の薄膜から成る振動膜を備えたインクジェ
ット記録装置において、前記振動膜をインクの自重方向
に対して垂直な面に設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクタンクから
インクジェット記録ヘッドにインクを供給するインクチ
ューブの途中に圧力吸収用ダンパを設置したインクジェ
ット記録装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1は一般的なインクジェット式シリア
ルプリンタの概略図である。図示されるように、インク
ジェット記録装置は、インクを収容するインクタンク1
と、インクを吐出して記録を行う記録ヘッド2と、記録
ヘッド2を搭載しガイド軸5、6に沿って往復移動可能
に支持されたキャリッジ4と、記録が行われる記録紙8
を支持するプラテン7とから概略構成されており、キャ
リッジ4がプラテン7に対向してガイド軸5、6に沿っ
て往復駆動される。大量の印刷を行う記録装置にあって
は、本体に設置された固定のインクタンク1からインク
を記録ヘッド2に供給するために、インクタンク1に記
録ヘッド2を接続するためのインクチューブ3が設けら
れている。記録ヘッド2にはプラテン7との対向部所に
ノズル孔が設けられており、このノズル孔からインクを
吐出してプラテン7上に装着された記録紙8に所定の記
録が行われるように構成されている。
【0003】ここで問題になるのは、記録ヘッド2がガ
イド軸5、6に沿って往復駆動されながら記録を行うに
当たって、記録ヘッド2の方向が変化する時に、すなわ
ち記録ヘッド2の移動方向がほぼ180゜転換される時
に、記録ヘッド2に過大な加速度が作用されて、その時
にインクチューブ3内のインクにも加速度が与えられて
インクに対して慣性力が作用されることである。そのた
めに、記録ヘッド2のノズル孔部付近のインクは加圧、
減圧を繰り返されて、記録ヘッド2のインク吐出に影響
を与え、プリンタとしての記録装置の信頼性の低下をも
たらす。このような状況は、印字速度が低いプリンタで
は影響は少ないが、高速プリンタになるほど、その影響
が大きくなる。
【0004】これを避ける方法としては、インクタンク
をキャリッジ上に搭載する方法や、キャリッジの加速度
を緩やかにする方法等が採られている。しかし、大量に
印字を行うプリンタの場合には、キャリッジ上に搭載さ
れるインクタンクも大きくなって、キャリッジ駆動のた
めの負荷が大きくなり、また、大きなインクタンクを動
かすようにすると、プリンタ自体が大型化してしまう。
さらに、キャリッジの速度を緩やかにすると、印字速度
まで落ちてしまい、大量の印字には適さないことにな
る。
【0005】そこで、通常は、記録ヘッドとインクタン
クとを結ぶインクチューブの途中にダンパと称するイン
ク圧力吸収部を設置している。例えば、圧力吸収部とし
て、インクを供給するインクチューブの途中に、可撓性
フィルムから成る振動膜を1壁面として成るサブタンク
を設け、圧力変動を吸収するようにした方法が特開平5
−201015号公報に記載されている。この公知のイ
ンクジェット記録装置においては、記録ヘッドの内部が
負圧に保たれており、可撓性フィルムがサブタンクの内
部に引っ張られた状態に置かれている。ここに、キャリ
ッジの往復動からくるインクの慣性力によるサブタンク
内の加減圧が加わるが、加圧の時には、フィルムがサブ
タンクの外部側に膨らみ、減圧の時は外部側に膨らんだ
フィルムが逆にサブタンクの内部の方にへこむことによ
って圧力変動を吸収している。しかし、高速印字をしよ
うとした場合に、加減速度が大きくなって、発生する圧
力変動も大きくなり、常にサブタンクの内部に引っ張ら
れた状態のフィルムが速やかに膨らむことができなくな
って、吸収特性が不十分になる。そこで、フィルムの内
側にバネを張架し、これによって、圧力変動に対する反
応を高めるようにすることが、例えば、特開平6−11
5092号公報に開示されている。さらに、インク吸引
回復動作により、サブタンク内に過大な負圧が懸かるこ
とによって、フィルムが塑性変形を起こすことを防ぐよ
うにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように圧力吸収部としてサブタンクに可撓性フィルムを
設け、板バネで張架するという構成を採ると、組立ての
際の負荷になるし、コストも懸かってしまう。
【0007】また、インクが消費されて、サブタンク部
とインクタンクの水頭差が大きくなると、増大した負圧
によってフィルムをサブタンク内部に引っ張る力が大き
くなり、それに連れてフィルムが速やかに膨らむことが
できなくなり、圧力変動を吸収しきれなくなる。
【0008】従って、本発明は、上記の問題点を解決す
るために為されたもので、その目的とするところは、キ
ャリッジの往復動により発生するインクジェット記録ヘ
ッドにおける圧力変動を吸収する比較的簡単な構成で、
かつ記録ヘッドとインクタンクのインクの水頭差が変化
しても安定して動作するサブタンク等を含む圧力吸収部
が配設されたインクジェット記録装置を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のインクジェット記録装置は、インクタン
クからインクジェット記録ヘッドにインクを供給するチ
ューブの途中に設けたサブタンクに可撓性の薄膜から成
る振動膜を備えたインクジェット記録装置において、前
記振動膜をインクの自重方向に対して垂直な面に設けた
ことを特徴とする。
【0010】また、本発明のインクジェット記録装置
は、前記振動膜全体が常にインクに接触していることを
特徴とする。
【0011】さらに、本発明のインクジェット記録装置
は、前記サブタンク内のインク量が調節可能なことを特
徴とする。
【0012】さらにまた、本発明のインクジェット記録
装置は、前記インクタンクのインク残量を検知する検知
手段を有し、前記検知手段と連動して前記サブタンク内
のインク量が調節可能であることを特徴とする。
【0013】本発明のインクジェット記録装置は、前記
サブタンク内の圧力変動を検知する圧力検知手段を有
し、前記サブタンク内の圧力変化によって前記サブタン
ク内のインク量が調節可能であることを特徴とする。
【0014】また、本発明のインクジェット記録装置
は、前記振動膜の材質がポリエチレンフィルムであるこ
とを特徴とする。
【0015】さらに、本発明のインクジェット記録装置
は、前記振動膜の材質が水素化ニトリルゴム(HNB
R)であることを特徴とする。
【0016】さらにまた、本発明のインクジェット記録
装置は、前記振動膜の材質がブチルゴムであることを特
徴とする。
【0017】本発明のインクジェット記録装置は、前記
振動膜の材質がポリ塩化ビニル(PVDC)であること
を特徴とする。
【0018】また、本発明のインクジェット記録装置
は、前記振動膜の材質がポリ弗化ビニリデン(PVD
F)であることを特徴とする。
【0019】さらに、本発明のインクジェット記録装置
は、前記振動膜の材質がエチレンビニルアルコール(E
VOH)であることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】このように構成された本発明のイ
ンクジェット記録装置は、インクタンクからインクジェ
ット記録ヘッドにインクを供給するチューブの途中に設
けたサブタンクに可撓性の薄膜から成る振動膜を備えた
インクジェット記録装置において、前記振動膜をインク
の自重方向に対して垂直な面に設け、前記振動膜全体が
常にインクに接触しており、前記サブタンク内のインク
量が調節可能であり、さらに、前記インクタンクのイン
ク残量を検知する検知手段を有し、前記検知手段と連動
して前記サブタンク内のインク量が調節可能であると共
に、前記サブタンク内の圧力変動を検知する圧力検知手
段を有し、前記サブタンク内の圧力変化によって前記サ
ブタンク内のインク量が調節可能であり、キャリッジの
往復動により発生するインクジェット記録ヘッドにおけ
る圧力変動を吸収する比較的簡単な構成であって、記録
ヘッドとインクタンクのインクの水頭差が変化しても安
定して動作する、サブタンク等を含む圧力吸収部が配設
されている。
【0021】また、可撓性の薄膜の振動膜にはポリエチ
レンフィルム等が用いられるが、水素化ニトリルゴム
(HNBR)、ブチルゴム、ポリ塩化ビニリデン(PV
DC)、ポリ弗化ビニリデン(PVDF)、エチレンビ
ニルアルコール(EVOH)等を用いることもできる。
【0022】以下に、本発明によるインクジェット記録
装置の実施形態を図2乃至図5を参照して詳細に説明す
る。
【0023】(実施例1)図2は本発明のインクジェッ
ト記録装置における実施例1の要部を示す説明図であ
る。
【0024】図2に示されるように、本発明のインクジ
ェット記録装置の実施例1におけるインク供給経路は、
インクが収容されたインクタンク1と、インクを吐出し
て記録を行うための記録ヘッド2と、インクタンク1と
記録ヘッド2を接続するインクチューブ3と、このイン
クチューブ3の途中に設置され、インク貯蔵部10を有
するサブタンク9とから構成されている。従って、これ
らインクタンク1とサブタンク9内のインク部分がイン
クチューブ3によって接続されており、さらに、これら
インクタンク1とサブタンク9は夫々ジョイント部11
によってインクの出入りが自由に結合されている。ま
た、インクタンク1には頂部に大気連通孔13が設けら
れており、大気に連通している。
【0025】さらに、サブタンク9の下部には、可撓性
を有する薄膜から成る振動膜12が設けられており、サ
ブタンク9内のインクの自重方向に対して垂直な面に振
動膜12が取付けられている。従って、この実施例1に
おいては、振動膜12は図示されるように、ほぼ水平な
面上に位置されている。また、この振動膜12の材質と
してはポリエチレンフィルム等が用いられるが、水素化
ニトリルゴム(HNBR)、ブチルゴム、ポリ塩化ビニ
リデン(PVDC)、ポリ弗化ビニリデン(PVD
F)、エチレンビニルアルコール(EVOH)等を用い
ることもできる。
【0026】これによって、サブタンク9内のインクの
自重は振動膜12の面全体にかかって自重方向への力が
振動膜12に作用し、インクタンク1内のインクと記録
ヘッド2内のインクとの水頭差による負圧が振動膜12
を上方向に引き付ける力とバランスして、サブタンク9
における圧力変動の吸収効果を上げている。また、サブ
タンク9のインク貯蔵部10内のインクは常に振動膜1
2に接触しており、これによって、サブタンク9内の圧
力変動の吸収効果を上げるように作用している。従っ
て、インクタンク1と記録ヘッド2のインクの水頭差が
変化しても安定して動作する圧力吸収部がサブタンク9
等によって得られる。
【0027】(実施例2)図3は、本発明のインクジェ
ット記録装置における実施例2の要部を示す説明図で、
この実施例2においては、インク供給経路は、インクが
収容されたインクタンク1と、記録を行うための記録ヘ
ッド2と、インクタンク1と記録ヘッド2を接続するイ
ンクチューブ3と、このインクチューブ3の途中に設け
られたサブタンク9と、インクタンク1とサブタンク9
の各気体部分を接続する排気チューブ15と、この排気
チューブ15の途中に設けられたポンプ14および弁1
6とから構成されており、インクタンク1とサブタンク
9が夫々ジョイント部11によりインクおよび気体の出
入りが自由に結合されている。従って、これらインクタ
ンク1とサブタンク9のインク部分がインクチューブ3
によって接続されており、さらに、これらインクタンク
1とサブタンク9の気体部分が、ポンプ14と弁16を
介して排気チューブ15によって接続されている。
【0028】従って、この実施例2においては、インク
タンク1とサブタンク9の各気体部分を接続する排気チ
ューブ15にポンプ14と弁16とが設けられているこ
とが先の実施例1とは異なっている。
【0029】このような本発明のインクジェット記録装
置の実施例2においては、サブタンク9内の空気等の気
体をポンプ14により排気チューブ15を通してインク
タンク1へと吸引することによって、サブタンク9内の
インク容量を変えることができ、弁16により通常は排
気チューブ15を通してサブタンク9とインクタンク1
への気体、すなわち空気の連通を遮断しているが、ポン
プ14を作動させる直前、またはポンプ14の作動と同
時に弁16を開いて、インクタンク1とサブタンク9内
の空気の連通を可能にしている。なお、サブタンク9の
可撓性の振動膜12に用いられる材質は実施例1と同様
な材質を使用することができる。
【0030】また、本実施例2における他の部分は先の
実施例1と同一であるので、共通な部分の説明に就いて
はここでは省略するものとする。
【0031】実施例2のこのような構成によって、イン
クタンク1内のインク消費により、インクタンク1内の
インクと、記録ヘッド2内のインクとの水頭差が変化し
て負圧が上昇し、振動膜12を上方に引き付ける力が高
まった時も、ポンプ14を作動させてサブタンク9内の
インク容量を増加させれば、インクの自重の増加によ
り、負圧とのバランス、すなわち平衡を保つことがで
き、サブタンク9内の圧力変動の吸収効果を何等損なう
ようなことが全く無い。従って、インクタンク1と記録
ヘッド2とのインクの水頭差が変化しても安定して動作
する圧力吸収部がサブタンク9等によって得られる。
【0032】(実施例3)図4は、本発明のインクジェ
ット記録装置における実施例3の要部を示す説明図で、
この実施例3において、インク供給経路は、インクが収
容されたインクタンク1と、記録を行うための記録ヘッ
ド2と、インクタンク1と記録ヘッド2を接続するイン
クチューブ3と、このインクチューブ3の途中に設けら
れたサブタンク9と、インクタンク1とサブタンク9を
接続する排気チューブ15に設けられたポンプ14およ
び弁16と、インクタンク1内のインク量に応じて弁1
6の作動を制御するための制御回路(I)17およびセ
ンサー18とから構成されている。従って、これらイン
クタンク1とサブタンク9のインク部分がインクチュー
ブ3によって接続されており、さらに、これらインクタ
ンク1とサブタンク9の気体部分が、ポンプ14と弁1
6を介して排気チューブ15によって接続されている。
【0033】この実施例3において、センサー18は、
電磁式のインク残量を検知するセンサーで、3段階にイ
ンクの残量を検知することが可能であり、3つの電極が
夫々異なった高さに配置されたものである。従って、こ
のようなセンサー18における電極数を増やすことによ
って、インクタンク1内のインク残量の多数段階検知が
可能である。さらに、制御回路(I)17は、センサー
18からの信号によって弁16の開閉とポンプ14の作
動とを行うものである。また、本実施例3においても、
他の部分は先の実施例1、2と同一であるので、共通な
部分の説明に就いてはここでは省略するものとする。な
お、サブタンク9の可撓性の振動膜12に用いられる材
質は先の実施例1、2と同様な材質を使用することがで
きる。
【0034】本発明における実施例3のこのような構成
によって、インクの消費により、インクタンク1内のイ
ンクと、記録ヘッド2内のインクとの水頭差が変化して
負圧が上昇しても、センサー18によってインクタンク
1内のインクの高さを検知して、制御回路(I)17に
より弁16の開閉とポンプ14の作動とを行い、所定量
のインクをサブタンク9内に送って、インクの自重と負
圧のバランスを保たせることができるので、圧力変動の
吸収効果を何等損なうことが無い。従って、インクタン
ク1と記録ヘッド2とのインクの水頭差が変化しても安
定して動作する圧力吸収部がサブタンク9等によって得
られる。
【0035】(実施例4)図5は、本発明のインクジェ
ット記録装置における実施例4の要部を示す説明図で、
この実施例4において、インク供給経路は、インクが収
容されたインクタンク1と、記録を行うための記録ヘッ
ド2と、インクタンク1と記録ヘッド2を接続するイン
クチューブ3と、このインクチューブ3の途中に設けら
れたサブタンク9と、インクタンク1とサブタンク9を
接続する排気チューブ15に設けられたポンプ14およ
び弁16と、サブタンク9内のインク量に応じてポンプ
14と弁16の作動を制御するための制御回路(II)1
9および圧力センサー20とから構成されている。従っ
て、これらインクタンク1とサブタンク9のインク部分
がインクチューブ3によって接続されており、さらに、
これらインクタンク1とサブタンク9の気体部分が、ポ
ンプ14と弁16を介して排気チューブ15によって接
続されている。
【0036】この実施例4において、制御回路(II)1
9は、サブタンク9内に設けられた圧力センサー20か
らの信号によって、弁16の開閉とポンプ14の作動と
を行うものである。
【0037】本実施例4においても、他の部分は先の実
施例1乃至3と同一であるので、共通な部分の説明に就
いては同様にここでは省略するものとする。
【0038】実施例4のこのような構成によって、イン
クの消費により、インクタンク1内のインクと、記録ヘ
ッド2内のインクとの水頭差が変化して負圧が上昇して
も、圧力センサー20によってサブタンク9内のインク
の圧力変動を検知し、制御回路(II)19により弁16
の開閉とポンプ14の作動を行って、所定量のインクを
サブタンク9内に送り、インクの自重と負圧のバランス
を保たせることができるので、サブタンク9の圧力変動
の吸収効果を損なうことが全く無い。従って、インクタ
ンク1と記録ヘッド2とのインクの水頭差が変化しても
安定して動作する圧力吸収部がサブタンク9等によって
得られる。
【0039】なお、振動膜12にはポリエチレンフィル
ム等が用いられるが、水素化ニトリルゴム(HNB
R)、ブチルゴム、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、
ポリ弗化ビニリデン(PVDF)、エチレンビニルアル
コール(EVOH)等を使用することができる。
【0040】上述したような本発明の構成によれば、サ
ブタンクに設けた振動膜をインクの自重方向と垂直な面
に貼ることで、インクの自重が振動膜にかかり、板バネ
を張架した時と同じ効果が得られ、簡単な構成で実現す
ることが可能である。また、サブタンク内のインク量を
調節することにより、印字によるインク消費の水頭差の
変化によるサブタンク内の負圧変化に応じて、適正なテ
ンションを振動膜に与えることができ、安定した印字が
可能になると共に、インクの自重方向と垂直な面に振動
膜が位置されているために、サブタンク内のインクが振
動膜に接触している面積が大きいことになり、サブタン
クにおける圧力変動の吸収特性が一層向上されて良くな
る。
【0041】
【発明の効果】このように構成された本発明の請求項1
記載のインクジェット記録装置は、インクタンクからイ
ンクジェット記録ヘッドにインクを供給するチューブの
途中に設けたサブタンクに可撓性の薄膜から成る振動膜
を備えたインクジェット記録装置において、前記振動膜
をインクの自重方向に対して垂直な面に設けているの
で、前記サブタンク内の圧力変化によって前記サブタン
ク内のインク量が調節可能であり、キャリッジの往復動
により発生するインクジェット記録ヘッドにおける圧力
変動を吸収する比較的簡単な構成であって、記録ヘッド
とインクタンクとのインクの水頭差が変化しても安定し
て動作する圧力吸収部が得られる。
【0042】本発明の請求項2記載のインクジェット記
録装置は、前記振動膜全体が常にインクに接触している
ので、インクの自重が振動膜に常にかかって板バネと同
じ効果が得られ、安定した印字ができる。
【0043】本発明の請求項3記載のインクジェット記
録装置は、前記サブタンク内のインク量が調節可能であ
るので、印字によるインク消費の水頭差の変化によるサ
ブタンク内の負圧変化に応じて適正なテンションを振動
膜に与えることができ、安定した印字が可能になる。
【0044】本発明の請求項4記載のインクジェット記
録装置は、前記インクタンクのインク残量を検知する検
知手段を有し、前記検知手段と連動して前記サブタンク
内のインク量が調節可能であるので、印字によるインク
消費の水頭差の変化によるサブタンク内の負圧変化に応
じて適正なテンションを振動膜に与えることができ、安
定した印字が可能になる。
【0045】本発明の請求項5記載のインクジェット記
録装置は、前記サブタンク内の圧力変動を検知する圧力
検知手段を有し、前記サブタンク内の圧力変化によって
前記サブタンク内のインク量が調節可能であるので、印
字によるインク消費の水頭差の変化によるサブタンク内
の負圧変化に応じて適正なテンションを振動膜に与える
ことができ、安定した印字が可能になる。
【0046】本発明の請求項6記載のインクジェット記
録装置は、前記振動膜の材質がポリエチレンフィルムで
あるので、安価に製作することができる。
【0047】本発明の請求項7記載のインクジェット記
録装置は、前記振動膜の材質が水素化ニトリルゴム(H
NBR)であるので、丈夫で、安価に作くることができ
る。
【0048】本発明の請求項8記載のインクジェット記
録装置は、前記振動膜の材質がブチルゴムであるので、
安価に好適に製作できる。
【0049】本発明の請求項9記載のインクジェット記
録装置は、前記振動膜の材質がポリ塩化ビニル(PVD
C)であるので、安価に大量生産することができる。
【0050】本発明の請求項10記載のインクジェット
記録装置は、前記振動膜の材質がポリ弗化ビニリデン
(PVDF)であるので、大量に安価に生産することが
できる。
【0051】本発明の請求項11記載のインクジェット
記録装置は、前記振動膜の材質がエチレンビニルアルコ
ール(EVOH)であるので、安価に製作することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット式シリアルプリンタの概略図で
ある。
【図2】本発明における実施例1の要部を示す説明図で
ある。
【図3】本発明における実施例2の要部を示す説明図で
ある。
【図4】本発明における実施例3の要部を示す説明図で
ある。
【図5】本発明における実施例4の要部を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 インクタンク 2 記録ヘッド 3 インクチューブ 4 キャリッジ 5 ガイド軸 6 ガイド軸 7 プラテン 8 記録紙 9 サブタンク 10 インク貯蔵部 11 ジョイント部 12 振動膜 13 大気連通孔 14 ポンプ 15 排気チューブ 16 弁 17 制御回路(I) 18 センサー 19 制御回路(II) 20 圧力センサー

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクタンクからインクジェット記録ヘ
    ッドにインクを供給するチューブの途中に設けたサブタ
    ンクに可撓性の薄膜から成る振動膜を備えたインクジェ
    ット記録装置において、 前記振動膜をインクの自重方向に対して垂直な面に設け
    たことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記振動膜全体が常にインクに接触して
    いることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記
    録装置。
  3. 【請求項3】 前記サブタンク内のインク量が調節可能
    なことを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録
    装置。
  4. 【請求項4】 前記インクタンクのインク残量を検知す
    る検知手段を有し、前記検知手段と連動して前記サブタ
    ンク内のインク量が調節可能であることを特徴とする請
    求項1または3記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記サブタンク内の圧力変動を検知する
    圧力検知手段を有し、前記サブタンク内の圧力変化によ
    って前記サブタンク内のインク量が調節可能であること
    を特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記振動膜の材質がポリエチレンフィル
    ムであることを特徴とする請求項1記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  7. 【請求項7】 前記振動膜の材質が水素化ニトリルゴム
    (HNBR)であることを特徴とする請求項1記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記振動膜の材質がブチルゴムであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装
    置。
  9. 【請求項9】 前記振動膜の材質がポリ塩化ビニル(P
    VDC)であることを特徴とする請求項1記載のインク
    ジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 前記振動膜の材質がポリ弗化ビニリデ
    ン(PVDF)であることを特徴とする請求項1記載の
    インクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 前記振動膜の材質がエチレンビニルア
    ルコール(EVOH)であることを特徴とする請求項1
    記載のインクジェット記録装置。
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