JP2016147375A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インク供給に用いるインクフィルターの大きさを十分確保し、且つ、空気がこのインクフィルターに詰まることを防止する。
【解決手段】プリンター1は、用紙に対してインクを吐出する記録ヘッド20と、インクを収容するインクコンテナ21と、記録ヘッド20よりも下方に配置されて、インクコンテナ21から記録ヘッド20へと供給するインクを一旦貯留するサブインクタンク22と、を備える。サブインクタンク22は、インクコンテナ21に接続される供給口40と記録ヘッド20に接続される排出口41とを水平方向に間隔をおいて備え、また、サブインクタンク22の内部空間を供給口40側の第1空間と排出口41側の第2空間とに区画すると共にサブインクタンク22の天井面から離間して設けられたインクフィルター42を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、用紙等の記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドを備えたインクジェット式の画像形成装置に関する。
従来、インクジェット式の画像形成装置は、用紙等の記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドと、このインクを収容するインクコンテナとを備え、記録ヘッドを負圧状態にするために、記録ヘッドよりも低い位置にサブインクタンクを備えて、インクコンテナから記録ヘッドへ供給されるインクをサブインクタンクで一時貯留するものがある。
インクコンテナからサブインクタンクへ供給されるインクには、インクコンテナの製造時に混入する異物や、インクコンテナの交換時に供給口より侵入する異物や空気等が含まれることがある。記録ヘッドに供給されるインクに異物が混入していると、記録ヘッドのノズルに不吐出(目詰まり)が発生してしまう。そこで、画像形成装置には、記録ヘッドに供給されるインクへの異物の混入を防ぐために、記録ヘッドとサブインクタンクとの間にインクフィルターを設置し、このフィルターによって異物を捕獲するものがある。
例えば、特許文献1のインクジェット記録装置では、インクを貯留可能なインクタンクと、インクを記録媒体に吐出する記録動作を行う記録ヘッドと、インクタンクから記録ヘッドにインクを供給する供給路と、供給路の途中に設けられたフィルターとを備えて、インク中のゴミを取り除いている。
記録ヘッドへの供給路で配置可能なインクフィルターの大きさは限られていて、インクフィルターが詰まってくると、サブインクタンクから記録ヘッドへの流路抵抗が大きくなり、記録ヘッドでインクを吐出した後でインクの再充填(リフィル)に遅れが生じてしまう。これに対して、インクフィルターの面積を大きくしたり、交換式のインクフィルターを設けたりすることで、上記したような問題を防止することができる。しかし、インクフィルターを単に大きくした場合には、インクの供給機構が大型化することが懸念され、交換式のインクフィルターを設けた場合には、交換部品が必要になってコストが上昇し、また、交換時に異物が侵入することが懸念される。
特許文献2のインクジェットプリンターでは、サブタンクにおいて下部に設けられたインク導入部とインク導入部より上方に設けられたインク排出部との間にフィルターを設けていて、大きなサイズのフィルターを使用可能にしている。
特開2012−232447号公報 特開2014−94460号公報
特許文献2のように、インクフィルターによってサブインクタンクの内部をインク供給側とインク排出側とで完全に分離した場合には、インクコンテナ交換時にインク供給口から入る空気がインクフィルターを通過できずにインクフィルターに詰まり、その空気の体積がコンテナ交換毎に増加し、インクフィルターが異物で詰まった状態と同じように流体抵抗が増加してしまう。その結果、インクコンテナからサブインクタンクへのインク補給速度が低下し、インクの再充填に遅れが生じ、インクの供給不足が発生してしまう。
そこで、本発明は上記事情を考慮し、インク供給に用いるインクフィルターの大きさを十分確保し、且つ、空気がこのインクフィルターに詰まることを防止することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、用紙に対してインクを吐出する記録ヘッドと、前記インクを収容するインクコンテナと、前記記録ヘッドよりも下方に配置されて、前記インクコンテナから前記記録ヘッドへと供給する前記インクを一旦貯留するサブインクタンクと、を備え、前記サブインクタンクは、前記インクコンテナに接続される供給口と前記記録ヘッドに接続される排出口とを水平方向に間隔をおいて備え、また、前記サブインクタンクの内部空間を前記供給口側の第1空間と前記排出口側の第2空間とに区画すると共に前記サブインクタンクの天井面から離間して設けられたインクフィルターを備えることを特徴とする。
本発明によれば、インク供給に用いるインクフィルターの大きさを十分確保し、且つ、空気がこのインクフィルターに詰まることを防止することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るプリンターの構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係るプリンターの記録ヘッド及びインクコンテナ並びにインク流路を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係るプリンターにおけるインク供給部及び駆動機構を示す断面図である。
まず、図1を参照しながら、インクジェット式の画像形成装置としてのカラープリンター1(以下、「プリンター1」と略称する。)の全体の構成について説明する。以下、図1における紙面手前側をプリンター1の正面側(前側)とする。
図1に示されるように、プリンター1は、箱型形状のプリンター本体2を備えている。プリンター本体2の下部には用紙Pを収納する給紙カセット3が引出可能に収容されている。
プリンター本体2の右側部には、用紙Pの搬送路4が形成されている。搬送路4の下端部には給紙ローラー5が給紙カセット3の近傍に設けられ、給紙ローラー5の右方には、搬送ローラー6が設けられている。搬送路4の上端部にはレジストローラー7が設けられている。
プリンター本体2の中央部には、昇降可能な用紙搬送ユニット8が設けられている。用紙搬送ユニット8は、搬送フレーム10と、駆動ローラー11と、従動ローラー12と、テンションローラー13と、無端状の搬送ベルト14と、吸気部15とを備えている。
駆動ローラー11は、搬送フレーム10の左上隅部に回転可能に支持され、従動ローラー12は、搬送フレーム10の右上隅部に回転可能に支持され、テンションローラー13は、搬送フレーム10の中央下部に回転可能に支持されている。
搬送ベルト14は、駆動ローラー11、従動ローラー12及びテンションローラー13に巻き掛けられている。搬送ベルト14には多数の吸気孔(図示せず)が設けられている。
吸気部15は、搬送ベルト14に囲まれるように配置され、上側に吸気口(図示せず)を備えて、搬送ベルト14の上方から内側へと吸気するように構成されている。
また、プリンター本体2の中央下部には、搬送ユニット8の下方に左右一対の昇降部16が設けられている。各昇降部16は、回転軸17と、この回転軸17に支持されるカム18と、を備えている。各回転軸17は、駆動モーター等の駆動部(図示せず)に接続されていて、この駆動部を稼働させることで回転軸17を中心に回転し、各カム18の姿勢が起立姿勢(図1の実線参照)と倒伏姿勢(図1の二点鎖線参照)との間で切り替わるように構成される。各カム18は、起立姿勢を取ることで搬送フレーム10を持ち上げて搬送ユニット8を上昇させる一方、倒伏姿勢を取ることで搬送フレーム10の持ち上げを解除して搬送ユニット8を下降させるように構成されている。
また、プリンター本体2の中央部には、用紙搬送ユニット8の上方に4セットの記録ヘッド20(20K、20C、20M、20Y)が並設されている。各記録ヘッド20は、用紙Pの搬送方向における上流側(本実施形態では右側)から順に、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色に対応している。以下、色を特定して説明する場合を除き、記録ヘッド20について「K」、「C」、「M」、「Y」の記号は省略する。各記録ヘッド20には、搬送ベルト14の上面と対向するようにして、ノズル(図示せず)が設けられている。
プリンター本体2の上部には、4つのインクコンテナ21(21K、21C、21M、21Y)が、前後方向に着脱可能に並設されている。4つのインクコンテナ21は、インクの色ごとに設けられていて、用紙Pの搬送方向における上流側(本実施形態では右側)から順に、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色のインクを収容している。以下、色を特定して説明する場合を除き、インクコンテナ21について「K」、「C」、「M」、「Y」の記号は省略する。
各インクコンテナ21は、サブインクタンク22及びシリンジポンプ23(インク供給部)を介して各記録ヘッド20に接続されていて、各インクコンテナ21に収容されたインクが、サブインクタンク22に一旦貯留された後、シリンジポンプ23によって各記録ヘッド20に供給されるようになっている。なお、サブインクタンク22及びシリンジポンプ23は、記録ヘッド20及びインクコンテナ21と同様に、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色に対応して設けられるが、図1では、ブラック(K)に対応したサブインクタンク22及びシリンジポンプ23のみが図示され、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)に対応したサブインクタンク22及びシリンジポンプ23の図示は省略されている。インクコンテナ21から記録ヘッド20までのインクの供給機構については後述する。
また、プリンター本体2の左側部には、排出機構24が設けられている。排出機構24は、用紙搬送ユニット8の左上方に設けられる乾燥装置25と、乾燥装置25の左方に設けられる排出ローラー26と、排出ローラー26の下方に設けられて排出口27を介してプリンター本体2の外部に突出する排紙トレイ28とを備えている。
次に、このような構成を備えたプリンター1の画像形成動作について説明する。
プリンター1が外部コンピューター等から画像データを受信すると、給紙カセット3内に収納された用紙Pが、給紙ローラー5によって搬送路4へと送り出される。搬送路4に送り出された用紙Pは、搬送ローラー6によって搬送路4の下流側へと搬送され、レジストローラー7によって搬送路4から搬送ベルト14の上面へと送り出される。
このとき、吸気部15を稼働して、搬送ベルト14の吸気孔及び吸気部15の吸気口を介して、搬送ベルト14の上面側から吸気部15へと空気が吸引される。そして、搬送ベルト14の上面へと送り出された用紙Pは、吸気部15の吸引力によって搬送ベルト14の上面に吸着される。
一方、各記録ヘッド20には、各インクコンテナ21からインクが供給されている。各記録ヘッド20は、搬送ベルト14に吸着された用紙Pに対して、外部コンピューター等から受信した画像データの情報に基づいてインクを吐出する。これにより、カラーインク画像が用紙Pの表面に形成される。カラーインク画像を形成された用紙Pは、乾燥装置25によって表面のインクを乾燥された後、排出ローラー26によって排出口27から排紙トレイ28上に排出される。
次に、インクコンテナ21から記録ヘッド20までのインクの供給機構について図2を参照して説明する。
図2に示すように、インクコンテナ21とサブインクタンク22とは第1インク流路30を介して接続されていて、第1インク流路30の中流部には、制御部(図示せず)によって開閉される第1電磁弁31が第1インク流路30を開放又は閉塞するように設けられている。
サブインクタンク22は、インクコンテナ21よりも低く、且つ記録ヘッド20よりも僅かに低い位置でインクを貯留するように、インクコンテナ21よりも下方で、且つ記録ヘッド20よりも僅かに下方に配置されている。また、サブインクタンク22とシリンジポンプ23とは第2インク流路32を介して接続されていて、第2インク流路32の中流部には、制御部(図示せず)によって開閉される第2電磁弁33が第2インク流路32を開放又は閉塞するように設けられている。本実施形態では、サブインクタンク22側の第1インク流路30の端部が、インクコンテナ21に接続されるサブインクタンク22の供給口40であり、サブインクタンク22側の第2インク流路32の端部が、記録ヘッド20に接続されるサブインクタンク22の排出口41である。サブインクタンク22において、供給口40及び排出口41は、水平方向に間隔をおいて配置され、サブインクタンク22の上部を貫通して内部に延びるように設けられ、特に、排出口41は、サブインクタンク22の底部近傍まで延びている。
また、サブインクタンク22は、インクフィルター42と、インク量被検知部43と、インク量検知部44と、大気通気孔45と、エアフィルター46とを備える。
インクフィルター42は、サブインクタンク22の底部に立設されていて、サブインクタンク22の内部空間を供給口40側の第1空間と排出口41側の第2空間とに区画して、異物が供給口40側の第1空間から排出口41側の第2空間へと混入することを防ぐように設けられる。また、インクフィルター42は、サブインクタンク22の天井面から離間して設けられていて、即ち、インクフィルター42の高さは、サブインクタンク22の内部高さよりも低く設定されている。インクフィルター42は、例えば、SUSのメッシュ部材等で構成される。
インク量被検知部43及びインク量検知部44は、サブインクタンク22内の最大インク量を検知するように設けられる。インク量被検知部43は、例えば、サブインクタンク22内のインクによって浮遊可能な磁石部材であって、インク量検知部44は、サブインクタンク22の上部に設けられ、インク量検知部44まで浮遊したインク量被検知部43を検知可能なリードスイッチ等の電極部材である。なお、インク量検知部44は、サブインクタンク22内の最上部よりも下方に設けられて、サブインクタンク22内のインク液面がインクフィルター42の上端よりも僅かに下方まで達したときに、サブインクタンク22内のインク量を最大インク量として検知する。
大気通気孔45は、サブインクタンク22の上部に開口して形成され、エアフィルター46は、異物が大気通気孔45を介してサブインクタンク22内へと混入することを防ぐように大気通気孔45に取り付けられる。
シリンジポンプ23と記録ヘッド20とは第3インク流路34を介して接続されていて、第3インク流路34の中流部には、制御部(図示せず)によって開閉される第3電磁弁35が第3インク流路34を開放又は閉塞するように設けられている。
次に、シリンジポンプ23及びシリンジポンプ23を駆動する駆動機構50について図3を参照して説明する。
シリンジポンプ23は、記録ヘッド20のパージを行う際に駆動機構50によって駆動されるもので、図3に示すように、円筒状に形成されたシリンダー51と、円盤状に形成されたピストン52とを備える。
シリンダー51の一端には、第2インク流路32(サブインクタンク22)に接続される充填ポート53と、第3インク流路34(記録ヘッド20)に接続される排出ポート54とが設けられている。シリンダー51の他端は、ピストン52を挿入可能に開口して形成される。
ピストン52は、シリンダー51の内部に往復運動可能に嵌合されている。ピストン52の外周面とシリンダー51の内周面との間には、Oリング55が取り付けられていて、ピストン52がシリンダー51の内部を密閉しつつ摺動できるようになっている。以下では、ピストン52がシリンダー51の充填ポート53側及び排出ポート54側に運動する方向を前進方向とし、ピストン52がシリンダー51の開口側に運動する方向を後退方向とする。なお、ピストン52の運動方向の原点Oは、シリンダー51の他端近傍(図3参照)に設定されている。
駆動機構50は、ラック部56と、駆動ギヤ57と、コロ58と、アイドルギヤ60と、モーター61と、原点検知部62と、被検知部63とを備え、即ち、ラック・アンド・ピニオン方式で構成されている。
ラック部56は、ピストン52の運動方向に長い形状を有する。ラック部56の一端(前進方向側の端部)は、シリンダー51側からピストン52に取り付けられていて、ラック部56の前進方向及び後退方向の移動に伴ってピストン52を往復運動させるように構成されている。ラック部56の下部にはその長手方向(ピストン52の運動方向)に間隔を空けて複数の歯を有するラックギヤ64が設けられている。
駆動ギヤ57は、ラック部55の下方に設けられると共に、ラック部55のラックギヤ64に噛合されている。コロ58は、ラック部56を挟んで駆動ギヤ57の上方に設けられている。即ち、駆動ギヤ57及びコロ58は、ラック部56を上下から挟持している。
アイドルギヤ60は、駆動ギヤ57の下方に設けられていて、小径ギヤ65と大径ギヤ66とを同軸に有している。アイドルギヤ60の小径ギヤ65は、駆動ギヤ57に噛合されている。
モーター61は、制御部(図示せず)によって制御されて駆動力を発生させるもので、アイドルギヤ60の下方に設けられていて、駆動力を伝達するギヤ部67を有している。モーター61のギヤ部67は、アイドルギヤ60の大径ギヤ66に噛合されている。
原点検知部62は、ピストン52が原点Oに位置しているか否かを検知するもので、例えば、フォトインタラプタで構成される。原点検知部62は、ラック部56よりも後退方向側に設けられている。被検知部63は、ラック部56の他端(後退方向側の端部)で、ピストン52が原点Oに位置しているときに原点検知部62によって検知されるように設けられている。
次に、インクコンテナ21から記録ヘッド20までのインクの供給動作について図2及び図3を参照して説明する。
先ず、図2に示すように、インクコンテナ21はサブインクタンク22よりも高い位置に設けられているので、第1電磁弁31が開状態の場合には、水頭差による加圧でインクコンテナ21から第1インク流路30を介してサブインクタンク22へとインクが供給される。サブインクタンク22内のインクが増加すると、インク被検知部43が上昇する。インク被検知部43がサブインクタンク22内の最上部よりも下方でインク量検知部44まで達すると、インク量検知部44によって最大インク量が検知される。この最大インク量の検知に応じて、第1電磁弁31が閉状態に切り替えられてインクコンテナ21からサブインクタンク22へのインク供給が停止する。これにより、サブインクタンク22内のインクは最大インク量で維持され、インクの液面の上方には、供給口40側の第1空間と排出口41側の第2空間との間で空気が流通可能な空間Sが設けられる。
また、通常印字を行う場合には、第2電磁弁33及び第3電磁弁35が開状態にされていて、サブインクタンク22は記録ヘッド20よりも僅かに低い位置に設けられているので、サブインクタンク22と記録ヘッド20との水頭差が一定範囲内に維持される。このため、記録ヘッド20内を微負圧状態に維持することができる。
記録ヘッド20のパージを行う場合には、第3電磁弁35を開状態にしたままで、第2電磁弁33を閉状態に切り替え、更に、モーター61を正転駆動させる(図3に示す矢印X1参照)。このときのモーター61の駆動力が、ラック部56を前進方向(図3に示す矢印Y1参照)に移動させるために、モーター61のギヤ部67、アイドルギヤ60及び駆動ギヤ57を介してラック部56に伝達する。
ラック部56がモーター61からの駆動力によって前進方向Y1に移動するに伴って、シリンジポンプ23のピストン52がシリンダー51内を前進方向Y1に摺動して、シリンダー51内のインクがピストン52によって押圧される。シリンダー51の充填ポート53に接続された第2インク流路32は閉状態の第2電磁弁33によって閉塞されているが、シリンダー51の排出ポート54に接続された第3インク流路34は開状態の第3電磁弁35によって開放されているので、シリンダー51内で押圧されたインクは、排出ポート54及び第3インク流路35を介して記録ヘッド20へと供給される。そして、記録ヘッド20では、押圧力が印加されたインクによって記録ヘッド20内の異物や気泡等が吐き出される。
記録ヘッド20のパージによって減少したシリンジポンプ23内のインクを再充填する場合には、第2電磁弁33を開状態に切り替えると共に、第3電磁弁35を閉状態に切り替え、更に、モーター61を逆転駆動させる(図3に示す矢印X2参照)。このときのモーター61の駆動力が、ラック部56を後退方向(図3に示す矢印Y2参照)に移動させるために、ギヤ部67、アイドルギヤ60、駆動ギヤ57及びラック部56に伝達する。
ラック部56がモーター61からの駆動力によって後退方向Y2に移動するに伴って、シリンジポンプ23のピストン52がシリンダー51内を後退方向Y2に摺動して、シリンダー51内が減圧される。このとき、シリンダー51の排出ポート54に接続された第3インク流路34は閉状態の第3電磁弁35によって閉塞されているが、シリンダー51の充填ポート53に接続された第2インク流路32は開状態の第2電磁弁33によって開放されているので、シリンダー51内の減圧に伴って、サブインクタンク22のインクが第2インク流路32及び充填ポート34を介してシリンダー51内に吸い上げられる。そして、ラック部56が後退方向Y2に移動していくと、ラック部56に取り付けられた被検知部63が原点検知部62によって検知されて、ピストン52が原点Oまで移動したことが検出され、モーター61の逆転駆動を停止する。
また、上記のように、サブインクタンク22からシリンジポンプ23へとインクが再充填されることで、サブインクタンク22内に貯留されたインクが減少するので、インク量被検知部43が降下してインク量検知部44がインク量被検知部43を検知できなくなる。そのため、再度、サブインクタンク22内のインクが最大インク量に達するまで、第1電磁弁31が開状態に切り替えられてインクがインクコンテナ21からサブインクタンク22へと供給されることになる。
本実施形態では上述のように、プリンター1は、用紙に対してインクを吐出する記録ヘッド20と、インクを収容するインクコンテナ21と、記録ヘッド20よりも下方に配置されて、インクコンテナ21から記録ヘッド20へと供給するインクを一旦貯留するサブインクタンク22と、を備える。サブインクタンク22は、インクコンテナ21に接続される供給口40と記録ヘッド20に接続される排出口41とを水平方向に間隔をおいて備え、また、サブインクタンク22の内部空間を供給口40側の第1空間と排出口41側の第2空間とに区画すると共にサブインクタンク22の天井面から離間して設けられたインクフィルター42を備える。
これにより、サブインクタンク22内のインクの液面の上方には、供給口40側の第1空間と排出口41側の第2空間との間で空気が流通可能な空間Sが設けられる。そのため、サブインクタンク22では、十分な大きさのインクフィルター42によって、インクに含まれる異物が供給口40側の第1空間から排出口41側の第2空間へと侵入することを防止しつつ、インクコンテナ21の交換等の際にインクコンテナ21から供給口40を介してサブインクタンク22内に侵入した空気を、インクフィルター42に詰まらせることなく、上記のような空間Sに逃がすことができる。従って、サブインクタンク22内において供給口40側の第1空間と排出口41側の第2空間とで気圧差が生じることを防ぎ、記録ヘッド20とサブインクタンク22との間の圧力損失の上昇を防止して、記録ヘッド20で安定した画像を提供することが可能となる。このように、本発明のプリンター1では、インク供給に用いるインクフィルター42の大きさを十分確保し、且つ、空気がこのインクフィルター42に詰まることを防止することが可能である。
また、本実施形態では、サブインクタンク22は、インクの液面がインクフィルター42の上端よりも僅かに下方まで達したときのインク量を最大インク量として検知するインク量検知部44を備える。これにより、インクに含まれる異物がインクフィルター42の上方の空間Sを介して供給口40側の第1空間から排出口41側の第2空間へと侵入することを確実に防止することができる。
更に、本実施形態では、サブインクタンク22の上部には、大気通気孔45が形成されている。これにより、サブインクタンク22内でインクフィルター42の上方の空間Sに逃げた空気を外部に排出することができ、サブインクタンク22内の気圧の変化を抑制することができる。
本実施形態では、ラック・アンド・ピニオン方式の駆動機構50の構成を説明したが、駆動機構50はこの構成に限定されず、ボールねじ方式等の他の構成であってもよい。
本実施形態では、プリンター1に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、複写機、ファクシミリ、複合機等の他の異なる画像形成装置に本発明の構成を適用することも可能である。
1 プリンター(画像形成装置)
20 記録ヘッド
21 インクコンテナ
22 サブインクタンク
40 供給口
41 排出口
42 インクフィルター
43 インク量被検知部
44 インク量検知部
45 大気通気孔

Claims (3)

  1. 用紙に対してインクを吐出する記録ヘッドと、
    前記インクを収容するインクコンテナと、
    前記記録ヘッドよりも下方に配置されて、前記インクコンテナから前記記録ヘッドへと供給する前記インクを一旦貯留するサブインクタンクと、を備え、
    前記サブインクタンクは、前記インクコンテナに接続される供給口と前記記録ヘッドに接続される排出口とを水平方向に間隔をおいて備え、また、前記サブインクタンクの内部空間を前記供給口側の第1空間と前記排出口側の第2空間とに区画すると共に前記サブインクタンクの天井面から離間して設けられたインクフィルターを備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記サブインクタンクは、前記インクの液面が前記インクフィルターの上端よりも僅かに下方まで達したときのインク量を最大インク量として検知するインク量検知部を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記サブインクタンクの上部には、大気通気孔が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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