JP5003635B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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本発明は、液体吐出ヘッドを含む流路内の気体を排出するサブタンクを有する液体吐出装置に関する。
液体吐出装置の一例であるインクジェットプリンタにおいては、液体吐出ヘッドに供給されるインクを貯留するメインタンクに加え、ヘッドを含む流路内に生じた気泡を外部に排出するため等に、サブタンクを設ける技術が知られている(特許文献1参照)。サブタンクは、インクが貯留されると共に、その上部において大気と連通している。ヘッドからサブタンク内に気泡混じりのインクが供給されると、サブタンク内において気泡が上昇し、サブタンク上部において大気へと開放される。
また、サブタンクの側面には、サブタンク内のインク量を検知するためのフォトセンサ等のセンサが設けられており、当該センサの検知信号に応じて各種の動作が行われる。
特開2005−306005号公報
上記文献によると、図4、図5、及び図7に示されているように、サブタンクを大気に開放する大気開放弁が、所定の動作時に一時的に閉鎖されるものの、それ以外の時には、サブタンクとヘッドとの圧力差を解消するため、開放されている。したがって、ヘッド及びサブタンクを含む流路内のインクは、長時間大気に曝されるため、粘度が上昇し、これにより吐出不安定となる問題が生じ得る。
そこで、インクの粘度上昇を抑えるため、所定の動作時以外は上記流路を大気から閉鎖する、所謂密閉型の流路を採用することが考えられる。しかし、密閉型を採用した場合に、流路内に気体が存在したまま放置すると、温度変化に応じた気体の膨張・収縮によって、ヘッドの吐出口に形成されたメニスカスが破壊され、インクが漏出する等の問題が生じ得る。そのため、流路内に生じた気体を適宜排出する必要があるが、当該排出を行うにあたり、上記のようなセンサを用いてサブタンク内のインク量を検知する場合、サブタンクの内壁に付着したインクの誤検知、サブタンク内の液面の泡立ちによる誤検知等をすることがある。そして当該誤検知により、排出すべき気体のみならず、排出不要なインクまで余分に廃棄してしまうことになり、経済面及び環境面において不利である。
本発明の目的は、液体吐出ヘッドを含む流路内の気体を排出するタンクを含む構成において、タンク内の液体の不要な廃棄を抑えることが可能な液体吐出装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の観点によると、液体を吐出するヘッドと、前記ヘッドに接続する接続口及び大気に連通する排気口が形成されており、前記排気口の近傍が円錐形状の排気口部を有し、液体と気体とを分離するタンクと、前記タンク内において当該タンク内に貯留された液体の液面上に浮くように配置され、前記液面の上昇時に前記排気口を閉塞可能であり、前記排気口部に係合可能な球面を有する浮体と、前記液面の上昇により前記浮体が前記排気口を閉塞するよう、前記タンク内の気体を前記排気口から排出する排気手段であって、前記タンクの前記排気口と大気開放口とを接続するチューブ、前記タンク内の気体を前記排気口から前記大気開放口へと排出する排気ポンプ、及び前記排気ポンプの駆動を制御するコントローラを有する排気手段と、を備え、前記コントローラが、前記タンク内の気体を排出する前に、前記排気ポンプを、前記排出の方向とは逆方向に、前記大気開放口から前記排気口へと気体を送るように制御することを特徴とする液体吐出装置が提供される。
上記観点によると、排気手段によりタンク内の気体を排出する際に、液面の上昇により浮体がタンクの排気口を閉塞することで、タンク内の液体の排出が防止される。これにより、タンク内の液体の不要な廃棄を抑えることが可能である。また、例えばタンクにおける排気口の近傍が平面形状の排気口部を有する場合に比べ、浮体による排気口の閉塞がより確実に実現される。さらに、排気ポンプの駆動により、確実且つ効果的に、タンク内の気体を排出することができる。しかも、浮体が排気口を閉塞する位置に保持された状態であっても、排気ポンプを上記のように制御することで、浮体をタンク内の液面上に落下させることができる。
前記コントローラが、前記排気ポンプのモータの電流値に応じて、前記浮体による前記排気口の閉塞を検知してよい。この場合、浮体による排気口の閉塞を検知するための専用のセンサを設ける必要性がないため、経済的であると共に、構成が簡略になる。また、排気ポンプの駆動時間を考慮せずに上記閉塞の検知を行えるため、時間制御の煩雑さを回避することができる。さらに、排気ポンプの能力に依存することなく上記検知を行えるため、排気ポンプの選択肢の幅が広がるという利点がある。
前記排気口の閉塞時における前記浮体と前記排気口部との当接部に環状弾性体が設けられていることが好ましい。この場合、環状弾性体の存在により密閉性が向上し、タンク内の液体の不要な廃棄をより確実に抑制することができる。
前記排気口部における前記排気口の近傍に、前記浮体による前記排気口の閉塞時において前記浮体を介して前記タンク内の空間を大気に連通させる連通溝が形成されてよい。この場合、タンク内の気体排出後に浮体が排気口を閉塞する位置に保持された状態となることを回避することができる。
前記ヘッドに供給される液体を貯留するメインタンクと、前記メインタンク内の液体を前記ヘッドに供給する供給ポンプと、をさらに備え、前記タンクが、当該タンク内の液体が前記供給ポンプを介して前記ヘッドに供給されるよう、前記供給ポンプに接続されていることが好ましい。この場合、タンク内の液体を再利用することができ、経済的である。
前記排気手段が、前記供給ポンプと前記メインタンク内の液体に圧力を付加する圧力付加手段とのいずれか一方と、前記一方の駆動を制御するコントローラと、を有してよい。この場合、排気ポンプ等を設けずに、タンク内の気体排出を行うことができるため、構成の簡略化が可能である。
本発明に係る液体吐出装置によると、排気手段によりタンク内の気体を排出する際に、液面の上昇により浮体がタンクの排気口を閉塞することで、タンク内の液体の排出が防止される。これにより、タンク内の液体の不要な廃棄を抑えることが可能である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1を参照し、本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタ1の構成について説明する。
図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、直方体形状の筐体1aを有する。筐体1aの内部空間は上から順に空間A,B,Cに区分されており、空間Aにはマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの各色インクを吐出する4つのインクジェットヘッド10及び用紙Pを搬送する搬送ユニット122が配置されている。ヘッド10は長手方向が主走査方向に沿うように配置され、搬送ユニット122は副走査方向に用紙Pを搬送する。空間B及びCは、それぞれ、共に筐体1aに対して主走査方向に沿って着脱可能な給紙ユニット1b及びインクタンクユニット1cが配置される空間である。
インクタンクユニット1cは4つのヘッド10に対応する各色インクを貯留する4つのメインタンク21を含み、メインタンク21はそれぞれ図2に示すように対応するヘッド10とチューブ32等を介して接続されている。給紙ユニット1bは、複数枚の用紙Pを収納することが可能な給紙トレイ123、及び、給紙トレイ123に取り付けられた給紙ローラ125を有する。給紙トレイ123内の用紙Pは、最も上側のものから順に、給紙ローラ125によって送り出され、ガイド127a,127bによりガイドされ且つ送りローラ対126によって挟持されつつ搬送ユニット122へと送られる。
搬送ユニット122は、2つのベルトローラ6,7、両ローラ6,7間に架け渡されるように巻回されたエンドレスの搬送ベルト8、搬送ベルト8の下側ループの内周面に接触しつつ下方に付勢されることで搬送ベルト8に張力を付加するテンションローラ9、及び、ローラ6,7,9を回転可能に支持する支持フレーム11を有する。駆動ローラであるベルトローラ7が図1中時計回りに回転すると、搬送ベルト8が走行し、ベルトローラ8も図1中時計回りに回転する。
搬送ベルト8の上側ループは、ベルト表面が4つのヘッド10の下面(インクを吐出する吐出口が多数開口した吐出面)10aと所定距離離隔しつつ当該下面10aと平行に延在するよう、プラテン19により支持されている。4つのヘッド10は、副走査方向に並設され、フレーム3を介して筐体1aに支持されている。
搬送ユニット122の下方には、くの字状に屈曲された落下防止プレート12が配置されており、当該落下防止プレート12によって、搬送ベルト8等から落下した異物が保持されるようになっている。
搬送ユニット122に送られた用紙Pは、押さえローラ4によって搬送ベルト8の表面に押え付けられた後、搬送ベルト8表面の粘着力によって当該表面に保持されつつ、黒塗り矢印に沿って副走査方向に搬送されていく。このとき4つのヘッド10のすぐ下方を順に通過する際に、各ヘッド10の吐出面10aから用紙Pの上面に向けて各色のインクが吐出されることで、用紙P上に所望のカラー画像が形成される。そして用紙Pは、剥離プレート5によって搬送ベルト8表面から剥離され、ガイド129a,129bによりガイドされ且つ二組の送りローラ対128によって挟持されつつ上方に搬送され、筐体1a上部に形成された開口130から排紙部131へと排出される。
次に、図2を参照し、図1のインクジェットプリンタ1におけるインク供給系について説明する。インク供給系は、4つのヘッド10のそれぞれに対して設けられており、1のヘッド10について、メインタンク21、メインタンク21内のインクを対応するヘッド10に供給する供給ポンプ22、ヘッド10、及び、インクと気体とを分離するサブタンク50を有する。以下、1のヘッド10に対応するインク供給系について説明するが、当該説明の内容はどのヘッド10のインク供給系にも共通するものである。
メインタンク21及び供給ポンプ22、供給ポンプ22及びヘッド10、ヘッド10及びサブタンク50、サブタンク50及び供給ポンプ22は、それぞれチューブ31,32,33,34を介して接続されている。図2は図1のプリンタ1を副走査方向に沿った方向から見たものであり、サブタンク50、供給ポンプ22、チューブ31,32,33,34、コントローラ100等は筐体1a(図1参照)内の適宜の位置に配置されている。
メインタンク21は、インクが充填されたインク袋21a、インク袋21aの上部においてインク袋21aを押圧可能に配置された圧力付加板21b、及び、圧力付加板21bを下方に付勢する付勢部材としてのバネ21cを有し、これら各部材はタンクケース内に配置されている。圧力付加板21bによる押圧によって、インク袋21aに圧力が付加され、インク袋21a内のインクが供給ポンプ22に導入される。
サブタンク50は、円筒状の胴部とその上下に配置された円錐体部とを含む中空形状であり、その側面にヘッド10に接続する接続口51、上端に大気に連通する排気口52、及び、下端に供給ポンプ22に接続する循環口53がそれぞれ形成されている。接続口51は、サブタンク50の鉛直方向中央より下方に位置している。そして後述のように、初期導入後はサブタンク50内のインクの液面が常に接続口51より上方にあるようにコントローラ100により制御される。そのため、ヘッド10からサブタンク50内へと導入されるインクは、サブタンク50内に既に貯留されているインクの液面上に落下することなく、当該インクの液面下においてこのインク内に流入する。このため、サブタンク50内に不必要な泡が生じることがなく、サブタンク50においてインクと気体との分離が円滑に行われる。また、サブタンク50における排気口52の近傍は、上記のように円錐形状であって、当該部分を排気口部52aと称す。
サブタンク50内には、図2に示すように、インクが貯留されると共に、当該インクの液面上に浮くように球状の浮体55が配置されている。浮体55は、サブタンク50内のインクよりも比重の小さい例えばポリプロピレン等の材料からなると共に、後述のようにサブタンク50内のインクの液面がL1からL2に上昇したときに排気口52を閉塞可能であり、排気口部52aに係合可能な球面を有する。また、排気口52の閉塞時における浮体55と排気口部52aとの当接部には、Oリング59が設けられている
サブタンク50の排気口52は、浮体55よりも小さな直径を有すると共に、チューブ35の一端と接続されている。チューブ35の他端には大気開放口35aが形成されており、チューブ35に設けられた排気ポンプ80の駆動により、サブタンク50内の気体が排気口52から大気開放口35aへと排出される。また、万一サブタンク50内の気体の排出時にサブタンク50内のインクが少量排出された場合に、当該インクがプリンタ1内に飛散しないよう、大気開放口35a近傍に廃インク受け90が設けられている。
チューブ32,33,35にはそれぞれ、コントローラ100の制御により開閉する弁23,24,25が設けられている。コントローラ100は、プリンタ1各部の動作を制御するものである。
以下、コントローラ100による制御のうち、ヘッド10、供給ポンプ22、チューブ32,33,34等を含む流路内の気体を排出する際の制御について、説明する。当該気体排出処理は、初期導入(プリンタ1に初めてインクを導入すること又はメインタンク21を交換した後にプリンタ1にインクを導入することをいう。)のとき、初期導入後に所定条件を満たしたとき等に行われる。
先ず、初期導入時において、コントローラ100は、弁23,24を閉鎖した後、弁25を開放する。続いて、圧力付加板21bの動作を制御することにより、メインタンク21のインク袋21a内のインクを供給ポンプ22及びサブタンク50に導入する。さらに、全ての弁23,24,25を開放しつつ供給ポンプ22の駆動を制御することにより、図2の黒塗矢印に沿って、ヘッド10及びチューブ32,33にインクを導入する。このとき、サブタンク50内のインクの液面はヘッド10内へのインクの流入に伴って一時的に下降し、浮体55も下降する。つまり、サブタンク50においてインクと気体とが分離され、気体がタンク50上方に溜まる。コントローラ100は、その後供給ポンプ22の駆動を停止し、弁23,24を閉鎖し且つ弁25を開放しつつ排気ポンプ80を駆動させることにより、図2の白塗矢印に沿って、サブタンク50内の気体を排気口52から排出する。サブタンク50内から気体が排出されたところで、弁25を閉鎖し、排気ポンプ80の駆動を停止させる。その後、弁23,24を開放し、印刷動作へと移行することとなる。
このとき浮体55は、サブタンク50内のインクの液面高さが例えば図2に示すL1からL2へと変化するに伴って上方に移動し、Oリング59に当接する位置にて停止すると共に、排気口52を閉塞する。このとき排気ポンプ80は、大きな負荷を受けるが、コントローラ100により排気ポンプ80のモータの電流が増加され、排気を行うよう制御される。コントローラ100は、排気ポンプ80のモータの電流値に応じて、例えば電流値が上昇して閾値を超えたときに、浮体55による排気口52の閉塞を検知する。そして当該検知の後、弁25を閉鎖し且つ排気ポンプ80の駆動を停止する。これにより、サブタンク50及びヘッド10を含む流路内は、ほとんど気体が存在せず、インクで満たされた状態となる。
上記のような初期導入後、コントローラ100は、閉鎖を維持するよう弁25を制御する。つまり、本実施形態におけるヘッド10等を含む流路は、所定の動作時以外は大気から遮断される、所謂密閉型のものである。
次に、初期導入後に所定条件を満たしたときにおける、気体排出処理について説明する。ここで、所定条件とは、初期導入からの経過時間、前回の気体排出処理からの経過時間、温度変化等に基づいて、流路内の気体量が規定量を超えており気体排出処理が必要であるとされる条件をいう。この条件を検出するにあたって、プリンタ1内に設けられたタイマや温度センサ、サブタンク50内のインクの液面又は浮体55の位置を検知するセンサ等を用いてよい。
当該気体排出処理において、コントローラ100は、先ず、弁23,24を閉鎖し且つ弁25を開放し、続いて排気ポンプ80を、気体排出の方向とは逆方向に、大気開放口35aから排気口52を介してサブタンク50内へと気体を送るように、制御する。これにより、上述した初期導入時における気体排出処理後、浮体55が排気口52を閉塞する位置、即ちOリング59に当接した状態であったとしても、これをサブタンク50内のインクの液面上に落下させることができる。このとき2つの弁23,24が閉鎖されているので、排気ポンプ80の駆動によるヘッド10内のインクの圧力上昇によるメニスカスの破壊が回避される。その後、排気ポンプ80を停止する。
さらにその後、コントローラ100は、弁23,24を開放し且つ弁25を閉鎖しつつ供給ポンプ22の駆動を制御することにより、図2の黒塗矢印に沿って、供給ポンプ22からヘッド10及びサブタンク50を経て再び供給ポンプ22に戻るよう、インクを循環させる。これにより、ヘッド10等を含む流路内に存在する気体交じりのインクがサブタンク50に導入され、当該タンク50内でインクと気体とが分離され、気体がタンク50上方に溜まる。コントローラ100は、その後供給ポンプ22の駆動を停止し、弁23,24を閉鎖し且つ弁25を開放しつつ排気ポンプ80を駆動させることにより、図2の白塗矢印に沿って、サブタンク50内の気体を排気口52から排出する。
このときの浮体55の動作、浮体55による排気口52の閉塞等は、上述と同様である。
以上に述べたように、本実施形態によると、サブタンク50内の気体を排出する際に、サブタンク50内のインクの液面の上昇により、浮体55が排気口52を閉塞する。これにより、サブタンク50内のインクの排出が防止され、インクの不要な廃棄を抑えることが可能である。
サブタンク50における排気口52の近傍が円錐形状の排気口部52aを有し、浮体55が排気口部52aに係合可能な球面を有する。そのため、例えばサブタンク50における排気口52の近傍が平面形状の排気口部を有する場合に比べ、浮体55による排気口52の閉塞がより確実に実現される。
サブタンク50内の気体を排気口52から排出するにあたり、サブタンク50の排気口52と大気開放口35aとを接続するチューブ35と、サブタンク50内の気体を排気口52から大気開放口35aへと排出する排気ポンプ80と、排気ポンプ80の駆動を制御するコントローラ100とが用いられ、排気ポンプ80の駆動により、確実且つ効果的に、サブタンク50内の気体を排出することができる。
初期導入後に所定条件を満たしたときにおいて、コントローラ100は、サブタンク50内の気体を排出する前に、排気ポンプ80を気体排出の方向とは逆方向に、大気開放口35aから排気口52を介してサブタンク50内へと気体を送るように、制御する。これにより、浮体55が排気口52を閉塞する位置に保持された状態であっても、浮体55をサブタンク50内のインクの液面上に落下させることができる。
コントローラ100が、排気ポンプ80のモータの電流値に応じて、浮体55による排気口52の閉塞を検知する。これにより、浮体55による排気口52の閉塞を検知するための専用のセンサを設ける必要性がなく、経済的であると共に、構成が簡略になる。また、排気ポンプ80の駆動時間を考慮せずに上記閉塞の検知を行えるため、時間制御の煩雑さを回避することができる。さらに、排気ポンプ80の能力に依存することなく上記検知を行えるため、排気ポンプ80の選択肢の幅が広がるという利点がある。また、サブタンク50内の気体の排出が完了したときに排気口52が浮体55により閉塞されるので、サブタンク50内のインクの不要な廃棄の防止と排気ポンプ80の駆動時間の設定自由度の拡大とを共に実現することができる。
排気口52の閉塞時における浮体55と排気口部52aとの当接部に、Oリング59が設けられている。Oリング59の存在により密閉性が向上し、サブタンク50内のインクの不要な廃棄をより確実に抑制することができる。
プリンタ1がメインタンク21及び供給ポンプ22を有すると共に、サブタンク50が、当該タンク50内のインクが供給ポンプ22を介してヘッド10に供給されるよう、供給ポンプ22に接続されている。これにより、サブタンク50内のインクを再利用することができ、経済的である。さらに、長期に亘ってインクが流路内に滞留することがないので、流路内での気泡の発生や増粘を効果的に防止することができる。
また、本実施形態では、初期導入後においてはサブタンク50内のインクの液面が常に接続口51より上方にあるようにコントローラ100により制御される。具体的には、コントローラ100は、サブタンク50内のインクの液面又は浮体55の位置を検知するセンサから送信される信号に基づいて、サブタンク50内のインク量を制御し、接続口51から上方に所定距離だけ上方に離隔した位置までインクの液面が下降してきた場合には、ヘッド10からサブタンク50へとインクを導入することでサブタンク50内のインク量を増加させる。これにより、サブタンク50内のインクの液面が接続口51より下方にある場合に比べ、インクがヘッド10から接続口51を介してサブタンク50内に導入される際における、インクの泡立ちを抑制することができる。さらに、泡立ちが抑制されることによって、例えばサブタンク50内のインクの液面を検知するセンサを設けると共に当該センサの検知信号に応じて気体排出処理を行う場合等において、センサによる検知の信頼性が向上し、気体排出処理を適切なタイミングで行うことが可能となる。即ち、泡立ちによる液面検知の精度低下がなくなる。
続いて、図3(a),(b)及び図4を参照しつつ、変形例に係るサブタンクについて説明する。
図3(a),(b)に示すサブタンク150,250は、排気口部52aにおける排気口52の近傍に図2のOリング59がなく連通溝151,251が形成されている点についてのみ上述の実施形態に係るサブタンク50と異なり、それ以外の構成については上述の実施形態のサブタンク50と同様である。
図3(a),(b)に示すサブタンク150,250では、排気口部52aにおける排気口52の近傍に、1つの連通溝151及び複数の連通溝251がそれぞれ形成されている。これらサブタンク150,250の内壁面に形成された連通溝151,251によって、浮体55による排気口52の閉塞時において、浮体55を介してサブタンク50内の空間が大気に連通するようになっている(図4参照。図4には、サブタンク250の部分断面において連通溝251が示されている。)。連通溝151,251は共に、サブタンク150,250の壁を厚み方向に貫通するものではなく、内壁面上に形成された窪みとして、排気口52の開口端から円錐の側面に沿って底部に向けて直線状に形成されており、また、連通溝251は排気口52の開口周縁に沿って放射状に形成されている。
ここで、図4を参照し、具体的に説明する。図4には、図3(b)のサブタンク250において、浮体55が排気口52を閉塞した状態が示されている。以下、図3(b)のサブタンク250について説明するが、図3(a)のサブタンク150においても同様である。
図4に示すように、連通溝251は、サブタンク250の内側面において、浮体55の当該内側面との当接位置を挟んで、サブタンク250内部の空間と大気開放口34に繋がる上方の空間とを跨るように延在している。連通孔251は、浮体55が排気口52を閉塞した状態においてサブタンク250内の気体が容易に通過するが、インク排出の際には排気ポンプ80の負荷が確実に高くなるよう、流路抵抗が設定されている。これにより、排気ポンプ80のモータの電流値を計測することで、浮体55による排気口52の閉塞を検知することができる。また、図4のように浮体55が排気口52を閉塞した後、通常の動作中にサブタンク250内に気体が蓄積されてきたときには、浮体55のサブタンク250の内側面との当接位置を挟んだ上下両側の空間が気体で満たされることになるため、浮体55は、自重によって容易にサブタンク250内のインクの液面上に落下し、或いは、サブタンク250内のインクの液面の下降に追従して下降する。
当該変形例によると、連通溝151,251の存在によって、サブタンク50内の気体排出後に浮体55が排気口52を閉塞する位置に保持された状態となることを回避することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態及び変形例について説明したが、本発明は上述の実施形態及び変形例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
例えば、サブタンク50内の気体を排気口52から排出するにあたり、コントローラ100は、排気ポンプ80ではなく、供給ポンプ21とメインタンク21の圧力付加板21bとのいずれか一方の駆動を制御してよい。この場合、排気ポンプ80等を設けずに、サブタンク50内の気体排出を行うことができるため、構成の簡略化が可能である。
メインタンク21、供給ポンプ22、排気ポンプ80、Oリング59等は適宜省略してよい。
浮体55は、サブタンク50の排気口52を閉塞可能であれば、球状に限定されず、例えば上部のみが球面を有するような形状等であってよい。
サブタンク50の形状は、排気口の近傍が円錐形状である限りは、上述の実施形態のような円筒体部と円錐体部との結合からなる形状に限定されず、様々に変更可能である
サブタンク50の排気口52の位置は、サブタンク50の上部に限定されず、サブタンク50の側部等でもよい。
排気口52は、浮体55により完全に閉塞されることに限定されず、例えばOリング59の省略等により浮体55とサブタンク50における排気口部52aとの当接部に隙間があってもよい。また、上述の実施形態では、図2に示すように、浮体55による排気口52の閉塞時における液面L2はOリング59と同じ高さにあり、浮体55による排気口52の閉塞と同時にサブタンク50内の気体の略完全な排出が実現されるが、これに限定されず、浮体55による排気口52の閉塞時における液面L2がOリング59よりも下方又は上方であってもよい。このような場合でも、浮体55の存在により、サブタンク50内のインクの排出が防止され、インクの不要な廃棄を抑えるという効果を得ることが可能である。
上述の実施形態では、コントローラ100は、排気ポンプ80のモータの電流値に応じて、浮体55による排気口52の閉塞を検知するが、これに限定されず、例えば排気ポンプ80の駆動時間、サブタンク50内のインクの液面又は浮体55の位置を検知するセンサによる検知信号等に応じて、或いは、浮体55を金属で構成すると共に浮体55の排気口部52aとの接触による電気信号に応じて、浮体55による排気口52の閉塞を検知してよい。このような場合でも、浮体55の存在により、サブタンク50内のインクの排出が防止され、インクの不要な廃棄を抑えるという効果を得ることが可能である。なお、上記の場合においても、浮体はインクに浮く必要がある。例えば上述のように浮体を金属で構成する場合、インクに浮く浮体本体の外周面に薄い金属層を形成したものを用いてよい。
排気ポンプ80の駆動時間が予め決められている場合、上述の実施形態では、当該駆動時間が長くても、Oリング59の介在によってインクが排気口52から排気されることはない。一方、図3の変形例のようにOリング59がなく連通溝151,251が設けられた形態では、一部のインクが連通溝151,251を介して排気口52から排出されるが、連通溝151,251の流路抵抗によって、当該インクの排出量は少ない。また、サブタンク50内のインクの液面又は浮体55の位置を検知するセンサを設ける形態においては、検知位置の下限を接続口51より上方に設定するのが好ましい。これにより、接続口52からサブタンク50に流入するインクによる泡立ちが予防され、上記位置検知の精度を良好に維持することができる。
ヘッド10等を含む流路は、上述の実施形態のように、所定の動作時以外は大気から遮断される、所謂密閉型に限定されず、弁25が所定の動作時に一時的に閉鎖されるもののそれ以外の時は開放される、所謂開放型であってもよい。この場合でも、気体排出時におけるサブタンク50内のインクの過剰な廃棄を抑制することができる。
図3の変形例では図2のOリング59を省略しているが、当該変形例においてOリングを用いてよい。この場合、浮体55による排気口52の閉塞毎に、排出されようとするインクに対する連通溝151,251の流路抵抗を一定に維持することができる。
本発明に係る液体吐出装置は、ライン式・シリアル式のいずれにも適用可能であり、また、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機等にも適用可能である。さらに、インク以外の液体を吐出する装置であってもよい。
本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタの側面図である。 図1のインクジェットプリンタにおけるインク供給系を示す概略構成図である。 変形例に係るサブタンクを示す斜視図である。 図3(b)に示す変形例に係るサブタンクの部分断面図である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ(液体吐出装置)
10 ヘッド
21 メインタンク
21b 圧力付加板(圧力付加手段)
22 供給ポンプ
35 チューブ(排気手段)
35a 大気開放口(排気手段)
50;150;250 サブタンク(タンク)
51 接続口
52 排気口
52a 排気口部
55 浮体
59 Oリング(環状弾性体)
80 排気ポンプ(排気手段)
100 コントローラ(排気手段,圧力付加手段)
151;251 連通溝

Claims (6)

  1. 液体を吐出するヘッドと、
    前記ヘッドに接続する接続口及び大気に連通する排気口が形成されており、前記排気口の近傍が円錐形状の排気口部を有し、液体と気体とを分離するタンクと、
    前記タンク内において当該タンク内に貯留された液体の液面上に浮くように配置され、前記液面の上昇時に前記排気口を閉塞可能であり、前記排気口部に係合可能な球面を有する浮体と、
    前記液面の上昇により前記浮体が前記排気口を閉塞するよう、前記タンク内の気体を前記排気口から排出する排気手段であって、前記タンクの前記排気口と大気開放口とを接続するチューブ、前記タンク内の気体を前記排気口から前記大気開放口へと排出する排気ポンプ、及び前記排気ポンプの駆動を制御するコントローラを有する排気手段と、
    を備え
    前記コントローラが、前記タンク内の気体を排出する前に、前記排気ポンプを、前記排出の方向とは逆方向に、前記大気開放口から前記排気口へと気体を送るように制御することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記コントローラが、前記排気ポンプのモータの電流値に応じて、前記浮体による前記排気口の閉塞を検知することを特徴とする請求項に記載の液体吐出装置。
  3. 前記排気口の閉塞時における前記浮体と前記排気口部との当接部に環状弾性体が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記排気口部における前記排気口の近傍に、前記浮体による前記排気口の閉塞時において前記浮体を介して前記タンク内の空間を大気に連通させる連通溝が形成されていることを特徴とする1〜のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  5. 前記ヘッドに供給される液体を貯留するメインタンクと、
    前記メインタンク内の液体を前記ヘッドに供給する供給ポンプと、
    をさらに備え、
    前記タンクが、当該タンク内の液体が前記供給ポンプを介して前記ヘッドに供給されるよう、前記供給ポンプに接続されていることを特徴とする1〜のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  6. 前記排気手段が、前記供給ポンプと前記メインタンク内の液体に圧力を付加する圧力付加手段とのいずれか一方と、前記一方の駆動を制御するコントローラと、を有することを特徴とする請求項に記載の液体吐出装置。
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