JP2015106104A - 像振れ補正装置、レンズ鏡筒、および撮像装置 - Google Patents

像振れ補正装置、レンズ鏡筒、および撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光学性能を向上させた像振れ補正装置を提供する。【解決手段】像振れ補正装置は、光学系を保持する可動部材と、可動部材を所定の面内で移動させる移動手段と、可動部材を所定の面に対して傾斜させる傾斜手段と、振れを検出する検出手段と、検出手段からの振れ情報に基づいて移動手段および傾斜手段を制御する制御手段とを有し、制御手段は、移動手段の移動目標値に応じて傾斜手段の傾斜目標値を設定する。【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルカメラなどの撮像装置に搭載される像振れ補正装置に関する。
像振れ補正装置は、補正レンズ(像振れ補正光学系)または撮像素子を保持する可動部材を、光軸と直交する面内の2方向(ヨー方向およびピッチ方向)に移動させることにより、撮影時に発生する手振れによる像振れを低減する。
特許文献1には、光学系の焦点位置に応じて像振れ補正光学系の移動可能な傾斜量を調整する光学装置が開示されている。これにより、各焦点距離位置に応じて光学性能を向上させることができる。
特開2010−152168号公報
ところで、光学性能を向上させるには、像振れ補正光学系の光軸方向における移動量に応じて、光軸に対する傾斜量を変化させる必要がある。しかしながら、特許文献1の構成では、像振れ補正光学系の光軸方向における移動量に応じて傾斜量を変化させていない。このため、像振れ補正光学系を光軸方向に移動させたときの光学性能をより効果的に向上させることができない。
そこで本発明は、光学性能を向上させた像振れ補正装置、レンズ鏡筒、および、撮像装置を提供する。
本発明の一側面としての像振れ補正装置は、光学系を保持する可動部材と、前記可動部材を所定の面内で移動させる移動手段と、前記可動部材を前記所定の面に対して傾斜させる傾斜手段と、振れを検出する検出手段と、前記検出手段からの振れ情報に基づいて前記移動手段および前記傾斜手段を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記移動手段の移動目標値に応じて前記傾斜手段の傾斜目標値を設定する。
本発明の他の側面としてのレンズ鏡筒は、固定部材と、光学系を保持する可動部材と、前記固定部材に対して、前記可動部材を光軸直交面内で移動させる移動手段と、前記固定部材に対して、前記可動部材を光軸直交面に対して傾斜させる傾斜手段と、振れを検出する検出手段と、前記検出手段からの振れ情報に基づいて前記移動手段および前記傾斜手段を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記移動手段の移動目標値に応じて前記傾斜手段の傾斜目標値を設定する。
本発明の他の側面としての撮像装置は、前記レンズ鏡筒を有する。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、光学性能を向上させた像振れ補正装置、レンズ鏡筒、および、撮像装置を提供することができる。
本実施例におけるレンズ鏡筒のシステム構成図である。 本実施例におけるレンズ鏡筒の分解斜視図である。 本実施例における像振れ補正装置の分解斜視図である。 本実施例における像振れ補正装置の分解斜視図である。 本実施例における組立後の像振れ補正装置の正面図である。 本実施例において、図5中のA−A面で切断した像振れ補正装置の断面図である。 本実施例において、図5中のB−B面で切断した像振れ補正装置の断面図である。 本実施例において、図5中のC−C面で切断した像振れ補正装置の断面図である。 本実施例において、シフト機構およびティルト機構の駆動後の、図5中のB−B面で切断した像振れ補正装置の断面図である。 本実施例において、シフト移動量に対するティルト移動量を決定する関数の説明図である。 本実施例における像振れ動作の説明図である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
まず、図1を参照して、本実施例におけるレンズ鏡筒のシステム構成について説明する。図1は、レンズ鏡筒100のシステム構成図である。レンズ鏡筒100は、撮影光学系101、像振れ補正装置200、振れ検出部110(検出手段)、目標設定手段120、シフト駆動回路130、ティルト駆動回路140、レンズ移動機構150、および、レンズ位置検出手段160を備えて構成される。レンズ鏡筒100は、光学像(被写体像)を光電変換するCMOSやCCDなどの撮像素子170を備えた撮像装置180(カメラ本体)に対して着脱可能に取り付けられる。これにより、撮像面上(撮像素子面上)に結像された像の記録および表示が可能となる。なお、レンズ鏡筒100は、撮像素子170を備えた撮像装置180(カメラ本体)と一体的に構成されていてもよい。
撮影光学系101は、複数のレンズ101A、101B、101Cを備えて構成された結像光学系である。101Aは、レンズ鏡筒100に固定されたレンズ、102Bは後述の補正レンズ、101Cはレンズ移動機構150によりレンズ鏡筒100に対して光軸OAの方向(光軸方向)に移動可能に支持されたレンズである。
像振れ補正装置200は、ティルト機構210(傾斜手段または回転移動手段)およびシフト機構220(移動手段またはシフト移動手段)を備えて構成される。ティルト機構210は、撮影光学系101の一部を構成する補正レンズ101Bを、所定の面(光軸OAに直交する面)に対して傾斜させる。すなわちティルト機構210は、撮影光学系101の光軸OAに対して傾斜(補正レンズ101Bの所定の位置を中心として回転)させる。シフト機構220は、補正レンズ101Bを、所定の面内(光軸OAに直交する面内、すなわち光軸直交面内)で移動させる。本実施例において、シフト機構220は、光軸直交面内における第1の方向(ピッチ方向)および第2の方向(ヨー方向)にレンズ枠202を移動させる。そしてティルト機構210は、第1の方向に沿った第1の軸(ピッチ軸)および第2の方向に沿った第2の軸(ヨー軸)のそれぞれを中心としてレンズ枠202を回転させる。像振れ補正装置200の構成の詳細については後述する。以降の説明において、単に光軸という場合、補正レンズ101B以外の撮影光学系101(レンズ101A、101C)の光軸のことを指し、補正レンズ光軸という場合、補正レンズ101Bの光軸を指す。
振れ検出部110(検出手段)は、レンズ鏡筒100に加わる振れ(振動の加速度)を検出する。本実施例において、振れ検出部110は、レンズ鏡筒100に固定されたジャイロセンサ111および信号処理部112を備えて構成される。ジャイロセンサ111は、レンズ鏡筒100の角速度を検出する。信号処理部112は、ジャイロセンサ111の出力値(検出値)を処理する。具体的には、信号処理部112は、ジャイロセンサ111の出力値のゲインアップや高周波カットなどを行う。これにより、レンズ鏡筒100(撮像装置)に加わる振動の角速度を得ることができる。ただし、振れ検出部110による検出方法は、これに限定されるものではない。振れ検出部110による検出方法として、撮像面に結像される像の動きベクトルを画像認識により検出する方法などを用いて、振れ量の大きさを得ることもできる。
目標設定手段120(制御手段)は、振れ検出部110からの振れ情報(振動の角速度)に基づいて、像振れ補正装置200のティルト機構210およびシフト機構220を制御する。また目標設定手段120は、シフト機構220の移動目標値(シフト目標s)に応じてティルト機構210の傾斜目標値(ティルト目標t)を決定(設定)する。本実施例の目標設定手段120は、補正角算出部121、シフト目標設定部122、および、ティルト目標設定部123を備えて構成される。なお、目標設定手段120の詳細については後述する。
シフト駆動回路130は、目標設定手段120により決定されたシフト移動目標値(シフト目標s)に応じて、後述のシフト機構220中の第3の駆動部および第4の駆動部に給電を行うモータドライバを有する。シフト駆動回路130は、シフト駆動部の種類や要求される位置精度などに応じて、シフト駆動部の位置をフィードバックする閉ループ制御を行うように構成してもよい。また、シフト駆動部の駆動源としてステッピングモータを選択した場合など、開ループ制御で十分な精度を得ることができる場合、シフト駆動回路130は、開ループ制御によりシフト駆動部の位置検出を省略してもよい。
ティルト駆動回路140は、目標設定手段120により決定されたティルト移動目標値(ティルト目標t)に応じて、後述のティルト機構中の第1の駆動部および第2の駆動部(ティルト駆動部)に給電を行うモータドライバを有する。シフト駆動回路130と同様に、ティルト駆動回路140は、ティルト駆動部の種類や要求される位置精度などに応じて、ティルト駆動部の位置をフィードバックする閉ループ制御を行うように構成してもよい。またティルト駆動回路140は、開ループ制御を行うように構成してもよい。
レンズ移動機構150は、撮影光学系101を構成するレンズ101Cを光軸方向に駆動する。これにより、レンズ鏡筒100の変倍調節や焦点調節を行うことができる。なお、レンズ鏡筒100に固定された(光軸方向に移動しないように構成された)固定焦点タイプの光学系に対しても、本実施例の効果の少なくとも一部を実現することが可能である。
ここで、図2を参照して、レンズ鏡筒100(レンズ移動機構150)の構成について説明する。図2は、レンズ鏡筒100(レンズ移動機構150)の分解斜視図である。レンズ移動機構150(第2の移動手段)は、直進溝1511を備えた固定筒151、レンズ101Cを保持する直進レンズ枠152、および、カム溝1531を備えたカム筒153により構成される。
直進レンズ枠152の外周部には、3本のダボ1521が設けられている。3本のダボ1521は、固定筒151に形成された3本の直進溝1511のそれぞれと嵌合し、固定筒151に対して光軸方向に移動可能に支持される。カム筒153に形成されたカム溝1531は、直進レンズ枠152の3本のダボ1521と嵌合する。これにより、カム筒153を光軸OAの周囲(光軸周り)に回動させ、直進レンズ枠152を光軸方向に移動させることができる。カム筒153は、ユーザが操作環を直接回転させることで駆動される手動タイプ、または、設定された目標値までモータで駆動されるタイプのいずれであってもよい。
レンズ位置検出手段160は、レンズ移動機構150の移動量を検出する検出器であり、位置センサ161および被検出部162を備えて構成される。本実施例において、位置センサ161は固定筒151(固定部)に取り付けられており、被検出部162は直進レンズ枠152(可動部)に取り付けられている。位置センサ161の出力電圧は、被検出部162の位置に応じて変化する。これにより、レンズ位置検出手段160(位置センサ161)は、直進レンズ枠152の位置を検出することにより、レンズ移動機構150の移動量を求めることができる。
本実施例において、被検出部162として、所定のパターンに着磁された磁石が用いられる。また、位置センサ161として、磁力を検出するホール素子が用いられる。ただし本実施例は、この構成に限定されるものではない。例えば、位置センサ161として光学素子であるフォトインタラプタを用い、被検出部162として遮光部と非遮光部とが繰り返し形成されたパルス板を用いてもよい。
次に、図3乃至図9を参照して、像振れ補正装置200の構成について詳述する。図3は、像振れ補正装置200の分解斜視図である。図4は、像振れ補正装置200の分解斜視図であり、光軸方向において図3とは反対側から見た場合を示している。図5は、組立後の像振れ補正装置の正面図であり、光軸方向から見た場合を示している。図6は、図5中のA−A面で切断した像振れ補正装置200の断面図である。図7は、図5中のB−B面で切断した像振れ補正装置200の断面図である。図8は、図5中のC−C面で切断した像振れ補正装置200の断面図である。図9は、シフト機構220およびティルト機構210の駆動後の、図5中のB−B面で切断した像振れ補正装置の断面図(図7と同一断面)である。
本実施例の像振れ補正装置200は、補正レンズ101B、レンズ枠202(可動部材)、固定部材203、ティルト機構210、および、シフト機構220を備えて構成される。補正レンズ101B(像振れ補正光学系)は、撮影光学系の一部を構成し、光軸OAと直交する方向(光軸直交方向)に移動可能に構成されている。これにより、撮影光学系の作る像を光軸OAと直交する面内(光軸直交面内)において移動させることができる。このため、手振れなどを検出した場合、像面での安定性を確保することができる。なお本実施例では、像振れ補正光学系として補正レンズ101Bを用いているが、これに限定されるものではない。像振れ補正光学系として、例えば撮像素子やプリズムを駆動する構成を採用してもよい。
ここで、補正レンズ光軸上の一点(回転中心点O)で、補正レンズ光軸と直交する一つの仮想線を、ピッチ軸(第1の軸)と定義する。また、回転中心点Oを通り、かつ、補正レンズ101Bの光軸およびピッチ軸の双方と直交する仮想線を、ヨー軸(第2の軸)と定義する。図5乃至図7において、ピッチ軸はP軸、ヨー軸はY軸とそれぞれ示されている。
ティルト機構210は、補正レンズ101Bの回転中心点Oを球心とする球面に沿って、レンズ枠202を揺動させる。本実施例のティルト機構210は、ジンバルリング211、第1の駆動部212、第2の駆動部213、および、シフト部材221を備えて構成される。また、レンズ枠202をティルト機構210の構成要素の一部としてもよい。第1の駆動部212は、第1の磁石2121および第1のコイル2122を備えて構成される。第2の駆動部213は、第2の磁石2131および第2のコイル2132を備えて構成される。
レンズ枠202(可動部材)は、円筒形状(または略円筒形状)であり、その中央部において補正レンズ101B(光学系または補正光学系)を保持する。またレンズ枠202は、その外周部において、ヨー回転軸2021および磁石保持部2022を有する。ヨー回転軸2021は、ヨー軸(Y軸)を中心軸とする円柱形状の回転軸である。磁石保持部2022は、第1の磁石2121を保持する。
ジンバルリング211(中間部材)は、矩形環状(略矩形環状)であるように構成され、レンズ枠202の外周に配置される。ジンバルリング211は、ヨー軸受け2111、ピッチ回転軸2112、コイル保持部2113、および、磁石保持部2114を有する。ヨー軸受け2111は、ジンバルリング211の内周側に設けられ、ヨー回転軸2021を軸支する。ピッチ回転軸2112は、ジンバルリング211の外周側に設けられ、ピッチ軸(P軸)を中心軸とする円柱形状である。コイル保持部2113は、第1のコイル2122を、第1の磁石2121と対向する位置に保持する。磁石保持部2114は、第2の磁石2131を保持する。
シフト部材221は、ジンバルリング211の外周部に配置され、四角筒状(略四角筒状)の筒部221A、および、円盤状(略円盤状)の円盤部221Bを備えて構成される。筒部221Aは、ティルト機構210の一部として機能する。円盤部221Bは、シフト機構220の一部として機能する。シフト部材221は、ピッチ軸受け2211、第2コイル保持部2212、ボール受け面2213、ばねかけ部2214、第3磁石保持部2215、および、第4磁石保持部2216を有する。
ピッチ軸受け2211は、筒部221Aの内周側に設けられ、ピッチ回転軸2112を軸支する。コイル保持部2212は、筒部221Aの内周側に設けられ、第2のコイル2132を、第2の磁石2131と対向する位置に保持する。ボール受け面2213は、円盤部221Bの、固定部材203と対向する面に3個所設けられた、転動ボール222と接触する平面である。ばねかけ部2214は、付勢ばね223の一端を固定し、円盤部221Bの外周部に2個所設けられる。第3磁石保持部2215および第4磁石保持部2216は、円盤部221Bに設けられ、第3の磁石2241および第4の磁石2251をそれぞれ保持する。
第1の駆動部212は、ボイスコイルモータである。図3乃至図7に示されるように、2つのボイスコイルモータ(第1の駆動部212)は、補正レンズ101Bを挟むように配置される。これにより、レンズ鏡筒100の小径化を図ることができる。第1の磁石2121は、直方体状に構成された磁石であり、ヨー軸方向において第1のコイル2122と対向するように配置されている。第1のコイル2122と対向する面は、中央で二分割され、それぞれN極とS極として、対向面の法線方向が磁極の方向となるように着磁されている。
第1のコイル2122は、小判型に形成された巻き線コイルであり、ピッチ軸方向に延びる直線部分を有する。第1のコイル2122の一方の面は、第1の磁石2121の着磁面と対向している。第1のコイル2122がシフト駆動回路130により通電されると、第1の磁石2121の着磁方向および通電方向と直交する方向である光軸方向にローレンツ力が発生する。また、補正レンズ101Bを挟む2つの第1の駆動部212は、反対向きに駆動力が発生するように配置される。この偶力により、ピッチ軸周りのモーメントを発生させることができる。
第2の駆動部213は、発生するモーメントの方向がヨー軸周りであることを除いて、第1の駆動部212と同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。なお本実施例において、駆動部の種類は限定されるものではなく、ピッチ軸周りおよびヨー軸周りに所定の駆動力を働かせることができるように構成されていればよい。本実施例で用いたボイスコイルモータの他にも、ステッピングモータや超音波モータ、静電力を用いたモータやバイモルフなどの様々な方式の駆動部が適用可能である。
続いて、ティルト機構210の動作について説明する。ヨー回転軸2021がヨー軸受け2111に軸支されることにより、レンズ枠202は、ジンバルリング211に対して、ヨー軸を中心軸として揺動可能に支持される。また、ピッチ回転軸2112がピッチ軸受け2211に軸支されることにより、ジンバルリング211は、シフト部材221に対して、ピッチ軸を中心軸として揺動可能に軸支される。この結果、レンズ枠202は、シフト部材221に対して回転中心点Oを球心とする球面状を移動可能に支持される。すなわち、レンズ枠202、ジンバルリング211、および、シフト部材221により、いわゆるジンバル機構が構成され、ティルト機構として機能する。
本実施例において、第1の駆動部212を駆動すると、ジンバルリング211を、シフト部材221に対してピッチ軸周りの回転方向に揺動させることができる。また、第2の駆動部213を駆動すると、レンズ枠202を、ジンバルリング211に対してヨー軸周りの回転方向に揺動させることができる。第1のコイル2122および第2のコイル2132への通電量を所定の量に設定することにより、レンズ枠202を、回転中心点Oを球心とする球面状の所定の位置へ位置決めすることができる。これにより、光軸OAに対する補正レンズ光軸の、ピッチ軸方向周りおよびヨー軸周りの傾斜量を任意の量に設定することが可能となる。
次に、シフト機構220について説明する。シフト機構220は、固定部材203に対して、ティルト機構210を光軸OAと直交する面内(光軸直交面内)で平行に移動可能である。本実施例のシフト機構220は、シフト部材221、転動ボール222、付勢ばね223、第3の駆動部224、および、第4の駆動部225を備えて構成される。また、固定部材203をシフト機構220の構成要素の一部としてもよい。
第3の駆動部224は、第3の磁石2241および第3のコイル2242を有する。第4の駆動部225は、第4の磁石2251および第4のコイル2252を有する。固定部材203は、円筒状(略円筒状)に構成され、他のレンズ群を保持する固定筒151に保持される。固定部材203の中央の開口部は、補正レンズ101Bの光路として利用される。固定部材203は、ボール受け2031、ばねかけ2032、第3コイル保持部2033、および、第4コイル保持部2035を有する。ボール受け2031は、転動ボール222を接触保持し、周方向に並んで3箇所に設けられる。ばねかけ2032は、2箇所に設けられ、付勢ばね223の一端を固定する。第3コイル保持部2033は、第3のコイル2242を保持する。第4コイル保持部2035は、第4のコイル2252を保持する。本実施例の転動ボール222は球状に形成され、本実施例では3個の転動ボール222が用いられる。転がり抵抗を小さくし、かつ高い精度で加工するため、転動ボール22は、ステンレス鋼やセラミックなどの硬度の高い材質で形成されることが好ましい。
付勢ばね223は、引っ張りばねであり、本実施例では2本の付勢ばね223が用いられる。付勢ばね223は、その一端がシフト部材221のばねかけ部2214に取り付けられ、その他端が固定部材203のばねかけ部2032に取り付けられる。付勢ばね223により、シフト部材221と固定部材203との間に両者を近づける方向への付勢力が発生する。なお本実施例において、付勢部材223として引っ張りばねの弾性力を用いているが、これに限定されるものではなく、磁力や静電力などを利用してもよい。
第3の駆動部224は、ボイスコイルモータである。第3の磁石2241は、直方体状に構成された磁石であり、第3のコイル2242と光軸方向に対向配置される。第3のコイル2242との対向面は、中央で二分割され、それぞれN極とS極として、その対向面の法線方向が磁極の方向となるように着磁されている。第3のコイル2242は、小判型に形成された巻き線コイルであり、ヨー軸方向に延びる直線部分を有する。その一方の面は、第3の磁石2241の着磁面と対向している。第3のコイル2242がティルト駆動回路140により通電されると、通電方向および第3の磁石2241の着磁方向と直交するピッチ軸方向のローレンツ力が発生する。第4の電磁駆動部225は、ボイスコイルモータである。発生する力の方向がヨー軸方向であることを除いて、第3の電磁駆動部224と同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。
続いて、シフト機構220の動作について説明する。シフト部材221のばねかけ部2214と、固定部材203のばねかけ部2032に、付勢ばね223の両端が保持されることにより、シフト部材221と固定部材203との間に吸引方向の付勢力が働く。そして、3個の転動ボール222は、シフト部材221のボール受け面2213と、固定部材203のボール受け2031との間に挟持される。これにより、固定部材203に対する、転動ボール222およびシフト部材221の光軸方向の位置が安定して決定される。このとき、シフト部材221は、固定部材203に対して光軸OAと直交する面内(光軸直交面内)で転動支持される。
第3のコイル2242に通電すると、発生したローレンツ力により、シフト部材221はピッチ軸方向に駆動される。また、第4のコイル2252に通電すると、発生したローレンツ力により、シフト部材221はヨー軸方向に駆動される。第3のコイル2242および第4のコイル2252への通電量を所定の量に設定することにより、シフト部材221の位置、すなわち、シフト部材221の固定部材203に対する光軸直交面内での位置を決定することができる。
本実施例では、前述のシフト機構220およびティルト機構210を独立に制御することにより、撮影光学系101の光軸OAに対する、補正レンズ101Bの平行移動量および傾斜量を、それぞれ独立に決定することができる。図9は、図7の状態からシフト機構220およびティルト機構210の双方を駆動させた場合の断面図である。補正レンズ101Bが、ヨー方向(図9の上方向)に移動し、かつ、ピッチ軸周り(図9の時計回り方向)に傾斜していることがわかる。
次に、目標設定手段120の機能について説明する。なお、レンズ鏡筒100または撮像装置(カメラ)に加わる手振れなどの振動により、撮影光学系101により形成される像は、ピッチ軸方向およびヨー軸方向に移動する。ただし以下の説明は、ヨー軸方向に対する像振れ補正について行う。ピッチ軸方向に対する像振れ補正は、ヨー軸方向に対する像振れ補正を90度回転させたものと同様であるため、その説明は省略する。
目標設定手段120は、補正角算出部121、シフト目標設定部122、および、ティルト目標設定部123を備えて構成される。補正角算出部121は、振れ検出部110により検出されたレンズ鏡筒100(または撮像装置)に加わる角速度を時間積分することにより、像振れ補正装置200が補正すべき補正角θ(レンズ鏡筒100の補正角度)を算出する。このとき補正角算出部121は、必要に応じて、積分時間の調整、高周波成分や低周波成分の除去、および、角速度信号の位相補償などを行う。これにより、パン操作やティルト操作などのユーザの意図するカメラ角度変化と、手振れなどのユーザの意図しないカメラ角度変化とを切り分けるなど、より違和感のない像振れ補正を実現することができる。
シフト目標設定部122は、補正角算出部121により算出された補正すべきレンズ鏡筒100(またはカメラ)の補正角θに応じて、シフト機構220のヨー軸方向の移動量(シフト目標s)を決定する関数f1を有する。関数f1は、レンズ101Cの光軸方向の位置(レンズ位置zp)に応じて変化し得る。すなわち、シフト目標sは、s=f1(θ、zp)として表すことができる。関数f1は、補正角θに対する単調増加関数であり、本実施例では比例関数である。また本実施例では、このときの比例定数をレンズ101Cの光軸方向のレンズ位置zpに応じて変化させる。前述のように、レンズ101Cの光軸方向のレンズ位置zpは、レンズ位置検出手段160を用いて検出することができる。
ティルト目標設定部123は、シフト目標設定部122により設定されたシフト機構220の移動量(シフト目標s)に応じて、ティルト機構210のピッチ軸周りの移動量(ティルト目標t)を決定する関数f2を有する。像振れ補正を行うためにシフト機構220を用いて補正レンズ101Bを光軸直交方向に移動させると、撮影光学系101の光学性能が低下する場合がある。光学性能が低下する場合の例として、像面の左右でピント状態が変わる、いわゆる方ボケと呼ばれる現象がある。このような光学性能の低下は、シフト移動量(シフト目標s)に応じて、補正レンズ101Bの光軸を傾けていくことにより改善することができる。本実施例の撮影光学系101は、そのような機能を有するティルト機構210を備えた光学系である。
ティルト目標設定部123が有する関数f2は、ティルト補正を実現するための関数であり、シフト移動量(シフト目標s)に応じて決定される。また、関数f2は、レンズ101Cの光軸方向のレンズ位置zpに応じて変化し得る。すなわち、ティルト目標tは、t=f2(s,zp)として表すことができる。また、関数f1は、補正角θに対する単調増加関数であるから、ティルト目標tは、補正角θ、および、レンズ位置zpにより一意に決定される。このため、ティルト目標tは、t=f3(θ,zp)と表すこともできる。
図9に示されるように、シフト機構220を用いてヨー軸方向の駆動を行い、ティルト機構210を用いてヨー軸周りの駆動を行う。これにより、光軸OAとヨー軸(Y軸)とを含む断面上において、補正レンズ光軸の移動、すなわちヨー軸方向の平行移動および光軸に対する傾斜移動の両方の移動を実行させる。
図10は、本実施例における関数f2、すなわちシフト移動量(シフト目標s)に対するティルト移動量(ティルト目標t)を決定する関数の説明図である。図10において、縦軸はティルト目標t[deg]を示し、横軸はシフト目標s[mm]を示している。また図10において、テレ、ミドル、ワイドのグラフでは、それぞれ、レンズ101Cの光軸方向のレンズ位置zpが互いに異なっている。図10に示されるように、本実施例の関数f2は、原点対称、連続関数、および、単調関数であるという特徴がある。また図10に示されるように、いずれのレンズ位置zpにおいても、シフト目標sが大きいほどティルト目標tを大きくするようにティルト目標tが設定される。
本実施例において、関数f2を原点を通る関数とすることにより、シフト移動量(シフト目標s)がゼロの場合、ティルト移動量(ティルト目標t)もゼロとなる。これにより、レンズ鏡筒100(またはカメラ)の振れが無い状態において、補正レンズ101Bの光軸を、その他の撮影光学系101の光軸と一致させて光学性能を向上させることができる。また、関数f2を原点対称の関数とすることにより、シフト目標sとティルト目標tとの関係が、補正レンズ101Bの移動方向に依存せずに決定される。なお、本実施例における原点とは、補正角度信号(補正角θ)がゼロの場合における補正レンズ101Bの位置である。通常、この状態おいては、光軸OAに対する補正レンズ101Bの光軸と直交方向の移動量および傾斜量がゼロとなり、撮影光学系101の光軸と補正レンズ101Bの光軸とが一致する。これにより、手振れ(像振れ)がないときの光学性能を向上させることができる。ただし本実施例はこれに限定されるものではない。例えば撮影光学系101の組立誤差などを補正するため、補正レンズ101Bの光軸と撮影光学系101の光軸とを一致させない状態(位置)を原点としてもよい。
また本実施例において、関数f2を連続関数とすることにより、シフト目標sに対するティルト目標tの値が滑らかに決定され、ティルト機構210を安定して駆動することができる。また本実施例において、関数f2を単調関数とすることにより、シフト目標sの絶対値が大きいほどティルト目標tの絶対値も大きくなる。撮影光学系101の構成や、シフト目標sおよびティルト目標tの符合の設定方法に応じて、関数f2は単調増加または単調減少のいずれにもなり得る。
続いて図10を参照して、シフト移動量(シフト目標s)に応じてティルト移動量(ティルト目標t)が決定される場合の一例について説明する。レンズ位置zpがテレ状態であり、関数f1よりシフト目標s[mm]が0.75mmと求められる場合、図10に示される関数f2より、ティルト目標t[deg]は2.0度となる。また、シフト目標s[mm]が1.5mmの場合、ティルト移動量t[deg]は3.5度となる。一方、レンズ位置zpがワイド状態であり、関数f1よりシフト目標s[mm]が0.75mmと求められる場合、図10に示される関数f2より、ティルト目標t[deg]は0.5度となる。また、シフト目標s[mm]が1.5mmの場合、ティルト目標t[deg]は0.9度となる。
それぞれの状態において、シフト機構220およびティルト機構210は、補正レンズ101Bを、それぞれの移動量(シフト目標s、ティルト目標t)だけ駆動させることにより、像振れ補正を行う。このように、レンズ101Cの光軸方向のレンズ位置zpに応じて、シフト目標sに対するティルト目標tの関係が変化する。
図11は、本実施例における像振れ動作の説明図であり、所定の補正角度信号(補正角θ)に対する、シフト目標sおよびティルト目標tを示している。図11において、縦軸は補正角θ、シフト目標s、および、ティルト目標tを示し、横軸は時間を示している。このように本実施例では、補正角θに対して、シフト目標sおよびティルト目標tを同期させながら像振れ補正を行うことができる。
本実施例によれば、以下の効果が得られる。第一に、補正レンズ101Bが移動したときの光学性能を向上させることができる。本実施例では、シフト機構220の移動量(シフト目標s)に応じて、ティルト機構210の移動量(ティルト目標t)が決定される。すなわち、像振れ補正装置200は、シフト機構220とティルト機構210とを同期させながら駆動を行う。これにより、像振れ補正を行うために補正レンズ101Bを光軸直交方向に移動させても、所定量だけティルト機構210を移動させることにより、光学性能を向上させることができる。
第二に、撮影光学系101の光軸方向の位置に応じて、補正レンズ101Bが移動したときの光学性能を向上させることができる。本実施例では、レンズ位置検出手段160の出力に応じて、シフト移動量(シフト目標s)に対するティルト移動量(ティルト目標t)を決定する関数f2を変更する。これにより、撮影光学系101の光軸方向の位置関係が変化しても、シフト機構220を駆動させたときの光学性能を向上させることができる。
第三に、補正レンズ101Bの光軸直交方向の移動量および傾斜量のそれぞれを独立して容易に制御することができる。また本実施例では、補正レンズ101Bの光軸を傾斜させるため、ジンバル機構を採用している。これにより、補正レンズ101Bの光軸を傾斜させても、補正レンズ101Bに対する回転中心点Oの位置が不変である。このため、光軸直交方向における補正レンズ101Bの移動量と、傾斜量とを、それぞれ独立して容易に制御することができる。
第四に、応答性がよく高精度な位置制御を実現することができる。本実施例では、シフト機構220の駆動部およびティルト機構210の駆動部の双方に、ボイスコイルモータが用いられる。双方に同種のアクチュエータを用いることにより、シフト機構220とティルト機構210とを同期させながら駆動することが容易となる。また、ボイスコイルモータを用いることにより、応答性がよく高精度な位置制御を実現することができる。
次に、本実施例の変形例について説明する。本実施例の像振れ補正装置200は、シフト機構220がティルト機構210を支えるように構成されているが、これに限定されるものではない。シフト機構220とティルト機構210との関係は逆であっても構わない。ティルト機構210がシフト機構220を支持するように構成しても、撮影光学系101の光軸に対する、補正レンズ101Bの平行移動量および傾斜量を、それぞれ独立に決定することができ、同様の効果を実現することが可能である。
このように本実施例の像振れ補正装置200(レンズ鏡筒100)において、目標設定手段120(制御手段)は、シフト機構220(移動手段)の移動目標値(シフト目標s)に応じてティルト機構210(傾斜手段)の傾斜目標値(ティルト目標t)を設定する。好ましくは、制御手段は、移動目標値が大きいほど傾斜目標値を大きくするように傾斜目標値を設定する。
好ましくは、制御手段は、移動目標値と傾斜目標値とを関連付ける関数(関数f2)を有する。好ましくは、関数f2は、振れ検出部110(検出手段)が振れを検出しないときの補正レンズ101B(光学系)の位置を原点として、移動目標値と傾斜目標値との関係が原点対称の関数である。より好ましくは、関数f2は、移動目標値と傾斜目標値との関係が連続的に変化する連続関数である。また好ましくは、関数f2は、移動目標値に対して傾斜目標値が単調増加または単調減少する関数である。
好ましくは、目標設定手段120(制御手段)は、補正角算出部121(算出手段)、シフト目標設定部122(第1の設定手段)、および、ティルト目標設定部123(第2の設定手段)を有する。算出手段は、振れ情報に基づいて補正角θを算出する。第1の設定手段は、補正角θに基づいて移動目標値(シフト目標s)を設定する。第2の設定手段は、移動目標値に基づいて傾斜目標値(ティルト目標t)を設定する。より好ましくは、制御手段は、レンズ101C(第2の光学系)の位置情報(光軸方向における位置)に基づいて、傾斜目標値を設定する。
好ましくは、レンズ鏡筒100は、レンズ101C(第2の光学系)を光軸方向に移動可能に支持するレンズ移動機構150(第2の移動手段)、および、光軸方向における第2の光学系の位置を検出するレンズ位置検出手段160(位置検出手段)を有する。そして制御手段は、位置検出手段から得られた第2の光学系の位置情報に基づいて、関数f2を変更する。
本実施例によれば、光学性能を向上させた像振れ補正装置、レンズ鏡筒、および、撮像装置を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
101B 補正レンズ(光学系)
110 振れ検出部(検出手段)
120 目標設定手段(制御手段)
200 像振れ補正装置
202 レンズ枠(可動部材)
210 ティルト機構(傾斜手段)
220 シフト機構(移動手段)

Claims (14)

  1. 光学系を保持する可動部材と、
    前記可動部材を所定の面内で移動させる移動手段と、
    前記可動部材を前記所定の面に対して傾斜させる傾斜手段と、
    振れを検出する検出手段と、
    前記検出手段からの振れ情報に基づいて前記移動手段および前記傾斜手段を制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記移動手段の移動目標値に応じて前記傾斜手段の傾斜目標値を設定する、ことを特徴とする像振れ補正装置。
  2. 前記制御手段は、前記移動目標値が大きいほど前記傾斜目標値を大きくするように該傾斜目標値を設定することを特徴とする請求項1に記載の像振れ補正装置。
  3. 前記制御手段は、前記移動目標値と前記傾斜目標値とを関連付ける関数を有することを特徴とする請求項1または2に記載の像振れ補正装置。
  4. 前記関数は、前記検出手段が前記振れを検出しないときの前記光学系の位置を原点として、前記移動目標値と前記傾斜目標値との関係が原点対称の関数であることを特徴とする請求項3に記載の像振れ補正装置。
  5. 前記関数は、前記移動目標値と前記傾斜目標値との関係が連続的に変化する連続関数であることを特徴とする請求項3または4に記載の像振れ補正装置。
  6. 前記関数は、前記移動目標値に対して前記傾斜目標値が単調増加または単調減少する関数であることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の像振れ補正装置。
  7. 前記制御手段は、
    前記振れ情報に基づいて補正角を算出する算出手段と、
    前記補正角に基づいて前記移動目標値を設定する第1の設定手段と、
    前記移動目標値に基づいて前記傾斜目標値を設定する第2の設定手段と、を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の像振れ補正装置。
  8. 前記制御手段は、第2の光学系の位置情報に基づいて、前記傾斜目標値を設定することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の像振れ補正装置。
  9. 前記所定の面は光軸直交面であり、
    前記移動手段は、光軸直交面内における第1の方向および第2の方向に前記可動部材を移動させ、
    前記傾斜手段は、前記第1の方向に沿った第1の軸および前記第2の方向に沿った第2の軸のそれぞれを中心として前記可動部材を回転させることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の像振れ補正装置。
  10. 固定部材と、
    光学系を保持する可動部材と、
    前記固定部材に対して、前記可動部材を光軸直交面内で移動させる移動手段と、
    前記固定部材に対して、前記可動部材を光軸直交面に対して傾斜させる傾斜手段と、
    振れを検出する検出手段と、
    前記検出手段からの振れ情報に基づいて前記移動手段および前記傾斜手段を制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記移動手段の移動目標値に応じて前記傾斜手段の傾斜目標値を設定する、ことを特徴とするレンズ鏡筒。
  11. 前記制御手段は、前記移動目標値が大きいほど前記傾斜目標値を大きくするように該傾斜目標値を設定することを特徴とする請求項10に記載のレンズ鏡筒。
  12. 前記制御手段は、前記移動目標値と前記傾斜目標値とを関連付ける関数を有することを特徴とする請求項10または11に記載のレンズ鏡筒。
  13. 第2の光学系を光軸方向に移動可能に支持する第2の移動手段と、
    前記光軸方向における前記第2の光学系の位置を検出する位置検出手段と、を更に有し、
    前記制御手段は、前記位置検出手段から得られた前記第2の光学系の位置情報に基づいて、前記関数を変更することを特徴とする請求項12に記載のレンズ鏡筒。
  14. 請求項10乃至13のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒を有することを特徴とする撮像装置。
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