JP2007163595A - 光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な画質を得ることが可能であるとともに、省電力化をも可能とした光学機器を提供する。
【解決手段】 光学機器200は、弾性部材9pa,9pb,9ya,9ybによって支持され、防振のために移動可能な可動ユニット1,L1の駆動を制御する制御手段301を有する。制御手段は、可動ユニットの自重と弾性部材の支持力とが釣り合う第1の位置を中心として該可動ユニットの駆動を制御する第1の制御動作と、可動ユニットを第1の位置に対して重力方向とは反対側であって、光学系の光軸側にある第2の位置を中心として該可動ユニットの駆動を制御する第2の制御動作とを行う。
【選択図】 図5A

Description

本発明は、防振(像振れ補正)機能を搭載した交換レンズや撮像装置等の光学機器に関し、特にレンズや撮像素子等の可動ユニットを駆動して防振を行う光学機器に関する。
従来、手振れ等による振動を角速度センサ等の振動センサで検出し、該検出結果に応じてアクチュエータにより防振光学素子を変位させることにより、像振れを抑制する防振機能を備えた光学機器が数多く提案されている。
このような防振機能を有した光学機器において、電力消費を抑える手法として、特許文献1にて提案されているものがある。これは、一般に撮影露光動作に対して時間が長いエイミング(構図を決定したりAF・測光動作を行ったりするためのファインダ観察又は撮影準備状態)中は防振機能を働かせず、撮影露光中のみ防振機能を働かせるものである。
また、特許文献2には、防振光学素子を含む可動ユニットを弾性部材により支持し、可動ユニットが自重により沈下した状態でその光学中心が主光学系の光軸に一致するように弾性部材による支持状態を設定した光学機器が提案されている。
特許第3189018号公報(段落0019〜0028、図4等) 特開平8−6088号公報(段落0020、図7等)
しかしながら、特許文献1にて提案の光学機器では、エイミング中に防振機能が働いていることがファインダ上で確認できないという欠点がある。エイミング中に防振機能が働くことにより、撮影者がファインダ上で被写体を正確に捉えることが可能となるほか、無理に手振れを押さえ込もうとするために力が入ってしまい逆に手振れが大きくなるという現象を抑制する効果も期待できる。このため、撮影露光中でないからといって防振機能を働かせないことはデメリットが大きい。
また、特許文献2にて提案の光学機器では、特定の姿勢(例えば、光軸が水平となる姿勢)において防振光学素子の中心が主光学系の光軸に一致した状態が得られたとしても、他の姿勢(例えば、上向きや下向き)において該状態が得られない可能性が高い。この場合、防振光学素子の中心が主光学系の光軸に対して一致していない状態で安定することになり、ファインダ像や撮影画像の劣化が避けられない。
本発明は、良好な画質を得ることが可能であるとともに、省電力化をも可能とした光学機器を提供することを目的の1つとしている。
本発明の一側面としての光学機器は、弾性部材によって支持され、防振のために移動可能な可動ユニットの駆動を制御する制御手段を有する。そして、制御手段は、可動ユニットの自重と弾性部材の支持力とが釣り合う第1の位置を中心として該可動ユニットの駆動を制御する第1の制御動作と、可動ユニットを第1の位置に対して重力方向とは反対側であって、光学系の光軸側にある第2の位置を中心として該可動ユニットの駆動を制御する第2の制御動作とを行うことを特徴とする。
第1の制御動作では、可動ユニットの駆動中心を重力に抗して第2の位置に移動させるための電力が必要とならないため、省電力化を図りながら防振機能を働かせることができる。しかも、第2の制御動作では、第1の位置に対して光学系の光軸側にある第2の位置を中心として可動ユニットを駆動するため、画質の向上を図ることができる。したがって、省電力を重視した防振機能と画質を重視した防振機能とを必要に応じて選択することができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図2には、本発明の実施例1である撮像システムの構成を示している。本実施例の撮像システムは、防振ユニットを搭載した光学機器としての交換レンズと、該交換レンズの着脱が可能な撮像装置としての一眼レフデジタルカメラとにより構成されている。図2において、200はカメラ、300は交換レンズを表している。
カメラ200において、211はファインダ光学系、210はレンズ300からの光束をファインダ光学系211へと導くためのクイックリターンミラーである。207はレンズ300により形成された被写体像を光電変換するCCDセンサ又はCMOSセンサ等の撮像素子である。
201はカメラ側マイクロコンピュータとしてのカメラCPUであり、後述するカメラ200内の種々の回路の動作を制御する。撮像素子207から出力された撮像信号は、カメラCPU201内に構成された不図示の画像処理回路に入力され、ここで該撮像信号に基づいて画像信号が生成される。また、カメラCPU201は、レンズ接点302とカメラ接点202とを介して、後述するレンズ側マイクロコンピュータとしてのレンズCPU301との通信を行う。
203は外部より操作可能な電源スイッチであり、カメラCPU201を立ち上げて、カメラ200内の各回路、アクチュエータおよびセンサ等への電源供給を行うためのスイッチである。204は外部より操作可能な2段ストローク式のレリーズスイッチであり、その半押し操作によりオンする第1ストロークスイッチ(SW1)と、全押し操作によりオンする第2ストロークスイッチ(SW2)とにより構成されている。
カメラCPU201は、第1ストロークスイッチがオン(SW1 ON)されると、撮影準備状態になり、測光回路205による測光結果に基づいて絞り値やシャッタ速度等を決定する。また、焦点検出回路208による交換レンズ(撮影光学系)の焦点検出結果に基づいてフォーカスレンズの駆動量演算を行う。
さらに、カメラCPU201は、第2ストロークスイッチがオン(SW2 ON)されると、レンズCPU301に対して、交換レンズ300内に設けられた絞り307の駆動命令を送信する。また、カメラCPU201は、シャッタ回路206に駆動命令を出力して不図示のシャッタを駆動させるとともに、撮像素子207および画像処理回路に記録用画像の取得動作を行わせる。記録用画像は、不図示の記録媒体(半導体メモリ、光ディスク等)に記録される。
209はディスプレイデバイスであり、撮像した記録用画像を所定時間の間表示したり、絞り値、シャッタスピードなどの各種撮影条件や撮影画像数、電池残量、各種モード等の情報を表示したりする。また、撮影準備状態において、画像処理回路により生成された画像信号を、ディスプレイデバイス209に電子ファインダ画像(表示用画像)として表示することもできる。
交換レンズ300において、309は変倍レンズ、フォーカスレンズ等の複数のレンズにより構成されるレンズユニットである。
305は防振ユニットである。防振ユニット305は、以下の5つの要素によって構成される。第1に、防振光学素子としての補正レンズL1とこれを保持する補正レンズ枠を有する可動ユニットである。補正レンズL1は、レンズユニット309とともに撮影光学系を構成する。第2に、可動ユニットを光軸に直交する方向に駆動する防振アクチュエータである。ここにいう光軸に直交する方向は、完全に直交する方向だけでなく、実質的に直交するとみなせる方向も含む。第3に、可動ユニットの位置を検出するための位置センサである。第4に、可動ユニットを所定位置(光軸中心位置)にロックしたり該ロックを解除(アンロック)したりすることができるロック機構である。第5に、ロック機構を駆動するためのロックアクチュエータである。
なお、本実施例では、補正レンズが光軸に直交する方向に変位する場合について説明するが、本発明における防振ユニットの形式はこれに限定されない。本発明は、例えば、補正レンズを光軸上の点を中心として揺動させることにより防振を行う場合にも適用することができる。
303は外部より操作可能な防振スイッチ(以下、ISスイッチという)であり、防振ユニット305に像振れ補正動作としての防振動作(以下、IS動作ともいう)を行わせるか否かを選択するために操作される。
308は交換レンズ300、つまりは撮像システムの垂直方向(ピッチ方向)の振れおよび水平方向(ヨー方向)の振れを検出する振動センサであり、角速度センサや加速度センサによって構成される。レンズCPU301は、該振動センサ308からの出力信号に基づいて防振ユニット305の駆動を制御する。
306はフォーカス駆動回路であり、レンズユニット309に含まれるフォーカスレンズを駆動する。レンズCPU301は、カメラCPU201により演算された駆動量情報を受信し、フォーカス駆動回路306に駆動信号を出力する。フォーカス駆動回路306は、該駆動信号に応じてフォーカスレンズを駆動する不図示のフォーカスアクチュエータを作動させる。
また、レンズCPU301は、カメラCPU201から受信した絞り駆動命令に応じて絞り307を駆動する。
310はモード切換スイッチである。撮影者がこのモード切換スイッチ210を操作することにより、省電力モードと通常電力モードとを選択することができる。
図3には、本実施例の防振ユニットを分解して示している。また、図4には、該防振ユニットに用いられる粘弾性部材を示している。さらに、図5A,5Bには、該防振ユニットを光軸方向から見た図を示している。また、図6には、該防振ユニットの断面と駆動制御系とを示している。
これらの図において、1は補正レンズ枠であり、補正レンズL1を保持している。2は該防振ユニットのベースとなるベース部材である。補正レンズ枠1が補正レンズL1と一体的にピッチ方向およびヨー方向にベース部材2に対して移動することにより防振が行われる。
ベース部材2における周方向3箇所には周方向に延びる長穴2aが形成されている。また、補正レンズ枠1の周方向3箇所に形成された穴1aにはピン5が圧入されている。各ピン5は、長穴2aに挿入されている。これにより、補正レンズ枠1は、光軸方向の変位を阻止された状態でピッチ方向およびヨー方向に移動することができるようベース部材2によって保持される。
また、ベース部材2の外周における周方向3箇所には、該ベース部材2をレンズ300内で固定するための穴2cが形成されている。図6に示すように、この穴2cにコロ10を挿入し、ビス11で締め付けることにより、ベース部材2をレンズ300内に固定することができる。また、3つのコロ10のうち1つ又は2つを偏心コロとし、該偏心コロを回転させることで、ベース部材2のレンズ300内での倒れ調整を行うことができる。
4p,4yはピッチ方向およびヨー方向用の第1マグネットであり、それぞれ第1ヨーク3に磁気結合により固定されている。7p,7yはピッチ方向およびヨー方向用の第2マグネットであり、それぞれ第2ヨーク8に磁気結合により固定されている。第1マグネット4p,4yは共に第1ヨーク3に設けられた突起3aによって第1ヨーク3に対して位置決めされている。また、第2マグネット7p,7yは、同様に第2ヨーク8に設けられた不図示の突起によって第2ヨーク8に対して位置決めされている。
また、図6に示すように、これらマグネット4p,4y,7p,7yはそれぞれ、防振ユニットの中心に近い側と遠い側とで着磁方向が異なっており、更に各マグネットの中心付近は着磁されていない不感帯領域になっている。これは、各マグネットに対して光軸方向にて対向配置されるコイルの巻線位置と各マグネットの着磁領域とを合わせて駆動力を効率良く発生させるためである。
第1ヨーク3は、該第1ヨーク3の2箇所に形成された穴3bにベース部材2に設けられた2箇所の突起2dが挿入されることによって、第1マグネット4p,4yとともにベース部材2に対して位置決めされる。そして、第1ヨーク3は、その3箇所に形成された穴3cとベース部材2の3箇所に形成された穴2eに通したビスを締め付けることで、ベース部材2に固定される。なお、第1ヨーク3の固定は、補正レンズ枠1にピン5を圧入する前に行う。
第2ヨーク8は、該第2ヨーク8に形成された穴8bと凹部8cとにベース部材2に形成された2箇所の突起部2fが挿入されることでベース部材2に対して位置決めされる。さらに、第2ヨーク8に形成された穴8dとベース部材2に形成された穴2gに通したビスを締め付けることで、ベース部材2に固定される。
6p,6yはピッチ方向およびヨー方向駆動用のコイルであり、導電部材の巻線(コイル)部6aと補正レンズ枠1に固定するための樹脂で形成された支持部6bとによって構成されている。該コイル6p,6yは、補正レンズ枠1に設けられた腕部1bに支持部6bを当接させ、該支持部6bに設けられた穴(不図示)に補正レンズ枠1の突起部1cを入り込ませることで補正レンズ枠1に対して位置決めされる。位置決めされたコイル6p,6yは、補正レンズ枠1に接着により固定される。
第1ヨーク3、第1マグネット4p,4y、第2マグネット7p,7yおよび第2ヨーク8は閉磁路を形成し、この閉磁路内にコイル6p,6yのコイル部6aが位置する。コイル6p,6yに通電することで、該コイル6p,6y、補正レンズ枠1および補正レンズL1からなる可動ユニットがベース部材2に対してピッチ方向Pおよびヨー方向Yに駆動される。
また、コイル6p,6yへの通電は、防振ユニットの駆動に必要な電子部品が実装された不図示のフレキシブル回路基板を介して行われる。このフレキシブル回路基板は、第2ヨーク8の前側又はベース部材2の後側に固定され、他の回路基板と接続するための接続部を有する。この接続部の受け部がベース部材2に延出部2hとして形成されており、該延出部2hに接続部が両面テープ等によって固定される。
9pa,9pbはピッチ方向に弾性を有した弾性部材としてのピッチ方向圧縮コイルバネであり、補正レンズ枠1とベース部材2との間のピッチ方向2箇所に配置されている。また、9ya,9ybはヨー方向に弾性を有した弾性部材としてのヨー方向圧縮コイルバネであり、補正レンズ枠1とベース部材2との間のヨー方向2箇所に配置されている。各コイルバネの光軸側端部は補正レンズ枠1に設けられた平面部1dに当接し、補正レンズ枠1の突起部1eが各コイルバネの内側に挿入されることにより各コイルバネの外れ防止機能を果たす。
また、各コイルバネの外側端部はベース部材2に形成された平面部2iに当接し、ベース部材2の突起部2jが各コイルバネの内側に挿入されることで各コイルバネの外れ防止機能を果たす。
図5A,5Bおよび図6に示す組み立て状態においては、圧縮コイルバネ9pa,9pb,9ya,9ybは圧縮状態となっている。これにより、補正レンズL1および補正レンズ枠1を含む可動ユニットは、ベース部材2に対してピッチ方向およびヨー方向に弾性的な浮遊状態で支持される。
30は自己減衰性を有するゴムで形成された粘弾性部材あり、圧縮コイルバネ9pa,9pb,9ya,9ybのそれぞれを取り囲むように配置されている。
ここで、図4を用いて粘弾性部材30の詳しい構成について説明する。図4において、図中のXX,YY,ZZ方向はそれぞれ、ヨー方向、ピッチ方向および光軸方向を表している。
粘弾性部材30の全体的形状は、ピッチ方向、ヨー方向のどちらに変形しても同様の粘弾性が得られるように、光軸方向から見て略リング形状になっている。
30aは取付け部(両端部)であり、この図における上下方向(YY方向)に2箇所設けられている。図5Aにおいて光軸側となる取付け部30aは、補正レンズ枠1における平面部1dを底面とする凹形状部分に圧入され、平面部1dに当接する。
また、図5Aにおいて光軸側とは反対側の取付け部30aは、ベース部材2における平面部2iを底面とする凹形状部分に圧入され、平面部2iに当接する。
また、取付け部30aには、突部30cが形成されており、この突部30cが上記各凹形状部分の内周壁面に圧接することで、粘弾性部材30の回転が防止される。
なお、取付け部30aを上記のような圧入以外に、シリコン系接着剤等の弾性接着剤を用いて補正レンズ枠1およびベース部材2に固定するようにしてもよい。
30bは図4における上下の取付け部30aの左右端(XX方向端)をつなぐように帯状に形成された側面部である。本実施例では、この側面部30bを外側に向かって凸となる曲面形状に形成している。これにより、上下の取付け部30aが互いにXX方向やYY方向にずれても、同様の粘弾性が得られる。
また、側面部30bは、XX方向の厚さ寸法よりもZZ方向の幅寸法が大きくなるように形成されている。これにより、粘弾性部材30がピッチ方向やヨー方向に比べて光軸方向に変形しにくくなり、補正レンズ枠1の光軸方向変位を抑制することができる。
さらに、取付け部30aの中央には、圧縮コイルバネ9pa,9pb,9ya,9ybの外径よりも大きな内径を有する穴30dが形成されている。これにより、粘弾性部材30と圧縮コイルバネ9pa,9pb,9ya,9ybとの干渉を防止することができる。
以上の構成により、コイル6p,6yに通電して各圧縮コイルバネの弾性力に抗する推力を発生させて、補正レンズ枠1(つまりは補正レンズL1)をピッチ方向やヨー方向に駆動すると、粘弾性部材30が補正レンズ枠1に対して所要の制動作用を及ぼす。
そして、粘性流体の粘性を利用する場合に比較して、振れ補正方向によらず均一な制動作用を得ることができ、経時変化や温度によって粘度が変わったり液切れが生じたりする心配をなくすることができる。
また、粘弾性部材30の材質や形状を変更する(例えば、側面部30bの曲率や厚みを変更する)ことで、容易に粘弾性(つまりは、制動作用の特性)を調節することが可能である。
なお、本実施例の防振ユニットには、図示しないが、補正レンズL1の位置を検出するための位置検出器が設けられている。具体的には、特開平11−212133号公報に開示されている、位置検出用ターゲット部材とフォトリフレクタにより構成されたものを用いることができる。また、特開2005−227329号公報に開示されている、LED等の発光素子とPSD等の受光素子により構成されたものを用いてもよい。
なお、本実施例において、コイル6p,6yに入力される電圧(電力)は、防振のための目標位置に対応し、該駆動目標値は振動センサ308からの検出出力と上記位置検出器からの検出出力とに基づいて設定される。
但し、コイルバネ9pa,9pb,9ya,9ybの弾性定数は線形であり、入力電圧に対するコイル6p,6yの推力も線形特性を有する。このため、上記コイルバネの弾性定数(変位に対する弾性力)とコイルの推力定数(入力電圧に対する推力)が予め分かっていれば、入力電圧を調節することで補正レンズL1に所望の変位量を与えることができる。したがって、補正レンズL1の位置を検出するための位置検出器を廃止することも可能である。
また、本実施例の防振ユニット305では、防振機能を使用しない場合(ISスイッチ303がオフの場合)には、補正レンズL1を第2の位置にロック保持するためのロック機構が不要である。また、補正レンズL1の光軸に対する傾きを防止するためのローリング対策機構も不要となる。したがって、きわめてシンプルな構成の防振ユニットを実現することができる。
図5A,5Bには、コイルバネ9pa,9pb,9ya,9ybによって支持されている可動ユニットの様子を光軸方向から見て示している。なお、図5Bでは、粘弾性部材30を省略している。
図5Aに示すように、コイル6pに所定の通電が行われることにより、補正レンズ枠1および補正レンズL1を含む可動ユニットは、その中心Oが撮影光学系の光軸中心Oに一致する位置に保持される。以下、このコイル通電により得られる位置を第2の位置という。また、ここにいう中心Oが光軸中心Oに一致する位置とは、完全に一致する位置だけでなく、光学性能上、実質的に一致するとみなせる位置も含む意味である。
一方、図5Bに示すように、コイル6pへの通電がカットされた状態では、可動ユニットはそれらの質量(自重)と主としてコイルバネ9pa,9pbのバネ荷重との関係により、その中心Oが光軸中心OからAだけ落下した位置に保持される。すなわち、可動ユニットの自重とコイルバネ9pa,9pbの支持力とが釣り合う位置に保持される。以下、この自重による落下位置を第1の位置という。
この第1の位置に可動ユニットが位置する場合、撮影光学系の光軸がわずかに傾くことになり、第2の位置に可動ユニットが位置する場合に比べて撮像素子上での像位置が若干変化する。そして、この第1の位置を中心として補正レンズL1の防振駆動を行うと、第2の位置を中心として補正レンズL1の防振駆動を行う場合に比べて画像が劣化する可能性がある。
しかし、その画像劣化の度合いは大きなものではなく、測光・AF動作を行う撮影準備状態において、ファインダ光学系211又は電子ファインダ画像を通じて被写体を観察する際には、それほど問題にならない。しかも、可動ユニットを第2の位置に持ち上げるようコイル6pに通電した上で防振駆動する場合に比べて、電力消費を少なくすることができる。
したがって、本実施例では、記録用画像の取得時以外の防振動作時である撮影準備状態であって、かつ撮影者が省電力を望む場合には、第1の位置を中心として補正レンズL1を防振駆動する。一方、一般には高画質が望まれる記録用画像の取得時には、図5Aに示す光軸中心Oを中心とした防振駆動を行う。
次に、補正レンズL1(補正レンズ枠1)と圧縮コイルバネ9pa,9pb,9ya,9ybとからなる振動系の周波数特性について、図7を用いて説明する。
上記振動系の周波数特性は、図7(a)のボード線図に示すように、この振動系の固有振動数f0 以上の周波数で変位利得が減少(減衰)する特性となっている。つまり、コイル6p,6yへの入力目標値に対して補正レンズL1の駆動量が小さくなっていき、振れ補正を行えなくなっていく特性を有する。なお、固有振動数f0は、圧縮コイルバネのバネ定数と、主として振れ補正レンズL1および補正レンズ枠1の重さとで決まる。
この固有振動数f0 は通常の手振れ周波数帯域(1〜12Hz程度)Aよりも高くなるように設定され、上記減衰領域(振れ補正できない領域)が振れ補正帯域と重ならないようにされる。
ところで、防振ユニットをカメラに装着した場合、実際の撮影時には、クイックリターンミラー作動時の振動(以下、ミラー振れと称する)やシャッタ駆動時の振動(以下、シャッタ振れと称する)等、上記振れ補正帯域より高周波数の振れも発生する。
これらミラー振れやシャッタ振れよりも固有振動数f0 を高くすればこれらの影響を無くすることが可能である。しかし、この場合には、固有振動数f0 を高くするために圧縮コイルバネのバネ定数を大きくしなければならない。これにより、補正レンズL1の駆動により大きな電力や磁力が必要となり、防振ユニットの大型化や消費電力の増加につながる。
一般に、これらミラー振れやシャッタ振れは小さいために、振れ補正をしない撮影においては問題となりにくい。しかし、これらの振れが振動センサによって検出された場合は、該振動センサからの出力が駆動目標値としてコイル6p,6yに入力され、次のような問題が生ずる。
図7(a)に示すように、固有振動数f0以上では補正レンズL1の変位利得が減少するばかりではなく、その位相も遅れる。このため、目標値入力に対して補正レンズL1の駆動についての応答遅れが生ずる。
そして、その応答遅れの量が大きい場合には、補正レンズL1の動きによって像振れが補正されないばかりか、像振れが増加してしまう。つまり、本来は振れを相殺するように補正レンズL1を動かしたいのに、振れを大きくするように動いてしまう。このため、防振動作を行わないときよりも防振動作を行ったときの方が、ミラー振れやシャッタ振れの発生時の像振れが大きくなり、像劣化を生じさせるおそれがある。
そこで、本実施例では、図6の構成図および図7(b)のボード線図に示すように、振動センサ(検出回路15p,15y)からの検出出力に対して、固有振動数f0以上の目標値利得を減少させるフィルタ17p,17yを接続している。フィルタ17p,17yは、ミラー振れやシャッタ振れに対する目標値利得を減少(減衰)させる作用を持つ。これにより、図7(a)で示した、固有振動数f0 以上の変位利得が減少する振動系自身の周波数特性と相まって、防振ユニットがミラー振れやシャッタ振れに対して応答しなくなり、上記像劣化を防ぐことができる。
次に、実際にコイル6p,6yに入力する駆動目標値の設定について説明する。振動センサ(検出回路15p,15y)からの検出出力は、演算回路16p,16yに入力される。演算回路16p,16yは、該検出出力を振れ補正量に適した駆動目標値、つまりは補正レンズL1の変位量に適したコイル6p,6yへの入力電圧値に変換する。このときのコイル6p,6yへの入力電圧値は、防振アクチュエータに圧縮コイルバネに発生するばねカに釣り合う推力を発生させる値である。
なお、この変換時には、カメラのズームやフォーカスに伴う振れ補正量の補正も行う。これは、一般に焦点距離や焦点位置が変わると、補正レンズL1の駆動量に対する像面での振れ補正量が変化するためである。
次に、演算回路16p,16yからの出力はフィルタ17p,17yに入力される。フィルタ17p,17yは、図7(b)で示した目標利得持性により、駆動目標値に含まれるミラー振れやシャッタ振れに起因する成分を滅衰させる。
フィルタ17p,17yを通過した信号(駆動目標値)は、駆動回路18p,18yに入力され、ここでコイル6p,6yヘの印加電圧が発生される。また、駆動回路18p,18yは、コイル17p,17yに入力する電圧に対して十分な電流を発生する。
図7(b)に駆動目標値の周波数特性を示したが、実際の振動系の駆動入力に対する変位利得は、図7(c)に示すように、固有振動数f0付近で、振動系の共振現象によって急激に大きくなる。つまり、振れ補正レンズL1の駆動速度がきわめて速くなる。このため、固有振動数f0付近の周波数での駆動入力が行われた場合、いわゆる過応答を示し、好ましくない。
したがって、実際の振動系の固有振動数f0付近での変位利得特性を、図7(c)に点線で示すように、なだらかに変化するフラットな特性とする必要がある。
本実施例では、振動系に対して粘弾性部材30を付加し、補正レンズL1の駆動に対してダンピング(制動作用)を与えることで、簡単かつ確実に上記特性を得ている。
図8には、本実施例の防振ユニットにおける周波数持性の実測値を示している。この図から分かるように、粘弾性部材30を設けた場合(黒い三角印で示す)には、ゲインのピークが、バネのみの場合(黒い四角印で示す)に比べ低くなっている。
図7(c)に点線で示したフラットな特性により近づけるためには、さらにダンピングを与える要素を追加する必要がある。但し、ダンピングを大きくすると省電力効果が少なくなり、また補正レンズL1の駆動位相遅れも顕著になってくるため、これらを考慮して適度なダンピングに設定する必要がある。
なお、ダンピングを付加することにより補正レンズL1の駆動位相遅れが生ずる可能性があるが、これを改善するために、電気的な位相進み補償機能を付加してもよい。
また、振動系の固有振動数f0は、補正レンズL1および補正レンズ枠1の質量によって異なる。このため、補正レンズL1および補正レンズ枠1の質量に応じて圧縮コイルバネのバネ定数や粘弾性部材の材質・形状を選択する必要がある。
以上のように構成された防振ユニットを搭載した交換レンズ300をカメラ200に装着した状態での撮影動作について、図1のフローチャートを用いて説明する。該フローチャートにより示される動作は、主としてカメラCPU201およびレンズCPU301に格納されたコンピュータプログラムに従って実行される。このことは、後述する他の実施例でも同様である。なお、図中の「S」はステップを表す。
まず、カメラ200の電源がONされ、交換レンズ300にも電力が供給されると(S101)、レンズCPU301は、モード切換スイッチ310の状態を検出して、省電力モードであるか通常電力モードであるかを判別する(S102)。省電力モードである場合において、カメラCPU201からレリーズスイッチ204におけるSW1がONされたことを示す信号が入力されたか否か(SW1がONか否か)を判別する(S103)。SW1がONであるときには、レンズCPU301は、ISスイッチ303がONであるか否かを判別する(S104)。SW1がOFFである場合は、S103を繰り返す。
ISスイッチ303がONであると、レンズCPU301は、振動センサ308により振動の検出を開始する(S105)。一方、カメラ200において、カメラCPU201は、AFおよび測光動作を開始する(S106)。
また、交換レンズ300において、レンズCPU301は、第1の防振制御動作を開始する(S107)。第1の防振制御動作とは、圧縮コイルバネ9pa,9pb,9ya,9ybによって浮遊支持された可動ユニット(本実施例では補正レンズL1、補正レンズ枠1、コイル6p,6yおよびピン5)の防振駆動を前述した第1の位置を中心として制御する動作である。
ここで、防振駆動時に使用される電力には、大きく分けて2つある。1つは、可動ユニットを重力に逆らって光軸中心位置に保持する中心保持電力であり、もう1つは、その位置から像触れ補正のためのシフト動作を行うためのシフト駆動電力である。第1の防振制御動作では、可動ユニットの自重と圧縮コイルバネによる支持力とが釣り合う第1の位置、つまりは可動ユニットが自重によって光軸中心位置から重力方向に若干落下した自然状態の位置をシフト動作の中心とする。したがって、先にも述べたように、上記中心保持電力が削減でき、防振駆動の省電力化を図ることができる。また、SW1がONの状態は撮像状態ではなく、ファインダ上で被写体を観察する状態であるため、第1の位置を中心とした防振動作を行っても撮像には支障はない。
次に、レンズCPU301は、カメラCPU201からレリーズスイッチ204におけるSW2がONになったことを示す信号が入力されたか否か(SW2がONか否か)を判別する(S108)。SW2がONである場合、レンズCPU301は、不図示の位置検出器により可動ユニットの位置検出を開始した後(S109)、第2の防振制御動作を開始する(S110)。SW2がOFFの場合はS103に戻る。
第2の防振制御動作とは、可動ユニットの上述した第2の位置を中心とした防振駆動を制御する動作である。この防振駆動によって、光学性能的に最良な状態での撮像が可能となる。
そして、第2の防振制御動作が開始された後、カメラCPU201は、クイックリターンミラー210を撮影光路外に退避(アップ動作)させ、不図示のシャッタを動作させて撮像素子207を露光する(S111)。そして、記録用画像の取得および記録媒体への記憶を行い(S112)、一連の撮像動作を終了する。
S104において、ISスイッチ303がOFFであった場合は、レンズCPU301は、S109と同様に可動ユニットの位置検出を開始する(S113)。また、カメラCPU201は、S106と同様にAFおよび測光動作を開始する(S114)。そして、レンズCPU301は、可動ユニットを第2の位置に保持するための駆動(中心保持駆動)を行う(S115)。
そして、カメラCPU201は、SW2のONを判別すると(S116)、クイックリターンミラー210のアップ動作、撮像素子207の露光動作(S111)および記録用画像の取得と記録媒体への記憶を行う(S112)。S116にてSW2がOFFの場合は、S103に戻る。
また、S102において、通常電力モードが設定されていた場合には、レンズCPU301は、S103,104と同様にSW1のON判別(S117)およびISスイッチ303のON判別(S118)を経て、振動検出(S119)および可動ユニットの位置検出を開始する(S120)。そして、カメラCPU201は、S106と同様に、AFおよび測光動作を開始する(S121)。さらに、レンズCPU301は、第2の防振制御動作を開始する(S122)。
そして、カメラCPU201は、SW2がONであることを判別すると(S123)、クイックリターンミラー210のアップ動作、撮像素子207の露光動作(S111)および記録用画像の取得と記録媒体への記憶を行う(S112)。S123にてSW2がOFFの場合は、S117に戻る。
また、S118でISスイッチ303がOFFの場合は、レンズCPU301およびカメラCPU201は、S113〜S115と同様にS124〜S126を実行し、SW2がONの場合(S127)はS111へ移行する。S127でSW2がOFFの場合はS117に戻る。
以上説明したように、本実施例によれば、省電力モードの場合には、可動ユニットが自重によって光軸中心位置から重力方向に若干落下した位置である第1の位置を防振駆動の中心とする。このため、可動ユニットを光軸中心位置まで持ち上げるための消費電力を削減でき、防振駆動の省電力化を図ることができる。また、記録用画像を取得するための撮像時には、可動ユニットを光軸中心位置に対応する第2の位置を中心として防振駆動を行うので、最良の光学性能による撮像が可能となる。
上述した実施例1では、省電力モードにおいて、SW1がONの状態では第1の位置を中心とした防振駆動を行って省電力化し、SW2がONの状態では第2の位置を中心とした防振駆動に切り換えて高画質の画像を撮像する場合について説明した。しかし、低画質撮像モードや高画質(標準)撮像モードなどの画質切換機能が搭載され、低画質撮像モードが選択されている場合には、SW1がONの状態だけでなく、SW2がONの状態(撮像時)でも第1の位置を中心とした防振駆動を行ってもよい。これにより、さらに省電力化を図ることができる。
本実施例の撮影動作を、図9のフローチャートを用いて説明する。なお、本実施例のカメラシステムの構成は基本的に実施例1と同じであり、共通する構成要素には実施例1と同じ符号を付す。但し、本実施例では、モード切換スイッチ310の操作によって、低画質撮像モードと該低画質撮像モードよりも画質の高い画像を撮像できる高画質(通常)撮像モードとを選択することができる。
カメラ200の電源がONされ、交換レンズ300にも電力が供給されると(S131)、レンズCPU301は、モード切換スイッチ310の状態を検出して、低画質撮像モードか高画質撮像モードかを判別する(S132)。
そして、低画質撮像モードであった場合には、レンズCPU301は、カメラCPU201からレリーズスイッチ204におけるSW1がONになったことを示す信号が入力されたか否か(SW1がONか否か)を判別する(S133)。SW1がONである場合、レンズCPU301は、ISスイッチ303がONであるか否かを判別する(S134)。SW1がOFFである場合は、S133を繰り返す。
ISスイッチ303がONであった場合、レンズCPU301は、振動センサ308による振動検出を開始する(S135)。また、カメラCPU201は、AFおよび測光動作を開始する(S136)。そして、レンズCPU301は、第1の防振制御動作を開始する(S137)。
振動検出開始後に可動ユニットの位置検出を行ってフィードバック制御を行えば、防振性能が向上する。しかし、ここでは低画質撮像モードであるため、実施例1にて説明した第1の防振制御動作による省電力効果に加えて、位置検出およびフィードバック制御を行わないことによるさらなる省電力化を図る。
なお、第1の防振制御動作によって、第2の防振制御動作時に比べて光学性能が若干劣化することが考えられるが、撮影者によって低画質撮像モードが選択されているので、省電力化を優先する。
次に、レンズCPU301は、カメラCPU201からレリーズスイッチ204におけるSW2がONになったことを示す信号が入力されたか否か(SW2がONか否か)を判別する(S138)。SW2がONである場合は、第1の防振制御動作を維持する。また、カメラCPU201は、クイックリターンミラー210のアップ動作、撮像素子207の露光動作を行い(S139)、記録用画像の取得および記録媒体への記録を行う(S140)。そして、一連の撮像動作が終了する。SW2がOFFの場合は、S133に戻る。
S134において、ISスイッチ303がOFFであった場合は、レンズCPU301は、位置検出器による可動ユニットの位置検出を開始し(S141)、AFおよび測光動作を開始する(S142)。そして、可動ユニットを第2の位置に保持するための駆動(中心保持駆動)を行う(S143)。その後、SW2がONであることを判別すると(S144)、カメラCPU201によるクイックリターンミラー210のアップ動作、撮像素子207の露光動作(S139)および記録用画像の取得と記録媒体への記憶が行われる(S140)。S144にてSW2がOFFの場合は、S133に戻る。
また、S132において、レンズCPU301が高画質(通常)撮像モードであると判別した場合には、S133,134と同様に、SW1のON判別(S145)およびISスイッチ303のON判別(S146)を行う。そして、いずれもONの場合は、振動センサ308による振動検出(S147)および位置検出器による可動ユニットの位置検出を開始する(S148)。そして、カメラCPU201は、S136と同様に、AFおよび測光動作を開始し(S149)、さらにレンズCPU301は、第2の防振制御動作を開始する(S150)。これにより、光学性能的に最良な状態での撮像が可能となる。
そして、SW2がONであることを判別すると(S151)、カメラCPU201は、クイックリターンミラー210のアップ動作、撮像素子207の露光動作(S139)および記録用画像の取得と記録媒体への記憶を行う(S140)。S151にてSW2がOFFの場合は、S145に戻る。
また、S146でISスイッチ303がOFFの場合は、レンズCPU301およびカメラCPU201は、S141〜S143と同様にS152〜S154を実行し、SW2がONの場合(S155)はS139へ移行する。S155でSW2がOFFの場合はS145に戻る。
以上説明したように、本実施例によれば、低画質撮像モードでは、撮影準備状態(ファインダ観察状態)および撮像状態のいずれにおいても、可動ユニットが自重によって光軸中心位置から重力方向に若干落下した位置である第1の位置を防振駆動の中心とする。このため、可動ユニットを光軸中心位置まで持ち上げるための消費電力を削減でき、防振駆動の省電力化を図ることができる。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されることはなく、請求項に記載した内容の範囲内で種々の変形や変更が可能である。
また、上記実施例では、レンズ交換式の一眼レフ撮像システムについて説明したが、本発明は、レンズ一体型デジタルスチルカメラやビデオカメラにも適用することができる。
さらに、上記実施例では、交換レンズ側に振動センサを備えた場合について説明したが、振動センサをカメラ側に設け、検出された振れ情報を交換レンズ側に送信するようにしてもよい。また、撮像素子により取得された画像から動きベクトルを検出し、該動きベクトルの情報を交換レンズ側に送信して振れ情報として用いてもよい。
また、上記各実施例では、交換レンズ側に設けられた防振ユニットの駆動を、同じく交換レンズ側に設けられたレンズCPUにより制御する場合について説明した。しかし、交換レンズ側に設けられた防振ユニットの駆動を、カメラ側に設けられたカメラCPUによって制御するようにしてもよい。この場合、カメラCPUは上述したレンズCPUの機能を含むように構成される。
さらに、上記各実施例では、補正レンズを駆動して防振を行うレンズ装置について説明したが、被写体画像を撮像するための撮像素子を含む可動ユニットを駆動して防振を行う撮像装置にも本発明を適用することができる。
本発明の実施例1であるカメラシステムにおける撮像動作を示すフローチャート。 実施例1のカメラシステムの構成を示すブロック図。 実施例1のカメラシステムに含まれる防振ユニットの分解斜視図。 実施例1の防振ユニットに用いられる粘弾性部材の斜視図。 実施例1の防振ユニットを光軸方向から見たときの正面図。 実施例1の防振ユニットを光軸方向から見たときの正面図。 実施例1の防振ユニットの制御系の構成を示すブロック図。 実施例1の防振ユニットにおける変位利得の周波数特性を示すグラフ図。 実施例1の防振ユニットにおける変位利得の周波数特性の実測値を示すグラフ図。 本発明の実施例2であるカメラシステムにおける撮像動作を示すフローチャート。
符号の説明
1 補正レンズ枠
2 ベース部材
3 第1ヨーク
4p,4y 第1マグネット
6p,6y コイル
7p,7y 第2マグネット
8 第2ヨーク
9pa,9pb,9ya,9yb 圧縮コイルバネ
200 カメラ
201 カメラCPU
207 撮像素子
211 ファインダ光学系
210 クイックリターンミラー
300 交換レンズ
301 レンズCPU
308 振動センサ
L1 補正レンズ

Claims (9)

  1. 弾性部材によって支持され、防振のために移動可能な可動ユニットの駆動を制御する制御手段を有し、
    前記制御手段は、
    前記可動ユニットの自重と前記弾性部材の支持力とが釣り合う第1の位置を中心として該可動ユニットの駆動を制御する第1の制御動作と、
    前記第1の位置に対して重力方向とは反対側であって、光学系の光軸側にある第2の位置を中心として前記可動ユニットの駆動を制御する第2の制御動作とを行うことを特徴とする光学機器。
  2. 前記可動ユニットは光学素子を含み、
    前記第2の位置では、前記光学素子の中心が前記光学系の光軸に一致又は実質的に一致することを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  3. 前記制御手段は、撮影準備状態では前記第1の制御動作を行い、撮影状態では前記第2の制御動作を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の光学機器。
  4. 前記制御手段は、省電力を目的とする第1のモードでは前記第1の制御動作を行い、該第1のモードとは異なる第2のモードでは前記第2の制御動作を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の光学機器。
  5. 前記制御手段は、第1の画質の撮影画像を得るモードでは前記第1の制御動作を行い、前記第1の画質よりも高い第2の画質の撮影画像を得るモードでは前記第2の制御動作を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の光学機器。
  6. 該光学機器の振れを検出する振れ検出手段を有し、
    前記制御手段は、前記振れ検出手段からの出力に応じて前記可動ユニットを駆動することを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の光学機器。
  7. 前記可動ユニットを含む光学系を有し、
    該光学系により形成された被写体像を撮像する撮像装置に対して着脱が可能であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の光学機器。
  8. 請求項7に記載の光学機器と、
    該光学機器が着脱可能に装着される撮像装置とを有することを特徴とする撮像システム。
  9. 前記可動ユニットを含む光学系と、
    該光学系により形成された被写体像を撮像する撮像素子とを有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の光学機器。
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