JP2007163596A - 光学機器 - Google Patents

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Jun Sugita
杉田  潤
Masaaki Ishikawa
石川  正哲
Koji Akata
弘司 赤田
Katsuhiro Inoue
勝啓 井上
Sawako Ito
左和子 伊東
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Abstract

【課題】記録用画像の取得時以外の状態で防振機能を働かせながらも、電力消費を抑える。
【解決手段】光学機器111は、防振のために移動可能な可動ユニット1,118の駆動を制御する制御手段112と、電源の状態を判別する電源判別手段117とを有する。制御手段は、記録用画像の取得時以外の防振動作時において、電源の状態に応じて可動ユニットの駆動許容範囲を変更する。
【選択図】図4

Description

本発明は、防振機能を搭載した交換レンズや撮像装置等の光学機器に関し、例えばレンズ等の防振光学素子を駆動して防振を行う光学機器に関する。
従来、手振れ等による振動を角速度センサ等の振動センサで検出し、該検出結果に応じてアクチュエータにより防振光学素子を変位させることにより、像振れを抑制する防振機能を備えた光学機器が数多く提案されている。
このような防振機能を有した光学機器において、電力消費を抑える手法として、特許文献1にて提案されているものがある。これは、一般に撮影露光動作に対して時間が長いエイミング(構図を決定したりAF・測光動作を行ったりするためのファインダ観察又は撮影準備状態)中は防振機能を働かせず、撮影露光中のみ防振機能を働かせるものである。
特許第3189018号公報(段落0019〜0028、図4等)
しかしながら、特許文献1にて提案の光学機器では、エイミング中に防振機能が働いていることがファインダ上で確認できないという欠点がある。エイミング中に防振機能が働くことにより、撮影者がファインダ上で被写体を正確に捉えることが可能となるほか、無理に手振れを押さえ込もうとするために力が入ってしまい逆に手振れが大きくなるという現象を抑制する効果も期待できる。このため、撮影露光中でないからといって防振機能を働かせないことはデメリットが大きい。
本発明は、撮影露光(記録用画像の取得時)以外の状態でも防振機能を働かせながらも、電力消費を抑えることができるようにした光学機器を提供することを目的の1つとしている。
本発明の一側面としての光学機器は、防振のために移動可能な可動ユニットの駆動を制御する制御手段と、電源の状態を判別する電源判別手段とを有する。そして、制御手段は、記録用画像の取得時以外の防振動作時において、電源の状態に応じて可動ユニットの駆動許容範囲を変更することを特徴とする。
本発明によれば、記録用画像の取得時以外の状態でも防振機能によるメリットを撮影者に与えることができる。しかも、電源状態に応じて可動ユニットの駆動許容範囲を変更することで、防振機能による電力消費を電源状態に応じて抑制することができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例である一眼レフ撮像システムの構成を示す。101は該撮像システムを構成する撮像装置としてのカメラ本体(以下、単にカメラという)である。また、111は該撮像システムを構成する光学機器としての交換レンズ(以下、単にレンズという)であり、カメラ101に対して着脱が可能である。
まず、カメラ101側の構成について説明する。カメラ101内には、ファインダ光学系106と、レンズ111からの光束をファインダ光学系106へと導くためのクイックリターンミラー107が設けられている。また、カメラ101内には、レンズ111からの光量を測定するための測光部(不図示)や、レンズ111により形成された被写体像を光電変換するCCDセンサ又はCMOSセンサ等の撮像素子103が設けられている。
撮像素子103から出力された撮像信号は、不図示の画像処理回路に入力され、ここで該撮像信号に基づいて画像信号が生成される。不図示のレリーズスイッチがオフの場合およびレリーズスイッチが半押し操作されて測光・AF等が行われる撮影準備状態(以下、エイミングという)において、画像信号は不図示の電子ビューファインダに表示用画像として表示される。また、レリーズスイッチが全押し操作された場合は、画像信号は不図示の記録媒体(半導体メモリ、光ディスク等)に記録用画像として記録される。
さらに、カメラ101内には、撮像素子103からの出力信号に基づいてレンズ111内の撮影光学系の焦点状態を検出する焦点検出部(不図示)や、撮像素子103の露光を制御するシャッタ(不図示)が設けられている。
カメラ101の各種動作は、カメラ制御マイクロコンピュータ102により制御される。また、カメラ101には、レンズ111とのシリアル通信を行うためのカメラ通信マイクロコンピュータ105が設けられている。
カメラ101とレンズ111とは電気接点150を介して電気的にも接続されている。カメラ通信マイクロコンピュータ105は該電気接点150のうち通信接点を介してレンズ111と通信を行う。また、カメラ101内には電源104が備えられており、該電源104からの電力はカメラ101内の各部に供給されるとともに、電気接点150のうち電源接点を介してレンズ111にも供給される。
次に、レンズ101側の構成について説明する。120は変倍レンズ、フォーカスレンズ、絞り等を含むレンズユニットである。118は防振光学素子としての補正レンズである。これらレンズユニット120および補正レンズ118により撮影光学系が構成される。補正レンズ118は、該撮影光学系(レンズユニット120)の光軸に対して直交する方向(ピッチ方向およびヨー方向)に移動することにより、撮影光学系によって撮像素子103上に形成される被写体像の像振れ抑制(防振)を行う。なお、ここにいう光軸に対して直交する方向には、完全に光軸に直交する方向のみならず、光学性能的に光軸に直交するとみなせる方向も含む。
なお、本実施例では、補正レンズ118が光軸に直交する方向に変位する場合について説明するが、本発明における防振光学素子の形式はこれに限定されない。本発明は、例えば、補正レンズを光軸上の点を中心として揺動させることにより防振を行う場合にも適用することができる。また、いわゆるVAP(可変頂角プリズム)のように、透明液体を挟み込んだ2枚の透明板の相対傾きを変化させて防振を行う場合にも適用することができる。
112は変倍レンズ、フォーカスレンズおよび絞りの駆動制御を行うレンズ制御マイクロコンピュータである。このレンズ制御マイクロコンピュータ112は、レンズ通信マイクロコンピュータ113を介してカメラ101との間でシリアル通信を行う。
また、115は補正レンズ118を駆動する防振アクチュエータ116の動作を制御する防振制御マイクロコンピュータ115である。さらに、レンズ111内には、該レンズ111および撮像システム全体の手振れ等により振動を検出する振動センサ117が設けられている。振動センサ117は、角速度センサや加速度センサ等により構成され、ピッチ方向とヨー方向の振動に応じた電気信号を出力する。
その他、図示しないが、レンズ111には、絞りアクチュエータ、絞りドライバ、フォーカスアクチュエータ、フォーカスドライバ、フォーカス位置検出器、ズーム操作環およびズーム位置検出器が設けられている。
さらに、レンズ111内には、カメラ101から供給される電源の状態、すなわち電圧又は電力量を判別する電源判別回路114が備えられている。以下では、電源判別回路114は、電源電圧を判別するものとして説明する。
次に、上記各構成要素の動作について説明する。絞りドライバは、レンズ制御マイクロコンピュータ112からの指令に従って絞りアクチュエータを駆動し、絞りを作動させる。フォーカスドライバは、レンズ制御マイクロコンピュータ112からの指令に従ってフォーカスアクチュエータを駆動し、フォーカスレンズを光軸方向に駆動する。
防振制御マイクロコンピュータ115は、振動センサ117からの出力信号に基づいて防振アクチュエータ116(つまりは補正レンズ118)を駆動する。ここで、本実施例では、記録用画像の取得時を除き、補正レンズ118を移動させる最大範囲、すなわち駆動許容範囲を電源判別回路114による判別結果に応じて異ならせる。これについては、後述する。
また、ズーム操作環が操作されると、不図示の変倍レンズ駆動機構によって変倍レンズが光軸方向に駆動される。ズーム位置検出器は、最も広角側のズーム位置と最も望遠側のズーム位置との間のズーム範囲を所定数に分割したデジタル信号(ズーム位置信号)を出力する。また、フォーカス位置検出器は、最も至近側のフォーカス位置と最も無限遠側のフォーカス位置との間のフォーカス範囲を所定数に分割したデジタル信号(フォーカス位置信号)を出力する。
これらのズーム位置信号およびフォーカス位置信号は、一眼レフ用オートフォーカス(AF)方式として最も良く使われるTTLパッシブ方式において、AF用演算を精度良く行うために必要な焦点距離情報とフォーカス情報を得るために使用される。レンズ制御マイクロコンピュータ112は、これらの位置情報に基づいてレンズ制御マイクロコンピュータ112内のROM上に記憶されたテーブルデータからAF用演算に必要なデータを読み出す。該データはカメラ101側に送信され、該データを読み込んだカメラ制御マイクロコンピュータ102は、所定のAF用演算を行う。そして、カメラ制御マイクロコンピュータ102は、AF用演算の結果として得られたフォーカス駆動指令をレンズ111側に送信する。レンズ制御マイクロコンピュータ112は、該フォーカス駆動指令に応じてフォーカスレンズを駆動する。
次に、図2を用いて、本実施例のレンズ111において補正レンズ118を保持および駆動するための具体的構成について説明する。
図2には、補正レンズ118をピッチ方向およびヨー方向に移動可能に保持する防振ユニットの構成を占めている。1は補正レンズ枠であり、補正レンズ118を保持している。2は該防振ユニットのベースとなるベース部材である。補正レンズ枠1が補正レンズ118と一体的にピッチ方向およびヨー方向にベース部材2に対して移動することにより防振が行われる。
ベース部材2における周方向3箇所には周方向に延びる長穴2aが形成されている。また、補正レンズ枠1の周方向3箇所に形成された穴1aにはピン5が圧入されている。各ピン5は、長穴2aに挿入されている。これにより、補正レンズ枠1は、光軸方向の変位を阻止された状態でピッチ方向およびヨー方向に移動することができるようベース部材2によって保持される。
また、ベース部材2の外周における周方向3箇所には、該ベース部材2をレンズ内で固定するための穴2cが形成されている。
4p,4yはピッチ方向およびヨー方向用の第1マグネットであり、それぞれ第1ヨーク3に磁気結合により固定されている。7p,7yはピッチ方向およびヨー方向用の第2マグネットであり、それぞれ第2ヨーク8に磁気結合により固定されている。第1マグネット4p,4yは共に第1ヨーク3に設けられた突起3aによって第1ヨーク3に対して位置決めされている。また、第2マグネット7p,7yは、同様に第2ヨーク8に設けられた不図示の突起によって第2ヨーク8に対して位置決めされている。
また、これらマグネット4p,4y,7p,7yはそれぞれ、防振ユニットの中心に近い側と遠い側とで着磁方向が異なっており、更に各マグネットの中心付近は着磁されていない不感帯領域になっている。
第1ヨーク3は、該第1ヨーク3の2箇所に形成された穴3bにベース部材2に設けられた2箇所の突起2dが挿入されることによって、第1マグネット4p,4yとともにベース部材2に対して位置決めされる。そして、第1ヨーク3は、その3箇所に形成された穴3cとベース部材2の3箇所に形成された穴2eに通したビスを締め付けることで、ベース部材2に固定される。なお、第1ヨーク3の固定は、補正レンズ枠1にピン5を圧入する前に行う。
第2ヨーク8は、該第2ヨーク8に形成された穴8bと凹部8cとにベース部材2に形成された2箇所の突起部2fが挿入されることでベース部材2に対して位置決めされる。さらに、第2ヨーク8に形成された穴8dとベース部材2に形成された穴2gに通したビスを締め付けることで、ベース部材2に固定される。
6p,6yはピッチ方向およびヨー方向駆動用のコイルであり、導電部材の巻線(コイル)部6aと補正レンズ枠1に固定するための樹脂で形成された支持部6bとによって構成されている。該コイル6p,6yは、補正レンズ枠1に設けられた腕部1bに支持部6bを当接させ、該支持部6bに設けられた穴(不図示)に補正レンズ枠1の突起部1cを入り込ませることで補正レンズ枠1に対して位置決めされる。位置決めされたコイル6p,6yは、補正レンズ枠1に接着により固定される。
第1ヨーク3、第1マグネット4p,4y、第2マグネット7p,7yおよび第2ヨーク8は閉磁路を形成し、この閉磁路内にコイル6p,6yのコイル部6aが位置する。コイル6p,6yに通電することで、該コイル6p,6y、補正レンズ枠1および補正レンズ118からなる可動ユニットがベース部材2に対してピッチ方向Pおよびヨー方向Yに駆動される。
また、コイル6p,6yの通電は、不図示のフレキシブル回路基板を介して行われる。このフレキシブル回路基板は、第2ヨーク8の前側又はベース部材2の後側に固定され、他の回路基板と接続するための接続部を有する。この接続部の受け部がベース部材2に延出部2hとして形成されており、該延出部2hに接続部が両面テープ等によって固定される。
9pa,9pb9はピッチ方向に弾性を有した弾性部材としてのピッチ方向圧縮コイルバネである。また、9ya,9ybはヨー方向に弾性を有した弾性部材としてのヨー方向圧縮コイルバネである。各コイルバネの光軸側端部は補正レンズ枠1に設けられた平面部1dに当接し、補正レンズ枠1の突起部1eが各コイルバネの内側に挿入されることにより各コイルバネの外れ防止機能を果たす。
また、各コイルバネの外側端部はベース部材2に形成された平面部2iに当接し、ベース部材2の突起部2jが各コイルバネの内側に挿入されることで各コイルバネの外れ防止機能を果たす。
上記4本のコイルバネ9pa,9pb,9ya,9yb9によって、補正レンズ118を含む可動ユニットは、ベース部材2に対してピッチ方向およびヨー方向に弾性的に支持される。
図3A,3Bには、コイルバネ9pa,9pb,9ya,9ybによって支持されている可動ユニットの様子を光軸方向から見て示している。図3Aでは、コイル6pに所定の通電が行われることにより、補正レンズ枠1および補正レンズ118を含む可動ユニットは、その中心Oが撮影光学系の光軸中心Oにほぼ一致する位置に保持されている。
一方、図3Bに示すように、コイル6pへの通電がカットされると、可動ユニットはそれらの質量(自重)と主としてコイルバネ9pa,9pbのバネ荷重との関係により、その中心Oが光軸中心OからAだけ落下した位置に保持される。すなわち、可動ユニットの自重とコイルバネ9pa,9pbの支持力とが釣り合う位置に保持される。
この場合、撮影光学系の光軸が傾くことになるが、その傾きは僅かであり、ほとんど撮像素子上での像位置に影響を与えない範囲である。このため、この自重落下位置を中心として補正レンズ118を防振駆動しても実際上の問題は少ない。しかも、図3Aに示すように可動ユニット中心Oを光軸中心Oとほぼ一致する位置に持ち上げるようコイル6pに通電してから防振駆動する場合に比べて、電力消費を少なくすることができる。したがって、本実施例では、記録用画像の取得時以外の防振動作時には、該自重落下位置を中心として補正レンズ118を防振駆動する。なお、記録用画像の取得時も、該自重落下位置を中心として補正レンズ118を防振駆動してもよいし、記録用画像の取得時は、図3Aに示す光軸中心Oを中心として防振駆動を行ってもよい。
なお、本実施例において、コイル6p,6yに入力される電圧(電力)は、防振のための目標位置に対応する。コイルバネ9pa,9pb,9ya,9ybの弾性定数は線形であり、入力電圧に対するコイル6p,6yの推力も線形関係にある。このため、上記コイルバネの弾性定数(変位に対する弾性力)とコイルの推力定数(入力電圧に対する推力)が予め分かっていれば、入力電圧を調節することで補正レンズ118に所望の変位量を与えることができる。したがって、コイル6p,6yへの入力電圧を防振目標位置に対応した値にするだけで補正レンズ118の精度の高い防振駆動を行うことができ、従来の防振ユニットのように、補正レンズの位置を検出するための特別な位置検出手段を必要としない。
次に、本実施例の防振に関する動作について、図4のフローチャートを用いて説明する。図4のフローチャートには、防振動作に関するもののみを示しており、実際の撮像システムの全動作には、測光、AF、絞り駆動などの撮像に必要な動作が含まれる。また、図4の動作は、主としてレンズ制御マイクロコンピュータ112と防振制御マイクロコンピュータ115が、該マイクロコンピュータ112,115内に格納されたコンピュータプログラムに従って実行する。
図4において、ステップ(図ではSと略す)01では、カメラ101側に設けられた不図示のレリーズボタンの半押し操作(以下、SW1 ONという)を検知する。SW1 ONが検知された場合は、ステップ02に進む。
ステップ02では、電源接点から供給される電源電圧レベル(VDD)が、可動ユニットの動作下限電圧より若干高い第1の電圧レベル(電圧レベル1)よりも高いか否かを判別する。電源電圧が第1の電圧レベル以下の場合には、ステップ03に進む。
ステップ03では、自重落下位置での可動ユニット中心Oを中心とした可動ユニットの駆動許容範囲を第1の作動範囲(作動範囲1)に設定する。この第1の作動範囲は、後述する第2および第3の作動範囲に比べて最も小さい作動範囲である。可動ユニットは、振れ検出結果に応じてこの第1の作動範囲を最大限として駆動される。
また、ステップ02において、電源電圧レベルが第1の電圧レベルより高いと判別した場合は、ステップ04に進む。
ステップ04では、電源電圧が第2の電圧レベル(電圧レベル2)よりも高いか否かを判別する。第2の電圧レベル以下と判別した場合は、ステップ05に進む。
ステップ05では、可動ユニットの駆動許容範囲を、第1の作動範囲よりも広い第2の作動範囲(作動範囲2)に設定する。可動ユニットは、振れ検出結果に応じてこの第2の作動範囲を最大限として駆動される。
さらに、ステップ04において電源電圧が第2の電圧レベルよりも高いと判別された場合は、ステップ06に進む。
ステップ06では、可動ユニットの駆動許容範囲を、第2の作動範囲よりも広い第3の作動範囲(作動範囲3)に設定する。この第3の作動範囲は、後述する記録用画像の取得時における可動ユニットの駆動許容範囲と同じであってもよいし、それよりも小さい範囲であってもよい。可動ユニットは、振れ検出結果に応じてこの第3の作動範囲を最大限として駆動される。
このように、SW1 ONの状態、すなわち構図を決定したりAF・測光動作等の撮影準備動作を行ったりするエイミング中では、電源電圧に応じて可変設定される作動範囲内でのみ防振駆動を行う。エイミングでは、ファインダ光学系106を介して又は表示用画像(スルー画像)を表示する不図示の電子ビューファインダを介して被写体観察が行われる。
続いて、ステップ07では、記録用画像の取得のためのレリーズボタンの全押し操作(以下、SW2 ONという)を検知する。SW2 ONを検知すると、ステップ08において、前述したエイミング中の作動範囲とは関係なく、防振ユニットが持つ本来の最大駆動許容範囲(最大作動範囲)で防振動作を行う。そして、ステップ09にて、記録用画像取得のための撮像素子103の露光動作を行う。これにより、防振ユニットの性能を最大に使用して像振れの少ない記録用画像を取得することができる。
本実施例の防振ユニットでは、補正レンズ118が上下左右からコイルバネ9pa,9pb,9ya,9ybによって吊られた状態で保持されている。このため、コイルバネ9pa,9pb,9ya,9ybの付勢力に抗して補正レンズ118を駆動することになる。したがって、補正レンズ118の作動範囲が大きくなるほど作動負荷が増大し、コイル6p,6yへの通電電力も大きくなる。
このため、記録用画像の取得のための露光時間に比較して時間が長いエイミング中に補正レンズ118の作動範囲を小さくすることで、大きな省電力効果が得られる。しかも、防振効果としては十分ではないが、エイミング中も防振動作を行うことで、ファインダを通して防振効果を確認しつつ、被写体を狙うことが可能となるため、安定した記録用画像の撮像が行える。
図5には、本実施例における防振動作を含めた撮像動作のタイミングチャートを示す。横軸は時間t、縦軸は補正レンズ118の位置を示す。図中の実線曲線は、振れに対応した本来の補正レンズ118の駆動目標位置を示し、点線曲線は実際の補正レンズ118の位置を示す。また、図中の制限補正範囲は、図4におけるステップ03,05,06で設定される第1〜第3の作動範囲のいずれかに相当し、最大補正範囲はステップ08で設定される最大作動範囲に相当する。
SW1 ONが検知された後のエイミング中は、振れに対応した目標駆動位置が電源電圧レベルに応じた制限補正範囲を超えても、補正レンズ118は該制限補正範囲内でのみ駆動される。
SW2 ONが検知された後のタイムラグ中および撮影露光時には、補正範囲の制限が解除され、補正レンズ118は振れに応じた最大作動範囲内で駆動される。ここにいうタイムラグは、クイックリターンミラーのアップ動作やシャッタの閉じ動作に要する時間である。なお、タイムラグ中に、エイミング中の補正範囲の制限を維持してもよい。
以上説明した実施例では、電源電圧の判別レベルを3段階としたが、本発明においては、これをさらに増やしてもよいし、2段階としてもよい。
また、上記実施例では、補正レンズを支持する弾性部材を圧縮コイルバネとした場合について説明したが、本発明では、これに限定されず、弾性部材であればその形状は問わない。
さらに、補正レンズを弾性部材で支持せず、補正レンズの位置を検出した情報を用いたフィードバック制御により補正レンズの駆動を制御するようにしてもよい。また、防振動作時以外は、機構的に補正レンズを固定する固定手段を備えた防振ユニットを使用してもよい。また、補正レンズを弾性部材で支持する方式であっても、補正レンズの位置検出情報を用いたフィードバック制御を行ってもよい。
また、上記実施例では、レンズ交換式の一眼レフ撮像システムについて説明したが、本発明は、図6に示すようなレンズ一体型のデジタルスチルカメラやビデオカメラ200にも適用することができる。なお、図6において、上記実施例(図1)の構成要素と同じものには同符号を付す。この場合、カメラ制御マイクロコンピュータ102’は、図1のレンズ制御マイクロコンピュータ112の機能を含む。
さらに、上記実施例では、交換レンズ側に振動センサを備えた場合について説明したが、振動センサをカメラ側に設け、検出された振れ情報を交換レンズ側に送信するようにしてもよい。また、撮像素子により取得された画像から動きベクトルを検出し、該動きベクトルの情報を交換レンズ側に送信して振れ情報として用いてもよい。また、一眼レフ撮像システムにおいて、補正レンズの駆動を制御するマイクロコンピュータと電源判別回路をカメラ側に設け、カメラ側からレンズ側の補正レンズの駆動を制御するようにしてもよい。
さらに、上記各実施例では、補正レンズを駆動して防振を行うレンズ装置について説明したが、被写体画像を撮像するための撮像素子を含む可動ユニットを駆動して防振を行う撮像装置にも本発明を適用することができる。
本発明の実施例である撮像システムのブロック図。 実施例の防振ユニットの分解斜視図。 実施例の防振ユニットの正面図。 実施例の防振ユニットの部分正面図。 実施例の防振動作を示すフローチャート。 実施例の防振動作を含めた撮影動作のタイミングチャート。 実施例の変形例である撮像装置を示すブロック図。
符号の説明
1 補正レンズ枠
2 ベース部材
3 第1ヨーク
4p,4y 第1マグネット
6p,6y コイル
7p,7y 第2マグネット
8 第2ヨーク
9pa,9pb,9ya,9yb 圧縮コイルバネ
101 カメラ
102 カメラ制御マイクロコンピュータ
103 撮像素子
104 電源
106 ファインダ光学系
107 クイックリターンミラー
111 交換レンズ
112 レンズ制御マイクロコンピュータ
114 電源判別回路
115 防振制御マイクロコンピュータ
117 振動センサ
118 補正レンズ

Claims (8)

  1. 防振のために移動可能な可動ユニットの駆動を制御する制御手段と、
    電源の状態を判別する電源判別手段とを有し、
    前記制御手段は、記録用画像の取得時以外の防振動作時において、前記電源の状態に応じて前記可動ユニットの駆動許容範囲を変更することを特徴とする光学機器。
  2. 前記制御手段は、前記電源の電圧が低いほど前記可動ユニットの駆動許容範囲を小さくすることを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  3. 前記制御手段は、記録用画像の取得時において、前記可動ユニットの駆動許容範囲を該可動ユニットの最大可動範囲に設定することを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  4. 前記可動ユニットが弾性部材により支持されており、
    前記制御手段は、前記可動ユニットの自重と前記弾性部材の支持力とが釣り合った位置を中心として前記可動ユニットを駆動することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の光学機器。
  5. 該光学機器の振れを検出する振れ検出手段を有し、
    前記制御手段は、前記振れ検出手段からの出力に応じて前記可動ユニットを駆動することを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の光学機器。
  6. 前記可動ユニットは防振光学素子を含み、かつ該防振光学素子を含む光学系を有し、
    該光学系により形成された被写体像を撮像する撮像装置に対して着脱が可能であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の光学機器。
  7. 請求項6に記載の光学機器と、
    該光学機器が着脱可能に装着される撮像装置とを有することを特徴とする撮像システム。
  8. 前記可動ユニットは防振光学素子を含み、
    該防振光学素子を含む光学系と、
    該光学系により形成された被写体像を撮像する撮像素子とを有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の光学機器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009162932A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Canon Inc 撮像装置及びレンズ装置
JP2009198692A (ja) * 2008-02-20 2009-09-03 Nikon Corp ブレ補正装置および光学機器
JP2013015638A (ja) * 2011-07-01 2013-01-24 Canon Inc 防振制御装置、光学機器、撮像装置、及び防振制御方法

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