JP2004029640A - 防振ズームレンズ装置およびカメラシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】光学的な像ぶれ補正手段を有する防振ズームレンズにおいて、防振により発生する偏心色収差、台形歪、周辺光量変化を補正し、高画質な映像を得る。
【解決手段】光学的な像ぶれ補正手段IS、変倍状態の検出手段DZ、合焦状態の検出手段DF、振動の検出手段DA、Fナンバーの検出手段DP、演算手段CO、記憶手段M、駆動手段Kを有し、前記DZ、DF、DA、DPからの情報に基づいて前記COにより前記ISの変位量ΔSを算出し、前記駆動手段Kにより前記ISを駆動して像ぶれを補正する防振ズームレンズにおいて、前記記憶手段Mは前記ISの変位量ΔSに伴い発生する所定の変化量△を保持しており、前記△Sと△に基づき撮像手段Iからの画像を補正するための情報を出力することを特徴とした防振ズームレンズ。および、前記防振ズームレンズからの情報に基づいて撮像手段Iからの画像を補正することを特徴とするカメラシステム。
【選択図】 図1
【解決手段】光学的な像ぶれ補正手段IS、変倍状態の検出手段DZ、合焦状態の検出手段DF、振動の検出手段DA、Fナンバーの検出手段DP、演算手段CO、記憶手段M、駆動手段Kを有し、前記DZ、DF、DA、DPからの情報に基づいて前記COにより前記ISの変位量ΔSを算出し、前記駆動手段Kにより前記ISを駆動して像ぶれを補正する防振ズームレンズにおいて、前記記憶手段Mは前記ISの変位量ΔSに伴い発生する所定の変化量△を保持しており、前記△Sと△に基づき撮像手段Iからの画像を補正するための情報を出力することを特徴とした防振ズームレンズ。および、前記防振ズームレンズからの情報に基づいて撮像手段Iからの画像を補正することを特徴とするカメラシステム。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、像ぶれを補正する手段を有するズームレンズおよびカメラシステムに関し、特に撮影系の手ぶれや振動等に起因する像ぶれの補正を、例えば可変頂角プリズム(バリアブルアングルプリズム,VAP)やシフトレンズ等の光学的な像ぶれ補正手段を用いて制御するようにしたフィルムカメラやテレビカメラそしてビデオカメラ等に好適な防振ズームレンズおよびカメラシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、テレビカメラや写真用カメラやデジタルカメラ、そしてビデオカメラ等には大口径、高変倍でしかも高い光学性能を有したズームレンズが要求されている。このことに加え、特に放送用のカラーテレビカメラでは操作性、機動性が重視され、その要求に応えて撮像デバイスも2/3インチや1/2インチの小型のCCD(固体撮像素子)が主流となってきた。このCCDは撮像範囲全体が略均一の解像力を有しているため、これを用いるズームレンズに対しては、画面中心から画面周辺まで解像力が略均一であることが要求されている。
【0003】
一方、手ぶれや振動等により撮影系が振動したときには結像面上において画像ぶれが生じる。このような画像ぶれを可変頂角プリズムやシフトレンズ等の光学的な像ぶれ補正手段を用いて補正するようにした撮像装置が種々提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
可変頂角プリズムやシフトレンズ等の前記光学的な像ぶれ補正手段は、光学素子の偏心により光軸をシフトさせるため、偏心色収差や台形歪等の偏心収差が発生する問題点があった。ここで、光学系内の部分系が光軸と直交方向に偏心した場合の偏心収差の発生について、収差論的な立場より、第23回応用物理学講演会(1962年)に松居より示された理論に基づいて説明する。
【0005】
撮影レンズの一部のレンズ群pをEだけ平行偏心させたときの全系の収差量△‘Yは(a)式に示すように偏心前の収差量△Yと偏心によって発生した偏心収差量△Y(E)との和になる。ここで偏心収差△Y(E)は(b)式に示すように1次の偏心コマ収差(IIE)、1次の偏心非点収差(IIIE)、1次の偏心像面湾曲(PE)、1次の偏心歪曲収差(VE1)、1次の偏心歪曲付加収差(VE2)、1次の原点移動△Eで表される。また、(c)式から(h)式の(IIE)〜(△E)までの収差は全系の焦点距離を1に規格化したとき近軸光線の偏心レンズ群への軸上マージナル光線の入射角と出射角を各々αp、αp’とし、瞳中心を通る主光線の入射角を
【0006】
【数1】
【0007】
としたときに偏心レンズ群の収差係数Ip、IIp、IIIp、Pp、Vp及び、偏心レンズ群より像側のレンズ系の収差係数Iq、IIq、IIIq、Pq、Vqを用いて表される。同様に、レンズ群PをEだけ平行偏心させたときの全系の色収差量△cYaは、(i)式に示すように平行偏心させる前の収差△cYと、偏心によって発生した収差△cY(E)の和になる。ここで平行偏心させる前の収差△cY、及び偏心収差△cY(E)は、軸上色収差L、倍率色収差T、1次の偏心色収差Teを用いてそれぞれ(j)式、(k)式のように表すことができる。また、(l)式の1次の偏心色収差係数(TE)はレンズ群Pの色収差係数Lp、Tpと、平行偏心させるレンズ群より像面側に配置されるレンズ群全体の色収差係数をLq、Tqを用いて表すことができる。
【0008】
【数2】
【0009】
可変頂角プリズム(バリアブルアングルプリズム,VAP)等、倒れ偏心による場合でも上記同様の式で説明できる。
【0010】
このうち、偏心による像移動を表すのが1次の原点移動(△E)であり、結像性能に影響するのは(IIE)、(IIIE)、(PE)、(TE)である。
【0011】
像移動量Y(E)は(b)(h)式より、R=0、tanω=0、αk’=1として、
Y(E)=−(1/2)E・(△E)=E・(αp’−αp) (1)
と表される。したがって像ぶれ補正手段ISの像移動敏感度dyは、ISの一次の原点移動を(△E)is、ISの前後の換算傾角をαis、αis’として、
dy=―(1/2)・(△E)=−(αis’―αis) (2)
となる。したがって、変位角θの振動に伴う像移動量△Yと、像ぶれを補正するためのISの変位量△Sは、
ΔY=f・tanθ (3)
△S(f)=―△Y/dy (4)
で求めることができる。
【0012】
防振時も良好な光学性能を保つためには、(ΔE)を適切に確保しつつ、(IIE)〜(VE2)、(TE)を十分に抑制して設計する必要がある。
【0013】
(VE1)は偏心歪曲収差係数、(VE2)は偏心歪曲付加収差係数であり、台形歪を小さくするためには(VE1)、(VE2)を十分に抑制する必要がある。また、(TE)は偏心色収差係数であり、偏心色収差を小さくするためには(TE)を十分抑制する必要がある。各偏心収差係数を制御するためには、部分系p前後の換算傾角
【0014】
【数3】
【0015】
及び部分系p、qの各収差係数、特に台形歪はIIIp、IIIq、Vp、Vq、Pp、Pq、偏心色収差に関しては、Lp、Lq、Tp、Tqを各々ゼロに近づけるか、バランス良く制御する必要がある。従って、各偏心収差を抑制し、防振時の光学性能変化をより少なくするためには、部分系p、qの構成枚数を増やし、設計の自由度を増やす必要がある。
【0016】
したがって、像ぶれ補正時の光学性能変化を抑制しようとするほど、像ぶれ補正手段ISの構成枚数が増えて重量が増加し、前記ISの所要駆動力が増加して所要電力が増大したり、駆動手段が大型化する問題点があった。
【0017】
また、ISの小型化のためにISを前玉より像側に配置すると、周辺光量の非対称が発生する。一般にズームレンズは小型化や光学性能との兼ね合いから、ビネッティングを許容して設計されている。前玉より像側の部分系で像ぶれ補正を行うと、ISより物体側のレンズ群の遮光部材、例えば第1群の支持部材等でのビネッティングによって、周辺光量の非対称が生じる。周辺光量の非対称量が大きいと、像ぶれ補正中に周辺光量が周期的に変化してしまい、見づらい映像となる。
【0018】
図2に基準状態のズームレンズ,図3に像ぶれ補正に伴って周辺光量の非対称が発生している状態のズームレンズを示す。図中のISは像ぶれ補正手段である。図2のa、b、cはそれぞれ像高−5.5、0、+5.5mmの光束を示している。図3は前記ISを+2mmシフトさせた場合であり、a’、b’、c’はそれぞれ像高−5.5、0、+5.5mmの光束を示している。
【0019】
図2において周辺光束a、cの光束幅は同じであるが、図3では軸上光束bがb’にシフトしたことに伴って周辺光束もa’、c’にシフトし、第1群の支持部材Xにより光束c’のケラレが増加して、周辺光量の非対称が生じている。周辺光量の非対称を軽減するためにビネッティング量を減らすと、前玉径が増大し、全系の重量が著しく増大するという問題があった。また、前玉内か前玉より物体側に像ぶれ補正手段を配置することにより、周辺光量変化を防止できるが、像ぶれ補正手段の径が著しく増大して重量が増えたり、所要駆動力が増大して所要電力が増大したり駆動機構が大型化する問題点があった。
【0020】
本発明は、光学的な像ぶれ補正手段及び像ぶれ補正手段の駆動系の大型化、重量増を伴うことなく、像ぶれ補正時も偏心色収差、台形歪、及び周辺光量の変化のない、防振ズームレンズ装置及びカメラシステムを提供することを目的する。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明における防振ズームレンズは、
(1)光学的な像ぶれ補正手段IS、変倍状態の検出手段DZ、合焦状態の検出手段DF、振動の検出手段DA、Fナンバーの検出手段DP、演算手段CO、記憶手段M、駆動手段Kを有し、前記DZ、DF、DA、DPからの情報に基づいて前記COにより前記像ぶれ補正手段ISの変位量ΔSを算出し、前記駆動手段Kにより前記ISを駆動して像ぶれを補正する防振ズームレンズにおいて、前記記憶手段Mは前記ISの変位量ΔSに伴い発生する所定の変化量△を保持しており、前記△Sと△に基づき撮像手段Iからの画像を補正するための情報Xを出力することを特徴としている。
【0022】
(2)前記所定の変化量△は偏心色収差量であり、前記ISを単位量シフトさせた場合の偏心色収差の発生量を△1としたとき、各chの画像シフト量Δsを、
Δs=−Δ1(△S) (5)
とすることを特徴としている。
【0023】
(3)前記△は台形歪量であり、前記ISの変位の方向をxとしたときの像面上の任意の座標をJ(xs,ys)、前記ISの△Sの変位に伴う前記Jにおける台形歪の発生量を△2x(x、y、ΔS)、△2y(x、y、ΔS)、前記Jの位置補正値J’(x’、y’)としたとき、
x’=xs/△2x(x、y、ΔS) (6−1)
y’=ys/△2y(x、y、ΔS) (6−2)
とすることを特徴としている。
【0024】
(4)前記△は周辺光量の変化量であり、前記ISの変位の方向をxとしたときの像面上の任意の座標J(x,y)における△Sの変位に伴う光量Iの変化量を△3(x、y、△S)としたとき、前記Jにおける光量の補正値をI’としたとき、
I’=I/△3(x、y、ΔS) (7)
とすることを特徴としている。
【0025】
(5)請求項1〜4記載の防振ズームレンズ、撮像手段I、画像処理のための演算手段COIを有するカメラシステムであり、前記Xに基づいて撮像手段Iからの画像を補正することを特徴としている。
【0026】
請求項1は防振ズームレンズにおける像ぶれ補正時の画像を補正するための最小限の構成を規定している。
【0027】
請求項2は補正対象が偏心色収差であることと、その補正式を規定している。図5に偏心色収差補正の概念図を示す。図5−Iは像ぶれ補正群ISをシフトさせる前の結像状態、図5−IIはISをΔSmmシフトさせ、偏心色収差が発生しているときの結像状態、図5−IIIは、偏心色収差を補正した後の画像を示している。図5−IIに示すようにISがシフトすることにより、画面中心から色ズレが発生してしまう。従って、偏心色収差量が大きいと、像ぶれ補正中に周期的に色ズレが変化して、画質が劣化する。
【0028】
(1)式から、偏心色収差量は像ぶれ補正群ISのシフト量に比例する。Gchに対するBch及びRchの画像のシフト量Δ(B−G)、Δ(R−G)は、e線、g線、C線をそれぞれGch、Bch、Rchの代表的な波長とし、ISの単位シフト量におけるg線のe線に対するズレ量をyg−ye、C線のe線に対するズレ量をyC−yeとし、像ぶれ補正群のシフト量ΔSとしたとき、
Δ(B−G)=(yg−ye)・ΔS (8−1)
Δ(R−G)=(yC−ye)・ΔS (8−2)
で表される。上記偏心色収差を補正するためには、図5に示すように、Gchの画像に対してBch及びRchの画像を偏心色収差の発生方向と逆方向にシフトすればよい。偏心色収差補正のための各chの画像シフト量Δ(B−G)s、Δ(R−G)sは、(8−1),(8−2)式から、
Δ(B−G)s=−Δ(B−G)=(yg−ye)△S (9−1)
Δ(R−G)s=−Δ(R−G)=(yC−ye)△S (9−2)
で表される。像ブレ補正群のシフト量△Sは、演算手段COからの出力によりリアルタイムで知ることができるので、各フレーム毎に画像処理によって(9−1)、(9−2)式でBch、Rchの画像をGchに対しシフトすることにより、偏心色収差のない高画質な映像が得られる。
【0029】
請求項3は補正対象が台形歪であることと、その補正式を規定している。図6に、台形歪補正の概念図を示す。図6−Iは像ぶれ補正群ISをシフトさせる前の結像状態、図6−IIはISをΔSmmシフトさせたときの結像状態、図6−IIIは、台形歪を補正した後の画像を示している。図6−IIに示すようにISがシフトすることにより、本来長方形の被写体が台形に変形して結像する。従って、台形歪量が大きいと、像ぶれ補正中に画面周辺で画像が振動してしまうために、画質が劣化する。
【0030】
ここで、図6−Iにおける画面上の任意のポイントをJ(x、y)とし、図6−IIにおける前記Jに対応するポイントをJs(xs,ys)としたとき、台形歪量△2x(x、y、ΔS)、△2y(x、y、ΔS)を、像ぶれ補正群ISのシフト方向をx方向として(10−1)、(10−2)式で定義する。
【0031】
△2x(x、y、ΔS)=xs/x (10―1)
△2y(x、y、ΔS)=ys/y (10−2)
発生した台形歪の補正式は、補正後のポイントをJ’(x’、y’)として、
x’=xs/△2x(x、y、ΔS) (6−1)
y’=ys/△2y(x、y、ΔS) (6−2)
で表される。(6−1)(6−2)式に基づき、像面上各ポイントの画像処理を行なってx,y座標をシフトさせることにより、図6−IIIに示すように台形が元の長方形に補正され、像ぶれ補正時も画面周辺の振動のない、高画質な映像を得ることができる。
【0032】
請求項4は補正対象が周辺光量変化であることと、その補正式を規定している。図7に、周辺光量変化補正の概念図を示す。図7−Iは像ぶれ補正群ISをシフトさせる前の結像状態、図7−IIはISをΔSmmシフトさせたときの結像状態、図7−IIIは、周辺光量の変化を補正した後の画像を示している。図7−IIに示すようにISがシフトすることにより、本来画面中心に対して対称となっている周辺光量がISのシフト方向に非対称となる。従って、周辺光量の変化が大きいと、像ぶれ補正中に画面周辺の光量が周期的に変化して、大変見づらい映像となる。図7−Iにおいて、画面上の任意のポイントJ(x,y)における光量をIJとし、図7−IIのポイントJにおける光量をIJsとすると、周辺光量の変化量△3(x、y、ΔS)は、
△3(x、y、ΔS)=IJs/IJ (11)
で表される。したがって光量の補正式は、補正後の光量をIJ’として、
IJ’=IJs/△3(x、y、ΔS) (7)
で表される。(7)式により像面上各ポイントの画像処理を行なって光量を補正することにより、像ぶれ補正時も画面周辺の周期的な光量変化のない、高画質な映像を得ることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
次に本発明における防振ズームレンズ及びカメラシステムの具体的な構成について説明する。
【0034】
また本発明の数値実施例1を示す。数値実施例においてRiは物体側より順に第i番目の面の曲率半径、Diは物体側より順に第i番目の光学部材厚又は空気間隔、Niとνiは各々物体側より順に第i番目の光学部材の材質の屈折率とアッベ数である。
【0035】
【外1】
【0036】
図1は本発明の実施例を模式的に示したものである。本実施例では、防振ズームレンズとして数値実施例1を有している。また、図1において、CCDは撮像手段であり、DZはズーム操作手段に連動したポテンショメーターやエンコーダー等の変倍状態の検出手段、DFはフォーカス操作手段に連動したポテンショメーターやエンコーダー等の合焦状態の検出手段、DPは絞りに連動したポテンショメーターやエンコーダー等のFナンバーの検出手段、DAはぶれ検出センサー等の振動の検出手段を示している。本実施例では、検出手段DZ、DF、DAより得られた値から、(4)式に基づいて駆動量の演算手段COにより像ぶれ補正光学系ISの駆動量ΔSを算出し、駆動手段Kにより像ぶれ補正光学系ISを駆動させて像ぶれ補正を行なっている。しかし、図1の補正される前の出力画像例に示すように、像ぶれ補正光学系ISの駆動に伴う偏心色収差や台形歪、及び周辺光量の変化が発生する。そこで、本実施例では記憶手段Mを有し、像ぶれ補正光学系ISの駆動量に伴い発生する偏心色収差量△1、台形歪量△2、周辺光量の変化△3をテーブルとして保持しており、△Sと前記テーブルに基づいて画像処理装置等の画像補正手段Hにより電気的に偏心色収差、台形歪、周辺光量の変化を補正している。
【0037】
図4は本発明の実施例の光学系部分である数値実施例1の広角端における断面図である。図4において、Fは第1群としての正の屈折力のフォ−カス群(前玉レンズ群)である。Vは第2群としての変倍用の負の屈折力のバリエ−タであり、光軸上を像面側へ単調に移動させることにより、広角端から望遠端への変倍を行っている。Cは正の屈折力のコンペンセ−タであり、変倍に伴う像面変動を補正するために光軸上を物体側へ非直線的に移動している。バリエ−タVとコンペンセ−タCとで変倍系を構成している。
【0038】
SPは絞り、Rは第4群としての正の屈折力の固定のリレ−群である。Pは色分解プリズムや光学フィルタ−等であり、同図ではガラスブロックとして示している。
【0039】
次に数値実施例1におけるズ−ムレンズの第4群Rの特徴について説明する。第4群Rは負の屈折力のIS群と正の屈折力のRr群で構成されており、前記IS群が像ぶれ補正用に光軸に対し垂直な方向に移動する機能をもつ。前記IS群は2枚の負レンズと1枚の正レンズで構成されている。
【0040】
また、(c)〜(h)式に対応する各偏心収差係数を、IS群をp、IS群の像側のレンズ群をqとして、表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】
変倍全域にわたり、変倍部F〜Cの形成する像点I’は変化しないので、Rだけの結像関係を考えると、その配置および近軸追跡値は変倍に関わらず一定のため、像ぶれ補正群ISの像移動敏感度dyは定数である。表1および(2)式から、像ぶれ補正群ISの像移動敏感度dyは、
dy=−(1/2)・(△E)=−0.848 (12)
である。したがって、変位角θの振動に伴う像移動量△Yと、像ぶれを補正するためのISの変位量△Sは、
△Y=f・tanθ (13)
△S(f)=―△Y/dy=―f・tanθ/(−0.848) (14)
で求めることができる。
【0043】
次に本実施例の防振により生じる、偏心色収差、台形歪、周辺光量の変化の具体的な補正方法について説明する。
【0044】
(偏心色収差の補正)
表2に、本数値実施例1の焦点距離10mm、257.4mm、441.1mmにおける像ぶれ補正群ISのシフトに伴う偏心色収差の発生量を示す。偏心色収差量としてe線(546.07nm)に対するg線(435.84nm)、及びc線(656.30nm)のずれ量を示す。表2において、各ズーム位置における補正角は0.11゜と一定としている。したがって前記ISのシフト量は(14)式にしたがって変化し、広角端では0.02mm、望遠端では1mmとなる。
【0045】
【表2】
【0046】
(1)式から、偏心色収差量は像ぶれ補正群ISのシフト量に比例する。e線、g線、C線をそれぞれGch、Bch、Rchの代表的な波長とすれば、Gchに対するBch及びRchの偏心色収差量Δ(B−G)、Δ(R−G)は、表1の偏心色収差量から、像ぶれ補正群のシフト量ΔSとしたとき、
Δ(B−G)=+3.786・ΔS (15−1)
Δ(R−G)=−1.171・ΔS (15−2)
で求められる。したがって偏心色収差補正のための各chの画像シフト量Δ(B−G)s、Δ(R−G)sは、(15−1),(15−2)式から、
Δ(B−G)s=−Δ(B−G)=−3.786・△S (16−1)
Δ(R−G)s=−Δ(R−G)=+1.171・△S (16−2)
で表される。像ぶれ補正群のシフト量△Sは、演算手段COからの出力によりリアルタイムで知ることができるので、各フレーム毎に(16−1)、(16−2)式でBch、Rchの画像をシフトすることにより、偏心色収差のない高画質な映像が得られる。
【0047】
(台形歪の補正)
表3に、本数値実施例の焦点距離10mm、257.4mm、441.1mmにおける、x方向の像高−2.2mm、−3.3mm、−4.4mm、y方向の像高0mm、1.1mm、2.2mm、3.3mmの各ポイントでの、補正角0.11°における台形歪量△2x、△2yを示す。発生した台形歪を補正するためには、表3の△2x、△2yから、(6−1)、(6−2)式に従い画像補正をかければ良い。
【0048】
例えば、焦点距離441.1mm、像高(x、y)=(−4.4、3.3)上のポイントは、像ぶれ補正群ISが1.00mmシフトすると、(10−1)、(10−2)式に従い、
xs=Δ2x・x=0.98977・(−4.4)=−4.35499(10−1a)
ys=Δ2y・y=0.99269・3.3=3.27588(10−2a)
の位置へシフトする。このずれを補正するためには、(6−1)、(6−2)式に従い、以下の(6−1a)、(6−2a)式に示す画像補正をかければ良い。
【0049】
x’=xs/Δ2x=−4.35499/0.98977=−4.4(6−1a)
y’=ys/Δ2y=3.27588/0.99269=3.3(6−2a)
上記手法に基づき、像面上各ポイントのx,y座標をシフトさせる画像処理を行うことにより、図6−IIIに示すように台形が元の長方形に補正され、画面周辺の振動のない高画質な映像を得ることができる。
【0050】
【表3】
【0051】
(周辺光量変化の補正)
表4に、本数値実施例の焦点距離10mm、257.4mm、441.1mmでの、開放時及びF/5.6時における、x方向の像高2.2mm、3.3mm、4.4mm、−2.2mm、−3.3mm、−4.4mm、y方向の像高0mm、1.1mm、2.2mm、3.3mm各ポイントでの、補正角0.11°における周辺光量の変化量△3を示す。
【0052】
周辺光量の変化を補正するためには、表4の△3を用い(7)式に従い画像補正をかければ良い。
【0053】
例えば、焦点距離441.1mm、開放時における、像高(x、y)=(−4.4、3.3)での光量IJを1とすると、像ぶれ補正群ISが+1.00mmシフトすると、上記位置での光量IJSは(11)式に従い、
IJS=Δ3・IJ=1.0807・1=1.0807 (11a)
となる。この光量変化を(7)式に従い、以下の(7a)式に示すような画像補正をかければ良い。
【0054】
IJ’=IJS/Δ3=1.0807/1.0807=1 (7a)
上記手法に基づき、像面上各ポイントの光量を補正する画像処理を行うことにより、図7−IIIに示すように周辺光量の変化が補正され、画面周辺の周期的な光量変化のない高画質な映像を得ることができる。
【0055】
【表4】
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、像ぶれ補正光学系の駆動に伴い発生する偏心色収差量、台形歪量、周辺光量の変化量を記憶手段Mに記憶させておき、補正手段Hにより電気的に補正することにより、像ぶれ補正手段の重量増、大型化を伴うことなく高画質な映像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施例の概略図
【図2】数値実施例1の像ぶれ補正光学系ISをシフトさせない場合の光路図
【図3】数値実施例1の像ぶれ補正光学系ISを+2mmシフトさせた場合の光路図
【図4】本発明の数値実施例1の断面図
【図5】本発明における像ぶれ補正光学系ISをΔSシフトさせたときの偏心色収差の発生、及びその補正方法の模式図
【図6】本発明における像ぶれ補正光学系ISをΔSシフトさせたときの台形歪の発生、及びその補正方法の概念図
【図7】本発明における像ぶれ補正光学系ISをΔSシフトさせたときの周辺光量の変化、及びその補正方法の概念図
【符号の説明】
IS:像ぶれ補正光学系
DA:振動の検出手段
DF:合焦状態の検出手段
DZ:変倍状態の検出手段
DP:Fナンバーの検出手段
CO:駆動量ΔSの演算手段
M:記憶手段
H:偏心色収差,台形歪,周辺光量の変化を電気的に補正する手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、像ぶれを補正する手段を有するズームレンズおよびカメラシステムに関し、特に撮影系の手ぶれや振動等に起因する像ぶれの補正を、例えば可変頂角プリズム(バリアブルアングルプリズム,VAP)やシフトレンズ等の光学的な像ぶれ補正手段を用いて制御するようにしたフィルムカメラやテレビカメラそしてビデオカメラ等に好適な防振ズームレンズおよびカメラシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、テレビカメラや写真用カメラやデジタルカメラ、そしてビデオカメラ等には大口径、高変倍でしかも高い光学性能を有したズームレンズが要求されている。このことに加え、特に放送用のカラーテレビカメラでは操作性、機動性が重視され、その要求に応えて撮像デバイスも2/3インチや1/2インチの小型のCCD(固体撮像素子)が主流となってきた。このCCDは撮像範囲全体が略均一の解像力を有しているため、これを用いるズームレンズに対しては、画面中心から画面周辺まで解像力が略均一であることが要求されている。
【0003】
一方、手ぶれや振動等により撮影系が振動したときには結像面上において画像ぶれが生じる。このような画像ぶれを可変頂角プリズムやシフトレンズ等の光学的な像ぶれ補正手段を用いて補正するようにした撮像装置が種々提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
可変頂角プリズムやシフトレンズ等の前記光学的な像ぶれ補正手段は、光学素子の偏心により光軸をシフトさせるため、偏心色収差や台形歪等の偏心収差が発生する問題点があった。ここで、光学系内の部分系が光軸と直交方向に偏心した場合の偏心収差の発生について、収差論的な立場より、第23回応用物理学講演会(1962年)に松居より示された理論に基づいて説明する。
【0005】
撮影レンズの一部のレンズ群pをEだけ平行偏心させたときの全系の収差量△‘Yは(a)式に示すように偏心前の収差量△Yと偏心によって発生した偏心収差量△Y(E)との和になる。ここで偏心収差△Y(E)は(b)式に示すように1次の偏心コマ収差(IIE)、1次の偏心非点収差(IIIE)、1次の偏心像面湾曲(PE)、1次の偏心歪曲収差(VE1)、1次の偏心歪曲付加収差(VE2)、1次の原点移動△Eで表される。また、(c)式から(h)式の(IIE)〜(△E)までの収差は全系の焦点距離を1に規格化したとき近軸光線の偏心レンズ群への軸上マージナル光線の入射角と出射角を各々αp、αp’とし、瞳中心を通る主光線の入射角を
【0006】
【数1】
【0007】
としたときに偏心レンズ群の収差係数Ip、IIp、IIIp、Pp、Vp及び、偏心レンズ群より像側のレンズ系の収差係数Iq、IIq、IIIq、Pq、Vqを用いて表される。同様に、レンズ群PをEだけ平行偏心させたときの全系の色収差量△cYaは、(i)式に示すように平行偏心させる前の収差△cYと、偏心によって発生した収差△cY(E)の和になる。ここで平行偏心させる前の収差△cY、及び偏心収差△cY(E)は、軸上色収差L、倍率色収差T、1次の偏心色収差Teを用いてそれぞれ(j)式、(k)式のように表すことができる。また、(l)式の1次の偏心色収差係数(TE)はレンズ群Pの色収差係数Lp、Tpと、平行偏心させるレンズ群より像面側に配置されるレンズ群全体の色収差係数をLq、Tqを用いて表すことができる。
【0008】
【数2】
【0009】
可変頂角プリズム(バリアブルアングルプリズム,VAP)等、倒れ偏心による場合でも上記同様の式で説明できる。
【0010】
このうち、偏心による像移動を表すのが1次の原点移動(△E)であり、結像性能に影響するのは(IIE)、(IIIE)、(PE)、(TE)である。
【0011】
像移動量Y(E)は(b)(h)式より、R=0、tanω=0、αk’=1として、
Y(E)=−(1/2)E・(△E)=E・(αp’−αp) (1)
と表される。したがって像ぶれ補正手段ISの像移動敏感度dyは、ISの一次の原点移動を(△E)is、ISの前後の換算傾角をαis、αis’として、
dy=―(1/2)・(△E)=−(αis’―αis) (2)
となる。したがって、変位角θの振動に伴う像移動量△Yと、像ぶれを補正するためのISの変位量△Sは、
ΔY=f・tanθ (3)
△S(f)=―△Y/dy (4)
で求めることができる。
【0012】
防振時も良好な光学性能を保つためには、(ΔE)を適切に確保しつつ、(IIE)〜(VE2)、(TE)を十分に抑制して設計する必要がある。
【0013】
(VE1)は偏心歪曲収差係数、(VE2)は偏心歪曲付加収差係数であり、台形歪を小さくするためには(VE1)、(VE2)を十分に抑制する必要がある。また、(TE)は偏心色収差係数であり、偏心色収差を小さくするためには(TE)を十分抑制する必要がある。各偏心収差係数を制御するためには、部分系p前後の換算傾角
【0014】
【数3】
【0015】
及び部分系p、qの各収差係数、特に台形歪はIIIp、IIIq、Vp、Vq、Pp、Pq、偏心色収差に関しては、Lp、Lq、Tp、Tqを各々ゼロに近づけるか、バランス良く制御する必要がある。従って、各偏心収差を抑制し、防振時の光学性能変化をより少なくするためには、部分系p、qの構成枚数を増やし、設計の自由度を増やす必要がある。
【0016】
したがって、像ぶれ補正時の光学性能変化を抑制しようとするほど、像ぶれ補正手段ISの構成枚数が増えて重量が増加し、前記ISの所要駆動力が増加して所要電力が増大したり、駆動手段が大型化する問題点があった。
【0017】
また、ISの小型化のためにISを前玉より像側に配置すると、周辺光量の非対称が発生する。一般にズームレンズは小型化や光学性能との兼ね合いから、ビネッティングを許容して設計されている。前玉より像側の部分系で像ぶれ補正を行うと、ISより物体側のレンズ群の遮光部材、例えば第1群の支持部材等でのビネッティングによって、周辺光量の非対称が生じる。周辺光量の非対称量が大きいと、像ぶれ補正中に周辺光量が周期的に変化してしまい、見づらい映像となる。
【0018】
図2に基準状態のズームレンズ,図3に像ぶれ補正に伴って周辺光量の非対称が発生している状態のズームレンズを示す。図中のISは像ぶれ補正手段である。図2のa、b、cはそれぞれ像高−5.5、0、+5.5mmの光束を示している。図3は前記ISを+2mmシフトさせた場合であり、a’、b’、c’はそれぞれ像高−5.5、0、+5.5mmの光束を示している。
【0019】
図2において周辺光束a、cの光束幅は同じであるが、図3では軸上光束bがb’にシフトしたことに伴って周辺光束もa’、c’にシフトし、第1群の支持部材Xにより光束c’のケラレが増加して、周辺光量の非対称が生じている。周辺光量の非対称を軽減するためにビネッティング量を減らすと、前玉径が増大し、全系の重量が著しく増大するという問題があった。また、前玉内か前玉より物体側に像ぶれ補正手段を配置することにより、周辺光量変化を防止できるが、像ぶれ補正手段の径が著しく増大して重量が増えたり、所要駆動力が増大して所要電力が増大したり駆動機構が大型化する問題点があった。
【0020】
本発明は、光学的な像ぶれ補正手段及び像ぶれ補正手段の駆動系の大型化、重量増を伴うことなく、像ぶれ補正時も偏心色収差、台形歪、及び周辺光量の変化のない、防振ズームレンズ装置及びカメラシステムを提供することを目的する。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明における防振ズームレンズは、
(1)光学的な像ぶれ補正手段IS、変倍状態の検出手段DZ、合焦状態の検出手段DF、振動の検出手段DA、Fナンバーの検出手段DP、演算手段CO、記憶手段M、駆動手段Kを有し、前記DZ、DF、DA、DPからの情報に基づいて前記COにより前記像ぶれ補正手段ISの変位量ΔSを算出し、前記駆動手段Kにより前記ISを駆動して像ぶれを補正する防振ズームレンズにおいて、前記記憶手段Mは前記ISの変位量ΔSに伴い発生する所定の変化量△を保持しており、前記△Sと△に基づき撮像手段Iからの画像を補正するための情報Xを出力することを特徴としている。
【0022】
(2)前記所定の変化量△は偏心色収差量であり、前記ISを単位量シフトさせた場合の偏心色収差の発生量を△1としたとき、各chの画像シフト量Δsを、
Δs=−Δ1(△S) (5)
とすることを特徴としている。
【0023】
(3)前記△は台形歪量であり、前記ISの変位の方向をxとしたときの像面上の任意の座標をJ(xs,ys)、前記ISの△Sの変位に伴う前記Jにおける台形歪の発生量を△2x(x、y、ΔS)、△2y(x、y、ΔS)、前記Jの位置補正値J’(x’、y’)としたとき、
x’=xs/△2x(x、y、ΔS) (6−1)
y’=ys/△2y(x、y、ΔS) (6−2)
とすることを特徴としている。
【0024】
(4)前記△は周辺光量の変化量であり、前記ISの変位の方向をxとしたときの像面上の任意の座標J(x,y)における△Sの変位に伴う光量Iの変化量を△3(x、y、△S)としたとき、前記Jにおける光量の補正値をI’としたとき、
I’=I/△3(x、y、ΔS) (7)
とすることを特徴としている。
【0025】
(5)請求項1〜4記載の防振ズームレンズ、撮像手段I、画像処理のための演算手段COIを有するカメラシステムであり、前記Xに基づいて撮像手段Iからの画像を補正することを特徴としている。
【0026】
請求項1は防振ズームレンズにおける像ぶれ補正時の画像を補正するための最小限の構成を規定している。
【0027】
請求項2は補正対象が偏心色収差であることと、その補正式を規定している。図5に偏心色収差補正の概念図を示す。図5−Iは像ぶれ補正群ISをシフトさせる前の結像状態、図5−IIはISをΔSmmシフトさせ、偏心色収差が発生しているときの結像状態、図5−IIIは、偏心色収差を補正した後の画像を示している。図5−IIに示すようにISがシフトすることにより、画面中心から色ズレが発生してしまう。従って、偏心色収差量が大きいと、像ぶれ補正中に周期的に色ズレが変化して、画質が劣化する。
【0028】
(1)式から、偏心色収差量は像ぶれ補正群ISのシフト量に比例する。Gchに対するBch及びRchの画像のシフト量Δ(B−G)、Δ(R−G)は、e線、g線、C線をそれぞれGch、Bch、Rchの代表的な波長とし、ISの単位シフト量におけるg線のe線に対するズレ量をyg−ye、C線のe線に対するズレ量をyC−yeとし、像ぶれ補正群のシフト量ΔSとしたとき、
Δ(B−G)=(yg−ye)・ΔS (8−1)
Δ(R−G)=(yC−ye)・ΔS (8−2)
で表される。上記偏心色収差を補正するためには、図5に示すように、Gchの画像に対してBch及びRchの画像を偏心色収差の発生方向と逆方向にシフトすればよい。偏心色収差補正のための各chの画像シフト量Δ(B−G)s、Δ(R−G)sは、(8−1),(8−2)式から、
Δ(B−G)s=−Δ(B−G)=(yg−ye)△S (9−1)
Δ(R−G)s=−Δ(R−G)=(yC−ye)△S (9−2)
で表される。像ブレ補正群のシフト量△Sは、演算手段COからの出力によりリアルタイムで知ることができるので、各フレーム毎に画像処理によって(9−1)、(9−2)式でBch、Rchの画像をGchに対しシフトすることにより、偏心色収差のない高画質な映像が得られる。
【0029】
請求項3は補正対象が台形歪であることと、その補正式を規定している。図6に、台形歪補正の概念図を示す。図6−Iは像ぶれ補正群ISをシフトさせる前の結像状態、図6−IIはISをΔSmmシフトさせたときの結像状態、図6−IIIは、台形歪を補正した後の画像を示している。図6−IIに示すようにISがシフトすることにより、本来長方形の被写体が台形に変形して結像する。従って、台形歪量が大きいと、像ぶれ補正中に画面周辺で画像が振動してしまうために、画質が劣化する。
【0030】
ここで、図6−Iにおける画面上の任意のポイントをJ(x、y)とし、図6−IIにおける前記Jに対応するポイントをJs(xs,ys)としたとき、台形歪量△2x(x、y、ΔS)、△2y(x、y、ΔS)を、像ぶれ補正群ISのシフト方向をx方向として(10−1)、(10−2)式で定義する。
【0031】
△2x(x、y、ΔS)=xs/x (10―1)
△2y(x、y、ΔS)=ys/y (10−2)
発生した台形歪の補正式は、補正後のポイントをJ’(x’、y’)として、
x’=xs/△2x(x、y、ΔS) (6−1)
y’=ys/△2y(x、y、ΔS) (6−2)
で表される。(6−1)(6−2)式に基づき、像面上各ポイントの画像処理を行なってx,y座標をシフトさせることにより、図6−IIIに示すように台形が元の長方形に補正され、像ぶれ補正時も画面周辺の振動のない、高画質な映像を得ることができる。
【0032】
請求項4は補正対象が周辺光量変化であることと、その補正式を規定している。図7に、周辺光量変化補正の概念図を示す。図7−Iは像ぶれ補正群ISをシフトさせる前の結像状態、図7−IIはISをΔSmmシフトさせたときの結像状態、図7−IIIは、周辺光量の変化を補正した後の画像を示している。図7−IIに示すようにISがシフトすることにより、本来画面中心に対して対称となっている周辺光量がISのシフト方向に非対称となる。従って、周辺光量の変化が大きいと、像ぶれ補正中に画面周辺の光量が周期的に変化して、大変見づらい映像となる。図7−Iにおいて、画面上の任意のポイントJ(x,y)における光量をIJとし、図7−IIのポイントJにおける光量をIJsとすると、周辺光量の変化量△3(x、y、ΔS)は、
△3(x、y、ΔS)=IJs/IJ (11)
で表される。したがって光量の補正式は、補正後の光量をIJ’として、
IJ’=IJs/△3(x、y、ΔS) (7)
で表される。(7)式により像面上各ポイントの画像処理を行なって光量を補正することにより、像ぶれ補正時も画面周辺の周期的な光量変化のない、高画質な映像を得ることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
次に本発明における防振ズームレンズ及びカメラシステムの具体的な構成について説明する。
【0034】
また本発明の数値実施例1を示す。数値実施例においてRiは物体側より順に第i番目の面の曲率半径、Diは物体側より順に第i番目の光学部材厚又は空気間隔、Niとνiは各々物体側より順に第i番目の光学部材の材質の屈折率とアッベ数である。
【0035】
【外1】
【0036】
図1は本発明の実施例を模式的に示したものである。本実施例では、防振ズームレンズとして数値実施例1を有している。また、図1において、CCDは撮像手段であり、DZはズーム操作手段に連動したポテンショメーターやエンコーダー等の変倍状態の検出手段、DFはフォーカス操作手段に連動したポテンショメーターやエンコーダー等の合焦状態の検出手段、DPは絞りに連動したポテンショメーターやエンコーダー等のFナンバーの検出手段、DAはぶれ検出センサー等の振動の検出手段を示している。本実施例では、検出手段DZ、DF、DAより得られた値から、(4)式に基づいて駆動量の演算手段COにより像ぶれ補正光学系ISの駆動量ΔSを算出し、駆動手段Kにより像ぶれ補正光学系ISを駆動させて像ぶれ補正を行なっている。しかし、図1の補正される前の出力画像例に示すように、像ぶれ補正光学系ISの駆動に伴う偏心色収差や台形歪、及び周辺光量の変化が発生する。そこで、本実施例では記憶手段Mを有し、像ぶれ補正光学系ISの駆動量に伴い発生する偏心色収差量△1、台形歪量△2、周辺光量の変化△3をテーブルとして保持しており、△Sと前記テーブルに基づいて画像処理装置等の画像補正手段Hにより電気的に偏心色収差、台形歪、周辺光量の変化を補正している。
【0037】
図4は本発明の実施例の光学系部分である数値実施例1の広角端における断面図である。図4において、Fは第1群としての正の屈折力のフォ−カス群(前玉レンズ群)である。Vは第2群としての変倍用の負の屈折力のバリエ−タであり、光軸上を像面側へ単調に移動させることにより、広角端から望遠端への変倍を行っている。Cは正の屈折力のコンペンセ−タであり、変倍に伴う像面変動を補正するために光軸上を物体側へ非直線的に移動している。バリエ−タVとコンペンセ−タCとで変倍系を構成している。
【0038】
SPは絞り、Rは第4群としての正の屈折力の固定のリレ−群である。Pは色分解プリズムや光学フィルタ−等であり、同図ではガラスブロックとして示している。
【0039】
次に数値実施例1におけるズ−ムレンズの第4群Rの特徴について説明する。第4群Rは負の屈折力のIS群と正の屈折力のRr群で構成されており、前記IS群が像ぶれ補正用に光軸に対し垂直な方向に移動する機能をもつ。前記IS群は2枚の負レンズと1枚の正レンズで構成されている。
【0040】
また、(c)〜(h)式に対応する各偏心収差係数を、IS群をp、IS群の像側のレンズ群をqとして、表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】
変倍全域にわたり、変倍部F〜Cの形成する像点I’は変化しないので、Rだけの結像関係を考えると、その配置および近軸追跡値は変倍に関わらず一定のため、像ぶれ補正群ISの像移動敏感度dyは定数である。表1および(2)式から、像ぶれ補正群ISの像移動敏感度dyは、
dy=−(1/2)・(△E)=−0.848 (12)
である。したがって、変位角θの振動に伴う像移動量△Yと、像ぶれを補正するためのISの変位量△Sは、
△Y=f・tanθ (13)
△S(f)=―△Y/dy=―f・tanθ/(−0.848) (14)
で求めることができる。
【0043】
次に本実施例の防振により生じる、偏心色収差、台形歪、周辺光量の変化の具体的な補正方法について説明する。
【0044】
(偏心色収差の補正)
表2に、本数値実施例1の焦点距離10mm、257.4mm、441.1mmにおける像ぶれ補正群ISのシフトに伴う偏心色収差の発生量を示す。偏心色収差量としてe線(546.07nm)に対するg線(435.84nm)、及びc線(656.30nm)のずれ量を示す。表2において、各ズーム位置における補正角は0.11゜と一定としている。したがって前記ISのシフト量は(14)式にしたがって変化し、広角端では0.02mm、望遠端では1mmとなる。
【0045】
【表2】
【0046】
(1)式から、偏心色収差量は像ぶれ補正群ISのシフト量に比例する。e線、g線、C線をそれぞれGch、Bch、Rchの代表的な波長とすれば、Gchに対するBch及びRchの偏心色収差量Δ(B−G)、Δ(R−G)は、表1の偏心色収差量から、像ぶれ補正群のシフト量ΔSとしたとき、
Δ(B−G)=+3.786・ΔS (15−1)
Δ(R−G)=−1.171・ΔS (15−2)
で求められる。したがって偏心色収差補正のための各chの画像シフト量Δ(B−G)s、Δ(R−G)sは、(15−1),(15−2)式から、
Δ(B−G)s=−Δ(B−G)=−3.786・△S (16−1)
Δ(R−G)s=−Δ(R−G)=+1.171・△S (16−2)
で表される。像ぶれ補正群のシフト量△Sは、演算手段COからの出力によりリアルタイムで知ることができるので、各フレーム毎に(16−1)、(16−2)式でBch、Rchの画像をシフトすることにより、偏心色収差のない高画質な映像が得られる。
【0047】
(台形歪の補正)
表3に、本数値実施例の焦点距離10mm、257.4mm、441.1mmにおける、x方向の像高−2.2mm、−3.3mm、−4.4mm、y方向の像高0mm、1.1mm、2.2mm、3.3mmの各ポイントでの、補正角0.11°における台形歪量△2x、△2yを示す。発生した台形歪を補正するためには、表3の△2x、△2yから、(6−1)、(6−2)式に従い画像補正をかければ良い。
【0048】
例えば、焦点距離441.1mm、像高(x、y)=(−4.4、3.3)上のポイントは、像ぶれ補正群ISが1.00mmシフトすると、(10−1)、(10−2)式に従い、
xs=Δ2x・x=0.98977・(−4.4)=−4.35499(10−1a)
ys=Δ2y・y=0.99269・3.3=3.27588(10−2a)
の位置へシフトする。このずれを補正するためには、(6−1)、(6−2)式に従い、以下の(6−1a)、(6−2a)式に示す画像補正をかければ良い。
【0049】
x’=xs/Δ2x=−4.35499/0.98977=−4.4(6−1a)
y’=ys/Δ2y=3.27588/0.99269=3.3(6−2a)
上記手法に基づき、像面上各ポイントのx,y座標をシフトさせる画像処理を行うことにより、図6−IIIに示すように台形が元の長方形に補正され、画面周辺の振動のない高画質な映像を得ることができる。
【0050】
【表3】
【0051】
(周辺光量変化の補正)
表4に、本数値実施例の焦点距離10mm、257.4mm、441.1mmでの、開放時及びF/5.6時における、x方向の像高2.2mm、3.3mm、4.4mm、−2.2mm、−3.3mm、−4.4mm、y方向の像高0mm、1.1mm、2.2mm、3.3mm各ポイントでの、補正角0.11°における周辺光量の変化量△3を示す。
【0052】
周辺光量の変化を補正するためには、表4の△3を用い(7)式に従い画像補正をかければ良い。
【0053】
例えば、焦点距離441.1mm、開放時における、像高(x、y)=(−4.4、3.3)での光量IJを1とすると、像ぶれ補正群ISが+1.00mmシフトすると、上記位置での光量IJSは(11)式に従い、
IJS=Δ3・IJ=1.0807・1=1.0807 (11a)
となる。この光量変化を(7)式に従い、以下の(7a)式に示すような画像補正をかければ良い。
【0054】
IJ’=IJS/Δ3=1.0807/1.0807=1 (7a)
上記手法に基づき、像面上各ポイントの光量を補正する画像処理を行うことにより、図7−IIIに示すように周辺光量の変化が補正され、画面周辺の周期的な光量変化のない高画質な映像を得ることができる。
【0055】
【表4】
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、像ぶれ補正光学系の駆動に伴い発生する偏心色収差量、台形歪量、周辺光量の変化量を記憶手段Mに記憶させておき、補正手段Hにより電気的に補正することにより、像ぶれ補正手段の重量増、大型化を伴うことなく高画質な映像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施例の概略図
【図2】数値実施例1の像ぶれ補正光学系ISをシフトさせない場合の光路図
【図3】数値実施例1の像ぶれ補正光学系ISを+2mmシフトさせた場合の光路図
【図4】本発明の数値実施例1の断面図
【図5】本発明における像ぶれ補正光学系ISをΔSシフトさせたときの偏心色収差の発生、及びその補正方法の模式図
【図6】本発明における像ぶれ補正光学系ISをΔSシフトさせたときの台形歪の発生、及びその補正方法の概念図
【図7】本発明における像ぶれ補正光学系ISをΔSシフトさせたときの周辺光量の変化、及びその補正方法の概念図
【符号の説明】
IS:像ぶれ補正光学系
DA:振動の検出手段
DF:合焦状態の検出手段
DZ:変倍状態の検出手段
DP:Fナンバーの検出手段
CO:駆動量ΔSの演算手段
M:記憶手段
H:偏心色収差,台形歪,周辺光量の変化を電気的に補正する手段
Claims (5)
- 光学的な像ぶれ補正手段IS、変倍状態の検出手段DZ、合焦状態の検出手段DF、振動の検出手段DA、Fナンバーの検出手段DP、演算手段CO、記憶手段M、駆動手段Kを有し、前記DZ、DF、DA、DPからの情報に基づいて前記COにより前記像ぶれ補正手段ISの変位量ΔSを算出し、前記駆動手段Kにより前記ISを駆動して像ぶれを補正する防振ズームレンズにおいて、前記記憶手段Mは前記ISの変位量ΔSに伴い発生する所定の変化量△を保持しており、前記△Sと△に基づき撮像手段Iからの画像を補正するための情報を出力することを特徴とした防振ズームレンズ。
- 前記所定の変化量△は偏心色収差量であり、前記ISをΔSシフトさせた場合の偏心色収差の発生量を△1(ΔS)としたとき、各chの画像シフト量Δsを、
Δs=−Δ1(△S)
とすることを特徴とする請求項1の防振ズームレンズ。 - 前記△は台形歪量であり、前記ISの変位の方向をxとしたときの像面上の任意の座標をJ(xs,ys)、前記ISの△Sの変位に伴う前記Jにおける台形歪の発生量を△2x(x、y、ΔS)、△2y(x、y、ΔS)、前記Jの位置補正値J’(x’、y’)としたとき、
x’=xs/△2x(x、y、ΔS)
y’=ys/△2y(x、y、ΔS)
とすることを特徴とする請求項1の防振ズームレンズ。 - 前記△は周辺光量の変化量であり、前記ISの変位の方向をxとしたときの像面上の任意の座標J(x,y)における△Sの変位に伴う光量Iの変化量を△3(x、y、△S)としたとき、前記Jにおける光量の補正値をI’としたとき、
I’=I/△3(x、y、ΔS)
とすることを特徴とする請求項1の防振ズームレンズ。 - 前記請求項1〜4記載の防振ズームレンズ、撮像手段I、画像処理のための演算手段Hを有し、前記防振ズームレンズからの情報に基づいて撮像手段Iからの画像を補正することを特徴とするカメラシステム。
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