JP2015103399A - X線分析用非水系電解質二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】 X線の透過性を上昇させ高精度なX線分析を容易に行うことがでると共に、安価に作製可能なX線分析に適したX線分析用非水系電解質二次電池の作製方法を提供する。
【解決手段】 少なくともセパレーターを介して対向配置した正極及び負極、並びに非水系電解液を収納する電池容器で構成されるX線分析用非水系電解質二次電池であって、前記負極の少なくとも一部の部位、及び前記電池容器の少なくとも一部の部位が、X線透過可能な材料で構成され、前記負極のX線透過可能な材料で構成された部位、及び前記電池容器のX線透過可能な材料で構成された部位が、X線分析におけるX線照射時の照射X線の経路上に一直線に並ぶように前記電池容器内に配置されていることを特徴とするX線分析用非水系電解質二次電池。
【選択図】なし

Description

本発明は、非水系電解質二次電池に関し、その詳細は、X線分析を用いて電池内部の状態を把握するのに好適なX線分析用非水系電解質二次電池に関する。
近年、非水系電解質二次電池、特にリチウム二次電池は、携帯電話,PHS(簡易携帯電話)、小型コンピューター等の携帯機器類用電源、電力貯蔵用電源、電気自動車用電源として注目されている。
この非水系電解質二次電池は、一般に、正極活物質を主要構成成分とする正極と、負極活物質を主要構成成分とする負極と、非水系電解質とから構成され、それら構成材料を金属缶で外装したハードパック型やアルミラミネートフィルムで外装したソフトパック型(ラミネートセル)などがある。
このような非水系電解質二次電池を構成する正極活物質としては、コバルト酸リチウムに代表されるリチウム含有遷移金属酸化物を用い、負極活物質に、黒鉛(グラファイト)に代表される炭素質材料を用いて、非水系電解質に六フッ化リン酸リチウム(LiPF)に代表される電解質塩を、高融点溶媒のエチレンカーボネートと低融点溶媒のジエチルカーボネートを組み合わせた非水系溶媒に溶解したものが広く用いられている。
ところで、電池の研究を進めるにあたり、電池の充放電メカニズムなどの解明が重要であり、そのための分析方法に関しても多くの検討がなされている。
その充放電メカニズム解明のための分析方法としては、電池を分解し、正極などの構成材料を取り出して分析を行うEx−Situ分析が、現在までの分析方法の主流となっていた。
しかし、近年、電池を分解せず充放電を行ったまま各種分析を行うIn−Situ分析の分析方法に注目が集まっている。
このIn−Situ分析を用いた分析においては、X線を用いた分析がメカニズム解明のための分析方法として有力である。しかしながら、通常の研究に用いられる電池では、電池を構成する部材自体の中に金属などのX線を遮る材料が用いられてる(例えば、特許文献1)。
このようなX線を遮る材料で電池が構成されていると、X線を十分に透過させることができず、In−Situ分析を行った際のその分析精度に問題が残されていた。
特開2012−119093号公報
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、X線の透過性を向上させ、高精度で信頼性が高いX線分析を容易に、かつ安価に作製が可能な非水系電解質二次電池を提供することを目的とする。
本発明者らは、X線を用いて正極活物質を評価した際に、高い分析精度が得られる電池について鋭意検討した結果、電池の構成材料のX線透過性と各材料が用いられる構造を変更することにより、電池のX線透過性が改善され、その分析精度が向上するとの知見を得て、本発明を完成した。
すなわち、本発明に係る第1の発明は、少なくともセパレーターを介して対向配置した正極及び負極、並びに非水系電解液と前記正極、負極及び非水系電解液を収納する電池容器で構成されるX線分析用非水系電解質二次電池であって、その負極の少なくとも一部の部位、及び電池容器の少なくとも一部の部位が、X線透過可能な材料で構成され、負極のX線透過可能な材料で構成された部位、及び電池容器のX線透過可能な材料で構成された部位が、X線分析におけるX線照射時の照射X線の経路上に一直線に並ぶように電池容器内に配置されていることを特徴とするものである。
本発明の第2の発明は、第1の発明における負極において、照射X線の経路と干渉しない負極外周の少なくとも一部に、電池外部と電気的導通を可能とする電気集電体を有することを特徴とするX線分析用非水系電解質二次電池である。
本発明の第3の発明は、第2の発明における電気集電体が、負極の全外周部に配置されていることを特徴とするX線分析用非水系電解質二次電池である。
本発明の第4の発明は、第2及び第3の発明における負極の電気集電体が、Cu、Fe、Niから構成される群より選択される1種の金属、又は前記群から選ばれる2種以上の金属の合金であることを特徴とするX線分析用非水系電解質二次電池である。
本発明の第5の発明は、第4の発明における負極の電気集電体がCuからなり、正極の電気集電体がAlからなることを特徴とするX線分析用非水系電解質二次電池である。
本発明の第6の発明は、第1から第5の発明における電池容器が、ラミネート製であることを特徴とするX線分析用非水系電解質二次電池である。
本発明の第7の発明は、第6の発明におけるラミネートが、有機樹脂フィルムのみからなることを特徴とするX線分析用非水系電解質二次電池である。
本発明の第8の発明は、第7の発明における有機樹脂フィルムの酸素透過度が、5ml/(m・24hr・MPa)以下であり、水蒸気透過度が0.5g/(m・d)以下であることを特徴とするX線分析用非水系電解質二次電池である。
本発明によれば、X線の透過性が向上した電池を作製することができ、したがって、高精度、且つ信頼性が高いX線分析を、容易に、且つ安価に測定が可能となり、工業的価値が極めて大きい。
実施例で用いたラミネートセル電池10の構造を示す概略図で、(a)は正極側から見た電池構造の概略図で、(b)は負極側から見た電池構造の概略図である。 実施例で用いたラミネートセル電池10の構造を示す図1のa−a’線断面図である。
本発明のX線分析用非水系電解質二次電池(以下、単に「電池」と称す場合もある)は、リチウム遷移金属複合酸化物からなる正極活物質を含む正極と負極とが、セパレーターを介して対向するように配置され、電池容器で外装された非水系電解質二次電池である。
この電池は、少なくとも一部がX線透過可能な材料からなる負極を有している。一般に負極は、銅箔にグラファイトなどの負極活物質を積層したものが用いられるが、銅などのX線透過の低い材料が用いられると、X線が透過せず、X線分析が困難となる。
このため、X線分析用非水系電解質二次電池においては、X線分析の際に照射X線を透過させる部分を、X線の透過可能な材料で構成されている。
そのX線の透過可能な材料としては、リチウムもしくはリチウム金属が好ましい。リチウムは、負極活物質として用いることが可能であり、かつ導電性を有するため、電気集電体を負極全面に配置する必要がなく、X線を透過させる部分に電気集電体がなくとも十分に負極として作用させることが可能となる。
さらに、負極は外部との電気的導通が必要であるため、X線経路と干渉しない外周の一部に電気集電体を配置することが好ましい。この集電体にリード線等を取り付けることで、外部との電気的導通が効率よく行われる。
この電気集電体を積層する位置は、照射X線のX線経路と干渉しない位置であればよいが、X線測定の自由度を高く維持するため、少なくとも負極の外周の一部に積層することが好ましい。さらに、電気的導通性を高めるため、負極の全外周部に配置することが好ましい。
ここで、負極の電気集電体は、Cu、Fe、Niから構成される群より選択される1種の金属、またはその群から選ばれた2種以上の金属の合金であることが好ましい。これらの金属もしくは合金を用いることで、集電体へのリチウムのドープによる脆化が抑制され、充放電を繰り返すことが可能となる。
また、正極においても、外部との電気的導通を確保するため電気集電体が必要であり、電気集電体としてAlを用いることが望ましい。
この集電体にリード線等を取り付けることで、外部との電気的導通が効率よく行える。さらに、正極を構成するアルミはX線透過を妨げることがないよう40μm以下の厚みが好ましい。
したがって、X線分析用非水系電解質二次電池の電極における電気集電体の構成としては、負極の電気集電体がCuからなり、正極の電気集電体がAlからなる組合せが好ましい。これにより、集電体の導電性が高く、充放電効率に優れた電池が得られる。
次に、本発明に係るX線分析用非水系電解質二次電池は、負極と同様に電池容器の少なくとも一部がX線透過可能な材料から構成されている。
金属製の電池容器は、X線の透過が困難であるため、その一部をX線透過可能な材料に変更することで、X線分析が可能となる。
X線透過可能な材料としては、例えば、ベリリウムやアルミニウムなどの軽金属箔、樹脂、ガラスなどが用いられる。しかしながら、電池容器の材料変更は、コスト的に高くなるため、電池容器としてラミネート製セルを用いることが好ましい。
電池容器として一般的に用いられるラミネートは、アルミニウム箔が積層されているが、X線の透過が可能である。さらに、X線透過率を高め、X線分析の精度を向上させるためには、そのラミネートは有機樹脂フィルムのみからなることが好ましい。この有機樹脂には、主にポリエチレンテレフタラート(PET)、ナイロンなどが用いられるが、電池内の密閉性が保証されるのなら、特に材質は限定されるものではない。
有機樹脂フィルムのみからなるラミネートを用いる場合、電池の劣化を防ぐため、有機樹脂フィルムの酸素透過度が5ml/(m・24hr・MPa)以下であり、水蒸気透過度が0.5g/(m・d)以下であることが好ましい。
酸素透過度が5ml/(m・24hr・MPa)、且つ水蒸気透過度が0.5g/(m・d)を超えると、電池内部に侵入した酸素や水分が非水系電解液と反応し、電解液の変質やガスの発生を引き起こし、電池性能を著しく損なうことがある。ここで、有機樹脂フィルムは、酸素透過度や水蒸気透過度を改善するため、X線透過性を劣化させない範囲でセラミックなどにより表面処理されていてもよい。また、この有機樹脂フィルムからなるラミネートの厚みは、X線の透過を妨げないために0.2mm以下であることが好ましい。
さらに、X線透過可能な材料からなる部分が照射X線のX線経路上に一直線に並ぶように配置されていることが重要である。
このような状態により、照射X線の透過可能な経路を確保し、その結果X線透過率が向上し、高精度なX線分析用非水系電解質二次電池を得ることができる。
以下に、電池の各構成を説明しながら、本発明のX線分析用非水系電解質二次電池を明らかにする。
(1)正極
先ず、正極を形成する正極合材およびそれを構成する各材料について説明する。
正極を構成する材料は、一般的な電池を構成する材料を用いる。具体的には、少なくとも正極活物質、導電材、バインダーで構成され、電池性能を向上させる、または安定させるため、必要に応じてその他の材料を追加することができる。
正極合材中のそれぞれの材料の混合比も、非水系電解質二次電池の性能を決定する重要な要素となる。正極合材の固形分の全質量を100質量部とした場合、一般の非水系電解質二次電池の正極と同様、それぞれ、正極活物質の含有量を60〜95質量部、導電材の含有量を1〜20質量部、結着剤の含有量を1〜20質量部とすることが好ましい。
上記各材料を混合して正極合材を得る。得られた正極合材は、必要に応じ、電極密度を高めるべくロールプレス等により加圧することもある。このようにしてシート状の正極を作製することができる。シート状の正極は、目的とする電池に応じて適当な大きさに裁断等し、電池の作製に供することができる。
この正極の作製にあたって、正極活物質として、例えば、LiCoO、LiNiOまたはLiMnなどのリチウム遷移金属複合酸化物が用いられる。
また、X線分析用非水系電解質二次電池において、正極中に含まれる正極活物質を5〜10mg/cmの範囲で制御することで、X線透過率と吸収率のバランスに優れ、正極活物質のX線分析に用いた場合に、高い分析精度が得られる。
その正極活物質を5mg/cm未満の目付量で作製すると、X線の吸収率が低すぎるため分析精度に支障をきたす。10mg/cm以上の目付量ではX線の吸収が大きすぎるためにX線が遮られる可能性がある。よって、正極活物質を5〜10mg/cmの範囲で制御することで好ましく、7mg/cmとすることがさらに好ましい。
X線分析用非水系電解質二次電池においては、X線分析用としてX透過率を高めるため、電気集電体を除いた正極の厚みは0.01〜0.05mm程度が好ましく、負極より面積が小さいものが好ましい。
使用する導電剤としては、例えば、黒鉛(天然黒鉛、人造黒鉛、膨張黒鉛など)やアセチレンブラック、ケッチェンブラックなどのカーボンブラック系材料などを用いることができる。また、バインダーとしては、例えば、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、エチレンプロピレンジエンゴム、フッ素ゴム、スチレンブタジエン、セルロース系樹脂、ポリアクリル酸などを用いることができる。
また、結着剤は、活物質粒子をつなぎ止める役割を果たすもので、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、フッ素ゴム等の含フッ素樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂等を用いることができる。正極合材には電気二重層容量を増加させるために活性炭を添加することができる。
(2)負極
負極には、先に示したように金属リチウム、もしくはリチウム合金を使用することが好ましい。これらは、電極を構成することが可能な強度と導電性を有するため、X線を透過させる部分において電気集電体をなくすことができる。
負極を構成する金属リチウム、もしくはリチウム合金は、X線透過を妨げることがないよう、厚みを0.5〜2.0mmの範囲とすることが好ましい。
(3)セパレーター
正極と負極との間にはセパレーターを挟み込んで配置する。
このセパレーターは、正極と負極間の絶縁、さらには電解液を保持するなどの機能を持つものであり、一般的な非水系電解質二次電池で使用されているものを用いることができる。例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、あるいはそれら積層品等の多孔膜など、その必要機能を有するものであればよく、一般的な非水系電解質二次電池で使用されているセパレーターであれば、特に限定されるものではない。
(4)非水系電解液
非水系電解液は、電解質としてのリチウム塩を有機溶媒に溶解したものである。有機溶媒としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、トリフルオロプロピレンカーボネート等の環状カーボネート、また、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジプロピルカーボネート等の鎖状カーボネート、さらに、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル化合物、エチルメチルスルホン、ブタンスルトン等の硫黄化合物、リン酸トリエチル、リン酸トリオクチル等のリン化合物等から選ばれる1種を単独で、あるいは2種以上を混合して用いることができる。
電解質としては、LiPF、LiBF、LiClO、LiAsF、LiN(CFSO等、およびそれらの複合塩を用いることができる。さらに、非水系電解液は、ラジカル補足剤、界面活性剤および難燃剤等を含んでいてもよい。
(5)電池の構成
以上述べてきた正極および負極を、セパレーターを介して積層させて電極体とし、この電極体に上記非水電解液を含浸させる。正極および負極をそれぞれ外部端子と接続して導通させる。以上の構成のものを電池容器である有機樹脂ラミネートで密閉してX線分析用非水系電解質二次電池を完成させることができる。
以下、実施例を用いて本発明に係るX線分析用非水系電解質二次電池をさらに説明する。
図1、2に示す、実施例1に係るX線分析用非水系電解質二次電池のラミネートセル電池10を作製してX線透過率の検証を行った。
図1において、(a)は正極側から見た電池構造の概略図、(b)は負極側から見た電池構造の概略図である。図1、2において、1は正極、2はセパレーター、3は負極、4はラミネート(電池容器)、5はタブリード、6cは電気集電体(正極)、6aは電気集電体(負極)、7はラミネート(電池容器)とタブリードの間を密閉する封止剤(例えば熱圧着剤)で、図2における「白抜き矢印」は、X線の照射方向を示すものである。
負極3には、厚み2mmの金属リチウムを用い、図1、2に示すようにCuの電気集電体(負極)6aを配置し、正極1には、活物質としてLiNi0.82Co0.15Al0.03を、そして電気集電体(正極)6cに厚み20μmのアルミ箔を、それぞれ用い、外装するラミネート4は、厚みが0.1mmで、酸素透過度が5ml/(m・24hr・MPa)、水蒸気透過度が0.5g/(m・d)の有機樹脂フィルムを用いた。X線出力を8keVとして、X線透過率を測定した。
X線透過率が90%となり、透過率の高い良好な結果を得た。
外装するラミネート4に、厚みが0.1mmで、酸素透過度が5ml/(m・24hr・MPa)、水蒸気透過度が0.5g/(m・d)のアルミラミネートフィルムを用いた以外は、実施例1と同様にして実施例2に係るラミネートセル電池10を作製してX線透過率を測定した。
X線透過率が84%となり、透過率の高い良好な結果を得た。
(比較例1)
電気集電体(負極)6aの厚み15μmの銅箔に、負極活物資であるカーボン粉末を厚み50μmに積層した負極を用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例1のラミネートセル電池を作製してX線透過率を測定した。
X線透過率が44%となり、電池の外からのX透過によるX線分析が困難であった。
(比較例2)
電気集電体(負極)6aの厚み15μmの銅箔に、負極活物資であるカーボン粉末を厚み50μmに積層した負極を用いた以外は、実施例2と同様にして、比較例2のラミネートセル電池を作製してX線透過率を測定した。
X線透過率が38%となり、電池の外からのX透過によるX線分析が困難であった。
1 正極
2 セパレーター
3 負極
4 ラミネート(電池容器)
5 タブリード
6c 電気集電体(正極)
6a 電気集電体(負極)
7 封止剤(熱圧着剤)
10 ラミネートセル電池(X線分析用非水系電解質二次電池)

Claims (8)

  1. 少なくともセパレーターを介して対向配置した正極及び負極、並びに非水系電解液と前記正極、負極及び非水系電解液を収納する電池容器で構成されるX線分析用非水系電解質二次電池であって、
    前記負極の少なくとも一部の部位、及び前記電池容器の少なくとも一部の部位が、X線透過可能な材料で構成され、
    前記負極のX線透過可能な材料で構成された部位、及び前記電池容器のX線透過可能な材料で構成された部位が、X線分析におけるX線照射時の照射X線の経路上に一直線に並ぶように前記電池容器内に配置されていることを特徴とするX線分析用非水系電解質二次電池。
  2. 前記負極における照射X線の経路と干渉しない負極外周の少なくとも一部に、電池外部と電気的導通を可能とする電気集電体を有することを特徴とする請求項1に記載のX線分析用非水系電解質二次電池。
  3. 前記電気集電体が、前記負極の全外周部に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のX線分析用非水系電解質二次電池。
  4. 前記負極の電気集電体が、Cu、Fe、Niから構成される群より選択される1種の金属、又は前記群から選ばれる2種以上の金属の合金であることを特徴とする請求項2または3に記載のX線分析用非水系電解質二次電池。
  5. 前記負極の電気集電体がCuからなり、
    前記正極の電気集電体がAlからなることを特徴とする請求項4に記載のX線分析用非水系電解質二次電池。
  6. 前記電池容器が、ラミネート製であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のX線分析用非水系電解質二次電池。
  7. 前記ラミネートが、有機樹脂フィルムのみからなることを特徴とする請求項6に記載のX線分析用非水系電解質二次電池。
  8. 前記有機樹脂フィルムの酸素透過度が、5ml/(m・24hr・MPa)以下であり、
    水蒸気透過度が、0.5g/(m・d)以下であることを特徴とする請求項7に記載のX線分析用非水系電解質二次電池。
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