JP2007188861A - 電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】高いエネルギー密度を得ることができると共に、優れたサイクル特性を得ることができる電池を提供する。
【解決手段】正極活物質層21Bの厚みは100μm以上130μm以下であり、負極活物質層22Bの厚みは85μm以上120μm以下、体積密度は1.7g/cm以上1.85g/cm以下である。電解液は、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを含む。これにより、正極活物質層21Bの厚みおよび負極活物質層22Bの厚みを厚くしても、負極22におけるリチウムの拡散および受け入れ性が向上し、優れたサイクル特性が得られる。
【選択図】図2

Description

本発明は、負極活物質として炭素材料を用いた電池に関する。
近年、携帯電話,PDA(personal digital assistant;個人用携帯型情報端末機器)あるいはノート型コンピュータに代表される携帯型電子機器の小型化および軽量化が精力的に進められ、その一環として、それらの駆動電源である電池、特に二次電池のエネルギー密度の向上が強く望まれている。
高エネルギー密度を得ることができる二次電池としては、例えば、リチウム(Li)を電極反応物質として用いた二次電池が知られている。中でも、負極にリチウムを吸蔵および離脱することが可能な炭素材料を用いたリチウムイオン二次電池は、広く実用化されている。ところが、負極に炭素材料を用いたリチウムイオン二次電池は、既に理論容量近くまで技術が進歩しているので、更にエネルギー密度を向上させる手段として、活物質層の厚みを厚くして電池内における活物質層の割合を高くし、集電体およびセパレータの割合を低くすることが検討されている(特許文献1参照)。
特開平9−204936号公報
しかしながら、電池の容積を変えることなく活物質層の厚みを厚くすると、集電体の面積が相対的に減少するので、充電時に負極にかかる電流密度が増加し、負極におけるリチウムの拡散およびリチウムの電気化学的受け入れが追いつかなくなり、リチウム金属が析出しやすくなるという問題があった。このように負極において析出したリチウム金属は失活しやすく、その結果、サイクル特性が著しく低下してしまうので、活物質層の厚みを厚くすることは難しかった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、高いエネルギー密度を得ることができると共に、優れたサイクル特性を得ることができる電池を提供することにある。
本発明による電池は、正極および負極と共に電解液を備えたものである。ここで、正極は、正極活物質を含む正極活物質層の厚みが100μm以上130μm以下であるように構成されたものであり、負極は、負極活物質として炭素材料を含む負極活物質層の厚みが85μm以上120μm以下、体積密度が1.7g/cm以上1.85g/cm以下であるように構成されたものであり、電解液は、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを含む溶媒を含有するものである。
本発明の電池によれば、電解液に4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを含むようにしたので、負極に良好な被膜を形成することができ、負極活物質層の厚みを厚くし、かつ体積密度を高くしても、負極におけるリチウムの拡散および受け入れ性を向上させることができる。よって、負極におけるリチウム金属の析出を抑制することができる。従って、エネルギー密度を向上させることができると共に、優れたサイクル特性を得ることができる。
特に、溶媒における4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの含有量を0.1質量%以上30質量%以下の範囲内とするようにすれば、または、溶媒における4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの含有量A(質量%)に対する負極における炭素材料の比表面積B(m/g)の割合B/Aを0.02以上1.3以下の範囲内とするようにすれば、より高い効果を得ることができる。
また、電解液に六フッ化リン酸リチウムを含むようにすれば、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンとの相乗効果により、より良好な被膜を形成することができ、より高い効果を得ることができる。
また、電解液に炭酸ビニレンを含むようにすれば、さらに緻密で良質な複合皮膜を形成させることができ、さらなる性能向上が期待できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係る二次電池の断面構造を表すものである。この二次電池は、いわゆる円筒型といわれるものであり、ほぼ中空円柱状の電池缶11の内部に、帯状の正極21と負極22とがセパレータ23を介して巻回された巻回電極体20を有している。電池缶11は、例えばニッケル(Ni)のめっきがされた鉄(Fe)により構成されており、一端部が閉鎖され他端部が開放されている。電池缶11の内部には、巻回電極体20を挟むように巻回周面に対して垂直に一対の絶縁板12,13がそれぞれ配置されている。
電池缶11の開放端部には、電池蓋14と、この電池蓋14の内側に設けられた安全弁機構15および熱感抵抗素子(Positive Temperature Coefficient;PTC素子)16とが、ガスケット17を介してかしめられることにより取り付けられており、電池缶11の内部は密閉されている。電池蓋14は、例えば、電池缶11と同様の材料により構成されている。安全弁機構15は、熱感抵抗素子16を介して電池蓋14と電気的に接続されており、内部短絡あるいは外部からの加熱などにより電池の内圧が一定以上となった場合にディスク板15Aが反転して電池蓋14と巻回電極体20との電気的接続を切断するようになっている。熱感抵抗素子16は、温度が上昇すると抵抗値の増大により電流を制限し、大電流による異常な発熱を防止するものである。ガスケット17は、例えば、絶縁材料により構成されており、表面にはアスファルトが塗布されている。
巻回電極体20の中心には例えばセンターピン24が挿入されている。巻回電極体20の正極21にはアルミニウム(Al)などよりなる正極リード25が接続されており、負極22にはニッケルなどよりなる負極リード26が接続されている。正極リード25は安全弁機構15に溶接されることにより電池蓋14と電気的に接続されており、負極リード26は電池缶11に溶接され電気的に接続されている。
図2は図1に示した巻回電極体20の一部を拡大して表すものである。正極21は、例えば、対向する一対の面を有する正極集電体21Aの両面に正極活物質層21Bが設けられた構造を有している。なお、図示はしないが、正極集電体21Aの片面のみに正極活物質層21Bを設けるようにしてもよい。正極集電体21Aは、例えば、アルミニウム箔,ニッケル箔あるいはステンレス箔などの金属箔により構成されている。
正極活物質層21Bは、例えば、正極活物質として、電極反応物質であるリチウムを吸蔵および放出することが可能な正極材料のいずれか1種または2種以上を含んで構成されている。リチウムを吸蔵および放出することが可能な正極材料としては、例えば、リチウム酸化物、リチウム硫化物、リチウムを含む層間化合物、あるいはリチウムリン酸化合物などのリチウム含有化合物が挙げられる。中でも、リチウムと遷移金属元素とを含む複合酸化物、またはリチウムと遷移金属元素とを含むリン酸化合物が好ましく、特に遷移金属元素としてコバルト(Co),ニッケル,マンガン(Mn),鉄,アルミニウム,バナジウム(V),およびチタン(Ti)のうちの少なくとも1種を含むものが好ましい。その化学式は、例えば、LiMIOあるいはLiMIIPOで表される。式中、MIおよびMIIは1種類以上の遷移金属元素を含み、xおよびyの値は電池の充放電状態によって異なり、通常、0.05≦x≦1.10、0.05≦y≦1.10である。
リチウムと遷移金属元素とを含む複合酸化物の具体例としては、リチウムコバルト複合酸化物(LiCoO)、リチウムニッケル複合酸化物(LiNiO)、リチウムニッケルコバルト複合酸化物(LiNi1−zCo(z<1))、リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物(LiNi(1−v−w)CoMn(v+w<1))、あるいはスピネル型構造を有するリチウムマンガン複合酸化物(LiMn)などが挙げられる。リチウムと遷移金属元素とを含むリン酸化合物の具体例としては、例えばリチウム鉄リン酸化合物(LiFePO)あるいはリチウム鉄マンガンリン酸化合物(LiFe1−uMnPO(u<1))が挙げられる。
リチウムを吸蔵および放出することが可能な正極材料としては、また、他の金属化合物あるいは高分子材料も挙げられる。他の金属化合物としては、例えば、酸化チタン、酸化バナジウムあるいは二酸化マンガンなどの酸化物、または硫化チタンあるいは硫化モリブデンなどの二硫化物が挙げられる。高分子材料としては、例えば、ポリアニリンあるいはポリチオフェンが挙げられる。
正極活物質層21Bは、必要に応じて導電材あるいは結着材を含んでいてもよい。導電材としては、例えば、黒鉛,カーボンブラックあるいはケッチェンブラックなどの炭素材料が挙げられ、1種または2種以上が混合して用いられる。また、炭素材料の他にも、導電性を有する材料であれば金属材料あるいは導電性高分子材料などを用いるようにしてもよい。結着材としては、例えば、スチレンブタジエン系ゴム,フッ素系ゴムあるいはエチレンプロピレンジエンゴムなどの合成ゴム、またはポリフッ化ビニリデンなどの高分子材料が挙げられ、1種または2種以上が混合して用いられる。
負極22は、例えば、対向する一対の面を有する負極集電体22Aの両面に負極活物質層22Bが設けられた構成を有している。なお、図示はしないが、負極集電体22Aの片面のみに負極活物質層22Bを設けるようにしてもよい。負極集電体22Aは、例えば、銅箔,ニッケル箔あるいはステンレス箔などの金属箔により構成されている。
負極活物質層22Bは、例えば、負極活物質として、電極反応物質であるリチウムを吸蔵および放出することが可能な負極材料のいずれか1種または2種以上を含んで構成されており、必要に応じて、例えば正極活物質層21Bと同様の結着材を含んでいてもよい。リチウムを吸蔵および放出することが可能な負極材料としては、例えば、黒鉛、難黒鉛化性炭素あるいは易黒鉛化性炭素などの炭素材料が挙げられる。これらの炭素材料は、充放電時に生じる結晶構造の変化が非常に少なく、高い充放電容量を得ることができると共に、良好な充放電サイクル特性を得ることができるので好ましい。特に、黒鉛は電気化学当量が大きく、高いエネルギー密度を得ることができるので好ましい。黒鉛は、天然黒鉛でも人造黒鉛でもよい。
黒鉛としては、X線回折におけるC軸方向の格子面間隔d002 が0.338nm未満であり、かつ、波長514.5nmのアルゴンレーザー光を用いたラマンスペクトルにおいて1570cm−1以上1630cm−1以下の領域に存在するピーク強度をIG とし、1350cm−1以上1370cm−1以下の領域に存在するピーク強度をID としたときのピーク強度比ID /IG が0.01超2.0以下のものが好ましい。なお、格子面間隔d002 は、例えば、X線としてCuKα線を用い、高純度シリコンを標準物質としたX線回折法(「大谷杉郎、炭素繊維、p.733−742(1986)、近代編集」)により測定することができる。また、黒鉛の真密度は2.10g/cm以上であることが好ましく、2.18g/cm以上であればより好ましい。
更に、黒鉛の嵩密度は1.2g/cm以上であり、破壊強度は50MPa以上であることが好ましい。負極活物質層22Bをプレスして体積密度を高くしても、黒鉛の層状構造を保つことができ、リチウムの吸蔵および放出反応を円滑に保つことができるからである。なお、黒鉛粒子の破壊強度は、例えば、数1から求めることができる。
(数1)
St(Sx)=2.8P/(π×d×d)
St(Sx)は破壊強度(Pa)を表し、Pは試験の際の力(N)を表し、dは粒子の平均粒径(mm)を表す。なお、平均粒径dは、例えばレーザ回折式粒度分布測定装置により測定することができる。
難黒鉛化性炭素としては、(002)面の面間隔が0.37nm以上、真密度が1.70g/cm未満であると共に、空気中での示差熱分析(differential thermal analysis;DTA)において、700℃以上に発熱ピークを示さないものが好ましい。
また、この二次電池では、正極活物質層21Bおよび負極活物質層22Bの厚みを厚くすることにより、電池内における正極集電体21A,負極集電体22Aおよびセパレータ23の体積を減らし、エネルギー密度を向上させることができるようになっている。正極活物質層21Bの厚みは、正極集電体21Aの片面について100μm以上130μm以下、両面の合計で200μm以上260μm以下の範囲内であり、負極活物質層22Bの厚みは、負極集電体22Aの片面について85μm以上120μm以下、両面の合計で170μm以上240μm以下の範囲内である。正極活物質層21Bおよび負極活物質層22Bの厚みを厚くした方がエネルギー密度を向上させることができるが、あまり厚くしすぎるとリチウムの受け入れ性が低下して重負荷特性およびサイクル特性などの電池特性が低下してしまうからである。
更に、負極活物質層22Bの体積密度は、1.7g/cm以上1.85g/cm以下の範囲内となっている。体積密度が低いと電池内に充填できる活物質量が減少し、エネルギー密度を十分に向上させることができず、体積密度が高いとリチウムの受け入れ性が低下して重負荷特性およびサイクル特性などの電池特性が低下してしまうからである。
セパレータ23は、正極21と負極22とを隔離し、両極の接触による電流の短絡を防止しつつ、リチウムイオンを通過させるものである。セパレータ23は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレンあるいはポリエチレンなどよりなる合成樹脂製の多孔質膜、またはセラミック製の多孔質膜により構成されており、これらの2種以上の多孔質膜を積層した構造とされていてもよい。中でも、ポリオレフィン製の多孔質膜は短絡防止効果に優れ、かつシャットダウン効果による電池の安全性向上を図ることができるので好ましい。特に、ポリエチレンは、100℃以上160℃以下の範囲内においてシャットダウン効果を得ることができ、かつ電気化学的安定性にも優れているので、セパレータ23を構成する材料として好ましい。また、ポリプロピレンも好ましく、他にも、化学的安定性を備えた樹脂であればポリエチレンあるいはポリプロピレンと共重合させたり、またはブレンド化することで用いることができる。
セパレータ23には、電解液が含浸されている。電解液は、例えば、溶媒と電解質塩とを含んでいる。
溶媒は、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを含んでおり、更に他の1種または2種以上の材料を混合して含んでいてもよい。4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを用いることにより、負極22に良好な被膜を形成することができ、上述したように負極活物質層22Bの厚みを厚くしかつ体積密度を高くしても、負極22におけるリチウムイオンの拡散および電気化学的受け入れ性を向上させることができるからである。また、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンにより形成される被膜は薄くて緻密であるので、被膜形成に使用されるリチウム量が少なく、充放電効率が向上すると共に、優れた重負荷特性も得ることができるからである。
溶媒における4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの含有量は、0.1質量%以上30質量%以下の範囲内とすることが好ましい。また、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの含有量は、溶媒における4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの含有量をA(質量%)、負極22における炭素材料の比表面積をB(m/g)とすると、含有量Aに対する比表面積Bの割合B/Aが0.02以上1.3以下の範囲内となるようにすることが好ましい。これらの範囲内においてより高い効果を得ることができるからである。
他の溶媒としては、例えば、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、炭酸ブチレン、炭酸ビニレン、炭酸ジメチル、炭酸ジエチル、炭酸エチルメチル、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、酢酸メチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、アセトニトリル、グルタロニトリル、アジポニトリル、メトキシアセトニトリル、3−メトキシプロピロニトリル、N,N−ジメチルフォルムアミド、N−メチルピロリジノン、N−メチルオキサゾリジノン、ニトロメタン、ニトロエタン、スルホラン、ジメチルスルフォキシド、リン酸トリメチル、リン酸トリエチル、エチレンスルフィト、あるいはビストリフルオロメチルスルホニルイミドトリメチルヘキシルアンモニウムなどの常温溶融塩が挙げられる。中でも、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、炭酸ビニレン、炭酸ジメチル、炭酸エチルメチルおよびエチレンスルフィトからなる群のうちの少なくとも1種を混合して用いるようにすれば、優れた充放電容量特性および充放電サイクル特性を得ることができるので好ましい。
特に、他の溶媒として炭酸ビニレンを含むようにした場合には、より良好な被膜を負極22に形成することができ、負極22におけるリチウムイオンの拡散および電気化学的受け入れ性をさらに向上させることができる。よって、負極活物質層22Bの厚みを厚くし、かつ、体積密度を高くしても重負荷特性およびサイクル特性等のさらなる改善が可能となる。但し、この場合には、溶媒中の4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの含有量を0.1質量%以上20質量%以下の範囲内とし、溶媒中の炭酸ビニレンの含有量を0.2質量%以上5質量%以下の範囲内とすることが好ましい。あるいは、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの含有量を0.1質量%以上20質量%以下の範囲内とすると共に4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンに対する炭酸ビニレンの質量比を0.02以上10以下の範囲内とすることが好ましい。これらの範囲内においてより高い効果を得ることができるからである。
電解質塩は、六フッ化リン酸リチウム(LiPF)を含んでいることが好ましい。4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンとの相乗効果により、負極22により良好な被膜を形成することができ、負極22におけるリチウムイオンの拡散および電気化学的受け入れ性をより向上させることができるからである。電解液における六フッ化リン酸リチウムの含有量は、0.5mol/kg以上2mol/kg以下の範囲内であることが好ましい。含有量が少ないと十分な効果を得ることができず、含有量が多すぎると電解液の粘性が上昇してイオン伝導性が低下してしまうからである。
電解質塩は、更に必要に応じて、他の1種または2種以上の材料を混合して含んでいてもよい。他の電解質塩としては、例えば、ビス(ペンタフルオロエタンスルホニル)イミドリチウム(Li(CSON)、過塩素酸リチウム(LiClO)、六フッ化ヒ酸リチウム(LiAsF)、四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF)、トリフルオロメタンスルホン酸リチウム(LiSOCF)、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドリチウム(Li(CFSON)、トリス(トリフルオロメタンスルホニル)メチルリチウム(LiC(SOCF)、塩化リチウム(LiCl)あるいは臭化リチウム(LiBr)が挙げられる。
この二次電池は、例えば、次のようにして製造することができる。
まず、例えば、正極活物質と、導電材と、結着材とを混合して正極合剤を調製し、この正極合剤をN−メチル−2−ピロリドンなどの溶剤に分散させてペースト状の正極合剤スラリーとする。続いて、この正極合剤スラリーを正極集電体21Aに塗布し溶剤を乾燥させたのち、ロールプレス機などにより圧縮成型して正極活物質層21Bを形成し、正極21を作製する。また、正極活物質層21Bは、正極合剤を正極集電体21Aに張り付けることにより形成してもよい。
また、例えば、負極活物質である炭素材料と、結着材とを混合して負極合剤を調製し、この負極合剤をN−メチル−2−ピロリドンなどの溶剤に分散させてペースト状の負極合剤スラリーとする。続いて、この負極合剤スラリーを負極集電体22Aに塗布し溶剤を乾燥させたのち、ロールプレス機などにより圧縮成型して負極活物質層22Bを形成し、負極22を作製する。また、負極活物質層22Bは、負極合剤を負極集電体22Aに張り付けることにより形成してもよい。
次いで、正極集電体21Aに正極リード25を溶接などにより取り付けると共に、負極集電体22Aに負極リード26を溶接などにより取り付ける。そののち、正極21と負極22とをセパレータ23を介して巻回し、正極リード25の先端部を安全弁機構15に溶接すると共に、負極リード26の先端部を電池缶11に溶接して、巻回した正極21および負極22を一対の絶縁板12,13で挟み電池缶11の内部に収納する。正極21および負極22を電池缶11の内部に収納したのち、電解液を電池缶11の内部に注入し、セパレータ23に含浸させる。そののち、電池缶11の開口端部に電池蓋14,安全弁機構15および熱感抵抗素子16をガスケット17を介してかしめることにより固定する。これにより、図1に示した二次電池が完成する。
この二次電池では、充電を行うと、例えば、正極活物質層21Bからリチウムイオンが放出され、電解液を介して負極活物質層22Bに吸蔵される。また、放電を行うと、例えば、負極活物質層22Bからリチウムイオンが放出され、電解液を介して正極活物質層21Bに吸蔵される。その際、本実施の形態では、正極活物質層21Bおよび負極活物質層22Bの厚みが厚くなっているので、正極活物質層21Bおよび負極活物質層22Bの面積が減少し、充電時に負極22にかかる電流密度が増加する。但し、本実施の形態では、電解液に4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンが含まれているので、負極22に良好な被膜が形成され、負極22にかかる電流密度が高くても、負極22におけるリチウムの拡散および電気化学的受け入れ性が向上し、負極22におけるリチウム金属の析出が抑制される。
このように本実施の形態によれば、電解液に4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを含むようにしたので、負極22に良好な被膜が形成され、負極活物質層22Bの厚みを厚くしかつ体積密度を高くしても、負極22におけるリチウムの拡散および受け入れ性を向上させることができる。よって、負極22におけるリチウム金属の析出を抑制することができる。従って、エネルギー密度を向上させることができると共に、優れたサイクル特性を得ることができる。
特に、溶媒における4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの含有量を0.1質量%以上30質量%以下の範囲内とするようにすれば、または、溶媒における4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの含有量A(質量%)に対する負極22における炭素材料の比表面積B(m/g)の割合B/Aを0.02以上1.3以下の範囲内とするようにすれば、より高い効果を得ることができる。
また、電解液に六フッ化リン酸リチウムを含むようにすれば、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンとの相乗効果により、より良好な被膜を形成することができ、より高い効果を得ることができる。
更に、本発明の具体的な実施例について詳細に説明する。
(実施例1−1〜1−7)
図1,2に示した円筒型の二次電池を作製した。まず、炭酸リチウム(LiCO)と炭酸コバルト(CoCO)とを、LiCO:CoCO=0.5:1のモル比で混合し、空気中において900℃で5時間焼成してリチウム・コバルト複合酸化物(LiCoO)を得た。得られたLiCoOについてX線回折を行ったところ、JCPDS(Joint Committee of Powder Diffraction Standard)ファイルに登録されたLiCoOのピークとよく一致していた。次いで、このリチウム・コバルト複合酸化物を粉砕して、レーザ回折法で得られる累積50%粒径が15μmの粉末状とし、正極活物質とした。
続いて、このリチウム・コバルト複合酸化物粉末95質量%と、炭酸リチウム粉末(LiCO)粉末5質量%とを混合し、この混合物94質量%と、導電材としてケッチェンブラック3質量%と、結着材としてポリフッ化ビニリデン3質量%とを混合し、溶剤であるN−メチル−2−ピロリドンに分散させて正極合剤スラリーとした。次いで、この正極合剤スラリーを厚み20μmの帯状のアルミニウム箔よりなる正極集電体21Aの両面に均一に塗布して乾燥させ、圧縮成型して正極活物質層21Bを形成し正極21を作製した。その際、正極活物質層21Bの片面における厚みは102μm、体積密度は3.53g/cmとした。そののち、正極集電体21Aの一端にアルミニウム製の正極リード25を取り付けた。
また、負極活物質として平均粒径25μmの粒状黒鉛粉末90質量%と、結着材であるポリフッ化ビニリデン10質量%とを混合し、溶剤であるN−メチル−2−ピロリドンに分散させて負極合剤スラリーとした。負極活物質として用いた黒鉛の物性は、X線回折により算出されるC軸方向の格子面間隔d002 が0.3363nm、波長514.5nmのアルゴンレーザー光を用いたラマンスペクトルにより得られるピーク強度比ID /IG が0.3、嵩密度が1.50g/cm、破壊強度が72MPaである。破壊強度は、島津製小圧縮試験機MCT−W500により測定し、数1から求めた。
次いで、この負極合剤スラリーを厚み15μmの帯状銅箔よりなる負極集電体22Aの両面に均一に塗布して乾燥させ、圧縮成型して負極活物質層22Bを形成し負極22を作製した。その際、負極活物質層22Bの片面における厚みは90μm、体積密度は1.80g/cmとした。続いて、負極集電体22Aの一端にニッケル製の負極リード26を取り付けた。
正極21および負極22をそれぞれ作製したのち、正極21と負極22とを厚み25μmの微多孔性ポリエチレン延伸フィルムよりなるセパレータ23を介して、負極22、セパレータ23、正極21、セパレータ23の順に積層し、多数回巻回することによりジェリーロール型の巻回電極体20を作製した。次いで、巻回電極体20を一対の絶縁板12,13で挟み、負極リード26を電池缶11に溶接すると共に、正極リード25を安全弁機構15に溶接して、巻回電極体20を電池缶11の内部に収納した。続いて、電池缶11の内部に電解液を注入し、ガスケット17を介して電池蓋14を電池缶11にかしめることにより円筒型の二次電池を作製した。
その際、電解液には、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オン(FEC)と、炭酸エチレン(EC)と、炭酸ジエチル(DEC)と、炭酸プロピレン(PC)と、エチレンスルフィト(ES)とを、表1に示した割合で混合した溶媒に、電解質塩として六フッ化リン酸リチウムを1mol/kgの割合で溶解させたものを用いた。なお、溶媒における4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの含有量は、0.08質量%から31質量%の範囲内で変化させた。
実施例1−1〜1−7に対する比較例1−1として、電解液に4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを混合しなかったことを除き、他は実施例1−1〜1−7と同様にして二次電池を作製した。また、比較例1−2として、電解液に4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンに代えて4−ブチル−4,5,5−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを混合したことを除き、他は実施例1−1〜1−7と同様にして二次電池を作製した。
更に、比較例1−3〜1−6として、正極活物質層の片面における厚みを75μm、負極活物質層の片面における厚みを67μmとすると共に、電解液の溶媒における4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの含有量を表2に示したように変化させたことを除き、他は実施例1−1〜1−7と同様にして二次電池を作製した。
作製した実施例1−1〜1−7および比較例1−1〜1−6の二次電池について、充放電を行い、電池容量、初期充放電効率およびサイクル特性を調べた。その際、充電は、1Cの定電流で、電池電圧が4.2Vに達するまで行なったのち、4.2Vの定電圧で、充電の総時間が4時間になるまで行い、放電は、1200mAの定電流で電池電圧が3.0Vに達するまで行った。1Cというのは理論容量を1時間で放電しきる電流値である。電池容量は、初回放電容量(1サイクル目の放電容量)とし、初期充放電効率は1サイクル目の充電容量に対する1サイクル目の放電容量の割合、すなわち、(1サイクル目の放電容量/1サイクル目の充電容量)×100(%)とし、サイクル特性は、初回放電容量(1サイクル目の放電容量)に対する100サイクル目の放電容量の比率、すなわち、(100サイクル目の放電容量/1サイクル目の放電容量)×100(%)とした。結果を表1,2に示す。なお、電池容量は比較例1−1の値を100とした相対値で表している。
Figure 2007188861
Figure 2007188861
表1に示したように、正極活物質層21Bおよび負極活物質層22Bの厚みを厚くした実施例1−1〜1−7および比較例1−1,1−2では、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを添加した実施例1−1〜1−7の方が、添加していない比較例1−1,1−2よりも、初期充放電効率およびサイクル特性を向上させることができた。特にサイクル特性については顕著な向上がみられた。これに対して、表2に示したように、正極活物質層および負極活物質層の厚みを薄くした比較例1−3〜1−6では、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを添加した方が初期充放電効率の向上はみられたものの、サイクル特性については向上がみられなかった。
すなわち、電解液に4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを含むようにすれば、負極活物質層22Bの厚みを厚くしかつ体積密度を高くしても、優れたサイクル特性を得ることができることが分かった。
また、溶媒における4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの含有量を増加させると、サイクル特性は向上したのち低下する傾向がみられた。すなわち、0.1質量%以上30質量%以下の範囲内が好ましいことが分かった。
(実施例2−1,2−2)
正極活物質層21Bおよび負極活物質層22Bの片面における厚みを表3に示したように変えたことを除き、他は実施例1−4と同様にして二次電池を作製した。具体的には、実施例2−1では、正極活物質層21Bの片面における厚みを100μm、負極活物質層22Bの片面における厚みを85μmとし、実施例2−2では、正極活物質層21Bの片面における厚みを130μm、負極活物質層22Bの片面における厚みを120μmとした。
実施例2−1,2−2に対する比較例2−1〜2−3として、正極活物質層および負極活物質層の片面における厚みを表3に示したように変えたことを除き、他は実施例1−4と同様にして二次電池を作製した。具体的には、比較例2−1では、正極活物質層の片面における厚みを75μm、負極活物質層の片面における厚みを67μmとし、比較例2−2では、正極活物質層の片面における厚みを95μm、負極活物質層の片面における厚みを80μmとし、比較例2−3では、正極活物質層の片面における厚みを135μm、負極活物質層の片面における厚みを125μmとした。
また、比較例2−4〜2−8として、正極活物質層および負極活物質層の片面における厚みを表3に示したように変えると共に、電解液に4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを添加しなかったことを除き、他は実施例1−4と同様にして二次電池を作製した。なお、正極活物質層および負極活物質層の厚みは、比較例2−4は比較例2−1と同一であり、比較例2−5は比較例2−2と同一であり、比較例2−6は実施例2−1と同一であり、比較例2−7は実施例2−2と同一であり、比較例2−8は比較例2−3と同一である。
作製した実施例2−1,2−2および比較例2−1〜2−8の二次電池についても、実施例1−4と同様にして電池容量、初期充放電効率およびサイクル特性を調べた。結果を実施例1−4および比較例1−1の結果と共に表3に示す。なお、電池容量は比較例1−1の値を100とした相対値で表している。
Figure 2007188861
表3に示したように、正極活物質層21Bの厚みを100μm以上130μm以下とし、負極活物質層22Bの厚みを85μm以上120μm以下とした実施例1−4,2−1,2−2および比較例1−1,2−6,2−7では、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを添加することによりサイクル特性を大幅に向上させることができた。これに対して、正極活物質層の厚みを100μmよりも薄くし、負極活物質層の厚みを85μmよりも薄くした比較例2−1,2−2,2−4,2−5では、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを添加することによるサイクル特性の向上は若干であり、電池容量が低かった。また、正極活物質層の厚みを130μmよりも厚くし、負極活物質層の厚みを120μmよりも厚くした比較例2−3,2−8では、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを添加することによりサイクル特性は向上するものの、その程度は不十分であった。
すなわち、正極活物質層21Bの厚みが100μm以上130μm以下の範囲内、負極活物質層22Bの厚みが85μm以上120μm以下の範囲内である場合に、電解液に4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを含むようにすれば、サイクル特性を大幅に向上させることができ、高い効果を得られることが分かった。
(実施例3−1,3−2)
負極活物質層22Bの体積密度を、表4に示したように1.7g/cmまたは1.85g/cmと変えたことを除き、他は実施例1−4と同様にして二次電池を作製した。
実施例3−1,3−2に対する比較例3−1,3−2として、負極活物質層の体積密度を、表4に示したように1.65g/cmまたは1.9g/cmと変えたことを除き、他は実施例1−4と同様にして二次電池を作製した。また、比較例3−3〜3−6として、負極活物質層の体積密度を表4に示したように変えると共に、電解液に4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを添加しなかったことを除き、他は実施例1−4と同様にして二次電池を作製した。なお、負極活物質層の体積密度は、比較例3−3は比較例3−1と同一であり、比較例3−4は実施例3−1と同一であり、比較例3−5は実施例3−2と同一であり、比較例3−6は比較例3−2と同一である。
作製した実施例3−1,3−2および比較例3−1〜3−6の二次電池についても、実施例1−4と同様にしてサイクル特性を調べた。結果を実施例1−4および比較例1−1の結果と共に表4に示す。
Figure 2007188861
表4に示したように、負極活物質層22Bの体積密度を1.7g/cm以上1.85g/cm以下とした実施例1−4,3−1,3−2および比較例1−1,3−4,3−5では、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを添加することによりサイクル特性を大幅に向上させることができた。これに対して、負極活物質層の体積密度を1.7g/cmよりも小さくした比較例3−1,3−3、および負極活物質層の体積密度を1.85g/cmよりも大きくした比較例3−2,3−6では、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを添加することによるサイクル特性の向上は若干であった。
すなわち、負極活物質層22Bの体積密度を1.7g/cm以上1.85g/cm以下の範囲内である場合に、電解液に4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを含むようにすれば、サイクル特性を大幅に向上させることができ、高い効果を得られることが分かった。
(実施例4−1〜4−5)
負極活物質として用いた黒鉛の比表面積B(m/g)および電解液の溶媒における4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの含有量A(質量%)を表5に示したように変えたことを除き、他は実施例1−1〜1−7と同様にして二次電池を作製した。
実施例4−1〜4−5に対する比較例4−1,4−2として、表5に示した比表面積を有する黒鉛を負極活物質として用いると共に、電解液に4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを添加しなかったことを除き、他は本実施例と同様にして二次電池を作製した。
作製した実施例4−1〜4−5および比較例4−1,4−2の二次電池についても、実施例1−1〜1−7と同様にして初期充放電効率およびサイクル特性を調べた。なお、サイクル特性は、初回放電容量(1サイクル目の放電容量)に対する300サイクル目の放電容量の比率、すなわち、(300サイクル目の放電容量/1サイクル目の放電容量)×100(%)とした。得られた結果を表5に示す。
Figure 2007188861
表5に示したように、実施例4−1〜4−5によればいずれもサイクル特性を向上させることができた。すなわち、溶媒における4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの含有量A(質量%)に対する負極22における炭素材料の比表面積B(m/g)の割合B/Aを、0.02以上1.3以下の範囲内とすればより高い効果を得られることが分かった。
(実施例5−1,5−2)
電解液における六フッ化リン酸リチウムの含有量を、表6に示したように0.5mol/kgまたは2mol/kgとしたことを除き、他は実施例4−3と同様にして二次電池を作製した。
作製した実施例5−1,5−2の二次電池についても、実施例4−3と同様にして初期充放電効率およびサイクル特性を調べた。なお、サイクル特性は300サイクル目の容量維持率である。得られた結果を実施例4−3および比較例4−1の結果と共に表6に示す。
Figure 2007188861
表6に示したように、電解液における六フッ化リン酸リチウムの含有量を増加させると、サイクル特性は向上したのち低下する傾向がみられた。すなわち、六フッ化リン酸リチウムの含有量を0.5mol/kg以上2mol/kg以下の範囲内とするようにすればより高い効果を得られることが分かった。
(実施例6−1,6−2)
電解液の溶媒の組成を以下の表7に示したようにエチレンスルフィト(ES)の代わりに炭酸エチルメチル(MEC)とし、さらに炭酸ビニレン(VC)を添加したことを除き、他は実施例1−1〜1−7と同様にして実施例6−1,6−2としての二次電池を作製した。また、これらに対する比較例6−1,6−2として、電解液に4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを添加しなかったことを除き、他は実施例6−1,6−2と同様にして二次電池を作製した。なお、実施例6−1および比較例6−1では、溶媒に炭酸ビニレンを含むようにした。また、溶媒中における4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの含有量A(質量%)に対する負極黒鉛の比表面積B(m/g)の割合についてもB/Aとして併せて示した。負極黒鉛比表面積Bについては全て0.8(m/g)とした。
Figure 2007188861
作製した実施例6−1,6−2および比較例6−1,6−2の二次電池についても、実施例1−1〜1−7と同様にしてサイクル特性を調べた。なお、サイクル特性は、初回放電容量(1サイクル目の放電容量)に対する500サイクル目の放電容量の比率、すなわち、(500サイクル目の放電容量/1サイクル目の放電容量)×100(%)とした。得られた結果を併せて表7に示す。
表7に示したように、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを含む溶媒に炭酸ビニレンを添加することにより、さらにサイクル特性が向上することがわかった。すなわち、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンと炭酸ビニレンとを併用することで、極めて緻密で良好な皮膜が形成され、より優れたサイクル特性を得られることがわかった。
(実施例7−1〜7−6)
溶媒中における4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの含有量を以下の表8に示したように変えたことを除き、他は実施例6−1,6−2と同様にして二次電池を作製した。
Figure 2007188861
作製した実施例7−1〜7−6の二次電池についても、実施例6−1と同様にして初期充放電効率およびサイクル特性を調べた。サイクル特性は、初回放電容量に対する500サイクル目の放電容量の比率である。得られた結果を先の実施例6−1,比較例6−1の結果と共に表8に示す。なお、負極黒鉛比表面積Bについては全て0.8(m/g)とした。
表8に示したように、溶媒が炭酸ビニレンを含む場合、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの含有量が溶媒全体の0.1質量%以上20質量%以下の範囲内において優れたサイクル特性を得られることがわかった。
(実施例8−1〜8−6)
溶媒中における炭酸ビニレンの含有量を以下の表9に示したように変えたことを除き、他は実施例6−1,6−2と同様にして二次電池を作製した。
Figure 2007188861
作製した実施例8−1〜8−6の二次電池についても、実施例6−1と同様にして初期充放電効率およびサイクル特性を調べた。サイクル特性は、初回放電容量に対する500サイクル目の放電容量の比率である。得られた結果を先の実施例6−1,6−2,7−4の結果と共に表9に示す。なお、負極黒鉛比表面積Bについては全て0.8(m/g)とした。
表9に示したように、溶媒における炭酸ビニレンの含有量が0.2質量%以上、5質量%以下の範囲内であれば、より優れたサイクル特性を得られることがわかった。
(実施例9−1〜9−8)
負極活物質として用いた黒鉛の比表面積B(m/g)および溶媒における4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの含有量A(質量%)を以下の表10に示したように変えたことを除き、他は実施例6−1,6−2と同様にして二次電池を作製した。
Figure 2007188861
作製した実施例9−1〜9−8の二次電池についても、実施例6−1と同様にして初期充放電効率およびサイクル特性を調べた。サイクル特性は、初回放電容量に対する500サイクル目の放電容量の比率である。得られた結果を先の実施例6−1および実施例7−1〜7−4の結果と共に表10に示す。
表10に示したように、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの含有量を溶媒全体の0.1質量%以上20質量%以下の範囲内とすると共に、炭酸ビニレンの含有量を0.2質量%以上5質量%以下の範囲内とした場合、さらに、溶媒中における4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの含有量A(質量%)に対する負極黒鉛の比表面積B(m/g)の割合B/Aを0.02以上1.3以下とすればよりいっそう優れたサイクル特性を得られることがわかった。
また、表8〜表10の結果から、溶媒における4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの含有量を溶媒全体の0.1質量%以上20質量%以下の範囲内とし、かつ、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンに対する炭酸ビニレンの質量比を0.02以上10以下の範囲内とすれば、より優れたサイクル特性を得られることがわかった。すなわち負極活物質表面上に良好な皮膜が形成するためには、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンと炭酸ビニレンとの最適な混合比率が存在することが確認できた。
以上、実施の形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は実施の形態および実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態および実施例では、電極反応物質としてリチウムを用いる電池について説明したが、ナトリウム(Na)あるいはカリウム(K)などの他のアルカリ金属、またはマグネシウムあるいはカルシウム(Ca)などのアルカリ土類金属、またはアルミニウムなどの他の軽金属を用いる場合についても、本発明を適用することができる。その際、電極反応物質を吸蔵および放出することが可能な正極活物質などは、その電極反応物質に応じて選択される。
また、上記実施の形態および実施例では、巻回構造を有する円筒型の二次電池について具体的に挙げて説明したが、本発明は、巻回構造を有する楕円型あるいは多角形型の二次電池、または、正極および負極を折り畳んだり、あるいは複数積層した他の形状を有する二次電池についても同様に適用することができる。加えて、本発明は、コイン型,ボタン型,角形あるいはラミネートフィルム型などの他の形状を有する二次電池についても同様に適用することができる。
また、上記実施の形態および実施例では、電解質として液状の電解液を用いる場合について説明したが、電解液を高分子化合物などの保持体に保持させたゲル状の電解質を用いるようにしてもよい。このような高分子化合物としては、例えば、ポリアクリロニトリル,ポリフッ化ビニリデン,フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体,ポリテトラフルオロエチレン,ポリヘキサフルオロプロピレン,ポリエチレンオキサイド,ポリプロピレンオキサイド,ポリフォスファゼン,ポリシロキサン,ポリ酢酸ビニル,ポリビニルアルコール,ポリメタクリル酸メチル,ポリアクリル酸,ポリメタクリル酸,スチレン−ブタジエンゴム,ニトリル−ブタジエンゴム,ポリスチレンあるいはポリカーボネートが挙げられる。特に電気化学的安定性の点からはポリアクリロニトリル,ポリフッ化ビニリデン,ポリヘキサフルオロプロピレンあるいはポリエチレンオキサイドが好ましい。電解液に対する高分子化合物の割合は、これらの相溶性によってもことなるが、通常、電解液の5質量%以上50質量%以下に相当する高分子化合物を添加することが好ましい。
更にまた、上記実施の形態および実施例では、本発明の電池における正極および負極活物質層の厚さ、負極活物質層に含まれる炭素材料の物性、電解液の組成について、実施例の結果から導き出された適正範囲を説明したが、その説明は、厚さ、物性および組成が上記した範囲外となる可能性を完全に否定するものではない。すなわち、上記した適正範囲は、あくまで本発明の効果を得る上で特に好ましい範囲であり、本発明の効果が得られるのであれば、厚さ、物性および含有量が上記した範囲から多少外れてもよい。
本発明の実施の形態に係る二次電池の構成を表す断面図である。 図1に示した二次電池における巻回電極体の一部を拡大して表す断面図である。
符号の説明
11…電池缶、12,13…絶縁板、14…電池蓋、15…安全弁機構、15A…ディスク板、16…熱感抵抗素子、17…ガスケット、20…巻回電極体、21…正極、21A…正極集電体、21B…正極活物質層、22…負極、22A…負極集電体、22B…負極活物質層、23…セパレータ、24…センターピン、25…正極リード、26…負極リード。

Claims (17)

  1. 正極および負極と共に電解液を備えた電池であって、
    前記正極は、厚みが100μm以上130μm以下である正極活物質層を有し、
    前記負極は、炭素材料を含むと共に、厚みが85μm以上120μm以下であり体積密度が1.7g/cm以上1.85g/cm以下である負極活物質層を有し、
    前記電解液は、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンを含む溶媒を含有する
    ことを特徴とする電池。
  2. 前記溶媒における4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの含有量は、0.1質量%以上30質量%以下の範囲内であることを特徴とする請求項1記載の電池。
  3. 前記溶媒における4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの含有量をA(質量%)とし、前記炭素材料の比表面積をB(m/g)とすると、前記含有量Aに対する前記比表面積Bの割合B/Aは0.02以上1.3以下であることを特徴とする請求項1記載の電池。
  4. 前記溶媒は、更に、炭酸プロピレンを含むことを特徴とする請求項1記載の電池。
  5. 前記溶媒は、更に、エチレンスルフィトを含むことを特徴とする請求項1記載の電池。
  6. 前記電解液は、更に、六フッ化リン酸リチウムを含むことを特徴とする請求項1記載の電池。
  7. 前記炭素材料は、黒鉛,易黒鉛化性炭素および難黒鉛化性炭素からなる群のうちの少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1記載の電池。
  8. 前記炭素材料は、X線回折におけるC軸方向の格子面間隔d002 が0.338nm未満であり、かつ、波長514.5nmのアルゴンレーザー光を用いたラマンスペクトルにおいて1570cm-1以上1630cm-1以下の領域に存在するピーク強度をIG とし、1350cm-1以上1370cm-1以下の領域に存在するピーク強度をID としたときのピーク強度比ID /IG が0.01超2.0以下の範囲内である黒鉛を含むことを特徴とする請求項1記載の電池。
  9. 前記黒鉛は、嵩密度が1.2g/cm以上であり、破壊強度が50MPa以上であることを特徴とする請求項8記載の電池。
  10. 前記溶媒は、更に、炭酸ビニレンを含むことを特徴とする請求項1記載の電池。
  11. 前記溶媒における4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの含有量は、0.1質量%以上20質量%以下の範囲内であることを特徴とする請求項10記載の電池。
  12. 前記溶媒における炭酸ビニレンの含有量は、0.2質量%以上5質量%以下の範囲内であることを特徴とする請求項10記載の電池。
  13. 前記溶媒における4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの含有量は、0.1質量%以上20質量%以下の範囲内であり、
    前記溶媒における炭酸ビニレンの含有量は、0.2質量%以上5質量%以下の範囲内であり、
    前記溶媒における4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンの含有量をA(質量%)とし、前記炭素材料の比表面積をB(m/g)とすると、前記含有量Aに対する前記比表面積Bの割合B/Aは0.02以上1.3以下であることを特徴とする請求項10記載の電池。
  14. 前記溶媒は、更に、炭酸エチルメチルを含むことを特徴とする請求項10記載の電池。
  15. 前記溶媒は、更に、炭酸プロピレンを含むことを特徴とする請求項10記載の電池。
  16. 前記電解液は、更に、六フッ化リン酸リチウムを含むことを特徴とする請求項10記載の電池。
  17. 前記溶媒における4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オンに対する炭酸ビニレンの質量比は、0.02以上10以下の範囲内であることを特徴とする請求項11記載の電池。
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