JP2015086642A - パネル体 - Google Patents
パネル体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015086642A JP2015086642A JP2013228257A JP2013228257A JP2015086642A JP 2015086642 A JP2015086642 A JP 2015086642A JP 2013228257 A JP2013228257 A JP 2013228257A JP 2013228257 A JP2013228257 A JP 2013228257A JP 2015086642 A JP2015086642 A JP 2015086642A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- groove
- outer peripheral
- fixing member
- base material
- panel body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 239000000463 material Substances 0.000 claims abstract description 354
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims abstract description 104
- 239000007779 soft material Substances 0.000 claims description 20
- 230000004308 accommodation Effects 0.000 claims description 9
- 230000006835 compression Effects 0.000 claims description 8
- 238000007906 compression Methods 0.000 claims description 8
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims description 6
- 230000000994 depressogenic effect Effects 0.000 abstract 1
- 239000011162 core material Substances 0.000 description 27
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 18
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 10
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 10
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 8
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 8
- 238000000034 method Methods 0.000 description 7
- 238000013461 design Methods 0.000 description 6
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 5
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 4
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 4
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 3
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 3
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 3
- 238000000638 solvent extraction Methods 0.000 description 3
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 2
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 2
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 2
- JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N Ethyl urethane Chemical compound CCOC(N)=O JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000002349 favourable effect Effects 0.000 description 1
- 239000006261 foam material Substances 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 239000007769 metal material Substances 0.000 description 1
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 description 1
- 239000011148 porous material Substances 0.000 description 1
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
- 238000003892 spreading Methods 0.000 description 1
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 1
- 239000002023 wood Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
Abstract
【解決手段】パネル体11は、パネル状の基材12と、基材12の外周端部の少なくとも一部に沿って連続し、該基材12の内方に向けて凹んだ溝25と、基材12の少なくとも一面側を覆い、外周端部が基材12の外周縁部で溝25の内側に巻き込まれた表皮材14と、溝25内に嵌め込まれ、溝内周面との間に表皮材13を挟み込む固定部材と、を備える。
【選択図】図5
Description
このような間仕切り装置は、特許文献1、2に開示されているように、芯材と、芯材の表面に設けられた表皮材と、これら芯材および表皮材の外周部に沿って設けられるフレームと、を備えている。このような間仕切り装置は、床面上に自立させたり、デスク等の什器や執務空間の壁に固定したりすることで設けられている。
そこでなされた本発明の目的は、外観を、より柔軟な印象とすることのできるパネル体を提供することである。
すなわち、本発明のパネル体は、パネル状の基材と、前記基材の外周端部の少なくとも一部に沿って連続し、該基材の外周端部から内方に向けて凹んだ溝と、前記基材の少なくとも一面側を覆い、外周端部が前記基材の外周縁部で前記溝の内側に巻き込まれた表皮材と、前記表皮材を固定する固定部材と、を備え、前記表皮材は、前記溝内周面と前記固定部材とで挟持されていることを特徴とする。
これにより、基材を覆う表皮材が、パネル体の外周部において、基材の外周縁部を回り込んで溝の内側に巻き込まれているため、パネル体の外周部は、基材が露出することなく、表皮材で覆われることになる。さらに、表皮材は、溝内で固定部材により固定されるため、固定部材がパネル体の外周部に露出するのを抑えることができる。
そして、固定部材と溝内周面との間で表皮材を挟持することで、表皮材の外周縁部を確実に溝内に固定することができる。
表皮材の外周端部の余剰部を収容空間に収容することによって、表皮材の余剰部が溝と固定部材との間に挟み込まれて、固定部材が浮いてしまうのを防ぐことができる。このようにして、表皮材の溝部への収まりを良好とすることができる。
これにより、基材の外周端部の直線部分に直線部固定部材を装着する作業と、基材の外周端部のコーナー部分にコーナー部固定部材を装着する作業とを、別々に行うことができる。基材の外周端部のコーナー部分においては、表皮材を溝の内側に巻き込む作業が、直線部分に比較して手間がかかる。そこで、コーナー部固定部材を装着する作業を、直線部固定部材を装着する作業とは別に行うことで、作業を円滑に行いやすくなる。
これにより、側部プレート部は、溝を形成する側壁部との間に、表皮材の外周端部を挟み込んで固定することができる。
これにより、側部プレート部の先端部側と、連結プレート部と、溝の底面とに囲まれた部分に、空間が形成される。この空間は、溝内に表皮材の外周端部の余剰部を収容できる収容空間として機能する。
この突起は、側部プレート部と溝の両側の側壁部との間に挟み込まれた表皮材の外周端部に食い込む。これにより、固定部材および表皮材が溝から抜け出るのを防止することができる。
軟性材を備えることで、パネル体が、より柔軟な印象の外観となる。
このように、表皮材だけでなく、表皮材によって覆われる軟性材も、基材の外周縁部を回り込んで溝の内側に巻き込まれているので、パネル体の外周部が、より柔軟な印象の外観となる。
このようにして、表皮材によって覆われた部分に凹凸部が形成されるので、パネル体の意匠性が高まる。
前記表皮材は、前記角部を圧縮方向に弾性変形させて前記軟性材および前記基材を覆うようにしてもよい。
これにより、軟性材の角部が表皮材によって圧縮方向に弾性変形している。このため、形成された凹凸部は、表皮材が角部に突き当たった部分で軟性材の反発力によって外方に向けて押圧される。したがって、凹凸部の形状が維持されるとともに、表皮材が伸長され、表皮材が弛むのを抑えることができる。
図1は、本実施形態におけるパネル体を用いて構成された間仕切り装置の一例を示す斜視図である。図2は、平面板状のパネル体の構成を示す斜視展開図である。図3は、パネル体の板厚方向中間部における半断面図である。図4は、パネル体の端部を示す上面図である。図5は、パネル体の直線部の構造を示す断面図である。図6は、パネル体のコーナー部の構造を示す断面図である。
図1に示すように、間仕切り装置10は、1枚以上、本実施形態では2枚のパネル体11で構成される。本実施形態において、間仕切り装置10は、ソファ100の背面側に設置されている。間仕切り装置10は、支持脚体50によって床面上に設置されるとともに、不図示のブラケット等によってソファ100に取り付け固定される。
パネル体11は、設置する什器の形状等に沿って、平面板状、あるいは平面視または側面視したときに、中間部で折曲または湾曲した略L字状、あるいは全体が湾曲した平面視略C字状等とすることができる。以下においては、パネル体11が平面板状であるものとして説明を行う。
図2に示すように、パネル体11は、パネル基材(基材)12と、パネル基材12の両面に沿って設けられたクッション材(軟性材)13と、パネル基材12およびクッション材13を覆う表皮材14と、固定部材30と、を備えている。
パネル基材12は、パネル状の芯材15と、芯材15の外周部に沿って設けられたフレーム20と、芯材15およびフレーム20の両面を覆うように設けられたベースシート18と、を備えている。
図2、図3に示すように、この芯材15の外周部には、フレーム20が設けられている。フレーム20は、芯材15の四辺に沿って設けられた枠材21A,21B,21C,21Dを備えている。各枠材21A,21B,21D,21Dは、金属系材料、樹脂系材料等から形成されている。
枠材21A,21Bは、芯材15において互いに対向する2辺に沿って上下方向に延在し、パネル体11の幅方向両側に設けられている。枠材21C,21Dは、枠材21A,21Bに直交して横方向に延在し、パネル体11の上下方向両側に設けられている。これら枠材21A,21Bと枠材21C,21Dとは、L字状のブラケット22を介し、ボルト23、あるいは溶接、接着等によって接合されている。これら枠材21A,21B,21C,21Dによって、全体として矩形状をなしたフレーム20が形成されている。
このようにして、パネル基材12は、その外周端部に沿って連続し、パネル基材12の外周端部から内方に向けて凹んだ溝25を有している。
リブ部22cは、第一プレート部22aおよび第二プレート部22bから、第一プレート部22aおよび第二プレート部22bに直交して、パネル体11の内周側に向けて突出形成されている。このリブ部22cは、第一プレート部22aおよび第二プレート部22bの幅方向両側、つまり、パネル体11の一面側と他面側とにそれぞれ形成されている。このリブ部22cは、第一プレート部22aおよび第二プレート部22bの曲げ強度を高める補強部材として機能するだけでなく、芯材15の角部の押さえ部材としても機能することができる。すなわち、パネル基材12の一面側と他面側にそれぞれ設けられたリブ部22cの間に芯材15が挟み込まれる。パネル基材12においては、四隅にこのようなブラケット22が設けられることにより、芯材15をフレーム20の内側に保持できるようになっている。
クッション材13は、パネル基材12の表面を形成するベースシート18に沿って設けられている。クッション材13は、ベースシート18を介して、芯材15の全体を覆うように設けられている。さらに、クッション材13は、その外周端部13sが、フレーム20を構成する各枠材21A,21B,21C,21Dの側壁部21fを覆うように設けられている。つまり、クッション材13は、芯材15およびフレーム20を覆うように設けられている。
このクッション材13は、柔軟性および弾性を有した材料、例えば発泡ウレタン材等から形成されている。
図2に示すように、クッション材13には、複数の貫通孔16が形成されている。貫通孔16は、例えば、上下方向を長軸方向とした長円形状とされている。そして、クッション材13の外表面13fには、複数の貫通孔16が、上下方向および上下方向に直交する横方向に、間隔を空けて配列されている。
このような貫通孔16が形成されたクッション材13をパネル基材12の表面に設けることで、パネル基材12の表面に角部16vを有する凹凸形状が形成される。
図5、図7に示すように、表皮材14は、クッション材13の全体を覆うよう設けられている。表皮材14は、クッション材13の外表面13fと、貫通孔16において外表面13fに直交する内周面16fと、貫通孔16の底部に露出するベースシート18の露出面18fとに沿うよう、接着されている。このようにして、表皮材14が、クッション材13に形成された複数の貫通孔16に沿うことで、パネル体11の表面には、複数の長円形状の凹部17が形成されている。そして、各凹部17において、表皮材14は、貫通孔16を通して、パネル基材12の表面を形成するベースシート18に接着されている。
ここで、表皮材14は、例えばポリエステル等、弾性変形可能な材質で形成され、伸長した状態でクッション材13及びパネル基材12を覆っている。クッション材13は、外表面13f側の貫通孔16の周縁において外方に向けて凸となる角部16vが、表皮材14によって内方に向けて押圧される。これにより、クッション材13は、角部16vにおいて圧縮方向に弾性変形し、貫通孔16の角部16vは、円弧状断面とされている。
これらクッション材13及び表皮材14が、表皮構造を構成している。
固定部材30は、溝25に嵌め込まれている。固定部材30は、溝25内側に巻き込まれたクッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eを、溝25の内周面と固定部材30の外周面との間で挟持している。これにより、クッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eをフレーム20の側壁部21fに固定している。
第一直線状部38Aは、上下方向に延びる枠材21Aまたは枠材21Bの上端部において溝25内に嵌め込まれる。第二直線状部38Bは、第一直線状部38Aの一端から連続して形成され、横方向に延びる枠材21Cまたは枠材21Dの両端部において溝25内に嵌め込まれる。
ここで、側部プレート部36,36において、溝25の側壁部21f,21fに対向する側に、凸部36t,36tが形成されている。この凸部36t,36tは、側部プレート部31,31と側壁部21f,21fとの間にクッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eを挟み込むようになっている。
そして、図3に示すように、第一直線状部41Aの下端部には、突起片43が下方に向けて突出形成されている。この突起片43が、直線部固定部材30Sの上端部において、連結プレート部32と突条34との間の保持溝35(図5参照)に挿入されている。
また、図3に示すように、第二直線状部41Bには、ボルト45を挿入するボルト挿通孔44が形成されている。このボルト挿通孔44に挿通させたボルト45により、コーナーキャップ40と、コーナー部固定部材30C、枠材21C、ブラケット22の第二プレート部22bが一体に締結されている。
図3に示すように、上記したようなパネル体11の下部のコーナー部には、コーナー部固定部材30Cとして、支持脚体50が設けられている。この支持脚体50は、床面に接地することで、パネル体11を床面上に立設させる。
支持脚体50は、フレーム20の下部端部の溝25内に収容される下部支持部51と、下部支持部51の一端から上方に延び、フレーム20の側部の下端部の溝25内に収容される側部支持部52と、下部支持部51よりも下方に延びる支持脚部53と、を一体に備えている。
下部支持部51および側部支持部52には、ボルト48が挿通されるボルト挿通孔54が形成されている。このボルト挿通孔54に挿通されるボルト48は、溝25の基部21eの所定の位置に形成された雌ネジ孔部29にねじ込まれるようになっている。これにより、支持脚体50が、パネル体11に固定される。
図8は、パネル体11の下部の角部に設けられた支持脚体50、およびパネル体11,11どうしの下部における連結構造の一例を示す斜視図である。図9は、パネル体11,11どうしの下部における連結構造を示す断面図である。
図8、図9に示すように、支持脚体50には、隣接して配置される他のパネル体11と連結するための連結部材55の一端が係止可能とされている。このため、支持脚体50には、下部支持部51よりも下方に膨出した膨出部56が一体に形成されている。
図9に示すように、スリット57の上部には、後述する連結部材55の突起部58Aが挿入される挿入凹部57aが、上方に向けて凹んで形成されている。そして、スリット57の上部において、膨出部56の側面56a側には、挿入凹部57aに隣接して、下方に向けて突出する突起部57bが形成されている。
この係合凹部58Cに、スリット57の突起部57bが嵌め込まれることで、連結部材55と支持脚体50とを、パネル体11,11が隣り合う方向において、容易に位置決めできるようになっている。
この図10に示すように、互いに隣接するパネル体11,11どうしは、それぞれの上端部どうしを、上部連結部材61によって連結することができる。
この上部連結部材61は、コーナーキャップ40に代えて、コーナー部固定部材30Cに取り付けられる。上部連結部材61の両端部61a,61aには、ボルト挿通孔62が形成されている。
また、上部連結部材61の中間部61bの下面側には、互いに隣接するパネル体11,11の上部に配置されたコーナー部固定部材30C.30Cの間隔を規制する間隔規制部63が下方に向けて突出形成されている。間隔規制部63が、互いに隣接するパネル体11,11の上部に配置されたコーナー部固定部材30C.30Cの間に挿入されることで、パネル体11,11どうしの間隔を規制することができる。
このような上部連結部材61によって、互いに隣接するパネル体11,11の上端部どうしを連結するには、以下のようにする。
まず、上部連結部材61を、互いに隣接するパネル体11,11の上部に配置されたコーナー部固定部材30C.30C上に載せる。このとき、上部連結部材61の両端部61a,61aの下面が、コーナー部固定部材30Cの第二直線状部38Bに対し、側部プレート部36,36との間に挿入され、連結プレート部37に突き当てられている。そして、間隔規制部63が、互いに隣接するパネル体11,11の上部に配置されたコーナー部固定部材30C.30Cの間に挿入されることで、パネル体11,11どうしの間隔を規制することができる。より具体的には、間隔規制部63の両側面63a,63aに、コーナー部固定部材30Cの第一直線状部38Aの連結プレート部37に突き当てることで、パネル体11,11どうしの間隔を適正に位置決めできる。この状態で、ボルト挿通孔62に挿通させたボルト64により、上部連結部材61と、コーナー部固定部材30C、枠材21C(図3参照)、ブラケット22の第二プレート部22b(図3参照)を一体に締結する。これによって、互いに隣接するパネル体11,11の上端部どうしが連結される。
次に、上記したようなパネル体11の製造方法について説明する。
図11は、パネル体11の製造方法の流れを示す図であり、(a)はパネル基材12を組み立てた状態の断面図、(b)はパネル基材12の表面にクッション材13を設けた状態の断面図、(c)はクッション材13の表面に表皮材14を沿わせた状態の断面図である。
(パネル基材組立工程)
まず、図11(a)に示すように、所定形状のフレーム20を組み立てる。
次いで、フレーム20の一面側(例えば図11(a)における下側)に、ベースシート18を接着する。そして、ベースシート18を接着した側(一面側)を下に向けてフレーム20を置く。続いて、フレーム20の内側にパネル状の芯材15を入れ、下方のベースシート18に接着する。次いで、上方を向いているフレーム20の他面側(例えば図11(a)における上側)にベースシート18を接着する。これにより、芯材15と、フレーム20と、ベースシート18とからなるパネル基材12が構成される。
次いで、図11(b)に示すように、パネル基材12の両面側において、それぞれベースシート18に、周縁に角部16vを有した複数の貫通孔16が予め形成されたクッション材13を接着する。これにより、クッション材13によってパネル基材12の表面に凹凸形状が形成される。
次に、図11(c)に示すように、クッション材13を覆うように表皮材14を沿わせて配置する。このとき、クッション材13と表皮材14にはそれぞれ接着剤を塗布しておく。
そして、図11(c)の状態としたパネル体11の材料を、プレス型でプレスすることによって、表皮材14を、クッション材13による凹凸形状に沿わせて成形する。これにより、表皮材14がクッション材13の形状に応じて密着する。その結果、表皮材14は、クッション材13の外表面13fと、貫通孔16において外表面13fに直交する内周面16fと、貫通孔16の底部に露出するベースシート18の露出面18fとに沿うよう接着される。これにより、図7(b)に示すように、表皮材14が、クッション材13に形成された複数の貫通孔16からなる凹凸形状に沿い、パネル体11の表面に複数の長円形状の凹部17が形成される。
次に、図5、図6に示すように、フレーム20の外周縁部よりも外周側まで広がっているクッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eを、パネル基材12の外周縁部を回り込ませて、溝25内側に巻き込む。
そして、溝25に、固定部材30を構成する直線部固定部材30S、コーナー部固定部材30C、支持脚体50を嵌め込んで固定する。
これにより、パネル体11が完成する。
そして、溝25内に嵌め込んだ固定部材30で表皮材14を挟み込むことで、表皮材14の外周部を確実に溝25内に固定することができる。
これにより、パネル基材12の直線部分12Sに直線部固定部材30Sを装着する作業と、パネル基材12のコーナー部12Cにコーナー部固定部材30Cを装着する作業とを、別々に行うことができる。パネル基材12のコーナー部12Cにおいては、表皮材14を溝25の内側に巻き込む作業が、直線部分12Sに比較して手間がかかる。そこで、コーナー部固定部材30Cを装着する作業を、直線部固定部材30Sを装着する作業とは別に行うことで、作業を円滑に行いやすくなる。
これにより、両側の側部プレート部31,31は、溝25を形成する側壁部21fとの間に、表皮材14の外周端部13e,14eを挟み込んで固定することができる。
これにより、側部プレート部31の先端部31a,31a側と、連結プレート部32と、溝25の底面とに囲まれた部分に、空間S1が形成される。この空間S1は、溝25内に表皮材14の外周端部14eの余剰部を収容できる収容空間として機能する。
このようにして、表皮材14によって覆われた部分に凹部17が形成されるので、パネル体11の意匠性が高まる。
これにより、形成された凹部17は、クッション材13の角部16vが表皮材14によって圧縮方向に弾性変形している。このため、表皮材14が角部16vに突き当たった部分で角部16vの反発力によって押圧される。したがって、凹部17の形状が維持されるとともに、表皮材14がクッション材13の外表面13fに沿った方向で図7(b)中に矢印Tで示す方向に伸長され、表皮材14が弛むのを抑えることができる。
このようにして、意匠性に優れたパネル体11を低コストで提供することが可能となる。
これにより、パネル基材12の表面に凹凸形状を形成することができる。
クッション材13の大きさを、パネル基材12の表面の大きさよりも小さくすれば、クッション材13の外周縁部の角部16vによって、パネル基材12の表面に凹凸形状を形成することができる。この場合、凹凸形状を設計通りに形成するには、クッション材13を、パネル基材12の表面に対して正確に位置決めする必要がある。これに対し、クッション材13自体に、貫通孔16を形成すると、パネル基材12表面に沿ってクッション材13を配置するのみで、凹凸形状を正確に実現できる。これにより、凹凸形状のデザインの自由度が高まる。
これにより、クッション材13を貫通しない凹部によって凹凸形状を形成する場合に比較し、表皮材14によって覆われた部分に形成される凹部17が、段差の大きなダイナミックなものとなり、意匠性が高まる。
また、クッション材13は、一般的に、スポンジ状の多孔質材等によって形成される。このような場合、クッション材13と表皮材14との接触面積が小さく、接着強度が確保しにくい。これに対し、表皮材14が貫通孔16の内方でパネル基材12の表面に直接接着されることで、表皮材14とクッション材13とが面状に接着される。したがって、表皮材14がクッション材13に接着されている部分に比較し、表皮材14が強固に接着される。これによって、時間の経過とともに表皮材14が剥がれるのを防ぎ、形状を長期間にわたって安定して維持することができる。
これにより、表皮材14が、張りのある状態となり、意匠性が高まる。
上記実施形態では、溝25内で表皮材14を固定する固定部材30を例に挙げたが、表皮材14を固定できるのであれば、固定部材30は、他のいかなる構成としてもよい。例えば、固定部材30の断面形状、構造等については、何ら限定するものではない。
図12、図13は、固定部材30の断面形状の変形例を示す図である。
図12(a)に示す変形例では、固定部材30(直線部固定部材30S、コーナー部固定部材30C)は、互いに平行に位置する側部プレート部81,81と、側部プレート部81,81どうしを一体に連結する連結プレート部82と、を備えている。
連結プレート部82は、側部プレート部81,81の先端部81a,81aどうしを連結するよう形成されている。これにより、固定部材30は、側部プレート部81,81と連結プレート部82とにより、断面略U字状をなしている。そして、固定部材30は、溝25内に嵌め込んだ状態で、連結プレート部82が溝25の基部21eに突き当たるよう形成されている。
さらに、各側部プレート部81の先端部81aは、面取りされている。これにより、側部プレート部81の先端部81aと、溝25の基部21eおよび側壁部21fとの間に、溝25内に巻き込まれたクッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eの余剰部を収容できるようになっている。
側部プレート部81,81の先端部81a,81aには、側壁部21fから離間する方向に凹んだ段部83が形成されている。これにより、側部プレート部81,81の先端部81a,81aと、連結プレート部82と、溝25の基部21eおよび側壁部21fに囲まれた部分に、空間S3が形成されるようになっている。この空間S3は、溝25内に巻き込まれたクッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eの余剰部を収容できる収容空間として機能する。
連結プレート部86は、側部プレート部85,85の基端部85b,85bどうしを連結するよう形成されている。これにより、固定部材30は、側部プレート部85,85と連結プレート部86とにより、溝25の基部21eに向かって開口する断面略U字状をなしている。そして、固定部材30は、溝25内に嵌め込んだ状態で、側部プレート部85,85の先端部85a,85aが溝25の基部21eに突き当たるよう形成されている。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態においては、パネル基材12の外周部の全周にわたって溝25を形成するものとしたが、これに限るものではない。パネル基材12の外周部の少なくとも一部に溝25が設けられ、少なくとも表皮材14が溝25に巻き込まれていれば良い。例えばパネル基材12の底部等は、溝25を設けず、通常のフレーム等によって表皮材14の外周端部14eを押さえて固定してもよい。
また、上記実施形態では、パネル基材12の両面に、それぞれクッション材13、表皮材14を設けているが、パネル基材12の両面のクッション材13や表皮材14を袋状に一体化してもよい。その場合、クッション材13や表皮材14の袋状となった部分を、溝25内に押し込めば良い。
さらに、固定部材30は、コーナー部固定部材30Cと、直線部固定部材30Sとを別々に設けるようにしたが、これらを一体化するようにしてもよい。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
11 パネル体
12 パネル基材(基材)
13 クッション材(軟性材)
13e,14e 外周端部
14 表皮材
15 芯材
15h 孔
16 貫通孔
16v 角部
16f 内周面
17 凹部
18 ベースシート
20 フレーム
25 溝
30 固定部材
30C コーナー部固定部材
30S 直線部固定部材
31 側部プレート部
32 連結プレート部
33 突起(凸部)
50 支持脚体
51 下部支持部
52 側部支持部
53 支持脚部
55 連結部材
57 スリット
61 上部連結部材
100 ソファ
S1 空間
S2 空間
Claims (10)
- パネル状の基材と、
前記基材の外周端部の少なくとも一部に沿って連続し、該基材の外周端部から内方に向けて凹んだ溝と、
前記基材の少なくとも一面側を覆い、外周端部が前記基材の外周縁部で前記溝の内側に巻き込まれた表皮材と、
前記表皮材を固定する固定部材と、を備え、
前記表皮材は、前記溝内周面と前記固定部材とで挟持されている
ことを特徴とするパネル体。 - 前記固定部材は、前記溝との間に、前記表皮材の外周端部の余剰部を収容する収容空間を形成することを特徴とする請求項1に記載のパネル体。
- 前記固定部材は、前記基材の外周端部の直線部分に配置される直線部固定部材と、前記基材の外周端部のコーナー部分に配置されるコーナー部固定部材と、を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のパネル体。
- 前記固定部材は、前記溝を形成する両側の側壁部に対向し、前記側壁部との間に、前記表皮材の外周端部を挟み込む側部プレート部と、
両側の前記側部プレート部どうしを一体に連結する連結プレート部と、
を備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のパネル体。 - 前記連結プレート部は、両側の前記側部プレート部の先端部よりも、前記溝の底面から離間する方向にオフセットして形成されていることを特徴とする請求項4に記載のパネル体。
- 前記側部プレート部において、前記溝の前記側壁部に対向する側に、凸部が形成されていることを特徴とする請求項4または5のいずれか一項に記載のパネル体。
- 前記基材と前記表皮材との間に設けられた軟性材をさらに備えていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のパネル体。
- 前記軟性材の外周端部が、前記表皮材とともに、前記基材の外周縁部で前記溝の内側に巻き込まれていることを特徴とする請求項7に記載のパネル体。
- 前記軟性材は、前記基材の表面に凹凸形状を形成し、
前記表皮材は、前記基材および前記軟性材を覆うことで、前記凹凸形状に沿った凹凸部を形成することを特徴とする請求項7または8に記載のパネル体。 - 前記軟性材は、弾性を有して前記基材の表面に角部を有する前記凹凸形状を形成し、
前記表皮材は、前記角部を圧縮方向に弾性変形させて前記軟性材および前記基材を覆うことを特徴とする請求項9に記載のパネル体。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013228257A JP6351144B2 (ja) | 2013-11-01 | 2013-11-01 | パネル体 |
CN201480059158.4A CN105705710B (zh) | 2013-11-01 | 2014-10-31 | 板体 |
US15/032,608 US10030424B2 (en) | 2013-11-01 | 2014-10-31 | Panel body |
AU2014341049A AU2014341049B9 (en) | 2013-11-01 | 2014-10-31 | Panel body |
PCT/JP2014/079121 WO2015064755A1 (ja) | 2013-11-01 | 2014-10-31 | パネル体 |
EP14857825.5A EP3064670A4 (en) | 2013-11-01 | 2014-10-31 | Panel body |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013228257A JP6351144B2 (ja) | 2013-11-01 | 2013-11-01 | パネル体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015086642A true JP2015086642A (ja) | 2015-05-07 |
JP6351144B2 JP6351144B2 (ja) | 2018-07-04 |
Family
ID=53049719
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013228257A Active JP6351144B2 (ja) | 2013-11-01 | 2013-11-01 | パネル体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6351144B2 (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07327786A (ja) * | 1994-06-07 | 1995-12-19 | Delta Kogyo Co Ltd | クッション材 |
JP2003239922A (ja) * | 2002-02-15 | 2003-08-27 | Takano Co Ltd | 膜状部材の取付構造 |
JP2004076274A (ja) * | 2002-08-09 | 2004-03-11 | Itoki Crebio Corp | パネル装置 |
JP2006336199A (ja) * | 2005-05-31 | 2006-12-14 | Sekisui Jushi Co Ltd | シート張りパネル |
JP2007138650A (ja) * | 2005-11-22 | 2007-06-07 | Sekisui Jushi Co Ltd | シート張りパネル |
JP2007239359A (ja) * | 2006-03-10 | 2007-09-20 | Sekisui Jushi Co Ltd | シート張りパネル |
-
2013
- 2013-11-01 JP JP2013228257A patent/JP6351144B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07327786A (ja) * | 1994-06-07 | 1995-12-19 | Delta Kogyo Co Ltd | クッション材 |
JP2003239922A (ja) * | 2002-02-15 | 2003-08-27 | Takano Co Ltd | 膜状部材の取付構造 |
JP2004076274A (ja) * | 2002-08-09 | 2004-03-11 | Itoki Crebio Corp | パネル装置 |
JP2006336199A (ja) * | 2005-05-31 | 2006-12-14 | Sekisui Jushi Co Ltd | シート張りパネル |
JP2007138650A (ja) * | 2005-11-22 | 2007-06-07 | Sekisui Jushi Co Ltd | シート張りパネル |
JP2007239359A (ja) * | 2006-03-10 | 2007-09-20 | Sekisui Jushi Co Ltd | シート張りパネル |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6351144B2 (ja) | 2018-07-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6569113B2 (ja) | パネル体及びパネル体の製造方法 | |
WO2015064755A1 (ja) | パネル体 | |
JP6265531B2 (ja) | 家具システム | |
JP6381105B2 (ja) | ソファーユニット | |
JP6292822B2 (ja) | パネル体 | |
JP2015085107A (ja) | 什器システム | |
JP6436556B2 (ja) | 間仕切り装置、什器システム | |
JP6351144B2 (ja) | パネル体 | |
JP6351143B2 (ja) | パネル体 | |
JP6292821B2 (ja) | パネル体 | |
JP6341594B2 (ja) | パネルユニット及び什器システム | |
JP6338210B2 (ja) | パネル体 | |
JP6381099B2 (ja) | ブラケットの取付構造 | |
KR20150040992A (ko) | 입체 팝 | |
JP6489681B2 (ja) | 什器システム | |
JP6210635B2 (ja) | パネルユニット | |
JP6470540B2 (ja) | 間仕切り装置、パネル体 | |
JP6327600B2 (ja) | パネルユニット | |
JP6366167B2 (ja) | 間仕切り装置 | |
JP2015190161A (ja) | パネル体 | |
JP2015086647A (ja) | 間仕切り装置 | |
JP2015188509A (ja) | パネルユニット、及び什器システム | |
JP2015190116A (ja) | 間仕切り装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161031 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20171003 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171201 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180508 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180604 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6351144 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |