JP6489681B2 - 什器システム - Google Patents
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Description
すなわち、本発明に係る什器システムは、床面上に設置される間仕切り装置と、該間仕切り装置に上下方向に離間して設けられた複数段の支持ブラケットと、前記床面上に設置される支持体と、前記支持体及び各前記支持ブラケットに支持される複数段の棚板と、を備え、平面視において、前記棚板のうち最上段に設置される最上段棚板以外の棚板及び前記支持体は、前記最上段棚板と重なるように配置され、前記支持ブラケットは、前記支持体に連結され、前記間仕切り装置は、パネル状の基材、及び該基材の外周端部の少なくとも一部に沿って設けられ、該基材の内方に向けて凹んだ溝、を有したパネル体を備え、前記溝どうしを対向させて互いに隣接配置された二枚の前記パネル体において、前記溝内に配置され、上下方向に延びる杆体、をさらに備え、前記支持ブラケットは、前記杆体に連結され、該杆体から前記棚板側に延出していることを特徴とする。
よって、上下方向に複数設置された各棚板を安定的に支持することができる。
また、平面視において、最上段棚板以外の棚板及び支持体は、最上段棚板と重なるように配置されている。つまり、平面視において、最上段棚板以外の棚板及び支持体が最上段棚板の外側に突出しないとともに、最上段棚板上に支持体が存在しない。よって、最上段棚板を使用する際に、最上段棚板以外の棚板及び支持体が、最上段棚板に載置した物品へのアクセス時に支障になることがない。
また、支持ブラケットが支持体に連結されているため、支持ブラケット及び支持体の剛性を高めることができる。よって、棚板をより強固に支持することができる。また、支持ブラケットと支持体とは連結されて一体的に構成されているため、支持ブラケット及び支持体を設置する作業性を良好とすることができる。
また、杆体が、互いに隣接する一方の間仕切り装置の溝と他方の間仕切り装置の溝とに嵌め込まれる。これにより、互いに隣接する二枚の間仕切り装置から杆体が露出することを最小限に抑えることができる。
また、杆体、支持ブラケット及び支持体は、間仕切り装置とは別体であるため、間仕切り装置自体を軽量な構成とすることができる。
図1は、本実施形態における什器システムの一例を示す斜視図である。図2は、本実施形態における什器システムの一例を示す側面図である。
図1,2に示すように、什器システム1は、間仕切り装置2と、間仕切り装置2に沿って設けられる棚ユニット3と、を備えている。
この什器システム1は、棚ユニット3の棚板に書籍等の物品が設置可能とされ、例えば図書コーナーとして使用される。
間仕切り装置2は、複数枚のパネル体11が、棚ユニット3の後述する上棚板303、下棚板304等の外周端部に沿って配置されたものである。
なお、詳細については後述するが、互いに隣接するパネル体11どうしは連結され、間仕切り装置2は棚ユニット3を支持している。
図3は、パネル状の基材の構成を示す斜視展開図である。図4は、基材の板厚方向中間部における半断面図である。図5は、基材の端部を示す上面図である。図6は、基材の直線部の構造を示す断面図である。図7は、基材のコーナー部の構造を示す断面図である。
図3に示すように、パネル体11は、パネル基材12と、パネル基材12の両面に沿って設けられたクッション材13と、パネル基材12およびクッション材13を覆う表皮材14と、固定部材30と、を備えている。
パネル基材12は、パネル状の芯材15と、芯材15の外周部に沿って設けられたフレーム20と、芯材15およびフレーム20の両面を覆うように設けられたベースシート18と、を備えている。
図3、図4に示すように、この芯材15の外周部には、フレーム20が設けられている。フレーム20は、芯材15の四辺に沿って設けられた枠材21A,21B,21C,21Dを備えている。各枠材21A,21B,21D,21Dは、金属系材料、樹脂系材料等から形成されている。
枠材21A,21Bは、芯材15において互いに対向する2辺に沿って上下方向に延在し、パネル体11の幅方向両側に設けられている。枠材21C,21Dは、枠材21A,21Bに直交して横方向に延在し、パネル体11の上下方向両側に設けられている。これら枠材21A,21Bと枠材21C,21Dとは、L字状のブラケット22を介し、ボルト23、あるいは溶接、接着等によって接合されている。これら枠材21A,21B,21C,21Dによって、全体として矩形状をなしたフレーム20が形成されている。
このようにして、パネル基材12は、その外周端部に沿って連続し、パネル基材12の内方に向けて凹んだ溝25を有している。
クッション材13は、パネル基材12の表面を形成するベースシート18に沿って設けられている。クッション材13は、ベースシート18を介して、芯材15の全体を覆うように設けられている。さらに、クッション材13は、その外周端部13sが、フレーム20を構成する各枠材21A,21B,21C,21Dの側壁部21fを覆うように設けられている。つまり、クッション材13は、芯材15およびフレーム20を覆うように設けられている。
このクッション材13は、柔軟性および弾性を有した材料、例えば発泡ウレタン材等から形成されている。
図3に示すように、クッション材13には、複数の貫通孔16が形成されている。貫通孔16は、例えば、上下方向を長軸方向とした長円形状とされている。そして、クッション材13の外表面13fには、複数の貫通孔16が、上下方向および上下方向に直交する横方向に、間隔を空けて配列されている。
このような貫通孔16が形成されたクッション材13をパネル基材12の表面に設けることで、パネル基材12の表面に角部16vを有する凹凸形状が形成される。
図6、図8に示すように、表皮材14は、クッション材13の全体を覆うよう設けられている。表皮材14は、クッション材13の外表面13fと、貫通孔16において外表面13fに直交する内周面16fと、貫通孔16の底部に露出するベースシート18の露出面18fとに沿うよう、接着されている。このようにして、表皮材14が、クッション材13に形成された複数の貫通孔16に沿うことで、パネル体11の表面には、複数の長円形状の凹部17が形成されている。そして、各凹部17において、表皮材14は、貫通孔16を通して、パネル基材12の表面を形成するベースシート18に接着されている。
ここで、表皮材14は、例えばポリエステル等、弾性変形可能な材質で形成され、伸長した状態でクッション材13及びパネル基材12を覆っている。クッション材13は、外表面13f側の貫通孔16の周縁において外方に向けて凸となる角部16vが、表皮材14によって内方に向けて押圧される。これにより、クッション材13は、角部16vにおいて圧縮方向に弾性変形し、貫通孔16の角部16vは、円弧状断面とされている。
これにより、表皮材14が角部16vに突き当たった部分で角部16vの反発力によって押圧される。したがって、凹部17の形状が維持されるとともに、表皮材14がクッション材13の外表面13fに沿った方向で図8(b)中に矢印Tで示す方向に伸長され、表皮材14が弛むのを抑えることができる。
このように、クッション材13および表皮材14の縁部のうち芯材15の外周面側に配置される部分は、芯材15の外周端面(縁部)15aよりも外方に向かって突出する突出部13t,14tとされている。
固定部材30は、溝25に嵌め込まれている。固定部材30は、溝25内側に巻き込まれたクッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eを、溝25の内周面と固定部材30の外周面との間に挟み込んでいる。これにより、クッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eをフレーム20の側壁部21fに固定している。
第一直線状部38Aは、上下方向に延びる枠材21Aまたは枠材21Bの上端部において溝25内に嵌め込まれる。第二直線状部38Bは、第一直線状部38Aの一端から連続して形成され、横方向に延びる枠材21Cまたは枠材21Dの両端部において溝25内に嵌め込まれる。
ここで、側部プレート部36,36において、溝25の側壁部21f,21fに対向する側に、凸部36t,36tが形成されている。この凸部36t,36tは、側部プレート部31,31と側壁部21f,21fとの間にクッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eを挟み込むようになっている。
そして、図4に示すように、第一直線状部41Aの下端部には、突起片43が下方に向けて突出形成されている。この突起片43が、直線部固定部材30Sの上端部において、連結プレート部32と突条34との間の保持溝35(図6参照)に挿入されている。
また、図4に示すように、第二直線状部41Bには、ボルト45を挿入するボルト挿通孔44が形成されている。このボルト挿通孔44に挿通させたボルト45により、コーナーキャップ40と、コーナー部固定部材30C、枠材21C、ブラケット22の第二プレート部22bが一体に締結されている。
図4に示すように、上記したようなパネル体11の下部のコーナー部には、コーナー部固定部材30Cとして、支持脚体50が設けられている。この支持脚体50は、床面に接地することで、パネル体11を床面上に立設させる。
支持脚体50は、フレーム20の下部端部の溝25内に収容される下部支持部51と、下部支持部51の一端から上方に延び、フレーム20の側部の下端部の溝25内に収容される側部支持部52と、下部支持部51よりも下方に延びる支持脚部53と、を一体に備えている。
下部支持部51および側部支持部52には、ボルト48が挿通されるボルト挿通孔54が形成されている。このボルト挿通孔54に挿通されるボルト48は、溝25の基部21eの所定の位置に形成された雌ネジ孔部29にねじ込まれるようになっている。これにより、支持脚体50が、パネル体11に固定される。
図9は、パネル体11の下部の角部に設けられた支持脚体50、およびパネル体11,11どうしの下部における連結構造の一例を示す斜視図である。図10は、パネル体11,11どうしの下部における連結構造を示す断面図である。
図9、図10に示すように、支持脚体50には、隣接して配置される他のパネル体11と連結するための下側連結部55の一端が係止可能とされている。このため、支持脚体50には、下部支持部51よりも下方に膨出した膨出部56が一体に形成されている。
図10に示すように、スリット57の上部には、後述する下側連結部55の突起部58Aが挿入される挿入凹部57aが、上方に向けて凹んで形成されている。そして、スリット57の上部において、膨出部56の側面56a側には、挿入凹部57aに隣接して、下方に向けて突出する突起部57bが形成されている。
この係合凹部58Cに、スリット57の突起部57bが嵌め込まれることで、下側連結部55と支持脚体50とを、パネル体11,11が隣り合う方向において、容易に位置決めできるようになっている。
これら支持脚体50,50と、下側連結部55とが、隣接するパネル体11の下端部どうしを連結する下側連結部を構成している。
この図11に示すように、互いに隣接するパネル体11,11どうしは、それぞれの上端部どうしを、上側連結部61によって連結することができる。
この上側連結部61は、コーナーキャップ40に代えて、コーナー部固定部材30Cに取り付けられる。上側連結部61の両端部61a,61aには、ボルト挿通孔62が形成されている。
また、上側連結部61の中間部61bの下面側には、互いに隣接するパネル体11,11の上部に配置されたコーナー部固定部材30C.30Cの間隔を規制する間隔規制部63が下方に向けて突出形成されている。間隔規制部63が、互いに隣接するパネル体11,11の上部に配置されたコーナー部固定部材30C,30Cの間に挿入されることで、パネル体11,11どうしの間隔を規制することができる。
このような上側連結部61によって、互いに隣接するパネル体11,11の上端部どうしを連結するには、以下のようにする。
まず、上側連結部61を、互いに隣接するパネル体11,11の上部に配置されたコーナー部固定部材30C.30C上に載せる。このとき、上側連結部61の両端部61a,61aの下面が、コーナー部固定部材30Cの第二直線状部38Bに対し、側部プレート部36,36との間に挿入され、連結プレート部37に突き当てられている。そして、間隔規制部63が、互いに隣接するパネル体11,11の上部に配置されたコーナー部固定部材30C,30Cの間に挿入されることで、パネル体11,11どうしの間隔を規制することができる。より具体的には、間隔規制部63の両側面63a,63aに、コーナー部固定部材30Cの第一直線状部38Aの連結プレート部37に突き当てることで、パネル体11,11どうしの間隔を適正に位置決めできる。この状態で、ボルト挿通孔62に挿通させたボルト64により、上側連結部61と、コーナー部固定部材30C、枠材21C(図4参照)、ブラケット22の第二プレート部22b(図4参照)を一体に締結する。これによって、互いに隣接するパネル体11,11の上端部どうしが連結される。
このように、下側連結部55と上側連結部61により、パネル体11どうしを固定する連結部材が構成されている。
また、一のパネル体11と下側連結部55及び上側連結部61とにより、他のパネル体11に連結可能なパネルユニットが構成されている。
図12に示すように、一のパネル体11の外周端部11sと、他のパネル体11の芯材15の外周端面15aとは、距離を保持した状態で、パネル体11,11どうしは固定されている。一方で、パネル体11の芯材15の外周端面15aよりも外方に突出するクッション材13,13の突出部13t,13tどうしは、表皮材14,14の突出部14t,14tを介在させて当接している。クッション材13,13の突出部13t,13tどうしは互いに対向方向に押圧し合い、突出部13t,13tの先端部分は丸くなるように弾性変形している。これにより、当接している突出部13t,13tの当接面積は大きくなる。
図1,2に示すように、棚ユニット3は、隣接配置された二枚のパネル体11P,11Pに沿って配置された第一棚装置(棚装置)3Aと、パネル体11Qに沿って配置された第二棚装置3Bと、パネル体11Rに沿って配置された第三棚装置3Cと、を有している。
図1に示すように、第一棚装置3Aは、床面から立設されたエンド脚310及びセンター脚320と、エンド脚310及びセンター脚320に支持された上棚板303、下棚板304(複数段の棚板)と、を有している。
ここで、第一棚装置3Aの奥行方向のうち一方側(パネル体11P側)を奥側と称し、他方側(パネル体11Pと反対側)を手前側と称する。
このスペーサ321Aにより、溝25内における管状材321のガタつきを抑えるとともに、管状材321と溝25との嵌め合いがきつくなっている。
また、エンド脚310及びセンター脚320は、パネル体11とは別体であるため、パネル体11自体を軽量な構成とすることができる。
2 間仕切り装置
11 パネル体
12 パネル基材(基材)
13 クッション材
13e,14e 外周端部
13t 突出部
14 表皮材
15 芯材
15h 孔
16 貫通孔
16v 角部
16f 内周面
17 凹部
18 ベースシート
20 フレーム
25 溝
30 固定部材
30C コーナー部固定部材
30S 直線部固定部材
50 支持脚体
51 下部支持部
52 側部支持部
53 支持脚部
55 下側連結部
57 スリット
61 上側連結部
303 上棚板(最上段棚板、棚板)
304 下棚板(棚板)
321 管状材(杆体)
322 センター脚部(支持体)
323 センターブラケット(支持ブラケット)
Claims (3)
- 床面上に設置される間仕切り装置と、
該間仕切り装置に上下方向に離間して設けられた複数段の支持ブラケットと、
前記床面上に設置される支持体と、
前記支持体及び各前記支持ブラケットに支持される複数段の棚板と、を備え、
平面視において、前記棚板のうち最上段に設置される最上段棚板以外の棚板及び前記支持体は、前記最上段棚板と重なるように配置され、
前記支持ブラケットは、前記支持体に連結され、
前記間仕切り装置は、パネル状の基材、及び該基材の外周端部の少なくとも一部に沿って設けられ、該基材の内方に向けて凹んだ溝、を有したパネル体を備え、
前記溝どうしを対向させて互いに隣接配置された二枚の前記パネル体において、前記溝内に配置され、上下方向に延びる杆体、をさらに備え、
前記支持ブラケットは、前記杆体に連結され、該杆体から前記棚板側に延出していることを特徴とする什器システム。 - 前記杆体の下部は、前記床面上に直接的または間接的に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の什器システム。
- 互いに隣接する二枚の前記パネル体どうしは、前記溝に嵌め込まれた前記杆体を介して連結されていることを特徴とする請求項1または2に記載の什器システム。
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