JP6292823B2 - 間仕切り装置 - Google Patents
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Description
また、室内天井に設けられた空気調和装置から吹きだされる風も、閉塞部材によって遮られてしまい、間仕切り装置内の空気調和が効率的に行えないという問題もある。
そこでなされた本発明の目的は、空間の独立性を高めつつ、照度不足を防ぎ、空気調和を効率的に行うことのできる間仕切り装置を提供することである。
このような間仕切り装置は、一方の側の第一のパネル部の先端部と他方の側の第二のパネル部の先端部とが、互いに対向する壁体どうしを結ぶ対向方向に沿って間隔をあけて設けられている。これにより、下部構造の上方に設けられた上部構造において、第一のパネル部と第二のパネル部との間に空隙が形成される。
これにより、空間の独立性を高めつつ、開放感を確保することができる。そして、この空隙を通して光や風が透過する。
また、第一のパネル部の先端部と第二のパネル部の先端部は、連結部材により連結されているので、第一のパネル部と第二のパネル部とを一体化し、上部構造の強度を確保することができる。
また、この溝に、連結部材やオプション部材を取り付けることができる。
これにより、接続部材の少なくとも一部が溝内に収容され、連結部材の接続部分が外部に露出するのを最小限に抑えることができる。
これにより、第一のパネル部、第二のパネル部の先端面に、様々なオプション部材を取り付けることができる。
これにより、表皮材が、第一のパネル部、第二のパネル部の外周部において、基材の外周縁部を回り込んで溝の内側に巻き込まれているため、第一のパネル部、第二のパネル部の外周部は、基材が露出することなく、表皮材で覆われることになる。これにより、間仕切り装置の外観が、柔軟な印象となる。
(間仕切り装置)
図1に示すように、間仕切り装置1は、床面上に立設された下部構造2と、下部構造2上に設けられた上部構造3と、を備えている。
下部構造2は、床面上に立設され、間仕切り装置1内に形成される空間Sを囲む少なくとも一対の壁体4を備えている。本実施形態においては、下部構造2は、平面視略矩形状で、その三方の辺P1,P2,P3を囲むよう、壁体4が設けられている。そして、下部構造2は、残る一辺P4に向けて開口した開口部5を有し、この開口部5から空間S内への出入りができるようになっている。この開口部5は、下部構造2の一辺P4において幅方向の中間部に形成されており、その両側には壁体4が形成されている。
平面視略矩形状の下部構造2は、その四隅が湾曲形状をなしている。
上部構造3は、下部構造2において、互いに対向する二辺P1,P3の壁体4,4の上端部間に架け渡されている。上部構造3は、第一のパネル部6Aと、第二のパネル部6Bと、連結部材7と、を備えている。
なお、本実施形態では、第一平面部6pと第二平面部6rとの間には、湾曲部6qが設けられているが、第一平面部6pの上端に直接第二平面部6rが設けられる構成であってもよい。
連結部材7は、例えば、第一のパネル部6Aの先端部6sおよび第二のパネル部6Bの先端部6sに沿った方向(辺P1,P3に沿った方向)に間隔をあけて、1本以上、本実施形態では例えば2本が設けられている。
そして、上部構造3の第一のパネル部6A,第二のパネル部6Bは、1枚以上、本実施形態では2枚のパネル体11(パネル体11Q)を並べて接続することによって構成されている。
次に、上記下部構造2の壁体4、上部構造3の第一のパネル部6A,第二のパネル部6Bを構成するパネル体11について説明する。
なお、パネル体11には、平板状のパネル体11P、下部構造2の四隅に配置された湾曲形状のパネル体11Q、上部構造3の第一のパネル部6A、第二のパネル部6Bに配置された側面視したときに、中間部で湾曲した略L字状のパネル体11Rがある。以下におけるパネル体11の構成の説明は、平板状のパネル体11Pを例に挙げて説明を行う。
図2に示すように、間仕切り装置1を構成する各パネル体11は、パネル基材(基材)12と、パネル基材12の両面に沿って設けられたクッション材(軟性材)13と、パネル基材12およびクッション材13を覆う表皮材14と、固定部材30と、を備えている。
パネル基材12は、パネル状の芯材15と、芯材15の外周部に沿って設けられたフレーム20と、芯材15およびフレーム20の両面を覆うように設けられたベースシート18と、を備えている。
図2、図3に示すように、この芯材15の外周部には、フレーム20が設けられている。フレーム20は、芯材15の四辺に沿って設けられた枠材21A,21B,21C,21Dを備えている。各枠材21A,21B,21D,21Dは、金属系材料、樹脂系材料等から形成されている。
枠材21A,21Bは、芯材15において互いに対向する2辺に沿って上下方向に延在し、パネル体11の幅方向両側に設けられている。枠材21C,21Dは、枠材21A,21Bに直交して横方向に延在し、パネル体11の上下方向両側に設けられている。これら枠材21A,21Bと枠材21C,21Dとは、L字状のブラケット22を介し、ボルト23、あるいは溶接、接着等によって接合されている。これら枠材21A,21B,21C,21Dによって、全体として矩形状をなしたフレーム20が形成されている。
このようにして、パネル基材12は、その側端面に沿って連続し、パネル基材12の内方に向けて凹んだ溝25を有している。
クッション材13は、パネル基材12の表面を形成するベースシート18に沿って設けられている。クッション材13は、ベースシート18を介して、芯材15の全体を覆うように設けられている。さらに、クッション材13は、その外周端部13sが、フレーム20を構成する各枠材21A,21B,21C,21Dの側壁部21fを覆うように設けられている。つまり、クッション材13は、芯材15およびフレーム20を覆うように設けられている。
このクッション材13は、柔軟性および弾性を有した材料、例えば発泡ウレタン材等から形成されている。
図7は、パネル基材12の表面に沿って設けられたクッション材13を示す断面図であり、(a)は表皮材14を非装着の状態におけるクッション材13の断面図、(b)は表皮材14を装着した状態におけるクッション材13の断面図である。
図2に示すように、クッション材13には、複数の貫通孔16が形成されている。貫通孔16は、例えば、上下方向を長軸方向とした長円形状とされている。そして、クッション材13の外表面13fには、複数の貫通孔16が、上下方向および上下方向に直交する横方向に、間隔を空けて配列されている。
このような貫通孔16が形成されたクッション材13をパネル基材12の表面に設けることで、パネル基材12の表面に角部16vを有する凹凸形状が形成される。
図5、図7に示すように、表皮材14は、クッション材13の全体を覆うよう設けられている。表皮材14は、クッション材13の外表面13fと、貫通孔16において外表面13fに直交する内周面16fと、貫通孔16の底部に露出するベースシート18の露出面18fとに沿うよう、接着されている。このようにして、表皮材14が、クッション材13に形成された複数の貫通孔16に沿うことで、パネル体11の表面には、複数の長円形状の(凹凸部)凹部17が形成されている。そして、各凹部17において、表皮材14は、貫通孔16を通して、パネル基材12の表面を形成するベースシート18に接着されている。
ここで、表皮材14は、例えばポリエステル等、弾性変形可能な材質で形成され、伸長した状態でクッション材13及びパネル基材12を覆っている。クッション材13は、外表面13f側の貫通孔16の周縁において外方に向けて凸となる角部16vが、表皮材14によって内方に向けて押圧される。これにより、クッション材13は、角部16vにおいて圧縮方向に弾性変形し、貫通孔16の角部16vは、円弧状断面とされている。
これらクッション材13及び表皮材14が、表皮構造を構成している。
固定部材30は、溝25に嵌め込まれている。固定部材30は、溝25内側に巻き込まれたクッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eを、溝25の内周面と固定部材30の外周面との間に挟み込んでいる。これにより、クッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eをフレーム20の側壁部21fに固定している。
第一直線状部38Aは、上下方向に延びる枠材21Aまたは枠材21Bの上端部において溝25内に嵌め込まれる。第二直線状部38Bは、第一直線状部38Aの一端から連続して形成され、横方向に延びる枠材21Cまたは枠材21Dの両端部において溝25内に嵌め込まれる。
ここで、側部プレート部36,36において、溝25の側壁部21f,21fに対向する側に、凸部36t,36tが形成されている。この凸部36t,36tは、側部プレート部31,31と側壁部21f,21fとの間にクッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eを挟み込むようになっている。
そして、図3に示すように、第一直線状部41Aの下端部には、突起片43が下方に向けて突出形成されている。この突起片43が、直線部固定部材30Sの上端部において、連結プレート部32と突条34との間の保持溝35(図5参照)に挿入されている。
下部構造2の壁体4を構成するパネル体11の下部両端部のコーナー部には、それぞれ、支持脚50が取付られている。この支持脚50は、床面に接地することで、パネル体11を床面上に立設させる。
支持脚50は、パネル基材12の下部端部12Pで溝25内に収容される下部支持部51と、下部支持部51の一端から上方に延び、パネル基材12の側部下端部12Qで溝25内に収容される側部支持部52と、下部支持部51よりも下方に延びる支持脚部53と、を一体に備えている。
下部支持部51および側部支持部52には、ボルト48が挿通されるボルト挿通孔54が形成されている。このボルト挿通孔54に挿通されるボルト48は、雌ネジ部29および貫通孔28にねじ込まれるようになっている。これにより、支持脚50が、パネル体11に固定される。
図8は、下部構造2の壁体4を構成するパネル体11の下部の角部に設けられた支持脚50における連結構造の一例を示す斜視図である。図9は、パネル体11,11どうしの下部における連結構造を示す断面図である。
図8、図9に示すように、下部構造2の壁体4において、互いに隣接するパネル体11,11どうしは、下部どうしが以下のようにして連結されている。
支持脚50には、オプション部材として、隣接して配置される他のパネル体11と連結するための連結部材55の一端が係止可能とされている。このため、支持脚50には、下部支持部51よりも下方に膨出した膨出部56が一体に形成されている。
図9に示すように、スリット57の上部には、後述する連結部材55の突起部58Aが挿入される挿入凹部57aが、上方に向けて凹んで形成されている。そして、スリット57の上部において、膨出部56の側面56a側には、挿入凹部57aに隣接して、下方に向けて突出する突起部57bが形成されている。
この係合凹部58Cに、スリット57の突起部57bが嵌め込まれることで、連結部材55と支持脚50とを、パネル体11,11が隣り合う方向において、容易に位置決めできるようになっている。
図10は、下部構造2の壁体4を構成するパネル体11,11どうしの上部における連結構造の一例を示す斜視図である。
この図10に示すように、下部構造2の壁体4において、互いに隣接するパネル体11,11どうしは、それぞれの上端部どうしを、上部連結部材61によって連結することができる。
この上部連結部材61は、コーナーキャップ40に代えて、コーナー部固定部材30Cに取り付けられる。上部連結部材61の両端部61a,61aには、ボルト挿通孔62が形成されている。
また、上部連結部材61の中間部61bの下面側には、互いに隣接するパネル体11,11の上部に配置されたコーナー部固定部材30C.30Cの間隔を規制する間隔規制部63が下方に向けて突出形成されている。間隔規制部63が、互いに隣接するパネル体11,11の上部に配置されたコーナー部固定部材30C.30Cの間に挿入されることで、パネル体11,11どうしの間隔を規制することができる。
このような上部連結部材61によって、互いに隣接するパネル体11,11の上端部どうしを連結するには、以下のようにする。
まず、上部連結部材61を、互いに隣接するパネル体11,11の上部に配置されたコーナー部固定部材30C.30C上に載せる。このとき、上部連結部材61の両端部61a,61aの下面が、コーナー部固定部材30Cの第二直線状部38Bに対し、側部プレート部36,36との間に挿入され、連結プレート部37に突き当てられている。そして、間隔規制部63が、互いに隣接するパネル体11,11の上部に配置されたコーナー部固定部材30C.30Cの間に挿入されることで、パネル体11,11どうしの間隔を規制することができる。より具体的には、間隔規制部63の両側面63a,63aに、コーナー部固定部材30Cの第一直線状部38Aの連結プレート部37を突き当てることで、パネル体11,11どうしの間隔を適正に位置決めできる。この状態で、ボルト挿通孔62に挿通させたボルト64を、貫通孔28を通して雌ネジ部29に締結させることにより、上部連結部材61と、コーナー部固定部材30C、枠材21C(図3参照)、ブラケット22の第二プレート部22b(図3参照)を一体に固定する。これによって、互いに隣接するパネル体11,11の上端部どうしが連結される。
図11は、下部構造2の壁体4を構成するパネル体11(パネル体11P,11Q)と、上部構造3の第一のパネル部6A,第二のパネル部6Bを構成するパネル体11(パネル体11R)とを、上下方向に連結する構造を示す立断面図である。
図11に示すように、下部構造2の壁体4を構成するパネル体11の上端部の上方に、上部構造3の第一のパネル部6Aまたは第二のパネル部6Bを構成するパネル体11を連結する場合、上下方向連結部材66を設ける。
このため、上下方向連結部材66は、隣接する他のパネル体11のコーナー部固定部材30Cの第二直線状部38Bの連結プレート部37に沿う端部66cと、互いに隣接するパネル体11,11どうしの間隔を規制する間隔規制部63とが、さらに一体に形成されている。間隔規制部63が、互いに隣接するパネル体11,11の上部に配置されたコーナー部固定部材30C.30Cの間に挿入される。そして、間隔規制部63の側面63aが隣接する他のパネル体11の第一直線状部38Aの連結プレート部37に突き当たることで、パネル体11,11どうしの間隔を規制することができる。
図12、図13に示すように、下部構造2のパネル体11と、上部構造3のパネル体11とが、直線部分12Sどうしで上下に対向する部分においては、チャンネル材300によって下部構造2のパネル体11と、上部構造3のパネル体11とが連結されている。
図13に示すように、チャンネル材300は、例えば断面C字状で、上下に対向するパネル体11,11同士の連結部分において、互いに対向する直線部固定部材30S、30Sの側部プレート部31,31と、連結プレート部32とに、囲まれた部分に嵌め込まれている。
図14は、パネル体11と連結部材7との連結部を示す側断面図、図15は、図14の平面図、図16は、図14のX−X矢視断面図である。図17は、連結部材7のパネル体11への連結部における部品構成を示す斜視展開図である。
図1に示したように、上部構造3において、前記したように、2本の連結部材7が、第一のパネル部6Aの先端部6sおよび第二のパネル部6Bの先端部6sの両端部にそれぞれ接続されている。連結部材7は、第一のパネル部6Aの先端部6sと、第二のパネル部6Bの先端部6sとを結ぶ方向に延在する、例えば断面C字状の棒状の材料、いわゆるチャンネル材から形成されている。
図14〜図17に示すように、接続部材70は、第一のパネル部6A、第二のパネル部6Bを構成するパネル体11のパネル基材12において、先端部6sで辺P1,P3に沿った溝25内に収容される第一支持部71と、第一支持部71の一端から直交して延び、パネル基材12において先端部6sに隣接する側端部6tで辺P2,P4に沿った溝25内に収容される第二支持部72と、第一支持部71から第二支持部72とは反対側に延びる挿入ブロック部73と、を一体に備えている。
第一支持部71および第二支持部72には、ボルト74が挿通されるボルト挿通孔75が形成されている。このボルト挿通孔75に挿通されるボルト74は、雌ネジ部29および貫通孔28にねじ込まれるようになっている。これにより、接続部材70が、第一のパネル部6Aの先端部6sおよび第二のパネル部6Bの先端部6sの両端部において、それぞれ、パネル体11に固定される。
一方、連結部材7の上下面には、ボルト挿通孔77が形成されている。挿入ブロック部73を連結部材7内に挿入し、雌ネジ孔76とボルト挿通孔77とが連通するように挿入ブロック部73と連結部材7とが位置合わせされた状態で、ボルト78がボルト挿通孔77を通して雌ネジ孔76にねじ込まれるようになっている。これにより、接続部材70が連結部材7の端部に連結される。
そして、カバー部材80は、上下の平面部80a,80bにより、連結部材7を上下から挟み込むことによって、連結部材7に装着される。このとき、カバー部材80は、連結部80cを間仕切り装置1の外方に向けて装着される。
カバー部材80の上下の平面部80a,80bには、前記のボルト78が挿通される挿通孔81が形成されている。これにより、カバー部材80は、ボルト78によって、連結部材7および挿入ブロック部73に共締めされている。
一方、挿入ブロック部73は、その幅寸法W1が、連結部材7の内周面の幅寸法W2よりも小さく設定されている。しかも、連結部材7と挿入ブロック部73は、上下に同軸に配置されたボルト78,78によって締結されている。これによって、平面視した状態で、連結部材7内で、挿入ブロック73の向き、つまり連結部材7の軸方向に対する挿入ブロック73の軸方向を、水平面内でボルト78の軸周りに傾けて連結することができる。組立段階で、第一のパネル部6Aの先端部6sに取り付けた連結部材7の挿入ブロック73と、第二のパネル部6Bの先端部6sに取り付けた連結部材7の挿入ブロック73とが、辺P1,P3に沿った方向で互いにずれてしまう可能性がある。ずれが生じた場合、連結部材7の両端部の挿入ブロック部73,73の軸方向に対して、連結部材7を水平面内で傾けて斜めに連結することで、前記のずれを吸収することができる。
上記したような間仕切り装置1においては、例えば、第一のパネル部6Aの先端部6sや第二のパネル部6Bの先端部6sに、各種のオプション部材200を装着することができる。
これには、図5に示したように、パネル体11の溝25に設けられた直線部固定部材30Sの保持溝35内に、雌ネジ部材90を設ける。そして、例えば照明装置等のオプション部材を、不図示のボルトを突条34,34間に挿通させて雌ネジ部材90に締結させる。
また、上記と同様の構成により、第一のパネル部6Aや第二のパネル部6Bの側端部6tにも、適宜のオプション部材を装着することができる。
これには、図13に示すように、下部構造2のパネル体11と、上部構造3のパネル体11との連結部分に設けたチャンネル材300に、上下のパネル体11,11から外方に向けて延びるアーム301を設ける。このアーム301に、各種のオプション部材を取り付けることができる。
図18は、下部構造2のパネル体11と、上部構造3のパネル体11との連結部分に照明装置を取り付けた例を示す斜視図である。図19は、下部構造2のパネル体11と、上部構造3のパネル体11との連結部分における照明装置の取付構造を示す断面図である。図20は、図19の要部拡大断面図である。図21は、下部構造2のパネル体11と、上部構造3のパネル体11との連結部分における照明装置の配線構造を示す断面図である。
図19、図20に示すように、照明装置310は、下部構造2のパネル体11と、上部構造3のパネル体11との連結部分に、ブラケット(オプション部材)320を介して取り付けられている。
図20に示すように、ブラケット320は、下部構造2のパネル体11と、上部構造3のパネル体11との連結部分において、下部構造2のパネル体11の上端部に固定され、下部構造2のパネル体11と上部構造3のパネル体11との間から、空間Sの内方に向けて突出して設けられている。
ブラケット320の基端部320Fは、パネル基材12の上端部の溝(ブラケット支持溝)25に設けられた直線部固定部材30Sの連結プレート部32に突き当たる係止部320aと、係止部320aの端部から屈曲し直線部固定部材30Sの側部プレート部31に沿って延びる側壁部320bと、側壁部320bの端部から屈曲し、パネル体11の外周端部13sに沿って延びる外壁部320cと、を備えている。係止部320aには、不図示の貫通孔が形成されている。
このブラケット320の基端部320Fは、貫通孔(不図示)にボルト340を挿通させ、その先端部を、直線部固定部材30Sの保持溝35内に設けられた雌ネジ部材341にねじ込むことによって、溝25内に固定されている。
また、傾斜部321の下側には、照明装置支持部323を補強するため、照明装置支持部323に直交する補強リブ320dが、一体に形成されている。
照明装置本体311は、下部構造2のパネル体11の上端部に沿って水平方向に延びるよう設けられている。照明装置本体311は、LED(Light Emitting Diode)等の不図示の点状光源を、照明装置本体311の長手方向、つまり、下部構造2のパネル体11の上端部に沿った水平方向に複数列設させて備えている。
カバー312は、全体として円筒状をなしており、その上面が平坦部312aとされている。この平坦部312aには、上方に向けて開口した開口部313が形成されている。カバー312の底部には、照明装置本体311を固定する固定面314が形成されている。固定面314は、平坦部312aに対して傾斜している。カバー312の外周面には、固定面314に対向した位置に、両端部に係止爪315a,315aを有した係止溝315が、照明装置310の長手方向に連続して形成されている。
このようにして、照明装置310は、照明装置支持部323によって、照明装置310の軸周りの角度が位置決めされて支持されている。
図19に示すように、このようにしてブラケット320に支持された状態で、照明装置310は、照明装置本体311が、上方、かつ空間Sの幅方向中央側(第一のパネル部6Aの先端部6s側)に向けて照明光を発するようになっている。また、開口部313(平坦部312a)は、鉛直上方を向くようになっている。
これにより、空間Sにおいては、第一のパネル部6A、第二のパネル部6Bの湾曲部6q、第二平面部6rからなる、間仕切り装置1内の空間Sの上方を覆う天井面Tが明るく照らされ、いわゆる間接照明による照明光Wを得ることができる。
したがって、上部構造3において、少なくとも照明光Wが照射される部分は、なるべく明るい色彩、淡い色彩とするのが好ましい。空間S内を効果的に照明することができる。
そして、この開口部8を通して光や風が透過するので、間仕切り装置1の上方からの光や風等を遮るのを抑えることができる。したがって、間仕切り装置1を室内に設置した場合であっても、間仕切り装置1内の空間Sの照度不足を防ぎ、空気調和を効率的に行うことができる。
また、第一のパネル部6A、第二のパネル部6Bが湾曲部6qを備えるため、湾曲部6qを備えずに第一平面部6pの上端に直接第二平面部6rが設けられる構成に比較し、空間Sを圧迫感の少ない柔らかい印象とすることができる。
また、溝25が、第一のパネル部6Aおよび第二のパネル部6Bの先端部6sおよび側端部6tに沿って設けられ、溝25に、オプション部材が取付可能とされている。これにより、第一のパネル部6A、第二のパネル部6Bの先端部6sに、様々なオプション部材を取り付けることができる。
さらに、表皮材14は、溝25内で固定部材30により固定されるため、固定部材30がパネル体11の外周部に露出するのを抑えることができる。
これにより、パネル体11の外観を、柔軟な、有機的な印象とすることができる。
このようにして、表皮材14によって覆われた部分に凹部17が形成されるので、パネル体11の意匠性が高まる。
これにより、形成された凹部17は、クッション材13の角部16vが表皮材14によって圧縮方向に弾性変形している。このため、表皮材14が角部16vに突き当たった部分で角部16vの反発力によって押圧される。したがって、凹部17の形状が維持されるとともに、表皮材14がクッション材13の外表面13fに沿った方向で図4(b)中に矢印Tで示す方向に伸長され、表皮材14が弛むのを抑えることができる。
このようにして、意匠性に優れたパネル体11を低コストで提供することが可能となる。
これにより、パネル基材12の表面に凹凸形状を形成することができる。
クッション材13の大きさを、パネル基材12の表面の大きさよりも小さくすれば、クッション材13の外周縁部の角部16vによって、パネル基材12の表面に凹凸形状を形成することができる。この場合、凹凸形状を設計通りに形成するには、クッション材13を、パネル基材12の表面に対して正確に位置決めする必要がある。これに対し、クッション材13自体に、貫通孔16を形成すると、パネル基材12表面に沿ってクッション材13を配置するのみで、凹凸形状を正確に実現できる。これにより、凹凸形状のデザインの自由度が高まる。
これにより、上部構造3において、間仕切り装置1内の空間Sの上方を覆う天井面Tに向けて照明装置310から照明光Wを照射することができ、空間S内の明るさを確保することができる。
これにより、配線316が壁体4表面等に露出するのを抑え、美観を向上させることができる。しかも、溝25はパネル体11の上端面および側端面に沿っているので、間仕切り装置1の組立段階において、パネル体11の上端面および側端面に配線316を容易に配索させることができる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態においては、カバー部材80と、連結部材7と、挿入ブロック部73とを、ボルト78によって共締めする構成としたが、これに限らない。例えば、連結部材7と、挿入ブロック部73をボルトによって横方向に一体に締結し、カバー部材80の上下の平面部80a,80bを、別のボルトによって連結部材7に締結してもよい。
さらに、上記間仕切り装置1に限らず、床面上に立設された壁体4を備えた下部構造2と、下部構造2上に設けられた上部構造3と、を備え、上部構造3は、壁体4上から上方に向かって延出するとともに壁体4の一方の側に向けて延出するパネル部を備える構成であれば、上記したのと同様にして照明装置310を設けることが可能である。
また、照明装置310を取り付けるためのブラケット320の形状や構造、取付部位は、いかなる構成としてもよい。例えば、ブラケット320は、基端部320Fを溝25内に固定せず、下部構造2の壁体4を構成するパネル体11の上端面に固定する等してもよい。
さらに、照明装置310自体についても、壁体4上から壁体4の一方の側に延出した部分に向けて、下方から照明光Wを照射するのであれば、いかなる構成のものを用いてもよい。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
2 下部構造
3 上部構造
4 壁体
6A 第一のパネル部
6B 第二のパネル部
6s 先端部
6t 側端部
7 連結部材
8 開口部
11、11P、11Q,11R パネル体
11s 外周端部
12 パネル基材(基材)
13 クッション材(軟性材)
13e,14e 外周端部
13v 角部
14 表皮材
15 芯材
15a 外周端面
16 貫通孔
16v 角部
17 凹部(凹凸部)
18 ベースシート
20 フレーム
25 溝(ブラケット支持溝、収容溝)
70 接続部材
71 第一支持部
72 第二支持部
73 挿入ブロック部
80 カバー部材
300 チャンネル材
301 アーム
310 照明装置
311 照明装置本体
312 カバー
312a 平坦部
313 開口部
314 固定面
315 係止溝
315a,315a 係止爪
315b 底面
316 配線
320 ブラケット(オプション部材)
320B 基端部
321 傾斜部
322 切欠き部
323 照明装置支持部
331 直流・交流コンバータ
Claims (4)
- 床面上に立設され、互いに対向する少なくとも一対の壁体を備えた下部構造と、
前記下部構造上に設けられた上部構造と、を備え、
前記上部構造は、
互いに対向する前記一対の前記壁体のうちの一方の前記壁体上から上方に向かって延出するとともに他方の前記壁体側に向けて延出する第一のパネル部と、
他方の前記壁体上から上方に向かって延出するとともに前記第一のパネル部側に向けて延出し、前記第一のパネル部の先端部に対し、前記壁体どうしの対向方向に沿って間隔をあけて先端部が配置された第二のパネル部と、
前記第一のパネル部の先端部と前記第二のパネル部の先端部とを連結する連結部材と、を備え、
前記第一のパネル部および前記第二のパネル部は、それぞれ、
パネル状の基材と、
前記基材の側端面の少なくとも一部に沿って設けられ、前記基材の内方に向けて凹んだ溝と、を備えていることを特徴とする間仕切り装置。 - 前記連結部材が、前記溝内に固定された接続部材を介して、前記基材に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の間仕切り装置。
- 前記溝が、前記第一のパネル部および前記第二のパネル部の先端面に沿って設けられ、
前記溝に、オプション部材が取付可能とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の間仕切り装置。 - 前記基材の少なくとも一面側を覆い、外周端部が前記基材の外周縁部で前記溝の内側に巻き込まれた表皮材をさらに備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の間仕切り装置。
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