JP6436556B2 - 間仕切り装置、什器システム - Google Patents

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Description

本発明は、間仕切り装置およびそれを備えた什器システムに関する。
オフィスや公共施設、商業施設等の空間においては、施設内に形成された大空間の一部を小空間に区画することによって、空間利用における自由度を高めることが求められている。そこで、例えば特許文献1、2に示すように、空間内に、間仕切り装置(パーティション)を設けることが広く行われている。間仕切り装置を設けることにより周囲からの視線や音をある程度遮ることができる。この間仕切り装置により空間の一部を仕切り、各執務者の固有スペースを設けたり、打合わせ等のためのスペースを設けることができる。
間仕切り装置に各種のオプション部材を付加したり他の物品と連結する場合、オプション部材や物品を間仕切り装置に係止させるための係止構造が必要となる。
そこで、特許文献3、4には、間仕切り装置において、パネルの表面に、オプション部材を係止するための係合溝が設けられた係止構造が開示されている。
また、特許文献5には、間仕切り装置の支持支柱に設けられた係止スリットに、取付金具のフックを係止させることによって、天板を支持する脚本体(オプション部材)を取り付ける係止構造が開示されている。
特開2002−138604号公報 特許第4750264号公報 特許第4518972号公報 特許第4598539号公報 特許第3799131号公報
しかしながら、特許文献3〜5に示すような構成においては、間仕切り装置を構成するパネル体の表面に、係合溝や、係止スリットが設けられた支持支柱が露出する。このため、間仕切り装置の美観が損なわれるという問題がある。
また、間仕切り装置を構成するパネル体に係合溝や支持支柱を備えるために、パネル体の重量の増加、構造の複雑化、製造工数・製造コストの増大等の問題が生じる。
そこでなされた本発明の目的は、物品等を取り付けることのできる物品部材取付部材を備えつつも、美観が損なわれるのを抑えるとともに、間仕切り装置の軽量化、構造の簡易化、コスト低減を図ることのできる間仕切り装置、什器システムを提供することである。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明の間仕切り装置は、パネル状の基材と、該基材の少なくとも一面側及び前記基材の外周縁部を覆う表皮材と、を有し、前記基材の外周端部の少なくとも一部に沿って、該基材の内方に向けて凹んだ溝が設けられた複数枚のパネル体と、前記溝どうしを対向させて互いに隣接配置された二枚の前記パネル体の間に設けられ、物品が取付可能な物品取付部材と、前記基材と前記表皮材との間に設けられた軟性材と、を備え、二枚の前記パネル体は、前記基材の外周縁部を覆う前記表皮材どうしが互いに突き当てられるように配置され、前記物品取付部材は、前記パネル体の前記溝に沿った方向に延び、該溝内に配置された杆体と、前記杆体から延出し、互いに隣接する二枚の前記パネル体の間から前記基材の少なくとも一面側の外方に突出し、前記物品を支持する支持ブラケットと、を備え、前記表皮材の外周端部は、前記基材の外周縁部で前記溝の内側に巻き込まれていて、前記軟性材の外周端部が、前記表皮材とともに、前記基材の外周縁部で前記溝の内側に巻き込まれていることを特徴とする。
このような間仕切り装置においては、物品取付部材の杆体が、互いに隣接する一方のパネル体の溝と他方のパネル体の溝とに嵌め込まれる。これにより、互いに隣接する二枚のパネル体の間隙から杆体が露出するのを最小限に抑えることができる。そして、この杆体から延出する支持ブラケットで物品を支持することで、オプション部材やその他の物品等を間仕切り装置に取り付けることが可能となる。
このようにして、パネル体の表面に、オプション部材やその他の物品を取り付けるための係合溝や、係止スリットが設けられた支持支柱を備える必要がなくなる。
また、物品取付部材がパネル体とは別体であるため、パネル体自体を軽量で簡易な構成とすることができる。
また、これにより、表皮材が、パネル体の外周部において、基材の外周縁部を回り込んで溝の内側に巻き込まれているため、パネル体の外周部は、基材が露出することなく、表皮材で覆われることになる。これにより、間仕切り装置の外観が、柔軟な印象となる。
また、これにより、間仕切り装置の外観が、さらに柔軟な印象となる。
また、このように、表皮材だけでなく、表皮材によって覆われる軟性材も、基材の外周縁部を回り込んで溝の内側に巻き込まれているので、パネル体の外周部が、より柔軟な印象の外観となる。
本発明の間仕切り装置は、互いに隣接する二枚の前記パネル体どうしが、前記溝に嵌め込まれた前記物品取付部材の前記杆体を介して連結されているようにしてもよい。
これにより、二枚のパネル体の外周端部どうしを強固に連結することができる。
本発明の什器システムは、上記したような間仕切り装置と、前記間仕切り装置の前記パネル体に沿って設けられる什器と、を備え、前記什器の一部が前記ブラケットに支持されていることを特徴とする。
このような什器システムによれば、係合溝や、係止スリットが設けられた支持支柱を備えることなく、間仕切り装置と什器とを連結することができる。
本発明によれば、物品等を取り付けることのできる物品部材取付部材を備えつつも、美観が損なわれるのを抑えるとともに、間仕切り装置の軽量化、構造の簡易化、コスト低減を図ることが可能となる。
本実施形態における什器システムを示す斜視図である。 什器システムの平面図である。 什器システムの側断面図である。 本実施形態におけるパネル体の構成を示す斜視展開図である。 パネル体の板厚方向中間部における半断面図である。 パネル体の端部を示す上面図である。 パネル体の直線部の構造を示す断面図である。 パネル体のコーナー部の構造を示す断面図である。 パネル基材の表面に沿って設けられたクッション材を示す断面図であり、(a)は表皮材を非装着の状態におけるクッション材の断面図、(b)は表皮材を装着した状態におけるクッション材の断面図である。 パネル体の下部の角部に設けられた支持脚、およびパネル体どうしの下部における連結構造の一例を示す斜視図である。 パネル体どうしの下部における連結構造を示す断面図である。 パネル体どうしの上部における連結構造の一例を示す斜視図である。 天板の前部とパネル体との連結部分の構造を示す立断面図である。 天板の後部とパネル体との連結部分の構造を示す平断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明による間仕切り装置、什器システムを実施するための形態を説明する。しかし、本発明はこの実施形態のみに限定されるものではない。
図1は、本実施形態における什器システム1を示す斜視図である。図2は、什器システム1の平面図、図3は、什器システム1の側断面図である。
(什器システム)
図1〜図3に示すように、什器システム1は、間仕切り装置2と、間仕切り装置2に沿って設けられるデスク(什器)3と、を備えている。
(間仕切り装置)
間仕切り装置2は、複数枚のパネル体11を、デスク3の天板(物品)300の外周端部に沿って配置したものである。互いに隣接するパネル体11どうしは連結されている。また、図2、図3に示すように、間仕切り装置2は、天板300の外周端部に沿った方向において互いに隣接するパネル体11、11どうしの連結部分に設けられた天板取付部材(物品取付部材)311によって、デスク3の天板300を支持している。
(パネル体)
図4は、本実施形態におけるパネル体11の構成を示す斜視展開図である。図5は、パネル体11の板厚方向中間部における半断面図である。図6は、パネル体11の端部を示す上面図である。図7は、パネル体11の直線部の構造を示す断面図である。図8は、パネル体11のコーナー部の構造を示す断面図である。
図4に示すように、間仕切り装置2を構成する各パネル体11は、パネル基材(基材)12と、パネル基材12の両面に沿って設けられたクッション材(軟性材)13と、パネル基材12およびクッション材13を覆う表皮材14と、固定部材30と、を備えている。
パネル体11は、設置する什器の形状等に沿って、平面板状、あるいは平面視または側面視したときに、中間部で折曲または湾曲した略L字状、あるいは全体が湾曲した平面視略C字状等とすることができる。以下においては、パネル体11が平面板状であるものとして説明を行う。
(パネル基材)
パネル基材12は、パネル状の芯材15と、芯材15の外周部に沿って設けられたフレーム20と、芯材15およびフレーム20の両面を覆うように設けられたベースシート18と、を備えている。
芯材15は、例えば紙系材料、樹脂系材料、木質系材料等から形成されている。この芯材15は、なるべく軽量とするのが好ましい。そこで、本実施形態では、芯材15は、紙系材料から形成され、板厚方向に貫通する孔15hが多数並設された、例えば断面六角形状の孔15hが複数千鳥状に組み合わされたハニカム構造とされている。
(フレーム)
図4、図5に示すように、この芯材15の外周部には、フレーム20が設けられている。フレーム20は、芯材15の四辺に沿って設けられた枠材21A,21B,21C,21Dを備えている。各枠材21A,21B,21D,21Dは、金属系材料、樹脂系材料等から形成されている。
枠材21A,21Bは、芯材15において互いに対向する2辺に沿って上下方向に延在し、パネル体11の幅方向両側に設けられている。枠材21C,21Dは、枠材21A,21Bに直交して横方向に延在し、パネル体11の上下方向両側に設けられている。これら枠材21A,21Bと枠材21C,21Dとは、L字状のブラケット22を介し、ボルト23、あるいは溶接、接着等によって接合されている。これら枠材21A,21B,21C,21Dによって、全体として矩形状をなしたフレーム20が形成されている。
図6〜図8に示すように、各枠材21A,21B,21C,21Dは、フレーム20の内周側の芯材15の外周端面15aに対向する基部21eと、基部21eの幅方向両側からそれぞれフレーム20の外周側に向けて立ち上がる側壁部21fと、からなる、断面略U字状に形成されている。これにより、基部21eと、両側の側壁部21f,21fとに囲まれた部分は、溝25とされている。
このようにして、パネル基材12は、その外周端部に沿って連続し、パネル基材12の内方に向けて凹んだ溝25を有している。
ここで、図5に示すように、L字状のブラケット22は、枠材21Aまたは21Bに沿って枠材21Aまたは21Bの端部に設けられる第一プレート部22aと、第一プレート部22aに直交し、枠材21Cまたは21Dに沿って枠材21Cまたは21Dの端部に設けられる第二プレート部22bと、第一プレート部22aおよび第二プレート部22bに沿ってL字状のブラケット22の屈曲方向内側に設けられたリブ部22cとが一体に形成されている。
L字状のブラケット22の第一プレート部22a、第二プレート部22bには、雌ネジ部29が形成されている。またブラケット22の第一プレート部22aに沿う枠材21Aまたは21Bの基部21eと、第二プレート部22bに沿う枠材21Cまたは21Dの基部21eには、それぞれ、雌ネジ部29に対向した位置に、貫通孔28が形成されている。これら雌ネジ部29および貫通孔28は、後に例示する各種のオプション部材を取り付けるオプション部材取付部である。
リブ部22cは、第一プレート部22aおよび第二プレート部22bから、第一プレート部22aおよび第二プレート部22bに直交して、パネル体11の内周側に向けて突出形成されている。このリブ部22cは、第一プレート部22aおよび第二プレート部22bの幅方向両側、つまり、パネル体11の一面側と他面側とにそれぞれ形成されている。このリブ部22cは、第一プレート部22aおよび第二プレート部22bの曲げ強度を高める補強部材として機能するだけでなく、芯材15の角部の押さえ部材としても機能することができる。すなわち、パネル基材12の一面側と他面側にそれぞれ設けられたリブ部22cの間に芯材15が挟み込まれる。パネル基材12においては、四隅にこのようなブラケット22が設けられることにより、芯材15をフレーム20の内側に保持できるようになっている。
なおここで、図4では、平面板状のパネル体11の例を示したが、パネル体11を平面視または側面視した状態で略L字状、略C字状等とする場合には、フレーム20の上下の枠材21C,21Dまたは左右の枠材21A,21Bを,パネル体11の形状に合わせて折曲または湾曲させる。
図7、図8に示すように、フレーム20および芯材15を覆うように、芯材15の両面には、シート状のベースシート18が設けられている。ベースシート18は、例えばボール紙等から形成されている。このベースシート18は、芯材15よりも外形寸法が大きく、その外周部18aがフレーム20の表面20fに接着剤等により接着されている。
(クッション材)
クッション材13は、パネル基材12の表面を形成するベースシート18に沿って設けられている。クッション材13は、ベースシート18を介して、芯材15の全体を覆うように設けられている。さらに、クッション材13は、その外周端部13sが、フレーム20を構成する各枠材21A,21B,21C,21Dの側壁部21fを覆うように設けられている。つまり、クッション材13は、芯材15およびフレーム20を覆うように設けられている。
このクッション材13は、柔軟性および弾性を有した材料、例えば発泡ウレタン材等から形成されている。
図9は、パネル基材12の表面に沿って設けられたクッション材13を示す断面図であり、(a)は表皮材14を非装着の状態におけるクッション材13の断面図、(b)は表皮材14を装着した状態におけるクッション材13の断面図である。
図4に示すように、クッション材13には、複数の貫通孔16が形成されている。貫通孔16は、例えば、上下方向を長軸方向とした長円形状とされている。そして、クッション材13の外表面13fには、複数の貫通孔16が、上下方向および上下方向に直交する横方向に、間隔を空けて配列されている。
図7、図9に示すように、各貫通孔16は、クッション材13においてパネル基材12とは反対側を向く外表面13fからパネル基材12側に対向する対向面13gまで、クッション材13の厚さ方向に貫通して形成されている。図9(a)に示すように、各貫通孔16は、その内周面16fが外表面13fと直交して形成されている。これにより、貫通孔16の周縁に角部16vが形成されている。
このような貫通孔16が形成されたクッション材13をパネル基材12の表面に設けることで、パネル基材12の表面に角部16vを有する凹凸形状が形成される。
(表皮材)
図7、図9に示すように、表皮材14は、クッション材13の全体を覆うよう設けられている。表皮材14は、クッション材13の外表面13fと、貫通孔16において外表面13fに直交する内周面16fと、貫通孔16の底部に露出するベースシート18の露出面18fとに沿うよう、接着されている。このようにして、表皮材14が、クッション材13に形成された複数の貫通孔16に沿うことで、パネル体11の表面には、複数の長円形状の(凹凸部)凹部17が形成されている。そして、各凹部17において、表皮材14は、貫通孔16を通して、パネル基材12の表面を形成するベースシート18に接着されている。
ここで、表皮材14は、例えばポリエステル等、弾性変形可能な材質で形成され、伸長した状態でクッション材13及びパネル基材12を覆っている。クッション材13は、外表面13f側の貫通孔16の周縁において外方に向けて凸となる角部16vが、表皮材14によって内方に向けて押圧される。これにより、クッション材13は、角部16vにおいて圧縮方向に弾性変形し、貫通孔16の角部16vは、円弧状断面とされている。
また、図7、図8に示すように、クッション材13および表皮材14は、パネル基材12よりも大きな外形寸法を有している。そして、クッション材13および表皮材14は、その外周端部13e,14eが、パネル基材12の外周縁部、つまり各枠材21A,21B,21C,21Dの側壁部21fを回り込んで、溝25内側に巻き込まれている。このクッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eが、各枠材21A,21B,21C,21Dの側壁部21fを回り込む部分で、クッション材13が表皮材14によって圧縮される。これにより、パネル体11は、外周端部11sに向かうにしたがって、その厚みが漸次小さくするように形成されている。また、パネル体11は、外周端部11sにおいてクッション材13および表皮材14が各枠材21A,21B,21C,21Dの側壁部21fを回り込む部分で、丸く円弧状に形成されている。
これらクッション材13及び表皮材14が、表皮構造を構成している。
(固定部材)
固定部材30は、溝25に嵌め込まれている。固定部材30は、溝25内側に巻き込まれたクッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eを、溝25の内周面と固定部材30の外周面との間に挟み込んでいる。これにより、クッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eをフレーム20の側壁部21fに固定している。
ここで、図4に示すように、固定部材30は、矩形状のパネル基材12の外周部の直線部分12Sに配置される直線部固定部材30Sと、矩形状のパネル基材12の外周部のコーナー部12Cに配置されるコーナー部固定部材30Cと、を備えている。
図7に示すように、直線部固定部材30Sは、直線部固定部材30Sが連続する方向に直交する断面形状が、互いに平行に位置する側部プレート部31,31と、側部プレート部31,31どうしを一体に連結する連結プレート部32と、を備えている。
側部プレート部31,31は、フレーム20の溝25を形成する側壁部21fとの間に、クッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eを挟み込む。このため、側部プレート部31,31の間隔は、溝25の側壁部21f,21fの間隔よりも所定寸法小さく形成されている。これら側部プレート部31,31は、直線部固定部材30Sを溝25内に嵌め込んだときに、先端部31a,31aが溝25の基部21eに突き当たるよう形成されている。
連結プレート部32は、側部プレート部31,31の先端部31a,31aよりも、溝25の基部21eから離間する方向にオフセットして形成されている。これにより、直線部固定部材30Sは、側部プレート部31,31と連結プレート部32とにより、断面略H字状をなしている。そして、直線部固定部材30Sは、溝25内に嵌め込んだ状態で、側部プレート部31,31の先端部31a,31a側と、連結プレート部32と、溝25の基部21eとに囲まれた部分に、空間S1が形成されるようになっている。この空間S1は、溝25内に巻き込まれたクッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eの余剰部、すなわち外周端部13e,14eのうちフレーム20の基部21eに突き当たった部分よりも先端部分(不図示)を収容できる収容空間として機能する。
また、側部プレート部31,31において、溝25の側壁部21f,21fに対向する側には、突起33,33が形成されている。この突起33,33は、側部プレート部31,31と側壁部21f,21fとの間に挟み込まれたクッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eに食い込むようになっている。これにより、直線部固定部材30Sは、クッション材13および表皮材14が溝25から抜け出ることを防止している。
さらに、側部プレート部31,31において、連結プレート部32よりも溝25の基部21eから離間する側には、側部プレート部31,31から内方に向けて突出する突条34,34が形成されている。そして、これら突条34,34と、側部プレート部31,31と、連結プレート部32とに囲まれて、オプション部材取付部として保持溝35が形成されている。
図5に示すように、パネル体11の上部のコーナー部に配置されるコーナー部固定部材30Cは、上下方向に延びる第一直線状部38Aと、第一直線状部38Aの上端から屈曲して横方向に延びる第二直線状部38Bとから、略L字状に形成されている。
第一直線状部38Aは、上下方向に延びる枠材21Aまたは枠材21Bの上端部において溝25内に嵌め込まれる。第二直線状部38Bは、第一直線状部38Aの一端から連続して形成され、横方向に延びる枠材21Cまたは枠材21Dの両端部において溝25内に嵌め込まれる。
図8に示すように、第一直線状部38A、第二直線状部38Bは、それぞれが連続する方向に直交する断面形状が、互いに平行に位置する側部プレート部36,36と、側部プレート部36,36どうしを一体に連結する連結プレート部37と、を備えている。
側部プレート部36,36は、フレーム20の溝25を形成する側壁部21f,21fとの間に、クッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eを挟み込む。このため、側部プレート部36,36の間隔は、溝25の側壁部21f,21fの間隔よりも所定寸法小さく形成されている。これら側部プレート部36,36は、コーナー部固定部材30Cを溝25内に嵌め込んだときに、先端部36a,36aが溝25の基部21eに突き当たるよう形成されている。
ここで、側部プレート部36,36において、溝25の側壁部21f,21fに対向する側に、凸部36t,36tが形成されている。この凸部36t,36tは、側部プレート部31,31と側壁部21f,21fとの間にクッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eを挟み込むようになっている。
連結プレート部37は、側部プレート部36,36の先端部36a,36aよりも、溝25の基部21eから離間する方向にオフセットして形成されている。これにより、コーナー部固定部材30Cは、側部プレート部36,36と連結プレート部37により、断面略H字状をなしている。そして、直線部固定部材30Sは、溝25内に嵌め込んだ状態で、側部プレート部36,36の先端部36a,36a側と、連結プレート部37と、溝25の基部21eとに囲まれた部分に、空間S2が形成されるようになっている。この空間S2は、溝25内に巻き込まれたクッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eの余剰部、すなわち外周端部13e,14eのうちフレーム20の基部21eに突き当たった部分よりも先端部分(不図示)を収容できる収容空間として機能する。なおここで、連結プレート部37は、直線部固定部材30Sにおける連結プレート部32よりも基部21eに近く、空間S2は、空間S1よりも小さく形成されている。
図5に示すように、このようなコーナー部固定部材30Cは、溝25に対し、コーナーキャップ40によって固定されている。コーナーキャップ40は、第一直線状部41Aと、第一直線状部41Aの一端に連続し、第一直線状部41Aに直交して延びる第二直線状部41Bとからなる略L字状をなしている。図8に示すように、これら第一直線状部41A,第二直線状部41Bは、コーナー部固定部材30Cの第一直線状部38A,第二直線状部38Bに対し、側部プレート部36,36との間に挿入され、連結プレート部37に突き当てられている。
そして、図5に示すように、第一直線状部41Aの下端部には、突起片43が下方に向けて突出形成されている。この突起片43が、直線部固定部材30Sの上端部において、連結プレート部32と突条34との間の保持溝35(図7参照)に挿入されている。
また、第二直線状部41Bには、ボルト45を挿入するボルト挿通孔44が形成されている。このボルト挿通孔44に挿通させたボルト45により、コーナーキャップ40と、コーナー部固定部材30C、枠材21C、ブラケット22の第二プレート部22bが一体に締結されている。
(支持脚)
上記したようなパネル体11の下部両端部のコーナー部には、それぞれ、支持脚50が取付可能とされている。この支持脚50は、床面に接地することで、パネル体11を床面上に立設させる。
支持脚50は、パネル基材12の下部端部12Pで溝25内に収容される下部支持部51と、下部支持部51の一端から上方に延び、パネル基材12の側部下端部12Qで溝25内に収容される側部支持部52と、下部支持部51よりも下方に延びる支持脚部53と、を一体に備えている。
下部支持部51はフレーム20の下端部の溝25の底面を形成する基部21eに突き当てて固定されている。また、側部支持部52は、フレーム20の側端部の溝25の底面を形成する基部21eに突き当てて固定されている。
下部支持部51および側部支持部52には、ボルト48が挿通されるボルト挿通孔54が形成されている。このボルト挿通孔54に挿通されるボルト48は、雌ネジ部29および貫通孔28にねじ込まれるようになっている。これにより、支持脚50が、パネル体11に固定される。
支持脚部53は、下部支持部51よりも下方に延び、その下端部に、高さ調整ネジ49がねじ込み可能とされている。
(パネル体下部における連結)
図10は、パネル体11の下部の角部に設けられた支持脚50における連結構造の一例を示す斜視図である。図11は、パネル体11,11どうしの下部における連結構造を示す断面図である。
図10、図11に示すように、互いに隣接するパネル体11,11どうしは、下部どうしが以下のようにして連結されている。
支持脚50には、オプション部材として、隣接して配置される他のパネル体11と連結するための連結部材55の一端が係止可能とされている。このため、支持脚50には、下部支持部51よりも下方に膨出した膨出部56が一体に形成されている。
そして、この膨出部56には、パネル体11の厚さ方向に沿った支持脚50の中間部に、プレート状の連結部材55の一端が挿入可能なスリット57が形成されている。スリット57は、膨出部56において他方のパネル体11に隣接する側の側面56aおよび下面56bに開口している。
図11に示すように、スリット57の上部には、後述する連結部材55の突起部58Aが挿入される挿入凹部57aが、上方に向けて凹んで形成されている。そして、スリット57の上部において、膨出部56の側面56a側には、挿入凹部57aに隣接して、下方に向けて突出する突起部57bが形成されている。
また、膨出部56には、スリット57内に挿入された連結部材55を係止するための、係止孔56hが、パネル体11の厚さ方向に沿って貫通形成されている。
連結部材55は、両端部にそれぞれ貫通孔55hが形成されている。また、連結部材55の両端部には、それぞれ、上方に向けて突出する突起部58Aが形成されている。また、連結部材55には、両端部の突起部58A,58Aの間に、上方に向けて突出する中央突起部58Bが形成されている。そして、中央突起部58Bと、その両側の突起部58Aとの間には、下方に向けて凹となる係合凹部58Cが形成されている。
突起部57bおよび係合凹部58Cは、膨出部56の側面56a側、中央突起部58B側が、上下方向に延在する鉛直面57f、58fとされ、その反対側が、上方に行くにしたがい鉛直面57f、58fから離間する傾斜面57g、58gとされている。これにより、突起部57bおよび係合凹部58Cは、いずれも下方に行くにしたがいその幅寸法が漸次小さくなるテーパ状をなしている。
この係合凹部58Cに、スリット57の突起部57bが嵌め込まれることで、連結部材55と支持脚50とを、パネル体11,11が隣り合う方向において、容易に位置決めできるようになっている。
互いに隣接するパネル体11,11どうしを連結するには、貫通孔55hが形成された連結部材55の両端部を、支持脚50のスリット57に挿入する。連結部材55の両端部の係合凹部58Cに、それぞれ、両側のパネル体11に設けられた支持脚50の突起部57bを嵌め込む。ここで、突起部57bおよび係合凹部58Cは、いずれも下方に行くにしたがいその幅寸法が漸次小さくなるテーパ状をなしている。したがって、係合凹部58Cに突起部57bが挿入されることで、連結部材55と支持脚50とが、パネル体11,11が隣り合う方向において互いに位置決めされる。これにより、連結部材55に形成された両端部の貫通孔55hと、支持脚50の係止孔56hとが連通する。そこで、これら貫通孔55h及び係止孔56hに連結ボルト59を挿通・締結させる。これにより、連結部材55によって、パネル体11,11どうしが下端部で連結される。
(パネル体上部における連結)
図12は、パネル体11,11どうしの上部における連結構造の一例を示す斜視図である。
この図12に示すように、互いに隣接するパネル体11,11どうしは、それぞれの上端部どうしを、上部連結部材(連結部材)61によって連結することができる。
この上部連結部材61は、コーナーキャップ40に代えて、コーナー部固定部材30Cに取り付けられる。上部連結部材61の両端部61a,61aには、ボルト挿通孔62が形成されている。
また、上部連結部材61の中間部61bの下面側には、互いに隣接するパネル体11,11の上部に配置されたコーナー部固定部材30C.30Cの間隔を規制する間隔規制部63が下方に向けて突出形成されている。間隔規制部63が、互いに隣接するパネル体11,11の上部に配置されたコーナー部固定部材30C.30Cの間に挿入されることで、パネル体11,11どうしの間隔を規制することができる。
このような上部連結部材61によって、互いに隣接するパネル体11,11の上端部どうしを連結するには、以下のようにする。
まず、上部連結部材61を、互いに隣接するパネル体11,11の上部に配置されたコーナー部固定部材30C.30C上に載せる。このとき、上部連結部材61の両端部61a,61aの下面が、コーナー部固定部材30Cの第二直線状部38Bに対し、側部プレート部36,36との間に挿入され、連結プレート部37に突き当てられている。そして、間隔規制部63が、互いに隣接するパネル体11,11の上部に配置されたコーナー部固定部材30C.30Cの間に挿入されることで、パネル体11,11どうしの間隔を規制することができる。より具体的には、間隔規制部63の両側面63a,63aに、コーナー部固定部材30Cの第一直線状部38Aの連結プレート部37を突き当てることで、パネル体11,11どうしの間隔を適正に位置決めできる。この状態で、ボルト挿通孔62に挿通させたボルト64を、貫通孔28を通して雌ネジ部29に締結させることにより、上部連結部材61と、コーナー部固定部材30C、枠材21C(図5参照)、ブラケット22の第二プレート部22b(図5参照)を一体に固定する。これによって、互いに隣接するパネル体11,11の上端部どうしが連結される。
(デスク)
次に、デスク3とパネル体11との連結構造について説明する。
図1〜図3に示すように、デスク3は、上面に作業面を有した天板300と、天板300の前端側(デスク3の使用者が不図示のチェアに着座してデスク3に対面する側)において天板300を支持する支持脚302と、を備えている。
上記のような複数枚のパネル体11を備えた間仕切り装置2は、天板300の背面側300aおよび両側面300bを囲むように、平面視略コ字状に設けられている。そして、天板300は、間仕切り装置2に対し、後述のごとく連結されている。
(デスクとパネル体との連結構造)
図13は、天板300の前部とパネル体11との連結部分の構造を示す立断面図である。図14は、天板300の後部とパネル体11との連結部分の構造を示す平断面図である。
図2、図3に示すように、天板300の前端部に設けられた支持脚302は、上端部302aが天板300の下面に不図示のボルト303(図2参照)等により固定されている。支持脚302の下端部302bは床面に接地されている。
そして、図3、図13に示すように、支持脚302の下端部は、支持脚連結ブラケット(ブラケット)91を介してパネル体11の下部に固定されている。
支持脚連結ブラケット91は、溶接等により支持脚302の下端部の側面に一体に固定される固定部92と、固定部92の端部から延びる延長部93と、を有している。支持脚連結ブラケット91は、さらに、延長部93の上端部から水平方向に屈曲し、パネル体11の下端部に沿って配置される下端壁94と、下端壁94から上方に向かって延び、パネル基材12の溝25に設けられた直線部固定部材30Sの側部プレート部31に沿って延びる側壁部95と、側壁部95の上端から水平方向に延びる係止部96と、を有している。
係止部96には、貫通孔96Aが形成されている。この貫通孔96Aから挿通されたボルト97が、パネル体11の枠材21Dに固定された直線部固定部材30Sの保持溝35内に設けられ、雌ねじが形成されたベース部78に螺合されている。なお、このベース78は、直線部固定部材30Sの保持溝35に沿って任意の位置に移動可能である。つまり、これにより、支持脚302は、下端部の支持脚連結ブラケット81が、パネル体11の任意の位置で固定可能となっている。
このようにして、パネル体11の下部に固定された支持脚連結ブラケット91により、支持脚302が保持されている。そして、支持脚302の下端部は、パネル体11の任意の位置に移動可能であるので、パネル体11や天板300の前後方向の長さに応じて支持脚302の取付位置を変更することができる。
図2、図3、図14に示すように、天板300の背面側300aは、間仕切り装置2に設けられた天板取付部材311によってパネル体11に支持されている。
天板取付部材311は、間仕切り装置2において外周端部の溝25どうしを対向させて互いに隣接配置された互いに隣接する二つのパネル体11,11の連結部に設けられている。
ここで、図14に示すように、パネル体11,11同士の連結部分においては下部の連結部材55(図10、図11参照)および上部連結部材61(図12参照)を介して連結された状態で、パネル体11の端部、つまりパネル体11の表面の表皮材14どうしが互いに突き当たっている。
天板取付部材311は、パネル体11の外周端部に沿って上下方向に連続した断面角筒状の管状材(杆体)312と、管状材312から延出した支持ブラケット316と、を備えている。
管状材312は、パネル体11,11同士の連結部分において、互いに隣接する一方のパネル体11の溝25と他方のパネル体11の溝25とに沿った方向に延び、これらの溝25,25内に配置されている。例えば、隣接するパネル体11,11の溝25,25にそれぞれ設けられた直線部固定部材30Sの連結プレート部32および側部プレート部31,31の間に嵌め込まれている。
図3に示すように、管状材312には、その上端部と中間部とに、例えば樹脂等により形成されたスペーサ317が装着されている。図14に示すように、スペーサ317は、管状材312と、その両側のパネル体11,11の溝25,25との間にそれぞれ介装されている。
スペーサ317は、例えば、基部317aと、基部317aの両端部から直交して延出する側部317b、317bとからなる断面コ字状とされている。スペーサ317の基部317aは、溝25の底面と管状材312の側端面312aとに挟み込まれる。また、スペーサ317の側部317bは、溝25の側面と管状材312の前後面312bとに挟み込まれる。
このスペーサ317により、溝25内における管状材312のガタつきを抑えるとともに、管状材312を溝25の嵌め合いがきつくなっている。
このようにして、管状材312が、互いに隣接する一方のパネル体11の溝25と他方のパネル体11の溝25とに嵌め込まれることによって、パネル体11,11どうしを連結している。
図11に示すように、管状材312は、その下端部312bが、連結部材55の中央突起部58Bに連結されている。この連結部材55は、両側のパネル体11,11にそれぞれ設けられた支持脚50に連結されている。したがって、管状材312は、支持脚50を介して床面上に間接的に支持されている。
図2、図3、図14に示すように、支持ブラケット316は、突出部313と、支持板部314と、を一体に備えている。
突出部313は、管状材312から延出し、互いに隣接する二枚のパネル体11,11の連結部分の隙間を通して、パネル体11の表面に直交する方向(外方)に突出するよう管状材312と一体に設けられている。ここで、図14に示すように、パネル体11の外周部において、パネル基材12およびクッション材13を覆う表皮材14が、パネル基材12の外周縁部を回り込んで溝25の内側に巻き込まれている。これにより、互いに隣接する二枚のパネル体11,11の表面の表皮材14,14どうしが互いに突き当たっている。そして、支持ブラケット316の突出部313は、互いに突き当たった表皮材14,14の間から、パネル体11の表面に直交する方向に突出している。これにより、表皮材14、14によって、管状材312が露出しないようになっている。
支持板部314は、突出部313の上端から屈曲して水平方向に延び、天板300の下面に沿うよう設けられている。支持板部314には、物品が取付可能とされており、本実施形態では、ボルト315(図2参照)等によって天板300の下面に固定されている。
上述したような間仕切り装置2においては、天板取付部材311の管状材312が、互いに隣接する一方のパネル体11の溝25と他方のパネル体11の溝25とに嵌め込まれている。これにより、互いに隣接する二枚のパネル体11,11の間隙から管状材312が露出するのを最小限に抑えることができる。そして、この管状材312から延出する支持ブラケット316で物品を支持することで、オプション部材やその他の物品等を間仕切り装置2に取り付けることが可能となる。
このようにして、パネル体11の表面に、オプション部材やその他の物品を取り付けるための係合溝や、係止スリットが設けられた支持支柱を備える必要がなくなる。これによって、間仕切り装置2、什器システム1の美観が損なわれるのを防ぐことができる。さらに、間仕切り装置2の軽量化、構造の簡易化、コスト低減を図るが可能となる。
また、支持ブラケット316の突出部313は、互いに突き当たった表皮材14,14の間から突出している。これにより、互いに隣接するパネル材11,11の連結部分において、管状材312が露出しないようになっている。したがって、間仕切り装置2、什器システム1の美観がさらに高められている。
また、天板取付部材311がパネル体11とは別体である。したがって、パネル体11,11どうしの連結部分においても、天板取付部材311を用いない箇所においては、これを備える必要がない。これにより、パネル体11自体を軽量で簡易な構成とし、取扱いを容易に行うことができる。
さらに、管状材312の下端部が、支持脚50上に間接的に支持されている。これにより、支持ブラケット316で支持する天板300の荷重は、管状材312を介して支持脚50に伝達される。したがって、パネル体11自体で支持する天板300の荷重を軽減することができる。これにより、パネル体11の強度を下げ、軽量化、構成の簡易化を図ることができる。
さらに、互いに隣接する二枚のパネル体11,11どうしが、スペーサ317を備えて溝25に嵌め込まれた管状材312を介して連結された構成となっている。管状材312は、パネル体11の外周端部に沿って連続しているため、パネル体11,11どうしは、外周端部に沿った線状の領域で連結される。これにより、二枚のパネル体11,11の外周端部どうしを強固に連結することが可能となる。
さらに、上述したパネル体11によれば、パネル基材12およびクッション材13を覆う表皮材14が、パネル体11の外周部において、パネル基材12の外周縁部を回り込んで溝25の内側に巻き込まれている。このため、パネル体11の外周部は、パネル基材12が露出することなく、表皮材14で覆われることになる。
さらに、表皮材14は、溝25内で固定部材30により固定されるため、固定部材30がパネル体11の外周部に露出するのを抑えることができる。
これにより、パネル体11の外観を、柔軟な、有機的な印象とすることができる。
さらに、上述したパネル体11においては、クッション材13の外周端部13eが、表皮材14とともに、パネル基材12の外周縁部で溝25の内側に巻き込まれている。このように、表皮材14だけでなく、表皮材14によって覆われるクッション材13も、パネル基材12の外周縁部を回り込んで溝25の内側に巻き込まれているので、パネル体11の外周部が、より柔軟な印象の外観となる。
また、クッション材13は、貫通孔16によりパネル基材12の表面に凹凸形状を形成し、表皮材14は、パネル基材12およびクッション材13を覆うことで、凹凸形状に沿うことで凹部17を形成する。
このようにして、表皮材14によって覆われた部分に凹部17が形成されるので、パネル体11の意匠性が高まる。
加えて、クッション材13は、弾性を有してパネル基材12の表面に角部16vを有する凹凸形状を形成し、表皮材14は、角部16vを圧縮方向に弾性変形させてクッション材13およびパネル基材12を覆っている。
これにより、形成された凹部17は、クッション材13の角部16vが表皮材14によって圧縮方向に弾性変形している。このため、表皮材14が角部16vに突き当たった部分で角部16vの反発力によって押圧される。したがって、凹部17の形状が維持されるとともに、表皮材14がクッション材13の外表面13fに沿った方向で図9(b)中に矢印Tで示す方向に伸長され、表皮材14が弛むのを抑えることができる。
このようにして、意匠性に優れたパネル体11を低コストで提供することが可能となる。
また、クッション材13は、周縁に角部16vを有する貫通孔16が形成されている。
これにより、パネル基材12の表面に凹凸形状を形成することができる。
クッション材13の大きさを、パネル基材12の表面の大きさよりも小さくすれば、クッション材13の外周縁部の角部16vによって、パネル基材12の表面に凹凸形状を形成することができる。この場合、凹凸形状を設計通りに形成するには、クッション材13を、パネル基材12の表面に対して正確に位置決めする必要がある。これに対し、クッション材13自体に、貫通孔16を形成すると、パネル基材12表面に沿ってクッション材13を配置するのみで、凹凸形状を正確に実現できる。これにより、凹凸形状のデザインの自由度が高まる。
クッション材13は、周縁に角部16vを有する貫通孔16が形成されている。表皮材14は、貫通孔16を通してパネル基材12の表面であるベースシート18の露出面18fに直接接着されている。
これにより、クッション材13を貫通しない凹部によって凹凸形状を形成する場合に比較し、表皮材14によって覆われた部分に形成される凹部17が、段差の大きなダイナミックなものとなり、意匠性が高まる。
また、クッション材13は、一般的に、スポンジ状の多孔質材等によって形成される。このような場合、クッション材13と表皮材14との接触面積が小さく、接着強度が確保しにくい。これに対し、表皮材14が貫通孔16の内方でパネル基材12の表面に直接接着されることで、表皮材14とクッション材13とが面状に接着される。したがって、表皮材14がクッション材13に接着されている部分に比較し、表皮材14が強固に接着される。これによって、時間の経過とともに表皮材14が剥がれるのを防ぎ、形状を長期間にわたって安定して維持することができる。
さらに、表皮材14は、弾性変形可能な材質で形成され、伸長した状態でクッション材13及びパネル基材12を覆っている。
これにより、表皮材14が、張りのある状態となり、意匠性が高まる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態においては、パネル基材12の外周部の全周にわたって溝25を形成するものとしたが、これに限るものではなく、周方向の少なくとも一部に管状材312を嵌め込む溝25が形成されていれば良い。
また、管状材312を、連結部材55を介して支持脚50上に間接的に支持された構成としたが、これに限らない。管状材312を支持脚50に直接的に支持される構成としてもよい。さらに、管状材312は、支持脚50を介さずに床面に接地させ、床面に直接支持されているようにしてもよい。
また、互いに隣接する二枚のパネル体11,11どうしが、溝25に嵌め込まれたスペーサ317を備えた管状材312を介して連結された構成としたが、これに限らない。スペーサ317を備えない構成や、スペーサ317と溝25または管状材312とのクリアランスが大きい構成としてもよい。これらの構成の場合、互いに隣接する二枚のパネル体11,11どうしは、管状材312を介しては連結されず、連結部材55のみにより連結される構成となる。
上記実施形態では、デスク3の天板300の前端側を支持する支持脚302は、支持脚連結ブラケット91を介してパネル体11の下部に固定されているが、これに限らない。例えば、支持脚302は、パネル体11の下部に固定されず、単独で床面から立設されていてもよい。また、支持脚302は、その近傍にパネル体11,11の連結部分がある場合、パネル体11,11間に設けた管状材312に支持されていてもよい。
また、溝25内で表皮材14を固定する固定手段として、固定部材30を例に挙げたが、表皮材14を固定できるのであれば、他のいかなる構成としてもよい。例えば、固定部材30の断面形状、構造等については、何ら限定するものではない。さらには、表皮材14を、タッカーや接着等によって溝25内に固定するようにしてもよい。
上記実施形態では、軟性材として、弾性を有したクッション材13を例に挙げたが、軟性材は、弾性を有さず、少なくとも軟性を有していれば良い。
さらに、上記実施形態では、パネル基材12を、芯材15、フレーム20、およびベースシート18から形成したが、これに限るものではない。例えば、単体で所要の強度を確保できるのであれば、例えば、樹脂材料等からなるパネルをそのままパネル基材12とし、その外周部に溝25を形成するようにしてもよい。また、基材は、例えば、各種什器の外表面を構成する部材等とすることもできる。これにより、什器の表面に、凹凸部を形成し、意匠性を高めることが可能となる。
また、上記実施形態では、凹凸形状を形成する貫通孔16は、例えば、上下方向を長軸方向とした長円形状としたが、長円形以外の、円形、多角形状等、あるいは企業ロゴ等の他の形状としてもよい。
さらに、上記実施形態では、貫通孔16は、その内周面16fが外表面13fと直交することで、外周縁部に角部16vを形成したが、内周面16fが外表面13fとが傾斜して交差してもよい。
加えて、上記実施形態では、クッション材13および表皮材14の外周端部13e,14eが、パネル基材12を構成する各枠材21A,21B,21C,21Dの側壁部21fを回り込んで、溝25内に巻き込まれている。しかし、クッション材13を、パネル基材12の外周寸法よりも小さくして、表皮材14のみを溝25内に巻き込むようにしてもよい。
さらに、上記実施形態で示したような表皮構造は、パネル基材12の両面に形成するとは限らず、パネル基材12の一面側にのみ形成するようにしてもよい。
なお、上記実施形態では、クッション材13および表皮材14を備えるようにしたが、クッション材13および表皮材14は必須の構成ではない。
また、上記実施形態では、間仕切り装置2をデスク3の天板300に沿って設けるようにしたが、これに限るものではない。間仕切り装置2は、デスク3以外にも、テーブル、カウンター、棚等の各種什器に組み合わせて設けてもよい。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
1 什器システム
2 間仕切り装置
3 デスク(什器)
11 パネル体
11s 外周端部
12 パネル基材(基材)
13 クッション材(軟性材)
13e,14e 外周端部
14 表皮材
15 芯材
15a 外周端面
16 貫通孔
16v 角部
17 凹部(凹凸部)
18 ベースシート
20 フレーム
21A,21B,21C,21D 枠材
25 溝
50 支持脚
55 連結部材
58B 中央突起部
300 デスク天板(物品)
311 天板取付部材(物品取付部材)
312 管状材(杆体)
312b 下端部
316 支持ブラケット

Claims (3)

  1. パネル状の基材と、
    該基材の少なくとも一面側及び前記基材の外周縁部を覆う表皮材と、を有し、前記基材の外周端部の少なくとも一部に沿って、該基材の内方に向けて凹んだ溝が設けられた複数枚のパネル体と、
    前記溝どうしを対向させて互いに隣接配置された二枚の前記パネル体の間に設けられ、物品が取付可能な物品取付部材と、
    前記基材と前記表皮材との間に設けられた軟性材と、を備え、
    二枚の前記パネル体は、前記基材の外周縁部を覆う前記表皮材どうしが互いに突き当てられるように配置され、
    前記物品取付部材は、
    前記パネル体の前記溝に沿った方向に延び、該溝内に配置された杆体と、
    前記杆体から延出し、互いに隣接する二枚の前記パネル体の間から前記基材の少なくとも一面側の外方に突出し、前記物品を支持する支持ブラケットと、を備え
    前記表皮材の外周端部は、前記基材の外周縁部で前記溝の内側に巻き込まれていて、
    前記軟性材の外周端部が、前記表皮材とともに、前記基材の外周縁部で前記溝の内側に巻き込まれていることを特徴とする間仕切り装置。
  2. 互いに隣接する二枚の前記パネル体どうしが、前記溝に嵌め込まれた前記物品取付部材の前記杆体を介して連結されていることを特徴とする請求項に記載の間仕切り装置。
  3. 請求項1または2に記載の間仕切り装置と、
    前記間仕切り装置の前記パネル体に沿って設けられる什器と、を備え、
    前記什器の一部が前記支持ブラケットに支持されていることを特徴とする什器システム。
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