JP2015085787A - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】膨張完了時の下縁側をベルトラインより下方に位置させる場合にも、エアバッグを、窓に沿って円滑に展開させることができ、迅速に膨張させることが可能な頭部保護エアバッグ装置を提供する。【解決手段】エアバッグ20が、膨張完了時に、膨張遮蔽部21の下縁を、窓W1の下縁から構成されるベルトラインより下方に位置させる構成である。エアバッグ20が、下縁側を車外側に折り返した状態から、車外側に向かって巻くようにロール折りされて、膨張完了時の下縁側端末21cを、ロール折り部位53の最外周側に配置させるように折り畳まれるとともに、展開膨張時におけるロール折りの解消時、下縁側端末21cの内周側で展開するロール折り部位53の内周側部位52に追従せずに、内周側部位52の車内側の位置に配置される状態となる領域に、下縁側端末21cを配置させて、折り畳まれている。【選択図】図2

Description

本発明は、窓の車内側における上縁側に折り畳まれて収納されて、膨張完了時の上縁側を車両のボディ側に取り付けられる構成のエアバッグを、備え、エアバッグの膨張完了時の下縁側を、窓の下縁から構成されるベルトラインより下方に位置させた構成の頭部保護エアバッグ装置に関する。
従来、頭部保護エアバッグ装置としては、エアバッグを、下縁側から車外側に向かって巻くようなロール折りにより折り畳んで、窓の上縁側に収納させる構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。そして、エアバッグは、このロール折りを順次解くようにして、内部に膨張用ガスを流入させつつ膨張することから、窓の車内側に沿って折りを解消しつつ展開することとなり、窓と乗員の頭部との間の隙間が狭い場合にも、エアバッグを、この狭い隙間に進入させるように、円滑に膨張させることができた。
特開2004−114829公報
しかし、このような構成を、ロールオーバー時にも乗員の頭部拘束性能を確保するために、膨張完了時の下縁側を窓の下縁から構成されるベルトラインより下方に位置させた構成のエアバッグに、適用する場合、エアバッグが、ロール折りを解消しつつ展開する際に、下縁側の部位が、ベルトラインを構成して、窓より車内側に突出しているドアトリム等の部材と干渉して、円滑に膨張できない場合があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、膨張完了時の下縁側をベルトラインより下方に位置させる場合にも、エアバッグを、窓に沿って円滑に展開させることができ、迅速に膨張させることが可能な頭部保護エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る頭部保護エアバッグ装置は、窓の車内側における上縁側に折り畳まれて収納されて、膨張完了時の上縁側を車両のボディ側に取り付けられる構成のエアバッグを、備え、
エアバッグが、内部に膨張用ガスを流入させて窓の車内側を覆うように展開膨張する膨張遮蔽部を備えるとともに、膨張完了時に、膨張遮蔽部の下縁を、窓の下縁から構成されるベルトラインより下方に位置させるように、構成され、
エアバッグが、車外側に向かって巻くようなロール折りにより、折り畳まれて収納される構成の頭部保護エアバッグ装置であって、
エアバッグが、下縁側を車内側若しくは車外側に折り返した状態からロール折りされて、膨張完了時の下縁側端末を、ロール折り部位の最外周側に配置させるように折り畳まれるとともに、
展開膨張時におけるロール折りの解消時、下縁側端末の内周側で展開するロール折り部位の内周側部位に追従せずに、内周側部位の車内側の位置に配置される状態となる領域に、下縁側端末を配置させて、折り畳まれて収納されていることを特徴とする。
本発明の頭部保護エアバッグ装置では、エアバッグを、下縁側を車内側若しくは車外側に折り返した状態から車外側に向かって巻くようにロール折りしている。そして、エアバッグは、膨張完了時の下縁側端末を、車外側に向かって巻くように構成されるロール折り部位の最外周側であって、展開膨張時におけるロール折りの解消時、下縁側端末の内周側で展開するロール折り部位の内周側部位に追従せずに、内周側部位の車内側の位置に配置される状態となる領域に、配置させるように、折り畳まれていることから、この下縁側端末は、エアバッグの膨張初期に、折りを解くように展開するロール折り部位の内周側部位に追従せず、内周側部位が折りを略解消して展開した後に、折り返された状態を解消するように展開して、窓の車内側を覆うように、配置されることとなる。そのため、本発明の頭部保護エアバッグ装置では、エアバッグが、車外側に向かって巻くようなロール折りにより折り畳まれ、かつ、膨張完了時の下縁側端末(膨張遮蔽部の下縁)を、窓の下縁から構成されるベルトラインより下方に位置させるような構成であっても、エアバッグが、ロール折りを解消しつつ展開する際に、下縁側の部位が、ベルトラインを構成して、窓より車内側に突出しているドアトリム等の部材と干渉することを抑制でき、迅速に展開させることができて、円滑に膨張させることができる。また、本発明の頭部保護エアバッグ装置では、エアバッグを、車外側に向かって巻くようなロール折りにより折り畳んでいることから、エアバッグは、窓の車内側に沿って折りを解消しつつ展開することとなり、窓と乗員の頭部との間の隙間が狭い場合にも、エアバッグを、この狭い隙間に進入するように、展開させることができる。
したがって、本発明の頭部保護エアバッグ装置では、膨張完了時の下縁側をベルトラインより下方に位置させる場合にも、エアバッグを、窓に沿って円滑に展開させることができ、迅速に膨張させることができる。
また、頭部保護エアバッグ装置として、下縁側を車内側若しくは車外側に折り返した状態から車外側に向かって巻くようなロール折りにより、エアバッグを折り畳む際に、下縁側端末を、車両搭載時における車内外方向に沿った断面において、膨張完了時の上縁とロール折り部位の中心とを通る基準線と、展開膨張時におけるロール折りの解消時に下縁側端末の内周側で展開するロール折り部位の内周側部位の下端側と、の交点を超える位置に配置させるように、折り畳んで収納させる構成としてもよい。
このような構成の頭部保護エアバッグ装置においても、エアバッグが、膨張完了時の下縁側端末を、車外側に向かって巻くように構成されるロール折り部位の最外周側に配置させるとともに、車両搭載時における車内外方向に沿った断面において、膨張完了時の上縁とロール折り部位の中心とを通る基準線と、展開膨張時におけるロール折りの解消時に下縁側端末の内周側で展開するロール折り部位の内周側部位の下端側と、の交点を超える位置に、配置させるように、折り畳まれていることから、下縁側端末が、エアバッグの膨張初期において、折りを解くように展開するロール折り部位の内周側部位に追従せず、内周側部位の車内側に配置される状態を維持し、内周側部位が折りを略解消して展開した後に、折り返された状態を解消するように展開して、窓の車内側を覆うように、配置されることとなる。そのため、上記構成の頭部保護エアバッグ装置においても、エアバッグが、車外側に向かって巻くようなロール折りにより折り畳まれ、かつ、膨張完了時の下縁側端末(膨張遮蔽部の下縁)を、窓の下縁から構成されるベルトラインより下方に位置させるような構成であっても、エアバッグが、ロール折りを解消しつつ展開する際に、下縁側の部位が、ベルトラインを構成して、窓より車内側に突出しているドアトリム等の部材と干渉することを抑制でき、迅速に展開させることができて、円滑に膨張させることができる。また、上記構成の頭部保護エアバッグ装置においても、エアバッグを、車外側に向かって巻くようなロール折りにより折り畳んでいることから、エアバッグは、窓の車内側に沿って折りを解消しつつ展開することとなり、窓と乗員の頭部との間の隙間が狭い場合にも、エアバッグを、この狭い隙間に進入するように、展開させることができる。
したがって、上記構成の頭部保護エアバッグ装置においても、膨張完了時の下縁側をベルトラインより下方に位置させる場合にも、エアバッグを、窓に沿って円滑に展開させることができ、迅速に膨張させることができる。
また、上記構成の頭部保護エアバッグ装置において、下縁側端末を、ロール折り部位の中心を通って、基準線と略直交する直交基準線より上側に位置させるように構成すれば、下縁側端末が、エアバッグの膨張初期に、ロール折り部位の内周側部位の折りの解消に追従して展開することを、一層的確に抑制できて、好ましい。
さらに、頭部保護エアバッグ装置として、エアバッグを、下縁側を車内側若しくは車外側に折り返した状態から車外側に向かって巻くようなロール折りにより、折り畳み、下縁側端末を、ロール折り部位の最外周側に配置させつつ、車両搭載時における車内外方向に沿った断面において、ロール折り部位の中心を通る鉛直方向に略沿った鉛直基準線と、展開膨張時におけるロール折りの解消時に下縁側端末の内周側で展開するロール折り部位の内周側部位の下端側と、の交点を超える位置に配置させるように、エアバッグを折り畳んでもよく、さらには、この下縁側端末を、ロール折り部位の中心を通って、水平方向に略沿った水平基準線より上側に位置させる構成としてもよい。
さらにまた、上記構成の頭部保護エアバッグ装置において、エアバッグにおける膨張完了時の上縁側を、前後方向に略沿った折目を付けて蛇腹折りにより折り畳む構成とし、
下縁側端末を、蛇腹折り部位によって外周側を覆われる構成とすることが、好ましい。
頭部保護エアバッグ装置を上記構成とすれば、下縁側端末が、ロール折り部位の内周側部位の折りの解消に追従して展開することを、より一層的確に抑制でき、また、下縁側端末の車内側が、蛇腹折り部位により覆われて、露出しないことから、車両への搭載時に、下縁側端末がルーフヘッドライニング等の部材と干渉することも抑制できる。
本発明の一実施形態である頭部保護エアバッグ装置を車内側から見た概略正面図である。 図1のII−II部位の拡大断面図である。 実施形態の頭部保護エアバッグ装置で使用するエアバッグを、平らに展開した状態の正面図である。 図3のエアバッグを折り畳む過程を示す概略図である。 図3のエアバッグを折り畳んで形成される折り完了体の車内外方向に沿った断面図である。 実施形態の頭部保護エアバッグ装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態を車内側から見た概略正面図である。 実施形態の頭部保護エアバッグ装置において、エアバッグが膨張する過程を示す概略断面図である。 実施形態の頭部保護エアバッグ装置において、エアバッグが膨張する過程を示す概略断面図であり、図7の後の過程を示す。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mは、図1に示すように、2つの窓(サイドウィンド)W1,W2を有した二列シートタイプの車両Vに搭載されている。実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mは、エアバッグ20と、インフレーター14と、取付ブラケット11,16と、エアバッグカバー9と、を備えて構成されている。エアバッグ20は、図1に示すように、車両Vの車内側における窓W1,W2の上縁側において、フロントピラー部FPの下縁側から、ルーフサイドレール部RRの下縁側を経て、リヤピラー部RPの上方の領域まで、折り畳まれて収納されている。
エアバッグカバー9は、図1,2,7,8に示すように、フロントピラー部FPに配置されるフロントピラーガーニッシュ4と、ルーフサイドレール部RRに配置されるルーフヘッドライニング5と、のそれぞれの下縁から、構成されている。フロントピラーガーニッシュ4とルーフヘッドライニング5とは、合成樹脂製として、フロントピラー部FPとルーフサイドレール部RRとにおいて、それぞれ、ボディ1(車体)側のインナパネル2における車内側Iに、取付固定されている。また、エアバッグカバー9は、折り畳まれて収納されるエアバッグ20の車内側Iを覆って、展開膨張時のエアバッグ20を車内側下方へ突出可能とするために、エアバッグ20に押されて車内側Iに開き可能に構成されている(図7,8参照)。
インフレーター14は、エアバッグ20に膨張用ガスを供給するもので、図1に示すように、略円柱状のシリンダタイプとして、先端側に、膨張用ガスを吐出可能な図示しないガス吐出口を、配設させている。インフレーター14は、ガス吐出口付近を含めた先端側を、エアバッグ20の後述する接続口部28に挿入させ、接続口部28の外周側に配置されるクランプ15を用いて、エアバッグ20に対して連結されている。また、インフレーター14は、インフレーター14を保持する取付ブラケット16と、取付ブラケット16をボディ1側のインナパネル2に固定するためのボルト17と、を利用して、インナパネル2においてセンターピラー部CPの上方となる位置に、取り付けられている(図1参照)。インフレーター14は、図示しないリード線を介して、車両の図示しない制御装置と電気的に接続されており、制御装置が、車両Vの側面衝突を検知した際に、制御装置からの作動信号を入力させて、作動するように構成されている。
各取付ブラケット11は、2枚の板金製のプレートから構成されるもので、エアバッグ20の後述する各取付部38を表裏から挟むようにして、各取付部38に取り付けられ、ボルト12を利用して、各取付部38を、ボディ1側のインナパネル2に取付固定している(図2参照)。
エアバッグ20は、図1の二点鎖線及び図6に示すように、インフレーター14からの膨張用ガスを内部に流入させて、折り畳み状態から展開して、窓W1,W2や、窓W1,W2の間に配置されるセンターピラー部CPのピラーガーニッシュ6、及び、窓W2の後側に配置されるリヤピラー部RPのピラーガーニッシュ7の車内側を覆うように、展開膨張する構成とされている。エアバッグ20は、図3に示すように、膨張完了時に窓W1,W2の車内側を覆うように配置される膨張遮蔽部21と、膨張遮蔽部21の上縁21a側をボディ1側のインナパネル2に取り付ける複数の取付部38と、を備えている。膨張遮蔽部21は、エアバッグ20の膨張完了時に、窓W1からセンターピラー部CP,窓W2を経て、リヤピラー部RPの前側にかけての車内側を覆い可能に、膨張完了形状を、長手方向を前後方向に略沿わせた略長方形板状とされるもので、図6に示すように、膨張完了時の下縁21bを、窓W1,W2の下縁から構成されるベルトラインBLよりも下方に位置させるように、上下の幅寸法を設定されている。
膨張遮蔽部21は、実施形態の場合、図3に示すように、インフレーター14から吐出される膨張用ガスを流入させて膨張する主膨張部22と、主膨張部22と連通されて主膨張部22の膨張完了後に膨張を完了させる前側副膨張部23,後側副膨張部24と、を備えている。実施形態の場合、膨張遮蔽部21は、主膨張部22、前側副膨張部23、及び、後側副膨張部24を、区画する区画結合部40,41,42,43や厚さ規制部44の僅かな領域を除いて略全面にわたって内部に膨張用ガスGを流入させて膨張するように、構成されている。
実施形態の場合、エアバッグ20は、ポリアミド糸やポリエステル糸等を織成して形成される織布の表面に、ガス漏れ防止用のコーティング剤を塗布させた2枚のコート布を、縫合糸を用いて縫着させることにより、製造されている。そして、エアバッグ20は、図3に示すように、膨張完了時に車内側Iに位置する車内側壁部26aと車外側Oに位置する車外側壁部26bとを離すようにしてインフレーター14からの膨張用ガスGを内部に流入させて膨張するガス流入部26と、膨張用ガスを流入させない非流入部36と、から構成されている。
ガス流入部26は、膨張遮蔽部21において主膨張部22を構成するガス案内流路27、接続口部28、前席用保護部29、及び、後席用保護部30と、前側副膨張部23と、後側副膨張部24と、主膨張部22と各前側副膨張部23,後側副膨張部24とを連通させる連通部32,33と、を備えて構成されている。
ガス案内流路27は、膨張遮蔽部21の上縁21a側において、前後方向に略沿って延びる略棒状として、主膨張部22の領域の前後の略全域にわたって配設されている。このガス案内流路27は、インフレーター14から吐出される膨張用ガスGを、ガス案内流路27の下方に配置される前席用保護部29及び後席用保護部30に案内するように、構成されている。実施形態の場合、ガス案内流路27の前後の略中央(膨張遮蔽部21の前後の略中央からやや後方にずれた位置)には、インフレーター14と接続される接続口部28が、ガス案内流路27と連通されて、ガス案内流路27から上方に突出するように、配設されている。実施形態の場合、接続口部28は、ガス案内流路27に対して後上がりに傾斜して形成されて、後端28a側を、インフレーター14を挿入可能に開口させている。そして、接続口部28は、内部にインフレーター14を挿入させた状態で、外周側にクランプ15を嵌めることにより、インフレーター14に連結されることとなる。
前席用保護部29は、図6に示すように、膨張完了時に前席の側方に配置されるもので、側面衝突時においてエアバッグ20が膨張を完了させた際に、前席に着座した乗員の頭部を保護するための部位である。実施形態の場合、前席用保護部29は、エアバッグ20の膨張完了時に、下端をベルトラインBLの近傍であって、ベルトラインBLより上方に位置させるように、構成されている(図6参照)。後席用保護部30は、膨張完了時に後席の側方に配置されるもので、側面衝突時においてエアバッグ20が膨張を完了させた際に、後席に着座した乗員の頭部を保護するための部位である。後席用保護部30は、図6に示すように、エアバッグ20の膨張完了時に、ベルトラインBLよりも下方に延びる部位を備えている。
前側副膨張部23は、前席用保護部29の前側に隣接して配置されるもので、図6に示すように、膨張完了時に、ベルトラインBLよりも下方に延びるように構成され、このベルトラインBLよりも下方に位置している下端側部位23aを、前席用保護部29よりも下方に位置させて、前席用保護部29の前側の下方に延ばすように、構成されている。前側副膨張部23は、実施形態の場合、後上端側に開口される連通部32により、ガス案内流路27と連通されている。この連通部32は、開口幅寸法を小さく設定されて、前席用保護部29よりも膨張用ガスの流入開始を遅らせるように、構成されている。
後側副膨張部24は、図3に示すように、主膨張部22において前席用保護部29と後席用保護部30との間となるガス案内流路27の下側の領域を埋めるように、配置されている。後側副膨張部24は、図6に示すように、エアバッグ20の膨張完了時に、ベルトラインBLよりも下方に延びる部位を備えている。後側副膨張部24は、実施形態の場合、後下端側に開口される連通部33により、後席用保護部30と連通されている。この連通部33も、連通部32と同様に、開口幅寸法を小さく設定されて、後席用保護部30よりも膨張用ガスの流入開始を遅らせるように、構成されている。
実施形態のエアバッグ20(膨張遮蔽部21)では、膨張完了時に、上述したごとく、窓W1の前側の領域の車内側を覆うように配置される前側副膨張部23と、窓W2の車内側を覆うように配置される後席用保護部30及び後側副膨張部24と、が、下端をベルトラインBLより下方に位置させるように、構成されている。また、実施形態では、エアバッグ20は、平らに展開した外形形状を、長手方向を前後方向に略沿わせた略長方形状とされており、前席用保護部29の下方には、後述する周縁結合部37の下側を構成している余肉の部位が、下方へ大きく延びるように配置されている。すなわち、実施形態のエアバッグ20では、膨張完了時に、膨張遮蔽部21の下縁21bを、前後の略全域にわたって、ベルトラインBLより下方に位置させるように、構成されている(図6参照)。
非流入部36は、ガス流入部26の外周縁を構成する周縁結合部37と、エアバッグ20をインナパネル2に取り付ける取付部38と、ガス流入部26の領域内に配置される区画結合部40,41,42,43及び厚さ規制部44と、を備えている。なお、周縁結合部37、区画結合部40,41,42,43、及び、厚さ規制部44は、実施形態の場合、縫合糸を用いて車内側壁部26aと車外側壁部26bとを縫着させる縫合部位から構成されているが、この縫合部位には、図示しないが、縫目からのガス漏れを防止するシール剤が、全周にわたって塗布されている。
周縁結合部37は、接続口部28の後端28a側を除いて、ガス流入部26の周囲を全周にわたって囲むように、配置されている。取付部38は、膨張遮蔽部21の上縁21a側を、車両Vのボディ1側のインナパネル2に取り付けるための部位であり、前後方向に沿って複数個(実施形態の場合、5個)配置されている。各取付部38には、ボルト12を挿通可能な取付孔(図符号省略)が、形成されている。
区画結合部40は、前側副膨張部23と前席用保護部29とを区画するように、周縁結合部37における下縁側の部位から湾曲しつつ上方に延びるような略棒状として、構成されている。この区画結合部40は、先端を、後述する区画結合部42よりも上方に突出させるように、形成されている(図3参照)。区画結合部41は、前席用保護部29と後側副膨張部24とを区画するように、周縁結合部37における下縁側の部位から上方に延びるような略棒状として、構成されている。この区画結合部41は、上下の中央付近に、前席用保護部29の領域内に進入するように前方に延びる枝部41aを備えている。この枝部41aは、前席用保護部29の厚さを規制するために、配置されている。区画結合部42は、ガス案内流路27の下縁側を構成し、かつ、後側副膨張部24をガス案内流路27と区画するように、区画結合部41の上端から前後に延びて、形成されている。区画結合部42の後端側には、上下方向に略沿って下方に延びるように形成される延設部42aが、配置されている。この延設部42aは、後側副膨張部24と後席用保護部30とを区画する部位である。また、区画結合部42の前端側には、前席用保護部29の厚さを規制するように、略円形の円形区画部42bが、配置されている。区画結合部43は、ガス案内流路27の前端側(連通部32の後方)であって、前席用保護部29の前後の中央よりやや前方となる位置において、周縁結合部37における上縁側の部位から、前下方に向かって延びるような傾斜した略棒状として、構成されている。この区画結合部43は、先端を、前側に配置される区画結合部40の先端と略同一の高さとなる位置に配置させるように、構成されている。この区画結合部43は、主膨張部22の膨張時に、連通部32側(前側副膨張部23側)に多量の膨張用ガスが流れるのを抑制するために、配置されている。厚さ規制部44は、外形形状を略楕円形状として、後席用保護部30の前下端近傍であって、連通部33の後方となる位置に、配置されている。この厚さ規制部44は、後席用保護部30の厚さを規制するとともに、主膨張部22の膨張時に、連通部33側(後側副膨張部24側)に多量の膨張用ガスが流れるのを抑制するために、配置されている。
また、実施形態のエアバッグ20では、膨張遮蔽部21の前縁側に、エアバッグ20と別体の連結ベルト47が、配設されている(図3参照)。この連結ベルト47は、エアバッグ20と同様に、ポリエステル糸やポリアミド糸等からなる織布から形成されるもので、元部側を、膨張遮蔽部21の上下の中央よりやや上方となる前縁側に縫着させて、前方に突出するように配置されている。連結ベルト47の先端側は、取付部38と同様に、取付ブラケット11とボルト12とを利用して、ボディ1側のインナパネル2に取付固定される部位であり、ボルト12を挿通可能な挿通孔(図符号省略)を有している。
次に、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mの車両Vへの搭載について説明をする。まず、エアバッグ20を、折り畳む。具体的には、エアバッグ20は、車内側壁部26aと車外側壁部26bとを重ねて平らに展開した状態から、膨張遮蔽部21の上縁21a側の部位(ガス案内流路27の部位)を、前後方向に沿った折目を付けて蛇腹折りし、膨張遮蔽部21においてガス案内流路27より下側の部位を、車外側に向かって巻くようなロール折りして、折り畳まれている。詳細には、まず、車内側壁部26aと車外側壁部26bとを重ねて平らに展開した状態の膨張遮蔽部21を、上下の中央よりやや下方となる位置において、前後方向に沿った折目CL1(図3参照)を付けて、下縁21bを車外側Oに向けるように折り返す(図4のA参照)。同時に、膨張遮蔽部21における上縁21a側の部位(ガス案内流路27の部位)を、上下二段の前後方向に沿った折目CL2,CL3を付けて、蛇腹折りし、蛇腹折り部位51を形成する。実施形態の場合、蛇腹折り部位51は、図4,5に示すように、上側の折目CL2を車内側Iに位置させ、下側の折目CL3を車外側Oに位置させるように、形成される。次いで、折り返し体50の下半分程度の領域を、下端50a側(折り返し端側)から車外側Oに向かって巻くようなロール折りにより折り畳んで、内側ロール部52を、形成する(図4のB参照)。その後、折り返し体50における残部(膨張遮蔽部21における下縁21b側の部位)を、先端側の下縁側端末21cを、車内側Iに向けつつ、内側ロール部52の外周側を覆うように、配置させて、ロール折り部位53を形成し(図4のC参照)、ロール折り部位53における先端側の下縁側端末21cを、外周側を蛇腹折り部位51によって覆われるように、蛇腹折り部位51における下側部位51aの内部に進入させれば、図5に示すように、折り完了体54を形成することができて、エアバッグ20の折り畳みが完了する。
折り完了体54では、図5に示すように、膨張遮蔽部21の膨張完了時における下縁側端末21cが、ロール折り部位53の最外周側に配置されることとなり、また、この下縁側端末21cは、車内外方向に沿った断面において、膨張完了時の上縁21aとロール折り部位53の中心Cとを通る基準線L1と、内側ロール部52の下端52a側と、の交点P1を超える位置に配置されている。さらに詳細には、下縁側端末21cは、ロール折り部位53の中心Cを通って、基準線L1と略直交する直交基準線L2より上側に位置して、蛇腹折り部位51における下側部位51aの内部に進入するように、配置されている(図5参照)。なお、内側ロール部52は、エアバッグ20の展開膨張時におけるロール折りの解消時に、まず、折りを解消するように、下縁側端末21cの内周側で展開する部位であり、ロール折り部位53の内周側部位を構成することとなる。
エアバッグ20の折り畳み完了後には、折り完了体54の周囲を、破断可能な図示しない折り崩れ防止用のラッピング材により、所定箇所をくるんでおく。次いで、各取付部38と連結ベルト47の先端とに、それぞれ、取付ブラケット11を取り付ける。また、クランプ15を利用しつつ、接続口部28にインフレーター14を接続させ、インフレーター14の周囲に、取付ブラケット16を取り付けて、エアバッグ組付体を形成する。
その後、各取付ブラケット11,16を、インナパネル2の所定位置に配置させて、ボルト12,17を用いてインナパネル2に取付固定し、車両Vに搭載されている所定のインフレーター作動用の制御装置から延びる図示しないリード線を、インフレーター14に結線させる。その後、エアバッグカバー9を構成するフロントピラーガーニッシュ4やルーフヘッドライニング5をボディ1側のインナパネル2に取り付け、さらに、ピラーガーニッシュ6,7をボディ1側のインナパネル2に取り付ければ、頭部保護エアバッグ装置Mを車両Vに搭載することができる。
実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、エアバッグ20は、車両搭載状態において、膨張完了時の下縁側端末21cを、ロール折り部位53の最外周側に配置させるとともに、展開膨張時におけるロール折りの解消時、下縁側端末21cの内周側で展開するロール折り部位53の内周側部位(内側ロール部52)に追従せずに、内側ロール部52の車内側Iの位置に配置される状態となる領域に、配置させるように、折り畳まれて収納されている。具体的には、エアバッグ20(折り完了体54)は、車両搭載状態において、図2に示すように、膨張遮蔽部21の下縁側端末21cを、車内外方向に沿った断面において、ロール折り部位53の中心Cを通る鉛直方向に略沿った鉛直基準線VLと、ロール折り部位53の内周側部位(内側ロール部52)の下端52a側と、の交点P2を超える位置に配置させている。詳細には、下縁側端末21cは、ロール折り部位53の中心Cを通って、水平方向に略沿った水平基準線HLより上側に、配置されている。
そして、頭部保護エアバッグ装置Mの車両Vへの搭載後において、車両Vの側面衝突時若しくはロールオーバー時に、制御装置からの作動信号を受けてインフレーター14が作動されれば、インフレーター14から吐出される膨張用ガスGがエアバッグ20の膨張遮蔽部21内に流入して、膨張する膨張遮蔽部21が、図示しないラッピング材を破断させ、さらに、フロントピラーガーニッシュ4とルーフヘッドライニング5との下縁で構成されるエアバッグカバー9を押し開いて、下方へ突出することとなって、膨張遮蔽部21は、図1の二点鎖線及び図6に示すごとく、下縁21bをベルトラインBLより下方に位置させつつ、窓W1,W2、センターピラー部CP、及び、リヤピラー部RPの車内側を覆うように、大きく膨張することとなる。
詳細には、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、膨張遮蔽部21が内部に膨張用ガスGを流入させて膨張すると、まず、図7のAに示すように、上縁側の蛇腹折り部位51(ガス案内流路27)が、内部に膨張用ガスを流入させて膨張し、エアバッグカバー9を押し開きつつ、ロール折り部位53を下方に押し出すこととなる。そして、押し出されたロール折り部位53が、折りを解くように展開膨張することとなるが、このとき、まず、ロール折り部位53における内側ロール部52(内周側部位)が、展開することとなる。そして、このとき、下縁側端末21cは、内側ロール部52に追従せずに、内側ロール部52の車内側Iの位置に配置される状態を維持して(図7のB及び図8のA参照)、内側ロール部52が折りを解くように展開した後に、下縁側端末21cは、折目CL1による折り返しを解消されて、先端側を下方に向けるように、展開し(図8のAの二点鎖線参照)、膨張遮蔽部21全体が、図8のBに示すように、窓W1,W2、センターピラー部CP、及び、リヤピラー部RPの車内側Iを覆うように膨張することとなる。
実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、エアバッグ20を、下縁21b側を車外側Oに折り返した状態から車外側に向かって巻くようにロール折りしている。そして、エアバッグ20は、膨張完了時の下縁側端末21cを、車外側Oに向かって巻くように構成されるロール折り部位53の最外周側であって、展開膨張時におけるロール折りの解消時、下縁側端末21cの内周側で展開するロール折り部位53の内周側部位(内側ロール部52)に追従せずに、内側ロール部52の車内側Iの位置に配置される状態となる領域に、配置させるように、折り畳まれている。換言すれば、実施形態のエアバッグ20は、膨張完了時の下縁側端末21cを、車内外方向に沿った断面において、ロール折り部位53の中心Cを通る鉛直方向に略沿った鉛直基準線VLと、ロール折り部位53の内周側部位(内側ロール部52)の下端52a側と、の交点P2を超えてロール折り部位53の最外周側となる位置に配置させるように、折り畳まれている。そのため、この下縁側端末21cは、エアバッグ20の膨張初期に、図7,8に示すように、折りを解くように展開するロール折り部位53の内側ロール部52に追従せず、内側ロール部52の車内側Iに配置される状態を維持し、内側ロール部52が折りを略解消して展開した後に、展開して、折り返された状態を解消するように窓W1,W2の車内側Iを覆うように、配置されることとなる。
その結果、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、エアバッグ20が、車外側Oに向かって巻くようなロール折りにより折り畳まれ、かつ、膨張完了時の下縁側端末21c(膨張遮蔽部21の下縁21b)を、窓W1,W2の下縁から構成されるベルトラインBLより下方に位置させ、ベルトラインBLより下方の領域に膨張領域を有するような構成であっても、エアバッグ20が、ロール折りを解消しつつ展開する際に、下縁21b側の部位が、ベルトラインBLを構成して、窓W1よりも車内側Iに突出しているドアトリムT(図7,8参照)等の部材と干渉することを抑制でき、迅速に展開させることができて、円滑に膨張させることができる。また、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、エアバッグ20を、車外側Oに向かって巻くようなロール折りにより折り畳んでいることから、エアバッグ20は、窓W1,W2の車内側に沿って折りを解消しつつ展開することとなり、窓W1,W2と乗員の頭部との間の隙間が狭い場合にも、エアバッグ20を、この狭い隙間に進入するように、展開させることができる。
したがって、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、膨張完了時の下縁21b側をベルトラインBLより下方に位置させる場合にも、エアバッグ20を、窓W1,W2に沿って円滑に展開させることができ、迅速に膨張させることができる。
また、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、下縁側端末21cが、ロール折り部位53の中心Cを通って、水平方向に略沿った水平基準線HLより上側に位置していることから、下縁側端末21cが、エアバッグ20の膨張初期に、内側ロール部52の折りの解消に追従して展開することを、一層的確に抑制できる。
なお、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、車両搭載時に、折り畳まれたエアバッグ20(折り完了体54)は、図2に示すように、下側を車外側Oに向けるように、鉛直方向に対して傾斜して配置されているが、下縁側端末21cを、鉛直基準線VLを超えて、水平基準線HLより上側に位置させるようにして、車両に搭載されることとなる。勿論、折り完了体54は、鉛直方向に対して傾斜させないように、単体で配置させた状態においても、図5に示すように、下縁側端末21cを、車内外方向に沿った断面において、膨張完了時の上縁21aとロール折り部位の中心Cとを通る基準線L1と、内側ロール部の下端52a側と、の交点P1を超えて、ロール折り部位53の中心Cを通って、基準線L1と略直交する直交基準線L2より上側に位置させている。
さらに、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、折り畳まれたエアバッグ20(折り完了体54)において、下縁側端末21cが、膨張完了時の上縁21a側を蛇腹折りして形成される蛇腹折り部位51によって外周側を覆われている。そのため、下縁側端末21cが、ロール折り部位53の内側ロール部52の折りの解消に追従して展開することを、より一層的確に抑制でき、また、下縁側端末21cの車内側Iが、蛇腹折り部位51により覆われて、露出しないことから、車両Vへの搭載時に、下縁側端末21cがルーフヘッドライニング等の部材と干渉することも抑制できる。なお、このような点を考慮しなければ、下縁側端末を、蛇腹折り部位の領域に進入させないように、エアバッグを折り畳む構成としてもよい。
なお、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、エアバッグ20を、平らに展開した状態から、下縁21bを車外側Oに向けるように折り返した後に、ロール折りして折り畳んでいるが、エアバッグの下縁側は、車内側に向けるように折り返してもよい。また、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、エアバッグ20の膨張遮蔽部21における下縁側端末21cは、折り完了体54において、基準線L1及び鉛直基準線VLを超えて車外側Oに位置しているが(図2,5参照)、この下縁側端末21cは、上述した交点P1,P2を超えていれば、エアバッグ20の展開膨張時に、内側ロール部52の車内側Iに配置される状態を維持され、折りを解消するように展開する内側ロール部52に追従することを、的確に防止できる。図5の括弧内に示す参考例のように、下縁側端末21cが基準線L1を超えずに、基準線L1の車外側Oに位置する場合、エアバッグの膨張初期に、下縁側端末21cは、内側ロール部52の車外側に配置されるような態様となって、展開する内側ロール部52に追従してしまうこととなる。
1…ボディ、2…インナパネル、9…エアバッグカバー、14…インフレーター、20…エアバッグ、21…膨張遮蔽部、21a…上縁、21c…下縁側端末、50…折り返し体、50a…下端、51…蛇腹折り部位、52…内側ロール部(内周側部位)、53…ロール折り部位、G…膨張用ガス、L1,L2…基準線、VL…鉛直基準線、HL…水平基準線、C…中心、P1,P2…交点、BL…ベルトライン、W1,W2…窓、M…頭部保護エアバッグ装置。

Claims (6)

  1. 窓の車内側における上縁側に折り畳まれて収納されて、膨張完了時の上縁側を車両のボディ側に取り付けられる構成のエアバッグを、備え、
    該エアバッグが、内部に膨張用ガスを流入させて前記窓の車内側を覆うように展開膨張する膨張遮蔽部を備えるとともに、膨張完了時に、前記膨張遮蔽部の下縁を、前記窓の下縁から構成されるベルトラインより下方に位置させるように、構成され、
    前記エアバッグが、車外側に向かって巻くようなロール折りにより、折り畳まれて収納される構成の頭部保護エアバッグ装置であって、
    前記エアバッグが、下縁側を車内側若しくは車外側に折り返した状態からロール折りされて、膨張完了時の下縁側端末を、ロール折り部位の最外周側に配置させるように折り畳まれるとともに、
    展開膨張時におけるロール折りの解消時、前記下縁側端末の内周側で展開する前記ロール折り部位の内周側部位に追従せずに、前記内周側部位の車内側の位置に配置される状態となる領域に、前記下縁側端末を配置させて、折り畳まれて収納されていることを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  2. 窓の車内側における上縁側に折り畳まれて収納されて、膨張完了時の上縁側を車両のボディ側に取り付けられる構成のエアバッグを、備え、
    該エアバッグが、内部に膨張用ガスを流入させて前記窓の車内側を覆うように展開膨張する膨張遮蔽部を備えるとともに、膨張完了時に、前記膨張遮蔽部の下縁を、前記窓の下縁から構成されるベルトラインより下方に位置させるように、構成され、
    前記エアバッグが、車外側に向かって巻くようなロール折りにより、折り畳まれて収納される構成の頭部保護エアバッグ装置であって、
    前記エアバッグが、
    下縁側を車内側若しくは車外側に折り返した状態からロール折りされて、膨張完了時の下縁側端末を、ロール折り部位の最外周側に配置させるように折り畳まれるとともに、
    前記下縁側端末を、車両搭載時における車内外方向に沿った断面において、膨張完了時の上縁とロール折り部位の中心とを通る基準線と、展開膨張時におけるロール折りの解消時に前記下縁側端末の内周側で展開する前記ロール折り部位の内周側部位の下端側と、の交点を超える位置に配置させて、折り畳まれて収納されていることを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  3. 前記下縁側端末が、前記ロール折り部位の中心を通って、前記基準線と略直交する直交基準線より上側に位置していることを特徴とする請求項2に記載の頭部保護エアバッグ装置。
  4. 窓の車内側における上縁側に折り畳まれて収納されて、膨張完了時の上縁側を車両のボディ側に取り付けられる構成のエアバッグを、備え、
    該エアバッグが、内部に膨張用ガスを流入させて前記窓の車内側を覆うように展開膨張する膨張遮蔽部を備えるとともに、膨張完了時に、前記膨張遮蔽部の下縁を、前記窓の下縁から構成されるベルトラインより下方に位置させるように、構成され、
    前記エアバッグが、車外側に向かって巻くようなロール折りにより、折り畳まれて収納される構成の頭部保護エアバッグ装置であって、
    前記エアバッグが、
    下縁側を車内側若しくは車外側に折り返した状態からロール折りされて、膨張完了時の下縁側端末を、ロール折り部位の最外周側に配置させるように折り畳まれるとともに、
    前記下縁側端末を、車両搭載時における車内外方向に沿った断面において、前記ロール折り部位の中心を通る鉛直方向に略沿った鉛直基準線と、展開膨張時におけるロール折りの解消時に前記下縁側端末の内周側で展開する前記ロール折り部位の内周側部位の下端側と、の交点を超える位置に配置させて、折り畳まれて収納されていることを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  5. 前記下縁側端末が、前記ロール折り部位の中心を通って、水平方向に略沿った水平基準線より上側に位置していることを特徴とする請求項4に記載の頭部保護エアバッグ装置。
  6. 前記エアバッグが、膨張完了時の上縁側を、前後方向に略沿った折目を付けて蛇腹折りにより折り畳まれて構成され、
    前記下縁側端末が、蛇腹折り部位によって外周側を覆われることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の頭部保護エアバッグ装置。
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