JP2013133050A - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents

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喜明 後藤
Hiroshi Masuda
泰士 増田
Yuji Sato
祐司 佐藤
Kensaku Honda
健作 本田
Koshi Kawamura
功士 河村
Hitoshi Kawabe
仁志 川邊
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Abstract

【課題】側面衝突時に内圧差を設けて乗員を受け止めることができ、ロールオーバ時の乗員の車外放出も的確に防止可能な頭部保護エアバッグ装置の提供。
【解決手段】頭部保護エアバッグ装置Sは、エアバッグ21が、インフレーター16と接続される導入口部23から前後に分岐する保護膨張部32,36と、保護膨張部からの膨張用ガスGにより膨張する貯留部40と、を備える。インフレーターは、車両の側面衝突時の作動開始から、膨張したエアバッグによる乗員頭部の受け止め予定時まで、膨張用ガスを吐出する。エアバッグは、保護膨張部の内、一方を高圧膨張部31aとし、他方を内圧を低くした低圧膨張部31bとするように、膨張用ガスの流路の開口面積が調整される。貯留部は、膨張完了後、乗員MF,MBの車外放出を防止可能に、膨張した前後の保護膨張部とともに窓W1,W2を覆う位置に、配設され、かつ、膨張した保護膨張部の内圧と等しくする。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両の側面衝突時、エアバッグが、インフレーターからの膨張用ガスを流入させて、車両の窓の車内側を覆うように、窓の上縁側から下方に展開膨張する頭部保護エアバッグ装置に関する。
従来、頭部保護エアバッグ装置としては、インフレーターとエアバッグとを備えて構成されていた(例えば、特許文献1参照)。インフレーターは、車両の側面衝突時に、膨張用ガスを吐出するように作動される。エアバッグは、車両の側面衝突時、車両の側面側に移動する乗員の頭部を受け止め可能に、インフレーターからの膨張用ガスを流入させて、車両の窓の車内側を覆うように、窓の上縁側から下方に展開膨張する。また、エアバッグは、前席の乗員の頭部を保護可能な前保護膨張部と、後席の乗員の頭部を保護可能な後保護膨張部と、を備えて構成されていた。さらに、このエアバッグは、インフレーターと接続させてインフレーターからの膨張用ガスをエアバッグ内に流入する筒状の導入口部を、上縁側の前後方向の中間部位に配置させていた。
そして、このエアバッグでは、導入口部を前下がりの筒状に形成しており、インフレーターからの膨張用ガスが前保護膨張部に流入し易い。そのため、このエアバッグでは、前保護膨張部と後保護膨張部とを略同時に展開膨張させるように、整流布を導入口部内に配置させて、整流布の前保護膨張部側の開口を後側保護膨張部側の開口より狭め、インフレーターから膨張用ガスが前保護膨張部と後保護膨張部とに略同量流れるように構成されていた。
また、エアバッグ装置としては、頭部保護エアバッグ装置ではないものの、乗員を受け止める部位に対応させて、エアバッグに、内圧を高めて膨張する高圧膨張部と、高圧膨張部より内圧を低くして膨張する低圧膨張部と、を設けて構成するものがあった(例えば、特許文献2参照)。このエアバッグ装置では、エアバッグの高圧膨張部が、低圧膨張部より多量の膨張用ガスを充満させるように、インフレーターからの膨張用ガスの流入口部の開口を大きくし、かつ、膨張用ガスの漏れを無くすように、シール性を高めて構成され、低圧膨張部が、低圧となるように、膨張用ガスを排気するベントホールを設けて構成されていた。
特開2009−83552号公報 特開2006−142868号公報
しかし、特許文献1に記載の頭部保護エアバッグ装置では、車両の側面衝突時、エアバッグの前後の保護膨張部が、同じ内圧で膨張することから、例えば、大人の運転者が前席に座り、子供が後席に座るような場合、前席の窓に対応する前保護膨張部に比べて、後席の窓に対応する後保護膨張部の内圧を低くして、大人より軽量となる子供の頭部を、ソフトに受け止めることが望ましい。
この場合、特許文献2に記載のエアバッグ装置のエアバッグのように、膨張部位に応じて内圧に差を設けるように、膨張用ガスの流量や排気量を調整し、後保護膨張部の内圧を、前保護膨張部の内圧より低くすることが考えられる。
しかし、頭部保護エアバッグ装置では、エアバッグが、車両の側面衝突時に窓を覆うように膨張する他、車両のロールオーバ時に、窓から乗員が車外放出されないように、エアバッグが乗員を車内側に拘束しておく必要があり、特許文献2に記載のエアバッグ装置のエアバッグのように、エアバッグ内の膨張用ガスがベントホールを経て排気されてしまえば、乗員の車外放出の防止に課題が生じてしまう。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、側面衝突時に、着座位置に応じて、内圧に差を設けて、乗員を受け止めることができ、かつ、ロールオーバ時の乗員の車外放出も的確に防止可能な頭部保護エアバッグ装置を提供することを目的とする。
<請求項1の説明>
本発明に係る頭部保護エアバッグ装置は、車両の側面衝突時に、膨張用ガスを吐出するように作動されるインフレーターと、
車両の側面側に移動する乗員の頭部を受け止め可能に、前記インフレーターからの膨張用ガスを流入させて、車両の窓の車内側を覆うように、前記窓の上縁側から下方に展開膨張するエアバッグと、
を備えて構成される頭部保護エアバッグ装置であって、
前記エアバッグが、
前記エアバッグの上縁側に配置されて、前記インフレーターからの膨張用ガスを流入させるための導入口部と、
該導入口部から前後に離れるように分岐して、それぞれ、乗員頭部を保護可能に、前記導入口部からの前記膨張用ガスを流入させて膨らむ保護膨張部と、
前記保護膨張部から流出する膨張用ガスを溜めて膨張可能な貯留部と、
を備え、
前後に配置された前記保護膨張部が、それぞれ、
前記導入口部側に開口して、前記導入口部からの膨張用ガスを流入させる流入口部と、
前記貯留部側に開口して、前記保護膨張部をそれぞれ膨張させた膨張用ガスを前記貯留部へ流出させる流出口部と、
を備え、
前記インフレーターが、車両の側面衝突時の作動開始から、少なくとも、膨張した前記エアバッグにおける乗員頭部の受け止め予定時まで、膨張用ガスを吐出するように、構成され、
前記エアバッグが、
乗員の頭部を保護可能な内圧を確保した状態で、前記インフレーターの膨張用ガスの吐出時に、前後に配置された前記保護膨張部の内、一方を高圧膨張部とし、他方を前記高圧膨張部より内圧を低くした低圧膨張部とするように、
前記エアバッグにおける前記導入口部、前記流入口部、及び、前記流出口部の開口面積を、調整して構成されるとともに、
前記エアバッグの貯留部が、前記保護膨張部から流出する膨張用ガスによって膨張を完了させた際、乗員の車外放出を防止可能に、膨張した前後の前記保護膨張部とともに前記窓を覆う位置に、配設されるとともに、膨張した前後の前記保護膨張部の内圧と等しくするように、構成されていることを特徴とする。
本発明に係る頭部保護エアバッグ装置では、車両の側面衝突時、インフレーターが作動し、膨張用ガスがエアバッグの導入口部から前後に離れた保護膨張部に流入して、前後の保護膨張部が窓を覆うように展開膨張する。そして、前後の各保護膨張部に流入した膨張用ガスが流出口部から貯留部へ流出する際、前後の保護膨張部は、内圧に差を設けた高圧膨張部及び低圧膨張部として、膨張し、車両の側面の窓側に移動する乗員を、所定の内圧で受け止めることができる。
そして、インフレーターは、少なくとも、車両の側面衝突時におけるエアバッグの乗員の受け止め予定時まで、予め、膨張用ガスを吐出し続けるように設定されていることから、エアバッグの前後の保護膨張部は、所定の内圧で膨張した状態で、側面衝突時の乗員を的確に受け止めて保護できる。
その後、エアバッグの貯留部が、車両の前後の保護膨張部から流出した膨張用ガスを溜めて膨張を完了させるとともに、膨張した前後の保護膨張部とともに、乗員の車外放出を防止可能に、窓を覆う。その際、前後の保護膨張部と貯留部とが内圧を等しくして膨張していることから、エアバッグ全体が、窓を覆うように板状に膨張する状態となって、的確に、車両のロールオーバ時の乗員の車外放出を防止可能となる。
したがって、本発明に係る頭部保護エアバッグ装置では、側面衝突時に、着座位置に応じて、内圧に差を設けて、乗員を受け止めることができ、かつ、ロールオーバ時の乗員の車外放出も的確に防止することができる。
<請求項2の説明>
本発明に係る頭部保護エアバッグ装置では、前記貯留部は、前記高圧膨張部と前記低圧膨張部との前記流出口部を前記貯留部の周縁に配置させて、前記高圧膨張部と前記低圧膨張部との間で、共用されるように配設することが望ましい。
このような構成では、エアバッグが前後の保護膨張部(前保護膨張部と後保護膨張部)と貯留部とを膨張させれば、エアバッグは、前保護膨張部、貯留部、及び、後保護膨張部を、前後に連ならせて膨張させることができ、ロールオーバ時に、剛性を確保した板状に膨張できて、一層、的確に、乗員の車外放出を防止可能となる。
<請求項3の説明>
本発明に係る頭部保護エアバッグ装置では、前記高圧膨張部は、車両の前席側方の窓を覆うように配設し、前記低圧膨張部は、車両の後席側方の窓を覆うように配設することが望ましい。
このような構成では、大人の運転者や助手席搭乗者が前席に座り、子供が後席に座るような場合、前席の窓に対応する前保護膨張部に比べて、後席の窓に対応する後保護膨張部の内圧を低くして、軽量な子供の頭部を、的確にソフトに受け止めることができる。
<請求項4の説明>
本発明に係る頭部保護エアバッグ装置では、前記高圧膨張部と前記低圧膨張部との前記流出口部は、膨張完了時の前記エアバッグの下縁に配設することが望ましい。
このような構成では、インフレーターの膨張用ガスが高圧膨張部と低圧膨張部とに流入して流出口部から流出する際、エアバッグの下縁まで膨張用ガスが到達することとなって、エアバッグ全体の下縁までの展開が迅速に行われて、側面衝突時の乗員を素早く受け止めることができる。
本発明に係る実施形態の頭部保護エアバッグ装置の車内側から見た正面図である。 実施形態の頭部保護エアバッグ装置に使用するエアバッグを平らに展開させた状態を示す図である。 実施形態のエアバッグの膨張時における図3のIII−III部位に対応する横断面図であり、車両の側面衝突時の乗員を受け止める際の膨張状態を示す。 実施形態のエアバッグの膨張時における図3のIV−IV部位に対応する横断面図であり、車両のロールオーバ時の膨張状態を示す。 実施形態の頭部保護エアバッグ装置の作動時を示す車内側から見た正面図である。 変形例のエアバッグ装置に使用するエアバッグを平らに展開させた状態を示す図である。 他の変形例のエアバッグ装置に使用するエアバッグを平らに展開させた状態を示す図である。 さらに他の変形例のエアバッグ装置に使用するエアバッグを平らに展開させた状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明すると、図1に示すように、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Sは、エアバッグ21と、インフレーター16と、エアバッグカバー11と、取付ブラケット13,17と、を備えて構成されている。そして、エアバッグ21は、車両Vの車内側における前席や後席の側方の窓(サイドウインド)W1,W2の上縁WU側において、フロントピラー部FPの下縁側から、中間ピラー部CPの上方を経て、リヤピラー部RPの上方まで、の範囲に、折り畳まれて収納されている。
インフレーター16は、図1に示すように、略円柱状のシリンダタイプとして、エアバッグ21における膨張用ガスGを流入させるための導入口部23に挿入され、エアバッグ21と連結されている。このインフレーター16は、取付ブラケット17により保持され、取付ブラケット17がボルト18止めされることにより、中間ピラー部CPの上方付近におけるルーフサイドレール部RRのインナパネル2に対し、ルーフヘッドライニング5の下縁5aに覆われて、取付固定されている。なお、インナパネル2は、車両Vのボディ(車体)1側の部材である。
また、このインフレーター16は、車両Vの側面衝突を検知した所定の制御装置により、作動されるものであり、さらに、作動開始から、少なくとも、膨張したエアバッグ21における乗員MF,MBの頭部Hの受け止め予定時までの約50〜60msの間、膨張用ガスGを吐出し続けるように設定されている。実施形態の場合、インフレーター16は、作動開始から70ms程度、膨張用ガスGを吐出するように構成されている。
また、このインフレーター16の出力は、エアバッグ21の容量に対応した状態として、エアバッグ21の後述する保護膨張部31が車両Vの側面衝突時からロールオーバ時にわたって、後述するように、所定の内圧を維持できるように、設定されている。
各取付ブラケット13は、取付ボルト14によって、エアバッグ21の後述する取付部48をインナパネル2に取付固定している。なお、各取付ボルト14は、インナパネル2におけるナット等を設けたねじ孔に、締結されている。
エアバッグカバー11は、図1に示すように、フロントピラー部FPに配置されるフロントピラーガーニッシュ4の下縁4a側と、ルーフサイドレール部RRに配置されるルーフヘッドライニング5の下縁5a側と、から構成されている。
エアバッグ21は、図1〜5に示すように、インフレーター16からの膨張用ガスGを流入させ、折り畳み状態から展開して、窓W1,W2、中間ピラー部CP、及び、リヤピラー部RPの車内側を覆うように展開膨張する。そして、エアバッグ21は、図2〜4に示すように、膨張用ガスGを流入させて車内側壁部22aと車外側壁部22bとを離すように膨張するガス流入部22と、車内側壁部22aと車外側壁部22bとを結合させたような状態として膨張用ガスGを流入させない非流入部42と、を備えて構成されている。このエアバッグ21は、前端側の取付部48(48F)付近を除いて、ポリアミドやポリエステル等の糸から袋織りして製造されている。
非流入部42は、周縁部43、取付部48、及び、閉じ部50から構成されている。周縁部43は、ガス流入部22の周囲を囲むように、形成されている。
取付部48は、エアバッグ21の上縁21a側における周縁部43の上縁44から上方へ突出するように、複数(実施形態では6個)形成されている。各取付部48には、取付ボルト14を挿通させる取付孔48aが、形成されている。各取付部48には、既述したように、ボディ1側のインナパネル2に取り付けるための取付ブラケット13が固着され、そして、各取付孔48aを挿通する取付ボルト14がインナパネル2の各ねじ孔に締結されることにより、各取付部48が、インナパネル2に固定される。
前端の取付部48Fは、エアバッグ21の袋織りで形成された部位に対して、ポリアミド等の織布から形成された別体の布材を縫合して、形成されている。また、この取付部48Fは、フロントピラー部FPの下部付近に固定されて、エアバッグ21の膨張完了時、エアバッグ21の下縁21b側、具体的には、取付部48Fとフロントピラー部FPから離れた取付部48(48B)とを結ぶライン上に、強い張力を発揮させ、エアバッグ21における乗員MF,MBの室内側への拘束性を良好にするように、構成されている。
閉じ部50は、ガス流入部22内に進入するように配設されて、ガス流入部22内を区画するように配設されている。実施形態の場合、逆U字状として、エアバッグ21の上縁21aに接近して、前後方向に沿って配設される横線部51と、横線部51の前後両端から下方に延びる縦線部52,53と、を備えて構成されている。横線部51は、ガス流入部22の後述するガス供給路部29の下縁側に配置されて、ガス供給路部29と貯留部40とを区画するように配設されている。前側の縦線部52は、ガス流入部22の後述する前保護膨張部32と貯留部40とを前後で区画するように配設され、後側の縦線部53は、ガス流入部22の後述する後保護膨張部36と貯留部40とを前後で区画するように配設されている。
ガス流入部22は、導入口部23、ガス供給路部29、保護膨張部31、及び、貯留部40、を備えて構成されている。導入口部23は、エアバッグ21の上縁21a側の前後方向の中間部位から上方へ延びて、インフレーター16からの膨張用ガスGをガス流入部22内に流入させるように、インフレーター16と接続される。ガス供給路部29は、導入口部23と連通し、エアバッグ21の上縁21a側の前後方向の中央付近で前後方向に沿って配設され、保護膨張部31の前後に離れた前保護膨張部32と後保護膨張部36との間で両者を連通させるように、配設されている。
導入口部23は、実施形態の場合、他の部位と袋織りで一体的に形成された筒状の外側筒部24と、外側筒部24と別体として外側筒部24内に挿入される整流布25と、から構成されている。外側筒部24は、ガス供給路部29と連通するように配設されて、斜め後上方向に延びる筒状としている。
整流布25は、三又状の略逆T字状として、上側筒部26、前側筒部27、及び、後側筒部28を備えて構成されている。上側筒部26は、外側筒部24の内周側に配置されて、インフレーター16に接続される。前側筒部27は、上側筒部26の下端から前方に延びて、外側筒部24からガス供給路部29の前端29a側に延びるように配設され、後側筒部28は、上側筒部26の下端から後方に延びて、外側筒部24からガス供給路部29の後端29b側に延びるように配設されている。
そのため、インフレーター16からの膨張用ガスGは、導入口部23の整流布25における上側筒部26からエアバッグ21内に流入し、そして、前側筒部27と後側筒部28との前後両側に分岐するように、流れる。
なお、前側筒部27の前端の開口27aは、後側筒部28の後端の開口28aより、その開口面積を大きく設定されている。
保護膨張部31は、エアバッグ21の前部21c側の前保護膨張部32と後部21d側の後保護膨張部36とを備えて構成されている。前保護膨張部32は、膨張完了時、車両Vの前席側方の窓(フロントサイドウインド)W1と中間ピラー部CPの一部との車内側を覆い、後保護膨張部36は、膨張完了時、後席側方の窓(リヤサイドウインド)W2とリヤピラー部RPとの車内側を覆う。
なお、既述したように、インフレーター16の膨張用ガスGは、導入口部23の整流布25を経て、整流布25により分岐され、前側筒部27から流れる膨張用ガスGが前保護膨張部32内に流入し、後側筒部28から流れる膨張用ガスGが、ガス供給路部29を経て、後保護膨張部36内に流入し、それぞれ、前保護膨張部32と後保護膨張部36とが膨張することとなる。
貯留部40は、前保護膨張部32と後保護膨張部36との間におけるガス供給路部29の下方に配設されている。換言すれば、貯留部40は、逆U字状の閉じ部50に囲まれて配設されている。そして、貯留部40は、前保護膨張部32と後保護膨張部36との両側から膨張用ガスGを流入して膨張するように構成されている。この貯留部40は、僅かな膨張用ガスGの漏れは許容するものの、膨張用ガスを積極的に排気するベントホール等は設けられておらず、保護膨張部31と同様に、膨張用ガスGを流入させて膨らむように構成されている。
貯留部40は、前側の縦線部52の下端52aとエアバッグ21の下縁21b側における周縁部43の下縁46との間の流出口部34を経て、前保護膨張部32から膨張用ガスGを流入可能に構成されている。さらに、貯留部40は、後側の縦線部53の下端53aとエアバッグ21の下縁21b側における周縁部43の下縁46との間の流出口部38を経て、後保護膨張部36から膨張用ガスGを流入可能に構成されている。
このエアバッグ21では、前保護膨張部32は、膨張用ガスGを、ガス供給路部29の前端29aに配置される流入口部33から流入させ、かつ、エアバッグ21の下縁21b側の流出口部34から貯留部40へ流出させつつ、膨張することとなる。また、後保護膨張部36は、膨張用ガスGを、ガス供給路部29の後端29bに配置される流入口部37から流入させ、かつ、エアバッグ21の下縁21b側の流出口部38から貯留部40へ流出させつつ、膨張することとなる。
そして、このエアバッグ21では、膨張用ガスGの流路となる導入口部23、流入口部33,37、及び、流出口部34,38の開口面積が調整されて、インフレーター16が作動開始から作動終了までの50〜60ms間の膨張用ガスGを吐出している間、乗員MF,MBの頭部Hを保護可能な内圧を確保した状態で、前保護膨張部32を高圧膨張部31aとし、後保護膨張部36を高圧膨張部31aより内圧を低くした低圧膨張部31bとして、膨張するように、設定されている。
実施形態の場合、高圧膨張部31aとしての前保護膨張部32は、30〜100kPa程度の内圧値で上昇し、低圧膨張部31bとしての後保護膨張部36は、高圧膨張部31aより10〜20kPa程度低い内圧値で膨張するように、エアバッグ21の膨張用ガスGの流路を構成する導入口部23、流入口部33,37、及び、流出口部34,38の開口面積が、調整されている。
なお、実施形態の場合、導入口部23の整流布25において、高圧膨張部31aとしての前保護膨張部32側への流路となる前側筒部27の開口27aが、低圧膨張部31bとしての後保護膨張部36側への流路となる後側筒部28の開口28aより、開口面積を大きくし、膨張用ガスGが、低圧膨張部31b(後保護膨張部36)より高圧膨張部31a(前保護膨張部32)へ多量に流れるように、設定されている。そして、高圧膨張部31aでは、流出口部34の開口面積が、膨張用ガスGを貯留部40側へ流出しても、最小値として、30kPa程度の所定の内圧値を確保できるように、導入口部23側の開口27aや流入口部33の開口面積に対応して、設定されている。また、低圧膨張部31bでは、流出口部38の開口面積が、膨張用ガスGが貯留部40側へ流出しても、最小値として、10kPa程度の内圧値を確保できるように、導入口部23側の開口28aや流入口部37の開口面積に対応して、設定されている。
そしてまた、貯留部40は、保護膨張部31の前保護膨張部32や後保護膨張部36から流出する膨張用ガスGによって膨張を完了させた際、乗員MF,MBの車外放出を防止可能に、膨張した前保護膨張部32や後保護膨張部36とともに窓W1,W2を覆う位置に、配設されるとともに、膨張した前保護膨張部32や後保護膨張部36の内圧と等しくするように、構成されている。
なお、実施形態の場合、貯留部40は、後窓W2における後保護膨張部36に覆われた部位の前方側の部位を、覆うように構成されて、前保護膨張部32や後保護膨張部36との間に配設されている。
また、貯留部40の容積は、インフレーター16の作動終了まで吐出し続ける膨張用ガスGを前保護膨張部32や後保護膨張部36から流入させても、前保護膨張部32や後保護膨張部36の内圧値を上昇させずに、膨張用ガスGを貯留でき、そして、インフレーター16が作動を終了させた後には、前保護膨張部32や後保護膨張部36とともに、乗員MF,MBの車外放出を防止可能な内圧値、例えば、15〜100kPa程度を確保可能に設定されている。
なお、この内圧値は、インフレーター16が膨張用ガスGの吐出を終了した後であって、ロールオーバ時でのエアバッグ21による乗員MF,MBの受け止め予定期間、換言すれば、インフレーター16の作動開始から5〜6秒後まで、維持できるように、エアバッグ21の気密性が設定されている。
さらに、実施形態のエアバッグ21では、車両Vへの搭載状態で膨張を完了させた際に、下縁21bが窓W1,W2の下縁WD側のベルトラインBLより下方に配置されて、前保護膨張部32、後保護膨張部36、及び、貯留部40の下端32a,36a,40aが、ベルトラインBLの部位の車体側部材DT(実施形態ではドアトリムである)に支持されるように、構成されている。
実施形態の頭部保護エアバッグ装置Sの車両Vへの搭載は、まず、平らに展開したエアバッグ21の下縁21b側を、取付部48を設けた上縁21a側に接近させるように折り畳み、ついで、破断可能な図示しない折り崩れ防止用のラッピング材により、エアバッグ21を巻く。なお、エアバッグ21の折り畳みは、予め整流布25を挿入しておいた状態で折り畳み、ガス供給路部29を含むエアバッグ21の上縁21a側のエリアを、蛇腹折りし、その下方のエリアをロール折りして、折り畳んでいる。
そして、エアバッグ21を折り畳んだ後、取付ブラケット17を取り付けたインフレーター16を、エアバッグ21の導入口部23と接続させ、また、エアバッグ21の各取付部48に取付ブラケット13を取り付けてエアバッグ組付体を形成する。
その後、取付ブラケット13を組み付けた各取付部48を、ボディ1側のインナパネル2の対応する取付部位に配置させ、各取付孔48aに挿通させる等して、取付ボルト14をねじ孔に締結し、さらに、取付ブラケット17をボルト18止めし、インフレーター16をインナパネル2に固定して、エアバッグ組付体をボディ1に取り付ける。ついで、インフレーター16に、所定のインフレーター作動用の制御装置から延びる図示しないリード線を結線し、フロントピラーガーニッシュ4やルーフヘッドライニング5をボディ1に取り付け、さらに、中間ピラーガーニッシュ7やリヤピラーガーニッシュ8をボディ1に取り付ければ、頭部保護エアバッグ装置Sを、車両Vに搭載することができる。
実施形態の頭部保護エアバッグ装置Sの車両Vへの搭載後、車両Vの側面衝突時、インフレーター16が作動し、膨張用ガスGが、図2の二点鎖線に示すように、エアバッグ21の導入口部23から前後に離れた前保護膨張部32と後保護膨張部36とに流入して、前保護膨張部32と後保護膨張部36とが窓W1,W2を覆うように展開膨張する(図2,3,5参照)。そして、前保護膨張部32と後保護膨張部36とに流入した膨張用ガスGが流出口部34,38から貯留部40へ流出する際、前保護膨張部32と後保護膨張部36とは、内圧に差を設けた高圧膨張部31a及び低圧膨張部31bとして、膨張し、車両Vの側面の窓W1,W2側に移動する乗員MF,MBを、所定の内圧で受け止めることができる。すなわち、大人の乗員MFは、高圧膨張部31aで頭部Hを受け止められ、子供の乗員MBは、低圧膨張部31bで頭部Hをソフトに受け止められることとなる。
そして、インフレーター16は、少なくとも、車両Vの側面衝突時におけるエアバッグ21の乗員MF,MBの受け止め予定時まで、予め、膨張用ガスGを吐出し続けるように設定されていることから、エアバッグ21の前保護膨張部32と後保護膨張部36とは、所定の内圧で膨張した状態で、側面衝突時の乗員MF,MBを的確に受け止めて保護できる。
その後、インフレーター16の膨張用ガスGの吐出が終了し、また、エアバッグ21の貯留部40が、車両Vの前保護膨張部32や後保護膨張部36から流出した膨張用ガスGを溜めて膨張を完了させるとともに、膨張した前保護膨張部32や後保護膨張部36とともに、乗員MF,MBの車外放出を防止可能に、窓W2を覆う。その際、前保護膨張部32、後保護膨張部36、及び、貯留部40が内圧を等しくして膨張していることから(図2,4,5参照)、エアバッグ21の全体が、窓W1,W2を覆うように板状に膨張する状態となって、的確に、車両Vのロールオーバ時の乗員MF,MBの車外放出を防止可能となる。
したがって、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Sでは、側面衝突時に、着座位置に応じて、内圧に差を設けて、乗員MF,MBを受け止めることができ、かつ、ロールオーバ時の乗員MF,MBの車外放出も的確に防止することができる。
そして、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Sでは、貯留部40が、高圧膨張部31aと低圧膨張部31bとの流出口部34,38を貯留部40の周縁に配置させて、高圧膨張部31aと低圧膨張部31bとの間で、共用されるように配設されている。
そのため、実施形態では、エアバッグ21が前後の保護膨張部31(前保護膨張部32と後保護膨張部36)と貯留部40とを膨張させれば、エアバッグ21は、前保護膨張部32、貯留部40、及び、後保護膨張部36を、前後に連ならせて膨張させることができ、ロールオーバ時に、剛性を確保した板状に膨張できて、一層、的確に、乗員MF,MBの車外放出を防止可能となる。
また、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Sでは、高圧膨張部31aが、車両Vの前席側方の窓W1を覆うように配設され、低圧膨張部31bが、車両Vの後席側方の窓W2を覆うように配設されている。
そのため、実施形態では、大人の運転者や助手席搭乗者等の乗員MFが前席に座り、子供の乗員MBが後席に座るような場合、前席の窓W1に対応する前保護膨張部32に比べて、後席の窓W2に対応する後保護膨張部36の内圧を低くして、軽量な子供の頭部Hを、的確にソフトに受け止めることができる。
さらに、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Sでは、高圧膨張部31aと低圧膨張部31bとの流出口部34,38が、膨張完了時のエアバッグ21の下縁21bに、換言すれば、高圧膨張部31aや低圧膨張部31bの下端32a,36aに配設されている。
そのため、実施形態では、インフレーター16の膨張用ガスGが高圧膨張部31aと低圧膨張部31bとに流入して流出口部34,38から流出する際、エアバッグ21の下縁21bまで膨張用ガスGが到達することとなって、エアバッグ21全体の下縁21bまでの展開が迅速に行われて、側面衝突時の乗員MF,MBを素早く受け止めることができる。
さらにまた、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Sでは、エアバッグ21のロールオーバ時に乗員MF,MBを受け止め可能な膨張部位(前保護膨張部32、後保護膨張部36、及び、貯留部40)の下端32a,36a,40aが、ベルトラインBLの車体側部材DTに支持される構成としている。
そのため、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Sでは、エアバッグ20が乗員MF,MBに押されて車外側に移動しようとしても、下縁21bが、特に、剛性を確保するように膨らむ膨張部位の下端32a,36a,40aが、ドアトリム等の車体側部材DTに直接支持されることから、車外側に移動せず、車外放出を防止して、乗員MF,MBを車内側に拘束しておくことができる。
なお、このようなベルトラインBLの車体側部材DTに支持される膨張部位は、実施形態のように3つの膨張部位(前保護膨張部32、後保護膨張部36、及び、貯留部40)の全てで無くとも、少なくとも一つ、好ましくは、前後に離れた前保護膨張部32、後保護膨張部36の二つに、配設すればよい。
また、実施形態では、エアバッグ21の導入口部23として、エアバッグ21の上縁21a側の前後方向の中央に配置させたものを示したが、高圧膨張部31aと低圧膨張部31bとを構成する保護膨張部を前後に離すように配置させて、膨張用ガスを分岐させるように構成できれば、図6のエアバッグ21の導入口部23Aのように、構成してもよい。このエアバッグ21Aでは、上縁21a側の後端21eに、後方へ突出する外側筒部24Aを設けて、外側筒部24A内に、前後方向に沿って前方へ長く延びるパイプ状の整流布55を配設させて構成されている。なお、図示しないインフレーター16は、外側筒部24A内の整流布55の後端56に挿入されて、導入口部23Aと接続される。
このエアバッグ21Aでは、導入口部23Aの直管状の整流布55が、エアバッグ21の上縁21aの後端21eから、閉じ部50の横線部51の上方における前後方向のガス供給路部29内に挿入されており、前端の開口57が、前保護膨張部32の流入口部33に連通され、後部付近の下縁側の開口58が、後保護膨張部36の流入口部37を構成するように、配設されて、図示しないインフレーター16からの膨張用ガスGが、開口57,58により分岐されて、前後に離れた前保護膨張部32と後保護膨張部36とに流入可能に構成されている。
なお、このエアバッグ21Aでは、導入口部23Aの構成がエアバッグ21と相違し、かつ、後保護膨張部36の上側の構成がエアバッグ21と相違している他、他の閉じ部50や貯留部40の構成は、エアバッグ21と同様としている。
そして、このエアバッグ21Aでも、高圧膨張部31aとしての前保護膨張部32が、30〜100kPa程度の内圧値で膨張し、低圧膨張部31bとしての後保護膨張部36が、高圧膨張部31aより10〜20kPa程度低い内圧値で膨張するように、エアバッグ21Aの膨張用ガスGの流路を構成する導入口部23Aの開口57,58、流入口部33,37、及び、流出口部34,38の開口面積が、調整されている。そのため、このエアバッグ21Aを使用しても、実施形態のエアバッグ装置Sと同様の作用・効果を得ることができる。
また、実施形態のエアバッグ21では、貯留部40を一つとしたが、図7に示すエアバッグ21Bのように、第1の貯留部40の他に、第2の貯留部40Bを設けても良い。図例の場合には、高圧膨張部31aから流出される膨張用ガスGが多い場合に好適なように、高圧膨張部31aの下端32aの流出口部34Bに接続されている。
さらに、実施形態のエアバッグ21では、導入口部23が、整流布25を利用して構成した場合を示したが、図8に示すエアバッグ21Cのように、非流入部42の閉じ部50Cにおける湾曲した横線部51Cより、高圧膨張部31a側に膨張用ガスGを流す開口27aの開口面積を、低圧膨張部31b側に膨張用ガスGを流す開口28aの開口面積より、大きく設定するように構成しても良い。
さらにまた、導入口部23自体の開口27a,28aの開口面積を同等として、前後の前保護膨張部32と後保護膨張部36との流入口部33,37自体の開口面積に大小を設けて、膨張時の高圧膨張部31aと低圧膨張部31bとに内圧差を設けるように構成しても良い。
また、実施形態では、エアバッグ21の貯留部40が、膨張完了時、窓W2の前部側を覆うように構成したが、貯留部は、エアバッグが乗員の車外放出を防止できるように剛性を有した板状に膨張できれば、車両の窓の全域を、保護膨張部と協働して覆う必要は無く、何れかの窓を、保護膨張部と併せて、部分的に覆うように構成してもよい。
16…インフレーター、
21,21A,21B,21C…エアバッグ、
21a…上縁、
21b…下縁、
23,23A,23C…導入口部、
31…保護膨張部、
31a…高圧膨張部、
31b…低圧膨張部、
32…前保護膨張部、
33…流入口部、
34…流出口部、
36…後保護膨張部、
36a…下端、
37…流入口部、
38…流出口部、
40…貯留部、
V…車両、
W1…(前)窓、
W2…(後)窓、
WU…上縁、
G…膨張用ガス、
MF…(前席の)乗員、
MB…(後席の)乗員、
H…頭部、
S…頭部保護エアバッグ装置。

Claims (4)

  1. 車両の側面衝突時に、膨張用ガスを吐出するように作動されるインフレーターと、
    車両の側面側に移動する乗員の頭部を受け止め可能に、前記インフレーターからの膨張用ガスを流入させて、車両の窓の車内側を覆うように、前記窓の上縁側から下方に展開膨張するエアバッグと、
    を備えて構成される頭部保護エアバッグ装置であって、
    前記エアバッグが、
    前記エアバッグの上縁側に配置されて、前記インフレーターからの膨張用ガスを流入させるための導入口部と、
    該導入口部から前後に離れるように分岐して、それぞれ、乗員頭部を保護可能に、前記導入口部からの前記膨張用ガスを流入させて膨らむ保護膨張部と、
    前記保護膨張部から流出する膨張用ガスを溜めて膨張可能な貯留部と、
    を備え、
    前後に配置された前記保護膨張部が、それぞれ、
    前記導入口部側に開口して、前記導入口部からの膨張用ガスを流入させる流入口部と、
    前記貯留部側に開口して、前記保護膨張部をそれぞれ膨張させた膨張用ガスを前記貯留部へ流出させる流出口部と、
    を備え、
    前記インフレーターが、車両の側面衝突時の作動開始から、少なくとも、膨張した前記エアバッグにおける乗員頭部の受け止め予定時まで、膨張用ガスを吐出するように、構成され、
    前記エアバッグが、
    乗員の頭部を保護可能な内圧を確保した状態で、前記インフレーターの膨張用ガスの吐出時に、前後に配置された前記保護膨張部の内、一方を高圧膨張部とし、他方を前記高圧膨張部より内圧を低くした低圧膨張部とするように、
    前記エアバッグにおける前記導入口部、前記流入口部、及び、前記流出口部の開口面積を、調整して構成されるとともに、
    前記エアバッグの貯留部が、前記保護膨張部から流出する膨張用ガスによって膨張を完了させた際、乗員の車外放出を防止可能に、膨張した前後の前記保護膨張部とともに前記窓を覆う位置に、配設されるとともに、膨張した前後の前記保護膨張部の内圧と等しくするように、構成されていることを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  2. 前記貯留部が、前記高圧膨張部と前記低圧膨張部との前記流出口部を前記貯留部の周縁に配置させて、前記高圧膨張部と前記低圧膨張部との間で、共用されるように配設されていることを特徴とする請求項1に記載の頭部保護エアバッグ装置。
  3. 前記高圧膨張部が、車両の前席側方の窓を覆うように配設され、
    前記低圧膨張部が、車両の後席側方の窓を覆うように配設されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の頭部保護エアバッグ装置。
  4. 前記高圧膨張部と前記低圧膨張部との前記流出口部が、膨張完了時の前記エアバッグの下縁に配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の頭部保護エアバッグ装置。
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