JP6642363B2 - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車の側面衝突時や横転時などに、車両側面のドア窓に沿って展開可能な頭部保護エアバッグに関する。
従来、主に主膨張室と副膨張室とで構成され、副膨張室に形成されたベントホールを介して外部に排出されるようにした頭部保護エアバッグが知られている。(特許文献1)
特開2008−12995号公報
しかし、エアバッグ膨張時にベントホール周辺にかかる張力によりベントホール形状が変化する等、ベントホールからのガス排出量の設定が難しい。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、主膨張部と副膨張部の適度な内圧保持と頭部を拘束した際の内圧上昇を適度に抑えられる頭部保護エアバッグを提供することを目的とする。
本発明は、
車両の車内側における窓の上縁側に折り畳まれて収納されるとともに、インフレーターからの膨張用ガスを流入させて前記窓の車内側を覆うように展開膨張する構成の頭部保護エアバッグ(18)において、
前記頭部保護エアバッグ(18)が、膨張完了時に乗員の頭部を保護可能に、車内側壁部(19a)と車外側壁部(19b)とを相互に離隔するように膨張する保護膨張部(23)を備える構成とされ、
前記保護膨張部(23)は、通常の側突時に乗員の頭部を拘束する主膨張部(27B、27E)と、該主膨張部(27B、27E)から膨張用ガスが流れることで膨らむ副膨張部(27A、27C、27D)を備え、
前記主膨張部(27B、27E)の車側壁部(19a)及び車外側壁部(19b)の両面に、ガス漏れ防止用のコーティング剤を塗布したコーティング層(37)が形成され、
前記副膨張部(27A、27C、27D)の車側壁部(19a)及び車外側壁部(19b)の少なくともどちらか一方の一部は、ガス漏れ防止用のコーティング剤が塗布されていないノンコート布部分を有し、前記ノンコート布の通気度が5.0cm3/cm2・s以上25.0cm3/cm2・s以下であること、を特徴とする頭部保護エアバッグ装置(AM)、であることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の頭部保護エアバッグ装置によれば、副膨張部のガスが外部に適度に通気し、乗員の頭部を拘束した主膨張部から副膨張部へガスが適度に流通することが可能となることから、頭部を拘束した際の内圧上昇を適度に抑えられる。
また、主膨張部はコーティング層があり、ガスが外部に通気しにくいことから、主膨張部の内圧を適度に保つことができ、頭部を確実に拘束することができる。
さらに、副膨張部の一部はコーティング剤を塗布しない構成としており、従来のようなエアバッグ膨張時にベントホール形状が変化する等を考慮しなくても良い為、通気度の設定し易い。
本発明の一実施形態であるエアバッグを使用した頭部保護エアバッグ装置を車内側から見た概略正面図である。 実施形態のエアバッグを平らに展開した状態を示す正面図である。 図2のIII−III部位の拡大断面図である。 本発明の詳細を説明する図である。 本発明の一実施形態における変形例を示す図である。 本発明の斜め衝突時に展開するエアバッグシステムの概略全体構成を示す図である。 図6(A)の実施形態における変形例を示す図である。
主膨張部と副膨張部の適度な内圧保持と頭部を拘束した際の内圧上昇を適度に抑えられる頭部保護エアバッグを簡単な構成で実現した。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。本発明の頭部保護エアバッグ18は、図1に示す車両Vに搭載される頭部保護エアバッグ装置AMに、使用されるものであり、車内側のドアや窓W1・W2及びリヤピラー部RPの上縁側におけるフロントピラー部FPやルーフサイドレール部RRに、折り畳まれて収納されている。なお、この車両Vは、フロントピラー部FPとリヤピラー部RPとの間に、略上下方向に沿うセンターピラー部CPを配設させて、構成されている。
頭部保護エアバッグ装置AMは、図1に示すように、インフレーター8、取付ブラケット9・13、取付ボルト10・14、及び、頭部保護エアバッグ18、を備えて構成され、車両Vへの搭載時に、車内側をエアバッグカバー16に覆われて収納されている。エアバッグカバー16は、実施形態の場合、フロントピラー部FPの車内側を覆うフロントピラーガーニッシュ3の下縁側部位と、ルーフサイドレール部RRの車内側を覆うルーフヘッドライニング4の下縁側部位と、から、構成されている。
フロントピラーガーニッシュ3やルーフヘッドライニング4は、合成樹脂製として、図示しない取付手段によって、フロントピラー部FPやルーフサイドレール部RRにおけるボディ1側の部材であるインナパネル2の車内側に、取り付けられている。そして、これらの下縁側部位は、展開膨張時の頭部保護エアバッグ18を突出可能とするように、下端側を車内側に開き可能に、構成されている。
インフレーター8は、略円柱状とされて、先端(前端)側に、膨張用ガスを吐出可能な図示しないガス吐出口を、配設させている構成である。そして、このインフレーター8は、ガス吐出口付近を含めた先端付近を頭部保護エアバッグ18のガス流入口部22に挿入させ、ガス流入口部22の後端付近に外装されるクランプ11を利用して、頭部保護エアバッグ18に対して、連結されている。また、インフレーター8は、インフレーター8を保持する取付ブラケット9と、取付ブラケット9をボディ1側のインナパネル2に固定するための取付ボルト10と、を利用して、インナパネル2に取り付けられている。
なお、このインフレーター8の車両Vへの搭載は、インフレーター8と頭部保護エアバッグ18とを組み付けた状態のエアバッグ組付体として、行なわれる。
頭部保護エアバッグ18は、折り畳まれた状態で、斜め上方に延びるように配設されたフロントピラー部FPから、センターピラー部CPの上方を超えて、リヤピラー部RPの上方となる位置までのルーフサイドレール部RRに、収納されている。そして、頭部保護エアバッグ18は、膨張完了時、図1の二点鎖線に示すように、窓W1・W2やセンターピラー部CP・リヤピラー部RPのそれぞれの車内側を覆うように、構成されている。
図2、3に示すように、頭部保護エアバッグ18は、実施形態の場合、ポリエステル糸やポリアミド糸等を使用した袋織りとされている。また、頭部保護エアバッグ18は、車内側壁部19aと車外側壁部19bとを相互に離隔させるようにして膨張用ガスGを内部に流入可能なガス流入部19と、膨張用ガスGを流入させない非流入部29と、から構成されている。ガス流入部19は、実施形態の場合、ガス供給路部21、ガス流入口部22、及び、保護膨張部23、から構成されている。
ガス供給路部21は、頭部保護エアバッグ18の上縁18a側で、車両Vの前後方向に沿って、配設されている。そして、実施形態の場合、ガス供給路部21は、後述する前側保護部24に配設される前側主膨張部27Bの上端側と、後述する後側保護部25に配設される後側主膨張部27Eの上端側と、を連結するように、配設されている。また、ガス供給路部21は、インフレーター8から吐出される膨張用ガスGを、ガス供給路部21の下方側に配設される保護膨張部23に案内する構成である。そして、ガス供給路部21の前後方向における中間部位(実施形態の場合、前側保護部24における前側第2副膨張部27Cの上部側となる部位)には、インフレーター8と接続されるガス流入口部22が、ガス供給路部21と連通されて、頭部保護エアバッグ18から上方に突出するように、配設されている。実施形態の場合、ガス流入口部22は、後端側を、開口させて構成されている。
保護膨張部23は、頭部保護エアバッグ18の展開膨張時に、窓W1・W2の車内側を覆うように配設されて、乗員の頭部を保護する部位である。保護膨張部23は、膨張完了時に前席側方において窓W1の車内側を覆うように配設される前側保護部24と、後席側方において窓W2の車内側を覆うように配設される後側保護部25と、を備えて構成されている。
各前側・後側保護部24・25は、その領域内に、区画結合部32により区画されて構成されている。実施形態の場合、前側保護部24は、ガス供給路部21に連通する前側主膨張部27Bと、前側主膨張部27Bに連通し、車両前方側に形成される前側第1副膨張部27Aと、前側主膨張部27Bに連通し、車両後方側に形成される前側第2副膨張部27Cと、から構成されている。後側保護部25は、ガス供給路部21に連通する後側主膨張部27Eと、後側主膨張部27Eに連通し、車両前側に形成される後側副膨張部27Dと、から構成されている。本実施例では、各副膨張部27A,27C、27Dは、各主膨張部27B、27Eの下端側と連通しており、ガスを流入させる構成としている。
そして、実施形態の頭部保護エアバッグ18では、図3、4に示すように、主膨張部(前側主膨張部24と後側主膨張部25)、ガス供給路部21、ガス流入口部22の車内側壁部19a及び車外側壁部19bの外周面に、コーティング層37を塗布している。また、副膨張部(前側第1副膨張部27A、前側第2副膨張部27C、後側副膨張部27D)は、コーティング剤を塗布していない。
すなわち、実施形態の頭部保護エアバッグ18は、副膨張部(前側第1副膨張部27A、前側第2副膨張部27C、後側副膨張部27D)がコーティング層を有しないノンコート布、それ以外の部分をコーティング層37を有したコート布として、構成されている。
非流入部29は、車内側壁部19aと車外側壁部19bとを結合させた構成とされており、実施形態の場合、取付部30、周縁結合部31、区画結合部32、及び、板状部33、から構成されている。周縁結合部31は、頭部保護エアバッグ18の外周縁の部位に配設されて、ガス流入部19の周囲を囲むように、配設されている。また、周縁結合部31の前端には、連結布35が、連結されている。
取付部30は、頭部保護エアバッグ18の上縁18a側における周縁結合部31の上縁側の部位や、連結布35の上縁側から、上方へ突出するように、複数(実施形態では6個)配設されている。各取付部30には、頭部保護エアバッグ18をインナパネル2に取り付けるための取付ブラケット13が固着されることとなる(図1参照)。そして、各取付部30は、取付ボルト14を使用して、取付ブラケット13ごと、ボディ1側のインナパネル2に固定されている。
実施形態の頭部保護エアバッグ18の場合、連結布35の前端付近に配設される取付部30Aが、フロントピラー部FPの下部側の部位において、ボディ1側に取り付けられることから、頭部保護エアバッグ18の膨張完了時において、取付部30Aと、頭部保護エアバッグ18の後端付近に配設される取付部30Bとの間に、前後方向に沿ったテンションを発生させることができる。
板状部33は、長方形板状として、前側保護部24と後側保護部25との間におけるガス供給路部21の下方に、配設されている。この板状部33は、頭部保護エアバッグ18の全体形状を確保するとともに、ガス流入部19の容積を小さくして、膨張完了までの時間を短くするために、配設されている。
区画結合部32は、各前側・後側保護部24・25の領域内において、周縁結合部31や板状部33の上縁側から延びるように配設されている。これらの区画結合部32は、前側・後側保護部24・25を複数の縦膨張部27に区画して、膨張完了時の頭部保護エアバッグ18の厚さを規制するために、配設されている。
主膨張部(前側主膨張部24と後側主膨張部25)、ガス供給路部21、ガス流入口部22の車内側壁部19a及び車外側壁部19bのコーティング層37には、実施形態の場合、シリコン等からなるガス漏れ防止用のコーティング剤が使われている。
このコーティング層37は、頭部保護エアバッグ18を袋織りにより織成した後に、副膨張部(前側第1副膨張部27A、前側第2副膨張部27C、後側副膨張部27D)の車内側壁部19a及び車外側壁部19bの外周面を別布等でマスキングしておき、マスキングエリアMを形成した後、頭部保護エアバッグ18の車内側壁部19a及び車外側壁部19bの外周面全体を塗布して形成されている。
これにより、コーティング層37が塗布されたコーティングエリアCと、コーティング層が塗布されていないマスキングエリアMにわけられ、コーティングエリアCにある主膨張部(前側主膨張部24と後側主膨張部25)、ガス供給路部21、ガス流入口部22はコート布として、マスキングエリアMにある副膨張部(前側第1副膨張部27A、前側第2副膨張部27C、後側副膨張部27D)はコーティング層を有しないノンコート布として、形成されている。
副膨張部(前側第1副膨張部27A、前側第2副膨張部27C、後側副膨張部27D)は、コーティング層を配設させないノンコート布とされて、実施形態の場合、通気度APを、5.0cm3/cm2・s≦H≦25.0cm3/cm2・sの範囲内(望ましくは、8.0cm3/cm2・s≦H≦20.0cm3/cm2・sの範囲内)に設定されている。
通気度APが5.0cm3/cm2・s未満では、織布の気密性が高すぎて、ノンコート布にした意義が失われてしまい、膨張を完了させた頭部保護エアバッグ18が乗員の頭部と干渉した際の内圧の上昇を抑え難くなるためである。また、通気度APが25.0cm3/cm2・sを超えると、逆に、膨張を完了させた頭部保護エアバッグ18からのガス漏れが多量となり、乗員頭部の車外側へ移動する運動エネルギーが高い場合、その乗員の頭部を、クッション作用を奏して、拘束しがたくなるためである。なお、実施形態の場合、通気度APは、JIS L 1096の8.27.1におけるフラジール形法(A法)により、測定されている。
次に、実施形態の頭部保護エアバッグ18の車両Vへの搭載について説明する。頭部保護エアバッグ18は、連結布35を除いた部位を袋織りにより製造した後、副膨張部(前側第1副膨張部27A、前側第2副膨張部27C、後側副膨張部27D)に別布等でマスキングしておく(図4、マスキングエリアM)。
その後、頭部保護エアバッグ18の外周面全体をコーティング剤で塗布し、副膨張部以外の部分(主膨張部、ガス供給路部21、ガス流入口部22)をシリコン等のコーティング剤を塗布してコーティング層37を形成し、連結布35を縫合させ、頭部保護エアバッグ18を下側から上側へ折り畳む。
そして、折り畳んだ後には、折り崩れ防止用の図示しないラッピング材により、頭部保護エアバッグ18の所定箇所をくるむとともに、各取付部30に、取付ブラケット13を取り付けておく。また、クランプ11を利用しつつ、ガス流入口部22にインフレーター8を連結し、次いで、その周囲に取付ブラケット9を取り付け、インフレーター8を頭部保護エアバッグ18に組み付けて、エアバッグ組付体を形成しておく。
その後、各取付ブラケット9・13をインナパネル2の所定位置に配置させて取付ボルト10・14止めし、エアバッグ組付体をボディ1に取り付ける。次いで、インフレーター8に、所定のインフレーター作動用の制御装置から延びる図示しないリード線を結線し、フロントピラーガーニッシュ3やルーフヘッドライニング4をボディ1に取付固定し、さらに、リヤピラーガーニッシュ6やセンターピラーガーニッシュ5をボディ1に取り付ければ、頭部保護エアバッグ18が、頭部保護エアバッグ装置AMとともに、車両Vに搭載されることとなる。
頭部保護エアバッグ装置AMの車両Vへの搭載後、インフレーター8が作動されれば、インフレーター8からの膨張用ガスGが、図2の二点鎖線に示すように、ガス流入口部22からガス供給路部21内を流れる。さらに、膨張用ガスGが、ガス供給路部21から保護膨張部23内に流入し、保護膨張部23が、折りを解消させつつ、膨張し始める。そして、頭部保護エアバッグ18が、図示しないラッピング材を破断させ、さらに、フロントピラーガーニッシュ3とルーフヘッドライニング4との下縁で構成されるエアバッグカバー16を押し開いて下方へ突出しつつ、図1の二点鎖線に示すごとく、窓W1・W2、センターピラー部CP、及び、リヤピラー部RPの車内側を覆うように、大きく膨張することとなる。
そして、実施形態の頭部保護エアバッグ18では、図3、4に示すように、主膨張部(前側主膨張部24と後側主膨張部25)にはコーティング層37が形成されており、一方、副膨張部(前側第1副膨張部27A、前側第2副膨張部27C、後側副膨張部27D)はコーティング剤が塗布されていない、ノンコート布となっている。
この為、副膨張部のガスが外部に適度に通気し、乗員の頭部を拘束した主膨張部から副膨張部へガスが適度に流通することが可能となることから、頭部を拘束した際の内圧上昇を適度に抑えられる。
また、主膨張部はコーティング層があり、ガスが外部に通気しにくいことから、主膨張部の内圧を適度に保つことができ、頭部を確実に拘束することができる。
また、本発明の別の変形例として、図5に示すように、各副膨張部(前側第1副膨張部27A、前側第2副膨張部27C、後側副膨張部27D)の一部がコーティング剤を塗布されていない構成としてもよい。詳細には、車外側壁部19bの全面と、主膨張部(前側主膨張部27Bと後側主膨張部27E)と主膨張部に連通している側の副膨張部(前側第1副膨張部27A、前側第2副膨張部27C,後側副膨張部27D)の一部分(副膨張部の半分程度)の車内側壁部19aにコーティング層37Aが形成されている。つまり、主膨張部と連通していない側の副膨張部(前側第1副膨張部27A、前側第2副膨張部27C,後側副膨張部27D)の一部は、コーティング剤を塗布しないノンコート布とされている。
この変形例でも、この為、副膨張部のガスが外部に適度に通気し、乗員の頭部を拘束した主膨張部から副膨張部へガスが適度に流通することが可能となることから、頭部を拘束した際の内圧上昇を適度に抑えられる。
次に、他実施形態について説明する。図6に示すように、他実施形態のエアバッグ装置は、前席エアバッグ装置110と側突エアバッグ装置130とを備える。前席エアバッグ装置110は、運転席112Dの着座乗員Dを前面衝突に対し保護し、ステアリングホイールから展開膨張する運転席エアバッグ124と、助手席112Pの着座乗員Pを前面衝突に対し保護し、インストルメントパネル118から膨張する助手席エアバッグ126と、運転席エアバッグ124の車外側で、インストルメントパネル118から膨張展開する補助バッグ128と、から構成される。側突エアバッグ装置130は、頭部保護エアバッグ132を備えている。
衝突センサからの信号に基づいて微小ラップ衝突又は斜め衝突を検知すると、図6のごとく、運転席エアバッグ124、助手席エアバッグ126、補助バッグ128、頭部保護エアバッグ132が膨張展開する。運転席112D側への微小ラップ衝突や斜め衝突の場合、運転席112Dの着座乗員(運転者)Dは、車体に対して前方に移動し、さらに車幅方向外向きすなわち衝突側にも移動することとなる(図6の矢印A参照)。この着座乗員Dの頭部Hは、運転席エアバッグ124と頭部保護エアバッグ132との間に進入する。ここで、本前席エアバッグ装置110では、微小ラップ衝突や斜め衝突の際に、補助バッグ128が、車幅方向における運転席エアバッグ124と頭部保護エアバッグ132との間で膨張展開される。これにより、運転席エアバッグ124と頭部保護エアバッグ132との間に進入してきた着座乗員Dの頭部Hは、補助バッグ128に接触し、インストルメントパネル118への接触が防止又は効果的に抑制される。
図7は、図6の実施形態の変形例である。図7に示すとおり、補助バッグ134は、ドアトリム131内に収納され、頭部保護エアバッグ132と共に側突エアバッグ装置130の一部を構成している。補助バッグ134はドアトリム131から膨張展開し、車幅方向における運転席エアバッグ124と頭部保護エアバッグ132との間で膨張展開される。これにより、運転席エアバッグ124と頭部保護エアバッグ132との間に進入してきた着座乗員Dの頭部Hは、補助バッグ134に接触し、インストルメントパネル18への接触が防止又は効果的に抑制される。
実施形態では、頭部保護エアバッグを一体成形し、その後、シリコン塗布の有無により、副膨張部をノンコート布エリアとし、副膨張部以外をコート布エリアとして形成しているが、予め、副膨張部をノンコート布とし、副膨張部以外の部分をコート布として別々に形成し、それらを結合(縫合)することで、頭部保護エアバッグを形成しても良い。
8 インフレーター
18 頭部保護エアバッグ
19a 車内側壁部
19b 車外側壁部
23 保護膨張部
24 前側膨張部
25 後側保護部
27A 前側第1副膨張部(副膨張部)
27B 前側主膨張部(主膨張部)
27C 前側第2副膨張部(副膨張部)
27D 後側副膨張部(副膨張部)
27E 後側主膨張部(主膨張部)
37 コーティング層
37A コーティング層
110 前席エアバッグ装置
118 インストルメントパネル
124 運転席エアバッグ装置
126 助手席エアバッグ装置
128 補助エアバッグ
130 側突エアバッグ装置
131 ドアトリム
132 頭部保護エアバッグ
C コーティングエリア
M マスキングエリア
V 車両
AM 頭部保護エアバッグ装置

Claims (1)

  1. 車両の車内側における窓の上縁側に折り畳まれて収納されるとともに、インフレーターからの膨張用ガスを流入させて前記窓の車内側を覆うように展開膨張する構成の頭部保護エアバッグ(18)において、
    前記頭部保護エアバッグ(18)が、膨張完了時に乗員の頭部を保護可能に、車内側壁部(19a)と車外側壁部(19b)とを相互に離隔するように膨張する保護膨張部(23)を備える構成とされ、
    前記保護膨張部(23)は、通常の側突時に乗員の頭部を拘束する主膨張部(27B、27E)と、該主膨張部(27B、27E)から膨張用ガスが流れることで膨らむ副膨張部(27A、27C、27D)を備え、
    前記主膨張部(27B、27E)の車側壁部(19a)及び車外側壁部(19b)の両面に、ガス漏れ防止用のコーティング剤を塗布したコーティング層(37)が形成され、
    前記副膨張部(27A、27C、27D)の車側壁部(19a)及び車外側壁部(19b)の少なくともどちらか一方の一部は、ガス漏れ防止用のコーティング剤が塗布されていないノンコート布部分を有し、前記ノンコート布の通気度が5.0cm3/cm2・s以上25.0cm3/cm2・s以下であること、を特徴とする頭部保護エアバッグ装置(AM)。


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