JP7070302B2 - 車両用カーテンエアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用カーテンエアバッグ装置に関する。
下記特許文献1には、車両用カーテンエアバッグ装置に関する発明が開示されている。この車両用カーテンエアバッグ装置は、車両用シートに対応した位置に設けられているメインチャンバと、メインチャンバの車両前方側に非膨張部を介して設けられているサブチャンバと、メインチャンバの上端部に一端部が取り付けられていると共に他端部がサブチャンバの下端部に取り付けられている引張部材とを有している。したがって、車両の斜突時では、乗員の頭部がメインチャンバを車幅方向外側へ押しながら車両前方側へ移動するため、引張部材によってサブチャンバが乗員の頭部に巻き付くように車幅方向内側へ変位して頭部を包み込む。これにより、乗員の頭部拘束性能を向上させることができる。
特開2016-88267号公報
ところで、運転を自動で行う自動運転車両における自動運転中は、運転者が運転から解放されることで様々な姿勢を取ることが考えられる。そのうち、乗員が車両用シートのシートバックを所定角度以上に大きくリクライニングさせて安楽姿勢をとると、運転時の姿勢と比べて車両側面視にて乗員の頭部が車両下方側に位置する(以下、車両側面視にて乗員が安楽姿勢をとることで頭部が運転時の姿勢と比べて車両下方側に位置する状態を「安楽状態」と称する)。この安楽状態にてカーテンエアバッグが膨張展開すると、カーテンエアバッグの下端部の近傍に乗員の頭部が位置するため、頭部を効果的に拘束することができない可能性がある。これに対応するため、膨張展開時のカーテンエアバッグの下端部を車両下方側へ延長することが考えられるが、安楽状態以外の場合では、車両用シートのシートバックの車幅方向外側から車両用シートに着座した乗員側へ向けて膨張展開するサイドエアバッグと延長したカーテンエアバッグの下端部とが干渉する可能性がある。この場合、カーテンエアバッグがサイドエアバッグによって車両上方側へ持ち上がってしまい、乗員に対するカーテンエアバッグの位置が予め設定された位置から変化して乗員の拘束性能に影響を及ぼす可能性がある。したがって、上記先行技術はこの点で改良の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、乗員の頭部が膨張展開時のカーテンエアバッグの下端部近傍に位置する場合でも、拘束性能を確保することができる車両用カーテンエアバッグ装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る車両用カーテンエアバッグ装置は、車両衝突時にインフレータが作動して内部にガスが供給されることにより天井の車幅方向外側の端部から車両下方側へ膨張展開されると共に、車両前方側に設けられかつ膨張展開時に下端部がベルトラインより車両下方側に位置する先端チャンバを有するカーテンエアバッグと、車両用シートのシートバックが車両側面視にて所定角度以上に車両後方側へ傾けられた安楽状態において、膨張展開時に前記先端チャンバが前記ベルトラインより車両下方側に位置する部位から反力をとる前記カーテンエアバッグにおける下端部の少なくとも前記安楽状態の当該車両用シートに対応した部位に設けられていると共に、乗員拘束時に乗員の頭部が車幅方向外側へすり抜けるのを抑制する拘束性能向上部と、を有し、前記拘束性能向上部は、前記カーテンエアバッグの車幅方向内側面の摩擦力が前記カーテンエアバッグの前記拘束性能向上部以外の車幅方向内側面の摩擦力より大きい構成とされている。
請求項1に記載の発明によれば、車両用カーテンエアバッグ装置は、カーテンエアバッグと拘束性能向上部とを有している。カーテンエアバッグは、車両衝突時にインフレータが作動して内部にガスが供給されることにより、天井の車幅方向外側の端部から車両下方側へ膨張展開される。このカーテンエアバッグには、車両前方側に先端チャンバが設けられている。先端チャンバの下端部は、膨張展開時にベルトラインより車両下方側に位置する。したがって、膨張展開時にベルトラインより車両下方側にある内装材より反力をとることができる
拘束性能向上部は、車両用シートのシートバックが車両側面視にて所定の角度以上に傾けられた安楽状態において、膨張展開時のカーテンエアバッグの下端部における安楽状態の車両用シートに対応した位置に設けられており、乗員拘束時に乗員の頭部が車幅方向外側へすり抜けるのを抑制する。したがって、カーテンエアバッグが膨張展開した際に、車両用シートが安楽状態にあることでカーテンエアバッグの下端部の近傍に乗員の頭部が位置する場合でも、頭部が車幅方向外側へすり抜けるのを抑制できる。また、先端チャンバにより反力をとることができるので、カーテンエアバッグにより頭部を効果的に拘束することができる
また、拘束性能向上部は、カーテンエアバッグの車幅方向内側の表面の摩擦力がカーテンエアバッグの拘束性能向上部以外の車幅方向内側面の摩擦力より大きい構成とされている。したがって、膨張展開時にカーテンエアバッグが乗員の頭部と接触した際にカーテンエアバッグの表面に対して頭部が滑りにくくなる。このため、膨張展開時のカーテンエアバッグの下端部の近傍に乗員の頭部が位置する場合でも、頭部が車幅方向外側へすり抜けるのを抑制することができる
なお、「ベルトライン」とは、車両におけるサイドウインド下端、即ちドアパネル上端を通る線をいう
請求項に記載の発明に係る車両用カーテンエアバッグ装置は、請求項に記載の発明において、前記拘束性能向上部は、前記カーテンエアバッグの前記拘束性能向上部以外の車幅方向内側面より摩擦力が大きい別体の布材を前記カーテンエアバッグの車室内側面に取り付けた構成とされている。
請求項に記載の発明によれば、拘束性能向上部では、カーテンエアバッグの拘束性能向上部以外の車幅方向内側面より摩擦力が大きい別体の布材をカーテンエアバッグの車幅方向内側面に取り付けている。したがって、膨張展開時のカーテンエアバッグの表面に対する頭部が滑りにくい構造を容易に設けることができる。つまり、製造が容易となる。
請求項に記載の発明に係る車両用カーテンエアバッグ装置は、請求項又は請求項に記載の発明において、前記拘束性能向上部は、前記カーテンエアバッグの前記拘束性能向上部以外の車幅方向内側面より摩擦力が大きくなるコーティングが前記カーテンエアバッグの車室内側面に施された構成とされている。
請求項に記載の発明によれば、拘束性能向上部では、カーテンエアバッグの拘束性能向上部以外の車幅方向内側面より摩擦力が大きくなるコーティングがカーテンエアバッグの車幅方向内側面に施されている。したがって、膨張展開時のカーテンエアバッグの表面に対する頭部が滑りにくい構造を容易に設けることができる。つまり、製造が容易となる。また、摩擦力を大きくする部位のチューニングも容易となる。
請求項に記載の発明に係る車両用カーテンエアバッグ装置は、請求項~請求項のいずれか一項に記載の発明において、前記拘束性能向上部は、前記カーテンエアバッグの車室内側面にステッチを有する構成とされている。
請求項に記載の発明によれば、拘束性能向上部は、カーテンエアバッグの車幅方向内側面にステッチを有していることから、このステッチによってカーテンエアバッグの車幅方向内側面の摩擦力をそれ以外の部位より大きくすることができる。また、カーテンエアバッグ自体を縫製する加工設備を利用してステッチを施工できるので、コストの増加を抑制することができる。
請求項に記載の発明に係る車両用カーテンエアバッグ装置は、請求項~請求項のいずれか一項に記載の発明において、前記拘束性能向上部は、前記カーテンエアバッグにおける下端部の少なくとも前記安楽状態の当該車両用シートに対応した部位の他に、膨張展開時の前記カーテンエアバッグの前記先端チャンバにおける前記ベルトラインより車両下方側かつ車幅方向外側の部位にも設けられている。
請求項に記載の発明によれば、拘束性能向上部は、膨張展開時のカーテンエアバッグの先端チャンバにおけるベルトラインより車両下方側かつ車幅方向外側の部位にも設けられている。したがって、ベルトラインより車両下方側にある内装材に対して先端チャンバが滑り難くなるので、膨張展開時のカーテンエアバッグは内装材から反力をより確実にとることができる。
請求項に記載の発明に係る車両用カーテンエアバッグ装置は、請求項1~請求項のいずれか一項に記載の発明において、前記拘束性能向上部の下端部には、前記先端チャンバに取り付けられたストラップの端部が取り付けられた構成とされている。
請求項に記載の発明によれば、拘束性能向上部の下端部には、先端チャンバに連結されたストラップの端部が取り付けられた構成とされていることから、ストラップを介して先端チャンバがとる反力を拘束性能向上部へ伝えることができる。したがって、乗員の頭部拘束したカーテンエアバッグが車幅方向外側へ変位するのが抑制されるので、カーテンエアバッグが変位することによる頭部のすり抜けを抑制できる。このため、乗員の頭部をより効果的に拘束することができる。
請求項に記載の発明に係る車両用カーテンエアバッグ装置は、請求項に記載の発明において、前記ストラップの車両前方側の端部は、膨張展開時の前記先端チャンバの車両後方側の端部における車両下方側に位置するストラップ前端取付部に取り付けられ、前記ストラップの車両後方側の端部は、車両側面視にて膨張展開時のカーテンエアバッグにおけるセンターピラーガーニッシュに重なる部位と前記先端チャンバとの間の部位の車両前後方向略中間部に取り付けられている。
請求項に記載の発明によれば、ストラップの車両前方側の端部は、膨張展開時の先端チャンバの車両後方側の端部における車両下方側に位置するストラップ前端取付部に取り付けられている。すなわち、車両衝突時に車幅方向外側へ変位する乗員の頭部拘束するカーテンエアバッグが車幅方向外側へ押されることでストラップが車幅方向外側へ引っ張られると、ベルトラインの車両下方側の内装材に当接する先端チャンバには、車両後方側かつ当該内装材に沿って略車両上方側へ引っ張られる荷重が加わる。このため、先端チャンバにおけるストラップ前端取付部の位置によっては、先端チャンバが屈曲していわばショートカットした状態となり、反力を拘束性能向上部へ十分に伝達できない可能性がある。しかしながら、ストラップ前端取付部が先端チャンバの車両後方側の端部における車両下方側にあることで、先端チャンバがストラップからの引張荷重を受けても屈曲し難くなる。したがって、ストラップを介して先端チャンバの反力を拘束性能向上部へ効果的に伝えることができる。
また、ストラップの車両後方側の端部は、車両側面視にて膨張展開時のカーテンエアバッグにおけるセンターピラーガーニッシュに重なる部位と、先端チャンバとの間の部位における車両前後方向略中間部に取り付けられている。したがって、ベルトラインの車両下方側の内装材から反力をとる先端チャンバと、センターピラーガーニッシュから反力をとる部位との間の反力をとり難い部位にストラップを介して反力を伝えることができるので、乗員の頭部拘束時にカーテンエアバッグの変位が抑制されて頭部を一層効果的に拘束することができる。
請求項に記載の発明に係る車両用カーテンエアバッグ装置は、請求項又は請求項に記載の発明において、前記ストラップの車両前方側の端部は、平面展開時のカーテンエアバッグの前記先端チャンバを車両上方側にて折り返した状態にて前記先端チャンバに取り付けられている。
請求項に記載の発明によれば、ストラップの車両前方側の端部は、平面展開時のカーテンエアバッグの先端チャンバを車両上方側にて折り返した状態にて先端チャンバに取り付けられている。したがって、先端チャンバが膨張展開すると、ストラップの車両前方側の端部は車両下方側へと変位する。つまり、カーテンエアバッグの膨張展開時では、ストラップは車両下方側へと引っ張られるため、ストラップに弛みが発生しない。したがって、先端チャンバからストラップを介して拘束性能向上部へ効率的に反力を伝えることができる。
なお、先端チャンバの車両前方側の端部における車両下方側には、一端部がフロントピラーに固定されたテンションベルトの他端部が取り付けられていることが好ましい
これによれば、先端チャンバは、フロントピラーからテンションベルトを介して反力をとることができるため、より大きな反力を得ることができる。
請求項1に記載の発明に係る車両用カーテンエアバッグ装置は、乗員の頭部が膨張展開時のカーテンエアバッグの下端部近傍に位置する場合でも、拘束性能を確保することができるという優れた効果を有する。
請求項~請求項に記載の発明に係る車両用カーテンエアバッグ装置は、膨張展開時のカーテンエアバッグの下端部近傍に位置する乗員の頭部拘束性能を簡易な構成にて向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項に記載の発明に係る車両用カーテンエアバッグ装置は、拘束性能をさらに向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項~請求項に記載の発明に係る車両用カーテンエアバッグ装置は、拘束性能を一層向上させることができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ装置の膨張展開の状態を示す側面図である。 図1におけるZ部を車室内側から車両後方側へ向かって見た状態を示す概略斜視図である。 図1の変形例に係る車両用カーテンエアバッグ装置の膨張展開の状態を示す側面図である。 第2実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ装置の膨張展開の状態を示す側面図である。 第3実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ装置の膨張展開の状態を示す側面図である。 (A)は第3実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ装置におけるカーテンエアバッグの平面展開状態を示す概略斜視図であり、(B)は(A)に対して先端チャンバを車両上方側へ折り返した状態を示す概略斜視図であり、(C)は(B)に対してカーテンエアバッグ全体を折り畳んだ状態を示す概略斜視図である。
(第1実施形態)
以下、図1、図2を用いて、本発明に係る車両用カーテンエアバッグ装置の第1実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車幅方向外側を示している。
(全体構成)
図1には、本実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ装置10の作動状態を車室内側から見た側面図で示されている。この図に示されるように、車両用カーテンエアバッグ装置10は、車両衝突時にガスを発生する略円柱形状のインフレータ12と、このインフレータ12と接続されてインフレータ12から発生したガスの供給を受けて膨張展開するカーテンエアバッグ16と、を含んで構成されている。
車両用カーテンエアバッグ装置10は、車両搭載前の状態では、カーテンエアバッグ16が外ロール折りにされることで細長い長尺状の部材としてアッセンブリ化されている。外ロール折りは、カーテンエアバッグ16の展開過程で図示しないロール折り部分が車幅方向外側(乗員の頭部とは反対側)に位置する折り態様とされる(図6(C)参照)。そして、この状態の車両用カーテンエアバッグ装置10が、ルーフサイドレール18と図示しない天井の車幅方向外側の端部との間のスペース、フロントピラー20とその車室内側に配設された図示しないフロントピラーガーニッシュとの間のスペース、及びリヤピラー21とその車室内側に配設された図示しないリヤピラーガーニッシュとの間のスペースに収納されている。
インフレータ12は細長い円柱状に形成されており、一例としてセンターピラー22近傍の車両上方側に車両前後方向を軸方向として配置されている。また、インフレータ12の先端外周部には、複数の図示しないガス噴出孔が形成されている。さらに、インフレータ12の内部には一例としてガス発生剤等が充填されており、作動時にはガス発生剤が燃焼して大量のガスが発生し、ガス噴出孔から噴出されるようになっている。上記構成のインフレータ12が、図示しないブラケットを介してルーフサイドレール18に固定されるようになっている。なお、センターピラー22の車室内側には、センターピラー22を車室内側から覆う内装材としてのセンターピラーガーニッシュ50が設けられている。
(カーテンエアバッグ)
カーテンエアバッグ16は、膨張展開時に車両側面視で、前席のサイドドア24のサイドウインド26と後席のサイドドア28のサイドウインド30の両方を略覆うことが可能な大きさに設定された略長方形の袋状の布状部材として構成されている。より具体的に説明すると、カーテンエアバッグ16は、上記インフレータ12の先端側が挿入されるガス導入部32と、カーテンエアバッグ16の上縁に沿って車両前後方向に直線状に延びるガス供給路34と、前席の車両用シート58に着座した乗員Pの頭部保護エリアに対応して当該頭部の車幅方向外側に膨張展開されるフロントメインチャンバ36と、後席の図示しない車両用シートに着座した乗員の頭部保護エリアに対応して当該頭部の車幅方向外側に膨張展開されるリヤメインチャンバ38と、フロントメインチャンバ36の車両前後方向の前側に隣接して設けられた先端チャンバとしてのフロントディレイチャンバ40と、リヤメインチャンバ38の車両前後方向の前側に隣接して設けられたリヤディレイチャンバ42と、を備えている。
カーテンエアバッグ16の下縁部16Dは、フロントディレイチャンバ40に対応した部位を除いて車両側面視にて安楽状態にある前席の車両用シート58に着座した乗員Pの頭部Hよりも車両下方側かつベルトラインBLより車両上方側に位置するように設定されている。なお、安楽状態のシートバック58Aは、車両側面視にて所定角度以上に車両後方側へ傾けられた構成とされており、この所定角度とは、車両側面視にて車両用シート58の座面である図示しないシートクッションとシートバック58Aとで成す角度であり、一例として48°とされている。また、安楽状態のシートバック58Aの上端部(肩口)は、ベルトラインBLより車両下方側に位置している。さらに、本実施形態では、一例として、保護すべき乗員のモデルとして衝突試験用のダミー(人形)が安楽状態の車両用シート58に着座した上で、カーテンエアバッグ16の下縁部16Dが当該ダミーの頭部Hより車両下方側に位置している。ダミーは、例えばWorldSID(国際統一側面衝突ダミー:World Side Impact Dummy)のAF05(米国人成人女性の5パーセンタイル)である。
フロントメインチャンバ36は、前席側のサイドウインド26の車両前後方向の中間部付近からセンターピラー22とラップする範囲に亘って膨張展開するようになっている。このフロントメインチャンバ36の車両前後方向の前側には、後述する第2非膨張部46Bを介してフロントディレイチャンバ40が配設されている。フロントディレイチャンバ40は、車両上下方向を長手方向とした円柱状に膨張するように形成されている。また、フロントディレイチャンバ40は、車両側面視にて下端部40AがベルトラインBLより車両下方側に位置するよう構成されている。つまり、フロントディレイチャンバ40の下端部40Aは、膨張展開時にベルトラインBLの車両下方側に設けられた内装材であるフロントドアトリム44に当接する構成とされている。
カーテンエアバッグ16のガスが供給される各部について補足すると、ガス導入部32は、カーテンエアバッグ16の上縁部16Aの車両前後方向の略中間部に形成されている。このガス導入部32にインフレータ12が接続されることで、インフレータ12から発生したガスが、ガス導入部32を介してカーテンエアバッグ16内へ供給されるようになっている。また、ガス導入部32は、ガス供給路34の車両前後方向の中間部に連通されている。
カーテンエアバッグ16の上縁部16Aには、適宜間隔をあけて複数のタブ16Bが一体に形成されている。これら複数のタブ16Bは、カーテンエアバッグ16の上縁部16Aから車両上方側へ延出されている。各タブ16Bは、締結具17によってルーフサイドレール18に固定(係止)されている。さらに、カーテンエアバッグ16の前端部16Fには、ストラップ状のテンションベルト16Cの一端部16CAが取り付けられている。テンションベルト16Cの他端部16CBは、フロントピラー20に図示しない固定ボルトで固定されている。
カーテンエアバッグ16における上記以外の部分は、ガスが流入されない非膨張部46とされている。非膨張部46は、一例として図示しない環状の縫製部によってカーテンエアバッグ16を構成する車幅方向内側の布状部材(基布)と車幅方向外側の基布とを互いに縫製することにより、ガスの流入を制限している。この非膨張部46は、複数形成されており、一例として、カーテンエアバッグ16の外周部には第1非膨張部46Aが設定されており、フロントメインチャンバ36とフロントディレイチャンバ40との間には車両上下方向に延びる第2非膨張部46Bが設定されている。この他、カーテンエアバッグ16には、ガス供給量を減らしてインフレータ12の出力を下げるべく種々の非膨張部46が設定されている。なお、これらカーテンエアバッグ16の非膨張部46の構成は、例えば、特開2016-055824号公報等で公知であるため、詳細な説明を省略する。
(拘束性能向上部)
カーテンエアバッグ16の下端部16Eには、拘束性能向上部48が設けられている。この拘束性能向上部48は、膨張展開時のカーテンエアバッグ16における車幅方向内側面に設けられていると共に、上端部48Aが車両側面視にて乗員Pの頭部Hより車両上方側に設定されている。また、上端部48Aは、略水平状に延設されている。一方、拘束性能向上部48の下端部48Bは、膨張展開時のカーテンエアバッグ16の下縁部16Dと重なるように設定されている。そして、拘束性能向上部48は、膨張展開時のカーテンエアバッグ16の前端部16Fから後端部16Gに亘って設けられている。つまり、拘束性能向上部48は、膨張展開時のカーテンエアバッグ16の下端部16Eにおける車両用シート58に対応した部位を含んで設定されている。
拘束性能向上部48は、カーテンエアバッグ16の基布とは別体のナイロン系の布材が車幅方向内側からカーテンエアバッグ16に取り付けられることで構成されている。この拘束性能向上部48における布材は、表面(車室側の面)の摩擦力がカーテンエアバッグ16における拘束性能向上部48以外の部位の摩擦力より大きくなるよう構成されており、一例としてカーテンエアバッグ16の第1非膨張部46Aに縫製部Sにて縫製されることで取り付けられている(図2参照)。
上述のカーテンエアバッグ16及びインフレータ12は、車両の幅方向両側にそれぞれ設けられている。つまり、車両用カーテンエアバッグ装置10は、左右一対のカーテンエアバッグ16、及び左右一対のインフレータ12を備えて構成されている。なお、車両左側のカーテンエアバッグ16及びインフレータ12は、車両右側のカーテンエアバッグ16及びインフレータ12と左右対称の構成とされているため、図示は省略する。
上述した車両用カーテンエアバッグ装置10は、コントローラ62によってその作動が制御されている。コントローラ62の入力側には、一例として、フロントエアバッグセンサ64、微小ラップ衝突検知センサ66、側面衝突検知センサ68及びロールオーバー検知センサ70が接続されている。フロントエアバッグセンサ64は、フロントサイドメンバ等に配設されており、主としてフルラップ衝突及び斜突を含むオフセット衝突を検知している。また、微小ラップ衝突検知センサ66は、例えばフロントバンパリインフォースメントにおけるフロントサイドメンバとの接続部位よりも車幅方向外側の部分(湾曲形状のコーナー部等)に配設されており、主として微小ラップ衝突を検知している。さらに、側面衝突検知センサ68は、センターピラー22等に配設されており、主として側面衝突を検知している。また、ロールオーバー検知センサ70は、車体フロアの中央部付近に配設されており、車両の横転を検知している。一方、コントローラ62の出力側には、車両用カーテンエアバッグ装置10のインフレータ12等が接続されている。
補足すると、斜突(MDB斜突、オブリーク衝突)とは、例えばNHTSAにて規定される斜め前方からの衝突(一例として、衝突相手方との相対角15°、車幅方向のラップ量35%程度の衝突)とされる。この実施形態では、一例として相対速度90km/hrでの斜突が想定されている。また、微小ラップ衝突とは、自動車の前面衝突のうち、例えばIIHSにて規定される衝突相手方との車幅方向のラップ量が25%以下の衝突とされる。例えば車体骨格であるフロントサイドメンバに対する車幅方向外側への衝突が微小ラップ衝突に該当する。この実施形態では、一例として相対速度64km/hrでの微小ラップ衝突が想定されている。なお、IIHSとは、米国道路安全保険協会(Insurance Institute for Highway Safety)の略称であり、NHTSAとは、米国の国家道路交通安全局(National Highway Traffic Safety Administration)の略称である。
(第1実施形態の作用・効果)
次に、第1実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態では、図1に示されるように、車両用カーテンエアバッグ装置10は、カーテンエアバッグ16と拘束性能向上部48とを有している。カーテンエアバッグ16は、車両衝突時にインフレータ12が作動して内部にガスが供給されることにより、天井の車幅方向外側の端部から車両下方側へ膨張展開される。このカーテンエアバッグ16には、車両前方側にフロントディレイチャンバ40が設けられている。フロントディレイチャンバ40の下端部40Aは、膨張展開時にベルトラインBLより車両下方側に位置する。したがって、膨張展開時にベルトラインBLより車両下方側にあるフロントドアトリム44より反力をとることができる。拘束性能向上部48は、車両用シート58のシートバック58Aが車両側面視にて所定の角度以上に傾けられた安楽状態において、膨張展開時のカーテンエアバッグ16の下端部16Eにおける作動状態の車両用シート58に対応した位置に設けられており、乗員拘束時に乗員Pの頭部Hが車幅方向外側へすり抜けるのを抑制する。したがって、カーテンエアバッグ16が膨張展開した際に、車両用シート58が安楽状態にあることでカーテンエアバッグ16の下端部16Eの近傍に乗員Pの頭部Hが位置する場合でも、頭部Hが車幅方向外側へすり抜けるのを抑制できる。また、フロントディレイチャンバ40により反力をとることができるので、カーテンエアバッグ16により頭部を効果的に拘束することができる。これにより、乗員Pの頭部Hが膨張展開時のカーテンエアバッグ16の下端部16E近傍に位置する場合でも、拘束性能を確保することができる。
さらに、拘束性能向上部48は、カーテンエアバッグ16の車幅方向内側の表面の摩擦力がカーテンエアバッグ16の拘束性能向上部48以外の車幅方向内側面の摩擦力より大きい構成とされている。したがって、膨張展開時にカーテンエアバッグ16が乗員Pの頭部Hと接触した際にカーテンエアバッグ16の表面に対して頭部Hが滑りにくくなる。このため、膨張展開時のカーテンエアバッグ16の下端部16Eの近傍に乗員Pの頭部Hが位置する場合でも、頭部Hが車幅方向外側へすり抜けるのを抑制することができる。
さらにまた、拘束性能向上部48では、カーテンエアバッグ16の拘束性能向上部48以外の車幅方向内側面より摩擦力が大きい別体の布材をカーテンエアバッグ16の車幅方向内側面に取り付けられている。したがって、膨張展開時のカーテンエアバッグ16の表面に対する頭部Hが滑りにくい構造を容易に設けることができる。つまり、製造が容易となる。これらにより、膨張展開時のカーテンエアバッグ16の下端部16E近傍に位置する乗員Pの頭部Hの拘束性能を簡易な構成にて向上させることができる。
さらにまた、拘束性能向上部48における表面の摩擦力が大きい布材は、カーテンエアバッグ16の下端部16Eにのみ設けられている。したがって、カーテンエアバッグ16の表面全体の摩擦力を大きくする構成と比べて、カーテンエアバッグ16の膨張展開を阻害することがない。
また、カーテンエアバッグ16の表面全体の摩擦力を大きくする構成の場合、非適正位置(Out of position ; OOP)に乗員が位置する状態でカーテンエアバッグ16を膨張展開した場合に乗員が受ける負荷が大きくなる場合がある。しかしながら、本実施形態では、拘束性能向上部48における表面の摩擦力が大きい布材は、カーテンエアバッグ16の下端部16Eにのみ設けられているため、カーテンエアバッグ16の膨張展開時に非適正位置に位置する乗員が受ける負荷を少なくすることができる。したがって、所謂OOP性能を向上させることができる。
なお、上述した実施形態では、拘束性能向上部48がカーテンエアバッグ16の車幅方向内側面に表面の摩擦力が大きい別体の布材を取り付ける構成とされているが、これに限らず、図3の変形例に示されるように、カーテンエアバッグ16の車幅方向内側面にステッチ49が施された構成としてもよい。具体的には、このステッチ49は、カーテンエアバッグ16の基布とは別体のナイロン系の布材に複数設けられており、このステッチ49が設けられた布材がカーテンエアバッグ16の車幅方向内側面に取り付けられている。したがって、このステッチ49によってカーテンエアバッグ16の車幅方向内側面の摩擦力を大きくすることができる。また、カーテンエアバッグ16自体を縫製する加工設備を利用してステッチ49を施工できるので、コストの増加を抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、図4を用いて、本発明の第2実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ装置について説明する。なお、前述した第1実施形態等と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
この第2実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ装置80は、基本的な構成は第1実施形態と同様とされ、カーテンエアバッグ16の車幅方向内側面に拘束性能向上部82が設けられていると共に、カーテンエアバッグ16の車幅方向外側面に拘束性能向上部84が設けられている点に特徴がある。
すなわち、図4に示されるように、カーテンエアバッグ16の下端部16Eには、拘束性能向上部82、84が設けられている。拘束性能向上部82は、膨張展開時のカーテンエアバッグ16における車幅方向内側面に設けられている。拘束性能向上部82の上端部82Aは、車両側面視にて乗員Pの頭部Hより車両上方側に設定されている。また、上端部82Aは、略水平状に延設されている。さらに、拘束性能向上部82の下端部82Bは、膨張展開時のカーテンエアバッグ16の下縁部16Dと重なるように設定されている。
一方、拘束性能向上部84は、膨張展開時のカーテンエアバッグ16のフロントディレイチャンバ40における車幅方向外側面に設けられている。拘束性能向上部84の上端部84Aは、拘束性能向上部82と同様に車両側面視にて乗員Pの頭部Hより車両上方側に設定されている。また、上端部84Aは、略水平状に延設されている。さらに、拘束性能向上部84の下端部84Bは、膨張展開時のカーテンエアバッグ16の下縁部16Dと重なるように設定されている。
拘束性能向上部84は、膨張展開時のカーテンエアバッグ16の前端部16Fからフロントディレイチャンバ40とフロントメインチャンバ36との境界近傍に亘って設けられている。つまり、拘束性能向上部84は、ベルトラインBLの車両下方側のフロントドアトリム44と当接する構成とされている。
拘束性能向上部82は、膨張展開時のカーテンエアバッグ16における拘束性能向上部84の後端部からカーテンエアバッグ16の後端部16Gに亘って設けられている。つまり、拘束性能向上部82は、膨張展開時のカーテンエアバッグ16の下端部16Eにおける車両用シート58に対応した部位を含んで設定されている。
拘束性能向上部82、84は、カーテンエアバッグ16の基布の表面にそれぞれ表面(車室側の面)の摩擦力がカーテンエアバッグ16における拘束性能向上部82以外の部位の摩擦力より大きくなるコーティングが施された構成とされている。本実施形態では、一例としてシリコンゴムによるコーティングとされており、このシリコンゴムの厚さを他の部位のシリコンゴムの厚さより厚くすることで表面の摩擦力を大きくしている。
(第2実施形態の作用・効果)
次に、第2実施形態の作用並びに効果を説明する。
上記構成によっても、カーテンエアバッグ16の車幅方向内側面に拘束性能向上部82が設けられていると共に、カーテンエアバッグ16の車幅方向外側面に拘束性能向上部84が設けられている点以外は第1実施形態の車両用カーテンエアバッグ装置10と同様に構成されているので、第1実施形態と同様の効果が得られる。また、拘束性能向上部82では、カーテンエアバッグ16の拘束性能向上部82以外の車幅方向内側面より摩擦力が大きくなるコーティングがカーテンエアバッグ16の車幅方向内側面に施されている。したがって、膨張展開時のカーテンエアバッグ16の表面に対する頭部Hが滑りにくい構造を容易に設けることができる。つまり、製造が容易となる。また、摩擦力を大きくする部位のチューニングも容易となる。これにより、膨張展開時のカーテンエアバッグ16の下端部16E近傍に位置する乗員の頭部Hの拘束性能を簡易な構成にて向上させることができる。
さらに、拘束性能向上部84は、膨張展開時のカーテンエアバッグ16のフロントディレイチャンバ40におけるベルトラインBLより車両下方側かつ車幅方向外側の部位に設けられている。したがって、ベルトラインBLより車両下方側にあるフロントドアトリム44に対してフロントディレイチャンバ40が滑り難くなるので、膨張展開時のカーテンエアバッグ16はフロントドアトリム44から反力をより確実にとることができる。これにより、拘束性能をさらに向上させることができる。
なお、本実施形態では、拘束性能向上部82、84は、カーテンエアバッグ16の基布の表面にそれぞれ表面の摩擦力が大きくなるコーティングが施された構成とされているが、これに限らず、カーテンエアバッグ16における拘束性能向上部82、84以外の部位にのみ表面の摩擦力を低減するトップコートを設けて相対的に拘束性能向上部82、84の表面摩擦力を大きくする構成としてもよい。
(第3実施形態)
次に、図5、図6を用いて、本発明の第3実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ装置90について説明する。なお、前述した第1実施形態等と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
この第3実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ装置90は、基本的な構成は第1実施形態と同様とされ、拘束性能向上部92がフロントディレイチャンバ40に取り付けられたストラップ94を有する構成とされている点に特徴がある。
すなわち、図5に示されるように、カーテンエアバッグ16の下端部16Eには、拘束性能向上部92が設けられている。拘束性能向上部92は、下端部92Aにストラップ94が取り付けられている。このストラップ94は、一例として略車両前後方向を長手方向とする略矩形状に形成されかつカーテンエアバッグ16の基布と略同一の材料とされたストラップ本体部94Aが車幅方向に複数重ねられた構成とされている。
ストラップ94の車両前方側の端部94Bは、フロントディレイチャンバ40の車両後方側の端部92Cにおける車両下方側に設けられたストラップ前端取付部96に縫製等により取り付けられている。一方、ストラップ94の車両後方側の端部94Cは、カーテンエアバッグ16におけるセンターピラーガーニッシュ50と重なる部位Lとフロントディレイチャンバ40との間の部位の車両前後方向略中間部Cに縫製等により取り付けられている。
ストラップ94は、カーテンエアバッグ16のフロントディレイチャンバ40が平面展開時に折り返された状態にてカーテンエアバッグ16に取り付けられている。すなわち、カーテンエアバッグ16を車両搭載する際は、図6(A)に示されるように、カーテンエアバッグ16の平面展開状態(平らに広げた状態)にてフロントディレイチャンバ40の下端部16Eを、図6(B)に示されるように車両上方側へ折り返す。
フロントディレイチャンバ40の下端部40Aが車両上方側へ折り返された状態で、ストラップ94の車両前方側の端部94Bがストラップ前端取付部96に取り付けられている。また、この状態にてストラップ94の車両後方側の端部94Cがカーテンエアバッグ16の車両前後方向略中間部Cに取り付けられている。したがって、膨張展開時内部にガスが供給されることでフロントディレイチャンバ40が折り畳まれた状態を解消しながら車両下方側へ膨張展開すると、ストラップ94の車両前方側の端部94Bが車両下方側へ移動するため、ストラップ94に張力が作用して弛みのない状態となる(図5参照)。
図6(C)に示されるように、ストラップ94が取り付けられたカーテンエアバッグ16は、外ロール折りにされることで細長い長尺状の部材としてアッセンブリ化されて車両に搭載される。
また、図5に示されるように、カーテンエアバッグ16の前端部16Fには、ストラップ状のテンションベルト100が縫製等により取り付けられている。このテンションベルト100は、一例として略車両前後方向を長手方向とする略矩形状に形成されかつカーテンエアバッグ16の基布と略同一の材料とされたベルト本体部100Aが車幅方向に複数重ねられた構成とされている。
テンションベルト100の長手方向一端部、すなわち車両前方側の前端部100Bは、フロントピラー20に図示しない固定ボルトで固定されている。一方、テンションベルト100の長手方向他端部、すなわち車両後方側の後端部100Cは、フロントディレイチャンバ40の車両前方側の前端部16Fにおける車両下方側に縫製等により取り付けられている。
(第3実施形態の作用・効果)
次に、第3実施形態の作用並びに効果を説明する。
上記構成によっても、拘束性能向上部92がフロントディレイチャンバ40に取り付けられたストラップ94を有する構成とされている点以外は第1実施形態の車両用カーテンエアバッグ装置10と同様に構成されているので、第1実施形態と同様の効果が得られる。また、拘束性能向上部92は、フロントディレイチャンバ40に連結されたストラップ94が下端部92Aに取り付けられた構成とされていることから、フロントディレイチャンバ40がとる反力をストラップ94を介して拘束性能向上部92へ伝えることができる。したがって、乗員Pの頭部Hを拘束したカーテンエアバッグ16が車幅方向外側へ変位するのが抑制されるので、カーテンエアバッグ16が変位することによる頭部Hのすり抜けを抑制できる。このため、乗員Pの頭部Hをより効果的に拘束することができる。これにより、拘束性能を一層向上させることができる。
さらに、ストラップ94の車両前方側の端部94Bは、膨張展開時のフロントディレイチャンバ40の車両後方側の端部94Bにおける車両下方側に位置するストラップ前端取付部96に取り付けられている。すなわち、車両衝突時に車幅方向外側へ変位する乗員Pの頭部Hを拘束するカーテンエアバッグ16が車幅方向外側へ押されることでストラップ94が車幅方向外側へ引っ張られると、ベルトラインBLの車両下方側のフロントドアトリム44に当接するフロントディレイチャンバ40には、車両後方側かつ当該フロントドアトリム44に沿って略車両上方側へ引っ張られる荷重が加わる。このため、フロントディレイチャンバ40におけるストラップ前端取付部96の位置によっては、フロントディレイチャンバ40が屈曲していわばショートカットした状態となり、反力を拘束性能向上部92へ十分に伝達できない可能性がある。しかしながら、ストラップ前端取付部96がフロントディレイチャンバ40の車両後方側の端部94Bにおける車両下方側にあることで、フロントディレイチャンバ40がストラップ94からの引張荷重を受けても屈曲し難くなる。したがって、ストラップ94を介してフロントディレイチャンバ40の反力を拘束性能向上部48へ効果的に伝えることができる。
また、ストラップ94の車両後方側の端部94Cは、車両側面視にて膨張展開時のカーテンエアバッグ16におけるセンターピラーガーニッシュ50に重なる部位Lと、フロントディレイチャンバ40との間の部位における車両前後方向略中間部Cに取り付けられている。したがって、ベルトラインBLの車両下方側のフロントドアトリム44から反力をとるフロントディレイチャンバ40と、センターピラーガーニッシュ50から反力をとる部位との間にあることで反力をとり難い部位にストラップ94を介して反力を伝えることができるので、乗員Pの頭部Hを拘束時にカーテンエアバッグ16の変位が抑制されて頭部Hを一層効果的に拘束することができる。
さらに、図6(B)に示されるように、ストラップ94の車両前方側の端部94Bは、平面展開時のカーテンエアバッグ16のフロントディレイチャンバ40を車両上方側にて折り返した状態にてフロントディレイチャンバ40に取り付けられている。したがって、フロントディレイチャンバ40が膨張展開すると、ストラップ94の車両前方側の端部94Bは車両下方側へと変位する。つまり、カーテンエアバッグ16の膨張展開時では、ストラップ94は車両下方側へと引っ張られるため、ストラップ94に弛みが発生しない。したがって、フロントディレイチャンバ40からストラップ94を介して拘束性能向上部92へ効率的に反力を伝えることができる。
さらにまた、フロントディレイチャンバ40(カーテンエアバッグ16)の前端部16Fにおける車両下方側には、テンションベルト100の後端部100Cが取り付けられており、このテンションベルト100の前端部100Bは、フロントピラー20に固定されている。したがって、フロントディレイチャンバ40は、フロントピラー20からテンションベルト100を介して反力をとることができるため、より大きな反力を得ることができる。これらにより、拘束性能をより一層向上させることができる。
なお、上述した第3実施形態では、ストラップ94の車両前方側の端部94Bが、平面展開時のカーテンエアバッグ16のフロントディレイチャンバ40の下端部40Aを車両上方側にて折り返した状態にてストラップ前端取付部96へ取り付けられているが、これに限らず、フロントディレイチャンバ40を折り返さない状態にてストラップ94の車両前方側の端部94Bをストラップ前端取付部96へ取り付けてもよい。
また、拘束性能向上部92がフロントディレイチャンバ40に取り付けられたストラップ94を有する構成とされているが、これに限らず、カーテンエアバッグ16の車両幅方向内側面に車室内側の表面の摩擦力が大きい布材を取り付けてもよいし、カーテンエアバッグ16の車室内側面に摩擦力が大きくなるコーティングを設けてもよい。また、カーテンエアバッグ16の車室内側面にステッチ49を設けてもよい。さらに、膨張展開時のカーテンエアバッグ16のフロントディレイチャンバ40における車幅方向外側面に拘束性能向上部84を設けてフロントドアトリム44に対してフロントディレイチャンバ40が滑りにくくなる構成としてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 車両用カーテンエアバッグ装置
12 インフレータ
16 カーテンエアバッグ
16E 下端部(カーテンエアバッグの下端部)
20 フロントピラー
40 フロントディレイチャンバ(先端チャンバ)
40A 下端部(フロントディレイチャンバの下端部)
48 拘束性能向上部
49 ステッチ
50 センターピラーガーニッシュ
58 車両用シート
58A シートバック
80 車両用カーテンエアバッグ装置
82 拘束性能向上部
84 拘束性能向上部
90 車両用カーテンエアバッグ装置
92 拘束性能向上部
92A 下端部(拘束性能向上部の下端部)
92C 端部(フロントディレイチャンバの車両後方側の端部)
94 ストラップ
94B 端部(ストラップの車両前方側の端部)
94C 端部(ストラップの車両後方側の端部)
96 ストラップ前端取付部
100 テンションベルト
100B 前端部(テンションベルトの一端部)
100C 後端部(テンションベルトの他端部)
BL ベルトライン
C 車両前後方向略中間部
H 頭部
P 乗員

Claims (8)

  1. 車両衝突時にインフレータが作動して内部にガスが供給されることにより天井の車幅方向外側の端部から車両下方側へ膨張展開されると共に、車両前方側に設けられかつ膨張展開時に下端部がベルトラインより車両下方側に位置する先端チャンバを有するカーテンエアバッグと、
    車両用シートのシートバックが車両側面視にて所定角度以上に車両後方側へ傾けられた安楽状態において、膨張展開時に前記先端チャンバが前記ベルトラインより車両下方側に位置する部位から反力をとる前記カーテンエアバッグにおける下端部の少なくとも前記安楽状態の当該車両用シートに対応した部位に設けられていると共に、乗員拘束時に乗員の頭部が車幅方向外側へすり抜けるのを抑制する拘束性能向上部と、
    を有し、
    前記拘束性能向上部は、前記カーテンエアバッグの車幅方向内側面の摩擦力が前記カーテンエアバッグの前記拘束性能向上部以外の車幅方向内側面の摩擦力より大きい構成とされている車両用カーテンエアバッグ装置。
  2. 前記拘束性能向上部は、前記カーテンエアバッグの前記拘束性能向上部以外の車幅方向内側面より摩擦力が大きい別体の布材を前記カーテンエアバッグの車室内側面に取り付けられた構成とされている、
    請求項1に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  3. 前記拘束性能向上部は、前記カーテンエアバッグの前記拘束性能向上部以外の車幅方向内側面より摩擦力が大きくなるコーティングが前記カーテンエアバッグの車室内側面に施された構成とされている、
    請求項1又は請求項2に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  4. 前記拘束性能向上部は、前記カーテンエアバッグの車室内側面にステッチを有する構成とされている、
    請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  5. 前記拘束性能向上部は、前記カーテンエアバッグにおける下端部の少なくとも前記安楽状態の当該車両用シートに対応した部位の他に、膨張展開時の前記カーテンエアバッグの前記先端チャンバにおける前記ベルトラインより車両下方側かつ車幅方向外側の部位にも設けられている、
    請求項~請求項4のいずれか一項に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  6. 前記拘束性能向上部の下端部には、前記先端チャンバに取り付けられたストラップの端部が取り付けられた構成とされている、
    請求項~請求項5のいずれか一項に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  7. 前記ストラップの車両前方側の端部は、膨張展開時の前記先端チャンバの車両後方側の端部における車両下方側に位置するストラップ前端取付部に取り付けられ、前記ストラップの車両後方側の端部は、車両側面視にて膨張展開時のカーテンエアバッグにおけるセンターピラーガーニッシュに重なる部位と前記先端チャンバとの間の部位の車両前後方向略中間部に取り付けられている、
    請求項に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  8. 前記ストラップの車両前方側の端部は、平面展開時のカーテンエアバッグの前記先端チャンバを車両上方側にて折り返した状態にて前記先端チャンバに取り付けられている、
    請求項6又は請求項7に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
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