JP2015070799A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】周囲の状況を広範囲かつ直感的に把握可能なコンバインを提供する。
【解決手段】コンバインは、刈取部と、複数のカメラと、俯瞰映像作成部と、表示部44と、を備える。刈取部は、穀稈71を刈り取る。複数のカメラは、コンバインの周囲の映像である周囲映像を取得する。俯瞰映像作成部は、カメラが取得した周囲映像と、予め記憶されたコンバインの平面図と、に基づいてコンバインを上方から見た擬似的な映像である俯瞰映像を作成する。表示部44は、俯瞰映像作成部が作成した俯瞰映像を表示する。
【選択図】図4

Description

本発明は、自機の周囲の俯瞰映像を表示可能なコンバインに関する。
従来から、特許文献1に示すように、アラウンドビューモニタと称され、乗用車の駐車を支援するシステムが知られている。このシステムは、乗用車の前後左右にそれぞれ設置されたカメラと、映像処理装置と、表示装置と、から構成される。
4つのカメラは、それぞれ乗用車の斜め下方(外側かつ下側)の映像を取得するように配置されている。映像処理装置は、4つのカメラから得られたそれぞれの映像と、予め記憶された乗用車の平面図(写真等)と、を合成して、乗用車を上方から見た映像(俯瞰映像)を作成する。表示装置は、車内に設置されており、映像処理装置が作成した俯瞰映像を表示する。運転手は、俯瞰映像を見ることで、周囲の状況を把握しつつ、駐車を行うことができる。
また、特許文献2には、カメラを備えるコンバインが開示されている。具体的には、特許文献2のコンバインは、刈取部の前方を撮影するカメラを2機、コンバインの後方を撮影するカメラを1機、コンバインの機体の扱口を撮影するカメラを1機備える。オペレータは、それぞれのカメラが取得した映像を運転座席の近傍に配置された表示装置から確認することができる。また、表示装置は、それぞれのカメラが取得した映像を分割して表示することもできる。
特開2013−133098号公報 特開2011−72259号公報
ところで、コンバインの運転中においては、乗用車と異なり、様々な方向を頻繁に確認する必要がある。例えば、コンバインでの刈取作業中においては、刈取部の前方を確認して、分草体と穀稈の位置関係の調整と、安全確認と、を行う必要がある。更に、刈取作業中においては、コンバインの左方及び右方を確認して、自機と畦の間隔の確認と、安全確認と、を行う必要がある。
また、コンバインを旋回させて次の刈取作業を行う場合においては、コンバインの周囲(全方向)の安全確認と、旋回後の分草体と穀稈の位置関係の調整と、旋回後のコンバインの向きを穀稈の配列方向に一致させる調整と、を行う必要がある。
この点、特許文献1では、乗用車の俯瞰映像を表示する技術を開示するにとどまり、コンバイン等の農作業機の俯瞰映像を表示する点については開示も示唆もされていない。また、乗用車では、前進時は比較的速度が高いので、前進時に俯瞰映像を利用するという概念がない。更に、乗用車は刈取作業のような作業を行わないので、作業状況の把握といった概念を想起しにくい。
また、特許文献2では、映像の分割表示は可能だが、コンバインの周囲の状況を直感的に把握することは困難であった。更に、特許文献2の構成では、コンバインの左方及び右方の映像を取得することができない。従って、オペレータは、左方及び右方の安全確認やコンバインと畦の位置関係を把握するために、コンバインから降りたり、他の人に確認させたりする必要があった。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、周囲の状況を広範囲かつ直感的に把握可能なコンバインを提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成のコンバインが提供される。即ち、このコンバインは、刈取部と、複数の周囲映像取得部と、俯瞰映像作成部と、表示部と、を備える。前記刈取部は、穀稈を刈り取る。複数の前記周囲映像取得部は、自機の周囲の映像である周囲映像を取得する。前記俯瞰映像作成部は、前記周囲映像取得部が取得した前記周囲映像と、予め記憶された自機の平面図と、に基づいて自機を上方から見た擬似的な映像である俯瞰映像を作成する。前記表示部は、前記俯瞰映像作成部が作成した前記俯瞰映像を表示する。
これにより、コンバインの前方の映像が表示されることで、オペレータは、刈取部と穀稈の位置関係を確認しながら刈取作業を行うことができる。また、同時にコンバインの側方の映像が表示されるため、オペレータは、圃場に置かれた物、他のオペレータ、畦等と自機との位置関係も同時に把握できる。特にコンバインは、刈取部によって前方が見えにくく、かつ、運転座席の反対側の側方も見えにくいので、それらを同時に確認可能とすることで、確認作業の時間を低減し、作業効率を向上させることができる。
前記のコンバインにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、このコンバインは、穀粒を外部に排出する排出オーガを備える。自機の前方の前記周囲映像を取得する前記周囲映像取得部は、前記排出オーガに取り付けられている。
これにより、排出オーガは機体から離れて配置されるため、機体が撮像の邪魔とならないので、周囲映像取得部は、広範囲の周囲映像を取得することができる。また、排出オーガは、コンバインの中で比較的高い位置に取り付けられるので、俯瞰映像の視点に近い箇所から周囲映像を取得することができる。
前記のコンバインにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、このコンバインは、オペレータが運転を行う運転座席を備える。機体の中央よりも前側かつ一方の側面側に前記運転座席が配置される。機体の中央よりも前側かつ他方の側面側に前記排出オーガの少なくとも一部が配置され、当該一部に自機の前方の前記周囲映像を取得する前記周囲映像取得部が取り付けられている。
これにより、排出オーガに取り付けられた周囲映像取得部によって、運転座席から見えにくい側の前方の映像を取得することができる。従って、俯瞰映像によってオペレータの操作をより適切に補助することができる。
前記のコンバインにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、自機の側方のうち一方の前記周囲映像を取得する前記周囲映像取得部は、グレンタンク又は当該グレンタンクの外側の機体に取り付けられる。自機の側方のうち他方の前記周囲映像を取得する前記周囲映像取得部は、脱穀機又は当該脱穀機の外側の機体に取り付けられる。自機の後方の前記周囲映像を取得する前記周囲映像取得部は、排藁カッタ装置又は当該排藁カッタ装置の外側の機体に取り付けられている。
これにより、側方及び後方について、比較的上方に周囲映像取得部を配置できるので、広範囲かつ俯瞰映像の視点に近い周囲映像を取得することができる。更に、側方については、中央近傍に周囲映像取得部を配置できるので、前後方向に長いコンバインにおいても、俯瞰映像を適切に作成することができる。
前記のコンバインにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、自機の前側及び側面側の少なくとも何れかに取り付けられ、下方を照射する下方照射ライトを備える。前記周囲映像取得部は、前記下方照射ライトよりも上側に取り付けられている。
これにより、周囲映像取得部に下方照射ライトの光が直接照射されることを防止できるので、下方照射ライトの使用時においても俯瞰映像を適切に作成することができる。
本実施形態に係るコンバインの右側面図。 コンバインの平面図。 コンバインのブロック図。 刈取作業時に表示部に表示される俯瞰映像を示す図。 旋回時に表示部に表示される俯瞰映像を示す図。 駐車時に表示部に表示される俯瞰映像を示す図。 変形例に係るコンバインの右側面図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本実施形態に係るコンバインの右側面図、図2はコンバインの平面図である。なお、以下の説明で「左」「右」等というときは、コンバイン10が刈り取り時に進む方向に向かって左及び右を意味するものとする。
本実施形態のコンバイン10は、いわゆる自脱型コンバインとして構成されている。図1に示すように、コンバイン10の機体11の下部には、機体11を走行させるためのクローラ部12が設けられている。また、コンバイン10は、稲、麦等の穀稈71の株元を刈り取るための刈取部13を機体11の前方に備えている。
刈取部13は、複数の分草体31と、図略の刈取刃を備えている。
複数の分草体31は、刈取部13の前下部において、機体11の左右方向に並べて設けられている。分草体31は、穀稈71と穀稈71の間に差し込まれることにより(図2)、穀稈71を刈り取るべき幅を規定するためのものである。また、倒れた状態の穀稈71を当該分草体31がすくい上げることによって、当該穀稈71の刈り取りを容易にする。刈取部13において、分草体31の後方には、図略の刈取刃が設けられている。分草体31の間に差し込まれた穀稈71は、その根元付近を刈取刃によって切断され、刈り取られる。
また、刈取部13は、図略の昇降機構を介して、コンバイン10の機体11に連結されている。この昇降機構は、刈取部13を上下に昇降駆動することが可能に構成されている。これにより、圃場の傾斜等に応じて刈取部13の高さを適切な高さに調整し、刈取りを適切に行うことができる。
刈取部13の左右には、それぞれ刈取部カバー32が設けられている。それぞれの刈取部カバー32の上部には、刈取部13の前斜め下方、及び、左(右)斜め下方を照らすための作業灯(下方照射ライト)33が設けられている。
なお、図1に示すように、左右の作業灯33は、穀稈71の穂先よりも高い位置となるように配置されている。これにより、穀稈71の穂先に邪魔されることなく、刈取部13の前方を作業灯33によって照らすことができる。
刈取部13の後方であってコンバイン10の左側には、脱穀装置14が設けられている。より詳細には、脱穀装置14は、コンバイン10の前後方向の略中央から少し後方にかけて、かつ、コンバイン10の上下方向の略中央から少し上方にかけて設けられている。また、脱穀装置14は、外板によって覆われている。脱穀装置14は、刈取部13で刈り取った穀稈を脱穀する。なお、脱穀装置14は、開閉可能な外板(カバー)に覆われていても良い。
脱穀装置14の下方には選別装置15が設けられている。選別装置15は、脱穀装置14で脱穀された穀粒を選別して取り出す。
刈取部13の後方であってコンバイン10の右側には、グレンタンク16が設けられている。より詳細には、グレンタンク16は、コンバイン10の前後方向の略中央から後方にかけて、かつ、コンバイン10の上下方向の略中央から上方にかけて設けられている。グレンタンク16は、選別装置15で選別された穀粒を貯留する。
コンバイン10は、グレンタンク16内の穀粒を外部に排出するための排出オーガ17を備える。排出オーガ17は、基端部17aと、中央部17bと、先端部17cと、から構成されている。
排出オーガ17の基端部17aは、コンバイン10の右後方に設けられたオーガ旋回機構18によって旋回可能に支持されている。具体的には、オーガ旋回機構18を動作させることで、排出オーガ17を水平方向及び上下方向に旋回可能である。
なお、穀粒の排出を行わないときの排出オーガ17の位置(図2で示す位置)を待機位置と称する。排出オーガ17が待機位置にあるとき、排出オーガ17は、機体11の上側であって略中央に設けられたオーガレスト19によって支持される。
排出オーガ17の中央部17bは細長い筒状の部材であり、待機位置では、基端部17aから左斜め前方に向かって配置されている。排出オーガ17の中央部17bの内部には、図略のスクリューコンベアが設けられており、これを回転させることで穀粒を搬送することができる。
排出オーガ17の先端部17cは、キャビン22と反対側の刈取部13の上方に位置している。先端部17cには、排出口17dが形成されている。排出口17dは、スクリューコンベアによって搬送された穀粒を外部(トラック等)に排出することができる。
また、脱穀装置14及び選別装置15の後方には、排藁チェーン20が設けられている。排藁チェーン20は、穀稈から穀粒が取り除かれた藁屑を後方へ搬送する。排藁チェーン20によって搬送された排藁は、コンバイン10の後方に設けられた排藁カッタ装置21によって適宜の長さに切り刻まれ、機外へ排出される。
グレンタンク16の前方には、オペレータが搭乗するためのキャビン22が配置されている。このキャビン22の内部には、図1に示すように、運転座席41と、ステアリングホイール42と、操作パネル43と、表示部44等が配置されている。
運転座席41は、コンバイン10を運転するオペレータが座るための座席である。ステアリングホイール42は、コンバイン10を旋回させるための操作を行う操作具である。なお、ステアリングホイール42には、映像を表示可能なディスプレイが設けられていても良い。
操作パネル43には、ボタンやレバー等が配置されている。オペレータは、操作パネル43を操作することで、コンバイン10に各種の指示を行うことができる。表示部44は、ステアリングホイール42の上方に配置されたLCD等で構成されており、コンバイン10を上方から見た擬似的な映像(俯瞰映像、詳細は後述)を表示することができる。なお、表示部44の位置は任意であり、例えばステアリングホイール42又は各種ミラーに埋め込んだり、フロントガラスの下方に配置したりすることができる。
コンバイン10は、コンバイン10の前後左右のそれぞれの映像(周囲映像)を取得するためのカメラを4つ備える。具体的には、コンバイン10は、周囲映像取得部としての、前方カメラ51と、左方カメラ52と、右方カメラ53と、後方カメラ54と、を備える。なお、以下では、前方カメラ51から後方カメラ54までを総称して単にカメラと称することがある。それぞれのカメラは、広角映像の撮像が可能であり、CCDカメラ又はCMOSカメラ等で構成されている。
前方カメラ51は、排出オーガ17の先端部17cに取り付けられている。前方カメラ51は、前方の周囲映像を取得する。前方カメラ51は、刈取部13及びその前方の映像を取得できるように、レンズを前斜め下方に向けて配置されている。なお、前方カメラ51によって、刈取部13の前方のみの映像を取得する構成であっても良い。
左方カメラ52は、機体11の左側面、詳細には脱穀装置14が内蔵される部分の機体11に取り付けられている。左方カメラ52は、コンバイン10の左方の周囲映像を取得できるように、レンズを左斜め下方に向けて配置されている。脱穀装置14が開閉可能なカバーに覆われる場合、当該カバーに左方カメラ52を取り付ける構成であっても良い。
右方カメラ53は、機体11の右側面、具体的にはグレンタンク16の右側面に取り付けられている。右方カメラ53は、コンバイン10の右方の周囲映像を取得できるように、レンズを右斜め下方に向けて配置されている。
後方カメラ54は、機体11の背面、詳細には排藁カッタ装置21が内蔵される部分の機体11に取り付けられている。後方カメラ54は、コンバイン10の後方の周囲映像を取得できるように、レンズを後斜め下方に向けて配置されている。
なお、脱穀装置14及び排藁カッタ装置21が外側に露出していると考えられる場合、左方カメラ52及び後方カメラ54を、脱穀装置14及び排藁カッタ装置21に直接的に取り付けることができる。また、グレンタンク16が機体11の内側に位置していると考えられる場合、右方カメラ53をグレンタンク16が内蔵される部分の機体11に取り付けることができる。
なお図1に示すように、本実施形態のコンバイン10において、カメラ(特に前方カメラ51、左方カメラ52、右方カメラ53)は、作業灯33よりも高い位置に配置されている。前述のように、作業灯33は、穀稈71の穂よりも高い位置に配置されているので、当該作業灯33よりも高い位置に配置されているカメラは、穀稈の穂より高い位置に配置されていることになる。カメラをこのように高い位置に配置することで、カメラが穀稈に接触することがなくなり、カメラのレンズが汚れにくくなる。また、カメラを作業灯33よりも高い位置に配置しているので、映像に作業灯33の光が映ることを防止して、鮮明な映像を取得することができる。
それぞれのカメラが取得した映像は、図3のブロック図に示すように、制御部60へ送られる。制御部60は、コンバイン10の各部の制御、例えば表示部44に表示する映像に関する制御を行う。制御部60は、俯瞰映像作成部61と、表示制御部62と、を備える。
俯瞰映像作成部61は、4つのカメラから得られた映像に基づいて、俯瞰映像(図4から図6を参照)を作成する。俯瞰映像の作成方法は公知なので詳細は省略するが、4つのカメラから得られた周囲映像を重ね合わせつつ、重複部分を削除し、必要に応じて歪みを修正する。なお、各カメラから取得した領域を示すために、俯瞰映像に境界線78を重畳する。この境界線78は省略しても良いし、表示と非表示が切り替えられる構成であっても良い。
俯瞰映像作成部61は、重ね合わせた映像のうちコンバイン10に相当する部分に、予め記憶したコンバイン10の写真を合成する(図4等のコンバイン画像10a)。なお、前方カメラ51は刈取部13の一部を映像として取得しているので、刈取部13のうち、前方カメラ51が取得した部分のみ実際の映像を用い、残りの部分を写真で補う。俯瞰映像作成部61は、以上の処理を行うことで俯瞰映像を作成する。なお、コンバイン10の前方の全部を写真で表示しても良い。
表示制御部62は、俯瞰映像作成部61が作成した俯瞰映像を表示部44に表示する制御を行う。表示制御部62は、オペレータの指示に応じて、俯瞰映像に関連情報を追記したり、一部を拡大表示したり、俯瞰映像と他の映像とを並べて表示したりする。
次に、コンバイン10で俯瞰映像の活用例について説明する。
初めに、コンバイン10における死角の多さについて説明する。図2に示すように、運転座席41は、機体11の左右方向の中央より右側に寄って配置されている。このため、機体11の左右方向で運転座席41とは反対側にある左端の分草体31は、オペレータからは死角となっており、当該分草体31による分草状況をオペレータが直接確認することは困難又は不可能である。
特に、コンバイン10で穀稈71の刈り取りを実際に行う際には、林立する穀稈71の穂が運転座席41のオペレータからの視線を遮ってしまうため、なおさら分草体31による分草状況を確認しにくくなる。
また、本実施形態のコンバイン10は、多条刈り(具体的には、6条刈り)のコンバインとして構成されている。つまり、コンバイン10の刈取部13は、機体11の左右方向で複数(具体的には6条)並んで生えている穀稈71を、同時に刈り取ることができるように構成されている。このため、コンバイン10の刈取部13は、左右に長くなっている。これに起因して、運転座席41と、左端の分草体31と、が離れているので、なおさら分草体31による分草状況を確認しにくくなっている。
このように、コンバイン10においては、刈取部13と穀稈71の位置関係を確認する必要があるにもかかわらず、当該位置関係が死角となることが多い。
また、コンバイン10では、運転座席41が配置されていない左方の視認性もあまり良くない。具体的には、コンバイン10の機体11は比較的高く、更に、キャビン22は機体11の左端から離れた位置に配置されている。従って、オペレータは、機体11の左方(特にコンバイン10に近い部分)を実際に確認することができない。なお、ミラー等によって機体11の左方を確認することはできるが、ミラーは運転座席41から遠いため視認性が悪く、オペレータが視線を大きく移動させないといけないため、改善の余地がある。
同様に、キャビン22から機体11の後端までも距離があるため、コンバイン10では、後方の視認性もあまり良くない。
このように、コンバイン10の周囲はオペレータから死角となる箇所が多い。しかし、従来の課題で説明したように、オペレータは、コンバイン10の運転中に頻繁に様々な方向を確認する必要がある。
従って、本実施形態のように表示部44に俯瞰映像を表示し、複数の方向の映像を同時に確認可能とすることで、確認作業の時間を低減し、作業効率を向上させることができる。以下、コンバイン10の刈取作業時、旋回時、及び駐車時に表示される俯瞰映像について説明する。
初めに、図4を参照してコンバイン10の刈取作業時に表示される俯瞰映像について説明する。なお、図4では、未刈の穀稈71と、穀稈71を刈取った後の残稈72と、が表示されている。
前述のように、刈取作業時においては、穀稈71の間に分草体31を差し込む必要があるため、分草体31と穀稈71の位置関係が重要となる。オペレータは、俯瞰映像を見ることで、死角となる左側も含めて、分草体31と穀稈71の位置関係を確認して、必要に応じて位置関係を調整することができる。
また、図4に示すように、コンバイン10の左側を畦73にぎりぎりまで寄せて刈り取りを行う場合、コンバイン10と畦73との衝突を防止するために、その間隔を把握する必要がある。オペレータは、俯瞰映像を見ることで、コンバイン10と畦73の位置関係(間隔)を確認して、畦73に衝突しないように運転を行う。
また、刈取作業時において、穀稈71の一部を手刈りするために、圃場に人が居ることがある。この場合、オペレータは、周囲(全方位)の安全確認を常に行う必要がある。オペレータは、俯瞰映像を見ることで、コンバイン10の周囲(全方位)の人の有無を確認できる。
このように、オペレータは、コンバイン10の刈取作業時においては、コンバイン10の周囲を確認して様々な情報を取得する必要がある。この点、オペレータは、俯瞰映像を見るだけでそれらの確認を行うことができる。なお、特許文献2のように例えば前方の周囲映像のみを表示する構成の場合、映像だけでなく目視での確認も頻繁に行う必要があるので、オペレータに要求される作業が繁雑になってしまい、作業性も低下する。
次に、図5を参照してコンバイン10の旋回時に表示される俯瞰映像について説明する。
例えば圃場の外周から穀稈71の刈取りを行い、その後に圃場の中央部の穀稈71を刈り取る場合、コンバイン10を旋回させる必要がある。図5では、コンバイン10を左側に旋回させて、穀稈71に到達する直前の様子を示している。
このように、コンバイン10を旋回させる場合、旋回後に分草体31と穀稈71の位置関係を適切にする必要がある。特に作業効率を向上させるために、左端の2つの分草体31の間に、左端の穀稈71を位置させる必要がある。また、旋回後の刈取作業を適切に行うために、穀稈71の配列方向と、コンバイン10の向きと、を平行にする必要がある。
左側の前方が死角となるコンバイン10において、目視による確認だけで上記を実現することは困難である。しかし、本実施形態では、オペレータは、俯瞰映像を見ることで、左端の2つの分草体31と穀稈71の位置関係を確認できるとともに、穀稈71の配列方向と、コンバイン10の向きと、を確認できる。従って、コンバイン10を適切な位置及び向きに旋回して次の刈取作業を行うことができる。なお、コンバイン10の旋回時においても周囲の安全確認が必要となるが、オペレータは、安全確認も俯瞰映像に基づいて行うことができる。
このように、オペレータは、コンバイン10の旋回時においては、コンバイン10の周囲を確認して様々な情報を取得する必要がある。この点、オペレータは、俯瞰映像を見るだけでそれらの確認を行うことができる。
次に、図6を参照してコンバイン10の駐車時に表示される俯瞰映像について説明する。
コンバイン10を後進させて車庫等に駐車する場合、コンバイン10が壁74及び自動車75等に衝突しないようにする必要がある。しかし、前述のようにコンバイン10の左側方及び後方はオペレータの死角となるので、いったんコンバイン10を降りて確認したり、他の人に確認させたりする必要がある。
この点、本実施形態では、俯瞰映像を見ることで、コンバイン10と、壁74又は自動車75等との位置関係を把握することができる。従って、コンバイン10の駐車を容易かつ正確に行うことができる。
以上に説明したように、本実施形態のコンバイン10は、刈取部13と、複数のカメラと、俯瞰映像作成部61と、表示部44と、を備える。刈取部13は、穀稈71を刈り取る。複数のカメラは、コンバイン10の周囲の映像である周囲映像を取得する。俯瞰映像作成部61は、カメラが取得した周囲映像と、予め記憶されたコンバイン10の平面図と、に基づいてコンバイン10を上方から見た擬似的な映像である俯瞰映像を作成する。表示部44は、俯瞰映像作成部61が作成した俯瞰映像を表示する。
これにより、コンバイン10の前方の映像が表示されることで、オペレータは、刈取部13と穀稈71の位置関係を確認しながら刈取作業を行うことができる。また、同時にコンバイン10の側方の映像が表示されるため、オペレータは、圃場に置かれた物、他の人、畦73等と、コンバイン10と、の位置関係も同時に把握できる。特にコンバイン10は、刈取部13によって前方が見えにくく、かつ、運転座席41の反対側の側方も見えにくいので、それらを同時に確認可能とすることで、確認作業の時間を低減し、作業効率を向上させることができる。
次に、図7を参照して上記実施形態の変形例を説明する。なお、本変形例の説明においては、前述の実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
変形例のコンバイン10は、前方カメラ51だけでなく、第2前方カメラ56が配置される点で上記実施形態と異なる。第2前方カメラ56は、キャビン22に取り付けられている。従って、第2前方カメラ56は、左右方向の中央よりも右側に位置している。
第2前方カメラ56が取得した周囲映像は、制御部60へ出力される。俯瞰映像作成部61は、第2前方カメラ56を含む5つのカメラから取得した周囲映像に基づいて俯瞰映像を作成する。これにより、コンバイン10の前方をより正確に表示することができる。また、排出オーガ17を旋回させた場合であっても、コンバイン10の前方の周囲映像を取得できるので、俯瞰映像を継続して表示することができる。
以上に本発明の好適な実施の形態及び変形例を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記実施形態のコンバイン10はキャビン22を備えているが、キャビン22を備えずに運転座席41が露出しているタイプのコンバイン10にも本願発明を適用できる。
上記では、俯瞰映像に表示されるコンバインのうち刈取部13の一部を実際に取得した映像としたが、他の部分にも、コンバインの実際の映像を交えても良い。また、俯瞰映像に表示されるコンバインを全て予め記憶(作成)した平面図としても良い。
上記では、作業灯33は、コンバイン10の前側と側面側の両方にわたって形成されているが、前側のみ又は側面側のみに形成されていても良い。
上記変形例では、コンバイン10の前方の周囲映像を2つのカメラで取得する構成を開示したが、左方、右方、又は後方の周囲映像をそれぞれ2つのカメラで取得しても良い。
周囲映像を取得するカメラの設置位置は適宜変更することができる。例えば前方カメラ51を、キャビン22の上側又は刈取部13の上側に配置することができる。また、コンバインのレイアウトによっては、左方カメラ52を選別装置15又はグレンタンク16等に取り付けたり、右方カメラ53をキャビン22又は脱穀機14に取り付けたりすることができる。また、後方カメラ54は、排藁を結束する結束装置に取り付けることもできる。
10 コンバイン
11 機体
12 クローラ部
13 刈取部
14 脱穀装置
15 選別装置
16 グレンタンク
17 排出オーガ
18 オーガ旋回機構
19 オーガレスト
20 排藁チェーン
51 前方カメラ(周囲映像取得部)
52 左方カメラ(周囲映像取得部)
53 右方カメラ(周囲映像取得部)
54 後方カメラ(周囲映像取得部)
56 第2前方カメラ(周囲映像取得部)
44 表示部
60 制御部
61 俯瞰映像作成部
62 表示制御部

Claims (5)

  1. 穀稈を刈り取る刈取部と、
    自機の周囲の映像である周囲映像を取得する複数の周囲映像取得部と、
    前記周囲映像取得部が取得した前記周囲映像と、予め記憶された自機の平面図と、に基づいて自機を上方から見た擬似的な映像である俯瞰映像を作成する俯瞰映像作成部と、
    前記俯瞰映像作成部が作成した前記俯瞰映像を表示する表示部と、
    を備えることを特徴とするコンバイン。
  2. 請求項1に記載のコンバインであって、
    穀粒を外部に排出する排出オーガを備え、
    自機の前方の前記周囲映像を取得する前記周囲映像取得部は、前記排出オーガに取り付けられていることを特徴とするコンバイン。
  3. 請求項2に記載のコンバインであって、
    オペレータが運転を行う運転座席を備え、
    機体の中央よりも前側かつ一方の側面側に前記運転座席が配置され、
    機体の中央よりも前側かつ他方の側面側に前記排出オーガの少なくとも一部が配置され、当該一部に自機の前方の前記周囲映像を取得する前記周囲映像取得部が取り付けられていることを特徴とするコンバイン。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載のコンバインであって、
    自機の側方のうち一方の前記周囲映像を取得する前記周囲映像取得部は、グレンタンク又は当該グレンタンクの外側の機体に取り付けられ、
    自機の側方のうち他方の前記周囲映像を取得する前記周囲映像取得部は、脱穀機又は当該脱穀機の外側の機体に取り付けられ、
    自機の後方の前記周囲映像を取得する前記周囲映像取得部は、排藁カッタ装置又は当該排藁カッタ装置の外側の機体に取り付けられていることを特徴とするコンバイン。
  5. 請求項1から4までの何れか一項に記載のコンバインであって、
    自機の前側及び側面側の少なくとも何れかに取り付けられ、下方を照射する下方照射ライトを備え、
    前記周囲映像取得部は、前記下方照射ライトよりも上側に取り付けられていることを特徴とするコンバイン。
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