JP2011055757A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】排出オーガを運転部の操作手段を用いて操作することが容易に可能となり、この排出オーガの操作時に横排出オーガが障害物と接触することを容易に回避させることができるコンバインを提供する。
【解決手段】コンバイン1は、前記穀粒排出装置50に、前記グレンタンク17の側方に軸心回りに回動自在に立設されて、このグレンタンク17内に下端側を連通させる縦排出オーガ71と、前記縦排出オーガ71の上端側に上下方向に回動自在に連結されて、この縦排出オーガ71に基端側を連通させるとともに、先端側に穀粒排出口72cを有する横排出オーガ72とを含み、前記横排出オーガ72の基端側に取り付けられて、この横排出オーガ72の先端側及びその先端側周囲の映像を撮影する第一の撮影装置100と、前記運転部9に配置されて、前記第一の撮影装置100が撮影した映像を表示する表示装置21と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、コンバインの技術に関し、特に穀粒排出装置の排出オーガの技術に関する。
従来、圃場を走行しながら穀稈を刈り取って脱穀し、その脱穀後に選別した穀粒をグレンタンクに一時的に貯溜可能としたコンバインは公知となっている。このようなコンバインを用いて収穫作業を行う際、作業者は、グレンタンクが満杯になると収穫作業を中断して、コンバインを圃場近くの道路に止めているトラック近傍まで移動させたあと、排出オーガを含む穀粒排出装置により穀粒を前記グレンタンクから排出して、トラックの荷台又はタンク等へ移し替える。
前記コンバインにおいて、グレンタンクからトラックの荷台又はタンク等への穀粒の移し替えが行われる際には、作業者の操作に応じて、排出オーガを構成する縦排出オーガ及び横排出オーガが回動して、この横排出オーガの先端部がトラックの荷台又はタンク等の上方に移動する。そして、排出オーガがグレンタンクから送り出された穀粒を前記縦排出オーガの基端部から前記横排出オーガの先端部まで搬送して、この先端部の穀粒排出口から排出し、トラックの荷台又はタンク等に収容させる。
穀粒の移し替えを行うとき、作業者は排出オーガの操作をコンバインの運転部に搭乗した状態で行うことが可能となっている。しかし、作業者が運転部で排出オーガの操作を行う際、前記横排出オーガの先端部(穀粒排出口)の移動先であるトラックの荷台又はタンク等の上方と作業者とは離れている。また、この際にトラックの荷台又はタンク等が、運転部の座席の向き(前方向)に対して横方向又は後方向に位置する場合、前記座席に着座した作業者は横方向又は後方向を見ながら排出オーガを操作する必要がある。したがって、作業者は、前記横排出オーガの先端部(穀粒排出口)をトラックの荷台又はタンク等の上方の所望の位置に移動させるように、排出オーガを運転部の操作手段を用いて操作することが困難な場合があった。
そこで、横排出オーガ(排出オーガ)に撮影装置(カメラ)を設け、その撮影装置により横排出オーガの先端部の穀粒排出口を含む所定の範囲を撮影し、撮影した映像を運転部に設ける表示装置に表示する技術が公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−161085号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術において、表示装置に表示される映像は穀粒排出口を含む排出オーガの先端部近傍の映像に限定されるので、その表示装置に表示される映像で視認可能な範囲は、横排出オーガの移動範囲と比べて狭いものである。したがって、排出オーガの移動範囲、且つ表示装置に表示される映像で視認可能な範囲の外側に障害物(例えば、トラックの一部)がある場合には、その表示装置に表示される映像を確認しながら、前記排出オーガを運転部の操作手段を用いて操作すると、移動中の排出オーガを前記障害物に接触させるおそれがあった。
そこで、本発明は、排出オーガを運転部の操作手段を用いて操作することが容易に可能となり、この排出オーガの操作時に横排出オーガが障害物と接触することを容易に回避させることができるコンバインを提供することを課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、選別後の穀粒を貯溜するグレンタンクと、このグレンタンク内に貯溜された穀粒を機体の外部へ排出する穀粒排出装置とを備え、この穀粒排出装置を操作するためのオーガ操作装置を運転部に配置したコンバインにおいて、前記穀粒排出装置に、前記グレンタンクの側方に軸心回りに回動自在に立設されて、このグレンタンク内に下端側を連通させる縦排出オーガと、前記縦排出オーガの上端側に上下方向に回動自在に連結されて、この縦排出オーガに基端側を連通させるとともに、先端側に穀粒排出口を有する横排出オーガとを含み、前記横排出オーガの基端側に取り付けられて、この横排出オーガの先端側及びその先端側周囲の映像を撮影する第一の撮影装置と、前記運転部に配置されて、前記第一の撮影装置が撮影した映像を表示する表示装置と、を備えるものである。
請求項2においては、前記横排出オーガの先端側に取り付けられて、前記穀粒排出口から排出される穀粒の排出方向を撮影する第二の撮影装置と、前記オーガ操作装置の近傍に配置されて、前記表示装置に表示させる映像を前記第一の撮影装置が撮影した映像、前記第二の撮影装置が撮影した映像、又は前記第一の撮影装置と前記第二の撮影装置の双方が撮影した映像の中から選択する映像表示選択手段と、を備えるものである。
請求項3においては、前記縦排出オーガの回動を検出する縦排出オーガ回動検出手段と、前記横排出オーガの回動を検出する横排出オーガ回動検出手段と、前記表示装置に表示させる映像を、前記縦排出オーガが回動を開始すると、前記第一の撮影装置が撮影した映像に切り替え、前記横排出オーガが回動を開始すると、前記第二の撮影装置が撮影した映像に切り替える自動映像切り替え手段と、を備えるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、横排出オーガの先端側を目視する代わりに、表示装置に表示される横排出オーガの先端側及びその先端側周囲の映像を確認しながら、排出オーガを運転部のオーガ操作装置を用いて操作することが可能となる。したがって、コンバインに対する穀粒の排出先の位置にかかわらず、排出オーガの操作が容易となる。しかも、移動中の横排出オーガの先端側周囲の映像も表示装置に表示されるため、排出オーガの操作時に横排出オーガが障害物と接触することを容易に回避させることができる。
請求項2においては、第一の撮影装置が撮影した映像、第二の撮影装置が撮影した映像、又は第一の撮影装置と前記第二の撮影装置の双方が撮影した映像の中から、排出オーガの操作状況に応じて、適切な映像を表示装置に表示させることが可能となる。したがって、排出オーガの操作がさらに容易となる。
請求項3においては、縦排出オーガ及び横排出オーガの移動に合わせて、排出オーガの操作に必要な映像が自動的に表示装置に表示されることとなる。したがって、排出オーガの操作時に表示装置に表示される映像を選択する手間を省いて、排出オーガの操作性の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係るコンバインの全体的な構成を示した側面図。 同じく、全体的な構成を示した平面図。 同じく、排出オーガの一部分を示した側面図。 同じく、(a)第一及び第二の撮影装置の撮影範囲と排出オーガとを示した側面図、(b)第一及び第二の撮影装置の撮影範囲と排出オーガとを示した平面図。 同じく、(a)表示装置に第一の撮影装置で撮影した映像を表示した図、(b)表示装置に第二の撮影装置で撮影した映像を表示した図、(c)表示装置に第一及び第二の撮影装置で撮影した映像を表示した図。 同じく、制御構成を示したブロック図。 本発明の別の実施形態に係るコンバインの全体的な構成を示した平面図。 同じく、(a)第一及び第二の撮影装置の撮影範囲と排出オーガとを示した側面図、(b)第一及び第二の撮影装置の撮影範囲と排出オーガとを示した平面図。 同じく、第一の撮影装置で撮影した映像を表示した図。
先ず、本発明の一実施形態に係るコンバイン1の全体構成について、図1及び図2を用いて説明する。
なお、以下において、図中における矢印Aの指す方向を前とし、前後方向を規定する。また、かかる前後方向と水平方向に直交する方向を左右方向と規定する。
コンバイン1は、機体フレーム10に対して、走行部2と、刈取部3と、脱穀部4と、選別部5と、穀粒貯溜部6と、排藁処理部7と、エンジン部8と、運転部9等とから構成される。
走行部2は、機体フレーム10の下部に設けられる。走行部2には、左右一対のクローラを有するクローラ式走行装置11等が設けられる。走行部2は、クローラ式走行装置11が駆動することにより機体を走行させるように構成される。
刈取部3は、機体フレーム10の前端部に機体に対して昇降可能に設けられる。刈取部3は、分草装置12と、引起装置13と、切断装置14と、搬送装置15等とから構成される。刈取部3は、分草装置12により圃場の穀稈を分草し、引起装置13により分草後の穀稈を引き起こし、切断装置14により引き起こし後の穀稈の株元を切断し、搬送装置15により切断後の穀稈を脱穀部4側へ搬送するように構成される。
脱穀部4は、機体フレーム10の左側前部であって、刈取部3の後方に設けられる。脱穀部4は、フィードチェン16と、図示せぬ扱胴等とから構成される。脱穀部4は、刈取部3から搬送される穀稈を受け継いで、フィードチェン16により排藁処理部7側へ搬送し、搬送中の穀稈を前記扱胴等により脱穀し、その脱穀処理物を選別部5へ落下させるように構成される。
選別部5は、機体フレーム10の左側部であって、脱穀部4の下方に設けられる。選別部5は、脱穀部4から落下した脱穀処理物を揺動選別及び風選別により、穀粒と、穂付粒や未脱粒と、排藁と、塵埃等とに選別する。そして、選別部5は、選別した穀粒を穀粒貯溜部6へ搬送し、穂付粒及び未脱粒を脱穀部4へ搬送し、排藁及び塵埃等を外部へ排出するように構成される。
穀粒貯溜部6は、機体フレーム10の右側後部であって、脱穀部4及び選別部5の右側方に設けられる。穀粒貯溜部6は、グレンタンク17と、穀粒排出装置50等とから構成される。穀粒貯溜部6は、選別部5から搬送される穀粒をグレンタンク17に貯溜するとともに、グレンタンク17に貯溜される穀粒を穀粒排出装置50により機体の外部へ排出するように構成される。
排藁処理部7は、機体フレーム10の後部であって、脱穀部4の後方に設けられる。排藁処理部7は、図示せぬ排藁搬送装置や排藁切断装置等とから構成される。排藁処理部7は、脱穀部4から搬送される脱穀済みの穀稈を、前記排藁搬送装置で受け継いで排藁として外部へ排出し、又は前記排藁切断装置に搬送して切断した後に機体の外部へ排出するように構成される。
エンジン部8は、機体フレーム10の右側部であって、穀粒貯溜部6の前方に設けられる。エンジン部8は、エンジン8a等を有して、エンジンの動力を駆動源とする各部の装置に適宜の伝達機構を介して当該エンジン8aの動力を伝達し、各部の装置を駆動させるように構成される。
運転部9は、機体フレーム10の右側前部であって、刈取部3の搬送装置15の右側方に設けられる。運転部9は、キャビン18と、座席19と、ハンドル20と、図5及び図6に示すような表示装置21と、図示せぬ操作ペダルや操作レバーや後述のオーガ操作装置80等の操作具類と、操作パネル等とから構成される。運転部9は、キャビン18により座席19やハンドル20や表示装置21等とが覆われるように構成される。
このようにして、コンバイン1は、運転部9での操作具類の操作によって、エンジン部8のエンジン8aの動力を各部の装置に伝達して、走行部2にて機体を走行させながら、刈取部3で圃場の穀稈を刈り取り、脱穀部4で刈取部3からの穀稈を脱穀し、選別部5で脱穀部4からの脱穀物を選別して、穀粒貯溜部6で選別部5からの穀粒を貯溜すると同時に、排藁処理部7で脱穀部4からの排藁を外部へ排出することができるように構成される。
次に、穀粒貯溜部6の穀粒排出装置50の構成について、図1乃至図3、及び図6を用いて説明する。
穀粒排出装置50は、グレンタンク17に貯溜される穀粒を機体の外部へ排出するものである。穀粒排出装置50は、排出コンベア60と、排出オーガ70等とから構成される。
排出コンベア60は、図2に示すように、スクリューコンベアで構成され、グレンタンク17の底部で、長手方向を前後方向へ向けて配設される。排出コンベア60は、エンジン8aと伝動機構を介して連結され、エンジン8aの動力により軸心回りに回動することによって、グレンタンク17に貯溜された穀粒を当該グレンタンク17の後部へ搬送するように構成される。
前記伝動機構には排出クラッチ61が含まれる。図6に示すように、この排出クラッチ61は機体の任意位置に設けられた制御装置90に接続されて、この制御装置90により入り切りされる。エンジン8aの動力は、排出クラッチ61が入りのとき、排出コンベア60に伝達される。本実施形態において、排出クラッチ61は運転部9のオーガ操作装置80の入り切り操作に応じて制御装置90により入り切りされる。
排出オーガ70は、グレンタンク17に連通するとともに、排出コンベア60の後端に接続して、グレンタンク17内の穀粒を機体の外部へ排出するものである。図3にも示すように、この排出オーガ70は、縦排出オーガ71と、横排出オーガ72等とから構成される。
縦排出オーガ71は、グレンタンク17内の排出コンベア60から受け継いだ穀粒を上方(縦排出オーガ71の上端側)へ向けて搬送するものである。縦排出オーガ71は、パイプ形状に形成される縦オーガ筒71aと、スクリューコンベアで構成される縦送りコンベア71b等とから構成される。
縦オーガ筒71aは、グレンタンク17の後面下端から上方に向かって立設され、その軸心方向を略鉛直方向(上下方向)として、グレンタンク17の後方(側方)に配置される。縦オーガ筒71aの下端側がグレンタンク17と連通されて、この縦オーガ筒71a内の縦送りコンベア71bがグレンタンク17内の排出コンベア60の後端に接続される。
また、縦オーガ筒71aは、機体に対して上下方向の軸心回りに回動自在に支持される。さらに詳細に説明すると、縦オーガ筒71aの上部が、筒受部71cにより回動自在に支持されながら、機体(グレンタンク17)側に支持された下部に対して回動自在に支持される。縦オーガ筒71aの上部には、大径ギア71dが外嵌固定される。大径ギア71dには、オーガ回動モータ73の回転軸に嵌設された小径ギア73aが噛合される。そして、縦オーガ筒71aは、オーガ回動モータ73が駆動することにより、当該縦オーガ筒71aの上部が軸心回りに回動するように構成される。
オーガ回動モータ73は、図6に示すように制御装置90と接続されて、この制御装置90によりオーガ操作装置80の操作に応じて駆動するように制御される。
縦送りコンベア71bは、縦オーガ筒71aの内部で当該縦オーガ筒71aに対して軸心回りに回動自在に支持される。縦送りコンベア71bは、その下端側を排出コンベア60の後端側と接続して、この排出コンベア60を介して伝達されるエンジン8aの動力により回動するように構成される。
このように縦排出オーガ71は、縦オーガ筒71aを機体に対して軸心回りに回動自在に構成するとともに、縦送りコンベア71bを縦オーガ筒71aに対して軸心回りに回動させることによって、排出コンベア60から受け継いだ穀粒を、当該縦オーガ筒71aの内部で上方(縦排出オーガ71の上端側)へ向けて搬送する。
横排出オーガ72は、縦排出オーガ71の縦送りコンベア71bから受け継いだ穀粒を、横排出オーガ72の先端部に形成される穀粒排出口72cへ向けて搬送するものである。横排出オーガ72は、パイプ形状に形成される横オーガ筒72aと、スクリューコンベアで構成される横送りコンベア72b等とから構成される。
横オーガ筒72aは、その基端側が受継ぎケース74を介して縦オーガ筒71aの上端側に上下方向に回動自在に連結され、この受継ぎケース74を介して縦オーガ筒71aに連通される。横オーガ筒72aは、排出オーガ70が使用されていないとき(グレンタンク17に貯溜された穀粒を機体の外部へ排出していないとき)には、図1に示すようにグレンタンク17の上部側方に配置したオーガレスト75に載置され、機体上面の対角線方向に略水平に収納される。横オーガ筒72aの先端部には、穀粒を機体の外部へ排出する穀粒排出口72cが下方へ向けて開口して形成される。
横オーガ筒72aは、縦オーガ筒71aとの連結部分を支点に機体に対して上下方向へ回動される。さらに詳細に説明すると、横オーガ筒72aと縦オーガ筒71aとの間には、油圧シリンダであるオーガ昇降シリンダ76が介装される。オーガ昇降シリンダ76の一端側は、縦排出オーガ71の上端側の外周側部から突設されるブラケット71eに回動自在に枢着される。オーガ昇降シリンダ76の他端側は、横排出オーガ72の基端側の外周側部から突設されるブラケット72eに回動自在に枢着される。そして、横オーガ筒72aは、オーガ昇降シリンダ76が伸長又は収縮駆動することによって縦オーガ筒71aとの連結部分を支点に、機体に対して上下方向へ回動するように構成される。
オーガ昇降シリンダ76は、図6に示すように制御装置90と接続されて、この制御装置90によりオーガ操作装置80の操作に応じて駆動するように制御される。
横送りコンベア72bは、横オーガ筒72aの内部で当該横オーガ筒72aに対して軸心回りに回動自在に支持される。横送りコンベア72bは、その基端側を縦送りコンベア71bの上端側と接続して、この縦送りコンベア71bを介して伝達されるエンジン8aの動力により回動するように構成される。
このように横排出オーガ72は、横オーガ筒72aを縦オーガ筒71aとの連結部分を支点に機体に対して上下方向へ回動自在に構成するとともに、横送りコンベア72bを横オーガ筒72aに対して軸心回りに回動させることによって、縦送りコンベア71bから受け継いだ穀粒を、当該横オーガ筒72aの内部で穀粒排出口72c(横排出オーガ72の先端側)へ向けて搬送して、穀粒排出口72cから外部へ排出する。
ここで、縦排出オーガ71の軸心回りへの回動は、オーガ回動モータ73に設けられるポテンショメータ等の縦排出オーガ回動検出手段73bにより検出される。横排出オーガ72の上下方向への回動は、オーガ昇降シリンダ76に設けられるポテンショメータ等の横排出オーガ回動検出手段76bにより検出される。これらの縦排出オーガ回動検出手段73b及び横排出オーガ回動検出手段76bは、制御装置90に接続される。
次に、穀粒排出装置50を操作するためのオーガ操作装置80及び制御装置90の構成について、図1、図2、及び図6を用いて説明する。
オーガ操作装置80は、排出クラッチ61の入り切り(排出オーガ70の駆動を開始又は終了させる)操作や、排出オーガ70の移動操作や、排出オーガ70を自動的に所定位置まで移動させるオートセット操作等を行うものである。オーガ操作装置80は、運転部9に配置され、排出クラッチ61の入切スイッチ80aと、オーガ上昇スイッチ80bと、オーガ下降スイッチ80cと、右回動スイッチ80dと、左回動スイッチ80eと、オートセットスイッチ80fと、オートリターンスイッチ80g等とを備える。これらのスイッチは、図6に示すように、制御装置90に接続される。
なお、オーガ上昇スイッチ80bと、オーガ下降スイッチ80cと、右回動スイッチ80dと、左回動スイッチ80eとはクロスレバーで操作される構成としている。また、操作状態や操作方法等を表示する表示手段をこれらのスイッチ近傍に設けることも可能である。
さらに、本実施形態において、オーガ操作装置80は有線又は無線によるリモコン式としているが、これに限定されるものではなく、座席19の後部に固定する構成であってもよい。また、オーガ操作装置80に設けるスイッチ等の電機部品は少なくとも前記操作を行うことが可能なものであれば限定するものではない。
制御装置90は、図6に示すように、主として演算処理を実行する中央演算処理装置(CPU)等の演算部、記憶装置(RAMやROM)、インターフェース等からなり、種々の信号を入出力し、各アクチュエータ等へ出力する制御プログラムをROMに格納する。
本実施形態においては、制御装置90は、オーガ操作装置80における各スイッチの操作を検知すると、その検知した操作に応じて、排出クラッチ61を入り切りしたり、オーガ回動モータ73やオーガ昇降シリンダ76を駆動したりする。
このようなオーガ操作装置80のうち、入切スイッチ80aをONとして排出操作すると、排出クラッチ61が入りとなる。そして、エンジン8aからの動力が排出コンベア60、縦送りコンベア71b、横送りコンベア72bに順番に伝達されて、グレンタンク17内の穀粒の排出が開始する(排出オーガ70の駆動が開始する)。
一方、入切スイッチ80aをOFFとして排出停止操作すると、排出クラッチ61が切りとなる。すなわち、エンジン8aの駆動が排出コンベア60、ひいては縦送りコンベア71b及び横送りコンベア72bに伝達されず、グレンタンク17内の穀粒の排出が停止する(排出オーガ70の駆動が終了する)。
また、オーガ操作装置80のオーガ上昇スイッチ80b又はオーガ下降スイッチ80cを操作することにより、オーガ昇降シリンダ76が伸長又は収縮駆動されて、横排出オーガ72が縦排出オーガ71との連結部を支点に機体に対して上方向又は下方向へ回動する。
また、右回動スイッチ80d又は左回動スイッチ80eを操作することにより、オーガ回動モータ73が駆動されて、縦排出オーガ71が軸心回りに回動し、横排出オーガ72が縦排出オーガ71を中心に右方向又は左方向へ回動する。
これによって、作業者は、運転部9でオーガ操作装置80を操作して、排出オーガ70(横排出オーガ72)の穀粒排出口72cを所望の位置(例えば、トラック等の搬送車200の荷台に積載されたタンク210の上方)に移動させて、穀粒を機体の外部へ排出する(タンク210に収容する)ことが可能となる。つまり、作業者は、穀粒をコンバイン1のグレンタンク17から別の場所(搬送車200のタンク210)に移し替えることが可能となる。
また、オートセットスイッチ80fを操作することにより、オーガ回動モータ73とオーガ昇降シリンダ76が所定量づつ駆動され、横排出オーガ72が予め設定された位置に移動する。例えば、横排出オーガ72は45度上昇して進行方向に対して90度回動した位置まで移動する。オートリターンスイッチ80gを操作することにより、オーガ回動モータ73とオーガ昇降シリンダ76が所定値づつ駆動されて、横排出オーガ72がオーガレスト75に載置される位置まで移動する。
次に、第一の撮影装置100の構成について、図3乃至図6を用いて説明する。
第一の撮影装置100は、カメラからなり、図3及び図4に示すように、排出オーガ70の縦排出オーガ71の上方であって、且つ横排出オーガ72(さらに詳細には、横オーガ筒72a)の基端側に取付部100aを介して固着される。取付部100aは、横オーガ筒72aの基端側において外周側部から略鉛直方向(横オーガ筒72aの長手方向に対して上方へ向けて略直交する方向)へ向けて突設される。第一の撮影装置100は、取付部100aの先端部(上端部)に一体的に固着される。また、第一の撮影装置100は、図4に示すように、カメラのレンズを横排出オーガ72の長手方向に沿って先端側へ向けて配置され、当該横排出オーガ72の先端側及びその先端側周囲(撮影範囲R1)の映像を撮影可能に構成される。
第一の撮影装置100は、制御装置90に接続される。第一の撮影装置100が撮影した映像は、図5(a)及び図6に示すように、制御装置90を介して運転部9で座席19の前方に配置された表示装置21に表示されるように構成される。
また、第一の撮影装置100は取付部100aを介して横排出オーガ72に固着されているので、縦排出オーガ71を介して左右方向へ回動する横排出オーガ72の回動角度と、第一の撮影装置100の回動角度とは、常に同一の角度となる。また、縦排出オーガ71との連結部分を支点に機体に対して上下方向へ回動する横排出オーガ72の回動角度と、第一の撮影装置100の回動角度とは、常に同一の角度となる。
したがって、横排出オーガ72の左右方向への回動、及び横排出オーガ72の上下方向への回動にかかわらず、第一の撮影装置100が撮影して表示装置21に表示される映像には、常に横排出オーガ72が当該表示装置21の表示する映像内で位置や大きさ等が変更されずに表示されるように構成される。
なお、本実施形態において、第一の撮影装置100は、取付部100aを介して横排出オーガ72の基端部に固着されるが、配置場所及び取付方法はこれに限定されるものではなく、アーム等を介してその近傍に配置することもできる。すなわち、第一の撮影装置100の配置場所及び取付方法は、横排出オーガ72の移動に追従して、横排出オーガ72の先端側及びその先端側周囲(撮影範囲R1)の映像を撮影することができるものであればよい。
以上のように構成されるので、横排出オーガ72が縦排出オーガ71を介して左右方向へ回動するとき、及び横排出オーガ72が上下方向へ回動するときに、横排出オーガ72の先端側を目視する代わりに、表示装置21に表示される横排出オーガ72の先端側及びその先端側周囲(撮影範囲R1)の映像を確認しながら、排出オーガ70を運転部9のオーガ操作装置80を用いて操作することが可能となる。したがって、コンバイン1に対する穀粒の排出先の位置にかかわらず、排出オーガ70の操作が容易となる。
しかも、移動中の横排出オーガ72の先端側周囲(撮影範囲R1)の映像も表示装置21に表示されるため、排出オーガ70の操作時に横排出オーガ72が障害物と接触することを容易に回避させることができる。例えば、図5(a)に示すように、横排出オーガ72の右側方に位置するトラック等の搬送車200を早期に発見し、その搬送車200と横排出オーガ72との接触を容易に回避することができる。また、圃場の周囲に電柱が設置され、その電柱間に電線が架設されている場合には、その電柱及び電線を早期に発見し、横排出オーガ72との接触を容易に回避することができる。
また、穀粒の排出先となる搬送車200(そのタンク210)の周囲を容易に確認することができるので、作業者が所望する穀粒の排出位置まで排出オーガ70を容易に移動(横排出オーガ72の左右方向及び上下方向への回動)させることができる。
また、作業者は座席19に着座した状態で表示装置21を見ながら、すなわち前方を向いたまま排出オーガ70を操作することができるので、その操作を楽な姿勢で継続することができ、当該排出オーガ70の操作性を向上することができる。
また、第一の撮影装置100は、ズーミング機能を有する構成とすることができる。さらに詳細に説明すると、運転部9に設ける図示せぬ撮影装置操作手段を操作することにより、第一の撮影装置100のズーム倍率を変更することが可能であり、横排出オーガ72の先端側をズームして(作業者の所望のズーム倍率で)撮影した映像を表示装置21に表示するように構成することができる。
また、第一の撮影装置100は、撮影する方向(カメラのレンズの向き)を上下左右方向へ変更可能な構成とすることができる。さらに詳細に説明すると、運転部9に設けられる前記撮影装置操作手段を操作することにより、第一の撮影装置100の撮影する方向を作業者の所望の方向へ変更するように構成することができる。
これによって、予め設定された撮影方向及び撮影倍率の映像に代えて、作業者が所望する穀粒の排出を行う周囲の状況の映像を表示装置21に表示することができる。したがって、排出オーガ70の操作性を向上することができる。
また、前述の実施形態とは別の実施形態として、第一の撮影装置100は、(取付部100aではなく)取付アーム100bによって、横排出オーガ72に固着される構成とすることができる。以下に、図7から図9を用いて、当該別の実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、前述の実施形態と同一の部材については同一の符号を付することでその説明を省略する。
取付アーム100bは、横オーガ筒72aの基端側において外周側部から、当該横オーガ筒72aの長手方向に対して略直交する方向であって、横オーガ筒72aの一側方(本形態では、横オーガ筒72aの基端側から先端側(穀粒排出口72c側)に向かって左側方)へ向けて延設される。第一の撮影装置100は、取付アーム100bの先端部(左側端部)に一体的に固着される。また、第一の撮影装置100は、図8に示すように、カメラのレンズの向き(図8(b)の矢印X)を横排出オーガ72の先端部に形成される穀粒排出口72c側へ向けて配置され、図8に示すように、穀粒排出口72c及びその周囲(撮影範囲R1)の映像を撮影することができる。そして、図9に示すように、図8の矢印X方向へ向けて撮影した、表示装置21に表示される映像において、横排出オーガ72は手前側から奥側(前方)へ向けて左斜め方向へ向けて延出するように表示される。
これによって、表示装置21に表示される映像において、横排出オーガ72は斜め方向から表示されるので、横排出オーガ72の基端側が手前側となり穀粒排出口72c側が奥側(前方)となるように横排出オーガ72の奥行きが把握し易くなる。したがって、横排出オーガ72の穀粒排出口72cの位置を把握し易くなり、穀粒の排出時に、横排出オーガ72を備えた排出オーガ70の位置決め操作が容易となる。
また、排出オーガ70には、第二の撮影装置110を取り付ける構成とすることができる。以下に、第二の撮影装置110を取り付ける構成について説明する。
第二の撮影装置110は、排出オーガ70の横排出オーガ72の先端部近傍に固着される。さらに詳細に説明すると、第二の撮影装置110は、図4に示すように、横オーガ筒72aの左側方でカメラのレンズを下方へ向けて配置され、横排出オーガ72の先端部の穀粒排出口72cから穀粒が排出される方向(撮影範囲R2)の映像を撮影可能に構成される。
第二の撮影装置110は、制御装置90に接続される。第二の撮影装置110が撮影した映像は、図5(b)及び図6に示すように、制御装置90を介して運転部9で座席19の前方に配置された表示装置21に表示されるように構成される。
なお、本実施形態において、第二の撮影装置110は、横排出オーガ72の先端部近傍に固着されるが、配置場所及び取付方法はこれに限定されるものではない。すなわち、第二の撮影装置110の配置場所及び取付方法は、横排出オーガ72の移動に追従して、穀粒が穀粒排出口72cから排出される方向(撮影範囲R2)の映像を撮影することができるものであればよい。
運転部9には、図6に示すように、映像表示選択手段120が設けられる。映像表示選択手段120は、オーガ操作装置80の近傍に配置され、回転式のダイヤル又はスイッチ等で構成される。作業者は、表示装置21に表示させる映像を、映像表示選択手段120を操作することにより、図5(a)に示すように第一の撮影装置100が撮影した映像、図5(b)に示すように第二の撮影装置110が撮影した映像、又は図5(c)に示すように第一の撮影装置100と第二の撮影装置110の双方が撮影した映像の中から選択(映像表示選択)することができる。
映像表示選択手段120は、制御装置90に接続される。制御装置90は、映像表示選択手段120の操作に応じて選択された映像を表示装置21に表示するように制御する。
以上のように構成されるので、第一の撮影装置100が撮影した映像、第二の撮影装置110が撮影した映像、又は第一の撮影装置100と前記第二の撮影装置110の双方が撮影した映像の中から、排出オーガ70の操作状況に応じて、適切な映像を表示装置21に表示させることが可能となる。したがって、排出オーガ70の操作がさらに容易となる。
また、第二の撮影装置110は、ズーミング機能を有する構成とすることができる。さらに詳細に説明すると、運転部9に設ける図示せぬ撮影装置操作手段を操作することにより、第二の撮影装置110のズーム倍率を変更することが可能であり、穀粒が穀粒排出口72cから排出される方向(撮影範囲R2)をズームして(所望のズーム倍率で)撮影した映像を表示装置21に表示するように構成することができる。
また、第二の撮影装置110は、撮影する方向(カメラのレンズの向き)を上下左右方向へ変更可能な構成とすることができる。さらに詳細に説明すると、運転部9に設けられる前記撮影装置操作手段を操作することにより、第二の撮影装置110の撮影する方向を作業者の所望の方向へ変更するように構成することができる。
これによって、予め設定された撮影方向及び撮影倍率の映像に代えて、作業者が所望する穀粒の排出を行う周囲の状況の映像を表示装置21に表示することができる。したがって、排出オーガ70の操作がさらに容易となる。
また、第一の撮影装置100で撮影した映像と第二の撮影装置110で撮影した映像との双方の映像が表示装置21に同時に表示されるときに、運転部9に設けられる前記撮影装置操作手段により、それぞれの映像の大きさを作業者の所望の大きさに変更可能な構成とすることができる。
これによって、必要性の高い映像を大きくし、必要性の低い映像を小さくすることができる等、作業者の映像表示選択の幅が広がることにより、排出オーガ70の操作がさらに容易となる。
また、オーガ操作装置80が操作され、排出オーガ70が移動を開始すると、かかる移動に応じて自動的に表示装置21に表示される映像を切り替えるように構成することもできる。すなわち、オーガ上昇スイッチ80b又はオーガ下降スイッチ80cが操作されて横排出オーガ72が上下方向へ回動するときには、制御装置90により、第二の撮影装置110で撮影した映像が表示装置21に表示され、右回動スイッチ80d又は左回動スイッチ80eが操作されて縦排出オーガ71が軸心回りに回動するときには、制御装置90により、第一の撮影装置100で撮影した映像が表示装置21に表示されるように、自動的に映像を切り替える構成とすることができる。
なお、制御装置90は、自動的に映像を切り替える自動映像切り替え手段の一例であり、これに限定されるものではない。
以上のように構成されるので、縦排出オーガ71が軸心回りに回動するときには、第一の撮影装置100で撮影した映像により横排出オーガ72の先端側及びその先端側周囲(撮影範囲R1)の映像を自動的に表示装置21で確認でき、横排出オーガ72が上下方向へ回動するときには、第二の撮影装置110で撮影した映像により穀粒排出口72cから穀粒が排出される方向(撮影範囲R2)の映像を自動的に確認できる。したがって、排出オーガ70の操作時に表示装置21に表示される映像を選択する手間を省いて、排出オーガ70の操作性の向上を図ることができる。
また、前述したように制御装置90(前記自動映像切り替え手段)により排出オーガ70の移動に応じて表示装置21に表示される映像を自動的に切り替えるか、あるいは前記自動映像切り替え手段を作動させない、すなわち排出オーガ70の移動に応じてではなく、作業者の映像表示の切り替え操作に応じて表示装置21に表示される映像を切り替えるのか、を選択する選択手段を設ける構成とすることができる。
これによって、作業者の映像表示選択の幅が広がることにより、排出オーガ70の操作性の向上を図ることができる。
以上のように、コンバイン1は、選別後の穀粒を貯溜するグレンタンク17と、このグレンタンク17内に貯溜された穀粒を機体の外部へ排出する穀粒排出装置50とを備え、この穀粒排出装置50を操作するためのオーガ操作装置80を運転部9に配置したコンバインにおいて、前記穀粒排出装置50に、前記グレンタンク17の側方に軸心回りに回動自在に立設されて、このグレンタンク17内に下端側を連通させる縦排出オーガ71と、前記縦排出オーガ71の上端側に上下方向に回動自在に連結されて、この縦排出オーガ71に基端側を連通させるとともに、先端側に穀粒排出口72cを有する横排出オーガ72とを含み、前記横排出オーガ72の基端側に取り付けられて、この横排出オーガ72の先端側及びその先端側周囲(撮影範囲R1)の映像を撮影する第一の撮影装置100と、前記運転部9に配置されて、前記第一の撮影装置100が撮影した映像を表示する表示装置21と、を備えるものである。
以上のように構成されるので、横排出オーガ72が縦排出オーガ71を介して左右方向へ回動するとき、及び横排出オーガ72が上方方向へ回動するときに、横排出オーガ72の先端側を目視する代わりに、表示装置21に表示される横排出オーガ72の先端側及びその先端側周囲(撮影範囲R1)の映像を確認しながら、排出オーガ70を運転部9のオーガ操作装置80を用いて操作することが可能となる。したがって、コンバイン1に対する穀粒の排出先の位置にかかわらず、排出オーガ70の操作が容易となる。
しかも、移動中の横排出オーガ72の先端側周囲(撮影範囲R1)の映像も表示装置21に表示されるため、排出オーガ70の操作時に横排出オーガ72が障害物と接触することを容易に回避させることができる。例えば、図5(a)に示すように、横排出オーガ72の右側方に位置するトラック等の搬送車200を早期に発見し、その搬送車200と横排出オーガ72との接触を容易に回避することができる。また、圃場の周囲に電柱が設置され、その電柱間に電線が架設されている場合には、その電柱及び電線を早期に発見し、横排出オーガ72との接触を容易に回避することができる。
また、穀粒の排出先となる搬送車200(そのタンク210)の周囲を容易に確認することができるので、作業者が所望する穀粒の排出位置まで排出オーガ70を容易に移動(横排出オーガ72の左右方向及び上下方向への回動)させることができる。
また、作業者は座席19に着座した状態で表示装置21を見ながら、すなわち前方を向いたまま排出オーガ70を操作することができるので、その操作を楽な姿勢で継続することができ、当該排出オーガ70の操作性を向上することができる。
また、コンバイン1は、前記横排出オーガ72の先端側に取り付けられて、前記穀粒排出口72cから排出される穀粒の排出方向を撮影する第二の撮影装置110と、前記オーガ操作装置80の近傍に配置されて、前記表示装置21に表示させる映像を前記第一の撮影装置100が撮影した映像、前記第二の撮影装置110が撮影した映像、又は前記第一の撮影装置100と前記第二の撮影装置110の双方が撮影した映像の中から選択する制御装置90(表示選択手段)と、を備えるものである。
以上のように構成されるので、第一の撮影装置100が撮影した映像、第二の撮影装置110が撮影した映像、又は第一の撮影装置100と前記第二の撮影装置110の双方が撮影した映像の中から、排出オーガ70の操作状況に応じて、適切な映像を表示装置21に表示させることが可能となる。したがって、排出オーガ70の操作がさらに容易となる。
また、コンバイン1は、前記縦排出オーガ71の回動を検出する縦排出オーガ回動検出手段73bと、前記横排出オーガ72の回動を検出する横排出オーガ回動検出手段76bと、前記表示装置21に表示させる映像を、前記縦排出オーガ71が回動を開始すると、前記第一の撮影装置100が撮影した映像に切り替え、前記横排出オーガ72が回動を開始すると、前記第二の撮影装置110が撮影した映像に切り替える制御手段90(自動映像切り替え手段)と、を備えるものである。
以上のように構成されるので、縦排出オーガ71が左右方向へ回動するときには、第一の撮影装置100で撮影した映像により横排出オーガ72の先端側及びその先端側周囲(撮影範囲R1)の映像を自動的に表示装置21で確認でき、横排出オーガ72が上下方向へ回動するときには、第二の撮影装置110で撮影した映像により穀粒排出口72cから穀粒が排出される方向(撮影範囲R2)の映像を自動的に確認できる。したがって、排出オーガ70の操作時に表示装置21に表示される映像を選択する手間を省いて、排出オーガ70の操作性の向上を図ることができる。
1 コンバイン
6 穀粒貯溜部
17 グレンタンク
21 表示装置
50 穀粒排出装置
60 排出コンベア
70 排出オーガ
71 縦排出オーガ
71a 縦オーガ筒
72 横排出オーガ
72a 横オーガ筒
72c 穀粒排出口
73b 縦排出オーガ回動検出手段
76b 横排出オーガ回動検出手段
80 オーガ操作装置
90 制御装置(自動映像切り替え手段)
100 第一の撮影装置
100a 取付部
100b 取付アーム
110 第二の撮影装置
120 映像表示選択手段

Claims (3)

  1. 選別後の穀粒を貯溜するグレンタンクと、このグレンタンク内に貯溜された穀粒を機体の外部へ排出する穀粒排出装置とを備え、この穀粒排出装置を操作するためのオーガ操作装置を運転部に配置したコンバインにおいて、
    前記穀粒排出装置に、前記グレンタンクの側方に軸心回りに回動自在に立設されて、このグレンタンク内に下端側を連通させる縦排出オーガと、前記縦排出オーガの上端側に上下方向に回動自在に連結されて、この縦排出オーガに基端側を連通させるとともに、先端側に穀粒排出口を有する横排出オーガとを含み、
    前記横排出オーガの基端側に取り付けられて、この横排出オーガの先端側及びその先端側周囲の映像を撮影する第一の撮影装置と、
    前記運転部に配置されて、前記第一の撮影装置が撮影した映像を表示する表示装置と、
    を備えることを特徴とするコンバイン。
  2. 前記横排出オーガの先端側に取り付けられて、前記穀粒排出口から排出される穀粒の排出方向を撮影する第二の撮影装置と、
    前記オーガ操作装置の近傍に配置されて、前記表示装置に表示させる映像を前記第一の撮影装置が撮影した映像、前記第二の撮影装置が撮影した映像、又は前記第一の撮影装置と前記第二の撮影装置の双方が撮影した映像の中から選択する映像表示選択手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記縦排出オーガの回動を検出する縦排出オーガ回動検出手段と、
    前記横排出オーガの回動を検出する横排出オーガ回動検出手段と、
    前記表示装置に表示させる映像を、前記縦排出オーガが回動を開始すると、前記第一の撮影装置が撮影した映像に切り替え、前記横排出オーガが回動を開始すると、前記第二の撮影装置が撮影した映像に切り替える自動映像切り替え手段と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載のコンバイン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013013338A (ja) * 2011-06-30 2013-01-24 Yanmar Co Ltd コンバイン
JP2014233236A (ja) * 2013-05-31 2014-12-15 ヤンマー株式会社 農作物排出装置
JP2015006160A (ja) * 2013-05-31 2015-01-15 ヤンマー株式会社 農作物排出装置

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