JP2010104295A - コンバイン - Google Patents

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Koji Ito
孝司 伊藤
Hiroyuki Morimoto
寛之 森本
Hitoshi Watanabe
均 渡辺
Masami Osaki
正美 大崎
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Abstract

【課題】コンバインのキャビンの揺れを抑え、乗り心地を改善する。
【解決手段】車体(2)の前部に刈取搬送装置(1)を設け、車体(2)の左側上部に脱穀装置(3)を搭載し、車体(2)の右側上部にキャビン(4)と穀粒排出オーガ(6)を備えたグレンタンク(5)を前後に並べて搭載し、脱穀装置(3)の上部に収納状態の穀粒排出オーガ(6)を支持するオーガ受具(7)を取り付け、キャビン(4)の重心位置と略同じ高さのキャビン(4)側の部位とオーガ受具(7)とを、連結杆(8)によって一体的に連結する。また、脱穀装置(3)の重心位置と略同じ高さにおいて、該脱穀装置(3)とキャビン(4)載置用の支持フレーム(9)とを、下部連結杆(10)によって連結する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、コンバインに関する。
本件出願は、車体上に搭載したキャビンと脱穀装置とを連結杆で一体に連結して、キャビンの揺れを抑制する目的の発明であるが、このようなキャビンの揺れを抑制する技術に関する公知の先行発明は見出せない。ただし、下記特許文献1に示すように、コンバインの車体上に装置された原動部のフレームと脱穀装置との間を連結して、構成を強固にして振動を抑制する技術がある。
該特許文献1に開示されている技術は、「脱穀装置6の横側部に、前記脱穀装置6と略同程度の高さを有する原動部Aを並設してあるコンバインにおいて、前記原動部Aのフレーム11上部と前記脱穀装置6の上部とを弾性体からなる連結部材15で相互に連結してあるコンバイン」という技術的構成が添付図面と共に記載されている。
そして、該特許文献1には、「原動部のフレーム上部を、この種一般に頑強に構成されている脱穀装置の上部に連結部材によりもたせることで、前記原動部の振れ止めが図れる。しかも、弾性体による連結部材で連結してあるから、金属プレートで連結する場合のように、脱穀装置の扱胴の回転による微振動が伝わることを抑制し得る。」と作用が述べられ、続いて、「原動部フレームを特に頑強に構成することなく、機体の振動による原動部の大きな揺れは抑制でき、しかも、脱穀装置の微振動の伝達による原動部の共振及び振動騒音の発生を効果的に阻止することが可能となった。」と効果が記載されている。
実公平7−46111号実用新案公報
近年、コンバインに搭載したキャビンは、天井に空調装置を装備して、キャビン室内の空調を行いながら快適に作業ができる製品が普及している。そのために、キャビンは、天井に搭載した空調装置等のために上部の重量が増して重心位置が高くなって不安定となり、エンジンや脱穀装置等で発生する振動が伝播し、更には走行に伴って圃場面の凹凸に起因して発生する揺れが加わり、乗り心地が悪くなる課題があった。
この出願の発明は、上述の課題を解決するために、次のような技術的手段を講じる。
即ち、請求項1に記載した発明は、車体(2)の前部に刈取搬送装置(1)を設け、車体(2)の左側上部に脱穀装置(3)を搭載し、車体(2)の右側上部にキャビン(4)と穀粒排出オーガ(6)を備えたグレンタンク(5)を前後に並べて搭載し、前記脱穀装置(3)の上部に収納状態の穀粒排出オーガ(6)を支持するオーガ受具(7)を取り付け、前記キャビン(4)の重心位置と略同じ高さのキャビン(4)側の部位と前記オーガ受具(7)とを、連結杆(8)によって一体的に連結したことを特徴とするコンバインとしたものである。
これによって、キャビン(4)の揺れを抑制し、従来の課題を解消せんとするものである。
そして、請求項2に記載した発明は、前記脱穀装置(3)の重心位置と略同じ高さにおいて、該脱穀装置(3)とキャビン(4)載置用の支持フレーム(9)とを、下部連結杆(10)によって連結したことを特徴とする請求項1記載のコンバインとしたものである。
これによって、運転走行中におけるキャビン(4)の揺れを効果的に阻止することをねらっている。
請求項1記載の発明によると、キャビン(4)の重心位置と略同じ高さのキャビン(4)側の部位とオーガ受具(7)とを、連結杆(8)によって一体的に連結することによって、重心位置が高くなったキャビン(4)を支えて揺れを抑制し、オペレータの乗り心地を改善することができる。
請求項2記載の発明によると、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、脱穀装置(3)の重心位置と略同じ高さにおいて、該脱穀装置(3)とキャビン(4)載置用の支持フレーム(9)とを、下部連結杆(10)によって連結することにより、キャビン(4)と脱穀装置(3)とは、相互の重心位置の高さと略同じ高さで一体的に連結したから、キャビン(4)の揺れを効果的に抑制することができる。
しかも、上側の連結杆(8)と下側の下部連結杆(10)は、きわめて簡潔な構成で低コストで製作でき、安価に提供することができる。
以下、この発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、コンバインは、図3、及び図4に示すように、クローラ13,13を装備した車体2の前部に、4条刈りとした刈取搬送装置1を装備し、その後方の車体2上に、脱穀装置3を左側に搭載し、該脱穀装置3の右側に、車体2の前側からキャビン4、グレンタンク5の順番に搭載した構成としている。
なお、この明細書における左右の表現は、コンバインの前進方向に向かって見た状態を基準にして記載している。
そして、前記刈取搬送装置1は、前部低位置に分草杆14を、そのすぐ後に後部上方に傾斜した穀稈引起し装置15を、その下方の低位置には刈取装置16を、該刈取装置16の上方から前記脱穀装置3の穀稈供給口17との間に穀稈搬送装置18を装備した構成としている。
そして、前記グレンタンク5に装備した穀粒排出オーガ6は、図面に示すように、前記脱穀装置3の上部、扱胴カバー19上にオーガ受具7を設置し、これに収納できる構成としている。なお、穀粒排出オーガ6は、穀粒排出時には上方に回動して、上下、左右の方向に旋回移動が自由できて目的の穀粒排出場所(例えば、農道に待機中のトラックのタンク)を選択して穀粒の排出作業ができる構成となっている。そして、前記オーガ受具7は、図面の通り、上部が二又状に開き穀粒排出オーガ6が自然に滑り込んで底部に収納できる形状に構成している。
そして、この発明は、前記キャビン4の上下方向の重心位置Tと前記脱穀装置3とを、連結杆8で一体に連結した構成を主要部とするが、実施例の場合、図1に示すように、連結杆8は、一方を前記オーガ受具7に固着し、他方を前記キャビン4の上下方向の重心位置Tを選択してその近傍に固着した構成としている。
そして、下部連結杆10は、図1に示すように、前記連結杆8の下方位置において、前記脱穀装置3の上下方向の重心位置Tに相当する部位、又はその近傍と、これに隣接する前記キャビン4の支持フレーム9とを連結した構成としている。
以上のように、脱穀装置3の上部と、キャビン4の上下方向の重心位置Tとを連結杆8で一体に連結することによって、重心が上部寄りとなっているキャビン4を支えて、揺れを抑制し、オペレータの乗り心地を改善することができた。
そして、実施例は、上記連結杆8の下方位置において、脱穀装置3の上下方向の重心位置Tと、キャビン4の支持フレーム9とを、下部連結杆10によって連結することにより、キャビン4の揺れを、更に抑制し、安定を図っている。
このように、実施例は、連結杆8と下部連結杆10でキャビン4と脱穀装置3とをそれぞれの重心位置Tで一体として揺れの抑制効果を出しているが、その構成は、きわめて簡潔なもので、低コストで製作できる利点もある。
そして、連結杆8は、図5に示すように、形状、特に上面の形状を円弧形状に形成すると、穀粒排出オーガ6の収納時にガイド部材として案内することができて周辺への衝突や接触を減らすことができる利点がある。
以下、コンバインに装備している他の実施例について説明する。
まず、図6に示した実施例は、パワステレバー25(左右のサイドクラッチ、及びサイドブレーキを入り・切り操作してコンバインの操向操作を行うレバー)のリリーフバルブ26と、掻込みペダル27とをワイヤーケーブル28で接続している。29はポテンショセンサであって、スプール30の変位を検出する構成としている。
通常、左右の方向バルブを同時にONする制御信号を出力すると、油圧機構は、その特性として、負荷の小さい側からピストンが始動を開始して片効き状態が発生し、左右同時の停止ができ難く、掻込み機能が満足できない課題があった。又、リリーフバルブを先にブロックした場合、コンバインが枕地に達して掻込みペダルを踏むと、急激なショックがあって、危険であった。
上記実施例は、コンバインが枕地に達して、まず、図外の主変速レバー(HSTレバー)をニュートラルに操作し、続いて、掻込みペダル27を踏み込むと、リリーフバルブ26が操作されて、図外の左右のサイドクラッチが同時に切となり、サイドブレーキが働いて停車する。そのとき、コンバインは、前部の刈取搬送装置は、枕地の穀稈を保持した状態で停止しているが、その状態で、前記主変速レバー(HSTレバー)をニュートラル位置から前進側に切替え操作をすると伝動が開始される。すると、コンバインは、枕地において、停車状態を保持したまま、刈取搬送装置と脱穀装置とが駆動されて刈取搬送に続き、脱穀作用が行われ、枕地穀稈の刈取脱穀処理が進む。
現在、通常のコンバインは、刈取搬送装置の伝動経路を走行ミッション経由とし、走行速度にシンクロさせた伝動構成を取っているから、刈取搬送装置のみを駆動するためには、左右サイドクラッチを確実に切りにする必要がある。
このように、実施例は、枕地に達すると、前記した主変速レバー(HSTレバー)の操作と掻込みペダル27の踏込みとによって枕地穀稈の処理を適確に、しかも、安全に行うことができる。
つぎに、図7、乃至図12に示す実施例を説明する。
この実施例は、ラジエータカバー32の内部に装備する防塵フィルターに関し、エンジンルーム33の側面において、ラジエータ34のすぐ外側に粗い目合いのスポンジフィルター35を、着脱自由に取り付ける構成としている。この場合、スポンジフィルター35は、ラジエータ34の外側(前側)で左右両側に設けた断面コ字型のレール36,36に、上側から着脱自在に差し込んで取り付ける構成としている。そして、スポンジフィルター35は、図8に示すように、前記レール36,36に上側から差し込み、その前面にラジエータカバー32に取り付けたワイヤーガーゼ(防塵網)37によって押える構成としている。
そして、実施例は、ラジエータ34とワイヤーガーゼ(防塵網)37との隙間、約15mmに略同じ厚みの前記スポンジフィルター35を挟んで保持する構成となっており、作業後、又は、作業途中でも目詰まりがおきれば、ラジエータカバー32を開けてスポンジフィルター35を外して取り出しができる。そして、スポンジフィルター35は、付着した塵埃を簡単に払い落とすことができるから、掃除にはほとんど手間が掛からない特徴がある。
つぎに、図9、及び図10に示した実施例も、前記した図8の実施例に類似しており、遮風板39の前側の左右両側に断面コ字型のレール36,36を上下方向に設け、このレール36,36に粗い目合いのスポンジフィルター35を、上側から差し込んで取り付けるものである。この場合もスポンジフィルター35は、取り外して簡単に塵埃を払い落として再使用ができる。
つぎに、図11、及び図12に示した2つの実施例は、ラジエータカバー32の内側に、吸気孔38を有する遮風板39,39を2枚重ねて装備し、相互の関係位置を変化・調節することで吸気孔38,38同志をずらし、図11の実施例は、吸気孔38の孔径を変え、図12の実施例は、吸気孔38の個数を変えて吸気風量、及び風速を調節するものである。
要するに、2つの実施例は、重ね合わせた2枚の遮風板39,39の一方を、他方に対して上下に移動させて相互の吸気孔38,38の重なり位置を変えて、吸気孔38の孔径を変化したり、孔数を変えて吸気風量と風速とを調節するものである。
したがって、2つの実施例は、塵埃の多い圃場では、吸気孔38の孔径を狭くしたり、数を減らして吸気風量を減らし、同時に、風速も落として塵埃の付着量を少なくすることができる特徴がある。
つぎに、コンバインの作業状態をモニタする装置の実施例を説明する。
従来から、コンバインのモニタ装置は、コンバイン機体の適所に複数のカメラを装備してコンバイン作業の状態を撮影した画像を運転席に設置したモニタ装置に表示し、オペレータが確認しながら運転する技術が、例えば、特開2005−137260号、特開2005−1511871号、特開2005−237338号等の公開特許公報に開示されている。
まず、本件実施例は、図13、乃至図15に示すように、撮影用の3台のカメラ40,41,42を、穀粒排出オーガ6の先端部分で穀粒の排出状態が撮影できる位置と、脱穀装置3の穀稈搬送の状態が撮影できる位置と、後部のカッターカバー43上で後方の撮影ができる位置とにそれぞれ設置している。そして、コントローラ44は、図13に示すように、入力側に前記カメラ40,41,42をそれぞれ接続し、出力側にモニタ装置45、エンジン停止モータ46を接続している。
この場合、前記モニタ装置45は、運転席47のすぐ前に設置してオペレータが監視できる構成としている。
このように装備したコンバインは、作業を開始すると、刈取脱穀作業中には、穀稈の流れ(搬送状態)をカメラ41が撮影してコントローラ44に送って画像処理したものをモニタ装置45に表示し、オペレータが監視、確認しながら作業を続けることができる。 そして、カメラ42は、コンバインの通過後の排藁の切断排出状態を撮影し、モニタ装置45で確認ができる。そして、穀粒排出オーガ6の先端部分に設置したカメラ40は、穀粒の排出作業に移行したときに活動し、穀粒の排出状態を撮影してモニタ装置45に表示できるものとなっている。
そして、コントローラ44は、上記の如き作業中において、各カメラ40,41,42が撮影した画像を処理する過程で異常、例えば、穀稈詰まりが起きて穀稈が正常に搬送されなくなったときには、すぐに、エンジン停止モータ46に停止信号を出力してエンジンを停止し、コンバイン作業を中断することができる。
つぎに、コントローラ44は、図16に示すように、出力側に張出しスイッチ48とグレンセンサ49とを接続して、張出しスイッチ48をON操作すると、穀粒排出オーガ6が排出場所に移動して、穀粒の排出作業の開始と同時に撮影も開始し、画像をモニタ装置45に再現できる構成にしている。なお、前記グレンセンサ49は、グレンタンク5内の穀粒量(満タン量)を検出するセンサである。
このように、コントローラ44は、各カメラ40,41,42の撮影画像を処理しながらモニタ装置45にモニタして作業が進むが、作業の全てが完了し、グレンセンサ49がグレンタンク5の満タン状態を検出すると、制御信号をエンジン停止モータ46に出力して停止させ、コンバインによる刈取りと脱穀との作業が完了する。
つぎに、図17、及び図18に示した実施例は、モニタ装置45の画面にシンボル50の表示がでる2画像表示の構成とし、そのシンボル50の該当箇所をタッチ操作することで穀粒排出オーガ6の操作を可能にしている。
まず、コントローラ44は、図17に示すように、入力側に、シンボルスイッチ51を追加して接続し、出力側にはズームモータ52、スイングモータ53、オーガ旋回モータ54、排出クラッチモータ55の各アクチュエータを制御可能に接続している。
このように、モニタ装置45は、2画像表示として一方にシンボル50を表示して操作パネルに類する構成とし、他方に既に説明した作業状態を表示できる構成としている。
以上のように、実施例は、作業状態を監視できるものでありながら、穀粒排出オーガ6の操作が、画面上のシンボル50の該当部位をタッチするだけの操作で楽に作業ができる特徴がある。
そして、穀粒排出オーガ6は、作動範囲(回動が許容される範囲)が限定されており、それ以上移動させると、移動機構が破損したり、危険な状態になる場合があるが、例えば、オーガの旋回範囲、上下範囲、ズームの伸縮範囲、スイング範囲等が限度位置に達すると、それぞれのシンボル50が、安全のために、それ以上の操作ができないように表示画面から消えて表示されない構成としており、誤作動を未然に防止して安全が保てる構成にしている。
具体例を示すと、例えば、図19は、穀粒排出オーガ6のズーム操作ができるシンボル50において、「伸び」が限界に達した場合、その部位が消えて操作できない画像を示している。そして、図20は、「左」が画面上表示されず、穀粒排出オーガ6の左旋回が限度に達したことを示し、これ以上、操作ができないシンボル50の表示になっている。
つぎに、図21に示す実施例は、既に説明した図14、及び図15に表示した3台のカメラ40,41,42の中で、作業状態を撮影するカメラ41を廃し、カメラ40にその作用を行わせる構成としている。したがって、カメラ40は、穀粒排出オーガ6の先端位置にあって、穀稈の搬送状態が撮影できる角度に回動できる構成としている。この場合、該カメラ40は、図21に示すように、カメラ操作用のシンボル50が表示され、これのタッチ操作で撮影角度の微調整を可能としている。
つぎに、図22、及び図23に示した実施例は、図14、及び図15の実施例で説明したカメラ40を、穀粒排出オーガ6のスイング部(穀粒排出口)57に取付けた構成としている。そして、コントローラ44は、図23に示すように、入力側にスイング角度センサ58を追加して接続し、スイング部57のスイング角度を検出して入力できる構成としている。そして、実施例は、排出時のスイング部57のスイング回動範囲が一定の設定値を越えると、モニタ装置45の画像が排出状態から作業状態に切替わる構成としている。
このように、実施例は、作業の切替えに伴ってモニタ画像が自動的に切り替わるから便利に使用することができる。
つぎに、図24、及び図25に示した実施例は、一台のカメラ40で排出状態と作業状態との両方を撮影してモニタする構成としている。前述した3台のカメラ40,41,42の中で、作業状態を撮影するカメラ41を廃し、カメラ40にその機能を兼用させる構成は、図18に基づいて、シンボル50のタッチ操作で撮影角度を微調整できる実施例で既に説明している。
まず、コントローラ44は、図24に示すように、入力側にカメラ角度センサ59を追加して接続し、カメラ40の撮影角度を検出して入力する構成としている。そして、コントローラ44は、出力側にカメラ角度変更モータ60を接続し、制御信号に基づいてカメラの撮影角度を変更調節する構成としている。
以上のように構成したコントローラ44は、実施例の場合、コンバイン作業中に穀稈の流れを撮影し、入力されていた映像をモニタ装置45に表示しているが、作業が終わり穀粒の排出の態勢に移って、排出スイッチ48を操作すると、穀粒排出オーガ6の先端部にあるカメラ40が、作業方向の角度から排出方向に切り替わって撮影を開始する。そして、コントローラ44は、入力される排出状態の画像を処理しながらモニタ装置45に出力して表示するのである。
つぎに、図26に示した実施例は、上述の如く、一台のカメラ40に排出状態と作業状態との両方を撮影させる構成の場合、作業状態への切替わりを検出するために、コントローラ44の入力側に、走行ギヤボックスセンサ61と脱穀クラッチセンサ62とを接続して両センサ61,62が共に検出情報を入力するとコンバインが刈取脱穀の作業状態に移ったと判断する構成としている。
このように、コントローラ44は、図26に示すように、上記走行ギヤボックスセンサ61が走行開始を検出し、脱穀クラッチセンサ62が脱穀装置3のクラッチ入りを検出して、検出情報を入力すると、作業状態と判断してカメラの角度変更モータ60に制御信号を出力してカメラ40を後方の穀稈搬送位置に向けた撮影を開始し、作業状態をモニタ装置45に表示することができる。
キャビンと脱穀装置の連結状態を示す背面図 連結杆の一部を示す平面図 コンバインの一部を破断した平面図 コンバインの側面図 穀粒排出オーガの作用背面図 実施例の掻込みペダルとパワステレバーとの作用図 ラジエータカバーの側面図 ラジエータの前面に装備するスポンジフィルター等の分解斜面 ラジエータカバー内の遮蔽板の斜面図 遮蔽板とスポンジフィルターとの分解斜面図 重ね合わせる2枚の遮蔽板の分解図 重ね合わせる2枚の遮蔽板の分解図 コントローラを示すブロック図 コンバインの平面図 コンバインの側面図 コントローラを示すブロック図 コントローラを示すブロック図 モニタ装置の正面図 モニタ装置の正面図 モニタ装置の正面図 モニタ装置の正面図 コンバインの側面図 コントローラを示すブロック図 コントローラを示すブロック図 コンバインの側面図 コントローラを示すブロック図
符号の説明
1 刈取搬送装置
2 車体
3 脱穀装置
4 キャビン
5 グレンタンク
6 穀粒排出オーガ
7 オーガ受具
8 連結杆
9 支持フレーム
10 下部連結具
T キャビンと脱穀装置の上下方向の重心位置

Claims (2)

  1. 車体(2)の前部に刈取搬送装置(1)を設け、車体(2)の左側上部に脱穀装置(3)を搭載し、車体(2)の右側上部にキャビン(4)と穀粒排出オーガ(6)を備えたグレンタンク(5)を前後に並べて搭載し、前記脱穀装置(3)の上部に収納状態の穀粒排出オーガ(6)を支持するオーガ受具(7)を取り付け、前記キャビン(4)の重心位置と略同じ高さのキャビン(4)側の部位と前記オーガ受具(7)とを、連結杆(8)によって一体的に連結したことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記脱穀装置(3)の重心位置と略同じ高さにおいて、該脱穀装置(3)とキャビン(4)載置用の支持フレーム(9)とを、下部連結杆(10)によって連結したことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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