JP2015053209A - 面状発光パネルユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】光取り出し効率を向上させることが可能な構造を有する面状発光パネルユニットを提供する。【解決手段】この面状発光パネルユニット100Aにおいては、透明基板11の屈折率をn1、光取り出し層30の屈折率をn2、および光学接着層40の屈折率をnとした場合に、下記の式1または式2を満足する。n2≰n≰n1・・・(式1)n1≰n≰n2・・・(式2)【選択図】図5

Description

本発明は、面状発光パネルを用いた面状発光パネルユニットの構造に関する。
近年、有機EL(Organic Electroluminecense)発光素子、あるいは導光板に別光源を組合せたパネルのような、平面形状の発光体による照明が注目されている。このような面状発光体は、面全体が発光するいわゆる面光源であり、白熱灯、LEDのような点光源、蛍光灯のような線光源とは異なり、輝度を抑えた柔らかな光の演出が可能であり、高品位な照明器具用途に適している。平面形状であるので、省スペースで薄型の照明器具の実現が可能である。
このような面状発光体は、非常に薄い板ガラス、樹脂製の基板を用いることで、自由に曲げることができるフレキシブルな面状発光パネルとすることができ、デザイン性の高い照明器具の用途としての期待が高い。
このようなフレキシブルな面状発光パネルの応用として、特開2000−133438(特許文献1)には、可撓性を有する複数の面状発光素子を縦横に布目状に交差するように組み合わせることによって、複雑な曲面、極端な曲げの加わる箇所に装着可能なフレキシブルな光源についての開示がされている。
特開2012−003074号公報(特許文献2)には、硬化性樹脂からなる凹凸構造部を有し、種々の凹凸単位形状が繰り返し配列してなる形状を有することにより、光取り出し効率を向上させる光学フィルムが開示されている。
特開2013−015794号公報(特許文献3)には、有機ELを用いた横断膜の強度を高めるためにガラスクロスを用いることが開示されている。
特開2000−133438号公報 特開2012−003074号公報 特開2013−015794号公報
近年、上述するような面状発光パネルにおいては、より光取り出し効率を向上させることが求められるようになってきている。
この発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、光取り出し効率を向上させることが可能な構造を有する面状発光パネルユニットを提供することを目的とする。
この発明に基づいた面状発光パネルユニットにおいては、発光面側に透明基板を有する面状発光パネルと、ガラスクロス層を含む光取り出し層と、上記透明基板と上記光取り出し層との間に設けられ、上記光取り出し層を上記透明基板に固定する光学接着層とを備える。
上記透明基板の屈折率をn1、上記光取り出し層の屈折率をn2、および上記光学接着層の屈折率をnとした場合に、下記の式1または式2を満足する。
n2≦n≦n1・・・(式1)
n1≦n≦n2・・・(式2)
他の形態においては、上記面状発光パネルは、可撓性を有する。
他の形態においては、上記面状発光パネルを複数含み、1枚の上記光取り出し層に複数の上記面状発光パネルが上記光学接着層により固定されている。
他の形態においては、上記光学接着層は、複数の上記面状発光パネルのそれぞれに対して配置されている。
他の形態においては、複数の上記面状発光パネルは、長方形形状であり、それらの長辺が隣り合うように並列されている。
この発明によれば、光取り出し効率を向上させることが可能な構造を有する面状発光パネルユニットを提供することを可能とする。
実施の形態における面状発光パネルの基本構成を示す平面図である。 図2中II−II線矢視断面図である。 光取り出し層を設けない場合の面状発光パネルのみの光の取出状態を示す概念断面図である。 光取り出し層を設けた面状発光パネルユニットにおいて、光学接着剤を用いない場合の光の取出状態を示す概念断面図である。 実施の形態における光取り出し層を設けた面状発光パネルユニットにおいて、光学接着剤を用いた場合の光の取出状態を示す概念断面図である。 本実施の形態における実施例1から実施例4、および比較例1から比較例3の光取り出効率を示す図である。 他の実施の形態において、長方形形状の面状発光パネルを複数含み、複数の面状発光パネルの長辺が隣り合うように配列された場合の面状発光パネルユニットを示す、分解斜視図である。 図7中のVIII線矢視断面図である。 図7の他の形態を示す断面図である。
本発明に基づいた各実施の形態における面状発光パネルユニットについて、以下、図を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。各実施の形態における構成を適宜組み合わせて用いることは当初から予定されていることである。
(面状発光パネル10)
図1および図2を参照して、本実施の形態における面状発光パネル10の基本構成について説明する。図1は、面状発光パネル10を示す正面図であり、面状発光パネル10の背面19の側から面状発光パネル10を見たときの様子を示している。図2は、図1中II−II線矢視断面図である。
本実施の形態における面状発光パネル10は、有機ELから構成される。面状発光パネル10は、複数の発光ダイオード(LED)と拡散板とから面状発光パネルとして構成されていてもよいし、冷陰極管等を用いて面状発光パネルとして構成されていてもよい。
図1および図2を参照して、面状発光パネル10は、透明基板11(カバー層)、陽極(アノード)14、有機層15、陰極(カソード)16、封止部材17および絶縁層18を含む。陽極14、有機層15、および陰極16により面状発光素子1を構成する。
透明基板11は、面状発光パネル10の発光面12(表面)を形成し、透明基板11の外周端面は、面状発光パネル10の外周10Eを形成している。陽極14、有機層15および陰極16は、透明基板11の裏面13上に順次積層される。封止部材17は、面状発光パネル10の背面19を形成している。
透明基板11を構成する部材としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)またはポリカーボネイト(PC)等の光透過性のフィルム基板が用いられる。透明基板11に、各種ガラス基板を用いてもよい。
光透過性のフィルム基板としては、他にポリイミド、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリスチレン(PS)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリプロピレン(PP)等が用いられる。
陽極14は、透明性を有する導電膜である。陽極14を形成するためには、スパッタリング法等によって、ITO(Indium Tin Oxide:インジウム錫酸化物)等が透明基板11上に成膜される。陽極14に用いられる他の材料としては、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)が用いられる。
有機層15(発光部)は、電力が供給されることによって光(可視光)を生成することができる。有機層15は、単層の発光層から構成されていてもよく、正孔輸送層、発光層、正孔阻止層、および電子輸送層などが順次積層されることによって構成されていてもよい。
陰極16は、たとえばアルミニウム(AL)である。陰極16は、真空蒸着法等によって有機層15を覆うように形成される。陰極16を所定の形状にパターニングするために、真空蒸着の際にはマスクが用いられるとよい。陰極16の他の材料としては、フッ化リチウム(LiF)、AlとCaとの積層、AlとLiFとの積層、および、AlとBaとの積層等が用いられる。
陰極16と陽極14とが短絡しないように、陰極16と陽極14との間に絶縁層18が設けられる。絶縁層18は、たとえばスパッタリング法を用いてSiOなどが成膜された後、フォトリソグラフィ法等を用いて陽極14と陰極16とを互いに絶縁する箇所を覆うように所望のパターンに形成される。
封止部材17は、絶縁性を有する樹脂またはガラス基板などから構成される。封止部材17は、有機層15を水分等から保護するために形成される。封止部材17は、陽極14、有機層15、および陰極16(面状発光パネル10の内部に設けられる部材)の略全体を透明基板11上に封止する。陽極14の一部は、電気的な接続のために、封止部材17から露出している。
封止部材17には、PET、PEN、PS、PES、ポリイミド等のフィルムに、SiO、AL、SiNx等の無機薄膜と柔軟性のあるアクリル樹脂薄膜などを層状に複数層重ね合わせることでガスバリア性を備えたものが用いられる。電極部21および電極部22には、さらに金、銀、銅などを積層してもよい。
陽極14の封止部材17から露出している部分(図2左側)は、電極部21(陽極用)を構成する。電極部21と陽極14とは互いに同じ材料で構成される。電極部21は、面状発光パネル10の外周に位置する。陰極16の封止部材17から露出している(図2右側の)部分は、電極部22(陰極用)を構成する。電極部22と陰極16とは互いに同じ材料で構成される。電極部22も、面状発光パネル10の外周に位置する。
電極部21および電極部22は、有機層15を挟んで相互に反対側に位置している。隣り合う電極部21および電極部22同士の間には、分割領域20(図1参照)が形成されている。電極部21および電極部22には、はんだ付け(銀ペースト)等を用いて配線パターン(図示せず)が取り付けられる。
以上のように構成される面状発光パネル10の有機層15には、外部の電源装置から、図示しない配線パターン、電極部21,22、陽極14および陰極16を通して電力が供給される。有機層15で生成された光は、陽極14および透明基板11を通して、発光面12(表面)から外部に取り出される。
次に、図3から図5を参照して、上記構成を有する面状発光パネル10の光取り出効率について説明する。図3は、光取り出し層を設けない場合の面状発光パネル10のみの光の取出状態を示す概念断面図、図4は、光取り出し層を設けた面状発光パネルユニットにおいて、光学接着剤を用いない場合の光の取出状態を示す概念断面図、図5は、光取り出し層を設けた面状発光パネルユニットにおいて、光学接着剤を用いた場合の光の取出状態を示す概念断面図である。図3から図5に示す断面は、図2に示す断面と上下が逆に図示されている。
図3を参照して、光取り出し層を設けない場合の面状発光パネル10において、光L1〜光L5は、有機層(発光層)15から発生した光であり、以下に説明するように5種類の光を有する。光L1は、そのまま空気に取り出される発光面12に対して垂直方向の光の光路を示す。光L2は、陽極14にて屈折し発光面12に対してやや斜めに出射した光の光路を示す。光L3は、透明基板11と空気の全反射条件を満たして全反射した光の光路を示す。光L4は、有機層15と陽極(透明電極)14との屈折率のために、有機層15と陽極(透明電極)14との間に閉じ込められる導波モードの光路を示す。光L5は、光L4と同じ導波モードの光であるが、陰極16が金属であるために表面プラズモンという現象にて金属表面を伝搬し減衰するプラズモンモードの光路を示す。図3に示す構成においては、空気に取出される光は、光L1と光L2とに限られる。
次に、図4に示す構成は、面状発光パネル10に加え、透明基板11の発光面12に、光取り出し層としてガラスクロス層30を配置した面状発光パネルユニット100の構成である。ガラスクロス層30は、ガラス繊維31,32を編み込み、これにフェノール樹脂を含浸させ成形した部材であり、光を透過する性質を有している。なお、ガラスクロス層30としては、必ずしも樹脂を含浸させなくてもよい。
図4に示す面状発光パネルユニット100においては、光の角度を変換する層が、透明基板11の発光面12に存在しないため、図3の構成の場合と同様に、有機層(発光層)15から発生した光において、光L3が存在する。
ガラスクロス層30は、空隙を介して配置されているので、透明基板11と空気との全反射条件を満たすために空気に取り出されない光L3は空気側に取り出されることはなく、面状発光パネルユニット100として、光取り出し効率を向上させることはできない。ガラスクロス層30は光を偏向させる機能は有するため、空気に取出された光の偏向を変える機能だけとなる。
次に、図5に示す構成は、図4の構成に加え、ガラスクロス層30を発光面12に光学接着層40を用いて固定している、面状発光パネルユニット100Aの構成である。ガラスクロス層30の形状により光の角度は偏向され、全反射によって取り出されなかった光L3の光のうち一部が空気側に取りだされる。さらに、陽極(透明電極)14側へ反射する光L6も、角度が偏向することにより再度反射した時に空気側に取出されることが期待できる。これにより、図3および図4に示す構造に比べて、面状発光パネルユニット100Aの光取り出し効率を格段に向上させることが可能となる。
面状発光パネルユニット100Aの構成において、光取り出し効率を向上させるには、ガラスクロス層30の透明基板11への接着は、透明基板11側のガラス繊維31のみを接着させるようにするとよい。さらに、透明基板11の屈折率およびガラスクロス層30の屈折率に対し、光学接着層40の屈折率を適切な範囲に設定することが重要となる。
面状発光パネルユニット100Aに、ガラスクロス層30を用いることで、高い耐候性およびと難燃性を有する立体的な曲げを達成できる。面状発光パネル10とガラスクロス層30とを貼り合わせる際の光学接着層40を選定する場合には、透明基板11の屈折率およびガラスクロス層30の屈折率に対し、光学接着層40の屈折率を適切な範囲に規定することが光取り出し効率向上には重要である。適切ではない屈折率の光学接着層40を選定すると光取り出し効率が悪くなる。
<透明基板11、ガラスクロス層30および光学接着層40の屈折率の関係>
以下、面状発光パネルユニット100Aの構成において、透明基板11、ガラスクロス層30および光学接着層40の屈折率の関係について説明する。
<透明基板11の屈折率がガラスクロス層30の屈折率よりも高い場合>
透明基板11と空気との全反射条件を変え、ガラスクロス層30まで効率的に光を伝播させるためには、光学接着層40の屈折率(n)はガラスクロス層30の屈折率(n2)よりも高い必要がある。光学接着層40の屈折率(n)がガラスクロス層30の屈折率(n2)よりも低い場合は、透明基板11から光学接着層40に、十分に光を伝播させることができない。
光学接着層40の屈折率(n)がガラスクロス層30の屈折率(n2)よりも高いと、光学接着層40とガラスクロス層30、あるいは光学接着層40と空気との界面のフレネル損失が増大するため高すぎても効率が低下する。透明基板11内の光を効率よくガラスクロス層30まで伝播させるには、透明基板11の屈折率(n1)までで十分であるため、上限は透明基板11の屈折率(n1)となる。
よって、『ガラスクロス層30の屈折率(n2)≦光学接着層40の屈折率(n)≦透明基板11の屈折率(n1)・・・(式1)』が成立する。
<透明基板11の屈折率がガラスクロス層30の屈1折率の屈折率よりも低い場合>
透明基板11と空気との全反射条件を変え、ガラスクロス層30まで効率的に光を伝播させるためには、光学接着層40の屈折率(n)を透明基板11の屈折率(n1)よりも高くする必要がある。光学接着層40の屈折率(n)を透明基板11の屈折率(n1)よりも高くすることで、透明基板11内の全反射条件で出られなかった光を効率よくガラスクロス層30まで伝播させることが可能となる。
ガラスクロス層30と光学接着層40とのフレネル損失をできるだけ抑えるには、光学接着層40の屈折率(n)はガラスクロス層30に近い方が望ましく、透明基板11と光学接着層40のフレネル損失を増大させないためには、必要以上に光学接着層40の屈折率(n)を高くしないことが望ましい。さらに、光学接着層40が空気側に直接露出する場合もあることを考えても、光学接着層40屈折率の屈折率(n)を高くしすぎないことがよいため、上限としてガラスクロス層30の屈折率(n2)より高くしないことが効率向上につながる。
よって、『透明基板11の屈折率(n1)≦光学接着層40の屈折率(n)≦ガラスクロス層30の屈折率の屈折率(n2)・・・(式2)』が成立する。
光学接着層40としてはガラスクロス層30へ幾何学的に光を伝播できればよいのでガラスクロス層30の透明基板11側のガラス繊維32に対し十分接続できるくらいの厚さがあれば十分である。それ以上の厚さがあっても問題はない。光学接着が形成され、光取り出しとして機能するガラス繊維32が存在し、空隙を挟んで外側にガラスクロス層があったとしても光を散乱させるだけなので、光取り出し効率に対して大きな影響を与えることなはい。
(実施例および比較例)
次に、図6を参照して、本実施の形態に基づいた実施例1〜4の面状発光パネルユニット、および、比較例1の面状発光パネル、および比較例2〜3の面状発光パネルユニットについて説明する。図6は、実施例1から実施例4、および比較例1から比較例3の光取り出効率を示す図である。実施例1〜4および比較例3の各面状発光パネルユニットの基本的構成は、図5に示す構成である。比較例1の面状発光パネルの基本的構成は、図3に示す構成である。比較例2の面状発光パネルユニットの基本的構成は、図4に示す構成である。
実施例1における面状発光パネルユニットは、透明基板11にPET(n1=1.57)を用い、光学接着層40を用いてガラスクロス層30を固定した。光学接着層40には、エドモンドオプティクス社製のNOA68(n=1.54)を用い、ガラスクロス層30の屈折率は、n2=1.45である。
実施例2における面状発光パネルユニットは、透明基板11にPEN(n1=1.77)を用い、光学接着層40を用いてガラスクロス層30を固定した。光学接着層40には、エドモンドオプティクス社製のNOA68(n=1.54)を用い、ガラスクロス層30の屈折率は、n2=1.45である。
実施例3における面状発光パネルユニットは、透明基板11にBK7(n1=1.52)を用い、光学接着層40を用いてガラスクロス層30を固定した。光学接着層40には、エドモンドオプティクス社製のNOA68(n=1.54)を用い、ガラスクロス層30の屈折率は、n2=1.62である。
実施例4における面状発光パネルユニットは、透明基板11に石英(n1=1.46)を用い、光学接着層40を用いてガラスクロス層30を固定した。光学接着層40には、エドモンドオプティクス社製のNOA68(n=1.54)を用い、ガラスクロス層30の屈折率は、n2=1.62である。
比較例1における面状発光パネルは、透明基板11にPET(n1=1.57)を用いた。光学接着層40およびガラスクロス層30は用いていない。
比較例2における面状発光パネルユニットは、透明基板11にPET(n1=1.57)を用い、屈折率がn2=1.45のガラスクロス層30を用いた。光学接着層40は用いていない。
比較例3における面状発光パネルはユニット、透明基板11にPET(n1=1.57)を用い、光学接着層40を用いてガラスクロス層30を固定した。光学接着層40には、超高屈折率UV硬化樹脂(n=2.0)を用い、ガラスクロス層30の屈折率は、n2=1.45である。
光学接着層40としては、上述した材料以外にアクリル系またはシリコン系の熱および化学硬化型(二液混合)樹脂の接着剤、エポキシ系等の熱および化学硬化型(二液混合)等の接着剤、カチオン硬化タイプの紫外線硬化型エポキシ樹脂接着剤などが使用可能である。
図3に示す面状発光パネルの構成において光L1、光L2および光L3の合計を100%とした場合に、各実施例の構成での空気に出る光の割合は、実施例1は77%、実施例2は70%、実施例3は、78%、実施例4は80%であった。比較例1は41%、比較例2は39%、比較例3は58%であった。
図6に示すように、光学接着層40の屈折率(n)が透明基板11の屈折率(n1)とガラスクロス層30の屈折率(n2)の間の屈折率の場合(実施例1から4)、光取り出し効率が良くなり、効率の良い面状発光パネルユニットを得ることができた。
『ガラスクロス層30の屈折率(n2)≦光学接着層40の屈折率(n)≦透明基板11の屈折率(n1)・・・(式1)』の関係が成立する、実施例1および実施例2の面状発光パネルユニットでは、高い光取り出し効率が得られた。
『透明基板11の屈折率(n1)≦光学接着層40の屈折率(n)≦ガラスクロス層30の屈折率の屈折率(n2)・・・(式2)』が成立する、実施例3および実施例4の面状発光パネルユニットでは、さらに高い光取り出し効率が得られた。
(他の実施の形態の面状発光パネルユニット)
図7から図9を参照して、他の実施の形態を有する面状発光パネルユニットについて説明する。図7は、長方形形状の面状発光パネル10を複数含み、複数の面状発光パネル10の長辺が隣り合うように配列された場合の面状発光パネルを示す、分解斜視図、図8は、図7中のVIII線矢視断面図、図9は、図7の他の形態を示す断面図である。
図7および図8を参照して、本実施の形態における面状発光パネルユニット100Bは、平面視において長方形形状の面状発光素子1を含む面状発光パネル10を3枚含み、一枚のガラスクロス層30に、これらの面状発光パネル10の長辺が隣り合うように固定している。使用する面状発光パネル10の数量は、適宜変更可能である。
各面状発光パネル10には、対応する大きさの光学接着層40が、各面状発光パネル10のそれぞれに対して配置されている。ガラスクロス層30は、1枚のシート状であり、3枚の面状発光パネル10が、それぞれ光学接着層40を用いてガラスクロス層30に固定されている。
本実施の形態の面状発光パネルユニット100Bのように各面状発光パネル10を長方形形状とした場合には、長手方向には面状発光パネル10は曲がり易いが、短手方向には曲がりにくい。長辺方向が隣り合うように面状発光パネル10を配置して、ガラスクロス層30に固定することで、ガラスクロス層30の可撓性を利用して短手方向にも面状発光パネルユニット100Bを曲げることができる。
さらに、光学接着層40に可撓性を有する素材を用いることで、より面状発光パネル100を曲がり易くすることができる。光学接着層40を各面状発光パネル10の上にだけ個別に配置することで、隣接する面状発光パネル10の間には光学接着層40が無くガラスクロス層30のみとなるためさらに曲がりやすくなる。光学接着層40は、各面状発光パネル10の上にだけ個別に配置するのが好ましいが、必ずしもその構成に限らず、図9に示すように、隣接する面状発光パネル10の間にも配置(ガラスクロス層30上に一様に配置)してもい。以上のような構成を取ることで3次元的に曲げることができる面状発光パネルユニット100Bを簡単な構成で作製することができる。
ガラスクロス層30を面状発光パネル10に貼り付けることで、光取り出し効率が格段に上がることは既に説明したが、ガラスクロス層30を用いる利点は他に以下のようなことがある。
ガラスクロス層30の表面形状により面状発光パネル10から取り出された光はさまざまな方向に偏光される。そのため面状発光パネル10から出た光はランバートな配光で広範囲方向へ均一な光を照射することが可能となり、視野角依存性が少ない照明を提供することが可能となる。
白色の面状発光パネルユニットを構成する各色の面状発光パネルの配光特性が違う場合、角度によって色ずれが生じることがある。しかし、ガラスクロス層30を用いることで各色の配光は均一に揃えられるため色ずれの無い照明とすることができる。
ガラスクロス層30は、それ自体が耐候性に優れており、面状発光パネル10に固定することで、面状発光パネルユニットに難燃性を付与することができる。そのため、屋外での使用に適した照明を提供することができる。さらに、難燃性が必要とされる場所(航空機内、トンネル内など)への面状発光パネルユニットの設置が可能となる。
可撓性を有する面状発光パネル10にガラスクロス層30を貼り付けることで、立体的な曲げが簡単にできるので、曲面設置が望まれる場所(たとえば、自動車、航空機内、トンネル、およびビルなどの曲面部、曲面デザインの照明器具、衣服など)への設置の展開が可能となる。
以上、本発明の各実施の形態における面状発光ユニットについて説明したが、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。したがって、本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 面状発光素子、10 面状発光パネル、10E 外周、11 透明基板、12 発光面、13 裏面、14 陽極、15 有機層、16 陰極、17 封止部材、18 絶縁層、19 背面、30 ガラスクロス層、31,32 ガラス繊維、40 光学接着層、100,100A,100B 面状発光パネルユニット。

Claims (5)

  1. 発光面側に透明基板を有する面状発光パネルと、
    ガラスクロス層を含む光取り出し層と、
    前記透明基板と前記光取り出し層との間に設けられ、前記光取り出し層を前記透明基板に固定する光学接着層と、を備え、
    前記透明基板(11)の屈折率をn1、前記光取り出し層(30)の屈折率をn2、および前記光学接着層(40)の屈折率をnとした場合に、下記の式1または式2を満足する、面状発光パネルユニット。
    n2≦n≦n1・・・(式1)
    n1≦n≦n2・・・(式2)
  2. 前記面状発光パネルは、可撓性を有する、請求項1に記載の面状発光パネルユニット。
  3. 前記面状発光パネルを複数含み、
    1枚の前記光取り出し層に複数の前記面状発光パネルが前記光学接着層により固定されている、請求項1または2に記載の面状発光パネルユニット。
  4. 前記光学接着層は、複数の前記面状発光パネルのそれぞれに対して配置されている、請求項3に記載の面状発光パネルユニット。
  5. 複数の前記面状発光パネルは、長方形形状であり、それらの長辺が隣り合うように並列されている、請求項3または4に記載の面状発光パネルユニット。
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