JP6380378B2 - 有機エレクトロルミネッセンス発光装置 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス発光装置 Download PDF

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Description

本発明は、有機エレクトロルミネッセンス発光装置に関するものである。
近年、自発光素子としての有機エレクトロルミネッセンス(以下、有機ELともいう)素子を備える有機ELパネルが注目されている。有機ELパネルは、基板上に有機化合物の発光層(以下、有機発光層或いは単に発光層とも称する)を第1電極(陽極)と第2電極(陰極)の2つの電極で挟持した構成の有機EL素子を配置し、陰極及び陽極間に電流を供給することにより、有機発光層の発光を行うものである。
このような構成の有機EL素子では、有機発光層で発生した光(以下、発光光とも称する。)が電極(陽極又は陰極)の面から取り出されるため、その出射面において、均一な照明を得ることができる。また、有機EL素子では紫外線を含まない発光光を得ることができるため、目に優しい光源が得られる。このため、有機EL素子は、面状発光体として有望視されている。
有機EL素子は部品点数が少なく小型軽量化が可能であり、消費電力が少ないことからこれまでの小型の家電機器だけでなく大型の装置での使用が期待されている。しかし、現状では大面積の有機ELパネルは製造が難しく、又、輝度むらが生じやすい。この様に、大面積の有機ELパネルには製造面性能面での課題も存在する。
このため、輝度むらや製造コストを抑えるために小型の有機ELパネルを作製し、複数の有機ELパネルを配列して大面積化を図る技術が検討されている。
又、有機ELパネルの有機EL素子は水や酸素によって劣化するという特徴を有する。このため、有機EL素子をガラスや樹脂で封止することは必須である。十分な封止性能を得るためには、有機EL素子までの封止幅を十分にとる必要があるため、有機ELパネルの発光部の周りには1mm前後の非発光部が存在する。このため、複数の有機ELパネルを配列すると、複数の有機ELパネル間の継ぎ目部分、及び、その周辺に非発光部分が形成される。
そこで、例えば、特許文献1には、有機ELパネルの横方向に伝播する光を正面側に取り出せるようにして、配列した有機ELパネルの境界等の非発光部分を目立たせなくさせる技術が開示されている。
特許第5125717号公報
特許文献1に記載の発明は、有機ELパネルの横方向に伝播する光を正面側に取り出せるようにして、配列した有機ELパネルの境界等の非発光部分を目立たせなくしている。しかし、横方向に伝播する光は、有機ELパネル内の屈折率の差の関係で正面に出てくる光と波長が異なる。このため、単純に横方向に伝播する光を正面側に取り出すと、パネル発光面と異なる色に見えてしまい色むらが生じる。又、横方向に伝播する光の量がパネル正面に出てくる光の量よりも多いため、パネル発光面の周囲にある非発光部分がパネル正面よりも明るくなる。よって、有機ELパネルの正面と非発光部分との境界が却って目立ってしまうという問題がある。
そこで、本発明は、色むらを抑えつつ、有機ELパネルの周辺の非発光部分を目立たなくさせることができる有機EL発光装置を提供することを課題とする。
1.基板上に配置された複数の有機エレクトロルミネッセンスパネルと、前記複数の有機エレクトロルミネッセンスパネルの発光面に対向して配置され光を拡散する拡散板と、前記複数の有機エレクトロルミネッセンスパネルの周辺領域に設けられ前記拡散板からの光を前記拡散板に向けて反射する反射体と、を有し、前記反射体は、前記有機エレクトロルミネッセンスパネルの前記拡散板側、かつ、発光部を除く領域に配置されていることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス発光装置。
2.前記反射体は、板状を呈し、前記有機エレクトロルミネッセンスパネルの前記発光面に平行に配置されていることを特徴とする前記1に記載の有機エレクトロルミネッセンス発光装置。
.前記反射体は発泡樹脂から形成されていることを特徴とする前記1又は前記2に記載の有機エレクトロルミネッセンス発光装置。
本発明によれば、色むらを抑えつつ、有機ELパネルの周辺の非発光部分を目立たなくさせることができる有機EL発光装置を提供できる。
(a)は本発明の第1実施形態に係る有機EL発光装置の平面図である。(b)は(a)のA‐A線における断面図である。 (a)は本発明の第2実施形態に係る有機EL発光装置の平面図である。(b)は(a)のB‐B線における断面図である。 (a)は従来の有機EL発光装置の平面図である。(b)は(a)のC‐C線における断面図である。
次に、本発明に係る有機EL発光装置について、図面を適宜参照して詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る有機EL発光装置1は、基板11、有機ELパネル12、拡散板13、及び、反射体14を有する。図1(a)に示すように、本実施形態の有機EL発光装置1は、基板11上に、所定の大きさの有機ELパネル12が複数枚配置される。又、反射体14は、有機ELパネル12の拡散板13側(ここでは発光面12a上)、かつ、有機ELパネル12の周辺領域23に配置される。図1(b)に示すように、有機ELパネル12の発光面12aに対向する位置に拡散板13が配置される。又、反射体14の反射面は、拡散板13に対向する。なお、図1(a)においては、図示の都合上、拡散板13を省略した。
ここでは、基板11上の有機ELパネル12が存在しない領域24、及び、有機ELパネル12の端部に存在する封止材等による非発光部22を併せて周辺領域23と規定する。
この様な構成によれば、複数の有機ELパネルの周辺領域23において拡散板13からの光を複数の有機ELパネルの周辺領域23に設けられた反射体14により拡散板13に向けて反射することが可能となる。
その結果、有機EL発光装置1は色むらが抑えられて、有機ELパネルの周辺領域23が目立たなくなる。反射体14からの反射光により、有機EL発光装置1全体の光量差が小さくなる。即ち、非発光部分が目立たなくなる。
基板11は、本実施形態の有機EL発光装置1の支持部材となる。基板11には、有機ELパネル12が平面配置される。図1(a)では、有機ELパネル12が縦2枚横2枚の合計4枚で正方形状に配置された状態を示す。例えば、約100mm×100mm角の有機ELパネル12が16mmの間隔で基板11上に平面配置されている。有機ELパネルの枚数、及び、配置間隔は、有機EL発光装置1(基板11)の大きさに合わせて、適宜変更可能である。有機ELパネル12の間隔は、例えば、1mmや9mmに狭めることも可能であり、21mmや26mmに拡げることも可能である。
有機ELパネル12の基板11への固定方法も、例えば、接着剤による固定、枠による固定、ネジやボルトによる固定、嵌め込みによる固定等公知の方法が適用可能であるが、その他の方法でもよい。
基板11は、有機EL発光装置1を構成する有機ELパネル12、拡散板13、反射体14等を支持可能な強度を有するものが好ましい。又、基板11は有機EL発光装置1に必要とされる大きさを確保できるものが好ましい。必要な強度、及び、大きさを確保できる材料としては、例えば、鉄、アルミニウム、ステンレス等の金属材料、及び、FRP、ポリカーボネート等の樹脂材料が挙げられる。更に、基板11は長期間の使用により形状が変形し難いものであればなおよい。
図1に示すように、有機ELパネル12には、発光部21と、発光部21の周囲に封止材等による非発光部22が存在する。有機ELパネル12とその発光部21は、平面視で正方形(矩形)であり、非発光部22は一定の幅を有している。
有機ELパネル12は、例えば、パネル基板35、電極(陰極32、陽極34)、有機層33(正孔注入層、正孔輸送層、有機発光層、正孔阻止層、電子輸送層、電子注入層)、透明基板36、光取り出しシート37、及び、封止材38が積層した構造をしている。陰極32、有機層33、陽極34からなる構造体が有機EL素子31である。封止材38は、パネル基板35と透明基板36の間を封止するように、基板の側周部に形成されている。なお、図1において、封止材38は区別し易くするため楕円形状に記載しているが、封止材38はパネル基板35と透明基板36の間をすき間なく密着するのが好ましい。
有機ELパネル12は、例えば、面発光となっているが、点発光を集積したものであってもよい。パネル基板35と電極との間に絶縁層があってもよい。又、光取り出しシート37は、発光面12aに貼付するものであってもよい。光取り出しシート37は、例えば、光拡散シート、集光シート等によって実現される。更に、前記いずれかの層中に輝度の均一性を向上させる光散乱性微粒子が含有されていてもよい。
光拡散シートは、一般的な光拡散シートでよく、例えば、表面凹凸形状を有するシート部材が用いられる。集光シートは、例えば、プリズムシートと呼ばれる一般的な集光シートでよく、具体例としては、液晶表示装置のLED(Light Emitting Diode)バックライト用に実用化されているものが挙げられる。集光シートの形状としては、例えば、基材に頂角90度の断面三角形状のストライプがピッチ50μmで形成されたものでもよいし、断面三角形状の頂角が丸みを帯びた形状、ピッチをランダムに変化させた形状、その他の形状でもよい。
有機ELパネル12は、例えば、後記の方法により製造されるものが使用可能である。なお、有機ELパネル12のパネル基板35と透明基板36は、ガラス基板でもよいし、樹脂基板でもよい。有機ELパネルの発光面も、陰極側、陽極側どちら側でもよい。本実施形態に適用可能な有機ELパネルの種類に制限はない。
反射体14は、拡散板13で反射された有機ELパネル12の発光面12aからの発光光を拡散板13に向けて反射するものである。又、反射体14は、拡散板13を透過した外光を拡散板13に向けて反射することもできる。
図3に示す、基板11上に有機ELパネル12を配置しこの発光面12aに対向する位置に拡散板13を配置した、反射体14を有しない従来の有機EL発光装置3の場合は、拡散板13の透過率が20%程度であっても輝度むらが生じていた。一方、図1に示す、有機EL発光装置1は反射体14を有することにより、拡散板13の透過率が40%程度と高くなっても反射体14からの反射光により輝度むらは生じ難い。有機EL発光装置1は、拡散板13の透過率を高くして有機ELパネル12の発光光を十分に利用することが可能である。有機EL発光装置1は、従来よりも明るく輝度むらが生じ難い有機EL発光装置である。なお、図3(a)においても、図示の都合上、拡散板13を省略した。
反射体14は板状を呈し、有機ELパネル12の発光面12aに平行に配置されていることが好ましい。反射体14の形状が板状であることにより、入射光の入射角度依存性及び反射光の指向性が低くなる。このため、有機EL発光装置1は有機ELパネルの発光面に略平行な横方向に伝播する光を取り出して利用する有機EL発光装置と比べて発光光の角度依存性がより低くなる。更に、反射体14の配置の際に入射光の入射角や反射光の反射角を考慮する等の精密な調整が不要となる。
又、反射体14が、有機ELパネル12の発光面12aに平行に配置されていることにより、拡散板13からの光を有機ELパネル12の発光部21が存在しない周辺領域23から対向する拡散板13に向けて光を再度反射させることが可能となる。その結果、有機EL発光装置1は周辺領域23が存在することによる輝度むらや色むらが生じ難くなる。
一方、有機ELパネルの発光面に略平行な横方向に伝播する波長が変化した光を取り出して利用する有機EL発光装置の場合は、鏡等の反射体の形状が三角形状であるため、焦点位置や光取り出し方向の調整が必要となる。又、この装置は有機EL発光装置1と比べて発光光の角度依存性が高くなる。
本実施形態の有機EL発光装置1において、図1(b)に示すように、反射体14は、有機ELパネル12の拡散板13側、かつ、発光部21を除く領域に配置されていることが好ましい。即ち、反射体14は、有機ELパネル12の拡散板13側、かつ、周辺領域23(有機ELパネル12が存在しない領域24、及び、有機ELパネル12の端部に存在する封止材等による非発光部22)に配置されていることが好ましい。
この様にすることにより、有機ELパネル12の発光部21を反射体14で隠すことなく、有機ELパネル12の発光光を有効に利用することが可能となる。又、拡散板13からの光を反射する反射体14の表面積を増加させることが可能となる。有機ELパネル12の発光部21が存在しない周辺領域23から拡散板13に向けて光を反射させることが可能となる。その結果、有機EL発光装置1は発光部21が存在しない周辺領域23が存在することによる輝度むらが少なくなる。又、反射体14が拡散板13に近いため、反射体14がない場合と比べて、有機EL発光装置1は輝度が向上する。
反射体14は、表面反射率が高い方が好ましい。これにより、有機EL発光装置1は、輝度むらの少ないものとなる。
反射体14は、反射の際に光の波長変化を起こさないものが好ましい。反射体14が発光光と同じ波長の光を反射することで、有機EL発光装置1は、色むらの少ないものとなる。
有機EL発光装置1は、有機ELパネル12の発光面12aに略平行な横方向に伝播する波長が変化した光を取り出して利用するものではない。このため、反射体14は、有機ELパネル12の横方向に伝播する光を透過しないものが好ましい。
有機EL発光装置1は、有機ELパネル12の発光面12aに略平行な横方向に伝播する波長が変化した光を取り出して利用するものではないため、色むらの少ないものとなる。
反射体14の材質としては、例えば、鏡、発泡樹脂、アルミニウム、銀等の金属材料が挙げられる。これらの中でも、発泡樹脂が好ましい。
発泡樹脂とは、透明のPET樹脂、ポリカーボネート樹脂等の樹脂を微細発泡させて白色に見えるシート状(板状)に成形された樹脂をいう。発泡樹脂は、入射した光を空気とPET樹脂、又は、ポリカーボネート樹脂等の界面で繰り返し乱反射させることで、優れた光反射性能を発揮する。発泡樹脂の光反射率は高く、光反射率が99%以上である発泡樹脂が知られている。
本実施形態において適用可能な発泡樹脂としては、例えば、MCPET(古河電工株式会社製)、MCPOLYCA(古河電工株式会社製)が挙げられる。
反射体14が発泡樹脂、特に光反射率が極めて高い発泡樹脂から形成されることで、有機ELパネル12の発光部21が存在しない周辺領域23から拡散板13に向けて光を再度反射させることが可能となり、有機EL発光装置1は色むら、及び、輝度むらがより生じ難くなる。又、反射体14が発泡樹脂から形成されることにより、色むら、及び、輝度むらが発生し難い大型の有機EL発光装置1、及び、大面積の有機EL発光装置1の作製が容易となる。更に、反射体14が発泡樹脂から形成されることにより、有機EL発光装置1は装置全体として軽量化を図ることが可能となる。発泡樹脂製反射体は重量のある鏡と異なり軽量であるため、反射体14は自重による撓みは小さくなる。仮に、反射体14が撓んでも、撓みの度合いは小さいため有機EL発光装置1は色むら、及び、輝度むらが発生し難く、角度依存性も発生し難い。又、反射体14が発泡樹脂から形成されて軽量化することにより、有機EL発光装置1も撓み難くなり、色むら、輝度むら、及び、角度依存性も発生し難くなる。重量が増加しやすい大型の有機EL発光装置1、及び、大面積の有機EL発光装置1の作製が容易となる。
一方、有機ELパネルの発光面に略平行な横方向に伝播する光を取り出して利用する有機EL発光装置の場合は、光取り出し部材が撓むことにより、色むらや輝度むらがより発生し易く、角度依存性も発生し易い。
よって、反射体14が発泡樹脂から形成されることは、有機EL発光装置1の性能面や機能面においても有利である。
なお、反射体14は複数に分割したものでもよく、複数種類の材質からなるものを組み合わせてもよい。例えば、反射体14は光を透過しない支持体の表面に光を反射する発泡樹脂のシートを張り合わせて作製してもよい。
反射体14は、板状であればその表面は必ずしも平面である必要はなく、凹面でもよい。反射体14の表面を凹面とすることにより周辺領域23から対向する拡散板13への反射光が増えて、有機EL発光装置1は輝度むらが少なくなる。設置時に反射体14が平面となるように反射体14の撓みを考慮して凸面とすることで、周辺領域23から対向する拡散板13へ反射させることが可能となり、有機EL発光装置1は輝度むらが少なくなる。
反射体14の固定方法は、接着剤による固定、枠による固定、ネジやボルトによる固定等公知の方法が適用可能であるが、その他任意の方法でもよい。
拡散板13は、例えば、表面が細かく凹凸形状となっていること等によって、有機ELパネル12の発光面12aからの発光光、及び、反射体14で反射された反射光を拡散させると同時に透過させて、発光むら、及び、色むらが極めて少ない均一な光とするものである。又、拡散板13は、有機ELパネル12の発光面12aからの発光光の一部を反射体14に向けて反射するものである。
図1(b)に示すように、拡散板13は、有機ELパネル12の発光面12aに対向しつつ、基板11、及び、有機ELパネル12の発光面12aと所定の距離を開けて略平行に配置されている。
有機ELパネル12の発光面12aから拡散板13までの距離は、5〜70mmの範囲内であることが好ましい。距離の下限を5mmにすることで、有機ELパネル12の発光面12aの面内における輝度の均一性を向上させることができる。距離を短くすればするほど、輝度が高くなる。又、距離を長くすればするほど、周辺領域23に起因する輝度むらが減る。しかし、有機EL発光装置1の全体が大きく(分厚く)なりすぎるという弊害も考えられる。そこで、距離の上限を70mmにすることで、有機EL発光装置1の全体が大きく(分厚く)なりすぎることを回避できる。有機ELパネル12の発光面12aから拡散板13までの距離は、この範囲に限られるものではない。なお、図1〜図3においては、図示の都合上、拡散板13の支持部材を省略した。
拡散板13は、有機EL発光装置1の輝度むらを抑えるためには、反射率が高い(透過率が低い)ものが好ましい。一方、有機EL発光装置1を明るいものとするためには、拡散板13は透過率が高いものが好ましい。拡散板13は、輝度の均一性と輝度の高さのバランスの点からヘイズ値が70〜99%であることが好ましい。
拡散板13の透過率は全面において均一である必要はなく、部分によって異なってもよい。例えば、拡散板13は反射体14に対面する部分の透過率が高く(反射率が低い)、有機ELパネル12の発光部21に対面する部分の反射率が高い(透過率が低い)ものでもよい。
この様にすることで、有機ELパネル12の発光光の利用効率を高めつつ有機EL発光装置1の色むらを抑えることがより行いやすくなる。反射体14からの反射光を透過させつつ、発光面12aからの発光光の一部を反射体14に向けて反射させることがより行いやすくなる。
拡散板13は、反射光、及び、透過光のいずれについても波長変化を起こさないものが好ましい。
この様にすることで、有機EL発光装置1は、色むらの少ないものとなる。
拡散板13の材質としては、アクリル、PET、ポリカーボネート、及び、ガラスが好ましい。拡散板13の構成としては、これらの表面又は内部に模様を印刷したり、刻印したり、拡散効果の高いフィルムを貼り合わせ又は重ね合わせたものが好ましい。
中でも、アクリル板に透過型フィルムを貼り合わせたものが好ましい。
前記したように、本実施形態によれば、有機ELパネルの配置間隔を詰めたり、有機ELパネルの封止距離を小さくしたり、有機ELパネルを大きくして配置枚数を減らすなどの従来行われていた方法とは異なり、有機ELパネル12の発光面12aからの光を余すことなく使用して、拡散板13からの光を周辺領域23に配置した反射体14で効率的に反射することで非発光領域23を目立たなくして、輝度むらと色むらを抑えることが可能となる。
即ち、有機EL発光装置1は、反射体14を使用することにより、特に、光反射率の高い発泡樹脂から形成された反射体14とすることにより、安価に輝度むらと色むらを抑えたものとなる。
これにより、従来行っていた拡散板13の透過率をあえて下げて輝度むら等を防止する方法は必要がなくなり、発光効率が向上すると共に、有機ELパネル12と拡散板13との距離を短縮することにより、有機EL発光装置1の薄型化も可能となる。
有機EL発光装置1は、有機ELパネルの発光面に略平行な横方向に伝播する光を取り出して利用するための反射光の指向性が強い三角形状の鏡などを使用しないため、輝線が発生することもなく、輝度むらも発生し難い。このため、有機EL発光装置1を肉眼で観察しても輝度むらに気づくこともない。
更に、有機ELパネル12の発光面12aに略平行な横方向に伝播する波長が変化した光を取り出して利用しなくても、発光面12aに略平行な横方向の光に比べて光量が少ない発光面12aからの光だけで有機EL発光装置1の輝度は十分確保できる。
以下、本実施形態に適用可能な有機ELパネルの作製について、一例として、記載する。
(有機ELパネルの作製)
陽極として約100mm×100mm、厚さ0.7mmの屈折率1.63の透明ガラス基板上にITO(インジウムチンオキシド)を150nm成膜した基板にパターニングを行った後、このITO透明電極を付けた透明基板をイソプロピルアルコールで超音波洗浄し、乾燥窒素ガスで乾燥し、UVオゾン洗浄を5分間行った。この透明基板を市販の真空蒸着装置の基板ホルダーに固定した。真空蒸着装置内の蒸着用るつぼの各々に、CuPc(銅フタロシアニン)(下記構造式(1))、NPD(下記構造式(2)(α−NPD))、DPVBi(下記構造式(3))、Fir(pic)(下記構造式(4))、CBP(下記構造式(5))、Ir(ppy)(下記構造式(6))、Ir(piq)(下記構造式(7))、BAlq(下記構造式(8))、Alq(下記構造式(9))、LiF(フッ化リチウム)を各々素子作製に最適の量を充填した。蒸着用るつぼはモリブデン製またはタングステン製抵抗加熱用材料で作製されたものを用いた。
Figure 0006380378
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次いで、真空度4×10‐4Paまで減圧した後、CuPcの入った前記蒸着用るつぼに通電して加熱し、CuPcを蒸着速度0.1nm/秒で透明基板のITO電極側に蒸着し、15nmの正孔注入層を設けた。
次いで、NPDを蒸着速度0.1nm/秒で正孔注入層上に蒸着速度0.1nm/秒で蒸着し、25nmの正孔輸送層を設けた。
次いで、Fir(pic)を3質量%として、DPVBiをホストとして、合計の蒸着速度0.1nm/秒で正孔輸送層上に共蒸着して、膜厚15nmの青色発光層を設けた。
次いで、中間層としてCBPを蒸着速度0.1nm/秒で青色発光層上に5nm蒸着した。
次いで、Ir(ppy)を5質量%として、CBPをホストとして、合計の蒸着速度0.1nm/秒で中間層上に共蒸着して、膜厚10nmの緑色発光層を設けた。
次いで、中間層としてCBPを蒸着速度0.1nm/秒で緑色発光上に5nm蒸着した。
次いで、Ir(piq)を8質量%として、CBPをホストとして、合計の蒸着速度0.1nm/秒で中間層上に共蒸着して、膜厚10nmの赤色発光層を設けた。
次いで、赤色発光層の上に正孔阻止層としてBAlqを蒸着速度0.1nm/秒で15nm蒸着した。
次いで、正孔阻止層の上に電子輸送層としてAlqを蒸着速度0.1nm/秒で30nm蒸着した。
更に、電子注入層としてLiFを電子輸送層上に蒸着速度0.1nm/秒で1nm蒸着した。
最後に銀(Ag)110nmを蒸着して陰極を形成し、有機EL素子31を作製した。
そして、パネル基板35と透明基板36の間をエポキシ樹脂で封止して有機ELパネル12を得た。有機ELパネル12は大気に接触させることなく窒素雰囲気下のグローブボックス(純度99.999%以上の高純度窒素ガスの雰囲気下)で作製した。
有機ELパネル12の透明基板36の発光面(光取り出し面)に、光取り出しフィルムを貼合した。
このようにして、有機ELパネル12を作製することができる。そして、前記の様に、有機ELパネル12を配置することで、有機EL発光装置1を作製することができる。
[第2実施形態]
以下、第2実施形態に係る有機EL発光装置2について説明する。なお、前記した第1実施形態と同一の要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図2(a)に示すように、第2実施形態に係る有機EL発光装置2は、反射体14を基板11上、かつ、有機ELパネル12の周囲に配置したものである。即ち、有機EL発光装置2は、反射体14を周辺領域23のうち有機ELパネル12が存在しない領域24に配置したものである。なお、図2(a)においては、図示の都合上、拡散板13を省略した。
この様な反射体14の配置とすることにより、第1実施形態とは異なり基板11上への反射体14の配置作業が、例えば、基板11に張るだけで済む等容易となる。
そして、反射体14は有機ELパネル12の発光面12aに略平行な横方向に伝播する波長が変化した光を取り出して利用するものではない。又、反射体14は反射の際に波長の変化を起こし難いものである。このため、反射体14で反射された反射光を利用しても、有機EL発光装置2は色むらの少ないものとなる。
以上、本発明に係る有機EL発光装置について説明したが、前記に限定されず、例えば、正六角形の有機ELパネルを用いて有機EL発光装置を構成してもよい。有機ELパネルの形状は、正三角形、平行四辺形等、平面に配置できるものであれば、何でもよい。有機ELパネルとして、複数種類の形状を用いてもよい。
有機ELパネルの配置も正方形、長方形、円形、三角形等、任意の配置とすることが可能である。有機ELパネルの配置は、半ピッチずらしたり、ハニカム状としたり、標識板としての使用を考慮して矢印形状とすることが可能である。
有機ELパネルの間隔は、有機ELパネルの大きさの25%を超えて、40%や50%と更に開けることも可能である。
又、有機ELパネルの大きさは、例えば、50mm角程度でもよい。これにより、発光面積を小さくして面内輝度傾斜を抑えることが可能となる。従来の小型の有機ELパネルの製造技術によって製造することができるので、製造が容易であり、また製造コストを低減することができる。
一方、有機ELパネルの大きさは、例えば、150mm角程度でもよい。これにより、使用する有機ELパネルの枚数を減らして部品点数を減らすことで有機EL発光装置、特に大型の有機EL発光装置の製造時間の短縮が可能となる。150mm角よりも更に大きな有機ELパネルであっても、本発明は適用可能である。
有機EL発光装置の形状も平板状に限られることはなく、平面を組み合わせて構成される曲面状であってもよい。
更に、有機EL発光装置は照明器具だけではなく、信号表示装置、標識表示装置としても使用可能である。
その他、各部、各手段の具体的な構成、及び、適用について、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
以下に、これら本発明の効果を確認した実施例について説明する。なお、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
[有機EL発光装置の作製]
(実施例)
本発明に係る有機EL発光装置を以下のように作製した。
基板として大きさが約1.2m×0.6mの金属板上に約100mm×100mmの有機ELパネルを縦12枚、横6枚、計72枚、有機ELパネルの間隔を1mmとして長方形状に配置した。
次に、反射体として、有機ELパネルの発光面上であって発光部を除く領域(周辺領域)に有機ELパネルの発光部の数だけ開口部を設けたMCPET(古河電工株式会社製)を配置した。反射体は大きさが約1.2m×0.6mの一枚板とした。
そして、複数の有機エレクトロルミネッセンスパネルの発光面に対向するように大きさが約1.2m×0.6m拡散板(株式会社クラレ製パラグラス431L乳半)を配置した。
(比較例)
前記有機EL発光装置(実施例)と同様の形状及び構造であって、反射体を除いた有機EL発光装置、即ち、基板上に有機ELパネルを配置し、有機ELパネルの発光面に対向する位置に拡散板を配置した有機EL発光装置を比較例として作製した。
[有機EL発光装置の評価]
(輝度測定)
本発明に係る有機EL発光装置の評価の為に、2次元色彩輝度計であるCA−2000(コニカミノルタセンシング社製)を用いて、前記有機EL発光装置(実施例、比較例)の拡散板の表面の輝度(Cd/m)を測定した。
測定で得られた2次元の輝度情報を横方向に切り出して、極大輝度(Cd/m)に対する隣接する極小輝度(Cd/m)の比を複数の部分(12点)について計算した。
その結果、実施例の有機EL発光装置の輝度の落ち込み(極大輝度に対する極小輝度の比)は、反射体がない比較例の有機EL発光装置の輝度の落ち込みと比較して、30%〜50%改善した。
1 有機EL発光装置
2 有機EL発光装置
11 基板
12 有機ELパネル
12a 発光面
13 拡散板
14 反射体
21 発光部
22 非発光部
23 周辺領域
31 有機EL素子
32 陰極
33 有機層
34 陽極
35 パネル基板
36 透明基板
37 光取り出しシート
38 封止材

Claims (3)

  1. 基板上に配置された複数の有機エレクトロルミネッセンスパネルと、
    前記複数の有機エレクトロルミネッセンスパネルの発光面に対向して配置され光を拡散する拡散板と、
    前記複数の有機エレクトロルミネッセンスパネルの周辺領域に設けられ前記拡散板からの光を前記拡散板に向けて反射する反射体と、を有し、
    前記反射体は、前記有機エレクトロルミネッセンスパネルの前記拡散板側、かつ、発光部を除く領域に配置されていることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス発光装置。
  2. 前記反射体は、板状を呈し、前記有機エレクトロルミネッセンスパネルの前記発光面に平行に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス発光装置。
  3. 前記反射体は発泡樹脂から形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の有機エレクトロルミネッセンス発光装置。
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