JP5888072B2 - 発光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、発光装置に関し、特に、隣り合って配置された複数の面発光素子を備える発光装置に関する。
近年、有機ELパネル(Organic Electroluminescence Panel)などの面発光素子を用いた発光効率の高い発光装置が注目を集めている。このような発光装置は、照明分野に限られず、液晶テレビ、計算機モニター、または、屋外広告などの各種電子機器のバックライト等としても用いられている。
特開2009−211885号公報(特許文献1)には、有機EL装置に関する発明が開示されている。同公報は、この有機EL装置によれば、有機発光層から達する光が少ない非発光領域から取り出される光と、有機発光層からの光が多く達する発光領域の光取出面から取り出される光との差を制御することができると述べている。
特開2010−157515号公報(特許文献2)には、有機EL光源装置に関する発明が開示されている。同公報は、この有機EL光源装置によれば、高い光取り出し効率を得ることができると述べている。
特開2009−211885号公報 特開2010−157515号公報
有機ELパネルなどの面発光素子においては、発光部に電力を供給するための電極取り出し部、または、発光部を封止する封止部材などが、その面発光素子の外周に設けられる場合がある。この場合、発光部で生成された光が主として出射される発光領域は、面発光素子の光放射面の中央側に形成される。
一方、光放射面における発光領域の外周には、電極取り出し部または封止部材等に対応するように、非発光領域が形成される。非発光領域においては、発光領域に比べて光が取り出されにくい。複数の面発光素子が隣り合って配置される発光装置の光放射面の全体としては、個々の面発光素子における非発光領域の存在に起因して、輝度むらが生じやすい。光放射面側に拡散板を設けて、その拡散板と光放射面との間の間隔を十分に確保した場合、輝度むらは低減されるが、発光装置としての薄型を実現することは困難となる。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、輝度むらを低減しながら薄型化を図ることが可能な発光装置を提供することを目的とする。
本発明のある局面に基づく発光装置は、互に隣り合って配置され、各々の内部で生成した光を表面側および裏面側の双方から外部に向かって放出し、面方向に対して交差する方向に光が透過可能な、各々が独立の基板を有する第1面発光素子および第2面発光素子と、上記第1面発光素子および上記第2面発光素子に対して第1の間隔を空けて上記表面側に配置された拡散板と、上記第1面発光素子および上記第2面発光素子に対して第2の間隔を空けて、上記第1面発光素子の上記裏面側から上記第2面発光素子の上記裏面側に及んで設けられた反射素子とを備える。
本発明の他の局面に基づく発光装置は、互に隣り合って配置され、各々の内部で生成した光を表面側および裏面側の双方から外部に向かって放出し、面方向に対して交差する方向に光が透過可能な第1面発光素子および第2面発光素子と、上記第1面発光素子および上記第2面発光素子に対して第1の間隔を空けて上記表面側に配置された拡散板と、上記第1面発光素子および上記第2面発光素子に対して第2の間隔を空けて、上記第1面発光素子の上記裏面側から上記第2面発光素子の上記裏面側に及んで設けられた反射素子とを備え、上記第1面発光素子および上記第2面発光素子の各々は、上記表面側に比べて上記裏面側に多く光を放出する。
好ましくは、上記第2の間隔の寸法値は、上記第1面発光素子の発光部と上記第2面発光素子の発光部との間の間隔の寸法値の半分以上である。好ましくは、上記反射素子は、散乱成分を含有する反射散乱素子から構成される。
本発明によれば、輝度むらを低減しながら薄型化を図ることが可能な発光装置を得ることができる。
実施の形態における発光装置を示す断面図である。 実施の形態における発光装置に用いられる面発光素子を示す断面図である。 実施の形態における発光装置に用いられる面発光素子が発光している様子を模式的に示す断面図である。 (A)は、実施の形態における発光装置に用いられる面発光素子から放射された光の広がりを模式的に示す図である。(B)は、実施の形態における発光装置に用いられる面発光素子が配列されている方向上の位置と、面発光素子から放射された光の強度との関係を示すグラフである。 (A)は、比較例における発光装置に用いられる面発光素子から放射された光の広がりを模式的に示す図である。(B)は、比較例における発光装置に用いられる面発光素子が配列されている方向上の位置と、面発光素子から放射された光の強度との関係を示すグラフである。 比較例の変形例における発光装置に用いられる面発光素子から放射された光の広がりを模式的に示す図である。 実施の形態に関して行なった実験例の結果を示す図である。
本発明に基づいた実施の形態および各実施例について、以下、図面を参照しながら説明する。実施の形態および各実施例の説明において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。実施の形態および各実施例の説明において、同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
(発光装置100)
図1に示すように、実施の形態における発光装置100は、面発光素子10(第1面発光素子)、面発光素子20(第2面発光素子)、拡散板30、および、反射素子40を備える。
面発光素子10および面発光素子20は、平面状の形状を有している。本実施の形態における面発光素子10,20は、所定の厚さT1を有し、有機EL(Organic Electroluminescence)からそれぞれ構成される。面発光素子10および面発光素子20は、発光装置100の内部において相互に隣り合うように平面状(同一平面上)に並べられている。発光装置100は、面状(平面状または曲面状)に並べられた3以上の面発光素子を備えていてもよい。
面発光素子10は、表面16および裏面17を含み、有機層13(発光部)が内部に設けられている。面発光素子20は、表面26および裏面27を含み、有機層23(発光部)が内部に設けられている。有機層13および有機層23の間には間隔L3が設けられ、有機層13および有機層23の間には非発光領域R30が形成されている。
拡散板30は、表面31および裏面32を含み、所定の厚さT2を有している。拡散板30は、面発光素子10,20の表面16,26側に配置され、拡散板30と面発光素子10,20の表面16,26との間には間隔L1(第1の間隔)が設けられている。拡散板30は、図示しない筺体などによって、面発光素子10,20に対して平行な位置関係となるように固定されている。
反射素子40は、反射面41を含み、所定の厚さT3を有している。反射素子40は、面発光素子10,20の裏面17,27側に配置され、反射素子40と面発光素子10,20の裏面17,27との間には間隔L2(第2の間隔)が設けられている。
反射素子40は、面発光素子10の裏面17側から面発光素子20の裏面27側に及ぶように延在している。換言すると、反射素子40は、非発光領域R30に対して間隔を空けながら非発光領域R30を裏面17,27側から覆うように設けられ、面発光素子10,20に対して平行な位置関係となるように固定されている。
面発光素子10、面発光素子20、拡散板30、および反射素子40は、図示しない筺体によって固定され、発光装置100として一体化されている。発光装置100の厚さHは、拡散板30の厚さT2、間隔L1、面発光素子10,20の厚さT1、間隔L2、および、面発光素子20の厚さT3を合算することによって得られる値となる。
(面発光素子10,20)
図2を参照して、面発光素子10,20について説明する。図2において、括弧書きで示される参照符号については、面発光素子20に対応するものである。上述のとおり、面発光素子10は、有機ELを含む発光手段である。面発光素子10は、透明基板11(カバー層)、陽極12、有機層13、陰極14、および封止部材15を含む。陽極12、有機層13、陰極14、および封止部材15は、いずれも透明性を有する物質から構成され、表面16側から裏面17側に向かって透明基板11上に順次積層される。
具体的には、透明基板11は、たとえば各種のガラス基板から構成される。面発光素子10の表面16は、透明基板11の表面に対応している。陽極12は、透明性を有する導電膜である。陽極12は、ITO(Indium Tin Oxide:インジウム錫酸化物)等が透明基板11上に成膜されることにより形成される。
有機層13(発光部)は、透明性を有する物質から形成され、電力が供給されることによって光(可視光)を生成することができる。有機層13は、単層の発光層から構成されていてもよく、正孔輸送層、発光層、正孔阻止層、および電子輸送層などが順次積層されることによって構成されていてもよい。陰極14は、陽極12と同様に、透明性を有する導電膜である。陰極14は、ITO(Indium Tin Oxide:インジウム錫酸化物)等が有機層13上に成膜されることにより形成される。
封止部材15は、絶縁性および透明性を有するガラス基板などから構成される。封止部材15は、有機層13を水分等から保護するために形成される。封止部材15は、陽極12、有機層13、および陰極14などの面発光素子10の内部に設けられる部材の略全体を透明基板11上に封止する。
以上のように構成される面発光素子10においては、有機層13等が透明基板11に比べて幅狭に構成され、表面16には、有機層13が形成されている領域に対応して発光領域R11が形成され、その外周に非発光領域R13が形成される。面発光素子10の裏面17には、有機層13が形成されている領域に対応して発光領域R12が形成される。
面発光素子10は、内部(有機層13)で生成した光を表面16側から外部に向かって放射するとともに(矢印AR11参照)、裏面17側からも外部に向かって放射する(矢印AR12参照)。さらに、面発光素子10においては、透明基板11、陽極12、有機層13、および陰極14のすべてが透明性を有する物質から形成されており、面発光素子10は、面方向に対して交差する方向に沿って入射した光が面発光素子10を透過可能に構成されている。
本実施の形態における面発光素子20は、面発光素子10と同一の構成を有している。すなわち、面発光素子20は、有機ELを含む発光手段である。面発光素子20は、透明基板21(カバー層)、陽極22、有機層23、陰極24、および封止部材25を含む。陽極22、有機層23、陰極24、および封止部材25は、いずれも透明性を有する物質から構成され、表面26側から裏面27側に向かって透明基板21上に順次積層される。
透明基板21は、たとえば各種のガラス基板から構成される。面発光素子20の表面26は、透明基板21の表面に対応している。陽極22は、透明性を有する導電膜である。陽極22は、等が透明基板21上に成膜されることにより形成される。
有機層23(発光部)は、透明性を有する物質から形成され、電力が供給されることによって光(可視光)を生成することができる。有機層23は、単層の発光層から構成されていてもよく、正孔輸送層、発光層、正孔阻止層、および電子輸送層などが順次積層されることによって構成されていてもよい。陰極24は、陽極22と同様に、透明性を有する導電膜である。陰極24は、ITO等が有機層23上に成膜されることにより形成される。
封止部材25は、絶縁性および透明性を有するガラス基板などから構成される。封止部材25は、有機層23を水分等から保護するために形成される。封止部材25は、陽極22、有機層23、および陰極24などの面発光素子20の内部に設けられる部材の略全体を透明基板21上に封止する。
以上のように構成される面発光素子20においては、有機層23等が透明基板21に比べて幅狭に構成され、表面26には、有機層23が形成されている領域に対応して発光領域R21が形成され、その外周に非発光領域R23が形成される。面発光素子20の裏面27には、有機層23が形成されている領域に対応して発光領域R22が形成される。
面発光素子20は、内部(有機層23)で生成した光を表面26側から外部に向かって放射するとともに(矢印AR21参照)、裏面27側からも外部に向かって放射する(矢印AR22参照)。さらに、面発光素子20においては、透明基板21、陽極22、有機層23、および陰極24が透明性を有する物質から形成されており、面発光素子20は、面方向に対して交差する方向に沿って入射した光が面発光素子20を透過可能に構成されている。
図1においては、図示上および説明上の便宜のため、面発光素子10については透明基板11および有機層13のみを記載しているが、面発光素子10は、実際には、図2に示すように、透明基板11、陽極12、有機層13、陰極14、および封止部材15から構成されるものである。同様に、図1においては、面発光素子20については透明基板21および有機層23のみを記載しているが、面発光素子20は、実際には、図2に示すように、透明基板21、陽極22、有機層23、陰極24、および封止部材25から構成されるものである。
(作用・効果)
図3および図4を参照して、発光装置100の作用および効果について説明する。図3は、発光装置100の面発光素子10および面発光素子20が発光している様子を模式的に示す断面図である。図4(A)は、面発光素子10および面発光素子20からそれぞれ放射された光の広がりを模式的に示す図である。図4(B)は、面発光素子10および面発光素子20が配列されている方向(X方向)上の位置と、面発光素子10,20から放射された光の強度との関係を示すグラフである。
図3および図4(A)に示すように、面発光素子10は、表面16側および裏面17側の双方から光を放射する。表面16側から放射された光(図3中の矢印AR11参照)の多くは、間隔L1の分だけ移動し、拡散板30に到達する。表面16側から放射されたこの光は、図4(A)中の領域A11に示すような光の広がりを持って拡散板30(図4中において図示せず)に到達する。拡散板30に到達した光は、裏面32側から拡散板30に入射した後、表面31から拡散板30の外部に向かって拡散された状態で放射される。
裏面17から放射された光の一部(図3中の矢印AR12a)は、間隔L2の分だけ移動し、反射素子40の反射面41に到達する。裏面17側から放射されたこの光は、図4中の領域A12に示すような光の広がりを持って、反射素子40の反射面41に到達する。反射面41で反射した光は、間隔L2の分だけ移動し、面発光素子10を透過する。面発光素子10を透過した光は、間隔L1の分だけ移動し、拡散板30に到達する。反射面41で反射した光は、図4中の領域A13に示すような光の広がりを持って、拡散板30に到達する。拡散板30に到達した光は、裏面32側から拡散板30に入射した後、表面31から拡散板30の外部に向かって拡散された状態で放射される。
裏面17から放射された光の他の一部(図3中の矢印AR12b)は、間隔L2の分だけ移動し、反射素子40の反射面41に到達する。裏面17側から放射されたこの光も、図4中の領域A12に示すような光の広がりを持って、反射素子40の反射面41に到達する。反射面41で反射した光は、図4中の領域A13に示すように広がりながら間隔L2の分だけ移動し、非発光領域R30内に位置する面発光素子10の透明基板11を透過したり、面発光素子10,20間を通過したりする。その後、これらの光は、図4中の領域A13に示すように間隔L1の分だけ移動し、拡散板30に到達する。拡散板30に到達した光は、裏面32側から拡散板30に入射した後、表面31から拡散板30の外部に向かって拡散された状態で放射される。
面発光素子20についても同様に、面発光素子20は、表面26側および裏面27側の双方から光を放射する。表面26側から放射された光(図3中の矢印AR21参照)の多くは、間隔L1の分だけ移動し、拡散板30に到達する。表面26側から放射されたこの光は、図4(A)中の領域A21に示すような光の広がりを持って拡散板30(図4中において図示せず)に到達する。拡散板30に到達した光は、裏面32側から拡散板30に入射した後、表面31から拡散板30の外部に向かって拡散された状態で放射される。
裏面27から放射された光の一部(図3中の矢印AR22a)は、間隔L2の分だけ移動し、反射素子40の反射面41に到達する。裏面27側から放射されたこの光は、図4中の領域A22に示すような光の広がりを持って、反射素子40の反射面41に到達する。反射面41で反射した光は、間隔L2の分だけ移動し、面発光素子20を透過する。面発光素子20を透過した光は、間隔L1の分だけ移動し、拡散板30に到達する。反射面41で反射したこの光は、図4中の領域A23に示すような光の広がりを持って、拡散板30に到達する。拡散板30に到達した光は、裏面32側から拡散板30に入射した後、表面31から拡散板30の外部に向かって拡散された状態で放射される。
裏面27から放射された光の他の一部(図3中の矢印AR22b)は、間隔L2の分だけ移動し、反射素子40の反射面41で反射する。裏面27側から放射されたこの光も、図4中の領域A22に示すような光の広がりを持って、反射素子40の反射面41に到達する。反射面41で反射した光は、図4中の領域A23に示すように広がりながら間隔L2の分だけ移動し、非発光領域R30内に位置する面発光素子20の透明基板21を透過したり、面発光素子10,20間を通過したりする。その後、これらの光は、図4中の領域A23に示すように広がりながら間隔L1の分だけ移動し、拡散板30に到達する。拡散板30に到達した光は、裏面32側から拡散板30に入射した後、表面31から拡散板30の外部に向かって拡散された状態で放射される。
図4(B)中の光強度線dは、図4(A)におけるD−D線に沿った断面における光の強度分布を示している。D−D線は、面発光素子10,20の表面16,26の極近傍に位置しており、表面16,26側から放射された直後の光の強度分布を示している。なお、光強度線dは、領域A11,A21に示す光の強度分布のみを示している。
図4(B)中の光強度線eは、図4(A)におけるE−E線に沿った断面における光の強度分布を示している。E−E線は、面発光素子10,20の表面16,26から間隔L1だけ離れたところに位置している。図4(B)中の光強度線eは、同図中の光強度線e1および光強度線e2を合算したものであり、光強度線e1は領域A11,A21に示す光(表面16,26から拡散板30に直接到達する光)のE−E線上における光の強度分布を示しており、光強度線e2は領域A13,A23に示す光(裏面17,27から放射され、反射素子40で反射し、面発光素子10,20を透過した後に拡散板30に到達する光)のE−E線上における光の強度分布を示している。
図4(A)および図4(B)を参照して、面発光素子10,20の表面16,26から放射される光に着目すると、この光は、図4(A)中の領域A11,A21に示すように広がり、表面16,26から間隔L1の距離分だけ離れたE−E線の位置においては、図4(B)中の光強度線e1に示すような強度分布を有することになる。
一方、面発光素子10,20の裏面17,27から放射される光に着目すると、この光は、図4(A)中の領域A12,A22に示すように広がりながら、反射素子40の反射面41に到達する。反射素子40の反射面41で反射した光は、図4(A)中の領域A13,A23に示すように広がりながら、面発光素子10,20を透過したり、面発光素子10,20間の隙間を通過したりして、表面16,26から間隔L1の距離分だけ離れたE−E線の位置においては、図4(B)中の光強度線e2に示すような強度分布を有することになる。
面発光素子10,20から放射された後に拡散板30に到達するまでの実効的な距離は、領域A12,A22,A13,A23に示す光の方が、領域A11,A21に示す光よりも長い。したがって、領域A12,A22,A13,A23に示す光の光強度線e2は、領域A11,A21に示す光の光強度線e1に比べて均一な光強度分布を持つことになる。面発光素子10,20においては、光強度線e1,e2を合算したものが実際の光強度線eとなる。
(比較例)
図5(A)および図5(B)を参照して、実施の形態における発光装置100に対する比較例について説明する。比較例における発光装置200は、発光装置100と同様に面発光素子10z,20zを備えるが、面発光素子10z,20zの有機層13z,23zは、表面側にのみ発光し、反射素子40を備えていない。
図5(A)は、面発光素子10zおよび面発光素子20zからそれぞれ放射された光の広がりを模式的に示す図である。図5(B)は、面発光素子10zおよび面発光素子20zが配列されている方向(X方向)上の位置と、面発光素子10z,20zから放射された光の強度との関係を示すグラフである。
図5(A)を参照して、面発光素子10zの有機層13zで生成され、表面側から放射された光は、領域Z11に示すような光の広がりを持って拡散板30(図5中において図示せず)に到達する。同様に、面発光素子20zの有機層23zで生成され、表面側から放射された光は、領域Z21に示すような光の広がりを持って拡散板30(図5中において図示せず)に到達する。
図5(B)中の光強度線dzは、図5(A)におけるD−D線に沿った断面における光の強度分布を示している。D−D線は、面発光素子10z,20zの表面の極近傍に位置しており、表面側から放射された直後の光の強度分布を示している。
図5(B)中の光強度線ezは、図5(A)におけるE−E線に沿った断面における光の強度分布を示している。E−E線は、面発光素子10z,20zの表面から間隔L1だけ離れたところに位置している。
図5(A)および図5(B)を参照して、面発光素子10z,20zの表面から放射された光は、図5(A)中の領域Z11,Z21に示すように広がり、表面から間隔L1の距離分だけ離れたE−E線の位置においては、図5(B)中の光強度線ezに示すような強度分布を有することになる。
(実施の形態と比較例との対比)
図4(B)中の光強度線eと図5(B)中の光強度線ezとを対比すると、強度分布としては、光強度線eは光強度線ezに比べて高い均一性が得られている。これは、光強度線eを有する光の中には、面発光素子10,20から放射され反射素子40に反射して拡散板30に到達する光(領域A12,A22,A13,A23に示す光)の成分、すなわち、その光の移動距離(L2+L2+L1の分)に応じて光強度分布の均一性が高くなった光の成分(光強度線e2を有する光)が含まれているからである。
図6に示す発光装置300ように、仮に、比較例の発光装置200における拡散板30の位置を、面発光素子10,20の表面からL1+L2の位置に配置したとする。発光装置300のF−F線上における光の強度分布は、発光装置200のE−E線上における光の強度分布に比べて均一となる。発光装置300としての厚さは、実施の形態における発光装置100の厚さHと略同一となる。
しかしながら、本実施の形態の発光装置100の光強度線e2の強度分布の方が、発光装置300のそれに比べて高い均一性が得られることになる。上述のとおり、発光装置100においては、光強度線eを有する光の中には、面発光素子10,20から放射され反射素子40に反射して拡散板30に到達する光(領域A12,A22,A13,A23に示す光)の成分、すなわち、その光の移動距離(L2+L2+L1の分)に応じて光強度分布の均一性が高くなった光の成分(光強度線e2を有する光)が含まれている。
本実施の形態の発光装置100の光強度線eの方が、発光装置300の表面側から放射され距離L1+L2の分だけ移動してF−F線に到達した光の強度分布に比べて均一性が高い。したがって、発光装置100によれば、同一の厚さを有する発光装置300に比べて高い均一性を有する光強度分布を得ることができ、輝度むらを低減しながら薄型化を図ることが可能である。
図1を再び参照して、間隔L2(第2の間隔)の寸法値は、面発光素子10の有機層13と面発光素子20の有機層23との間の間隔L3の寸法値の半分以上であるとよい。当該構成によれば、面発光素子10,20の裏面17,27から放射された光の多くが、非発光領域R30を通過することとなり、発光領域を通過するときに生じ得る透明電極または発光層などの光吸収損失の発生が抑制され、輝度むらの発生をより一層低減することができ、発光装置100としてのさらなる薄型化を図ることが可能となる。
また、面発光素子10および面発光素子20の各々は、表面16,26に比べて裏面17,27に多く光を放出するように構成されるとよい。面発光素子10,20から放射され反射素子40に反射して拡散板30に到達する光(領域A12,A22,A13,A23に示す光)の成分、すなわち、その光の移動距離(L2+L2+L1の分)に応じて光強度分布の均一性が高くなった光の成分(光強度線e2を有する光)が多くなり、輝度むらの発生をより一層低減することができ、発光装置100としてのさらなる薄型化を図ることが可能となる。
また、反射素子40の反射面41は、一般的な高効率反射板のような鏡面状を有していてもよく、高効率な反射拡散性を有していてもよい。反射素子40が散乱成分を含有する反射散乱素子から構成されている場合、面発光素子10,20の裏面17,27から放射された光のより多くが、非発光領域R30を通過することとなり、輝度むらの発生をより一層低減することができ、発光装置100としてのさらなる薄型化を図ることが可能となる。
(実験例)
図7を参照して、上述の実施の形態および比較例に関して行った実験例について説明する。上述の比較例における発光装置200(図5参照)を実際に作製した。この発光装置200に用いられる面発光素子10,20は、表面16側にのみ透明性を有しており且つ表面16側のみが発光する、いわゆる片面発光型である。表面16から所定の距離で一定の光強度分布を得るように構成し、この発光装置の厚みの指標値であるL1+L2の値を測定したところ、42mmであった。
実施例1として、上述の実施の形態における発光装置100(図1参照)を実際に作製した。実施例1で用いた面発光素子10,20は、全体が透明性を有し、表面16,26および裏面17,27の双方が発光する、いわゆる透明両面発光型である。実施例1で用いた面発光素子10,20は、表面16,26側に20%発光し、裏面17,27側に80%発光する。反射素子としては、散乱反射性を有しているものを用いた。上記の比較例と同様に表面16から所定の距離で一定の光強度分布を得るように構成し、この発光装置の厚みの指標値であるL1+L2の値を測定したところ、24mmであった。
実施例2として、上述の実施の形態における発光装置100(図1参照)を実際に作製した。実施例2で用いた面発光素子10,20は、全体が透明性を有し、表面16,26および裏面17,27の双方が発光する、いわゆる透明両面発光型である。実施例2で用いた面発光素子10,20は、表面16,26側に20%発光し、裏面17,27側に80%発光する。反射素子としては、鏡面反射性を有しているものを用いた。上記の比較例と同様に表面16から所定の距離で一定の光強度分布を得るように構成し、この発光装置の厚みの指標値であるL1+L2の値を測定したところ、28mmであった。
実施例3として、上述の実施の形態における発光装置100(図1参照)を実際に作製した。実施例3で用いた面発光素子10,20は、全体が透明性を有し、表面16,26および裏面17,27の双方が発光する、いわゆる透明両面発光型である。実施例3で用いた面発光素子10,20は、表面16,26側に50%発光し、裏面17,27側に50%発光する。反射素子としては、散乱反射性を有しているものを用いた。上記の比較例と同様に表面16から所定の距離で一定の光強度分布を得るように構成し、この発光装置の厚みの指標値であるL1+L2の値を測定したところ、32mmであった。
実施例4として、上述の実施の形態における発光装置100(図1参照)を実際に作製した。実施例4で用いた面発光素子10,20は、全体が透明性を有し、表面16,26および裏面17,27の双方が発光する、いわゆる透明両面発光型である。実施例4で用いた面発光素子10,20は、表面16,26側に50%発光し、裏面17,27側に50%発光する。反射素子としては、鏡面反射性を有しているものを用いた。上記の比較例と同様に表面16から所定の距離で一定の光強度分布を得るように構成し、この発光装置の厚みの指標値であるL1+L2の値を測定したところ、35mmであった。
実施例5として、上述の実施の形態における発光装置100(図1参照)を実際に作製した。実施例5で用いた面発光素子10,20は、全体が透明性を有し、表面16,26および裏面17,27の双方が発光する、いわゆる透明両面発光型である。実施例5で用いた面発光素子10,20は、表面16,26側に80%発光し、裏面17,27側に20%発光する。反射素子としては、散乱反射性を有しているものを用いた。上記の比較例と同様に表面16から所定の距離で一定の光強度分布を得るように構成し、この発光装置の厚みの指標値であるL1+L2の値を測定したところ、38mmであった。
実施例6として、上述の実施の形態における発光装置100(図1参照)を実際に作製した。実施例6で用いた面発光素子10,20は、全体が透明性を有し、表面16,26および裏面17,27の双方が発光する、いわゆる透明両面発光型である。実施例6で用いた面発光素子10,20は、表面16,26側に80%発光し、裏面17,27側に20%発光する。反射素子としては、鏡面反射性を有しているものを用いた。上記の比較例と同様に表面16から所定の距離で一定の光強度分布を得るように構成し、この発光装置の厚みの指標値であるL1+L2の値を測定したところ、40mmであった。
上述の結果から、実施例1〜6の発光装置は、これらと光強度分布が略同一の均一性を有する比較例の発光装置に比べて薄型化が実現できていることがわかる。また、実施例1〜6の中では、裏面17,27側に高い発光割合を有し、且つ、反射素子40に散乱反射性を有している実施例1の発光装置が、もっとも薄型化を実現できていることがわかる。
以上、本発明に基づいた実施の形態および各実施例について説明したが、今回開示された実施の形態および各実施例はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10,10z,20,20z 面発光素子、11,21 透明基板、12,22 陽極、13,13z,23,23z 有機層、14,24 陰極、15,25 封止部材、16,26,31 表面、17,27,32 裏面、30 拡散板、40 反射素子、41 反射面、100,200,300 発光装置、A11,A12,A13,A21,A22,A23,Z11,Z21 領域、AR11,AR12,AR12a,AR12b,AR21,AR22,AR22a,AR22b 矢印、H,T1,T2,T3 厚さ、L1 間隔(距離)、R11,R12,R21,R22 発光領域、R13,R23,R30 非発光領域、d,dz,e,e1,e2,ez 光強度線。

Claims (4)

  1. 相互に隣り合って配置され、各々の内部で生成した光を表面側および裏面側の双方から外部に向かって放出し、面方向に対して交差する方向に光が透過可能な、各々が独立の基板を有する第1面発光素子および第2面発光素子と、
    前記第1面発光素子および前記第2面発光素子に対して第1の間隔を空けて前記表面側に配置された拡散板と、
    前記第1面発光素子および前記第2面発光素子に対して第2の間隔を空けて、前記第1面発光素子の前記裏面側から前記第2面発光素子の前記裏面側に及んで設けられた反射素子とを備える、発光装置。
  2. 相互に隣り合って配置され、各々の内部で生成した光を表面側および裏面側の双方から外部に向かって放出し、面方向に対して交差する方向に光が透過可能な第1面発光素子および第2面発光素子と、
    前記第1面発光素子および前記第2面発光素子に対して第1の間隔を空けて前記表面側に配置された拡散板と、
    前記第1面発光素子および前記第2面発光素子に対して第2の間隔を空けて、前記第1面発光素子の前記裏面側から前記第2面発光素子の前記裏面側に及んで設けられた反射素子とを備え
    前記第1面発光素子および前記第2面発光素子の各々は、前記表面側に比べて前記裏面側に多く光を放出する、発光装置。
  3. 前記第2の間隔の寸法値は、前記第1面発光素子の発光部と前記第2面発光素子の発光部との間の間隔の寸法値の半分以上である、
    請求項1または2に記載の発光装置。
  4. 前記反射素子は、散乱成分を含有する反射散乱素子から構成される、
    請求項1から3のいずれかに記載の発光装置。
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