JP2015037864A - 押罫部材、罫入れ用型板、罫入れ装置および段ボールシート - Google Patents

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Abstract

【課題】段ボールシートに対して精度よく折り曲げることができる罫線を形成することができるようにした押罫部材を提供することである。【解決手段】金属製帯状板11の一端部を罫入れ部12とし、その罫入れ部12の長さ方向にリブ成形用凹部13を連続して複数形成する。そのリブ形成用凹部13をX字状溝として、段ボールシートAに対する罫入れ部12の押し込みによって罫線Lの溝底面Bに平面形状をX字状とするリブ16Aが形成されるようにする。【選択図】図2

Description

この発明は、段ボールシートに折曲げ用の罫線を罫入れする押罫部材、その押罫部材が取付けられた型板および罫入れ装置並びに段ボールシートに関する。
一般的に、段ボールシートの中芯の波の高さ(段の高さ)としては種々なものがあり、また、波形状に形成された中芯を一層設ける場合や複数層設ける場合があり、なかでもよく使用される段ボールシートとしては、2mm〜8mmの範囲の種々な厚みのものがある。また、波(段)の形状にも種々なものがある。
さらに、段ボールシートを構成する各層の紙にも種々な品質のものがある。
このような様々な波形状の中芯や様々な品質の紙等の組み合わせによって、段ボールシートには数百にも及ぶ品種のものがあり、種々な性状がある。
このように多様な性状を有する段ボールシートを打抜くことによって、例えば、図15に示すような段ボール箱形成用のブランクAを形成する場合、合板からなるボードにブランクAの外形を打抜く外形打抜き刃を取付けると共に、その外形打抜き刃の内側に、上記ブランクAの縦罫線Lおよび横罫線Lを罫入れする罫入れ用の押罫部材を取付けて型板を形成し、その型板によって段ボールシートを打ち抜くようにしている。
ここで、縦罫線Lは、段ボールシートAの波形状に成形された中芯Sの段目Cにほぼ平行し、一方、横罫線Lは上記中芯Sの段目Cと直交する方向に延びている。
上記縦罫線Lおよび横罫線Lを罫入れする押罫部材として、図16に示したものが従来から知られている。この押罫部材60は、金属製帯状板61の一端部を罫入れ部62とし、その罫入れ部62により段ボールシートAの一面を押し込むことによって中芯Sの波形状部を押し潰して溝状の縦罫線Lおよび横罫線Lを形成するようにしている。
帯状板61は、一般的に、上下両端間における高さ寸法が20数mm程度であり、両側部間(両側面間)における幅寸法については、0.7mm、1.0mm、1.4mm、2.0mmおよび3.0mmの5種類がある。段ボールシートAに対する罫入れには、幅寸法が1.4mm、2.0mmおよび3.0mmの3種類のものが多く用いられている。
ただし、段ボールシートAの性状に応じて、0.7mm〜3.5mmの幅寸法の帯状板が用いられる。
ところで、図16に示す押罫部材60においては、罫入れ部62で厚み方向に弾性を有する段ボールシートAの一面を押し込むことによって中芯Sの波形状部を押し潰して両側壁を有する罫線L、Lを形成する際、罫入れ部62の表面が全長にわたって滑らかであるため、鮮明な罫線L、Lを入れることができず、上記罫線L、Lの両側壁の底部に沿って段ボールシートAを高精度に折り曲げることができない。
ここで、図15に示すブランクAは、平行する3本の縦罫線Lのうち、両側2本の縦罫線Lに沿って折り曲げて、一側のパネルPに連続して形成されたのり代Pに他側のパネルPの端縁部を重ね合わせ、その重なり部を接着することによって扁平な箱体とされる。このとき、縦罫線Lでの折曲げ精度が悪い場合、一側のパネルPと他側のパネルPに相対的な傾きが生じたり、縦罫線間に所要の寸法が得られないために精度の高い扁平な箱体を形成することができず、角筒状に開箱した際、側壁や端壁に傾きが生じたり、所要の内寸法の得られない歪な箱体が形成され、不良品となる。
そのような不都合を解消するため、本件出願人においては、特許文献1において、精度の高い折り曲げが可能な罫線を形成する押罫部材を提案している。この押罫部材は、金属製帯状板における一端部を罫入れ部とし、その罫入れ部の長さ方向に、段ボールシートの厚みより深さが浅くて、平面形状が四角形の各切欠部を等ピッチで形成している。
上記押罫部材においては、罫入れ部で段ボールシートを押し込んで中芯の波形状部を押し潰すことにより、切欠部間に形成された平面形状が長方形の各突起部においては押し込み量が多いため、段ボールシートが強く押し込まれて凹状の平面形状が長方形の各深溝部が形成され、切欠部においては押し込み量が少ないため、上記切欠部と対応する位置で凸状リブとなって平面形状が長方形の各浅溝部が形成されて、段ボールシートの一面に深溝部と浅溝部とが交互に並び、対向する側壁間に幅を有する溝状の罫線が形成されることになる。
この際、上記浅溝部は上記各側壁の中間部の高さ位置で罫線の長さ方向へ線状に交わり、上記深溝部は上記各側壁の底部の位置で交わるため、それぞれの交わり部が段差を持った状態で罫線の長さ方向へ交互に並んだ状態となる。
上記のように、溝底面に形成されたリブが罫線の対向する側壁の倒れを防止するように作用するため、上記罫線の対向する側壁と溝底面の線状の交差部位に沿って段ボールシートを折り曲げることができるように改善はされている。
特開2000−289124号公報
ところが、上記押罫部材においては、罫線の溝底面に形成されるリブが罫線の長さ方向に直交して両側壁へ延びる横リブであって、罫線の長さ方向に間隔をおいて形成されるため、罫線の溝底面は横リブの形成位置での剛性が高く、隣接する横リブ間の剛性は低いものとなって、溝底面の長さ方向での剛性は不均一となる。
また、段ボールシートにおいては、上記様々な特有の性状の他に、その素材が剛性の弱い紙であり、中芯は波形状に成形された構造になっているという性状も有するため、折り曲げ位置が不安定となって、罫線の対向する側壁と溝底面の交差部位に沿って正確に折り曲げができないという問題点があり、まだ改善すべき点が残されている。
特に、中芯の段目に平行する方向に罫線を形成する場合には、中芯の波形状のどこの高さ位置に相当する部位を押罫部材で押し潰すのかはまちまちであり、中芯の押し潰される形状も一定しない。この現象は、中芯の品種や波形状の性状にも起因する。
また、中芯の段目方向と押罫部材の平行度が狂っていると、上記現象はより顕著になるため、段ボールシートを正確に折り曲げることができず、この問題を解消する必要がある。
さらに、平面形状が長方形の上記横リブ(浅溝部)の各長辺部と上記罫線の各側壁との線状の交わり部が、平面形状が長方形の上記深溝部の各長辺部と上記罫線の各側壁との線状の交わり部より高い位置で段差を持って長く形成されているので、正確な溝幅を保って罫線を折り曲げることができない。
さらに、また、様々な性状を有する数百種類にも及ぶ段ボールシートに対して、画一的に正確な罫線を形成することは困難である。
この発明の課題は、中芯の段目に平行する方向であっても、中芯の波形状に影響されることなく、出来るだけ画一的に剛性の低い強度の弱い紙を素材とする種々な性状を有する段ボールシートに対して正確な溝幅を保って精度よく折り曲げることができる罫線を形成することができるようにした押罫部材、型板、罫入れ装置並びに折曲げ性が良好な段ボールシートを提供することである。
上記の課題を解決するために、この発明に係る押罫部材においては、金属製帯状板の一端部が罫入れ部とされ、その罫入れ部の長さ方向にリブ成形用凹部を連続して形成し、段ボールシートに対する前記罫入れ部の押し込みによって溝底面にリブを有する溝状の折曲げ用罫線を形成する押罫部材において、前記凹部が、X字状溝からなり、その連続して形成されたX字状溝を、互いに対向するX字状溝間に間隔をおいて設けた構成を採用したのである。
上記のように、リブ成形用の凹部を罫入れ部の長さ方向に間隔をおいて形成されたX字状溝とすることにより、段ボールシートに罫入れ部を押し付けて罫線を形成した際、罫線の溝底面にはX字状溝と対応する位置に平面形状がX字状の突起したリブが成形される。
このとき、突っ支い棒のように作用する上記X字状リブは罫線の溝底面の長さ方向の全長にわたって連続して形成されるため、剛性の低い強度の弱い紙を素材とする段ボールシートの上記溝底面に対して長さ方向および幅方向の全体にわたって剛性を高めることができる。
また、X字状リブによって、そのリブの罫線長さ方向の両側に対向一対の二等辺三角形の凹部が設けられる。その三角形凹部は溝状罫線の長さ方向に間隔をおいて形成されて、三角形凹部の底辺が罫線長さ方向に直線状に並ぶことになる。そして、X字状リブを成形するX字状溝は間隔をおいて形成されたものであるため、隣接するX字状リブ間に六角形状の亀甲模様の凹部が形成され、その凹部の一組の対向辺が前記三角形凹部の底辺に延長し、幅寸法が全長にわたって均一な溝状の罫線が形成される。
そのため、罫線に沿って段ボールシートを折り曲げた際、段ボールシートは罫線の対向する側壁の各底部と溝底面の両側部との二つの長さ方向に線状の交差部位を起点として正確に折れ曲がり、精度の高い折り曲げとすることができる。
ここで、押罫部材として、帯状基板の表面に幅方向の中央部で高く、両側に至るに従って次第に低くなるシート押圧面を設け、そのシート押圧面の幅方向中央部に、帯状基板の長さ方向に延びる突条からなる罫入れ部を設け、その罫入れ部の長さ方向にわたってリブ成形用凹部を一定ピッチで連続して複数形成し、段ボールシートに対する前記罫入れ部の押し込みによって、溝底面にリブを有する溝状の折曲げ用罫線を形成し、かつ、その罫線の両側部に押し潰し部を形成するようにしたものが従来から知られている。このような押罫部材においては、リブ成形用凹部をX字状溝とし、そのX字状溝で段ボールシートに平面形状をX字状とするリブが罫線長さ方向で間隔をおいて連続して成形されるようにする。
上記押罫部材のそれぞれにおいて、罫入れ部の幅寸法が必要以上に大きくなると、罫線の幅寸法が大きくなって折曲げ位置を特定することができなくなり、精度の高い折曲げとすることができないため、罫入れ部の幅寸法Wは段ボールシートの厚さTより小さく(W<T)しておくのが好ましい。
ここで、罫入れ部のX字状溝を形成する一対の傾斜溝の、罫入れ部の長さ方向での交差角度αが必要以上に小さくなると、段ボールシートに成形されるX字状リブの長さが長くなって剛性が低下し、形成された罫線の溝底面の強度が長さ方向および幅方向の両方向で不均一となり、折曲げ位置にバラツキが生じて、折曲げ精度が低下する。また、必要以上に大きくなると、成形されるX字状リブの両端部間の長さが短くなって折曲げ性が阻害されることになるため、段ボールシートの性状を考慮して交差角度αは20°〜150°の範囲とし、より好ましくは40°〜120°とする。
なお、段ボールシートの性状を考慮すると、厚さの大きい段ボールシートほど交差角度αを大きくする方が好ましい。
また、罫入れ部のX字状溝は、対向する二つのX字状溝間に必要以上に大きな間隔が形成されると、段ボールシートに成形される二つのX字状リブの対向部間に大きな間隔が生じて、罫線における溝底面の剛性は長さ方向において不均一となって折曲げ位置にバラツキが生じ、折曲げ精度が低下することになる。このため、対向する二つのX字状溝間の間隔は20.0mm以下とするのが好ましい。
なお、段ボールシートの性状を考慮すると、厚さの小さい段ボールシートほど上記間隔を小さくする方が好ましい。
この発明において、罫入れ部の対向する二つのX字状溝間に、罫入れ部の長さ方向に延びる直線状の凹部を設けると、段ボールシートに対する罫入れ時、対向する平面X字状の二つのリブ間に直線突起状のリブが成形され、そのリブの両側部は上記直線状の凹部の両側に設けられる一対の押圧面積の小さな突出部により強く押し込まれることになって曲げ強度の弱いものとなるため、段ボールシートを罫線の対向する側壁の各底部と溝底面の両側部との二つの長さ方向に線状の交差部位を起点として確実に折り曲げることができ、より精度の高い折り曲げとすることができる。
この場合、前記直線状の凹部と前記X字状溝の互いに対向する端部間の間隔を、段ボールシートAの性状に応じて、5.0mm以下の適宜寸法とするのが好ましい。ここで、5.0mm以下とはマイナスの値も含み、直線溝がX字状溝内に食い込む長さのものであってもよい。
この発明に係る罫入れ用型板においては、合板からなるボードに押罫部材を取り付け、その押罫部材の押し込みによって段ボールシートに溝状の折曲げ用罫線を形成する罫入れ用型板において、前記押罫部材として、この発明に係る上記押罫部材を採用したのである。
また、この発明に係る罫入れ装置においては、受板に対向して設けられた型板が、合板からなるボードおよびそのボードに取り付けられた押罫部材を有し、前記型板と受板との接近により前記押罫部材により受板で支持された段ボールシートを押圧して溝状の折曲げ用罫線を形成する罫入れ装置において、前記型板として、この発明に係る上記罫入れ用型板を採用したのである。
さらに、この発明に係る罫入れ装置においては、アンビルロールに対設されたダイロールの外周に型板を取付け、その型板が、合板からなる円筒状のボードおよびそのボードに取り付けられた押罫部材を有し、その押罫部材によって両ロール間に送り込まれる段ボールシートに溝状の折曲げ用罫線を形成する罫入れ装置において、前記押罫部材として、この発明に係る前述の押罫部材を採用したのである。
さらに、この発明に係る罫入れ装置においては、受けロールと罫入れロールとを相対的に逆方向に回転し、罫入れロールの外周に設けられた環状の罫入れ用突条によって前記両ロール間に送り込まれる段ボールシートに溝状の折曲げ用罫線を形成する罫入れ装置において、前記罫入れ用突条の外周に全長にわたってX字状溝を間隔をおいて形成した構成を採用したのである。この場合、X字状溝間に罫入れ用突条の周方向に延びる円弧状溝を形成することにより、折曲げ精度の高い罫線を形成することができる。
また、この発明に係る段ボールシートにおいては、対向する一対の側壁と溝底面を有する溝状の折曲げ用罫線が形成された段ボールシートにおいて、前記溝底面に、X字状リブを罫線の長さ方向に間隔をおいて連続して設けた構成を採用したのである。この場合、折曲げ精度を高めるため、対向する二つのX字状リブ間に罫線の長さ方向に延びる直線状の突起を設けるのがよい。
この発明においては、剛性が低く、強度の弱い紙を素材として多様で特有の性状を有する段ボールシートに対して、溝底面に突起したX字状リブを有する溝状の折曲げ用罫線を形成し、その罫線における溝底面の長さ方向にX字状リブを間隔をおいて連続して形成したので、溝底面の剛性の高い折曲げ性に優れた溝状の罫線を得ることができ、中芯の波形状に影響されることなく、罫線の対向する側壁の二つの線状の底部を起点にして極めて精度よく折り曲げることができる。
(I)はこの発明に係る罫入れ装置の縦断面図、(II)は罫入れ時の状態を示す縦断面図、(III)は罫入れされた段ボールシートの断面図 この発明に係る押罫部材の平面図 図2の正面図 (I)は図2のa−a線に沿った断面図、(II)は図2のb−b線に沿った断面図 この発明に係る段ボールシートの一部分を示す斜視図 図5の平面図 (I)はこの発明に係る押罫部材の他の例を示す平面図、(II)は(I)の一部切欠正面図 図7の押罫部材によって罫線が施された段ボールシートの斜視図 図8の平面図 この発明に係る押罫部材のさらに他の例を示す平面図 (I)はこの発明に係る押罫部材のさらに他の例を示す斜視図、(II)はその断面図 (I)はこの発明に係る罫入れ装置の他の例を示す縦断面図、(II)は押罫部材の一部分を示す斜視図 (I)はこの発明に係る罫入れ装置のさらに他の例を示す正面図、(II)は側面図、(III)は罫入れロールの一部分を示す斜視図 (I)は罫入れ装置における型板の他の例を示す縦断面図、(II)は罫入れされた段ボールシートの平面図 段ボール箱形成用のブランクを示す一部切欠正面図 従来の押罫部材を示す斜視図
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、段ボールシートに罫入れを施す罫入れ装置を示す。この罫入れ装置は、段ボールシートAを支持する平板状の受板1と、この受板1に対して進退可能に設けられた型板2とを有し、上記型板2は、ベニヤ合板からなる平板状のボード3にレーザ加工等によって罫取付け溝4を形成し、その罫取付け溝4に押罫部材10をその高さ方向に圧入した構成とされている。
図2乃至図4(I)、(II)に示すように、この実施形態においては、段ボールシートAの性状に応じて、押罫部材10は、上下両端間の高さ寸法が20数mm程度とされ、両側部間(両側面間)の幅寸法Wが0.7mm〜3.5mmとされ、長さは適宜寸法とされた金属製の帯状板11から成り、その帯状板11の上下のいずれか一端部が罫入れ部12とされている。
罫入れ部12は両側部に丸みを有する平面状の端面とされているが、円弧状のものであってもよい。その罫入れ部12には長さ方向の全長にわたってリブ成形用凹部13が等ピッチで連続して形成されている。
リブ成形用凹部13は、X字状溝からなり、そのX字状溝13を形成する一対の相反する方向に傾斜して一定の幅を有する傾斜溝14は、両側部間の中央線上で交差し、この中央線を境に対称形となることが好ましいが、この交差は、前記両側部間に位置すれば、必ずしもその中央部に位置しなくてもよい。なお、一対の傾斜溝14のそれぞれはV字状の溝によって形成されているが、溝形状は任意であり、丸形状の溝や角形状の溝であってもよい。
なお、各傾斜溝14は両側部にわたって途切れることのない直線状であるがゆるやかな湾曲状であってもよい。ここで、実質的に直線状または湾曲状と見做せる溝であれば、わずかな途切れが点在してもよい。
X字状溝13は、ここでは、プレス成形によって形成しているが、切削により形成してもよい。プレス成形による形成においては、一対の傾斜溝14の形成部位における両側に塑性変形による盛り上がり部が形成されることがある。この盛り上がり部は研削による後加工によって取り除いて押罫部材10の角側面を平坦になるようにしてもよく、そのまま放置しておいてもよい。
X字状溝13における一対の傾斜溝14の罫入れ部12の長さ方向での交差角度αは20°〜150°の範囲とされている。X字状溝13は互いに隣り同士で対向するX字状溝13との間に20.0mm以下の一定の間隔δが開けられるようにして罫入れ部12の長さ方向に等しいピッチで連続して形成されているが、各間隔が異なるピッチであってもよい。
上記の構成からなる罫入れ装置において、図1(I)に示すように、型板2の下方に対向して設けられた受板1で段ボールシートAを支持し、受板1と型板2を接近させるよう受板1に対して型板2を下降させると、図1(II)に示すように、押罫部材10の罫入れ部12が段ボールシートAの一面を押し込んで段形状の中芯Sを押し潰すので、段ボールシートAに対向する一対の側壁Sと溝底面Bを有する罫線Lが押罫部材10の幅寸法Wと同じ幅寸法を有するように線状でかつ溝状に形成される。
このとき、罫入れ部12には、X字状溝13が長さ方向に連続して形成されているため、形成された罫線Lの溝底面には、X字状溝13と対応する部位に図5および図6に示すように、上記交差角度αと同じ交差角度を有する平面X字状のリブ16Aが両側壁Sにわたって突起した状態で途切れることなく長さ方向に等ピッチで連続して成形される。
なお、各X字状リブ16Aは、上記各側壁Sの中間部の高さ位置で各側壁Sと交わるが、その交わりは罫線Lの長さ方向に短い線状となる。
このように、両側壁SにわたるX字状リブ16Aが長さ方向の全長にわたって複数成形されるため、剛性の低い強度の弱い段ボールシートAに対して剛性の高い溝底面Bが形成されることになる。
また、突起状のX字状リブ16Aによって、そのX字状リブ16Aの罫線長さ方向の両側に対向一対の二等辺三角形の凹部17aが設けられる。三角形凹部17aは溝状罫線Lの長さ方向に一定ピッチで形成されて、三角形凹部17aの底辺が罫線長さ方向に直線状に並ぶことになる。
そして、X字状リブ16Aを成形するX字状溝13は間隔をおいて形成されたものであるため、対向する突起状の二つのX字状リブ16A間に亀甲模様の六角形の凹部17bが形成され、両側壁S部側に位置する亀甲模様凹部17bの一組の対向辺が三角形凹部17aの底辺を延長した位置に配置された状態になり、幅寸法Wが全長にわたって均一な溝状の罫線Lが形成される。
そのため、罫線Lに沿って段ボールシートAを折り曲げた際、段ボールシートAは罫線Lの対向する側壁Sの各底部と溝底面Bの両側部との二つの長さ方向に線状の交差部位を起点として幅寸法Wを保って正確に折れ曲がり、精度の高い折り曲げとすることができる。
また、罫線Lに沿って段ボールシートAを折り曲げる際、X字状リブ16Aが突っ支い棒のように作用するために、中芯の波形状に影響されて溝底面Bの長さ方向の中間部で折れ曲がるようなことはなく、段ボールシートAは罫線Lの対向する側壁Sの各底部と溝底面Bの両側部の二つの長さ方向に線状の交差部位のそれぞれを起点として正確に折れ曲がり、折れ曲がり位置にバラツキの無い精度の高い折り曲げとすることができる。
X字状リブ16Aは一対の側壁S間の中央線を境に対称かつ罫線Lの長さ方向に等ピッチで形成される方が、罫線Lの幅方向および長さ方向の双方において、中しんSの潰れや形成されるリブ16Aが均等化してその剛性が均等になるので、側壁Sと溝底面Bの線状の交差部位で正確に折れ曲がり易くなり好ましい。
ここで、図3に示すX字状溝13の罫入れ部の長さ方向での交差角度αが必要以上に小さくなると、成形されるX字状リブ16Aの長さが長くなって罫線Lの溝底面の剛性が弱くなり、突っ支い棒のような作用が低下し、罫入れされた罫線の溝底面Bの剛性が長さ方向および幅方向の両方向で不均一となり、折曲げ位置にバラツキが生じて、折曲げ精度が低下する。また、必要以上に大きくなると、成形されるX字状リブ16Aの両端部間の長さlが短くなって折曲げ性が阻害されることになる。従って、この交差角度αは段ボールシートAの種々の性状を考慮すると20°〜150°が限度であるが、40°〜120°がより好ましい。
なお、厚さの大きい段ボールシートAほど交差角度αを大きくする方が好ましい。
さらに、X字状溝13は、対向する二つのX字状溝13間に必要以上に大きな間隔が形成されると、成形される二つのX字状リブ16Aの対向部間に大きな間隔δが生じて、罫線Lにおける溝底面Bの剛性は長さ方向において不均一となって折曲げ位置にバラツキが生じ、折曲げ精度が低下する。従って、この間隔δを20mm以下とすることが好ましい。
なお、段ボールシートAの性状を考慮すると、厚さの小さい段ボールシートAほど間隔δを小さくする方がより好ましい。
また、対向する二つのX字状溝13間に間隔を設けないで近接させると、側壁Sの中間部の高さ位置で側壁Sと交わるX字状リブ16Aの部位が対向部で途切れることなく連続することになって線状に長くなるので、溝底面Bの両側部と対向一対の側壁Sの各底部との交わり部で正確に段ボールシートAを折り曲げることができなくなるという問題が生じる。従って、対向する二つのX字状溝13間に適宜間隔を設けるとこのような問題が解消される。
さらに、対向する二つのX字状溝13間に適宜間隔を設けると、凹状になる溝底面Bの面積が比較的大きくなるので突起状のX字状リブ16Aが際立って、このX字状リブ16Aによる突っ支い棒のような作用が顕著になり、段ボールシートAが正確に折り曲げられて罫線Lが正確な溝幅を保った状態で形成される。
実施の形態においては、段ボールシートAの種々の性状を考慮して、X字状溝13の交差角度αを20°〜150°の範囲とし、また、対向する二つのX字状溝13間の間隔δを20.0mm以下としているため、長さ方向および幅方向の全体にわたって剛性の高い溝底面Bを形成することができ、精度の高い折り曲げとすることができる。
なお、段ボールシートAの性状を考慮すると、厚さの小さい段ボールシートAほど間隔δを小さくする方がより好ましい。
ここで、段ボールシートA用の押罫部材10を形成する金属製の帯状板11の両側部間(両側面間)の幅寸法Wが0.7〜3.5mmであり、段ボールシートAの厚さ等の性状に応じて適正な幅寸法の帯状板11を用いるようにする。図1(I)に示すように、段ボールシートAの厚さをTとしたとき、帯状板11は、W<Tの関係が成り立つものを用いるようにする。
なお、段ボールシートAには様々な性状があるので、帯状板11の幅寸法Wが段ボールシートAの厚さTより大きいと、形成される罫線Lの幅寸法が必要以上に大きくなって、折り曲げ位置を特定することができなくなって、精度の高い折り曲げとすることができなくなると共に、段ボールシートAを折り曲げて箱にした場合、その内寸法が一定しなくなるという不都合が生じる。従って、W<Tの関係にするとよい。
図7(I)、(II)は、押罫部材10の他の例を示す。この例においては、対向する二つのX字状溝13間のそれぞれに罫入れ部12の長さ方向に延びる罫入れ部12での平面形状を長方形とし、断面逆三角形の一定の幅を有する直線溝19を形成し、その直線溝19とX字状溝13のそれぞれの対向する端部間に5.0mm程度の間隔を設けている点で図2乃至図4に示す押罫部材10と相違している。このため、図2乃至図4に示す押罫部材10と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略する。
直線溝19は、罫入れ部12の幅方向の中央を境に対称形となるように、両側部に突出部19aを残して罫入れ部12に形成された、その長さ方向に延びる直線状の凹部となっている。
上記の構成からなる押罫部材10を採用して段ボールシートAに罫入れを施すと、図8および図9に示すように、対向する二つの平面X字状のリブ16A間に直線溝19によって罫線Lの長さ方向に直線リブ状の突起16Bが断面台形状に成形され、罫線Lの幅方向の中間部に直線状に剛性が大きく付与される。
また、突起16Bの幅方向の両側部は上記直線溝19の両側に設けられる一対の押圧面積の小さな突出部19aにより強く押し込まれることになって、溝底面Bの直線状の両側部を境に側壁Sとなる部分より剛性が弱められる。
従って、これらの作用とX字状リブ16Aの突っ支い棒のような作用とが相俟って、段ボールシートAが中芯Sの波形状に影響されることなく、罫線Lの幅方向の中間部で折れ曲がらないで、罫線Lの対向する側壁Sの各底部と溝底面Bの両側部との二つの長さ方向に線状の交差部位を起点として確実に折り曲げられ、より高い精度で折り曲げられる。
なお、対向する二つのX字状溝13間には間隔を設けて、直線溝19を長く形成するので、対応する直線状リブ16Bを比較的長く設けることができる。
従って、直線状リブ16Bによる上記作用がより顕著に得られ、罫線Lの幅方向の中間部での段ボールシートAの折れ曲がりをより防止することができる。
図7に示す押罫部材10においては、直線溝19とX字状溝13のそれぞれ対向する両端部間に5.0mm程度の間隔を設けているため、X字状リブ16Aと直線リブ状の突起16Bの端部間に5.0mm程度の間隔δが形成されることになる。
なお、直線溝19の端部とX字状溝13の端部間に形成される間隔は5mmに限定されるものではなく、5mm以下であれば段ボールシートAの性状に適合する。5.0mm以下とはマイナスの値も含み、直線溝19がX字状溝13の端部より内側へ食い込むような長さであってもよい。また、図10に示すように、直線溝19が押罫部材10の両端にわたって長く延びている長さのものであってよい。5.0mmを超える間隔であると、直線溝19が途切れるこの間隔部において、直線溝19による上記作用・効果を得にくくなり、段ボールシートAの正確な折曲が困難になる。
また、直線溝19のX字状溝13の端部より内側への食い込み部の幅寸法は、他の部分より小さくしてもよい。さらに、直線溝19の罫入れ部12での長方形の平面形状の長さと幅の各寸法は、段ボールシートAの種類によって適宜決めればよい。
直線溝19として、ここでは、断面が押罫部材10の両端にわたって長く延びている逆三角形状のものを示したが、逆三角形状に限定されない。例えば、断面円弧状のものであってもよく、断面角形状のものであってもよい。
また、直線溝19は直線状であれば、溝が断続的に途切れたものであってもよい。
さらに、また、罫入れ部12に形成される、その長さ方向に延びる直線状の凹部は、罫入れ部12の長さ方向に、両側部に突出部19aを残して一定の幅を有する直線状になるように連続して設けた複数の凹状の切欠から成るものであってもよく、この凹状の切欠の罫入れ部12での平面形状は、円形、角形または、三角形を隣同士で逆向きにした形状等のどのような形状であってもよい。
これらの場合においても、上記直線状の凹部は罫入れ部12の中央を境に対称形になるようにすることが好ましく、直線溝19と同様の上記作用・効果が得られる。この直線状の凹部によって段ボールシートAに形成される直線状の突起で、上記直線リブ状の突起16Bによる場合と同様の作用・効果が得られる。
対向する二つのX字状溝13間に直線溝19を設けないで複数のX字状溝13を罫入れ部12の長さ方向に連続して並べるパターンと、対向する二つのX字状溝13間に直線溝19を設けるパターンとを組合わせてもよい。この場合、連続して並べたX字状溝13の互いに対向する端部間に間隔を設けないでもよい。このような実施形態の場合には、連続して形成されるX字状リブ16Aによって、突っ支い棒のような作用をより多く得ることができる。
図11(I)、(II)は押罫部材のさらに他の例を示す。この押罫部材20は帯状基板21の裏面に形成された平坦な取付面22の幅方向中央部に浅い溝部23を設けている。また、帯状基板21の表面には、その帯状基板21の幅方向中央部を厚肉とし、両側に至るに従って厚みを次第に薄くするシート押圧面24を形成し、このシート押圧面24の幅方向中央部に帯状基板21の長さ方向に長く延びる罫入れ部としての幅寸法Wを有する突条25を設け、その突条25の全長にわたってリブ成形用凹部としてのX字状溝13を等ピッチで連続して形成している。
ここで、X字状溝13は図2に示すX字状溝13と同一の構成とされているため、同一の部分には同一の符号を付して説明を省略する。
上記の構成から成る押罫部材20を図1(I)に示される罫入れ装置の型板2に釘止めあるいは接着による手段を介して取付けて段ボールシートAに罫入れを施すことにより、段ボールシートAの一面はシート押圧面24で押し込まれて、図11(II)に示すように、幅方向中央部で深く、両側に至るに従って次第に浅くなる段ボールシートAの押し潰し部bが形成される。また、押し潰し部bの幅方向中央部が長い突条25により押し込まれて、突条25と同じ幅寸法Wを有する罫線Lが線状に形成される。
このとき、突条25にはX字状溝13が等間隔に連続して形成されているため、罫線Lの溝底面に図5および図6に示すX字状リブ16Aが等ピッチで連続して形成される。
図11(II)に示すように、シート押圧面24で段ボールシートAを押し潰し、その押し潰し部bに罫線Lを罫入れすることにより、ライナに割れを生じさせることなく罫入れを施すことができる。
また、押し潰し部bによって段ボールシートAの罫線Lの両側部が押し潰されて薄くなっているので、罫線Lに沿って段ボールシートAを180°折り曲げる際に、その両側部が互いに当って折り曲げを阻害することを防止できる。
さらに、溝底面に図5および図6に示すX字状リブ16Aを形成することができるため、剛性の高い溝底面Bが形成されることになり、図5および図6に示す場合と同様に、溝底面Bと両側面の一対の線状の交差部位に沿って段ボールシートAを精度よく折り曲げることができる。
この実施形態においても、罫入れ部の幅寸法Wと、段ボールシートの厚さ寸法Tとの関係は、W<Tとされるため、特定した折り曲げ位置で高い精度で折り曲げできると共に、内寸法の一定した箱を製造することができる。
図11(I)、(II)では、突条25にX字状溝13のみを等ピッチで形成したが、図7に示す場合のように、対向する二つのX字状溝13間に直線溝19を設けるようにしてもよい。
図12は罫入れ打抜き装置を示す。この装置は、アンビルロール30に対設したダイロール31の外周に型板32を取付け、互いに反対方向に回転するアンビルロール30とダイロール31間に送り込まれる段ボールシートAを型板32を形成する円弧状ボード33に取り付けられた打抜き刃34によって所定の形状に打抜くと共に、上記ボード33に取り付けられた押罫部材40によって段ボールシートAに罫入れを施すようにしている。
ここで、段ボールシートAの移送方向に罫線を形成する押罫部材40は、図12(II)に示すように、円弧状の金属製帯状板41の外径側の端面を罫入れ部42とし、その罫入れ部42の外周に図2乃至図4(I)、(II)で示すX字状溝13を等ピッチで連続して設けている。なお、対向する二つのX字状溝13間に図7に示す直線溝19を設けるようにしてもよい。
上記押罫部材40によって段ボールシートAに罫入れを施すことにより、図5および図6に示す罫線Lを線状に形成することができる。
また、上記押罫部材40を用いることにより、罫入れを施す罫入れ部42は多数の凹凸を有するため、段ボールシートAに対する係合力が強く、押罫部材40と段ボールシートAの相互間で滑りが生じるのを防止することができ、寸法精度の高い打抜きと罫入れを行うことができる。
図13(I)、(II)は罫入れ装置の他の例を示す。この例では、段ボールシートAを図13(I)の矢印方向に送る上下一対の送りローラ50の下流側に互いに反対方向に回転する一対の回転軸51、52を上下に設け、上側回転軸51に押罫部材としての罫入れロール53を取付け、下側回転軸52に受けロール54を取付けている。
また、罫入れロール53の外周に罫入れ用の突条55を設け、その突条55の外周の罫入れ部に図13(III)に示すように、リブ成形用凹部としてのX字状溝13を周方向に等ピッチで連続して設けている。なお、対向する二つのX字状溝13間に周方向に図7の直線溝19に相当する円弧状溝を設けるようにしてもよい。
上記の構成からなる罫入れ装置において、一対の送りローラ50によって図13(I)の矢印方向に回転する罫入れロール53と受けロール54間に段ボールシートAを送り込むと、罫入れロール53の環状の突条55が段ボールシートAの一面を押し込むため、段ボールシートAに図5および図6に示す罫線Lを形成することができ、その罫線Lに沿って段ボールシートAを精度よく折り曲げることができる。
図1(I)に示す実施の形態においては、型板2のボード3に対して単一の押罫部材10を取り付けるようにしたが、図14(I)に示すように、上記ボード3に対して2枚の押罫部材10を互いに重ね合わせて取付けるようにしてもよい。
この場合、2枚の押罫部材10は、リブ形成用凹部としてのX字状溝13が押罫部材10の長さ方向の同一位置に配置される取り付けとして、図14(II)に示すように、段ボールシートAに形成される罫線Lの溝底面Bに一対の傾斜状リブ16が同一位置にX字状に形成されるようにしてもよく、あるいは、X字状溝13が押罫部材10の長さ方向に半ピッチ位置がずれる取り付けとしてもよい。
A 段ボールシート
1 受板
2 型板
3 ボード
10 押罫部材
11 帯状板
12 罫入れ部
13 リブ成形用凹部(X字状溝)
14 傾斜溝
19 直線溝
20 押罫部材
24 シート押圧面
25 突条(罫入れ部)
30 アンビルロール
31 ダイロール
32 型板
33 円弧状ボード
40 押罫部材
41 帯状板
42 罫入れ部
53 罫入れロール
54 受けロール
55 突条

Claims (15)

  1. 金属製帯状板の一端部が罫入れ部とされ、その罫入れ部の長さ方向にリブ成形用凹部を連続して形成し、段ボールシートに対する前記罫入れ部の押し込みによって溝底面にリブを有する溝状の折曲げ用罫線を形成する押罫部材において、
    前記凹部が、X字状溝からなり、その連続して形成されたX字状溝が、互いに対向するX字状溝間に間隔をおいて設けられていることを特徴とする押罫部材。
  2. 前記帯状板の両側面間の幅寸法をW、段ボールシートの厚さをTとしたとき、W<Tとされた請求項1に記載の押罫部材。
  3. 帯状基板の表面に幅方向の中央部で高く、両側に至るに従って次第に低くなるシート押圧面を設け、そのシート押圧面の幅方向中央部に、帯状基板の長さ方向に延びる突条からなる罫入れ部を設け、その罫入れ部の長さ方向にわたってリブ成形用凹部を連続して形成し、段ボールシートに対する前記罫入れ部の押し込みによって溝底面にリブを有する溝状の折曲げ用罫線を形成し、かつ、その罫線の両側部に押し潰し部を形成する押罫部材において、
    前記凹部が、X字状溝からなり、その連続して形成されたX字状溝が、互いに対向するX字状溝間に間隔をおいて設けられていることを特徴とする押罫部材。
  4. 前記罫入れ部の幅寸法をW、段ボールシートの厚さをTとしたとき、W<Tとされた請求項3に記載の押罫部材。
  5. 前記X字状溝を形成する一対の傾斜溝の前記罫入れ部の長さ方向での交差角度が20°〜150°の範囲とされ、対向するX字状溝間の間隔が20.0mm以下とされた請求項1乃至4のいずれか1項に記載の押罫部材。
  6. 前記罫入れ部の対向する二つのX字状溝間に、罫入れ部の長さ方向に延びる直線状の凹部を設けた請求項1乃至5のいずれか1項に記載の押罫部材。
  7. 前記直線状の凹部を直線溝とした請求項6に記載の押罫部材。
  8. 前記直線状の凹部と前記X字状溝の互いに対向する両端部間の間隔を5.0mm以下とした請求項6または請求項7に記載の押罫部材。
  9. 合板からなるボードに押罫部材を取り付け、その押罫部材の押し込みによって段ボールシートに溝状の折曲げ用罫線を形成する罫入れ用型板において、
    前記押罫部材が請求項1乃至8のいずれか1項に記載の押罫部材からなることを特徴とする罫入れ用型板。
  10. 受板に対向して設けられた型板が、合板からなるボードおよびそのボードに取り付けられた押罫部材を有し、前記型板と受板との接近により前記押罫部材により受板で支持された段ボールシートを押圧して溝状の折曲げ用罫線を形成する罫入れ装置において、
    前記型板が、請求項9に記載の罫入れ用型板からなることを特徴とする罫入れ装置。
  11. アンビルロールに対設されたダイロールの外周に型板を取付け、その型板が、合板からなる円筒状のボードおよびそのボードに取り付けられた押罫部材を有し、その押罫部材によって両ロール間に送り込まれる段ボールシートに溝状の折曲げ用罫線を形成する罫入れ装置において、
    前記押罫部材が、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の押罫部材からなることを特徴とする罫入れ装置。
  12. 受けロールと罫入れロールとを相対的に逆方向に回転し、罫入れロールの外周に設けられた環状の罫入れ用突条によって前記両ロール間に送り込まれる段ボールシートに溝状の折曲げ用罫線を形成する罫入れ装置において、
    前記罫入れ用突条の外周に全長にわたってX字状溝を間隔をおいて複数形成したことを特徴とする罫入れ装置。
  13. 前記対向する二つのX字状溝間に前記罫入れ用突条の周方向に延びる円弧状溝を形成した請求項12に記載の罫入れ装置。
  14. 対向する一対の側壁と溝底面を有する溝状の折曲げ用罫線が形成された段ボールシートにおいて、
    前記溝底面に、X字状リブを罫線の長さ方向に間隔をおいて連続して複数設けたことを特徴とする段ボールシート。
  15. 前記対向する二つのX字状リブ間に罫線の長さ方向に延びる直線状突起を設けた請求項14に記載の段ボールシート。
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