JP2017019230A - 押罫部材、罫入れ用型板、罫入れ装置および段ボールシート - Google Patents
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Abstract
【課題】段ボールシートに対して精度よく折り曲げることができる罫線を形成することができるようにした押罫部材を提供することである。
【解決手段】金属製帯状板11の一端部を罫入れ部12とし、その罫入れ部12に幅方向の中央部から両側部に向けて逆方向に傾斜する一対の傾斜溝から成る平面V字状のV字状溝14a1、14b1を有するリブ成形用凹部13を長さ方向に複数形成し、隣り合うV字状溝14a1、14b1間に直線状突出部15を設け、段ボールシートAに対する罫入れ部12の押し込みによって罫線Lの溝底面Bに平面V字状とするV字状リブ16a1、16b1と、隣り合うV字状リブ16a1、16b1間に直線溝17が形成されるようにする。
【選択図】図2
【解決手段】金属製帯状板11の一端部を罫入れ部12とし、その罫入れ部12に幅方向の中央部から両側部に向けて逆方向に傾斜する一対の傾斜溝から成る平面V字状のV字状溝14a1、14b1を有するリブ成形用凹部13を長さ方向に複数形成し、隣り合うV字状溝14a1、14b1間に直線状突出部15を設け、段ボールシートAに対する罫入れ部12の押し込みによって罫線Lの溝底面Bに平面V字状とするV字状リブ16a1、16b1と、隣り合うV字状リブ16a1、16b1間に直線溝17が形成されるようにする。
【選択図】図2
Description
この発明は、段ボールシートに折曲げ用の罫線を罫入れする押罫部材、その押罫部材が取付けられた型板および罫入れ装置並びに段ボールシートに関する。
一般的に、段ボールシートの中芯の波の高さ(段の高さ)としては種々なものがあり、また、波形状に形成された中芯を一層設ける場合や複数層設ける場合があり、なかでもよく使用される段ボールシートとしては、2mm〜8mmの範囲の種々な厚みのものがある。また、波(段)の形状にも種々なものがある。
さらに、段ボールシートを構成する各層の紙にも種々な品質のものがある。
このような様々な波形状の中芯や様々な品質の紙等の組み合わせによって、段ボールシートには数百にも及ぶ品種のものがあり、種々な性状がある。
このように多様な性状を有する段ボールシートを打抜くことによって、例えば、図13に示すような段ボール箱形成用のブランクA1を形成する場合、合板からなるボードにブランクA1の外形を打抜く外形打抜き刃を取付けると共に、その外形打抜き刃の内側に、上記ブランクA1の縦罫線L1および横罫線L2を罫入れする罫入れ用の押罫部材を取付けて型板を形成し、その型板によって段ボールシートを打ち抜くようにしている。
ここで、縦罫線L1は、段ボールシートAの波形状に成形された中芯S2の段目Cにほぼ平行し、一方、横罫線L2は上記中芯S2の段目Cと直交する方向に延びている。
上記縦罫線L1および横罫線L2を罫入れする押罫部材として、図14に示したものが従来から知られている。この押罫部材60は、金属製帯状板61の一端部を罫入れ部62とし、その罫入れ部62により段ボールシートAの一面を押し込むことによって中芯S2の波形状部を押し潰して溝状の縦罫線L1および横罫線L2を形成するようにしている。
帯状板61は、一般的に、上下両端間における高さ寸法が20数mm程度であり、両側部間(両側面間)における幅寸法については、0.7mm、1.0mm、1.4mm、2.0mmおよび3.0mmの5種類がある。段ボールシートAに対する罫入れには、幅寸法が1.4mm、2.0mmおよび3.0mmの3種類のものが多く用いられている。
ただし、段ボールシートAの性状に応じて、0.7mm〜3.5mmの幅寸法の帯状板が用いられる。
ところで、図14に示す押罫部材60においては、罫入れ部62で厚み方向に弾性を有する段ボールシートAの一面を押し込むことによって中芯S2の波形状部を押し潰して両側壁を有する罫線L1、L2を形成する際、罫入れ部62の表面が全長にわたって滑らかであるため、鮮明な罫線L1、L2を入れることができず、上記罫線L1、L2の両側壁の底部に沿って段ボールシートAを高精度に折り曲げることができない。
ここで、図13に示すブランクA1は、平行する3本の縦罫線L1のうち、両側2本の縦罫線L1に沿って折り曲げて、一側のパネルP1に連続して形成されたのり代P5に他側のパネルP4の端縁部を重ね合わせ、その重なり部を接着することによって扁平な箱体とされる。このとき、縦罫線L1での折曲げ精度が悪い場合、一側のパネルP1と他側のパネルP4に相対的な傾きが生じたり、縦罫線間に所要の寸法が得られないために精度の高い扁平な箱体を形成することができず、角筒状に開箱した際、側壁や端壁に傾きが生じたり、所要の内寸法の得られない歪な箱体が形成され、不良品となる。
そのような不都合を解消するため、本件の発明者は、特許文献1において、段ボールシートにリブを成形することによって、精度の高い折り曲げが可能な罫線を形成する押罫部材を提案している。この押罫部材は、金属製帯状板における一端部を罫入れ部とし、この罫入れ部のリブ成形用凹部は、複数の平面V字状のV字状溝をV字状のそれぞれの頂部と底部が罫入れ部の長さ方向に位置する横向きに並べた状態で備えている。
また、これらのV字状溝を交互に逆向きに配置することにより、隣り合って向かい合うV字状溝の互いの底部をくっつけて平面X字状のX字状溝とし、このようにして形成された隣り合うX字状溝の間に間隔を設けている。
さらに、罫入れ部は、この隣り合うX字状溝の互いに向かい合うV字状溝の頂部間において、幅方向の中央部で長さ方向に延びる直線溝も有している。
上記特許文献1に記載された押罫部材においては、段ボールシートに罫入れ部を押し付けて罫線を形成した際、罫線の溝底面にはX字状溝と対応する位置に平面形状がX字状の突起したリブが成形されると共に、直線溝と対応する位置に直線状リブが形成される。
このとき、突っ支い棒のような役目をするX字状リブが、罫線の溝底面の長さ方向の全長にわたって断続的に連続して形成されるために、溝底面の長さ方向および幅方向の全体にわたって剛性が高められて、段ボールシートは溝底面の両側部で折れ曲がり易くなる。
ところが、幅方向の中央部において長さ方向に延びて剛性を有する直線状リブが形成されているために、この直線状リブが邪魔になって、段ボールシートは幅方向の中央部で正確に折り曲げられないという問題がある。
この発明の課題は、段ボールシートをより精度よく折り曲げることができる罫線を罫入れすることができるようにした改善された押罫部材、型板、罫入れ装置並びに折曲げ性が良好な段ボールシートを提供することである。
上記の課題を解決するために、この発明に係る押罫部材においては、金属製帯状板の一端部が罫入れ部とされ、その罫入れ部に幅方向の中央部から両側部に向けて逆方向に傾斜する一対の傾斜溝から成る平面V字状のV字状溝を有するリブ成形用凹部を長さ方向に複数形成し、段ボールシートに対する前記罫入れ部の押し込みによって溝底面に平面V字状のリブを複数有する溝状の折曲げ用罫線を形成する押罫部材において、隣り合う前記V字状溝間に罫入れ部の幅方向の中央部で長さ方向に延びる直線状の突出部を設けた構成を採用したのである。
上記のように、罫入れ部の長さ方向に複数設けたリブ成形用凹部にV字状溝を形成し、隣り合うV字状溝間に罫入れ部の幅方向の中央部で長さ方向に延びる直線状の突出部を設けたことにより、段ボールシートに罫入れ部を押し付けて罫線を形成すると、罫線の溝底面にはV字状溝と対応する位置に平面形状がV字状の突起したリブが形成され、直線状突出部と対応する位置に直線溝が形成される。
このとき、V字状リブは罫線の対向する側壁間にわたって突っ支い棒のような状態で形成され、各リブを形成する、両側壁に向かってそれぞれ相反する逆方向に傾斜する一対の傾斜リブの交点が罫線の溝底面の幅方向の中央部に配置されることになる。また、直線溝は、隣り合うV字状リブ間において溝底面の幅方向の中央部に設けられ、段ボールシートのその直線溝の形成部位では強く押し潰されているので、厚みが薄くなって曲げ強度が弱くなっている。
ところで、罫線は押罫部材の幅寸法に相当する一定の幅を有し、さらにV字状リブの一対の傾斜リブが両側壁間にわたって剛性を与え、また、突っ支い棒のように作用するために、厚さを有する段ボールシートの両側壁の底部辺りが互いに激しく衝突することなく両側壁の底部の位置で折り曲げられる。
さらに、直線溝によって罫線の幅方向の中央部の段ボールシートが弱められており、また、段ボールシートへ曲げ応力が負荷されると、その応力は傾斜リブの交点へ向けて波及するために、段ボールシートは折れ曲がり位置にバラツキを生じることなく、最終的には溝底面の幅方向の中央位置で精度よく折れ曲げられる。
ここで、押罫部材として、帯状基板の表面に幅方向の中央部で高く、両側に至るに従って次第に低くなるシート押圧面を設け、そのシート押圧面の幅方向の中央部に、帯状基板の長さ方向に延びる突条からなる罫入れ部を設け、その罫入れ部の長さ方向にわたって、幅方向の中央部から両側部に向けて逆方向に傾斜する一対の傾斜溝から成るV字状溝を有するリブ成形用凹部を一定ピッチの間隔で連続して複数形成し、段ボールシートに対する前記罫入れ部の押し込みによって、溝底面にV字状リブを有する溝状の折曲げ用罫線を形成し、かつ、その罫線の両側部に押し潰し部を形成するようにしたものが従来から知られている。
上記のような押罫部材においては、リブ成形用凹部をV字状溝とし、隣り合うV字状溝間に直線状突出部を形成して、段ボールシートに平面形状をV字状とするV字状リブが罫線の長さ方向で間隔をおいて連続して成形され、隣り合うV字状リブ間に直線溝が形成されるようにする。
上記押罫部材のそれぞれにおいて、罫入れ部の幅寸法が必要以上に大きくなると、罫線の幅寸法が大きくなって折曲げ位置を特定することができなくなり、精度の高い折曲げとすることができないため、罫入れ部の幅寸法Wは段ボールシートの厚さTより小さく(W<T)しておくのが好ましい。
ここで、罫入れ部のV字状溝を形成する一対の傾斜溝の、罫入れ部の長さ方向での交差角度αが必要以上に小さくなると、段ボールシートに成形されるV字状リブの長さが長くなって剛性が低下し、形成された罫線の溝底面の強度が長さ方向および幅方向の両方向で不均一となり、折曲げ位置にバラツキが生じて折曲げ精度が低下する。また、必要以上に大きくなると、成形されるV字状リブの両端部間の長さが短くなって折曲げ性が阻害されることになるため、段ボールシートの性状を考慮して交差角度αは20°〜150°の範囲とし、より好ましくは40°〜120°とする。
なお、段ボールシートの性状を考慮すると、厚さの大きい段ボールシートほど交差角度αを大きくする方が好ましい。
また、罫入れ部のV字状溝は、隣り合うV字状溝間に必要以上に大きな間隔が形成されると、段ボールシートに成形される二つのV字状リブの対向部間に大きな間隔が生じて、罫線における溝底面の剛性は長さ方向において不均一となって折曲げ位置にバラツキが生じ、折曲げ精度が低下することになる。このため、隣り合うV字状溝間の間隔は20.0mm以下とするのが好ましい。
なお、段ボールシートの性状を考慮すると、厚さの小さい段ボールシートほど上記間隔を小さくする方が好ましい。
この発明に係る罫入れ用型板においては、合板からなるボードに押罫部材を取り付け、その押罫部材の押し込みによって段ボールシートに溝状の折曲げ用罫線を形成する罫入れ用型板において、前記押罫部材として、この発明に係る上記押罫部材を採用したのである。
また、この発明に係る罫入れ装置においては、受板に対向して設けられた型板が、合板からなるボードおよびそのボードに取り付けられた押罫部材を有し、前記型板と受板との接近により前記押罫部材により受板で支持された段ボールシートを押圧して溝状の折曲げ用罫線を形成する罫入れ装置において、前記型板として、この発明に係る上記罫入れ用型板を採用したのである。
さらに、この発明に係る罫入れ装置においては、アンビルロールに対設されたダイロールの外周に型板を取付け、その型板が、合板からなる円筒状のボードおよびそのボードに取り付けられた押罫部材を有し、その押罫部材によって両ロール間に送り込まれる段ボールシートに溝状の折曲げ用罫線を形成する罫入れ装置において、前記押罫部材として、この発明に係る前述の押罫部材を採用したのである。
さらに、この発明に係る罫入れ装置においては、受けロールと罫入れロールとを相対的に逆方向に回転し、罫入れロールの外周に設けられた環状の罫入れ用突条によって前記両ロール間に送り込まれる段ボールシートに溝状の折曲げ用罫線を形成する罫入れ装置において、前記罫入れ用突条の外周における周方向に間隔をおいて罫入れ用突条の幅方向の中央部から両側部に向けて逆方向に傾斜する一対の傾斜溝から成る平面V字状のV字状溝を設け、隣り合うV字状溝間における罫入れ用突条の幅方向の中央位置に周方向に延びる弧状突出部を設けた構成を採用したのである。
また、この発明に係る段ボールシートにおいては、対向する一対の側壁と溝底面を有する溝状の折曲げ用罫線が形成された段ボールシートにおいて、前記溝底面に、平面V字状のV字状リブを罫線の長さ方向に間隔をおいて形成し、隣り合うV字状リブ間に罫線の長さ方向に延びる直線溝を設けた構成を採用したのである。
この発明においては、剛性が低く、強度の弱い紙を素材として多様で特有の性状を有する段ボールシートに対して、溝底面にV字状リブを、そのリブを形成する一対の相反する方向に傾斜する傾斜リブの交点部が溝底面の幅方向の中央部に位置するように形成し、隣り合うV字状リブ間における幅方向の中央部に直線溝を形成したので、中芯の波形状に影響されることなく、溝底面の幅方向の中央位置に形成された直線溝に沿って極めて精度よく折り曲げることができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、段ボールシートに罫入れを施す罫入れ装置を示す。この罫入れ装置は、段ボールシートAを支持する平板状の受板1と、この受板1に対して進退可能に設けられた型板2とを有し、上記型板2は、ベニヤ合板からなる平板状のボード3にレーザ加工等によって罫取付け溝4を形成し、その罫取付け溝4に押罫部材10をその高さ方向に圧入した構成とされている。
図2(I)、(II)および図3(I)、(II)に示すように、この実施形態においては、段ボールシートAの性状に応じて、押罫部材10は、上下両端間の高さ寸法が20数mm程度とされ、両側部間(両側面間)の幅寸法W1が0.7mm〜3.5mmとされ、長さは適宜寸法とされた金属製の帯状板11から成り、その帯状板11の上下のいずれか一端部が罫入れ部12とされている。
罫入れ部12は両側部に丸みを有する全体的に平面状の端面とされているが、全体的に円弧状のものであってもよい。その罫入れ部12には長さ方向の全長にわたってリブ成形用凹部13が等ピッチの間隔で連続して形成されている。
図2(I)に示すように、リブ成形用凹部13は、一定の幅を有して罫入れ部12の幅方向の中央部から両側部に向けて相反する逆方向に傾斜するそれぞれ一対の傾斜溝14a2、14a2と一対の傾斜溝14b2、14b2から成る平面V字状のV字状溝14a1とV字状溝14b1を罫入れ部12の長さ方向に備え、このV字状溝14a1とV字状溝14b1は、V字状の頂部と底部を罫入れ部12の長さ方向に位置させた横向きになっており、底部を左向きとするV字状溝は左向きV字状溝14a1であり、底部を右向きとするV字状溝は右向きV字状溝14b1である。このように隣り合って向かい合うV字状溝14a1とV字状溝14b1の互いの底部をくっつけて形成した平面X字状のX字状溝14から成るリブ成形用凹部13を罫入れ部12の長さ方向に間隔を開けて複数設けている。
このようにして形成された隣り合うX字状溝14、14の間、すなわち、隣り合う左向きV字状溝14a1と右向きV字状溝14b1のそれぞれの頂部の間に間隔δ1を設けている。
なお、X字状溝14は、罫入れ部12の幅方向の中央線を境に対称形とすることが好ましいが、X字状溝14の幅方向の中央部をこの中央線から罫入れ部12の側部側にずらせて配置して、中央線を境に非対称形としてもよい。
また、前記V字状溝14a1、14b1の各傾斜溝14a2、14b2は断面V字状の溝によって形成されているが、溝の断面形状は任意であり、丸形状の溝や角形状の溝であってもよい。
また、前記V字状溝14a1、14b1の各傾斜溝14a2、14b2は断面V字状の溝によって形成されているが、溝の断面形状は任意であり、丸形状の溝や角形状の溝であってもよい。
なお、前記V字状溝14a1、14b1の各傾斜溝は両側部にわたって途切れることのない直線状であるがゆるやかな湾曲状であってもよい。ここで、実質的に直線状または湾曲状と見做せる溝であれば、わずかな途切れが点在してもよい。
X字状溝14は、ここでは、プレス成形によって形成しているが、切削により形成してもよい。プレス成形による形成においては、前記V字状溝14a1、14b1の各傾斜溝14a2、14b2の形成部位における両側に塑性変形による盛り上がり部が形成されることがある。この盛り上がり部は研削による後加工によって取り除いて押罫部材10の角側面を平坦になるようにしてもよく、そのまま放置しておいてもよい。
X字状溝14の右向きV字状溝14a1と左向きV字状溝14b1における前記各一対の傾斜溝14a2、14b2の罫入れ部12の長さ方向での交差角度αは20°〜150°の範囲とされている。X字状溝14は互いに隣り同士で対向するX字状溝14との間に20.0mm以下の一定の間隔δ1が開けられるようにして罫入れ部12の長さ方向に等しいピッチで連続して形成されているが、各間隔が異なるピッチであってもよい。
罫入れ部12には、隣り合うX字状溝14、14の左向きV字状溝14a1と右向きV字状溝14b1のそれぞれの頂部間に罫入れ部12の長さ方向に延びる直線状突出部15が設けられている。直線状突出部15は罫入れ部12の幅方向の中央位置に設けられ、その直線状突出部15の端部とX字状溝14の端部間に間隔δ2が形成されている。
実施の形態では、突出部15とX字状溝14の対向端部間に形成される間隔δ2を5.0mm程度の間隔としているが、これに限定されるものではなく、5.0mm以下であれば段ボールシートAの性状に適合する。5.0mm以下とはマイナスの値も含み、突出部15がX字状溝14の端部より内側へ食い込むような長さであってもよい。
また、突出部15は、その頂部15aに丸みを有する断面V字形とされ、その高さHが必要以上に低くなると、段ボールシートAに鮮明な直線溝を形成することができなくなり、また、必要以上に高くなると頂部15aの丸みが小さくなって段ボールシートAを損傷させる可能性がある。
したがって、段ボールシートAの性状や帯状板11の板厚W1にもよるが、突出部15の高さHは0.1mm程度が最適であり、0.05〜1.0mmの範囲であればよい。
また、突出部15は直線状であれば、断続的に途切れたものであってもよい。
なお、対向する二つのX字状溝14間に直線状突出部15を設けないで複数のX字状溝14を罫入れ部12の長さ方向に連続して並べるパターンと、対向する二つのX字状溝14間に直線状突出部15を設けるパターンとを組み合わせてもよい。この場合、連続して並べたX字状溝14の互いに対向する端部間に間隔を設けないでもよい。
上記の構成からなる罫入れ装置において、図1(I)に示すように、型板2の下方に対向して設けられた受板1で段ボールシートAを支持し、受板1と型板2を接近させるよう受板1に対して型板2を下降させると、図1(II)に示すように、押罫部材10の罫入れ部12が段ボールシートAの一面を押し込んで段形状の中芯S2を押し潰すので、段ボールシートAに対向する一対の側壁Sと溝底面Bを有する罫線Lが押罫部材10の幅寸法(板厚)W1と同じ幅寸法を有するように線状でかつ溝状に形成される。
このとき、罫入れ部12には、X字状溝14が長さ方向に間隔をおいて連続して形成され、かつ、隣り合うX字状溝14間に直線状突出部15が形成されているため、形成された罫線Lの溝底面Bには、X字状溝14と対応する部位に図4および図5に示すように、上記交差角度αと同じ交差角度を有する平面X字状のX字状リブ16が両側壁Sにわたって突起した状態で途切れることなく長さ方向に等ピッチで連続して成形される。
なお、X字状リブ16は、罫入れ部12の左向きV字状溝14a1によって形成され底部を左側に位置させた左向きV字状リブ16a1と、罫入れ部12の右向きV字状溝14b1によって形成され底部を右側に位置させた右向きV字状リブ16b1とのそれぞれの底部をくっつけた状態になっている。この左向きV字状リブ16a1と右向きV字状リブ16b1は罫線Lの幅方向の中央部でそれぞれ交差する一対の傾斜リブ16a2、16a2と傾斜リブ16b2、16b2を有する。
このため、それぞれ同じ方向に傾斜する一方の傾斜リブ16a2、16b2とそれぞれ同じ逆方向に傾斜する他方の傾斜リブ16a2、16b2とが罫線Lの対向する両側壁S間にわたって、溝底面Bの幅方向の中央部で交点O1を持つように、突っ支い棒のような状態で形成される。
また、直線状突出部15と対応する段ボールシートAの波形状の中芯S2の部位は強く押し潰されて、断面V字状の直線溝17が形成される。直線溝17は、隣り合うX字状リブ16間において溝底面Bの幅方向の中央部に設けられ、その直線溝17の形成部位での段ボールシートAは薄肉厚となって曲げ強度も弱い。
罫線Lは押罫部材10の幅寸法W1に相当する一定の幅を有し、さらにX字状リブ16の傾斜リブ16a2、16b2が両側壁S、S間にわたって剛性を与え、また、突っ支い棒のように作用するために、厚さを有する段ボールシートAの両側壁S、Sの底部辺りが互いに激しく衝突することなく両側壁S、Sの底部の位置で折り曲げられる。
さらに、直線溝17によって罫線Lの幅方向の中央部の段ボールシートAが弱められており、また、段ボールシートAへ曲げ応力が負荷されると、その応力は傾斜リブ16a2、16b2の前記交点O1へ向けて波及するために、段ボールシートAは折れ曲がり位置にバラツキを生じることなく、最終的には溝底面Bの幅方向の中央位置で精度よく折れ曲げられる。
ここで、図2(I)に示すX字状溝14の罫入れ部12の長さ方向での交差角度αが必要以上に小さくなると、成形されるX字状リブ16の長さが長くなって、曲げ応力の交点O1への波及効果が薄れ、さらに、罫線Lの溝底面Bの剛性が弱くなって突っ支い棒のような作用が低下するために、折曲げ位置にバラツキが生じて、折曲げ精度が低下する。また、必要以上に大きくなると、成形されるX字状リブ16の両端部間の長さlが短くなって交点O1からの折曲げが阻害され、交点O1から幅方向にずれた位置で折れ曲がる可能性が高くなる。従って、この交差角度αは段ボールシートAの種々の性状を考慮すると20°〜150°が限度であるが、40°〜120°がより好ましい。
なお、厚さの大きい段ボールシートAほど交差角度αを大きくする方が好ましい。
さらに、X字状溝14は、対向する二つのX字状溝14間に必要以上に大きな間隔が形成されると、成形される二つのX字状リブ16の対向部間に大きな間隔δ1が生じて、罫線Lにおける溝底面Bの剛性は長さ方向において不均一となって折曲げ位置にバラツキが生じ、折曲げ精度が低下する。従って、この間隔δ1を20mm以下とすることが好ましい。
なお、段ボールシートAの性状を考慮すると、厚さの小さい段ボールシートAほど間隔δ1を小さくする方がより好ましい。
実施の形態においては、段ボールシートAの種々の性状を考慮して、X字状溝14の交差角度αを20°〜150°の範囲とし、また、対向する二つのX字状溝14間の間隔δ1を20.0mm以下としているため、精度の高い折り曲げとすることができる。
なお、段ボールシートAの性状を考慮すると、厚さの薄い段ボールシートAほど間隔δ1を小さくする方がより好ましい。
ここで、段ボールシートA用の押罫部材10を形成する金属製の帯状板11の両側部間(両側面間)の幅寸法W1が0.7〜3.5mmであり、段ボールシートAの厚さ等の性状に応じて適正な幅寸法の帯状板11を用いるようにする。図1(I)に示すように、段ボールシートAの厚さをTとしたとき、帯状板11は、W1<Tの関係が成り立つものを用いるようにする。
なお、段ボールシートAには様々な性状があるので、帯状板11の幅寸法W1が段ボールシートAの厚さTより大きいと、形成される罫線Lの幅寸法が必要以上に大きくなって、折り曲げ位置を特定することができなくなって、精度の高い折り曲げとすることができなくなると共に、段ボールシートAを折り曲げて箱にした場合、その内寸法が一定しなくなるという不都合が生じる。従って、W1<Tの関係にするとよい。
図6乃至図8は、押罫部材10の他の例を示す。この例においては、図2および図3に示す左向きV字状溝14a1と右向きV字状溝14b1から成るX字状溝14に代えて、左向きV字状溝14a1と右向きV字状溝14b1を罫入れ部12の長さ方向に間隔を開けて交互に設けている。他の構成は図2および図3に示す押罫部材10と同一であるため、同一部分には同一の符号を付して説明を省略する。
なお、同一向きの左向きV字状溝14a1のみ、または同一向きの右向きV字状溝14b1のみを罫入れ部12の長さ方向に間隔を開けて複数設けて、同一向きのV字状溝を並べるようにしてもよい。
さらに、左向きV字状溝14a1の傾斜の向きを互いに逆方向とする一対の傾斜溝14a2、14a2と、右向きV字状溝14b1の傾斜の向きを互いに逆方向とする一対の傾斜溝14b2、14b2のそれぞれの交点は罫入れ部12の幅方向の中央部に位置するように形成されており、各一対の傾斜溝14a2、14a2と傾斜溝14b2、14b2のそれぞれの交点でなす交差角度αは、X字状溝14を形成する左向きV字状溝14a1の一対の傾斜溝14a2、14a2と右向きV字状溝14b1の一対の傾斜溝14b2、14b2のそれぞれの交点でなす交差角度αと同じとされている。
また、隣り合う左向きV字状溝14a1と右向きV字状溝14b1のそれぞれ対向する端部の間隔δ1は、隣り合うX字状溝14、14のそれぞれ対向する端部の間隔δ1と同じとされている。さらに、左向きV字状溝14a1または右向きV字状溝14b1と直線状突出部15のそれぞれ対向する端部の間隔δ2は、隣り合うX字状溝14と直線状突出部15のそれぞれ対向する端部の間隔δ2と同じとされている。
上記の構成からなる押罫部材10を採用して段ボールシートAに罫入れを施すと、図9に示すように、溝状の罫線Lの溝底面Bに左向きV字状溝14a1に対応する左向きV字状リブ16a1と右向きV字状溝14b1に対応する右向きV字状リブ16b1とが長さ方向に等ピッチの間隔で交互に形成され、その間隔部に直線状突出部15に対応する直線溝17が形成される。
また、左向きV字状リブ16a1のそれぞれ相反する逆方向に傾斜する一対の傾斜リブ16a2、16a2と右向きV字状リブ16b1のそれぞれ相反する逆方向に傾斜する一対の傾斜リブ16b2、16b2のそれぞれは、溝底面Bの幅方向の中央部に交点O2を持つように罫線Lの対向する両側壁S、S間にわたって突っ支い棒のような状態で形成されて溝底面Bに剛性を与える。
罫線Lは押罫部材10の幅寸法W1に相当する一定の幅を有し、さらに左向きV字状リブ16a1と右向きV字状リブ16b1のそれぞれの傾斜リブ16a2、16b2が両側壁S、S間にわたって剛性を与え、また、突っ支い棒のように作用するために、厚さを有する段ボールシートAの両側壁S、Sの底部辺りが互いに激しく衝突することなく両側壁S、Sの底部の位置で折り曲げられる。
さらに、直線溝17によって罫線Lの幅方向の中央部の段ボールシートAが弱められており、また、段ボールシートAへ曲げ応力が負荷されると、その応力は傾斜リブ16a2、16b2のそれぞれの前記交点O2へ向けて波及するために、段ボールシートAは折れ曲がり位置にバラツキを生じることなく、最終的には溝底面Bの幅方向の中央位置で精度よく折れ曲げられる。
図10(I)、(II)は押罫部材のさらに他の例を示す。この押罫部材20は帯状基板21の裏面に形成された平坦な取付面22の幅方向中央部に浅い溝部23を設けている。また、帯状基板21の表面には、その帯状基板21の幅方向中央部を厚肉とし、両側に至るに従って厚みを次第に薄くするシート押圧面24を形成し、このシート押圧面24の幅方向中央部に帯状基板21の長さ方向に長く延びる罫入れ部としての幅寸法W2を有する突条25を設け、その突条25の全長にわたってリブ成形用凹部としての左向きV字状溝14a1と左向きV字状溝14b1とから成るX字状溝14を等ピッチの間隔で連続して形成し、隣り合うX字状溝14、14間のそれぞれに直線状突出部15を設けている。
ここで、X字状溝14および直線状突出部15は図2に示すX字状溝14および直線状突出部15と同一の構成とされているため、同一の部分には同一の符号を付して説明を省略する。
上記の構成から成る押罫部材20を図1(I)に示される罫入れ装置の型板2に釘止めあるいは接着による手段を介して取付けて段ボールシートAに罫入れを施すことにより、段ボールシートAの一面はシート押圧面24で押し込まれて、図10(II)に示すように、幅方向中央部で深く、両側に至るに従って次第に浅くなる段ボールシートAの押し潰し部bが形成される。また、押し潰し部bの幅方向中央部が長い突条25により押し込まれて、突条25と同じ幅寸法W2を有する罫線Lが線状に形成される。
このとき、突条25にはX字状溝14が等間隔に連続して形成され、隣り合うX字状溝14、14間に直線状突出部15が形成されているため、罫線Lの溝底面に図4および図5に示す左向きV字状リブ16a1と右向きV字状リブ16b1とから成るX字状リブ16と直線溝17が形成される。
図10(II)に示すように、シート押圧面24で段ボールシートAを押し潰し、その押し潰し部bに罫線Lを罫入れすることにより、ライナに割れを生じさせることなく罫入れを施すことができる。
また、押し潰し部bによって段ボールシートAの罫線Lの両側部が押し潰されて薄くなっているので、罫線Lに沿って段ボールシートAを180°折り曲げる際に、その両側部が互いに激しく当って折り曲げを阻害することを防止できる。
さらに、溝底面にX字状リブ16と直線溝17を形成することができるため、図4および図5に示す場合と同様に、溝底面Bの幅方向中央から段ボールシートAを精度よく折り曲げることができる。
この実施形態においても、罫入れ部の幅寸法W2と、段ボールシートの厚さ寸法Tとの関係は、W2<Tとされるため、特定した折り曲げ位置で高い精度で折り曲げできると共に、内寸法の一定した箱を製造することができる。
図10(I)、(II)では、突条25にX字状溝14と直線状突出部15とを形成したが、X字状溝14に代えて図6に示す場合と同様に、左向きV字状溝14a1と右向きV字状溝14b1を罫入れ部12の長さ方向に間隔を開けて交互に設け、その間隔部に直線状突出部15を設けるようにしてもよい。
図11は罫入れ打抜き装置を示す。この装置は、アンビルロール30に対設したダイロール31の外周に型板32を取付け、互いに反対方向に回転するアンビルロール30とダイロール31間に送り込まれる段ボールシートAを型板32を形成する合板から成る円弧状ボード33に取り付けられた打抜き刃34によって所定の形状に打抜くと共に、上記ボード33に取り付けられた押罫部材40によって段ボールシートAに罫入れを施すようにしている。
ここで、段ボールシートAの移送方向に罫線を形成する押罫部材40は、図11(II)に示すように、円弧状の金属製帯状板41の外径側の端面を罫入れ部42とし、その罫入れ部42の外周に図2(I)、(II)および図3(I)、(II)で示す左向きV字状溝14a1と右向きV字状溝14b1とから成るX字状溝14を等ピッチの間隔で連続して設け、隣り合うX字状溝14、14間に直線状突出部15を設けている。
なお、X字状溝14に代えて図6に示す場合と同様に、左向きV字状溝14a1と右向きV字状溝14b1を罫入れ部12の長さ方向に間隔を開けて交互に設け、その間隔部に直線状突出部15を設けるようにしてもよい。
上記押罫部材40によって段ボールシートAに罫入れを施すことにより、図4および図5に示す罫線Lを線状に形成することができる。
また、上記押罫部材40を用いることにより、罫入れを施す罫入れ部42は多数の凹凸を有するため、段ボールシートAに対する係合力が強く、押罫部材40と段ボールシートAの相互間で滑りが生じるのを防止することができ、寸法精度の高い打抜きと罫入れを行うことができる。
図12(I)、(II)は罫入れ装置の他の例を示す。この例では、段ボールシートAを図12(I)の矢印方向に送る上下一対の送りローラ50の下流側に相対的に逆方向に回転する一対の回転軸51、52を上下に設け、上側回転軸51に押罫部材としての罫入れロール53を取付け、下側回転軸52に受けロール54を取付けている。
また、罫入れロール53の外周部に罫入れ用の環状の突条55を設け、その突条55の外周の罫入れ部に図12(III)に示すように、リブ成形用凹部としての左向きV字状溝14a1と右向きV字状溝14b1から成るX字状溝14を周方向に等ピッチの間隔で連続して設け、隣り合うX字状溝14、14間に周方向に延びる直線状突出部15を設けている。
なお、X字状溝14に代えて図6に示す場合と同様に、左向きV字状溝14a1と右向きV字状溝14b1を罫入れ部12の長さ方向に間隔を開けて交互に設け、その間隔部に直線状突出部15を設けるようにしてもよい。
上記の構成からなる罫入れ装置において、一対の送りローラ50によって図12(I)の矢印方向に回転する罫入れロール53と受けロール54間に段ボールシートAを送り込むと、罫入れロール53の環状の突条55が段ボールシートAの一面を押し込むため、段ボールシートAに図4および図5に示す罫線Lを形成することができ、その罫線Lの中央部に沿って段ボールシートAを精度よく折り曲げることができる。
A 段ボールシート
1 受板
2 型板
3 ボード
10 押罫部材
11 帯状板
12 罫入れ部
13 リブ成形用凹部
14 X字状溝
14a1 左向きV字状溝
14b1 右向きV字状溝
15 直線状突出部
20 押罫部材
24 シート押圧面
25 突条(罫入れ部)
30 アンビルロール
31 ダイロール
32 型板
33 円弧状ボード
40 押罫部材
41 帯状板
42 罫入れ部
53 罫入れロール
54 受けロール
55 突条
1 受板
2 型板
3 ボード
10 押罫部材
11 帯状板
12 罫入れ部
13 リブ成形用凹部
14 X字状溝
14a1 左向きV字状溝
14b1 右向きV字状溝
15 直線状突出部
20 押罫部材
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25 突条(罫入れ部)
30 アンビルロール
31 ダイロール
32 型板
33 円弧状ボード
40 押罫部材
41 帯状板
42 罫入れ部
53 罫入れロール
54 受けロール
55 突条
Claims (7)
- 金属製帯状板の一端部が罫入れ部とされ、その罫入れ部に幅方向の中央部から両側部に向けて逆方向に傾斜する一対の傾斜溝から成る平面V字状のV字状溝を有するリブ成形用凹部を長さ方向に複数形成し、段ボールシートに対する前記罫入れ部の押し込みによって溝底面に平面V字状のリブを複数有する溝状の折曲げ用罫線を形成する押罫部材において、
隣り合う前記V字状溝間に罫入れ部の幅方向の中央部で長さ方向に延びる直線状の突出部を設けたことを特徴とする押罫部材。 - 帯状基板の表面に幅方向の中央部で高く、両側に至るに従って次第に低くなるシート押圧面を設け、そのシート押圧面の幅方向の中央部に、帯状基板の長さ方向に延びる突条から成る罫入れ部を設け、その罫入れ部に幅方向の中央部から両側部に向けて逆方向に傾斜する一対の傾斜溝から成る平面V字状のV字状溝を有するリブ成形用凹部を長さ方向に複数形成し、段ボールシートに対する前記罫入れ部の押し込みによって溝底面に平面V字状のリブを複数有する溝状の折曲げ用罫線を形成し、かつ、その罫線の両側部に押し潰し部を形成する押罫部材において、
隣り合う前記V字状溝間に罫入れ部の幅方向の中央部で長さ方向に延びる直線状の突出部を設けたことを特徴とする押罫部材。 - 合板からなるボードに押罫部材を取り付け、その押罫部材の押し込みによって段ボールシートに溝状の折曲げ用罫線を形成する罫入れ用型板において、
前記押罫部材が請求項1又は2に記載の押罫部材からなることを特徴とする罫入れ用型板。 - 受板に対向して設けられた型板が、合板からなるボードおよびそのボードに取り付けられた押罫部材を有し、前記型板と受板との接近により前記押罫部材により受板で支持された段ボールシートを押圧して溝状の折曲げ用罫線を形成する罫入れ装置において、
前記型板が、請求項3に記載の罫入れ用型板からなることを特徴とする罫入れ装置。 - アンビルロールに対設されたダイロールの外周に型板を取付け、その型板が、合板からなる円筒状のボードおよびそのボードに取り付けられた押罫部材を有し、その押罫部材によって両ロール間に送り込まれる段ボールシートに溝状の折曲げ用罫線を形成する罫入れ装置において、
前記押罫部材が、請求項1又は2に記載の押罫部材からなることを特徴とする罫入れ装置。 - 相対的に逆方向に回転する受けロールと罫入れロールを備え、その罫入れロールの外周に設けた罫入れ用突条の周方向に、罫入れ用突条の幅方向の中央部から両側部に向けて逆方向に傾斜する一対の傾斜溝から成る平面V字状のV字状溝を有するリブ成形用凹部を複数形成し、前記受けロールと前記罫入れロールとの間に送り込まれる段ボールシートに溝底面に平面V字状のリブを複数有する溝状の折曲げ用罫線を形成する罫入れ装置において、
隣り合う前記V字状溝間に罫入れ部の幅方向の中央部で周方向に延びる直線状の突出部を設けたことを特徴とする罫入れ装置。 - 対向する一対の側壁と溝底面を有する溝状の折曲げ用罫線が、その罫線の幅方向の中央部から両側部に向けて逆方向に傾斜する一対の傾斜リブから成る平面V字状のV字状リブを罫線の長さ方向に複数有するように前記溝底面に形成された段ボールシートにおいて、
隣り合う前記V字状リブ間に前記溝の幅方向の中央部で長さ方向に延びる直線状の溝を設けたことを特徴とする段ボールシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015140249A JP2017019230A (ja) | 2015-07-14 | 2015-07-14 | 押罫部材、罫入れ用型板、罫入れ装置および段ボールシート |
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Family
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JP2015140249A Pending JP2017019230A (ja) | 2015-07-14 | 2015-07-14 | 押罫部材、罫入れ用型板、罫入れ装置および段ボールシート |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108000936A (zh) * | 2017-12-18 | 2018-05-08 | 贵阳锐航智能科技有限公司 | 一种瓦楞纸箱加工用压痕装置 |
CN111634020A (zh) * | 2020-06-16 | 2020-09-08 | 深圳市维克胜精密电子有限公司 | 蒙布收口装置及收口方法 |
JP7024052B1 (ja) | 2020-12-18 | 2022-02-22 | 王子ホールディングス株式会社 | 罫線加工具及び罫線加工装置並びに罫線加工方法 |
-
2015
- 2015-07-14 JP JP2015140249A patent/JP2017019230A/ja active Pending
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