JP2015031032A - 枠組み足場用幅木 - Google Patents
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Abstract
【課題】幅木本体と掛止クランプとの相互間に形成される隙間および足場板の端部と横架材との相互間に形成される隙間を小さくするか、皆無にできる枠組み足場用幅木を提供する。【解決手段】枠組み足場の横架材2に引掛ける掛止クランプ3aを備えた足場板3の外側縁部に沿って配置される幅木本体4と、その下端部に回動可能に連結保持され幅木本体4と足場板3との間に形成される隙間を塞ぐ塞ぎ板5とを備えた枠組み足場用幅木において、幅木本体4を、足場板3に交差する向きに立ち上る帯板4aと、その下縁部に片持ち状態でつながり塞ぎ板5との連結部位を形成するフランジ4bとで構成する。塞ぎ板5の両端部にそれぞれ一体連結し、塞ぎ板5の足場板側への回動、倒し込みにより、幅木本体4と掛止クランプ3aとの相互間に形成される隙間および足場板3の端部と横架材2との相互間に形成される隙間の少なくとも一部分を覆い隠す遮蔽板7、8を設ける。【選択図】図10
Description
本発明は、建築現場や土木工事現場で構築される枠組み足場に用いて好適な幅木に関するものである。
建築現場や土木工事現場において構築される枠組み足場は、建枠の支柱とこの支柱に溶接された横架材からなる一体構造の枠組みを形成し、対向する横架材の相互間に足場板を架け渡すことによって構成されている。
通常、この種の枠組み足場は、足場板に置かれた工具等や作業者が、該足場板から誤って落下するのを防止する観点から、足場板の外側縁部には、該足場板の外表面と交差する向きに立ち上った長尺の幅木(つま先板)が設置されている。
ところで、上記足場板は、幅寸の異なるものが混在していることがあり、かかる足場板を用いて枠組み足場を構築していく場合に、足場板の外側縁部と幅木との間に隙間が生じることがあり、幅木が本来もつ機能を十分に発揮させることができないことがあった。
足場板と幅木との間に形成される隙間を塞いで安全性の確保を図るべく、例えば、特許文献1には、一定の本体高さ幅を有する幅木板本体の内側に、足場板側への倒置が可能で、本体高さ幅より低い幅を有する補助板材を設けたものが提案されている。
また、特許文献2には、幅木本体の内側に、隙間を覆う塞ぎ板本体部と、この塞ぎ板本体部の一側縁部から立ち上がる取付板部とを着脱可能に取付け、塞ぎ板本体部の他側縁部を足場板上に載置するようにしたものが、さらに、特許文献3には、幅木本体の下端部分に、該幅木本体と重なるような垂直状態から、足場板側に倒した水平状態への転化を可能としたふさぎ板を幅木本体の下端部分に起伏自在に取り付けた構造のものが提案されている。
上記の文献に開示された幅木は、いずれのものも、枠組み足場の構築に際して足場板と幅木との間に形成される隙間を塞ぐことが可能であって、安全性を確保する観点からは有用な手段であるとされていた。
しかしながら、普通、枠組み足場を構成する足場板には、その端部に掛止クランプが設けられており、この掛止クランプを横架材に引掛けることによりその相互間における架け渡しを実現しているところ、枠組み足場が組みあがった状態では該掛止クランプは、そのまま露出した状態におかれているため、幅木本体と掛止クランプとの相互間および足場板の端部と横架材との相互間には隙間が生じるのが避けられない状況にあった(足場板を複数間並べて配置する場合には、足場板の相互間においても大きな隙間が形成される)。
本発明の課題は、幅木本体と足場板との間に形成される隙間を覆い隠すと同時に、幅木本体と掛止クランプとの相互間に形成される隙間および足場板の端部と横架材との間に形成される隙間の少なくとも一部分を止クランプとの間に形成される隙間の少なくとも一部分を覆い隠すことができる枠組み足場用幅木を提案するところにある。
本発明は、枠組み足場の横架材に引掛ける掛止クランプを備えた足場板の外側縁部に沿って配置される幅木本体と、該幅木本体に回動可能に連結保持され、足場板側への回動、倒し込にて該幅木本体と該足場板との間に形成される隙間を塞ぐ一方、幅木本体側への回動、引き起こしによって折り畳みを可能とする塞ぎ板とを備えた枠組み足場用幅木であって、前記幅木本体は、前記足場板に交差する向きに立ち上がる帯板と、該帯板の下縁部に片持ち状態でつながり、前記塞ぎ板との連結部位を形成するフランジとを備え、前記塞ぎ板に、その両端部にそれぞれ一体連結するとともに該塞ぎ板の足場板側への回動、倒し込みにより、該幅木本体と該掛止クランプとの相互間に形成される隙間および該足場板の端部と該横架材との相互間に形成される隙間の少なくとも一部分を覆い隠す遮蔽板を設けたことを特徴とする枠組み足場用幅木である。
上記の構成からなる枠組み足場用幅木においては、前記遮蔽板を、前記幅木本体と前記掛止クランプとの相互間に形成される隙間および前記足場板の端部と前記横架材との相互間に形成される隙間の上面に配置可能な天板と、この天板の先端部分につながり下縁部を該足場板の上面に当接可能な垂下壁から構成し、前記垂下壁の内面壁に、前記足場板の掛止クランプに当接して枠組み足場の横架材に対する該足場板の滑動を防止するストッパーを設けることが望ましい。
また、上記の構成からなる枠組み足場用幅木においては、フランジに、該フランジの自由端にて立ち上がり、帯板の前面壁部と協働して上向きに開放された凹部を形成するとともに、塞ぎ板の、足場板側への回動、倒し込み姿勢において該塞ぎ板を突端部にて支持することができる起立壁を設けるのが好ましい。
また、上記の構成からなる枠組み足場用幅木においては、フランジに、その両端部の下面においてそれぞれ垂下保持され、枠組み足場の横架材に載置、連係させて該帯板の該横架材に対する位置決めを行う一対の位置決めハンガーを設けることができる。この場合、位置決めハンガーは、それら位置決めハンガーを同一の横架材に載置した場合において、側面同士が相互に対面する食い違い配置とするのが好ましい。
また、上記の構成からなる本発明の枠組み足場用幅木においては、帯板の背面壁部に、枠組み足場の支柱に連係して幅木本体を着脱自在に固定する固定手段を設けるのが望ましい。
上記固定手段としては、帯板の一端側に設けられた第1のフックと、帯板の他端側に設けられた第2のフックとからなるもの好適である。
第1のフックとしては、帯板の背面壁部に設けられたガイドと、このガイドに抜け止め保持され、該帯板の長手方向に沿うスライドおよびその軸心の周りに沿う時計周り、反時計周りの回動を可能とするロッドと、このロッドの先端につながり該支柱の背面に連係して該帯板との相互間で該支柱を挟持する鉤状部材とによって構成するのがよく、第2のフックとしては、帯板の背面壁部に設けられたガイドと、このガイドに抜け止め保持され、その軸心の周りに沿う時計周り、反時計周りの回動を可能とするロッドと、このロッドの先端につながり該支柱の背面に連係して該帯板との相互間で該支柱を挟持する鉤状部材とによって構成するのがよい。また、第1のフックおよび第2のフックのうちの少なくとも一方には、該鉤状部材を該帯板の端部外方へ向けて付勢する弾性支持部材を設けるのが好ましい。
本発明の枠組み用幅木によれば、塞ぎ板を足場板側に向けて回動、倒し込んで幅木本体と足場板の端部との間に形成される隙間を塞ぐとき、遮蔽板によって掛止クランプが覆い隠され、幅木本体と掛止クランプとの相互間に形成される隙間および足場板の端部と横架材との相互間に形成される隙間の少なくとも一部分を塞ぐことができる。また、塞ぎ板は、折り畳み可能であるため、梱包性がよい。
とくに掛止クランプを覆い隠し幅木本体と掛止クランプとの相互間に形成される隙間および足場板の端部と横架材との相互間に形成される隙間を小さくすることにより作業スペースの拡大を図ることができる。
また、本発明の枠組み用幅木によれば、遮蔽板を構成する垂下壁に、掛止クランプに当接するストッパーを設けたため、足場板の、横架材上での滑りを防止することができる。
また、本発明の枠組み用幅木によれば、フランジに、その自由端において立ち上がる起立壁を設け、この起立壁で倒し込んだ状態である塞ぎ板を支えるようにしたため、該塞ぎ板は、安定した姿勢に保持される。
また、本発明の枠組み足場用幅木によれば、フランジの両端部の下面に、位置決めハンガーを設けるようにしたため、該位置決めハンガーを横架材に載置、連係させるだけで、枠組み足場の横架材に対して幅木を正確に配置することが可能となり、枠組み足場の効率的な構築が可能となる。
また、本発明の枠組み足場用幅木によれば、幅木本体を構成する帯板の背面壁部に、固定手段を設けたため、幅木本体の、支柱への取付け、取り外しを簡便に行い得る。
固定手段は、具体的には、帯板の背面壁部に固定されるガイドと、このガイドに抜け止め保持され、該帯板の長手方向に沿うスライドおよびその軸心の周りに沿う時計周り、反時計周りの回動を可能とするロッドと、このロッドの先端につながり該支柱の背面に連係して該帯板との相互間で該支柱を挟持する鉤状部材とで構成される第1のフック、第2のフックとからなるものとしたため、構造の複雑化や大型化を伴うことはない。
第1のフック、第2のフックのうちの少なくとも一方に、弾性支持部材を設け、この弾性支持部材により該鉤状部材を該帯板の端部外方へ向けて付勢することにより、該弾性支持部材の付勢力に抗して鉤状部材をスライドさせない限り幅木本体の支柱における固定を解除することはできず、幅木は枠組み足場に確実に固定される。
以下、図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
図1は、枠組み足場の一部分を示した外観斜視図であり、図2は、図1に示した枠組み足場に適用可能な本発明に従う幅木の実施の形態を示した外観斜視図である。
図1は、枠組み足場の一部分を示した外観斜視図であり、図2は、図1に示した枠組み足場に適用可能な本発明に従う幅木の実施の形態を示した外観斜視図である。
また、図3は、図2に示した幅木の正面図であり、図4は、図3に示した幅木の左側面図であり、図5は、図3に示した幅木の右側面図であり、図6は、図3に示した幅木の背面図であり、図7は、図3に示した幅木の平面を示した図、図8は、本発明に従う幅木につき、塞ぎ板を折り畳んだ状態を示した図、さらに、図9、図10は、図2〜8に示した幅木を図1に示した枠組み足場に組み付けた状態を示した図である。
図1〜10における符号1は、枠組み足場を構成する建枠の支柱、2は、支柱1に連結された横架材である。これら支柱1、横架材2は、複数本用いられる。
また、3は、対向する横架材2の相互間に架け渡された矩形状の足場板である。この足場板3の四隅には、下方に向けて開放された凹部を有し、該凹部を横架材2の上部に適合させて該横架材2への連係を可能とする掛止クランプ3aが設けられている。この足場板3と、上記の支柱1および横架材2によって枠組み足場が構成される。なお、支柱1、横架材2、足場板3は、基本的には金属製部材からなるものが適用される。また、掛止クランプ3aは、横架材2の上部に被せるように適合させることにより引掛けることができるようになっている。
また、符号4は、足場板3の外側縁部3bに沿って配置される幅木本体である。この幅木本体4は、足場板3の外表面(フラットな面)に対して交差する向き(直交する向き)に立ち上る横長(対向する支柱の相互間に跨る長さを有する)の帯板4aと、この帯板4aの下縁部に片持ち状態でその壁面に直交する向きにつながるフランジ4bと、該帯板4aの上縁部でその壁面に直交する向きにつながるフランジ4cとからなる。
フランジ4b、4cはいずれも帯板4aの強度(剛性)を高めるために設けられるが、帯板4aの肉厚あるいは材質等を適宜変更することによりそれ自体を所望の強度にすることができるものであれば、フランジ4cについては省略することもできる。なお、フランジ4b、4cは、ここでは、帯板4aと同等の長さを有するものを示している。また、フランジ4cを設けるに当たっては、その先端に折り返し部を持った垂れ壁を設けてもよい。
また、5は、幅木本体4に回動可能に連結保持された塞ぎ板である。この塞ぎ板5は、その使用前は、梱包性の改善を図る観点から、帯板4aと、フランジ4bおよびフランジ4cにて取り囲まれた空間内に折り畳み状態で収納されているが(図8参照)、幅木本体4を支柱1に固定したのち、該塞ぎ板5を足場板3側へ回動、倒し込むことにより幅木本体4と足場板3との間に形成される隙間Mを塞ぐことができるようになっている(図9、図10参照)。塞ぎ板5は矩形状をなすものが適用される。
塞ぎ板5は、隙間Mを塞ぐ倒し込み姿勢において、足場板3の表面との間で隙間が形成されないように、その先端部には、垂れ板5aが設けられている。この垂れ板5aも塞ぎ板5と同等の長さを有している。
6は、フランジ4bと塞ぎ板5とを相互に連結して該塞ぎ板5を幅木本体4に対して回動可能に連結保持するヒンジ、7、8は、塞ぎ板5の両端部にそれぞれ一体連結する遮蔽板である。この遮蔽板7、8は、塞ぎ板5を足場板3側へ回動、倒し込むことによって該足場板3の掛止クランプ3aの少なくとも一部分を覆い隠すようになっている。遮蔽板7、8によって掛止クランプ3aの少なくとも一部分が覆い隠されると、幅木本体4と掛止クランプ3aとの相互間に形成される隙間および足場板3の端部と横架材2との相互間に形成される隙間は小さくなる。
この遮蔽板7、8は、足場板3の掛止クランプ3aの上面に位置する天板7a、8aと、この天板7a、8aの先端部につながり、下縁部を足場板2の外表面に当接させてその内側に掛止クランプ3aの格納空間を形成する垂下壁7b、8bからなる。
上記遮蔽板7、8の天板7a、8a、垂下壁7b、8bは、この例では、塞ぎ板5、垂れ板5aと一体連結した一枚ものとして図示してあり、その境界は明確に表れることはないがここでは便宜上点線を付して遮蔽板7、8と塞ぎ板5との境界を表すものとする。
また、9は、垂下壁7b、8bの内側壁の下端に水平姿勢(足場板3の外表面と平行)で一体的に設けられた片持ち舌片状のストッパーである。このストッパー9は、掛止クランプ3aあるいは足場板3に所期しない外力が付加されて掛止クランプ3aが足場板3とともに横架材2上を滑ろうとしたとき、その先端部9aが掛止クランプ3aの側壁部分に当接してその動きを防止するようになっている。
ストッパー9としては、垂れ板7b、8bの下縁部を内向き折り返して先端部をフランジ4bに向けた片持ち舌片状のものを例として示したが、該ストッパー9は、別部材を垂下壁7b、8bのそれぞれに接合したものであってもよく、掛止クランプ3aの動き(滑動)を阻止できるものであれば、その形状や取付け構造については図示のものには限定されない。また、ストッパー9は、塞ぎ板5の全長にわたって設けるようにしてもよい。
また、10は、フランジ4bの自由端において立ち上がる起立壁である。この起立壁10は、帯板4aの前面壁部と協働して上向きに開放された凹部を形成するとともに、塞ぎ板5の、足場板3側への回動、倒し込み姿勢において、該塞ぎ板5をその突端部にて支持するものであって(図4、図5参照)、これにより塞ぎ板5を倒し込んだ状態においてもその姿勢が安定的に保持される。
11a、11bは、フランジ4bの両端部の下面においてそれぞれ垂下保持された一対の位置決めハンガーである。この位置決めハンガー11a、11bは、横架材2の上部外表面に適合可能な凹部が形成された薄肉の縦型プレートから構成されており、該凹部を該横架材2の上部外表面に適合させるべく、横架材2の上に載置、連係させるだけで、帯板4aの、横架材2に対する位置決めを行うことが可能になっている。
位置決めハンガー11a、11bは、少なくともその厚さtだけずらした食い違い配置とするのがよく(図4、図5参照)、これにより、同じ構成からなる幅木を同じ横架材を使って複数枚横並びに配列にして枠組み足場を構築する場合、隣接配置する幅木との干渉を回避することができる。なお、位置決めハンガー11a、11bは、薄肉の縦型プレートを例としたが、図示のような構造のものに限定されることはない。
12は、帯板4aの背面壁部に設けられ、幅木本体4を支柱1に着脱自在に固定する固定手段である。この固定手段12は、帯板4aの一端側に設けられた第1のフック12aと、該帯板4aの他端側に設けられた第2のフック12bから構成される。
第1のフック12aは、帯板4aの背面壁部に固定された筒状のガイド12a1と、このガイド12a1にストッパーを介して抜け止め保持され、帯板4aの長手方向(X)に沿うスライドとその軸心(O)の回りに沿う時計周り、反時計周りの回動を可能とするロッド12a2と、このロッド12a2の先端につながり支柱1の背面に連係して帯板4aとの相互間で該支柱1を挟持する鉤状部材12a3から構成されている。
また、第2のフック12bは、帯板4aの背面壁部に固定された筒状のガイド12b1と、このガイド12b1にストッパーを介して抜け止め保持され、その軸心(O)の回りに沿う時計周り、反時計周りの回動を可能とするロッド12b2と、このロッド12b2の先端につながり支柱1の背面に連係して帯板4aとの相互間で該支柱1を挟持する鉤状部材12b3から構成されている。なお、ロッド12a2、ロッド12b2の回動する範囲は、帯板4aとの接触により規制される。
第1のフック12a(ガイド12a1と鉤状部材12a3の間)には、鉤状部材12a3を帯板4aの端部外方へ向けて付勢する弾性支持部材(スプリング)12a4が設けられている。弾性支持部材12a4は、第2のフック12bあるいはその両方に設けることもできる。
さらに、13は、帯板4aの背面壁部の一端側に設けられ、支柱1の前面に当接可能な舌片、14は、帯板4aの背面壁部の他端側に設けられ、隣接配置される幅木の端部に当接させて幅木同士を一直線状に配列させる当て板である。舌片13は、弾性変形可能な板ばねの如き部材を適用することができる。
上記の構成からなる幅木を、図1に示した如き枠組み足場に取付けるには、枠組みを形成する支柱1の直近まで運び入れ、幅木本体4のフランジ4bに設けられた位置決めハンガー11a、11bを横架材2に載置、連係させると同時に、第1のフック12aの鉤状部材12a3、第2のフック12bの鉤状部材12b3をそれぞれそれらの直近に位置する支柱1に連係させて固定し(図9参照)、次いで、塞ぎ板5を足場板3側に向けて回動、倒し込めばよい(図10参照)。
固定手段12の第1のフック12aと、第2のフック12bをそれぞれ支柱1に連係させるには、図11(a)〜(c)に示す如く、第1のフック12aの鉤状部材12a3を、弾性支持部材12a4の付勢力に抗して押圧しロッド12a2を第2のフック12bに向けてスライドさせ、第1のフック12aと第2のフック12bとの相互間隔を狭める。そして、その状態を維持したまま、第2のフック12bの鉤状部材12b3を支柱1の背面に連係させる(図11(a))一方、第1のフック12aの鉤状部材12a3に付加した押圧力を徐々に解除しながら、該鉤状部材12a3をもう一方の支柱1の背面に連係させればよく(図11(b)(c))、これにより、幅木本体4は、支柱1に固定されることになる。
本発明に従う幅木を支柱1に固定した状態の背面側の取付け状況を図12に示す。
上記の手順に従うことによって、幅木本体4と足場板3との間に形成された隙間は塞がれることとなり、これと同時に幅木本体4と掛止クランプ3aとの相互間に形成される隙間および足場板3の端部と横架材2との相互間に形成される隙間の少なくとも一部分が遮蔽板7、8によって塞がれる。
遮蔽板7、8によって幅木本体4と掛止クランプ3aとの相互間に形成される隙間および足場板3の端部と横架材2との相互間に形成される隙間の少なくとも一部分が塞がれるとき、掛止クランプ3aは該遮蔽板7、8によって覆われることになる。
遮蔽板7、8により掛止クランプ3aが覆われた状態では、図13に示すように、
掛止クランプ3aの側壁部分にストッパー9が当接可能になっており、掛止クランプ3aに所期しない外力が付加されて横架材2上で滑ろうとしても、その動きは抑制されることとなり、予め配置された部位に位置決めされることになる。
掛止クランプ3aの側壁部分にストッパー9が当接可能になっており、掛止クランプ3aに所期しない外力が付加されて横架材2上で滑ろうとしても、その動きは抑制されることとなり、予め配置された部位に位置決めされることになる。
図14、図15は、幅木の片側端部をその平面について示した図である。従来の幅木にあっては、塞ぎ板5により隙間Mを塞いだ状態にあっても図14に示すように幅木本体4と掛止クランプ3aとの間および足場板3の端部と横架材2との間において隙間が形成されるのが避けられない。しかし、本発明に従う幅木は、遮蔽板7、8により図15に示すように、幅木本体4と掛止クランプ3との間に形成される隙間、足場板3の端部と横架材2との間に形成される隙間をより小さくすることができる(寸法調整によっては、その隙間を無くすこともできる)。
図16は、本発明に従う幅木の他の実施の形態を示した図である。この例は、塞ぎ板5にその先端部が足場板3に直接接触する傾斜を付与(垂れ板5aを省略)した構造のものである(その他の構成は上掲図2〜図15に示したものと同じ)。
かかる構造の幅木においては、塞ぎ板5と遮蔽板7、8との境界が屈曲線Lにより明瞭になるだけでなく、塞ぎ板5と足場板3との間に段差が形成されることがないため、その部位に突き当たって躓くのを防止できる利点がある。
本発明によれば、幅木本体と掛止クランプとの相互間に形成される隙間および足場板の端部と横架材との相互間に形成される隙間の少なくとも一部分を覆い隠すことによって塞ぎ板の長手方向の端部に形成される隙間を極小乃至は皆無にすることが可能となる。
1 支柱
2 横架材
3 足場板
3a 掛止クランプ
4 幅木本体
4a 帯板
4b フランジ
4c フランジ
5 塞ぎ板
5a 垂れ板
6 ヒンジ
7、8 遮蔽板
7a、8 天板
7b、8b 垂下壁
9 ストッパー
10 起立壁
11a、11b 位置決めハンガー
12 固定手段
12a 第1のフック
12b 第2のフック
13 舌片
14 当て板
M 隙間
L 屈曲線
2 横架材
3 足場板
3a 掛止クランプ
4 幅木本体
4a 帯板
4b フランジ
4c フランジ
5 塞ぎ板
5a 垂れ板
6 ヒンジ
7、8 遮蔽板
7a、8 天板
7b、8b 垂下壁
9 ストッパー
10 起立壁
11a、11b 位置決めハンガー
12 固定手段
12a 第1のフック
12b 第2のフック
13 舌片
14 当て板
M 隙間
L 屈曲線
Claims (5)
- 枠組み足場の横架材に引掛ける掛止クランプを備えた足場板の外側縁部に沿って配置される幅木本体と、該幅木本体に回動可能に連結保持され、足場板側への回動、倒し込みにて該幅木本体と該足場板との間に形成される隙間を塞ぐ一方、幅木本体側への回動、引き起こしによって折り畳みを可能とする塞ぎ板とを備えた枠組み足場用幅木であって、
前記幅木本体は、前記足場板に交差する向きに立ち上がる帯板と、該帯板の下縁部に片持ち状態でつながり、前記塞ぎ板との連結部位を形成するフランジとを備え、
前記塞ぎ板に、その両端部にそれぞれ一体連結するとともに該塞ぎ板の足場板側への回動、倒し込みにより、該幅木本体と該掛止クランプとの相互間に形成される隙間および該足場板の端部と該横架材との相互間に形成される隙間の少なくとも一部分を覆い隠す遮蔽板を設けたことを特徴とする枠組み足場用幅木。 - 前記遮蔽板は、前記幅木本体と前記掛止クランプとの相互間に形成される隙間および前記足場板の端部と前記横架材との相互間に形成される隙間の上面に配置可能な天板と、この天板の先端部分につながり下縁部を該足場板の上面に当接可能な垂下壁からなり、
前記垂下壁は、その内面壁に、前記足場板の掛止クランプに当接して枠組み足場の横架材に対する該足場板の滑動を抑制するストッパーを有することを特徴とする請求項1に記載した枠組み足場用幅木。 - 前記フランジは、その自由端において立ち上がり、前記帯板の前面壁部と協働して上向きに開放された凹部を形成するとともに、前記塞ぎ板の、足場板側への回動、倒し込み姿勢において該塞ぎ板を突端部にて支持する起立壁を有することを特徴とする請求項1または2に記載した枠組み足場用幅木。
- 前記フランジは、その両端部の下面においてそれぞれ垂下保持され、枠組み足場の横架材に載置、連係させて該帯板の該横架材に対する位置決めを行う一対の位置決めハンガーを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載した枠組み足場用幅木。
- 前記帯板は、その背面壁部に、枠組み足場の支柱に連係して幅木本体を着脱自在に固定する固定手段を有し、
前記固定手段は、前記帯板の一端側に設けられた第1のフックと、該帯板の他端側に設けられた第2のフックとからなり、
前記第1のフックは、前記帯板の背面壁部に設けられたガイドと、このガイドに抜け止め保持され、該帯板の長手方向に沿うスライドおよびその軸心の周りに沿う時計周り、反時計周りの回動を可能とするロッドと、このロッドの先端につながり該支柱の背面に連係して該帯板との相互間で該支柱を挟持する鉤状部材とを備え、
前記第2のフックは、前記帯板の背面壁部に設けられたガイドと、このガイドに抜け止め保持され、その軸心の周りに沿う時計周り、反時計周りの回動を可能とするロッドと、このロッドの先端につながり該支柱の背面に連係して該帯板との相互間で該支柱を挟持する鉤状部材とを備え、
前記第1のフックおよび第2のフックの少なくとも一方には、該鉤状部材を該帯板の端部外方へ向けて付勢する弾性支持部材を設けることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載した枠組み足場用幅木。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013160453A JP2015031032A (ja) | 2013-08-01 | 2013-08-01 | 枠組み足場用幅木 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017186862A (ja) * | 2016-03-30 | 2017-10-12 | アルインコ株式会社 | 足場用幅木搭載装置 |
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2013
- 2013-08-01 JP JP2013160453A patent/JP2015031032A/ja active Pending
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