JP5695236B1 - 親綱支柱 - Google Patents

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Abstract

【課題】C型鋼やH型鋼などの横架材に穴を開けることなく、着脱が可能とされるとともに、しかも、装着したままで、必要に応じて立てたり折り畳んだりできる親綱支柱を提供する。【解決手段】上水平部31及び下水平部33を垂直板部35で連接した断面形状とされる横架材13を有する建築物27に設置される親綱支柱11であって、上水平部31に対して着脱自在とされる取付基部14と、取付基部14に基端が軸支され、取付基部14に対して直立し且つ傾倒自在とされる支柱17と、支柱17と取付基部14とにわたって取り付けられ支柱17の直立状態を保持する規制手段23と、を具備する。【選択図】 図4

Description

本発明は、例えば屋根上作業に用いられる親綱支柱に関する。
高所での建築現場で働く作業者の転落を防止するための親綱張設装置であるポール固定装置が知られている(特許文献1等参照)。このポール固定装置は、プレハブハウスなどのプレハブ建築物に用いて好適となる。プレハブ建築物は、妻柱、または桁柱を構成するC型鋼の壁より外部に位置する部分に、ポール固定装置のフランジをボルトとナットにより締めつけるためのボルト穴を少なくとも4個設けている。ポール固定装置にはポールを縦方向に固定している。ポールには親綱を結び付けるための金具が固定される。これらポール固定装置及びポールを対向する妻柱、または桁柱に少なくとも二つ設けて、このポール間に親綱を張設して作業者が屋根上で安心して作業を行えるようにしている。
特開平7−133659号公報(図9)
ところで、親綱張設装置を構成する支柱は、屋根の枠部を構成する横架部材の部分が、H型鋼で構成されている場合は、その部材の板厚が十分にあり強固であるので、その縁板部分などを挟持しクランプすることで支柱を立てることが可能となる。
しかしながら、横架部材が、C型鋼の場合、特に厚みが4.5mm程度の小さな軽量化を図ったものでは、クランプすると変形、損壊することがある。そのため、穴を開けて、ボルトで固定しているが、再使用されるプレハブ建築物の場合では穴開けなどの加工は避けたい。
また、プレハブ建築物は、上記支柱を設置し立てたり外したりする作業が煩わしい。屋根上作業には例えばアンテナや太陽光発電パネルなどの設置作業があるが、屋根上作業用の支柱を立てること自体も屋根上作業となる。つまり、支柱を担ぎ、取り付ける作業、取り外す作業が必要となる。そのため、その作業自体に転落防止対策が必要になる。このような事情から屋根上作業に対し、取付時の危険性を低下させ、簡便に短時間で作業を終えたい要請がある。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、横架材に穴を開けることなく着脱でき、しかも、必要に応じて立てたり倒したりでき、また見栄えも良好な親綱支柱を提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の親綱支柱は、上水平部31及び下水平部33を垂直板部35で連接した断面形状とされる横架材13を有する建築物27に設置される親綱支柱11であって、
前記横架材の上水平部31に対して着脱自在に固定される取付基部14と、
前記取付基部14に軸支され、該取付基部14に対して直立し且つ傾倒自在とされる支柱17と、
前記支柱17と前記取付基部14とにわたって取り付けられ前記支柱を任意の角度で直立状態に保持する規制手段と、を具備し
前記支柱の側壁には、支柱穴77と、支柱の延在方向に長い長穴よりなる貫通穴55とが上下に形成され、
前記支柱の直立状態では、支柱と取付基部とにわたって、前記規制手段を構成する軸23が前記支柱穴77を通って貫通するとともに、支柱の基端が前記横架材の下水平部上面に当接保持されるようになり、
前記支柱の傾倒状態では、前記規制手段を構成する軸23が前記支柱穴77から引き抜かれるとともに、軸部材51が前記支柱と前記取付基部とにわたって前記貫通穴55を通って貫通するようにしたことを特徴とする。
この親綱支柱では、建築物27の例えば屋根縁部分を構成する横架材13の上水平部31に取付基部14が取り付けられる。取付基部14に対して軸支された支柱17は、取付基部14に対して、その軸支部分を回転中心として直立状態と傾倒状態とに姿勢を変えられる。支柱17の傾倒状態は、建築物27に対して収容状態となる。支柱17の直立状態は、規制手段23により保持され親綱支柱11となり、親綱12が結びつけられる。
本発明親綱支柱では、前記取付基部14には、前記上水平部31または下水平部33の下面に当接する当接部材42と、該上水平部31または下水平部33を上面から挟む締結部材21とを具備することを特徴とする。
この親綱支柱では、例えば、取付基部14を横架材13の上水平部31に対して、その下面に当接部材42を当接し、上面から締結部材21にて締結固定し、すなわち上水平部31を挟持して取付基部14を取り付ける。
本発明親綱支柱は、前記取付基部14には、前記上水平部31または下水平部33の上面に当接する当接部材41と、該上水平部31または下水平部33を下面から挟む締結部材21とを具備することを特徴とする。
この親綱支柱では、例えば、取付基部14を横架材13の上水平部31に対して、その上面に当接部材41を当接し、下面から締結部材21にて締結固定し、すなわち上水平部31を挟持して取付基部14を取り付ける。
本発明親綱支柱は、前記取付基部14には、前記上水平部31の上面と、前記下水平部33の上面に当接する当接部材41,43を具備し、締結部材21によって前記上水平部31を内側から挟持するとともに、該締結部材21により該上水平部31と前記下水平部33との間を拡幅し支持することを特徴とする。
この親綱支柱では、取付基部14を横架材13の上水平部31の上面に当接部材41を当接させ、下水平部33の上面に下部当接部材43を当接させる。そして、上水平部31の下面から締結部材21にて締結操作することで、この上水平部31を当接部材41と締結部材21とで挟持する。また、この締結部材21による締結操作によって、上水平部31と下水平部33との間で拡幅となり、すなわち突っ張ることとなって、取付基部14が横架材13の内側に確実に取り付けられることとなる。
本発明親綱支柱は、前記取付基部14には、前記下水平部33の下面と、前記上水平部31の下面に当接する当接部材を具備し、締結部材によって前記下水平部33を内側から挟持するとともに、該締結部材により該上水平部31と前記下水平部33との間を拡幅し支持することを特徴とする。
この親綱支柱では、取付基部14を横架材13の下水平部33の下面に当接部材を当接させ、上水平部31の下面に当接部材を当接させる。そして、下水平部33の上面から締結部材にて締結操作することで、この下水平部33を当接部材と締結部材とで挟持する。また、この締結部材による締結操作によって、上水平部31と下水平部33との間で拡幅となり、すなわち突っ張ることとなって、取付基部14が横架材13の内側に確実に取り付けられることとなる。
本発明親綱支柱は、前記支柱17の傾倒方向が、前記横架材13の長手方向に対し直交する方向とされることを特徴とする。
この親綱支柱では、支柱17を傾倒させると、横架材13に直交して倒れ、例えば屋根面に沿って収容される。
本発明親綱支柱は、前記支柱17の傾倒方向が、前記横架材13の長手方向に沿う方向とされることを特徴とする。
この親綱支柱では、支柱17を傾倒させると、横架材13に沿って倒れ、この横架材13の延在方向に支柱17が位置し収容状態となる。
本発明親綱支柱は、前記支柱17と前記取付基部14とが軸51によって連結され、該軸51を中心に前記取付基部14に対して前記支柱17が回転と摺動とを行なえることを特徴とする。
この親綱支柱では、例えば支柱17に、この支柱17の長手方向に沿うように長穴55を形成する構成とした場合、この長穴55に設けられる軸51を介して取付基部14に対し回転し、且つ長穴55に沿う摺動が自在な連結状態となる。そして、支柱17を傾倒させ収容状態とすると、支柱17は例えば屋根面に沿って上方に突出することなく収容でき、且つ、上水平部31より低い軸支位置によって、横架材13よりも上方に突出することなく収容状態となる。これにより、支柱17は、収容状態では外観として目立たず、さらに、例えば屋根面26にさらに他の資材等を積み重ねることも可能となる。また、長穴55によって、支柱17は回転と摺動が行なえるので、直立状態から傾倒させる際の軸支位置を下方に配置することができ、このことからも、収容状態の支柱17の位置を横架材13の上水平部31よりも下方に設定でき、さらには、屋根が折板屋根25の場合に、屋根面26の谷部95に収容することができる。
本発明親綱支柱は、前記支柱17は、直立した状態で、基端が前記下水平部33に当接することを特徴とする。
この親綱支柱では、支柱17を直立させる際に、支柱17の下端となる基端を下水平部33に当接して立たせることができる。これにより、支柱17の直立状態における支持部分が横架材13の上水平部31と下水平部33となり、直立状態の支柱17に外力などが加わることがあっても、上水平部31のみに取り付けられた状態に比べ、支柱17が倒れにくくなり、横架材13の変形を抑えることができる。また、規制手段23で支柱17の直立状態を支持する際の操作性が向上する。
本発明に係る請求項1記載の親綱支柱によれば、横架材に穴を開けるなどの加工を施すことなく装着することができるとともに、その装着状態のままにできる。また、起立させることで容易に親綱支柱を使用状態にできるとともに、傾倒し折り畳むことで例えば屋根に沿わせて収容状態とすることができ、建築物を畳んだ際には、その畳まれた建築物同士を積み重ねすることが可能となる。また、装着状態のままにできることから、建築物の横架材に対して、取り付け、取外しの作業が不要となり、この親綱支柱を建築物の屋根上に搬送、設置するという危険性を伴う煩雑な作業を不要にできる。
本発明に係る請求項2記載の親綱支柱によれば、締結部材を上方から操作し締結させることができ、作業性が向上する。
本発明に係る請求項記載の親綱支柱によれば、締結部材を下方から締結させるので、締結部材が上方に突出することがなく、邪魔になることがない。
本発明に係る請求項記載の親綱支柱によれば、取付基部が横架材の上水平部と下水平部との間で確実に取り付けられ、横架材にこの取付基部がより強固に設置できる。
本発明に係る請求項記載の親綱支柱によれば、取付基部が、上部当接部材及び下部当接部材を介して横架材の下水平部と上水平部との間で確実に取り付けられ、横架材にこの取付基部がより強固に設置できる。
本発明に係る親綱支柱によれば、横架材の長手方向に対し直交する方向に支柱が傾倒し、例えば屋根面に沿わせたり、壁面に沿わせて支柱を収容状態とすることができる。
本発明に係る親綱支柱によれば、横架材の長手方向に沿って支柱が傾倒させることができ、横架材の延在方向に沿って収容される支柱が、他の方向に突出せず、見栄え良く収容することができる。
本発明に係る親綱支柱によれば、支柱と取付基部とが軸を介して連結され、この軸により回転と摺動とを可能としていることから、取付基部に対する支柱の傾倒の際に、例えば摺動により取付基部よりも支柱を低い位置で回転自在な連結状態とすることができて、支柱を屋根面に沿って収容することができ、且つ上水平部よりも低い位置で収容され、建築物の最上縁よりも大きく突出することなく、他に干渉することなく、支柱を取付状態のままにできる。
本発明に係る親綱支柱によれば、支柱の基端である下端が下水平部に当接状態となり、支柱の直立状態を支えることが可能となり、また傾倒状態から起こし、直立させる際の不安定さを無くすことができる。すなわち、支柱の直立状態における支持部分が横架材の上水平部と下水平部となり、直立状態の支柱に外力などによって倒れる方向に力が加わることがあっても、上水平部のみに取り付けられた状態に比べ、支柱が倒れにくくなり、そして、横架材の変形を抑えることも可能となる。また、規制手段で支柱の直立状態を支持する際の操作性が向上する。
本発明の第1実施形態に係る構造の親綱支柱が取り付けられた建築物の斜視図である。 図1に示した親綱支柱の分解斜視図である。 図1に示した親綱支柱を内側から見た要部拡大斜視図である。 図1に示した親綱支柱の要部拡大側面図である。 収納された親綱支柱の要部拡大斜視図である。 収納された親綱支柱の要部拡大側面図である。 その他の形状の横架材の断面図と親綱支柱の要部拡大側面図である。 本発明の第2実施形態に係る構造の親綱支柱が取り付けられた建築物の斜視図である。 図8に示した親綱支柱の分解斜視図である。 図8に示した親綱支柱を外側から見た要部拡大斜視図である。 図8に示した親綱支柱を内側から見た要部拡大斜視図である。 図8に示した親綱支柱の要部拡大側面図である。 一方の親綱支柱が収納された建築物の斜視図である。 収納された親綱支柱の要部拡大側面図である。 ベース部材と間隙の寸法関係を表した組み付け手順説明図である。 ベース部材が間隙の上側に配置された状態の組み付け手順説明図である。 ベース部材が下側へ移動される組み付け手順説明図である。 ベース部材が間隙の定位置に配置された組み付け手順説明図である。 支柱が起立された状態の組み付け手順説明図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係る構造の親綱支柱が取り付けられた建築物の斜視図、図2は図1に示した親綱支柱の分解斜視図、図3は図1に示した親綱支柱を内側から見た要部拡大斜視図、図4は図1に示した親綱支柱の要部拡大側面図である。
第1実施形態に係る親綱支柱11は、取付基部14と、締結部材21と、規制部材23と、支柱17と、を備える。親綱支柱11は、例えば折板屋根25を備えるプレハブ建築物27などの屋根部に好適に用いることができる。なお、以下に説明する各部材において特に指定のないものは金属を素材として形成される。
建築物27は、折板屋根25の周囲に、C型鋼よりなる横架材13が取り付けられる。横架材13は、折板屋根25の周囲を所定の寸法D(図4参照)の間隙29を有して覆う図4に示す上水平部31及び下水平部33を垂直板部35によって連設した断面略コ字状に形成される。その他、この横架材13としては、H型鋼などで構成されることとしてもよく、少なくとも上水平部31を具備する形状であれば良い。
取付基部14を構成するベース部材15は、水平な凹部40を有した略コ字状のベース本体39を有する。凹部40の内側には、当接部材としてのアングル材42が固定される。アングル材42は、水平部と、この水平部の平行両縁部に上方と下方のそれぞれに延出する垂直部を具備して略Z字状に形成され、上方に延びる垂直部と水平部とが凹部40内に嵌入し固定される。これにより、ベース部材15は、横架材13の間隙29に配置され横架材13の上部入隅部46(図4参照)にアングル材42が内接して、凹部40に上水平部31が差し込まれる。なお、後述するように、本実施形態では、支柱17は、一対のベース部材15によって挟持される。アングル材42は、一対のベース本体39に渡って固定される。また、一対のベース本体39の上部は、連結板49によって固定される。
支柱17は、ベース部材15に軸部材51を介して回転自在に支持される。ベース本体39には軸部材51が挿通される軸部材支持穴53(図2参照)が穿設される。支柱17には軸部材51が貫通する軸部材貫通穴55が穿設される。この軸部材貫通穴は、支柱17の延在方向に長い長穴55よりなる。つまり、支柱17は、軸部材51に対して長穴55に沿って摺動自在となる。
支柱17の上端には環部57が固定される。環部57には例えば親綱12が通される(図1参照)。支柱17の上部側面59にはゴム等からなる脚体61(図2参照)が固定される。脚体61は、図支柱17が倒された際に、折板屋根25に当接して衝撃を吸収する。また、支柱17の下端には、底板62が設けられる。この底板62は、本実施形態では、図2に示すように支柱17の外形よりもやや大きい長方形状で、上記脚体61の突設される方向と同方向にやや長く形成される。
ベース部材15には、締結手段を支持する締結基部20が固定される。本実施形態では、締結基部20は長尺ナットよりなり、ベース本体39の凹部40よりも上方となる両外側面に軸線方向を垂直として固定される。
本実施形態において、支柱17は、一対のベース部材15によって挟持される。すなわち、支柱17を境に、一対のベース部材15が対称に形成されている。対称に形成された一対のベース部材15は、軸部材51と軸部材用ナット67によって締結される。
締結基部20には締結部材としての締結ボルト21が螺合される。締結ボルト21の先端は、横架材13の上水平部31に上方より当接する。すなわち、締結ボルト21は、締結基部20に螺合されることで、図4に示すように、アングル材42とで上水平部31を挟む。
規制手段としてのピン部材23は、ベース部材15を貫通して設けられ支柱17に係合し、軸部材51を中心とする支柱17の回転を規制する。ベース本体39にはピン部材23が貫通するピン部材用ベース穴75(図2参照)が穿設される。また、支柱17にはピン部材23が貫通するピン部材用支柱穴77が穿設される。本実施形態のピン部材23は、基端に、直角に曲げられた抜け止め部79を有した略L字状に形成される。また、ピン部材23の先端には、ニードルピン81(図2参照)を介して抜け止め杆83が回転自在に連結される。ピン部材23は、抜け止め杆83が直線状になってベース本体39、支柱17、反対側のベース本体39を貫通した後、抜け止め杆83が曲がることで、抜け止め部79とで略コ字状に形成されベース本体39から抜け止めされる。この抜け止め杆83は、ニードルピン81による回転自在に加え、直線状態と直角状態とを維持するような付勢手段を内蔵することとしてもよい。
なお、規制部材としては、上記ピン部材23のような構成以外に、ボルト状の頭部と軸部とを備える構成など、係脱の容易な構成であれば、その他の構成としても良く、また、ピン部材23などの規制手段としては、ベース本体39に連結紐などで接続し、紛失防止などを図る構成を有していても良い。また、この規制部材としては、ベース部材15及び取付基部14に対して、支柱17の直立状態を支持し維持する構造であればその他の構成としても良く、例えば支柱17に対してその側面外周を長手方向に摺動自在な鞘状の筒体を設け、この筒体を被せることで支柱17を直立状態に保持する、或いは、支柱17の下端となる基部が嵌入する受部を取付基部14に構成して、直立する支柱17を保持するなど、その他の構造を採用することとしてもよい。
次に、上記構成を有する親綱支柱11の作用を説明する。
図5は収納された親綱支柱の要部拡大斜視図、図6は収納された親綱支柱の要部拡大側面図である。
親綱支柱11は、まず、横架材13の上水平部31に、折板屋根25側から取付基部14の凹部40が外挿される。凹部40の下縁はアングル材42が水平に延在し、このアングル材42が上水平部31の下面に当接するとともに、下方に延びる垂直部が横架材13の垂直板部35に当接し、すなわち上部入隅部46に沿って配置される。またアングル材42の上方に延びる垂直部が上水平部31の端縁に当接する(図4参照)。
次に、締結ボルト21を回転させ、その先端を上水平部31に近接させるとともに締め付け、この上水平部31をアングル材42とで挟持し、取付基部14を固定状態とする。
支柱17は、最初、軸部材51が、長穴となった軸部材貫通穴55の下端に配置されるように上側へスライドされて起立される。次いで、起立した支柱17は、図3、図4に示すように、軸部材51が、軸部材貫通穴55の上端に配置されるように下側へスライドされる。これにより、支柱17は、下端の底板62が横架材13の下水平部33の上面に当接する。この状態で、ピン部材用ベース穴75とピン部材用支柱穴77が一致する。支柱17は、図4に示すように、一致したピン部材用ベース穴75とピン部材用支柱穴77にピン部材23が挿通されることで、支柱17の回転が規制され、起立した状態に固定される。
なお、取付基部14は、最初の取り付け時、支柱17と分解された状態で横架材13へ取り付ける手順、すなわち取付基部14を横架材13に取り付けて締結ボルト21で固定した後に支柱17を取付基部14に組み付ける手順としてもよく、また、取付基部14と支柱17とが予め組付けられた状態で横架材13へ取り付ける手順としても良い。
従って、軽量化等が図られた板厚の薄いC型鋼よりなる横架材13に対しても、穴を開けずに、変形や破損を回避して、親綱支柱11が確実に固定されることになる。
軸部材51を介して回転自在に支持されている支柱17は、回転されることによって起立される。起立した支柱17は、ベース部材15を貫通して挿入されたピン部材23が支柱17に係合されることで、回転が規制されて、起立状態に固定される。最後に、環部57に親綱12が通される。
また、支柱17を折り畳む際には、取付基部14からピン部材23が抜かれる(図5参照)。支柱17は、ピン部材23が抜かれることで回転規制が解除される。回転規制の解除された支柱17は、図6に示すように、横架材13と反対側である屋根面26に沿う側に倒されることで折り畳まれる。抜いたピン部材23は、ピン部材用ベース穴75とピン部材用支柱穴77に再装着しておき、次回使用時に備えておくことが可能である。
この際、支柱17は、山部93と谷部95が交互に形成されている折板屋根25の谷部95に落とし入れられる。つまり、親綱支柱11は、予め倒した支柱17が谷部95と一致する位置で取り付けられる。これにより、折板屋根同士や、折板屋根25と他パネル等とが重ねられても、親綱支柱11は、他の積層部材との干渉が回避される。
なお、支柱17が倒された際、親綱支柱11は、取付基部14の略上半部が折板屋根25から突出する。すなわち、取付基部14のアングル材42よりも下方に位置して軸部材51が配設されることから、この軸部材51を回転中心として支柱17が傾倒するので、横架材13の上水平部31の高さよりも上方向に突出することが無く、折り畳んだ状態での支柱17が突出しない。支柱17が折り畳まれた折板屋根25には、一般的に、分離されたプレハブ建築物27の躯体部97が積層される(図14参照)。このとき、躯体部97には、ベース部材15から内側にずれた位置に基礎部99が設けられている。これにより、ベース部材15は、基礎部99によって形成される段差部101によって、躯体部97との干渉が回避可能となる。
従って、本実施形態に係る親綱支柱11によれば、横架材13に穴を開けることなく装着したままにでき、起立させることで容易に支柱17を設置できるとともに、支柱17を折り畳むことで折板屋根25を積み重ねできる。
なお、上述した実施形態では、横架材13として、C型鋼を例に説明し、その上水平部31に取付基部14を挟持固定させる例としたが、図7に示すように、横架材がH型鋼13Aであっても、同様に上水平部31に取付基部14を取り付け、締結ボルト21を締め付け、アングル材42とで挟持させることで支柱17を直立状態とし、構成させることが可能である。
次に、本発明の第2の実施形態を図面を参照して説明する。
図8は本発明の第2実施形態に係る構造の親綱支柱が取り付けられた建築物の斜視図、図9は図8に示した親綱支柱の分解斜視図、図10は図8に示した親綱支柱を外側から見た要部拡大斜視図、図11は図8に示した親綱支柱を内側から見た要部拡大斜視図、図12は図8に示した親綱支柱の要部拡大側面図である。
第2実施形態に係る親綱支柱11は、取付基部14を構成するベース部材15と、ブラケット19と、締結部材21と、規制部材23と、支柱17と、を備える。親綱支柱11は、例えば折板屋根25を備えるプレハブ建築物27に好適に用いることができる。なお、以下に説明する各部材において特に指定のないものは金属を素材として形成され、また、上記第1実施形態と略同等の構成については、同じ符号を付して説明する。
プレハブ建築物27は、折板屋根25の周囲に、C型鋼よりなる横架材13が取り付けられる。横架材13は、折板屋根25の周囲を寸法D(図15参照)の間隙29を有して覆う図10に示す上水平部31及び下水平部33を垂直板部35によって連設した断面略コ字状に形成される。
ベース部材15は、上部となる先端に鉤状部37を有する金属製のベース本体39を有する。鉤状部37の内側には上部Lアングル41が固定される。また、ベース本体39の下端には下部Lアングル43が固定される。これにより、ベース部材15は、横架材13の間隙29に配置され横架材13の上部出隅部45(図12参照)に上部Lアングル41が外接し、横架材13の下部入隅部47に下部Lアングル43が内接する。後述するように、本実施形態では、支柱17は、一対のベース部材15及びブラケット19によって挟持される。上部Lアングル41及び下部Lアングル43は、一対のベース本体39に渡って固定される。一対のベース本体39の下部背側は、連結板49によって固定される。
支柱17は、ベース部材15に軸部材51を介して回転自在に支持される。ベース本体39には軸部材51が挿通される軸部材支持穴53(図9参照)が穿設される。支柱17には軸部材51が貫通する軸部材貫通穴55が穿設される。軸部材貫通穴55は、支柱17の延在方向に長い長穴で形成される。つまり、支柱17は、軸部材51に対して長穴55に沿って摺動自在となる。
支柱17の上端には環部57が固定される。環部57には例えば親綱12が通される。支柱17の上部側面59にはゴム等からなる脚体61(図9参照)が固定される。脚体61は、図13に示すように、支柱17が倒された際に、折板屋根25に当接して衝撃を吸収する。
ブラケット19は、ベース部材15に固定され、横架材13の垂直板部35に向かって突出する。本実施形態では、ブラケット19は、軸部材51が貫通することによって固定される。ブラケット19には、軸部材貫通ブラケット穴63が穿設される。ブラケット19には回転規制突起65が畔状に突設される。ブラケット19は、軸部材51が貫通し、回転規制突起65がベース本体39の縦縁部分に当接することで、回転規制されてベース本体39に取り付けられる。軸部材51の先端には軸部材用ナット67(図9参照)が螺合される。
本実施形態において、支柱17は、取付基部14を構成する一対のベース部材15及びブラケット19によって挟持される。すなわち、支柱17を境に、一対のベース部材15及びブラケット19が対称に形成されている。対称に形成された一対のベース部材15及びブラケット19は、軸部材51と軸部材用ナット67によって締結される。
ブラケット先端部69(図12参照)には締結部材としての締結ボルト21が螺合される。締結ボルト21の先端には皿状当接部材71が回転自在に取り付けられている。皿状当接部材71は、横架材13の上水平部31に下方より当接する。すなわち、締結ボルト21は、ブラケット先端部69に螺合されることで、図12に示すように、上部Lアングル41とで上水平部31を挟む。なお、締結ボルト21にはロック用ナット73がブラケット19と皿状当接部材71の間に螺合されてもよい。
規制手段としてのピン部材23は、ベース部材15を貫通して設けられ支柱17に係合し、支柱17の回転を規制する。ベース本体39にはピン部材23が貫通するピン部材用ベース穴75(図9参照)が穿設される。また、支柱17にはピン部材23が貫通するピン部材用支柱穴77が穿設される。本実施形態のピン部材23は、基端に、直角に曲げられた抜け止め部79を有した略L字状に形成される。また、ピン部材23の先端には、ニードルピン81(図9参照)を介して抜け止め杆83が回転自在に連結される。ピン部材23は、抜け止め杆83が直線状になってベース本体39、支柱17、反対側のベース本体39を貫通した後、抜け止め杆83が曲がることで、抜け止め部79とで略コ字状に形成されベース本体39から抜け止めされる。この抜け止め杆83は、ニードルピン81による回転自在に加え、直線状態と直角状態とを維持するような付勢手段を内蔵することとしてもよい。
なお、規制部材としては、上記ピン部材23のような構成以外に、ボルト状の頭部と軸部とを備える構成など、係脱の容易な構成であれば、その他の構成としても良く、また、ピン部材23などの規制手段としては、ベース本体39に連結紐などで接続し、紛失防止などを図る構成を有していても良い。
次に、上記構成を有する親綱支柱11の作用を説明する。
図13は支柱17が折板屋根25に収納されたプレハブ建築物27の斜視図、図14は収納された支柱17の要部拡大側面図、図15はベース部材15と間隙29の寸法関係を表した組み付け手順説明図、図16はベース部材15が間隙29の上側に配置された状態の組み付け手順説明図、図17は支柱17が下側へ移動される組み付け手順説明図、図18はベース部材15が間隙29の定位置に配置された組み付け手順説明図、図19は支柱17が起立された状態の組み付け手順説明図である。
親綱支柱11では、図15に示すように、折板屋根25と横架材13の間隙29に、支柱17、ブラケット19の取り外されたベース部材15が挿入される。なお、上記したように、ベース部材15は、一対のベース本体39が、上部Lアングル41、下部Lアングル43、連結板49によって一体に固定されている。
ここで、間隙29とベース部材15との寸法関係は、図15に示すようになっている。すなわち、下部Lアングル43の高さAは、上水平部31と折板屋根25との隙間Bよりも小さく設定される(A<B)。また、ベース部材15の下部長さCは、間隙29の折板屋根25と垂直板部35との距離Dよりも小さく設定されている(C<D)。
ベース部材15は、最初の取り付け時、ブラケット19、支柱17が分解された状態で、ベース部材15の下方から間隙29に挿入される。間隙29への挿入は、先ず図16に示すように、下部Lアングル43の高さAが、上水平部31と折板屋根25との隙間Bに進入するように略水平に移動される。次いで、図17に示すように、ベース部材15が間隙29の下方へ移動される。その結果、ベース部材15は、図18に示すように、間隙29の定位置へ配置が完了する。
間隙29の定位置に配置されたベース部材15は、上部Lアングル41のアングル内面85(図18参照)が上部出隅部45に被せられ、下部Lアングル43のアングル外面87が下部入隅部47に当接される。この状態で、ベース部材15には、図19に示すように、支柱17、一対のブラケット19が取り付けられる。
先ず、一対のベース本体39の間に、支柱17が挿入される。挿入された支柱17は、軸部材51によって一対のブラケット19とともに、ベース本体39に回転自在に取り付けられる。なお、支柱17への軸部材51の挿入時には、支柱17を起立状態としなくてもよく、また、一対のブラケット19は、回転規制突起65(図9参照)によってベース本体39に回転不能に締結される。
支柱17は、最初、軸部材51が、長穴55の下端に配置されるように上側へスライドされて起立される。次いで、起立した支柱17は、図19に示すように、軸部材51が、長穴55の上端に配置されるように下側へスライドされる。これにより、支柱17は、一対のベース本体39と連結板49によって三方から包囲されて保持される。この状態で、ピン部材用ベース穴75とピン部材用支柱穴77が一致する。支柱17は、図12に示すように、一致したピン部材用ベース穴75とピン部材用支柱穴77にピン部材23が挿通されることで、支柱17の回転が規制され、起立した状態に固定される。
次いで、親綱支柱11は、ブラケット先端部69に設けられた締結ボルト21が突出する方向に回転されると、締結ボルト21と上部Lアングル41とによって横架材13の上水平部31が挟持される。つまり、締結ボルト21と上部Lアングル41との間で上水平部31が締め付けられる。
この締結ボルト21の突出によって、締結ボルト21の先端側と下部Lアングル43との距離Eが大きくなる。これにより、ベース部材15は、締結ボルト21と下部Lアングル43とによって、上水平部31と下水平部33とを上下に開く方向に突っ張って、横架材13に対してぐらつかずに確実に取付基部14が固定される。
なお、上部Lアングル41のアングル内面85と、下部Lアングル43のアングル外面87とのアングル間距離Fは、上水平部上面89と、下水平部内面91との水平部間距離G(図15参照)より若干大きい(F>G)。つまり、その間には若干のクリアランスが存在する。このクリアランスは、締結ボルト21の締め付けによって無くなる。この際、横架材13は、上部Lアングル41と下部Lアングル43とに広範囲で当接されていて、変形が抑止される。これにより、ベース部材15は、上水平部31と下水平部33とを突っ張った状態で横架材13に固定される。
従って、軽量化等が図られた板厚の薄いC型鋼よりなる横架材13に対しても、穴を開けずに、変形や破損を回避して、親綱支柱11が確実に固定されることになる。
軸部材51を介して回転自在に支持されている支柱17は、回転されることによって起立される。起立した支柱17は、取付基部14を貫通して挿入されたピン部材23が支柱17に係合されることで、回転が規制されて、直立状態に固定される。最後に、環部57に親綱12が通される。
また、支柱17を折り畳む際には、ベース部材15からピン部材23が抜かれる。支柱17は、ピン部材23が抜かれることで回転規制が解除される。回転規制の解除された支柱17は、横架材13と反対側である屋根面26に沿う方向に倒されることで折り畳まれる。抜いたピン部材23は、ピン部材用ベース穴75とピン部材用支柱穴77に再装着しておき、次回使用時に備えておく。
この際、支柱17は、図11に示す山部93と谷部95が交互に形成されている折板屋根25の谷部95に落とし入れられる。つまり、親綱支柱11は、予め倒した支柱17が谷部95と一致する位置で取り付けられる。これにより、折板屋根同士や、折板屋根25と他パネル等とが重ねられても、親綱支柱11は、他の積層部材との干渉が回避される。
なお、図14に示すように、支柱17が倒された際、親綱支柱11は、取付基部14の上部が折板屋根25から突出する。支柱17が折り畳まれた折板屋根25には、一般的に、分離されたプレハブ建築物27の躯体部97が積層される。このとき、躯体部97には、ベース部材15から内側にずれた位置に基礎部99が設けられている。これにより、ベース部材15は、基礎部99によって形成される段差部101によって、躯体部97との干渉が回避可能となる。
また、親綱支柱11の構造では、一対のベース部材15及びブラケット19によって支柱17が挟持される。これにより、支柱17とベース部材15とが強固に連結できる。支柱17は、がたつきなく、横架材13に確実に固定できる。その結果、横架材13に対する支柱17の固定強度を高めることができる。
従って、本実施形態に係る親綱支柱11によれば、横架材13に穴を開けることなく装着したままにでき、起立させることで容易に支柱17を設置できるとともに、支柱17を折り畳むことで折板屋根25を積み重ねできる。
なお、上述した各実施形態では、取付基部14に対する支柱17の傾倒する方向を、屋根面26に沿う方向とし、この屋根面26の谷部95に支柱17を収容できる構成として示したが、この支柱17の倒れる方向は、いずれの方向でも良く、例えば、横架材13の長手方向に沿う方向として構成しても良い。この横架材13に沿う方向とする場合には、軸部材51の軸線方向の向きを横架材13の延在方向に対して直交する方向とし、さらには、倒れた状態の支柱17を横架材13の間隙29などとして構成することも可能である。
また、上述した各実施形態では、横架材13をC型鋼とし、上水平部31を挟持する構成として説明したが、この横架材13がH型鋼などの場合には、その下水平部33を挟持する構成としてもよい。この場合、下水平部33の下面と上水平部31の下面とにそれぞれ当接部材が当接し、下水平部33の上面から締結部材にて、この下水平部33を挟持する。そして、下水平部33と上水平部31との間で、拡幅し支持する構成とする。
さらに、上述した各実施形態では、支柱17に、この支柱17の長手方向に沿う長穴55を設け、取付基部14には軸穴(軸部材支持穴)53を設けて軸部材51にて連結する構成として述べたが、これら取付基部14と支柱17に形成される穴の形状については、上記形状に限らず、取付基部14に対して支柱17が摺動し、且つ回動が可能なように軸51にて連結されていればよく、例えば、取付基部14に長穴を形成してもよく、また取付基部14と支柱17の双方に長穴が形成されることとしてもよい。さらには、この連結のための穴形状は、真直な長穴に限らず、湾曲して形成されたり、中途が屈曲しL字状に形成されていてもよく、或いはE字状やF字状に形成されて他段状に係止しあう形状としても良い。このような形状とすれば、取付基部14に対する支柱17の回動と、穴の形状に沿う摺動が行え、支柱17の傾倒状態や直立状態を種々構成することが可能となる。
また、上述した実施形態では、支柱17の形状を図示したように略真直な形状とした例としたが、この支柱17の形状は、中途が屈曲し、例えばJ字状やく字状とされることとしてもよい。さらに、この支柱17は上述の例では、略垂直に直立状態としたが、この支柱17は、横架材13に対して任意の角度を有して立てて保持する構成、例えば上記した長穴の形状を対応する形状とするなどして、垂直よりもやや傾斜するような保持構成や傾斜角度を複数設定可能な構成としてもよい。この支柱17を傾斜させ、また形状を替えて横架材13に立設することによって、横架材13上を作業員が歩くような場合に、支柱17が妨げにならず、歩行しやすい効果を得られる。
このように取付基部14に対して支柱17の直立状態を、上記した長穴の形状や支柱自体の形状、或いは支柱の保持角度を任意とすることが可能となる構成により、横架材13に立てられる親綱支柱11として、現場に応じた支柱を立設させることが可能となり、また、横架材に取り付けたままで立設状態と傾倒状態とを選択することが可能となる効果を得られる。
11…親綱支柱
13…横架材
14…取付基部
17…支柱
21…締結部材(締結ボルト)
23…規制手段(ピン部材)
26…屋根面
27…建築物
31…上水平部
33…下水平部
35…垂直板部
41…当接部材(上部Lアングル)
42…当接部材(アングル材)
43…下当接部材(下部Lアングル)
51…軸部材
55…長穴(軸部材貫通穴)

Claims (4)

  1. 上水平部及び下水平部を垂直板部で連接した断面形状とされる横架材を有する建築物に設置される親綱支柱であって、
    前記横架材の上水平部に対して着脱自在に固定される取付基部と、
    前記取付基部に軸支され、該取付基部に対して直立し且つ傾倒自在とされる支柱と、
    前記支柱と前記取付基部とにわたって取り付けられ前記支柱を任意の角度で直立状態に保持する軸よりなる規制手段と、
    を具備し
    前記支柱の側壁には、支柱穴と、支柱の延在方向に長い長穴よりなる貫通穴とが上下に形成され、
    前記支柱の直立状態では、支柱と取付基部とにわたって、前記規制手段を構成する軸が前記支柱穴を通って貫通するとともに、支柱の基端が前記横架材の下水平部上面に当接保持されるようになり、
    前記支柱の傾倒状態では、前記規制手段を構成する軸が前記支柱穴から引き抜かれるとともに、軸部材が前記支柱と前記取付基部とにわたって前記貫通穴を通って貫通するようにしたことを特徴とする親綱支柱。
  2. 前記取付基部にはナットよりなる締結基部(20)及び締結基部(20)に螺挿される締結ボルト(21)を上下方向に有してなり、締結ボルト(21)の螺締により、締結ボルト(21)の下端が前記横架材の前記上水平部上面に当接保持されることを特徴とする請求項1に記載の親綱支柱。
  3. 上水平部及び下水平部を垂直板部で連接した断面形状とされる横架材を有する建築物に設置される親綱支柱であって、
    前記上水平部または下水平部に対して着脱自在とされる取付基部と、
    前記取付基部に軸支され、該取付基部に対して直立し且つ傾倒自在とされる支柱と、
    前記支柱と前記取付基部とにわたって取り付けられ前記支柱を任意の角度で直立状態に保持する規制手段と、
    を具備し、
    前記取付基部には、前記下水平部の上面と、前記上水平部の下面に当接する当接部材を具備し、締結部材によって前記上水平部を内側から挟持するとともに、該締結部材による締結操作により上水平部と下水平部との間拡幅する方向に押圧され支持されることを特徴とする親綱支柱。
  4. 前記締結部材は、前記取付基部の側面に固定されたブラケットに上下方向に螺合される締結ボルトにより形成され、該締結ボルトの先端部分による押圧により前記上水平部に対し上部当接部材を内側から挟持することを特徴とする請求項3に記載の親綱支柱。
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