JP2008190278A - 高所架台上の胴綱掛け装置と胴綱掛け取付方法 - Google Patents

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Atsushi Tsuchiya
敦 土屋
Osamu Araki
理 荒木
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Abstract

【課題】高所架台上にあるケーブルヘッドの点検保守等の作業において、無胴綱状態にならないようにし、架台に設置された支柱へ親綱やパイプ等の横架部材を容易に取り付けて安全性を確保する。
【解決手段】架台P上において作業員の胴綱Rを掛止する安全柵を形成するための胴綱掛け装置1であって、架台の両側に回動可能に取り付けた一対の支柱2a,2bを備え、両支柱の先端部には、親綱やパイプ等の横架部材Qを取り付けるための丸環フックを設ける。架台上において作業員の胴綱Rを掛止する安全柵を形成するための胴綱掛け取付方法であって、架台側面に回動可能に取り付けた一対の支柱2a,2bを起立回動させ、両支柱を架台側面の起立位置から架台Pに係止されない位置まで若干スライド上昇させ、支持軸を介して架台下側に回動させて支柱先端の丸環フックに親綱やパイプ等の横架部材Qを取り付けた後、両支柱を架台上側に起立回動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、高圧電線用ケーブルヘッド架台等の高所作業場において、作業員の胴綱を掛止する安全柵を形成するために使用される、高所架台上の胴綱掛け装置と胴綱掛け取付方法に関するものである。
近年において、例えば、高圧電線用架台上に設置されている絶縁体によるケーブルヘッドの素材としては、主として陶磁器碍子管が使用されていたが、低コスト・軽量化を図るために、プラスチック複合碍子管が採用されつつある。
また、このような高所架台上にあるケーブルヘッドの点検保守等の作業においては、当該ケーブルヘッドに、作業員の安全帯である、所謂胴綱を架けることで安全対策が採られていた。
しかし、プラスチック複合碍子管は、陶磁器碍子管に比べて強度が弱く、しかも表面が柔軟であるため、安全帯としての胴綱を架けることが困難になっていた。
そのため、従来における胴綱掛け装置としては、安全柵や手摺のない場所に親綱を簡易に取り付けるものとして、例えば、特許文献1に開示されているように、基台に対して使用位置と収納位置とに変位可能に取り付けられる支柱と、該支柱に設けられる胴綱掛け部と、および支柱を使用位置で固定するロック機構部とを備えてなる胴綱掛け装置を2台備え、この2台の胴綱掛け装置のそれぞれの支柱が胴綱掛け部を介して互いに連結される胴綱掛け装置なる技術が存在する。
また、特許文献2に開示されているように、輸送時や格納時等では、親綱支柱を水平面上に垂直に自立させ、必要に応じて自立する多数本の親綱支柱を束ねるようにロープ等で結束し、使用に際しては、水平梁を構成する鉄骨の水平張り出しエッジ部に対しクランプ手段の上下の突出部間の凹部を横から嵌合し、上側の2本の締結用ねじを締め付けて、当該水平張り出しエッジ部をクランプ用受け面との間で挟持固定する結果、支柱本体は、上端の親綱係止部が水平張り出しエッジ部から外側へ離れるように所定角度だけ傾斜して立設され、このようにして親綱支柱を、水平梁を構成する鉄骨の長さ方向適当間隔おきに立設し、これら各親綱支柱間や親綱支柱と柱等との間に親綱係止部等を利用して、鉄骨の水平張り出しエッジ部に対し外側に離れた位置で所定高さに親綱を略水平に張設することができるようにした親綱用支柱なる技術が存在する。
特開2003−262046号公報 特開2004−218245号公報
しかしながら、上記した特許文献1に示すような胴綱掛け装置や特許文献2に示すような親綱用支柱の取付時において、親綱を取り付けるための支柱を設置する場合は、例えば、三脚等を使用して施工する必要があり、このとき無胴綱状態となって安全性を確保することが困難となっていた。
また、安全柵等を常時取り付けた場合には、ケーブルヘッドおよび親綱用支柱の充電部に対する離隔状態を確保する必要があるため、架台自体が大きくなり、不経済なものになるという問題点を有していた。
そこで、本発明は如上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、高所架台上にあるケーブルヘッドの点検保守等の作業において、無胴綱状態にならないようにすることで作業の安全性が向上し、さらに、架台に設置された支柱へ親綱やパイプ等の横架部材を容易に取り付けて安全性を確保した高所架台上の胴綱掛け装置と胴綱掛け取付方法を提供することを目的とする。
本発明は、架台上において作業員の胴綱を掛止する安全柵を形成するための胴綱掛け装置であって、架台の両側に取り付けた一対の支柱を備え、両支柱の先端部には、親綱やパイプ等の横架部材を取り付けるための丸環フックを設けたことで、上述した課題を解決した。
また、架台上において作業員の胴綱を掛止する安全柵を形成するための胴綱掛け装置であって、架台の両側に回動可能に取り付けた一対の支柱を備え、両支柱の先端部には、親綱やパイプ等の横架部材を取り付けるための丸環フックを設けたことで、同じく上述した課題を解決した。
さらに、一対の支柱は、伸縮して長さ調節が可能であることで、同じく上述した課題を解決した。
また、一対の支柱は、架台の両側に支持軸を介して回動可能に取り付けられ、使用時には、架台上側に向けて起立固定可能であることで、同じく上述した課題を解決した。
加えて、一対の支柱は、使用しない時は、架台側面に沿って折畳固定可能であることで、同じく上述した課題を解決した。
また、一対の支柱の丸環フックに親綱やパイプ等の横架部材を取り付ける際に、両支柱を架台側面の起立位置から架台に係止されない位置まで若干スライド上昇させ、架台下側位置まで回動可能であることで、同じく上述した課題を解決した。
この他、架台側面に折畳まれた支柱の先端側を固定するよう、架台側面に第1のロックボルト装着部を備えたことで、同じく上述した課題を解決した。
また、架台上側に向けて起立させた支柱の支持軸側を固定するよう、架台側面に第2のロックボルト装着部を備えたことで、同じく上述した課題を解決した。
一方、本発明は、架台上において作業員の胴綱を掛止する安全柵を形成するための胴綱掛け取付方法であって、架台側面に回動可能に取り付けた一対の支柱を起立させ、両支柱の先端部に親綱やパイプ等の横架部材を取り付けて安全柵を形成することで、同じく上述した課題を解決した。
また、架台上において作業員の胴綱を掛止する安全柵を形成するための胴綱掛け取付方法であって、架台側面に回動可能に取り付けた一対の支柱を起立回動させ、両支柱の先端部に親綱やパイプ等の横架部材を取り付けて安全柵を形成することで、同じく上述した課題を解決した。
さらに、架台上において作業員の胴綱を掛止する安全柵を形成するための胴綱掛け取付方法であって、架台側面に回動可能に取り付けた一対の支柱を起立回動させ、さらに両支柱を架台側面の起立位置から架台に係止されない位置まで若干スライド上昇させ、支持軸を介して架台下側に回動させて支柱先端の丸環フックに親綱やパイプ等の横架部材を取り付けた後、両支柱を架台上側に起立回動させて安全柵を形成することで、同じく上述した課題を解決した。
また、架台上において作業員の胴綱を掛止する安全柵を形成するための胴綱掛け取付方法であって、架台側面に回動可能に取り付けた一対の支柱において、支柱先端側固定用の第1のロックボルト装着部のロックボルトを外し、架台側面に折畳まれている支柱それぞれを起立回動させ、第2のロックボルト装着部に係止された位置から係止解除位置まで若干スライド上昇させ、さらに支持軸を介して架台下側に回動させて支柱先端の丸環フックに親綱やパイプ等の横架部材を取り付けた後、両支柱を支持軸を介して架台上側に回動起立させ、第2のロックボルト装着部に係止された状態とし、第2のロックボルト装着部に前記ロックボルトを装着して当該支柱を架台に固定することで安全柵を形成することで、同じく上述した課題を解決した。
加えて、一対の支柱は、伸縮して長さ調節が可能であることで、同じく上述した課題を解決した。
本発明は、架台上において作業員の胴綱を掛止する安全柵を形成するための胴綱掛け装置であって、架台の両側に取り付けた一対の支柱を備え、両支柱の先端部には、親綱やパイプ等の横架部材を取り付けるための丸環フックを設けたことから、架台に設置された支柱へ、親綱やパイプ等の横架部材を簡単に取り付けることができる。
そのため、高所架台上にあるケーブルヘッドの点検保守等の作業において、無胴綱状態にならないようにして、作業の安全性を向上させることができる。
そして、作業員の腰ベルト等に取り付けている胴綱を安全柵の横架部材に結んでおくことにより、作業員の落下事故を防止し、作業の安全を確保することができる。
具体的には、本発明は、架台の両側に回動可能に取り付けた一対の支柱を備えていることから、胴綱掛け装置を使用する時に、一対の支柱を回動させて、架台上で支柱が起立した状態を簡単に維持することができる。
また、両支柱の先端部には、親綱やパイプ等の横架部材を取り付けるための丸環フックを設けているため、起立した状態の支柱に横架部材を簡単に取り付けることができる。
さらに、両支柱を架台の下方に配置した状態では、地上側において、両支柱に横架部材を簡単に取り付けることができる。
また、一対の支柱は、伸縮して長さ調節が可能であるので、両支柱に取り付けている横架部材の高さを自由に調節できる。
加えて、支柱の長さ調節が可能であるので、両支柱を架台の下方に配置した状態において、架台の高さに合わせて支柱の長さを調節し、地上側から両支柱に横架部材を簡単に取り付けることができる。
また、一対の支柱は、架台の両側に支持軸を介して回動可能に取り付けられていることから、胴綱掛け装置の使用時に、一対の支柱を架台上側に向けて回動させ、起立した状態で固定可能である。
この他、一対の支柱は、使用しない時は、架台側面に沿って折畳固定可能であるので、胴綱掛け装置を使用しない時に、一対の支柱が邪魔になるようなことがない。
また、一対の支柱の丸環フックに親綱やパイプ等の横架部材を取り付ける際に、両支柱を架台側面の起立位置から架台に係止されない位置まで若干スライド上昇させ、架台下側位置まで回動可能であるので、地上側において、両支柱に横架部材を簡単に取り付けることができる。
さらに、架台側面に第1のロックボルト装着部を備えているので、架台側面に折畳まれた支柱の先端側を簡単に固定することができる。
また、架台側面に第2のロックボルト装着部を備えているので、架台上側に向けて起立させた支柱の支持軸側を簡単に固定することができる。
一方、本発明は、架台上において作業員の胴綱を掛止する安全柵を形成するための胴綱掛け取付方法であって、架台側面に回動可能に取り付けた一対の支柱を起立させ、両支柱の先端部に親綱やパイプ等の横架部材を取り付けて安全柵を形成することから、高所架台上にあるケーブルヘッドの点検保守等の作業において、無胴綱状態にならないようにして、作業の安全性を向上させることができる。
そして、作業員の腰ベルト等に取り付けている胴綱を安全柵の横架部材に結んでおくことにより、作業員の落下事故を防止し、作業の安全を確保することができる。
具体的には、架台側面に回動可能に取り付けた一対の支柱を起立回動させることにより、両支柱の先端部に親綱やパイプ等の横架部材を取り付けて安全柵を簡単に形成することができる。
また、架台側面に回動可能に取り付けた一対の支柱を起立回動させ、さらに両支柱を架台側面の起立位置から架台に係止されない位置まで若干スライド上昇させ、支持軸を介して架台下側に回動させて支柱先端の丸環フックに親綱やパイプ等の横架部材を取り付けた後、両支柱を架台上側に起立回動させることにより、架台に安全柵を簡単に形成することができる。
さらに、架台側面に回動可能に取り付けた一対の支柱において、支柱先端側固定用の第1のロックボルト装着部のロックボルトを外すことで、架台側面に折畳まれている支柱それぞれを簡単に起立回動させることができる。
また、第2のロックボルト装着部に係止された位置から係止解除位置まで若干スライド上昇させ、さらに支持軸を介して架台下側に回動させて、地上側において、支柱先端の丸環フックに親綱やパイプ等の横架部材を取り付けることができる。
その後、両支柱を支持軸を介して架台上側に回動起立させ、第2のロックボルト装着部に係止された状態とし、第2のロックボルト装着部に前記ロックボルトを装着することで、当該支柱を架台に固定して、安全柵を簡単に形成することができる。
加えて、一対の支柱は、伸縮して長さ調節が可能であるので、両支柱に取り付けている横架部材の高さを自由に調節できる。
また、支柱の長さ調節が可能であるので、両支柱を架台の下方に配置した状態において、架台の高さに合わせて支柱の長さを調節し、地上側から両支柱に横架部材を簡単に取り付けることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
本発明は、図1に示すように、架台P上において作業員Sの胴綱Rを掛止する安全柵を形成するための胴綱掛け装置1である。
この胴綱掛け装置1は、架台Pの両側に一対の支柱2a,2bを備え、両支柱2a,2bの先端部には、丸環フック4を設けている。そして、架台P上において一対の支柱2a,2bを起立した状態にし、支柱2a,2bの丸環フック4に親綱やパイプ等の横架部材Qを取り付けて安全柵を形成するのである。
具体的には、図1に示すように、ケーブルヘッドHを載置させている架台Pの左右両端側に支柱2a,2bが取り付けられている。この支柱2a,2bは、伸縮して長さ調節が可能である。また、支柱2a,2bは、架台P側面に支持軸3を設け、この支持軸3を介して回動可能に枢着された、例えば、アングルにより形成されている。
丸環フック4は、両支柱2a,2bのそれぞれの先端部に取り付けられており、例えば、親綱や金属製のパイプ等の横架部材Qを取り付けるために、例えば、アイボルト構造に形成されている。
そして、架台Pの側面に折畳まれた支柱2a,2bの先端側を固定しておくために、図2に示すように、当該架台Pの側面に、第1のロックボルト装着部5を備えている。また、架台P上側に向けて起立させた支柱2a,2bの支持軸3側を固定するために、図3に示すように、当該架台Pの側面に、第2のロックボルト装着部6を備えている。
さらに、支柱2a,2bは、図2・図3に示すように、アングルの基端側に形成された長孔3aに、架台P側面に突設した支持軸3を挿入することで、支柱2a,2b自体が架台P側面で支持軸3を中心として回動可能となっている。また、支柱2a,2bは、自身の長孔3aによりスライド可能となるように枢着されている。さらに、アングルの先端側はL字状に折曲され、その中央に丸環フック4を取り付けている。
架台Pの側面に設けた第1のロックボルト装着部5は、図2示すように、アングルの一端面を垂直にして架台P側面に沿わせ、複数のボルトで固定している。このとき、アングルの他端面を架台Pの外側に水平に突出させている。
第1のロックボルト装着部5を形成するアングルの他端面には、図2に示すように、ロックボルト7を挿入する孔5aが設けられている。また、この第1のロックボルト装着部5の孔5aに対応して、図3に示すように、支柱2a,2bの先端側におけるアングル一端面に孔5bが設けられている。
そして、図2に示すように、支柱2a,2bを支持軸3を介して回動させ、架台P側面に沿って折畳むと、支柱2a,2bの孔5bと第1のロックボルト装着部5の孔5aとが合致する。この孔5b,5aにロックボルト7を挿入し、反対側からナット8で締結することにより、図2に示すように、支柱2a,2bが架台P側面に固定されるのである。
架台Pの側面に設けた第2のロックボルト装着部6は、図2に示すように、アングルの一端面を垂直にして架台P側面に沿わせ、複数のボルトで固定している。このとき、アングルの他端面を架台Pの外側に垂直に突出させている。
第2のロックボルト装着部6を形成するアングルの他端面には、図2に示すように、ロックボルト7を挿入する孔6aが設けられている。また、この第2のロックボルト装着部6の孔6aに対応して、支柱2a,2bの長孔3a側におけるアングル一端面に孔6bが設けられている。
そして、図3に示すように、支柱2a,2bを支持軸3を介して回動させ、架台P上側に起立させると、支柱2a,2bの長孔3a側のアングル一端面が第2のロックボルト装着部6のアングルの他端面に係止される。
このとき、支柱2a,2bの孔6bと、第2のロックボルト装着部6の孔6aとが合致する。この孔6b,6aにロックボルト7を挿入し、反対側からナット8で締結することにより、図3に示すように、支柱2a,2bが架台P上で起立した状態で固定されるのである。
そして、図3に示すように、支柱2a,2b先端の丸環フック4に、親綱やパイプ等の横架部材Qを装着するのである。
尚、支柱2a、2b先端の丸環フック4に、地上において親綱やパイプ等の横架部材Qを装着できるようにするため、図5に示すように、支持軸3を介して、支柱2a、2bを架台P下側に回動できるようにしている。
すなわち、支柱2a、2bは、起立状態における第2のロックボルト装着部6に係止された位置から(図3参照、)、図4に示すように、支柱2a、2b自体を上側に若干スライドさせ、長孔3aの下端位置で支持軸3が係止されるようにする。このようにして、第2のロックボルト装着部6における支柱2a、2bの係止が解除されることで、図5に示すように、支持軸3を介して、支柱2a、2bを架台P下側に回動させることができるのである。
次に、以上のように構成された本発明の最良の形態について、使用の一例を説明する。
先ず、胴綱掛け装置1を使用しない時には、図2に示すように、支柱2a,2bを架台P側面に沿って折畳んで、第1のロックボルト装着部5にロックボルト7でもって固定しておく。
一方、胴綱掛け装置1を使用する時には、第1のロックボルト装着部5からロックボルト7を外して、支柱2a,2bを架台P側面の折畳位置から90度回動させて起立させる。
すると、図3に示すように、支柱2a,2bの長孔3a側のアングル一端面が第2のロックボルト装着部6のアングルの他端面に係止され、支柱2a,2bの孔6bと第2のロックボルト装着部6の孔6aとが合致し、そこにロックボルト7を挿入して反対側からナット8で締結することにより、支柱2a,2bが架台P上で起立した状態で固定される。
このように、支柱2a,2bが起立した状態で、支柱2a,2b先端の丸環フック4に親綱やパイプ等の横架部材Qを装着するのである。
次に、支柱2a、2b先端の丸環フック4に、地上において親綱やパイプ等の横架部材Qを装着する場合について説明する。
先ず、第1のロックボルト装着部5からロックボルト7を外して、支柱2a,2bを架台P側面の折畳位置から90度回動させて起立させる。
そして、図4に示すように、支柱2a、2bの起立状態における第2のロックボルト装着部6に係止されている位置から、長孔3aの下端位置で支持軸3が係止される位置まで支柱2a、2b自体を上側に若干スライドさせ、第2のロックボルト装着部6に対する支柱2a、2bの係止を解除する。
その後、図5に示すように、両支柱2a,2bを支持軸3を介して架台P下側位置まで回動させる。このとき、必要に応じて支柱2a,2bを伸縮させ、その長さを調節する。この状態で、支柱2a,2bの丸環フック4に、地上側にて親綱やパイプ等の横架部材Qを取り付けるのである。
このとき、三脚等を使用して、支柱2a,2bの丸環フック4に親綱やパイプ等の横架部材Qを取り付けても差し支えない。
次いで、横架部材Qを取り付けた支柱2a,2bを架台P上側に向けて同時に起立させる(図4参照)。そして、図3に示すように、長孔3aの上端位置で支持軸3が係止される位置まで支柱2a、2b自体を自重に任せて下側に若干スライドさせ、第2のロックボルト装着部6に支柱2a、2bを係止させる。
この状態で、支柱2a,2bの孔6bと第2のロックボルト装着部6の孔6aとが合致し、そこにロックボルト7を挿入して反対側からナット8で締結することにより、支柱2a,2bが架台P上で起立した状態で固定される。
尚、ロックボルト7とナット8は、前記第1のロックボルト装着部5から外したものを使用する。
こうして、図1に示すように、胴綱掛け装置1によって架台P上に簡易な安全柵が形成され、作業員Sはこの安全柵によって安全性が確保された状態でケーブルヘッドHの点検保守作業を行うことができるのである。
また、作業の際には、図1に示すように、作業員Sの腰ベルト等に取り付けている胴綱Rを安全柵の親綱やパイプ等の横架部材Qに結んでおくことにより、作業員Sの落下事故を防止し、作業の安全を確保しているのである。
尚、図2乃至図5に示す胴綱掛け装置1は、支柱2a,2bが、架台P側面に設けた支持軸3を介して回動可能に取り付けられているが、このような構造に限定されることはない。
例えば、図6・図7に示すように、架台Pに支持軸3が存在せず、ロックボルト7とナット8を外した状態で、支柱2a,2bが架台Pから分離できるように構成されていても差し支えない。
また、上述した胴綱掛け装置1は、図8に示すように、使用しない時に支柱2a,2bを架台P側面に沿って折畳んでおくものであるが(図2・図6参照)、このような構造に限定されることはない。
例えば、図9・図10に示すように、使用しない時に支柱2a,2bを架台P側面に沿って折畳むのではなく、架台Pの下部に常設しておくものであっても差し支えない。
図9に示す胴綱掛け装置1は、支柱2a,2bが架台P側面に回動可能に取り付けられている。この支柱2a,2bには、親綱やパイプ等の横架部材Qが装着されている。
そして、胴綱掛け装置1を使用しない時は、図9(a)(b)の実線に示すように、支柱2a,2bを架台Pの下部に配置しておく。
この胴綱掛け装置1を使用する時は、図9(a)(b)の二点鎖線に示すように、架台P側面に取り付けた支柱2a,2bを上方に向けて回動させ、その状態で架台Pに固定するのである。
図10に示す胴綱掛け装置1は、親綱やパイプ等の横架部材Qを装着している支柱2a,2bが、起立した状態を維持しながら架台Pの上方と下方にその位置を移動できるよう、架台Pに摺動可能に取り付けられている。
そして、胴綱掛け装置1を使用しない時は、図10(a)(b)の実線に示すように、支柱2a,2bを架台Pの下部に配置しておく。
この胴綱掛け装置1を使用する時は、図10(a)(b)の二点鎖線に示すように、架台P側面に取り付けた支柱2a,2bを上方に向けて移動させ、その状態で架台Pに固定するのである。
この場合、例えば、図11に示すように、横架部材Qと摺動用パイプ9を並行に配置した状態で、その両端部を所定の長さの移動支柱10a,10bにより連結し、横架部材Q、摺動用パイプ9、2本の移動支柱10a,10bにより枠体11を形成しておく。この2本の移動支柱10a,10bのそれぞれの内側には、摺動溝12が設けられている。また、2本の移動支柱10a,10bのそれぞれの上下部には、固定ボルト13用の孔14が設けられている。
一方、架台Pにおいては、その長手方向に位置する一方側の両角部に、切欠部15が設けられている。この両切欠部15には、架台Pの長手方向に沿うように、外側に向けて支持突出部16が設けられている。この支持突出部16は、移動支柱10a,10bの摺動溝12に係合して移動支柱10a,10bを支持するものである。また、両切欠部15には、架台Pの短手方向において、固定ボルト13用の孔17が設けられている。
そして、胴綱掛け装置1を使用しない時は、図11に示すように、架台Pの下部に枠体11を配置し、両移動支柱10a,10bの上部に設けた孔14と架台Pの切欠部15に設けた孔17を合致させ、固定ボルト13により固定しておく。
また、胴綱掛け装置1を使用する時は、固定ボルト13を外し、架台Pの支持突出部16と移動支柱10a,10bの摺動溝12を介して、移動支柱10a,10bを上方に移動させ、架台Pの上部に枠体11を配置する。この状態で、両移動支柱10a,10bの下部に設けた孔14と架台Pの切欠部15に設けた孔17を合致させ、固定ボルト13により固定するのである。
尚、図9に示すように、横架部材Qを上方に向けて回動させたり、図10・図11に示すように、横架部材Qを上方に向けて直線的に移動させるときには、押上治具18を使用する。
この押上治具18は、図12に示すように、棒状部材の先端に、嵌合片19を取り付けている。この嵌合片19は、横架部材Qや摺動用パイプ9の外周に合致するような横向きの筒状に形成され、その上部に、横架部材Qや摺動用パイプ9を受け入れるための切り込み部を設けている。
押上治具18の使用に際しては、横架部材Qや摺動用パイプ9の下側から押上治具18の嵌合片19を押し付けて合致させ、押上治具18を所定の方向に押し上げて、横架部材Qを上方に向けて回動させたり、横架部材Qを上方に向けて直線的に移動させるのである。
本発明は、高所高圧電線のケーブルヘッド架台に限らず、種々の高所作業場で使用する胴綱掛け装置と胴綱掛け取付方法として、幅広く利用することができる。
高所架台上において、本発明に係る胴綱掛け装置を使用しながら、作業員が所定の作業を行っている状態を示す斜視図である。 架台に回動可能に取り付けられている支柱を、架台側面に折り畳んでいる状態を示す斜視図である。 架台に回動可能に取り付けられている支柱を上方側に起立させて第2のロックボルト装着部に固定し、支柱の先端部に横架部材を装着した状態を示す斜視図である。 支柱を上側に若干スライドさせて、第2のロックボルト装着部に対する係止を解除した状態を示す斜視図である。 支柱を架台の下方側に回動させ、支柱の先端部に横架部材を装着している状態を示す斜視図である。 架台に分離可能に取り付けられている支柱を、架台側面に折り畳んでいる状態を示す斜視図である。 架台に分離可能に取り付けられている支柱を上方側に起立させ、支柱の先端部に横架部材を装着した状態を示す斜視図である。 使用しない時に支柱を架台側面に沿って折畳んでおくタイプの胴綱掛け装置の構成を示す側面図である。 使用しない時に支柱を架台の下部に常設しておくタイプの胴綱掛け装置の構成を示すもので、(a)は架台側面に回動可能に取り付けた支柱を架台の下部に配置した状態の側面図、(b)は架台側面に回動可能に取り付けた支柱を架台の下部に配置した状態の正面図である。 使用しない時に支柱を架台の下部に常設しておくタイプの胴綱掛け装置の構成を示すもので、(a)は架台側面に摺動可能に取り付けた支柱を架台の下部に配置した状態の側面図、(b)は架台側面に摺動可能に取り付けた支柱を架台の下部に配置した状態の正面図である。 使用しない時に支柱を架台の下部に常設しておくタイプの胴綱掛け装置の具体的な構成を示す分解斜視図である。 押上治具の構成を示す斜視図である。
符号の説明
P…架台
Q…横架部材
R…胴綱
S…作業員
1…胴綱掛け装置
2a,2b…支柱
3…支持軸
3a…長孔
4…丸環フック
5…第1のロックボルト装着部
5a,5b…孔
6…第2のロックボルト装着部
6a,6b…孔
7…ロックボルト
8…ナット
9…摺動用パイプ
10a,10b…移動支柱
11…枠体
12…摺動溝
13…固定ボルト
14…孔
15…切欠部
16…支持突出部
17…孔
18…押上治具
19…嵌合片

Claims (13)

  1. 架台上において作業員の胴綱を掛止する安全柵を形成するための胴綱掛け装置であって、架台の両側に取り付けた一対の支柱を備え、両支柱の先端部には、親綱やパイプ等の横架部材を取り付けるための丸環フックを設けたことを特徴とする高所架台上の胴綱掛け装置。
  2. 架台上において作業員の胴綱を掛止する安全柵を形成するための胴綱掛け装置であって、架台の両側に回動可能に取り付けた一対の支柱を備え、両支柱の先端部には、親綱やパイプ等の横架部材を取り付けるための丸環フックを設けたことを特徴とする高所架台上の胴綱掛け装置。
  3. 一対の支柱は、伸縮して長さ調節が可能である請求項1または2に記載の高所架台上の胴綱掛け装置。
  4. 一対の支柱は、架台の両側に支持軸を介して回動可能に取り付けられ、使用時には、架台上側に向けて起立固定可能である請求項2または3に記載の高所架台上の胴綱掛け装置。
  5. 一対の支柱は、使用しない時は、架台側面に沿って折畳固定可能である請求項2または3に記載の高所架台上の胴綱掛け装置。
  6. 一対の支柱の丸環フックに親綱やパイプ等の横架部材を取り付ける際に、両支柱を架台側面の起立位置から架台に係止されない位置まで若干スライド上昇させ、架台下側位置まで回動可能である請求項2乃至5のいずれかに記載の高所架台上の胴綱掛け装置。
  7. 架台側面に折畳まれた支柱の先端側を固定するよう、架台側面に第1のロックボルト装着部を備えた請求項2乃至6のいずれかに記載の高所架台上の胴綱掛け装置。
  8. 架台上側に向けて起立させた支柱の支持軸側を固定するよう、架台側面に第2のロックボルト装着部を備えた請求項2乃至7のいずれかに記載の高所架台上の胴綱掛け装置。
  9. 架台上において作業員の胴綱を掛止する安全柵を形成するための胴綱掛け取付方法であって、架台側面に回動可能に取り付けた一対の支柱を起立させ、両支柱の先端部に親綱やパイプ等の横架部材を取り付けて安全柵を形成することを特徴とする高所架台上の胴綱掛け取付方法。
  10. 架台上において作業員の胴綱を掛止する安全柵を形成するための胴綱掛け取付方法であって、架台側面に回動可能に取り付けた一対の支柱を起立回動させ、両支柱の先端部に親綱やパイプ等の横架部材を取り付けて安全柵を形成することを特徴とする高所架台上の胴綱掛け取付方法。
  11. 架台上において作業員の胴綱を掛止する安全柵を形成するための胴綱掛け取付方法であって、架台側面に回動可能に取り付けた一対の支柱を起立回動させ、さらに両支柱を架台側面の起立位置から架台に係止されない位置まで若干スライド上昇させ、支持軸を介して架台下側に回動させて支柱先端の丸環フックに親綱やパイプ等の横架部材を取り付けた後、両支柱を架台上側に起立回動させて安全柵を形成することを特徴とする高所架台上の胴綱掛け取付方法。
  12. 架台上において作業員の胴綱を掛止する安全柵を形成するための胴綱掛け取付方法であって、架台側面に回動可能に取り付けた一対の支柱において、支柱先端側固定用の第1のロックボルト装着部のロックボルトを外し、架台側面に折畳まれている支柱それぞれを起立回動させ、第2のロックボルト装着部に係止された位置から係止解除位置まで若干スライド上昇させ、さらに支持軸を介して架台下側に回動させて支柱先端の丸環フックに親綱やパイプ等の横架部材を取り付けた後、両支柱を支持軸を介して架台上側に回動起立させ、第2のロックボルト装着部に係止された状態とし、第2のロックボルト装着部に前記ロックボルトを装着して当該支柱を架台に固定することで安全柵を形成することを特徴とする高所架台上の胴綱掛け取付方法。
  13. 一対の支柱は、伸縮して長さ調節が可能である請求項9乃至12のいずれかに記載の高所架台上の胴綱掛け取付方法。
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