JP2015030413A - 重荷重用タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】接地時に隣接するブロックの変形の差異を大きくして、噛み込んだ石等を取り除いて、耐石噛み性能が向上された重荷重用タイヤを提供する。【解決手段】トレッド部2に、一対のクラウン主溝3、3と、一対のショルダー主溝4、4とを具えた重荷重用タイヤ1である。クラウン主溝3及びショルダー主溝4は、ジグザグ状に設けられ、クラウン横溝5は、クラウン内側頂部3Cの間をのび、しかも、タイヤ軸方向に対して45〜75度の角度で傾斜している。ミドル横溝6は、クラウン外側頂部3Dに接続されかつクラウン横溝5と同じ向きに傾斜している第1ミドル横溝6Aと、クラウン外側頂部3Dに接続されかつ第1ミドル横溝6Aとは逆向きに傾斜している第2ミドル横溝6Bとが交互に設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、トレッド部に複数のブロックが形成された重荷重用タイヤに関する。
従来、トレッド部に、タイヤ周方向に延びる4本の主溝と、該主溝からタイヤ軸方向に延びる複数の横溝とにより多数のブロックが形成された重荷重用タイヤが提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。このようなタイヤでは、前記横溝への石噛みを防止するために、溝底を隆起させた浅底部が設けられている。
特開2005−7919号公報
しかしながら、前記ブロックは、ほぼ同じ大きさに形成されており、接地時における各ブロックの変形の差異が小さい。このため、例えば、タイヤ周方向にのびる主溝に石が噛み込んだ場合、前記石がその後の走行により取り除かれ難いという傾向があった。
本発明は、以上のような実状に鑑みなされたもので、接地時に隣接するブロックの変形の差異を大きくして、噛み込んだ石等を容易に取り除くことができ、耐石噛み性能が向上された重荷重用タイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部に、タイヤ赤道の両側をタイヤ周方向に連続してのびる一対のクラウン主溝と、前記クラウン主溝のタイヤ軸方向外側をタイヤ周方向に連続してのびる一対のショルダー主溝とを具えた重荷重用タイヤであって、前記一対のクラウン主溝の間を継ぐ複数本のクラウン横溝と、前記クラウン主溝と前記ショルダー主溝との間を継ぐ複数本のミドル横溝とが設けられることにより、前記トレッド部には、前記一対のクラウン主溝及び前記クラウン横溝により区分されたクラウンブロックを含むクラウン陸部と、前記クラウン主溝、前記ショルダー主溝及び前記ミドル横溝により区分されたミドルブロックを含むミドル陸部と、前記ショルダー主溝及びトレッド端により区分されたショルダー陸部とが形成され、前記クラウン主溝は、タイヤ周方向に対して15〜30度の角度で傾斜する第1ジグザグ片と、タイヤ周方向に対して15〜30度の角度で前記第1ジグザグ片と逆向きに傾斜する第2ジグザグ片とが交互に配されることにより、タイヤ赤道側に凸となる複数のクラウン内側頂部と、タイヤ軸方向外側に凸となる複数のクラウン外側頂部とを有し、前記各クラウン横溝は、一方のクラウン主溝の前記クラウン内側頂部から他方のクラウン主溝の前記クラウン内側頂部へのびており、しかも、タイヤ軸方向に対して45〜75度の角度で同じ向きに傾斜し、前記ミドル横溝は、タイヤ軸方向の内端が前記クラウン主溝の前記クラウン外側頂部に接続されかつ前記クラウン横溝と同じ向きに傾斜している第1ミドル横溝と、タイヤ軸方向の内端が前記クラウン主溝の前記クラウン外側頂部に接続されかつ前記第1ミドル横溝とは逆向きに傾斜している第2ミドル横溝とが交互に設けられていることを特徴とする。
本発明に係る前記重荷重用タイヤは、前記ショルダー主溝が、タイヤ周方向に対して15〜30度の角度で傾斜する第1ジグザグ片と、タイヤ周方向に対して15〜30度の角度で前記第1ジグザグ片と逆向きに傾斜する第2ジグザグ片とが交互に配されることにより、タイヤ赤道側に凸となる複数のショルダー内側頂部を有し、前記ショルダー主溝のジグザグピッチが、前記クラウン主溝のジグザグピッチと同じであり、前記ミドル横溝のタイヤ軸方向の外端が、前記ショルダー内側頂部に接続されているのが望ましい。
本発明に係る前記重荷重用タイヤは、前記ショルダー陸部が、横溝が設けられていないのが望ましい。
本発明に係る前記重荷重用タイヤは、扁平率が75%以下、かつ、トレッド幅が375mm以上であるのが望ましい。
本発明に係る前記重荷重用タイヤは、前記クラウンブロックが、前記クラウン主溝と前記クラウン横溝とが交わるコーナ部が面取りされていることにより、踏面が略八角形状であるのが望ましい。
本発明の重荷重用タイヤは、各クラウン横溝が、一方のクラウン主溝のクラウン内側頂部から他方のクラウン主溝のクラウン内側頂部へのび、しかも、タイヤ軸方向に対して45〜75度の角度で同じ向きに傾斜している。一方、ミドル横溝は、タイヤ軸方向の内端がクラウン主溝のクラウン外側頂部に接続されかつ前記クラウン横溝と同じ向きに傾斜している第1ミドル横溝と、タイヤ軸方向の内端が前記クラウン主溝のクラウン外側頂部に接続されかつ前記第1ミドル横溝とは逆向きに傾斜している第2ミドル横溝とが交互に設けられている。これにより、ミドルブロックは、クラウンブロックよりも大きく区分される。従って、接地時、相対的に剛性が小さいクラウンブロックは、剛性の大きいミドルブロックよりも大きく変形する。このアンバランスな2つのブロックの変形により、例えば、クラウン主溝に噛み込んだ石等の一方側と他方側とに異なる運動が付与され、前記石等を容易に取り除くことができ、タイヤの耐石噛み性能が向上される。
本発明の一実施形態の重荷重用タイヤのトレッド部の展開図である。 図1のクラウンブロック付近の部分拡大図である。 図1のミドルブロック付近の部分拡大図である。 図2のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 図3のC−C断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が、図面に基づき説明される。
図1には、本実施形態の重荷重用タイヤ(以下、単に「タイヤ」と記載される場合がある)1のトレッド部2の展開図が示されている。
図1に示されるように、本実施形態のタイヤ1は、トレッド部2に、タイヤ赤道Cの両側をタイヤ周方向に連続してのびる一対のクラウン主溝3、3と、クラウン主溝3のタイヤ軸方向外側をタイヤ周方向に連続してのびる一対のショルダー主溝4、4と、一対のクラウン主溝3、3の間を継ぐ複数本のクラウン横溝5と、クラウン主溝3とショルダー主溝との間を継ぐ複数本のミドル横溝6とが設けられている。
トレッド部2には、一対のクラウン主溝3、3及びクラウン横溝5により区分されたクラウンブロック7を含むクラウン陸部8と、クラウン主溝3、ショルダー主溝4及びミドル横溝6により区分されたミドルブロック9を含むミドル陸部10と、ショルダー主溝4及びトレッド端Teにより区分されたショルダー陸部11とが形成されている。
前記「トレッド端」とは、正規状態のタイヤ1に、正規荷重を負荷してキャンバー角0°にて平面に接地させたときの接地面のタイヤ軸方向最外端である。本明細書において、特に断りがない場合、タイヤ1の各部の寸法は、正規状態での値である。
前記「正規状態」とは、タイヤ1が、正規リム(図示省略)にリム組みされかつ正規内圧が充填されしかも無負荷の状態である。本明細書において、特に断りがない場合、タイヤ1の各部の寸法は、正規状態での値である。
前記「正規リム」とは、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えば、JATMAであれば"標準リム"、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。
前記「正規内圧」とは、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、例えば、JATMAであれば"最高空気圧"、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
前記「正規荷重」とは、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、例えば、JATMAであれば"最大負荷能力"、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。
本実施形態のタイヤ1は、例えば、トレッド端Te間のトレッド幅TWが375mm以上であるのが望ましい。このようなタイヤ1は、接地面が大きく、例えば、旋回時に大きな横荷重が作用しても、スリップの発生を抑制できる。また、本実施形態のタイヤ1は、例えば、タイヤ1の断面幅に対する断面高さの比を百分率で示す扁平率が75%以下であるのが望ましい。このようなタイヤ1は、装着されたリムに対するトレッド部2の接地面の動きが小さくなり、タイヤ1の制動性能及び旋回性能等の向上に役立つ。
クラウン主溝3及びショルダー主溝4は、ジグザグ状にのびている。ジグザグ状のクラウン主溝3及びショルダー主溝4は、例えば、直線状の主溝に比して、タイヤ軸方向のエッジ成分が高く、タイヤ1のトラクション性能を向上させる。
本実施形態のクラウン主溝3及びショルダー主溝4は、例えば、タイヤ軸方向に等間隔で配されている。クラウン主溝3及びショルダー主溝4は、例えば、ジグザグピッチ、ジグザグ振幅及び配設位相が互いに等しく設けられるのが望ましい。
図2には、図1のクラウンブロック7付近が拡大された部分拡大図が示されている。図2に示されるように、クラウン主溝3は、第1ジグザグ片3Aと、第2ジグザグ片3Bとが交互に配されて形成されている。第1ジグザグ片3Aは、タイヤ周方向に対して15〜30度の角度で傾斜している。第2ジグザグ片3Bも、タイヤ周方向に対して15〜30度の角度を有しているが、第1ジグザグ片3Aとは逆向きに傾斜している。これにより、クラウン主溝3は、タイヤ赤道C側に凸となる複数のクラウン内側頂部3Cと、タイヤ軸方向外側に凸となる複数のクラウン外側頂部3Dとを有している。
本実施形態のクラウン主溝3には、溝底3Sから隆起する複数の突起部3Eが設けられている。該突起部3Eは、例えば、矩形のブロック状に設けられている。突起部3Eは、クラウン主溝3内への石等の進入を抑制し、タイヤ1の耐石噛み性能を向上させる。
図3には、図1のミドルブロック付近が拡大された部分拡大図が示されている。図3に示されるように、ショルダー主溝4は、第1ジグザグ片4Aと、第2ジグザグ片4Bとが交互に配されて形成されている。第1ジグザグ片4Aは、タイヤ周方向に対して15〜30度の角度で傾斜している。第2ジグザグ片4Bも、タイヤ周方向に対して15〜30度の角度を有しているが、第1ジグザグ片4Aとは逆向きに傾斜している。これにより、ショルダー主溝4は、タイヤ赤道C側に凸となる複数のショルダー内側頂部4Cと、タイヤ軸方向外側に凸となる複数のショルダー外側頂部4Dとを有している。
ショルダー外側頂部4Dは、例えば、タイヤ周方向に沿って直線状に形成されている。このようなショルダー外側頂部4Dの構成によれば、ショルダー外側頂部4Dを起点とするクラックの発生が抑制される。
本実施形態のショルダー主溝4は、クラウン主溝3と同様、溝底4Sから隆起する複数の突起部4Eが設けられている。該突起部4Eも、矩形のブロック状であり、ショルダー主溝4内への石等の進入を抑制し、タイヤ1の耐石噛み性能を向上させる。
図2に示されるように、クラウン横溝5は、一方のクラウン主溝3のクラウン内側頂部3Cから他方のクラウン主溝3のクラウン内側頂部3Cへとのびている。本実施形態のクラウン主溝3、3は、互いにジグザグ状の配設位相が等しく、一対のクラウン主溝3のクラウン内側頂部3Cは、タイヤ周方向に位置ずれしている。これにより、クラウン横溝5は、タイヤ軸方向に対して45〜75度の角度で傾斜している。
これらのクラウン主溝3及びクラウン横溝5により、クラウンブロック7が区分される。本実施形態のクラウンブロック7は、ジグザグ状の一対のクラウン主溝3及び一対のクラウン横溝5により区分され、互いに平行に向き合う辺を有した六角形状に形成されている。
図4には、図2のA−A断面が示されている。図2又は図4に示されるように、好ましい態様では、クラウンブロック7の踏面7Sは、例えば、クラウン主溝3とクラウン横溝5とが交わるコーナ部15が面取り状に形成されている。このコーナ部15は、内角が最も小さく鋭利である。このため、コーナ部15は、クラウンブロック7の他の頂点に比して剛性が小さく、クラックが生じるおそれがある。本実施形態の踏面7Sは、コーナ部15が面取り状に形成されることにより、略八角形状に形成されている。このような多角形状の踏面7Sは、クラウンブロック7のエッジ成分を発揮できる方向性が増すとともに、コーナ部15でのクラックの発生を抑制するのに役立つ。
図3に示されるように、ミドル横溝6は、第1ミドル横溝6Aと、第2ミドル横溝6Bとを含んでいる。これら第1ミドル横溝6Aと第2ミドル横溝6Bとはタイヤ周方向に交互に設けられている。
第1ミドル横溝6Aは、クラウン横溝5と同じ向きに傾斜し、タイヤ軸方向の内端6iがクラウン主溝3のクラウン外側頂部3Dに接続されている。第1ミドル横溝6Aの外端は、ショルダー主溝4のショルダー内側頂部4Cに接続されている。第2ミドル横溝6Bは、第1ミドル横溝6Aとは逆向きに傾斜し、タイヤ軸方向の内端6iがクラウン主溝3のクラウン外側頂部3Dに接続されている。第2ミドル横溝6Bの外端は、ショルダー主溝4のショルダー内側頂部4Cに接続されている。
クラウン主溝3、ショルダー主溝4及びミドル横溝6により、ミドルブロック9は、第1ブロック9Aと、第1ブロック9Aにタイヤ周方向の軸線回りに線対称な第2ブロック9Bとを含んでいる。これら第1ブロック9A及び第2ブロック9Bは、タイヤ周方向へ交互に配されている。
第1ブロック9Aは、タイヤ軸方向内側のブロック壁面9Aiがタイヤ赤道C側に凸となっており、クラウン主溝3のジグザグピッチの1ピッチにより形成されている。第1ブロック9Aのタイヤ軸方向外側のブロック壁面9Aoは、タイヤ赤道C側に凹んでおり、ショルダー主溝4のジグザグピッチの2ピッチにより形成されている。
逆に、第2ブロック9Bは、タイヤ軸方向内側のブロック壁面9Biがトレッド端Te側に凹んでおり、クラウン主溝3のジグザグピッチの2ピッチにより形成されている。第2ブロック9Bのタイヤ軸方向外側のブロック壁面9Boは、トレッド端Teに凸となっており、ショルダー主溝4のジグザグピッチの1ピッチにより形成されている。
これら、第1ブロック9A及び第2ブロック9Bに対して、クラウンブロック7のブロック壁面7Aは、いずれもクラウン主溝3のジグザグピッチの1ピッチにより形成されている。従って、本実施形態のタイヤ1では、ミドルブロック9は、クラウンブロック7の略1.5倍程度の踏面を有した大きさに区分される。このため、両ブロックの剛性差に基づいて、接地時、クラウンブロック7は、ミドルブロック9よりも大きく変形する。このアンバランスな2つのブロックの変形により、例えば、クラウン主溝3に噛み込んだ石には、その一方側と他方側とに異なる運動が付与される。従って、主溝内の石は、容易に取り除かれ、タイヤ1の耐石噛み性能が向上される。
ミドルブロック9の踏面9Sの面積S2は、例えば、第1ミドル横溝6A及び第2ミドル横溝6Bのタイヤ軸方向に対する角度(換言すれば、ショルダー主溝4のジグザグピッチ)を変えることにより変化させることができる。
クラウンブロック7の踏面7Sの面積S1とミドルブロック9の踏面9Sの面積S2との比(S2/S1)の値は、例えば、1.3〜1.8の範囲であるのが望ましい。前記比(S2/S1)の値が1.3未満の場合、クラウンブロック7とミドルブロック9との変形に充分な差異が生じず、噛み込んだ石等を取り除けないおそれがある。逆に、前記比(S2/S1)の値が1.8より大きい場合、クラウンブロック7が過度に小さいと、クラウンブロック7の剛性が低下し、エッジ効果が充分に発揮されないおそれがあり、ミドルブロック9が過度に大きいと、ミドル陸部10のタイヤ軸方向のエッジ成分が不足するおそれがある。
図5には、図2のB−B断面図が示されている。図2又は図5に示されるように、本実施形態のクラウン横溝5は、長手方向の中央部に、溝底5Sから隆起する浅底部5Aを含んでいるのが望ましい。浅底部5Aは、隣り合うクラウンブロック7、7の間を継ぐブロック状に設けられている。浅底部5Aは、クラウン陸部8の剛性を高めつつ、クラウン横溝5内への石等の進入を抑制し、タイヤ1の耐石噛み性能を向上させる。
図6には、図3のC−C断面図が示されている。図3又は図6に示されるように、本実施形態のミドル横溝6は、長手方向の中央部に、溝底6Sから隆起する浅底部6Eを含んでいるのが望ましい。浅底部6Eは、隣り合うミドルブロック9、9の間を継ぐブロック状に設けられている。浅底部6Eは、ミドル陸部10の剛性を高めつつ、ミドル横溝6内への石等の進入を抑制し、タイヤ1の耐石噛み性能を向上させる。
図1に示されるように、本実施形態のショルダー陸部11は、横溝が配されておらず、タイヤ周方向に連続するリブとして形成されている。このようなショルダー陸部11は、極めて高い剛性を有し、タイヤ1の操縦安定性能が大きく向上する。なお、ショルダー陸部11の剛性が極めて高い場合、ショルダー陸部11に隣り合うミドルブロック9には、早期に偏摩耗が生じるおそれがある。しかしながら、本実施形態のミドルブロック9は、比較的大きく形成され、クラウンブロック7よりも高い剛性を有しているため、偏摩耗の発生が抑制されている。
本実施形態のトレッド部2には、例えば、トレッド端Teからショルダー陸部11のタイヤ軸方向外側に連なるショルダー外側横溝16が設けられている。該ショルダー外側横溝16は、ショルダー陸部11の剛性を調節し、そこへの偏摩耗が生じるのを防止するのに役立つ。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1に示される基本パターンを有し、かつ、表1の仕様に基いてテスト用タイヤが試作され、それらの性能がテストされた。
各テスト方法は次の通りである。
<耐石噛み性能>
各試供タイヤが、11.75×22.5のリムに内圧830kPaで組み入れられ、トラックのトレーラー軸に装着された。テストトラックは、舗装路及び不整地での走行割合がおおよそ等しくなるように、50000km走行された後、タイヤへの石噛み数が確認された。評価は、石噛み数の逆数であり、比較例1を100とする指数で示されている。数値が大きい程、良好である。
<耐偏摩耗性能>
上記テストトラックを10000km走行させた後、クラウン主溝又はミドル主溝の溝底からの各ブロック高さが確認された。評価は、確認されたブロック高さであり、比較例1を100とする指数で示されている。数値が大きい程、良好である。
Figure 2015030413
表1に示されるように、実施例のタイヤは、耐石噛み性能及び耐偏摩耗性能とが向上されることが確認できた。
1 重荷重用タイヤ
2 トレッド部
3 クラウン主溝
4 ショルダー主溝
5 クラウン横溝
6 ミドル横溝
7 クラウンブロック
9 ミドルブロック
C タイヤ赤道

Claims (5)

  1. トレッド部に、タイヤ赤道の両側をタイヤ周方向に連続してのびる一対のクラウン主溝と、前記クラウン主溝のタイヤ軸方向外側をタイヤ周方向に連続してのびる一対のショルダー主溝とを具えた重荷重用タイヤであって、
    前記一対のクラウン主溝の間を継ぐ複数本のクラウン横溝と、前記クラウン主溝と前記ショルダー主溝との間を継ぐ複数本のミドル横溝とが設けられることにより、前記トレッド部には、前記一対のクラウン主溝及び前記クラウン横溝により区分されたクラウンブロックを含むクラウン陸部と、前記クラウン主溝、前記ショルダー主溝及び前記ミドル横溝により区分されたミドルブロックを含むミドル陸部と、前記ショルダー主溝及びトレッド端により区分されたショルダー陸部とが形成され、
    前記クラウン主溝は、タイヤ周方向に対して15〜30度の角度で傾斜する第1ジグザグ片と、タイヤ周方向に対して15〜30度の角度で前記第1ジグザグ片と逆向きに傾斜する第2ジグザグ片とが交互に配されることにより、タイヤ赤道側に凸となる複数のクラウン内側頂部と、タイヤ軸方向外側に凸となる複数のクラウン外側頂部とを有し、
    前記各クラウン横溝は、一方のクラウン主溝の前記クラウン内側頂部から他方のクラウン主溝の前記クラウン内側頂部へのびており、しかも、タイヤ軸方向に対して45〜75度の角度で同じ向きに傾斜し、
    前記ミドル横溝は、タイヤ軸方向の内端が前記クラウン主溝の前記クラウン外側頂部に接続されかつ前記クラウン横溝と同じ向きに傾斜している第1ミドル横溝と、タイヤ軸方向の内端が前記クラウン主溝の前記クラウン外側頂部に接続されかつ前記第1ミドル横溝とは逆向きに傾斜している第2ミドル横溝とが交互に設けられていることを特徴とする重荷重用タイヤ。
  2. 前記ショルダー主溝は、タイヤ周方向に対して15〜30度の角度で傾斜する第1ジグザグ片と、タイヤ周方向に対して15〜30度の角度で前記第1ジグザグ片と逆向きに傾斜する第2ジグザグ片とが交互に配されることにより、タイヤ赤道側に凸となる複数のショルダー内側頂部を有し、
    前記ショルダー主溝のジグザグピッチは、前記クラウン主溝のジグザグピッチと同じであり、前記ミドル横溝のタイヤ軸方向の外端は、前記ショルダー内側頂部に接続されている請求項1に記載の重荷重用タイヤ。
  3. 前記ショルダー陸部は、横溝が設けられていない請求項1又は2に記載の重荷重用タイヤ。
  4. 扁平率が75%以下、かつ、トレッド幅が375mm以上である請求項1乃至3のいずれかに記載の重荷重用タイヤ。
  5. 前記クラウンブロックは、前記クラウン主溝と前記クラウン横溝とが交わるコーナ部が面取りされていることにより、踏面が略八角形状である請求項1乃至4のいずれかに記載の重荷重用タイヤ。
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