JP2015030149A - 印刷装置、および、コンピュータプログラム - Google Patents

印刷装置、および、コンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】用紙端を印刷する際に用紙の変形を抑制して、印刷画像の画質を向上する技術を提供する。【解決手段】印刷装置は、(a)第1の量だけ用紙を搬送する処理と、用紙が第1のローラによって保持され、かつ、支持部材とによって支持され、かつ、第2のローラによって保持される状態で、印刷を実行する処理と、(b)第1の量以下の第2の量だけ用紙を搬送する処理と、用紙が第1のローラによって保持されず、かつ、支持部材とによって支持され、かつ、第2のローラによって保持される状態で、印刷を実行する処理と、(c)第1の量より大きな第3の量だけ用紙を搬送する処理と、用紙が第1のローラによって保持されず、かつ、支持部材とによって支持されず、かつ、第2のローラによって保持される状態で、印刷を実行する処理と、を実行する。【選択図】図4

Description

本発明は、印刷を制御する技術に関し、特に、用紙の搬送を制御する技術に関する。
インク等の色剤のドットを用紙に形成することによって印刷を行うプリンタが知られている。このようなプリンタは、例えば、印刷ヘッドより上流側に配置されるローラ対と、印刷ヘッドより下流側に配置されるローラ対と、を用いて、用紙を保持しながら、上流側から下流側へと用紙を搬送する。この例では、用紙の搬送方向の中央部分が印刷ヘッドの近傍を通過するときには、2つのローラ対によって用紙が保持される状態で、用紙が搬送されて印刷が実行される。一方、用紙の下流端や用紙の上流端が印刷ヘッドの近傍を通過する前後では、2つのローラ対のうちの一方のローラ対によって用紙が保持されて、他方のローラ対によって用紙が保持されない状態で、用紙が搬送されて印刷が実行される。
特許文献1には、両側保持状態から片側保持状態に移行するときに、用紙の搬送精度が低下することを抑制するために、両側保持状態から片側保持状態に移行するときの用紙の搬送量を、1回前の用紙の搬送量より大きくする技術が開示されている。
特開2005−271231号公報 特開2006−44060号公報 特開2010−179656号公報
ところで、用紙端の近傍領域が印刷される際には、用紙が変形することに起因して、印刷の質が劣化し得る。例えば、用紙端の近傍領域が印刷される際には、用紙端は2つのローラ対の間に位置し、用紙が2つのローラ対のうちの一方のローラ対によって保持されず他方のローラ対によって保持される状態となる。この状態では、用紙の変形(湾曲)に起因して、用紙端の移動(例えば、用紙端が印刷ヘッドに対して近づく、または、遠ざかること)が生じ得る。用紙端が移動すると、例えば、印刷ヘッドと用紙との間のギャップが変更されてドットの位置ずれが発生したり、用紙が印刷ヘッドに接触して用紙が汚れたりして、印刷の質が劣化する。
本発明の目的は、用紙端を印刷する際に発生し得る印刷の質の劣化を低減する技術を提供することである。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]印刷装置であって、印刷ヘッドと、用紙を搬送方向に搬送する搬送機構であって、前記印刷ヘッドよりも前記搬送方向の上流側に設けられた第1のローラと、前記印刷ヘッドよりも前記搬送方向の下流側に設けられた第2のローラと、前記第1のローラと前記第2のローラとの間のうち前記第1のローラ側に設けられ、前記用紙を第1の面側から支持する第1の支持部材と、前記第1のローラと前記第2のローラとの間のうち前記第1のローラ側に設けられ、前記用紙を第2の面側から支持する第2の支持部材と、を備える前記搬送機構と、制御部と、を備え、前記制御部は、(a)前記第1のローラと前記第2のローラとの少なくとも一方を駆動して第1の量だけ前記用紙を搬送する処理と、前記用紙が前記第1のローラによって保持され、かつ、前記第1の支持部材と前記第2の支持部材とによって支持され、かつ、前記第2のローラによって保持される状態で、前記印刷ヘッドを駆動して印刷を実行する処理と、を少なくとも1回実行し、(b)前記(a)の処理の後に、少なくとも前記第2のローラを駆動して前記第1の量以下の第2の量だけ前記用紙を搬送する処理と、前記用紙が前記第1のローラによって保持されず、かつ、前記第1の支持部材と前記第2の支持部材とによって支持され、かつ、前記第2のローラによって保持される状態で、前記印刷ヘッドを駆動して印刷を実行する処理と、を少なくとも1回実行し、(c)前記(b)の処理の後に、少なくとも前記第2のローラを駆動して前記第1の量より大きな第3の量だけ前記用紙を搬送する処理と、前記用紙が前記第1のローラによって保持されず、かつ、前記第1の支持部材と前記第2の支持部材とによって支持されず、かつ、前記第2のローラによって保持される状態で、前記印刷ヘッドを駆動して印刷を実行する処理と、を実行する、印刷装置。
用紙が第1のローラによって保持されず、かつ、第1の支持部材と第2の支持部材とによって支持され、かつ、第2のローラによって保持される状態では、用紙端は、第1のローラと第2のローラとの間に位置する。しかしながら、この状態では、用紙端は第1の支持部材および第2の支持部材よりも上流側に位置しており、用紙は第1の支持部材および第2の支持部材によって支持されている。このため、用紙の変形が抑制され、用紙端の移動(印刷ヘッドに対して近づく、または、遠ざかること)が抑制される。したがって、用紙が第1のローラによって保持されていないこの状態において印刷を実行する際に、印刷の質の劣化を抑制することができる。
その後、用紙が第1のローラによって保持されず、かつ、第1の支持部材と第2の支持部材とによって支持されず、かつ、第2のローラによって保持される状態に移行する。この状態では、用紙端は第1の支持部材および第2の支持部材よりも下流側に位置しており、用紙は第1支持部材および第2の支持部材によって支持されていない。このため、用紙の変形が抑制されず、用紙端の移動が生じ得る。しかしながら、この状態に移行する前に、用紙は比較的大きな第3の量だけ搬送される。用紙端の移動は、用紙上の第2のローラによって保持されている位置から用紙端までの距離が長い程、生じ易いと考えられる。第3の量の搬送が実行された後のこの状態では、上記の距離が比較的短いため、用紙端の移動が低減される。したがって、用紙が第1の支持部材および第2の支持部材によって支持されていないこの状態において印刷を実行する際に、印刷の質の劣化を低減することができる。
[適用例2]適用例1に記載の印刷装置であって、前記制御部は、さらに、(d)前記(c)の処理の後に、少なくとも前記第2のローラを駆動して前記第3の量より小さな第4の量だけ前記用紙を搬送する処理と、前記用紙が前記第1のローラによって保持されず、かつ、前記第1の支持部材と前記第2の支持部材とによって支持されず、かつ、前記第2のローラによって保持される状態で、前記印刷ヘッドを駆動して印刷を実行する処理と、を複数回実行する、印刷装置。
こうすれば、用紙端近傍の領域に適切に印刷を実行することができる。
[適用例3]適用例1に記載の印刷装置であって、前記印刷ヘッドは、前記搬送方向に沿う複数個のノズルを有し、前記制御部は、さらに、(e)前記(c)の処理の後に、前記用紙を搬送することなく、前記印刷ヘッドを駆動して印刷を実行する処理を、前記印刷ヘッドの前記複数個のノズルのうちの使用するノズル群を1回毎に変更することによって、複数回実行する、印刷装置。
こうすれば、用紙端近傍の領域に適切に印刷を実行することができる。
[適用例4]適用例1ないし適用例3に記載の印刷装置であって、前記第1の支持部材は、主走査方向に沿って並ぶ複数個の第1の支持部を備え、前記第2の支持部材は、主走査方向に沿って並ぶ複数個の第2の支持部を備え、前記複数個の第1の支持部と前記複数個の第2の支持部とは、前記複数個の第1の支持部が前記用紙を前記第1の面側から支持し、前記複数個の第2の支持部が前記用紙を前記第2の面側から支持することによって、前記用紙を波状に変形させた状態で支持するように構成されている、印刷装置。
こうすれば、搬送機構は、用紙を波状に変形させた状態で用紙を搬送することができる。この結果、用紙に意図しない変形が発生することを抑制して、印刷画像の画質を向上することができる。さらに、用紙端が第1のローラより下流側に移動して、第1のローラによって用紙が保持されなくなった後も、2個の支持部材によって用紙が支持されている間は、用紙が波状に変形された状態が維持され得る。したがって、用紙の変形をより効果的に抑制することができる。
[適用例5]適用例1ないし適用例4のいずれかに記載の印刷装置であって、前記制御部は、前記印刷ヘッドは、前記搬送方向に沿う複数個のノズルを有し、前記(b)のうちの最後に実行される前記印刷では、前記複数個のノズルのうち、前記搬送方向の最上流のノズルを使用して、前記搬送方向の最下流のノズルを使用せず、前記(c)のうちの最後に実行される前記印刷では、前記複数個のノズルのうち、前記最下流のノズルを使用して、前記最上流のノズルを使用しない、印刷装置。
こうすれば、比較的大きな第3の量だけ用紙を搬送する前後で、適切に印刷を実行することができる。
[適用例6]適用例1ないし適用例5のいずれかに記載の印刷装置であって、前記制御部は、前記(b)のうちの最後に実行される前記印刷では、前記複数個のノズルのうちの第1のノズル群を使用して、前記第1のノズル群より前記搬送方向の下流側の第2のノズル群を使用せず、前記(c)のうちの最後に実行される前記印刷では、前記第2のノズル群を使用して、前記第1のノズル群を使用せずに、印刷を実行する、印刷装置。
こうすれば、第3の量だけ用紙を搬送する前後で異なるノズル群を用いて印刷を実行することで、比較的大きな第3の量の搬送を実現することができる。
[適用例7]印刷装置であって、印刷ヘッドと、用紙を搬送方向に搬送する搬送機構であって、前記印刷ヘッドよりも前記搬送方向の上流側に設けられた第1のローラと、前記印刷ヘッドよりも前記搬送方向の下流側に設けられた第2のローラと、を備える前記搬送機構と、制御部と、を備え、前記制御部は、(f)少なくとも前記第1のローラを駆動して第5の量だけ前記用紙を搬送する処理と、前記用紙が前記第1のローラによって保持され、かつ、前記第2のローラによって保持されない状態で、前記印刷ヘッドを駆動して印刷を実行する処理と、を複数回実行し、(g)前記(f)の処理の後に、少なくとも前記第1のローラを駆動して前記第5の量より大きな第6の量だけ前記用紙を搬送する処理と、前記用紙が前記第1のローラによって保持され、かつ、前記第2のローラによって保持される状態で、前記印刷ヘッドを駆動して印刷を実行する処理と、を少なくとも1回実行し、(h)前記(g)の処理の後に、前記第1のローラと第2のローラとの少なくとも一方を駆動して前記第6の量より小さな第7の量だけ前記用紙を搬送する処理と、前記用紙が前記第1のローラによって保持され、かつ、前記第2のローラによって保持される状態で、前記印刷ヘッドを駆動して印刷を実行する処理と、を複数回実行し、前記(g)の処理の前記第6の量は、前記印刷ヘッドの前記複数個のノズルのうちの前記搬送方向の最下流のノズルと、前記第2のローラと、の間の距離より大きい、印刷装置。
第1のローラによって用紙が保持され、かつ、第2のローラによって用紙が保持されない状態では、用紙端が第1ローラと第2のロータとの間に位置しているので、用紙の変形が抑制されずに、用紙端の移動が生じ得る。用紙端の移動は、用紙上の第1のローラによって保持されている位置から用紙端までの距離が長い程、生じやすいと考えられる。上記構成によれば、この状態から、比較的大きな第6の量だけ搬送された後に、用紙は、第1のローラによって用紙が保持され、かつ、第2のローラによって用紙が保持される状態に移行する。このために、第1のローラによって用紙が保持され、かつ、第2のローラによって用紙が保持されない状態での上記の距離を比較的短くすることができる。したがって、この状態において印刷を実行する際に、印刷の質の劣化を低減することができる。
[適用例8]適用例7に記載の印刷装置であって、前記制御部は、前記(f)の処理によって、前記用紙上に、前記搬送方向に特定幅を有する画像の印刷が完了した後に、前記(g)の処理を開始し、前記特定幅は前記最下流のノズルと前記第2のローラとの間の距離より大きい、印刷装置。
こうすれば、第1のローラによって用紙が保持され、かつ、第2のローラによって用紙が保持されない状態での第1のローラによって保持されている位置から用紙端までの距離を比較的短くしつつ、用紙端に確実に印刷を行うことができる。
[適用例9]適用例7または適用例8に記載の印刷装置であって、前記印刷ヘッドは、前記搬送方向に沿う複数個のノズルを有し、前記制御部は、前記(f)のうちの最後に実行される前記印刷では、前記複数個のノズルのうち、前記搬送方向の最上流のノズルを使用して、前記搬送方向の最下流のノズルを使用せず、前記(g)のうちの最後に実行される前記印刷では、前記複数個のノズルのうち、前記最下流のノズルを使用して、前記最上流のノズルを使用しない、印刷装置。
こうすれば、比較的大きな第6の量だけ用紙を搬送する前後で、適切に印刷を実行することができる。
[適用例10]適用例7ないし適用例9のいずれかに記載の印刷装置であって、前記制御部は、前記(f)のうちの最後に実行される前記印刷では、前記複数個のノズルのうちの第3のノズル群を使用して、前記第3のノズル群より前記搬送方向の下流側の第4のノズル群を使用し、前記(g)のうちの最後に実行される前記印刷では、前記第4のノズル群を使用して、前記第3のノズル群を使用しない、印刷装置。
こうすれば、第6の量だけ用紙を搬送する前後で異なるノズル群を用いて印刷を実行することで、比較的大きな第6の量の搬送を実現することができる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、印刷実行部に印刷データを供給する画像処理装置、印刷方法、これら装置の機能または上記方法を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、等の形態で実現することができる。
実施例におけるプリンタ600の構成を示すブロック図である。 印刷ヘッド240の概略構成を示す図である。 搬送機構210の概略構成を示す図である。 第1実施例の印刷時の印刷ヘッド位置を主走査処理ごとに示す図である。 第1実施例の印刷時の用紙Mの位置を主走査処理ごとに示す図である。 第2実施例の印刷時の印刷ヘッド位置を主走査処理ごとに示す図である。 第2実施例の印刷時の用紙Mの位置を主走査処理ごとに示す図である。 第3実施例の印刷時の印刷ヘッド位置を主走査処理ごとに示す図である。 第3実施例の印刷時の用紙Mの位置を主走査処理ごとに示す図である。 第4実施例の印刷時の印刷ヘッド位置を主走査処理ごとに示す図である。 第4実施例の印刷時の用紙Mの位置を主走査処理ごとに示す図である。
A.第1実施例:
A−1.印刷装置の構成:
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、実施例におけるプリンタ600の構成を示すブロック図である。プリンタ600は、インクのドットを用紙上に形成することによって、印刷を行うインクジェットプリンタである。プリンタ600は、プリンタの全体を制御する制御装置100と、印刷を行う印刷機構200と、を備えている。
制御装置100は、CPU110と、DRAMなどの揮発性記憶装置120と、フラッシュメモリやハードディスクドライブなどの不揮発性記憶装置130と、液晶ディスプレイなどの表示部140と、液晶ディスプレイのパネルと重畳されたタッチパネルやボタンなどを含む操作部150と、パーソナルコンピュータ(図示省略)などの外部装置との通信のための通信インタフェースを含む通信部160と、を備えている。
揮発性記憶装置120には、CPU110が処理を行う際に生成される種々の中間データを一時的に格納するバッファ領域125が設けられている。不揮発性記憶装置130には、プリンタ600を制御するためのコンピュータプログラム132が格納されている。
コンピュータプログラム132は、プリンタ600の出荷時に予め不揮発性記憶装置130に格納されている。なお、コンピュータプログラム132は、DVD−ROMなどに格納された形態や、サーバからダウンロードする形態で提供され得る。CPU110は、コンピュータプログラム132を実行することによって、後述するプリンタ600の制御処理を実現する。
印刷機構200は、制御装置100のCPU110の制御に従って、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各インクを吐出して印刷を行うことができる。印刷機構200は、搬送機構210と、主走査機構220と、ヘッド駆動回路230と、印刷ヘッド240と、を備えている。搬送機構210は、図示しない搬送モータを備え、搬送モータの動力で用紙を搬送方向に搬送する。主走査機構220は、図示しない主走査モータを備え、主走査モータの動力で印刷ヘッド240を主走査方向に往復動(主走査とも呼ぶ)させる。ヘッド駆動回路230は、主走査機構220が印刷ヘッド240の主走査を行っている最中に、印刷ヘッド240に駆動信号DSを供給して、印刷ヘッド240を駆動する。印刷ヘッド240は、駆動信号DSに従って、搬送機構210によって搬送される用紙上にインクを吐出してドットを形成する。
図2は、印刷ヘッド240の概略構成を示す図である。印刷ヘッド240のノズル形成面241(−Z側の面)には、上述したC、M、Y、Kの各インクを吐出するノズル列NC、NM、NY、NKが形成されている。各ノズル列は、複数個のノズルNZを含んでいる。複数個のノズルNZは、搬送方向の位置が互いに異なり、搬送方向に沿って所定のノズル間隔NTで並ぶ。なお、図2以降の図において、+Y方向は、用紙の搬送方向(副走査方向)を示しており、X方向は、主走査方向を示している。各ノズル列に含まれる複数個のノズルNZのうち、搬送方向の下流端すなわち図2の+Y側の端に位置するノズルNZを最下流ノズルNZdとも呼び、搬送方向の上流端すなわち図2の−Y側の端に位置するノズルNZを最上流ノズルNZuとも呼ぶ。最上流ノズルNZuから最下流ノズルNZdまでの搬送方向の長さをノズル長Dとも呼ぶ。
図3は、搬送機構210の概略構成を示す図である。図3(A)に示すように、搬送機構210は、用紙台211と、用紙を保持して搬送するための上流ローラ対217と、下流ローラ対218と、複数個の押さえ部材216と、を備えている。
上流ローラ対217は、印刷ヘッド240よりも搬送方向の上流側(−Y側)に設けられ、下流ローラ対218は、印刷ヘッド240よりも搬送方向の下流側(+Y側)に設けられている。上流ローラ対217は、図示しない搬送モータによって駆動される駆動ローラ217aと、駆動ローラ217aの回転に従って回転する従動ローラ217bと、を含む。同様に、下流ローラ対218は、駆動ローラ218aと従動ローラ218bと、を含む。なお、従動ローラに代えて、板部材を採用し、駆動ローラと板部材とによって用紙を保持する構成を採用しても良い。
用紙台211は、上流ローラ対217bと、下流ローラ対218との間の位置であって、かつ、印刷ヘッド240のノズル形成面241と対向する位置に配置されている。複数個の押さえ部材216は、上流ローラ対217と、印刷ヘッド240と、の間に配置されている。
図3(B)、図3(C)には、用紙台211と複数個の押さえ部材216との斜視図が示されている。図3(B)は、用紙Mが支持されていない状態を示し、図3(C)は、用紙Mが支持された状態を示している。用紙台211は、複数個の高支持部材212と、複数個の低支持部材213と、平板214と、傾斜部215と、備えている。
平板214は、主走査方向(X方向)と搬送方向(+Y方向)とにほぼ平行な板部材である。平板214の−Y側の端部は、印刷ヘッド240の−Y側の端部よりも−Y側の位置にあり、上流ローラ対217の近傍に位置している。傾斜部215は、平板214の+Y側に位置し、+Y方向に向かって高くなるように傾斜した板部材である。傾斜部215の端部は、印刷ヘッド240の+Y側の端部よりも+Y側の位置にあり、下流ローラ対218の近傍に位置している。平板214のX方向の長さは、搬送される用紙MのX方向の長さより所定量だけ長い。これによって、用紙MのX方向(主走査方向)の両端に余白を残さないように、用紙MのX方向の両端まで印刷可能な縁なし印刷を実行した場合に、用紙MのX方向の両端より外側に吐出されるインクを平板214で受けることができる。
複数個の高支持部材212と複数個の低支持部材213は、平板214上に、X方向に沿って交互に並んでいる。すなわち、各低支持部材213は、該低支持部材に隣接する2個の高支持部材212の間に配置されている。各高支持部材212は、Y方向に沿って延びるリブである。各高支持部材212の−Y側の端部は、平板214の−Y側の端部に位置している。各高支持部材212の+Y側の端部は、平板214のY方向の中央部に位置している。各高支持部材212の+Y側の端部は、印刷ヘッド240の複数個のノズルNZが形成されている領域NAのY方向の中央部に位置していると言うこともできる。各低支持部材213のY方向の両端の位置は、高支持部材212のY方向の両端の位置と同じである。
複数個の押さえ部材216は、複数個の低支持部材213の+Z側の位置に配置されている。複数個の押さえ部材216のX方向の位置は、複数個の低支持部材213のX方向の位置と同じである。すなわち、各押さえ部材216のX方向の位置は、該押さえ部材に隣接する2個の高支持部材212の間に位置している。複数個の押さえ部材216は、+Y方向に向かうほど低支持部材213に近づくように傾斜した板部材である。複数個の押さえ部材216の+Y側の端部は、印刷ヘッド240の−Y側の端部と、上流ローラ対217と、の間に位置している。
複数個の高支持部材212と複数個の低支持部材213と複数個の押さえ部材216は、下流ローラ対218よりも上流ローラ217対に近い位置に配置されており、上流ローラ対217と下流ローラ対218との間のうち、上流ローラ対217側に設けられていると言うことができる。
図3(C)に示すように、用紙Mの搬送時には、複数個の高支持部材212と、複数個の低支持部材213は、印刷面とは反対側の面Mb側から、用紙Mを支持し、複数個の押さえ部材216は、印刷面Ma側から、用紙Mを支持する。各高支持部材212が用紙Mを支持する位置(すなわち、各高支持部材212の+Z側の面212a(図3(A))の位置)は、各低支持部材213が用紙Mを支持する位置(すなわち、各低支持部材213の+Z側の面213a(図3(A))の位置)よりも+Z側に位置している。換言すれば、各高支持部材212が用紙Mを支持する位置と、印刷ヘッド240のノズル形成面241を含む平面と、の距離LZ1は、各低支持部材213が用紙Mを支持する位置と、ノズル形成面241を含む平面と、の距離LZ2より短い。
そして、各高支持部材212が用紙Mを支持する位置は、各押さえ部材216が用紙Mを支持する位置(すなわち、各押さえ部材216の+Y側の端部の−Z側の部分216a(図3(A))よりも+Z側に位置している。換言すれば、各高支持部材212が用紙Mを支持する位置と、印刷ヘッド240のノズル形成面241を含む平面と、の距離LZ1は、各押さえ部材216が用紙Mを支持する位置と、ノズル形成面241を含む平面と、の距離LZ3より短い。
このために、複数個の高支持部材212と、複数個の低支持部材213と、複数個の押さえ部材216と、によって、用紙Mは、X方向に沿って波状に変形された状態に支持される(図3(C))。そして、用紙Mは、波状に変形された状態で、搬送方向(+Y方向)に搬送される。用紙Mを波状に変形させると、Y方向に沿った変形に対する用紙Mの剛性を高めることができる。この結果、用紙MがY方向に沿って反るように変形して、用紙Mが用紙台211から印刷ヘッド240側へ浮き上がることや、用紙Mが用紙台211側へ垂れさがることを抑制することができる。用紙Mが浮き上がると、あるいは、用紙Mが垂れさがると、ドットの形成位置のずれによって、印刷画像の画質低下が引き起こされ得る。また、用紙Mが浮き上がると、印刷ヘッド240に用紙が接触して、用紙Mが汚れ得る。
なお、用紙の繊維に沿う方向がX方向と平行である場合には、用紙の繊維に沿う方向がY方向と平行である場合と比べて、印刷時に用紙の反りが生じる可能性が高い。したがって、用紙Mの繊維に沿う方向がX方向と平行である状態で、用紙Mが搬送される場合には、用紙Mを波状に変形された状態で搬送する必要性が高い。
以上の説明から解るように、複数個の高支持部材212は、第1の支持部材の例であり、複数個の押さえ部材216は、第2の支持部材の例である。上流ローラ対217の駆動ローラ217aは、第1のローラの例であり、下流ローラ対218の駆動ローラ218aは、第2のローラの例である。
A−2.印刷装置の動作
プリンタ600は、ユーザからの印刷指示に基づいて、印刷処理を実行する。具体的には、プリンタ600のCPU110は、ユーザからの指示に基づいて、外部装置から所定のフォーマットの画像データ(例えば、JPEG圧縮された画像データや、ページ記述言語で記述された画像データ)を取得する。CPU110は、取得された画像データに対してラスタライズ処理や色変換処理やハーフトーン処理などの公知の処理を実行してドットデータを生成する。ラスタライズ処理は、例えば、取得された画像データをRGBの3つの成分の階調値を含むRGB画像データに変換する処理である。色変換処理は、RGB画像データをインクの色(例えば、CMYKの4色)に対応する成分の階調値を含むCMYK画像データに変換する処理である。ハーフトーン処理は、CMYK画像データを印刷画像に含まれる画素ごとにドットの形成状態を示すドットデータに変換する処理である。各画素のドットの形成状態は、例えば、「ドット無し」と「ドット有り」の2階調、あるいは、「ドット無し」「小」「中」「大」の4階調で表される。CPU110は、さらに、ドットデータを用いて、ドットデータを後述する複数回の主走査処理で用いられる順序に並び代えて得られる印刷データと、プリンタを制御するための制御データと、を含む印刷ジョブを生成する。制御データには、例えば、複数回の主走査処理で用いられる複数個のノズルNZを指定するデータと、後述する複数回の副走査処理の搬送量を指定するデータと、が含まれる。CPU110は、生成された印刷ジョブに従って、印刷機構200を制御して、印刷データによって表される画像を用紙M上に印刷する。
CPU110は、副走査処理と、主走査処理と、を交互に繰り返すことによって、用紙M上に画像を印刷する印刷処理を実行する。1回の副走査処理では、CPU110は、所定の搬送量だけ用紙Mを搬送する。1回の主走査処理では、CPU110は、用紙Mが停止した状態で、主走査機構220(図1)を駆動して印刷ヘッド240(図1、図2)を主走査方向(X方向)に1回移動させる。1回の主走査処理では、CPU110は、さらに、印刷ヘッド240の移動中に、ヘッド駆動回路230(図1)から印刷ヘッド240に駆動信号DSを供給して印刷ヘッド240の複数個のNZからインクを吐出させる。
図4は、用紙Mの搬送方向の上流側(−Y側)の端(以下、上流端と呼ぶ)の近傍の領域が印刷される際の印刷ヘッドの位置(以下、ヘッド位置と呼ぶ)を主走査処理ごとに示す図である。各ヘッド位置は、は、図4の右側に示す用紙Mに対する印刷ヘッド240のY方向の位置である。各ヘッド位置を示す枠のY方向の長さは、印刷ヘッド240のノズル形成領域NAのY方向の長さ、すなわち、ノズル長Dを示している。ヘッド位置Pkは、k回目(kは自然数)の主走査処理に対応する。図4には、n回目(nは特定値)〜(n+12)回目の13回の主走査処理に対応する13個のヘッド位置Pn〜Pn+12が図示されている。
なお、1回目の副走査処理は、用紙Mを初期位置まで搬送する処理、すなわち、1回目の主走査処理が実行されるときの用紙Mの位置まで用紙Mを搬送する処理である。k回目(k≧2)の副走査処理は、(k−1)回目の主走査処理と、k回目の主走査処理と、の間に、実行される副走査処理である。図4には、n回目〜(n+12)回目の13回の副走査処理の搬送量(具体的には、8d、d、29d、3d)が図示されている。図4に示すように、副走査処理が実行される度に、ヘッド位置は、用紙Mに対して搬送方向の反対方向(−Y方向)に移動することが解る。
第1実施例の印刷処理では、CPU110は、用紙M上の1個の部分領域、例えば、搬送方向の幅がノズル長Dである部分領域を、4回の主走査処理を用いて印刷する4パス印刷を実行する。第1実施例の4パス印刷は、搬送方向のノズル間隔NT(図2)より小さい間隔(例えば、ノズル間隔NTの1/4)で、主走査方向に沿ったラスタラインを形成する高解像度印刷である。これに代えて、4パス印刷は、一本のラスタライン上のドットを4回の主走査処理に分散して印刷するシングリング印刷であっても良い。
図4の右側には、用紙Mに対応して、印刷処理で印刷される印刷領域PA1が破線で図示されている。第1実施例の印刷処理では、CPU110は、4つの端に余白を残さないように用紙Mの4つの端まで印刷可能な、いわゆる縁なし印刷を実行する。このために、印刷領域PA1は、用紙Mの大きさより僅かに大きな領域であり、印刷領域PA1の4方向の端は、用紙Mの対応する端より僅かに外側(例えば、2.5mm外側)に位置している。
図4の各ヘッド位置を示す枠内のハッチングされた領域は、印刷ヘッド240に形成された複数個のノズルNZ(図2)のうちの印刷に使用されるノズル(以下、使用ノズルと呼ぶ)の位置を示している。
図5は、用紙Mの上流端の近傍の領域が印刷される際の印刷ヘッド240に対する用紙Mの位置を主走査処理ごとに示す図である。図5に示すように、副走査処理が実行される度に、用紙Mは、印刷ヘッド240に対して搬送方向(+Y方向)に移動することが解る。用紙Mkの位置は、k回目の主走査処理が実行される際の用紙Mの位置を示す。図5には、n回目の主走査処理〜(n+12)回目の主走査処理に対応する13個の位置にある用紙Mn〜Mn+12が図示されている。図5の用紙Mn−3〜Mn+9上のハッチングされた領域Fn〜Fn+12は、対応する主走査処理によって印刷される用紙上の印刷領域を示している。図5の印刷領域Fn〜Fn+12は、図4のハッチングされた使用ノズルの位置に対応している。
図5の位置Y1,Y6は、それぞれ、上流ローラ対217,下流ローラ対218によって用紙が保持されるY方向の位置である。位置Y2は、複数個の高支持部材212と複数個の押さえ部材216とによって用紙が保持されるY方向の位置である。また、位置Y3,Y5は、それぞれ、印刷ヘッド240の最上流ノズルNZu,最下流ノズルNZdのY方向の位置である。1回の主走査処理では、最大で、位置Y3から位置Y5までの範囲で印刷を行うことができる。位置Y4は、複数個の高支持部材212と複数個の低支持部材213との+Y側の端の位置である。
CPU110は、搬送方向に搬送される用紙Mに対して、用紙Mの搬送方向の下流側(+Y側)の端(以下、単に下流端と呼ぶ)の近傍の領域から順次に印刷を行う。CPU110は、用紙Mの下流端の近傍の領域の印刷に続いて、用紙Mの搬送方向の中央部に対する印刷を実行する。
用紙Mの搬送方向の中央部に対する印刷に続いて、図4、図5に示す用紙Mの上流端の近傍の領域に対する印刷が実行される。CPU110は、図4、図5に示すように、n回目〜(n+2)回目の3回の副走査処理と、n回目〜(n+2)回目の3回の主走査処理と、を交互に実行する。
n回目〜(n+2)回目の副走査処理の搬送量は、図4、図5に示すように、「8d」である。ここで、長さdは、ノズル長Dの1/32の長さである(D=32d)。8dは、ノズル長Dの1/4の長さであり、4パス印刷の均等搬送量HMである。均等搬送量HMは、均等の搬送量で4パス印刷などのマルチパス印刷を実行する場合の搬送量の最大値、換言すれば、ノズル長Dの全てのノズルを使用して、均等の搬送量でマルチパス印刷を実行する場合の搬送量である。
n回目〜(n+2)回目の主走査処理では、印刷ヘッド240に形成されたノズル長Dの全てのノズルNZが使用されるため、全てのノズルNZが使用ノズルである。
n回目〜(n+2)回目の主走査処理が実行されるときには、用紙Mの上流端は、上流ローラ対217による保持位置Y1より−Y側にある。したがって、n回目〜(n+2)回目の主走査処理は、用紙Mが上流ローラ対217によって保持され、かつ、複数個の高支持部材212と複数個の押さえ部材216とによって支持され、かつ、下流ローラ対218によって保持される第1の状態S1(図5)で、実行される。そして、n回目〜(n+2)回目の副走査処理は、上流側の駆動ローラ217aと、下流側の駆動ローラ218aと、の両方を駆動して実行される。
なお、上述した用紙Mの中央部に対する印刷は、上述したn回目の副走査処理と同様の副走査処理と、n回目の主走査処理と同様の主走査処理と、を繰り返すことによって実行される。すなわち、上述した用紙Mの搬送方向の中央部に対する印刷は、均等の搬送量の複数回の副走査処理と、ノズル長Dの全てのノズルを使用する複数回の主走査処理と、を繰り返す4パス印刷によって実行される。
CPU110は、(n+2)回目の主走査処理の後、(n+3)回目の副走査処理を実行し、その後に(n+3)回目の主走査処理を実行する。(n+3)回目の副走査処理における搬送量は、(n+2)回目と同じ8dである。(n+3)回目の副走査処理が実行されると、図5に示すように、用紙Mの上流端は、位置Y1より−Y側の位置から、位置Y1と位置Y2との間の位置に移動する。下流側の駆動ローラ218aを駆動するのは、用紙Mの上流端は、位置Y1より+Y側に移動するために、上流ローラ対217を駆動しても用紙を搬送することができなくなるからである。この結果、(n+3)回目の主走査処理は、用紙Mが上流ローラ対217によって保持されず、かつ、複数個の高支持部材212と複数個の押さえ部材216とによって支持され、かつ、下流ローラ対218によって保持される第2の状態S2(図5)で、実行される。
(n+3)回目の主走査処理では、印刷ヘッド240に形成された全てのノズルNZを使用ノズルとして印刷が実行される(図4、図5)。
CPU110は、(n+3)回目の主走査処理の後、(n+4)回目〜(n+6)回目の3回の副走査処理と、(n+4)回目〜(n+6)回目の3回の主走査処理と、を交互に実行する(図4、図5)。(n+4)回目〜(n+6)回目の副走査処理における各搬送量は、(n+3)回目の副走査処理の搬送量8dの1/8の小さな搬送量dである。
(n+4)回目〜(n+6)回目の主走査処理は、(n+3)回目の主走査処理と同様に、上記の第2の状態S2で、実行される(図4、図5)。
(n+4)回目〜(n+6)回目の主走査処理では、印刷ヘッド240に形成された複数個のノズルNZのうちの一部のノズル群を使用して、他の一部のノズル群を使用せずに、印刷が実行される。すなわち、各ノズル列NC、NM、NY、NKに属する複数個のノズルNZのうち、最上流ノズルNZuを含む一部のノズル群が使用され、最下流ノズルNZdを含む他の一部のノズル群が使用されない。(n+4)回目〜(n+6)回目の主走査処理では、後に実行される主走査処理ほど、使用ノズルの個数が減少する。例えば、(n+4)回目の主走査処理では、ノズル長Dのうち、上流端から25d分の範囲内のノズル群が使用される。(n+5)回目の主走査処理では、上流端から18d分の範囲内のノズル群が使用され、(n+6)回目の主走査処理では、上流端から11d分の範囲内のノズル群が使用される。
CPU110は、(n+6)回目の主走査処理の後、(n+7)回目の副走査処理と、その後に(n+7)回目の主走査処理と、を実行する(図4、図5)。(n+7)回目の副走査処理の搬送量は、(n+4)回目〜(n+6)回目の副走査処理の搬送量dの29倍の大きな搬送量29dであり、(n+3)回目までの複数回の副走査処理の搬送量8dの3.5倍以上の大きな搬送量29dである。
(n+7)回目の副走査処理が実行されると、図5に示すように、用紙Mの上流端は、位置Y2より−Y側の位置から、位置Y2と位置Y6との間の位置に移動する。この結果、(n+7)回目の主走査処理は、用紙Mが上流ローラ対217によって保持されず、かつ、複数個の高支持部材212と複数個の押さえ部材216とによって支持されず、かつ、下流ローラ対218によって保持される第3の状態S3(図5)で、実行される。
(n+7)回目の主走査処理では、印刷ヘッド240に形成された複数個のノズルNZのうち、各ノズル列の最下流ノズルNZdを含むノズル群を使用し、各ノズル列の最上流ノズルNZuを含む他のノズル群を使用せずに、印刷が実行される(図4、図5)。具体的には、(n+7)回目の主走査処理では、ノズル長Dのうち、下流端から6d分の範囲内のノズル群が使用される。
図4、図5から解るように、(n+6)回目の主走査処理で使用される上流側の第1のノズル群は、(n+7)回目の主走査処理では使用されず、(n+7)回目の主走査処理で使用される下流側の第2のノズル群は、(n+6)回目の主走査処理では使用されない。
CPU110は、(n+7)回目の主走査処理の後、(n+8)回目〜(n+10)回目の3回の副走査処理と、(n+8)回目〜(n+10)回目の3回の主走査処理と、を交互に実行する(図4、図5)。(n+8)回目〜(n+10)回目の副走査処理における各搬送量は、(n+7)回目の副走査処理の搬送量29dの1/29の小さな搬送量dである。
(n+8)回目〜(n+10)回目の主走査処理は、(n+7)回目の主走査処理と同様に、上記の第3の状態S3で、実行される(図4、図5)。
(n+8)回目〜(n+10)回目の主走査処理では、印刷ヘッド240に形成された複数個のノズルNZのうち、各ノズル列の最下流ノズルNZdを含む一部のノズル群を使用ノズルとして印刷が実行される(図4、図5)。例えば、(n+8)回目と(n+10)回目の主走査処理では、ノズル長Dのうち、下流端から8d分の範囲内のノズル群が使用される。(n+9)回目の主走査処理では、下流端から9d分の範囲内のノズル群が使用される。
CPU110は、(n+10)回目の主走査処理の後、(n+11)回目と(n+12)回目との2回の副走査処理と、(n+11)回目と(n+12)回目との2回の主走査処理と、を交互に実行する(図4、図5)。(n+11)回目,(n+12)回目の副走査処理における各搬送量は、(n+10)回目の副走査処理の搬送量dの3倍の搬送量3dである。
(n+11)回目,(n+12)回目の主走査処理は、(n+7)回目〜(n+10)回目の主走査処理と同様に、上記の第3の状態S3で、実行される(図4、図5)。
(n+11)回目,(n+12)回目の主走査処理では、印刷ヘッド240に形成された複数個のノズルNZのうち、各ノズル列の最下流ノズルNZdを含む一部のノズル群を使用ノズルとして印刷が実行される(図4、図5)。例えば、(n+11)回目の主走査処理では、ノズル長Dのうち、下流端から5d分の範囲内のノズル群が使用される。(n+12)回目の主走査処理では、下流端から2d分の範囲内のノズル群が使用される。
なお、(n+9)回目〜(n+12)回目の主走査処理では、図5の印刷領域Fn+9〜Fn+12に示すように、用紙Mの上流端より−Y側を含む領域に印刷が実行される。これによって、用紙Mの上流端に余白を残さない縁なし印刷を実現できる。なお、図5の印刷領域Fn+9〜Fn+12のち、用紙Mの上流端の近傍領域の印刷は、複数個の支持部材212、213の下流端の位置Y4より+Y側にて実行される。この結果、用紙の上流端より−Y側に吐出されたインクは、用紙Mを支持するために用紙Mと接触する複数個の高支持部材212や複数個の低支持部材213の上に落下することはなく、平板214の上に落下する。この結果、後に行われる印刷処理のときに、用紙Mの印刷面の反対面Mbにインクが付着する不具合を抑制することができる。
CPU110は、(n+12)回目の主走査処理の後、少なくとも下流側の駆動ローラ218aを駆動して、印刷済みの用紙Mを排紙トレイ(図示省略)まで搬送して、印刷処理を終了する。
以上説明した第1実施例によれば、CPU110は、以下の処理を実行する。
(a)CPU110は、2つの駆動ローラ217a,218aを駆動して、第1の搬送量(本実施例では、8d)だけ用紙Mを搬送する処理と、第1の状態S1での主走査処理と、を少なくとも1回実行する。具体的には、CPU110は、少なくともn回目〜(n+2)回目の3回の搬送量8dの副走査処理と、n回目〜(n+2)回目の3回の主走査処理と、を実行する。なお、第1の搬送量は、本実施例では、上述した均等搬送量HMである。
(b)CPU110は、(a)の処理の後に、下流側の駆動ローラ218aを駆動して第1の搬送量以下の第2の搬送量(本実施例では、8dおよびd)だけ用紙Mを搬送する処理と、第2の状態S2での主走査処理と、を少なくとも1回実行する。具体的には、CPU110は、(n+3)回目の搬送量8dの副走査処理と、(n+3)回目の主走査処理と、(n+4)〜(n+6)回目の3回の搬送量dの副走査処理と、(n+4)〜(n+6)回目の3回の主走査処理と、を実行する。
(c)CPU110は、(b)の処理の後に、下流側の駆動ローラ218aを駆動して第1の搬送量より大きな第3の搬送量(本実施例では、29d)だけ用紙Mを搬送する処理と、第3の状態S3での主走査処理と、を実行する。具体的には、CPU110は、(n+7)回目の搬送量29dの副走査処理と、(n+7)回目の主走査処理と、を実行する。
第2の状態S2(図5)では、用紙Mの上流端は、上流ローラ対217と下流ローラ対218との間に位置する。しかしながら、第2の状態S2では、用紙Mの上流端は、複数個の高支持部材212と複数個の押さえ部材216との支持位置Y2よりも−Y側に位置しており、用紙Mはこれらの部材212、216によって支持されている。このため、用紙Mの変形が抑制され、用紙Mの上流端の移動(印刷ヘッド240に対して近づく、または、遠ざかること)が抑制される。したがって、用紙Mが上流ローラ対217によって保持されていない第3の状態S3において印刷を実行する際に、印刷の質の劣化を抑制することができる。また、複数個の高支持部材212と複数個の押さえ部材216は、用紙Mを波状に変形させる(図3(C))。このために、複数個の高支持部材212と複数個の押さえ部材216によって用紙が支持されている第2の状態S2では、用紙Mが波状に変形された状態が維持される。したがって、用紙Mの意図しない変形をより効果的に抑制することができる。
その後、用紙Mが第2の状態S2から第3の状態S3に移行する。第3の状態S3では、複数個の高支持部材212と複数個の押さえ部材216の支持位置Y2よりも+Y側に位置しており、用紙Mは複数個の高支持部材212と複数個の押さえ部材216によって支持されていない。このため、用紙Mの変形が抑制されず、用紙Mの上流端の移動が生じ得る。例えば、用紙Mが、ノズル形成面241に過度に接近した場合や、ノズル形成面241から過度に離れた場合には、ドットの形成位置のずれが発生して、印刷画像の画質が低下する可能性がある。また、用紙Mが、ノズル形成面241に接触すると、用紙Mに対する意図しないインクの付着によって、用紙Mが汚れる可能性がある。しかしながら、第3の状態S3に移行する前に、用紙Mは比較的大きな第3の搬送量(具体的には、29d)だけ搬送される。用紙の上流端の移動は、用紙M上の下流ローラ対218の保持位置Y6から用紙の上流端までの距離LY(図5)が長い程、生じ易いと考えられる。第3の量の搬送が実行された後の第3の状態S3では、上記の距離LYが比較的短いため、用紙の上流端の移動が低減される。例えば、全ての副走査処理が均等搬送量HM(例えば、8d)で実行される4パス印刷と比較して、第3の状態S3になったときの上記の距離LYを短くすることができる。したがって、用紙Mが複数個の高支持部材212と複数個の押さえ部材216とによって支持されていない第3の状態S3において印刷を実行する際に、印刷の質の劣化を低減することができる。また、距離LYを短くすることによって、第3の状態S3で印刷される用紙Mの上流端近傍の範囲を小さくすることができる。この結果、印刷の質の劣化を低減することができる。
特に、印刷ヘッド240のノズル長Dが長いほど、第3の状態S3になったときの、下流ローラ対218から用紙Mの上流端までの長さLYが長くなりがちであり、第1実施例の印刷処理を適用するメリットが大きい。また、特に、マルチパス印刷では、シングルパスの印刷と比較して第3の状態S3で実行される主走査処理の数が多くなるために、第3の状態S3で実行される印刷時間が長くなる。第3の状態S3で実行される印刷時間が長いほど、第3の状態S3での用紙Mの変形が発生しやすいので、第1実施例の印刷処理を適用するメリットが大きい。
さらに、CPU110は、(c)の処理の後に、下流側の駆動ローラ218aを駆動して第3の搬送量(具体的には、29d)より小さな第4の搬送量(具体的には、dおよび3d)だけ用紙を搬送する処理と、第3の状態S3での主走査処理と、を複数回実行する。具体的には、CPU110は、(n+8)回目〜(n+10)回目の3回の搬送量dの3回の副走査処理と、(n+8)回目〜(n+10)回目の3回の主走査処理と、(n+11)回目と(n+12)回目の搬送量3dの2回の副走査処理と、(n+11)回目と(n+12)回目の主走査処理と、を実行する。この結果、用紙Mの上流端近傍の領域に適切に印刷を実行することができる。
さらに、CPU110は、(b)の処理の最後の主走査処理である(n+6)回目の主走査処理では、各ノズル列の最上流ノズルNZuを使用して、各ノズル列の最下流ノズルNZdを使用しない。そして、CPU110は、(c)の処理の最初の主走査処理である(n+7)回目の主走査処理では、各ノズル列の最下流ノズルNZdを使用して、各ノズル列の最上流ノズルNZuを使用しない。この結果、比較的大きな第3の搬送量(具体的には29d)の(n+6)回目の副走査処理の前後の2回の主走査処理で、適切に印刷を実行することができる。
さらに、CPU110は、(b)の処理の最後の主走査処理である(n+6)回目の主走査処理では、第1のノズル群を使用するともに、第1のノズル群より搬送方向の下流側の第2のノズル群を使用しない。そして、CPU110は、(c)の処理の最初の主走査処理である(n+7)回目の主走査処理では、第2のノズル群を使用して、第1のノズル群を使用しない。この結果、第3の搬送量の(n+6)回目の副走査処理の前後の2回の主走査処理で、互いに異なるノズル群を用いて印刷を実行することによって、(n+6)回目の副走査処理にて比較的大きな第3の搬送量の搬送を実現することができる。
B.第2実施例:
図6は、第2実施例における用紙Mの搬送方向の下流端の近傍の領域が印刷される際の印刷ヘッド位置を主走査処理ごとに示す図である。図7は、第2実施例における用紙Mの下流端の近傍の領域が印刷される際の印刷ヘッド240に対する用紙Mの位置を主走査処理ごとに示す図である。
第2実施例の4パス印刷は、主走査方向に沿った一本のラスタライン上のドットを4回の主走査処理に分散して印刷するシングリング印刷である。また、第2実施例の印刷処理は、用紙Mの上流端を含む4つの端に余白を残す印刷、いわゆる縁あり印刷を実行する。
図6の右側には、用紙Mに対応して、印刷処理で印刷される印刷領域PA2が破線で図示されている。印刷領域PA2は、用紙Mの大きさより僅かに小さな領域であり、印刷領域PA2の4つの端は、用紙Mの対応する端より僅かに内側(例えば、3mm内側)に位置している。これは、上述したように、第2実施例の印刷処理では、縁あり印刷が実行されるからである。
第2実施例の印刷処理のうち、(n+6)回目の主走査処理までの処理は、第1実施例の印刷処理と同様である(図6、図7)。
CPU110は、第1実施例と同様に、(n+6)回目の主走査処理の後、搬送量29dだけ用紙を搬送する(n+7)回目の副走査処理と、(n+7)回目の主走査処理と、を実行する(図6、図7)。
(n+7)回目の副走査処理が実行されると、第1実施例と同様に、用紙Mの上流端は、位置Y2より−Y側の位置から、位置Y2と位置Y6との間の位置に移動する(図7)。この結果、(n+7)回目の主走査処理は、第3の状態S3で実行される。
(n+7)回目の主走査処理では、印刷ヘッド240に形成された複数個のノズルNZのうち、各ノズル列の最下流ノズルNZdを含むノズル群を使用し、各ノズル列の最上流ノズルNZuを含むノズル群を使用せずに、印刷が実行される(図6、図7)。具体的には、(n+7)回目の主走査処理で使用されるノズル群は、ノズル長Dのうち、下流端から8d分の範囲内のノズル群が使用される。
CPU110は、(n+7)回目の主走査処理の後、用紙Mを搬送することなく、(n+8)回目〜(n+10)回目の3回の主走査処理を、印刷ヘッド240の複数個のノズルNZのうちの使用するノズル群を1回毎に変更することによって、実行する。具体的には、(n+8)回目〜(n+10)回目の主走査処理では、後に実行される主走査処理ほど、使用ノズルの個数が減少する。例えば、(n+8)回目の主走査処理では、各ノズル列のノズル長D分の複数個のノズルNZのうち、下流端から1d分離れた位置から、下流端から8d分離れた位置までの範囲内のノズル群が使用される。(n+9)回目の主走査処理では、下流端から2d分離れた位置から、下流端から8d分離れた位置までの範囲内のノズル群が使用される。(n+10)回目の主走査処理では、下流端から3d分離れた位置から、下流端から8d分離れた位置までの範囲内のノズル群が使用される。すなわち、(n+8)回目〜(n+10)回目の主走査処理では、使用するノズル群の上流端の位置は互いに同じであるが、下流端の位置が後に実行される主走査処理ほど、上流側(−Y側)にシフトしている(図6、図7)。
なお、(n+7)回目〜(n+10)回目の4回の主走査処理は、図7の印刷領域Fn+7〜Fn+10に示すように、用紙Mに印刷される画像の上流端(−Y側の端)を含む領域の印刷を行うが、用紙Mに印刷される画像の上流端は、用紙Mの上流端より+Y側に位置している。これは、第2実施例の印刷処理が、上述したように、用紙Mの上流端に余白を残す縁あり印刷を実行する処理だからである。
CPU110は、(n+10)回目の主走査処理の後、下流側の駆動ローラ218aを駆動して、印刷済みの用紙Mを排紙トレイ(図示省略)まで搬送して、印刷処理を終了する。
以上説明した第2実施例によれば、第1実施例にて上述した(a)〜(c)の処理を実行するので、第1実施例と同様に、第3の状態S3で、用紙Mが変形することを抑制することができる。この結果、用紙Mの変形に起因して印刷画像の画質が低下することを抑制することができる。
さらに、第2実施例では、CPU110は、(c)の処理の後に、用紙Mを搬送することなく、複数回の主走査処理を、使用するノズル群を1回毎に変更することによって、実行する。具体的には、CPU110は、用紙Mを搬送することなく、(n+8)回目〜(n+10)回目の主走査処理を実行する。この結果、用紙Mの上流端近傍の領域に適切に印刷を実行することができる。特に、シングリング印刷を実行する場合に、用紙Mの上流端近傍の領域に適切に印刷を実行することができる。
C.第3実施例:
第3実施例では、プリンタ600によって実行される印刷処理のうち、用紙Mの下流端の近傍の領域に対する印刷を実行する処理について説明する。図8は、用紙Mの搬送方向の下流端の近傍の領域が印刷される際の印刷ヘッド位置を主走査処理ごとに示す図である。図9は、用紙Mの下流端の近傍の領域が印刷される際の印刷ヘッド240に対する用紙Mの位置を主走査処理ごとに示す図である。
第3実施例の4パス印刷は、第1実施例と同様に、搬送方向のノズル間隔NT(図2)より小さい間隔(例えば、ノズル間隔NTの1/4)で、主走査方向に沿った複数本のラスタラインを形成する高解像度印刷である。これに代えて、4パス印刷は、一本のラスタライン上のドットを4回の主走査処理に分散して印刷するシングリング印刷であっても良い。また、第3の印刷処理は、第1実施例と同様に、いわゆる縁なし印刷を実行する。したがって、第3実施例の印刷領域PA3(図8)は、第1実施例の印刷領域PA1(図4)と同様に、用紙Mの大きさより僅かに大きな領域である。
図8には、1回目の主走査処理〜11回目の主走査処理に対応する11個のヘッド位置P1〜P11が図示されている。図9には、1回目の主走査処理〜11回目の主走査処理に対応する11個の位置にある用紙M1〜M11が図示されている。図9の用紙M1〜M11上のハッチングされた領域F1〜F11は、対応する主走査処理にて印刷される用紙上の印刷領域を示している。図9の印刷領域F1〜F11は、図8のハッチングされた使用ノズルの位置に対応している。
CPU110は、上流ローラ対217を駆動して所定の初期位置まで用紙Mを搬送する1回目の副走査処理を実行し、その後に1回目の主走査処理を実行する。図9に示すように、初期位置にある用紙M1の下流端は、支持部材212、213の下流端の位置Y4より+Y側に位置している。
CPU110は、1回目の主走査処理の後、上流ローラ対217を駆動して、搬送量dだけ用紙を搬送する2回目〜4回目の3回の副走査処理と、その後に実行される主走査処理と、を3回実行する(図8、図9)。すなわち、2回目〜4回目の3回の副走査処理の搬送量は、「d」である。上流ローラ対217を駆動するのは、1回目〜4回目の副走査処理では、用紙Mの下流端が、位置Y1と位置Y6との間の位置にあるからである。すなわち、用紙Mは、上流ローラ対217によって保持されているものの、下流ローラ対218によって保持されていないからである。
1回目〜4回目の4回の主走査処理は、図9に示すように、用紙Mの下流端が、複数個の高支持部材212と複数個の押さえ部材216とによる支持位置Y2と、下流ローラ対218による保持位置Y6と、の間にある状態で実行される。すなわち、1回目〜4回目の主走査処理は、用紙Mが上流ローラ対217によって保持され、かつ、複数個の高支持部材212と複数個の押さえ部材216とによって支持され、かつ、下流ローラ対218によって保持されない第4の状態S4で、実行される(図8、図9)。
1回目〜4回目の主走査処理では、印刷ヘッド240に形成された各ノズル列に属するノズル長D分の複数個のノズルNZのうち、最上流ノズルNZuを含む一部のノズル群を使用して、最下流ノズルNZdを含む他の一部のノズル群を使用せずに、印刷が実行される(図8、図9)。1回目〜4回目の主走査処理では、後に実行される主走査処理ほど、使用ノズルの個数が増加する。例えば、1回目〜4回目の主走査処理では、ノズル長Dのうち、上流端から18d分、19d分、20d分、21d分の範囲内のノズル群、がそれぞれ使用される。
なお、1回目〜4回目の主走査処理は、図9の印刷領域F1〜F4に示すように、用紙Mの下流端より+Y側を含む領域に印刷を実行する。これによって、用紙Mの下流端に余白を残さない縁なし印刷を実現できる。なお、図9の印刷領域F1〜F4のち、用紙Mの下流端より+Y側の領域の印刷は、支持部材下流端Y4より+Y側にて実行される。この結果、用紙Mの下流端より+Y側に吐出されたインクは、用紙Mを支持するために用紙Mと接触する複数個の高支持部材212や複数個の低支持部材213の上に落下することはなく、平板214の上に落下する。これによって、後に行われる印刷処理のときに、用紙Mの印刷面の反対面Mbにインクが付着する不具合を抑制することができる。
1回目〜4回目の主走査処理によって、用紙Mの下流端の近傍に印刷される部分画像であって、Y方向の幅LY3(第3実施例では、17d)を有する部分画像の印刷が完了する(図8、図9)。この時点で印刷が完了している部分画像のY方向の幅LY3は、最下流ノズルNZdの位置Y5から下流ローラ対218による保持位置Y6までのY方向の距離LY2(図9)より大きい(LY3>LY2)。
CPU110は、4回目の主走査処理の後、上流側の駆動ローラ217aを駆動して搬送量29dだけ用紙を搬送する5回目の副走査処理と、5回目の主走査処理と、を実行する(図8、図9)。すなわち、5回目の副走査処理の搬送量は、2回目〜4回目の副走査処理の搬送量dの29倍の大きな搬送量29dである。この搬送量29dは、最下流ノズルNZdの位置Y5から下流ローラ対218による保持位置Y6までのY方向の距離LY2(図9)より大きい。さらには、この搬送量29dは、4回目の主走査処理が実行されるときの用紙Mの下流端(すなわち、図9の用紙M4の下流端)から、下流ローラ対218による保持位置Y6までのY方向の距離LY4より大きい。
5回目の副走査処理が実行されると、図9に示すように、用紙Mの下流端は、位置Y6より−Y側の位置から、位置Y6より+Y側の位置に移動する。この結果、5回目の主走査処理は、用紙Mが上流ローラ対217によって保持され、かつ、下流ローラ対218によって保持される状態、すなわち、第1実施例で説明した第1の状態S1で、実行される(図8、図9)。上述したように、5回目の副走査処理の搬送量29dが、距離LY2より大きく、さらには、距離LY4より大きく設定されることによって、5回目の主走査処理が、第1の状態S1で実行されるように、用紙Mを適切に搬送することができる。
ここで、用紙Mが第1の状態S1となった時点で、少なくとも下流端から距離LY2分の用紙M上の領域は、最下流ノズルNZdの位置Y5より+Y側に位置する。したがって、用紙Mが第1の状態S1となった後に、下流端から距離LY2分の用紙M上の領域に印刷が実行されることはできない。このために、上述したように、第4の状態S4で行われる最後の主走査処理、本実施例では、4回目の主走査処理が終了した時点で印刷が完了している部分画像のY方向の幅LY3が、距離LY2(図9)より大きくされる(LY3>LY2)。この結果、用紙Mの下流端まで適切に印刷が実行される。
5回目の主走査処理では、印刷ヘッド240に形成された各ノズル列に属するノズル長D分の複数個のノズルNZのうち、最下流ノズルNZdを含むノズル群を使用し、最上流ノズルNZuを含む他のノズル群を使用せずに、印刷が実行される(図8、図9)。具体的には、5回目の主走査処理では、ノズル長Dのうち、下流端から11d分の範囲内のノズル群が使用される。
図8、図9から解るように、4回目の主走査処理で使用される第3のノズル群は、5回目の主走査処理では使用されず、5回目の主走査処理で使用される第4のノズル群は、4回目の主走査処理では使用されない。
CPU110は、5回目の主走査処理の後、上流ローラ対217と下流ローラ対218とを駆動して搬送量dだけ用紙を搬送する6回目〜8回目の3回の副走査処理と、6回目〜8回目の3回の主走査処理と、を交互に実行する(図8、図9)。すなわち、6回目〜8回目の3回の副走査処理の搬送量は、5回目の副走査処理の搬送量29dの1/29の小さな搬送量dである。
6回目〜8回目の主走査処理は、5回目の主走査処理と同様に、用紙Mが上流ローラ対217によって保持され、かつ、下流ローラ対218によって保持される第1の状態S1で、実行される(図8、図9)。
6回目と7回目の主走査処理は、印刷ヘッド240に形成された各ノズル列に属するノズル長D分の複数個のノズルNZのうち、最下流ノズルNZdを含む一部のノズル群を使用し、最上流ノズルNZuを含む他のノズル群を使用せずに実行される(図8、図9)。例えば、6回目と7回目の主走査処理では、ノズル長Dのうち、下流端から18d分、25d分の範囲内のノズル群がそれぞれ使用される。8回目の主走査処理は、印刷ヘッド240に形成された全てのノズルを使用して実行される。
CPU110は、8回目の主走査処理の後、上流側の駆動ローラ217aと、下流側の駆動ローラ218aと、を駆動して搬送量8dだけ用紙を搬送する9回目以降の所定回数の副走査処理と、9回目以降の所定回数の主走査処理と、を交互に繰り返し実行する。この結果、用紙Mの搬送方向の中央部分の印刷が行われる。図8、図9には、これらの主走査処理のうち、9回目〜11回目の3回の主走査処理に対応する3個のヘッド位置P9〜P11と、3個の用紙M9〜M11の位置と、がそれぞれ図示されている。搬送量8dは、ノズル長Dの1/4の長さであり、4パス印刷を実行する場合の均等搬送量HMである。
9回目〜11回目の主走査処理では、印刷ヘッド240に形成された全てのノズルNZを使用ノズルとして印刷が実行される(図8、図9)。
なお、本実施例では、複数個の高支持部材212と複数個の押さえ部材216とによる支持位置Y2が、印刷ヘッド240と上流ローラ対217との間にある。このために、上述した1回目〜9回目の全てのパス処理は、用紙Mが複数個の高支持部材212と複数個の押さえ部材216とによって支持された状態で実行される。すなわち、上述した第4の状態S4であっても、第1の状態S1であっても、用紙Mは複数個の高支持部材212と複数個の押さえ部材216とによって支持されている。
CPU110は、用紙Mの搬送方向の中央部分の印刷に続いて、用紙Mの上流端の近傍の領域に対する印刷を実行して、印刷を完了させる。印刷の完了後、下流側の駆動ローラ218aを駆動して、印刷済みの用紙Mを排紙トレイ(図示省略)まで搬送して、印刷処理を終了する。
以上説明した第3実施例によれば、CPU110は、以下の処理を実行する。
(f)CPU110は、上流側の駆動ローラ217aを駆動して第5の搬送量(本実施例では、d)だけ用紙Mを搬送する処理と、第4の状態S4での主走査処理と、を複数回実行する。具体的には、CPU110は、2回目〜4回目の3回の主走査処理の前にそれぞれ行われる搬送量dの3回の副走査処理と、2回目〜4回目の主走査処理と、を実行する。
(g)CPU110は、(f)の処理の後に、上流側の駆動ローラ217aを駆動して第5の搬送量より大きな第6の搬送量(本実施例では、29d)だけ用紙Mを搬送する処理と、第1の状態S1での主走査処理と、を少なくとも1回実行する。具体的には、CPU110は、5回目の搬送量29dの副走査処理と、5回目の主走査処理と、を実行する。この第6の搬送量は、最下流ノズルNZdの位置Y5から下流ローラ対218による保持位置Y6までのY方向の距離LY2(図9)より大きい。
(h)CPU110は、(g)の処理の後に、上流側の駆動ローラ217aと、下流側の駆動ローラ218aと、を駆動して第6の搬送量より小さな第7の搬送量(本実施例では、d)だけ用紙Mを搬送する処理と、第1の状態S1での主走査処理と、を複数回実行する。具体的には、CPU110は、6回目〜8回目の3回の主走査処理の前にそれぞれ行われる搬送量dの3回の副走査処理と、6回目〜8回目の3回の主走査処理と、を実行する。
上流ローラ対217によって用紙が保持され、かつ、下流ローラ対218によって用紙が保持されない第4の状態S4は、用紙Mの下流端が上流ローラ対217による保持位置Y1と下流ローラ対218による保持位置Y6との間に位置しているので、用紙Mの変形が抑制されずに、用紙Mの下流端の移動が生じ得る。用紙Mの下流端の移動は、用紙M上の上流ローラ対217による保持位置Y1から用紙Mの下流端までの距離LY5(図9)が長い程、生じやすいと考えられる。上記構成によれば、第4の状態S4から、比較的大きな第6の搬送量(具体的には、29d)だけ搬送された後に、用紙Mは、上流ローラ対217によって用紙Mが保持され、かつ、下流ローラ対218によって用紙Mが保持される第1の状態S1に移行する。このために、第4の状態S4での上記の距離LY5(図9)を比較的短くすることができる。例えば、全ての副走査処理が均等搬送量HM(例えば、8d)で実行される4パス印刷と比較して、第4の状態S4での上流ローラ対217から用紙の下流端までの長さLY5を短くすることができる。したがって、第4の状態S4において印刷を実行する際に、印刷の質の劣化を低減することができる。また、距離LY5を短くすることによって、第4の状態S4で印刷される用紙Mの下流端近傍の範囲を小さくすることができる。この結果、印刷の質の劣化を低減することができる。
特に、印刷ヘッド240のノズル長Dが長いほど、第4の状態S4での上流ローラ対217から用紙の下流端までの長さLY5が長くなりがちであり、第3実施例の印刷処理を適用するメリットが大きい。また、特に、マルチパス印刷では、シングルパスの印刷と比較して片側保持状態で実行される主走査処理の数が多くなるために、第4の状態S4で実行される印刷時間が長くなる。片側保持状態で実行される印刷時間が長いほど、片側保持状態での用紙Mの変形が発生しやすいので、第3実施例の印刷処理を適用するメリットが大きい。
さらに、CPU110は、(f)の処理によって、用紙上に、最下流ノズルNZdの位置Y5から下流ローラ対218による保持位置Y6までの搬送方向(+Y方向)の距離LY2より大きい幅を有する画像の印刷が完了した後に、(g)の処理を開始する。具体的には、上述したように、4回目の主走査処理までに、距離LY2より大きい幅LY3(図9)をY方向にそって有する部分画像の印刷を完了した後に、第6の搬送量29dだけ用紙を搬送している。この結果、上述した不安定な第4の状態S4であるときに、用紙Mが変形することを抑制しつつ、用紙Mの搬送方向の下流端に確実に印刷を行うことができる。仮に、距離LY2より大きい幅を有する部分画像の印刷が完了する前に、距離LY2より大きな搬送量で用紙を搬送することによって、第4の状態S4から第1の状態S1に遷移したとする。この場合には、例えば、用紙の下流端に余白を設けない縁なし印刷や、用紙の下流端の余白が比較的小さい印刷を実行すると、用紙の下流端近傍に印刷ができなくなる可能性がある。
さらに、CPU110は、(f)の処理の最後の主走査処理である4回目の主走査処理では、最上流ノズルNZuを使用して、最下流ノズルNZdを使用しない。そして、CPU110は、(g)の処理の最初の主走査処理である5回目の主走査処理では、最下流ノズルNZdを使用して、最上流ノズルNZuを使用しない。この結果、比較的大きな第6の搬送量(具体的には29d)だけ用紙Mを搬送する5回目の副走査処理の前後の2回の主走査処理で、適切に印刷を実行することができる。
さらに、CPU110は、(f)の処理の最後の主走査処理である4回目の主走査処理では、第3のノズル群を使用するともに、第3のノズル群より搬送方向の下流側の第4のノズル群を使用しない。そして、CPU110は、(g)の処理の最初の主走査処理である5回目の主走査処理では、第4のノズル群を使用して、第3のノズル群を使用しない。この結果、第6の搬送量だけ用紙を搬送する5回目の副走査処理の前後の2回の主走査処理で互いに異なるノズル群を用いて印刷を実行することで、5回目の副走査処理にて比較的大きな第6の搬送量を実現することができる。
さらに、第4の状態S4であっても、用紙Mは、複数個の高支持部材212と複数個の押さえ部材216とによって支持されている。この結果、第4の状態S4であっても、用紙MがX方向に沿って波状に変形されている。したがって、第4の状態S4であっても、用紙MがY方向に沿って反るように変形することをより抑制することができる。この結果、印刷画像の画質の低下をより効果的に抑制することができる。
D.第4実施例:
図10は、第4実施例における用紙Mの搬送方向の下流端の近傍の領域が印刷される際の印刷ヘッド位置を主走査処理ごとに示す図である。図11は、第4実施例における用紙Mの下流端の近傍の領域が印刷される際の印刷ヘッド240に対する用紙Mの位置を主走査処理ごとに示す図である。
第4実施例の4パス印刷は、第1実施例や第3実施例と同様に、搬送方向のノズル間隔NT(図2)より小さい間隔で、主走査方向に沿ったラスタラインを形成する高解像度印刷である。これに代えて、一本のラスタライン上のドットを4回の主走査処理に分散して印刷するシングリング印刷であっても良い。第2実施例と同様に、いわゆる縁あり印刷を実行する。したがって、第4実施例の印刷領域PA4(図10)は、第2実施例の印刷領域PA2(図6)と同様に、用紙Mの大きさより僅かに小さな領域である。
CPU110は、第3実施例と同様に、上流側の駆動ローラ217aを駆動して所定の初期位置まで用紙Mを搬送した後に、1回目の主走査処理を実行する。CPU110は、第3実施例と同様に、1回目の主走査処理の後、少なくとも上流側の駆動ローラ217aを駆動して、搬送量dだけ用紙を搬送する副走査処理と、その後に実行される主走査処理と、を3回実行する(図10、図11)。すなわち、2回目〜4回目の3回の副走査処理の搬送量は、dである。
1回目〜4回目の主走査処理では、印刷ヘッド240に形成された複数個のノズルNZのうち、最上流ノズルNZuを含む一部のノズル群を使用して、最下流ノズルNZdを含む他の一部のノズル群を使用せずに、印刷が実行される(図10、図11)。第2実施例では、1回目〜4回目の主走査処理で使用されるノズル群が位置する範囲のY方向の長さが、第1実施例と比べて、3dだけ小さい。例えば、1回目〜4回目の主走査処理では、ノズル長Dのうち、上流端から15d分、16d分、17d分、18d分の範囲内のノズル群、がそれぞれ使用される。
なお、1回目〜4回目の主走査処理は、図7の印刷領域F1〜F4に示すように、用紙Mに印刷される画像の下流端(+Y側の端)を含む領域の印刷を行うが、用紙Mに印刷される画像の下流端は、用紙Mの下流端より−Y側に位置している。これは、第4実施例の印刷処理が、上述したように、縁あり印刷を実行する処理だからである。
CPU110は、第3実施例と同様に、4回目の主走査処理の後、上流側の駆動ローラ217aと、下流側の駆動ローラ218aと、の少なくとも一方を駆動して搬送量29dだけ用紙を搬送し、その後に5回目の主走査処理を実行する(図10、図11)。以下、CPU110は、図10、図11と同様に、6回目から印刷終了までの複数回の副走査処理と、6回目から印刷終了までの複数回の主走査処理と、を繰り返し実行して、印刷を完了する。
以上説明した第4実施例によれば、第3実施例にて上述した(f)〜(h)の処理を実行するので、第3実施例と同様に、第4の状態S4での、用紙Mの変形を抑制することができる。この結果、用紙Mの変形に起因して画質が低下し得る領域を小さくすることができ、印刷画像の画質が低下することを抑制することができる。さらに、上記第4実施例によれば、縁あり印刷を適切に実行することができる。
E.変形例:
(1)上記第1実施例および第2実施例の印刷処理では、パス数PSが4である4パス印刷を用いて印刷が実行される。これに代えて、パス数PSが、2、3、8などの4とは異なる値である印刷方式を用いて印刷が実行されても良い。パス数PSは、用紙M上の1個の領域、例えば、搬送方向の幅がノズル長Dである部分領域を印刷するために要する主走査処理の数を示す。
例えば、パス数PSがいずれの値であっても、CPU110は、(a)上流側の駆動ローラ217aと、下流側の駆動ローラ218aと、の少なくとも一方を駆動して、第1の搬送量(上記第1実施例では、8d)だけ用紙Mを搬送する処理と、第1の状態S1での主走査処理と、を少なくとも1回実行し、(b)処理(a)の後に、少なくとも下流側の駆動ローラ218aを駆動して第1の搬送量以下の第2の搬送量(上記第1実施例では、8dおよびd)だけ用紙Mを搬送する処理と、第2の状態S2での主走査処理と、を少なくとも1回実行し、(c)処理(b)の後に、少なくとも下流側の駆動ローラ218aを駆動して第1の搬送量より大きな第3の搬送量(上記第1実施例では、29d)だけ用紙Mを搬送する処理と、第3の状態S3での主走査処理と、を実行することが好ましい。
なお、第3の搬送量の副走査処理の前に行われる副走査処理であって、第3の搬送量および第1の搬送量より小さな搬送量H2(上記実施例ではd)で行われる副走査処理の回数は、上記第1実施例では、3回であるが、一般的には、(PS−1)回以上行われることが好ましい。こうすれば、第3の搬送量を十分に大きな量にすることができる。ただし、このような小さな搬送量H2でPS回以上の副走査処理を実行すると、印刷速度が遅くなる可能性があるので、このような小さな搬送量H2での副走査処理は、(PS−1)回行われることが特に好ましい。
ここで、第3の搬送量の最大値H3は、パス数PSと、搬送量H2と、ノズル長Dとを用いて、以下の式(1)で表すことができる。
H3=D−{(PS−1)×H2}...(1)
なお、ノズル長Dは、パス数PSの印刷を均等の搬送量で実行する場合の均等搬送量HMと、パス数PSとを乗じた値を用いて、D=PS×HMで表される。
上記第1実施例では、パス数PSは4であり、ノズル長Dは32dであり、均等搬送量HMは8dであり、搬送量H2はdである。したがって、H3=32d−3d=29dとなる。この式から解るように、搬送量H2が小さいほど、第3の搬送量を大きくすることができる。したがって、搬送量H2が、搬送精度が確保できる範囲内で、できるだけ小さく設定されることによって、第3の搬送量をより大きくすることができる。この結果、第3の状態S3になったときの、下流ローラ対218による保持位置Y6から用紙Mの上流端までの長さをより小さくすることができる。この結果、用紙Mが変形することをより抑制することができ、印刷画像の画質が低下することをより抑制することができる。
例えば、第1実施例のように、PS=4である場合(4パス印刷)では、第3の搬送量(第1実施例では29d)は、第1の搬送量(第1実施例では8d)の2倍以上であることが好ましく、3倍以上であることが、さらに、好ましい。PS=3である場合(3パス印刷)では、第3の搬送量は、第1の搬送量の1.5倍以上であることが好ましく、2倍以上であることが、さらに、好ましい。PS=3である場合(2パス印刷)では、第3の搬送量は、第1の搬送量の1.3倍以上であることが好ましく、1.7倍以上であることが、さらに、好ましい。
また、パス数PSの値に拘わらずに、第3の搬送量(第1実施例では29d)は、ノズル長D(本実施例では32d)の50%以上であることが好ましく、70%以上であることが、さらに、好ましい。
(2)上記第3実施例および第4実施例の印刷処理では、パス数PSが4である4パス印刷を用いて印刷が実行される。これに代えて、パス数PSが、2、3、8などの4とは異なる値である印刷方式を用いて印刷する印刷処理が実行されても良い。
例えば、パス数PSがいずれの値であっても、CPU110は、(f)少なくとも上流側の駆動ローラ217aを駆動して第5の搬送量(第3実施例では、d)だけ用紙Mを搬送する処理と、片側保持状態での主走査処理と、を複数回実行し、(g)処理(f)の後に、少なくとも上流側の駆動ローラ217aを駆動して第5の搬送量より大きな第6の搬送量(第3実施例では、29d)だけ用紙Mを搬送する処理と、両側保持状態での主走査処理と、を少なくとも1回実行し、(h)処理(g)の後に、上流側の駆動ローラ217aと、下流側の駆動ローラ218aと、の少なくとも一方を駆動して第6の搬送量より小さな第7の搬送量(第3実施例では、d)だけ用紙Mを搬送する処理と、両側保持状態での主走査処理と、を複数回実行することが好ましい。そして、第6の搬送量は、最下流ノズルNZdの位置Y5から下流ローラ対218による保持位置Y6までのY方向の距離LY2(図9)より大きいことが好ましい。
なお、第5の搬送量H5(第3実施例ではd)で行われる副走査処理の回数は、上記第1実施例では、3回であるが、一般的には、(PS−1)回以上行われることが好ましい。こうすれば、第6の搬送量を十分に大きな量にすることができる。ただし、第5の搬送量H5でPS回以上の副走査処理を実行すると、印刷速度が遅くなる可能性があるので、このような小さな第5の搬送量H5での副走査処理は、(PS−1)回行われることが、さらに、好ましい。
ここで、第6の搬送量の最大値H6は、パス数PSと、第5の搬送量H5と、ノズル長Dとを用いて、以下の式(2)で表すことができる。
H6=D−{(PS−1)×H5}...(2)
なお、ノズル長Dは、パス数PSの印刷を均等の搬送量で実行する場合の均等搬送量HMと、パス数PSとを乗じた値を用いて、D=PS×HMで表される。
上記第3実施例では、パス数PSは4であり、ノズル長Dは32dであり、均等搬送量HMは8dであり、第5の搬送量H5はdである。したがって、H6=32d−3d=29dとなる。この式から解るように、第5の搬送量H5が小さいほど、第6の搬送量を大きくすることができる。したがって、第5の搬送量H5が、搬送精度が確保できる範囲内で、できるだけ小さく設定されることによって、第6の搬送量をより大きくすることができる。この結果、第5の搬送量H5が小さいほど、第6の搬送量H6を大きくすることができる。したがって、第5の搬送量H5は、搬送精度が確保できる範囲内で、できるだけ小さくすることで、第6の搬送量H6をより大きくすることができる。この結果、片側保持状態での、上流ローラ対217による保持位置Y1から用紙の下流端までの長さLY5(図9)をより小さくすることができる。この結果、用紙Mが変形することをより抑制することができ、印刷画像の画質が低下することをより抑制することができる。
例えば、第3実施例のように、PS=4である場合(4パス印刷)では、第6の搬送量(本実施例では29d)は、均等搬送量HM(本実施例では8d)の2倍以上であることが好ましく、3倍以上であることが、さらに、好ましい。PS=3である場合(3パス印刷)では、第6の搬送量は、均等搬送量HMの1.5倍以上であることが好ましく、2倍以上であることが、さらに、好ましい。PS=3である場合(2パス印刷)では、第6の搬送量は、均等搬送量HMの搬送量の1.3倍以上であることが好ましく、1.7倍以上であることが、さらに、好ましい。
また、第6の搬送量(本実施例では29d)は、ノズル長D(本実施例では32d)の60%以上であることが好ましく、80%以上であることが、さらに、好ましい。
(3)上記各実施例では、コンピュータプログラム132(図1)を実行することによって、プリンタ600のCPU110が、図4〜図11に示す副走査処理と主走査処理とを繰り返す印刷処理を実現している。これに代えて、プリンタと接続されたパーソナルコンピュータなどの外部機器のCPUが、プリンタドライバプログラムを実行することによって、上記各実施例の印刷処理を、プリンタに実現させても良い。
この場合には、例えば、外部機器のCPUは、印刷対象の画像を表す対象画像データ(例えば、JPEG圧縮された画像データや、ページ記述言語で記述された画像データ)を用いて、第1実施例で説明したラスタライズ処理や色変換処理やハーフトーン処理を実行して、ドットデータを生成する。外部機器のCPUは、さらに、ドットデータを用いて、ドットデータを複数回の主走査処理で用いられる順序に並び代えて得られる印刷データと、プリンタを制御するための制御データと、を含む印刷ジョブを生成する。制御データには、例えば、複数回の主走査処理で用いられる使用ノズルを指定するデータと、複数回の副走査処理の搬送量を指定するデータと、が含まれる。外部機器のCPUは、生成された印刷ジョブをプリンタに供給し、プリンタは、供給された印刷ジョブに従って印刷を実行する。
以上の説明から解るように、上記各実施例では、印刷機構200(図1)が印刷実行部の例であり、本変形例では、印刷ジョブが供給されるプリンタが、印刷実行部の例である。
(4)第1の状態S1で行われる主走査処理の回数や、第2の状態S2で行われる主走査処理の回数は、上流ローラ対217による保持位置Y1や、複数個の高支持部材212と複数個の押さえ部材216とによる支持位置Y2の間隔(図5)や、第3の搬送量での搬送の前に実行される比較的小さな搬送量(上記実施例では、d)の大きさなどによって変更され得る。例えば、位置Y1と位置Y2との間隔は、上流ローラ対217や押さえ部材216の形状や大きさなどに応じて、異なり得る。
例えば、上記第1実施例では、(n+2)回目までの主走査処理が、第1の状態S1で実行され、(n+3)回目〜(n+6)回目の4回の主走査処理が、第2の状態S2で、実行される。このために、第1の状態S1で実行される主走査処理の前に行われる副走査処理の搬送量である第1の搬送量は、8dであり、第2の状態S2で実行される主走査処理の前に行われる副走査処理の搬送量である第2の搬送量は、8dとdとを含んでいる。
例えば、位置Y1が、図5に示す位置より+Y方向に位置しており、位置Y1と位置Y2との間隔が、図5の例より狭い場合には、(n+3)回目までの主走査処理が、第1の状態S1で実行され、(n+4)回目〜(n+6)回目の3回の主走査処理が、第2の状態S2で、実行され得る。この場合には、第1の状態S1で実行される主走査処理の前に行われる副走査処理の搬送量である第1の搬送量は、8dであり、第2の状態S2で実行される主走査処理の前に行われる副走査処理の搬送量である第2の搬送量は、dのみとなる。
いずれの場合であっても、第2の搬送量は、第1の搬送量以下であり、第3の搬送量は、第1の搬送量より大きいことが好ましい。また、第1の状態S1での主走査処理は、少なくとも1回実行され、第2の状態S2での主走査処理は、少なくとも1回実行されることが好ましい。第2実施例についても同様である。
(5)上記第1実施例の印刷処理と、上記第3実施例との印刷処理とを組合わせた印刷処理が実行されても良い。例えば、CPU110は、上記第3実施例の印刷処理を用いて、用紙Mの下流端の近傍の領域に印刷を行い、上記第1実施例の印刷処理を用いて、用紙Mの上流端の近傍の領域に印刷を行っても良い。同様に、上記第2実施例の印刷処理と、上記第4実施例との印刷処理とを組合わせた印刷処理が実行されても良い。
(6)上記第3実施例および第4実施例では、搬送機構210の用紙台211(図3)には、平らな平板が用いられても良い。すなわち、用紙台211が複数個の支持部材212,213を備えていなくても良い。また、搬送機構210押さえ部材216が備えられていなくても良い。すなわち、上記第3実施例および第4実施例では、複数個の支持部材212,213と、押さえ部材216とによって、搬送中の用紙Mが支持されなくても良い。
(7)上記各実施例において、搬送機構210は、用紙MをX方向に沿って波状に変形させて支持する支持部材に代えて、用紙Mを波状に変形させることなく、平らな状態で支持する支持部材を備えても良い。例えば、図3の用紙台211(図3)は、複数個の高支持部材212を備えずに、複数個の低支持部材213と複数個の押さえ部材216だけを備えていても良い。
(8)上記各実施例において、用紙の中央部分の印刷には、均等な搬送量8dを用いた4パス印刷が用いられているが、これに代えて、複数種類の異なる搬送量を用いた4パス印刷が用いられても良い。この場合には、第1実施例および第2実施例の第1の搬送量、具体的には、n回目〜(n+2)回目までの3回の副走査処理の搬送量には、複数種類の異なる搬送量の全部または一部が含まれ得る。また、第3実施例および第4実施例の8回目〜11回目の副走査処理の搬送量には、複数種類の異なる搬送量の全部または一部が含まれ得る。
(9)上記第1実施例において、n回目〜(n+2)回目の副走査処理では、上流ローラ対217と下流ローラ対218との両方を駆動しているが、上流ローラ対217と下流ローラ対218とのうちの少なくとも一方が駆動されれば良い。(n+3)回目以降の副走査処理では、下流ローラ対218のみを駆動しているが、少なくとも下流ローラ対218が駆動されれば良い。上記第3実施例において、1回目〜5回目の副走査処理では、上流ローラ対217のみを駆動しているが、少なくとも上流ローラ対217が駆動されれば良い。6回目以降の副走査処理では、上流ローラ対217と下流ローラ対218との両方を駆動しているが、上流ローラ対217と下流ローラ対218とのうちの少なくとも一方が駆動されれば良い。
(10)上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部あるいは全部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
100...制御装置、110...CPU、120...揮発性記憶装置、125...バッファ領域、130...不揮発性記憶装置、132...コンピュータプログラム、140...表示部、150...操作部、160...通信部、200...印刷機構、210...搬送機構、211...用紙台、212...高支持部材、213...低支持部材、214...平板、216...押さえ部材、217...上流ローラ対、218...下流ローラ対、220...主走査機構、230...ヘッド駆動回路、240...印刷ヘッド、241...ノズル形成面、600...プリンタ、NZ...ノズル

Claims (14)

  1. 印刷装置であって、
    印刷ヘッドと、
    用紙を搬送方向に搬送する搬送機構であって、
    前記印刷ヘッドよりも前記搬送方向の上流側に設けられた第1のローラと、
    前記印刷ヘッドよりも前記搬送方向の下流側に設けられた第2のローラと、
    前記第1のローラと前記第2のローラとの間のうち前記第1のローラ側に設けられ、前記用紙を第1の面側から支持する第1の支持部材と、
    前記第1のローラと前記第2のローラとの間のうち前記第1のローラ側に設けられ、前記用紙を第2の面側から支持する第2の支持部材と、
    を備える前記搬送機構と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    (a)前記第1のローラと前記第2のローラとの少なくとも一方を駆動して第1の量だけ前記用紙を搬送する処理と、前記用紙が前記第1のローラによって保持され、かつ、前記第1の支持部材と前記第2の支持部材とによって支持され、かつ、前記第2のローラによって保持される状態で、前記印刷ヘッドを駆動して印刷を実行する処理と、を少なくとも1回実行し、
    (b)前記(a)の処理の後に、少なくとも前記第2のローラを駆動して前記第1の量以下の第2の量だけ前記用紙を搬送する処理と、前記用紙が前記第1のローラによって保持されず、かつ、前記第1の支持部材と前記第2の支持部材とによって支持され、かつ、前記第2のローラによって保持される状態で、前記印刷ヘッドを駆動して印刷を実行する処理と、を少なくとも1回実行し、
    (c)前記(b)の処理の後に、少なくとも前記第2のローラを駆動して前記第1の量より大きな第3の量だけ前記用紙を搬送する処理と、前記用紙が前記第1のローラによって保持されず、かつ、前記第1の支持部材と前記第2の支持部材とによって支持されず、かつ、前記第2のローラによって保持される状態で、前記印刷ヘッドを駆動して印刷を実行する処理と、を実行する、印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記制御部は、さらに、
    (d)前記(c)の処理の後に、少なくとも前記第2のローラを駆動して前記第3の量より小さな第4の量だけ前記用紙を搬送する処理と、前記用紙が前記第1のローラによって保持されず、かつ、前記第1の支持部材と前記第2の支持部材とによって支持されず、かつ、前記第2のローラによって保持される状態で、前記印刷ヘッドを駆動して印刷を実行する処理と、を複数回実行する、印刷装置。
  3. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記印刷ヘッドは、前記搬送方向に沿う複数個のノズルを有し、
    前記制御部は、さらに、
    (e)前記(c)の処理の後に、前記用紙を搬送することなく、前記印刷ヘッドを駆動して印刷を実行する処理を、前記印刷ヘッドの前記複数個のノズルのうちの使用するノズル群を1回毎に変更することによって、複数回実行する、印刷装置。
  4. 請求項1ないし請求項3に記載の印刷装置であって、
    前記第1の支持部材は、主走査方向に沿って並ぶ複数個の第1の支持部を備え、
    前記第2の支持部材は、主走査方向に沿って並ぶ複数個の第2の支持部を備え、
    前記複数個の第1の支持部と前記複数個の第2の支持部とは、前記複数個の第1の支持部が前記用紙を前記第1の面側から支持し、前記複数個の第2の支持部が前記用紙を前記第2の面側から支持することによって、前記用紙を波状に変形させた状態で支持するように構成されている、印刷装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記制御部は、
    前記印刷ヘッドは、前記搬送方向に沿う複数個のノズルを有し、
    前記(b)のうちの最後に実行される前記印刷では、前記複数個のノズルのうち、前記搬送方向の最上流のノズルを使用して、前記搬送方向の最下流のノズルを使用せず、
    前記(c)のうちの最後に実行される前記印刷では、前記複数個のノズルのうち、前記最下流のノズルを使用して、前記最上流のノズルを使用しない、印刷装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記制御部は、
    前記(b)のうちの最後に実行される前記印刷では、前記複数個のノズルのうちの第1のノズル群を使用して、前記第1のノズル群より前記搬送方向の下流側の第2のノズル群を使用せず、
    前記(c)のうちの最後に実行される前記印刷では、前記第2のノズル群を使用して、前記第1のノズル群を使用せずに、印刷を実行する、印刷装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記印刷ヘッドは、搬送方向に沿う複数個のノズルを有し、
    前記制御部は、前記(a)の処理よりも前に、
    (f)少なくとも前記第1のローラを駆動して第5の量だけ前記用紙を搬送する処理と、前記用紙が前記第1のローラによって保持され、かつ、前記第2のローラによって保持されない状態で、前記印刷ヘッドを駆動して印刷を実行する処理と、を複数回実行し、
    (g)前記(f)の処理の後に、少なくとも前記第1のローラを駆動して前記第5の量より大きな第6の量だけ前記用紙を搬送する処理と、前記用紙が前記第1のローラによって保持され、かつ、前記第2のローラによって保持される状態で、前記印刷ヘッドを駆動して印刷を実行する処理と、を少なくとも1回実行し、
    (h)前記(g)の処理の後に、前記第1のローラと第2のローラとの少なくとも一方を駆動して前記第6の量より小さな第7の量だけ前記用紙を搬送する処理と、前記用紙が前記第1のローラによって保持され、かつ、前記第2のローラによって保持される状態で、前記印刷ヘッドを駆動して印刷を実行する処理と、を複数回実行し、
    前記(g)の処理の前記第6の量は、前記印刷ヘッドの前記複数個のノズルのうちの前記搬送方向の最下流のノズルと、前記第2のローラと、の間の距離より大きい、印刷装置。
  8. 請求項7に記載の印刷装置であって、
    前記制御部は、前記(f)の処理によって、前記用紙上に、前記搬送方向に特定幅を有する画像の印刷が完了した後に、前記(g)の処理を開始し、
    前記特定幅は前記最下流のノズルと前記第2のローラとの間の距離より大きい、印刷装置。
  9. 印刷装置であって、
    印刷ヘッドと、
    用紙を搬送方向に搬送する搬送機構であって、
    前記印刷ヘッドよりも前記搬送方向の上流側に設けられた第1のローラと、
    前記印刷ヘッドよりも前記搬送方向の下流側に設けられた第2のローラと、
    を備える前記搬送機構と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    (f)少なくとも前記第1のローラを駆動して第5の量だけ前記用紙を搬送する処理と、前記用紙が前記第1のローラによって保持され、かつ、前記第2のローラによって保持されない状態で、前記印刷ヘッドを駆動して印刷を実行する処理と、を複数回実行し、
    (g)前記(f)の処理の後に、少なくとも前記第1のローラを駆動して前記第5の量より大きな第6の量だけ前記用紙を搬送する処理と、前記用紙が前記第1のローラによって保持され、かつ、前記第2のローラによって保持される状態で、前記印刷ヘッドを駆動して印刷を実行する処理と、を少なくとも1回実行し、
    (h)前記(g)の処理の後に、前記第1のローラと第2のローラとの少なくとも一方を駆動して前記第6の量より小さな第7の量だけ前記用紙を搬送する処理と、前記用紙が前記第1のローラによって保持され、かつ、前記第2のローラによって保持される状態で、前記印刷ヘッドを駆動して印刷を実行する処理と、を複数回実行し、
    前記(g)の処理の前記第6の量は、前記印刷ヘッドの前記複数個のノズルのうちの前記搬送方向の最下流のノズルと、前記第2のローラと、の間の距離より大きい、印刷装置。
  10. 請求項9に記載の印刷装置であって、
    前記制御部は、前記(f)の処理によって、前記用紙上に、前記搬送方向に特定幅を有する画像の印刷が完了した後に、前記(g)の処理を開始し、
    前記特定幅は前記最下流のノズルと前記第2のローラとの間の距離より大きい、印刷装置。
  11. 請求項9または請求項10に記載の印刷装置であって、
    前記印刷ヘッドは、前記搬送方向に沿う複数個のノズルを有し、
    前記制御部は、
    前記(f)のうちの最後に実行される前記印刷では、前記複数個のノズルのうち、前記搬送方向の最上流のノズルを使用して、前記搬送方向の最下流のノズルを使用せず、
    前記(g)のうちの最後に実行される前記印刷では、前記複数個のノズルのうち、前記最下流のノズルを使用して、前記最上流のノズルを使用しない、印刷装置。
  12. 請求項9ないし請求項11のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記制御部は、
    前記(f)のうちの最後に実行される前記印刷では、前記複数個のノズルのうちの第3のノズル群を使用して、前記第3のノズル群より前記搬送方向の下流側の第4のノズル群を使用し、
    前記(g)のうちの最後に実行される前記印刷では、前記第4のノズル群を使用して、前記第3のノズル群を使用しない、印刷装置。
  13. 印刷ヘッドと、
    用紙を搬送方向に搬送する搬送機構であって、
    前記印刷ヘッドよりも前記搬送方向の上流側に設けられた第1のローラと、
    前記印刷ヘッドよりも前記搬送方向の下流側に設けられた第2のローラと、
    前記第1のローラと前記第2のローラとの間のうち前記第1のローラ側に設けられ、前記用紙を第1の面側から支持する第1の支持部材と、
    前記第1のローラと前記第2のローラとの間のうち前記第1のローラ側に設けられ、前記用紙を第2の面側から支持する第2の支持部材と、
    を備える前記搬送機構と、
    を備える印刷実行部を制御するためのコンピュータプログラムであって、
    (a)前記第1のローラと前記第2のローラとの少なくとも一方を駆動して第1の量だけ前記用紙を搬送する処理と、前記用紙が前記第1のローラによって保持され、かつ、前記第1の支持部材と前記第2の支持部材とによって支持され、かつ、前記第2のローラによって保持される状態で、前記印刷ヘッドを駆動して印刷を実行する処理と、を少なくとも1回実行する機能と、
    (b)前記(a)の処理の後に、少なくとも前記第2のローラを駆動して前記第1の量以下の第2の量だけ前記用紙を搬送する処理と、前記用紙が前記第1のローラによって保持されず、かつ、前記第1の支持部材と前記第2の支持部材とによって支持され、かつ、前記第2のローラによって保持される状態で、前記印刷ヘッドを駆動して印刷を実行する処理と、を少なくとも1回実行する機能と、
    (c)前記(b)の処理の後に、少なくとも前記第2のローラを駆動して前記第1の量より大きな第3の量だけ前記用紙を搬送する処理と、前記用紙が前記第1のローラによって保持されず、かつ、前記第1の支持部材と前記第2の支持部材とによって支持されず、かつ、前記第2のローラによって保持される状態で、前記印刷ヘッドを駆動して印刷を実行する処理と、を実行する機能と、
    を前記印刷実行部を制御するコンピュータに実現させる、コンピュータプログラム。
  14. 印刷ヘッドと、
    用紙を搬送方向に搬送する搬送機構であって、
    前記印刷ヘッドよりも前記搬送方向の上流側に設けられた第1のローラと、
    前記印刷ヘッドよりも前記搬送方向の下流側に設けられた第2のローラと、
    前記第1のローラと前記第2のローラとの間のうち前記第1のローラ側に設けられ、前記用紙を第1の面側から支持する第1の支持部材と、
    前記第1のローラと前記第2のローラとの間のうち前記第1のローラ側に設けられ、前記用紙を第2の面側から支持する第2の支持部材と、
    を備える前記搬送機構と、
    を備える印刷実行部を制御するためのコンピュータプログラムであって、
    (f)少なくとも前記第1のローラを駆動して第5の量だけ前記用紙を搬送する処理と、前記用紙が前記第1のローラによって保持され、かつ、前記第2のローラによって保持されない状態で、前記印刷ヘッドを駆動して印刷を実行する処理と、を複数回実行する機能と、
    (g)前記(f)の処理の後に、少なくとも前記第1のローラを駆動して前記第5の量より大きな第6の量だけ前記用紙を搬送する処理と、前記用紙が前記第1のローラによって保持され、かつ、前記第2のローラによって保持される状態で、前記印刷ヘッドを駆動して印刷を実行する処理と、を少なくとも1回実行する機能と、
    (h)前記(g)の処理の後に、前記第1のローラと第2のローラとの少なくとも一方を駆動して前記第6の量より小さな第7の量だけ前記用紙を搬送する処理と、前記用紙が前記第1のローラによって保持され、かつ、前記第2のローラによって保持される状態で、前記印刷ヘッドを駆動して印刷を実行する処理と、を複数回実行する機能と、
    を前記印刷実行部を制御するコンピュータに実現させ、
    前記(g)の処理の前記第6の量は、前記印刷ヘッドの前記複数個のノズルのうちの前記搬送方向の最下流のノズルと、前記第2のローラと、の間の距離より大きい、コンピュータプログラム。
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