JP2015030123A - 熱転写シート - Google Patents

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都明 小高
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Abstract

【課題】キックや、地汚れの発生を防止しつつ、印画濃度の高い画像を形成することができる熱転写シートを提供すること。
【解決手段】基材の一方の面に染料層が設けられ、前記基材の他方の面に背面層が設けられた熱転写シートであって、前記染料層は、バインダー樹脂と、昇華性染料と、有機微粒子と、を含有しており、前記バインダー樹脂には、ニトロセルロースが含まれ、かつ前記染料層は、前記バインダー樹脂の固形分総量に対し、前記ニトロセルロースを70質量%以上の割合で含有し、前記昇華性染料と、前記ニトロセルロースを含むバインダー樹脂との質量比率(D/B比(昇華性染料/バインダー樹脂))が0.5以上3.5以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は熱転写シートに関する。
熱転写を利用した画像の形成方法として、昇華性染料をプラスチックフィルム等の基材上に担持させた昇華型の熱転写シートと、紙やプラスチックフィルム等の別の基材上に染料受容層を設けた熱転写受像シートとを互いに重ね合わせてフルカラー画像を形成する昇華型熱転写方法が知られている。この方法は昇華性染料を色材としているため中間色の再現性や階調性に優れており、原稿通りのフルカラー画像を熱転写受像シート上に鮮明に表現することができるので、デジタルカメラ、ビデオ、コンピューター等のカラー画像形成に応用されている。その画像は、銀塩写真に匹敵する高品質なものである。
このような昇華型の熱転写シートの染料層には、熱転写シートの保存時に、染料層に含有される昇華性染料がバインダー樹脂に良好に保持され、かつ熱転写時に、昇華性染料がバインダー樹脂から良好に放出されること、すなわち高い保存安定性と染料転写効率が求められている。
保存安定性を主眼とするバインダー樹脂として、ブチラール系や、アセタール系の樹脂が知られている(特許文献1参照)。ブチラール系や、アセタール系の樹脂をバインダー樹脂として含有する染料層は、保存安定性に優れる一方で、染料転写効率が低く印画濃度が低いといった問題がある。したがって、これらのバインダー樹脂を用いる場合には、(i)染料層の塗工量を多くして染料層中に含まれる昇華性染料の含有量を多くするか、あるいは(ii)熱転写シートの染料層における昇華性染料/バインダー樹脂の質量比率(D/B比)を大きくする等の方法によって、印画濃度を向上させる必要がある。
しかしながら、上記(i)染料層の塗工量を多くした場合には、染料層中に熱転写受像シート側に移行しない昇華性染料が多く残存することとなり、コスト面的には好ましいとはいえない。また、十分な印画濃度となるまで(ii)D/B比を大きくした場合には、ブチラール系やアセタール系のバインダー樹脂では、昇華性染料を保持することができず、保存安定性が著しく低下する。保存安定性が低下した場合には、熱転写シート製造時に巻き取り状態で保管した際、染料層と基材の反対側面に設けられた背面層とが接することにより、染料層から背面層へ昇華性染料が移行(キック)し、シートの搬送性の低下や、背面層の機能低下を引き起こす。また、高温高湿環境下で保存を行ったときに、染料が染料層の表面に析出し、印画時にこの析出した染料が未印画部と接触して未印画部を汚染する地汚れが発生する等の種々の問題を引き起こすこととなる。
染料転写効率の向上を主眼とするバインダー樹脂としてはセルロース系樹脂、例えば、セルロースアセテートプロピオネートやエチルセルロース等が知られている。しかしながら、染料転写効率の向上を主眼とするこれらのバインダー樹脂は染料転写効率には優れるものの、保存安定性が低く、特に、染料層の塗工量を少なくした場合や、D/B比を大きくした場合には、保存安定性が低下し、上記の問題を引き起こすこととなる。
また、印画濃度の向上のみに着目するのであれば、濃度の高い昇華性染料を染料層に含有させることで足りるが、濃度の高い染料は、一般的にバインダー樹脂に保持されにくく、また保存中に染料層の表面に析出しやすくものが多い。つまり、濃度の向上と、染料保存安定性は、トレードオフの関係にあり、双方を満たすことができる染料層については、現在のところ知られていない。
特開2009−286060号公報
本発明はこのような状況においてなされたものであり、キックや、地汚れの発生を防止しつつ、印画濃度の高い画像を形成することができる熱転写シートを提供することを主たる課題とする。
上記課題を解決するための本発明は、基材の一方の面に染料層が設けられ、前記基材の他方の面に背面層が設けられた熱転写シートであって、前記染料層は、バインダー樹脂と、昇華性染料と、有機微粒子と、を含有しており、前記バインダー樹脂には、ニトロセルロースが含まれ、かつ前記染料層は、前記バインダー樹脂の固形分総量に対し、前記ニトロセルロースを70質量%以上の割合で含有し、前記昇華性染料と、前記ニトロセルロースを含むバインダー樹脂との質量比率(D/B比(昇華性染料/バインダー樹脂))が0.5以上3.5以下であることを特徴とする。
また、前記有機微粒子の平均粒子径が、2μm以上12μm以下の範囲内であってもよい。また、前記有機微粒子が、ポリエチレンワックス、又はシリコーン樹脂微粒子であってもよい。また、前記染料層は、前記染料層の固形分総量に対し、前記有機微粒子を0.1質量%以上5質量%以下の範囲内で含有していてもよい。
本発明の熱転写シートによれば、キックや、地汚れの発生を防止しつつ、印画濃度の高い画像を形成することができる。
本発明の熱転写シートの一例を示す概略断面図である。 本発明の熱転写シートの一例を示す概略断面図である。
以下に、本発明の熱転写シートについて詳細に説明する。図1は、本発明の熱転写シートの一例を示す概略断面図である。
図1に示すように、本発明の熱転写シート10は、基材1の一方の面に染料層2が設けられ、基材1の他方の面に背面層5が設けられた構成をとる。ここで、本発明の熱転写シート10は、染料層2が、バインダー樹脂と、昇華性染料と、有機微粒子とを含有している。また、染料層2に含有されるバインダー樹脂には、ニトロセルロースが含まれ、かつ染料層2は、バインダー樹脂の固形分総量に対し、ニトロセルロースを70質量%以上の割合で含有しており、さらに、昇華性染料と、ニトロセルロースを含むバインダー樹脂との質量比率(D/B比(昇華性染料/バインダー樹脂))が0.5以上3.5以下であることを特徴とする。なお、図1では、基材1と染料層2との間にプライマー層3が設けられているが、プライマー層3は本発明の熱転写シート10における任意の構成である。以下、熱転写シートの各構成について具体的に説明する。
(基材)
本発明の熱転写シート10に用いられる基材1としては、ある程度の耐熱性と強度を有するものであれば特に限定されることはなく、従来公知の材料を適宜選択して用いることができる。このような基材1として、例えば、0.5μm〜50μm、好ましくは1μm〜10μm程度の厚さのポリエチレンテレフタレートフィルム、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリフェニレンサルフィドフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ナイロンフィルム、ポリイミドフィルム、アイオノマーフィルム等が挙げられる。更に、これらの材料はそれぞれ単独でも使用できるが、他の材料と組み合わせた積層体として使用してもよい。
(染料層)
図1に示すように基材1上には染料層2が設けられている。染料層2には、昇華性染料と、バインダー樹脂と、有機微粒子とが含まれる。以下、昇華性染料、バインダー樹脂、及び有機微粒子について具体的に説明する。
<昇華性染料>
染料層2に含有される昇華性染料の材料は、従来公知の染料を使用することができるが、印画材料として良好な特性を有するもの、例えば、十分な着色濃度を有し、光、熱、温度等により変退色しないものが好ましく、ジアリールメタン系染料、トリアリールメタン系染料、チアゾール系染料、メロシアニン染料、ピラゾロン染料、ピラゾロンメチン、ピリドンメチン等のメチン系染料、インドアニリン系染料、インドナフトール系染料、アセトフェノンアゾメチン、ピラゾロアゾメチン、ピラゾロンアゾメチン、ピラゾロトリアゾールアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、イミダゾアゾメチン、ピリドンアゾメチン等のアゾメチン系染料、キサンテン系染料、オキサジン系染料、ジシアノスチレン、トリシアノスチレン等のシアノスチレン系染料、チアジン系染料、アジン系染料、アクリジン系染料、ベンゼンアゾ系染料、ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、チアゾールアゾ、イソチアゾールアゾ、ピロールアゾ、ピラゾールアゾ、イミダゾールアゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ、ジスアゾ等のアゾ系染料、スピロピラン系染料、インドリノスピロピラン系染料、フルオラン系染料、ローダミンラクタム系染料、ナフトキノン系染料、アントラキノン系染料、キノフタロン系染料、アミノピラゾール系染料、ピラゾロトリアゾール系染料、ジシアノスチリル、トリシアノスチリル等のスチリル系染料等が挙げられる。具体的には、MSRedG(三井東圧化学社製)、Macrolex Red Violet R(バイエル社製)、CeresRed 7B(バイエル社製)、Samaron Red F3BS(三菱化学社製)等の赤色染料、ホロンブリリアントイエロー6GL(クラリアント社製)、PTY−52(三菱化成社製)、マクロレックスイエロー6G(バイエル社製)等の黄色染料、カヤセットブルー714(日本化薬社製)、ワクソリンブルーAP−FW(ICI社製)、ホロンブリリアントブルーS−R(サンド社製)、MSブルー100(三井東圧化学社製)、C.I.ソルベントブルー22等の青色染料が挙げられる。
<バインダー樹脂>
染料層2には、バインダー樹脂が含有されており、本発明では、バインダー樹脂に、必須の成分としてニトロセルロースが含まれている。
そして、本発明では、ニトロセルロースが、バインダー樹脂の固形分総量に対し70質量の割合で含有されていることを必須の条件とする。なお、ここで言うバインダー樹脂の固形分総量とは、ニトロセルロースを含むバインダー樹脂の固形分総量を意味する。ニトロセルロースの含有量の上限値について特に限定はなく、その上限値は100質量%である。すなわち、バインダー樹脂としてニトロセルロースのみを用いてもよい。
上記の割合でニトロセルロースを含有する染料層2によれば、他のバインダー樹脂によってニトロセルロースが有する高い染料保持力や、高い染料転写効率が妨げられることなく、キックの発生を防止しつつも、高い濃度の画像形成が可能となる。なお、バインダー樹脂の固形分総量に対するニトロセルロースの含有量が70質量%未満である場合には、染料転写効率や、染料保持力が低下し、その結果、濃度の低下や、キックの発生を引き起こす。
また、ニトロセルロースは、染料層表面への昇華性染料の析出を防止する効果を有することから、昇華性染料が染料層の表面に析出することによる地汚れの発生も防止することができる。また、本発明では、ニトロセルロースとともに、有機微粒子が含有されていることから、ニトロセルロースと、有機微粒子の相乗効果によって、より高濃度の画像の形成を可能とすべくD/B比を0.5以上3.5以下としても、地汚れの発生を防止することができる。
また、本発明では、昇華性染料と、上記の割合でニトロセルロースを含むバインダー樹脂との質量比率(D/B比(昇華性染料/バインダー樹脂))が0.5以上3.5以下の範囲内に規定されている。D/B比がこの範囲内に規定されている本発明によれば、本発明の熱転写シート10を用いて高濃度の印画物を得ることができる。
D/B比が0.5未満である場合には、昇華性染料の染料種によっては、十分な濃度を得ることができず、また、D/B比が3.5を超える場合には、上記の割合でバインダー樹脂に対する昇華性染料の染料量が多くなりすぎ、ニトロセルロースを含むバインダー樹脂が、昇華性染料を保持しきれず保存安定性が低下し、キックが発生しやすくなる。また、D/B比が3.5を超える場合には、後述する有機微粒子を染料層2に含有せしめた場合であっても、染料保持力を十分に満足させることができない場合がある。
なお、D/B比が0.5以上である場合には、染料保持力が低下していく傾向にあるが、本発明では、染料層2に有機微粒子が含有されていることから、D/B比が0.5以上3.5以下の範囲内においては、当該有機微粒子の存在によってキックの発生を防止することができる。また、濃度の更なる向上を目的とする場合には、D/B比は1.0以上であることが好ましい。
染料層2の固形分総量に対する、ニトロセルロースを含むバインダー樹脂の含有量は、15質量%以上60質量%以下の範囲内であることが好ましく、20質量%以上50質量%以下の範囲内であることが好ましい。D/B比を上記範囲内とするとともに、染料層2の固形分総量に対するバインダー樹脂の含有量をこの範囲内とすることで、染料保持力や、染料転写効率のさらなる向上を図ることができる。
また、上記の割合でニトロセルロースを含有するバインダー樹脂は、染料転写効率がよいため、転写効率を上げるために染料層2の厚みを薄くした場合であっても、高い印画濃度の印画物を得ることができる。染料層2の好ましい厚みについて特に限定はないが、染料層2の厚みが、0.13g/m2未満である場合には、D/B比を上記範囲内とした場合で当ても、印画濃度が低下する傾向にある。一方、0.50g/m2を超えると染料転写効率が低下する傾向にある。したがって、この点を考慮すると、染料層の塗工量は、乾燥時で0.13g/m2以上0.50g/m2以下であることが好ましい。
バインダー樹脂に含まれるニトロセルロースの粘度について特に限定はないが、染料層2に、JIS K−6703による粘度が1/16未満のニトロセルロースを含有させた場合には、保存安定性が低下する傾向にある。一方、染料層2にJIS K−6703による粘度が120を超えるニトロセルロースを含有させる場合には、染料層2の形成時にインキミスト等が発生するおそれが生じうる。
この点を考慮すると、染料層2には、JIS K−6703による粘度で、1/16以上120以下のニトロセルロースが含有されていることが好ましく、1/8以上120以下のニトロセルロースが含有されていることが更に好ましい。換言すれば、JIS K−6703による粘度(溶液濃度25%)が1.0秒〜14.9秒、JIS K−6703による粘度(溶液濃度20%)が6.0秒〜8.0秒、或いはJIS K−6703による粘度(溶液濃度12.2%)が4.0秒〜140.0秒のものが好ましい。JIS K−6703による粘度がこの範囲内のニトロセルロースを染料層2に含有させることで、保存安定性を更に向上させることができるとともに、染料層2の形成時にインキミスト等が発生することを防止することができる。
粘度が上記範囲内のニトロセルロースは市販品をそのまま用いることができる。粘度が上記範囲内のものとしては、例えば、太平化学製品(株)製のJIS K−6703で指定される種類及び粘度記号で、H1/16,H1/8,L1/8,H1/4,L1/4,H1/2,H1",H5",H20,H60,H120のものを挙げることができる。これ以外にも、稲畑産業(株)製のDHX3−5,DHX5−10,DHX8−13,DHX11−16,DHX30−50,DHX40−70,DHL25−45,DHL120−170,H20(160−210),DHM10−25,SL−1,DLX3−5,DLX5−8,DLX8−13,DLX30−50等も使用可能である。
また、ニトロセルロースは、窒素分(硝化度)が10%以上であることが好ましい。また、取り扱いの安全性を考慮すると窒素分は12.3%以下であることが好ましい。窒素分が10%以上のニトロセルロースを染料層2に含有させることで、転写効率の更なる向上が見込まれる。
染料層2には、本発明の趣旨を妨げない範囲内で、ニトロセルロース以外の他のバインダー樹脂が含まれていてもよい。他のバインダー樹脂としては、染料層に含まれる従来公知のバインダー樹脂、例えば、エチルセルロース樹脂、ヒドロキシエチルセルロース樹脂、エチルヒドロキシセルロース樹脂、メチルセルロース樹脂、酢酸セルロース樹脂等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂等が挙げられる。
上記に例示した他のバインダー樹脂の中でも、ポリビニルブチラール樹脂や、ポリビニルアセタール樹脂は、基材1と染料層2との間に設けられる任意のプライマー層3との密着性を向上させることができる点で好ましい。染料層2に、ポリビニルブチラール及び/又はポリビニルアセタールと、上記割合でニトロセルロースを含有せしめることで、本発明の熱転写シート10を用いた画像形成時に、熱転写受像シート等の被転写体に染料層2ごととられる異常転写の発生を防止することができる。
バインダー樹脂の固形分総量に対する、ポリビニルアセタール及び/又はポリビニルブチラールの合計質量は30質量%以下であることが好ましい。バインダー樹脂の固形分総量に対する、ポリビニルアセタール及び/又はポリビニルブチラールの合計質量が30質量%を超えると、密着性を向上が見込まれる一方で、その分ニトロセルロースの含有量が低下していき、キックや、地汚れの発生を防止することが困難となる。
(有機微粒子)
上記で説明したように、染料層2にニトロセルロースを含むバインダー樹脂が含有され、かつそのD/B比は、0.5以上3.5以下の範囲に規定されている。染料層2に含まれるニトロセルロースは、染料保持力が高いものの、濃度を向上させるべくD/B比をこの範囲まで高めていったときには、バインダー樹脂に対する昇華性染料の染料量が多くなり、昇華性染料の染料種によっては十分に保持しきれない場合がある。特に、D/B比を1.0以上とした場合には、染料を十分に保持することが困難となる。また、ニトロセルロースを含むバインダー樹脂でも十分に染料を保持することが難しい染料種の昇華性染料などもあり、キックの発生の防止を万全に図るためには、ニトロセルロースによる染料保持力を、さらに向上させることが必要である。
そこで、本発明においては、昇華性染料、上記の割合でニトロセルロースを含むバインダー樹脂に加え、染料層2には、さらに有機微粒子が含有されている。有機微粒子は、ニトロセルロースによる染料保持力を更に向上させる効果を有することから、ニトロセルロースを含むバインダー樹脂に加え、有機微粒子を含有する染料層2によれば、その高い染料保持力により、昇華性染料の染料種にかかわらず、キックの発生を防止することができる。
また、染料層2に含有される昇華性染料には、1種の昇華性染料を単独で、或いは2種以上の昇華性染料を組合せて染料層2に含有させたときに、染料層2の表面に析出しやすい染料種がある。このような昇華性染料を染料層2に含有させた場合には、ニトロセルロースを含むバインダー樹脂単独では、昇華性染料の析出を十分に防止できない場合がある。なお、昇華性染料が染料層の表面に析出した場合には、本発明の熱転写シート10を用いた画像形成時に、この析出した染料が未印画部と接触して未印画部を汚染する地汚れを生じさせてしまう。
有機微粒子は、あらゆる染料種に対して、染料層2表面への析出を防止することができる効果を奏しており、染料層2に有機微粒子を含有せしめることで、染料層2の表面への昇華性染料の析出が防止される。つまり有機微粒子を含有する染料層2によれば、昇華性染料の染料種によらず、地汚れの発生を防止することができる。なお、染料層2がニトロセルロースを含有しない場合には、地汚れの発生を防止することができず、地汚れの発生の防止効果は、ニトロセルロースと有機微粒子との相乗効果によるものと推察される。
有機微粒子によって、昇華性染料の析出が防止される明確なメカニズムは現在のところ明らかではないが、少なくとも、有機微粒子が、昇華性染料の析出防止、換言すれば地汚れの発生防止に寄与していることは、後述する実施例、及び比較例の結果からも明らかである。
また、有機微粒子は、離型剤としての役割も果たすことから、本発明の熱転写シートを用いて印画物を形成するときに、被転写体上に染料層2ごととられてしまう異常転写の発生も防止することができる。
有機微粒子としては、ポリエチレンワックスや、シリコーン樹脂微粒子等が好適である。これらの有機微粒子によれば、キック、及び地汚れの発生の防止効果をさらに向上させることができる。これらの有機微粒子は市販品をそのまま用いることができ、ポリエチレンワックスとしては、T10P−3(岐阜セラック社製)、ACUMIST 1204(Honeywell社)、AF31(BASF社製)等を挙げることができる。また、シリコーン樹脂微粒子としては、トスパール120、240(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)、MSP−4000(日興リカ(株)製)等を挙げることができる。
有機微粒子の粒子径についても特に限定はないが、染料層に平均粒子径の大きい有機微粒子が含有されている場合、例えば、平均粒子径が12μmを超える有機微粒子のみが含有されている場合には、染料層の表面から有機微粒子が脱落しやすくなり、有機微粒子を含有せしめることによる地汚れの防止効果を長期にわたって維持することが困難となる。一方で、染料層に平均粒子径の小さい有機微粒子、例えば、平均粒子径が2μm未満の有機微粒子のみが含有されている場合には、染料層の表面から突出する有機微粒子の量が少なくなり、圧力等によって有機微粒子が潰れた場合に、染料層の表面と背面層とが直接的に接しやすくなる。染料層の表面と背面層が直接的に接する場合には、何らかの作用によって染料層の染料が析出しやすくなり、地汚れの防止効果が低下していく傾向にあると推察される。したがって、染料層には、圧力等によって有機微粒子が潰れた場合であっても染料層の表面と背面層とが直接的に接することを防止するスペーサーとしての役割を発揮しうる有機微粒子が含有されていることが好ましい。つまりは、染料層には、平均粒子径が2μm以上12μm以下の有機微粒子が含有されていることが好ましい。平均粒子径がこの範囲の有機微粒子を染料層に含有せしめることで、有機微粒子の脱落や、染料層の表面が背面層と直接的に接することを防止でき、地汚れの発生をより効果的に防止できるとともに、当該防止効果を長期にわたって維持することができる。
なお、有機微粒子の平均粒子径は、レーザー回折散乱法による粒度分布測定装置で測定される平均粒子径であり、日機装(株)製のマイクロトラックMT3000IIを用いて測定することができる。
有機微粒子の含有量についても特に限定はないが、染料層2の固形分総量に対する含有量が0.1質量%未満である場合には、染料保存性の向上効果や、昇華性染料の染料層2の表面への析出防止効果を十分に図ることができない場合がある。また、5質量%を超えると、有機微粒子によるそれ以上の効果が望めないほか、有機微粒子の含有量の増大にともなって、昇華性染料や、バインダー樹脂の含有量が少なくなり、濃度の低下が懸念される。したがって、この点を考慮すると、有機微粒子の含有量は、染料層2の固形分総量に対し、0.1質量%以上5質量%以下の範囲内であることが好ましい。
また、染料層2には、必要に応じて各種の添加材を含有させることができる。各種の添加材としては、カーボンブラック、アルミニウム、二硫化モリブデン等の無機微粒子や、リン酸エステル、脂肪酸エステル、シリコーンオイル等の離型剤等を挙げることができる。
染料層2の形成方法についても特に限定はなく、昇華性染料、上記の割合でニトロセルロースを含むバインダー樹脂、有機微粒子、更に必要に応じて添加材などを加えて、トルエン、メチルエチルケトン、イソプロピルアルコール、エタノール、シクロヘキサノン、DMFなどの適当な有機溶剤に溶解、あるいは有機溶剤や水に分散した塗工液をグラビア印刷、ダイコート印刷、バーコート印刷、スクリーン印刷、又はグラビア版を用いたリバースロールコーティング印刷等の手段により塗布、及び乾燥して形成することができる。
なお、図1に示す形態では、基材1上に単一の染料層2のみが設けられた構成をとっているが、例えば、図2に示すように異なる昇華性染料を含む染料層2を同一基材の同一面に面順次に繰り返し設けることも可能である。なお、図2は、イエロー染料層2Y、及び任意の染料層であるマゼンタ染料層2M、シアン染料層2Cが、面順次に設けられた構成をとる熱転写シート10の一例を示す概略断面図である。また、図1に示される構成において染料層2と同一面上に、或いは図2に示す構成において、染料層2、マゼンタ染料層2M、シアン染料層2Cと同一面上に図示しない転写性保護層を設けることとしてもよい。
(プライマー層)
図1、2に示すように、基材1と染料層2との間には、プライマー層3が設けられていることが好ましい。プライマー層3を設けることで基材1と染料層2との密着性を向上させることができる。
プライマー層3を構成する樹脂としては、ポリエステル系樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセトアセタールやポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール系樹脂等が挙げられる。
また、プライマー層3をコロイド状無機顔料超微粒子から構成することもできる。これにより熱転写時の熱転写受像シートへ染料層2の異常転写を防止できるだけでなく、印画時の染料層2からプライマー層3への染料の移行を防止し、熱転写受像シートの受容層側への染料拡散を有効に行なうことができ、印画濃度を高めることができる。
コロイド状無機顔料超微粒子として、従来公知の化合物が使用できる。例えば、シリカ(コロイダルシリカ)、アルミナ或はアルミナ水和物(アルミナゾル、コロイダルアルミナ、カチオン性アルミニウム酸化物又はその水和物、擬ベーマイト等)、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化チタン等が挙げられる。特に、コロイダルシリカ、アルミナゾルが好ましく用いられる。これらのコロイド状無機顔料超微粒子の大きさは、一次平均粒径で100nm以下、好ましくは50nm以下で用いることが好ましい。
プライマー層3は、上記で例示した樹脂や、コロイド状無機顔料超微粒子を適当な溶媒に溶解或いは分散したプライマー層用塗工液をグラビアコーティング法、ロールコート法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の従来から公知の形成手段により、塗布・乾燥して形成することができる。プライマー層用塗工液の塗工量は、0.02〜1.0g/m2程度であることが好ましい。
また、プライマー層3とともに、又はこれにかえて、各種の機能層を設けてもよい。各種の機能層としては、例えば、帯電防止層等を例示することができる。
(背面層)
図1に示すように、基材1の他方の面に、耐熱性、及び印画時におけるサーマルヘッドの走行性等を向上させるための背面層5が設けられている。
背面層5は、従来公知の熱可塑性樹脂等を適宜選択して形成することができる。このような、熱可塑性樹脂として、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルクロリド樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂等のポリビニルアセタール樹脂等の熱可塑性樹脂、これらのシリコーン変性物等が挙げられる。
また、上記した樹脂に硬化剤を添加してもよい。硬化剤として機能するポリイソシアネート樹脂としては、特に制限なく従来公知のものを使用できるが、それらのなかでも、芳香族系イソシアネートのアダクト体を使用することが望ましい。芳香族系ポリイソシアネートとしては、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、又は、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物、1,5−ナフタレンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、trans−シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス(イソシアネートフェニル)チオフォスフェートがあげられ、特に2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、又は、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物が好ましい。このようなポリイソシアネート樹脂は、上記した水酸基含有熱可塑性樹脂をその水酸基を利用して架橋させ、背面層の塗膜強度や耐熱性を向上させる。
また、背面層5には、上記熱可塑性樹脂に加え、スリップ性を向上させる目的で、ワックス、高級脂肪酸アミド、リン酸エステル化合物、金属石鹸、シリコーンオイル、界面活性剤等の離型剤、フッ素樹脂等の有機粉末、シリカ、クレー、タルク、炭酸カルシウム等の無機粒子等の各種添加材が含有されていることが好ましく、リン酸エステル又は金属石鹸の少なくとも1種が含有されていることが特に好ましい。
背面層5は、例えば、上記熱可塑性樹脂、必要に応じて添加される各種添加材を適当な溶媒に分散又は溶解させた塗工液を、基材1の染料層2の反対側の面上に、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング印刷法等の公知の手段により、塗布し、乾燥することにより形成することができる。背面層5の塗工量は、耐熱性等の向上等の点から、乾燥後塗工量が3g/m2以下であることが好ましく、0
.1〜2g/m2にすることがより好ましい。
以下に実施例と比較例を挙げて本発明を説明する。なお、文中の「部」は特に断りのない限り質量基準である。
(実施例1)
基材として厚さ5μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、この上に、下記組成の背面層用塗工液1を乾燥時0.5g/m2になるように塗布し、背面層を形成した。次いで、前記基材の背面層を設けた側とは反対の面に、下記組成のプライマー層用塗工液を乾燥時0.10g/m2になるように塗布し、プライマー層を形成した。次いで、プライマー層上に下記組成の染料層用塗工液1を乾燥時0.30g/m2になるように塗布し80℃で2分間乾燥することで染料層を形成し、実施例1の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液1>
・ポリビニルブチラール樹脂(水酸基価20質量%) 6.00部
(#3000−4 電気化学工業(株))
・ポリイソシアネート(固形分100質量%、NCO=17.3質量%) 8.00部
(バーノックD750−45、大日本インキ化学工業(株))
・ステアリルリン酸亜鉛 3.00部
(LBT−1830精製 堺化学工業(株))
・ステアリン酸亜鉛 3.00部
(SZ−PF 堺化学工業(株))
・フィラー 1.50部
(ミクロエースP−3 日本タルク工業(株))
・ポリエチレンワックス(融点110〜118℃、平均粒径10μm) 3.00部
(ポリワックス3000 東洋ペトロライト(株))
メチルエチルケトン 12.58部
トルエン 62.92部
<プライマー層用塗工液>
・アルミナゾル(固形分10%) 50部
(アルミナゾル200(羽毛状形態) 日産化学工業(株))
・ポリビニルピロリドン樹脂 5部
(K−90 ISP社)
・水 25部
・イソプロピルアルコール 20部
<染料層用塗工液1(D/B比=2.5)>
・下記一般式(1)に示される化合物 1.275部
・Solvent Yellow 93 1.225部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 1.43部(固形分1.0部)
(DHM10−25 稲畑産業(株))
・ポリエチレンワックス(平均粒子径3〜5μm) 0.009部
(HIFLAT T10P−3 (株)岐阜セラック)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
Figure 2015030123
(実施例2)
染料層用塗工液1にかえて、下記組成の染料層用塗工液2を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例2の熱転写シートを得た。
<染料層用塗工液2(D/B比=2.5)>
・上記一般式(1)に示される化合物 1.275部
・Solvent Yellow 93 1.225部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 1.43部(固形分1.0部)
(DHM10−25 稲畑産業(株))
・ポリエチレンワックス(平均粒子径:約3〜5μm) 0.035部
(HIFLAT T10P−3 (株)岐阜セラック)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
(実施例3)
染料層用塗工液1にかえて、下記組成の染料層用塗工液3を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例3の熱転写シートを得た。
<染料層用塗工液3(D/B比=2.5)>
・上記一般式(1)に示される化合物 1.275部
・Solvent Yellow 93 1.225部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 1.43部(固形分1.0部)
(DHM10−25 稲畑産業(株))
・ポリエチレンワックス(平均粒子径:約10μm) 0.009部
(AF31 BASF社)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
(実施例4)
染料層用塗工液1にかえて、下記組成の染料層用塗工液4を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例4の熱転写シートを得た。
<染料層用塗工液4(D/B比=2.5)>
・上記一般式(1)に示される化合物 1.275部
・Solvent Yellow 93 1.225部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 1.43部(固形分1.0部)
(DHM10−25 稲畑産業(株))
・ポリエチレンワックス(平均粒子径:約10μm) 0.035部
(AF31 BASF社)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
(実施例5)
染料層用塗工液1にかえて、下記組成の染料層用塗工液5を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例5の熱転写シートを得た。
<染料層用塗工液5(D/B比=2.5)>
・上記一般式(1)に示される化合物 1.275部
・Solvent Yellow 93 1.225部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 1.43部(固形分1.0部)
(DHM10−25 稲畑産業(株))
・ポリエチレンワックス(平均粒子径:約8μm) 0.009部
(ACUMIST 1204 Honeywell社)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
(実施例6)
染料層用塗工液1にかえて、下記組成の染料層用塗工液6を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例6の熱転写シートを得た。
<染料層用塗工液6(D/B比=2.5)>
・上記一般式(1)に示される化合物 1.275部
・Solvent Yellow 93 1.225部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 1.43部(固形分1.0部)
(DHM10−25 稲畑産業(株))
・ポリエチレンワックス(平均粒子径:約8μm) 0.035部
(ACUMIST 1204 Honeywell社)
(実施例7)
背面層用塗工液1にかえて下記組成の背面層用塗工液2を、染料層用塗工液1にかえて、下記組成の染料層用塗工液7を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例7の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液2>
・ポリビニルアセタール 60.6部
(エスレックKS−1 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート 8.4部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株))
・シリコーン樹脂微粒子(平均粒子径4μm 多角形状) 1部
(トスパール240 モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社)
・ステアリルリン酸亜鉛 10部
(LBT−1830精製 堺化学工業(株))
・ステアリン酸亜鉛 10部
(SZ−PF 堺化学工業(株))
・ポリエチレンワックス 3部
(ポリワックス3000 東洋ペトロライト(株))
・エトキシ化アルコール変性ワックス 7部
(ユニトックス750 東洋アドレ(株))
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
<染料層用塗工液7(D/B比=2.5)>
・上記一般式(1)に示される化合物 1.275部
・Solvent Yellow 93 1.225部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 1.43部(固形分1.0部)
(DHM10−25 稲畑産業(株))
・シリコーン樹脂微粒子(平均粒子径2μm) 0.009部
(トスパール120モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
(実施例8)
背面層用塗工液1にかえて下記組成の背面層用塗工液2を、染料層用塗工液1にかえて、下記組成の染料層用塗工液8を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例8の熱転写シートを得た。
<染料層用塗工液8(D/B比=2.5)>
・上記一般式(1)に示される化合物 1.275部
・Solvent Yellow 93 1.225部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 1.43部(固形分1.0部)
(DHM10−25 稲畑産業(株))
・シリコーン樹脂微粒子(平均粒子径4μm) 0.009部
(トスパール240モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
(実施例9)
染料層用塗工液1にかえて、下記組成の染料層用塗工液9を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例9の熱転写シートを得た。
<染料層用塗工液9(D/B比=2.5)>
・上記一般式(1)に示される化合物 1.25部
・Solvent Yellow 93 1.25部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H60相当) 1.0部(固形分0.75部)
(H60 太平化学製品(株))
・ポリビニルアセタール樹脂 0.25部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株))
・ポリエチレンワックス(平均粒子径:約3〜5μm) 0.009部
(HIFLAT T10P−3 (株)岐阜セラック)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
(実施例10)
染料層用塗工液1にかえて、下記組成の染料層用塗工液10を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例10の熱転写シートを得た。
<染料層用塗工液10(D/B比=2.5)>
・上記一般式(1)に示される化合物 2.017部
・Solvent Yellow 93 0.483部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 1.43部(固形分1.0部)
(DHM10−25 稲畑産業(株))
・ポリエチレンワックス(平均粒子径3〜5μm) 0.009部
(HIFLAT T10P−3 (株)岐阜セラック)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
(実施例11)
染料層用塗工液1にかえて、下記組成の染料層用塗工液11を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例11の熱転写シートを得た。
<染料層用塗工液11(D/B比=2.0)>
・上記一般式(1)に示される化合物 1.00部
・Solvent Yellow 93 1.00部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 1.43部(固形分1.0部) (DHM10−25 稲畑産業(株))
・ポリエチレンワックス(平均粒子径:約3〜5μm) 0.008部
(HIFLAT T10P−3 (株)岐阜セラック)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
(実施例12)
染料層用塗工液1にかえて、下記組成の染料層用塗工液12を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例12の熱転写シートを得た。
<染料層用塗工液12(D/B比=3.4)>
・上記一般式(1)に示される化合物 1.7部
・Solvent Yellow 93 1.7部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 1.43部(固形分1.0部)
(DHM10−25 稲畑産業(株))
・ポリエチレンワックス(平均粒子径:約3〜5μm) 0.011部
(HIFLAT T10P−3 (株)岐阜セラック)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
(実施例13)
染料層用塗工液1にかえて、下記組成の染料層用塗工液13を使用し、当該塗工液の塗布量を0.26g/m2に変更した以外はすべて実施例1と同様にして実施例13の熱転写シートを得た。
<染料層用塗工液13(D/B比=1.0)>
・上記一般式(1)に示される化合物 0.67部
・Solvent Yellow 93 0.33部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 1.43部(固形分1.0部)
(DHM10−25 稲畑産業(株))
・ポリエチレンワックス(平均粒子径:約3〜5μm) 0.005部
(HIFLAT T10P−3 (株)岐阜セラック)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
(実施例14)
染料層用塗工液1にかえて、下記組成の染料層用塗工液14を使用し、当該塗工液の塗布量を0.20g/m2に変更した以外はすべて実施例1と同様にして実施例14の熱転写シートを得た。
<染料層用塗工液14(D/B比=1.6)>
・上記一般式(1)に示される化合物 0.817部
・Solvent Yellow 93 0.783部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 1.43部(固形分1.0部)
(DHM10−25 稲畑産業(株))
・ポリエチレンワックス(平均粒子径:約3〜5μm) 0.007部
(HIFLAT T10P−3 (株)岐阜セラック)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
(比較例1)
染料層用塗工液1にかえて、下記組成の染料層用塗工液Aを使用した以外はすべて実施例1と同様にして比較例1の熱転写シートを得た。
<染料層用塗工液A(D/B比=2.5)>
・下記一般式(1)に示される化合物 1.275部
・Solvent Yellow 93 1.225部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 1.43部(固形分1.0部)
(DHM10−25 稲畑産業(株))
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
(比較例2)
染料層用塗工液1にかえて、下記組成の染料層用塗工液Bを使用した以外はすべて実施例1と同様にして比較例2の熱転写シートを得た。
<染料層用塗工液B(D/B比=2.5)>
・上記一般式(1)に示される化合物 1.275部
・Solvent Yellow 93 1.225部
・ポリビニルアセタール樹脂 1部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株))
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
(比較例3)
染料層用塗工液1にかえて、下記組成の染料層用塗工液Cを使用した以外はすべて実施例1と同様にして比較例3の熱転写シートを得た。
<染料層用塗工液C(D/B比=2.5)>
・上記一般式(1)に示される化合物 1.275部
・Solvent Yellow 93 1.225部
・ポリビニルアセタール樹脂 1部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株))
・ポリエチレンワックス(平均粒子径:約8μm) 0.009部
(ACUMIST 1204 Honeywell社)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
(比較例4)
染料層用塗工液1にかえて、下記組成の染料層用塗工液Dを使用した以外はすべて実施例1と同様にして比較例4の熱転写シートを得た。
<染料層用塗工液D(D/B比=2.5)>
・上記一般式(1)に示される化合物 1.275部
・Solvent Yellow 93 1.225部
・ポリビニルアセタール樹脂 1部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株))
・ポリエチレンワックス(平均粒子径:約8μm) 0.035部
(ACUMIST 1204 Honeywell社)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
(比較例5)
染料層用塗工液1にかえて、下記組成の染料層用塗工液Eを使用した以外はすべて実施例1と同様にして比較例5の熱転写シートを得た。
<染料層用塗工液E(D/B比=2.5)>
・上記一般式(1)に示される化合物 1.275部
・Solvent Yellow 93 1.225部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 0.72部(固形分0.5部)
(DHM10−25 稲畑産業(株))
・ポリビニルアセタール樹脂 0.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株))
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
(印画物の濃度評価)
上記で得られた各実施例、比較例の熱転写シートを用い、テストプリンタ(ヘッド抵抗値;5058Ω,印画条件;25.5V 2ms パルスデューティ比85%)にて、DNPフォトルシオ製プリンタDS40用メディアセットDS40PC(DM4640)の熱転写受像シートにMax階調印画を行うことで画像を形成した。次いで、この画像上に、メディアセットの保護層を転写し実施例、比較例の印画物を形成した。
各実施例、比較例の印画物の濃度を、以下の条件で測色し、以下の評価基準に基づいて印画濃度の評価を行った。
(濃度測色条件)
・測色器:分光測定器SpectroLino(Gretag Macbeth社製)
・濃度測定用フィルター:ANSI Status A
「評価基準」
○・・・濃度が2.0以上である。
×・・・濃度が2.0未満である。
(染料転写効率の評価)
Max階調印画後の各実施例、比較例の熱転写シート、及び未印画の各実施例、比較例、の熱転写シートを5cm×5cmの大きさに切断し、これを5cm×5cmの大きさに切断し、高速液体クロマトグラフィ(島津製作所(株))を用い、印画部、未印画部の染料量の測定を行った。このとき、未印画部の染料量と印画部残存染料量との差を熱転写受像シートに転写された転写染料量とし、転写染料量を未印画部の染料量で除した値を染料転写効率とした。表1に、染料転写効率の実測値とともに、以下の評価基準により染料転写効率の評価結果を示す。
「評価基準」
○・・・染料転写効率が85%以上である。
×・・・染料転写効率が85%未満である。
(キック評価)
各実施例、比較例の熱転写シートの染料層と、上記濃度評価で使用した熱転写受像シートの耐熱滑性層が対向するように重ね合わせ、1.5kg/cm2の荷重をかけて、40℃、湿度90%環境下で96時間保管し、耐熱滑性層側への染料層の染料の転写(キック)度合いの確認を行った。染料の転写度合いは、色彩色差計(CR321 コニカミノルタ(株))を用い、転写部の耐熱滑性層の色相、及び未転写部の耐熱滑性層の色相を測定し、その色差(ΔE*)を下記式にて算出した。なお、L***は、CIE1976、L***表色系(JIS Z8729 1980)に規定されているL***を意味する。
ΔE*=((荷重前後のL*値の差)2+(荷重前後のa*値の差)2+(荷重前後のb*値の差)21/2
表1に色差の算出結果を示すとともに、以下の評価基準により評価した保存性の評価結果を示す。なお、荷重前後の色差が小さいほど、キックの度合いが少ないことを示す。
「評価基準」
○・・・荷重前後の耐熱滑性層の色差(ΔE*)が8未満である。
×・・・荷重前後の耐熱滑性層の色差(ΔE*)が8以上である。
(地汚れ評価)
各実施例、比較例の熱転写シートの染料層と、上記染料転写効率評価で使用した熱転写受像シートの耐熱滑性層が対向するように重ね合わせ、27kg/cm2の荷重をかけて、40℃、湿度90%環境下で96時間保存を行った。保存後の各実施例、比較例の熱転写シートを、上記染料転写効率で使用したテストプリンタを用いて印画を行い、保存後の熱転写シートを用いた印画物を得た。保存後の熱転写シートを用いた印画物と、未保存の熱転写シートを用いた印画物の色相を、Spectrolino(X−Light社)を用いて測定し、その色差(ΔE*)を下記式にて算出した。
ΔE*=((保存前後のL*値の差)2+(保存前後のa*値の差)2+(保存前後のb*値の差)21/2
表1に色差の算出結果を示すとともに、以下の評価基準により評価した保存性の評価結果を示す。なお、保存前後の色差が小さいほど、高温・高湿環境下における染料析出が少なく保存性が高いことを示す。
「評価基準」
○・・・保存前後の印画物の色差(ΔE*)が2.0未満である。
×・・・保存前後の印画物の色差(ΔE*)が2.0以上である。
Figure 2015030123
表1からも明らかなように、有機微粒子、及びニトロセルロースを含有しており、バインダー樹脂の固形分総量に対し、ニトロセルロースを70質量%以上含有するとともに、D/B比が0.5以上3.5以下である実施例の熱転写シートによれば、転写効率、印画濃度を向上させつつも、キックや、地汚れの発生を防止することができた。一方、実施例1において、有機微粒子を含有していない比較例1の熱転写シートによれば、地汚れの発生を防止することができなかった。また、ニトロセルロースを含有していない比較例2〜4の熱転写シートでは、転写効率が低く、キックや、地汚れの発生を防止することもできなかった。また、比較例5の熱転写シートでは、熱転写効率が低いものとなった。この点からも、本発明の優位性は明らかとなった。
なお、上記実施例、比較例の評価においては、昇華性染料として、Solvent Yellow 93を使用しているが、これ以外の昇華性染料を使用した場合であっても、本発明の発明特定事項を充足するものであれば、Solvent Yellow 93以外の染料析出の影響が大きい各種の昇華性染料を使用した場合であっても、同様の作用効果を奏することができる。
10…熱転写シート
1…基材
2…染料層
2Y…イエロー染料層
2M…マゼンタ染料層
2C…シアン染料層
3…プライマー層
5…背面層

Claims (3)

  1. 基材の一方の面に染料層が設けられ、前記基材の他方の面に背面層が設けられた熱転写シートであって、
    前記染料層は、バインダー樹脂、昇華性染料、及び有機微粒子を含有しており、
    前記バインダー樹脂には、ニトロセルロースが含まれ、かつ前記染料層は、前記バインダー樹脂の固形分総量に対し、前記ニトロセルロースを70質量%以上の割合で含有し、
    前記昇華性染料と、前記ニトロセルロースを含むバインダー樹脂との質量比率(D/B比(昇華性染料/バインダー樹脂))が0.5以上3.5以下であることを特徴とする熱転写シート。
  2. 前記有機微粒子の平均粒子径が、2μm以上12μm以下の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の熱転写シート。
  3. 前記染料層は、前記染料層の固形分総量に対し、前記有機微粒子を0.1質量%以上5質量%以下の範囲内で含有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱転写シート。
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