JP2016193546A - 昇華型熱転写シート - Google Patents

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亮太 畠山
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Abstract

【課題】基材と黒色染料層との密着性が良好で、ブロッキングや異常転写の発生を抑制することができる昇華型熱転写シートを提供すること。【解決手段】基材上に黒色染料層が設けられた昇華型熱転写シートにおいて、前記黒色染料層の直下には、ウレタン系樹脂を含むプライマー層を設け、前記プライマー層の総質量に対する前記ウレタン系樹脂の質量割合を65%以上とする。【選択図】図1

Description

本発明は、昇華型熱転写シートに関する。
熱転写を利用した画像の形成方法として、昇華性染料をプラスチックフィルム等の基材上に担持させた昇華型の熱転写シートと、紙やプラスチックフィルム等の別の基材上に染料受容層を設けた熱転写受像シートとを互いに重ね合わせてフルカラー画像を形成する昇華型熱転写方法が知られている。この方法は昇華性染料を色材としているため中間色の再現性や階調性に優れており、原稿通りのフルカラー画像を熱転写受像シート上に鮮明に表現することができるので、デジタルカメラ、ビデオ、コンピューター等のカラー画像形成に応用されている。その画像は、銀塩写真に匹敵する高品質なものである。
このような昇華型熱転写シートにあっては、例えば特許文献1に開示されているように、シアン昇華性染料、マゼンタ昇華性染料およびイエロー昇華性染料に加えて、基材上に黒色染料層も併せ持ったいわゆる四色一体型の熱転写シートも実用化されている。当該四色一体型の熱転写シートを用いて「黒色」を再現する場合、黒色染料を転写すれば足りる。
特開2008−246950号公報
ここで、基材上に直接黒色染料層が設けられている昇華型熱転写シートにあっては、基材と黒色染料層との密着不良に起因して、昇華型熱転写シートを巻き回した際に基材の裏面側に黒色染料層が貼り付いてしまうブロッキングや、受像シートへの転写した際に受像シート側に黒色染料層が貼り付いてしまう異常転写が発生することがあった。
ブロッキングや異常転写を防止するために、基材と黒色染料層との間にプライマー層を設け、基材と黒色染料層との密着性を向上せしめることが行われているが(例えば上記特許文献1)、未だ完全ではない。特に、近時のプリンターの高速化に伴い、熱転写シートに印加されるエネルギーも増加傾向にあり、また黒色染料層一層で高濃度の「黒色」を再現するためには、黒色染料層中に含まれる樹脂に対する黒色染料の量が三色一体型よりも多く必要となるため、異常転写が生じ易い状況となっており、昇華型熱転写シートのさらなる改良が望まれている。
本発明は、このような状況下においてなされた発明であり、基材と黒色染料層との密着性が良好で、ブロッキングや異常転写の発生を抑制することができる昇華型熱転写シートを提供することを主たる課題とする。
上記の課題を解決するための本願発明は、基材上に黒色染料層が設けられた昇華型熱転写シートであって、前記黒色染料層の直下には、ウレタン系樹脂を含むプライマー層が設けられており、前記プライマー層の総質量に対する前記ウレタン系樹脂の質量割合が65%以上であることを特徴とする。
また、上記の発明にあっては、前記黒色染料層に含まれる昇華性染料の総質量(D)とバインダー樹脂の総質量(B)との比率(D/B比)が1.5〜3.5であってもよい。
本発明の昇華型熱転写シートによれば、基材と黒色染料層との密着性を良好とすることができ、よってブロッキングや異常転写の発生を抑制することができる。
本発明の昇華型熱転写シートの一例を示す概略断面図である。
以下に、本発明の昇華型熱転写シートについて詳細に説明する。
図1は、本発明の昇華型熱転写シートの一例を示す概略断面図である。
図1に示すように、本発明の実施形態にかかる昇華型熱転写シート10は、基材1上に黒色染料層2Bkが設けられており、当該黒色染料層の直下には、ウレタン系樹脂を含むプライマー層3が設けられており、前記プライマー層3の総質量に対する前記ウレタン系樹脂の質量割合が65%以上であることに特徴を有している。なお、図1に示す本実施形態にかかる昇華型熱転写シート10にあっては、基材1の黒色染料層2Bkが設けられている面とは反対側の面に背面層5が設けられているが、当該背面層5は任意の層である。以下、本実施形態にかかる昇華型熱転写シート10の各構成について具体的に説明する。
(基材)
基材1は、ある程度の耐熱性と強度を有するものであれば特に限定されることはなく、従来公知の材料を適宜選択して用いることができる。このような基材1として、例えば、0.5μm〜50μm、好ましくは1μm〜10μm程度の厚さのポリエチレンテレフタレートフィルム、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリフェニレンサルフィドフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ナイロンフィルム、ポリイミドフィルム、アイオノマーフィルム等が挙げられる。更に、これらの材料はそれぞれ単独でも使用できるが、他の材料と組み合わせた積層体として使用してもよい。
また、基材1は、プライマー層3が形成される側の面に接着処理が施されていても良い。接着処理を施すことで、基材1とプライマー層3との密着性を向上させることができる。
接着処理としては、例えばコロナ放電処理、火炎処理、オゾン処理、紫外線処理、放射線処理、粗面化処理、化学薬品処理、プラズマ処理、低温プラズマ処理、プライマー処理、グラフト化処理等公知の樹脂表面改質技術をそのまま適用することができる。また、それらの処理を二種以上併用することもできる。
(プライマー層)
図1に示すように、本実施形態にかかる昇華型熱転写シート10にあっては、基材1上であって、黒色染料層2Bkの直下に所定のプライマー層3が設けられている。
本実施形態におけるプライマー層3は、ウレタン系樹脂を含み、かつ当該ウレタン系樹脂の質量割合が65%以上である点に特徴を有している。このようなプライマー層3を設けることにより、当該プライマー層3上に設けられる黒色染料層2Bkの基材1への密着性を向上することができ、近時の高速化されたプリンターにおいて用いられた場合であってもブロッキングや異常転写の発生を抑制することができる。
ウレタン系樹脂は、例えば、ポリオール(多価アルコール)を主剤とし、イソシアネート等の架橋剤(硬化剤)を作用させることで得ることができる。ポリオールとしては、分子中に2個以上の水酸基を有するもので、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、アルキッド変性アクリルポリオール等を挙げることができる。ポリウレタン系樹脂は、水、イソプロピルアルコール等の水溶性アルコール、水と水溶性アルコールとの混合液等の水性媒体中で安定な分散液となり得る水系のウレタン系樹脂であってもよく、有機溶剤に溶解、或いは分散可能な溶剤系のウレタン系樹脂であってもよい。水系のウレタン系樹脂の具体例としては、例えば、カチオン性水系ディスパージョン又はカチオン性水系エマルジョン樹脂を含有する組成物などを挙げることができる。
プライマー層3の総質量に対するウレタン系樹脂の質量割合は65%以上であるが、これは65%未満だとウレタン系樹脂の量が足りないことに起因し、密着性を担保できず、異常転写などの問題が生じてしまうからである。
本実施形態にかかる昇華型熱転写シート1におけるプライマー層3は、無機微粒子を含有していてもよい。これにより熱転写時の熱転写受像シートへの黒色染料層2Bkの異常転写をより効果的に防止できるだけでなく、印画時の黒色染料層2Bkからプライマー層3への染料の移行を防止し、熱転写受像シートの受容層側への染料拡散を有効に行なうことができ、印画濃度を高めることができる。
プライマー層3に含有される無機微粒子については、特に限定されることはなく、例えば、アルミナ、シリカ、カーボンブラック、二硫化モリブデン等の微粒子を挙げることができ、これらがコロイド状無機微粒子由来の無機微粒子であってもよい。コロイド状無機微粒子としては、シリカゾル、コロイダルシリカ、アルミナ或はアルミナ水和物(コロイダルアルミナ、カチオン性アルミニウム酸化物又はその水和物、擬ベーマイト等)、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化チタン等が挙げられる。このようなコロイド状無機微粒子は、溶剤又は分散媒にゾル状に分散しやすいようにするため、酸性タイプに処理したものであってもよいし、微粒子荷電をカチオンにしたものであってもよいし、表面処理したものであってもよい。
プライマー層3に含有される無機微粒子の形状について特に限定はなく、球状、針状、板状、羽毛状、無定形等、如何なる形状であってもよい。無機微粒子の粒子径についても特に限定はないが、一次粒子の大きさが10μmを超える無機微粒子を主として含有するプライマー層3とした場合には、プライマー層3の透明性が低下していく傾向にあるとともに、基材1とプライマー層3との密着性を十分に高くすることができずブロッキングや異常転写が生じるおそれがある。この点を考慮すると、プライマー層3は、主として一次粒子の大きさが10μm以下の無機微粒子を含有していることが好ましい。「主として」とは、プライマー層3が含有している無機微粒子の総質量に対し、50質量%以上を意味する。下限値については特に限定はないが、一次粒子の大きさで0.1μm程度である。
プライマー層3は、上記で例示した樹脂や無機微粒子を適当な溶媒に溶解或いは分散したプライマー層用塗工液をグラビアコーティング法、ロールコート法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の従来から公知の形成手段により、塗布・乾燥して形成することができる。プライマー層用塗工液の塗工量は、0.02〜1.0g/m2程度であることが好ましい。
また、プライマー層3とともに、各種の機能層を設けてもよい。各種の機能層としては、例えば、帯電防止層等を例示することができる。
(黒色染料層)
図1に示すようにプライマー層3上には黒色染料層2Bkが設けられている。
本実施形態にかかる昇華型熱転写シート10における黒色染料層2Bkについては特に限定されることはなく、従来公知の黒色染料層2Bkを適宜選択して用いればよいが、例えば、下記に示す黒色染料層2Bkが特に好ましい。下記に示す黒色染料層2Bkは、蛍光灯以外の光源下に曝された場合であっても所望の「黒色」を再現することができるからである。
まず、好ましい黒色染料層2Bkには、「黒色」であることから、イエロー昇華性染料、マゼンタ昇華性染料、およびシアン昇華性染料という3色の昇華性染料が含まれていることが前提となる。そして、この前提の下で好ましい黒色染料層2Bkにおいては、少なくとも下記一般式(1)で示される昇華性染料が含有されているとともに、下記一般式(2)〜(5)で示される昇華性染料からなる群から選択される1または2以上の昇華性染料が含有されている。
Figure 2016193546
(一般式(1)中の環Aは、置換または非置換のアリール基を表し、R1、R2はそれぞれ独立に、水素原子、置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のアリル基、置換又は非置換のアリール基、または、置換又は非置換のシクロアルキル基を表し、R3は、置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のアルコキシ基、置換又は非置換のアミノ基、または水素原子を表し、R4は、置換又は非置換のアルキル基、または、置換又は非置換のアリール基を表す。)
Figure 2016193546
(一般式(2)中のR1及びR2はそれぞれ独立に、水素原子、置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のシクロアルキル基又は置換又は非置換のアラルキル基を、R3は置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のアルコキシ基、置換又は非置換のアルキルカルボニルアミノ基、置換又は非置換のアルキルスルホニルアミノ基、置換又は非置換のアルキルアミノカルボニル基、置換又は非置換のアルキルアミノスルホニル基、水素原子又はハロゲン原子を、R4は置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のアラルキル基、置換又は非置換のアリール基、置換又は非置換のアミノ基、置換又は非置換のシクロアルキル基、シアノ基、ニトロ基又はハロゲン原子を、nは1〜4の整数を表わす。)
Figure 2016193546
(一般式(3)中のR1〜R4はそれぞれ独立に、置換又は非置換のアルキル基を表す。)
Figure 2016193546
(一般式(4)中のR1およびR2はそれぞれ独立に、水素原子、置換又は非置換のアルキル基、アリル基、置換又は非置換のアリール基、または置換又は非置換のシクロアルキル基を表し、R3は、水素原子、炭素数1以上4以下のアルコキシ基、メチル基、またはハロゲン原子を表し、R4は、メチル基、メトキシ基、ホルミルアミノ基、炭素数1以上4以下のアルキルカルボニルアミノ基、炭素数1以上8以下のアルキルスルホニルアミノ基、または炭素数1以上8以下のアルコキシカルボニルアミノ基を表し、R5は、水素原子、ニトロ基、または置換又は非置換のアルキル基を表す。)
Figure 2016193546
(一般式(5)中の環Aは、置換又は非置換のアリール基を表し、R1およびR2はそれぞれ独立に、水素原子、置換又は非置換のアルキル基、アリル基、置換又は非置換のアリール基、または置換又は非置換のシクロアルキル基を表す。)
・イエロー昇華性染料
上記一般式(1)で示される昇華性染料は、イエロー昇華性染料に分類されるものであり、好ましい黒色染料層2Bkに必ず含有されるものである。この昇華性染料は、ピラゾロンメチン骨格を有する昇華性染料であり、通常用いられるイエロー昇華性染料に比べて転写感度が高く、同量の添加量でも濃度が出しやすいので、黒色をよりきれいに再現することができる。また、この昇華性染料は長波長の光をよく吸収するので、イエローとマゼンタの間の吸収の谷を少なくすることができ、蛍光灯以外の様々な光源下においても黒色の再現性に優れている。
上記一般式(1)で示される昇華性染料は、一般式(1)中の「環A」が非置換のアリール基であり、「R1」および「R2」がそれぞれメチル基、エチル基、又はプロピル基のいずれかであり、「R3」がアルキルオキシ基、アリールオキシ基、又はアミノ基のいずれかであり、「R4」がアルキル基、アリール基、又は水素のいずれかであることが好ましい。
また、上記一般式(1)で示される昇華性染料の具体例としては、以下の一般式(1−1)を挙げることができる。
Figure 2016193546
好ましい黒色染料層2Bkには、イエロー昇華性染料として、上記一般式(1)で示される昇華性染料以外の昇華性染料が含まれていてもよい。例えば、公知のイエロー昇華性染料であるジアリールメタン系染料;トリアリールメタン系染料;チアゾール系染料;メロシアニン系染料;ピラゾロンメチン等のメチン系染料;インドアニリン系染料;アセトフェノンアゾメチン、ピラゾロアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、イミダゾアゾメチン、ピリドンアゾメチンに代表されるアゾメチン系染料;キサンテン系染料;オキサジン系染料;ジシアノスチレン、トリシアノスチレンに代表されるシアノスチレン系染料;チアジン系染料;アジン系染料;アクリジン系染料;ベンゼンアゾ系染料;ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、イソチアゾールアゾ、ピロールアゾ、ピラールアゾ、イミダゾールアゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ、ジズアゾ等の上記一般式(1)以外のアゾ系染料;スピロピラン系染料;インドリノスピロピラン系染料;フルオラン系染料;ローダミンラクタム系染料;ナフトキノン系染料;アントラキノン系染料;キノフタロン系染料、等を用いてもよい。
また、市販品として入手することができることから、下記一般式(8)で示されるDisperse Yellow 201(Macrolex Yellow 6G、ランクセス社)や、Solvent Yellow 93(例えば、Plast Yellow 8000(商品名)、有本化学工業社製等)、さらには、下記一般式(9)の染料などが特に好ましい。
Figure 2016193546
Figure 2016193546
また、上記一般式(1)で示される昇華性染料の、イエロー昇華性染料の固形分総量に対する割合については、当該一般式(1)で示される昇華性染料と併用される昇華性染料の種類によって異なるが、例えば5〜40質量%であることが好ましく、10〜35質量%であることが特に好ましい。
・マゼンタ昇華性染料
上記一般式(2)〜(4)で示される昇華性染料は、マゼンタ昇華性染料に分類されるものであり、好ましい黒色染料層2Bkに選択的に含有されるものである。より具体的には、上記一般式(2)〜(4)で示される昇華性染料の何れか1又は2以上の昇華性染料が含有される場合もあり、一方で、後述するシアン昇華性染料に分類される上記一般式(5)で示される昇華性染料が含有されている場合には上記一般式(2)〜(4)で示される昇華性染料の何れも含有されない場合もある。
上記一般式(2)で示される昇華性染料は、ピラゾロトリアゾールアゾメチン骨格を有する昇華性染料であり、通常用いられるマゼンタ昇華性染料に比べて転写感度が高く、同量の添加量でも濃度が出しやすいので、黒色をよりきれいに再現することができる。上記一般式(3)で示される昇華性染料は、短波長の光をよく吸収するので、イエローとマゼンタの間の吸収の谷を少なくすることができ、他のマゼンタ昇華性染料と組み合わせることで蛍光灯以外の様々な光源下においても黒色を再現することができる。上記一般式(4)で示される昇華性染料は、通常用いられるマゼンタ昇華性染料に比べて安価でありながら転写感度が高く、同量の添加量でも濃度が出しやすいので、黒色をよりきれいに再現することができる。上記一般式(2)で示される昇華性染料と上記一般式(3)で示される昇華性染料とを組み合わせる、または上記一般式(3)で示される昇華性染料と上記一般式(4)で示される昇華性染料とを組み合わせることにより、濃度を出し易く、黒色の色相が再現し易やすい。
上記一般式(2)で示される昇華性染料は、一般式(2)中の「R1」および「R2」がそれぞれメチル基、エチル基、又はプロピル基のいずれかであり、「R3」が非置換のアルキル基であり、「R4」が置換のアラルキル基、置換のアリール基、又はハロゲン原子であり、「n」が1であることが好ましい。
また、上記一般式(2)で示される昇華性染料の具体例としては、以下の一般式(2−1)等を挙げることができる。
Figure 2016193546
上記一般式(3)で示される昇華性染料は、一般式(3)中の「R1」、「R2」、「R3」、および「R4」がそれぞれメチル基、エチル基、又はプロピル基のいずれかであることが好ましい。
また、上記一般式(3)で示される昇華性染料の具体例としては、以下の一般式(3−1)等を挙げることができる。
Figure 2016193546
上記一般式(4)で示される昇華性染料は、一般式(4)中の「R1」および「R2」がそれぞれメチル基、エチル基、又はプロピル基のいずれかであり、「R3」が水素原子であり、「R4」が炭素数1以上3以下のアルキルスルホニルアミノ基であり、「R5」がメチル基、エチル基、又はプロピル基のいずれかであることが好ましい。
また、上記一般式(4)で示される昇華性染料の具体例としては、以下の一般式(4−1)等を挙げることができる。
Figure 2016193546
好ましい黒色染料層2Bkには、マゼンタ昇華性染料として、下記一般式(6)で示される昇華性染料および上記一般式(7)で示される昇華性染料のいずれか一方または双方が含まれていることが好ましい。
Figure 2016193546
(一般式(6)中のXおよびYはそれぞれ独立に、−S−、−O−、または−SO2−を表し、R1およびR2はそれぞれ独立に、置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のシクロアルキル基、置換又は非置換のアリール基または置換又は非置換のアリル基を表す。)
Figure 2016193546
(一般式(7)中のXは、−S−、−O−、または−SO2−を表し、R1は、置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のシクロアルキル基、置換又は非置換のアリール基または置換又は非置換のアリル基を表す。)
上記一般式(6)で示される昇華性染料および一般式(7)で示される昇華性染料は、いずれもアントラキノン骨格を有する昇華性染料である。一般式(6)で示される昇華性染料は、長波長の光をよく吸収するので、マゼンタとシアンの間の吸収の谷を少なくすることができ、他のマゼンタ昇華性染料と組み合わせることで蛍光灯以外の様々な光源下においても黒色を再現することができる。上記一般式(7)で示される昇華性染料は、通常用いられるマゼンタ昇華性染料に比べて耐光性に優れている。また、上記一般式(2)で示される昇華性染料または上記一般式(4)で示される昇華性染料に、上記一般式(6)で示される昇華性染料を組み合わせることにより、濃度を出し易く、黒色の色相が再現し易やすい。
上記一般式(6)で示される昇華性染料は、一般式(6)中の「X」および「Y」が−O−であり、「R1」および「R2」がそれぞれ非置換のアリール基であることが好ましい。
また、上記一般式(6)で示される昇華性染料の具体例としては、以下の一般式(6−1)等を挙げることができる。
Figure 2016193546
上記一般式(7)で示される昇華性染料は、一般式(7)中の「X」が−O−であり、「R1」が非置換のアリール基であることが好ましい。
また、上記一般式(7)で示される昇華性染料の具体例としては、以下の一般式(7−1)等を挙げることができる。
Figure 2016193546
好ましい黒色染料層2Bkには、マゼンタ昇華性染料として、上記一般式(2)〜(7)で示される昇華性染料以外の昇華性染料が含まれていてもよい。例えば、アゾ系染料、アントラキノン系染料、ニトロ系染料、スチリル系染料、ナフトキノン系染料、キノフタロン系染料、アゾメチン系染料、クマリン系染料、縮合多環系化合物染料等の、各種非イオン性の染料を挙げることができ、特には、下記一般式(10)〜(15)で示される昇華性染料を併用することが好ましい。
Figure 2016193546
Figure 2016193546
Figure 2016193546
Figure 2016193546
Figure 2016193546
Figure 2016193546
上記一般式(10)および(11)で示される昇華性染料は、上記一般式(7)と同程度の色相を有しており、高濃度を出し易い。また、一般式(12)および(13)で示される昇華性染料は、上記一般式(2)に近い色相を有しており、極めて高い濃度を出すことができ、一般式(13)にあっては耐光性にも優れている。
また、上記一般式(2)〜(4)で示される昇華性染料の、マゼンタ昇華性染料の固形分総量に対する割合については、当該一般式(2)〜(4)で示される昇華性染料と併用される昇華性染料の種類によって異なるが、例えば5〜55質量%であることが好ましく、10〜50質量%であることが特に好ましい。また、同様に上記一般式(6)および(7)で示される昇華性染料の、マゼンタ昇華性染料の固形分総量に対する割合は例えば5〜55質量%であることが好ましく、10〜50質量%であることが特に好ましい。
・シアン昇華性染料
上記一般式(5)で示される昇華性染料は、シアン昇華性染料に分類されるものであり、好ましい黒色染料層2Bkに選択的に含有されるものである。より具体的には、上記一般式(5)で示される昇華性染料が含有される場合もあり、一方で、前述のマゼンタ昇華性染料に分類される上記一般式(2)〜(4)で示される昇華性染料の何れかが含有されている場合には上記一般式(5)で示される昇華性染料は含有されない場合もある。この昇華性染料は、シアノメチレン骨格を有する昇華性染料であり、通常用いられるシアン昇華性染料に比べて転写感度が高く、同量の添加量でも濃度が出しやすいので、黒色をよりきれいに再現することができる。また、短波長の光をよく吸収するので、マゼンタとシアンの間の吸収の谷を少なくすることができ、他のシアン昇華性染料と組み合わせることで蛍光灯以外の様々な光源下においても黒色を再現することができる。
上記一般式(5)で示される昇華性染料は、一般式(5)中の「環A」が非置換のアリール基であり、「R1」および「R2」がそれぞれ炭素数2〜8のアルキル基あることが好ましい。
また、上記一般式(5)で示される昇華性染料の具体例としては、以下の一般式(5−1)等を挙げることができる。
Figure 2016193546
好ましい昇華型熱転写シート10における黒色染料層2Bkには、シアン昇華性染料として、上記一般式(5)で示される昇華性染料以外の昇華性染料が含まれていてもよい。具体的には、下記一般式(16)〜(21)で示される昇華性染料などを挙げることができる。
Figure 2016193546
Figure 2016193546
Figure 2016193546
Figure 2016193546
Figure 2016193546
Figure 2016193546
また、上記一般式(5)で示される昇華性染料の、シアン昇華性染料の固形分総量に対する割合については、当該一般式(5)で示される昇華性染料と併用される昇華性染料の種類によって異なるが、例えば35〜70質量%であることが好ましく、40〜65質量%であることが特に好ましい。
ここで、好ましい黒色染料層2Bkに含まれる昇華性染料の固形分総量に対する、イエロー昇華性染料、マゼンタ昇華性染料、およびシアン昇華性染料それぞれの割合については、各色の昇華性染料として用いられる具体的な昇華性染料の組合せによって異なるが、例えば、イエロー昇華性染料:マゼンタ昇華性染料:シアン昇華性染料=5〜35:5〜55:30〜85が好ましく、10〜30:10〜50:35〜80が特に好ましい。
・バインダー樹脂
本実施形態にかかる昇華型熱転写シート10における黒色染料層2Bkには、上述のような各種昇華性染料を担持するためのバインダー樹脂が含まれている。このバインダー樹脂は特に限定されることはなく、ある程度の耐熱性を有し、昇華性染料と適度の親和性があるものを使用することができる。このようなバインダー樹脂としては、例えば、ニトロセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、酪酸セルロース等のセルロース系樹脂;ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂;ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリル樹脂;ポリウレタン系樹脂;ポリアミド系樹脂;ポリエステル系樹脂;等を挙げることができる。
上記に例示した他のバインダー樹脂の中でも、ポリビニルブチラール樹脂や、ポリビニルアセタール樹脂は、基材1と黒色染料層2Bkとの間に設けられるプライマー層3との密着性を向上させることができる点で好ましい。
バインダー樹脂の含有量について特に限定はないが、黒色染料層2Bkの固形分総量に対する、バインダー樹脂の含有量が20質量%未満である場合には、黒色染料層2Bkで昇華性染料を十分に保持することができず、保存性が低下していく傾向にある。したがって、バインダー樹脂は、黒色染料層2Bkの固形分総量に対し、20質量%以上含有されていることが好ましい。バインダー樹脂の含有量の上限値について特に限定はなく、昇華性染料や、任意の添加剤の含有量に応じて適宜設定することができる。
また、昇華性染料と、バインダー樹脂との質量比率(D/B比(昇華性染料/バインダー樹脂))(以下D/B比という)を高くすることで、更なる濃度の向上を図ることもできる。具体的には、D/B比が1.5以上とすることで、本実施形態にかかる昇華型熱転写シート10を用いて得られる印画物に高い黒色濃度を付与することができる。なお、昇華性染料の質量とは、黒色染料層2Bkに含まれているすべての昇華性染料の合計質量であり、バインダー樹脂の質量とは、黒色染料層2Bkに含まれているすべてのバインダー樹脂の合計質量を意味する。
D/B比の好ましい上限値について特に限定はないが、D/B比が3.5を超える場合には、バインダー樹脂に対する昇華性染料の染料量が多くなりすぎ、バインダー樹脂が昇華性染料を保持しきれず保存安定性が低下する場合がある。したがって、この点を考慮すると、D/B比は1.5以上3.5以下の範囲内であることが好ましく、1.7以上3.0以下の範囲内であることが特に好ましい。また、黒色染料層のバインダー樹脂としてポリビニルアセトアセタール樹脂を使用する場合は1.5以上2.5以下の範囲内であることが特に好ましい。
・その他の成分
また、黒色染料層2Bkは、無機微粒子、有機微粒子等の添加剤を含有していてもよい。無機微粒子としては、カーボンブラック、アルミニウム、二硫化モリブデン等が挙げられ、有機微粒子としては、ポリエチレンワックス、シリコーン樹脂微粒子等が挙げられる。
また、黒色染料層2Bkは、離型剤を含有していてもよい。離型剤としては、変性或いは未変性のシリコーンオイル(シリコーン樹脂と称されるものも含む)、リン酸エステル、脂肪酸エステル等を挙げることができる。
・黒色染料層の形成方法
黒色染料層2Bkの形成方法について特に限定はなく、バインダー樹脂、昇華性染料、必要に応じて添加される添加剤や、離型剤を、適当な溶剤中に溶解または分散させて、染料層用塗工液を調製し、この黒色染料層用塗工液をグラビアコーター、ロールコーター、ワイヤーバーなどの従来公知の塗工手段により、前述の染料プライマー層3上に塗工・乾燥することで形成することができる。黒色染料層2Bkの厚みは、0.2μm〜2.0μm程度が一般的である。
(背面層)
図1に示すように、基材1の黒色染料層2Bkが設けられている面とは反対側の面には、背面層5が設けられている。背面層5は任意の層であるが、これを設けることで、耐熱性、及び印画時におけるサーマルヘッドの走行性等を向上することができる。
背面層5は、従来公知の熱可塑性樹脂等を適宜選択して形成することができる。このような、熱可塑性樹脂として、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルクロリド樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂等のポリビニルアセタール樹脂等の熱可塑性樹脂、これらのシリコーン変性物等が挙げられる。
また、上記した樹脂に硬化剤を添加してもよい。硬化剤として機能するポリイソシアネート樹脂としては、特に制限なく従来公知のものを使用できるが、それらのなかでも、芳香族系イソシアネートのアダクト体を使用することが望ましい。芳香族系ポリイソシアネートとしては、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、又は、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物、1,5−ナフタレンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、trans−シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス(イソシアネートフェニル)チオフォスフェートがあげられ、特に2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、又は、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物が好ましい。このようなポリイソシアネート樹脂は、上記した水酸基含有熱可塑性樹脂をその水酸基を利用して架橋させ、背面層の塗膜強度や耐熱性を向上させる。
また、背面層5には、上記熱可塑性樹脂に加え、スリップ性を向上させる目的で、ワックス、高級脂肪酸アミド、リン酸エステル化合物、金属石鹸、シリコーンオイル、界面活性剤等の離型剤、フッ素樹脂等の有機粉末、シリカ、クレー、タルク、炭酸カルシウム等の無機粒子等の各種添加剤が含有されていることが好ましく、リン酸エステル又は金属石鹸の少なくとも1種が含有されていることが特に好ましい。
背面層5は、例えば、上記熱可塑性樹脂、必要に応じて添加される各種添加剤を適当な溶媒に分散又は溶解させた塗工液を、基材1のマゼンタ染料層2Mの反対側の面上に、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング印刷法等の公知の手段により、塗布し、乾燥することにより形成することができる。背面層5の塗工量は、耐熱性等の向上等の点から、乾燥後塗工量が3g/m2以下であることが好
ましく、0.1〜2g/m2にすることがより好ましい。
以下に実施例と比較例を挙げて本発明を説明する。なお、文中の「部」は特に断りのない限り質量基準である。
(実施例1)
基材として厚さ5μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、この上に、下記組成の背面層用塗工液を乾燥時1.0g/m2になるように塗布し、背面層を形成した。次いで、前記基材の背面層を設けた側とは反対の面に、下記組成のプライマー層用塗工液1を乾燥時0.10g/m2になるように塗布し、プライマー層を形成した。次いで、プライマー層上に下記組成の黒色染料層用塗工液1を乾燥時0.35g/m2になるように塗布し80℃で2分間乾燥することで黒色染料層を形成し、実施例1の昇華型熱転写シートを得た。なお、実施例1の昇華型熱転写シートのプライマー層の総質量に対するウレタン系樹脂の質量割合は95%である。
<背面層用塗工液>
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価12質量%) 36部
(エスレックKS−1 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート(NCO=17.3質量%) 25部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株))
・シリコーン樹脂微粒子(粒子径;4μm 多角形状) 1部
(トスパール240 モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社)
・ステアリルリン酸亜鉛 10部
(LBT1830精製 堺化学工業(株)製)
・ステアリン酸亜鉛 10部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 3部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株)製)
・エトキシ化アルコール変性ワックス 7部
(ユニトックス750 、東洋アドレ(株)製)
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
<染料プライマー層用塗工液1>
・ウレタン樹脂(固形分26%) 24部(固形分は6.24部)
(スーパーフレックス650 第一工業製薬(株))
・アルミナゾル(固形分10%) 3部(固形分は0.3部)
(アルミナゾル200 日産化学工業(株)、平均1次粒子径10×100nm)
・水 62部
・IPA(イソプロピルアルコール) 75部
<黒色染料層用塗工液1(D/B比=1.8)>
・イエロー昇華性染料として上記一般式(1−1)に示される化合物 0.6部
・イエロー昇華性染料として上記一般式(8)に示される化合物 0.6部
・マゼンタ昇華性染料として上記一般式(2−1)に示される化合物 0.7部
・マゼンタ昇華性染料として上記一般式(4−1)に示される化合物 0.7部
・シアン昇華性染料として上記一般式(5−1)に示される化合物 1.0部
・シアン昇華性染料として上記一般式(20)に示される化合物 3.6部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.0部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
(実施例2)
上記実施例1において用いた黒色染料層用塗工液1に代えて、下記組成の黒色染料層用塗工液2を用いたことを除き、すべて実施例1と同一の条件により実施例2の昇華型熱転写シートを得た。なお、実施例2の昇華型熱転写シートのプライマー層の総質量に対するウレタン系樹脂の質量割合は95%である。
<黒色染料層用塗工液2(D/B比=2.5)>
・イエロー昇華性染料として上記一般式(1−1)に示される化合物 0.8部
・イエロー昇華性染料として上記一般式(8)に示される化合物 0.8部
・マゼンタ昇華性染料として上記一般式(2−1)に示される化合物 1.0部
・マゼンタ昇華性染料として上記一般式(4−1)に示される化合物 1.0部
・シアン昇華性染料として上記一般式(5−1)に示される化合物 1.4部
・シアン昇華性染料として上記一般式(20)に示される化合物 5.0部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.0部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
(実施例3)
上記実施例1において用いたプライマー層用塗工液1に代えて下記組成のプライマー層用塗工液2を用いたことを除き、すべて実施例1と同一の条件により実施例3の昇華型熱転写シートを得た。なお、実施例3の昇華型熱転写シートのプライマー層の総質量に対するウレタン系樹脂の質量割合は80%である。
<染料プライマー層用塗工液2>
・ウレタン樹脂(固形分26%) 24部(固形分は6.24部)
(スーパーフレックス650 第一工業製薬(株))
・アルミナゾル(固形分10%) 15.5部(固形分は0.155部)
(アルミナゾル200 日産化学工業(株)、平均1次粒子径10×100nm)
・水 55部
・IPA(イソプロピルアルコール) 76部
(実施例4)
上記実施例1において用いたプライマー層用塗工液1に代えて下記組成のプライマー層用塗工液3を用いたことを除き、すべて実施例1と同一の条件により実施例4の昇華型熱転写シートを得た。なお、実施例4の昇華型熱転写シートのプライマー層の総質量に対するウレタン系樹脂の質量割合は65%である。
<染料プライマー層用塗工液3>
・ウレタン樹脂(固形分26%) 16.1部(固形分は4.2部)
(スーパーフレックス650 第一工業製薬(株))
・アルミナゾル(固形分10%) 22.1部(固形分は2.21部)
(アルミナゾル200 日産化学工業(株)、平均1次粒子径10×100nm)
・水 48部
・IPA(イソプロピルアルコール) 76部
(比較例1)
上記実施例1において用いたプライマー層用塗工液1に代えて下記組成のプライマー層用塗工液4を用いたことを除き、すべて実施例1と同一の条件により比較例1の昇華型熱転写シートを得た。なお、比較例1の昇華型熱転写シートのプライマー層にはウレタン系樹脂が含まれていない。
<染料プライマー層用塗工液4>
・アルミナゾル(固形分10%) 50部(固形分は5部)
(アルミナゾル200(羽毛状形態) 日産化学工業(株)製)
・ポリビニルピロリドン樹脂(K−90 ISP社製) 5部
・水 25部
・IPA(イソプロピルアルコール) 20部
(比較例2)
上記実施例1において用いたプライマー層用塗工液1に代えて上記組成のプライマー層用塗工液4を用い、上記実施例1において用いた黒色染料層用塗工液1に代えて、下記組成の黒色染料層用塗工液3を用いたことを除き、すべて実施例1と同一の条件により比較例2の昇華型熱転写シートを得た。なお、比較例2の昇華型熱転写シートのプライマー層にはウレタン系樹脂が含まれていない。
<黒色染料層用塗工液3(D/B比=2.0)>
・イエロー昇華性染料として上記一般式(8)に示される化合物 0.7部
・マゼンタ昇華性染料として上記一般式(4−1)に示される化合物 1.6部
・シアン昇華性染料として上記一般式(20)に示される化合物 5.7部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.0部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリオレフィンワックス 0.2部
・ネオエタノール 4.2部
・トルエン 42.1部
・メチルエチルケトン 42.1部
(比較例3)
上記実施例1において用いたプライマー層用塗工液1に代えて下記組成のプライマー層用塗工液5を用いたことを除き、すべて実施例1と同一の条件により比較例3の昇華型熱転写シートを得た。なお、比較例3の昇華型熱転写シートのプライマー層にはウレタン系樹脂が含まれていない。
<染料プライマー層用塗工液5>
・アルミナゾル(固形分10%) 15部(固形分は1.5部)
(アルミナゾル200(羽毛状形態) 日産化学工業(株)製)
・カチオン性アクリル樹脂(固形分30%) 11.7部(固形分3.5部)
(ビニブラン2647 日信化学工業(株)製)
・水 47.5部
・IPA(イソプロピルアルコール) 47.5部
(比較例4)
上記実施例1において用いたプライマー層用塗工液1に代えて下記組成のプライマー層用塗工液6を用いたことを除き、すべて実施例1と同一の条件により比較例4の昇華型熱転写シートを得た。なお、比較例4の昇華型熱転写シートのプライマー層の総質量に対するウレタン系樹脂の質量割合は50%である。
<染料プライマー層用塗工液6>
・ウレタン樹脂(固形分35%) 9部(固形分は3.15部)
(F−2850D 第一工業製薬(株))
・アルミナゾル(固形分10%) 31.6部(固形分は3.16部)
(アルミナゾル200 日産化学工業(株)、平均1次粒子径10×100nm)
・水 42部
・IPA(イソプロピルアルコール) 76部
(比較例5)
上記実施例1において用いたプライマー層用塗工液1に代えて上記組成のプライマー層用塗工液4を用い、上記実施例1において用いた黒色染料層用塗工液1に代えて、下記組成のイエロー染料層用塗工液、マゼンタ染料層用塗工液、およびシアン染料層用塗工液のそれぞれを用い、黒色染料層に代えて、イエロー染料層、マゼンタ染料層およびシアン染料層を面順次に形成したことを除き、すべて実施例1と同一の条件により比較例5の昇華型熱転写シートを得た。
<イエロー染料層用塗工液(D/B比=0.9)>
・イエロー昇華性染料として上記一般式(1−1)に示される化合物 2.6部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.0部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリオレフィンワックス 0.1部
・トルエン 47.2部
・メチルエチルケトン 47.2部
<マゼンタ染料層用塗工液(D/B比=1.9)>
・マゼンタ昇華性染料として上記一般式(4−1)に示される化合物 3.0部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.0部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリオレフィンワックス 0.1部
・トルエン 47.0部
・メチルエチルケトン 47.0部
<シアン染料層用塗工液(D/B比=1.3)>
・シアン昇華性染料として上記一般式(5−1)に示される化合物 3.8部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.0部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリオレフィンワックス 0.1部
・トルエン 46.6部
・メチルエチルケトン 46.6部
上記実施例1〜4および比較例1〜5の昇華型熱転写シートを評価するために、下記の要領で熱転写受像シートを作製した。
<熱転写受像シートの作製>
ポリエチレンで両面ラミネートした紙支持体表面に、コロナ放電処理を施した後、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを含むゼラチン下塗層を設けた。この上に、下記組成の下引き層、断熱層、受容層下層、受容層上層を支持体側からこの順に積層させた状態で、同時重層塗布を行った。それぞれの乾燥時の塗布量が下引き層:6.7g/m2、断熱層:8.7g/m2、受容層下層:2.6g/m2、受容層上層:2.7g/m2となるように塗布を行った。また、下記の組成は、固形分としての質量部を表す。
(下引き層)
・ポリビニルアルコール 6.7質量部
(ポバールPVA205、商品名、(株)クラレ製)
・スチレンブタジエンゴムラテックス 60.0質量部
(SN−307、商品名、日本エイ アンド エル(株)製)
・界面活性剤 0.03質量部
(断熱層)
・中空ポリマー粒子ラテックス 60.0質量部
(MH5055、商品名、日本ゼオン(株)製)
・ゼラチン(10%水溶液) 30.0質量部
(受容層下層)
・塩化ビニル系ラテックス 12.0質量部
(ビニブラン690、商品名、日信化学工業(株)製)
・塩化ビニル系ラテックス 12.0質量部
(ビニブラン900、商品名、日信化学工業(株)製)
・ゼラチン(10%水溶液) 10.0質量部
・面活性剤 0.04質量部
(受容層上層)
・塩化ビニル系ラテックス 22.0質量部
(ビニブラン900、商品名、日信化学工業(株)製)
・塩化ビニル系ラテックス 2.4質量部
(ビニブラン276、商品名、日信化学工業(株)製)
・ゼラチン(10%水溶液) 2.0質量部
・エステル系ワックスEW−1 2.0質量部
・界面活性剤 0.45質量部
(評価)
上記実施例1〜4および比較例1〜5の昇華型熱転写シートについて、基材(プライマー層)と黒色染料層との接着性を評価する接着性評価、異常転写を評価する離型性評価、印刷時において黒色染料層と熱転写受像シートとの剥離性能を評価する剥離力評価、および印刷された黒色印画部を評価する黒色相評価を行った。各評価の詳細は以下の通りである。
(接着性評価)
上記実施例1〜4および比較例1〜5の昇華型熱転写シートに対し、黒色染料層側の印刷面にメンディングテープ(ニチバン(株)製)を、親指で2往復、擦って貼りつけ、その直後に180°剥離により手で印刷面からテープを剥がして、黒色染料層がテープ側にとられるか、目視にて調べた。なお、比較例5の昇華型熱転写シートにあっては、イエロー、マゼンタ、シアンそれぞれの染料層にテープ貼り、これを剥がすことにより評価した。
評価は以下の基準にて行なった。
○:黒色染料層が全くテープ側にとられない。
△:黒色染料層が少しテープ側にとられている。
×:黒色染料層がたくさんテープ側にとられている。
(離型性評価)
上記実施例1〜4および比較例1〜5の昇華型熱転写シートを用いて、印画物の全面がベタ(階調値255/255:濃度マックス)である印画パターンを下記印画条件にて印画し、印画を行なった際に、昇華型熱転写シートの黒色染料層と熱転写受像シートとが熱融着するか、あるいは黒色染料層ごと熱転写受像シートに転写する、いわゆる異常転写が生じるかを目視にて調べた。なお、比較例5の昇華型熱転写シートにあっては、イエロー、マゼンタ、シアンそれぞれの染料層と熱転写受像シートとが熱融着するか、あるいは異常転写が生じるかを評価した。
<印画条件>
・発熱体平均抵抗値;5545Ω
・主走査方向印字密度;300dpi、副走査方向印字密度;300dpi
・印画電圧;29V
・1ライン周期;2msec/line
・印字開始温度;25℃
評価は以下の基準にて行なった。
○:染料層と熱転写受像シートとが熱融着せず、異常転写が生じない。
△:染料層と熱転写受像シートとが一部熱融着するが、品質には問題ない。
×:染料層と熱転写受像シートとが異常転写が生じる。
(剥離力評価)
上記実施例1〜4および比較例1〜5の昇華型熱転写シートを準備し、上記の離型性評価と同様の印画条件で印画し、熱転写受像シートと黒色染料層とが接着した状態のものを試料とし、黒色染料層を熱転写受像シートから剥がす際の剥離力を、180°剥離する時の剥離力として下記装置にて測定し、サンプル数5点の平均値をもとめた。なお、比較例5はイエロー、マゼンタ、シアンの順に印画して、シアン染料層を熱転写受像シートから剥がす際の剥離力を測定した。
・剥離装置:表面性測定機 HEIDON−14 新東科学社製
・剥離速度:200mm/分
・測定する試料幅:83mm
(黒色相評価)
上記実施例1〜4および比較例1〜5の昇華型熱転写シートを用い、16段階の諧調を有する黒色印画部を熱転写受像シートに上記の離型性評価と同様の印画条件にて印画し、16段階の諧調のすべてについて、分光光度計(GretagMacbeth Spectrolino:グレタグ社製)を用い、白色基準を絶対値とし、D50、D65、C、F6光源(蛍光灯白色)、観測視野2°を濃度標準として、色度値(a*、およびb*)を測定し、以下の基準にて評価を行った。なお、比較例5の昇華型熱転写シートにあっては、イエロー、マゼンタ、およびシアンを重ね印画した。
(評価基準)
◎:全て光源で16個の階調の全てのa*およびb*値が−5〜5の範囲内である。
○:F6光源で16個の階調の全てのa*およびb*値が−5〜5の範囲内である。
△:F6光源以外で−5未満であるか、5より大きいa*およびb*値が存在する。
×:F6光源含めて−5未満であるか、5より大きいa*およびb*値が存在する。
評価結果を以下の表1に示す。
Figure 2016193546
上記評価結果からも、本願発明の実施例1〜4にかかる昇華型熱転写シートは、ウレタン系樹脂を65%以上含むプライマー層が設けられていることから、接着性に優れているとともに、離型性(異常転写の抑制)にも優れていることが分かった。また、剥離力にあっては80〜140gf/cmが好ましい範囲であるとされているところ、実施例1〜4にかかる昇華型熱転写シートはすべて好ましい範囲に含まれていることがわかった。なお、剥離力が高くなると剥離するときに異音が生じ、一方で剥離力が低くなると、印画時のしわが発生しやすくなる。
10…昇華型熱転写シート
1…基材
2Bk…黒色染料層
3…プライマー層
5…背面層

Claims (2)

  1. 基材上に黒色染料層が設けられた昇華型熱転写シートであって、
    前記黒色染料層の直下には、ウレタン系樹脂を含むプライマー層が設けられており、
    前記プライマー層の総質量に対する前記ウレタン系樹脂の質量割合が65%以上であることを特徴とする昇華型熱転写シート。
  2. 前記黒色染料層に含まれる昇華性染料の総質量(D)とバインダー樹脂の総質量(B)との比率(D/B比)が1.5〜3.5であることを特徴とする請求項1に記載の昇華型熱転写シート。
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