JP2015066920A - 熱転写シート - Google Patents
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Abstract
【課題】基材上に複数の染料層が面順次に設けられた熱転写シートにおいて、各染料層に含まれる昇華性染料を受容層上に順次転写し重ね画像を形成したときの染料層の離型性の低下を抑制することができる熱転写シートを提供すること。【解決手段】基材1上に、複数の染料層(2Y,2M,2C)が印刷方向に面順次に設けられた熱転写シート10であって、複数の染料層は、それぞれバインダー樹脂と昇華性染料とを含んでおり、染料層に含まれている昇華性染料がそれぞれ異なり、前記印刷方向に面順次に連続して設けられている複数の染料層から構成される群を染料層群2としたときに、染料層群2に含まれる染料層のうち、熱転写シートの印刷方向の最上流側に位置する染料層(2Y)には、ニトロセルロース樹脂が含まれており、熱転写シートの印刷方向の最下流側に位置する染料層(2C)には、ポリビニルブチラール樹脂、及びポリビニルアセタール樹脂の何れか一方、又は双方が含まれている。【選択図】図1
Description
本発明は、熱転写シートに関する。
熱転写を利用した画像の形成方法として、昇華性染料をプラスチックフィルム等の基材上に担持させた昇華型の熱転写シートと、紙やプラスチックフィルム等の別の基材上に染料受容層を設けた熱転写受像シートとを互いに重ね合わせてフルカラー画像を形成する昇華型熱転写方法が知られている。この方法は昇華性染料を色材としているため中間色の再現性や階調性に優れており、原稿通りのフルカラー画像を熱転写受像シート上に鮮明に表現することができるので、デジタルカメラ、ビデオ、コンピューター等のカラー画像形成に応用されている。その画像は、銀塩写真に匹敵する高品質なものである。
上記昇華型熱転写方式を用いた画像形成時において、熱転写シートの染料層と熱転写受像シートの受容層との離型性が低い場合には、熱転写シートの染料層が熱転写受像シートの受容層に貼りつき、画像形成後に染料層を受容層から剥離する際に、剥離音の発生、走行不良、剥離線の発生等の問題が生じうる。これ以外にも、受容層に染料層が貼りついて染料層が層として転写されてしまう異常転写の問題も生じうる。したがって、熱転写シートの染料層と熱転写受像シートの受容層との間には良好な離型性が要求されている。
染料層と受容層との離型性を向上させるためには、受容層に各種の離型剤を含有させることが好ましいとされており、例えば、特許文献1には、シリコーンオイルを含む受容層を備えた熱転写受像シートが提案されている。また、これ以外にも、融点が比較的低い固体の離型剤を受容層に含有せしめた熱転写受像シートも知られている。
上記昇華型熱転写方式を用いた画像形成時において、画像形成後に受容層から染料層を引き剥がすときに、受容層に含まれる離型剤の一部は染料層側にとられていく。したがって、基材上に複数の染料層が面順次に設けられた熱転写シートと、他の基材上に離型剤を含む受容層が設けられた熱転写受像シートを組合せて用い、各染料層に含まれる染料を、離型剤を含む受容層上に順次転写し、2次色、3次色の重ね画像を形成していったときに、1次色の画像形成時に受容層に含まれる離型剤の一部は染料層側にとられ、2次色の画像形成時における染料層の受容層からの離型性は、1次色の画像形成時における染料層の受容層からの離型性よりも低いものとなる。つまり、各染料層に含まれる染料を、離型剤を含む受容層上に順次転写していった場合には、染料層の離型性は段階的に低下していくこととなる。
例えば、基材上に、イエロー染料層、マゼンタ染料層、シアン染料層がこの順で面順次に設けられた熱転写シートと、他の基材上に離型剤を含む受容層が設けられた熱転写受像シートを組合せて用い、離型剤を含む受容層上に、イエロー染料、マゼンタ染料、シアン染料をこの順で転写して重ね画像を形成していった場合に、イエロー染料の転写時に受容層に含まれる離型剤の一部はイエロー染料層側にとられ、マゼンタ染料の転写時におけるマゼンタ染料層の受容層からの離型性は、イエロー染料の転写時におけるイエロー染料層の受容層からの離型性よりも低いものとなる。同様の理由により、シアン染料を転写するときのシアン染料層の受容層からの離型性は、イエロー染料を転写するときのイエロー染料層の受容層からの離型性、或いはマゼンタ染料を転写するときのマゼンタ染料層の受容層からの離型性よりも低いものとなる。
本発明はこのような状況においてなされたものであり、基材上に複数の染料層が面順次に設けられた熱転写シートにおいて、各染料層に含まれる昇華性染料を受容層上に順次転写し重ね画像を形成したときの染料層の離型性の低下を抑制することができる熱転写シートを提供することを主たる課題とする。
上記課題を解決するための本発明は、基材上に、複数の染料層が印刷方向に面順次に設けられた熱転写シートであって、前記複数の染料層は、それぞれバインダー樹脂と昇華性染料とを含んでおり、前記印刷方向に面順次に連続して設けられ、それぞれ異なる昇華性染料を含む複数の染料層から構成される群を染料層群としたときに、前記染料層群を構成する染料層のうち、前記熱転写シートの印刷方向の最上流側に位置する染料層には、前記バインダー樹脂としてニトロセルロース樹脂が含まれており、前記熱転写シートの印刷方向の最下流側に位置する染料層には、前記バインダー樹脂として、ポリビニルブチラール樹脂、及びポリビニルアセタール樹脂の何れか一方、又は双方が含まれていることを特徴とする。
また、前記染料層群は、イエロー染料層、マゼンタ染料層、シアン染料層を含み、前記印刷方向の最上流側に位置する染料層がイエロー染料層であり、前記印刷方向の最下流側に位置する染料層がシアン染料層であってもよい。
本発明の熱転写受像シートによれば、基材上に複数の染料層が設けられた熱転写シートにおいて、各染料層に含まれる昇華性染料を受容層上に順次転写し重ね画像を形成するときの染料層の離型性の低下を抑制することができる。
以下に、本発明の熱転写シートについて図面を用いて詳細に説明する。本発明の一実施形態の熱転写シート10は、基材1の一方の上に、複数の染料層(図示する形態では、イエロー染料層2Y、マゼンタ染料層2M、シアン染料層2C)が印刷方向に面順次に設けられた構成をとる。各染料層は、それぞれバインダー樹脂、及び昇華性染料を含んでいる。また、本発明では、印刷方向に面順次に連続して設けられ、それぞれ異なる昇華性染料を含む複数の染料層から構成される群を染料層群2(図示する形態では、イエロー染料層2Y、マゼンタ染料層2M、シアン染料層2Cからなる染料層群)としている。以下、本発明の熱転写シート10の各構成について説明する。
(基材)
基材1は、ある程度の耐熱性と強度を有するものであれば特に限定されることはなく、従来公知の材料を適宜選択して用いることができる。このような基材1として、例えば、0.5μm〜50μm、好ましくは1μm〜10μm程度の厚さのポリエチレンテレフタレートフィルム、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリフェニレンサルフィドフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ナイロンフィルム、ポリイミドフィルム、アイオノマーフィルム等が挙げられる。更に、これらの材料はそれぞれ単独でも使用できるが、他の材料と組み合わせた積層体として使用してもよい。
基材1は、ある程度の耐熱性と強度を有するものであれば特に限定されることはなく、従来公知の材料を適宜選択して用いることができる。このような基材1として、例えば、0.5μm〜50μm、好ましくは1μm〜10μm程度の厚さのポリエチレンテレフタレートフィルム、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリフェニレンサルフィドフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ナイロンフィルム、ポリイミドフィルム、アイオノマーフィルム等が挙げられる。更に、これらの材料はそれぞれ単独でも使用できるが、他の材料と組み合わせた積層体として使用してもよい。
また、基材1の一方の面に接着処理が施されていても良い。接着処理を施すことで、基材1と染料層群2を構成する各染料層、或いは基材1と染料層群を構成する各染料層との間に設けられる任意の層との密着性を向上させることができる。
接着処理としては、例えば、コロナ放電処理、火炎処理、オゾン処理、紫外線処理、放射線処理、粗面化処理、化学薬品処理、プラズマ処理、低温プラズマ処理、プライマー処理、グラフト化処理等公知の樹脂表面改質技術をそのまま適用することができる。また、それらの処理を2種以上併用することもできる。また、基材1に接着処理を施すことにかえて、基材1と染料層群を構成する各染料層との間に、プライマー層(下引き層という場合もある。)を設けてもよい。また、接着処理が施された基材1と、染料層群2を構成する各染料層との間にプライマー層を設けてもよい。
(染料層群)
基材1の一方の面上には、当該基材1上に面順次に連続して設けられた複数の染料層から構成される染料層群2が設けられている。染料層群2を構成する染料層は、それぞれバインダー樹脂、及び昇華性染料を含有しており、かつ染料層群2を構成する各染料層は、それぞれ異なる昇華性染料を含有していることを必須の条件とする。例えば、図1に示す形態では、イエロー染料層2Y、マゼンタ染料層2M、シアン染料層2Cからなる群を染料層群2としている。なお、染料層群2は図示する形態に限定されるものではなく、基材1の一方面上に、イエロー染料層2Y、マゼンタ染料層2M、シアン染料層2Cが面順次に設けられた熱転写シート10において、イエロー染料層2Yを除いて、マゼンタ染料層2M、シアン染料層2Cから構成される群を染料層群とすることもできる。また、イエロー染料層2Y、シアン染料層2Cが面順次に連続して設けられている構成(図示しない)とする場合には、イエロー染料層2Y、シアン染料層2Cから構成される群を染料層群とすることもできる。
基材1の一方の面上には、当該基材1上に面順次に連続して設けられた複数の染料層から構成される染料層群2が設けられている。染料層群2を構成する染料層は、それぞれバインダー樹脂、及び昇華性染料を含有しており、かつ染料層群2を構成する各染料層は、それぞれ異なる昇華性染料を含有していることを必須の条件とする。例えば、図1に示す形態では、イエロー染料層2Y、マゼンタ染料層2M、シアン染料層2Cからなる群を染料層群2としている。なお、染料層群2は図示する形態に限定されるものではなく、基材1の一方面上に、イエロー染料層2Y、マゼンタ染料層2M、シアン染料層2Cが面順次に設けられた熱転写シート10において、イエロー染料層2Yを除いて、マゼンタ染料層2M、シアン染料層2Cから構成される群を染料層群とすることもできる。また、イエロー染料層2Y、シアン染料層2Cが面順次に連続して設けられている構成(図示しない)とする場合には、イエロー染料層2Y、シアン染料層2Cから構成される群を染料層群とすることもできる。
熱転写シートを用いて、上記染料層群を構成する染料層に含まれる昇華性染料を、受容層上に移行させて熱転写画像を形成し、画像形成後に受容層から染料層を引き剥がしたときに受容層に含まれる離型剤の一部は染料層側にとられていき、1次色の画像形成時における染料層の離型性よりも、2次色、3次色の画像形成時における染料層の離型性は低くなっていく。例えば、染料層群を構成する各染料層に含まれるバインダー樹脂が同じバインダー樹脂であると仮定した時に、イエロー染料層2Y、マゼンタ染料層2M、シアン染料層2Cに含まれる昇華性染料を順次移行させた3次色の重ね画像(3Bk)を形成した場合には、イエロー染料層2Yの離型性よりも、マゼンタ染料層2Mの離型性は低くなり、シアン染料層2Cの離型性は、イエロー染料層2Y、マゼンタ染料層2Mの離型性よりも低いものとなる。
具体的には、イエロー染料層2Yを用いた画像形成時において、受容層に含まれる離型剤の一部がイエロー染料層2Y側にとられ、マゼンタ染料層2Mを用いた画像形成時において受容層に含まれる離型剤の絶対量は、イエロー染料層2Yを用いた画像形成時に受容層に含まれる離型剤の絶対量よりも少なくなり、マゼンタ染料層2Mの離型性は低下する。同様に、イエロー染料層2Y、マゼンタ染料層2M側に受容層に含まれる離型剤がとられることで、シアン染料層2Cを用いた画像形成時において受容層に含まれる離型剤の絶対量は、イエロー染料層2Y、マゼンタ染料層2Mを用いた画像形成時に受容層に含まれる離型剤の絶対量よりも少なくなり、シアン染料層2Cの離型性は、マゼンタ染料層2Mの離型性よりもさらに低いものとなる。
このことは、イエロー染料層2Y、マゼンタ染料層2Mに含まれる昇華性染料を順次移行させることで得られるRed画像、マゼンタ染料層2M、シアン染料層2Cに含まれる昇華性染料を順次移行させることで得られるBlue画像、イエロー染料層、シアン染料層2Cに含まれる昇華性染料を順次移行させることで得られるGreen画像等の2次色の重ね画像を形成する場合についても同様である。
また、重ね画像を形成するための各染料層には、良好な保存性が必要とされているものの、離型性に良好なバインダー樹脂は、保存性が低いものが多く、例えば、2次色や、3次色の重ね画像を得るための染料層に、離型性を向上させるための離型剤などを含有させた場合には、染料層の保存性は低下していく傾向にある。一方で、2次色や、3次色の重ね画像を得るための染料層に、保存性に良好なバインダー樹脂を含有せしめた場合には、重ね画像形成時における離型性を満足させることができない。
そこで、本発明の熱転写シート10は、上記染料層群2を構成する染料層のうち、印刷方向の最上流側に位置する染料層に、バインダー樹脂として、ニトロセルロース樹脂が含まれており、印刷方向の最下流側に位置する染料層に、バインダー樹脂として、ポリビニルブチラール樹脂、及びポリビニルアセタール樹脂の何れか一方、又は双方が含まれていることを特徴とする。換言すれば、重ね画像を形成する際に最初に用いられる染料層に、ニトロセルロース樹脂が含まれており、重ね画像を形成する際に最後に用いられる染料層に、ポリビニルブチラール樹脂、及びポリビニルアセタール樹脂の何れか一方、又は双方が含まれていることを特徴とする。この特徴の熱転写シート10によれば、重ね画像を形成する際に用いられる染料層の離型性を満足させることができる。また、染料層群を構成する各染料層の保存性を良好なものとすることができる。また、ニトロセルロース樹脂を含有する染料層においては、より高濃度の画像形成を行うことができる。
(印刷方向の最上流側に位置する染料層)
染料層群2を構成する染料層のうち、印刷方向の最上流側に位置する染料層は、昇華性染料と、ニトロセルロース樹脂を含有している。ニトロセルロース樹脂は、昇華性染料の保存安定性が良好であり、本発明の熱転写シート10を巻取り状態で保管した時に、最上流側に位置する染料層に含まれる昇華性染料が、背面層5へ移行するキックの発生を抑制することができる。また、ニトロセルロース樹脂は、染料転写効率が高い特徴を有することから、染料層の染料転写効率も良好であり高濃度の画像を形成することができる。
染料層群2を構成する染料層のうち、印刷方向の最上流側に位置する染料層は、昇華性染料と、ニトロセルロース樹脂を含有している。ニトロセルロース樹脂は、昇華性染料の保存安定性が良好であり、本発明の熱転写シート10を巻取り状態で保管した時に、最上流側に位置する染料層に含まれる昇華性染料が、背面層5へ移行するキックの発生を抑制することができる。また、ニトロセルロース樹脂は、染料転写効率が高い特徴を有することから、染料層の染料転写効率も良好であり高濃度の画像を形成することができる。
なお、ニトロセルロース樹脂は、保存性や、染料転写効率に優れる利点を有する一方で、後述するポリビニルブチラール樹脂や、ポリビニルアセタール樹脂と比較すると、離型性は低い。しかしながら、本発明では、染料層群を構成する染料層のうち、印刷方向の最上流側に位置する染料層にニトロセルロース樹脂が含まれている、すなわち、重ね画像を形成する際に、最初に用いられる染料層にニトロセルロース樹脂が含まれている。最初の画像形成時においては、受容層に含まれる離型剤の絶対量に変動は生じていないことから、ニトロセルロース樹脂のみを含む染料層とした場合であっても、当該染料層を用いた画像形成時における離型性を満足させることができる。以下、ニトロセルロース樹脂の一例について説明する。
ニトロセルロース樹脂の粘度について特に限定はないが、印刷方向最上流側に位置する染料層に、JIS K−6703による粘度が1/16未満のニトロセルロース樹脂を含有させた場合には、保存安定性が低下する傾向にある。一方、印刷方向最上流側に位置する染料層にJIS K−6703による粘度が120を超えるニトロセルロース樹脂を含有させる場合には、印刷方向最上流側に位置する染料層の形成時にインキミスト等が発生するおそれが生じうる。このことは、後述する印刷方向最下流側に位置する染料層、他の染料層にニトロセルロース樹脂を含ませる場合についても同様である。
この点を考慮すると、印刷方向最上流側に位置する染料層には、JIS K−6703による粘度で、1/16以上120以下のニトロセルロース樹脂が含有されていることが好ましく、1/8以上120以下のニトロセルロース樹脂が含有されていることが更に好ましい。換言すれば、JIS K−6703による粘度(溶液濃度25%)が1.0秒〜14.9秒、JIS K−6703による粘度(溶液濃度20%)が6.0秒〜8.0秒、或いはJIS K−6703による粘度(溶液濃度12.2%)が4.0秒〜140.0秒のものが好ましい。JIS K−6703による粘度がこの範囲内のニトロセルロース樹脂を印刷方向最上流側に位置する染料層に含有させることで、保存安定性を更に向上させることができるとともに、印刷方向最上流側に位置する染料層の形成時にインキミスト等が発生することを防止することができる。
粘度が上記範囲内のニトロセルロース樹脂は市販品をそのまま用いることができる。粘度が上記範囲内のものとしては、例えば、太平化学製品(株)製のJIS K−6703で指定される種類及び粘度記号で、H1/16,H1/8,L1/8,H1/4,L1/4,H1/2,H1",H5",H20,H60,H120のものを挙げることができる。これ以外にも、稲畑産業(株)製のDHX3−5,DHX5−10,DHX8−13,DHX11−16,DHX30−50,DHX40−70,DHL25−45,DHL120−170,H20(160−210),DHM10−25,SL−1,DLX3−5,DLX5−8,DLX8−13,DLX30−50等も使用可能である。
また、ニトロセルロース樹脂は、窒素分(硝化度)が10%であることが好ましい。また、取り扱いの安全性を考慮すると窒素分は12.3%以下であることが好ましい。窒素分が10%以上のニトロセルロース樹脂を含有せしめることで、印刷方向の最上流側に位置する染料層における染料転写効率の更なる向上が見込まれる。
印刷方向の最上流側に位置する染料層には、バインダー樹脂としてニトロセルロース樹脂のみが含有されていてもよく、ニトロセルロース樹脂とともに、他のバインダー樹脂を併用して用いることもできる。他のバインダー樹脂としては、例えば、エチルセルロース樹脂、ヒドロキシエチルセルロース樹脂、エチルヒドロキシセルロース樹脂、メチルセルロース樹脂、酢酸セルロース樹脂等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂等が挙げられる。
中でも、ニトロセルロース樹脂とともに、ポリビニルブチラール及び/又はポリビニルアセタールを印刷方向の最上流側に位置する染料層に含ませることで、本発明の熱転写シート10を用いた画像形成時に、印刷方向の最上流側に位置する染料層が層ごととられる異常転写の発生を防止することができる。
印刷方向の最上流側に位置する染料層に、ニトロセルロース樹脂以外のバインダー樹脂を含有させる場合における、ニトロセルロース樹脂の含有量についても特に限定はないが、ニトロセルロース樹脂を含む全バインダー樹脂の固形分総量に対する、ニトロセルロース樹脂の含有量が、50質量%未満である場合には、保存性や染料転写効率が低下していく傾向にある。この点を考慮すると、バインダー樹脂の固形分総量に対するニトロセルロース樹脂の含有量は、50質量%以上であることが好ましく、70質量%以上であることが特に好ましい。上限値について特に限定はなく、100質量%である。
印刷方向の最上流側に位置する染料層に含まれる昇華性染料について特に限定はないが、十分な着色濃度を有し、光、熱、温度等により変退色しないものが好ましい。このような昇華性染料としては、例えば、ジアリールメタン系染料、トリアリールメタン系染料、チアゾール系染料、メロシアニン染料、ピラゾロン染料、メチン系染料、インドアニリン系染料、アセトフェノンアゾメチン、ピラゾロアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、イミダゾアゾメチン、ピリドンアゾメチン等のアゾメチン系染料、キサンテン系染料、オキサジン系染料、ジシアノスチレン、トリシアノスチレン等のシアノスチレン系染料、チアジン系染料、アジン系染料、アクリジン系染料、ベンゼンアゾ系染料、ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、イソチアゾールアゾ、ピロールアゾ、ピラゾールアゾ、イミダゾールアゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ、ジスアゾ等のアゾ系染料、スピロピラン系染料、インドリノスピロピラン系染料、フルオラン系染料、ローダミンラクタム系染料、ナフトキノン系染料、アントラキノン系染料、キノフタロン系染料等が挙げられる。具体的には、MSRedG(三井東圧化学社製)、Macrolex Red Violet R(バイエル社製)、CeresRed 7B(バイエル社製)、Samaron Red F3BS(三菱化学社製)等の赤色染料、ホロンブリリアントイエロー6GL(クラリアント社製)、PTY−52(三菱化成社製)、マクロレックスイエロー6G(バイエル社製)等の黄色染料、カヤセットブルー714(日本化薬社製)、ワクソリンブルーAP−FW(ICI社製)、ホロンブリリアントブルーS−R(サンド社製)、MSブルー100(三井東圧化学社製)、C.I.ソルベントブルー22等の青色染料等を挙げることができる。
以下、印刷方向の最上流側に位置する染料層としてイエロー染料層2Yを例に挙げ、好ましい形態について説明する。なお、このことは印刷方向の最上流側に位置する染料層がイエロー染料層2Yであることを限定するものではない。
イエロー染料層の分野で用いられる昇華性染料は、マゼンタ染料層、シアン染料層の分野で用いられる昇華性染料と比較して保存安定性が低い傾向にある。したがって、印刷方向の最上流側に位置する染料層をイエロー染料層とし、当該層に、イエロー染料層の分野で用いられる昇華性染料と、ニトロセルロース樹脂を含ませることで、高い染料濃度を有しつつも、保存安定性を満足させたイエロー染料層とすることができる。例えば、下記一般式(1)で示されるピラゾロンメチン骨格を有する染料や、下記一般式(2)で示されるジシアノスチリル骨格を有する染料等(以下、これらの染料を総称してA染料と言う)は、イエローの染料濃度が高い利点を有する一方で、保存安定性が低いといった欠点を有するが、これらの染料と、ニトロセルロース樹脂と含む染料層とすることで、これ以外のバインダー樹脂と組合せた場合と比較して染料層の保存安定性を向上させることができる。
一般式(2)中のR1は、アリール基、アリル基、アルキル基を表し、R2は置換あるいは非置換のアルキル基、アリール基を表し、Aは、−CH2−、−CH2CH2−、−CH2CH2O−、−CH2CH2OCH2−、−CH2CH2OCH2CH2−を表し、R3はアルキル基を表す。
一般式(2)で示される染料は、一般式(2)中の「R1」がアルキル基であり、「A」が−CH2CH2O−であり、「R3」が置換又は非置換のアリール基であることが好ましい。一般式(2)で示される染料の具体的な例としては、以下の一般式(2−1)で示されるDisperse Yellow 201等を挙げることができる。
また、印刷方向の最上流側に位置する染料層をイエロー染料層とし、当該イエロー染料層に、ニトロセルロース樹脂と、上記A染料を含ませる場合には、さらに、一般式(3)で示される染料や、一般式(4)で示される染料(以下、これらの染料を総称してB染料と言う)を併用して含ませることが好ましい。
一般式(3)中のR1は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又はシクロアルキル基を示し、R2は、水素原子、ハロゲン原子、置換されてもよいアルコキシ基、置換されてもよいアルキルチオ基又は置換されてもよいアリールチオ基を示し、R3は置換又は非置換のアルコキシカルボニル基、置換又は非置換のアルキルアミノカルボニル基、置換又は非置換のアルコキシ基、置換又は非置換のアリールオキシ基、置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のシクロアルキル基、複素環基又はハロゲン原子を表す。
一般式(3)で示される染料の具体的な例としては、以下の一般式(3−1)で示される染料、以下の一般式(3−2)で示される染料、Disperse Yellow 54等を挙げることができる。
一般式(4)中のR1は、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアリル基、または置換もしくは非置換のアラルキル基を表し、R2は置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアラルキルオキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルアミノカルボニル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルキルアミノスルホニル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、シアノ基、ニトロ基またはハロゲン原子を表す。
上記一般式(4)で示される染料は、ピリドンアゾ骨格を有する染料である。一般式(4)で示される染料は、一般式(4)中の「R1」がアルキル基であり、「R2」がアラルキルオキシカルボニル基であることが好ましい。
一般式(4)で示される染料の具体的な例としては、Disperse Yellow 231、Solvent Yellow 141等の染料を挙げることができる。
上記A染料、及びB染料を併用する場合には、昇華性染料の固形分総量に対し、上記A染料と上記B染料との合計質量が95質量%以上であることが好ましい。また、A染料とB染料の合計質量に対するA染料の含有量の上限値についても特に限定はないが、(i)A染料として一般式(1)で示される染料のみを用いる場合、換言すれば、一般式(2)で示される染料がイエロー染料層2Yに含まれない場合には、A染料の含有量は45質量%以下であることが好ましい。
一方で、(ii)A染料として一般式(2)で示される染料のみを用いる場合、換言すれば、一般式(1)で示される染料がイエロー染料層2Yに含まれない場合には、A染料の含有量は75質量%以下であることが好ましい。
また、(iii)イエロー染料層2Yが、一般式(1)、一般式(2)で示される双方の染料を含有する場合に、上限値は、下式(A)で算出される含有量とすることが好ましいい。
45質量%×一般式(1)で示される染料の含有比率+75質量%×一般式(2)で示される染料の含有比率・・・(式A) (但し、一般式(1)で示される染料の含有比率と一般式(2)で示される染料の含有比率の合計は1である。)
45質量%×一般式(1)で示される染料の含有比率+75質量%×一般式(2)で示される染料の含有比率・・・(式A) (但し、一般式(1)で示される染料の含有比率と一般式(2)で示される染料の含有比率の合計は1である。)
例えば、一般式(1)で示される染料と一般式(2)で示される染料の含有比率が0.5:0.5である場合には、A染料とB染料の合計質量に対するA染料の含有量は、60質量%「45質量%×0.5+75質量%×0.5=60質量%」以下であることが好ましい。また、一般式(1)で示される染料と一般式(2)で示される染料の含有比率が0.25:0.75である場合には、A染料とB染料の合計質量に対するA染料の含有量は、52.5質量%「45質量%×0.25+75質量%×0.75=52.5質量%」以下であることが好ましい。
また、イエロー染料層2Yには、上記で説明したA染料、B染料にかえて、或いはこれらの染料とともに、下記一般式(5)で示される染料を含ませることもできる。
一般式(5)中、R1及びR2は、それぞれ独立に、置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のアルケニル基、又は置換又は非置換のアリール基を表し、R3及びR4は、それぞれ独立に、置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のアルコキシ基、置換又は非置換のアルコキシカルボニル基、置換又は非置換のアリール基を表す。一般式(5)で示される染料の具体的な例としては、Solvent Yellow 93等の染料を挙げることができる。
また、昇華性染料と、バインダー樹脂との質量比率(D/B比(昇華性染料/バインダー樹脂))(以下D/B比という)を高くすることで、更なる濃度の向上を図ることもできる。具体的には、D/B比を1.0以上、好ましくは2.0以上とすることで、濃度の高い画像形成が可能となる。なお、バインダー樹脂の質量とは、ニトロセルロース樹脂を含む全てのバインダー樹脂の合計質量を意味する。
D/B比の好ましい上限値について特に限定はないが、D/B比が3.5を超える場合には、バインダー樹脂に対する昇華性染料の染料量が多くなりすぎ、ニトロセルロース樹脂を含むバインダー樹脂が、昇華性染料を保持しきれず保存安定性が低下する場合がある。したがって、この点を考慮すると、D/B比は1.0以上3.5以下の範囲内であることが好ましい。
また、印刷方向の最上流側に位置する染料層には、昇華性染料や、ニトロセルロース樹脂のほか、無機微粒子、有機微粒子等の添加材が含有されていてもよい。無機微粒子としては、カーボンブラック、アルミニウム、二硫化モリブデン等が挙げられ、有機微粒子としては、ポリエチレンワックス、シリコーン樹脂微粒子等が挙げられる。
(印刷方向の最下流側に位置する染料層)
染料層群2を構成する染料層のうち、印刷方向の最下流側に位置する染料層は、昇華性染料と、ポリビニルブチラール樹脂、及びポリビニルアセタール樹脂の何れか一方、又は双方とを含んでいる。
染料層群2を構成する染料層のうち、印刷方向の最下流側に位置する染料層は、昇華性染料と、ポリビニルブチラール樹脂、及びポリビニルアセタール樹脂の何れか一方、又は双方とを含んでいる。
印刷方向の最下流側に位置する染料層は、染料層群2を構成する各染料層を用いて重ね画像を形成する際に最後に用いられる染料層である。印刷方向の最下流側に位置する染料層を用いた画像形成時においては、その前に用いられる染料層、例えば、最初の画像形成時に用いられる印刷方向の最上流側に位置する染料層や、その後に用いられる染料層に、受容層に含まれる離型剤がとられていくことから、従来の熱転写シートでは、印刷方向の最下流側に位置する染料層を用いた画像形成時における当該層の離型性は低いものとなる。
本発明では、かかる問題を解消すべく、印刷方向の最下流側に位置する染料層に、ポリビニルブチラール樹脂、及びポリビニルアセタール樹脂の何れか一方、又は双方が含まれていることから、受容層に含まれる離型剤の絶対量が、段階的に減少していった場合であっても、印刷方向の最下流側に位置する染料層を用いた重ね画像形成時において、当該層の離型性を満足させることができる。また、ポリビニルブチラール樹脂、及びポリビニルアセタール樹脂は、離型性に良好な性質を有するとともに、上記ニトロセルロース樹脂には劣るものの、保存性や、染料転写効率も良好であり、熱転写シート全体としての保存性や、形成される重ね画像の濃度も満足させることができる。
また、マゼンタ染料層2Mや、シアン染料層2Cで一般的に用いられるマゼンタの昇華性染料や、シアンの昇華性染料は、イエローの昇華性染料と比較して、保存安定性に優れることから、これらマゼンタ染料層2Mや、シアン染料層2Cにニトロセルロース樹脂が含まれていない場合であっても、染料層の保存性を十分に満足させることができる。したがって、上記印刷方向の最上流側に位置する染料層が、昇華性染料とニトロセルロース樹脂を含むイエロー染料層であり、印刷方向の最下流側に位置する染料層が、他の昇華性染料と、ポリビニルブチラール樹脂、及びポリビニルアセタール樹脂の何れか一方、又は双方とを含むマゼンタ染料層2Mや、シアン染料層2Cである形態が好ましい形態であるといえる。
印刷方向の最下流側に位置する染料層に含まれる昇華性染料としては、上記印刷方向の最上流側に位置する染料層や、印刷方向の最上流側に位置する染料層と、印刷方向の最下流側に位置する染料層との間に設けられる染料層に含まれる昇華性染料とは異なる昇華性染料を用いればよく特に限定はない。
印刷方向の最下流側に位置する染料層における昇華性染料と、バインダー樹脂との質量比率(D/B比(昇華性染料/バインダー樹脂))(以下D/B比という)についても特に限定はないが、1.0以上3.5以下の範囲内であることが好ましい。
印刷方向の最下流側に位置する染料層には、バインダー樹脂としてポリビニルアセタール樹脂、或いはポリビニルブチラール樹脂のみが含有されていてもよく、これらの樹脂とともに、他のバインダー樹脂を併用して用いることもできる。他のバインダー樹脂としては、上記印刷方向の最上流側に位置する染料層で説明した他のバインダー樹脂を適宜選択して用いることができる。
印刷方向の最下流側に位置する染料層に、ポリビニルアセタール樹脂、或いはポリビニルブチラール樹脂以外のバインダー樹脂を含有させる場合における、ポリビニルアセタール樹脂、或いはポリビニルブチラール樹脂の含有量についても特に限定はないが、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂を含む全バインダー樹脂の固形分総量に対する、ポリビニルアセタール樹脂、或いはポリビニルブチラール樹脂の含有量が、20質量%未満である場合には、重ね画像形成時における離型性を十分に満足させることができない場合がある。この点を考慮すると、バインダー樹脂の固形分総量に対するポリビニルアセタール樹脂、或いはポリビニルブチラール樹脂の含有量は、20質量%以上であることが好ましく、50質量%以上であることがより好ましく、70質量%以上であることが特に好ましい。上限値について特に限定はなく、100質量%である。なお、ポリビニルアセタール樹脂と、ポリビニルブチラール樹脂を併用して用いる場合には、双方の樹脂の合計質量を基準とする。
また、保存性、重ね画像の濃度向上を目的として、印刷方向の最下流側に位置する染料層に、ニトロセルロース樹脂を含ませることもできる。なお、印刷方向の最上流側に位置する染料層、及び印刷方向の最下流側に位置する染料層の固形分総量に対するニトロセルロース樹脂の含有量が同じ場合には、重ね画像形成時において、印刷方向の最下流側に位置する染料層を用いた重ね画像形成時における離型性を満足させることができない。したがって、印刷方向の最下流側に位置する染料層にニトロセルロース樹脂を含ませる場合には、少なくとも、印刷方向の最上流側に位置する染料層に含まれるニトロセルロース樹脂の含有量よりも少ない含有量とすることが必要である。具体的には、印刷方向の最下流側に位置する染料層に含まれるバインダー樹脂の固形分総量に対し、ニトロセルロース樹脂の含有量は50質量%以下、好ましくは30質量%以下とすることが好ましい。
(染料層群を構成するその他の染料層)
本発明の熱転写シート10における染料層群2は、上記で説明した印刷方向の最上流側に位置する染料層、印刷方向の最下流側に位置する染料層から構成されるものであってもよく、印刷方向の最上流側に位置する染料層と、印刷方向の最下流側に位置する染料層、及びこの染料層間に設けられる他の染料層から構成されるものであってもよい。例えば、染料層群2が、イエロー染料層2Y、マゼンタ染料層2M、シアン染料層2Cが、印刷方向上流側からこの順で面順次に設けられる構成をとる場合には、マゼンタ染料層2Mがその他の染料層となる。
本発明の熱転写シート10における染料層群2は、上記で説明した印刷方向の最上流側に位置する染料層、印刷方向の最下流側に位置する染料層から構成されるものであってもよく、印刷方向の最上流側に位置する染料層と、印刷方向の最下流側に位置する染料層、及びこの染料層間に設けられる他の染料層から構成されるものであってもよい。例えば、染料層群2が、イエロー染料層2Y、マゼンタ染料層2M、シアン染料層2Cが、印刷方向上流側からこの順で面順次に設けられる構成をとる場合には、マゼンタ染料層2Mがその他の染料層となる。
染料層群を構成するその他の染料層(以下、他の染料層と言う場合がある)は、上記印刷方向最上流側に位置する染料層、及び上記印刷方向最下流側に位置する染料層に含まれる昇華性染料とは異なる昇華性染料を含んでいるとの条件を満たすものであればよく、バインダー樹脂について特に限定はない。例えば、他の染料層は、上記印刷方向最上流側に位置する染料層と同様に、ニトロセルロース樹脂を含むものであってもよく、上記印刷方向最下流側に位置する染料層と同様に、ポリビニルブチラール樹脂や、ポリビニルアセタール樹脂を含むものであってもよい。
なお、他の染料層にニトロセルロース樹脂が含まれる場合には、上記印刷方向最上流側に位置する染料層の固形分総量に対するニトロセルロースの含有量よりも、他の染料層の固形分総量に対するニトロセルロース樹脂の含有量が少なくなるように、ニトロセルロース樹脂が含まれていることが好ましい。また、印刷方向最上流側に位置する染料層と、印刷方向最下流側に位置する染料層との間に、印刷方向下流側にむかって、他の染料層が複数設けられる場合には、印刷方向下流側にむかって、ニトロセルロースの含有量が段階的に少なくなる、或いは、同じ含有量となるように、複数の他の染料層にニトロセルロース樹脂が含まれていることが好ましい。
また、染料層群2を構成する各染料層には、各種の離型剤が含まれていてもよい。この場合には、重ね画像時における染料層の離型性のさらなる向上を図るべく、印刷方向最上流側に位置する染料層から、印刷方向下流側に位置する染料層にむかって、各染料層の固形分総量に対する離型剤の含有量が段階的に多くなるように離型剤が含まれていることが好ましい。
染料層群2を構成する各染料層の形成方法について特に限定はなく、上記で説明したバインダー樹脂、及び昇華性染料を、適当な溶媒に分散或いは溶解した各染料層用塗工液を調製し、これを、グラビアコーティング法、ロールコート法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の従来から公知の形成手段により基材1上、若しくは基材1上に設けられる任意の層上に塗工・乾燥することで得ることができる。各染料層の厚みについて特に限定はないが、0.1μm以上1.5μm以下の範囲内であることが好ましい。
図1に示す形態では、基材1上に1つの染料層群2が設けられた構成をとっているが、図2に示すように、基材1上に染料層群2を繰り返し設けることもできる。また、図2に示す形態において、各染料層群2の間に図示しない転写性保護層を設けることとしてもよい。また、熱溶融インキ層を設けることもできる。なお、転写性保護層や、熱溶融性インキ層は、昇華性染料を含まない層であり、染料層群を構成しない層である。
(プライマー層)
図1、2に示すように、基材1と染料層群2を構成する各染料層との間に、プライマー層3を設けることもできる。プライマー層3を設けることで基材1と染料層群2を構成する各染料層との密着性を向上させることができる。
図1、2に示すように、基材1と染料層群2を構成する各染料層との間に、プライマー層3を設けることもできる。プライマー層3を設けることで基材1と染料層群2を構成する各染料層との密着性を向上させることができる。
プライマー層3を構成する樹脂としては、ポリエステル系樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセトアセタールやポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール系樹脂等が挙げられる。
また、プライマー層3をコロイド状無機顔料超微粒子から構成することもできる。これにより熱転写時の熱転写受像シートへ染料群を構成する各染料層が異常転写することを防止できるだけでなく、重ね画像形成時において、染料群を構成する各染料層からプライマー層3への昇華性染料の移行を防止し、熱転写受像シートの受容層側への染料拡散を有効に行なうことができ、印画濃度を高めることができる。
コロイド状無機顔料超微粒子として、従来公知の化合物が使用できる。例えば、シリカ(コロイダルシリカ)、アルミナ或はアルミナ水和物(アルミナゾル、コロイダルアルミナ、カチオン性アルミニウム酸化物又はその水和物、擬ベーマイト等)、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化チタン等が挙げられる。特に、コロイダルシリカ、アルミナゾルが好ましく用いられる。これらのコロイド状無機顔料超微粒子の大きさは、一次平均粒径で100nm以下、好ましくは50nm以下で用いることが好ましい。
プライマー層3は、上記で例示した樹脂や、コロイド状無機顔料超微粒子を適当な溶媒に溶解或いは分散したプライマー層用塗工液をグラビアコーティング法、ロールコート法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の従来から公知の形成手段により、塗布・乾燥して形成することができる。プライマー層の厚みは、0.02μm以上1μm以下の範囲内であることが好ましい。
また、プライマー層3とともに、又はこれにかえて、各種の機能層を設けてもよい。各種の機能層としては、例えば、帯電防止層等を例示することができる。
(背面層)
図1に示すように、基材1の他方の面に、耐熱性、及び印画時におけるサーマルヘッドの走行性等を向上させるための背面層5が設けられている。
図1に示すように、基材1の他方の面に、耐熱性、及び印画時におけるサーマルヘッドの走行性等を向上させるための背面層5が設けられている。
背面層5は、従来公知の熱可塑性樹脂等を適宜選択して形成することができる。このような、熱可塑性樹脂として、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルクロリド樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂等のポリビニルアセタール樹脂等の熱可塑性樹脂、これらのシリコーン変性物等が挙げられる。
また、上記した樹脂に硬化剤を添加してもよい。硬化剤として機能するポリイソシアネート樹脂としては、特に制限なく従来公知のものを使用できるが、それらのなかでも、芳香族系イソシアネートのアダクト体を使用することが望ましい。芳香族系ポリイソシアネートとしては、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、又は、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物、1,5−ナフタレンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、trans−シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス(イソシアネートフェニル)チオフォスフェートがあげられ、特に2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、又は、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物が好ましい。このようなポリイソシアネート樹脂は、上記した水酸基含有熱可塑性樹脂をその水酸基を利用して架橋させ、背面層の塗膜強度や耐熱性を向上させる。
また、背面層5には、上記熱可塑性樹脂に加え、スリップ性を向上させる目的で、ワックス、高級脂肪酸アミド、リン酸エステル化合物、金属石鹸、シリコーンオイル、界面活性剤等の離型剤、フッ素樹脂等の有機粉末、シリカ、クレー、タルク、炭酸カルシウム等の無機粒子等の各種添加材が含有されていることが好ましく、リン酸エステル又は金属石鹸の少なくとも1種が含有されていることが特に好ましい。
背面層5は、例えば、上記熱可塑性樹脂、必要に応じて添加される各種添加材を適当な溶媒に分散又は溶解させた塗工液を、基材1の他方の面上に、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング印刷法等の公知の手段により、塗布し、乾燥することにより形成することができる。背面層5の厚みは、0.1μm以上2μm以下の範囲内であることが好ましい。
以下に実施例と比較例を挙げて本発明を説明する。なお、文中の「部」は特に断りのない限り質量基準である。
(実施例1)
基材として厚さ5μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、この上に、下記組成の背面層用塗工液を乾燥時0.8g/m2になるように塗布し、背面層を形成した。次いで、前記基材の背面層を設けた側とは反対の面に、下記組成のプライマー層用塗工液を乾燥時0.10g/m2になるように塗布し、プライマー層を形成した。次いで、プライマー層上に下記組成のイエロー染料層用塗工液1、マゼンタ染料層用塗工液1、シアン染料層用塗工液1をそれぞれ、乾燥時塗工量が0.6g/m2となるようにこの順で面順次に塗工して、染料層を形成し、実施例1の熱転写シートを得た。
基材として厚さ5μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、この上に、下記組成の背面層用塗工液を乾燥時0.8g/m2になるように塗布し、背面層を形成した。次いで、前記基材の背面層を設けた側とは反対の面に、下記組成のプライマー層用塗工液を乾燥時0.10g/m2になるように塗布し、プライマー層を形成した。次いで、プライマー層上に下記組成のイエロー染料層用塗工液1、マゼンタ染料層用塗工液1、シアン染料層用塗工液1をそれぞれ、乾燥時塗工量が0.6g/m2となるようにこの順で面順次に塗工して、染料層を形成し、実施例1の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液>
・ポリビニルアセタール樹脂 (水酸基価12質量%) 60.8部
(エスレックKS−1 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート (NCO=17.3質量%) 4.2部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株))
・フィラー(ステアリルリン酸亜鉛) 10部
(LBT1830精製 堺化学工業(株)製)
・フィラー(ステアリン酸亜鉛) 10部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・フィラー(ポリエチレンワックス) 3部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株)製)
・フィラー(エトキシ化アルコール変性ワックス) 7部
(ユニトックス750 東洋アドレ(株)製)
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 100部
・ポリビニルアセタール樹脂 (水酸基価12質量%) 60.8部
(エスレックKS−1 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート (NCO=17.3質量%) 4.2部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株))
・フィラー(ステアリルリン酸亜鉛) 10部
(LBT1830精製 堺化学工業(株)製)
・フィラー(ステアリン酸亜鉛) 10部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・フィラー(ポリエチレンワックス) 3部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株)製)
・フィラー(エトキシ化アルコール変性ワックス) 7部
(ユニトックス750 東洋アドレ(株)製)
・トルエン 200部
・メチルエチルケトン 100部
<プライマー層用塗工液>
・アルミナゾル(固形分10%) 50部
(アルミナゾル200(羽毛状形態) 日産化学工業(株)製)
・ポリビニルピロリドン樹脂(K−90 ISP社) 5部
・水 25部
・イソプロピルアルコール 20部
・アルミナゾル(固形分10%) 50部
(アルミナゾル200(羽毛状形態) 日産化学工業(株)製)
・ポリビニルピロリドン樹脂(K−90 ISP社) 5部
・水 25部
・イソプロピルアルコール 20部
<イエロー染料層用塗工液1>
・上記一般式(3−1)で示される染料 2.2部
・上記一般式(1)で示される染料 1.8部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 2.86部(固形分2部)
(DHM10−25 稲畑産業(株))
・溶剤(トルエン/MEK=1:1) 93.14部
・上記一般式(3−1)で示される染料 2.2部
・上記一般式(1)で示される染料 1.8部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 2.86部(固形分2部)
(DHM10−25 稲畑産業(株))
・溶剤(トルエン/MEK=1:1) 93.14部
<マゼンタ染料層用塗工液1>
・下記一般式(6)で示される染料 1.5部
・Disperse Violet 26 2.5部
・Disperse Red 60 1.5部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 3.14部(固形分2.2部)
(DHM10−25 稲畑産業(株))
・溶剤(トルエン/MEK=1:1) 91.36部
・下記一般式(6)で示される染料 1.5部
・Disperse Violet 26 2.5部
・Disperse Red 60 1.5部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 3.14部(固形分2.2部)
(DHM10−25 稲畑産業(株))
・溶剤(トルエン/MEK=1:1) 91.36部
<シアン染料層用塗工液1>
・下記一般式(7)で示される染料 3.5部
・Solvent Blue 63 3.5部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 4.0部(固形分2.8部)
(DHM10−25 稲畑産業(株))
・ポリビニルアセタール樹脂(アセタール化度61mol%) 0.7部
(エスレックBX−L 積水化学工業(株))
・溶剤(トルエン/MEK=1:1) 88.30部
・下記一般式(7)で示される染料 3.5部
・Solvent Blue 63 3.5部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 4.0部(固形分2.8部)
(DHM10−25 稲畑産業(株))
・ポリビニルアセタール樹脂(アセタール化度61mol%) 0.7部
(エスレックBX−L 積水化学工業(株))
・溶剤(トルエン/MEK=1:1) 88.30部
(実施例2)
シアン染料層用塗工液1を下記組成のシアン染料層用塗工液2に変更した以外は全て実施例1と同様にして実施例2の熱転写シートを得た。
シアン染料層用塗工液1を下記組成のシアン染料層用塗工液2に変更した以外は全て実施例1と同様にして実施例2の熱転写シートを得た。
<シアン染料層用塗工液2>
・上記一般式(7)で示される染料 3.5部
・Solvent Blue 63 3.5部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 4.0部(固形分2.8部)
(DHM10−25 稲畑産業(株))
・ポリビニルブチラール樹脂(ブチラール化度65±3mol%) 0.7部
(エスレックBH−3 積水化学工業(株))
・溶剤(トルエン/MEK=1:1) 86.14部
・上記一般式(7)で示される染料 3.5部
・Solvent Blue 63 3.5部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 4.0部(固形分2.8部)
(DHM10−25 稲畑産業(株))
・ポリビニルブチラール樹脂(ブチラール化度65±3mol%) 0.7部
(エスレックBH−3 積水化学工業(株))
・溶剤(トルエン/MEK=1:1) 86.14部
(実施例3)
シアン染料層用塗工液1を下記組成のシアン染料層用塗工液3に変更した以外は全て実施例1と同様にして実施例3の熱転写シートを得た。
シアン染料層用塗工液1を下記組成のシアン染料層用塗工液3に変更した以外は全て実施例1と同様にして実施例3の熱転写シートを得た。
<シアン染料層用塗工液3>
・上記一般式(7)で示される染料 3.5部
・Solvent Blue 63 3.5部
・ポリビニルアセタール樹脂(アセタール化度74±3mol%) 3.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株))
・溶剤(トルエン/MEK=1:1) 86.14部
・上記一般式(7)で示される染料 3.5部
・Solvent Blue 63 3.5部
・ポリビニルアセタール樹脂(アセタール化度74±3mol%) 3.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株))
・溶剤(トルエン/MEK=1:1) 86.14部
(実施例4)
シアン染料層用塗工液1を下記組成のシアン染料層用塗工液4に変更した以外は全て実施例1と同様にして実施例4の熱転写シートを得た。
シアン染料層用塗工液1を下記組成のシアン染料層用塗工液4に変更した以外は全て実施例1と同様にして実施例4の熱転写シートを得た。
<シアン染料層用塗工液4>
・上記一般式(7)で示される染料 3.5部
・Solvent Blue 63 3.5部
・ポリビニルブチラール樹脂(ブチラール化度65±3mol%) 3.5部
(エスレックBH−3 積水化学工業(株))
・溶剤(トルエン/MEK=1:1) 86.14部
・上記一般式(7)で示される染料 3.5部
・Solvent Blue 63 3.5部
・ポリビニルブチラール樹脂(ブチラール化度65±3mol%) 3.5部
(エスレックBH−3 積水化学工業(株))
・溶剤(トルエン/MEK=1:1) 86.14部
(実施例5)
マゼンタ染料層用塗工液1を下記組成のマゼンタ染料層用塗工液2に変更し、シアン染料層用塗工液1を上記組成のシアン染料層用塗工液3に変更した以外は全て実施例1と同様にして実施例5の熱転写シートを得た。
マゼンタ染料層用塗工液1を下記組成のマゼンタ染料層用塗工液2に変更し、シアン染料層用塗工液1を上記組成のシアン染料層用塗工液3に変更した以外は全て実施例1と同様にして実施例5の熱転写シートを得た。
<マゼンタ染料層用塗工液2>
・上記一般式(6)で示される染料 1.5部
・Disperse Violet 26 2.5部
・Disperse Red 60 1.5部
・ポリビニルアセタール樹脂(アセタール化度74±3mol%) 2.2部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株))
・溶剤(トルエン/MEK=1:1) 92.30部
・上記一般式(6)で示される染料 1.5部
・Disperse Violet 26 2.5部
・Disperse Red 60 1.5部
・ポリビニルアセタール樹脂(アセタール化度74±3mol%) 2.2部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株))
・溶剤(トルエン/MEK=1:1) 92.30部
(実施例6)
イエロー染料層用塗工液1を下記組成のイエロー染料層用塗工液2に変更し、マゼンタ染料層用塗工液1を上記組成のマゼンタ染料層用塗工液2に変更し、シアン染料層用塗工液1を上記組成のシアン染料層用塗工液3に変更した以外は全て実施例1と同様にして実施例6の熱転写シートを得た。
イエロー染料層用塗工液1を下記組成のイエロー染料層用塗工液2に変更し、マゼンタ染料層用塗工液1を上記組成のマゼンタ染料層用塗工液2に変更し、シアン染料層用塗工液1を上記組成のシアン染料層用塗工液3に変更した以外は全て実施例1と同様にして実施例6の熱転写シートを得た。
<イエロー染料層用塗工液2>
・上記一般式(3−1)で示される染料 2.2部
・上記一般式(1)で示される染料 1.8部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% L1/2相当) 2.86部(固形分2部)
(L1/2 太平化学製品(株))
・溶剤(トルエン/MEK=1:1) 93.14部
・上記一般式(3−1)で示される染料 2.2部
・上記一般式(1)で示される染料 1.8部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% L1/2相当) 2.86部(固形分2部)
(L1/2 太平化学製品(株))
・溶剤(トルエン/MEK=1:1) 93.14部
(実施例7)
イエロー染料層用塗工液1を下記組成のイエロー染料層用塗工液3に変更し、シアン染料層用塗工液1を上記組成のシアン染料層用塗工液3に変更した以外は全て実施例1と同様にして実施例7の熱転写シートを得た。
イエロー染料層用塗工液1を下記組成のイエロー染料層用塗工液3に変更し、シアン染料層用塗工液1を上記組成のシアン染料層用塗工液3に変更した以外は全て実施例1と同様にして実施例7の熱転写シートを得た。
<イエロー染料層用塗工液3>
・上記一般式(3−1)で示される染料 2.2部
・上記一般式(1)で示される染料 1.8部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 2.28部(固形分1.6部)
(DHM10−25 稲畑産業(株))
・ポリビニルアセタール樹脂(アセタール化度61mol%) 0.4部
(エスレックBX−L 積水化学工業(株))
・溶剤(トルエン/MEK=1:1) 93.32部
・上記一般式(3−1)で示される染料 2.2部
・上記一般式(1)で示される染料 1.8部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 2.28部(固形分1.6部)
(DHM10−25 稲畑産業(株))
・ポリビニルアセタール樹脂(アセタール化度61mol%) 0.4部
(エスレックBX−L 積水化学工業(株))
・溶剤(トルエン/MEK=1:1) 93.32部
(実施例8)
イエロー染料層用塗工液1を下記組成のイエロー染料層用塗工液4に変更し、マゼンタ染料層用塗工液1を下記組成のマゼンタ染料層用塗工液3に変更し、シアン染料層用塗工液1を上記組成のシアン染料層用塗工液3に変更した以外は全て実施例1と同様にして実施例8の熱転写シートを得た。
イエロー染料層用塗工液1を下記組成のイエロー染料層用塗工液4に変更し、マゼンタ染料層用塗工液1を下記組成のマゼンタ染料層用塗工液3に変更し、シアン染料層用塗工液1を上記組成のシアン染料層用塗工液3に変更した以外は全て実施例1と同様にして実施例8の熱転写シートを得た。
<イエロー染料層用塗工液4>
・上記一般式(3−1)で示される染料 2.2部
・上記一般式(1)で示される染料 1.8部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 2.28部(固形分1.6部)
(DHM10−25 稲畑産業(株))
・ポリビニルブチラール樹脂(ブチラール化度65±3mol%) 0.4部
(エスレックBH−3 積水化学工業(株))
・溶剤(トルエン/MEK=1:1) 93.32部
・上記一般式(3−1)で示される染料 2.2部
・上記一般式(1)で示される染料 1.8部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 2.28部(固形分1.6部)
(DHM10−25 稲畑産業(株))
・ポリビニルブチラール樹脂(ブチラール化度65±3mol%) 0.4部
(エスレックBH−3 積水化学工業(株))
・溶剤(トルエン/MEK=1:1) 93.32部
<マゼンタ染料層用塗工液3>
・上記一般式(6)で示される染料 1.5部
・Disperse Violet 26 2.5部
・Disperse Red 60 1.5部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当)2.51部(固形分1.76部)
(DHM10−25 稲畑産業(株))
・ポリビニルアセタール樹脂(アセタール化度61mol%) 0.44部
(エスレックBX−L 積水化学工業(株))
・溶剤(トルエン/MEK=1:1) 91.36部
・上記一般式(6)で示される染料 1.5部
・Disperse Violet 26 2.5部
・Disperse Red 60 1.5部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当)2.51部(固形分1.76部)
(DHM10−25 稲畑産業(株))
・ポリビニルアセタール樹脂(アセタール化度61mol%) 0.44部
(エスレックBX−L 積水化学工業(株))
・溶剤(トルエン/MEK=1:1) 91.36部
(実施例9)
イエロー染料層用塗工液1を上記組成のイエロー染料層用塗工液3に変更し、マゼンタ染料層用塗工液1を上記組成のマゼンタ染料層用塗工液3に変更した以外は全て実施例1と同様にして実施例9の熱転写シートを得た。
イエロー染料層用塗工液1を上記組成のイエロー染料層用塗工液3に変更し、マゼンタ染料層用塗工液1を上記組成のマゼンタ染料層用塗工液3に変更した以外は全て実施例1と同様にして実施例9の熱転写シートを得た。
(比較例1)
シアン染料層用塗工液1を下記組成のシアン染料層用塗工液Aに変更した以外は全て実施例1と同様にして比較例1の熱転写シートを得た。
シアン染料層用塗工液1を下記組成のシアン染料層用塗工液Aに変更した以外は全て実施例1と同様にして比較例1の熱転写シートを得た。
<シアン染料層用塗工液A>
・上記一般式(7)で示される染料 3.5部
・Solvent Blue 63 3.5部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 5部(固形分3.5部)
(DHM10−25 稲畑産業(株))
・溶剤(トルエン/MEK=1:1) 83.00部
・上記一般式(7)で示される染料 3.5部
・Solvent Blue 63 3.5部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 5部(固形分3.5部)
(DHM10−25 稲畑産業(株))
・溶剤(トルエン/MEK=1:1) 83.00部
(比較例2)
イエロー染料層用塗工液1を下記組成のイエロー染料層用塗工液Aに変更し、シアン染料層用塗工液1を上記組成のシアン染料層用塗工液Aに変更した以外は全て実施例1と同様にして比較例2の熱転写シートを得た。
イエロー染料層用塗工液1を下記組成のイエロー染料層用塗工液Aに変更し、シアン染料層用塗工液1を上記組成のシアン染料層用塗工液Aに変更した以外は全て実施例1と同様にして比較例2の熱転写シートを得た。
<イエロー染料層用塗工液A>
・上記一般式(3−1)で示される染料 2.2部
・上記一般式(1)で示される染料 1.8部
・ポリビニルブチラール樹脂(ブチラール化度65±3mol%) 2部
(エスレックBH−3 積水化学工業(株))
・溶剤(トルエン/MEK=1:1) 90.86部
・上記一般式(3−1)で示される染料 2.2部
・上記一般式(1)で示される染料 1.8部
・ポリビニルブチラール樹脂(ブチラール化度65±3mol%) 2部
(エスレックBH−3 積水化学工業(株))
・溶剤(トルエン/MEK=1:1) 90.86部
(離型性評価)
昇華型熱転写プリンタ(ALTECH ADS(株)製) 型式;CW−01)のメディアセットCW−MS46のY領域、M領域、C領域に上記で得られた各実施例、及び比較例の熱転写の各染料層を切り貼りし、以下の方法で得られた各熱転写受像シートと重ね合わせ、上記プリンタを用いて、熱転写受像シートの受容層上に、黒(3Bk)画像、レッド(R)画像、グリーン(G)画像、ブルー(B)画像の0〜255階調印画を行った。なお、レッド(R)画像は、イエロー(Y)画像、マゼンタ(M)画像を重ね合わせることによって、グリーン(G)画像は、イエロー(Y)とシアン(C)画像を重ね合わせることによって、また、ブルー(B)画像は、マゼンタ(M)画像とシアン(C)画像を重ね合わせることで形成した。上記各画像形成時における染料層の離型性を目視で確認し、以下の評価基準に基づいて行った。なお、染料層の離型性の評価は、黒(3Bk)、グリーン(G)、ブルー(B)画像の形成においてはシアン染料層の離型性を、レッド(R)画像の形成においてはマゼンタ染料層の離型性を評価した。
昇華型熱転写プリンタ(ALTECH ADS(株)製) 型式;CW−01)のメディアセットCW−MS46のY領域、M領域、C領域に上記で得られた各実施例、及び比較例の熱転写の各染料層を切り貼りし、以下の方法で得られた各熱転写受像シートと重ね合わせ、上記プリンタを用いて、熱転写受像シートの受容層上に、黒(3Bk)画像、レッド(R)画像、グリーン(G)画像、ブルー(B)画像の0〜255階調印画を行った。なお、レッド(R)画像は、イエロー(Y)画像、マゼンタ(M)画像を重ね合わせることによって、グリーン(G)画像は、イエロー(Y)とシアン(C)画像を重ね合わせることによって、また、ブルー(B)画像は、マゼンタ(M)画像とシアン(C)画像を重ね合わせることで形成した。上記各画像形成時における染料層の離型性を目視で確認し、以下の評価基準に基づいて行った。なお、染料層の離型性の評価は、黒(3Bk)、グリーン(G)、ブルー(B)画像の形成においてはシアン染料層の離型性を、レッド(R)画像の形成においてはマゼンタ染料層の離型性を評価した。
(熱転写受像シートの作成)
多孔質ポリエチレンフィルム(トヨパール−SS P4255 東洋紡績(株)製 厚さ35μm)からなる多孔質フィルム層上に、下記組成の中間層用塗工液、受容層用塗工液をグラビアリバースコート方式で、順次塗布、乾燥して、中間層、受容層を形成した。その中間層、受容層の設けられた面と反対面の多孔質ポリエチレンフィルムに、下記組成の接着層用塗工液を用いて3本リバースロールコート方式で塗布、乾燥して、接着層を形成し、RC原紙(155g/m2、厚さ151μm 三菱製紙(株))と貼り合わせ熱転写受像シートを作成した。上記の各々の塗工量は、全て乾燥状態で、中間層は1.5g/m2、受容層は5.0g/m2、接着層は5.0g/m2であった。
多孔質ポリエチレンフィルム(トヨパール−SS P4255 東洋紡績(株)製 厚さ35μm)からなる多孔質フィルム層上に、下記組成の中間層用塗工液、受容層用塗工液をグラビアリバースコート方式で、順次塗布、乾燥して、中間層、受容層を形成した。その中間層、受容層の設けられた面と反対面の多孔質ポリエチレンフィルムに、下記組成の接着層用塗工液を用いて3本リバースロールコート方式で塗布、乾燥して、接着層を形成し、RC原紙(155g/m2、厚さ151μm 三菱製紙(株))と貼り合わせ熱転写受像シートを作成した。上記の各々の塗工量は、全て乾燥状態で、中間層は1.5g/m2、受容層は5.0g/m2、接着層は5.0g/m2であった。
<中間層用塗工液>
・ポリエステル樹脂 50部
(ポリエスターWR−905 日本合成化学工業(株))
・酸化チタン 20部
(TCA888 (株)トーケムプロダクツ)
・蛍光増白剤 1.2部
(ユビテックスBAC チバ・スペシャリティーケミカルズ(株))
・水/イソプロピルアルコール=1:1 28.8部
・ポリエステル樹脂 50部
(ポリエスターWR−905 日本合成化学工業(株))
・酸化チタン 20部
(TCA888 (株)トーケムプロダクツ)
・蛍光増白剤 1.2部
(ユビテックスBAC チバ・スペシャリティーケミカルズ(株))
・水/イソプロピルアルコール=1:1 28.8部
<受容層用塗工液>
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 60部
(ソルバインC 日信化学工業(株))
・エポキシ変性シリコーン 1.2部
(X−22−3000T 信越化学工業(株))
・メチルスチル変性シリコーン 0.6部
(X−24−510 信越化学工業(株))
・メチルエチルケトン/トルエン(質量比1:1) 5部
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 60部
(ソルバインC 日信化学工業(株))
・エポキシ変性シリコーン 1.2部
(X−22−3000T 信越化学工業(株))
・メチルスチル変性シリコーン 0.6部
(X−24−510 信越化学工業(株))
・メチルエチルケトン/トルエン(質量比1:1) 5部
<接着層用塗工液>
・ウレタン樹脂 30部
(タケラックA−969V 三井武田ケミカル(株))
・イソシアネート 10部
(タケネートA−5 三井武田ケミカル(株))
・酢酸エチル 100部
・ウレタン樹脂 30部
(タケラックA−969V 三井武田ケミカル(株))
・イソシアネート 10部
(タケネートA−5 三井武田ケミカル(株))
・酢酸エチル 100部
「評価基準」
◎・・・問題なし
○・・・印画物に異常はないが剥離音(小)が発生
△・・・印画物に異常はないが剥離音(大)が発生
×・・・印画物に剥離起因の印画異常が発生
◎・・・問題なし
○・・・印画物に異常はないが剥離音(小)が発生
△・・・印画物に異常はないが剥離音(大)が発生
×・・・印画物に剥離起因の印画異常が発生
(キック評価)
各実施例、比較例の熱転写シートのイエロー染料層、マゼンタ染料層、シアン染料層と、DNPフォトルシオ製プリンタDS40用メディアセットDS40PC(DM4640)の熱転写受像シートの耐熱滑性層が対向するように重ね合わせ、1.5kg/cm2の荷重をかけて、40℃、湿度90%環境下で96時間保管し、耐熱滑性層側へのイエロー染料層、マゼンタ染料層、シアン染料層の染料の転写(キック)度合いの確認を行った。染料の転写度合いは、色彩色差計(CR321 コニカミノルタ(株)製)を用い、転写部の耐熱滑性層の色相、及び未転写部の耐熱滑性層の色相を測定し、その色差(ΔE*)を下記式にて算出した。なお、L*a*b*は、CIE1976、L*a*b*表色系(JIS Z8729 1980)に規定されているL*a*b*を意味する。
ΔE*=((荷重前後のL*値の差)2+(荷重前後のa*値の差)2+(荷重前後のb*値の差)2)1/2
各実施例、比較例の熱転写シートのイエロー染料層、マゼンタ染料層、シアン染料層と、DNPフォトルシオ製プリンタDS40用メディアセットDS40PC(DM4640)の熱転写受像シートの耐熱滑性層が対向するように重ね合わせ、1.5kg/cm2の荷重をかけて、40℃、湿度90%環境下で96時間保管し、耐熱滑性層側へのイエロー染料層、マゼンタ染料層、シアン染料層の染料の転写(キック)度合いの確認を行った。染料の転写度合いは、色彩色差計(CR321 コニカミノルタ(株)製)を用い、転写部の耐熱滑性層の色相、及び未転写部の耐熱滑性層の色相を測定し、その色差(ΔE*)を下記式にて算出した。なお、L*a*b*は、CIE1976、L*a*b*表色系(JIS Z8729 1980)に規定されているL*a*b*を意味する。
ΔE*=((荷重前後のL*値の差)2+(荷重前後のa*値の差)2+(荷重前後のb*値の差)2)1/2
表1に保存性の評価結果を示す。なお、荷重前後の色差が小さいほど、キックの度合いが少ないことを示す。
「評価基準」
◎・・・荷重前後の耐熱滑性層の色差(ΔE*)が8未満である。
○・・・荷重前後の耐熱滑性層の色差(ΔE*)が8以上10未満である。
△・・・荷重前後の耐熱滑性層の色差(ΔE*)が10以上12未満である。
×・・・荷重前後の耐熱滑性層の色差(ΔE*)が12以上である。
◎・・・荷重前後の耐熱滑性層の色差(ΔE*)が8未満である。
○・・・荷重前後の耐熱滑性層の色差(ΔE*)が8以上10未満である。
△・・・荷重前後の耐熱滑性層の色差(ΔE*)が10以上12未満である。
×・・・荷重前後の耐熱滑性層の色差(ΔE*)が12以上である。
10…熱転写シート
1…基材
2…染料層群
2Y…イエロー染料層
2M…マゼンタ染料層
2C…シアン染料層
3…プライマー層
5…背面層
1…基材
2…染料層群
2Y…イエロー染料層
2M…マゼンタ染料層
2C…シアン染料層
3…プライマー層
5…背面層
Claims (2)
- 基材上に、複数の染料層が印刷方向に面順次に設けられた熱転写シートであって、
前記複数の染料層は、それぞれバインダー樹脂と昇華性染料とを含んでおり、
前記印刷方向に面順次に連続して設けられ、それぞれ異なる昇華性染料を含む複数の染料層から構成される群を染料層群としたときに、
前記染料層群を構成する染料層のうち、
前記熱転写シートの印刷方向の最上流側に位置する染料層には、前記バインダー樹脂としてニトロセルロース樹脂が含まれており、
前記熱転写シートの印刷方向の最下流側に位置する染料層には、前記バインダー樹脂として、ポリビニルブチラール樹脂、及びポリビニルアセタール樹脂の何れか一方、又は双方が含まれていることを特徴とする熱転写シート。 - 前記染料層群は、イエロー染料層、マゼンタ染料層、シアン染料層を含み、
前記印刷方向の最上流側に位置する染料層がイエロー染料層であり、
前記印刷方向の最下流側に位置する染料層がシアン染料層であることを特徴とする請求項1に記載の熱転写シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013205837A JP2015066920A (ja) | 2013-09-30 | 2013-09-30 | 熱転写シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013205837A JP2015066920A (ja) | 2013-09-30 | 2013-09-30 | 熱転写シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family
ID=52834138
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2013205837A Pending JP2015066920A (ja) | 2013-09-30 | 2013-09-30 | 熱転写シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015066920A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017171059A1 (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 大日本印刷株式会社 | 昇華型熱転写シート、昇華型熱転写シートと被転写体との組合せ |
JP2018052077A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-05 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写シートと被転写体の組合せ |
JP2018089874A (ja) * | 2016-12-05 | 2018-06-14 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写シートと被転写体の組合せ |
-
2013
- 2013-09-30 JP JP2013205837A patent/JP2015066920A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017171059A1 (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 大日本印刷株式会社 | 昇華型熱転写シート、昇華型熱転写シートと被転写体との組合せ |
JP2018052077A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-05 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写シートと被転写体の組合せ |
JP2018089874A (ja) * | 2016-12-05 | 2018-06-14 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写シートと被転写体の組合せ |
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