JP6079383B2 - 熱転写シート - Google Patents
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Description
基材1は、ある程度の耐熱性と強度を有するものであれば特に限定されることはなく、従来公知の材料を適宜選択して用いることができる。このような基材1として、例えば、0.5μm〜50μm、好ましくは1μm〜10μm程度の厚さのポリエチレンテレフタレートフィルム、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリフェニレンサルフィドフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ナイロンフィルム、ポリイミドフィルム、アイオノマーフィルム等が挙げられる。更に、これらの材料はそれぞれ単独でも使用できるが、他の材料と組み合わせた積層体として使用してもよい。
図1に示すように基材1上にはマゼンタ染料層2Mが設けられている。マゼンタ染料層2Mには昇華性染料と、ニトロセルロース樹脂とを含有している。以下、昇華性染料、及びニトロセルロース樹脂について具体的に説明する。
マゼンタ染料層2Mに含まれる昇華性染料には、必須の染料として、A染料;上記一般式(1)及び/又は上記一般式(2)で示される染料の何れか一方又は双方の染料と、B染料;上記一般式(3)及び/又は上記一般式(4)で示される染料と、が含まれる。以下、上記一般式(1)及び/又は上記一般式(2)で示される染料を総称して単に「A染料」といい、上記一般式(3)及び/又は上記一般式(4)で示される染料を単に「B染料」という場合がある。
マゼンタ染料層には、A染料として、上記一般式(1)、及び上記一般式(2)で示される染料の何れか一方、又は双方の染料が含有されている。マゼンタ染料層2Mには、A染料として、一般式(1)、或いは一般式(2)で示される染料が単独で含まれていてもよく、一般式(1)及び一般式(2)で示される染料の双方が含まれていてもよい。
そこで、本発明では、マゼンタ染料層2Mに、A染料とともに、B染料として、上記一般式(3)、及び上記一般式(4)で示される染料の何れか一方、又は双方の染料が含有されている。マゼンタ染料層2Mには、B染料として、一般式(3)、或いは一般式(4)で示される染料が単独で含まれていてもよく、一般式(3)及び一般式(4)で示される染料の双方が含まれていてもよい。
マゼンタ染料層には、必須の染料である上記A染料、B染料ともに、C染料として、以下の一般式(5)で示される染料を含有していてもよい。
マゼンタ染料層2Mは、必須のバインダー樹脂としてニトロセルロース樹脂を含有している。ニトロセルロース樹脂は、B染料との相性が良く、当該染料をマゼンタ染料層2M中で十分に保持することができる特徴を有する。そして、上述したようにこのB染料の存在によって昇華性染料全体としての保存安定性の向上が図られる。したがって、マゼンタ染料層2M中にニトロセルロース樹脂と、B染料とを含む本発明の熱転写シートによれば、本発明の熱転写シート10を巻取り状態で保管した時に、昇華性染料が、マゼンタ染料層2Mから背面層5へ移行するキックの発生が防止される。
図1、2に示すように、基材1とマゼンタ染料層2Mとの間には、プライマー層3が設けられていることが好ましい。プライマー層3を設けることで基材1とマゼンタ染料層2Mとの密着性を向上させることができる。
図1に示すように、基材1の他方の面に、耐熱性、及び印画時におけるサーマルヘッドの走行性等を向上させるための背面層5が設けられている。
基材として厚さ5μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、この上に、下記組成の背面層用塗工液を乾燥時1.0g/m2になるように塗布し、背面層を形成した。次いで、前記基材の背面層を設けた側とは反対の面に、下記組成のプライマー層用塗工液を乾燥時0.10g/m2になるように塗布し、プライマー層を形成した。次いで、プライマー層上に下記組成のマゼンタ染料層用塗工液1を乾燥時0.35g/m2になるように塗布し80℃で2分間乾燥することでマゼンタ染料層を形成し、実施例1の熱転写シートを得た。
・ポリビニルブチラール樹脂 6.0部
(エスレックBX−1、積水化学工業(株)製)
・ポリイソシアネート硬化剤 22.0部
(バーノックD750−45、固形分45%、DIC(株)製)
・リン酸エステル 3.0部
(プライサーフA−208N、第一工業製薬(株)製)
・タルク 1.0部
(ミクロエース P−3、日本タルク工業(株)製)
・メチルエチルケトン 60.0部
・トルエン 60.0部
・アルミナゾル(固形分10%) 50部
(アルミナゾル200(羽毛状形態) 日産化学工業(株)製)
・ポリビニルピロリドン樹脂(K−90 ISP社製) 5部
・水 25部
・イソプロピルアルコール 20部
・上記一般式(1−1)に示される化合物「A染料として」 1部
・上記一般式(4−1)に示される化合物「B染料として」 1.5部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 1.43部(固形分1.0部)
(DHM10−25 稲畑産業(株)製)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
マゼンタ染料層用塗工液1を下記組成のマゼンタ染料層用塗工液2に変更した以外は、全て実施例1と同様にして実施例2の熱転写シートを得た。
・上記一般式(2−1)に示される化合物「A染料として」 1部
・上記一般式(4−1)に示される化合物「B染料として」 1.5部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 1.43部(固形分1.0部)
(DHM10−25 稲畑産業(株)製)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
マゼンタ染料層用塗工液1を下記組成のマゼンタ染料層用塗工液3に変更した以外は、全て実施例1と同様にして実施例3の熱転写シートを得た。
・上記一般式(1−1)に示される化合物「A染料として」 0.5部
・上記一般式(3−1)に示される化合物「B染料として」 0.8部
・上記一般式(4−1)に示される化合物「B染料として」 1.2部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 1.43部(固形分1.0部)
(DHM10−25 稲畑産業(株)製)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
マゼンタ染料層用塗工液1を下記組成のマゼンタ染料層用塗工液4に変更した以外は、全て実施例1と同様にして実施例4の熱転写シートを得た。
・上記一般式(1−1)に示される化合物「A染料として」 0.79部
・上記一般式(3−1)に示される化合物「B染料として」 0.69部
・上記一般式(4−1)に示される化合物「B染料として」 1.02部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 1.43部(固形分1.0部)
(DHM10−25 稲畑産業(株)製)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
マゼンタ染料層用塗工液1を下記組成のマゼンタ染料層用塗工液5に変更した以外は、全て実施例1と同様にして実施例5の熱転写シートを得た。
・上記一般式(1−1)に示される化合物「A染料として」 1部
・上記一般式(3−1)に示される化合物「B染料として」 0.6部
・上記一般式(4−1)に示される化合物「B染料として」 0.9部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 1.43部(固形分1.0部)
(DHM10−25 稲畑産業(株)製)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
マゼンタ染料層用塗工液1を下記組成のマゼンタ染料層用塗工液6に変更した以外は、全て実施例1と同様にして実施例6の熱転写シートを得た。
・上記一般式(2−1)に示される化合物「A染料として」 1部
・上記一般式(3−1)に示される化合物「B染料として」 0.6部
・上記一般式(4−1)に示される化合物「B染料として」 0.9部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 1.43部(固形分1.0部)
(DHM10−25 稲畑産業(株)製)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
マゼンタ染料層用塗工液1を下記組成のマゼンタ染料層用塗工液7に変更した以外は、全て実施例1と同様にして実施例7の熱転写シートを得た。
・上記一般式(2−1)に示される化合物「A染料として」 0.5部
・上記一般式(3−1)に示される化合物「B染料として」 0.8部
・上記一般式(4−1)に示される化合物「B染料として」 1.2部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 1.43部(固形分1.0部)
(DHM10−25 稲畑産業(株)製)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
マゼンタ染料層用塗工液1を下記組成のマゼンタ染料層用塗工液8に変更した以外は、全て実施例1と同様にして実施例8の熱転写シートを得た。
・上記一般式(1−1)に示される化合物「A染料として」 0.25部
・上記一般式(2−1)に示される化合物「A染料として」 0.25部
・上記一般式(3−1)に示される化合物「B染料として」 0.8部
・上記一般式(4−1)に示される化合物「B染料として」 1.2部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 1.43部(固形分1.0部)
(DHM10−25 稲畑産業(株)製)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
マゼンタ染料層用塗工液1を下記組成のマゼンタ染料層用塗工液9に変更した以外は、全て実施例1と同様にして実施例9の熱転写シートを得た。
・上記一般式(1−1)に示される化合物「A染料として」 0.5部
・上記一般式(2−1)に示される化合物「A染料として」 0.5部
・上記一般式(4−1)に示される化合物「B染料として」 1.5部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 1.43部(固形分1.0部)
(DHM10−25 稲畑産業(株)製)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
マゼンタ染料層用塗工液1を下記組成のマゼンタ染料層用塗工液10に変更した以外は、全て実施例1と同様にして実施例10の熱転写シートを得た。
・上記一般式(1−1)に示される化合物「A染料として」 0.75部
・上記一般式(2−1)に示される化合物「A染料として」 0.75部
・上記一般式(4−1)に示される化合物「B染料として」 1部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 1.43部(固形分1.0部)
(DHM10−25 稲畑産業(株)製)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
マゼンタ染料層用塗工液1を下記組成のマゼンタ染料層用塗工液11に変更した以外は、全て実施例1と同様にして実施例11の熱転写シートを得た。
・上記一般式(1−1)に示される化合物「A染料として」 0.5部
・上記一般式(2−1)に示される化合物「A染料として」 0.5部
・上記一般式(3−1)に示される化合物「B染料として」 0.6部
・上記一般式(4−1)に示される化合物「B染料として」 0.9部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 1.43部(固形分1.0部)
(DHM10−25 稲畑産業(株)製)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
マゼンタ染料層用塗工液1を下記組成のマゼンタ染料層用塗工液12に変更した以外は、全て実施例1と同様にして実施例12の熱転写シートを得た。
・上記一般式(1−1)に示される化合物「A染料として」 0.27部
・上記一般式(3−1)に示される化合物「B染料として」 0.8部
・上記一般式(4−1)に示される化合物「B染料として」 1.18部
・上記一般式(5−1)に示される化合物「C染料として」 0.45部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 1.43部(固形分1.0部)
(DHM10−25 稲畑産業(株)製)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
マゼンタ染料層用塗工液1を下記組成のマゼンタ染料層用塗工液13に変更した以外は、全て実施例1と同様にして実施例13の熱転写シートを得た。
・上記一般式(1−1)に示される化合物「A染料として」 0.35部
・上記一般式(3−1)に示される化合物「B染料として」 0.9部
・上記一般式(4−1)に示される化合物「B染料として」 1.25部
・上記一般式(5−1)に示される化合物「C染料として」 0.2部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 1.43部(固形分1.0部)
(DHM10−25 稲畑産業(株)製)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
マゼンタ染料層用塗工液1を下記組成のマゼンタ染料層用塗工液14に変更した以外は、全て実施例1と同様にして実施例14の熱転写シートを得た。
・上記一般式(1−1)に示される化合物「A染料として」 0.42部
・上記一般式(3−1)に示される化合物「B染料として」 0.83部
・上記一般式(4−1)に示される化合物「B染料として」 1.22部
・上記一般式(5−1)に示される化合物「C染料として」 0.23部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 1.43部(固形分1.0部)
(DHM10−25 稲畑産業(株)製)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
マゼンタ染料層用塗工液1を下記組成のマゼンタ染料層用塗工液15に変更した以外は、全て実施例1と同様にして実施例15の熱転写シートを得た。
・上記一般式(1−1)に示される化合物「A染料として」 0.13部
・上記一般式(3−1)に示される化合物「B染料として」 0.78部
・上記一般式(4−1)に示される化合物「B染料として」 1.14部
・上記一般式(5−1)に示される化合物「C染料として」 0.65部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 1.43部(固形分1.0部)
(DHM10−25 稲畑産業(株)製)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
マゼンタ染料層用塗工液1を下記組成のマゼンタ染料層用塗工液16に変更した以外は、全て実施例1と同様にして実施例16の熱転写シートを得た。
・上記一般式(1−1)に示される化合物「A染料として」 0.35部
・上記一般式(3−1)に示される化合物「B染料として」 0.9部
・上記一般式(4−1)に示される化合物「B染料として」 1.25部
・上記一般式(5−1)に示される化合物「C染料として」 0.2部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 1.14部(固形分0.8部)
(DHM10−25 稲畑産業(株)製)
・ポリビニルブチラール樹脂 0.2部
(エスレックBX−L 積水化学工業(株)製)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
マゼンタ染料層用塗工液1にかえて、マゼンタ染料層用塗工液4のニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当)(DHM10−25 稲畑産業(株)製)1.43部(固形分1.0部)を、ニトロセルロース樹脂((固形分70% H1/2相当)(DHX40−70 稲畑産業(株)製)1.43部(固形分1.0部)に変更したマゼンタ染料層用塗工液17を使用した以外は、全て実施例1と同様にして実施例17の熱転写シートを得た。
マゼンタ染料層用塗工液1にかえて、マゼンタ染料層用塗工液4のニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当)(DHM10−25 稲畑産業(株)製)1.43部(固形分1.0部)を、ニトロセルロース樹脂((固形分70%)(種類及び粘度記号H120 太平化学(株)製)1.43部(固形分1.0部)に変更したマゼンタ染料層用塗工液18を使用した以外は、全て実施例1と同様にして実施例18の熱転写シートを得た。
マゼンタ染料層用塗工液1を下記組成のマゼンタ染料層用塗工液Aに変更した以外は、全て実施例1と同様にして比較例1の熱転写シートを得た。
・上記一般式(3−1)に示される化合物「B染料として」 1部
・上記一般式(4−1)に示される化合物「B染料として」 1.5部
・ニトロセルロース樹脂(固形分70% H40相当) 1.43部(固形分1.0部)
(DHM10−25 稲畑産業(株)製)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
マゼンタ染料層用塗工液1を下記組成のマゼンタ染料層用塗工液Bに変更した以外は、全て実施例1と同様にして比較例2の熱転写シートを得た。
・上記一般式(1−1)に示される化合物「A染料として」 2.5部
・ポリビニルアセタール樹脂 1.0部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
マゼンタ染料層用塗工液1を下記組成のマゼンタ染料層用塗工液Cに変更した以外は、全て実施例1と同様にして比較例3の熱転写シートを得た。
・上記一般式(1−1)に示される化合物「A染料として」 0.78部
・上記一般式(3−1)に示される化合物「B染料として」 0.69部
・上記一般式(4−1)に示される化合物「B染料として」 1.02部
・ポリビニルアセタール樹脂 1.0部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
マゼンタ染料層用塗工液1を下記組成のマゼンタ染料層用塗工液Dに変更した以外は、全て実施例1と同様にして比較例4の熱転写シートを得た。
・上記一般式(1−1)に示される化合物「A染料として」 0.75部
・上記一般式(2−1)に示される化合物「A染料として」 0.75部
・上記一般式(4−1)に示される化合物「B染料として」 1部
・ポリビニルアセタール樹脂 1.0部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
溶剤(トルエン/MEK=1:1)を添加し100部とした。
上記で得られた各実施例、比較例の熱転写シートを用い、テストプリンタ(ヘッド抵抗値;5058Ω,印画条件;25.5V 2ms パルスデューティ比85%)にて、DNPフォトルシオ製プリンタDS40用メディアセットDS40PC(DM4640)の熱転写受像シートにMax階調印画を行うことで画像を形成した。次いで、この画像上に、メディアセットの保護層を転写し実施例、比較例の印画物を形成した。
(濃度測色条件)
・測色器:分光測定器SpectroLino(Gretag Macbeth社製)
・濃度測定用フィルター:ANSI Status A
○・・・濃度が2.0以上である。
×・・・濃度が2.0未満である。
Max階調印画後の各実施例、比較例の熱転写シート、及び未印画の各実施例、比較例の熱転写シートを5cm×5cmの大きさに切断し、これを5cm×5cmの大きさに切断し、高速液体クロマトグラフィ(島津製作所(株)製)を用い、印画部、未印画部の染料量の測定を行った。このとき、未印画部の染料量と印画部残存染料量との差を熱転写受像シートに転写された転写染料量とし、転写染料量を未印画部の染料量で除した値を染料転写効率とした。表1に、染料転写効率の実測値とともに、以下の評価基準により染料転写効率の評価結果を示す。
○・・・染料転写効率が80%以上である。
△・・・染料転写効率が75%以上である。
×・・・染料転写効率が75%未満である。
各実施例、比較例の熱転写シートのマゼンタ染料層と、上記濃度評価で使用した熱転写受像シートの耐熱滑性層が対向するように重ね合わせ、1.5kg/cm2の荷重をかけて、40℃、湿度90%環境下で96時間保管し、耐熱滑性層側へのマゼンタ染料層の染料の転写(キック)度合いの確認を行った。染料の転写度合いは、色彩色差計(CR321 コニカミノルタ(株)製)を用い、転写部の耐熱滑性層の色相、及び未転写部の耐熱滑性層の色相を測定し、その色差(ΔE*)を下記式にて算出した。なお、L*a*b*は、CIE1976、L*a*b*表色系(JIS Z8729 1980)に規定されているL*a*b*を意味する。
ΔE*=((荷重前後のL*値の差)2+(荷重前後のa*値の差)2+(荷重前後のb*値の差)2)1/2
○・・・荷重前後の耐熱滑性層の色差(ΔE*)が5未満である。
△・・・荷重前後の耐熱滑性層の色差(ΔE*)が5.5未満である。
×・・・荷重前後の耐熱滑性層の色差(ΔE*)が5.5以上である。
各実施例、比較例の熱転写シートのマゼンタ染料層と、上記染料転写効率評価で使用した熱転写受像シートの耐熱滑性層が対向するように重ね合わせ、27kg/cm2の荷重をかけて、40℃、湿度90%環境下で96時間保存を行った。保存後の各実施例、比較例熱転写シートを、上記染料転写効率で使用したテストプリンタを用いて印画を行い、保存後の熱転写シートを用いた印画物を得た。保存後の熱転写シートを用いた印画物と、未保存の熱転写シートを用いた印画物の色相を、Spectrolino(X−Light社製)を用いて測定し、その色差(ΔE*)を下記式にて算出した。
なお、L*a*b*は、CIE1976、L*a*b*表色系(JIS Z8729 1980)に規定されているL*a*b*を意味する。
○・・・保存前後の印画物の色差(ΔE*)が0.2未満である。
△・・・保存前後の印画物の色差(ΔE*)が0.2以上0.3未満である。
×・・・保存前後の印画物の色差(ΔE*)が0.3以上である。
1…基材
2Y…イエロー染料層
2M…マゼンタ染料層
2C…シアン染料層
3…プライマー層
5…背面層
Claims (4)
- 基材の一方の面にマゼンタ染料層が設けられ、前記基材の他方の面に背面層が設けられた熱転写シートであって、
前記マゼンタ染料層には、ニトロセルロース樹脂と、昇華性染料とが含有されており、
前記昇華性染料には、A染料;下記一般式(1)及び/又は下記一般式(2)で示される染料と、B染料;下記一般式(3)及び/又は下記一般式(4)で示される染料とが含まれることを特徴とする熱転写シート。
- 前記A染料と前記B染料との合計質量に対する、前記B染料の質量が40質量%以上90質量%以下の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の熱転写シート。
- 前記マゼンタ染料層には、C染料;下記一般式(5)で示される染料が含まれ、
前記A染料と前記C染料の合計質量に対する、前記C染料の質量が65質量%以下であり、
前記A染料と前記B染料と前記C染料の合計質量に対する、前記C染料の質量が30質量%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱転写シート。
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