JP6149608B2 - 熱転写シート - Google Patents

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Description

本発明は、基材の一方の面に耐熱滑性層を備え、前記基材の他方の面に色材層を備える熱転写シートに関わるものである。
従来、昇華性染料を適当なバインダーで担持した色材層をポリエステルフィルム等の基材の一方の面に設けた熱転写シートと、被転写体とを重ね合わせ、基材の他方面側と、サーマルヘッドとを接触させながらサーマルヘッドによる加熱処理を行うことで、昇華染料を被転写体に転写する昇華転写方式が知られている。この、昇華転写方式によれば、熱転写シートに印加するエネルギー量によってドット単位で昇華性染料の移行量を制御出来るため、濃度階調が可能であり、画像が非常に鮮明であり、且つ透明性、中間調の色再現性、階調性に優れフルカラー写真画像に匹敵する高品質画像の形成が可能である。
ところで、熱転写シートにおいては、基材にサーマルヘッドを直接的に接触させて印画を行なうと、基材とサーマルヘッド間に生じる摩擦力により、走査時にスティッキングが発生し、印画不良となってしまう場合がある。また、印画時の熱によって基材がサーマルヘッドに融着し、熱転写シートの走行を妨げ、スティッキングを発生させるばかりか、著しい場合はシート破断を引き起こすことがある。したがって、熱転写シートの分野においては、基材の他方の面に、耐熱性の向上や滑性付与による走行安定性を目的として背面層(耐熱滑性層ともいう)を設けることが通常行なわれている。
しかし、走行安定性を目的とする背面層には、熱転写時に背面成分由来のカスがサーマルヘッドの発熱体周辺部へ蓄積してしまう問題が内在している。サーマルヘッドにカスが付着した場合には、サーマルヘッドからの熱が熱転写シートに充分に伝わらず、高品質画像の形成ができなくなる場合や、蓄積したカスに起因する印画キズが生ずることとなる。また、多くの印画条件の中で、例えば、濃ベタの印画部と、ハーフトーンの階調パターンが隣接したような印画条件では、サーマルヘッドに印加される加熱エネルギーが高レベルから低レベルに急激に変化する場合、サーマルヘッドと熱転写シートの背面側との接触部で堆積されたカスの影響と思われる、尾引きの汚れ(濃淡ムラ)がハーフトーンの階調パターン部分で生じてしまうという問題がある。したがって、熱転写シートの分野では、背面層のカスがサーマルヘッドに付着することを防止する、或いは付着したカスがサーマルヘッドに蓄積されることがないようにすることが、重要な課題となっている。
例えば、特許文献1には、バインダー樹脂として、ポリビニルアセタール系樹脂とポリイソシアネート、さらに滑剤とを用いることにより、ポリビニルアセタールの水酸基とイソシアネート基とが架橋して耐熱滑性層の塗膜強度や耐熱性を向上させ、サーマルヘッド走査時における滑剤成分の働きを向上させた熱転写シートが提案されている。また特許文献2には、バインダー樹脂として、アクリルポリオール系樹脂とポリイソシアネートとを併用することにより、アクリルポリオールの水酸基とイソシアネート基とが架橋して耐熱滑性層の塗膜強度や耐熱性を向上させ、サーマルヘッドとの滑り性をもち、重ねたり、巻き取って保存したりした場合にもブロッキングの問題が生じることがない熱転写シートが提案されている。
しかしながら、耐熱性の高い耐熱滑性層を得るために、上記のようなバインダー樹脂を用いると、架橋反応を進行させるために熱量を要するために、基材の一方の面に耐熱滑性層を形成してから、温度をかける(エージング)工程が必要となる。また耐熱滑性層の設けられた基材の他方の面に色材層を設ける工程もあり、熱転写シートの製造が、いわゆるオフライン工程になってしまう。これは、エージング工程を経ることなく耐熱滑性層と色材層とを同時に形成できる、工程のインライン化ができないことであり、熱転写シートの製造工程を高速化できないという問題がある。
特開2009−61679号公報 特開2005−144852号公報
上記のように耐熱滑性層における耐熱性と、サーマルヘッドとの接触における滑性付与による走行安定性が高く、印画キズなどの印字欠陥を防止することができる熱転写シートを提供することを主たる課題とする。
上記目的は以下の本発明によって達成される。即ち、本発明は、基材の一方の面に耐熱滑性層を備え、前記基材の他方の面に色材層を備える熱転写シートであって、前記耐熱滑性層はバインダー樹脂と、多角形状の有機フィラーと、エトキシ化アルコール変性ワックスを含有し、前記バインダー樹脂がポリビニルブチラール樹脂及びポリビニルアセタール樹脂の何れか一方又は双方を、イソシアネート系硬化剤によって硬化させた硬化型樹脂であり、前記ポリビニルブチラール樹脂及びポリビニルアセタール樹脂の何れか一方の又は双方が有する水酸基と、前記イソシアネート系硬化剤が有するイソシアネート基とのモル当量比(−NCO/−OH)が0より大きく0.1未満であり、かつ前記多角形状の有機フィラーの含有量が、前記耐熱滑性層固形分に対し0%より大きく1%未満であることを特徴とする熱転写シートの構成とした。
また、本発明は前記ポリビニルブチラール樹脂及びポリビニルアセタール樹脂の何れか一方の又は双方が有する水酸基と、前記イソシアネート系硬化剤が有するイソシアネート基とのモル当量比(−NCO/−OH)が0.01以上0.09以下であることを特徴とする熱転写シートの構成とした。
また、本発明は前記多角形状の有機フィラーの含有量が、前記耐熱滑性層固形分に対し0.1%以上0.9%以下であることを特徴とする熱転写シートの構成とした。
本発明の熱転写シートによれば、サーマルヘッドによる印画時の耐熱性が高く、またサーマルヘッドとの接触における滑性付与による走行安定性が高く、印画キズなどの印字欠陥を効果的に防止することが可能となる。
本発明の熱転写シートの一つの実施形態を示す概略断面図である。 本発明の熱転写シートの他の実施形態を示す概略断面図である。
次に、発明の実施の形態について、詳述する。
図1は本発明の熱転写シートの一つの実施形態を示し、その熱転写シート1は、基材2の一方の面に、耐熱滑性層3を備え、その基材2の他方の面に色材層4を備えた構成である。
また図2は本発明の熱転写シートの他の実施形態を示し、基材2の一方の面に、耐熱滑性層3を備え、その基材2の他方の面に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各熱転写性色材層4を面順次に、繰り返し備えた構成である。
また図示してはいないが、基材2と耐熱滑性層3との間に接着層を備える、また基材2と色材層4との間に接着層を備えるなど、本発明の熱転写シートの機能を損なわない範囲で新たな層を備えることができる。
以下に、本発明の熱転写シートを構成する各層について、詳述する。
(基材)
基材2は本発明の熱転写シート1における必須の構成であり、耐熱滑性層3及び色材層4を保持するために設けられる。基材の材料にいては特に限定されないが、色材層の染料などを被転写体上に転写する際にサーマルヘッドにより加えられる熱に耐え、取り扱い上支障のない機械的特性を有することが望ましい。このような基材として、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、セルロース誘導体、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ナイロン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル、ポリビニルフルオライド、テトラフルオロエチレン・エチレン、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド等の各種プラスチックフィルムまたはシートを挙げることができる。また、基材の厚さは、その強度及び耐熱性が適切になるように材料に応じて適宜設定することができ、2.5〜100μm程度が一般的で、好ましくは1〜10μmである。
(耐熱滑性層)
本発明における耐熱滑性層3は、バインダー樹脂と、多角形状の有機フィラーを含有した構成であり、前記バインダー樹脂がポリビニルブチラール樹脂及びポリビニルアセタール樹脂の何れか一方又は双方を、イソシアネート系硬化剤によって硬化させた硬化型樹脂であり、前記ポリビニルブチラール樹脂及びポリビニルアセタール樹脂の何れか一方の又は双方が有する水酸基と、前記イソシアネート系硬化剤が有するイソシアネート基とのモル当量比(―NCO/−OH)が0より大きく0.1未満であり、かつ前記多角形状の有機フィラーの含有量が、前記耐熱滑性層固形分に対し0%より大きく1%未満であるようにした。
上記のポリビニルブチラール樹脂及びポリビニルアセタール樹脂は、水酸基価が9質量%以上25質量%以下であることが好ましい。当該範囲内とすることで、耐熱性をさらに向上させることができるとともに、耐熱滑性層用塗工液の調製に用いられる酢酸エチルやトルエン等の溶剤に容易に溶解させることができる。このような水酸基価のポリビニルアセタール樹脂としては、市販品として積水化学株式会社製のエスレックBX−L、BX−1、BX−5、KS−1、KS−3、KS−5、KSー10等が挙げられる。また、このようなポリビニルブチラール樹脂としては、エスレックBM−5、BM−S、BH−3、BH−S等が挙げられる。なお、本明細書中、「水酸基価」とは、樹脂ポリマー中の、水酸基を有するモノマー成分の割合を意味するものであり、樹脂ポリマー全体の質量に対する水酸基を有するモノマー成分の質量の割合(質量%)として算出される値である。
また、耐熱滑性層用塗工液中には、本発明の趣旨を妨げない範囲で、他のバインダー樹脂を添加することができる。他のバインダー樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン−マレイン酸共重合体、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、酢酸セルロース、フッ化ビニリデン樹脂、ナイロン、ポリビニルカルバゾール、塩化ゴム、環化ゴム及びポリビニルアルコールが挙げられる。
上記のイソシアネート系硬化剤は、上記したポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂を、その水酸基を利用して架橋させ、耐熱滑性層の塗膜強度または耐熱性を向上させることができる。イソシアネート系硬化剤としてはポリイソシアネート樹脂を好ましく使用することができる。ポリイソシアネート樹脂としては、従来種々のものが知られているが、そのうち芳香族系イソシアネートのアダクト体を使用することが望ましい。芳香族系ポリイソシアネートとしては、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、又は、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物、1,5−ナフタレンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、trans−シクロヘキサン、1,4−ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス(イソシアネートフェニル)チオフォスフェートがあげられ、特に2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、又は、2,4−トルエンジイソシアネートと2,6−トルエンジイソシアネートの混合物が好ましい。
耐熱滑性層用塗工液中において、イソシアネート系硬化剤は、上記で説明したポリビニルブチラール樹脂及びポリビニルアセタール樹脂の何れか一方又は双方が有する水酸基と、イソシアネート系硬化剤が有するイソシアネート基とのモル当量比(−NCO/−OH)が0より大きく0.1未満であるが、特にそのモル当量比(−NCO/−OH)は0.01以上0.09以下であることが好ましい。そのモル当量比(−NCO/−OH)が0.01未満であると、イソシアネート系硬化剤の使用量が少なすぎて、架橋密度が低く、耐熱性が不十分となり、サーマルヘッドに耐熱滑性層の一部がカスとして付着しやすく、印画部のキズなどが生じやすく、好ましくない。一方でモル当量比(−NCO/−OH)が0.1以上であると、イソシアネート系硬化剤の使用量が多くなり、耐熱滑性層とサーマルヘッドとの摩擦力が高くなり、印画部のスジ、ムラなどが生じやすく、好ましくない。
耐熱滑性層に含有する有機フィラーは多角形状であることを必須の要件とする。したがって、角を有しない有機フィラー、例えば、真球状の有機フィラーは、多角形状の有機フィラーからは除外される。但し、耐熱滑性層に真球状の有機フィラーが含有されることを禁止するものではなく、多角形状の有機フィラーが含有されていれば、必要に応じてこれ以外の有機フィラーが含有されていてもよい。以下、単に有機フィラーという場合には、多角形状の有機フィラーを意味する。
上記の耐熱滑性層に含有する多角形状の有機フィラーは、耐熱滑性層の表面から突出した形態をとることにより、その突出した多角形状の有機フィラーによって、サーマルヘッドに付着したカスを掻き取ることが可能である。
上記多角形状の有機フィラーの含有量については、耐熱滑性層固形分に対し0%より大きく1%未満である。その有機フィラーの含有量が1%以上であると、その有機フィラーを耐熱滑性層で保持しにくくなり、サーマルヘッドにカスが付着しやすくなる。また、耐熱滑性層とサーマルヘッドとの摩擦力が高くなり、印画シワや、印画不良が生ずる可能性がある。
上記の多角形状の有機フィラーは耐熱滑性層固形分に対し0.1%以上0.9%以下で含有することが特に好ましい。その多角形状の有機フィラーの含有量が耐熱滑性層固形分に対し0.1%未満であると、有機フィラーが耐熱滑性層の表面に突出する量が少なくなり、サーマルヘッドに付着したカスの掻き取り性能が不十分となる可能性がある。多角形状の有機フィラーとしては、シリコーン樹脂フィラー、フッ素系樹脂フィラー、アクリル樹脂、ラウロイル樹脂、フェノール樹脂、アセタール樹脂、ポリスチレン樹脂、ナイロン樹脂等からなる有機樹脂フィラー、またはこれらを架橋剤と反応させた架橋樹脂フィラー等を挙げることができるが、これらに限定されることはなく、多角形状であるとの条件を満たす従来公知の有機フィラーを適宜選択して使用することができる。
また、多角形状の有機フィラーは、耐熱性が高いものであることが好ましい。耐熱性の高い多角形状の有機フィラーを耐熱滑性層に含有させることで、印画時に耐熱滑性層の表面とサーマルヘッドとが熱融着を起こすことを防止することができ、熱融着によって熱転写シートの走行が妨げられることによる印画キズの発生も防止することができる。耐熱性の高い有機フィラーとしては、シリコーン樹脂フィラー等を挙げることができる。
これらの有機フィラーは、市販品をそのまま使用することもでき、シリコーン樹脂フィラーとしては、例えば、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製のトスパール240や、日興リカ(株)製のMSP−4000等を挙げることができる。上記のシリコーン樹脂フィラー(トスパール240)は、熱分解温度が420℃、また、シリコーン樹脂フィラー(MSP−4000)は熱分解開始温度が350℃以上と非常に耐熱性に優れることから、本発明において好適に使用することができる。
また多角形状の有機フィラーの粒子径について特に限定はないが、その粒子径が著しく微小な場合、例えば、0.3μm未満であると、耐熱滑性層を形成するための塗工液内に有機フィラーを十分に分散させた場合であっても、有機フィラーを耐熱滑性層の表面に突出させることが困難となる場合がある。また、有機微フィラーの粒子径を大きくしていった場合、例えば、15μmより大きい場合には、サーマルヘッド走行中に、有機フィラーが、耐熱滑性層から脱落してしまう場合がある。
この点を考慮すると、有機フィラーの粒子径は、0.3μm以上15μm以下の範囲内であることが好ましく、2μm以上11μm以下の範囲内であることが特に好ましい。特に、2μm以上11μm以下の範囲内とすることで、サーマルヘッドに付着した微小な削りカスの掻き取り性能を向上させることができる。さらに、上記粒子径にするとともに、耐熱滑性層の厚みを適宜調整することで、耐熱滑性層から突出している有機フィラーの体積を、耐熱滑性層に埋まっている部分である有機フィラーの体積よりも小さくすることができ、サーマルヘッド走行中における脱落頻度の少ない突出量とすることができる。
なお、有機微フィラーの粒子径は、レーザー回折散乱法による粒度分布測定装置で測定される平均粒子径である。粒度分布測定装置としては例えば、ベックマン・コールター(株)製のコールターLS230等を使用することができる。
上記のように多角形状の有機フィラーを耐熱滑性層に含有させることで、サーマルヘッドに付着するカスの抑制性能、サーマルヘッドの摩耗防止性能の双方の性能を満たすことができる。
本発明では、バインダー樹脂であるポリビニルブチラール樹脂及びポリビニルアセタール樹脂の何れか一方又は双方と、イソシアネート系硬化剤が上記のモル当量比(−NCO/−OH)で含まれる耐熱滑性層用塗工液を用いて、耐熱滑性層を形成することで、耐熱滑性層の架橋密度を調整している。さらに、その耐熱滑性層用塗工液には、多角形状の有機フィラーが、その得られる耐熱滑性層固形分に対し1%未満で含有することにより、形成される耐熱滑性層は、以下の(1)〜(4)の効果が得られる。
(1)本発明の熱転写シートは、ポリビニルブチラール樹脂及びポリビニルアセタール樹脂の何れか一方又は双方を、イソシアネート系硬化剤によって硬化させた硬化型樹脂をその耐熱滑性層のバインダー樹脂とし、そのポリビニルブチラール樹脂及びポリビニルアセタール樹脂の何れか一方の又は双方が有する水酸基と、そのイソシアネート系硬化剤が有するイソシアネート基とのモル当量比(−NCO/−OH)を0.1未満とした。このように、耐熱滑性層の硬化型樹脂で用いられるイソシアネート系硬化剤の割合を調整したので、バインダー樹脂の硬化密度が高すぎることなく、適度な硬化密度となり、サーマルヘッドとの摩擦で適度な滑り性が得られる。結果として印字欠陥のない高品質な印画物が得られる。
(2)上記のバインダー樹脂をイソシアネート系硬化剤によって硬化させることで耐熱滑性層に使用上問題のない耐熱性を付与することができる。これにより、耐熱滑性層とサーマルヘッドとの熱融着を防止できる。また、耐熱滑性層に含有される多角形状の有機フィラーの耐熱滑性層からの脱落を防止できる。
(3)上記の水酸基と、イソシアネート基とのモル当量比とすることで、耐熱滑性層の形成直後において、耐熱滑性層中に含有される未反応のイソシアネート系硬化剤を低減させることができ、未反応のイソシアネート系硬化剤とサーマルヘッドとの間で生じうる熱融着を防止することができる。
(4)上記の水酸基と、イソシアネート基とのモル当量比とすることで、短時間で、バインダー樹脂であるポリビニルブチラール樹脂及び/又はポリビニルアセタール樹脂をイソシアネート系硬化剤によって硬化することができ、耐熱滑性層の形成後の乾燥工程以外に別途の加熱工程を設ける事無く、インライン工程で熱転写シートを製造することが可能となる。
耐熱滑性層の形成方法としては、上記に例示したバインダー樹脂のポリビニルブチラール樹脂及びポリビニルアセタール樹脂の何れか一方又は双方を、イソシアネート系硬化剤によって硬化させた硬化型樹脂と、多角形状の有機フィラーと、必要に応じて添加される添加剤を適当な溶剤により、溶解または分散させて耐熱滑性層用塗工液を調製し、これを、基材上にグラビア印刷法、バーコーター法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースコーティング法等の従来公知の手段により塗工、乾燥して形成することができる。耐熱滑性層の塗工量について特に限定はないが、固形分で0.1〜1.0g/m2程度が好ましい。
(色材層)
本発明では、熱転写シートの基材における耐熱滑性層が備えられている面と反対側の面に、色材層4を備える。その色材層は熱転写性の色材層であり、以下の染料層、または熱溶融性インキ層が適用できる。熱転写シートが昇華型熱転写シートの場合には、熱転写性色材層として昇華性染料を含有する層(染料層)を形成する。また熱溶融型熱転写シートの場合には、着色剤を含む熱溶融組成物からなる熱溶融性のインキを含有する層(熱溶融性インキ層)を形成する。なお、昇華性染料を含有する層領域と、着色剤を含む熱溶融組成物からなる熱溶融性のインクを含有する層領域と、を連続した1枚の基材上に面順次に設けてもよい。
熱転写性色材層の材料は、従来公知の染料を使用することができるが、印画材料として良好な特性を有するもの、例えば、十分な着色濃度を有し、光、熱、温度等により変褪色しないものが好ましい。例えば、赤色染料としては、MS Red G(三井東圧化学社製)、Macrolex Red Violet R(バイエル社製)、CeresRed 7B(バイエル社製)、Samaron Red F3BS(三菱化学社製)等が、黄色染料としては、ホロンブリリアントイエロー6GL(クラリアント社製)、PTY−52(三菱化成社製)、マクロレックスイエロー6G(バイエル社製)等が、青色染料としては、カヤセットブルー714(日本化薬社製)、ワクソリンブルーAP−FW(ICI社製)、ホロンブリリアントブルーS−R(サンド社製)、MSブルー100(三井東圧化学社製)等が挙げられる。その他、市販されている昇華型熱転写方式で使用される熱転写シートに含まれる染料も使用できる。
上記染料を担持するためのバインダー樹脂としては、例えば、エチルセルロース樹脂、ヒドロキシエチルセルロース樹脂、エチルヒドロキシセルロース樹脂、メチルセルロース樹脂、酢酸セルロース樹脂等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、およびポリエステル系樹脂等が挙げられる。これらの中でも、セルロース系、ビニル系、アクリル系、ポリウレタン系、ポリエステル系等の樹脂が耐熱性、染料の移行性等の点から好ましい。
熱転写性色材層の形成方法としては、例えば、以下の方法が挙げられる。上記染料およびバインダー樹脂に、必要に応じて離型剤等の添加剤を加え、トルエン、メチルエチルケトン等の適当な有機溶剤に溶解させ、あるいは、水に分散させ、得られた熱転写性色材層用塗布液(溶解液または分散液)を、例えば、グラビア印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法、ロールコーター、バーコーター等の形成手段により、基材の一方の面に塗工し、乾燥させることにより形成することができる。熱転写性色材層を塗工量が、固形分で0.2〜5.0g/m2程度で形成することが好ましい。また、熱転写性色材層中の昇華性染料の含有量は、5〜90質量%、好ましくは5〜70質量%であることが好ましい。
(背面プライマー層)
また、基材2と耐熱滑性層3との間に、基材2と耐熱滑性層3との密着性を向上させるための図示しない背面プライマー層を設けてもよい。背面プライマー層の材料としては、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、塩酢ビ系樹脂、およびポリビニルブチラール樹脂等接着性を示すものが挙げられる。また、従来公知の各種添加剤を配合してもよい。
(染料プライマー層)
本発明の熱転写シートが昇華型の熱転写シートである場合には、図示しないが基材2と染料層である色材層4との間に染料プライマー層が設けられていることが好ましい。染料プライマー層を設けることで基材2と染料層4との密着性を向上させ、画像形成時に染料層4が異常転写されることを防止することができる。
染料プライマー層を構成する樹脂としては、ポリエステル系樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセトアセタールやポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール系樹脂等が挙げられる。
また、染料プライマー層をコロイド状無機顔料超微粒子から構成することもできる。これにより熱転写時の熱転写受像シートへ染料層4の異常転写を防止できるだけでなく、画像形成時の染料層4から染料プライマー層への染料の移行を防止し、熱転写受像シートの受容層側への染料拡散を有効に行なうことができ、印画濃度を高めることができる。
コロイド状無機顔料超微粒子として、従来公知の化合物が使用できる。例えば、シリカ(コロイダルシリカ)、アルミナ或はアルミナ水和物(アルミナゾル、コロイダルアルミナ、カチオン性アルミニウム酸化物又はその水和物、疑ベーマイト等)、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化チタン等が挙げられる。特に、コロイダルシリカ、アルミナゾルが好ましく用いられる。これらのコロイド状無機顔料超微粒子の大きさは、一次平均粒径で100nm以下、好ましくは50nm以下で用いることが好ましい。
染料プライマー層は、上記で例示した樹脂や、コロイド状無機顔料超微粒子を適当な溶媒に溶解或いは分散した染料プライマー層用塗工液をグラビアコーティング法、ロールコート法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の従来から公知の形成手段により、塗布・乾燥して形成することができる。染料プライマー層用塗工液の塗工量は、固形分で0.02〜1.0g/m2程度であることが好ましい。
以上、本発明の熱転写シート1について具体的に説明を行ったが、本発明の趣旨を妨げない範囲で各種の変形態様をとることができる。例えば、図1〜図2に示す構成において、基材2の同一面上に染料層4と、図示しない転写性保護層を面順次に設けた一体型の熱転写シートとしてもよい。また、基材2と転写性保護層との間に、離型層を設けることもできる。
(画像形成方法)
本発明の熱転写シートを用いる画像形成方法においては、熱転写シートと、熱転写受像シートとを重ね合わせて、記録信号に応じて加熱することにより、その熱転写シートが含有する昇華性染料を、熱転写受像シートに転写することにより画像形成することができる。なお、その熱転写受像シートの画像形成面は、染料の染着性を有するものである。
このような画像形成方法で用いることのできる熱転写記録装置としては、公知のものを用いることができ、特に限定されない。
次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。なお、文中の「部」は特に断りの内限り質量基準である。
(実施例1)
基材として厚さ4.5μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、その基材の一方の面に、下記組成のプライマー層用塗工液をグラビアコート法にて、固形分で0.2g/m2で塗工し、プライマー層を形成し、次いでそのプライマー層上に下記組成の耐熱滑性層用塗工液1をグラビアコート法にて、固形分で0.5g/m2で塗工し、耐熱滑性層を形成した。
<プライマー層用塗工液>
・ポリビニルアルコール樹脂 2.67部
(クラレポバールPVA−117 クラレ(株)製 固形分100% 重合度1700)
・チタンキレート剤 55.5部
(オルガチックスTC−300 マツモトファインケミカル(株)製 固形分42%)
・水 45.89部
・変性エタノール 45.89部
<耐熱滑性層用塗工液1>
モル当量比(−NCO/−OH);0.05
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価12質量%) 90.3部
(エスレックKS−1 積水化学工業(株)製)
・ポリイソシアネート(NCO=17.3質量%) 3.1部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株)製)
・シリコーン樹脂フィラー(平均粒子径;3μm 多角形状) 0.62部
(MSP−4000 日興リカ(株)製)
・ステアリルリン酸亜鉛 10部
(LBT1830精製 堺化学工業(株)製)
・ステアリン酸亜鉛 10部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 3部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株)製)
・エトキシ化アルコール変性ワックス 7部
(ユニトックス750 、東洋アドレ(株)製)
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
上記の塗工液1で、多角形状の有機フィラーの含有量は、耐熱滑性層固形分に対し0.5%である。
上記基材の耐熱滑性層を設けた側とは反対の面の一部に、下記組成のプライマー層用塗工液をグラビアコート法により、乾燥塗工量が0.10g/m2になるように塗工、乾燥してプライマー層を形成した。
<プライマー層用塗工液>
・アルミナゾル(平均1次粒子径10×100nm、固形分10%、日産化学工業(株)製、商品名:アルミナゾル200) 30部
・ポリビニルピロリドン樹脂(K−90、ISP社製) 3部
・水 50部
・イソプロピルアルコール 17部
続いて、そのプライマー層上に、下記組成のイエロー染料層塗工液(Y)、マゼンタ染料層塗工液(M)、およびシアン染料層塗工液(C)を、グラビア印刷機により、各層の乾燥塗工量が0.6g/m2になるように塗工、乾燥して、この順に面順次に繰返して形成して、実施例1の熱転写シートを作製した。(図2参照)
<イエロー染料層用塗工液(Y)>
・分散染料(ディスパースイエロー231) 2.5部
・分散染料(下記化学式で示されるイエロー染料A) 2.5部
・バインダー樹脂 4.5部
(ポリビニルアセトアセタール樹脂KS−5、積水化学工業(株)製)
・シリコーンオイル 0.5部
(メチルスチリル変性シリコーンオイルKF410、信越化学工業株式会社製)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
Figure 0006149608
<マゼンタ染料層用塗工液(M)>
・分散染料(MSレッドG) 1.5部
・分散染料(マクロレックスレッドバイオレットR) 2.0部
・バインダー樹脂 4.5部
(ポリビニルアセトアセタール樹脂KS−5、積水化学工業(株)製)
・シリコーンオイル 0.5部
(メチルスチリル変性シリコーンオイルKF410、信越化学工業株式会社製)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
<シアン染料層用塗工液(C)>
・分散染料(ソルベントブルー63) 2.5部
・分散染料(ディスパースブルー354) 2.5部
・バインダー樹脂 4.5部
(ポリビニルアセトアセタール樹脂KS−5、積水化学工業(株)製)
・シリコーンオイル 0.5部
(メチルスチリル変性シリコーンオイルKF410、信越化学工業株式会社製)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
(実施例2)
実施例1で作製した熱転写シートにおける耐熱滑性層用塗工液1を下記組成の耐熱滑性層用塗工液2に代えた以外は実施例1と同様にして、熱転写シートを作製した。
<耐熱滑性層用塗工液2>
モル当量比(−NCO/−OH);0.05
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価12質量%) 90.3部
(エスレックKS−1 積水化学工業(株)製)
・ポリイソシアネート(NCO=17.3質量%) 3.1部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株)製)
・シリコーン樹脂フィラー(平均粒子径;4μm 多角形状) 0.62部
(トスパール240 モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
・ステアリルリン酸亜鉛 10部
(LBT1830精製 堺化学工業(株)製)
・ステアリン酸亜鉛 10部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 3部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株)製)
・エトキシ化アルコール変性ワックス 7部
(ユニトックス750 、東洋アドレ(株)製)
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
上記の塗工液2で、多角形状の有機フィラーの含有量は、耐熱滑性層固形分に対し0.5%である。
(比較例1)
実施例1で作製した熱転写シートにおける耐熱滑性層用塗工液1を下記組成の耐熱滑性層用塗工液3に代えた以外は実施例1と同様にして、熱転写シートを作製した。
<耐熱滑性層用塗工液3>
モル当量比(−NCO/−OH);0.05
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価12質量%) 90.3部
(エスレックKS−1 積水化学工業(株)製)
・ポリイソシアネート(NCO=17.3質量%) 3.1部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株)製)
・シリコーン樹脂フィラー(平均粒子径;4μm 多角形状) 1.25部
(トスパール240 モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
・ステアリルリン酸亜鉛 10部
(LBT1830精製 堺化学工業(株)製)
・ステアリン酸亜鉛 10部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 3部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株)製)
・エトキシ化アルコール変性ワックス 7部
(ユニトックス750 、東洋アドレ(株)製)
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
上記の塗工液3で、多角形状の有機フィラーの含有量は、耐熱滑性層固形分に対し1%である。
(比較例2)
実施例1で作製した熱転写シートにおける耐熱滑性層用塗工液1を下記組成の耐熱滑性層用塗工液4に代えた以外は実施例1と同様にして、熱転写シートを作製した。
<耐熱滑性層用塗工液4>
モル当量比(−NCO/−OH);0.05
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価12質量%) 90.3部
(エスレックKS−1 積水化学工業(株)製)
・ポリイソシアネート(NCO=17.3質量%) 3.1部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株)製)
・ステアリルリン酸亜鉛 10部
(LBT1830精製 堺化学工業(株)製)
・ステアリン酸亜鉛 10部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 3部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株)製)
・エトキシ化アルコール変性ワックス 7部
(ユニトックス750 、東洋アドレ(株)製)
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
上記の塗工液4で、多角形状の有機フィラーの含有量は、耐熱滑性層固形分に対し0%である。
(比較例3)
実施例1で作製した熱転写シートにおける耐熱滑性層用塗工液1を下記組成の耐熱滑性層用塗工液5に代えた以外は実施例1と同様にして、熱転写シートを作製した。
<耐熱滑性層用塗工液5>
モル当量比(−NCO/−OH);1
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価12質量%) 90.3部
(エスレックKS−1 積水化学工業(株)製)
・ポリイソシアネート(NCO=17.3質量%) 62.7部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株)製)
・ステアリルリン酸亜鉛 10部
(LBT1830精製 堺化学工業(株)製)
・ステアリン酸亜鉛 10部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 3部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株)製)
・エトキシ化アルコール変性ワックス 7部
(ユニトックス750 、東洋アドレ(株)製)
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
上記の塗工液5で、多角形状の有機フィラーの含有量は、耐熱滑性層固形分に対し0%である。
(比較例4)
実施例1で作製した熱転写シートにおける耐熱滑性層用塗工液1を下記組成の耐熱滑性層用塗工液6に代えた以外は実施例1と同様にして、熱転写シートを作製した。
<耐熱滑性層用塗工液6>
モル当量比(−NCO/−OH);0
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価12質量%) 90.3部
(エスレックKS−1 積水化学工業(株)製)
・ステアリルリン酸亜鉛 10部
(LBT1830精製 堺化学工業(株)製)
・ステアリン酸亜鉛 10部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 3部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株)製)
・エトキシ化アルコール変性ワックス 7部
(ユニトックス750 、東洋アドレ(株)製)
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
上記の塗工液6で、イソシアネート系硬化剤及び多角形状の有機フィラーは含有せず、モル当量比(−NCO/−OH)が0であり、また多角形状の有機フィラーの含有量は、耐熱滑性層固形分に対し0%である。
(比較例5)
実施例1で作製した熱転写シートにおける耐熱滑性層用塗工液1を下記組成の耐熱滑性層用塗工液7に代えた以外は実施例1と同様にして、熱転写シートを作製した。
<耐熱滑性層用塗工液7>
モル当量比(−NCO/−OH);0.5
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価12質量%) 90.3部
(エスレックKS−1 積水化学工業(株)製)
・ポリイソシアネート(NCO=17.3質量%) 31.4部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株)製)
・シリコーン樹脂フィラー(平均粒子径;4μm 多角形状) 1.54部
(トスパール240 モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
・ステアリルリン酸亜鉛 10部
(LBT1830精製 堺化学工業(株)製)
・ステアリン酸亜鉛 10部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 3部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株)製)
・エトキシ化アルコール変性ワックス 7部
(ユニトックス750 、東洋アドレ(株)製)
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
上記の塗工液7で、多角形状の有機フィラーの含有量は、耐熱滑性層固形分に対し1%である。
(比較例6)
実施例1で作製した熱転写シートにおける耐熱滑性層用塗工液1を下記組成の耐熱滑性層用塗工液8に代えた以外は実施例1と同様にして、熱転写シートを作製した。
<耐熱滑性層用塗工液8>
モル当量比(−NCO/−OH);0.5
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価12質量%) 90.3部
(エスレックKS−1 積水化学工業(株)製)
・ポリイソシアネート(NCO=17.3質量%) 31.4部
(バーノックD750 大日本インキ化学工業(株)製)
・シリコーン樹脂フィラー(平均粒子径;3μm 多角形状) 0.77部
(MSP−4000 日興リカ(株)製)
・フィラー(タルク、ミクロエースP−3 日本タルク工業(株)製) 0.61部
・ステアリルリン酸亜鉛 10部
(LBT1830精製 堺化学工業(株)製)
・ステアリン酸亜鉛 10部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 3部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株)製)
・エトキシ化アルコール変性ワックス 7部
(ユニトックス750 、東洋アドレ(株)製)
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
上記の塗工液8で、多角形状の有機フィラーの含有量は、耐熱滑性層固形分に対し0.5%である。
(比較例7)
実施例1で作製した熱転写シートにおける耐熱滑性層用塗工液1を下記組成の耐熱滑性層用塗工液9に代えた以外は実施例1と同様にして、熱転写シートを作製した。
<耐熱滑性層用塗工液9>
モル当量比(−NCO/−OH);0
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価12質量%) 90.3部
(エスレックKS−1 積水化学工業(株)製)
・シリコーン樹脂フィラー(平均粒子径;3μm 多角形状) 1.22部
(MSP−4000 日興リカ(株)製)
・ステアリルリン酸亜鉛 10部
(LBT1830精製 堺化学工業(株)製)
・ステアリン酸亜鉛 10部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 3部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株)製)
・エトキシ化アルコール変性ワックス 7部
(ユニトックス750 、東洋アドレ(株)製)
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
上記の塗工液9で、多角形状の有機フィラーの含有量は、耐熱滑性層固形分に対し1%である。
(比較例8)
実施例1で作製した熱転写シートにおける耐熱滑性層用塗工液1を下記組成の耐熱滑性層用塗工液10に代えた以外は実施例1と同様にして、熱転写シートを作製した。
<耐熱滑性層用塗工液10>
モル当量比(−NCO/−OH);0
・ポリビニルアセタール樹脂(水酸基価12質量%) 90.3部
(エスレックKS−1 積水化学工業(株)製)
・シリコーン樹脂フィラー(平均粒子径;2μm 真球状) 0.60部
(トスパール120 モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
・ステアリルリン酸亜鉛 10部
(LBT1830精製 堺化学工業(株)製)
・ステアリン酸亜鉛 10部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 3部
(ポリワックス3000 東洋アドレ(株)製)
・エトキシ化アルコール変性ワックス 7部
(ユニトックス750 、東洋アドレ(株)製)
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
上記の塗工液10で、真球状の有機フィラーの含有量は、耐熱滑性層固形分に対し0.5%である。
上記の実施例及び比較例で作製した各熱転写シートを用いて、印画カス、印画キズ、背面摩擦及び印画シワについて、以下のとおり評価した。
(印画カスの評価)
実施例1〜2、及び比較例1〜8の熱転写シートを、三菱電機社製昇華型プリンタ(CP9800D)用熱転写受像シートと組み合わせ、以下の印画条件にて0階調、128階調、255階調の印画を、印画メートル数400m、800m、1200m、1600m及び2000mでそれぞれ行なった。このときのサーマルヘッド(発熱体)に付着する印画カスの状態を目視にて確認し、以下評価基準に基づいて印画カスの評価を行なった。
「印画条件」
・サーマルヘッド;ヘッド抵抗値5020Ω、解像度300dpi(dots per inch)(東芝ホクト電子社製)
・ライン速度;1ms/Line、(用紙搬送方向の解像度は、300lpi(line
per inch))
・パルスデューティ;90%
・印加電力;32V
・印圧;40N
・印画画像;幅1600ピクセル×長さ1090ピクセルのサイズで、階調0〜255のグラデーション画像(1ピクセルは、1ドットに相当)
「評価基準」
○・・・発熱体周辺部にカスが溜まらない
△・・・発熱体周辺部にカスが溜まっているが、印画物に濃淡ムラがない。
×・・・発熱体周辺部にカスが溜まっており、印画物に濃淡ムラが発生している。
なお、評価が○である場合には、印画物に色抜けが生じる恐れが殆どなく、良好な印画物を得ることができる。
(印画キズの評価)
実施例1〜2、及び比較例1〜8の熱転写シートを、三菱電機社製昇華型プリンタ(CP9800D)用熱転写受像シートと組み合わせ、上記の印画カスにおける印画条件と同様にて255階調の印画を、印画メートル数20mで行なった。なお、印画は、0℃環境下にて行なった。印画後の印画物を目視にて確認し、以下の評価基準により印画キズの評価を行なった。
「評価基準」
○・・・印画キズの発生がない。
△・・・印画キズの発生はあるが、増加傾向はない。
×・・・印画キズが発生し、印画枚数を重ねると印画キズの発生本数が増加する。
なお、評価が○である場合には、印画物に色抜けが生じる恐れが殆どなく、良好な印画物を得ることができる。
(背面摩擦の評価)
上記で得られた各熱転写シートを、三菱電機社製昇華型プリンタ(CP9000D)用熱転写受像シートと組み合わせ、以下の条件で印画時の摩擦力を測定した。なお、印画及び摩擦力の測定には、特開2003−300338号公報で記載されている摩擦力測定機能付熱転写プリンタを使用した。
「印画条件」
サーマルヘッド:東芝ホクト電子社製サーマルヘッド、ヘッド抵抗値5020Ω解像度300dpi(dots per inch)
ライン速度:1ms/Line、(用紙搬送方向の解像度は、300lpi(line per inch))
パルスデューティ:90%
印加電圧:30.0V
印圧:40N
印画画像:幅1388ピクセル×長さ945ピクセルのサイズで、階調0〜255のグラデーション画像(1ピクセルは、1ドットに相当)
上記の印画条件にて、最高印画階調値のベタバターン(高濃度部)、および、128/255階調(グレー)のベタパターン(中間濃度部)の印画を行い、その時の動摩擦係数を測定し、以下の評価基準にて、耐熱性の評価を行なった。
「評価基準」
3:動摩擦係数が0.4以下であり、印画時のサーマルヘッドとの接触による滑り性が良好である。
2:動摩擦係数が0.4以上0.5未満であり、印画時のサーマルヘッドとの接触による滑り性が少し劣る。
1:動摩擦係数が0.5以上であり、印画時のサーマルヘッドとの接触による滑り性が不良である。
(印画シワの評価)
実施例1〜2、及び比較例1〜8の熱転写シートを、三菱電機社製昇華型プリンタ(CP9800D)用熱転写受像シートと組み合わせ、上記の印画カスにおける印画条件と同様にして、255階調(印加エネルギー最大)の画像を印画して、印画物の画像にシワなどの画像欠陥の有無を、目視にて調べた。その評価は、以下の評価基準にて行なった。
「評価基準」
○・・・印画シワなど画像欠陥の発生がない。
△・・・印画シワなどの画像欠陥の発生が少しある。
×・・・印画シワなどの画像欠陥の発生が多く、目立つ。
なお、評価が○である場合には、印画物に印画シワなど画像欠陥が生じる恐れが殆どなく、良好な印画物を得ることができる。
上記の印画カス、印画キズ、背面摩擦及び印画シワの評価結果を下記の表1及び表2に示す。
Figure 0006149608
Figure 0006149608
上記のモル当量比はポリビニルブチラール樹脂及びポリビニルアセタール樹脂の何れか一方の又は双方が有する水酸基と、イソシアネート系硬化剤が有するイソシアネート基とのモル当量比(−NCO/−OH)である。

上記の有機フィラー含有量は、耐熱滑性層固形分に対する比率(%)である。
上記の結果に示すように、実施例1〜2の熱転写シートは、印画カス、印画キズ、背面摩擦及び印画シワの評価の全てにおいて、良好な結果であった。
比較例1の熱転写シートは、耐熱滑性層における多角形状の有機フィラーの含有量が多く、印画カスで評価が良くない。
比較例2の熱転写シートは、耐熱滑性層に多角形状の有機フィラーを全く含有せず、印画カス、印画キズの評価が良くない。
比較例3の熱転写シートは、ポリビニルブチラール樹脂及びポリビニルアセタール樹脂の何れか一方の又は双方が有する水酸基と、イソシアネート系硬化剤が有するイソシアネート基とのモル当量比(−NCO/−OH)が1であり、また多角形状の有機フィラーを全く含有せず、印画キズ、背面摩擦及び印画シワの評価が良くない。
比較例4の熱転写シートは、イソシアネート系硬化剤及び多角形状の有機フィラーは含有せず、印画カスの評価が良くない。
比較例5の熱転写シートは、ポリビニルブチラール樹脂及びポリビニルアセタール樹脂の何れか一方の又は双方が有する水酸基と、イソシアネート系硬化剤が有するイソシアネート基とのモル当量比(−NCO/−OH)が0.5であり、多角形状の有機フィラーの含有量が多く、背面摩擦、印画シワの評価が良くない。
比較例6の熱転写シートは、比較例5の熱転写シートと同様にモル当量比(−NCO/−OH)が0.5であり、多角形状の有機フィラーの含有量は耐熱滑性層固形分に対し0.5%であり、背面摩擦、印画シワの評価が良くない。
比較例7の熱転写シートは、モル当量比(−NCO/−OH)が0であり、多角形状の有機フィラーの含有量が多く、印画カスの評価が良くない。
比較例8の熱転写シートは、モル当量比(−NCO/−OH)が0であり、含有する有機フィラーは耐熱滑性層固形分に対し0.5%であるが、多角形状ではなく真球状であり、印画カス、印画キズの評価が良くない。
1 熱転写シート
2 基材
3 耐熱滑性層
4 色材層

Claims (3)

  1. 基材の一方の面に耐熱滑性層を備え、前記基材の他方の面に色材層を備える熱転写シートであって、
    前記耐熱滑性層はバインダー樹脂と、多角形状の有機フィラーと、エトキシ化アルコール変性ワックスを含有し、
    前記バインダー樹脂がポリビニルブチラール樹脂及びポリビニルアセタール樹脂の何れか一方又は双方を、イソシアネート系硬化剤によって硬化させた硬化型樹脂であり、
    前記ポリビニルブチラール樹脂及びポリビニルアセタール樹脂の何れか一方の又は双方が有する水酸基と、前記イソシアネート系硬化剤が有するイソシアネート基とのモル当量比(−NCO/−OH)が0より大きく0.1未満であり、
    かつ前記多角形状の有機フィラーの含有量が、前記耐熱滑性層固形分に対し0%より大きく1%未満であることを特徴とする熱転写シート。
  2. 前記ポリビニルブチラール樹脂及びポリビニルアセタール樹脂の何れか一方の又は双方が有する水酸基と、前記イソシアネート系硬化剤が有するイソシアネート基とのモル当量比(−NCO/−OH)が0.01以上0.09以下であることを特徴とする請求項1に記載の熱転写シート。
  3. 前記多角形状の有機フィラーの含有量が、前記耐熱滑性層固形分に対し0.1%以上0.9%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱転写シート。
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