JP2015018900A - 回路基板の製造方法、回路基板及び電子装置 - Google Patents

回路基板の製造方法、回路基板及び電子装置 Download PDF

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Abstract

【課題】良好な信号伝送特性を有する回路基板を実現する。
【解決手段】回路基板の製造方法は、回路基板10Aに貫通孔13を形成する工程、その貫通孔13内壁に導体膜51を形成する工程、及び、貫通孔13内壁の導体膜51のうち、裏面12側から内部の深さD1に形成された導体膜51をウェットエッチングにより除去する工程を含む。ウェットエッチングにより、スタブ60となる導体膜51の部分を精度良く除去し、スタブ60による伝送損失を抑えた、良好な信号伝送特性を有する回路基板を実現する。
【選択図】図5

Description

本発明は、回路基板の製造方法、回路基板及び電子装置に関する。
半導体チップ等の電子部品を実装する回路基板として、スルーホールビア(単にスルーホールとも称される)を設けたものが知られている。このような回路基板に関し、それを貫通するスルーホールビアを設けた後、信号伝送には不要な部分(スタブ或いはビアスタブと称される)を、ドリルを用いた所謂バックドリル加工によって削る技術が知られている。
特開平8−288644号公報 特開昭61−78296号公報 特開2012−222187号公報
しかし、回路基板のスルーホールビアにバックドリル加工を行っても、スタブが残る場合があり、その回路基板を伝送される信号の周波数領域によっては、残存するスタブのために、良好な信号伝送が行われない可能性がある。
本発明の一観点によれば、第1基板に第1貫通孔を形成する工程と、前記第1貫通孔の内壁に第1導体膜を形成する工程と、前記第1基板の第1面から内部の第1深さに形成された前記第1導体膜をウェットエッチングにより除去する工程とを含む回路基板の製造方法が提供される。
また、本発明の一観点によれば、第1貫通孔を有する第1基板と、前記第1貫通孔内に設けられ、前記第1基板の第1面と当該第1面と反対の第2面の間を貫通する第1部材と、前記第1面、及び、前記第1貫通孔の内壁と前記第1部材の間であって前記第1面から内部の第3深さに設けられた第1導体膜とを含む回路基板が提供される。更に、このような回路基板を含む電子装置が提供される。
開示の技術によれば、スタブの影響が抑えられた、良好な信号伝送特性を有する回路基板を実現することが可能になる。また、そのような良好な信号伝送特性を有する回路基板を含む電子装置を実現することが可能になる。
回路基板の一例を示す図である。 信号の周波数と伝送損失の関係の一例を示す図(その1)である。 バックドリル加工の一例を示す図である。 信号の周波数と伝送損失の関係の一例を示す図(その2)である。 回路基板の形成方法の一例を示す図(その1)である。 回路基板の形成方法の一例を示す図(その2)である。 ウェットエッチング工程の一例を示す図である。 ウェットエッチング工程の別例を示す図である。 信号伝送特性の評価に用いる回路基板の説明図である。 信号の周波数と伝送損失の関係の一例を示す図(その3)である。 信号の周波数と伝送損失の関係の一例を示す図(その4)である。 回路基板形成方法の一例の第1工程説明図である。 回路基板形成方法の一例の第2工程説明図である。 回路基板形成方法の一例の第3工程説明図である。 回路基板形成方法の別例の説明図(その1)である。 回路基板形成方法の別例の説明図(その2)である。 スタブを含む回路基板の説明図である。 電子装置の一例を示す図である。
まず、回路基板のスルーホールビア及びスタブについて述べる。
図1は回路基板の一例を示す図である。図1には、回路基板の一例の要部断面を模式的に図示している。
図1に示す回路基板100は、複数の導体層110、及び導体層110間に設けられた絶縁層120を有する回路基板(多層板)である。導体層110には、信号が伝送される導体層111(信号線)、及びその他の導体層112(電源電位やグランド(GND)電位とされる電源線等)が含まれる。回路基板100は、それを貫通する貫通孔101の内壁に導体膜131が設けられたスルーホールビア130を有している。
ここで、回路基板100の一方の面(表面)100a上の導体層111と、それに繋がる貫通孔101内壁の導体膜131の一部、更にそれに繋がる回路基板100内層の導体層111が、図1の点線矢印のように信号が伝送される信号伝送路210であるものとする。この場合、貫通孔101内壁の導体膜131のうち、回路基板100内層の導体層111との接続部位より下の導体膜131、及びそれに繋がる他方の面(裏面)100b上の導体層111(ランド)は、信号伝送には不要な部分、即ちスタブ200となる。
スタブ200の存在は、例えば、高速信号の伝送損失量の増大、特性インピーダンスの不整合等、信号伝送特性に影響を及ぼし得る。
図2は信号の周波数と伝送損失の関係の一例を示す図である。
図2において、横軸は信号の周波数(GHz)、縦軸は伝送損失(dB)である。尚、ここでは伝送損失として、Sパラメータ(Scattering parameter)を用い、信号伝送路210の入力ポート1への入射量α1と出力ポート2からの透過(伝送)量β2の比S21(=β2/α1)の絶対値をdB換算した値(γlog|S21|;γは10,20等)を用いている。
図2では、10GHzまでの周波数領域について、スタブ200が長い場合の伝送損失(図2のa)と、スタブ200が短い場合の伝送損失(図2のb)を例示している。図2に示すように、スタブ200が存在する回路基板100の信号伝送路210では、数GHzの信号伝送時に損失が生じる場合があり、比較的長いスタブ200が存在する回路基板100の信号伝送路210では、信号伝送時の損失が比較的大きくなる。例えば、スタブ200の長さが1mmを超えるような回路基板100の場合、このような伝送損失の発生が顕著に現れるようになる。
上記のようなスタブ200を短くする方法の1つに、スタブ200の部分をドリルで削るバックドリル加工と称される方法がある。
図3はバックドリル加工の一例を示す図である。
比較的長いスタブ200が存在する回路基板100に対しては、図3に示すように、スタブ200側(回路基板100の裏面100b側)から、そのスタブ200の部分を、スルーホールビア130よりも大きな径のドリル300を用いて削り取る。このようなドリル300を用いた加工により、回路基板100に形成されたスタブ200の短縮が図られる。
例えば、高速信号伝送用の多層板は、50μm〜200μm程度の厚みの絶縁層と、18μm〜70μm程度の厚みの導体層が交互に積層された構造を有する。導体層数は数層から30層を超えるものまであり、例えば30層では、全体の厚みが4mmを超え、スタブの長さが3mm以上になるような場合もある。このようなスタブの長い回路基板に、上記のようなバックドリル加工が施される。
ところが、バックドリル加工では、ドリル300による加工精度や、加工対象である回路基板100の製造精度等の要因で、加工後も、ある程度の長さのスタブ200が残存してしまう場合がある。例えば、スタブ200の残存量(長さ)Daが、数百μm(例えば300μm以上)になることがある。伝送信号周波数の高速化が進み、数十GHzの周波数領域になると、このような長さのスタブ200であっても、信号伝送特性に影響を及ぼし得る。
図4は信号の周波数と伝送損失の関係の一例を示す図である。
図4において、横軸は信号の周波数(GHz)、縦軸は伝送損失(dB)(SパラメータS21の絶対値をdB換算したもの)である。図4では、30GHzまでの周波数領域について、比較的長いスタブ200をバックドリル加工せずに残している場合の伝送損失(図4のc(図2のaに相当))と、そのようなスタブ200をバックドリル加工で短縮した場合の伝送損失(図4のd)を例示している。
図4に示すように、比較的長いスタブ200が存在する回路基板100の信号伝送路210では、数GHzを超える周波数領域で伝送損失が生じる場合がある。スタブ200をバックドリル加工で短縮した回路基板100の信号伝送路210でも、10GHzを超える周波数領域で伝送損失が生じる場合があり、20GHzを超える周波数領域では、バックドリル加工を行っていないものと同程度の伝送損失が生じる場合がある。
このように、比較的長いスタブ200が存在する回路基板100や、バックドリル加工でスタブ200を短縮しても数百μmといったスタブ200が残存する回路基板100では、良好な信号伝送特性が得られない場合がある。
以上のような点に鑑み、ここでは以下に示すような方法を用いて回路基板を形成する。
図5及び図6は回路基板の形成方法の一例を示す図である。図5(A)〜図5(C)にはそれぞれ、回路基板形成工程の一例の要部断面を模式的に図示している。図6には、形成される回路基板の一例の要部断面を模式的に図示している。
はじめに、図5(A)に示すような回路基板10Aが準備される。この回路基板10Aは、複数の導体層21、導体層21間に設けられた絶縁層30、及びマスク層41を有している。導体層21は、信号が伝送される導体層(信号線)である。導体層21は、回路基板10Aの一方の面(表面)11上、及び他方の面(裏面)12側のマスク層41上、並びに回路基板10Aの内層に設けられている。尚、回路基板10Aには、このような信号線のほか、電源電位やGND電位とされる電源線等の導体層も含まれ得る。回路基板10Aは、貫通孔13の内壁に導体膜51が設けられ、表面11側と裏面12側の導体層21間を接続するスルーホールビア50を有している。
回路基板10Aの導体層21及び導体膜51には、例えば、銅(Cu)等の導電性材料が用いられる。絶縁層30には、例えば、絶縁性の樹脂材料、ガラス繊維や炭素繊維を含有する複合樹脂材料のほか、半導体、酸化物、セラミック等の材料が用いられる。マスク層41には、例えば、レジスト等の除去可能な材料が用いられる。
図5(A)に示す回路基板10Aは、例えば、次のようにして準備される。まず、絶縁層30の一方の面(表面11)と内層に導体層21を有し、他方の面(裏面12)にマスク層41を有する基板に、貫通孔13を形成する。次いで、その貫通孔13の内壁に、めっき法等を用いて、導体膜51を形成し、スルーホールビア50を形成する。このような方法を用いて回路基板10Aを準備することができる。
ここで、回路基板10Aの表面11上の導体層21と、それに繋がる貫通孔13内壁の導体膜51の一部、更にそれに繋がる回路基板10A内層の導体層21が、図5(A)の点線矢印のように信号が伝送される信号伝送路61である。この場合、貫通孔13内壁の導体膜51のうち、回路基板10A内層の導体層21との接続部位より下の導体膜51、及びそれに繋がる裏面12上の導体層21(ランド)が、信号伝送には不要とされるスタブ60となる。
このような回路基板10Aを準備した後、図5(B)に示すように、スルーホールビア50の内側に樹脂(孔埋め樹脂)70を設けて貫通孔13内壁の導体膜51を被覆し、更に、表面11側の導体層21を被覆するようにマスク層42を設ける。そして、図5(C)に示すように、ウェットエッチングにより、内層の導体層21よりも裏面12側に存在するスタブ60をエッチングする。
スタブ60のエッチング後、マスク層41及びマスク層42を除去することで、図6に示すような回路基板10を得る。回路基板10では、貫通孔13内壁の、表面11から所定の深さD3の領域に残存する導体膜51で、その表面11上の導体層21と内層の導体層21とが接続され、これらの導体膜51と導体層21によって信号伝送路61が形成される。
尚、スタブ60のエッチング後、マスク層41、マスク層42は、図6に示すように除去することができるほか、図5(C)に示すように絶縁層30上に残しておくこともできる。例えば、残したマスク層41、マスク層42を、その後の処理において更にマスクとして利用したり、回路基板10の保護膜(パッシベーション膜)として利用したりすることも可能である。
図5(C)に示したウェットエッチングの際、そのエッチング条件を調整することで、スタブ60のエッチング量(長さ)を調整することができる。調整するエッチング条件としては、エッチング液の種類、濃度、温度、及びエッチング時間等が挙げられる。
このウェットエッチングでは、マスク層41及びマスク層42のほか、スルーホールビア50内に設けた樹脂70がマスクとなり、スタブ60となる部分、即ち裏面12側のランドの導体層21、及びそれに繋がる導体膜51が、選択的にエッチングされる。エッチングの際は、まず、裏面12側のランドの導体層21がエッチングされ、次いで、貫通孔13内壁と樹脂70の間に挟まれた導体膜51が、裏面12から所定の深さD1までエッチングされる。このように、スタブ60となるランドの導体層21、それに繋がる導体膜51を、順にエッチングしていくことができる。
この例では、スタブ60となるランドの導体層21をマスク層41上に設けることで、そのランドの導体層21が残存するのを回避している。
図7はウェットエッチング工程の一例を示す図である。
図7(A)には、上記図5(A)に示した回路基板10Aの準備工程において、マスク層41を設けなかった場合の基板(回路基板10Aa)の一例を図示している。マスク層41を設けていない回路基板10Aaでは、絶縁層30の表面30a上及び裏面30b上に、導体層21が、微細な凹凸界面30cで絶縁層30と接するようにして設けられる場合がある。凹凸界面30cに設けられた導体層21は、所謂アンカー効果により、絶縁層30に強く密着する。
このような回路基板10Aaのスタブ60Aa(裏面30b上の導体層21(ランド)とそれに繋がる導体膜51の一部)に対し、上記のようにウェットエッチングを行うと、次のようなことが起こり得る。即ち、裏面30b上のランドの導体層21は、アンカー効果で絶縁層30に密着しているため、その導体層21を取り去るには、レジスト等の上に設けた導体層を取り去るような場合に比べて、長いエッチング時間を要する。ランドの導体層21を裏面30b上から取り去るために長時間のエッチングを行うと、その間に、貫通孔13内壁の導体膜51のエッチングが過剰に進行する、所謂オーバーエッチングが起こり得る。導体膜51のエッチングが、図7(B)に示すように、絶縁層30の内層に設けた導体層21に達し、更にその内層の導体層21を通り越して表面30a側の方まで進行してしまうと、信号伝送路61が断線してしまう。
これに対し、上記図5(A)に示した回路基板10Aのように、スタブ60が存在する裏面12側にレジスト等のマスク層41を設けると、ランドの導体層21が、アンカー効果でマスク層41上に強く密着するのを抑えることができる。そのため、図5(B)の工程を経て、図5(C)のようにウェットエッチングを行う際、アンカー効果で強く密着した導体層を取り去るような場合に比べて、ランドの導体層21をマスク層41上から容易に短時間で取り去ることができる。そのため、オーバーエッチングの発生を抑えることができ、貫通孔13内壁の導体膜51の、裏面12から所定の深さD1までのエッチングが終了した時点で、マスク層41上にランドの導体層21が残存するのを回避することができる。また、ウェットエッチング後にマスク層41を除去すれば、そのランドの導体層21が、回路基板10内に残存するのを確実に回避することができる。
上記方法を用いることで、図6に示したように、信号伝送路61を、その一部である導体膜51が設けられている貫通孔13の裏面12側の部分をランドレス構造にして、設けることができる。不要な導体膜51とランドの導体層21の除去により、良好な信号伝送特性を有する回路基板10を実現することが可能になる。
尚、絶縁層30上に直に導体層21を設けても上記のようなアンカー効果が生じないような場合には、マスク層41の配置を省略することもできる。
上記図5(C)のウェットエッチングにおいて、ランドの導体層21のエッチングに続いて進行する貫通孔13内壁の導体膜51のエッチングでは、前述のように、樹脂70がマスクとして機能する。樹脂70がマスクとして機能するため、貫通孔13内壁の導体膜51は、側面からのエッチングが樹脂70によって抑えられ、貫通孔13内壁(絶縁層30)と樹脂70に挟まれた導体膜51が、裏面12側から次第にエッチングされていくようになる。そのため、導体膜51の裏面12からのエッチング量を精度良く、例えば数十μmの精度で、調整することができる。樹脂70を設けることで、導体膜51を、内層の導体層21との接続部位の近傍(例えば接続部位から数十μmの範囲)まで、或いは接続部位まで、短縮することが可能になる。
スタブ60のエッチング量を精度良く調整することで、バックドリル加工では必ずしも容易でない100μm以下の精度でスタブ60を除去することができる。信号伝送路61に繋がるスタブ60を精度良く短縮或いは消失し、良好な信号伝送特性を有する回路基板10を実現することが可能になる。
尚、上記図5(C)では、絶縁層30上にマスク層41を設けた状態でスタブ60のウェットエッチングを行うようにしたが、絶縁層30上からマスク層41を除去した後に、スタブ60のウェットエッチングを行うこともできる。
図8はウェットエッチング工程の別例を示す図である。
ここでは、上記図5(B)のように貫通孔13内に樹脂70を設け、表面11上にマスク層42を設けた後、図8(A)に示すように、裏面12上のマスク層41を除去する。或いは、上記図5(A)のような回路基板10Aの貫通孔13内を樹脂70で埋めた後、表面11上にマスク層42を形成する前に、裏面12上のマスク層41を除去し、それから表面11上にマスク層42を形成することで、図8(A)のような状態を得る。マスク層41の除去は、例えば、マスク層41をレジストで形成しておき、そのレジストを所定の溶解液を用いて選択的に溶解することで、行うことができる。
このようにマスク層41を除去した後、図8(B)に示すように、表面11上のマスク層42、樹脂70及び絶縁層30に対して選択的に、ランドの導体層21、及び貫通孔13内壁の導体膜51のウェットエッチングを行う。マスク層41の除去後にウェットエッチングを行うことで、マスク層41を除去しないでウェットエッチングを行う場合に比べて、ランドの導体層21がエッチング液と接触する面積が増大するようになる。ランドの導体層21とエッチング液との接触面積が増大することで、ランドの導体層21の除去に要するエッチング時間の短縮、ランドの導体層21のより確実な除去を図ることが可能になる。
以上のようにして形成される回路基板10の信号伝送特性について述べる。
図9は信号伝送特性の評価に用いる回路基板の説明図、図10は回路基板の信号の周波数と伝送損失の関係の一例を示す図である。
ここでは一例として、図9(A)及び図9(B)に示すような回路基板の信号伝送特性について説明する。図9(A)及び図9(B)には、表面11上の導体層21、貫通孔13内壁の導体膜51、及び内層の導体層21を含む信号伝送路61を有する多層板である回路基板10a及び回路基板10bをそれぞれ例示している。回路基板10a及び回路基板10bには、信号線となる導体層21のほか、電源電位やGND電位とされる電源線となる導体層22が含まれている。
まず図9(A)の回路基板10aは、信号伝送路61に繋がるスタブ60を除去せずに残した構造としたものである。ここで、裏面12側に存在するランドの導体層21の直径Rは約500μm、スタブ60の長さDは大体導体層3層分の層厚で、例えば約405μmである。尚、裏面12上に設けられるランドの導体層21と、同じく裏面12上に設けられる他の導体層22との間の距離Lは約150μmである。一方、図9(B)の回路基板10bは、上記図5に示した方法の例に従って形成されるものであり、図9(A)の回路基板10aの、大体導体層2層分の層厚、例えば約270μmの長さD1のスタブ60をエッチングしたものである。
このような長さD1のスタブ60をエッチングしていない回路基板10aと、エッチングした回路基板10bにおける、信号の周波数と伝送損失の関係の一例を図10に示している。図10において、横軸は信号の周波数(GHz)、縦軸は伝送損失(dB)(SパラメータS21の絶対値をdB換算したもの)である。図10では、50GHzまでの周波数領域について、図9(A)に示した回路基板10aにおける伝送損失(図10のe)と、図9(B)に示した回路基板10bにおける伝送損失(図10のf)を例示している。
図10に示すように、回路基板10bでは、回路基板10aに比べて、10GHz以上の周波数領域での伝送損失が低減される。回路基板10bのように、スタブ60となる裏面12側のランドの導体層21を除去し、更に貫通孔13内壁の導体膜51を裏面12側から長さD1だけ短縮することで、10GHz以上の周波数領域で、信号伝送路61での伝送損失を低減することが可能になる。
尚、ランドが信号伝送特性に及ぼす影響について、図11を参照して述べる。
図11には、上記図9(A)に示した回路基板10aと、その裏面12上のランドの導体層21を除去した回路基板における、信号の周波数と伝送損失の関係の一例を示している。ここでは、ランドの有無が信号伝送特性に及ぼす影響を評価するため、これらの回路基板において、貫通孔13内壁に存在する導体膜51の基板裏面からの長さ(深さ)の差は数十μm程度としている。図11において、横軸は信号の周波数(GHz)、縦軸は伝送損失(dB)(SパラメータS21の絶対値をdB換算したもの)である。
図11に示すように、回路基板10aの裏面12上のランドを除去した回路基板(図11のh)では、ランドが存在する回路基板10a(図11のg)に比べて、20GHz以上の周波数領域で伝送損失が低減される。スタブ60のランドの存在は、信号伝送路61を伝送される信号の反射量の増大を招き得る。図11より、スタブ60のランドを除去することで、ランドによる信号反射量を減らし、信号伝送路61の信号透過量を増大させて、伝送損失の低減を図ることが可能であると言うことができる。
以上説明した回路基板の形成方法に関し、より詳細に説明する。
図12は回路基板形成方法の一例の第1工程説明図、図13は回路基板形成方法の一例の第2工程説明図、図14は回路基板形成方法の一例の第3工程説明図である。
まず、プリプレグ、コア材、銅箔を用いて、図12(A)に示すような導体層20及び絶縁層30を有する回路基板(多層板)10Aを形成する。導体層20には、信号が伝送される信号線となる導体層21、及び電源電位やGND電位とされる電源線等の他の導体層22が含まれる。信号線となる導体層21として、ここでは回路基板10Aの表面11上及び内層に設けられたものを例示している。
次いで、図12(B)に示すように、このような回路基板10Aの裏面12の、スタブが形成されることが設計上分かっている箇所とその周辺に、レジストでマスク層41を形成する。尚、回路基板10Aの裏面12上に導体層が設けられる場合、その導体層は、マスク層41で覆うことができ、また、マスク層41から露出させることもできる。マスク層41の形成には、液状レジスト材料を塗布する方法や、フィルムレジストを貼付する方法等を用いることができる。
次いで、マスク層41の形成まで行った回路基板10Aに、図12(C)に示すように、貫通孔13を形成する。貫通孔13の形成には、ドリルを用いて孔開けを行う方法や、レーザーを用いて孔開けを行う方法等を用いることができる。
尚、ここでは、信号伝送路が含まれるスルーホールビアの形成箇所に貫通孔13を形成する場合を例示するが、貫通孔13は、電源用やGND用のスルーホールビアの形成箇所にも形成することができる。
次いで、図13(A)に示すように、回路基板10Aの表面11側及び裏面12側の、めっきを行わない箇所に、マスク層43を形成する。マスク層43には、例えばレジストを用いることができる。
次いで、めっきを行い、図13(B)に示すように、回路基板10Aの表面11上の導体層21、及び裏面12上の導体層21(ランド)を形成する。それと共に、図13(B)に示すように、回路基板10Aの貫通孔13内壁に、表面11と裏面12の導体層21間を接続する導体膜51を形成して、スルーホールビア50を形成する。スルーホールビア50の形成後、マスク層43は除去する。
回路基板10Aにおいて、表面11上の導体層21と、それに繋がる貫通孔13内壁の導体膜51の一部、更にそれに繋がる内層の導体層21が、信号伝送路61となる。内層の導体層21との接続部位より下の導体膜51、及びそれに繋がる裏面12上の導体層21(ランド)が、スタブ60となる。
尚、ここでは、信号伝送路61が含まれるスルーホールビア50を例示するが、それと共に、電源用やGND用のスルーホールビアを形成することもできる。
スルーホールビア50の形成後、図13(C)に示すように、樹脂70でスルーホールビア50内を埋める。樹脂70には、スタブ60のウェットエッチングに耐性を有するもの(エッチング液に対して不溶性を有するもの)が用いられる。
次いで、図14(A)に示すように、回路基板10Aの、スタブ60でない箇所(導体層、電源用やGND用のスルーホールビア等)に、レジストでマスク層42を形成する。尚、マスク層42は、回路基板10Aの表面11側のほか、裏面12側にも形成され得る。マスク層42の形成には、マスク層41と同様に、液状レジスト材料を塗布する方法や、フィルムレジストを貼付する方法等を用いることができる。
次いで、図14(B)に示すように、マスク層41、マスク層42、樹脂70及び絶縁層30に対して選択的に、スタブ60をウェットエッチングする。このウェットエッチングにより、回路基板10Aの裏面12上に存在するランドの導体層21を除去し、そのランドの導体層21に繋がる貫通孔13内壁の導体膜51を短縮する。
次いで、図14(C)に示すように、マスク層41及びマスク層42を除去し、回路基板10を得る。
例えば、この図12〜図14に示したような手順で、回路基板10を形成することができる。
尚、回路基板10に複数のスルーホールビア50が設けられる場合であって、それらの除去すべきスタブ60の長さ(深さ)が異なる場合には、複数回のマスク層の形成及びウェットエッチングを行えばよい。
図15は回路基板形成方法の別例の説明図である。
例えば、上記図12及び図13の工程後、図14(A)の工程の段階で、図15(A)に示すように、スタブ60として、信号伝送路61となる内層の導体層21までの長さ(深さ)が異なるスタブ60a及びスタブ60bが存在する構造が得られた場合を想定する。
このような場合は、まず上記図14(B)の例に従い、図15(B)に示すように、長さの短いスタブ60aを所定の深さまで除去する条件で、そのウェットエッチングを行う。これにより、一方のスルーホールビア50a(50)のスタブ60aを所定の深さまで除去する。この時点では、より長いスタブ60bが存在していたもう一方のスルーホールビア50b(50)は、未だそのスタブ60bが所定の深さまで除去されずに残存している状態である。
スタブ60aを除去するウェットエッチング後、図15(C)に示すように、そのスタブ60aを除去した一方のスルーホールビア50aを保護するマスク層44を新たに形成する。そして、もう一方のスルーホールビア50bの、未だ所定の深さまで除去されていないスタブ60bを更にウェットエッチングする。これにより、もう一方のスルーホールビア50bのスタブ60bも所定の深さまで除去する。
このようにマスク層44の形成とウェットエッチングを複数回行うことで、除去されたスタブ60(スタブ60a及びスタブ60b)の長さが異なる複数のスルーホールビア50(スルーホールビア50a及びスルーホールビア50b)を形成することが可能である。
以上述べたスタブ60のウェットエッチングにおいて、ランドの除去に続く貫通孔13内壁の導体膜51の短縮は、多層板に含まれる絶縁層複数層分について行うことができるほか、絶縁層1層分について行うこともできる。
また、所定の層数分のスタブ60をウェットエッチングした基板を、他の基板(多層板等)と貼り合わせ、回路基板とすることもできる。
図16は回路基板形成方法の別例の説明図である。
例えば、図16(A)に示すような構造を有する回路基板10cを想定する。図16(A)の回路基板10cは、信号線となる複数の導体層21、及び絶縁層30を含む。回路基板10cでは、そのスルーホールビア50の、表面11側寄りに内層の導体層21が存在し、表面11上の導体層21と、それに繋がる導体膜51の一部、及び内層の導体層21が、信号伝送路61になる。尚、回路基板10cには、信号線の導体層21のほか、電源線等の導体層22が含まれる。
このような回路基板10cに対し、そのスルーホールビア50のスタブ60を、上記のように裏面12側からウェットエッチングで除去する方法を用いる。即ち、ウェットエッチングにより、回路基板10cの裏面12上に存在するランドの導体層21を除去し、更に貫通孔13内壁の導体膜51を、内層の導体層21の近傍まで短縮する方法を用いる。このような方法を用いると、導体膜51が複数層に跨るために、エッチング時間が長くなる場合がある。
このような場合、例えば、信号伝送路61を含む、より少ない層数の多層板を1ユニットとし、そのユニットについて、上記のようなスルーホールビア50の形成と、そのスタブのウェットエッチング(ランドの除去及び導体膜51の短縮)を行う。このようにして、図16(B)に示すような多層板ユニット10daを形成する。尚、このような多層板ユニット10daは、上記図5及び図12〜図14に示したような方法を用いて形成することができる。多層板ユニット10daの形成後、その形成した多層板ユニット10daを、別途形成した、図16(B)に示すような多層板ユニット10dbと、樹脂材料等の接合層30dを用いて貼り合わせる。このような方法を用いて、多層板である回路基板10dを得ることもできる。このような方法を用いることで、スタブ60のエッチング時間の短縮を図ることができる。
例えば、多層板として24層板を形成する際に、5層目に信号伝送路となる導体層(内層の導体層)が存在し、それよりも上層(例えば1層目)から5層目にかけて、信号伝送路となるスルーホールビアが存在する場合を想定する。このような場合、24層目から5層目の近傍までの大体19層分の厚みのスタブ(ランドの導体膜、スルーホールビアの貫通孔内壁の導体膜)をウェットエッチングで除去する方法では、エッチングに比較的長時間を要する。
そこで、1層目から6層目に相当する多層板ユニットを形成し、その多層板ユニットについて、6層目から5層目の近傍までの大体1層分の厚みのスタブをウェットエッチングで除去する。このようにしてスタブをウェットエッチングで除去する多層板ユニットは、上記図5及び図12〜図14に示したような方法を用いて得ることができる。そして、このようにしてスタブを除去した多層板ユニットを、別途準備された7層目から24層目に相当する多層板ユニット(複数の多層板ユニットを貼り合わせて準備されたものでもよい)と貼り合わせることで、スタブをエッチングした24層板を得る。このような方法を用いることで、スタブを効率的にエッチングし、24層板を得ることが可能になる。
尚、最終的に得る多層板内の信号伝送路の位置(何層目から何層目か)によって、上記のようにスタブをウェットエッチングで除去した多層板ユニットの表面又は裏面、或いは表面と裏面の双方に、別途準備した多層板ユニットを貼り合わせることができる。
また、GND用スルーホールビア等、信号伝送路ではないスルーホールビアを設ける場合には、貼り合わせて得られる多層板(上記の例では24層板)について、スルーホールビアの形成を行うことができる。例えば、貼り合わせ後の多層板について、ドリル等による貫通孔の形成、マスク層の形成、めっきによる導体膜の形成等を行う。
バックドリル加工は、基板裏面側から内層の導体層近傍までのスタブを除去する際に実施されるが、上記のようにウェットエッチングでスタブを除去する方法は、基板裏面側からのスタブの除去に限らず、基板表面側からのスタブの除去にも適用可能である。
図17はスタブを含む回路基板の説明図である。
例えば、図17(A)に示す回路基板10eのように、内層の導体層21、貫通孔13内壁の導体膜51、及び裏面12上の導体層21が信号伝送路61となる場合、表面11上の導体層21とそれに繋がる貫通孔13内壁の導体膜51の一部がスタブ60となる。このように表面11側にスタブ60が存在するようになる回路基板10eに対しても、上記図5及び図12〜図14に示したような方法を適用することで、そのスタブ60を除去することが可能である。
例えば、表面11側にマスク層41を設けたうえで、スルーホールビア50の形成、樹脂70の形成、スタブ60でない箇所へのマスク層42の形成を行い、ウェットエッチングを行う。これにより、回路基板10eのような表面11側のスタブ60を所定の深さまで除去する。
また、図17(B)に示す回路基板10fのように、内層の導体層21間が貫通孔13内壁の導体膜51で接続され信号伝送路61となる場合もある。この場合は、表面11上の導体層21とそれに繋がる貫通孔13内壁の導体膜51の一部がスタブ60となり、更に、裏面12上の導体層21とそれに繋がる貫通孔13内壁の導体膜51の一部がスタブ60となる。このように表面11側と裏面12側の双方にスタブ60が存在するようになる回路基板10fに対しても同様に、上記図5及び図12〜図14に示したような方法を適用し、表面11側と裏面12側のスタブ60を除去することが可能である。このウェットエッチングの際は、表面11側と裏面12側の双方のスタブ60を、一度のエッチングで同時に除去することが可能である。
例えば、まず表面11側と裏面12側にマスク層41を設けたうえで、スルーホールビア50の形成、樹脂70の形成を行う。そして、表面11側と裏面12側のスタブ60でない箇所にマスク層42を形成し、ウェットエッチングを行うことで、表面11側と裏面12側のスタブ60を所定の深さまで除去する。尚、表面11側と裏面12側のスタブ60の長さ(深さ)が異なる場合には、表面11側と裏面12側のいずれか長い方のスタブ60について、上記図15の例に従い、マスク層の形成とウェットエッチングを再度行うようにすればよい。このような方法により、回路基板10fのような表面11側と裏面12側のスタブ60を除去する。
以上説明したような回路基板に、半導体装置等の電子部品を実装し、電子装置を得ることができる。
図18は電子装置の一例を示す図である。図18には、電子装置の要部断面を模式的に図示している。
図18に示す電子装置80は、回路基板10hと、電子部品として半導体装置90を有し、半導体装置90が回路基板10hに実装された構造を有している。
回路基板10hは、上記図5及び図12〜図14に示したような方法を用いて形成される。回路基板10hは、導体層20及び絶縁層30、並びに、スタブが除去された、信号伝送路61を含むスルーホールビア50を有している。このような回路基板10hの信号伝送路61に、半導体装置90が半田ボール等のバンプ91を用いて電気的に接続されている。例えば、回路基板10h上に、半田ボールのバンプ91を設けた半導体装置90を配置し、リフローを行うことでバンプ91を溶融、固化し、信号伝送路61に接合することで、回路基板10hに半導体装置90が実装された電子装置80を得る。
尚、回路基板10hは、図18に示すような、電源用又はGND用のスルーホールビア50cを有していてもよい。半導体装置90は、そのようなスルーホールビア50cにもバンプを用いて電気的に接続することができる。
この図18に示した回路基板10hの構成は一例であって、例えば、上記図15〜図17について述べたような構造を採用することもできる。
精度良くスタブを除去した回路基板10hを用いることで、良好な信号伝送特性を有する電子装置80を実現することが可能になる。
以上説明した実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 第1基板に第1貫通孔を形成する工程と、
前記第1貫通孔の内壁に第1導体膜を形成する工程と、
前記第1基板の第1面から内部の第1深さに形成された前記第1導体膜をウェットエッチングにより除去する工程と
を含む回路基板の製造方法。
(付記2) 前記内壁に形成された前記第1導体膜を被覆する被覆部材を形成する工程を更に含み、
前記第1導体膜を除去する工程は、前記第1面から前記第1深さに形成された前記第1導体膜を、前記第1基板及び前記被覆部材に対して選択的に、ウェットエッチングにより除去する工程を含むことを特徴とする付記1に記載の回路基板の製造方法。
(付記3) 前記第1貫通孔を形成する工程前に、前記第1基板の前記第1面上に第1マスク層を形成する工程を更に含み、
前記第1貫通孔を形成する工程は、前記第1基板及び前記第1マスク層に前記第1貫通孔を形成する工程を含み、
前記第1導体膜を形成する工程は、前記内壁及び前記第1マスク層上に前記第1導体膜を形成する工程を含み、
前記第1導体膜を除去する工程は、前記第1マスク層上に形成した前記第1導体膜を除去する工程を含むことを特徴とする付記1又は2に記載の回路基板の製造方法。
(付記4) 前記第1導体膜を除去する工程前に、前記第1マスク層を除去する工程を更に含み、
前記第1導体膜を除去する工程は、前記第1基板の前記第1面から突出する前記第1導体膜と、前記第1面から前記第1深さの前記第1導体膜とを除去する工程を含むことを特徴とする付記3に記載の回路基板の製造方法。
(付記5) 前記第1基板は、前記第1面から前記第1深さよりも深い位置に設けられ前記第1導体膜が接続される内層導体膜を有していることを特徴とする付記1乃至4のいずれかに記載の回路基板の製造方法。
(付記6) 前記第1導体膜を除去する工程後に、前記第1基板に第2基板を積層する工程を更に含むことを特徴とする付記1乃至5のいずれかに記載の回路基板の製造方法。
(付記7) 前記第1基板に第2貫通孔を形成する工程と、
前記第2貫通孔の内壁に第2導体膜を形成する工程と、
前記第1基板の前記第1面から内部の第2深さに形成された前記第2導体膜をウェットエッチングにより除去する工程と
を更に含み、
前記第1導体膜及び前記第2導体膜の除去後に、
前記第1貫通孔内の前記第1導体膜を被覆する第2マスク層を形成する工程と、
前記第2マスク層をマスクにして、前記第2貫通孔内の、前記第2深さから当該第2深さよりも深い第3深さに形成された前記第2導体膜を、ウェットエッチングにより除去する工程と
を更に含むことを特徴とする付記1乃至6のいずれかに記載の回路基板の製造方法。
(付記8) 第1貫通孔を有する第1基板と、
前記第1貫通孔内に設けられ、前記第1基板の第1面と当該第1面と反対の第2面の間を貫通する第1部材と、
前記第1面、及び、前記第1貫通孔の内壁と前記第1部材の間であって前記第1面から内部の第3深さに設けられた第1導体膜と
を含むことを特徴とする回路基板。
(付記9) 前記第1基板は、前記第1面から前記第3深さよりも浅い位置に設けられ前記第1導体膜と接続された内層導体膜を有していることを特徴とする付記8に記載の回路基板。
(付記10) 前記第1基板に積層された第2基板を更に含むことを特徴とする付記8又は9に記載の回路基板。
(付記11) 前記第1基板は、第2貫通孔を有し、
前記第2貫通孔内に設けられ、前記第1面と前記第2面の間を貫通する第2部材と、
前記第1面、及び、前記第2貫通孔の内壁と前記第2部材の間であって前記第1面から内部の前記第3深さとは異なる第4深さに設けられた第2導体膜と
を更に含むことを特徴とする付記8乃至10のいずれかに記載の回路基板。
(付記12) 回路基板と、
前記回路基板上に実装された電子部品と
を含み、
前記回路基板は、
第1貫通孔を有する第1基板と、
前記第1貫通孔内に設けられ、前記第1基板の第1面と当該第1面と反対の第2面の間を貫通する第1部材と、
前記第1面、及び、前記第1貫通孔の内壁と前記第1部材の間であって前記第1面から内部の第3深さに設けられた第1導体膜と
を含むことを特徴とする電子装置。
(付記13) 第1貫通孔を有する第1基板と、前記第1貫通孔内に設けられ、前記第1基板の第1面と当該第1面と反対の第2面の間を貫通する第1部材と、前記第1面、及び、前記第1貫通孔の内壁と前記第1部材の間であって前記第1面から内部の第3深さに設けられた第1導体膜とを含む回路基板を準備する工程と、
前記回路基板上に電子部品を配置する工程と、
前記電子部品を前記第1導体膜と電気的に接続する工程と
を含むことを特徴とする電子装置の製造方法。
10,10A,10Aa,10a,10b,10c,10d,10e,10f,10h,100 回路基板
10da,10db 多層板ユニット
11,30a,100a 表面
12,30b,100b 裏面
13,101 貫通孔
20,21,22,110,111,112 導体層
30,120 絶縁層
30c 凹凸界面
30d 接合層
41,42,43,44 マスク層
50,50a,50b,50c,130 スルーホールビア
51,131 導体膜
60,60Aa,60a,60b,200 スタブ
61,210 信号伝送路
70 樹脂
80 電子装置
90 半導体装置
91 バンプ
300 ドリル

Claims (7)

  1. 第1基板に第1貫通孔を形成する工程と、
    前記第1貫通孔の内壁に第1導体膜を形成する工程と、
    前記第1基板の第1面から内部の第1深さに形成された前記第1導体膜をウェットエッチングにより除去する工程と
    を含む回路基板の製造方法。
  2. 前記内壁に形成された前記第1導体膜を被覆する被覆部材を形成する工程を更に含み、
    前記第1導体膜を除去する工程は、前記第1面から前記第1深さに形成された前記第1導体膜を、前記第1基板及び前記被覆部材に対して選択的に、ウェットエッチングにより除去する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の回路基板の製造方法。
  3. 前記第1貫通孔を形成する工程前に、前記第1基板の前記第1面上に第1マスク層を形成する工程を更に含み、
    前記第1貫通孔を形成する工程は、前記第1基板及び前記第1マスク層に前記第1貫通孔を形成する工程を含み、
    前記第1導体膜を形成する工程は、前記内壁及び前記第1マスク層上に前記第1導体膜を形成する工程を含み、
    前記第1導体膜を除去する工程は、前記第1マスク層上に形成した前記第1導体膜を除去する工程を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の回路基板の製造方法。
  4. 前記第1導体膜を除去する工程前に、前記第1マスク層を除去する工程を更に含み、
    前記第1導体膜を除去する工程は、前記第1基板の前記第1面から突出する前記第1導体膜と、前記第1面から前記第1深さの前記第1導体膜とを除去する工程を含むことを特徴とする請求項3に記載の回路基板の製造方法。
  5. 前記第1導体膜を除去する工程後に、前記第1基板に第2基板を積層する工程を更に含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の回路基板の製造方法。
  6. 第1貫通孔を有する第1基板と、
    前記第1貫通孔内に設けられ、前記第1基板の第1面と当該第1面と反対の第2面の間を貫通する第1部材と、
    前記第1面、及び、前記第1貫通孔の内壁と前記第1部材の間であって前記第1面から内部の第3深さに設けられた第1導体膜と
    を含むことを特徴とする回路基板。
  7. 回路基板と、
    前記回路基板上に実装された電子部品と
    を含み、
    前記回路基板は、
    第1貫通孔を有する第1基板と、
    前記第1貫通孔内に設けられ、前記第1基板の第1面と当該第1面と反対の第2面の間を貫通する第1部材と、
    前記第1面、及び、前記第1貫通孔の内壁と前記第1部材の間であって前記第1面から内部の第3深さに設けられた第1導体膜と
    を含むことを特徴とする電子装置。
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