JP2014510131A - トロポミオシン関連キナーゼ阻害薬としてのピロロ[2,3−d]ピリミジン誘導体 - Google Patents

トロポミオシン関連キナーゼ阻害薬としてのピロロ[2,3−d]ピリミジン誘導体 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(I)の化合物およびそれらの薬学的に許容できる塩(式中、置換基は、本明細書に記載されている通りである)、ならびに薬における、特に、Trk拮抗薬としてのそれらの使用に関する。
【化1】

Description

本明細書に記載されている本発明は、ある種のピロロ[2,3−d}ピリミジン化合物およびそのような化合物の薬学的に許容できる塩に関する。本発明は、化合物を調製するためのプロセス、化合物を含有する組成物、ならびにトロポミオシン関連キナーゼ(Trk)活性に関係する疾患または状態を治療する際のそのような化合物および塩の使用にも関する。より特定すれば、本発明は、Trkの阻害薬として有用な化合物およびそれらの塩に関する。
トロポミオシン関連キナーゼ(Trk)は、ニューロトロフィンにより活性化される受容体型チロシンキナーゼのファミリーである。Trkは、疼痛感覚ならびに腫瘍細胞成長および生存シグナリングにおいて重要な役割を果たす。したがって、Trk受容体キナーゼの阻害薬は、疼痛および癌などの状態のための標的化治療を提供する可能性がある。この分野における最近の進歩は、Expert Opin.Ther.Patents(2009)19(3):305〜319中でWangらにより概説されており、抜粋を以下に再現する。
「1.1 Trk受容体
ヒトゲノムによりコードされるタンパク質の最大ファミリーのうちの1つとして、タンパク質キナーゼは、シグナル伝達ならびに様々な複雑な細胞プロセスの制御の中心的調節因子である。受容体型チロシンキナーゼ(RTK)は、タンパク質のチロシン残基に特異的に作用する、細胞膜に結合しているタンパク質キナーゼのサブファミリー(100個までのメンバー)である。このサブファミリー内の1つの小さなグループがTrkキナーゼであり、以下の3つの高度の相同性を示すアイソフォームがある:TrkA、TrkB、およびTrkC。すべての3つのアイソフォームは、ニューロトロフィン(NT)と名付けられた高親和性成長因子:i)TrkAを活性化する神経成長因子(NGF);ii)TrkBを活性化する脳由来神経栄養因子(BDNF)およびNT−4/5;ならびにiii)TrkCを活性化するNT−3により活性化される。Trkの細胞外ドメインにニューロトロフィンが結合すると、Trkキナーゼは、いくつかの細胞内チロシン部位において自己リン酸化し、下流シグナル伝達経路の引き金となる。Trkおよびニューロトロフィンは、ニューロンの成長および生存に対するそれらの効果についてよく知られている。
1.2 Trkと癌
ニューロン組織から最初に単離されたため、Trkは、主にニューロン細胞の維持および生存に影響を及ぼすと考えられた。しかしながら、過去20年の間に、増加する証拠は、Trkが、ヒト腫瘍における悪性転換、走化性、転移、および生存シグナリングにおいて重要な役割を果たすことを示唆した。Trkと癌との間の関連性は、初期には前立腺癌に集中し、その話題が概説されている。例えば、悪性の前立腺上皮細胞は、一連のニューロトロフィンおよび少なくとも1つのTrkを分泌することが報告された。膵臓癌では、傍分泌および/または自己分泌ニューロトロフィン−Trk相互作用が、癌の浸潤挙動に影響を与え得ることが提案された。TrkBも、転移性ヒト膵臓癌細胞において過剰発現されると報告された。最近になって、他の癌環境における多くの新たな知見が存在している。例えば、転座は、ETV6転写因子のN末端およびTrkCのC末端キナーゼドメインから誘導される融合タンパク質の発現につながる。得られるETV6−TrkC融合体は、インビトロで発癌性であり、分泌性乳癌および一部の急性骨髄性白血病(AML)の原因のようである。構成的に活性なTrkA融合体は、甲状腺乳頭癌および結腸癌の一部に生じた。神経芽細胞腫において、TrkB発現は、侵襲性腫瘍成長および不良な予後の強力な予測の判断材料であると報告されており、TrkB過剰発現も、インビトロでの神経芽細胞腫腫瘍細胞における化学療法に対する抵抗性の増加に関係していた。1つの報告は、TrkAIIIと呼ばれるTrkAの新規なスプライスバリアントが、神経芽細胞腫の一部においてイノシトールリン酸−AKT経路を通してニューロトロフィンの非存在下でシグナルを送ることを示した。また、チロシンキノムの突然変異解析は、Trk突然変異が、結腸直腸癌および肺癌で生じることを明らかにした。要約すると、Trkは、様々なヒト癌と関連があり、Trk阻害薬を開発し、それを臨床的に試験することは、標的化療法で癌を治療することの生物学的および医学的仮説に対してさらなる識見を提供する可能性がある。
1.3 Trkと疼痛
新たに展開された癌との関連性に加えて、Trkは、疼痛感覚の重要なメディエーターとしても認識されている。先天性無痛無汗症(CIPA)は、患者が、疼痛性刺激を十分に感知する、または汗をかくことのいずれかを妨げる末梢神経(および、正常に神経支配されている汗腺)の障害である。TrkA欠陥は、様々な民族グループにおいてCIPAを引き起こすことが明らかにされている。
最近になって、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)およびオピエートは、神経障害性疼痛に対して、低い有効性および/または副作用(例えば、それぞれ胃腸/腎臓の副作用および向精神性副作用)を有しており、したがって、新規な疼痛治療の開発が極めて望まれる。NGFレベルは、慢性疼痛、損傷および炎症に応答して上昇し、外因性NGFの投与は、疼痛過敏性を高めることが認識されている。加えて、抗NGF抗体か、または非選択的低分子Trk阻害薬でのNGF機能の阻害は、動物モデルにおいて疼痛に対する効果を有することが明らかにされている。選択的Trk阻害薬(少なくとも、NGFの標的、TrkA受容体を阻害する)は、疼痛を治療するための臨床的有益性を提供する可能性があるようである。優れた初期の概説には、疼痛を治療するためにNGF/BDNFを標的とすることが含まれていたため、この概説は、癌および疼痛に対して特許請求されている低分子Trkキナーゼ阻害薬にだけ重点を置く。しかしながら、NGF抗体タネズマブが、変形性膝関節症疼痛に対する第II相試験において良好な有効性を示すことが極めて最近になって報告されたことは注目に値する。」
国際特許出願公開番号WO2009/012283は、Trk阻害薬としての様々なフルオロフェニル化合物に言及し;国際特許出願公開番号WO2009/152087、WO2008/080015およびWO2008/08001およびWO2009/152083は、キナーゼモジュレーターとしての様々な縮合ピロールに言及し;国際特許出願公開番号WO2009/143024およびWO2009/143018は、Trk阻害薬としての置換された様々なピロロ[2,3−d]ピリミジンに言及し;国際特許出願公開番号WO2004/056830およびWO2005/116035は、Trk阻害薬としての様々な4−アミノ−ピロロ[2,3−d]ピリミジンについて記載している。国際特許出願公開番号WO2011/133637は、様々なキナーゼの阻害薬としての様々なピロロ[2,3−d]ピリミジンおよびピロロ[2,3−b]ピリジンについて記載している。
米国仮出願US61/471758は、2012年4月5日に出願されたが、その出願の全内容は、その全体が、参照により本明細書に包含される。
このように、Trk阻害薬は、多種多様な潜在的医学的用途を有する。良好な薬物候補である新たなTrk阻害薬を提供する必要がある。特に、化合物は、好ましくは、他のキナーゼ受容体および/またはGPC受容体を包含する他の受容体にほとんど親和性を示さずに、他の受容体と比較して選択的にTrk受容体に強力に結合し、Trk受容体阻害薬としての機能的活性を示すべきである。それらは、無毒性であり、ほとんど副作用を示さないものであるべきである。さらに、理想的薬物候補は、安定で、非吸湿性でかつ容易に製剤化される物理的形態で存在するものとする。それらは、好ましくは、例えば、胃腸管から十分に吸収され、かつ/または血流、筋肉中に直接か、皮下で注射可能であり、かつ/または代謝的に安定であり、かつ好ましい薬物動態学的特性を保有するべきである。
本発明の目的は、活性な薬物物質、特に、Trk拮抗薬、すなわち、Trk、例えば、TrkA(NGF)受容体の細胞内キナーゼ活性を遮断するものとして使用することができる経口で活性な、有効な化合物および塩を提供することである。他の望ましい特徴は、良好なHLM/肝細胞安定性、経口バイオアベイラビリティー、代謝安定性、吸収、他のタイプのキナーゼを上回る選択性、ドフェチリド選択性を包含する。好ましい化合物および塩は、CYP阻害/誘導の欠如を示し、CNS節約性であるはずである。
本発明は、式Iの化合物
Figure 2014510131
および薬学的に許容できるそれらの塩を提供し、置換基は、下で定義されている。
本発明は、治療に有効な量の本明細書で定義されている式Iの化合物、または薬学的に許容できるその塩、および薬学的に許容できる担体を含む医薬組成物も含む。
本発明は、治療に有効な量の本発明における化合物のうちの1個もしくは複数、または薬学的に許容できるそれらの塩を、それを必要としている対象に投与することによって、対象において、Trk拮抗薬での治療が適応とされる疾患または状態を治療する方法も対象とする。
本発明の他の態様は、残りの説明および特許請求の範囲から明らかになるであろう。
本発明の化合物は、Trk受容体における強力な拮抗薬であり、1日1回投与を可能にする適当なPKプロファイルを有することが好ましい。
本発明の化合物は、Trk拮抗薬が適応とされる一連の障害の治療、特に、疼痛適応に潜在的に有用である。患者の疾患および状態に応じて、本明細書で使用されているような「治療」という用語は、治癒的治療、姑息的治療および予防的治療のうちの1つまたは複数を包含することがある。
本発明によれば、本発明の化合物は、炎症性疼痛、侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、急性疼痛、慢性疼痛、筋骨格疼痛、継続的疼痛、中枢性疼痛、心血管疼痛、頭部痛、口腔顔面痛などのいずれの生理学的疼痛を治療するのにも有用であり得る。治療することができる他の疼痛状態は、病態生理学的プロセスにより動かされる同じ疼痛経路が関わるために、防御機構を提供しないで、代わりに、多種多様な疾患状態に関係する衰弱性症状の一因となることがある激しい急性疼痛および慢性疼痛状態を包含する。
疼痛は、多くの外傷および疾患状態の特徴である。体組織への、疾患または外傷を介する実質的損傷が起きる場合、侵害受容器活性化の特徴は変化し、これは、損傷部位および近くの正常組織における過敏性につながる。急性疼痛では、ひとたび損傷が治癒すれば過敏性は正常に戻る。しかしながら、多くの慢性疼痛状態において、過敏性は、治癒プロセスよりはるかに長く続き、通常は、求心性線維の不適応による神経系損傷に起因する。(WoolfおよびSalter 2000 Science 288:1765〜1768)。臨床疼痛は、患者の症状の中でも不快かつ異常な感受性が特徴である場合に存在する。多くの典型的な疼痛サブタイプ、すなわち1)鈍痛、灼熱痛、または刺痛であってよい自発痛、2)侵害刺激に対する過度の疼痛応答(痛覚過敏)、3)通常は無害な刺激により生じる疼痛(異疼痛)がある(Meyer他、1994 Textbook of Pain 13〜44)。疼痛は、異なる病態生理学のために多くの異なる領域に分類することができ、これらは、侵害受容性、炎症性、神経障害性疼痛などを包含する。注目すべきは、一部のタイプの疼痛は、複数の病因を有し、したがって、2つ以上の領域に分類することができ、例えば、背部痛、癌性疼痛は、侵害受容性成分と神経障害性成分を共に有する。
侵害受容性疼痛
侵害受容性疼痛は、組織損傷または損傷を引き起こす可能性のある激しい刺激により誘発される。痛覚求心性神経線維は、損傷部位における侵害受容器による刺激の伝達により活性化され、それらの終了位置で脊髄を過敏化する。これは次いで、疼痛が認知される脳まで脊髄路を上へ中継される(Meyer他、1994 Textbook of Pain 13〜44)。侵害受容器の活性化は、2つのタイプの求心性神経線維を活性化する。有髄のA−デルタ線維は、迅速に伝達し、鋭く刺すような疼痛感覚を担い、一方、無髄のC線維は、より遅い速度で伝達し、鈍いかうずくような疼痛を伝える。中等度から重度の急性侵害受容性疼痛は、挫傷/捻挫による疼痛、術後疼痛(任意のタイプの外科手術後の疼痛)、外傷後疼痛、火傷、心筋梗塞、急性膵炎、および腎疝痛の際立った特徴であるが、それらに限定されるものではない。一般的に、癌関連急性疼痛症候群も、化学療法毒性、免疫療法、ホルモン療法および放射線療法などの治療上の相互作用に起因している。中等度から重度の急性侵害受容性疼痛は、腫瘍関連疼痛(例えば、骨痛、頭痛および顔面痛、内臓痛)または癌療法に伴うもの(例えば、化学療法後症候群、慢性術後疼痛症候群、照射後症候群)であり得る癌性疼痛、脱出性もしくは断裂性椎間板または腰部椎間関節、仙腸関節、傍脊柱筋もしくは後縦靱帯の異常に起因することがある背部痛の際立った特徴であるが、それらに限定されるものではない。
神経障害性疼痛
本発明によれば、本発明の化合物は、神経障害性疼痛ならびに痛覚過敏、異疼痛および継続的疼痛を包含する神経障害性疼痛の症状を治療するために使用することができる可能性がある。神経障害性疼痛は、神経系における一次病巣または機能障害により開始または引き起こされる疼痛と定義される(IASP定義)。神経損傷は、外傷および疾患により引き起こされることがあるため、「神経障害性疼痛」という用語は、様々な病因の多くの障害を包含する。これらは、糖尿病性神経障害、ヘルペス後神経痛、背部痛、癌性神経障害、HIV神経障害、幻肢痛、手根管症候群、慢性アルコール依存症、甲状腺機能低下症、三叉神経痛、尿毒症、またはビタミン欠乏症を包含するが、それらに限定されるものではない。神経障害性疼痛は、防御的役割をもたないため、病的である。神経障害性疼痛は、元の原因が消えた後も存在することが多く、一般に数年間持続し、患者の生活の質を著しく低下させる(WoolfおよびMannion 1999 Lancet 353:1959〜1964)。神経障害性疼痛の症状は、同じ疾患のある患者間でさえ異質であることが多いため、治療するのが困難である(WoolfおよびDecosterd 1999 Pain Supp.6:S141〜S147;WoolfおよびMannion 1999 Lancet
353:1959〜1964)。それらは、持続性のことがある自発痛、または痛覚過敏(侵害刺激に対する感受性の増加)および異疼痛(通常は無害な刺激に対する感受性)などの発作性および異常誘発痛を包含する。
激しい急性疼痛および慢性疼痛
激しい急性疼痛および慢性疼痛は、病態生理学的プロセスにより動かされる同じ経路が関わるために、防御機構を提供しないで、代わりに、多種多様な疾患状態に関係する衰弱性症状の一因となることがある。疼痛は、多くの外傷および疾患状態の特徴である。体組織への、疾患または外傷を介する実質的損傷が起きる場合、侵害受容器活性化の特徴は変化する。末梢では、損傷の周囲では局所的に、侵害受容器が終わる場所では中枢的に、過敏化が存在する。これは、損傷部位および近くの正常組織における過敏性につながる。急性疼痛では、これらの機構が有用で、修復プロセスを起こさせることがあり、ひとたび損傷が治癒すれば過敏性は正常に戻る。しかしながら、多くの慢性疼痛状態において、過敏性は、治癒プロセスよりはるかに長く続き、通常は神経系損傷に起因する。この損傷は、求心性線維の不適応につながることが多い(WoolfおよびSalter 2000 Science 288:1765〜1768)。臨床疼痛は、患者の症状の中でも不快かつ異常な感受性が特徴である場合に存在する。患者は、まったく異質である傾向があり、様々な疼痛症状を示すことがある。多くの典型的な疼痛サブタイプ、すなわち1)鈍痛、灼熱痛、または刺痛であってよい自発痛、2)侵害刺激に対する過度の疼痛応答(痛覚過敏)、3)通常は無害な刺激により生じる疼痛(異疼痛)がある(Meyer他、1994 Textbook of Pain 13〜44)。背部痛、関節痛、CNS外傷、または神経障害性疼痛のある患者は、同じような症状を有することがあるが、根底にある機構は異なるため、異なる治療戦略を必要とすることがある。
慢性疼痛
慢性疼痛は、慢性侵害受容性疼痛、慢性神経障害性疼痛、慢性炎症性疼痛、突出痛、持続痛痛覚過敏、異疼痛、中枢性過敏化、末梢性過敏化、脱抑制および促通増進(augmented facilitation)のうちの1つまたは複数を含む。
慢性疼痛は、癌性疼痛、例えば、悪性疾患、腺組織における腺癌、臓器の胚組織における芽細胞腫、上皮組織における癌腫、血液細胞を形成する組織における白血病、リンパ組織におけるリンパ腫、骨髄における骨髄腫、結合組織または支持組織における肉腫、副腎癌、AIDS関連リンパ腫、貧血、膀胱癌、骨癌、脳腫瘍、乳癌、カルチノイド腫瘍、子宮頚癌、化学療法、結腸癌、血球減少症、子宮内膜癌、食道癌、胃癌(gastric cancer)、頭部癌、頚部癌、肝胆道癌、腎臓癌、白血病、肝臓癌、肺癌、リンパ腫、ホジキン病、リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、神経系腫瘍、口腔癌、卵巣癌、膵臓癌、前立腺癌、直腸癌、皮膚癌、胃癌(stomach cancer)、精巣癌、甲状腺癌、尿道癌、骨癌、肉腫 結合組織の癌、骨組織の癌、造血細胞の癌、骨髄の癌、多発性骨髄腫、白血病、原発性または続発性の骨癌、骨に転移する腫瘍、神経および中空臓器に浸潤する腫瘍、神経構造近くの腫瘍から生じる癌性疼痛を包含する。癌性疼痛は、内臓痛、例えば、膵臓癌および/または腹部における転移から生じる内臓痛、体性痛、例えば、骨癌、骨における転移、術後疼痛、肉腫、結合組織の癌、骨組織の癌、骨髄の造血細胞の癌、多発性骨髄腫、白血病、原発性または続発性骨癌のうちの1つまたは複数による体性痛も含む。
炎症性疼痛
炎症性状態は、急性炎症、持続性急性炎症、慢性炎症、複合型急性慢性炎症を包含する。
炎症性疼痛は、急性炎症性疼痛および/または慢性炎症性疼痛を包含し、慢性炎症性疼痛は、末梢性過敏化と中枢性過敏化の両方が関わる疼痛および/または炎症性疼痛と神経障害性疼痛の両方または侵害受容性疼痛成分が関わる混合病因型疼痛であってよい。炎症性疼痛は、痛覚過敏、例えば、原発性および/または続発性の痛覚過敏も含む。加えて、または、あるいは、炎症性疼痛は、異疼痛も包含することができる。炎症性疼痛は、根底にある障害もしくは炎症性状態の解消または損傷の治癒を過ぎても持続する疼痛も含む。
炎症性疼痛は、例えば、外傷による急性組織損傷、疾患、例えば、炎症性疾患、免疫反応、異物、化学物質または感染性粒子、例えば、微生物の存在に応答して、炎症性状態から生じる疼痛である。炎症性状態は、急性炎症もしくは慢性炎症か、または両方であってよい。
炎症性疼痛は、炎症性関節疾患、炎症性結合組織疾患、炎症性自己免疫疾患、炎症性筋障害、炎症性消化器系疾患、炎症性気道疾患、細胞性免疫炎症疾患、過敏症およびアレルギー、血管性炎症疾患、非免疫性炎症性疾患、滑膜炎、絨毛結節性滑膜炎、関節痛、強直性脊椎炎、脊椎関節炎、脊椎関節症、痛風、パジェット病、滑液包炎などの関節周囲障害、リウマチ様疾患、関節リウマチおよび変形性関節症、関節リウマチまたは変形性関節症などの炎症性疾患による炎症性状態から生じることがある。特に、関節リウマチは、激痛を伴う持続的な炎症を代表する。関節炎性疼痛は、炎症性疼痛の一形態であり、末梢性過敏化と中枢性過敏化の両方を引き起こす関節における炎症から生じる。炎症状態下で、侵害受容系は、通常は無害でかつ無痛の機械的刺激により活性化される。加えて、関節が静止している場合、疼痛は、存在し、自発痛および痛覚過敏(侵害刺激に対する疼痛反応の激化および通常は無痛の刺激に対する疼痛)として現れる。末梢組織における炎症プロセスは、脊髄における中枢性過敏化につながり、典型的には炎症性疼痛を伴う痛覚過敏および異疼痛の一因となる。他のタイプの炎症性疼痛は、炎症性腸疾患(IBD)を包含する。
他のタイプの疼痛
他のタイプの疼痛は、以下の疼痛を包含するが、それらに限定されるものではない:
−筋肉痛、線維筋痛、脊椎炎、血清陰性の(非リウマチ性)関節症、非関節性リウマチ、ジストロフィン異常症、グリコーゲン分解、多発性筋炎、化膿性筋炎を包含するがそれらに限定されない筋骨格障害;
−中枢性脳卒中後疼痛、多発性硬化症、脊髄損傷、パーキンソン病およびてんかんを包含するがそれらに限定されない神経系の病変または機能障害により引き起こされる疼痛と定義される中枢性疼痛または「視床痛」;
−アンギナ、心筋梗塞、僧帽弁狭窄症、心外膜炎、レイノー現象、浮腫性硬化症、浮腫性硬化症、骨格筋虚血を包含するがそれらに限定されない、心臓および血管痛;
−内臓痛、および胃腸障害。内臓は、腹腔の器官を包含する。これらの器官は、生殖器官、脾臓および消化器系の一部を包含する。内臓に関係する疼痛は、消化器系内臓痛および非消化器系内臓痛に分類することができる。一般的に遭遇する胃腸(GI)障害は、機能性腸障害(FBD)および炎症性腸疾患(IBD)を包含する。これらのGI障害は、FBDについては、胃食道逆流、消化不良、過敏性腸症候群(IBS)および機能性腹痛症候群(FAPS)を、IBDについては、クローン病、回腸炎、および潰瘍性大腸炎を包含する現在のところ中程度に管理されるに過ぎない多種多様な疾患状態を包含し、これらはすべて、内臓痛を一様に生じる。他のタイプの内臓痛は、月経困難症、骨盤痛、膀胱炎および膵炎に伴う疼痛を包含する;
片頭痛、前兆を伴う片頭痛、前兆を伴わない片頭痛 群発性頭痛、緊張型頭痛を包含するがそれらに限定されない頭部痛;歯痛、側頭下顎骨筋筋膜性疼痛、耳鳴、顔面紅潮、脚不穏症候群および乱用可能性の発現をブロックすること(blocking development of abuse potential)を包含するがそれらに限定されない口腔顔面痛。さらなる疼痛状態は、背部痛(例えば、慢性腰背部痛)、癌性疼痛、複合性局所疼痛症候群、HIV関連神経障害性疼痛、術後誘導神経障害性疼痛、脳卒中後疼痛、脊髄損傷疼痛、外傷性神経損傷疼痛、糖尿病性末梢神経症、中等度/重度間質性膀胱炎疼痛、過敏性腸症候群疼痛、中等度/重度子宮内膜症疼痛、中等度/重度骨盤痛、中等度/重度前立腺炎疼痛、中等度/重度変形性関節症疼痛、ヘルペス後神経痛、関節リウマチ疼痛、月経困難症疼痛、先制術後疼痛、三叉神経痛、滑液包炎、歯痛、線維筋痛または筋筋膜性疼痛、月経痛、片頭痛、神経障害性疼痛(有痛性糖尿病性神経症を包含する)、ヘルペス後神経痛に関係する疼痛、術後疼痛、関連痛、三叉神経痛、内臓痛(間質性膀胱炎およびIBSを包含する)ならびにAIDS、異疼痛、火傷、癌、痛覚過敏、過敏化、脊椎の外傷および/または変性と脳卒中に関係する疼痛を包含することがある。
本発明の実施形態1は、式Iの化合物
Figure 2014510131
または薬学的に許容できるその塩である(式中、
は、
H、または
OH、CON(R)、SO、SR、OR、CHOH、CO、SONR、NRSO、CN、NOおよびRから独立して選択される3個までの置換基により置換されていてもよいC1〜5アルキル、または
N、OおよびSから選択される3個までの環ヘテロ原子を有し、メチル、OH、CON(R)、SO、OR、CHOH、CO、SONR、NRSO、CN、NOおよびRから独立して選択される3個までの置換基により置換されていてもよい、C3〜5シクロアルキル、プロペラニル(propellanyl)、もしくは4〜6員の飽和ヘテロシクリル環から選択される環系であり、
は、Hまたはメチルであり、
は、H、NHまたはNH(OHおよびO(C1〜3アルキル)から独立して選択される3個までの置換基で置換されていてもよいC1〜3アルキル)であり、
101は、H、OH、メチル、シクロプロピル、メトキシ、エチル、エトキシまたはCNであり、
Xは、結合、O、(CH−R、NR104、OCHまたはCHOであり、
は、独立して、H、CH、CHOH、CHOCH、OH、NH、NHCH、N(CH、CHNH、CHNHCH、またはCHN(CHであり、
104は、H、C1〜3アルキルまたはC4〜6飽和炭素環であり、それらの各々は、C1〜3アルキル、CHOHおよびNHから独立して選択される3個までの置換基により置換されていてもよく、
nは、1または2であり、
102は、飽和または部分不飽和もしくは完全不飽和であってよい3〜7員の単環式炭素環式系もしくはヘテロ環式系、または8〜14員の二環式系である環系であり、ヘテロ環式環系は、N、S、およびOから選択される5個までの環ヘテロ原子を有してもよく、二環式環系は、縮合しているか単結合により連結している2個の環(炭素環式−炭素環式、炭素環式−ヘテロ環式、ヘテロ環式−炭素環式またはヘテロ環式−ヘテロ環式)であってよく、この環系は、可能であれば、
ハロ、CN、NR、SO、SR、3個までのOHおよび/またはC1〜3アルコキシ基により置換されていてもよいC1〜4アルキル、3個までのOHおよび/またはC1〜3アルコキシ基により置換されていてもよいC3〜6シクロアルキル、3個までのハロゲンにより置換されているC1〜3アルキル、OH、O(C1〜3アルキル)、O(3個までのOHおよび/またはC1〜3アルコキシ基により置換されていてもよいC3〜6シクロアルキル、O(3個までのハロゲンにより置換されているC1〜3アルキル)、O(3個までのOHおよび/またはC1〜3アルコキシ基により置換されているC1〜3アルキル)、NRSO、=O、R、C(O)R、NO、NRCO、NRCOR、OR、S(O)R、およびCH
から独立して選択される3個までの置換基により置換されていてもよく、
およびRは、各々独立して
H、または
OH、CONR、SO、OR、CHOH、CO、SONR、NRSO、CN、NOおよびRから独立して選択される3個までの置換基により置換されていてもよいC1〜5アルキル、
または
OH、CON(R)、SO、CO、SONR、NRSO、CN、NO、ハロ、NR、SR、3個までのOHおよび/もしくはC1〜3アルコキシ基により置換されていてもよいC1〜4アルキル、3個までのOHおよび/もしくはC1〜3アルコキシ基により置換されていてもよいC3〜6シクロアルキル、1〜3個のハロゲンにより置換されているC1〜3アルキル、O(3個までのOHおよび/もしくはC1〜3アルコキシ基により置換されていてもよいC3〜6シクロアルキル、O(3個までのハロゲンにより置換されているC1〜3アルキル、O(3個までのOHおよび/もしくはC1〜3アルコキシにより置換されているC1〜3アルキル、NRSO、=O、NO、NRCO、およびS(O)Rから独立して選択される3個までの置換基により置換されていてもよい、C3〜5シクロアルキル、プロペラニル、もしくは4〜6員の飽和ヘテロシクリル環から選択される環系であるか、
およびRは、それらが接続しているNと一緒に、N、O、Sから独立して選択される2個までのさらなる環ヘテロ原子を包含していてもよい4〜7員環であってよく、この環は、C1〜3アルコキシおよび/またはC1〜3アルキルにより置換されていてもよく、
は、H、C1〜5アルキルまたはC1〜5アルコキシであり、
このC1〜5アルキルまたはC1〜5アルコキシは、ハロゲンから独立して選択される3個までの置換基により置換されていてもよく、
は、飽和または部分不飽和もしくは完全不飽和であってよい3〜7員の単環式炭素環式系もしくはヘテロ環式系、または8〜14員の二環式系である環系であり、ヘテロ環式環系は、N、S、およびOから選択される5個までの環ヘテロ原子を有してもよく、二環式環系は、縮合しているか単結合により連結している2個の環(炭素環式−炭素環式、炭素環式−ヘテロ環式、ヘテロ環式−炭素環式またはヘテロ環式−ヘテロ環式)であってよく、この環系は、可能であれば、
ハロ、CN、NR、SO、SR、3個までのOHおよび/またはC1〜3アルコキシ基により置換されていてもよいC1〜4アルキル、3個までのOHおよび/またはC1〜3アルコキシ基により置換されていてもよいC3〜6シクロアルキル、1〜3個のハロゲンにより置換されているC1〜3アルキル、OH、O(C1〜3アルキル)、O(3個までのOHおよび/またはC1〜3アルコキシ基により置換されていてもよいC3〜6シクロアルキル、O(3個までのハロゲンにより置換されているC1〜3アルキル、O(3個までのOHおよび/またはC1〜3アルコキシにより置換されているC1〜3アルキル、NRSO、=O、NO、NRCOR、NRCO、およびS(O)R
から独立して選択される3個までの置換基により置換されていてもよく、
は、飽和または部分不飽和もしくは完全不飽和であってよい3〜7員の単環式炭素環式系もしくはヘテロ環式系、または8〜14員の二環式系である環系であり、ヘテロ環式環系は、N、S、およびOから選択される5個までの環ヘテロ原子を有してもよく、二環式環系は、縮合しているか単結合により連結している2個の環(炭素環式−炭素環式、炭素環式−ヘテロ環式、ヘテロ環式−炭素環式またはヘテロ環式−ヘテロ環式)であってよく、この環系は、可能であれば、
ハロ、CN、NR、SO、SR、3個までのOHおよび/またはC1〜3アルコキシ基により置換されていてもよいC1〜4アルキル、3個までのOHおよび/またはC1〜3アルコキシ基により置換されていてもよいC3〜6シクロアルキル、1〜3個のハロゲンにより置換されているC1〜3アルキル、OH、O(C1〜3アルキル)、O(3個までのOHおよび/またはC1〜3アルコキシ基により置換されていてもよいC3〜6シクロアルキル、O(3個までのハロゲンにより置換されているC1〜3アルキル、O(3個までのOHおよび/またはC1〜3アルコキシにより置換されているC1〜3アルキル、NRSO、=O、NO、NRCO、NRCOR、およびS(O)R
から独立して選択される3個までの置換基により置換されていてもよく、
各CH部分は、CF部分により置き換えることができる)。
本発明の実施形態2は、Rが、H、2個までのOHにより置換されていてもよいC1〜5アルキルであるか、Rが、CONH、CONHCH、CON(CH、COH、COCH、OCH、SCH、SOCHにより置換されているC1〜5アルキルであるか、Rが、メチル、OHまたはCHOHにより置換されていてもよいC3〜5シクロアルキル、プロペラニル、またはオキセタニルから選択される環系である、実施形態1による化合物または塩である。
本発明の実施形態3は、Rが、t−ブチル、ヒドロキシ−t−ブチル、ジヒドロキシ−t−ブチル、1−ヒドロキシプロパ−2−イルまたは1,3−ジヒドロキシプロパ−2−イルである、実施形態1または2のいずれか1つによる化合物または塩である。
本発明の実施形態4は、Rが、Hである、実施形態1から3のいずれか1つによる化合物または塩である。
本発明の実施形態5は、Rが、HまたはNHである、実施形態1から4のいずれか1つによる化合物または塩である。
本発明の実施形態6は、Rが、NHである、実施形態1から5のいずれか1つによる化合物または塩である。
本発明の実施形態7は、Rが、Hである、実施形態1から5のいずれか1つによる化合物または塩である。
本発明の実施形態8は、R101が、Hである、実施形態1から7のいずれか1つによる化合物または塩である。
本発明の実施形態9は、R101が、OHである、実施形態1から7のいずれか1つによる化合物または塩である。
本発明の実施形態10は、Xが、結合、O、CH、C、CH(CH)CH、CH(CH)、CH(CHOH)、CHO、CH(NH)、CH(OH)またはNHである、実施形態1から9のいずれか1つによる化合物または塩である。
本発明の実施形態11は、Xが、CHである、実施形態1から10のいずれか1つによる化合物または塩である。
本発明の実施形態12は、R102が、窒素環原子を介してX部分と連結している置換されていてもよい窒素含有環系である、実施形態1から11のいずれか1つによる化合物または塩である。
本発明の実施形態13は、R102が、ベンゾイミダゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾトリアゾリル、ビフェニル、ビピラゾリル、シンノリニル、シクロブチルイミダゾリル、シクロブチルピラゾリル、シクロブチルチアゾリル、シクロペンチルトリアゾリル、シクロプロピルイソオキサゾリル、シクロプロピルオキサゾリル、シクロプロピルピラゾリル、シクロプロピルトリアゾリル、ジアジレニルフェニル(diazirenylphenyl)、ジヒドロナフチリジニル、ジヒドロピロロピラゾリル、ジオキシノピリジニル(dioxinopyridinyl)、フラザニル、フロピリジニル、フロピロリル、イミダゾリル、イミダゾピラジニル、イミダゾピリダジニル、イミダゾピリジニル、イミダゾピリミジニル、イミダゾチアジアゾリル、イミダゾチアゾリル、インダニル、インダゾリル、インドリル、イソインドリル、イソオキサゾロピリジニル、イソオキサゾリル、イソキノリニル、ナフチリジニル、オキサゾリル、フェニル、フェニルシクロプロピル、フェニルイミダゾリル、フェニルピラゾリル、フェニルピロリル、フェニルテトラゾリル、フタラジニル、プリニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピラゾロピリジニル、ピラゾロピリミジニル、ピラゾロトリアジニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリジニルトリアゾリル、ピリミジニル、ピロロイミダゾリル、ピロロピラジニル、ピロロピリミジニル、ピロロピリジニル、ピロリル、キノリニル、キナゾリル(quinazolyl)、キノキサリニル、テトラヒドロベンゾイソオキサゾリル、テトラヒドロシクロペンタピラゾリル、テトラヒドロトリアゾロピリジニル、テトラゾロピリダジニル、テトラゾロピリジニル、チアゾリル、チアゾロピリジニル、チアゾロピリミジニル、チエニルピラゾリル、チエノピリジニル、トリアゾロピリジニルおよびトリアゾリルから選択される置換されていてもよい環系である、実施形態1から11のいずれか1つによる化合物または塩である。
本発明の実施形態14は、任意選択の置換基が、可能であれば、
ハロ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、CF、CHF、CHF、CHOCH、CN、CHOH、OCH、=O、NH、SCH、SOCH、フェノキシ、フルオロフェノキシ、ベンジル、SCF、OCF、SOCF、NHSOCH、NHSOCF、C(O)CF、C(O)CH、ベンゾイル、アゼチジニルメチル、フルオロアゼチジニルメチルおよびモルホリノメチル
から独立して選択される、実施形態13による化合物または塩である。
本発明の実施形態15は、R102が、フェニル、ピラゾール−1−イル、1,2,3−トリアゾール−1−イル、ベンゾトリアゾール−2−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イルおよびピリジン−4−イルから選択され、
それらの各々が、ハロ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、CF、CHF、CHF、CHOCH、CN、CHOH、OCH、=O、NH、SCH、SOCH、フェノキシ、フルオロフェノキシ、ベンジル、SCF、OCF、SOCF、NHSOCH、NHSOCF、C(O)CF、C(O)CH、ベンゾイル、アゼチジニルメチル、フルオロアゼチジニルメチルおよび/またはモルホリノメチルにより置換されていてもよい、実施形態1から11、13または14のいずれか1つによる化合物または塩である。
本発明の実施形態16は、RおよびRが、各々独立して、H、C1〜3アルコキシにより置換されていてもよいC1〜3アルキル、C3〜5シクロアルキル、プロペラニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニルまたはピラニルであるか、
およびRが、それらが接続しているNと一緒に、C1〜3アルコキシおよび/またはC1〜3アルキルにより置換されていてもよいアゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジンまたはモルホリン環であってよい、R基およびR基が存在する実施形態1から15のいずれか1つによる化合物または塩である。
本発明の実施形態17は、式IAの実施形態1による化合物
Figure 2014510131
または薬学的に許容できるその塩である(式中、
は、HまたはNHであり、
は、1または2個のOH基により置換されていてもよいC2〜4アルキルであり、
101は、HまたはOHであり、
102は、フェニルまたは芳香族もしくは部分不飽和の5または6員のヘテロ環であり、このヘテロ環は、さらなるフェニルまたは5〜7員の芳香族もしくは部分不飽和のヘテロ環式環と縮合していてもよく、各ヘテロ環は、N、OおよびSから選択される1〜3個の環ヘテロ原子を有し、この環系は、ハロ、CF、C1〜4アルキルおよびC3〜5シクロアルキルから独立して選択される3個までの置換基により置換されていてもよい)。
本発明の実施形態18は、R101が、Hである、実施形態17による化合物または塩である。
本発明の実施形態19は、Rが、t−ブチル、ヒドロキシ−t−ブチルまたは1−ヒドロキシプロパ−2−イルであり、
102が、4−トリフルロメチルフェニル、4−クロロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、5−クロロピリジン−2−イル、5−フルオロピリジン−2−イル、3−トリフルロメチルピラゾリル−1−イル、4−トリフルロメチルピラゾール−1−イル、3−トリフルロメチル−5−メチルピラゾール−1−イル、3−シクロプロピルピラゾール−1−イル、4−シクロプロピルピラゾール−1−イル、4−トリフルロメチル(1,2,3−トリアゾール−1−イル)、4−シクロプロピル−(1,2,3−トリアゾール−1−イル)、またはベンゾトリアゾール−2−イルである、実施形態18による化合物または塩である。
本発明の実施形態20は、
N−(5−{[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド;
N−(5−{[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−(4−クロロフェニル)アセトアミド;
N−(5−{[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−(5−フルオロピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−{[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセトアミド;
N−(5−{[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−(3−シクロプロピル−1H−ピラゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{5−[(2−アミノ−7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}−2−(4−シクロプロピル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{5−[(2−アミノ−7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセトアミド;
N−{5−[(2−アミノ−7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]アセトアミド;
N−{5−[(2−アミノ−7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}−2−(5−クロロピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−{[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−{5−[(7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]アセトアミド;
2−(4−クロロフェニル)−N−[5−({7−[(1S)−2−ヒドロキシ−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}カルボニル)ピリジン−3−イル]アセトアミド
N−{5−[(7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセトアミド;
N−[5−({7−[(1S)−2−ヒドロキシ−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}カルボニル)ピリジン−3−イル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド;
N−[5−({7−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}カルボニル)ピリジン−3−イル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド;
2−(4−クロロフェニル)−N−[5−({7−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}カルボニル)ピリジン−3−イル]アセトアミド;
N−(5−{[7−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセトアミド;
2−(5−クロロピリジン−2−イル)−N−(5−{[7−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)アセトアミド;
N−(5−{[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−(4−クロロフェニル)アセトアミド;
N−(5−{[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド;
N−(5−{[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−(4−クロロフェニル)アセトアミド;
N−(5−{[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド;
N−(5−{[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセトアミド;
および
N−{5−[(7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}−2−(4−シクロプロピル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アセトアミド
から選択される、実施形態1による化合物または薬学的に許容できるその塩である。
本発明の実施形態21は、前記実施形態1から20のいずれか1つで定義されている式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩、および薬学的に許容できる担体を含む医薬組成物である。
本発明の実施形態22は、医薬として使用するための、実施形態1から20のいずれか1つで定義されている式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩である。
本発明の実施形態23は、Trk受容体拮抗薬が適応とされる疾患の治療において使用するための、実施形態1から20のいずれか1つで定義されている式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩である。
本発明の実施形態24は、疼痛の治療において使用するための、実施形態1から20のいずれか1つで定義されている式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩である。
本発明の実施形態25は、Trk受容体拮抗薬が適応とされる疾患を治療するための医薬を製造するための、実施形態1から20のいずれか1つで定義されている式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは組成物の使用である。
本発明の実施形態26は、疼痛を治療するための医薬を製造するための、実施形態1から20のいずれか1つで定義されている式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは組成物の使用である。
本発明の実施形態27は、Trk受容体拮抗薬が適応とされる疾患を治療するための、哺乳動物の治療の方法であって、有効量の実施形態1から20のいずれか1つで定義されている式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩で前記哺乳動物を治療するステップを含む方法である。
本発明の実施形態28は、哺乳動物における疼痛の治療の方法であって、有効量の実施形態1から20のいずれか1つで定義されている式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩で前記哺乳動物を治療するステップを含む方法である。
本発明の実施形態29は、さらなる薬物物質と組み合わせて医学的治療において使用するための、実施形態1から20のいずれか1つによる化合物または塩である。
本発明のさらなる実施形態は、以下を包含する。
が、下の実施例に例示されているような値を有する式(I)の化合物または塩;
Xが、下の実施例に例示されているような値を有する式(I)の化合物または塩;
102が、下の実施例に例示されているような値を有する式(I)の化合物または塩;
、R、R、R101、XおよびR102が、下の実施例に例示されているような値を有する式(I)の化合物または塩;
下の実施例のいずれか1つから選択される化合物または薬学的に許容できるその塩;および
本明細書に開示されている任意の新規中間体化合物。
他の実施形態は、下の説明に基づいて想定され得る。
「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨード基を意味する。
必要数の炭素原子を含有する「アルキル」基は、非分岐または分岐であってよい。アルキルの例は、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチルおよびt−ブチルを包含する。
式Iの化合物の「薬学的に許容できる塩」は、それらの酸付加塩および塩基付加塩(二塩、ヘミ塩などを包含する)を包含する。
適当な酸付加塩は、無毒性塩を形成する酸から形成される。例は、酢酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベシル酸塩、重炭酸塩/炭酸塩、重硫酸塩/硫酸塩、ホウ酸塩、カンシル酸塩、クエン酸塩、エジシル酸塩、エシル酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルセプト酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、ヘキサフルオロリン酸塩、ヒベンズ酸塩、塩酸塩/塩化物、臭化水素酸塩/臭化物、ヨウ化水素酸塩/ヨウ化物、イセチオン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メシル酸塩、メチル硫酸塩、ナフチレート(naphthylate)、2−ナプシル酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オロチン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、リン酸塩/リン酸水素塩/リン酸二水素塩、糖酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、トシル酸塩およびトリフルオロ酢酸塩を包含する。
適当な塩基付加塩は、無毒性塩を形成する塩基から形成される。例は、アルミニウム塩、アルギニン塩、ベンザチン塩、カルシウム塩、コリン塩、ジエチルアミン塩、ジオラミン塩、グリシン塩、リシン塩、マグネシウム塩、メグルミン塩、オラミン塩、カリウム塩、ナトリウム塩、トロメタミン塩および亜鉛塩を包含する。
適当な塩に関する総説については、StahlおよびWermuthによる「Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection,and Use」(Wiley−VCH、Weinheim、Germany、2002)を参照されたい。
本発明の化合物は、本明細書で前に定義されている式Iの化合物およびそれらの塩、本明細書で後に定義されるそれらの多形体、および異性体(光学的、幾何的および互変異性の異性体を包含する)ならびに式Iの同位体標識化合物を包含する。
別段の規定がない限り、1個または複数の不斉炭素原子を含有する式(I)の化合物は、2個以上の立体異性体として存在することができる。式(I)の化合物が、例えば、ケトもしくはグアニジン基または芳香族部分を含有する場合、互変異性(tautomeric isomerism)(「互変異性(tautomerism)」)が生じることがある。単一化合物が、2種以上のタイプの異性を示し得ることになる。
2種以上のタイプの異性を示す化合物、およびそれらの1つまたは複数の混合物を包含する式(I)の化合物のすべての立体異性体、幾何異性体および互変異性形態は、本発明の特許請求の範囲に記載されている化合物の範囲内に包含される。対イオンが光学活性の、例えば、D−ラクテートもしくはL−リシンであるか、またはラセミの、例えば、DL−タルトレートもしくはDL−アルギニンである酸付加塩または塩基付加塩も包含される。
本発明の化合物により示される潜在的互変異性のタイプの例は、ヒドロキシピリジン<=>ピリドン;アミド<=>ヒドロキシル−イミンおよびケト<=>エノール互変異性を包含する:
Figure 2014510131
シス/トランス異性体は、当業者によく知られている従来の技法、例えば、クロマトグラフィーおよび分別結晶化により分離することができる。
個々のエナンチオマーを調製/分離するための従来技法は、適当な光学的に純粋な前駆体からのキラル合成、または、例えば、キラル高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を使用するラセミ体(または、塩もしくは他の誘導体のラセミ体)の分割を包含する。
あるいは、ラセミ体(またはラセミ前駆体)を、適当な光学活性化合物、例えば、アルコールと、または、式(I)の化合物が酸性もしくは塩基性部分を含有する場合には、酒石酸もしくは1−フェニルエチルアミンなどの酸もしくは塩基と反応させることができる。得られるジアステレオマー混合物は、クロマトグラフィーおよび/または分別結晶化により分離することができ、ジアステレオ異性体の一方または双方は、当業者によく知られている手段により対応する純粋なエナンチオマー(複数可)に変換することができる。
本発明のキラル化合物(および、それらのキラル前駆体)は、不斉固定相と、イソプロパノール0〜50%、典型的には、2%〜20%、およびアルキルアミン0〜5%、典型的には、0.1%ジエチルアミンを含有する炭化水素、典型的には、ヘプタンまたはヘキサンからなる移動相と共に樹脂上で、クロマトグラフィー、典型的には、HPLCを使用し、エナンチオマー的に富化された形態で得ることができる。溶出液を濃縮すると、富化された混合物が得られる。
立体異性体の混合物は、当業者に知られている従来技法により分離することができる。[例えば、E L Elielによる「Stereochemistry of Organic Compounds」(Wiley、New York、1994)を参照されたい]。
本発明は、1個または複数の原子が、同じ原子番号であるが、自然において通常見いだされる原子質量または質量数と異なる原子質量または質量数を有する原子により置き換えられているすべての薬学的に許容できる同位体標識された式(I)の化合物を包含する。
本発明の化合物中に含めるのに適している同位体の例は、HおよびHなどの水素、11C、13Cおよび14Cなどの炭素、36Clなどの塩素、18Fなどのフッ素、123Iおよび125Iなどのヨウ素、13Nおよび15Nなどの窒素、15O、17Oおよび18Oなどの酸素、32Pなどのリン、ならびに35Sなどの硫黄の同位体を包含する。
式(I)のある種の同位体標識された化合物、例えば、放射性同位体を組み入れているものは、薬物および/または基質の組織分布研究に有用である。放射性同位体トリチウム、すなわち、H、および炭素−14、すなわち、14Cは、それらの組み入れの容易さおよび素早い検出手段に鑑みてこの目的にとって特に有用である。
重水素、すなわち、Hなどのより重い同位体での置換は、より大きい代謝安定性、例えば、インビボ半減期の増加または用量要件の軽減よりもたらされるある種の治療上の利点を提供することができ、それ故に、一部の環境において好ましいことがある。
11C、18F、15Oおよび13Nなどのポジトロン放出同位体での置換は、基質受容体占有を調べるためのポジトロン放出断層撮影(PET)研究に有用であり得る。
式(I)の同位体標識された化合物は、一般的に、以前から用いられている標識されていない試薬の代わりに適切な同位体標識された試薬を使用して当業者に知られている従来技法により、または添付の実施例および調製例に記載されているものに類似したプロセスにより調製することができる。
実施例および調製例で述べられているものを包含する下の経路は、式(I)の化合物を合成する方法を図示している。当業者は、本発明の化合物、およびそれらへの中間体が、本明細書に具体的に記載されているもの以外の方法により、例えば、本明細書に記載されている方法の適応により、例えば、当技術分野において知られている方法により製造することができることを理解するであろう。合成、官能基相互変換、保護基の使用などの適当な指針は、例えば、RC Larockによる「Comprehensive Organic Transformations」、VCH Publishers Inc.(1989);J.MarchによるAdvanced Organic Chemistry」、Wiley Interscience(1985);S Warrenによる「Designing Organic Synthesis」、Wiley Interscience(1978);S Warrenによる「Organic Synthesis−The Disconnection Approach」、Wiley Interscience(1982);RK MackieおよびDM Smithによる「Guidebook to Organic Synthesis」、Longman(1982);TW GreeneおよびPGM Wutsによる「Protective Groups in Organic Synthesis」、John Wiley and Sons,Inc.(1999);およびPJ,Kocienskiによる「Protecting Groups」、Georg Thieme Verlag(1994);および前記標準著作物の任意の最新版である。
下の一般的な合成方法において、別段の規定がない限り、置換基は、上の式(I)の化合物に関連して上で定義されている通りである。R1011は、R101と同じであるか、その適当に保護されたバージョンである。
スキーム1は、一般式(Int1)の中間体の調製を図示しており、それらは、アミン(Int3)(ここで、Rが、アルコールを含有する場合には、適当なヒドロキシル保護基(PG)が使用されているRの保護された形態)から製造することができる。任意の適当な酸素保護基を使用することができる(「Protecting Groups in Organic Synthesis」第3版 T.W.GreeneおよびP.G.Wuts、Wiley−Interscience、1999に記載されているように)。本明細書で使用するのに適している一般的な酸素保護基は、tert−ブチルジメチルシリル(TBDMS)、テトラヒドロピラニル(THP)およびtertブチルシリル(TBS)を包含する。
式(Int1)の化合物は、スキーム1に図示されているように式(Int2)の化合物から調製することができる。
Figure 2014510131
式中、R301は、Hまたはハロゲン、典型的には、塩素であってよい。
式(Int1)の化合物は、環化ステップと、続いて、脱塩素ステップでアミン(Int3)および(Int4)から調製することができる。用いられる典型的条件は、好ましくは、室温から80℃までの温度においてエタノール中で、一般式(Int3)のアミンおよびアルデヒド(Int4)を一緒に撹拌するものである。
例えば、調製例1〜5に例示されているように
中間体塩化物(Int2)を、標準的文献条件、例えば、エタノールなどの適当な溶媒中で炭素上パラジウムなどの適当な触媒およびアンモニアなどの添加物を使用する水素化を使用して還元する。あるいは、塩化物を、メタンチオールでクロロを置き換え、続いて、SMe中間体をラネーニッケル除去することにより除去することができる。
例えば、調製例8〜13に例示されているように
が、1つまたは複数のアルコールを含有する場合には、適当なヒドロキシル保護基(PG)でのRの保護された形態を使用することができる。任意の適当な酸素保護基保護/脱保護系を使用することができる(「Protecting Groups in Organic Synthesis」第3版 T.W.GreeneおよびP.G.Wuts、Wiley−Interscience、1999に記載されているように)。本明細書で使用するのに適している一般的な酸素保護基は、tert−ブチルジメチルシリル(TBDMS)およびテトラヒドロピラニル(THP)を包含する。
一般式(Int3)および(Int4)の中間体は、市販されているか、または文献前例および/または本明細書における調製例に関連して当業者によく知られているであろう。
式(Int1)の化合物は、スキーム2に図示されているように式(Int7)の化合物から調製することができる。
Figure 2014510131
が、Hまたはハロゲン、典型的には、塩素であってよい式(Int1)の化合物は、ハロゲン、典型的には、塩素の式(Int3)のアミンでの置換、パラジウムが触媒する鈴木反応と、続いて、酸性環化を通じて式(Int7)の化合物からも調製することができる。
典型的条件は、アセトニトリルまたはジクロロメタンなどの溶媒中で、トリエチルアミンなどの適当な塩基と一緒に一般式(Int3)のアミンおよび一般式(Int7)の中間体を撹拌することを含み、一般式(Int6)の化合物が得られる。
ビニルエーテルは、中間体(Int6)を、室温から70℃までの温度においてTHFなどの溶媒中で適当なボロン酸エステルおよび水酸化ナトリウムなどの適当な塩基およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)などの適当な触媒と反応させることにより導入することができる。
式(Int1)の中間体は、中間体(Int5)を、室温から70℃までの温度においてイソプロパノールなどの有機溶媒中で塩化水素などの酸で処理することにより製造することができる。
例えば、調製例60〜62に例示されているように
一般式(Int3)および(Int7)の中間体は、市販されているか、または文献前例および/または本明細書における調製例に関連して当業者によく知られているであろう。
式(Int8)の化合物は、スキーム3に図示されているように式(Int1)の化合物から調製することができる。
Figure 2014510131
式中、R301は、Hまたはハロゲン、典型的には、塩素である。
式(Int8)の化合物は、典型的には、ピロロピリミジン中間体(Int1)のヨウ素化により調製する。用いられる典型的条件は、DMFまたはアセトニトリルなどの適当な溶媒中でN−ヨードスクシンイミドなどのヨウ素化剤と共に一般式(XI)の中間体を撹拌するものである。
例えば、調製例14〜19、40、63に例示されているように。
式(Int8)の化合物は、スキーム4に図示されているように式(Int9)の化合物からも調製することができる。
Figure 2014510131
式中、R301は、Hまたはハロゲン、典型的には、塩素であり、LGは、ハロゲンもしくはトシレート、トリフレートまたはメシレートである。
あるいは、一般式(Int8)の中間体は、ピロロピリミジン中間体(Int9)を、有機溶媒中で炭酸セシウムまたは炭酸カリウムなどの適当な塩基を使用して式(Int10)の化合物でアルキル化することにより調製することができる。適当な代替法は、添加物(ヨウ化カリウムなど)ならびに塩基を使用することである。好ましい条件は、室温におけるDMF中の炭酸セシウムを含む。
が、1つまたは複数のアルコールを含有する場合には、Rの保護された形態を、スキーム1に記載されているように使用することができる。
例えば、調製例20に例示されているように。
式(Int12)の化合物は、スキーム5に図示されているように式(Int11)の化合物から調製することができる。
Figure 2014510131
式中、R301は、Hまたはハロゲン、典型的には、塩素である。
一般式(Int9)の中間体を、アルキル化反応で反応させると、エステル中間体(Int11)または(Int13)が得られ、それからエステル基を還元および保護すると、R200が、Hまたはメチル基である一般式(Int14)の化合物が得られる。スキーム1で以前に述べられているように、ヒドロキシ基は、適当な酸素保護基(PG)で保護することができ、好ましい保護基は、TBDMS、TBSおよびTHPである。
アルキル化のために用いられる典型的条件は、スキーム4に記載されているように、適当な塩基と一緒に適切なハロゲン化物と共に一般式(Int9)の化合物を撹拌するものである。R200が、Hである一般式(Int11)の化合物は、典型的には、THFなどの有機溶媒中のヨウ化メチルなどの適当なアルキル化剤およびカリウムt−ブトキシドなどの適当な塩基が関わる、さらなるアルキル化により、R200が、メチルである中間体(Int13)へ変換することができる。
例えば、調製例20、21、41、53に例示されているように
エステル中間体(Int11)および(Int13)の還元は、エタノールまたはTHFなどの適当な溶媒中で水素化ホウ素リチウム、水素化リチウムアルミニウムまたは水素化ジイソブチルアルミニウムなどの適当な還元剤を使用することにより行うことができる。あるいは、一般式(Int12)の中間体は、THFなどの適当な有機溶媒中で水性水酸化リチウムなどの適当な塩基を使用して式(Int11)または(Int13)のエステルを適切な酸へ加水分解し、次いで、クロロギ酸イソブチルなどの適当な試薬を使用して酸を活性化し、水素化ホウ素ナトリウムなどの適当な還元剤を使用することにより2ステップ反応で製造することができる。
例えば、調製例22、42、43、54に例示されているように
一般式(Int14)の化合物は、適当な酸素保護基(PG)で中間体(Int12)のヒドロキシ基を保護することにより製造することができ、好ましい保護基は、スキーム1に記載されているように、TBDMSおよびTHPである。
例えば、調製例44、45、55に例示されているように。
式(Int16)の化合物は、スキーム6に図示されているように式(Int8)の化合物から調製することができる。
Figure 2014510131
式中、R301は、Hまたはハロゲン、典型的には、塩素であり、Xは、適当なハロゲン、典型的には、臭素またはヨウ素である。
式(Int16)の化合物は、−78℃から室温までの温度において中間体(Int8)をメタル化し(ブチルリチウムまたは塩化イソプロピルマグネシウムなどの適当な有機金属試薬を使用する)、ワインレブアミド中間体(Int15)と反応させることを通じて式(Int8)および(Int15)の化合物から調製することができる。
例えば、調製例26、27、46、47、56、58、64に例示されているように
あるいは、式(Int15)の化合物は、適当な還元剤を使用するワインレブアミド中間体の還元により式(Int17)のアルデヒドへ変換することができる。好ましい条件は、調製例106に例示されている、−78℃におけるTHF中の水素化ジイソプロピルアルミニウムを含む。
次いで、式(Int17)の化合物を、上に記載されている同じメタル化手順に従って式(Int8)の化合物と反応させることができる。次いで、中間体アルコール(Int18)をケトン(Int16)へ酸化することができる。典型的酸化条件は、室温から還流温度までの温度においてDCM中のデス−マーチン試薬または酢酸エチルなどの適当な溶媒中の2−ヨードキシ安息香酸などの酸化剤を使用するものである。
例えば、調製例29、30に例示されているように
一般式(Int15)および(Int17)の中間体は、市販されているか、または文献前例および/または本明細書における調製例に関連して当業者によく知られているであろう。
101が、OHである対応する中間体および式(I)の化合物は、ピリドンの互変異性体と見なされ、例えば、下に例示されているように、ワインレブアミドステップのためにベンジル保護基を使用する類似の方法論(すなわち、R1011は、ベンジルオキシ(OBn)である)を使用して製造することができる。
Figure 2014510131
式(Int20)の化合物は、スキーム7に図示されているように式(Int8)の化合物から調製することができる。
Figure 2014510131
式中、R301は、Hまたはハロゲン、典型的には、塩素である。
式(Int20)の化合物は、上のスキーム6に記載されているようなメタル化手順に従って式(Int8)および(Int19)の化合物から調製することができる。
用いられる典型的条件は、THFなどの適当な溶媒中で−78℃から室温までの温度において中間体ハロゲン化物(Int8)をメタル化し(ブチルリチウムまたは塩化イソプロピルマグネシウムなどの適当な有機金属試薬を使用する)、ワインレブアミド中間体(Int19)と反応させるものである。
例えば、調製例24、25、28、50に例示されているように
中間体(Int19)は、文献前例および/または本明細書における調製例に関連して当業者によく知られているであろう。
例えば、調製例23に例示されているように
式(Int21)の化合物は、スキーム8に図示されているように式(Int16)の化合物から調製することができる。
Figure 2014510131
式中、Xは、臭素またはヨウ素である。
式(Int21)の化合物は、標準的文献条件を使用してハロゲン化物の直接アミノ化を通じて式(Int16)の化合物から調製することができる。例えば、アミン(Int21)は、典型的には、室温と140℃の間の温度において密封容器中のNMPなどの適当な溶媒中で硫酸銅(II)または酸化銅(I)などの適当な銅触媒と共にアンモニアを使用して調製する。R301が、Clである場合、これも、同じ条件下でアンモニアにより置き換えられ、Rが、NHである一般式(Int21)のアミンが得られる。
例えば、調製例31、32、36、48、49、57、59、65に例示されているように
上のヒドロキシル保護基(存在すれば)の脱保護も、これらの条件下で起きることがある。これらの場合に、保護基を、スキーム5に以前に記載されているように再適用することができるか、または一般式(Int21)のアミンを、直接使用することができる。
あるいは、R3が、Hである一般式(Int21)の化合物は、化合物(Int22)を介して、R301が、Hである一般式(Int16)の中間体を変換することにより製造することができる。用いられる典型的条件は、室温から溶媒の沸点までの温度において1,2−ジメトキシエタンなどの有機溶媒中でベンゾフェノンイミン、リン酸カリウムなどの適当な塩基、2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニルなどの適当なリガンドおよびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウムなどの適当な触媒と共に、R301が、Hである一般式(Int16)のハロゲン化物を撹拌するものである。
中間体(Int22)を脱保護すると、一般式(Int21)のアミンを得ることができる。典型的条件は、THFなどの有機溶媒中での塩化水素またはクエン酸などの水性酸での処理を用いる。
例えば、調製例33、37〜39に例示されているように
式(Int20)の化合物は、スキーム9に図示されているように式(Int22、R301は、Clである)の化合物から調製することができる。
Figure 2014510131
式(Int20)の化合物は、上に記載されているようなアミノ化反応を通じて、R301が、クロロである式(Int22)の化合物から調製することができる。ここで、塩素を、2,4−ジメトキシベンジルアミンと反応させ、アミンは、以前のように脱保護することができる。
用いられる典型的条件は、室温から還流温度までの温度において1,4ジオキサンなどの適当な溶媒中で2,4−ジメトキシベンジルアミンおよび4−ジメチルアミノピリジンなどの適当な添加物と共に、R301が、Clである一般式(Int22)のクロロ−ピリミジンを撹拌するものである。
例えば、調製例51に例示されているように
式(I)の化合物は、スキーム10に図示されているように式(Int21)および(Int23)の化合物から調製することができる。
Figure 2014510131
式(I)の化合物は、必要であれば、適当な塩基(DIPEAなど)および/または添加物(DMAPなど)、ならびに適当な溶媒(ピリジンなど)を加え、アミド形成を介して式(Int21)および(Int23)の化合物から調製することができる。
用いられる典型的条件は、室温から50℃までの温度においてピリジン、THF、DMFまたはDMAなどの適当な溶媒中で、必要であれば、NMM、DIPEAまたはTEAなどの適当な塩基を加えて、HATUまたは1−プロピルホスホン酸環状無水物などの適当なカップリング剤と一緒に一般式(Int21)のアミンおよび一般式(Int23)の酸を撹拌するものである。適当な代替法は、添加物(4−ジメチルアミノピリジンなど)ならびに塩基を使用することである。任意の適当な溶媒を、上に述べられているものの代わりに使用することができる。少なくとも1当量の酸(Int23)および少なくとも1当量のカップリング剤が使用されるべきであり、過剰の一方または両方を、望まれるならば使用することができる。
例えば、実施例1〜8、34〜45、48〜53、57〜64、調製例34、35、52、66〜78に例示されているように
が、中間体(Int21)中で適当なヒドロキシル保護基を含有する場合、保護基(PG)の除去は、インサイチュで、または、アミド形成が起こった後に粗製残渣に適当な酸および有機溶媒を加える追加ステップとして行うことができる。使用する一般的な保護基は、THFなどの有機溶媒中の水性塩化水素もしくは水性クエン酸などの酸での処理により、またはTHFなどの有機溶媒中のフッ化テトラブチルアンモニウムなどのフッ素源での処理により容易に除去されるTBDMS、および、これもまたTHFなどの有機溶媒中の水性塩化水素などの酸での処理により容易に除去されるTHPを包含する。
例えば、実施例9〜33、54〜56に例示されているように、
一般式(Int23)の中間体は、市販されているか、または文献前例および/または本明細書における調製例に関連して当業者によく知られているであろう。
が、NHである式(I)の化合物は、スキーム11に図示されているように式(Int20)の化合物から調製することができる。
Figure 2014510131
式(I)の化合物は、スキーム10に以前に記載されているようなアミド結合形成と、続いて、アミド形成が起こった後に粗製残渣に適当な酸および有機溶媒を加えることによるインサイチュでのジメトキシベンジルアミン基の除去を介して、式(Int24)の化合物から調製することができる。この脱保護のための適当な酸は、THFなどの有機溶媒中の塩化水素またはトリフルオロ酢酸を包含する。
例えば、実施例46〜47に例示されているように
が、メチルである式(I)の化合物は、スキーム12に図示されているように、Rが、Hである式(I)の化合物から調製することができる。
Figure 2014510131
が、メチルである式(I)の化合物は、スキーム4に記載されているようにヨウ化メチルでのアルキル化反応に従って、Rが、Hである式(I)の化合物から調製することができる。
XR102が、bocである場合、これを、標準的保護基条件を使用して脱保護すると、中間体(Int21)が得られる。
Xが、NR104である式(I)の化合物は、スキーム13に図示されているように、式(Int21)の化合物から調製することができる。
Figure 2014510131
Xが、NR104である式(I)の化合物は、式(Int21)、(Int25)の化合物およびクロロギ酸フェニルから調製することができる。典型的条件は、実施例526に例示されているように、0から100℃までのTHF中のピリジンと共にクロロギ酸フェニルおよび式(Int24)の化合物を含む。
102の環(複数可)上の置換基が、アミノメチルCHNR基である式(I)の化合物は、スキーム14に図示されているように、式(1)の化合物から調製することができる。
Figure 2014510131
一級アルコールが存在する式(I)の化合物を、室温においてDCM中でデスマーチンペルヨージナンを使用してアルデヒドへ酸化し、続いて、DCM中でトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムおよび酢酸を使用して適当なアミンHNRと還元アミノ化することができる。
式(Int26)の化合物は、スキーム15に図示されているように、式(Int27)の化合物から調製することができる。
Figure 2014510131
式中、R103は、MeまたはCHOHである。
式(Int26)の化合物は、適当な脱離基へのアルコールの変換と、続いて、塩基性条件下での環化を通じて式(Int27)の化合物から調製することができる。好ましい条件は、THF中のn−ブチルリチウムと共に塩化トシルを含む。
さらなる実施形態によれば、本発明は、新規中間体化合物を提供する。
式(I)の化合物の薬学的に許容できる塩は、式(I)の化合物およびそれぞれに見合った望ましい酸または塩基の溶液を混ぜ合わせることにより容易に調製することができる。塩は、溶液から沈殿させて濾過により集めるか、溶媒の蒸発により回収することができる。塩におけるイオン化の程度は、完全なイオン化からほぼ非イオン化までと様々であってよい。
薬学的使用が意図されている本発明の化合物は、単独で、または1種もしくは複数の本発明の他の化合物と組み合わせて、または1種もしくは複数の他の薬剤と組み合わせて(または、それらの任意の組合せとして)投与することができる。一般的に、本発明の化合物は、1種または複数の薬学的に許容できる添加剤と共に製剤として投与されるはずである。本明細書において、用語「添加剤」は、本発明の化合物および塩以外の任意の生物学的に不活性な成分について記載するために使用される。添加剤の選択は、特定の投与様式、溶解度および安定性に対する添加剤の影響、ならびに剤形の性質などの要素によって大きく左右されるであろう。例えば、上で定義されている式Iの化合物、または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物は、1種または複数の他の薬剤と組み合わせて、同時に(例えば、固定投与量組合せとして)、順に、または別々に投与することができる。
例示的な追加の薬剤は、以下のうちの1つまたは複数から選択することができるであろう:
・WO2009/012242またはWO2010/079443に開示されている化合物などの、Nav1.7チャンネルモジュレーター;
・Nav1.3モジュレーター(例えば、WO2008/118758に開示されているような);またはNav1.8モジュレーター(例えば、WO2008/135826に開示されているような、より詳細には、N−[6−アミノ−5−(2−クロロ−5−メトキシフェニル)ピリジン−2−イル]−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)などの、代替のナトリウムチャンネルモジュレーター;
・NGFと結合し、NGF生物学的活性および/またはNGFシグナリングにより仲介される下流経路(複数可)を阻害する薬剤(例えば、タネズマブ)、TrkA拮抗薬またはp75拮抗薬などの、神経成長因子シグナリングの阻害薬;
・脂肪酸アミドヒドロラーゼ阻害(FAAH)活性のある化合物、特に、WO2008/047229に開示されているもの(例えば、N−ピリダジン−3−イル−4−(3−{[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}ベンジリデン)ピペリデン(piperidene)−1−カルボキサミド)などの、エンドカンナビノイドのレベルを高める化合物;
・オピオイド鎮痛薬、例えば、モルヒネ、ヘロイン、ヒドロモルホン、オキシモルホン、レボルファノール、レバロルファン、メタドン、メペリジン、フェンタニル、コカイン、コデイン、ジヒドロコデイン、オキシコドン、ヒドロコドン、プロポキシフェン、ナルメフェン、ナロルフィン、ナロキソン、ナルトレキソン、ブプレノルフィン、ブトルファノール、ナルブフィンまたはペンタゾシン;
・非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、例えば、アスピリン、ジクロフェナク、ジフルシナル(diflusinal)、エトドラク、フェンブフェン、フェノプロフェン、フルフェニサール、フルルビプロフェン、イブプロフェン、インドメタシン、ケトプロフェン、ケトロラク、メクロフェナム酸、メフェナム酸、メロキシカム、ナブメトン、ナプロキセン、ニメスリド、ニトロフルルビプロフェン、オルサラジン、オキサプロジン、フェニルブタゾン、ピロキシカム、スルファサラジン、スリンダク、トルメチンまたはゾメピラク;
・バルビツレート鎮静薬、例えば、アモバルビタール、アプロバルビタール、ブタバルビタール、ブタビタール、メフォバルビタール、メタルビタール、メトヘキシタール、ペントバルビタール、フェノバルチタール(phenobartital)、セコバルビタール、タルブタール、テアミラル(theamylal)またはチオペンタール;
・鎮静作用を有するベンゾジアゼピン、例えば、クロルジアゼポキシド、クロラゼペート、ジアゼパム、フルラゼパム、ロラゼパム、オキサゼパム、テマゼパムまたはトリアゾラム;
・鎮静作用を有するH拮抗薬、例えば、ジフェンヒドラミン、ピリラミン、プロメタジン、クロルフェニラミンまたはクロルシクリジン;
・グルテチミド、メプロバメート、メタカロンまたはジクロラールフェナゾンなどの鎮静薬;
・骨格筋弛緩薬、例えば、バクロフェン、カリソプロドール、クロルゾキサゾン、シクロベンザプリン、メトカルバモールまたはオルフレナジン(orphrenadine);
・NMDA受容体拮抗薬、例えば、デキストロメトルファン((+)−3−ヒドロキシ−N−メチルモルフィナン)またはその代謝産物デキストロルファン((+)−3−ヒドロキシ−N−メチルモルフィナン)、ケタミン、メマンチン、ピロロキノリンキニーネ、シス−4−(ホスホノメチル)−2−ピペリジンカルボン酸、ブジピン、EN−3231(MorphiDex(登録商標)、モルヒネとデキストロメトルファンの複合製剤)、トピラメート、ネラメキサンまたはペルジンホテル(NR2B拮抗薬、例えば、イフェンプロジル、トラキソプロジルまたは(−)−(R)−6−{2−[4−(3−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル]−1−ヒドロキシエチル−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノンを包含する);
・アルファ−アドレナリン作用薬、例えば、ドキサゾシン、タムスロシン、クロニジン、グアンファシン、デクスメタトミジン(dexmetatomidine)、モダフィニル、または4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−(5−メタン−スルホンアミド−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノール(tetrahydroisoquinol)−2−イル)−5−(2−ピリジル)キナゾリン;
・三環系抗うつ薬、例えば、デシプラミン、イミプラミン、アミトリプチリンまたはノルトリプチリン;
・抗痙攣薬、例えば、カルバマゼピン、ラモトリジン、トピラトメート(topiratmate)またはバルプロエート;
・タキキニン(NK)拮抗薬、特に、NK−3、NK−2またはNK−1拮抗薬、例えば、(αR,9R)−7−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−8,9,10,11−テトラヒドロ−9−メチル−5−(4−メチルフェニル)−7H−[1,4]ジアゾシノ[2,1−g][1,7]−ナフチリジン−6−13−ジオン(TAK−637)、5−[[(2R,3S)−2−[(1R)−1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ−3−(4−フルオロフェニル)−4−モルホリニル]−メチル]−1,2−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン(MK−869)、アプレピタント、ラネピタント、ダピタントまたは3−[[2−メトキシ−5−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−メチルアミノ]−2−フェニルピペリジン(2S,3S);
・ムスカリン性拮抗薬、例えば、オキシブチニン、トルテロジン、プロピベリン、塩化トロプシウム(tropsium chloride)、ダリフェナシン、ソリフェナシン、テミベリンおよびイプラトロピウム;
・COX−2選択的阻害薬、例えば、セレコキシブ、ロフェコキシブ、パレコキシブ、バルデコキシブ、デラコキシブ、エトリコキシブ、またはルミラコキシブ;
・コールタール鎮痛薬、特に、パラセタモール;
・ドロペリドール、クロルプロマジン、ハロペリドール、ペルフェナジン、チオリダジン、メソリダジン、トリフルオペラジン、フルフェナジン、クロザピン、オランザピン、リスペリドン、ジプラシドン、クエチアピン、セルチンドール、アリピプラゾール、ソネピプラゾール、ブロナンセリン、イロペリドン、ペロスピロン、ラクロプリド、ゾテピン、ビフェプルノックス、アセナピン、ルラシドン、アミスルプリド、バラペリドン、パリンドレ(palindore)、エプリバンセリン、オサネタント、リモナバント、メクリネルタント、Miraxion(登録商標)またはサリゾタンなどの神経遮断薬;
・バニロイド受容体作動薬(例えば、レシンフェラトキシン(resinferatoxin))または拮抗薬(例えば、カプサゼピン);
・プロプラノロールなどのベータ−アドレナリン作用薬;
・メキシレチンなどの局所麻酔薬;
・デキサメタゾンなどのコルチコステロイド;
・5−HT受容体作動薬または拮抗薬、特に、エレトリプタン、スマトリプタン、ナラトリプタン、ゾルミトリプタンまたはリザトリプタンなどの5−HT1B/1D作動薬;
・R(+)−アルファ−(2,3−ジメトキシ−フェニル)−1−[2−(4−フルオロフェニルエチル)]−4−ピペリジンメタノール(MDL−100907)などの5−HT2A受容体拮抗薬;
・オンダンセトロンなどの、5−HT拮抗薬;
・イスプロニクリン(TC−1734)、(E)−N−メチル−4−(3−ピリジニル)−3−ブテン−1−アミン(RJR−2403)、(R)−5−(2−アゼチジニルメトキシ)−2−クロロピリジン(ABT−594)またはニコチンなどの、コリン作用性(ニコチン性)鎮痛薬;
・Tramadol(登録商標);
・5−[2−エトキシ−5−(4−メチル−1−ピペラジニル−スルホニル)フェニル]−1−メチル−3−n−プロピル−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン(シルデナフィル)、(6R,12aR)−2,3,6,7,12,12a−ヘキサヒドロ−2−メチル−6−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−ピラジノ[2’,1’:6,1]−ピリド[3,4−b]インドール−1,4−ジオン(IC−351またはタダラフィル)、2−[2−エトキシ−5−(4−エチル−ピペラジン−1−イル−1−スルホニル)−フェニル]−5−メチル−7−プロピル−3H−イミダゾ[5,1−f][1,2,4]トリアジン−4−オン(バルデナフィル)、5−(5−アセチル−2−ブトキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−2−(1−エチル−3−アゼチジニル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン、5−(5−アセチル−2−プロポキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−2−(1−イソプロピル−3−アゼチジニル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン、5−[2−エトキシ−5−(4−エチルピペラジン−1−イルスルホニル)ピリジン−3−イル]−3−エチル−2−[2−メトキシエチル]−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン、4−[(3−クロロ−4−メトキシベンジル)アミノ]−2−[(2S)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]−N−(ピリミジン−2−イルメチル)ピリミジン−5−カルボキサミド、3−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−[2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エチル]−4−プロポキシベンゼンスルホンアミドなどのPDEV阻害薬;
・ガバペンチン、プレガバリン、3−メチルガバペンチン、(1α,3α,5α)(3−アミノ−メチル−ビシクロ[3.2.0]ヘプタ−3−イル)−酢酸、(3S,5R)−3−アミノメチル−5−メチル−ヘプタン酸、(3S,5R)−3−アミノ−5−メチル−ヘプタン酸、(3S,5R)−3−アミノ−5−メチル−オクタン酸、(2S,4S)−4−(3−クロロフェノキシ)プロリン、(2S,4S)−4−(3−フルオロベンジル)−プロリン、[(1R,5R,6S)−6−(アミノメチル)ビシクロ[3.2.0]ヘプタ−6−イル]酢酸、3−(1−アミノメチル−シクロヘキシルメチル)−4H−[1,2,4]オキサジアゾール−5−オン、C−[1−(1H−テトラゾール−5−イルメチル)−シクロヘプチル]−メチルアミン、(3S,4S)−(1−アミノメチル−3,4−ジメチル−シクロペンチル)−酢酸、(3S,5R)−3−アミノメチル−5−メチル−オクタン酸、(3S,5R)−3−アミノ−5−メチル−ノナン酸、(3S,5R)−3−アミノ−5−メチル−オクタン酸、(3R,4R,5R)−3−アミノ−4,5−ジメチル−ヘプタン酸および(3R,4R,5R)−3−アミノ−4,5−ジメチル−オクタン酸などのアルファ−2−デルタリガンド;
・代謝調節型グルタミン酸サブタイプ1受容体(mGluR1)拮抗薬;
・セルトラリン、セルトラリン代謝産物デメチルセルトラリン、フルオキセチン、ノルフルオキセチン(フルオキセチンデスメチル代謝産物)、フルボキサミン、パロキセチン、シタロプラム、シタロプラム代謝産物デスメチルシタロプラム、エスシタロプラム、d,l−フェンフルラミン、フェモキセチン、イホキセチン、シアノドチエピン(cyanodothiepin)、リトキセチン、ダポキセチン、ネファゾドン、セリクラミンおよびトラゾドンなどのセロトニン再取り込み阻害薬;
・マプロチリン、ロフェプラミン、ミルタゼピン(mirtazepine)、オキサプロチリン、フェゾラミン、トモキセチン、ミアンセリン、ブプロプリオン(buproprion)、ブプロプリオン代謝産物ヒドロキシブプロプリオン、ノミフェンシンおよびビロキサジン(Vivalan(登録商標))などの、ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)再取り込み阻害薬、特に、レボキセチン、特に、(S,S)−レボキセチンなどの選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害薬;
・ベンラファキシン、ベンラファキシン代謝産物O−デスメチルベンラファキシン、クロミプラミン、クロミプラミン代謝産物デスメチルクロミプラミン、デュロキセチン、ミルナシプランおよびイミプラミンなどの、デュアルセロトニン−ノルアドレナリン再取り込み阻害薬;
・S−[2−[(1−イミノエチル)アミノ]エチル]−L−ホモシステイン、S−[2−[(1−イミノエチル)−アミノ]エチル]−4,4−ジオキソ−L−システイン、S−[2−[(1−イミノエチル)アミノ]エチル]−2−メチル−L−システイン、(2S,5Z)−2−アミノ−2−メチル−7−[(1−イミノエチル)アミノ]−5−ヘプテン酸、2−[[(1R,3S)−3−アミノ−4−ヒドロキシ−1−(5−チアゾリル)−ブチル]チオ]−5−クロロ−3−ピリジンカルボニトリル;2−[[(1R,3S)−3−アミノ−4−ヒドロキシ−1−(5−チアゾリル)ブチル]チオ]−4−クロロベンゾニトリル、(2S,4R)−2−アミノ−4−[[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]チオ]−5−チアゾールブタノール、
2−[[(1R,3S)−3−アミノ−4−ヒドロキシ−1−(5−チアゾリル)ブチル]チオ]−6−(トリフルオロメチル)−3ピリジンカルボニトリル、2−[[(1R,3S)−3−アミノ−4−ヒドロキシ−1−(5−チアゾリル)ブチル]チオ]−5−クロロベンゾニトリル、N−[4−[2−(3−クロロベンジルアミノ)エチル]フェニル]チオフェン−2−カルボキサミジン、またはグアニジノエチルジスルフィドなどの誘導型一酸化窒素合成酵素(iNOS)阻害薬;
・ドネペジルなどのアセチルコリンエステラーゼ阻害薬;
・N−[({2−[4−(2−エチル−4,6−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)フェニル]エチル}アミノ)−カルボニル]−4−メチルベンゼンスルホンアミドまたは4−[(1S)−1−({[5−クロロ−2−(3−フルオロフェノキシ)ピリジン−3−イル]カルボニル}アミノ)エチル]安息香酸などのプロスタグランジンEサブタイプ4(EP4)拮抗薬;
・1型ミクロソームプロスタグランジンE合成酵素(mPGES−1)阻害薬;
・1−(3−ビフェニル−4−イルメチル−4−ヒドロキシ−クロマン−7−イル)−シクロペンタンカルボン酸(CP−105696)、5−[2−(2−カルボキシエチル)−3−[6−(4−メトキシフェニル)−5E−ヘキセニル]オキシフェノキシ]−吉草酸(ONO−4057)またはDPC−11870などの、ロイコトリエンB4拮抗薬、
ジロートン、6−[(3−フルオロ−5−[4−メトキシ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル])フェノキシ−メチル]−1−メチル−2−キノロン(ZD−2138)、または2,3,5−トリメチル−6−(3−ピリジルメチル),1,4−ベンゾキノン(CV−6504)などの、5−リポキシゲナーゼ阻害薬。
本発明の化合物および塩の送達に適している医薬組成物ならびにそれらを調製するための方法は、当業者には容易に明らかであろう。そのような組成物およびそれらを調製するための方法は、例えば、「Remington’s Pharmaceutical Sciences」、第19版(Mack Publishing Company、1995)中に見いだすことができる。
薬学的使用が意図されている本発明の化合物および塩は、結晶性または非晶性の製品として調製および投与することができる。それらは、例えば、沈殿、結晶化、凍結乾燥、噴霧乾燥、または蒸発乾燥などの方法により、例えば、固体プラグ剤(solid plug)、散剤、またはフィルム剤として得ることができる。この目的には、マイクロ波乾燥または高周波乾燥を使用することができる。
経口投与
本発明の化合物は、経口的に投与することができる。経口投与は、化合物が胃腸管に入るように嚥下するものであってよく、または化合物が口から直接血流に入る口腔投与または舌下投与が用いられてよい。
経口投与に適している製剤は、錠剤、微粒子、液体、または粉末を含有するカプセル剤;ロゼンジ剤(液体入りを包含する)、咀嚼剤(chew);多粒子およびナノ粒子剤;ゲル剤、固溶体、リポソーム、フィルム剤(粘膜付着剤を包含する)、膣坐剤、噴霧剤などの固形製剤ならびに液状製剤を包含する。
液状製剤は、懸濁剤、液剤、シロップ剤およびエリキシル剤を包含する。そのような製剤は、軟質または硬質のカプセル剤における充填剤として用いることができ、典型的には、担体、例えば、水、エタノール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、メチルセルロース、または適当な油、ならびに1種または複数の乳化剤および/または懸濁化剤を含む。液状製剤は、固体の、例えば、サシェからの再構成により調製することもできる。
本発明の化合物は、LiangおよびChenによるExpert Opinion in Therapeutic Patents、11(6)、981〜986(2001)に記載されているものなどの速溶、速崩壊剤形において使用することもできる。
錠剤剤形の場合、投与量に応じて、薬物は、剤形の1重量%〜80重量%、より典型的には、剤形の5重量%〜60重量%を占めることができる。薬物に加えて、錠剤は、一般的に、崩壊剤を含有する。崩壊剤の例は、デンプングリコール酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、微結晶性セルロース、低級アルキル置換ヒドロキシプロピルセルロース、デンプン、アルファ化デンプンおよびアルギン酸ナトリウムを包含する。一般的に、崩壊剤は、剤形の1重量%〜25重量%、好ましくは、5重量%〜20重量%を占めるはずである。
一般的に、錠剤製剤に凝集性を付与するために結合剤が使用される。適当な結合剤は、微結晶性セルロース、ゼラチン、糖、ポリエチレングリコール、天然ゴムおよび合成ゴム、ポリビニルピロリドン、アルファ化デンプン、ヒドロキシプロピルセルロースならびにヒドロキシプロピルメチルセルロースを包含する。錠剤は、ラクトース(一水和物、噴霧乾燥一水和物、無水など)、マンニトール、キシリトール、ブドウ糖、スクロース、ソルビトール、微結晶性セルロース、デンプンおよび第二リン酸カルシウム二水和物などの賦形剤を含有することもできる。
錠剤は、ラウリル硫酸ナトリウムおよびポリソルベート80などの界面活性剤、ならびに二酸化ケイ素およびタルクなどの流動促進剤も含んでいてもよい。存在する場合、界面活性剤は、錠剤の0.2重量%〜5重量%を占め、流動促進剤は、錠剤の0.2重量%〜1重量%を占めることができる。
錠剤は、一般的に、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリルフマル酸ナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムのラウリル硫酸ナトリウムとの混合物などの滑沢剤も含有する。滑沢剤は、一般的に、錠剤の0.25重量%〜10重量%、好ましくは、0.5重量%〜3重量%を占める。
他の可能な成分は、抗酸化剤、着色剤、矯味剤、保存剤および味覚マスキング剤を包含する。
例示的錠剤は、薬物約80%まで、結合剤約10重量%〜約90重量%、賦形剤約0重量%〜約85重量%、崩壊剤約2重量%〜約10重量%、および滑沢剤約0.25重量%〜約10重量%を含有する。[これらの具体的範囲が適切であることを確認されたい]
錠剤ブレンドを、直接、またはローラーにより圧縮し、錠剤を作製することができる。あるいは、錠剤ブレンドまたはブレンドの一部を、打錠前に湿式、乾式、または融解式造粒するか、融解式凝結させるか、押し出すことができる。最終製剤は、1つまたは複数の層を含んでいてもよく、コーティングされていてもされていなくてもよく、カプセル化されてもよい。
錠剤の製剤化については、H.LiebermanおよびL.Lachmanによる「Pharmaceutical Dosage Forms:Tablets、Vol.1」、Marcel Dekker、N.Y.、N.Y.、1980(ISBN 0−8247−6918−X)中で論じられている。
上で論じられている投与の様々なタイプのための上記製剤は、即時放出および/または修飾放出であるように製剤化することができる。修飾放出製剤は、遅延放出、持続放出、パルス放出、制御放出、標的放出およびプログラム放出を包含する。
本発明の目的に適している修飾放出製剤については、米国特許第6,106,864号に記載されている。高エネルギー分散および浸透圧およびコーティングした粒子などの他の適当な放出技術の詳細は、Verma他、Pharmaceutical Technology On−line、25(2)、1〜14(2001)中に見いだされるはずである。制御放出を実現するためのチューインガムの使用については、WO00/35298に記載されている。
非経口投与
本発明の化合物および塩は、血流中、筋肉中、または内臓中に直接投与することができる。非経口投与に適している手段は、静脈内、動脈内、腹腔内、髄腔内、脳室内、尿道内、胸骨内、頭蓋内、筋肉内および皮下を包含する。非経口投与に適している装置は、針(極微針を包含する)注射器、無針注射器および注入技法を包含する。
非経口製剤は、典型的には、塩、炭水化物および緩衝剤(好ましくは、3〜9のpHまで)などの添加剤を含有してもよい水溶液であるが、一部の応用例については、滅菌非水性溶液として、または滅菌した発熱物質を含まない水などの適当なビヒクルと併せて使用される乾燥形態として製剤化されることがより適当である。
無菌条件下、例えば、凍結乾燥による非経口製剤の調製は、当業者によく知られている標準的製薬技法を使用して容易に行うことができる。
非経口液剤の調製において使用される式(I)の化合物および塩の溶解性は、溶解性促進剤の組み入れなどの適切な製剤技法の使用により高めることができる。
非経口投与のための製剤は、即時放出および/または修飾放出であるように製剤化することができる。すなわち、本発明の化合物および塩は、活性化合物の修飾放出を提供する埋め込み型デポーとして投与するための固体、半固体、またはチクソトロピックな液体として製剤化することができる。そのような製剤の例は、薬物をコーティングしたステントを包含する。
局所投与
本発明の化合物および塩は、皮膚または粘膜へ、すなわち経皮的(dermally)または経皮的(transdermally)に、局所的に投与することもできる。この目的に典型的な製剤は、ゲル剤、ヒドロゲル剤、ローション剤、液剤、クリーム剤、軟膏剤、散布剤、包帯剤、フォーム剤、フィルム剤、皮膚用パッチ剤、ウエハー剤、インプラント剤、スポンジ剤、ファイバー剤、絆創膏剤およびマイクロエマルジョン剤を包含する。リポソームも使用することができる。典型的な担体は、アルコール、水、鉱油、流動ワセリン、白色ワセリン、グリセリン、ポリエチレングリコールおよびプロピレングリコールを包含する。透過促進剤を組み入れることができる[例えば、FinninおよびMorgan、J Pharm Sci、88(10)、955〜958(1999年10月)を参照]。局所投与の他の手段は、エレクトロポレーション、イオントフォレーシス、フォノフォレーシス、ソノフォレーシスおよび極微針または無針(例えば、Powderject(商標)、Bioject(商標)など)注射による送達を包含する。
吸入/鼻腔内投与
本発明の化合物および塩は、鼻腔内または吸入により、典型的には、乾燥粉末インヘイラーから乾燥粉末(単独で、例えば、ラクトースとの乾燥ブレンドにおける混合物としてか、または、例えば、ホスファチジルコリンなどのリン脂質と混合された混合成分粒子として)の形態で、または1,1,1,2−テトラフルオロエタンもしくは1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパンなどの適当な噴射剤の使用の有無にかかわらず加圧容器、ポンプ、スプレー、アトマイザー(好ましくは、細かい霧を発生するための電気流体力学を使用するアトマイザー)、もしくはネブライザーからのエアゾールスプレーとして投与することもできる。鼻腔内使用の場合、粉末は、生体接着剤、例えば、キトサンまたはシクロデキストリンを含むことができる。
加圧容器、ポンプ、スプレー、アトマイザー、またはネブライザーは、例えば、エタノール、水性エタノール、または活性物質の分散、可溶化、または延長放出のための適当な代替試剤、溶媒としての噴射剤(複数可)およびソルビタントリオレエート、オレイン酸、またはオリゴ乳酸などの任意選択の界面活性剤を含む本発明の化合物(複数可)または塩(複数可)の溶液または懸濁液を含有することができる。
乾燥粉末または懸濁液製剤における使用に先立って、薬物製品は、吸入による送達に適しているサイズ(典型的には、5ミクロン未満)まで微粉化される。これは、スパイラルジェットミリング、流動床ジェットミリング、ナノ粒子を形成するための超臨界流体プロセシング、高圧均質化、または噴霧乾燥などの任意の適切な粉砕方法により行うことができる。
インヘイラーまたはインサフレーターにおいて使用するためのカプセル(例えば、ゼラチンまたはHPMC製)、ブリスターおよびカートリッジは、本発明の化合物または塩、ラクトースまたはデンプンなどの適当な粉末基剤およびl−ロイシン、マンニトール、またはステアリン酸マグネシウムなどの動作調整剤の粉末混合物を含有するように製剤化することができる。ラクトースは、無水または一水和物の形態であってよく、後者であることが好ましい。他の適当な添加剤は、デキストラン、グルコース、マルトース、ソルビトール、キシリトール、フルクトース、スクロースおよびトレハロースを包含する。
細かい霧を発生するための電気流体力学を使用するアトマイザーにおいて使用するのに適している溶液製剤は、1動作につき本発明の化合物または塩1μg〜20mgを含有してもよく、動作容積は、1μlから100μlまで変わることがある。典型的な製剤は、式(I)の化合物またはその塩、プロピレングリコール、滅菌水、エタノールおよび塩化ナトリウムを含むことができる。プロピレングリコールの代わりに使用することができる代替溶媒は、グリセロールおよびポリエチレングリコールを包含する。
吸入/鼻腔内投与が意図されている本発明の製剤には、メントールおよびレボメントールなどの適当な香料、またはサッカリンもしくはサッカリンナトリウムなどの甘味料を添加することができる。
吸入/鼻腔内投与のための製剤は、即時放出および/または、例えば、ポリ(DL−乳酸−コ−グリコール酸(PGLA)を使用する修飾放出であるように製剤化することができる。修飾放出製剤は、遅延放出、持続放出、パルス放出、制御放出、標的放出およびプログラム放出を包含する。
乾燥粉末インヘイラーおよびエアゾールの場合、用量単位は、プレフィルドカプセル、ブリスターもしくはポケットにより、または重量測定で供給される投与チャンバーを利用するシステムにより決定される。本発明による単位は、典型的には、化合物または塩1〜5000μgを含有する一定量すなわち「パフ」を投与するように構成される。1日総投与量は、典型的には、1μg〜20mgの範囲であり、単一投与量で、または、より通常は、1日を通して分割投与量として投与することができる。
直腸/膣内投与
本発明の化合物および塩は、例えば、坐剤、ペッサリー、または浣腸の形態で経直腸的または経膣的に投与することができる。カカオ脂は、伝統的な坐剤基剤であるが、必要に応じて様々なよく知られている代替物を使用することができる。
眼/耳投与
本発明の化合物および塩は、典型的には、等張性のpH調整した滅菌塩水中の微粉末化された懸濁液または溶液の点滴剤の形態で、眼または耳に直接投与することもできる。眼および耳投与に適している他の製剤は、軟膏剤、生分解性(例えば、吸収性ゲルスポンジ、コラーゲン)および非生分解性(例えば、シリコーン)インプラント剤、ウエハー剤、レンズ剤およびニオソームまたはリポソームなどの微粒子系または小胞系を包含する。架橋ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、ヒアルロン酸などのポリマー;セルロースポリマー、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、もしくはメチルセルロース;またはヘテロ多糖ポリマー、例えば、ゲランガムを、塩化ベンザルコニウムなどの保存剤と一緒に組み入れることができる。そのような製剤は、イオントフォレーシスにより送達することもできる。
他の技術
本発明の化合物および塩は、シクロデキストリンおよび適当なその誘導体またはポリエチレングリコール含有ポリマーなどの可溶性高分子と混ぜ合わせ、前述の投与様式のいずれかにおいて使用するために、それらの溶解性、溶出速度、味覚マスキング、バイオアベイラビリティーおよび/または安定性を改善することができる。
薬物−シクロデキストリン複合体は、例えば、大部分の剤形および投与経路にとって一般的に有用であることが判明している。包接錯体と非包接錯体の両方を使用することができる。薬物との直接錯体化の代替法として、シクロデキストリンを、補助的添加物として、すなわち、担体、賦形剤、または可溶化剤として使用することができる。これらの目的のために、アルファ−、ベータ−およびガンマ−シクロデキストリンが最も一般的に使用され、その例は、国際特許出願第WO91/11172号、第WO94/02518号および第WO98/55148号中に見いだすことができる。
ヒト患者への投与については、本発明の化合物および塩の1日総投与量は、典型的には、言うまでもなく投与様式に応じて、0.1mg〜200mgの範囲であり、好ましくは、1mg〜100mgの範囲であり、より好ましくは、1mg〜50mgの範囲である。1日総投与量は、単一投与量または分割投与量で投与することができる。
これらの用量は、約65〜70kgの体重を有する平均的なヒト対象に基づいている。医師は、乳児および高齢者などの、体重がこの範囲から外れている対象についての投与量を容易に決定することができるはずである。
上述の治療的使用については、投与される用量は、言うまでもなく、用いられる化合物または塩、投与様式、望まれる治療、および適応とされる障害によって様々となる。式(I)の化合物/塩/溶媒和物(活性成分)の1日総用量は、一般的に、1mg〜1グラム、好ましくは、1mg〜250mg、より好ましくは、10mg〜100mgの範囲となるであろう。1日総投与量は、単一投与量または分割投与量で投与することができる。本発明は、持続放出組成物も包含する。
医薬組成物は、例えば、滅菌液剤、懸濁剤もしくは乳剤として非経口注射に、軟膏剤もしくはクリーム剤として局所投与に、または坐剤として直腸投与に適している形態であってよい。医薬組成物は、正確な用量の単回投与に適している単位剤形であってよい。医薬組成物は、従来の医薬担体または添加剤および活性成分としての本発明による化合物を包含するであろう。加えて、医薬組成物は、他の薬剤または医薬剤、担体、佐剤などを包含してよい。
例示的非経口投与形態は、滅菌水溶液、例えば、水性プロピレングリコールまたはブドウ糖溶液中の活性化合物の液剤または懸濁剤を包含する。そのような剤形は、望まれるならば、適当に緩衝化することができる。
適当な医薬担体は、不活性な賦形剤または充填剤、水および様々な有機溶媒を包含する。医薬組成物は、望まれるならば、香味剤、結合剤、添加剤などの追加の成分を含有することができる。したがって、経口投与については、クエン酸などの様々な添加剤を含有する錠剤を、デンプン、アルギン酸およびある種の複合ケイ酸塩などの様々な崩壊剤と、ならびにスクロース、ゼラチンおよびアカシアなどの結合剤と一緒に用いることができる。加えて、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウムおよびタルクなどの滑沢剤は、打錠目的に有用であることが多い。同様のタイプの固体組成物を、軟質および硬質充填ゼラチンカプセルにおいて用いることもできる。そのために、好ましい材料は、ラクトースすなわち乳糖および高分子量ポリエチレングリコールを包含する。経口投与のために水性懸濁剤またはエリキシル剤が望まれる場合、その中の活性化合物は、水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリン、またはそれらの組合せなどの賦形剤と一緒に、様々な甘味剤または香味剤、着色物質または染料および、望まれるならば、乳化剤または懸濁化剤と混ぜ合わせることができる。
用量レジメンを調整し、最適な望ましい応答を提供することができる。例えば、単一ボーラスを投与することができ、いくつかの分割投与量を、経時的に投与することができ、または投与量を、治療状況の緊急性により指示されるのに比例して低減もしくは増加させることができる。投与の容易さおよび用量の均一性のために用量単位形態で非経口組成物を製剤化することが特に有利である。用量単位形態は、本明細書で使用されているように、治療されるべき哺乳動物対象のための単位用量として適した物理的に別個の単位を指し、各単位は、必要とされる医薬担体と併せて、望ましい治療効果を生むために計算された所定量の活性化合物を含有する。本発明の用量単位形態のための特定化は、(a)化学療法剤の独特な特徴および達成されるべき特定の治療的または予防的な効果、ならびに(b)個体における感受性の治療のためにそのような活性化合物を配合する技術に固有の制限により示されかつ直接左右される。
したがって、当業者は、本明細書で提供されている開示に基づき、投与量および投与レジメンが、治療技術においてよく知られている方法に従って調整されることを理解するであろう。すなわち、最大耐容投与量を容易に確立することができ、検出可能な治療的利益を患者に提供する有効量も、検出可能な治療的利益を患者に提供するために各薬剤を投与することについての一時的な要件と同じように決定することができる。したがって、ある種の投与量および投与レジメンが本明細書に例示されるが、これらの例は、本発明を実施する際に患者に提供することができる投与量および投与レジメンを決して限定するものではない。
用量値は、緩和されるべき状態のタイプおよび重症度により様々であってよく、単一投与量または複数投与量を包含してよいことが留意されるべきである。任意の特定の対象について、具体的な用量レジメンは、個々の要求および組成物の投与を行うかまたは監督する人物の専門的判断に従って経時的に調整されるべきであること、および本明細書に記載されている用量範囲は、例示的なものに過ぎず、特許請求の範囲に記載されている組成物の範囲または実施を制限することは意図されていないことがさらに理解されるべきである。例えば、投与量は、毒性効果および/または臨床検査値などの臨床効果を包含することがある薬物動態学的または薬力学的パラメーターに基づいて調整することができる。したがって、本発明は、当業者により決定されるような患者内投与量漸増を包含する。化学療法剤を投与するために適切な用量およびレジメンを決定することは、関連技術分野においてよく知られており、本明細書に開示されている教示を提供すれば当業者により包含されることが理解されるであろう。
本発明の医薬組成物は、単一単位投与量として、または複数の単一単位投与量として調製し、包装し、またはバルクで販売することができる。本明細書で使用されているように、「単位投与量」は、所定量の活性成分を含む別個の量の医薬組成物である。活性成分の量は、一般的に、対象に投与されるであろう活性成分の用量、または、例えば、そのような用量の2分の1もしくは3分の1などの、そのような用量の好都合な分数に等しい。
非経口用量については、医薬組成物は、溶液として、または薬剤師、開業医もしくは患者による溶解を必要とする乾燥粉末として好都合に調製することができる。医薬組成物は、ボトルまたは滅菌シリンジ中で提供することができる。例えば、医薬組成物は、(長期の安定性および貯蔵を助けるために)投与の直前に乾燥粉末と溶媒を混合することができる多区画シリンジ中の粉末として提供することができる。単一装置からの複数の投与量を投与することができるシリンジを使用することができるであろう。
本発明の医薬組成物中の活性成分、薬学的に許容できる担体、および任意の追加成分の相対量は、治療される対象の独自性、サイズ、および条件に応じて、さらに、組成物が投与されることになる経路に応じて変わるであろう。一例として、組成物は、0.1%と100%(w/w)の間で活性成分を含むことができる。
活性成分に加えて、本発明の医薬組成物は、1つまたは複数の追加の薬学的に活性な薬剤をさらに含むことができる。
本発明の医薬組成物の制御放出製剤または持続放出製剤は、従来の技術を使用して製造することができる。
本明細書で使用されているように、医薬組成物の「非経口投与」は、対象の組織の物理的な破壊および組織中の裂け目を通しての医薬組成物の投与を特徴とする任意の投与経路を包含する。したがって、非経口投与は、組成物の注射による、外科的切開を通しての組成物の適用による、組織を貫通する非外科的創傷を通しての組成物の適用によるなどの医薬組成物の投与を包含するが、それらに限定されるものではない。特に、非経口投与は、それらに限定されるものではないが、皮下、腹腔内、筋肉内、胸骨内注射、および腎臓透析による注入技法を包含することが企図されている。
非経口投与に適している医薬組成物の製剤は、滅菌水または滅菌等張性塩水などの薬学的に許容できる担体と組み合わせた活性成分を含む。そのような製剤は、ボーラス投与に、または連続投与に適している形態で調製、包装、または販売することができる。注射用製剤は、アンプル中、または保存剤を含有するマルチドーズ容器中などの、単位剤形で調製、包装、または販売することができる。非経口投与のための製剤は、懸濁剤、液剤、油性または水性ビヒクル中の乳剤、ペースト剤、および下で論じられるような埋め込み型の持続放出製剤または生分解性製剤を包含するが、それらに限定されるものではない。そのような製剤は、懸濁化剤、安定化剤、または分散剤を包含するがそれらに限定されない1種または複数の追加成分をさらに含むことができる。非経口投与のための製剤の一実施形態において、活性成分は、再構成組成物の非経口投与に先立って適当なビヒクル(例えば、滅菌した発熱物質を含まない水)での再構成のために乾燥(すなわち、粉末または顆粒)形態で提供される。
本発明の組成物は、当技術分野において知られている様々な方法により投与することができる。投与の経路および/または様式は、望ましい結果に応じて変わる。活性化合物は、インプラント剤、経皮パッチ剤、およびマイクロカプセル化送達システムを包含する制御放出製剤などの、化合物の急速な放出を防ぐ担体と共に調製することができる。エチレン酢酸ビニル、ポリ無水物、ポリグリコール酸、コラーゲン、ポリオルトエステル、およびポリ乳酸などの生分解性生体適合性ポリマーを使用することができる。そのような製剤を調製するための多くの方法は、例えば、Sustained and Controlled Release Drug Delivery Systems、J.R.Robinson編、Marcel Dekker,Inc.、New York(1978)により記載されている。医薬組成物は、GMP条件下で製造されることが好ましい。
医薬組成物は、滅菌注射用の水性または油性の懸濁剤または液剤の形態で調製、包装、または販売することができる。この懸濁剤または液剤は、知られている技術に従って製剤化することができ、活性成分に加えて、本明細書に記載されている分散剤、湿潤剤、または懸濁化剤などの追加成分を含むことができる。そのような滅菌注射用製剤は、例えば、水または1,3−ブタンジオールなどの、無毒性の非経口的に許容できる賦形剤または溶媒を使用して調製することができる。他の許容できる賦形剤および溶媒は、リンゲル液、等張性塩化ナトリウム溶液、および合成のモノグリセリドまたはジグリセリドなどの固定油を包含するが、それらに限定されるものではない。有用である他の非経口的に投与可能な製剤は、微結晶性の形態で、リポソーム調製物中に、または生分解性ポリマー系の構成成分として活性成分を含むものを包含する。持続放出または埋め込みのための組成物は、エマルジョン、イオン交換樹脂、難溶性のポリマー、または難溶性の塩などの薬学的に許容できるポリマー材料または疎水性材料を含むことができる。
各活性成分の投与される正確な用量は、動物のタイプおよび治療されている疾患状態のタイプ、動物の年齢、ならびに投与の経路(複数可)を包含するがそれらに限定されない任意の数の要素に応じて変わるであろう。
下記の非限定的な調製例および実施例は、本発明の化合物および塩の調製を例示している。
一般実験
後に続く調製例および実施例は、本発明を例示しているが、決して本発明を限定するものではない。すべての出発材料は、市販されているか、文献に記載されている。すべての温度は、℃単位である。フラッシュカラムクロマトグラフィーは、Merckシリカゲル60(9385)を使用して行った。薄層クロマトグラフィー(TLC)は、Merckシリカゲル60プレート(5729)上で行った。「R」は、TLCプレート上の溶媒先端が移動した距離で除された化合物が移動した距離を表す。融点は、Gallenkamp MPD350装置を使用して決定し、補正されていない。NMRは、Varian−Unity Inova 400MHz NMR分光計またはVarian Mercury 400MHz NMR分光計を使用して行った。質量分析は、Finnigan Navigatorシングル四重極エレクトロスプレー質量分析計またはFinnigan aQa APCI質量分析計を使用して行った。
化合物が、先の調製例または実施例について記載されているようにして調製されたことが述べられている場合、当業者は、反応時間、試薬の当量数および反応温度が、各具体的反応について改変されてもよいこと、しかしながら、異なる後処理または精製条件を用いることが必要であるか望ましいことがあることを理解するはずである。
本発明は、下記の略語および定義が使用される下記の非限定的な実施例により例示される:
後に続く調製例および実施例は、本発明を例示しているが、決して本発明を限定するものではない。すべての出発材料は、市販されているか、文献に記載されている。すべての温度は、℃単位である。フラッシュカラムクロマトグラフィーは、Merckシリカゲル60(9385)またはRedisepシリカを使用して行った。NMRは、Varian Mercury 400MHz NMR分光計またはJeol ECX 400MHz NMRを使用して行った。
質量スペクトルは、以下を使用して得た:
Waters ZQ ESCI
Applied Biosystem’s API−2000 5分 LC−MS
ZQ2000(ESI)付きWaters Alliance 2795
Aglient 110 HPLC 5分(システム5)
Waters ZQ ESCI 8分 LC−MS
ZQ2000(ESI)付きWaters Alliance 2695 25分
Waters Micromass ZQ質量検出器付きHP 1100 HPLC 12.5分 LC−MS
UPLC質量スペクトルは、Waters Acquity ZQD(ESI) 1.5分 LC−MSを使用して得た。
WATERS ACQUITY UPLC/WATERS 3100 MSD/PL−ELS 2100 ICE ELSD
単一化合物が、LCMSにより分析されている場合、6つの方法が使用される。それらを下に例示する。
システム1
6分LC−MSグラジエントおよび機器条件
A:水中0.1%ギ酸
B:アセトニトリル中0.1%ギ酸
カラム:C18相Waters Sunfire 50×4.6mm 5ミクロン粒径
グラジエント:3分かけて95〜5%A、1分保持、2分再平衡化、1.5mL/分流速
UV:210nm〜450nm DAD
温度:50℃
システム2
2分LC−MSグラジエントおよび機器条件
A:水中0.1%ギ酸
B:アセトニトリル中0.1%ギ酸
カラム:C18相Phenomenex 20×4.0mm 3ミクロン粒径
グラジエント:1.5分かけて70〜2%A、0.3分保持、0.2再平衡化、1.8mL/分流速
UV:210nm〜450nm DAD
温度:75℃
システム3
5分LC−MSグラジエントおよび機器条件
A:水中0.1%ギ酸
B:アセトニトリル中0.1%ギ酸
カラム:C18相Waters Sunfire 50×4.6mm 5ミクロン粒径
グラジエント:3分かけて95〜5%A、1分保持、1分再平衡化、1.5mL/分流速
UV:225nm−ELSD−MS
温度:周囲
システム4
5分LC−MSグラジエントおよび機器条件
A:水中0.1%水酸化アンモニウム
B:アセトニトリル中0.1%水酸化アンモニウム
カラム:C18相XTerra 50×4.6mm 5ミクロン粒径
グラジエント:3分かけて95〜5%A、1分保持、1分再平衡化、1.5mL/分流速
UV:225nm−ELSD−MS
温度:周囲
システム5
5分LC−MSグラジエントおよび機器条件
A:水中0.0375%TFA
B:アセトニトリル中0.01875%TFA
カラム:C18相Welch XB 50×2.1mm 5ミクロン粒径
グラジエント:4分かけて99〜0%A、0.70分再平衡化、0.8mL/分流速
UV:225nm−ELSD−MS
温度:50℃
システム6
5分LC−MSグラジエントおよび機器条件
A:水中0.0375%TFA
B:アセトニトリル中0.01875%TFA
カラム:C18相Welch XB 50×2.1mm 5ミクロン粒径
グラジエント:4分かけて90〜0%A、0.70分再平衡化、0.8mL/分流速
UV:225nm−ELSD−MS
温度:50℃
システム7
25分LC−MSグラジエントおよび機器条件
A:水中10mmol重炭酸アンモニウム
B:アセトニトリル
カラム:C18相XBridge 150×3.0mm 5ミクロン粒径
グラジエント:15分かけて95〜5%A、10分保持、2分再平衡化、0.5mL/分流速
UV:200nm〜350nm DAD
温度:30℃
システム8
3分LC−MSグラジエントおよび機器条件
A:水中0.05%ギ酸
B:アセトニトリル
カラム:C18相Restek 30×2.1mm 3ミクロン粒径
グラジエント:2分かけて98〜2%A、0.25分保持、0.75分再平衡化、1.5mL/分流速
UV:200nm〜350nm DAD
温度:50℃
システム9
5分LC−MSグラジエントおよび機器条件
A:水中0.05%ギ酸
B:アセトニトリル
カラム:C18相XBridge 50×4.6mm 5ミクロン粒径
グラジエント:3分かけて90〜10%A、1分保持、1分再平衡化、1.2mL/分流速
UV:200nm〜260nm DAD
温度:25℃
システム10
5分LC−MSグラジエントおよび機器条件
A:水中10mM酢酸アンモニウム
B:アセトニトリル
カラム:C18相Gemini NX 50×4.6mm 5ミクロン粒径
グラジエント:3分かけて90〜10%A、1分保持、1分再平衡化、1.2mL/分流速
UV:200nm〜260nm DAD
温度:25℃
単一化合物が、高速液体クロマトグラフィーにより精製されている場合、別段の指示がない限り、4つの方法のうちの1つが使用され、それらを下に示す。
質量分析またはUV検出付きWaters Purification Systems
プレップシステム1
10分プレップLC−MSグラジエントおよび機器条件
A:水中0.1%ギ酸
B:アセトニトリル中0.1%ギ酸
カラム:C18相Sunfire 100×19.0mm
グラジエント:7分かけて95〜2%A、2分保持、1分再平衡化、18mL/分流速
温度:周囲
プレップシステム2
10分プレップLC−MSグラジエントおよび機器条件
A:水中0.1%DEA
B:アセトニトリル中0.1%DEA
カラム:C18相Xterra 100×19.0mm
グラジエント:7分かけて95〜2%A、2分保持、1分再平衡化、18mL/分流速
温度:周囲
プレップシステム3
7分プレップLC−MSグラジエントおよび機器条件
A:水中0.05%アンモニア
B:アセトニトリル
カラム:C18相Xbridge 50×19.0mm
グラジエント:7分かけて90〜20%A、20mL/分流速
温度:周囲
プレップシステム4
8分プレップLC−MSグラジエントおよび機器条件
A:水中0.1%TFA
B:アセトニトリル
カラム:C18相Sepax BR 100×21.2mm
グラジエント:8分かけて96〜33%A、30mL/分流速
温度:周囲
化合物が、先の調製例または実施例について記載されているようにして調製されたことが述べられている場合、当業者は、反応時間、試薬の当量数および反応温度が、各具体的反応について改変されてもよいこと、しかしながら、異なる後処理または精製条件を用いることが必要であるか望ましいことがあることを理解するはずである。本発明は、下記の略語および定義が使用される下記の非限定的な実施例により例示される:
AcOH−酢酸;APCI−大気圧化学イオン化;Arbocelは、濾過剤である;br s−ブロードな一重線;BINAP−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル;nBuLi−n−ブチルリチウム;CDCl−重水素化クロロホルム;CsCOは、炭酸セシウムである;CuIは、ヨウ化銅(I)である;Cu(OAc)は、酢酸銅(II)である;δ−化学シフト;d−二重線;DAD−ダイオードアレイ検出器;DCE−1,2−ジクロロエタン DCM−ジクロロメタン;DEA−ジエチルアミン;DIBAL−水素化ジイソブチルアルミニウム;DIPEA−ジイソプロピルエチルアミン;DMAP−4−ジメチルアミノピリジン;DME−ジメトキシエタン;DMF−N,N−ジメチルホルムアミド;DMF−DMA−N,N−ジメチルホルムアミド−ジメチルアセタール;DMSO−ジメチルスルホキシド DPPF−1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン;ELSD−蒸発光散乱検出器;ESI−エレクトロスプレーイオン化;EtO−ジエチルエーテル;EtOAc/EA−酢酸エチル;EtOH−エタノール;g−グラム;HATU−ヘキサフルオロリン酸2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム;HBTUは、ヘキサフルオロリン酸O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムである;HClは、塩酸である;HOBTは、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物である;HPLC−高速液体クロマトグラフィー;IPA−イソプロピルアルコール;KCOは、炭酸カリウムである;KHSOは、硫酸水素カリウムである;KOAcは、酢酸カリウムである;KOHは、水酸化カリウムである;KPOは、三塩基性リン酸カリウムである;KF−フッ化カリウム;Lは、リットルである;LCMS−液体クロマトグラフィー質量分析;LiHMDS−リチウムヘキサメチルジシラジド;m−多重線;mg−ミリグラム;mL−ミリリットル;M/Z−質量スペクトルピーク;MeCN−アセトニトリル;MeOH−メタノール;2−MeTHF−2−メチルテトラヒドロフラン;MgSOは、硫酸マグネシウムである;MnO−二酸化マンガン;NaClO−亜塩素酸ナトリウム;NaH−水素化ナトリウム;NaHCO−炭酸水素ナトリウム;NaCO−炭酸ナトリウム;NaHPO−リン酸ナトリウム;NaHSO−重亜硫酸ナトリウム;NaHSO−硫酸水素ナトリウム;NaOH−水酸化ナトリウム;NaSO−硫酸ナトリウム;NH−アンモニア;NHCl−塩化アンモニウム;NMM−N−メチルモルホリン;NMR−核磁気共鳴;Pd/C−炭素上パラジウム;PdCl−二塩化パラジウム;Pd(dba)は、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)である;Pd(PPh−パラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン);Pd(OAc)−酢酸パラジウム;PTSA−パラ−トルエンスルホン酸;Prep−調製;R−保持時間;q−四重線;s−一重線;TBDMS−tertブチルジメチルシリル;TBME−tertブチルジメチルエーテル;TCP−1−プロピルホスホン酸環状無水物;TEA−トリエチルアミン;TFA−トリフルオロ酢酸;THF−テトラヒドロフラン;TLC−薄層クロマトグラフィー;(R,S)−ラセミ混合物;WSCDI−1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩。
誤解を避けるために、本明細書で使用されている命名された化合物は、IUAPC、Chemdrawおよび/またはName Pro ACD Labs Name Software v7.11(商標)を使用して、または他の標準命名法を使用して命名した。NMRスペクトルは、重水素化溶媒中で測定し、下に示されている名称/構造と一致していた。
(実施例1)
N−{5−[(7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}−2−(5−フルオロピリジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2014510131
2−(5−フルオロピリジン−2−イル)酢酸(23.1mg、0.149mmol)(調製例92を参照)を、THF(3mL)中の(5−アミノピリジン−3−イル)(7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(40mg、0.135mmol)(調製例31を参照)、1−プロピルホスホン酸環状無水物(0.2mL、0.338mmol、EtOAc中50%)およびトリエチルアミン(0.65mL、0.474mmol)に加えた。混合物を、18時間にわたって25℃において撹拌し、真空中で蒸発させ、飽和水性重炭酸ナトリウム(5mL)と酢酸エチル(5mL)の間で分配した。有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発させ、残渣を、ペンタン:ジエチルエーテル(3:1、1mL)でトリチュレートすると、65%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物38mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO) δ: 1.79(s, 9H), 3.95(s, 2H), 7.50(m,
1H), 7.72(m, 1H), 8.21(s, 1H), 8.50(d, 1H), 8.76(d, 1H), 8.95(d, 1H), 9.00(s,
1H), 9.48(s, 1H), 10.72(s, 1H); LCMS(システム4): Rt=2.86分; m/z 433 [M+H]+.
実施例2〜8は、(5−アミノピリジン−3−イル)(7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(調製例31を参照)および適切な酸から出発し、実施例1について上に記載されている方法に従って調製した。
Figure 2014510131
(実施例9)
N−[5−({7−[(1S)−2−ヒドロキシ−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}カルボニル)ピリジン−3−イル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド
Figure 2014510131
4−(トリフルオロメチル)フェニル酢酸(33.6g、165mmol)を、THF(400mL)中の(5−アミノピリジン−3−イル){7−[(1S)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}メタノン(45.2g、110mmol)(調製例37を参照)、1−プロピルホスホン酸環状無水物(194mL、329mmol、EtOAc中50%溶液)およびトリエチルアミン(53.6mL、384mmol)に加えた。混合物を、2時間にわたって25℃において撹拌し、次いで、飽和水性重炭酸ナトリウム(250mL)を加え、有機層を分離した。水相を、EtOAc(2×200mL)で抽出し、すべての有機相を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥し、次いで、真空中で蒸発させた。
残留の茶色の固体を、THF(400mL)に溶かし、水性HCl(200mL、2M)を加えた。混合物を、2時間にわたって室温において撹拌し、次いで、0℃まで冷却し、水酸化ナトリウム(28g)を加えた。混合物を、3時間にわたって撹拌し、次いで、水(100mL)を加えた。有機層を分離し、水相を、EtOAc(2×300mL)で抽出し、すべての有機相を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥し、次いで、真空中で蒸発させた。粗製の固体を、酢酸エチル(150mL)を使用して再結晶すると、63%収率で白色の固体として表題化合物33.4gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO) δ:1.51(d, 3H), 3.68-3.79(m, 1H),
3.81-3.93(m, 3H), 4.93-5.06(m, 2H), 7.55-7.63(m, 2H), 7.67-7.75(m, 2H),
8.41-8.49(m, 2H), 8.73(d, 1H), 8.98(s, 1H), 9.00(d, 1H), 9.44(s, 1H), 10.72(s,
1H); LCMS(システム1): Rt=4.53分; m/z
484 [M+H]+.
(実施例10)
N−[5−({7−[(1S)−2−ヒドロキシ−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}カルボニル)ピリジン−3−イル]−2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセトアミド
Figure 2014510131
1,4−ジオキサン中の10%塩酸(0.2mL)を、THF(2mL)中の調製例66(59mg、0.098mmol)に加え、混合物を、18時間にわたって室温において撹拌した。混合物を、真空中で蒸発させ、ペンタン:ジエチルエーテル(3:1、1mL)でトリチュレートすると、86%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物41mgが得られた。
LCMS (システム4): Rt =
2.85分; m/z 488.2 [M+H]+.
実施例11〜16は、適切な保護されたアルコールから出発し、実施例10について上に記載されている方法に従って調製した。
Figure 2014510131
(実施例17)
N−[5−({7−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}カルボニル)ピリジン−3−イル]−2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセトアミド
Figure 2014510131
(5−メチル−3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル)酢酸(46.8mg、0.225mmol)を、THF(5mL)中の(R,S)(5−アミノピリジン−3−イル){7−[(1R)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}メタノン(66mg、0.173mmol)(調製例36を参照)、1−プロピルホスホン酸環状無水物(0.31mL、0.519mmol)およびDIPEA(0.09mL、0.606mmol)に加えた。混合物を、48時間にわたって還流状態で加熱し、真空中で蒸発させ、飽和水性重炭酸ナトリウム(5mL)と酢酸エチル(5mL)の間で分配した。有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発させ、残渣を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(EtOAc:ヘキサン85:15のグラジエント)により精製すると、53%収率で灰色がかった白色の固体として中間体52mgが得られた。
1,4−ジオキサン中の10%塩酸(0.4mL)を、THF(2mL)中の中間体(52mg、0.091mmol)に加え、混合物を、1.5時間にわたって室温において撹拌した。混合物を、真空中で蒸発させ、ペンタン:ジエチルエーテル(3:1、1mL)でトリチュレートすると、94%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物42mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO) δ: 1.49(d, 3H), 2.32(d, 3H), 3.56(m,
1H), 5.00(m, 1H), 5.20(s, 2H), 6.56(s, 1H), 8.45(s, 1H), 8.54(s, 1H), 8.79(s,
1H), 9.02(s, 2H), 9.48(s, 1H), 11.05(s, 1H);
LCMS(システム4): Rt=2.86分; m/z 488 [M+H]+.
実施例18〜24は、(5−アミノピリジン−3−イル){7−[(1R)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}メタノン(調製例36を参照)から出発し、実施例17について上に記載されている方法に従って調製した。
Figure 2014510131
(実施例25)
(R,S)2−(4−シクロプロピル−1H−ピラゾール−1−イル)−N−(5−{[7−(2−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)アセトアミド
Figure 2014510131
表題化合物を、(R,S)(5−アミノピリジン−3−イル){7−[2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}メタノン(調製例39を参照)および(4−シクロプロピル−1H−ピラゾール−1−イル)酢酸(調製例88を参照)を使用して実施例9について記載されている方法に従って調製すると、14%収率で白色の固体として表題化合物20mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO) δ: 0.46(d, 2H), 0.79(d, 2H), 1.49(d,
3H), 1.70(m, 1H), 3.73(m, 1H), 3.87(m, 1H), 5.00(s, 4H), 7.26(s, 1H), 7.54(s,
1H), 8.40(s, 1H), 8.47(s, 1H), 8.75(d, 1H), 8.98(s, 1H), 9.00(d, 1H), 9.44(s,
1H), 10.75(s, 1H); LCMS(システム4): Rt=2.53分; m/z 445 [M+H]+.
実施例26〜33は、適切な保護されたアルコールTBDMSエーテルから出発し、実施例10について上に記載されている方法に従って調製した。
Figure 2014510131
(実施例34)
N−(5−{[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−(4−クロロフェニル)アセトアミド(エナンチオマー1)
Figure 2014510131
4−クロロフェニル酢酸(25mg、0.14mmol)を、ピリジン(2mL)中の[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル](5−アミノピリジン−3−イル)メタノン(50mg、0.16mmol)(調製例57を参照)およびHATU(91mg、0.24mmol)に加えた。混合物を、16時間にわたって室温において撹拌した。飽和水性重炭酸ナトリウム(5mL)を加え、次いで、酢酸エチル(3×5mL)で抽出した。合わせた有機相を、塩水(5mL)で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発させた。残渣を、調製用TLC(95:5 DCM:MeOH)により精製すると、48%収率で黄色の固体として表題化合物32mgが得られた。
LCMS (システム5): Rt =
2.90分; m/z 465 [M+H]+.
実施例35〜45は、[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル](5−アミノピリジン−3−イル)メタノン(調製例57、エナンチオマー1または調製例59、エナンチオマー2を参照)および適切な酸から出発し、実施例34について上に記載されている方法に従って調製した。
Figure 2014510131
(実施例46)
N−(5−{[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2014510131
(5−クロロピリジン−2−イル)酢酸(26.1g、152mmol)(調製例90を参照)を、THF(423mL)中の(5−アミノピリジン−3−イル){7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,1−ジメチルエチル)−2−[(2,4−ジメトキシベンジル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}メタノン(75.0g、130mmol)(調製例51を参照)、1−プロピルホスホン酸環状無水物(187mL、317mmol、EtOAc中50%溶液)およびトリエチルアミン(61.9mL、444mmol)に加えた。混合物を、2時間にわたって25℃において撹拌し、次いで、飽和水性重炭酸ナトリウム(400mL)を加え、有機層を分離した。水相を、EtOAc(400mL)で抽出し、すべての有機相を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥し、次いで、真空中で蒸発させた。
残留の茶色の固体を、トリフルオロ酢酸(300mL)に溶かし、溶液を、3時間にわたって50℃において撹拌し、次いで、真空中で蒸発させた。メタノール(1800mL)を、残渣に加え、混合物を濾過した。濾液を、真空中で蒸発させ、エタノール(3×200mL)と共沸させた。
炭酸カリウム(87.7g、mmol)を、メタノール(300mL)中の粗製のトリフルオロアセトアミドに加え、混合物を、16時間にわたって室温において撹拌した。混合物を、水(2000mL)中に注ぎ、濾過した。固体を、水(200mL)で洗浄し、次いで、エタノール(室温において2×200mL、次いで、50℃において380mL)でトリチュレートすると、48%収率で黄色の固体として表題化合物29.9gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 1.64(s, 6H), 3.90(d, 2H),
3.95(s, 2H), 5.05(t, 1H), 6.54(br s, 2H), 7.49(d, 1H), 7.69(s, 1H), 7.92(dd,
1H), 8.40(m, 1H), 8.56(m, 1H), 8.64(d, 1H), 8.94(d, 1H), 8.96(s, 1H), 10.71(s,
1H); LCMS(システム3): Rt=9.92分; m/z 480 [M+H]+.
(実施例47)
N−(5−{[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセトアミド
Figure 2014510131
表題化合物を、(5−アミノピリジン−3−イル){7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,1−ジメチルエチル)−2−[(2,4−ジメトキシベンジル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}メタノン(調製例51を参照)および(5−メチル−3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル)酢酸(46.8mg、0.225mmol)を使用して実施例46について記載されている方法に従って調製すると、79%収率で茶色の固体として表題化合物82mgが得られた。
LCMS (システム1): Rt
= 2.83分; m/z 517 [M+H]+.
実施例48〜53は、[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル](5−アミノピリジン−3−イル)メタノン(調製例48を参照)および適切な酸から出発し、実施例34について上に記載されている方法に従って調製した。
Figure 2014510131
(実施例54)
N−(5−{[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]アセトアミド
Figure 2014510131
表題化合物を、[7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,1−ジメチルエチル)−2−アミノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]{5−アミノピリジン−3−イル}メタノン(調製例48aを参照)および[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]酢酸(調製例81を参照)を使用して実施例9について記載されている方法に従って調製すると、85%収率で茶色の固体として表題化合物62mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 1.63(s, 6H), 3.89(d, 2H),
5.01(br, 1H), 5.56(s, 2H), 6.67(br s, 2H), 7.72(s, 1H), 8.36(s, 1H), 8.70(s,
1H), 8.94-8.96(m, 3H), 11.05(s, 1H); LCMS(システム5): Rt=2.71分; m/z 502 [M-H]+.
(実施例55)
N−(5−{[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)アセトアミド
Figure 2014510131
表題化合物を、{2−アミノ−7−[1,1−ジメチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}(5−アミノピリジン−3−イル)メタノン(調製例49を参照)を使用して実施例9について記載されている方法に従って調製すると、46%収率で茶色の固体として表題化合物20mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 1.63(s, 6H), 3.88(d, 2H),
5.04(t, 1H), 5.80(s, 2H), 6.54(s, 2H), 7.46-7.49(m, 2H), 7.69(s, 1H),
7.95-7.97(m, 2H), 8.35(s, 1H), 8.69(s, 1H), 8.96(s, 1H), 8.98(s, 1H), 11.06(s,
1H); MS(ESCI): m/z 486 [M+H]+.
(実施例56)
N−(5−{[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−(4−シクロプロピル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アセトアミド
Figure 2014510131
表題化合物を、N−[5−({2−アミノ−7−[1,1−ジメチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}カルボニル)ピリジン−3−イル]−2−(4−シクロプロピル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アセトアミド(調製例52を参照)を使用して実施例10について記載されている方法に従って調製すると、24%収率で黄色の固体として表題化合物14mgが得られた。
1H NMR(400MHz,
DMSO-D6) δ: 0.71-0.72(m, 2H), 0.89-0.91(m,
2H), 1.64(s, 6H), 1.94-1.99(m, 1H), 3.89(d, 2H), 5.07(t, 1H), 5.31(s, 2H),
6.53(s, 2H), 7.69(s, 1H), 7.86(s, 1H), 8.35(s, 1H), 8.65(s, 1H), 8.95(m, 2H),
11.04(s, 1H); LCMS(システム5): Rt=2.42分; m/z 476 [M+H]+.
実施例57〜64は、(2−アミノ−7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)(5−アミノピリジン−3−イル)メタノン(調製例65を参照)および適切な酸から出発し、実施例1について上に記載されている方法に従って調製した。
Figure 2014510131
下記の実施例は、(5−アミノピリジン−3−イル)(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(調製例95)および適切な酸から出発して上に記載されているような方法a(50℃における実施例34)または方法b(DIPEAを使用する実施例1)に従って調製した。
Figure 2014510131
Figure 2014510131
Figure 2014510131
Figure 2014510131
Figure 2014510131
Figure 2014510131
Figure 2014510131
Figure 2014510131
(実施例166)
2−(5−シアノピリジン−2−イル)−N−{5−[(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}アセトアミド
Figure 2014510131
シアン化亜鉛(28mg、0.23mmol)を、DMF(2mL)中の2−(5−ブロモ−ピリジン−2−イル)−N−[5−(7−(プロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル)−ピリジン−3−イル]−アセトアミド(実施例317、75mg、0.16mmol)に加え、混合物を、10分にわたってアルゴンで脱気した。次いで、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(3mg、0.003mmol)および1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(7mg、0.012mmol)を加え、混合物を、マイクロ波照射下で40分にわたって100℃において加熱した。混合物を、EtOAc(5mL)で希釈し、水(2mL)、塩水(2mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。濾液を、真空中で蒸発させ、調製用TLC(DCM中3%MeOH)により精製すると、18%収率で薄茶色の固体として表題化合物12mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO) δ: 1.55(d, 6H), 4.07(s, 2H), 5.09(m,
1H), 7.67(d, 1H), 8.30(m, 1H), 8.44(s, 1H), 8.52(s, 1H), 8.74(d, 1H),
8.98-8.99(m, 3H), 9.44(s, 1H), 10.79(s, 1H);
LCMS(システム9): Rt=2.75分; m/z 426 [M+H]+.
(実施例167)
2−[5−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]−N−{5−[(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}アセトアミド
Figure 2014510131
1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドHCl(150μL、DMF中0.5M)を、5−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル酢酸(90μmol)、N−メチルモルホリン(25μL、150μmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(15μmol、DMF中0.05M)および(5−アミノピリジン−3−イル)(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(調製例110、75μmol、DMF中0.25M)に加えた。混合物を、2時間にわたって50℃において撹拌し、次いで、真空中で蒸発させ、プレップ−HPLC(方法4)により精製すると、表題化合物が得られた。
LCMS (システム5): Rt
= 2.66分; m/z 458 [M+H]+
下記の実施例は、(5−アミノピリジン−3−イル)(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(調製例110)および適切な酸から出発して実施例167について上に記載されている方法に従って調製した。
Figure 2014510131
Figure 2014510131
Figure 2014510131
(実施例198)
3−(2−クロロフェニル)−N−{5−[(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}プロパンアミド
Figure 2014510131
表題化合物は、(5−アミノピリジン−3−イル)(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(調製例110)および3−(2−クロロフェニル)プロパン酸から出発して実施例167について上に記載されている方法に従って調製した。
LCMS (システム5): Rt
= 2.66分; m/z 420 [M+H]+
下記の実施例は、(5−アミノピリジン−3−イル)(7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(調製例31)および適切な酸から出発して上に記載されているような方法b(DIPEAを使用する実施例1)に従って調製した。
Figure 2014510131
(実施例204)
N−[5−({7−[(1S)−2−ヒドロキシ−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}カルボニル)ピリジン−3−イル]−2−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド
Figure 2014510131
1,4−ジオキサン中の10%塩酸(0.2mL)を、THF(2mL)中のN−(5−{7−[(S)−2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−1−メチル−エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル}−ピリジン−3−イル)−2−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アセトアミド(調製例105、59mg、0.098mmol)に加え、混合物を、18時間にわたって室温において撹拌した。混合物を、真空中で蒸発させ、エーテル−ペンタンでトリチュレートすると、86%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物41mgが得られた。
LCMS (システム9): Rt =
2.97分; m/z 484 [M+H]+.
下記の実施例は、記載されているような適切な調製例を使用して実施例204について上に記載されている方法に従って調製した。
Figure 2014510131
下記の実施例は、[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル](5−アミノピリジン−3−イル)メタノン(エナンチオマー1、調製例57)および適切な酸から出発し、50℃における実施例34について上に記載されている方法に従って調製した。
Figure 2014510131
下記の実施例は、[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル](5−アミノピリジン−3−イル)メタノン(エナンチオマー2、調製例59)および適切な酸から出発し、50℃における実施例34について上に記載されている方法に従って調製した。
Figure 2014510131
下記の実施例は、(5−アミノピリジン−3−イル)(7−オキセタン−3−イル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(調製例100)および適切な酸から出発して50℃における実施例34について上に記載されている方法に従って調製した。
Figure 2014510131
下記の実施例は、記載されているような調製例を使用し、実施例204について上に記載されている方法に従って調製した。
Figure 2014510131
(実施例229)
ラセミの2−{5−[(5−{[(4−クロロフェニル)アセチル]アミノ}ピリジン−3−イル)カルボニル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル}プロパンアミド
Figure 2014510131
2−ブロモプロピオンアミド(46.5mg、0.31mmol)を、DMF(1.3mL)中の2−(4−クロロフェニル)−N−[5−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イルカルボニル)ピリジン−3−イル]アセトアミド(実施例308、100mg、0.26mmol)と炭酸セシウム(150mg、0.46mmol)の混合物に加えた。混合物を、3時間にわたって60℃において撹拌した。反応混合物を冷却し、水(10mL)を加えた。混合物を、EtOAc(3×10mL)で抽出し、合わせた有機相を、相分離器に通し、真空中で蒸発させた。調製用HPLCにより精製すると、34%収率で白色の固体として表題化合物15mgが得られた。
LCMS (システム3): Rt
= 2.13分; m/z 463 [M+H]+.
(実施例230)
ラセミの2−{5−[(5−{[(4−クロロフェニル)アセチル]アミノ}ピリジン−3−イル)カルボニル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル}−N,N−ジメチルプロパンアミド
表題化合物は、ラセミの2−{5−[(5−{[(4−クロロフェニル)アセチル]アミノ}ピリジン−3−イル)カルボニル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル}プロパン酸(実施例354)およびジメチルアミンを使用して50℃における実施例34について記載されている方法に従って調製した。精製を、調製用HPLC(方法1)により行うと、表題化合物が得られた。
LCMS (システム3): Rt
= 2.39分; m/z 491 [M+H]+.
(実施例231)
ラセミの2−{5−[(5−{[(4−クロロフェニル)アセチル]アミノ}ピリジン−3−イル)カルボニル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル}−N−メチルプロパンアミド
表題化合物は、2−{5−[(5−{[(4−クロロフェニル)アセチル]アミノ}ピリジン−3−イル)カルボニル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル}プロパン酸(実施例354)およびメチルアミンを使用して50℃における実施例34について記載されている方法に従って調製した。精製を、調製用HPLC(方法1)により行うと、表題化合物が得られた。
LCMS (システム3): Rt
= 2.31分; m/z 477 [M+H]+.
(実施例232)
2−(4−シアノフェニル)−N−[5−({7−[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}カルボニル)ピリジン−3−イル]アセトアミド
Figure 2014510131
4−シアノフェニル酢酸(19mg、0.10mmol)を、テトラヒドロフラン(3mL)中の(5−アミノピリジン−3−イル){7−[2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}メタノン(調製例116、54mg、0.97mmol)、1−プロピルホスホン酸環状無水物(0.17mL、0.291mmol)およびトリエチルアミン(0.047mL、0.291mmol)に加えた。混合物を、16時間にわたって50℃において撹拌した。飽和水性重炭酸ナトリウム(5mL)を加え、次いで、ジクロロメタン(3×7mL)で抽出した。合わせた有機相を、硫酸マグネシウム上で乾燥し、真空中で蒸発させた。
残渣を、テトラヒドロフラン(3mL)に溶かし、THF中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1M溶液1mL、1mmol)を加え、溶液を、1時間にわたって撹拌した。飽和水性重炭酸ナトリウム(5mL)を加え、次いで、ジクロロメタン(3×5mL)で抽出した。合わせた有機相を、硫酸マグネシウム上で乾燥し、真空中で蒸発させ、調製用HPLC(方法2)により精製した。
LCMS (システム4): Rt
= 2.52分; m/z 471 [M+H]+
下記の実施例は、(5−アミノピリジン−3−イル){7−[2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}メタノン(調製例116)および適切な酸から出発して実施例232について上に記載されている方法に従って調製した。
Figure 2014510131
下記の実施例は、(2−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)(5−アミノピリジン−3−イル)メタノン(調製例122)および適切な酸から出発し、DIPEAおよび調製用HPLCによる精製を使用する実施例1について上に記載されている方法に従って調製した。
Figure 2014510131
Figure 2014510131
(実施例255)
N−{5−[(2−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}−2−(5−シアノピリジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2014510131
表題化合物を、N−{5−[(2−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}−2−(5−ブロモピリジン−2−イル)アセトアミド(実施例318)を使用して実施例166について記載されている方法に従って調製すると、45%収率で表題化合物30mgが得られた。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ: 1.45(d, 6H), 4.06(s, 2H), 4.84(m, 1H), 6.62(s, 2H), 7.66(d, 1H),
7.97(s, 1H), 8.29(dd, 1H), 8.37(t, 1H), 8.66(d, 1H), 8.92(s, 1H), 8.95-8.98(m,
2H), 10.75(s, 1H);LCMS(システム10): Rt=2.49分; m/z 441 [M+H]+.
下記の実施例は、[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル](5−アミノピリジン−3−イル)メタノン(調製例48)および適切な酸から出発して50℃における実施例34について上に記載されている方法に従って調製した。
Figure 2014510131
(実施例261)
4−シアノ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(5−(7−(1,3−ジヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル)ピリジン−3−イル)アセトアミド
Figure 2014510131
2−(4−シアノ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)酢酸(調製例164、29.8mg、0.13mmol)を、ピリジン(0.5mL)中の(5−アミノピリジン−3−イル){7−[2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(調製例116、55.6mg、0.10mmol)およびヘキサフルオロリン酸2−(7−アザ−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム(57mg、0.15mmol)の撹拌溶液に加えた。混合物を、16時間にわたって50℃において撹拌し、次いで、室温まで冷却し、飽和水性重炭酸ナトリウム(5mL)とDCM(5mL)の間で分配した。有機相を分離し、真空中で濃縮すると、残渣が得られ、THF3mLに溶かし、次いで、HClの1N水溶液3mLで処理した。混合物を、室温において4時間にわたって急速に撹拌し、次いで、1N水性NaOH溶液4mLの添加により塩基性化した。混合物を、95/5 DCM/MeOH混合物の3回の別々の5mL部分で抽出した。合わせた有機抽出物を、相分離器に通すことにより乾燥し、次いで、真空中で濃縮すると、粗製の残渣が得られた。この残渣を、1mL DMSOに溶かし、調製用HPLCにより精製すると、56%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物30mgが得られた。1H NMR(400MHz, DMSO) δ: 1.68(s, 3H), 3.83(m, 2H), 4.01(s, 2H), 4.19(m, 2H), 5.00(m, 2H),
7.82(m, 1H), 8.01(d, 1H), 8.18(m, 1H), 8.21(s, 1H), 8.66(s, 1H), 8.97(m, 2H),
9.40(s, 1H), 10.78(s, 1H).
LCMS(システム2): Rt=0.90分; m/z 539 [M+H]+.
下記の実施例は、((5−アミノピリジン−3−イル){7−[2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(調製例116)および適切な酸から出発し、続いて、シリル基脱保護で、実施例261について上に記載されている方法に従って調製した。
Figure 2014510131
(実施例266)
2−[3−(アゼチジン−1−イルメチル)フェニル]−N−{5−[(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}アセトアミドギ酸塩
Figure 2014510131
アゼチジン塩酸塩(10mg、0.11mmol)を、DCM(1mL)中の2−(3−ホルミルフェニル)−N−{5−[(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}アセトアミド(調製例192、23mg、0.05mmol)および酢酸(0.04mL、0.60mmol)の撹拌溶液に加えた。反応混合物を、室温において30分にわたって撹拌した後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(29mg、0.14mmol)を加え、撹拌を、3時間にわたって続けた。水(1mL)を加え、混合物を、真空中で濃縮した(トルエン共沸と共に)。残渣を、調製用HPLCにより精製すると、12%収率でギ酸塩として表題化合物3.4mgが得られた。
LCMS: Rt = 2.95分; m/z 469 [M+H]+.
(実施例267)
2−{3−[(3−フルオロアゼチジン−1−イル)メチル]フェニル}−N−{5−[(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}アセトアミド
表題化合物を、2−(3−ホルミルフェニル)−N−{5−[(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}アセトアミド(調製例192、60mg、0.14mmol)および3−フルオロアゼチジンを使用して実施例266について記載されている方法に従って調製すると、16%収率で表題化合物11mgが得られた。
LCMS: Rt = 2.75分; m/z 487 [M+H]+.
(実施例268)
N−{5−[(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}−2−[3−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル]アセトアミドギ酸塩
表題化合物を、2−(3−ホルミルフェニル)−N−{5−[(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}アセトアミド(調製例192、60mg、0.14mmol)およびモルホリンを使用して実施例266について記載されている方法に従って調製すると、30%収率でギ酸塩として表題化合物21mgが得られた。
LCMS: Rt = 2.70分; m/z 499 [M+H]+
(実施例269〜283)
一般的方法:
Figure 2014510131
ピリジン(0.5mL)中の(5−アミノピリジン−3−イル)(7−(2,2,3,3,9,9,10,10−オクタメチル−4,8−ジオキサ−3,9−ジシラウンデカン−6−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(調製例196、54.2mg、0.10mmol)、HATU(57mg、0.15mmol)および必要なカルボン酸(0.13mmol)の混合物を、16時間にわたって50℃において撹拌した。室温まで冷却した後、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)を加え、混合物を、DCM(5mL)で抽出した。有機層を、相分離器に通し、真空中で濃縮した。得られた残渣を、THF(2mL)に溶かし、1N水性HCl(2mL)を、溶液に加えた。反応混合物を、室温において2時間にわたって撹拌し、1N水性NaOH(3mL)でクエンチした。次いで、混合物を、下記の方法のうちの1つに従って処理した:
方法A
混合物を、DCM/MeOHの混合物(95/5、5mL×3)で抽出し、合わせた有機層を、相分離器に通し、真空中で濃縮すると、粗製の残渣が得られた。この残渣を、DMSO(1mL)に溶かし、HPLCを介して精製すると、望ましい化合物が得られた。
方法B
混合物を、DCM/MeOH(95/5、5mL)に懸濁し、固体を濾過し、水(5mL)およびDCM(5mL)で洗浄し、真空中で乾燥すると、望ましい化合物が得られた。
方法C
混合物を、EtOAc/MeOHの混合物(95:5、5mL×3)で抽出し、合わせた有機層を、相分離器に通し、真空中で濃縮すると、粗製の残渣が得られた。この残渣を、DMSO(1mL)に溶かし、調製用HPLCを介して精製すると、望ましい化合物が得られた。
Figure 2014510131
Figure 2014510131
(実施例284)
4−ベンゾイル−N−アルファ−(tert−ブトキシカルボニル)−N−{5−[(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}−L−フェニルアラニンアミド
Figure 2014510131
(5−アミノピリジン−3−イル)(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(20mg、0.07mmol)(調製例95を参照)を、ピリジン(1mL)に溶かし、4−ベンゾイル−N−(tert−ブトキシカルボニル)−D−フェニルアラニン(26mg、0.07mmol)と、続いて、HATU(27mg、0.07mmol)を加えた。混合物を、5時間にわたって50℃において撹拌し、次いで、冷却し、真空中で蒸発させ、粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(DCM:メタノール100:0〜95:5のグラジエント)により精製すると、52%収率で黄色の固体として表題化合物23mgが得られた。
(実施例285)
4−ベンゾイル−N−{5−[(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}−D−フェニルアラニンアミド
Figure 2014510131
4−ベンゾイル−Nアルファ−(tert−ブトキシカルボニル)−N−{5−[(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}−D−フェニルアラニンアミド(実施例284、20mg、0.03mmol)を、1時間にわたって室温において1,4−ジオキサン中の10%塩酸(5mL)と共に撹拌した。混合物を、真空中で蒸発させ、調製用HPLCにより精製すると、56%収率でガムとして表題化合物9mgが得られた。
LCMS (システム5): Rt
= 2.89分; m/z 533 [M+H]+.
(実施例286)
4−ベンゾイル−N−アルファ−(tert−ブトキシカルボニル)−N−{5−[(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}−L−フェニルアラニンアミド
表題化合物は、(5−アミノピリジン−3−イル)(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(調製例95)および4−ベンゾイル−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−フェニルアラニンを使用して実施例284に従って調製した。
(実施例287)
4−ベンゾイル−N−{5−[(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}−L−フェニルアラニンアミド
表題化合物を、4−ベンゾイル−Nアルファ−(tert−ブトキシカルボニル)−N−{5−[(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}−L−フェニルアラニンアミド(実施例286)を使用して実施例285について記載されている方法に従って調製すると、36%収率で表題化合物5mgが得られた。
LCMS (システム4): Rt
= 2.30分; m/z 533 [M+H]+.
(実施例288)
2−(3−ベンゾイルフェニル)−N−(5−(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル)ピリジン−3−イル)アセトアミド
Figure 2014510131
表題化合物を、(5−アミノピリジン−3−イル)(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(調製例95)および2−(3−ベンゾイルフェニル)酢酸から出発して実施例34について記載されている方法に従って調製すると、86%収率で表題化合物31mgが得られた。
LCMS (システム3): Rt
= 3.05分; m/z 504 [M+H]+.
(実施例289)
2−(4−ベンゾイルフェニル)−N−(5−(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル)ピリジン−3−イル)アセトアミド
表題化合物を、(5−アミノピリジン−3−イル)(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(調製例95)および2−(4−ベンゾイルフェニル)酢酸(JOC、1961、1635)から出発して実施例34について記載されている方法に従って調製すると、94%収率で表題化合物34mgが得られた。LCMS (システム3): Rt = 3.12分; m/z 504 [M+H]+.
(実施例290)
N−{5−[(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}−3−[3−(トリフルオロメチル)−3H−ジアジレン(diaziren)−3−イル]ベンズアミド
Figure 2014510131
表題化合物を、(5−アミノピリジン−3−イル)(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(調製例95)および3−[3−(トリフルオロメチル)−3H−ジアジレン−3−イル]安息香酸(調製例197)から出発して実施例34について記載されている方法に従って調製すると、36%収率で白色の固体として表題化合物23mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, d4-MeOH) δ:1.65(s, 6H), 5.20(m, 1H),
7.52-7.61(m, 4H), 7.79(s, 1H), 8.07(m, 1H), 8.29(s, 1H), 8.94(s, 1H), 8.81(m,
1H), 9.55(s, 1H).
(実施例291)
N−{5−[(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}−4−[3−(トリフルオロメチル)−3H−ジアジレン−3−イル]ベンズアミド
表題化合物を、(5−アミノピリジン−3−イル)(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(調製例95)および4−[3−(トリフルオロメチル)−3H−ジアジレン−3−イル]安息香酸から出発して実施例34について記載されている方法に従って調製すると、4%収率で白色の固体として表題化合物2mgが得られた。LCMS (システム3): Rt = 3.64分; m/z 494 [M+H]+.
(実施例292)
N−{5−[(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}−3−(トリフルオロアセチル)ベンズアミド
Figure 2014510131
表題化合物を、(5−アミノピリジン−3−イル)(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(調製例95)および3−(トリフルオロアセチル)安息香酸(調製例200)から出発して実施例34について記載されている方法に従って調製すると、80%収率で白色の固体として表題化合物41mgが得られた。LCMS (システム3): Rt = 2.52分; m/z 482 [M+H]+.
(実施例293)
1−(4−クロロフェニル)−3−{5−[(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}尿素
Figure 2014510131
1−クロロ−4−イソシアナトベンゼン(24mg、0.15mmol)を、ピリジン(1.0mL)中の(5−アミノピリジン−3−イル)(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(30mg、0.12mmol)(調製例232)に加えた。混合物を、一晩にわたって室温において撹拌し、次いで、真空中で蒸発させると、粗製の残渣として生成物が得られた。粗製の残渣を、調製用HPLCにより精製すると、49%収率で表題化合物24mgが得られた。
LCMS: Rt = 1.58分; m/z 407 [M+H]+
下記の実施例は、(5−アミノピリジン−3−イル)(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(調製例232)および適切なイソシアネートから出発し、実施例293について上に記載されている方法に従って調製した。
Figure 2014510131
(実施例297)
2−(4−クロロフェニル)−N−{5−[(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}−N−メチルアセトアミド
Figure 2014510131
(4−クロロフェニル)酢酸(22mg、0.13mmol)を、ピリジン(1.0mL)中の(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)[5−(メチルアミノ)ピリジン−3−イル]メタノン(30mg、0.10mmol)(調製例149)とヘキサフルオロリン酸N−[(ジメチルアミノ)(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルオキシ)メチレン]−N−メチルメタナミニウム(57mg、0.15mmol)の撹拌混合物に加えた。混合物を、16時間にわたって50℃まで加熱し、真空中で蒸発させ、飽和水性重炭酸ナトリウム(10mL)とEtOAc(10mL)の間で分配した。水層を、さらなるEtOAc(2×10mL)で洗浄した。合わせた有機物を、NaSO上で乾燥し、濾過し、真空中で濃縮し、調製用HPLCにより精製すると、表題化合物43%収率、19mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO) δ: 1.52(d, 6H), 3.40(br. s, 3H),
3.59(s, 2H), 5.00-5.18(m, 1H), 7.00-7.42(m, 4H), 8.21(s, 1H), 8.50(s, 1H),
8.86(s, 1H), 8.90-9.12(m, 2H), 9.48(s, 1H);
LCMS: Rt=2.99分; m/z 448 [M+H]+
下記の実施例は、(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)[5−(メチルアミノ)ピリジン−3−イル]メタノン(調製例149)および適切な酸から出発し、実施例297について上に記載されている方法に従って調製した。
Figure 2014510131
(実施例299)
2−(4−クロロ−フェニル)−N−{5−[7−(3−ヒドロキシメチル−オキセタン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル]−ピリジン−3−イル}−アセトアミド
Figure 2014510131
N−(5−{7−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−オキセタン−3−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル}−ピリジン−3−イル)−2−(4−クロロ−フェニル)−アセトアミド(調製例203 35mg、0.059mmol)を、乾燥THF(0.5mL)に溶かし、フッ化テトラブチルアンモニウム(THF中1M溶液0.065mL、0.065mmol)を加えた。反応物を、室温において30分にわたって撹拌した。混合物を、水とEtOAcの間で分配した。層を分離し、水層を、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機層を濃縮し、調製用HPLCにより精製すると、定量的収率で表題化合物28mgが得られた。
LCMS (システム4): Rt
= 3.03分; m/z 478 [M+H]+
(実施例300)
N−{5−[7−(3−ヒドロキシメチル−オキセタン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル]−ピリジン−3−イル}−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−アセトアミド:
表題化合物を、N−(5−{7−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−オキセタン−3−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル}−ピリジン−3−イル)−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−アセトアミド(調製例204)から出発して実施例299について記載されている方法に従って調製すると、定量的収率で白色の固体として表題化合物30mgが得られた。LCMS: Rt = 2.74分; m/z 512 [M+H]+.
(実施例301)
2−(5−クロロピリジン−2−イル)−N−[5−({7−[3−(ヒドロキシメチル)オキセタン−3−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}カルボニル)−ピリジン−3−イル]アセトアミド
表題化合物を、N−[5−({7−[3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)オキセタン−3−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}カルボニル)ピリジン−3−イル]−2−(5−クロロピリジン−2−イル)アセトアミド(調製例223)から出発して実施例299について記載されている方法に従って調製すると、87%収率で淡黄色の液体として表題化合物23mgが得られた。LCMS (システム4): Rt = 1.57分; m/z 479 [M+H]+.
(実施例302)
N−[5−({7−[3−(ヒドロキシメチル)オキセタン−3−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}カルボニル)−ピリジン−3−イル]−2−[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセトアミド
Figure 2014510131
表題化合物を、N−[5−({7−[3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)オキセタン−3−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}カルボニル)ピリジン−3−イル]−2−[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセトアミド(34mg、0.055mmol)(調製例224)から出発して実施例299について記載されている方法に従って調製すると、63%収率で表題化合物17.7mgが得られた。
LCMS (システム5) Rt
= 1.57分; m/z 502 [M+H]+.
(実施例303)
N−(5−{[7−(2−アミノ−2−オキソエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−(4−クロロフェニル)アセトアミド
Figure 2014510131
DMF(1ml)中の2−(4−クロロフェニル)−N−[5−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イルカルボニル)ピリジン−3−イル]アセトアミド(実施例308、50mg、0.13mmol)の撹拌溶液に、CsCO(75mg、0.23mmol)と、続いて、2−ブロモアセトアミド(21.3mg、0.154mmol)を加えた。次いで、反応物を、一晩にわたって室温において撹拌した。反応物を、水(5mL)でクエンチし、EtOAc(3×5mL)で抽出した。有機物を合わせ、水(5mL)、次いで、塩水(5mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、真空中で濃縮した。調製用HPLCにより精製すると、59%収率で表題化合物34mgが得られた。
LCMS (システム4): Rt
= 1.56分; m/z 449 [M+H]+.
(実施例304)
2−{5−[(5−{[(4−クロロフェニル)アセチル]アミノ}ピリジン−3−イル)カルボニル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル}−N,N−ジメチルアセトアミド
{5−[(5−{[(4−クロロフェニル)アセチル]アミノ}ピリジン−3−イル)カルボニル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル}酢酸カリウム塩(実施例307、50mg、0.102mmol)を、ピリジン(2mL)中のジメチルアミンHCl(12.5mg、0.153mmol)およびHATU(58.2mg、0.153mmol)の撹拌溶液に加え、得られた溶液を、14時間にわたって50℃(リアクティバイアル)において撹拌した。反応物を、25℃まで冷却し、DCM(5mL)で希釈し、次いで、飽和NaHCO(水性)(5mL)でクエンチし、さらなるDCM(3×5mL)で抽出した。有機物を合わせ、飽和塩水(5mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、真空中で濃縮した。調製用HPLCにより精製すると、55%収率で表題化合物26.6mgが得られた。
LCMS: Rt = 1.86分; m/z 477 [M+H]+.
(実施例305)
2−(4−クロロフェニル)−N−[5−({7−[2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}カルボニル)ピリジン−3−イル]アセトアミド
{5−[(5−{[(4−クロロフェニル)アセチル]アミノ}ピリジン−3−イル)カルボニル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル}酢酸カリウム塩(実施例307、50mg、0.102mmol)を、ピリジン(2mL)中のメチルアミン塩酸塩(10.3mg、0.153mmol)およびHATU(58.2mg、0.153mmol)の撹拌溶液に加えた。得られた溶液を、14時間にわたって50℃(リアクティバイアル)において撹拌した。反応物を、25℃まで冷却し、DCM(5mL)で希釈し、次いで、飽和NaHCO(水性)(5mL)でクエンチし、さらなるDCM(3×5mL)で抽出した。有機物を合わせ、飽和塩水(5mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、真空中で濃縮した。調製用HPLCにより精製すると、65%収率で表題化合物30.5mgが得られた。
LCMS: Rt = 2.63分; m/z 463 [M+H]+.
(実施例306)
{5−[(5−{[(4−クロロフェニル)アセチル]アミノ}ピリジン−3−イル)カルボニル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル}酢酸メチル
Figure 2014510131
DMF(4mL)中の2−(4−クロロフェニル)−N−[5−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イルカルボニル)ピリジン−3−イル]アセトアミド(実施例308、250mg、0.638mmol)の撹拌溶液に、CsCO(374mg、1.15mmol)と、続いて、ブロモ酢酸メチル(73uL、0.766mmol)を加えた。反応物を、3時間にわたって25℃において撹拌し、次いで、水(10mL)でクエンチし、EtOAc(3×10mL)で抽出した。有機物を合わせ、水(10mL)および飽和塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、真空中で濃縮すると、淡黄色の油(356mg)が得られ、放置すると固化した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(0〜100% 90:10:1 DCM/MeOH/DCM中NH3のグラジエント)により精製すると、70%収率で淡黄色の固体として表題化合物208mgが得られた。1HNMR(400MHz, CDCl3) δ 3.78(s, 2H), 3.81(s, 3H), 5.15(s, 2H), 7.29-7.41(m, 4H), 7.51(s,
1H), 7.88(s, 1H), 8.46(m, 1H), 8.78-8.82(m, 2H), 9.04(s, 1H), 9.65(s, 1H).
LCMS(システム4): Rt=2.07分; m/z 464 [M+H]+.
(実施例307)
{5−[(5−{[(4−クロロフェニル)アセチル]アミノ}ピリジン−3−イル)カルボニル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル}酢酸カリウム塩
MeOH(4mL)中の{5−[(5−{[(4−クロロフェニル)アセチル]アミノ}ピリジン−3−イル)カルボニル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル}酢酸メチル(実施例306、197mg、0.425mmol)の懸濁液に、KOHの水溶液(1M溶液0.425mL、0.425mmol)を加え、次いで、さらなるMeOH(4mL)を加えた。反応物を、室温において2時間にわたって撹拌した。反応物を、真空中で濃縮すると、99%収率で薄茶色の固体として表題化合物205mgが得られた。
LCMS (システム4): Rt
= 1.76分; m/z 450 [M+H]+.
(実施例308)
2−(4−クロロフェニル)−N−[5−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イルカルボニル)ピリジン−3−イル]アセトアミド
表題化合物を、実施例46について記載されている方法に従って調製すると、87%収率で白色の固体として表題化合物930mgが得られた。
Figure 2014510131
1H
NMR(400MHz, DMSO) δ: 3.74(s, 2H), 7.38(m, 4H), 8.34(s,
1H), 8.46(s, 1H), 8.71(s, 1H), 8.94(s, 1H), 8.97(s, 1H), 9.45(s, 1H), 10.66(s,
1H), 13.14(s, 1H);LCMS(システム9): Rt=2.87分; m/z 392 [M+H]+.
(実施例309)
2−(4−クロロフェニル)−N−(5−{[7−(3−メチルオキセタン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)アセトアミド
Figure 2014510131
(5−アミノピリジン−3−イル)[7−(3−メチルオキセタン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]メタノン(調製例222、15.5mg、0.05mmol)を、ピリジン(0.25mL)中の4−クロロフェニル酢酸(11.1mg、0.065mmol)とHATU(28.5mg、0.075mmol)の撹拌混合物に加えた。混合物を、50℃まで加熱し、16時間にわたって撹拌した。混合物を、室温まで冷却し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)を加えた。混合物を、酢酸エチル(3×5mL)で抽出し、合わせた有機分画を、塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、溶媒を、減圧下で除去すると、粗製の生成物が得られ、自動精製した。
LCMS (システム4): Rt
= 3.08分; m/z 462 [M+H]+.
下記の実施例は、5−アミノピリジン−3−イル)[7−(3−メチルオキセタン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]メタノン(調製例222)および適切な酸から出発して実施例309について上に記載されている方法に従って調製した。
Figure 2014510131
(実施例313)
2−(4−クロロフェニル)−N−[5−({7−[(メチルチオ)メチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}カルボニル)ピリジン−3−イル]アセトアミド
Figure 2014510131
炭酸カリウム(38mg、0.275mmol)を、室温においてDMF(1.0mL)中の2−(4−クロロフェニル)−N−[5−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イルカルボニル)ピリジン−3−イル]アセトアミド(実施例308、60.0mg、0.153mmol)の撹拌溶液に加えた。10分後、クロロメチルメチルスルフィド(19μL、0.23mmol)を、混合物に加え、反応物を、室温において24時間にわたって撹拌した。水(3mL)を、混合物に加え、EtOAc(3×5mL)で抽出した。合わせた有機分画を、水(5mL)、塩水(5mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で濃縮すると、淡黄色の油が得られた。粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(100%DCM〜90:10:1 DCM/MeOH/NHのグラジエント)により精製すると、36%収率で淡黄色の固体として表題化合物25mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 2.13(s, 3H), 3.79(s,
2H), 5.39(s, 2H), 7.30-7.34(m, 3H), 7.40-7.43(m, 2H), 8.02(s, 1H), 8.52(m, 1H),
8.74-8.75(d, 1H), 8.82-8.83(d, 1H), 9.05(s,1H), 9.65(s, 1H); LCMS(システム4): Rt=1.97分; m/z 452; 454 [M+H]+.
(実施例314)
2−(4−クロロフェニル)−N−[5−({7−[(メチルスルホニル)メチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}カルボニル)ピリジン−3−イル]アセトアミド
ペルオキソ一硫酸カリウム(Oxone、67.2mg、0.110mmol)を、0℃においてメタノール(1.0mL)および水(0.25mL)中の2−(4−クロロフェニル)−N−[5−({7−[(メチルチオ)メチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}カルボニル)ピリジン−3−イル]アセトアミド(実施例313、25.0mg、0.055mmol)の撹拌溶液に加えた。1時間後、反応物を、室温まで温め、24時間にわたって撹拌した。反応混合物を、0℃まで冷却し、メタ重亜硫酸ナトリウム(0.5M、1ml)を加えた。反応混合物を、減圧下で蒸発させ、メタノールを除去した。水(3mL)を、混合物に加え、EtOAc(3×5mL)で抽出した。合わせた有機分画を、水(5mL)、塩水(5mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、溶媒を、減圧下で除去すると、灰色がかった白色の固体として粗製の生成物が得られた。粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(100%DCM〜90:10:1 DCM/MeOH/NHのグラジエント)により精製すると、17%収率で淡黄色の固体として表題化合物27mgが得られた。LCMS (システム4): Rt = 1.91分; m/z 484; 486 [M+H]+.
(実施例315)
2−(1−シクロプロピル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[5−(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル)−ピリジン−3−イル]−アセトアミド
Figure 2014510131
THF(1mL)中の(5−アミノピリジン−3−イル)−(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−メタノン(調製例95、50mg、0.17mmol)、(1−シクロプロピル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−酢酸(調製例141、47.1mg、0.21mmol)およびTEA(0.08mL、0.62mmol)の溶液に、1−プロピルホスホン酸環状無水物(EtOAc中50%溶液、0.26mL、0.44mmol)を加え、混合物を、14時間にわたって室温において撹拌した。反応混合物を、減圧下で蒸発させ、残渣を、水と酢酸エチルの間で分配した。有機層を、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させた。シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(EtOAc:ヘキサン0:100〜80:20のグラジエント)により精製すると、76%収率で白色の固体として表題化合物67mgが得られた。1H NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.05-1.07(m, 2H), 1.08-1.15(m, 2H), 1.54(d, 6H), 3.73-3.76(m, 3H),
5.06-5.13(m, 1H), 7.55(s, 1H), 8.44(s, 1H), 8.51(s, 1H), 8.73(s, 1H), 8.94(d,
1H), 8.99(s, 1H), 9.44(s, 1H), 10.61(s, 1H). LCMS(システム10): Rt=3.03分 m/z 498 [M+H]+
(実施例316)
N−(5−{[2−アミノ−7−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−(5−ブロモピリジン−2−イル)アセトアミド
表題化合物を、[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル](5−アミノピリジン−3−イル)メタノン(調製例48)および(5−ブロモピリジン−2−イル)酢酸を使用して50℃における実施例34について記載されている方法に従って調製すると、60%収率で黄色の固体として表題化合物75mgが得られた。LCMS (システム10): Rt = 2.69分; m/z 524 [M+H]+
(実施例317)
2−(5−ブロモピリジン−2−イル)−N−(5−{[7−(プロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)アセトアミド
表題化合物を、(5−アミノピリジン−3−イル)(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(調製例95)および(5−ブロモピリジン−2−イル)酢酸を使用してDIPEAでの実施例1について記載されている方法に従って調製すると、45%収率で黄色の固体として表題化合物75mgが得られた。LCMS (システム9): Rt = 2.97分; m/z 479 [M+H]+.
(実施例318)
N−{5−[(2−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}−2−(5−ブロモピリジン−2−イル)アセトアミド
表題化合物を、(2−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)(5−アミノピリジン−3−イル)メタノン(調製例122)および(5−ブロモピリジン−2−イル)酢酸を使用してDIPEAでの実施例1について記載されている方法に従って調製すると、57%収率で無色の油として表題化合物75mgが得られた。
LCMS (システム10): Rt
= 2.81分; m/z 494 [M+H]+.
ライブラリープロトコル1
下の化合物は、下記の方法で並行して調製した。
Figure 2014510131
無水DMF中の(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−メタノン(調製例110)の0.25Mストック溶液を調製した。各酸モノマーのストック溶液(0.30M)を、無水DMF中で調製した。無水DMF中のEDCI(0.5M)およびHOBT(0.05M)のストック溶液を調製した。各酸モノマー溶液300μl(90μmol、)と、続いて、(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−メタノン溶液300μl(75umol)を、8mLバイアルに分注した。N−メチルモルホリン(150μmol、2.0当量)、300μl EDCI溶液(150μmol)およびHOBT(15μmol)を、各バイアルに加えた。バイアルに蓋をし、2時間にわたって50℃において振盪した。溶媒を、Speedvacを使用して除去し、最終生成物を、列挙されている条件下でHPLCにより精製すると、最終化合物が得られた。
Figure 2014510131
(実施例336)
N−{5−[(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}−1−フェニルシクロプロパンカルボキサミド
Figure 2014510131
表題化合物を、(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−メタノン(調製例110)および1−フェニルシクロプロパンカルボン酸から出発してライブラリープロトコル1について記載されている方法に従って調製すると、表題化合物が得られた。LCMS: Rt = 2.61分; m/z 398 [M+H]+.
(実施例337)
N−{5−[(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}インダン−2−カルボキサミド
表題化合物を、(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−メタノン(調製例110)およびインダン−2−カルボン酸から出発してライブラリープロトコル1について記載されている方法に従って調製すると、表題化合物が得られた。LCMS: Rt = 2.58分; m/z 398 [M+H]+.
(実施例338)
(2R)−N−{5−[(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}−2−フェニルプロパンアミド
表題化合物を、(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−メタノン(調製例110)および(2R)−2−フェニルプロパン酸から出発してライブラリープロトコル1について記載されている方法に従って調製すると、表題化合物が得られた。LCMS: Rt = 2.52分; m/z 386 [M+H]+.
(実施例339)
3−ヒドロキシ−2−フェニル−N−(5−{[7−(プロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)プロパンアミド
Figure 2014510131
表題化合物を、(5−アミノピリジン−3−イル)(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(調製例95)およびトロパ酸を使用して実施例167について記載されている方法に従って調製すると、7%収率で黄色の固体として表題化合物15mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 1.57(d, 6H), 3.16-3.22(m, 1H),
3.37-3.41(m, 1H), 3.60-3.64(m, 1H), 5.10(m, 1H), 6.30(t, 1H), 7.10(t, 1H),
7.20(t, 2H), 7.30-7.32(m, 3H), 8.12(s, 1H), 8.15(d, 1H), 8.61(s, 1H), 8.96(s,
1H), 9.44(s, 1H).
LCMS(システム10): Rt=2.36分; m/z 430 [M+H]+.
下記の実施例は、上に記載されているような方法aおよびbについての実施例1および34に従って調製した。
Figure 2014510131
下記の実施例は、(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−メタノン(調製例95)および適切な酸を使用して実施例356に従って調製した。
Figure 2014510131
(実施例350)
2−アミノ−2−(4−クロロフェニル)−N−(5−(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル)ピリジン−3−イル)アセトアミド
Figure 2014510131
(1−(4−クロロフェニル)−2−((5−(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル)ピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)カルバミン酸tert−ブチル(調製例299、64mg、0.11mmol)に、4M HCl/ジオキサン(5mL)を加え、反応物を、18時間にわたって室温において撹拌した。混合物を、真空中で蒸発させ、調製用逆相HPLCにより精製すると、8%収率でベージュ色の固体として表題化合物4mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, MeOD) δ: 1.59(d, 6H), 4.63(s, 1H), 5.16(m,
1H), 7.35(d, 2H), 7.47(d, 2H), 8.33(s, 1H), 8.62(s, 1H), 8.69(s, 1H), 8.88(s,
1H), 8.92(s, 1H), 9.47(s, 1H).
LCMS Rt=2.81分; MS m/z 449 [M+H]+
(実施例351)
N−{5−[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル]−ピリジン−3−イル}−2−(5−シアノ−ピリジン−2−イル)−アセトアミド
Figure 2014510131
DMF(2mL)中のN−{5−[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル]−ピリジン−3−イル}−2−(5−ブロモ−ピリジン−2−イル)−アセトアミド(実施例316、75mg、0.143mmol)の溶液に、Zn(CN)(25mg、0.215mmol)を加え、反応混合物を、10分にわたってアルゴンで脱気した。次いで、Pd(dba)(3mg、0.002mmol)および1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン6mg、0.011mmol)を加え、得られた反応混合物を、マイクロ波照射下で40分にわたって100℃において加熱した。反応混合物を、EtOAc(20mL)で希釈し、水(2×10mL)および塩水(10mL)で洗浄した。有機層を乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させた。粗製の材料を、調製用TLC(DCM中7%MeOH)により精製すると、31%収率で黄色の固体として表題化合物21mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.63(s, 6H), 3.89(d, 2H),
4.06(s, 2H), 5.04(t, 1H), 6.53(s, 2H), 7.65-7.68(m, 2H), 8.29(dd, 1H), 8.40(s,
1H), 8.64(d, 1H), 8.93-8.97(m, 3H), 10.75(s, 1H).
LCMS(システム10): Rt=2.50分 MS m/z 471[M+H]+
(実施例352)
2−(1−シクロプロピル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−[5−(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル)−ピリジン−3−イル]−アセトアミド
Figure 2014510131
THF(1mL)中の(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−メタノン(調製例95、50mg、0.17mmol)、(1−シクロプロピル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−酢酸(調製例148、47.1mg、0.21mmol)およびTEA(0.08mL、0.62mmol)の溶液に、1−プロピルホスホン酸環状無水物(EtOAc中50%溶液、0.26mL、0.44mmol)を加え、混合物を、18時間にわたって室温において撹拌した。反応混合物を、減圧下で蒸発させ、残渣を、水とEtOAcの間で分配した。有機層を、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させた。シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(EtOAc)により精製すると、77%収率で白色の固体として表題化合物68mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.00-1.01(m, 2H), 1.06-1.14(m,
2H), 1.54(d, 6H), 3.70(s, 2H), 3.84(m, 1H), 5.08-5.12(m, 1H), 7.98(s, 1H),
8.45(s, 1H), 8.51(s, 1H), 8.74(s, 1H), 8.96(d, 1H), 8.99(s, 1H), 9.44(s, 1H),
10.60(s, 1H).
LCMS(システム10): Rt=3.02分 MS m/z 498 [M+H]+.
(実施例353)
ラセミの2−{5−[(5−{[(4−クロロフェニル)アセチル]アミノ}ピリジン−3−イル)カルボニル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル}プロパン酸メチル
表題化合物は、2−(4−クロロフェニル)−N−[5−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イルカルボニル)ピリジン−3−イル]アセトアミド(実施例308)、2−ブロモプロピオン酸メチルおよび炭酸セシウムを使用して実施例229について記載されている方法に従って調製した。調製用HPLC(方法1)により精製すると、表題化合物が得られた。
LCMS (システム2): Rt
= 1.42分 MS m/z 478 [M+H]+
(実施例354)
ラセミの2−{5−[(5−{[(4−クロロフェニル)アセチル]アミノ}ピリジン−3−イル)カルボニル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル}プロパン酸
表題化合物を、2−{5−[(5−{[(4−クロロフェニル)アセチル]アミノ}ピリジン−3−イル)カルボニル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル}プロパン酸メチル(実施例353)を使用して調製例155について記載されている方法に従って調製すると、100%収率で白色の固体として表題化合物97mgが得られた。
LCMS (システム2): Rt
= 1.40分; m/z 464 [M+H]+.
(実施例355)
2−(4,5−ジクロロ−イミダゾール−1−イル)−N−[5−(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル)−ピリジン−3−イル]−アセトアミド(方法d)
Figure 2014510131
(4,5−ジクロロ−イミダゾール−1−イル)−酢酸(25.2mg、0.130mmol)を、無水DMF(1mL)中の(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−メタノン(28.1mg、0.1mmol)、HATU(49.4mg、0.130mmol)およびDIPEA(51.7uL、0.300mmol)に加えた。混合物を、16時間にわたって50℃において撹拌し、次いで、真空中で蒸発させ、プレップ−HPLC(方法5)により精製すると、46%収率で表題化合物21.2mgが得られた。
LCMS (システム8): Rt
= 1.55分; m/z 458 [M+H]
(実施例356)
7−ジフルオロメチル−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸[5−(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル)−ピリジン−3−イル]−アミド(方法e)
Figure 2014510131
7−ジフルオロメチル−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−カルボン酸(29.64mg、0.130mmol)を、無水DMF(1mL)中の(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−メタノン(28.1mg、0.1mmol)、HATU(49.42mg、0.130mmol)およびDIPEA(22.4uL、0.13mmol)に加えた。混合物を、16時間にわたって50℃において撹拌し、次いで、真空中で蒸発させ、プレップ−HPLC(方法5)により精製すると、12%収率で表題化合物6.1mgが得られた。
LCMS (システム8): Rt
= 1.56分; m/z 492 [M+H]+
下記の実施例は、(5−アミノピリジン−3−イル)(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(調製例95)を使用して実施例355(方法d)および356(方法e)についての方法のうちの1つに従って調製した。
Figure 2014510131
Figure 2014510131
Figure 2014510131
Figure 2014510131
Figure 2014510131
Figure 2014510131
Figure 2014510131
Figure 2014510131
Figure 2014510131
Figure 2014510131
Figure 2014510131
Figure 2014510131
Figure 2014510131
Figure 2014510131
Figure 2014510131
Figure 2014510131
Figure 2014510131
(実施例517)
2−(5,8−ジヒドロ−6H−[1,7]ナフチリジン−7−イル)−N−[5−(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル)−ピリジン−3−イル]−アセトアミド
Figure 2014510131
(5,8−ジヒドロ−6H−[1,7]ナフチリジン−7−イル)−酢酸塩酸塩(調製例235)(34.2mg、0.18mmol)のDMF溶液に、(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−メタノン(調製例95)(50mg、0.18mmol)、HATU(136.4mg、0.36mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.092ml、0.54mmol)を加えた。混合物を、20時間にわたって50℃において加熱し、次いで、酢酸エチルで希釈し、水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で乾固状態まで蒸発させた。粗製の固体を、5%MeOH/EtOAcで溶出する調製用TLC上で精製すると、26%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物21mgが得られた。1H NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.55(d, 6H), 2.85-2.92(m, 4H), 3.45(s, 2H), 3.80(s, 2H), 5.10(m,
1H), 7.19(dd, 1H), 7.56(d, 1H), 8.32(d, 1H), 8.53(s, 1H), 8.56(t, 1H), 8.73(d,
1H), 8.99(s, 1H), 9.07(d, 1H), 9.45(s, 1H), 10.31(s, 1H); LCMS(システム9): Rt=1.77分; m/z 456 [M+H]+.
(実施例518)
2−ヒドロキシ−N−[5−(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル)−ピリジン−3−イル]−2−フェニル−アセトアミド
Figure 2014510131
ジオキサン(1mL)中のN−[5−(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル)−ピリジン−3−イル]−2−フェニル−2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アセトアミド(60mg、0.12mmol)(調製例237)の撹拌溶液に、0℃においてジオキサン−HCl(4N溶液1mL)を加えた。混合物を、2時間にわたって室温において撹拌した。すべての揮発物を、真空中で除去し、得られた固体を、ジエチルエーテルでトリチュレートすると、78%収率で黄色がかった固体として表題化合物42mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.55(d, 6H), 5.08-5.12(m, 1H),
5.19(s, 1H), 7.30(t, 1H), 7.37(t, 2H), 7.53(d, 2H), 8.56(s, 1H), 8.63(s, 1H),
8.76(br s, 1H), 9.05(s, 1H), 9.17(br s, 1H), 9.48(br s, 1H), 10.56(s, 1H);
LCMS(システム10): Rt=2.81分; m/z 416 [M+H]+.
(実施例519)
N−[2−エトキシ−5−(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル)−ピリジン−3−イル]−2−(5−メチル−3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル)−アセトアミド
Figure 2014510131
表題化合物を、(5−アミノ−6−エトキシ−ピリジン−3−イル)−(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−メタノン(調製例242)および(5−メチル−3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル)−酢酸を使用して実施例1について記載されている方法に従って調製すると、50%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物40mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.38(t, 3H), 1.60(d, 6H), 2.38(s,
3H), 4.50(q, 2H), 4.95(s, 2H), 5.14-5.22(m, 1H), 6.44(s, 1H), 7.93(s, 1H),
8.41(s, 1H), 8.44(s, 1H), 8.99(s, 1H), 9.04(s, 1H), 9.57(s, 1H); LCMS(システム10): Rt=3.48分; m/z 516 [M+H]+.
(実施例520)
N−[5−(2−アミノ−7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル)−ピリジン−3−イル]−2−(4−シアノ−フェニル)−アセトアミド
Figure 2014510131
表題化合物を、(2−アミノ−7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−メタノン(調製例65を参照)および4−シアノフェニル酢酸を使用して実施例1について記載されている方法に従って調製すると、58%で灰色がかった白色の固体として表題化合物23mgが得られた。
LCMS (システム10): Rt
= 2.78分; m/z 454 [M+H]+.
(実施例521)
2−(4−クロロ−フェニル)−3−ヒドロキシ−N−[5−(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル)−ピリジン−3−イル]−プロピオンアミド
Figure 2014510131
2−(4−クロロ−フェニル)−3−ヒドロキシ−プロピオン酸(570mg、2.84mmol)(調製例244)を、THF(5mL)中の(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−メタノン(200mg、0.71mmol)(調製例95)の溶液に加えた。ジ−イソプロピルエチルアミン(0.64mL、3.56mmol)、EDCI.HCl(273mg、1.42mmol)およびHOBT(193mg、1.42mmol)を加え、混合物を、48時間にわたって25℃において撹拌した。反応混合物を、飽和水性重炭酸ナトリウム溶液(2mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を、水(5mL)、塩水(5mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発させた。粗製の材料を、調製用TLC(ジクロロメタン:メタノール93:7)により精製すると、3%収率で黄色の固体として表題化合物10mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.55(d, 6H), 3.58-3.61(m, 1H),
3.88-3.91(m, 1H), 4.04(t, 1H), 5.07-5.13(m, 2H), 7.41(s, 4H), 8.47(s, 1H),
8.50(s, 1H), 8.72(s, 1H), 8.99(s, 2H), 9.43(s, 1H), 10.65(s, 1H); LCMS(システム10): Rt=2.99分; m/z 464 [M+H]+.
(実施例522)
2−(4−シアノ−フェニル)−N−{5−[7−(1−ヒドロキシメチル−シクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル]−ピリジン−3−イル}−アセトアミド
Figure 2014510131
(4−シアノ−フェニル)−酢酸(6.1mg、0.04mmol)を、THF(1mL)中の(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−{7−[1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシメチル)−シクロプロピル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}−メタノン(15mg、0.04mmol)(調製例251)の溶液に加えた。次いで、1−プロピルホスホン酸環状無水物(0.07mL、0.11mmol)およびトリエチルアミン(0.02mL、0.13mmol)を加え、混合物を、4時間にわたって25℃において撹拌した。反応混合物を、飽和水性重炭酸ナトリウム溶液(2mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×5mL)で抽出した。合わせた有機層を、水(5mL)、塩水(5mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発させた。粗製物を、メタノール(1mL)に溶かし、PTSA(5mg)を加え、16時間にわたって室温において撹拌した。反応混合物を、飽和水性重炭酸ナトリウム溶液(2mL)でクエンチし、ジクロロメタン(5×5mL)で抽出した。合わせた有機層を、塩水(5mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発させた。粗製の材料を、調製用TLC(ジクロロメタン:メタノール95:5)により精製すると、58%収率で白色の固体として表題化合物10mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.13-1.15(m, 2H), 1.27-1.29(m,
2H), 3.66(d, 2H), 3.87(s, 2H), 5.00(t, 1H), 7.56(d, 2H), 7.82(d, 2H), 8.22(s,
1H), 8.45(s, 1H), 8.74(s, 1H), 8.96(s, 1H), 9.00(s, 1H), 9.44(s, 1H), 10.73(s,
1H); LCMS(システム10): Rt=2.57分; m/z 453 [M+H]+.
下記の実施例は、(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−[7−(3−メチル−オキセタン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−メタノン(調製例251)および適切な酸から出発して実施例522について上に記載されている方法に従って調製した。
Figure 2014510131
(実施例526)
1−(3−シクロプロピル−1’−メチル−1’H−[1,4’]ビピラゾリル−5−イル)−3−[5−(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル)−ピリジン−3−イル]−尿素
Figure 2014510131
クロロギ酸フェニル(0.03mL、0.24mmol)を、0℃においてTHF(2mL)中の3−シクロプロピル−1’−メチル−1’H−[1,4’]ビピラゾリル−5−イルアミン(調製例297、40mg、0.19mmol)およびピリジン(0.03mL)の溶液にゆっくりと加え、混合物を、4時間にわたって室温において撹拌した。次いで、DMF(1mL)中の(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−メタノン(調製例95)(55.4mg、0.19mmol)の溶液を加え、反応混合物を、16時間にわたって100℃において加熱した。混合物を冷却し、酢酸エチル(15mL)で希釈し、水性飽和NaHCO溶液(2×10mL)、水(10mL)、塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で乾固状態まで蒸発させた。粗製の材料を、調製用TLCプレート(DCM中5%メタノールで溶出する)上で精製すると、15%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物15mgが得られた。1H NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 0.64-0.65(m, 2H), 0.85-0.88(m, 2H), 1.56(d, 6H), 1.82-1.85(m, 1H),
3.89(s, 3H), 5.09-5.12(m, 1H), 6.10(s, 1H), 7.66(s, 1H), 8.05(s, 1H), 8.36(s,
1H), 8.52(s, 1H), 8.61(br s, 1H), 8.65(s, 1H), 8.78(s, 1H), 8.99(s, 1H),
9.45(s, 2H); LCMS(システム10): Rt=2.75分; m/z 511 [M+H]+.
(実施例527)
1−(3−tert−ブチル−1’−メチル−1’H−[1,4’]ビピラゾリル−5−イル)−3−[5−(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル)−ピリジン−3−イル]−尿素
表題化合物を、(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−メタノン(調製例95)および3−tert−ブチル−1’−メチル−1’H−[1,4’]ビピラゾリル−5−イルアミン(調製例296)を使用して実施例526について記載されている方法に従って調製すると、35%収率で黄色の固体として表題化合物17mgが得られた。LCMS (システム10): Rt = 3.01分; m/z 527 [M+H]+.
下記の実施例は、(2−アミノ−7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)(5−アミノピリジン−3−イル)メタノン(調製例65)および適切な酸から出発し、実施例1について上に記載されている方法に従って調製した。
Figure 2014510131
下記の実施例は、(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−{7−[(S)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}−メタノン(調製例33)および適切な酸を使用して実施例522について記載されている方法に従って調製した。
Figure 2014510131
下記の実施例は、d]ピリミジン−5−イル]メタノン(調製例186)および適切な酸について記載されている方法に従って調製した。
Figure 2014510131
(実施例540)
N−[5−(7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル)−ピリジン−3−イル]−2−(4−フルオロ−フェニル)−N−メチル−アセトアミド
Figure 2014510131
無水THF(4.5mL)中のN−[5−(7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル)−ピリジン−3−イル]−2−(4−フルオロ−フェニル)−アセトアミド(実施例546、115mg、0.27mmol)の撹拌溶液に、窒素下で0℃においてNaH(パラフィン油中60%、10.7mg、0.27mmol)を加え、得られた混合物を、10分にわたって撹拌した。次いで、MeI(0.017mL、0.27mmol)を加え、反応混合物を、1時間にわたって室温において撹拌した。水性飽和塩化アンモニウム(5mL)を加え、混合物を、酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。有機相を、水(10mL)、塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で乾固状態まで蒸発させた。粗製の材料を、調製用TLC(DCM中5%メタノールで溶出する)を介して精製すると、46%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物55mgが得られた。1H NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.79(s, 9H), 3.28(s, 3H), 3.58(br, 2H), 7.08-7.20(m, 4H), 8.20(s,
1H), 8.32(s, 1H), 8.83(s, 1H), 8.97(br, 1H), 9.01(s, 1H), 9.50(s, 1H); LCMS(システム10): Rt=3.08分; m/z 446 [M+H]+.
(実施例541)
[5−(7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル)−ピリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
Figure 2014510131
DCM(4mL)中の(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−(7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−メタノン(調製例31)(200mg、0.68mmol)の撹拌溶液に、boc−無水物(0.155mL、0.68mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.24mL、1.36mmol)を加え、反応混合物を、16時間にわたって室温において撹拌した。DCM(15mL)で希釈し、水(2×10mL)、塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で乾固状態まで蒸発させた。粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(メタノール:DCM 2:98)により精製すると、41%収率で薄茶色のガムとして表題化合物110mgが得られた。LCMS (システム10): Rt = 3.16分; m/z 396 [M+H]+.
(実施例542)
[5−(7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル)−ピリジン−3−イル]−メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル
表題化合物を、[5−(7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル)−ピリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(実施例541)を使用して実施例540について記載されている方法に従って調製すると、79%収率で黄色の固体として表題化合物90mgが得られた。LCMS (システム10): Rt = 3.83分; m/z 410 [M+H]+.
(実施例543)
N−[5−(7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル)−ピリジン−3−イル]−2−(5−クロロ−ピリジン−2−イル)−N−メチル−アセトアミド
Figure 2014510131
表題化合物を、(7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−(5−メチルアミノ−ピリジン−3−イル)−メタノン(調製例187)および(5−クロロ−ピリジン−2−イル)−酢酸(調製例90を参照)を使用して実施例1について記載されている方法に従って調製すると、21%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物25mgが得られた。1H NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.78(s, 9H), 3.32(s, 3H), 3.77(brs, 2H), 7.26(br, 1H), 7.83(br,
1H), 8.21(s, 1H), 8.32(s, 1H), 8.48(s, 1H), 8.85(s, 1H), 8.97(s, 1H), 9.02(s,
1H), 9.51(s, 1H); LCMS(システム10): Rt=3.29分; m/z 463.2 [M+H]+.
(実施例544)
N−[5−(7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル)−ピリジン−3−イル]−2−(4−クロロ−フェニル)−N−メチル−アセトアミド
表題化合物を、(7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−(5−メチルアミノ−ピリジン−3−イル)−メタノン(調製例187)および(4−クロロ−フェニル)−酢酸を使用して実施例1について記載されている方法に従って調製すると、45%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物21mgが得られた。
LCMS (システム10): Rt
= 3.28分; m/z 462 [M+H]+.
下記の実施例は、(5−アミノピリジン−3−イル)(7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(調製例31)および適切な酸から出発し、実施例1について上に記載されている方法に従って調製した。
Figure 2014510131
下記の実施例は、[2−アミノ−7−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−メタノン(調製例261)および適切な酸から出発して実施例1について記載されている方法に従って調製した。
Figure 2014510131
下記の実施例は、(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−{7−[(S)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}−メタノン(調製例49)および適切な酸を使用して実施例522について記載されている方法に従って調製した。
Figure 2014510131
下記の実施例は、(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−{7−[(S)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}−メタノン(調製例49)および適切な酸を使用して実施例73〜87について記載されている方法に従って調製した。
Figure 2014510131
(実施例570)
2−(4−シアノ−フェニル)−N−[5−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル)−ピリジン−3−イル]−アセトアミド
Figure 2014510131
表題化合物を、2−(4−シアノ−フェニル)−N−{5−[7−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル]−ピリジン−3−イル}−アセトアミド(調製例277)を使用して実施例343について記載されている方法に従って調製すると、99%収率で白色の固体として表題化合物が得られた。1H NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 3.87(s, 2H), 7.55(d, 2H), 7.81(d, 2H), 8.36(s, 1H), 8.47(s, 1H),
8.72(s, 1H), 8.97(m, 2H), 9.47(s, 1H), 10.66(s, 1H), 13.14(s, 1H); LCMS(システム10): Rt=2.48分; m/z 383 [M+H]+.
下記の実施例は、(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−[7−(3−メチル−オキセタン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−メタノン(調製例222)および適切な酸から出発し、実施例1について上に記載されている方法に従って調製した。
Figure 2014510131
(実施例576)
N−{5−[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル]−ピリジン−3−イル}−2−(4−シクロプロピル−ピラゾール−1−イル)−アセトアミド
Figure 2014510131
表題化合物を、{2−アミノ−7−[1,1−ジメチル−2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}−(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−メタノン(調製例49)および(4−シクロプロピル−ピラゾール−1−イル)−酢酸を使用して実施例1について記載されている方法に従って調製すると、72%収率で白色の固体として表題化合物16.5mgが得られた。
LCMS (システム10): Rt
= 2.62分; m/z 475 [M+H]+.
(実施例577)
N−[5−(2−アミノ−7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル)−ピリジン−3−イル]−2−(4−シクロプロピル−ピラゾール−1−イル)−アセトアミド
表題化合物を、(2−アミノ−7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−メタノン(調製例65を参照)および(4−シクロプロピル−ピラゾール−1−イル)−酢酸を使用して実施例1について記載されている方法に従って調製すると、16%収率で淡黄色の固体として表題化合物12mgが得られた。LCMS (システム10): Rt = 2.80分; m/z 459 [M+H]+.
(実施例578)
N−[5−(2−アミノ−7−ビシクロ[1.1.1]ペンタ−1−イル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル)−ピリジン−3−イル]−2−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−アセトアミド
Figure 2014510131
THF(5mL)中の(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−[7−ビシクロ[1.1.1]ペンタ−1−イル−2−(4−メトキシ−ベンジルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−メタノン(調製例287)(50mg、0.11mmol)の溶液に、室温において、5−フルオロピリジン−2−イル酢酸(27mg、0.17mmol)、TEA(0.08mL、0.56mmol)および1−プロピルホスホン酸環状無水物(EtOAc中50%溶液、0.20mL、0.34mmol)を加えた。得られた混合物を、18時間にわたって撹拌した。混合物を、減圧下で濃縮し、残渣を、飽和重炭酸ナトリウム溶液(10mL)と酢酸エチル(25mL)の間で分配した。有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。TFA(1.5mL)を加え、得られた混合物を、18時間にわたって室温において撹拌した。混合物を、減圧下で濃縮し、残渣を、飽和重炭酸ナトリウム(10mL)と酢酸エチル(30mL)の間で分配した。有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮し、調製用TLC(MeOH:DCM 5:95)により精製すると、31%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物16mgが得られた。1H NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 2.32(s, 6H), 2.66(s, 1H), 3.94(s, 2H), 6.57(s, 2H), 7.49(m, 1H),
7.69-7.73(m, 2H), 8.38(s, 1H), 8.50(d, 1H), 8.65(d, 1H), 8.92(s, 1H), 8.96(d,
1H), 10.67(s, 1H); LCMS(システム10): Rt=2.85分; m/z 458 [M+H]+.
下記の実施例は、((5−アミノ−ピリジン−3−イル)−[7−ビシクロ[1.1.1]ペンタ−1−イル−2−(4−メトキシ−ベンジルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−メタノン(調製例287)および適切な酸から出発して実施例578について上に記載されている方法に従って調製した。
Figure 2014510131
実施例584〜5923は、ピリドン互変異性によって一般式(I)に分類される以下の一般式の化合物を例示している:
Figure 2014510131
Figure 2014510131
調製例1:7−[(1S)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−メチルエチル]−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
(S)−2−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−1−メチルエチルアミン(120g、636mmol)を、エタノール(500mL)中の(4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)アセトアルデヒド(52.8g、276mmol)に加えた。混合物を、45分にわたって還流状態まで加熱した。反応混合物を、真空中で蒸発させ、次いで、残渣を、水(400mL)で希釈し、酢酸エチル(600mL)で抽出した。有機抽出物を、真空中で蒸発させ、粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ペンタン:EtOAc 90:10〜80:20のグラジエント)により精製すると、67%収率で黄色の液体として表題化合物60.4gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: -0.92(s, 6H), 0.80(s, 9H),
1.58(d, 3H), 3.86(m, 2H), 5.04(m, 1H), 6.59(d, 1H), 7.40(d, 1H), 8.60(s, 1H).
調製例2:7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,1−ジメチルエチル)−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
表題化合物を、(4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)アセトアルデヒドおよび1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−メチルプロパン−2−アミンを使用して調製例1について記載されている方法に従って調製すると、38%収率で黄色の油として表題化合物377mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 0.00(s, 6H), 0.94(s,
9H), 1.97(s, 6H), 4.28(s, 2H), 6.78(d, 1H), 7.66(d, 1H), 8.83(s, 1H).
調製例3:(2R)−2−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)プロパン−1−オール
Figure 2014510131
表題化合物を、(4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)アセトアルデヒドおよび(R)−2−アミノ−1−プロパノールを使用して調製例1について記載されている方法に従って調製すると、100%収率で黄色の固体として表題化合物11.12gが得られた。
LCMS (システム2): Rt
= 0.89分; m/z 212 [M+H]+.
調製例DL3:(R,S)7−[2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−メチルエチル]−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
表題化合物を、(4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)アセトアルデヒドおよび2−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−1−メチルエチルアミンを使用して調製例1について記載されている方法に従って調製すると、77%収率でオレンジ色の油として表題化合物4.08gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: -0.90(s, 6H), 0.82(s, 9H),
1.58(d, 3H), 3.84(m, 2H), 5.05(m, 1H), 6.59(d, 1H), 7.42(d, 1H), 8.60(s, 1H).
調製例4:(2S)−2−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)プロパン−1−オール
Figure 2014510131
表題化合物を、(4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)アセトアルデヒドおよび(S)−2−アミノ−1−プロパノールを使用して調製例1について記載されている方法に従って調製すると、98%収率でクリーム色の固体として表題化合物10.9gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.42(d, 3H), 3.72(m, 2H),
4.89(m, 1H), 6.63(d, 1H), 7.83(d, 1H), 8.59(s, 1H).
調製例5:7−tert−ブチル−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
表題化合物を、(4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)アセトアルデヒドおよびtert−ブチルアミンを使用して調製例1について記載されている方法に従って調製すると、77%収率で黄色の液体として表題化合物1.61gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.75(s, 9H), 6.60(d, 1H),
7.79(d, 1H), 8.63(s, 1H).
調製例6:4−クロロ−7−[(1R)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
2,3−ジヒドロピラン(25.0mL、270mmol)を、DCM(150mL)中の(2R)−2−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)プロパン−1−オール(11.00g、51.97mmol)(調製例3を参照)およびトルエン−4−スルホン酸ピリジニウム(3.92g、15.6mmol)に加えた。反応混合物を、水(200mL)で洗浄し、水相を、DCM(2×150mL)で抽出した。合わせた有機相を、硫酸マグネシウム上で乾燥し、真空中で蒸発させた。粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc 100:0〜70:30のグラジエント)により精製すると、100%収率で黄色の油として表題化合物15.65gが得られた。
LCMS (システム2): Rt
= 1.30分; m/z 296 [M+H]+.
調製例7:4−クロロ−7−[(1S)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
表題化合物を、(2S)−2−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)プロパン−1−オール(調製例4を参照)を使用して調製例6について記載されている方法に従って調製すると、87%収率で黄色の油として表題化合物11.5gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.43-1.71(m, 9H),
3.42(m, 1H), 3.57(m, 1H), 3.69(m, 1H), 4.00(m, 1H), 4.52(m, 1H), 5.19(m, 1H),
6.60(d, 1H), 7.44(d, 1H), 8.61(s, 1H).
調製例8:7−[(1S)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
パラジウム(炭素上10%、18g)を、エタノール(900mL)および濃アンモニア溶液(100mL)中の7−[(1S)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−メチルエチル]−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(182g、558mmol)(調製例1を参照)に加え、18時間にわたって水素化した(60psi、20℃)。反応混合物を、Arbocel(商標)に通して濾過し、濾液を、真空中で蒸発させた。ジエチルエーテル(300mL)を、残渣に加え、混合物を濾過した。濾液を、真空中で蒸発させると、94%収率でオレンジ色の油として表題化合物162.7gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: -0.90(s, 3H), 0.80(s, 9H),
1.58(d, 3H), 3.86(m, 2H), 5.06(m, 1H), 6.53(d, 1H), 7.40(d, 1H), 8.83(s, 1H),
8.96(s, 1H).
調製例9:7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
表題化合物を、7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,1−ジメチルエチル)−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例2を参照)を使用して調製例8について記載されている方法に従って調製すると、97%収率で白色の固体として表題化合物327mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 0.01(s, 6H), 0.94(s,
9H), 2.02(s, 6H), 4.30(s, 2H), 6.92(d, 1H), 7.84(d, 1H), 9.13(s, 1H), 9.21(s,
1H).
調製例10:(R,S)7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−メチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
表題化合物を、(R,S)7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−メチルエチル)−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例DL3を参照)を使用して調製例8について記載されている方法に従って調製すると、78%収率で茶色の液体として表題化合物1.12gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 0.01(s, 6H), 0.88(s, 9H),
1.69(d, 3H), 4.09(m, 2H), 5.20(m, 1H), 6.84(d, 1H), 7.92(d, 1H), 8.96(s, 1H),
9.18(s, 1H).
調製例11:7−[(1R)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
表題化合物を、4−クロロ−7−[(1R)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例6を参照)を使用して調製例8について記載されている方法に従って調製すると、100%収率で黄色の油として表題化合物13.78gが得られた。
LCMS (システム2): Rt
= 0.73分; m/z 262 [M+H]+.
調製例12:7−[(1S)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
表題化合物を、4−クロロ−7−[(1S)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例7を参照)を使用して調製例8について記載されている方法に従って調製すると、90%収率で無色の油として表題化合物9.18gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.44-1.69(m, 9H),
3.42(m, 1H), 3.57(m, 1H), 3.69(m, 1H), 4.02(m, 1H), 4.54(m, 1H), 5.27(m, 1H),
6.69(d, 1H), 7.57(d, 1H), 8.91(s, 1H), 8.99(s, 1H).
調製例13:7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
表題化合物を、7−tert−ブチル−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例5を参照)を使用して調製例8について記載されている方法に従って調製すると、94%収率で黄色の液体として表題化合物1.27gが得られた。
1H NMR(400MHz,
DMSO-D6) δ: 1.75(s, 9H), 6.57(d, 1H), 7.66(d, 1H),
8.78(s, 1H), 8.98(s, 1H).
調製例14:7−[(1S)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−メチルエチル]−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
N−ヨードスクシンイミド(124g、553mmol)を、アセトニトリル(700mL)中の7−[(1S)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(153.4g、526mmol)(調製例8を参照)に加えた。混合物を、16時間にわたって室温において撹拌し、次いで、飽和水性チオ硫酸ナトリウム(700mL)を加えた。混合物を、EtOAc(800mL)で抽出し、次いで、有機抽出物を、硫酸マグネシウム上で乾燥し、真空中で蒸発させた。粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ペンタン:EtOAc 90:10〜80:20のグラジエント)により精製すると、66%収率で黄色の固体として表題化合物145gが得られた。1H NMR(400MHz, CDCl3) δ: -0.90(d, 6H) 0.80(s, 9H) 1.58(d, 3H) 3.84(m, 2H) 5.07(m, 1H)
7.48(s, 1H) 8.73(s, 1H) 8.86(s, 1H).
調製例15:7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,1−ジメチルエチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
表題化合物を、7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例9を参照)を使用して調製例14について記載されている方法に従って調製すると、59%収率で茶色の油として表題化合物270mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 0.01(s, 6H), 0.92(s,
9H), 2.00(s, 6H), 4.20(s, 2H), 7.95(s, 1H), 9.02(s, 1H), 9.16(s, 1H).
調製例16:(R,S)7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−メチルエチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
表題化合物を、(R,S)7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−メチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例10を参照)を使用して調製例14について記載されている方法に従って調製すると、74%収率で黄色の液体として表題化合物1.18gが得られた。
LCMS (システム1): Rt
= 4.03分; m/z 418 [M+H]+.
調製例17:5−ヨード−7−[(1R)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
表題化合物を、7−[(1R)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例11を参照)を使用して調製例14について記載されている方法に従って調製すると、34%収率で茶色の油として表題化合物7.50gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.43-1.74(m, 9H),
3.42(m, 1H), 3.54(m, 1H), 3.67(m, 1H), 3.99(m, 1H), 4.54(m, 1H), 5.23(m, 1H),
7.51(s, 1H), 8.74(s, 1H), 8.88(s, 1H).
調製例18:5−ヨード−7−[(1S)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
表題化合物を、7−[(1S)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例12を参照)を使用して調製例14について記載されている方法に従って調製すると、71%収率で茶色の油として表題化合物9.68gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.44-1.65(m, 9H),
3.45(m, 1H), 3.56(m, 1H), 3.67(m, 1H), 3.99(m, 1H), 4.54(m, 1H), 5.24(m, 1H),
7.51(s, 1H), 8.76(s, 1H), 8.89(s, 1H).
調製例19:7−tert−ブチル−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
表題化合物を、7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例13を参照)を使用して調製例14について記載されている方法に従って調製すると、71%収率で黄色の固体として表題化合物1.55gが得られた。
LCMS (システム1): Rt
= 3.12分; m/z 302 [M+H]+.
調製例20:(R,S)2−(5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)プロパン酸メチル
Figure 2014510131
2−ブロモプロピオン酸メチル(6.83mL、61.2mmol)を、DMF(75mL)中の5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(15.0g、61.0mmol)と炭酸セシウム(35.9g、110.0mmol)の混合物に加えた。混合物を、4時間にわたって室温において撹拌した。反応混合物を、水(250mL)で希釈し、ジエチルエーテル(100mL)で抽出した。有機層を、塩水(70mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、真空中で蒸発させると、83%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物16.87gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.82(d, 3H), 3.76(s,
3H), 5.72(q, 1H), 7.48(s, 1H), 8.76(s, 1H), 8.89(s, 1H).
調製例21:2−(5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2−メチルプロパン酸メチル
Figure 2014510131
カリウムt−ブトキシド(71.3mL、71.3mmol、THF中1.0M)を、THF(100mL)中の(R,S)2−(5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)プロパン酸メチル(16.9g、50.9mmol)(調製例20を参照)およびヨードメタン(4.44mL、71.3mmol)に加えた。混合物を、15分にわたって室温において撹拌し、次いで、水(20mL)および水性HCl(0.3mL、2M)を加えた。THFを、真空中で蒸発により除去し、次いで、水性残渣を、EtOAc(250mL)で抽出した。有機相を、硫酸マグネシウム上で乾燥し、真空中で蒸発させた。粗製の固体を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(80:20ペンタン:EtOAc)により精製すると、51%収率で白色の固体として表題化合物8.92gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.93(s, 6H), 3.68(s,
3H), 7.43(s, 1H), 8.75(s, 1H), 8.85(s, 1H).
調製例22:2−(5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2−メチルプロパン−1−オール
Figure 2014510131
水素化ホウ素リチウム(32.3mL、64.6mmol、THF中2.0M)を、エタノール(70mL)中の2−(5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(8.92g、25.9mmol)(調製例21を参照)に加えた。混合物を、17時間にわたって室温において撹拌し、次いで、水(70mL)を加えた。混合物を、真空中で蒸発させ、次いで、残渣を、DCM(250mL)と水(50mL)の間で分配した。水相を、DCM:MeOH(90:10、2×250mL)で抽出し、合わせた有機相を、硫酸マグネシウム上で乾燥し、真空中で蒸発させると、100%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物8.20gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 1.65(s, 6H), 3.16(d, 2H),
7.77(s, 1H), 8.67(s, 1H), 8.80(s, 1H).
調製例23:5−[(ジフェニルメチレン)アミノ]−N−メトキシ−N−メチルニコチンアミド
Figure 2014510131
ベンゾフェノンイミン(205mL、1.22mol)を、1,2−ジメトキシエタン(2500mL)中の5−ブロモ−N−メトキシ−N−メチルイソニコチンアミド(250g、1.02mol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(28.0g、31.0mmol)、2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(34.7g、82.0mmol)および新たに粉砕した三塩基性リン酸カリウム(541g、2.55mol)に加えた。混合物を、17時間にわたって50℃において撹拌した。反応混合物を、Arbocel(商標)に通して濾過し、パッドを、EtOAc(500mL)で洗浄した。濾液を、真空中で蒸発させ、粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc 70:30〜0:100のグラジエント)により精製すると、51%収率でオレンジ色のガムとして表題化合物180.0gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 3.19(s, 3H), 3.37(s, 3H),
7.18-7.23(m, 2H), 7.29(m, 1H), 7.32-7.39(m, 3H), 7.46-7.53(m, 2H), 7.57(m, 1H),
7.67-7.73(m, 2H), 8.09(d, 1H), 8.27(d, 1H).
調製例24:{7−[(1S)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}{5−[(ジフェニルメチレン)アミノ]ピリジン−3−イル}メタノン
Figure 2014510131
塩化イソプロピルマグネシウム(68.8mL、138mmol、THF中2.0M)を、窒素下で、0℃においてTHF(400mL)中の7−[(1S)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−メチルエチル]−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(52.2g、125mmol)(調製例14を参照)に加えた。混合物を、1時間にわたって0℃において撹拌し、次いで、THF(100mL)中の5−[(ジフェニルメチレン)アミノ]−N−メトキシ−N−メチルニコチンアミド(47.5g、138mmol)(調製例23を参照)の溶液を、0℃において滴加した。混合物を、室温まで温め、16時間にわたってこの温度において撹拌した。反応混合物を、10%水性塩化アンモニウム(250mL)でクエンチし、酢酸エチル(2×250mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、塩水(250mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発させ、粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(EtOAc:ペンタン10:90〜60:40のグラジエント)により精製すると、88%収率で無色のガムとして表題化合物63.2gが得られた。
Rt = 7.94分; m/z 576 [M+H]+.
調製例25:[7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]{5−[(ジフェニルメチレン)アミノ]ピリジン−3−イル}メタノン
Figure 2014510131
表題化合物を、7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,1−ジメチルエチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例15を参照)および5−[(ジフェニルメチレン)アミノ]−N−メトキシ−N−メチルニコチンアミド(調製例23を参照)を使用して調製例24について記載されている方法に従って調製すると、56%収率で無色のガムとして表題化合物1.49gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 0.21(s, 6H), 0.67(s,
9H), 1.80(s, 6H), 4.10(s, 2H), 7.14(d, 2H), 7.33(m, 3H), 7.45(m, 2H), 7.54(m,
1H), 7.58(t, 1H), 7.79(d, 2H), 7.89(s, 1H), 8.18(d, 1H), 8.58(d, 1H), 9.01(s,
1H), 9.60(s, 1H).
調製例26:(5−ブロモピリジン−3−イル){7−[(1R)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}メタノン
Figure 2014510131
表題化合物を、5−ヨード−7−[(1R)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例17を参照)および5−ブロモ−N−メトキシ−N−メチルニコチンアミドを使用して調製例24について記載されている方法に従って調製すると、66%収率で茶色の油として表題化合物215mgが得られた。
LCMS (システム2): Rt
= 1.27分; m/z 447 [M+H]+.
調製例27:(5−ブロモピリジン−3−イル){7−[(1S)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}メタノン
Figure 2014510131
表題化合物を、5−ヨード−7−[(1S)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例18を参照)および5−ブロモ−N−メトキシ−N−メチルニコチンアミドを使用して調製例24について記載されている方法に従って調製すると、32%収率で無色の油として表題化合物181mgが得られた。
LCMS (システム2): Rt
= 1.27分; m/z 447 [M+H]+.
調製例28:(R,S){7−[2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}{5−[(ジフェニルメチレン)アミノ]ピリジン−3−イル}メタノン
Figure 2014510131
ブチルリチウム(0.57mL、1.31mmol、ヘキサン中2.3M)を、−78℃において乾燥エーテル(20mL)中の(R,S)7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−メチルエチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(500mg、1.19mmol)(調製例16を参照)に加え、反応混合物を、30分にわたって撹拌した。次いで、乾燥エーテル(25mL)中の5−[(ジフェニルメチレン)アミノ]−N−メトキシ−N−メチルニコチンアミド(372mg、1.07mmol)(調製例23を参照)を、同じ温度において滴加した。15分後、混合物を、飽和水性塩化アンモニウム(50mL)でクエンチし、酢酸エチル(70mL)で抽出した。有機抽出物を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発させ、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 70:30)により精製すると、19%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物134mgが得られた。
LCMS (システム4): Rt
= 4.53分; m/z 576 [M+H]+.
調製例29:(R,S)(5−ブロモピリジン−3−イル)(7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノール
Figure 2014510131
表題化合物を、7−tert−ブチル−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例19を参照)および5−ブロモ−ピリジン−3−カルバルデヒドを使用して調製例28について記載されている方法に従って調製すると、37%収率で無色の油として表題化合物486mgが得られた。
LCMS (システム4): Rt
= 2.94分; m/z 362 [M+H]+.
調製例30:(5−ブロモピリジン−3−イル)(7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン
Figure 2014510131
2−ヨードキシ安息香酸(909mg、3.25mmol)を、酢酸エチル(30mL)中の(R,S)(5−ブロモピリジン−3−イル)(7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノール(405mg、1.34mmol)(調製例29を参照)に加え、混合物を、4時間にわたって還流した。混合物を濾過し、濾液を、真空中で蒸発させると、95%収率で白色の固体として表題化合物554mgが得られた。
LCMS (システム4): Rt
= 3.28分; m/z 360 [M+H]+.
調製例31:(5−アミノピリジン−3−イル)(7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン
Figure 2014510131
硫酸銅五水和物(55mg、0.24mmol)を、(5−ブロモピリジン−3−イル)(7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(292mg、0.81mmol)(調製例30を参照)および濃アンモニア溶液(20mL)に加えた。混合物を、17時間にわたって140℃において密封容器中で加熱した。反応混合物を、真空中で蒸発させ、残渣を、17時間にわたって室温において水性塩酸(10mL、2M)中で撹拌した。反応混合物を、飽和水性炭酸ナトリウムを使用してpH9まで塩基性化し、次いで、DCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、硫酸マグネシウム上で乾燥し、真空中で蒸発させると、49%収率で白色の固体として表題化合物240mgが得られた。
LCMS (システム4): Rt
= 2.68分; m/z 296 [M+H]+.
調製例32:(5−アミノピリジン−3−イル){7−[(1S)−2−ヒドロキシ−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}メタノン
Figure 2014510131
表題化合物を、(5−ブロモピリジン−3−イル){7−[(1S)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}メタノン(調製例27を参照)を使用して調製例31について記載されている方法に従って調製すると、10%収率で白色の固体として表題化合物134mgが得られた。
LCMS (システム2): Rt
= 0.59分; m/z 298 [M+H]+.
調製例33:(5−アミノピリジン−3−イル){7−[(1S)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}メタノン
Figure 2014510131
ベンゾフェノンイミン(0.40mL、2.4mmol)を、1,2−ジメトキシエタン(4mL)中の(5−ブロモピリジン−3−イル){7−[(1S)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}メタノン(891mg、2.0mmol)(調製例27を参照)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(55mg、0.06mmol)、2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(68mg、0.16mmol)および新たに粉砕した三塩基性リン酸カリウム(1.06g、5.0mmol)に加えた。混合物を、17時間にわたって50℃において撹拌した。反応混合物を、DCM(10mL)で希釈し、Arbocel(商標)に通して濾過し、パッドを、DCM(5mL)で洗浄した。濾液を、真空中で蒸発させ、粗製の材料を、THF(10mL)に溶かした。水性クエン酸(5mL、2M)を加え、混合物を、16時間にわたって室温において撹拌した。水(40mL)を加え、次いで、水酸化ナトリウムを加えて、混合物を塩基性化した。混合物を、EtOAc(3×40mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を、硫酸マグネシウム上で乾燥し、真空中で蒸発させた。残渣を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH 100:0〜80:20のグラジエント)により精製すると、70%収率で白色の固体として表題化合物506mgが得られた。
LCMS (システム1): Rt
= 3.27分; m/z 382 [M+H]+.
調製例34:2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−N−[5−({7−[(1S)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}カルボニル)ピリジン−3−イル]アセトアミド
Figure 2014510131
表題化合物を、(5−アミノピリジン−3−イル){7−[(1S)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}メタノン(調製例33を参照)およびベンゾトリアゾール−2−イル−酢酸を使用して実施例1について記載されている方法に従って調製すると、72%収率で黄色の固体として表題化合物70mgが得られた。
LCMS (システム5): Rt
= 2.98分; m/z 541 [M+H]+.
調製例35:2−(2,4−ジフルオロフェニル)−N−[5−({7−[(1S)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}カルボニル)ピリジン−3−イル]アセトアミド
Figure 2014510131
表題化合物を、(5−アミノピリジン−3−イル){7−[(1S)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}メタノン(調製例33を参照)および2,5−ジフルオロフェニル酢酸を使用して実施例1について記載されている方法に従って調製すると、75%収率で黄色の固体として表題化合物75mgが得られた。
LCMS (システム5): Rt
= 3.08分; m/z 536 [M+H]+.
調製例36:(5−アミノピリジン−3−イル){7−[(1R)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}メタノン
Figure 2014510131
酸化銅(I)(9.2mg、0.06mmol)を、1−メチル−2−ピロリジノン(0.5mL)中の(5−ブロモピリジン−3−イル){7−[(1R)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}メタノン(285mg、0.64mmol)(調製例26を参照)および濃アンモニア溶液(2mL)に加えた。混合物を、17時間にわたって80℃において密封容器中で加熱した。酢酸エチル(5mL)および水(5mL)を、反応混合物に加え、次いで、ガラス繊維フィルターに通して濾過した。有機相を、硫酸マグネシウム上で乾燥し、真空中で蒸発させた。粗製の固体を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH:cNH3 100:0:0〜95:5:0.5のグラジエント)により精製すると、70%収率で無色の油として表題化合物171mgが得られた。
LCMS (システム2): Rt
= 0.78分; m/z 382 [M+H]+.
調製例37:(5−アミノピリジン−3−イル){7−[(1S)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}メタノン
Figure 2014510131
水性クエン酸(120mL、2.0M)を、THF(274mL)中の{7−[(1S)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}{5−[(ジフェニルメチレン)アミノ]ピリジン−3−イル}メタノン(63.2g、110mmol)(調製例24を参照)に加え、混合物を、17時間にわたって室温において撹拌した。混合物を、0℃まで冷却し、水(200mL)を加え、混合物を、水酸化ナトリウム(28g)を使用して塩基性化した。混合物を、酢酸エチル(150mL)で抽出し、次いで、水相を、酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。合わせた有機相を、塩水(600mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発させると、定量的収率で半固体として表題化合物45.2gが得られた。
LCMS (システム2): Rt
= 1.16分; m/z 412 [M+H]+.
調製例38:(5−アミノピリジン−3−イル)[7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]メタノン
Figure 2014510131
表題化合物を、[7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]{5−[(ジフェニルメチレン)アミノ]ピリジン−3−イル}メタノン(調製例25を参照)を使用して調製例37について記載されている方法に従って調製すると、81%収率で白色の固体として表題化合物872mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 0.22(s, 6H), 0.63(s, 9H),
1.66(s, 6H), 4.12(s, 2H), 5.65(s, 2H), 7.27(dd, 1H), 8.08(s, 1H), 8.14-8.17(m,
2H), 8.97(s, 1H), 9.45(s, 1H).
調製例39:(R,S)(5−アミノピリジン−3−イル){7−[2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}メタノン
Figure 2014510131
表題化合物を、(R,S){7−[2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}{5−[(ジフェニルメチレン)アミノ]ピリジン−3−イル}メタノン(調製例28を参照)を使用して調製例37について記載されている方法に従って調製すると、89%収率で白色の固体として表題化合物86mgが得られた。
LCMS (システム4): Rt
= 1.37分; m/z 412 [M+H]+.
調製例40:2−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
N−ヨードスクシンイミド(742g、3.30mol)を、12℃においてアセトニトリル(2500mL)中の2−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(482.5g、3.14mol)に加えた。混合物を、1時間にわたって室温において撹拌し、次いで、メタ重亜硫酸ナトリウム(水4500mL中650g)を加えた。混合物を、1時間にわたって撹拌し、次いで、濾過すると、82%収率でオレンジ色の固体として表題化合物716.2gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 7.83(s, 1H), 8.63(s, 1H),
12.73(s, 1H).
調製例41:2−(2−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2−メチルプロパン酸メチル
Figure 2014510131
2−ブロモ−2−メチルプロパン酸メチル(663mL、5.13mmol)を、DMF(7162mL)中の2−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(358.1g、1.28mol)(調製例40を参照)、ヨウ化カリウム(21.3g、128mmol)および炭酸セシウム(1670g、5.13mol)に加えた。混合物を、19時間にわたって60℃において加熱した。反応混合物を、水(7000mL)で希釈し、42時間にわたって室温において撹拌した。混合物を濾過し、固体を、水(500mL)で洗浄すると、92%収率でベージュ色の固体として表題化合物445.8gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.89(s, 6H), 3.65(s, 3H),
7.39(s, 1H), 8.56(s, 1H).
調製例42:2−(2−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2−メチルプロパン酸
Figure 2014510131
水酸化リチウム一水和物(4.08g、97.5mmol)を、THF(185mL)および水(45mL)中の2−(2−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(18.5g、48.7mmol)(調製例41を参照)に加えた。混合物を、3時間にわたって60℃において撹拌し、次いで、反応混合物体積を、真空中で蒸発により3分の1まで減らした。水性残渣を、水性HCl(2.0M)を使用して酸性化し、次いで、EtOAc(4×200mL)で抽出した。有機相を、真空中で蒸発させ、粗製の材料を、ヘキサン(100mL)でトリチュレートすると、90%収率で白色の固体として表題化合物16.0gが得られた。
LCMS (システム5) Rt
= 2.24分; m/z 366 [M+H]+.
調製例43:2−(2−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2−メチルプロパン−1−オール
Figure 2014510131
ルートa
クロロギ酸イソブチル(6.6mL、50.02mmol)を、窒素下で0℃においてTHF(300mL)中の2−(2−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2−メチルプロパン酸(16.6g、45.48mmol)(調製例42を参照)およびトリエチルアミン(12.64mL、90.9mmol)に加えた。混合物を、3時間にわたって室温において撹拌し、次いで、Celite(商標)の短いプラグに通して濾過した。濾液を、0℃まで冷却し、水(300mL)中の水素化ホウ素ナトリウム(8.6g、227.6mmol)を加えた。混合物を、0℃において10分にわたって撹拌し、酢酸エチル(3×150mL)で抽出し、次いで、有機抽出物を、塩水(150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶液を、真空中で蒸発させ、残渣を、ヘキサンでトリチュレートすると、63%収率で白色の固体として表題化合物10.0gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.64(s, 6H), 3.85(d,
2H), 4.99(t, 1H), 7.82(s, 1H), 8.63(s, 1H).
ルートb
水素化ジイソブチルアルミニウム(300mL、300mmol、THF中1M)を、0℃においてTHF(150mL)中の2−(2−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(51.8g、136mmol)(調製例41を参照)に滴加した。混合物を、90分にわたって撹拌し、次いで、メタノール(27.9mL)および水性HCl(20mL、2M)を加えた。水(100mL)、水性HCl(280mL、2M)およびEtOAc(150mL)を加え、混合物を、30分にわたって室温において撹拌した。混合物を濾過し、固体を、水(150mL)およびtertブチルメチルエーテル(150mL)で洗浄すると、56%収率で白色の固体として表題化合物26.8gが得られた。
LCMS (システム1) Rt
= 4.88分; m/z 352 [M+H]+.
調製例44:7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,1−ジメチルエチル)−2−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
塩化t−ブチルジメチルシリル(78.8g、518mmol)を、0℃においてDMF(996mL)中の2−(2−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2−メチルプロパン−1−オール(140g、398mmol)(調製例43を参照)およびイミダゾール(67.8g、996mmol)に加えた。混合物を、16時間にわたって室温において撹拌した。混合物を、飽和水性重炭酸ナトリウム(1500mL)中に注ぎ、ヘプタン:EtOAc(1:1、1500mL)で抽出した。有機抽出物を、塩水(2×900mL)で洗浄し、次いで、硫酸マグネシウム上で乾燥し、真空中で蒸発させると、96%収率で茶色のガムとして表題化合物178.2gが得られた。
LCMS (システム1) Rt
= 8.32分; m/z 466 [M+H]+.
調製例45:2−クロロ−7−[1,1−ジメチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
表題化合物を、2−(2−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2−メチルプロパン−1−オール(調製例43を参照)を使用して調製例6について記載されている方法に従って調製すると、74%収率で黄色の油として表題化合物7.3gが得られた。
LCMS (システム5) Rt
= 4.01分; m/z 436 [M+H]+.
調製例46:(5−ブロモピリジン−3−イル)[7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,1−ジメチルエチル)−2−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]メタノン
Figure 2014510131
表題化合物を、7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,1−ジメチルエチル)−2−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例44を参照)および5−ブロモ−N−メトキシ−N−メチルニコチンアミドを使用して調製例28について記載されている方法に従って調製すると、42%収率で黄色の固体として表題化合物1.40gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: -0.18(s, 6H), 0.63(s,
9H), 1.72(s, 6H), 4.09(s, 2H), 8.24(s, 1H), 8.39(s, 1H), 8.95(s, 1H), 8.99(d,
1H), 9.36(s, 1H).
調製例47:(5−ブロモピリジン−3−イル){2−クロロ−7−[1,1−ジメチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}メタノン
Figure 2014510131
表題化合物を、2−クロロ−7−[1,1−ジメチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例45を参照)および5−ブロモ−N−メトキシ−N−メチルニコチンアミドを使用して調製例28について記載されている方法に従って調製すると、41%収率で黄色の固体として表題化合物3.0gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.42-1.62(m, 6H),
1.83(s, 6H), 3.35-3.39(m, 1H), 3.53-3.56(m, 1H), 3.85(d, 1H), 4.22(d, 1H),
4.47(m, 1H), 7.98(s, 1H), 8.25(s, 1H), 8.87(s, 1H), 8.94(s, 1H), 9.45(s, 1H).
調製例48:[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル](5−アミノピリジン−3−イル)メタノン
Figure 2014510131
表題化合物を、(5−ブロモピリジン−3−イル)[7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,1−ジメチルエチル)−2−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]メタノン(調製例46を参照)を使用して調製例36について記載されている方法に従って調製すると、48%収率で黄色の固体として表題化合物300mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.64(s, 6H), 3.90(d,
2H), 5.07(t, 1H), 5.60(s, 2H), 6.50(s, 2H), 7.23(s, 1H), 7.61(s, 1H), 8.11(m,
2H), 8.93(s, 1H).
[7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,1−ジメチルエチル)−2−アミノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]{5−アミノピリジン−3−イル}メタノン(調製例48a)も、反応混合物から単離された。
1H
NMR(400MHz, DMSO) δ: -0.18(s, 6H), 0.66(s, 9H), 1.67(s,
6H), 4.05(s, 2H), 5.59(s, 2H), 6.51(s, 2H), 7.19(s, 1H), 7.57(s, 1H), 8.07(s,
1H), 8.10(s, 1H), 8.93(s, 1H).
調製例49:{2−アミノ−7−[1,1−ジメチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}(5−アミノピリジン−3−イル)メタノン
Figure 2014510131
表題化合物を、(5−ブロモピリジン−3−イル){2−クロロ−7−[1,1−ジメチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}メタノン(調製例47を参照)を使用して調製例36について記載されている方法に従って調製すると、52%収率で黄色の固体として表題化合物1.3gが得られた。
LCMS (システム5) Rt
= 2.72分; m/z 411 [M+H]+.
調製例50:[7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,1−ジメチルエチル)−2−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]{5−[(ジフェニルメチレン)アミノ]ピリジン−3−イル}メタノン
Figure 2014510131
塩化イソプロピルマグネシウム(105mL、210mmol、THF中2.0M)を、窒素下で、0℃においてTHF(450mL)中の7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,1−ジメチルエチル)−2−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(89.0g、190mmol)(調製例44を参照)に加えた。混合物を、1時間にわたって0℃において撹拌し、次いで、THF(200mL)中の5−[(ジフェニルメチレン)アミノ]−N−メトキシ−N−メチルニコチンアミド(72.6g、210mmol)(調製例23を参照)の溶液を、0℃において滴加した。混合物を、室温まで温め、16時間にわたってこの温度において撹拌した。反応混合物を、10%水性塩化アンモニウム(500mL)でクエンチし、有機相を分離した。水相を、酢酸エチル(2×300mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、塩水(400mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発させ、粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc 100:0〜60:40のグラジエント)により精製すると、66%収率で無色のガムとして表題化合物78.9gが得られた。
LCMS (システム1) Rt
= 8.60分; m/z 624 [M+H]+.
調製例51:(5−アミノピリジン−3−イル){7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,1−ジメチルエチル)−2−[(2,4−ジメトキシベンジル)アミノ]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}メタノン
Figure 2014510131
2,4−ジメトキシベンジルアミン(99.4g、594mmol)を、1,4−ジオキサン(170mL)中の[7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,1−ジメチルエチル)−2−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]{5−[(ジフェニルメチレン)アミノ]ピリジン−3−イル}メタノン(53.0g、85mmol)(調製例50を参照)および4−ジメチルアミノピリジン(2.07g、17.0mmol)に加えた。混合物を、2日にわたって還流状態まで加熱し、次いで、室温まで冷却し、濾過した。濾液を、真空中で蒸発させ、残渣を、EtOAc(300mL)に溶かし、飽和水性塩化アンモニウム(500mL)で洗浄した。有機相を、硫酸マグネシウム上で乾燥し、真空中で蒸発させた。
粗製の残渣を、THF(200mL)に溶かし、水性クエン酸(200mL、2M)を加えた。混合物を、5時間にわたって室温において撹拌し、次いで、水(200mL)で希釈した。混合物を、EtOAc(300mL)で抽出し、有機抽出物を、水性炭酸カリウム(300mL、2M)で洗浄した。有機相を、硫酸マグネシウム上で乾燥し、真空中で蒸発させ、残渣を、シリカ上のカラムクロマトグラフィー(ペンタン:EtOAc 100:0〜0:100と、続いて、EtOAc:MeOH 95:5のグラジエント)により精製すると、78%収率で無色の油として表題化合物39.0gが得られた。
LCMS (システム1) Rt
= 5.97分; m/z 591 [M+H]+.
調製例52:N−[5−({2−アミノ−7−[1,1−ジメチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}カルボニル)ピリジン−3−イル]−2−(4−シクロプロピル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アセトアミド
Figure 2014510131
表題化合物を、{2−アミノ−7−[1,1−ジメチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}(5−アミノピリジン−3−イル)メタノン(調製例49を参照)および(4−シクロプロピル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)酢酸(調製例83を参照)を使用して実施例1について記載されている方法に従って調製すると、86%収率で黄色の固体として表題化合物70mgが得られた。
LCMS (システム5): Rt
= 2.87分; m/z 560 [M+H]+.
調製例53:(R,S)2−(2−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)プロパン酸メチル
Figure 2014510131
表題化合物を、2−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例40を参照)を使用して、調製例20について記載されている方法に従って調製すると、62%収率で茶色の固体として表題化合物18.0gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.77(d, 3H), 3.75(s,
3H), 5.67(q, 1H), 7.46(s, 1H), 8.58(s, 1H).
調製例54:(R,S)2−(2−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)プロパン−1−オール
Figure 2014510131
表題化合物を、(R,S)2−(2−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)プロパン酸メチル(調製例53を参照)を使用して、調製例22について記載されている方法に従って調製すると、75%収率で黄色の固体として表題化合物11.0gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.40(d, 3H),
3.62-3.74(m, 2H), 4.83(m, 1H), 4.98(t, 1H), 8.03(s, 1H), 8.64(s, 1H).
調製例55:7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−メチルエチル)−2−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
表題化合物を、2−(2−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)プロパン−1−オール(調製例54を参照)を使用して調製例44について記載されている方法に従って調製すると、89%収率で黄色の固体として表題化合物12.50gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: -0.09(s, 6H), 0.80(s,
9H), 1.53(d, 3H), 3.80(d, 2H), 5.04(m, 1H), 7.46(s, 1H), 8.55(s, 1H).
エナンチオマーは、Chiralpak IC 20×250mm、98:2:0.1ヘプタン:IPA:ジエチルアミン(流速−18.0mL/分)を使用して分離した。
エナンチオマー1収量5.2g、99%e.e.(7.10分における第一溶出ピーク)
エナンチオマー2収量5.0g、99%e.e.(7.64分における第二溶出ピーク)
調製例56:(5−ブロモピリジン−3−イル)[7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−メチルエチル)−2−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]メタノン(エナンチオマー1)
Figure 2014510131
表題化合物を、7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−メチルエチル)−2−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例55、エナンチオマー1を参照)および5−ブロモ−N−メトキシ−N−メチルニコチンアミドを使用して調製例28について記載されている方法に従って調製すると、30%収率で黄色の固体として表題化合物1.0gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: -0.14(s, 6H), 0.61(s,
9H), 1.52(d, 3H), 3.91-3.96(m, 2H), 5.00(m, 1H), 8.37(s, 1H), 8.58(s, 1H),
8.95(s, 1H), 9.00(s, 1H), 9.33(s, 1H).
調製例57:[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル](5−アミノピリジン−3−イル)メタノン(エナンチオマー1)
Figure 2014510131
表題化合物を、(5−ブロモピリジン−3−イル)[7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−メチルエチル)−2−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]メタノン(調製例56を参照)を使用して調製例36について記載されている方法に従って調製すると、51%収率で黄色の固体として表題化合物450mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.41(d, 3H), 3.66(m,
2H), 4.74(m, 1H), 5.01(t, 1H), 5.59(s, 2H), 6.55(s, 2H), 7.22(s, 1H), 7.83(s,
1H), 8.11-8.13(m, 2H), 8.91(s, 1H); LCMS(システム5) Rt=1.72分; m/z 313 [M+H]+.
調製例58:(5−ブロモピリジン−3−イル)[7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−メチルエチル)−2−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]メタノン(エナンチオマー2)
Figure 2014510131
表題化合物を、7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−メチルエチル)−2−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例55、エナンチオマー2を参照)および5−ブロモ−N−メトキシ−N−メチルニコチンアミドを使用して調製例28について記載されている方法に従って調製すると、30%収率で黄色の固体として表題化合物1.4gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: -0.14(s, 6H),
0.61(s, 9H), 1.52(d, 3H), 3.91-3.96(m, 2H), 5.00(m, 1H), 8.37(s, 1H), 8.58(s,
1H), 8.95(s, 1H), 9.00(s, 1H), 9.33(s, 1H).
調製例59:[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル](5−アミノピリジン−3−イル)メタノン(エナンチオマー2)
Figure 2014510131
表題化合物を、(5−ブロモピリジン−3−イル)[7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−メチルエチル)−2−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]メタノン(調製例58を参照)を使用して調製例36について記載されている方法に従って調製すると、51%収率で黄色の固体として表題化合物450mgが得られた。
LCMS (システム5) Rt
= 1.70分; m/z 313 [M+H]+.
調製例60:5−ブロモ−N−tert−ブチル−2−クロロピリミジン−4−アミン
Figure 2014510131
tert−ブチルアミン(5.28g、72mmol)を、室温においてアセトニトリル(450mL)中の5−ブロモ−2,4−ジクロロピリミジン(15g、66mmol)およびトリエチルアミン(19.9g、197mmol)に加え、混合物を、16時間にわたって室温において撹拌した。次いで、混合物を、真空中で蒸発させ、粗製の残渣を、EtOAc(450mL)と水(400mL)の間で分配した。有機層を分離し、塩水(400mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発させた。残渣を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 88:12)により精製すると、52%収率で黄色の油として表題化合物8.8gが得られた。
LCMS (システム5): Rt
= 3.46分; m/z 265 [M+H]+.
調製例61:N−tert−ブチル−2−クロロ−5−[(E)−2−エトキシビニル]ピリミジン−4−アミン
Figure 2014510131
THF(50mL)中のカテコールボラン(7.8g、65.4mmol)を、0〜5℃において窒素下でヘキサン中の40%エトキシアセチレンの溶液(12.8mL、72.5mmol)に滴加した。混合物を、室温において2時間にわたって撹拌し、次いで、2時間にわたって70℃において加熱した。次いで、混合物を、室温まで冷却し、THF(50mL)中の5−ブロモ−N−tert−ブチル−2−クロロピリミジン−4−アミン(10g、37.8mmol)(調製例60を参照)の溶液を加えた。溶液を、約25分にわたってアルゴンで脱気し、続いて、Pd(PPh(1.3g、1.13mmol)および粉末の水酸化ナトリウム(4.53g、113mmol)を加えた。混合物を、16時間にわたって70℃において加熱し、次いで、室温まで冷却した。EtOAc(200mL)を加え、混合物を、Celite(商標)パッドに通して濾過した。濾液を、真空中で蒸発させ、残渣を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 93:7〜90:10のグラジエント)により精製すると、55%収率で黄色の油として表題化合物5.3gが得られた。
LCMS (システム5): Rt
= 3.65分; m/z 256 [M+H]+.
調製例62:7−tert−ブチル−2−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
濃HCl(25mL)を、イソプロパノール(210mL)中のN−tert−ブチル−2−クロロ−5−[(E)−2−エトキシビニル]ピリミジン−4−アミン(5.3g、20.72mmol)(調製例61を参照)に加え、混合物を、4時間にわたって還流状態で加熱した。次いで、反応混合物を、真空中で蒸発させ、残渣を、飽和水性NaHCOで塩基性化し、EtOAc(200mL)で抽出した。有機抽出物を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発させた。残渣を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 93:7〜90:10のグラジエント)により精製すると、85%収率で黄色の油として表題化合物3.7gが得られた。
LCMS (システム5): Rt
= 3.42分; m/z 210 [M+H]+.
調製例63:7−tert−ブチル−2−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
表題化合物を、7−tert−ブチル−2−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例62を参照)を使用して調製例14について記載されている方法に従って調製すると、87%収率で茶色の固体として表題化合物4.7gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.55(s, 9H), 7.39(s,
1H), 8.54(s, 1H).
調製例64:(5−ブロモピリジン−3−イル)(7−tert−ブチル−2−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン
Figure 2014510131
表題化合物を、7−tert−ブチル−2−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例63を参照)および5−ブロモ−N−メトキシ−N−メチルニコチンアミドを使用して調製例28について記載されている方法に従って調製すると、36%収率で茶色の油として表題化合物2.1gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.82(s, 9H), 7.78(s, 1H), 8.25(s,
1H), 8.88(s, 1H), 8.92(s, 1H), 9.44(s, 1H).
調製例65:(2−アミノ−7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)(5−アミノピリジン−3−イル)メタノン
Figure 2014510131
表題化合物を、(5−ブロモピリジン−3−イル)(7−tert−ブチル−2−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(調製例64を参照)を使用して調製例36について記載されている方法に従って調製すると、55%収率で白色の固体として表題化合物870mgが得られた。
LCMS (システム5): Rt
= 2.42分; m/z 311 [M+H]+.
調製例66〜70は、(5−アミノピリジン−3−イル){7−[(1S)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}メタノン(調製例37を参照)および以下の式の適切な酸から出発し、実施例1に従って調製した:
Figure 2014510131
Figure 2014510131
調製例71〜78は、(5−アミノピリジン−3−イル)[7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]メタノン(調製例38を参照)および以下の式の適切な酸から出発し、実施例1について上に記載されている方法に従って調製した:
Figure 2014510131
Figure 2014510131
調製例79:(3−シクロプロピル−1H−ピラゾール−1−イル)酢酸エチル
Figure 2014510131
炭酸カリウム(7.67g、55.56mmol)を、25℃において乾燥DMF(20mL)中の3−シクロプロピル−1H−ピラゾール(2.0g、18.52mmol)に加え、混合物を、20分にわたって撹拌した。ブロモ酢酸エチル(2.06mL、18.52mmol)を加え、次いで、混合物を、室温において2日にわたって撹拌した。反応混合物を、水性HCl(1.0M)で中和し、エーテル(40mL)で抽出し、有機抽出物を、塩水(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、次いで、真空中で蒸発させた。残渣を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 88:12)により精製すると、42%収率で黄色の油として表題化合物1.50gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO) δ: 0.59(d, 2H), 0.83(d, 2H), 1.19(t,
3H), 1.83(m, 1H), 4.13(q, 2H), 4.91(s, 2H), 5.94(d, 1H), 7.54(d, 1H).
調製例80:(3−シクロプロピル−1H−ピラゾール−1−イル)酢酸
Figure 2014510131
表題化合物を、(3−シクロプロピル−1H−ピラゾール−1−イル)酢酸エチル(調製例79を参照)を使用して調製例42について記載されている方法に従って調製すると、83%収率で白色の固体として表題化合物4.06gが得られた。
LCMS (システム4): Rt
= 1.16分; m/z 167 [M+H]+.
調製例81:[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]酢酸
Figure 2014510131
THF(210mL)中のトリフルオロメチルアセチレン(22.0g、0.234mol)を、水(105mL)中のアスコルビン酸ナトリウム(2.77g、14.0mmol)、アジド酢酸エチル(27.1g、0.210mol)および硫酸銅(4.76mL、水中0.3M)に加えた。混合物を、240時間にわたって室温において撹拌し、次いで、真空中で蒸発させた。残渣を、EtOAc(500mL)で抽出し、有機相を、硫酸マグネシウム上で乾燥し、次いで、真空中で蒸発させた。
水(30mL)中の水酸化ナトリウム(7.32g、0.183mol)を、メタノール(50mL)中の残渣(32.7g、0.146mol)に加え、混合物を、17時間にわたって室温において撹拌した。メタノールを、真空中で蒸発させ、残渣を、水(10mL)で希釈した。水(70mL)中の硫酸水素カリウム(26.6g、0.195mol)を加えた。溶液を、真空中で蒸発させ、粗製の固体を、水を使用する結晶化により精製すると、75%収率で白色の固体として表題化合物25.8gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 5.40(s, 2H), 8.85(s, 1H),
13.50(br s, 1H).
調製例82:(4−シクロプロピル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)酢酸エチル
Figure 2014510131
アセトニトリル(100mL)中のシクロプロピルアセチレン(15g、0.116mol)、アジド酢酸エチル(11.5g、0.174mol)、トリエチルアミン(0.32mL、2.33mmol)およびヨウ化銅(442mg、2.33mmol)を、18時間にわたって25℃において撹拌した。混合物を、真空中で蒸発させ、残渣を、水(100mL)と酢酸エチル(100mL)の間で分配した。有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発させ、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(EtOAc:ヘキサン40:60)により精製すると、95%収率で無色の液体として表題化合物21.6gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO) δ: 0.68(m, 2H), 0.90(m, 2H), 1.21(t,
3H), 1.95(m, 1H), 4.17(q, 2H), 5.29(s, 2H), 7.81(s, 1H).
調製例83:(4−シクロプロピル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)酢酸
Figure 2014510131
表題化合物を、(4−シクロプロピル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)酢酸エチル(調製例82を参照)を使用して調製例42について記載されている方法に従って調製すると、63%収率で黄色の固体として表題化合物13.0gが得られた。
LCMS (システム4): Rt
= 1.86分; m/z 186 [M+H]+.
調製例84:[4−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]酢酸tert−ブチル
Figure 2014510131
表題化合物を、4−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾールおよびブロモ酢酸tertブチルを使用して調製例79について記載されている方法に従って調製すると、24%収率で黄色の固体として表題化合物1.32gが得られた。
LCMS (システム4): Rt
= 3.64分; m/z 251 [M+H]+.
調製例85:[4−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]酢酸
Figure 2014510131
トリフルオロ酢酸(10mL)を、乾燥DCM(10mL)中の[4−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]酢酸tert−ブチル(1.3g、5.2mmol)(調製例84を参照)に加え、混合物を、25℃において18時間にわたって撹拌した。次いで、混合物を、真空中で蒸発させ、残渣を、ジエチルエーテル:ペンタン(1:9、2mL)でトリチュレートすることにより精製すると、79%収率で白色の固体として表題化合物800mgが得られた。
LCMS (システム4): Rt
= 1.39分; m/z 193 [M+H]+.
調製例86:[4−ブロモ−1H−ピラゾール−1−イル]酢酸tert−ブチル
Figure 2014510131
表題化合物を、4−ブロモ−1H−ピラゾールおよびブロモ酢酸tertブチルを使用して調製例79について記載されている方法に従って調製すると、34%収率で黄色の固体として表題化合物48.0gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.42(s, 9H), 4.70(s, 2H), 7.40(s,
2H).
調製例87:(4−シクロプロピル−1H−ピラゾール−1−イル)酢酸tert−ブチル
Figure 2014510131
酢酸パラジウム(215mg、0.957mmol)を、トルエン:水(60mL:15mL)中の[4−ブロモ−1H−ピラゾール−1−イル]酢酸tert−ブチル(5g、19.14mmol)(調製例86を参照)、シクロプロピルボロン酸(8.22g、95.74mmol)、リン酸カリウム(8.12g、38.29mmol)およびトリシクロヘキシルホスフィン(537mg、1.91mmol)に加えた。混合物を、20分にわたって脱気し、次いで、18時間にわたって還流した。反応混合物を、Celite(商標)に通して濾過し、濾液を、真空中で蒸発させ、残渣を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(EtOAc:ヘキサン15:85のグラジエント)により精製すると、21%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物1.3gが得られた。
LCMS (システム4): Rt
= 3.17分; m/z 223 [M+H]+.
調製例88:(4−シクロプロピル−1H−ピラゾール−1−イル)酢酸
Figure 2014510131
表題化合物を、(4−シクロプロピル−1H−ピラゾール−1−イル)酢酸tert−ブチル(調製例87を参照)を使用して調製例85について記載されている方法に従って調製すると、75%収率で黄色の固体として表題化合物1.0gが得られた。
LCMS (システム4): Rt
= 1.13分; m/z 165 [M+H]+.
調製例89:(5−クロロピリジン−2−イル)酢酸エチル
Figure 2014510131
炭酸セシウム(71g、218mmol)を、乾燥1,4−ジオキサン(280mL)中の2−ブロモ−5−クロロピリジン(14g、73mmol)およびマロン酸ジエチル(22mL、145mmol)に加え、溶液を、30分にわたってアルゴンで脱気した。次いで、酸化銅(I)(2.8g、14.55mmol)およびピコリン酸(3.6g、29mmol)を加え、混合物を、24時間にわたって130℃において密封容器中で撹拌した。混合物を、室温まで冷却し、水(100mL)でクエンチし、EtOAc(3×100ml)で抽出した。有機抽出物を、水(200mL)、塩水(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発させた。残渣を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(EtOAc:ヘキサン92:8)により精製すると、54%収率で黄色の油として表題化合物8.0gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 1.17(t, 3H), 3.85(s,
2H), 4.08(q, 2H), 7.42(d, 1H), 7.90(dd, 1H), 8.54(d, 1H).
調製例90:(5−クロロピリジン−2−イル)酢酸
Figure 2014510131
表題化合物を、(5−クロロピリジン−2−イル)酢酸エチル(調製例89を参照)を使用して調製例42について記載されている方法に従って調製すると、51%収率で茶色の固体として表題化合物3.5gが得られた。
LCMS (システム4): Rt
= 1.00分; m/z 172 [M+H]+.
調製例91:(5−フルオロピリジン−2−イル)酢酸エチル
Figure 2014510131
表題化合物を、2−ブロモ−5−フルオロピリジンを使用して調製例89について記載されている方法に従って調製すると、20%収率で黄色の油として表題化合物5gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 1.17(t, 3H), 3.84(s,
2H), 4.08(q, 2H), 7.42-7.45(m, 1H), 7.67-7.72(m, 1H), 8.48(d, 1H).
調製例92:(5−フルオロピリジン−2−イル)酢酸
Figure 2014510131
表題化合物を、(5−フルオロピリジン−2−イル)酢酸エチル(調製例91を参照)を使用して調製例42について記載されている方法に従って調製すると、57%収率で茶色の固体として表題化合物2.4gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 3.75(s, 2H),
7.41-7.44(m, 1H), 7.65-7.70(m, 1H), 8.47(d, 1H), 12.50(br s, 1H).
調製例93:5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
DMF(45mL)中の5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例201、2.90g、12.0mmol)と炭酸セシウム(5.78g、17.8mmol)の混合物に、2−ヨードプロパン(1.78mL、17.8mmol)を加えた。混合物を、3時間にわたって室温において撹拌した。次いで、反応混合物を、飽和水性塩化アンモニウム(500mL)上に注ぎ、固体を沈殿させた。固体を、濾過により集め、水(200mL)ですすぎ、17時間にわたって減圧下で乾燥すると、77%収率で茶色の固体として表題化合物2.61gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.53(d, 6H), 5.15(m,
1H), 7.40(s, 1H), 8.73(s, 1H), 8.88(s, 1H); LCMS(システム2):
Rt=1.02分; m/z 288 [M+H]+.
調製例94:(5−ブロモピリジン−3−イル)(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン
Figure 2014510131
THF(90mL)中の5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例93、4.85g、16.9mmol)の撹拌溶液に、窒素下で、0℃において、塩化イソプロピルマグネシウム(9.28mL、18.6mmol、ジエチルエーテル中2.0M)を加えた。混合物を、1時間にわたって0℃において撹拌し、次いで、THF(10mL)中の5−ブロモ−N−メトキシ−N−メチルニコチンアミド(調製例227、4.55g、18.6mmol)の溶液を、0℃において滴加した。混合物を、室温まで温め、16時間にわたって撹拌した。反応混合物を、飽和水性塩化アンモニウム(200mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。合わせた有機物を、減圧下で濃縮し、EtOAc:DCM 95:5〜50:50のグラジエントで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製すると、薄茶色の油が得られた。粗製の材料を、EtOAc:ヘプタン(15:200mL)を使用して再結晶すると、33%収率で白色の固体として表題化合物2.16gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.60(d, 6H), 5.20(m,
1H), 7.79(s, 1H), 8.28(dd, 1H), 8.90(d, 1H), 8.95(d, 1H), 9.03(s, 1H), 9.59(s,
1H); LCMS(システム2): Rt=1.36分; m/z 346 [M+H]+.
調製例95:(5−アミノピリジン−3−イル)(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン
Figure 2014510131
表題化合物を、(5−ブロモピリジン−3−イル)(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(調製例94)を使用して調製例31について記載されている方法に従って調製すると、69%収率で白色の固体として表題化合物1.20gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.58(d, 6H), 3.98(br
s, 2H), 5.18(m, 1H), 7.39(dd, 1H), 7.89(s, 1H), 8.29(br s, 1H), 8.43(br s, 1H),
9.01(s, 1H), 9.59(s, 1H); LCMS(システム2): Rt=0.50分; m/z 282 [M+H]+.
調製例96:4−クロロ−7−オキセタン−3−イル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
表題化合物を、(4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)アセトアルデヒド(調製例208)およびオキセタン−3−アミンを使用して調製例1について記載されている方法に従って調製すると、67%収率で黄色の固体として表題化合物2.81gが得られた。
LCMS (システム1): Rt
= 1.92分; m/z 210, 212 [M+H]+.
調製例97:7−オキセタン−3−イル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
表題化合物を、4−クロロ−7−オキセタン−3−イル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例96)を使用して調製例8について記載されている方法に従って調製すると、90%収率で白色の固体として表題化合物1.20gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 4.97-5.06(m, 4H),
5.96(m, 1H), 6.74(d, 1H), 8.04(d, 1H), 8.80(s, 1H), 9.03(s, 1H).
調製例98:5−ヨード−7−オキセタン−3−イル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
表題化合物を、7−オキセタン−3−イル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例97)を使用して調製例14について記載されている方法に従って調製すると、49%収率で白色の固体として表題化合物999mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 4.92-5.08(m, 4H),
5.94(m, 1H), 8.28(s, 1H), 8.75(s, 1H), 8.85(s, 1H).
調製例99:{5−[(ジフェニルメチレン)アミノ]ピリジン−3−イル}(7−オキセタン−3−イル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン
Figure 2014510131
表題化合物を、5−ヨード−7−オキセタン−3−イル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例98)および5−[(ジフェニルメチレン)アミノ]−N−メトキシ−N−メチルニコチンアミド(調製例23)を使用して調製例94について記載されている方法に従って調製すると、55%収率で黄色の固体として表題化合物253mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 4.95-5.06(m, 2H),
5.15-5.24(m, 2H), 5.96(m, 1H), 7.21-7.80(m, 11H), 8.22(d, 1H), 8.52(s, 1H),
8.62(m, 1H), 9.01(s, 1H), 9.44(s, 1H).
調製例100:(5−アミノピリジン−3−イル)(7−オキセタン−3−イル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン
Figure 2014510131
表題化合物を、{5−[(ジフェニルメチレン)アミノ]ピリジン−3−イル}(7−オキセタン−3−イル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(調製例99)を使用して調製例37について記載されている方法に従って調製すると、96%収率で黄色の固体として表題化合物128mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 4.95-5.04(m, 2H),
5.14-5.22(m, 2H), 5.66(br s, 2H), 5.97(m, 1H), 7.33(m, 1H), 8.19(d, 1H),
8.25(d, 1H), 8.62(s, 1H), 9.00(s, 1H), 9.46(s, 1H).
調製例101:5−ヨード−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
DMF(5mL)中の5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例201、735mg、3.00mmol)の撹拌溶液に、0℃において水素化ナトリウム(132mg、3.30mmol、油中60%)を加えた。混合物を、30分にわたって室温において撹拌し、−20℃まで冷却し、塩化2−(トリメチルシリル)エトキシメチル(0.58mL、3.30mmol)を加えた。反応混合物を、3時間にわたって−20℃において撹拌し、次いで、水(30mL)を加えた。混合物を、EtOAc(2×50mL)で抽出し、合わせた有機相を、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸発させた。粗製の固体を、ヘプタン:EtOAc 100:0〜50:50のグラジエントで溶出するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製すると、61%収率で白色の固体として表題化合物691mgが得られた。
1H NMR(400MHz,
DMSO-d6) δ: -0.11(s, 9H), 0.81(t, 2H),
3.51(t, 2H), 5.61(s, 2H), 8.01(s, 1H), 8.77(s, 1H), 8.89(s, 1H).
調製例102:{5−[(ジフェニルメチレン)アミノ]ピリジン−3−イル}(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン
Figure 2014510131
表題化合物を、5−ヨード−7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例101)および5−[(ジフェニルメチレン)アミノ]−N−メトキシ−N−メチルニコチンアミド(調製例23)を使用して調製例28について記載されている方法に従って調製すると、32%収率で黄色の油として表題化合物460mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: -0.11(s, 9H),
0.84(m, 2H), 3.59(m, 2H), 5.71(s, 2H), 7.27(m, 2H), 7.37(m, 3H), 7.51(m, 2H),
7.59(m, 2H), 7.73(d, 2H), 8.22(d, 1H), 8.38(s, 1H), 8.56(d, 1H), 9.00(s, 1H),
9.45(s, 1H); LCMS(システム9): Rt=2.36分; m/z 534 [M+H]+.
調製例103:(5−アミノピリジン−3−イル)(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン
Figure 2014510131
表題化合物を、{5−[(ジフェニルメチレン)アミノ]ピリジン−3−イル}(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(調製例102)を使用して調製例37について記載されている方法に従って調製すると、73%収率で無色の油として表題化合物2.10gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 0.09(s, 9H), 0.84(t,
2H), 3.60(t, 2H), 5.66(m, 4H), 7.30(s, 1H), 8.18(s, 2H), 8.55(s, 1H), 9.02(s,
1H), 9.47(s, 1H); LCMS(システム9): Rt=3.25分; m/z 370 [M+H]+.
調製例104:2−(4−クロロフェニル)−N−(5−(7−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル)ピリジン−3−イル)アセトアミド
Figure 2014510131
表題化合物を、(5−アミノピリジン−3−イル)(7−{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(調製例103)および4−クロロフェニル酢酸を使用して実施例73〜87について記載されている方法に従って調製すると、66%収率で白色の固体として表題化合物223mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: -0.11(s, 9H),
0.82(t, 3H), 3.60(t, 2H), 3.74(s, 2H), 5.70(s, 2H), 7.37(t, 4H), 8.47(s, 1H),
8.60(s, 2H), 8.72(s, 1H), 8.98(s, 1H), 9.03(s, 1H), 9.48(s, 1H);
LCMS(システム9): Rt=3.50分; m/z 522 [M+H]+.
調製例105:N−[5−({7−[(1S)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}カルボニル)ピリジン−3−イル]−2−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド
Figure 2014510131
塩基としてのDIPEAと共に(S)(5−アミノピリジン−3−イル){2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}メタノン(調製例37)および3−トリフルオロメチルフェニル酢酸を使用し、実施例1に従って調製した。
1H
NMR(400MHz, DMSO) δ: -0.24(s, 3H), -0.18(s, 3H),
0.56(s, 9H), 1.52 (d, 3H), 3.86(m,3H), 3.94(m, 1H), 5.06(m, 1H), 7.58(t, 1H),
7.63(t,2H), 7.72(s, 1H), 8.45(s, 1H), 8.50(s, 1H), 8.67(d, 1H), 8.93(d, 1H),
8.98(s,1H), 9.45(s,1H), 10.73(s,1H).
LCMS(システム9): Rt=3.89min;
m/z 598 [M+H]+.
調製例106:5−[(ジフェニルメチレン)アミノ]ニコチンアルデヒド
Figure 2014510131
THF(150mL)中の5−[(ジフェニルメチレン)アミノ]−N−メトキシ−N−メチルニコチンアミド(調製例23、7.50g、0.021mol)の撹拌溶液に、−70℃において、水素化ジイソプロピルアルミニウム(42mL、0.042mol、THF中1.0M)を加え、得られた混合物を、2時間にわたって−70℃において撹拌した。水(20mL)および酢酸エチル(100mL)を加えた。有機相を分離し、減圧下で濃縮し、EtOAc:石油エーテル1:10で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製すると、65%収率で茶色の固体として表題化合物4gが得られた。
表題化合物は、下記のプロセスに従って調製することもできる:
DME(30.0mL)中の5−ブロモニコチンアルデヒド(2790mg、15.0mmol)、ジフェニルメタンイミン(3.01mL、18mmol)、Pd(dba)(412mg、0.45mmol)、ジ−tert−ブチル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(510mg、1.2mmol)およびKPO(7960mg、37.5mmol)の混合物を、16時間にわたって50℃において撹拌した。室温まで冷却した後、反応物を、DCM(50mL)で希釈し、混合物を、アーボセルのパッドに通して濾過した。フィルターケーキを、DCM(50mL)で洗浄し、濾液を、減圧下で濃縮した。粗製の材料を、酢酸エチル/ヘプタンから再結晶すると、78%収率で固体として望ましい化合物3341mgが得られた。
1H NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 7.18-7.26(m, 2H), 7.30-7.39(m, 3H), 7.47-7.54(m, 2H), 7.55-7.62(m,
2H), 7.68-7.75(m, 2H), 8.25(d, 1H), 8.63(d, 1H), 10.00(s, 1H).
調製例107:2,2,3,3,9,9,10,10−オクタメチル−4,8−ジオキサ−3,9−ジシラウンデカン−6−オール
Figure 2014510131
DMF(150mL)中のグリセロール(4.01mL、55mmol)およびイミダゾール(18.7g、275mmol)の撹拌溶液に、0℃において、DMF(33mL)中の塩化tert−ブチルジメチルシリル(17.2g、113mmol)を加えた。反応混合物を、室温まで温め、16時間にわたって撹拌した。水(500mL)を、反応混合物に加え、得られた混合物を、ヘプタン(500mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、水(300mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗製の材料を、ヘプタン:EtOAc 100:0〜80:20のグラジエント溶出液でのシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製すると、68%収率で無色の油として表題化合物11.9gが得られた。
1H NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 0.03(s, 12H), 0.86(s, 18H), 3.40-3.59(m, 5H), 4.58(d, 1H).
調製例108:トリフルオロメタンスルホン酸2,2,3,3,9,9,10,10−オクタメチル−4,8−ジオキサ−3,9−ジシラウンデカン−6−イル
Figure 2014510131
DCM(40mL)中の2,2,3,3,9,9,10,10−オクタメチル−4,8−ジオキサ−3,9−ジシラウンデカン−6−オール(調製例107、6410mg、20mmol)およびピリジン(2.42mL、30mmol)の撹拌溶液に、−50℃において、無水トリフルオロメタンスルホン酸(5.05mL、30mmol)を加え、反応物を、2時間にわたって−30℃において撹拌した。水性1N HCl(40mL)を、反応物に加え、混合物を、DCM(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、減圧下で濃縮すると、無色の油が得られ、さらなる精製なしに次のステップ(調製例196)で使用した。
調製例109:4−クロロ−[7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]{5−[(ジフェニルメチレン)アミノ]ピリジン−3−イル}メタノン
Figure 2014510131
表題化合物を、4−クロロ−5−ヨード−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例226)および5−[(ジフェニルメチレン)アミノ]ニコチンアルデヒド(調製例106)を使用して調製例28と、続いて、調製例30について記載されている方法に従って調製すると、黄色の固体として表題化合物(11.0g、48%)が得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 3.87(s, 3H), 7.06(m,
2H), 7.28(m, 2H), 7.37(m, 2H), 7.45(m, 3H), 7.70(m, 3H), 8.15(d, 1H), 8.49(d,
1H), 8.69(s, 1H).
調製例110:(5−アミノピリジン−3−イル)(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン
Figure 2014510131
クエン酸(2M、200mL)を、THF(200mL)中の4−クロロ−[7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]{5−[(ジフェニルメチレン)アミノ]ピリジン−3−イル}メタノン(調製例109、30g、0.066mol)に加え、混合物を、30分にわたって室温において撹拌した。エーテル(200mL)を加え、相を分離した。水層を、水性炭酸ナトリウムで中和し、次いで、固体を、濾過により集め、真空下で乾燥すると、茶色の固体として(5−アミノピリジン−3−イル)(4−クロロ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン18g、95%が得られた。
メタンチオールナトリウム塩(15.5g、0.22mol)を、メタノール(300mL)中の5−アミノピリジン−3−イル)(4−クロロ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(21g、0.073mol)に加え、混合物を、7時間にわたって室温において撹拌した。反応混合物を、氷水(200mL)中に注ぎ、沈殿物を濾過した。フィルターケーキを、水(100mL)、次いで、アセトン(20mL)で洗浄すると、茶色の固体として(5−アミノピリジン−3−イル)[7−メチル−4−(メチルチオ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]メタノン15g、69%が得られた。
ラネーニッケル(10g)を、1,4ジオキサン(150mL)中の(5−アミノピリジン−3−イル)[7−メチル−4−(メチルチオ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]メタノン(1.5g、5.0mmol)および濃アンモニア(150mL)に加えた。混合物を、6時間にわたって還流し、次いで、濾過した。濾液を、真空中で蒸発させ、プレップHPLC(方法4)により精製すると、100%収率で茶色の固体として表題化合物1.9gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 3.88(s, 3H), 5.63(s, 2H),
7.27(m, 1H), 8.14-8.18(m, 2H), 8.40(s, 1H), 8.97(s, 1H), 9.42(s, 1H).
調製例111:2,2,3,3,6,9,9,10,10−ノナメチル−4,8−ジオキサ−3,9−ジシラウンデカン−6−アミン
Figure 2014510131
表題化合物を、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオールを使用して調製例44について記載されている方法に従って調製すると、100%収率で無色の油として表題化合物23.0gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 0.05(s, 12H),
0.87-0.99(m, 21H), 3.36-3.42(m, 4H).
調製例112:7−[2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1−メチルエチル]−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
表題化合物を、2,2,3,3,6,9,9,10,10−ノナメチル−4,8−ジオキサ−3,9−ジシラウンデカン−6−アミン(調製例111)を使用して調製例1について記載されている方法に従って調製すると、75%収率で無色のガムとして表題化合物8.91gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 0.09-0.11(m, 12H),
0.78-0.79(m, 18H), 1.74(s, 3H), 4.06-4.09(m, 2H), 4.29-4.31(m, 2H), 6.52(m,
1H), 7.44-7.45(m, 1H), 8.56(m, 1H).
調製例113:7−[2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
表題化合物を、7−[2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1−メチルエチル]−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例112)を使用して調製例8について記載されている方法に従って調製すると、99%収率で黄色の油として表題化合物8.14gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: -0.13(s,6H),
-0.10(s,6H), 0.78(s,18H), 1.75(s, 3H), 4.11(d, 2H), 4.33(d, 2H), 6.45(d, 1H),
7.41(d, 1H), 8.78(s,1H), 8.90(s, 1H).
調製例114:7−[2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1−メチルエチル]−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
表題化合物を、7−[2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例113)を使用して調製例14について記載されている方法に従って調製すると、88%収率で黄色の油として表題化合物7.98gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: -0.10(s, 12H), 0.79(s,
18H), 1.75(s, 3H), 4.07(d, 2H), 4.27(d, 2H), 7.49(s, 1H), 8.70(s, 1H), 8.82(s,
1H).
調製例115:{7−[2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}{5−[(ジフェニルメチレン)アミノ]ピリジン−3−イル}メタノン
Figure 2014510131
表題化合物を、7−[2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1−メチルエチル]−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例114)および5−[(ジフェニルメチレン)アミノ]−N−メトキシ−N−メチルニコチンアミド(調製例23)を使用して調製例28について記載されている方法に従って調製すると、69%収率で黄色の泡として表題化合物1.76gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 0.10-0.12(m, 12H),
0.73-0.76(m, 18H), 1.77(s, 3H), 4.06-4.09(m, 2H), 4.34-4.36(m, 2H),
7.11-7.16(m, 2H), 7.28-7.33(m, 3H), 7.42-7.47(m, 2H), 7.50-7.54(m, 2H),
7.78-7.80(m, 2H), 7.93(s, 1H), 8.15-8.16(m, 1H), 8.56(m, 1H), 8.94(s, 1H),
9.58(s, 1H).
調製例116:(5−アミノピリジン−3−イル){7−[2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}メタノン
Figure 2014510131
表題化合物を、{7−[2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}{5−[(ジフェニルメチレン)アミノ]ピリジン−3−イル}メタノン(調製例115)を使用して調製例37について記載されている方法に従って調製すると、85%収率で黄色の泡として表題化合物1.15gが得られた。
LCMS (システム1): Rt
= 4.01分; m/z 556 [M+H]+.
調製例117:1−イソプロピル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル
Figure 2014510131
DMF(70mL)中の5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(13g、62.5mmol)および炭酸セシウム(61.1g、187.5mmol)の懸濁液に、2−ヨード−プロパン(6.86mL、68.75mmol)を加え、得られた混合物を、16時間にわたって室温において撹拌した。粗製の反応混合物を、水(100mL)上に注ぎ、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機物を、水(50mL×2)、塩水(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮すると、65%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物10.2gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.33(t, 3H), 1.53(d,
6H), 4.30(q, 2H), 4.50-4.57(m, 1H), 8.00(s, 1H); LCMS(システム9): Rt=3.55分; m/z 251 [M+H]+.
調製例118:(1−イソプロピル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−メタノール
Figure 2014510131
表題化合物を、1−イソプロピル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(調製例117)を使用して調製例183について記載されている方法に従って調製すると、97%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物8.3gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.50(d, 6H), 1.72(t,
1H), 4.47-4.54(m, 1H), 4.65(d, 2H), 7.50(s, 1H); LCMS(システム9): Rt=2.77分; m/z 209 [M+H]+.
調製例119:(1−イソプロピル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アセトニトリル
Figure 2014510131
表題化合物を、(1−イソプロピル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−メタノール(調製例118)を使用して調製例184について記載されている方法に従って調製すると、58%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物5gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 1.42(d, 6H), 3.92(s,
2H), 4.56-4.63(m, 1H), 8.06(s, 1H).
調製例120:2−クロロ−5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
表題化合物を、2−クロロ−5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例40)を使用して調製例93について記載されている方法に従って調製すると、87%収率で白色の固体として表題化合物5.5gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.50(d, 6H), 5.10(m,
1H), 7.36(s, 1H), 8.55(s, 1H); LCMS(システム10) Rt=3.6分; m/z 322 [M+H]+.
調製例121:(5−ブロモピリジン−3−イル)(2−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン
Figure 2014510131
表題化合物を、2−クロロ−5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例120)および5−ブロモ−N−メトキシ−N−メチルニコチンアミドを使用して調製例28について記載されている方法に従って調製すると、41%収率で黄色の固体として表題化合物1.2gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.54(d, 6H), 5.02(m,
1H), 8.41(d, 1H), 8.63(s, 1H), 9.0(m, 2H), 9.33(s, 1H).
調製例122:(2−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)(5−アミノピリジン−3−イル)メタノン
Figure 2014510131
表題化合物を、(5−ブロモピリジン−3−イル)(2−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(調製例121)を使用して調製例31について記載されている方法に従って調製すると、58%収率で黄色の固体として表題化合物500mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.47(d, 6H),
4.82-4.86(m, 1H), 5.60(s, 2H), 6.58(s, 2H), 7.23(s, 1H), 7.88(s, 1H), 8.12(m,
2H), 8.91(s, 1H); LCMS(システム9) Rt =0.99分; m/z 297 [M+H]+.
調製例123:(1−イソプロピル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−酢酸
Figure 2014510131
表題化合物を、(1−イソプロピル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アセトニトリル(調製例119)を使用して調製例185について記載されている方法に従って調製すると、82%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物4.5gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 1.41(d, 6H), 3.50(s,
2H), 4.52-4.58(m, 1H), 7.89(s, 1H), 12.35(br, 1H); LCMS(システム10): Rt=1.56分; m/z 235 [M-H]-.
調製例124:(3−シクロプロピル−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アセトニトリル
Figure 2014510131
DME(250mL)中のカリウムtert−ブトキシド(8.95g、79.9mmol)の懸濁液に、窒素下で−78℃において、DME(50ml)中の1−(イソシアノメチルスルホニル)−4−メチルベンゼン(9.36g、47.94mmol)の溶液を加えた。10分にわたって撹拌した後、DME(100mL)中の3−シクロプロピル−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルバルデヒド(6g、39.95mmol)の溶液を加えた。得られた混合物を、1時間にわたって−78℃において、次いで、1時間にわたって室温において撹拌した。メタノール(50mL)を加え、得られた混合物を、1時間にわたって還流した。反応混合物を、飽和塩化アンモニウム溶液(200mL)でクエンチし、EtOAc(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層を、塩水(2×50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製の材料を、ヘキサン:EtOAc 90:10で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製すると、67%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物4.3gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 0.67-0.7(m, 2H),
0.79-0.83(m, 2H), 1.75-1.80(m, 1H), 3.68(s, 3H), 3.79(s, 2H), 7.54(s, 1H);
LCMS(システム9): Rt=2.53分; m/z 162 [M+H]+.
調製例125:(3−シクロプロピル−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−酢酸
Figure 2014510131
表題化合物を、(3−シクロプロピル−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アセトニトリル(調製例124)を使用して調製例141について記載されている方法に従って調製すると、83%収率で固体として表題化合物4gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 0.62-0.66(m, 2H),
0.73-0.77(m, 2H), 1.67-1.74(m, 1H), 3.38(s, 2H), 3.66(s, 3H), 7.40(s, 1H),
12.22(br, 1H); LCMS(システム9): Rt=1.97分; m/z 181 [M+H]+.
調製例126:(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)−酢酸
Figure 2014510131
DMF(65mL)中の(3−ブロモ−4−フルオロ−フェニル)−酢酸(10g、42.9mmol)の溶液に、シアン化銅(I)(7.7g、85.8mmol)を加え、24時間にわたって130℃において加熱した。反応混合物を、室温まで冷却し、酢酸エチル(250mL)で希釈した。有機層を、水(5×50mL)、塩水(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製の材料を、ジエチルエーテルおよびヘキサンから再結晶すると、65%収率で黄色の固体として表題化合物5gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 3.68(s, 2H), 7.48(t,
1H), 7.66-7.71(m, 1H), 7.82(dd, 1H), 12.53(br s, 1H); LCMS(システム10): Rt=1.39分; m/z 178 [M-H]-.
調製例127:(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)−酢酸エチルエステル
Figure 2014510131
DMF(5mL)中の(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)−酢酸(500mg、2.79mmol)(調製例126)および炭酸カリウム(770mg、5.58mmol)の懸濁液に、ヨウ化エチル(0.89mL、11.16mmol)を加え、反応混合物を、4時間にわたって室温において撹拌した。粗製の反応混合物を、水(10mL)上に注ぎ、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を、水(5×10mL)、塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮すると、87%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物500mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.26(t, 3H), 3.61(s,
2H), 4.16(q, 2H), 7.17(t, 1H), 7.49-7.55(m, 2H).
調製例128:(3−アミノ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−5−イル)−酢酸エチルエステル
Figure 2014510131
DMF(40mL)および水(15mL)中の(3−シアノ−4−フルオロ−フェニル)−酢酸エチルエステル(調製例127、400mg、1.93mmol)およびアセトヒドロキサム酸(362mg、4.83mmol)の溶液に、炭酸カリウム(1.6g、11.58mmol)を加え、反応混合物を、12時間にわたって室温において撹拌した。反応混合物を、水(100mL)で希釈し、得られた白色の沈殿物を、濾過により集めた。粗製の材料を、ジクロロメタン:メタノール100:0〜97:3のグラジエントで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製すると、59%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物250mgが得られた。
LCMS (システム9): Rt
= 2.87分; m/z 221 [M+H]+.
調製例129:(3−アミノ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−5−イル)−酢酸
Figure 2014510131
表題化合物を、(3−アミノ−ベンゾ[d]イソオキサゾール−5−イル)−酢酸エチルエステル(調製例128)を使用して調製例141について記載されている方法に従って調製すると、69%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物30mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 3.65(s, 2H), 6.36(br
s, 2H), 7.36-7.42(m, 2H), 7.69(s, 1H), 12.37(br s, 1H); LCMS(システム10): Rt=1.65分; m/z 193 [M+H]+.
調製例130:イミダゾ[1,2−a]ピリジン−7−イル−酢酸エチルエステル
Figure 2014510131
乾燥ジオキサン(15mL)中の7−ブロモ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン(600mg、3.0mmol)およびマロン酸ジエチル(0.93mL、6.1mmol)の撹拌溶液に、炭酸セシウム(3gm、9.1mmol)を加えた。アルゴンを、10分にわたって混合物に通して泡立て、次いで、ヨウ化銅(I)(116mg、0.61mmol)およびピコリン酸(150mg、1.22mmol)を加えた。得られた混合物を、24時間にわたって130℃において密封管中で加熱した。反応混合物を、室温まで冷却し、水(10mL)でクエンチし、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を、水(2×10mL)、塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製の材料を、ジクロロメタン:メタノール100:0〜98:2のグラジエントで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製すると、29%収率で灰色がかった白色のガムとして表題化合物180mgが得られた。
LCMS (システム10): Rt
= 2.61分; m/z 205 [M+H]+.
調製例131:N−(5−{[7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−(4−シアノフェニル)アセトアミド
Figure 2014510131
DIPEAと共に(5−アミノピリジン−3−イル)[7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]メタノン(調製例38)、および4−シアノフェニル酢酸を使用して実施例1について記載されている方法に従って調製した。
1H
NMR(400MHz, DMSO) δ: -0.26(s, 6H), 0.58(s, 9H), 1.75(s,
6H), 3.86(s, 2H), 4.10(s, 2H), 7.54(d, 2H), 7.82(d, 2H), 8.16(s, 1H), 8.51(s,
1H), 8.68(s, 1H), 8.88(s, 1H), 8.98(s, 1H), 9.47(s, 1H), 10.73(s, 1H);
LCMS(システム9): Rt=3.80分; m/z 569 [M+H]+.
調製例132:イミダゾ[1,2−a]ピリジン−7−イル−酢酸
Figure 2014510131
ジオキサン(4mL)中のイミダゾ[1,2−a]ピリジン−7−イル−酢酸エチルエステル(180mg、0.65mmol)(調製例130)の溶液に、0℃において、2N水性水酸化ナトリウム溶液(4mL)を加えた。次いで、反応混合物を、6時間にわたって90℃において加熱した。0℃まで冷却した後、混合物を、2N水性塩酸でpH4まで酸性化し、ジクロロメタン中20%イソプロパノール(8×10mL)で抽出した。合わせた有機物を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮すると、70%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物80mgが得られた。
LCMS (システム10): Rt
= 1.40分; m/z 177 [M+H]+.
調製例133:ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−イル−酢酸エチルエステル
Figure 2014510131
DMF(8mL)中の7−アザインダゾール(250mg、2.1mmol)およびブロモ酢酸エチル(0.47mL、4.2mmol)の溶液に、KCO(1.16gm、8.4mmol)を加え、得られた混合物を、16時間にわたって70℃において撹拌した。反応混合物を、室温まで冷却し、酢酸エチル(20mL)で希釈した。有機層を、水(2×5mL)、塩水(5mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製の材料を、EtOAc:ヘキサン10:90で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製すると、49%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物210mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 1.19(t, 3H), 4.14(q,
2H), 5.35(s, 2H), 7.25-7.28(m, 1H), 8.22(s, 1H), 8.29(d, 1H), 8.55(d, 1H).
調製例134:ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−イル−酢酸
Figure 2014510131
THF(4mL)および水(1mL)中のピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−イル−酢酸エチルエステル(210mg、1.02mmol)(調製例133)の撹拌溶液に、0℃において、LiOH.HO(129mg、3.06mmol)を加えた。反応混合物を、2時間にわたって室温において撹拌した。混合物のpHを、2N水性塩酸でpH4に調整し、ジクロロメタン中20%イソプロパノール(8×5mL)で抽出した。合わせた有機物を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮すると、40%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物70mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 5.22(s, 2H),
7.25(dd, 1H), 8.19(s, 1H), 8.27(dd, 1H), 8.55(dd, 1H), 13.15(brs, 1H); LCMS(システム9): Rt=1.93分; m/z 178 [M+H]+.
調製例135:1−シクロプロピル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル
Figure 2014510131
4,4,4−トリフルオロ−3−オキソ−酪酸エチルエステル(16g、86.4mmol)を、無水酢酸(33.6g、329.6mmol)に溶かし、オルトギ酸トリエチル(38.4g、260mmol)を、混合物に加えた。得られた混合物を、18時間にわたって還流した。混合物を、減圧下で濃縮すると、粗製物として2−[1−エトキシ−メタ−(E)−イリデン]−4,4,4−トリフルオロ−3−オキソ−酪酸エチルエステル20gが得られた。これを、EtOH(50mL)に取り、−20℃においてEtOH(150mL)中のシクロプロピルヒドラジン塩酸塩(9.95g、91.7mmol)およびDIPEA(28.3ml、166.7mmol)の懸濁液に加えた。得られた混合物を、室温までゆっくりと温め、16時間にわたって撹拌した。混合物を、減圧下で濃縮し、形成された残渣を、EtOAc(50mL)と水(50mL)の間で分配した。有機層を、2N HCl(25mL)、水(25mL)、塩水(25mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させた。粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(EtOAc:ヘキサン5:95)により精製すると、7%収率で灰色がかった白色の粘着性の固体として表題化合物1.4gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.10-1.21(m, 4H), 1.26(t, 3H),
3.90(m, 1H), 4.26(q, 2H), 7.98(s, 1H).
調製例136:N−(5−{[7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド
Figure 2014510131
DIPEAと共に(5−アミノピリジン−3−イル)[7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]メタノン(調製例38)、および3−トリフルオロメチルフェニル酢酸を使用して実施例1について記載されている方法に従って調製した。
1H
NMR(400MHz, DMSO) δ: -0.27(s, 6H), 0.56(s, 9H), 1.75(s,
6H), 3.87(s, 2H), 4.09(s, 2H), 7.57-7.64
調製例137:(1−シクロプロピル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−メタノール
Figure 2014510131
乾燥トルエン(25mL)中の1−シクロプロピル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(調製例135、1.4g、5.64mmol)の溶液を、−78℃まで冷却し、DIBAL−H(トルエン中1.2M溶液11.8mL、14.1mmol)を、それに滴加した。反応混合物を、2時間にわたって−78℃において撹拌し、2N HCl(10mL)中に注いだ。これを、室温においてさらに4時間にわたって撹拌し、続いて、EtOAc(2×25mL)で抽出し、合わせた有機層を、水(2×10mL)、塩水(10mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させると、100%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物1.2gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.03-1.17(m, 4H), 3.68-3.73(m,
1H), 4.42(d, 2H), 5.15(t, 1H), 7.51(s, 1H); LCMS(システム10):
Rt=2.68分; m/z 207 [M+H]+
調製例138:N−(5−{[7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−(4−イソプロピル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アセトアミド
Figure 2014510131
塩基としてのDIPEAと共に(5−アミノピリジン−3−イル)[7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]メタノン(調製例38)、および[4−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]酢酸(調製例85)を使用して実施例1について記載されている方法に従って調製した。
LCMS (システム9): Rt
= 3.67分; m/z 577 [M+H]+.
調製例139:(1−シクロプロピル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アセトニトリル
Figure 2014510131
DCM(15mL)中の(1−シクロプロピル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−メタノール(調製例137、1.2g、5.82mmol)の溶液を、0℃まで冷却し、塩化チオニル(0.85mL、11.7mmol)を加えた。反応混合物を、2時間にわたって0℃において撹拌し、DCMで希釈した。有機層を、水、塩水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させた。得られた粗製の残渣を、ジオキサン(25mL)および水(25mL)に溶かし、臭化テトラブチルアンモニウム(1.38g、4.28mmol)を加えた。反応混合物を、10分にわたって撹拌し、続いて、KCN(1.28g、19.82mmol)を加え、得られた混合物を、室温においてさらに16時間にわたって撹拌した。混合物を、EtOAc(50mL)で希釈し、水(1×10mL)、塩水(1×10mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させた。粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 10:90)により精製すると、56%収率で薄黄色の固体として表題化合物700mgが得られた。
1H NMR(400MHz,
CDCl3) δ: 1.06-1.13(m, 2H), 1.24-1.29(m, 2H),
3.61-3.62(m, 1H), 3.66(s, 2H), 7.49(s, 1H).
調製例140:N−(5−{[7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−キノリン−7−イルアセトアミド
Figure 2014510131
塩基としてのDIPEAと共に(5−アミノピリジン−3−イル)[7−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]メタノン(調製例38)、および2−キノリン−7−イル酢酸を使用して実施例1について記載されている方法に従って調製した。
1H
NMR(400MHz, DMSO) δ: -0.28(s, 6H), 0.55(s, 9H), 1.74(s,
6H), 3.98(s, 2H), 4.09(s, 2H), 7.51(m, 1H), 7.60(m, 1H), 7.94(m, 1H), 8.00(s,
1H), 8.16(s, 1H), 8.33(m, 1H), 8.54(m, 1H), 8.67(s, 1H), 8.84(m, 1H), 8.91(s,
1H), 8.98(s, 1H), 9.47(s, 1H), 10.77(s, 1H);
LCMS(システム9): Rt=3.72分; m/z 595 [M+H]+.
調製例141:(1−シクロプロピル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−酢酸
Figure 2014510131
EtOH(15mL)中の(1−シクロプロピル−5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アセトニトリル(調製例139、700mg、3.25mmol)の溶液に、水性1N NaOH(15mL)を加えた。得られた溶液を、16時間にわたって60℃において加熱した。混合物を濃縮し、残渣を、水(10mL)に溶かし、EtOAcで洗浄した。水層のpHを、1N HClを使用して5に調整し、DCM中10%IPA(4×30mL)で抽出した。有機層を乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させると、85%収率で固体として表題化合物650mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.04-1.07(m, 2H), 1.11-1.16(m,
2H), 3.55(s, 2H), 3.69-3.73(m, 1H), 7.47(s, 1H), 12.45(br, 1H); LCMS(システム10): Rt=1.50分; m/z 233 [M-H]+.
調製例142:N−[5−({7−[(1R)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}カルボニル)ピリジン−3−イル]−2−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド
Figure 2014510131
塩基としてのDIPEAと共に(5−アミノピリジン−3−イル){7−[(1R)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}メタノン(調製例36)および3−トリフルオロメチルフェニル酢酸を使用し、実施例1について上で記載されている方法に従って調製した。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 1.29-1.42(m, 5H),
1.54( d, 3H), 3.50(m, 1H), 3.71(m, 1H), 3.86(s, 2H), 3.93(m, 1H), 4.05(m, 1H),
4.44(s, 1H), 4.58(s, 1H), 5.17(m, 1H), 7.56(m, 1H), 7.63(m, 2H), 7.72(s, 1H),
8.47(m, 2H), 8.70(s, 1H), 8.96(m, 2H), 9.45(s, 1H), 10.72(s, 1H);
LCMS(システム9): Rt=3.56分; m/z 568 [M+H]+.
調製例143:5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル
Figure 2014510131
EtOH(500mL)中のヒドラジン塩酸塩(10g、147mmol)の懸濁液に、DIPEA(45.3mL、267mmol)を、−20℃においてゆっくりと加え、10分にわたって撹拌した。次いで、2−[1−エトキシ−メタ−(E)−イリデン]−4,4,4−トリフルオロ−3−オキソ−酪酸エチルエステル(調製例135、32g、133.33mmol)を、上の溶液に加え、得られた混合物を、16時間にわたって室温において撹拌した。反応混合物を、減圧下で濃縮し、残渣を、EtOAc(200mL)と水(50mL)の間で分配した。有機層を、水(25mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させた。粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 90:10)により精製すると、43%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物13gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.26(t, 3H), 4.25(q, 2H),
8.57(s, 1H), 14.10(br s, 1H).
調製例144:N−[5−({7−[(1R)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}カルボニル)ピリジン−3−イル]−2−(4−イソプロピル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アセトアミド
Figure 2014510131
塩基としてのDIPEAと共に(5−アミノピリジン−3−イル){7−[(1R)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}メタノン(調製例36)および(4−イソプロピル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)酢酸を使用し、実施例1について上に記載されている方法に従って調製した。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 1.22(6H, d),
1.23-1.30(m, 5H), 1.54(d, 3H), 3.4(1H, m), 3.72(m, 1H), 3.88(m, 1H), 3.95(m,
1H), 4.10(m, 1H), 4.45(s, 1H), 4.59(s, 1H), 5.20(1H, m), 5.36(s, 2H), 7.88(s,
1H), 8.43(m, 1H), 8.53(d, 1H), 8.75(s, 1H), 8.97(m, 2H), 9.45(s, 1H), 10.96(s,
1H);
LCMS(システム9): Rt=2.86分; m/z 533 [M+H]+.
調製例145:1−シクロプロピル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル
Figure 2014510131
シクロプロピルボロン酸(11g、127mmol)、酢酸銅(17.4g、95.7mmol)、ピリジン(17.7g、223mmol)およびトリエチルアミン(22.4mL、160mmol)を、THF(70mL)中の5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(調製例143、6.63g、31.9mmol)の溶液に順に加え、得られた混合物を、36時間にわたって60℃において撹拌した。反応混合物を、セライトベッド上で濾過し、濾液を、真空中で蒸発させ、EtOAc(200mL)で希釈した。有機層を、1N HCl(1×25mL)、塩水(1×25mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させた。粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 85:15)により精製すると、29%収率で茶色の固体として表題化合物2.3gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.08-1.14(m, 2H), 1.17-1.21(m,
2H), 1.33(t, 3H), 3.62-3.67(m, 1H), 4.30(q, 2H), 8.01(s, 1H); LCMS(システム10): Rt=3.39分; m/z 249 [M+H]+.
調製例146:(1−シクロプロピル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−メタノール
Figure 2014510131
乾燥トルエン(70mL)中の1−シクロプロピル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(調製例145、3.5g、14.11mmol)の溶液を、−78℃まで冷却し、DIBAL−H(トルエン中1.2M溶液29.4mL、35.3mmol)を、それに滴加した。反応混合物を、2時間にわたって−78℃において撹拌し、次いで、2N HCl(25mL)中に注ぎ、続いて、室温において2時間にわたってさらに撹拌した。混合物を、EtOAc(2×50mL)で抽出し、合わせた有機層を、水(2×15mL)、塩水(15mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させると、100%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物3gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.02-1.07(m, 2H), 1.11-1.16(m,
2H), 1.68(t, 1H), 3.57-3.63(m, 1H), 4.64(d, 2H), 7.53(s, 1H); LCMS(システム10): Rt=2.57分; m/z 207 [M+H]+.
調製例147:(1−シクロプロピル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アセトニトリル
Figure 2014510131
表題化合物を、(1−シクロプロピル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−メタノール(調製例146)を使用して調製例139について記載されている方法に従って調製すると、70%収率で黄色の固体として表題化合物2.2gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 0.98-1.03(m, 2H), 1.06-1.11(m,
2H), 3.83-3.88(m, 1H), 3.91(s, 2H), 8.08(s, 1H); LCMS(システム10): Rt=3.10分; m/z 216 [M+H]+.
調製例148:(1−シクロプロピル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−酢酸
Figure 2014510131
表題化合物を、(1−シクロプロピル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アセトニトリル(調製例147)を使用して調製例141について記載されている方法に従って調製すると、79%収率で固体として表題化合物1.9gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 0.96-1.07(m, 4H), 3.49(s, 2H),
3.76-3.84(m, 1H), 7.91(s, 1H), 12.27(br, 1H); LCMS(システム10):
Rt=1.41分; m/z 233 [M-H]+.
調製例149:(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)[5−(メチルアミノ)ピリジン−3−イル]メタノン
Figure 2014510131
表題化合物を、13%収率、78mgで(5−ブロモピリジン−3−イル)(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(調製例94)およびメチルアミン(20mL)を使用して調製例31について記載されている方法に従って調製した。
LCMS (システム2): Rt
= 0.91分; m/z 296 [M+H]+
下記の調製例は、DIPEAと共に(5−アミノピリジン−3−イル){7−[(1R)−1−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}メタノン(調製例36)および対応するカルボン酸を使用し、実施例1について上に記載されている方法に従って調製した。すべてのカルボン酸は、別段の記述がない限り、市販されている。
Figure 2014510131
Figure 2014510131
調製例154:(2−シクロプロピル−1,3−オキサゾール−4−イル)酢酸エチル
Figure 2014510131
4−クロロアセト酢酸エチル(20.0g、122.0mmol)を、トルエン(100mL)および1,4−ジオキサン(100mL)中のシクロプロパンカルボキサミド(3.52g、41.5mmol)に加えた。混合物を、17時間にわたって120℃において還流し、次いで、真空中で蒸発させた。粗製の固体を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(80:20石油エーテル:EtOAc)により精製すると、50%収率で白色の固体として表題化合物4.00gが得られた。
1H
NMR(300MHz, DMSO-d6) δ: 0.80-1.00(m, 4H),
1.20(t, 3H), 2.10(m, 1H), 3.50(s, 2H), 4.10(q, 2H), 7.80(s, 1H).
調製例155:(2−シクロプロピル−1,3−オキサゾール−4−イル)酢酸
Figure 2014510131
水酸化リチウム一水和物(7.83g、186.7mmol)を、THF(200mL)および水(100mL)中の(2−シクロプロピル−1,3−オキサゾール−4−イル)酢酸エチル(調製例154、7.00g、35.9mmol)に加えた。混合物を、2時間にわたって室温において撹拌し、次いで、反応混合物体積を、真空中で蒸発により3分の1まで減らした。水性残渣を、水性HCl(1.0M)を使用して酸性化し、次いで、EtOAc(200mL)で抽出した。有機相を、真空中で蒸発させ、粗製の材料を、ジエチルエーテル(100mL)でトリチュレートすると、66%収率で白色の固体として表題化合物4.00gが得られた。
1H
NMR(300MHz, CDCl3) δ: 1.05(m, 4H), 2.10(m,
1H), 3.60(s, 2H), 7.40(s, 1H), 10.00(br s, 1H).
調製例156:[2−(ビニルオキシ)フェニル]酢酸メチル
Figure 2014510131
酢酸銅(1.42g、7.82mmol)を、DCM(6mL)に加え、乾燥管を接続して20分にわたって撹拌した。トリビニルシクロボロキサン(1.24g、5.16mmol)、炭酸セシウム(2.55g、7.82mmol)および2−ヒドロキシフェニル酢酸メチル(1.30g、7.82mmol)を加え、混合物を、17時間にわたって室温において撹拌した。飽和水性重炭酸ナトリウム(25mL)を加え、混合物を、DCM(20mL)で抽出した。有機相を濾過し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、真空中で蒸発させると、52%収率で黒色の油として表題化合物784mgが得られた。この材料を、続くステップで粗製のまま使用した。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 3.67(s, 2H), 3.39(s,
3H), 4.40(dd, 1H), 4.69(dd, 1H), 6.59(dd, 1H), 6.97-7.08(m, 2H), 7.23-7.28(m,
2H).
調製例157:[4−(ビニルオキシ)フェニル]酢酸メチル
Figure 2014510131
表題化合物を、4−ヒドロキシフェニル酢酸メチルを使用して調製例156について記載されている方法に従って調製すると、70%収率で無色の油として表題化合物914mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 3.58(s, 2H), 3.39(s,
3H), 4.42(m, 1H), 4.75(m, 1H), 6.62(m, 1H), 6.94-6.97(m, 2H), 7.21-7.24(m, 2H).
調製例158:[3−(ビニルオキシ)フェニル]酢酸メチル
Figure 2014510131
表題化合物を、3−ヒドロキシフェニル酢酸メチルを使用して調製例156について記載されている方法に従って調製すると、56%収率で無色の油として表題化合物835mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 3.61(s, 2H), 3.70(s,
3H), 4.44(m, 1H), 4.78(m, 1H), 6.63(m, 1H), 6.89-6.94(m, 2H), 7.00(m, 1H),
7.27(m, 1H).
調製例159:[5−(ビニルオキシ)ピリジン−3−イル]酢酸メチル
Figure 2014510131
表題化合物を、(5−ヒドロキピリジン−3−イル)酢酸メチルを使用して調製例156について記載されている方法に従って調製すると、25%収率で黄色の油として表題化合物76mgが得られた。
LCMS (システム2): Rt
= 0.85分; m/z 194 [M+H]+.
調製例160:[2−(シクロプロピルオキシ)フェニル]酢酸
Figure 2014510131
ジエチル亜鉛(2.34mL、2.34mmol、ヘプタン中1M)を、窒素下で0℃まで冷却し、次いで、DCE(1mL)中のクロロヨードメタン(0.35mL、4.68mmol)を滴加した。混合物を、20分にわたって0℃において窒素下で撹拌し、次いで、DCE(1mL)中の[2−(ビニルオキシ)フェニル]酢酸メチル(調製例156、150mg、0.78mmol)を加えた。反応混合物を、30分にわたって0℃において撹拌し、次いで、17時間にわたって室温において撹拌した。飽和水性塩化アンモニウム(10mL)を加え、混合物を、DCM(4×8mL)で抽出した。合わせた有機相を、硫酸マグネシウム上で乾燥し、真空中で蒸発させた。水酸化ナトリウム(3.28mL、3.28mmol、1M)を、THF(3mL)中の残渣に加えた。混合物を、17時間にわたって80℃において加熱し、次いで、真空中で蒸発させた。塩酸(10mL、1M)を、残渣に加え、次いで、EtOAc(10mL)で抽出した。有機相を、真空中で蒸発させると、53%収率で黄色の油として表題化合物83mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 0.65-0.71(m, 4H),
3.54(s, 2H), 3.71(m, 1H), 6.82-6.87(m, 2H), 7.05-7.23(m, 2H).
調製例161:[4−(シクロプロピルオキシ)フェニル]酢酸
Figure 2014510131
[4−(ビニルオキシ)フェニル]酢酸メチル(調製例157)を使用して調製例160について記載されている方法に従って調製すると、44%収率で無色の油として表題化合物360mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 0.65-0.71(m, 4H),
3.59(s, 2H), 3.71(m, 1H), 6.99-7.02(m, 2H), 7.16-7.20(m, 2H).
調製例162:[3−(シクロプロピルオキシ)フェニル]酢酸
Figure 2014510131
表題化合物を、[3−(ビニルオキシ)フェニル]酢酸メチル(調製例158)を使用して調製例160について記載されている方法に従って調製すると、33%収率で無色の油として表題化合物50mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 0.74-0.81(m, 4H),
3.57-3.67(m, 2H), 3.72(m, 1H), 6.74-7.03(m, 3H), 7.22(m, 1H).
調製例163:[5−(シクロプロピルオキシ)ピリジン−3−イル]酢酸
Figure 2014510131
表題化合物を、[5−(ビニルオキシ)ピリジン−3−イル]酢酸メチル(調製例159)を使用して調製例160について記載されている方法に従って調製すると、38%収率で黄色の油として表題化合物28mgが得られた。
LCMS (システム2): Rt
= 0.55分; m/z 194 [M+H]+.
調製例164:[4−シアノ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
Figure 2014510131
リチウムジイソプロピルアミド(13.8mL、24.8mmol、THF中1.8M)を、−78℃においてTHF(20mL)中の4−メチル−2−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(2.30g、12.4mmol)に加え、−78℃において5分にわたって撹拌した。過剰の固体二酸化炭素を加え、次いで、混合物を、17時間にわたって室温において撹拌した。飽和水性塩化アンモニウム(10.5mL)およびEtOAc(20mL)を加え、次いで、水層を、塩酸溶液(1M)で酸性化した。これを、EtOAc(3×15mL)で抽出し、合わせた有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発させると、88%収率で茶色の油として表題化合物2.52gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 3.81(s, 2H), 7.62(d,
1H), 7.73(s, 1H), 7.83(d, 1H).
調製例165:(2−メチルキノリン−7−イル)酢酸
Figure 2014510131
クロトンアルデヒド(33.0mL、0.40mol)を、110℃において濃塩酸(400mL)およびトルエン(100mL)中の3−アミノフェニル酢酸(30.0g、0.20mmol)に加えた。混合物を、90分にわたって110℃において加熱した。水層を分離し、ジエチルエーテル(350mL)で洗浄し、次いで、水性アンモニアで中和した。水溶液を、クロロホルム(3×500mL)で洗浄し、有機相を、真空中で蒸発させた。固体残渣を、クロロホルム(900mL)およびメタノール(100mL)と共に還流し、次いで、溶液をデカントし、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:MeOH 9:1〜4:1のグラジエント)により精製すると、異性体酸の混合物が得られた。これを、イソプロパノールを使用する分別結晶化により精製すると、12%収率で白色の固体として表題化合物4.90gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 2.64(s, 3H), 3.78(s, 2H),
7.37(d, 1H), 7.44(dd, 1H), 7.80(s, 1H), 7.84(d, 1H), 8.19(d, 1H), 12.40(br s,
1H).
調製例166:(3−イソプロピル−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)酢酸エチル
Figure 2014510131
ブロモ酢酸エチル(1.00mL、9.03mmol)を、DMF(10mL)中の5−イソプロピル−3−メチル−1H−ピラゾール(1.07g、8.60mmol)および炭酸カリウム(3.57g、25.9mol)に加えた。混合物を、17時間にわたって室温において撹拌し、次いで、EtOAc(20mL)および水性HCl(20mL、1M)を加えた。有機相を、硫酸マグネシウム上で乾燥し、次いで、真空中で蒸発させた。残渣を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 4:1)により精製すると、34%収率で黄色の油として表題化合物607mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.26(m, 9H), 2.03(s,
3H), 2.96(m, 1H), 4.21(q, 2H), 4.78(s, 2H), 7.13(s, 1H).
調製例167:(3−イソプロピル−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)酢酸
Figure 2014510131
水(4mL)中の水酸化リチウム(342mg、8.15mmol)を、メタノール(4mL)中の(3−イソプロピル−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)酢酸エチル(調製例166、571mg、2.72mmol)に加え、混合物を、30分にわたって室温において撹拌した。水性塩酸(2M)を加え、混合物を酸性化し、次いで、溶液を、EtOAc(10mL)で抽出した。有機相を、硫酸マグネシウム上で乾燥し、真空中で蒸発させると、66%収率でクリーム色の固体として表題化合物328mgが得られた。
m/z 183 [M+H]+.
調製例168:(6−クロロ−1H−インダゾール−3−イル)酢酸エチル
Figure 2014510131
濃硫酸(0.25mL)を、EtOH(10mL)中の2−(6−クロロ−1H−インダゾール−3−イル)酢酸(2.024g、9.60mmol)の溶液に加えた。混合物を、4時間にわたって80℃において加熱し、次いで、真空中で蒸発させた。残渣を、EtOAc(30mL)と5%水性重炭酸ナトリウム(30mL)の間で分配した。有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発させ、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH 99:1)により精製すると、83%収率で白色の固体として化合物3、1.90gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 1.17(t, 3H), 4.00(s,
2H), 4.10(q, 2H), 7.11(d, 1H), 7.56(s, 1H), 7.74(d, 1H), 13.00(s, 1H).
調製例169:(6−クロロ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)酢酸エチル
Figure 2014510131
水素化ナトリウム(24mg、0.602mmol、油中60%)を、0℃においてTHF(4mL)中の(6−クロロ−1H−インダゾール−3−イル)酢酸エチル(調製例168、120mg、0.502mmol)に加え、混合物を、30分にわたって撹拌した。次いで、ヨードメタン(0.09mL、1.508mmol)を加えた。混合物を、30分にわたって室温において撹拌し、次いで、水(4mL)を加えた。混合物を、真空中で蒸発させ、水性残渣を、水性HCl(6M)で酸性化した。これを、酢酸エチル(10mL)で抽出し、有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発させると、100%収率で白色の固体として表題化合物150mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 1.18(t, 3H), 3.89(s,
3H), 4.07(s, 2H), 4.13(q, 2H), 7.15(d, 1H), 7.56(s, 1H), 7.74(d, 1H);
LCMS(システム9): Rt
=3.48分; m/z 253 [M+H]+.
調製例170:(6−クロロ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)酢酸
Figure 2014510131
水性水酸化カリウム(5.93mL、10%)を、MeOH(30mL)中の(6−クロロ−1−メチル−1H−インダゾール−3−イル)酢酸エチル(調製例169、1.78g、0.704mol)に加えた。混合物を、25℃において1時間にわたって撹拌し、次いで、メタノールを、真空中で蒸発させた。水性残渣を、ジエチルエーテル(30mL)で洗浄し、次いで、水性HCl(6M)で酸性化した。混合物を、酢酸エチル(30mL)で抽出し、有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発させ、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH 95:5)により精製すると、56%収率で白色の固体として表題化合物865mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 3.79(s, 2H), 4.14(s, 3H),
7.12(d, 1H), 7.73(d, 1H), 7.83(s, 1H). 12.51(s, 1H).
調製例171:(5−フルオロ−1H−インダゾール−1−イル)酢酸エチル
Figure 2014510131
表題化合物を、5−フルオロ−1H−インダゾールおよびブロモ酢酸エチルを使用して調製例93について記載されている方法に従って調製すると、53%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物260mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.24(t, 3H), 4.22(q,
2H), 5.13(s, 2H), 7.17(m, 1H), 7.28(m, 1H), 7.37(d, 1H), 7.99(s, 1H); LCMS(システム9): Rt=3.14分; m/z 223 [M+H]+.
調製例172:(5−フルオロ−1H−インダゾール−1−イル)酢酸
Figure 2014510131
表題化合物を、(5−フルオロ−1H−インダゾール−1−イル)酢酸エチル(調製例171)を使用して調製例155について記載されている方法に従って調製すると、62%収率で黄色の固体として表題化合物140mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 5.26(s, 2H), 7.28(m,
1H), 7.54(dd, 1H), 7.68(dd, 1H), 8.06(s, 1H), 13.11(br s, 1H).
LCMS(システム9): Rt=1.49分; m/z 193 [M-H]-
調製例173:(5−フルオロ−2H−インダゾール−2−イル)酢酸エチル
Figure 2014510131
表題化合物を、5−フルオロ−1H−インダゾールおよびブロモ酢酸エチルを使用して調製例93について記載されている方法に従って調製すると、27%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物130mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.26(t, 3H), 4.25(q,
2H), 5.17(s, 2H), 7.06-7.11(m, 1H), 7.21-7.24(m, 1H), 7.64-7.68(m, 1H), 7.96(s,
1H); LCMS(システム9): Rt=3.04分; m/z 223 [M+H]+
調製例174:(5−フルオロ−2H−インダゾール−2−イル)酢酸
Figure 2014510131
表題化合物を、(5−フルオロ−2H−インダゾール−2−イル)酢酸エチル(調製例173)を使用して調製例155について記載されている方法に従って調製すると、100%収率で黄色の固体として表題化合物160mgが得られた。
LCMS (システム9): Rt
= 1.49分; m/z 193 [M-H]-
調製例175:(7−フルオロ−1H−インダゾール−1−イル)酢酸エチル
Figure 2014510131
表題化合物を、7−フルオロ−1H−インダゾールおよびブロモ酢酸エチルを使用して調製例93について記載されている方法に従って調製すると、41%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物200mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.29(t, 3H), 4.22(q,
2H), 5.28(s, 2H), 6.98-7.07(m, 2H), 7.49(m, 1H), 8.02(d, 1H).
調製例176:(7−フルオロ−1H−インダゾール−1−イル)酢酸
Figure 2014510131
表題化合物を、(7−フルオロ−1H−インダゾール−1−イル)酢酸エチル(調製例175)を使用して調製例155について記載されている方法に従って調製すると、68%収率で黄色の固体として表題化合物120mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 5.27(s, 2H), 7.12(m,
1H), 7.23(m, 1H), 7.60(d, 1H), 8.17(d, 1H), 13.18(br s, 1H); LCMS(システム9):
Rt=1.38分;
m/z 195 [M+H]+
調製例177:(7−フルオロ−2H−インダゾール−2−イル)酢酸エチル
Figure 2014510131
表題化合物を、7−フルオロ−1H−インダゾールおよびブロモ酢酸エチルを使用して調製例93について記載されている方法に従って調製すると、35%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物175mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.28(t, 3H), 4.25(q, 2H), 5.28(s,
2H), 6.93(m, 1H), 6.99(m, 1H), 7.43(d, 1H), 8.06(d, 1H).
調製例178:(7−フルオロ−2H−インダゾール−2−イル)酢酸
Figure 2014510131
表題化合物を、(7−フルオロ−2H−インダゾール−2−イル)酢酸エチル(調製例177)を使用して調製例155について記載されている方法に従って調製すると、75%収率で黄色の固体として表題化合物110mgが得られた。
1H NMR(400MHz,
DMSO-d6) δ: 5.34(s, 2H), 6.97-7.05(m, 2H),
7.56(d, 1H), 8.50(d, 1H), 13.30(br s, 1H); LCMS(システム9):
Rt=1.40分; m/z 195 [M+H]+
調製例179:1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−イル酢酸エチル
Figure 2014510131
表題化合物を、1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンおよびブロモ酢酸エチルを使用して調製例93について記載されている方法に従って調製すると、49%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物210mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 1.19(t, 3H), 4.14(q,
2H), 5.35(s, 2H), 7.27(m, 1H), 8.27(s, 1H), 8.29(d, 1H), 8.55(d, 1H).
調製例180:1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−イル酢酸
Figure 2014510131
表題化合物を、1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−イル酢酸エチル(調製例179を参照)を使用して調製例155について記載されている方法に従って調製すると、40%収率で黄色の固体として表題化合物70mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 5.22(s, 2H),
7.25(dd, 1H), 8.19(s, 1H), 8.27(dd, 1H), 8.55(dd, 1H), 13.15(br s, 1H).
調製例181:1H−インダゾール−6−イル酢酸tert−ブチル
Figure 2014510131
トルエン(20mL)中の6−ブロモ−1H−インダゾール(1.3g、6.6mmol)および酢酸t−ブチル(1.33mL、9.9mmol)を、15分にわたってアルゴンで脱気した。次いで、混合物を、0℃まで冷却し、LiHMDS(16.5mL、16.5mmol、ヘキサン中1M)を滴加した。ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(380mg、0.66mmol)およびトリ−t−ブチルホスフィンテトラフルオロホウ酸塩(383mg、1.32mmol)を加え、混合物を、2時間にわたって10℃において撹拌した。混合物を、水(10mL)でクエンチし、EtOAc(3×25mL)で抽出した。合わせた有機相を、水(2×10mL)、塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム(NaSO)上で乾燥した。濾液を、真空中で蒸発させ、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 80:20)により精製すると、白色の固体として表題化合物(65%、1.00g)が得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.43(s, 9H), 3.64(s,
2H), 7.08(dd, 1H), 7.39(s, 1H), 7.69(d, 1H), 8.03(s, 1H), 10.05(br s, 1H).
調製例182:1H−インダゾール−6−イル酢酸
Figure 2014510131
塩酸(10mL、1.4ジオキサン中4M)を、0℃において1,4ジオキサン(5mL)中の1H−インダゾール−6−イル酢酸tert−ブチル(調製例181、1.00g、4.3mmol)に加え、混合物を、16時間にわたって室温において撹拌した。混合物を、真空中で蒸発させ、残渣を、乾燥エーテルでトリチュレートすると、100%収率で白色の固体として表題化合物800mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 3.69(s, 2H), 7.00(d,
1H), 7.41(s, 1H), 7.67(d, 1H), 8.02(s, 1H), 12.81(br s, 1H).
調製例183:[1−イソプロピル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メタノール
Figure 2014510131
水素化ジイソブチルアルミニウム(99mL、120mmol、トルエン中1.2M)を、−78℃においてトルエン(220mL)中の1−イソプロピル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチル(WO2007071900、12g、48mmol)に加えた。反応混合物を、2時間にわたって−78℃において撹拌し、次いで、水性HCl(100mL、2M)中に注いだ。混合物を、室温において4時間にわたって撹拌し、次いで、EtOAc(400mL)で抽出した。有機相を、水(200mL)、塩水(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。濾液を、真空中で蒸発させると、100%収率で無色の油として表題化合物10.5gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.51(d, 6H),
4.57-4.66(m, 3H), 7.58(s, 1H).
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.26(s, 4H), 3.83(s, 2H), 6.47(d,
1H), 7.26(d, 1H), 8.83(s, 1H), 8.88(s, 1H); LCMS(システム10):
Rt=1.67分; m/z 189.9 [M+H]+.
調製例184:[1−イソプロピル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセトニトリル
Figure 2014510131
塩化チオニル(5.26mL、72mmol)を、0℃においてDCM(75mL)中の[1−イソプロピル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]メタノール(調製例183、7.5g、36mmol)に加え、混合物を、2時間にわたって撹拌した。混合物を、DCM(30mL)で希釈し、有機相を、水(75mL)、塩水(75mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。濾液を、真空中で蒸発させると、86%収率で4−(クロロメチル)−1−イソプロピル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール7gが得られた。
臭化テトラブチルアンモニウム(7.95gm、24.7mmol)を、ジオキサン(75mL)および水(75mL)中の4−(クロロメチル)−1−イソプロピル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(7g、31mmol)に加え、混合物を、10分にわたって撹拌した。シアン化カリウム(7.42g、114mmol)を加え、混合物を、室温において16時間にわたって撹拌した。混合物を、EtOAc(100mL)で希釈し、次いで、有機相を、水(100mL)、塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。濾液を、真空中で蒸発させ、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 90:10)により精製すると、100%収率で白色の固体として表題化合物7.00gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 1.43(d, 6H), 3.99(s,
2H), 4.61(m, 1H), 7.71(s, 1H).
調製例185:[1−イソプロピル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]酢酸
Figure 2014510131
水性水酸化ナトリウム(1M溶液150mL)を、EtOH(150mL)中の[1−イソプロピル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]アセトニトリル(調製例184、6.2g、28.6mmol)に加え、混合物を、16時間にわたって60℃において加熱した。混合物を、真空中で蒸発させ、残渣を、水(50mL)に溶かし、次いでEtOAc(100mL)で洗浄した。水相を、1N HClを使用してpH5まで酸性化し、DCM中10%IPA(4×100mL)で抽出した。合わせた有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発させると、75%収率で白色の固体として表題化合物5.0gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 1.42(d, 6H), 3.56(s,
2H), 4.58(m, 1H), 7.57(s, 1H), 12.28(br s, 1H).
調製例186:(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−[7−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−メタノン
Figure 2014510131
表題化合物を、(5−ブロモ−ピリジン−3−イル)−[7−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−メタノン(調製例263)を使用して調製例65について記載されている方法に従って調製すると、41%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物650mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ 1.76(s, 6H), 3.19(s, 3H),
3.96(s, 2H), 5.65(s, 2H), 7.30(s, 1H), 8.05(s, 1H), 8.16(s, 2H), 8.97(s, 1H),
9.44(s, 1H); LCMS(システム10): Rt=2.56分; m/z 327 [M+H]+.
調製例187:(7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−(5−メチルアミノ−ピリジン−3−イル)−メタノン
Figure 2014510131
[5−(7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル)−ピリジン−3−イル]−メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(実施例542)を、2時間にわたって室温においてジオキサン中4N HClで処理した。溶媒を、真空中で除去し、得られた固体を、ジエチルエーテルでトリチュレートすると、100%収率で白色の固体として表題化合物76mgが得られた。
1H NMR(400MHz,
DMSO-D6) δ: 1.80(s, 9H), 2.84(s, 3H), 7.27(br s, 1H),
8.21(d, 1H), 8.29(s, 1H), 8.41(s, 1H), 9.03(s, 1H), 9.49(s, 1H); LCMS(システム10): Rt=2.74分; m/z 310 [M+H]+.
調製例188:1,5−ナフチリジン−3−イル酢酸
Figure 2014510131
1,4−ジオキサン(6mL)中の3−ブロモ−1,5−ナフチリジン(540mg、2.58mmol)、マロン酸ジエチル(0.8mL、5.17mmol)および炭酸セシウム(2.53g、7.75mmol)の混合物を、15分にわたってアルゴンで脱気し、次いで、ピコリン酸(64mg、0.517mmol)およびCuI(50mg、0.258mmol)を加えた。混合物を、24時間にわたって110℃において密封管中で加熱し、次いで、室温まで冷却し、酢酸エチル(10mL)で希釈し、水(10mL)および塩水(10mL)で洗浄した。有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、次いで、真空中で蒸発させ、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 70:30)により精製すると、1,5−ナフチリジン−3−イル酢酸エチル450mgが得られた。
水酸化ナトリウム(10mL、2.0M)を、1,4−ジオキサン(10mL)中の1,5−ナフチリジン−3−イル酢酸エチルに加え、混合物を、6時間にわたって100℃において加熱した。反応混合物を、室温まで冷却し、水性2M HClを使用してpH4まで酸性化し、次いで、真空中で蒸発させた。残渣を、トルエン(2×15mL)と共沸させ、次いで、THF(50mL)に溶かし、30分にわたって40℃において撹拌した。混合物を濾過し、濾液を、真空中で蒸発させ、残渣を、ジエチルエーテルでトリチュレートすると、灰色がかった白色の固体として表題化合物200mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 3.94(s, 2H), 7.76(m,
1H), 8.31(s, 1H), 8.42(d, 1H), 8.91(d, 1H), 8.99(dd, 1H), 12.65(br s, 1H);
LCMS(システム10): Rt=1.49分; m/z 187 [M-H]+
調製例189:1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−1−イル酢酸tert−ブチル
Figure 2014510131
ブロモ酢酸tert−ブチル(0.55mL、3.69mmol)を、無水DMF(7mL)中の1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン(220mg、1.85mmol)およびCsCO(723mg、2.22mmol)に加えた。混合物を、1時間にわたって室温において撹拌した。反応混合物を、酢酸エチル(50mL)で希釈し、水(3×30mL)、塩水(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発させ、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 80:20)により精製すると、51%収率で無色のガム220mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.39(s, 9H), 5.32(s,
2H), 7.42(dd, 1H), 8.14(d, 1H), 8.32(s, 1H), 8.55(d, 1H).
調製例190:1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−1−イル酢酸
Figure 2014510131
1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−1−イル酢酸tert−ブチル(調製例189、220mg、0.944mmol)を、HCl(4mL、1,4ジオキサン中4.0M)に溶かし、4時間にわたって室温において窒素下で撹拌した。混合物を、真空中で蒸発させ、残渣を、無水ジエチルエーテルでトリチュレートすると、60%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物120mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 5.36(s, 2H),
7.51(dd, 1H), 8.30(d, 1H), 8.36(s, 1H), 8.62(d, 1H); LCMS(システム10): Rt=1.39分; m/z 176 [M-H]+.
調製例192:2−(3−ホルミルフェニル)−N−{5−[(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}アセトアミド
Figure 2014510131
デスマーチンペルヨージナン(392mg、0.93mmol)を、ジクロロメタン(15mL)中の2−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]−N−{5−[(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}アセトアミド(調製例193、265mg、0.62mmol)の溶液に加え、混合物を、18時間にわたって室温において撹拌した。水(10mL)を加え、水層を、ジクロロメタン/メタノールの95:5混合物(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を、硫酸マグネシウム上で乾燥し、真空中で濃縮した。残渣を、シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン〜ジクロロメタン/メタノール(10:1〜9:1)のグラジエント)により精製すると、80%収率で茶色の固体として表題化合物211mgが得られた。
LCMS (システム4): Rt
= 2.11分; m/z 428 [M+H]+.
調製例193:2−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]−N−{5−[(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}アセトアミド
Figure 2014510131
ピリジン(7mL)中の(5−アミノピリジン−3−イル)(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(調製例95、250mg、0.89mmol)、[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]酢酸(177mg、1.06mmol)およびHATU(505mg、1.33mmol)の混合物を、3時間にわたって50℃において、次いで、18時間にわたって室温において撹拌した。混合物を、真空中で濃縮し、トルエンと共沸させた。残渣を、シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン〜ジクロロメタン/メタノール(10:1〜9:1のグラジエント)により精製すると、ガムとして表題化合物が得られた。この材料を、ジクロロメタン/メタノールの9:1混合物(1.5mL)に溶かし、ジエチルエーテル(100mL)に滴加し、得られた沈殿物を濾別し、真空中で乾燥すると、白色の固体として表題化合物412mgが得られ、続く反応で粗製のまま使用した。
LCMS (システム2): Rt
= 1.33分; m/z 430 [M+H]+.
調製例194:(5−((ジフェニルメチレン)アミノ)ピリジン−3−イル)(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノール
Figure 2014510131
MeOH(16mL)中の7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例202、953mg、8.0mmol)、5−[(ジフェニルメチレン)アミノ]ニコチンアルデヒド(調製例106、3340mg、11.7mmol)およびKOH(1350mg、24mmol)の混合物を、室温において16時間にわたって撹拌した。反応物を、飽和水性塩化アンモニウム溶液で中和し、混合物を、EtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮すると、粗製の残渣が得られた。粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH=100:0〜80:20)により精製すると、62%収率で固体として望ましい化合物2003mgが得られた。
1H NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 5.88-5.99(m, 2H), 6.96-6.99(m, 1H), 7.04-7.14(m, 3H), 7.16-7.27(m,
3H), 7.43-7.51(m, 2H), 7.51-7.58(m, 1H), 7.64-7.69(m,2H), 7.89(d, 1H), 8.21(d,
1H), 8.72(s, 1H), 8.73(s, 1H), 11.92(br s, 1H)
調製例195:(5−((ジフェニルメチレン)アミノ)ピリジン−3−イル)(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン
Figure 2014510131
MeCN(45mL)中の(5−((ジフェニルメチレン)アミノ)ピリジン−3−イル)(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノール(調製例194、1820mg、4.5mmol)の撹拌溶液に、少しずつMnO(1960mg、22.5mmol)を加え、得られた混合物を、一晩にわたって50℃において撹拌した。別の部分のMnO(1960mg、22.5mmol)を、反応物に加え、混合物を、5時間にわたって還流状態まで加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物を、アーボセルのパッドに通して濾過し、フィルターケーキを、DCM(100mL)ですすぎ、得られた濾液を、真空中で濃縮した。得られた材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH 100:0〜90:10のグラジエント)により精製すると、61%収率で固体として望ましい化合物1120mgが得られた。
1H NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 7.24-7.33(m, 2H), 7.37-7.64(m, 7H), 7.64-7.78(m, 3H), 8.28(d, 1H),
8.53(d, 1H), 8.94(s, 1H), 9.41(s, 1H), 13.09(br s, 1H)
調製例196:(5−アミノピリジン−3−イル){7−[2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}メタノン
Figure 2014510131
DMF(10mL)中の(5−((ジフェニルメチレン)アミノ)ピリジン−3−イル)(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(調製例195、1120mg、2.77mmol)とCsCO(2710mg、8.31mmol)の混合物を、30分にわたって室温において撹拌した。次いで、DMF(3.8mL)中の粗製のトリフルオロメタンスルホン酸2,2,3,3,9,9,10,10−オクタメチル−4,8−ジオキサ−3,9−ジシラウンデカン−6−イル(調製例108)の溶液を、反応物に加え、得られた混合物を、16時間にわたって室温において撹拌した。反応物を、飽和水性塩化アンモニウム溶液(100mL)でクエンチし、混合物を、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、水(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮した。得られた材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc 100:0〜50:50のグラジエント)により精製すると、(5−((ジフェニルメチレン)アミノ)ピリジン−3−イル)(7−(2,2,3,3,9,9,10,10−オクタメチル−4,8−ジオキサ−3,9−ジシラウンデカン−6−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノンが得られた。
上の材料を、THF(20mL)に溶かし、水性1Nクエン酸(20mL)を、溶液に加えた。反応混合物を、室温において4時間にわたって撹拌し、水(100mL)で希釈し、pH7までNaOHで塩基性化した。得られた混合物を、EtOAc(3×150mL)で抽出し、合わせた有機分画を、NaSO上で乾燥し、真空中で濃縮した。得られた材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc=40:60〜0:100)により精製すると、49%収率で白色の固体として望ましい化合物739mgが得られた。
1H NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: -0.11(s, 6H), -0.07(s, 6H), 0.68(s, 18H), 3.99-4.16(m, 4H),
5.01-5.11(m, 1H), 5.65(br s, 2H), 7.21-7.26(m, 1H), 8.13(d, 1H), 8.17(d, 1H),
8.38(s, 1H), 8.98(s, 1H), 9.44(s, 1H).
調製例197:3−(3−(トリフルオロメチル)−3H−ジアジリン−3−イル)安息香酸
Figure 2014510131
3−(3−(トリフルオロメチル)−3H−ジアジリン−3−イル)安息香酸エチル(調製例198、60mg、0.23mmol)を、THF:水の2:1混合物(2mL)中で撹拌した。水酸化リチウム(5mg、0.23mmol)を加え、混合物を、18時間にわたって25℃において撹拌した。反応混合物を、6M水性塩酸を使用してpH1まで酸性化し、次いで、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、硫酸マグネシウム上で乾燥し、真空中で蒸発させると、75%収率で固体として表題化合物40mgが得られた。この材料を、さらなる精製なしに次のステップで使用した。
調製例198:3−(3−(トリフルオロメチル)−3H−ジアジリン−3−イル)安息香酸メチル
Figure 2014510131
3−(3−(トリフルオロメチル)ジアジリジン−3−イル)安息香酸エチル(調製例199、226mg、0.87mmol)を、トリエチルアミン(0.36mL、2.61mmol)と共にメタノール(10mL)中で撹拌した。ヨウ素(662mg、2.61mmol)を、メタノール2mLに溶かし、オレンジ色〜茶色が残るまで少しずつ加えた。反応混合物を、真空中で蒸発させ、残渣を、1M水性NaOH(30mL)で希釈し、次いで、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、乾燥し(MgSO)、真空中で蒸発させると、27%収率でガムとして表題化合物60mgが得られた。この材料を、さらなる精製なしに次のステップで使用した。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.40(t, 3H), 4.38(q,
2H), 7.46-7.51(m, 2H), 7.83(s, 1H), 8.08(d, 1H).
調製例199:3−(3−(トリフルオロメチル)ジアジリジン−3−イル)安息香酸エチル
Figure 2014510131
エタノール中の3−(2,2,2−トリフルオロアセチル)安息香酸エチル(500mg、2.15mmol)の溶液に、ピリジン(5mL)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(500mg、7.2mmol)を加え、得られた混合物を、3時間にわたって57℃において撹拌した。反応混合物を冷却し、メタノール(30mL)で溶出するイオン交換カラムに通した。メタノール溶液を、真空中で蒸発させると、71%収率で油として(E)−3−(2,2,2−トリフルオロ−1−(ヒドロキシイミノ)エチル)安息香酸エチル401mgが得られ、さらなる精製なしに次のステップで使用した。ジクロロメタン(10mL)中の(E)−3−(2,2,2−トリフルオロ−1−(ヒドロキシイミノ)エチル)安息香酸エチル(401mg、1.54mmol)の撹拌溶液に、DMAP(17mg、0.14mmol)を加え、混合物を、0℃まで冷却した。塩化4−メチルベンゼン−1−スルホニル(331mg、1.74mmol)を、ジクロロメタン(5mL)中の溶液として少しずつ加えた。次いで、反応混合物を、18時間にわたって室温において放置した。混合物を、水(10mL)で希釈し、有機層を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、真空中で蒸発させると、78%収率で油として(E)−3−(2,2,2−トリフルオロ−1−((トシルオキシ)イミノ)エチル)安息香酸エチル500mgが得られた。この材料を、さらなる精製なしに次のステップで使用した。内部温度計および冷却器を備えた三つ口フラスコ内のジエチルエーテル(5mL)中の(E)−3−(2,2,2−トリフルオロ−1−((トシルオキシ)イミノ)エチル)安息香酸エチル(500mg、1.2mmol)の混合物を、−78℃まで冷却した。アンモニアガスを、5分にわたって導入し、次いで、撹拌を、45分にわたって続けた。反応混合物を、−33℃まで温め、2時間にわたって撹拌した後、撹拌しながら一晩にわたって室温まで温めた。混合物を、真空中で蒸発させ、粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:酢酸エチル100:0〜90:10のグラジエント)により精製すると、76%収率でガムとして表題化合物240mgが得られた。
1H
NMR(400MHz,CDCl3) δ: 1.31(t, 3H), 4.31(q,
2H), 7.40-7.44(m, 1H), 7.74(d, 1H), 8.02(d, 1H), 8.20(s, 1H).
調製例200:3−(2,2,2−トリフルオロアセチル)安息香酸
Figure 2014510131
表題化合物を、3−(2,2,2−トリフルオロアセチル)安息香酸エチルから出発して調製例42について記載されている方法に従って調製すると、26%収率で白色の固体として表題化合物23mgが得られた。
1H
NMR(400MHz,CDCl3) δ: 7.71(t, 1H), 8.32(d,
1H), 8.45(d, 1H), 8.80(s, 1H).
調製例201:5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
アセトニトリル(470mL)中の7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例202、28.0g、235mmol)とN−ヨードスクシンイミド(55.4g、246mmol)の混合物を、16時間にわたって室温において撹拌した。固体を濾過し、アセトニトリル(150mL)ですすぎ、真空中で乾燥した。固体を、1N水性水酸化ナトリウム溶液1.5Lに溶かし、それに、約pH9になるまで2N水性塩化水素溶液を加えた。得られた沈殿物を濾過し、水(300mL)ですすぎ、70℃、約10mbarにおいて16時間にわたって真空中で乾燥すると、81%収率で表題化合物46.84gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 7.82(s, 1H), 8.73(s,
1H), 8.80(s, 1H), 12.56(br s, 1H); LCMS(システム1): Rt=0.87分; m/z 246 [M+H]+.
調製例202:7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
4個の別々の反応容器の各々の中で、4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(50.0g、260mmol)を、エタノール(1.4L)および濃水酸化アンモニウム溶液(140mL)に懸濁した。炭素上10%パラジウム(2.5g)を、各容器に加え、混合物を、20psi水素まで加圧し、一晩にわたって室温において撹拌した。依然として出発材料を含有していた反応物に、炭素上10%パラジウムさらに1gを装入し、20psi水素まで加圧し、出発材料が消費されるまで撹拌した。反応混合物を、アーボセル上で濾過し、エタノールで洗浄し、濾液を蒸発させると、白色の固体が得られた。4つの粗製反応生成物を合わせ、水500mLに懸濁し、酢酸エチル(3×500mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濾液を、真空中で濃縮すると、白色の固体122gが得られた。水層を、酢酸エチル中5%メタノール(3×500mL)でさらに抽出し、有機層を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濾液を真空中で濃縮すると、白色の固体30gが別に得られた。固体を合わせると、98%収率で表題化合物152gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 6.63(dd, 1H), 7.43(dd,
1H), 8.96(s, 1H), 9.07(s, 1H), 11.65(br. s., 1H).
調製例203:N−(5−{7−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−オキセタン−3−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル}−ピリジン−3−イル)−2−(4−クロロ−フェニル)アセトアミド:
Figure 2014510131
(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−{7−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−オキセタン−3−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}−メタノン(調製例216、30mg、0.068mmol)を、窒素下で乾燥ピリジン(2mL)に溶かし、これに、(4−クロロ−フェニル)−酢酸(17mg、0.102mmol)と、続いて、HATU(39mg、0.102mmol)を加えた。反応物を、50℃まで加熱し、一晩にわたって撹拌した。反応物を、室温まで冷却し、ジクロロメタンで希釈し、飽和水性重炭酸ナトリウムを加えた。相を分離し、水層を、ジクロロメタン(3×5mL)で抽出した。合わせた有機物を、乾固状態まで濃縮すると、淡黄色の固体としてN−(5−{7−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−オキセタン−3−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル}−ピリジン−3−イル)−2−(4−クロロ−フェニル)−アセトアミド35mg、87%収率が得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ-0.23(s, 6H) 0.65(s, 9H)
3.77(s, 2H) 4.26(s, 2H) 4.89(d, J=7.6Hz, 2H) 5.27(d, J=7.8Hz, 2H) 7.30(d,
J=8.6Hz, 2H) 7.37-7.44(m, 2H) 7.72(s, 1H) 8.49(s, 1H) 8.70(d, J=2.3Hz, 1H)
8.78(s, 1H) 8.94(s, 1H) 9.64(s, 1H).
調製例204:N−(5−{7−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−オキセタン−3−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル}−ピリジン−3−イル)−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−アセトアミド:
Figure 2014510131
(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−{7−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−オキセタン−3−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}−メタノン(調製例216、30mg、0.068mmol)を、窒素下で乾燥ピリジン(2mL)に溶かし、これに、(4−トリフルオロメチル−フェニル)−酢酸(21mg、0.102mmol)と、続いて、HATU(39mg、0.102mmol)を加えた。反応混合物を、50℃まで加熱し、一晩にわたって撹拌した。次いで、反応物を、室温まで冷却し、ジクロロメタン(5mL)で希釈し、飽和水性重炭酸ナトリウムを加えた(5mL)。相を分離し、水層を、ジクロロメタン(3×5mL)で抽出した。合わせた有機物を、乾固状態まで濃縮すると、淡黄色の固体としてN−(5−{7−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−オキセタン−3−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル}−ピリジン−3−イル)−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−アセトアミド39mg、92%収率が得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ-0.29(s, 6H) 0.58(s,
9H) 3.84(s, 2H) 4.16(s, 2H) 4.77(d, J=7.4Hz, 2H) 5.21(d, J=7.4Hz, 2H) 7.56(d,
J=7.8Hz, 2H) 7.68(d, J=7.8Hz, 2H) 8.28(s, 1H) 8.46(t, J=2.1Hz, 1H) 8.69(d,
J=2.0Hz, 1H) 8.91-8.95(m, 2H) 9.46(s, 1H) 10.71(s, 1H).
調製例205:2−アリル−マロン酸ジエチルエステル
Figure 2014510131
マロン酸ジエチルエステル(100g、0.625mol)を、エタノール(1L)中のナトリウムエトキシド(46.8g、0.688mol)の混合物に0℃において滴加した。反応混合物を、4時間にわたって撹拌した。3−ブロモ−プロペン(83.2g、0.688モル)を、0℃において混合物に滴加した。添加後、混合物を、還流状態まで温め、一晩にわたって撹拌した。混合物を、室温まで冷却し、濾過し、溶媒を、真空中で除去すると、86%収率で表題化合物100gが得られ、さらなる精製なしに次のステップのために使用した。
調製例206:5−アリル−6−ヒドロキシ−3H−ピリミジン−4−オン
Figure 2014510131
2−アリル−マロン酸ジエチルエステル(調製例205、100g、0.5mol)を、0〜5℃においてエタノール(1L)中のナトリウムメトキシド(27g、0.5mol)の混合物に滴加し、混合物を、10分にわたってこの温度において撹拌した。ホルムアミジン酢酸塩(51.9g、0.5mol)を加え、混合物を、一晩にわたって室温において撹拌した。溶媒を、真空中で除去し、水性塩酸(36.5%)および水を加え、0〜20℃においておおよそ3にpHを調整した。得られた混合物を濾過すると、57%収率で無色の固体として表題化合物87.12gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 2.96(d, 1H), 4.89(m,
2H), 5.76(m, 1H), 7.89(s, 1H).
調製例207:5−アリル−4,6−ジクロロ−ピリミジン
Figure 2014510131
5−アリル−6−ヒドロキシ−3H−ピリミジン−4−オン(調製例206、40g、0.263mol)を、室温においてPOCl(100mL)に加えた。溶液を撹拌し、8時間にわたって還流状態まで温めた。混合物を、真空中で蒸発させ、POClの大部分を除去した。残渣を、氷水上にゆっくりと注ぎ、酢酸エチル(500mL×4)で抽出し、塩水(300mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発させると、59%収率で黄色の油として表題化合物31gが得られた。
1H
NMR(400MHz,CDCl3) δ: 3.59(m, 2H), 5.09(m, 2H),
5.79(m, 1H), 8.59(s, 1H).
調製例208:(4,6−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−アセトアルデヒド
Figure 2014510131
乾燥ジクロロメタン(400mL)中の5−アリル−4,6−ジクロロ−ピリミジン(調製例207、30g、0.159モル)の撹拌溶液に、30分にわたって−70℃においてオゾンを泡立てた。過剰のオゾンを、窒素ガスによりパージした後、ジメチルスルフィド(10mL)を、−5℃において加え、反応物を、2時間にわたって撹拌した。混合物を、水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発させた。粗製の材料を、ペンタン−ジエチルエーテルからトリチュレーションにより精製すると、84%収率で無色の固体として表題化合物10gが得られた。
1H
NMR(400MHz,CDCl3) δ: 4.15(s, 2H), 8.74(s,
1H), 9.80(s, 1H).
調製例209:2−(4−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2−ヒドロキシメチル−プロパン−1,3−ジオール
Figure 2014510131
トリスアミン(1.27g、10.5mmol)を、エタノール(40mL)中の4,6−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)−アセトアルデヒド(調製例208、1.0g、5.2mmol)に加え、16時間にわたって還流温度において撹拌した。反応混合物を、真空中で蒸発させ、ジクロロメタンと水性飽和重炭酸ナトリウムの間で分配した。分離した水相を、ジクロロメタンでもう2回抽出し、合わせた有機物を、飽和塩水で洗浄し、真空中で蒸発させると、74%収率で淡黄色の泡として表題化合物1.0gが得られた。
1H
NMR(400MHz,CDCl3) δ ppm 2.97(br. s, 1H),
3.09-3.27(m, 2H), 3.51(d, J=9.18Hz, 1H), 3.83-4.00(m, 4H), 4.06(d, J=11.13Hz,
1H), 5.43(dd, J=6.44, 1.76Hz, 1H), 6.16(dd, J=10.74, 4.69Hz, 1H), 8.40(s, 1H);
LCMS(システム2): Rt=1.04分; m/z 258 [M+H]+.
調製例210:トルエン−4−スルホン酸2−(4−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−3−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−プロピルエステル
Figure 2014510131
トリエチルアミン(0.879mL、6.31mmol)およびトリメチルアミン塩酸塩(253mg、2.65mmol)を、0℃においてジクロロメタン(20mL)中の2−(4−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2−ヒドロキシメチル−プロパン−1,3−ジオール(調製例209、650mg、2.52mmol)の溶液に加えた。混合物を、塩化トシル(505mg、2.65mmol)で少しずつ処理し、16時間にわたって0℃において撹拌した。反応混合物を、水で処理し、10分にわたって撹拌した。得られた混合物を、クエン酸、飽和水性重炭酸ナトリウム、および飽和塩水で洗浄し、次いで、真空中で蒸発させた。粗製の生成物を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(EtOAc:DCM 0:100〜30:70のグラジエント)により精製すると、55%収率で無色の固体として表題化合物570mgが得られた。
LCMS (システム2): Rt
= 1.28分; m/z 412 [M+H]+.
調製例211:[3−(4−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−オキセタン−3−イル]−メタノール
Figure 2014510131
ブチルリチウム(12.2mL、30.6mmol、ヘキサン中2.5M)を、0℃においてTHF(100mL)中のトルエン−4−スルホン酸2−(4−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−3−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−プロピルエステル(調製例210、5.73g、13.9mmol)に加え、5分にわたって撹拌した。次いで、反応混合物を、室温まで温め、16時間にわたって撹拌し、その時点で、飽和水性塩化アンモニウムでクエンチした。得られた混合物を、酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、合わせた有機相を乾燥し(MgSO)、真空中で濃縮した。粗製の生成物を、ジクロロメタンでトリチュレートし、濾過すると、36%収率で表題化合物1.2gが得られた。
1H
NMR(400MHz, MeOH-d4) δ: 4.15(s, 2H), 4.92(d,
J=7.22Hz, 2H), 5.22(d, J=7.03Hz, 2H), 6.69(d, J=3.51Hz, 1H), 7.51(d, J=3.71Hz,
1H), 8.51(s, 1H).
調製例212:7−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−オキセタン−3−イル]−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
イミダゾール(277mg、4.07mmol)を、ジクロロメタン(10mL)中の[3−(4−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−オキセタン−3−イル]−メタノール(調製例211、650mg、2.71mmol)に加え、この混合物を、ジクロロメタン(5mL)中の塩化t−ブチルジメチルシリル(495mg、3.25mmol)の溶液で処理した。得られた混合物を、16時間にわたって室温において撹拌し、次いで、水(50mL)でクエンチした。混合物を、ジクロロメタン(3×50mL)で抽出し、合わせた有機相を、水および飽和塩水で洗浄し、真空中で蒸発させると、91%収率で淡い茶色の油として表題化合物875mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: -0.21(s, 6H), 0.77(s,
9H), 4.22(s, 2H), 4.88(d, J=7.22Hz, 2H), 5.19(d, J=7.03Hz, 2H), 6.61(d,
J=3.71Hz, 1H), 7.11(d, J=3.71Hz, 1H), 8.55(s, 1H); LCMS(システム2): Rt=1.82分; m/z 354 [M+H]+.
調製例213:7−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−オキセタン−3−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
表題化合物を、7−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−オキセタン−3−イル]−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例212)を使用して調製例8について記載されている方法に従って調製すると、82%収率で茶色の油として表題化合物650mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: -0.24(s, 6H), 0.76(s,
9H), 4.24(s, 2H), 4.91(d, J=7.03Hz, 2H), 5.22(d, J=7.03Hz, 2H), 6.55(d,
J=3.51Hz, 1H), 7.08(d, J=3.71Hz, 1H), 8.78(s, 1H), 8.97(s, 1H); LCMS(システム2): Rt=0.90分; m/z 320 [M+H]+.
調製例214:7−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−オキセタン−3−イル]−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
表題化合物を、7−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−オキセタン−3−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例213)およびDMFを使用して調製例14について記載されている方法に従って調製すると、75%収率で茶色の固体として表題化合物675mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: -0.24(s, 6H), 0.77(s,
9H), 4.20(s, 2H), 4.88(d, J=7.22Hz, 2H), 5.21(d, J=7.03Hz, 2H), 7.17(s, 1H),
8.77(s, 1H), 8.81(s, 1H); LCMS(システム2): Rt=1.55分; m/z 446 [M+H]+.
調製例215:(7−(3−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)オキセタン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)(5−((ジフェニルメチレン)アミノ)ピリジン−3−イル)メタノン
Figure 2014510131
表題化合物を、7−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−オキセタン−3−イル]−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例214)および5−[(ジフェニルメチレン)アミノ]−N−メトキシ−N−メチルニコチンアミド(調製例23)を使用して調製例24について記載されている方法に従って調製すると、51%収率で紫色の固体として表題化合物240mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 0.20(s, 6H), 0.70(s,
9H), 4.28(s, 2H), 4.89(d, J=7.22Hz, 2H), 5.20(d, J=7.22Hz, 2H), 7.11-7.18(m,
2H), 7.33(m, 3H), 7.40-7.48(m, 2H), 7.49-7.57(m, 3H), 7.79(d, J=7.42Hz, 2H),
8.18(d, J=2.54Hz, 1H), 8.60(d, J=1.95Hz, 1H), 8.93(s, 1H), 9.60(s, 1H).
調製例216:(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−{7−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−オキセタン−3−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}−メタノン
Figure 2014510131
表題化合物を、(7−(3−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)オキセタン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)(5−((ジフェニルメチレン)アミノ)ピリジン−3−イル)メタノン(調製例215)を使用して調製例37について記載されている方法に従って調製すると、76%収率で無色の固体として表題化合物132mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 0.01(s, 6H), 0.88(s,
9H), 4.11(br. s, 2H), 4.45(s, 2H), 5.17(m, 2H), 5.40(m, 2H), 7.58(s, 1H),
7.80(s, 1H), 8.45(s, 1H), 8.61(s, 1H), 9.15(s, 1H), 9.83(s, 1H).
調製例217:2−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2−メチルプロパン−1,3−ジオール
Figure 2014510131
表題化合物を、(4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)アセトアルデヒド(調製例208)および2−アミノ−2−メチルプロパン−1,3−ジオールを使用して調製例1について記載されている方法に従って調製すると、79%収率で黄色の液体として表題化合物3.88gが得られた。
1H NMR(400MHz,
DMSO-d6) δ: 1.66(s, 3H), 3.86(dd, 2H),
4.13(dd, 2H), 4.92(t, 2H), 6.58(d, 1H), 7.73(d, 1H), 8.59(s, 1H).
調製例218:4−クロロ−7−(3−メチルオキセタン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
n−BuLi(ヘキサン中2.5M溶液6.6mL、16.5mmol)を、−78℃においてTHF(80mL)中の2−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2−メチルプロパン−1,3−ジオール(調製例217、3.63g、15.0mmol)の溶液に加えた。反応混合物を、2時間で−50℃まで温め、THF(20mL)中のTsCl(3.15mg、16.5mmol)を、反応物に加えた。反応物を、3時間で0℃まで温め、追加のn−BuLi(ヘキサン溶液中2.5M溶液6.6mL、16.5mmol、)を、反応混合物にゆっくりと加えた。混合物を、0℃において1時間にわたって撹拌し、16時間にわたって60℃において撹拌した。室温まで冷却した後、反応物を、飽和水性NHCl溶液50mLおよび水100mLによりクエンチし、混合物を、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を、MgSO上で乾燥し、真空中で濃縮した。粗製の残渣を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(EtOAc:ヘプタン20:80〜70:30のグラジエント)により精製すると、55%収率で固体1.87mgが得られた。
1H NMR(400MHz,
DMSO-d6) δ: 1.79(s, 3H) 4.72(d, 2H) 5.15(d,
2H) 6.69(d, 1H) 7.78(d, 1H) 8.59(s, 1H).
調製例219:7−(3−メチルオキセタン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
表題化合物を、4−クロロ−7−(3−メチルオキセタン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例218)を使用して調製例8について記載されている方法に従って調製すると、22%収率で黄色の液体として表題化合物0.341gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 1.81(s, 3H),
4.72-4.77(m, 2H), 5.16-5.21(m, 2H), 6.69(d, 1H), 7.66(d, 1H), 8.76(s, 1H),
9.02(s, 1H).
表題化合物は、下記の方法に従って調製することもできる:
LiHMDS(THF中1M溶液14.5mL、14.5mmol)を、0℃において窒素下で2時間かけて(シリンジポンプを使用して)無水THF(200mL)中の2−メチル−2−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル−プロパン−1,3−ジオール(調製例278、3g、14.5mmol)の溶液にゆっくりと加えた。添加の終了後、反応混合物を、さらに40分にわたって撹拌した後、THF(50mL)中の溶液としてのTsCl(2.76g、14.5mmol)を、ゆっくりと加えた。混合物を、0℃においてさらに1時間にわたって撹拌した。TLCは、出発材料の消費を示し、別の当量のLiHMDS(14.5mL、14.5mmol)を、混合物に加え、16時間にわたって60℃において加熱した。次いで、飽和水性NHCl溶液(200mL)を加え、次いで、混合物を、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させた。粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(EtOAc:ヘキサン3:7〜2:3のグラジエント)により精製すると、37%収率で無色のガムとして表題化合物1gが得られた。
調製例220:5−ヨード−7−(3−メチルオキセタン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
表題化合物を、7−(3−メチルオキセタン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例219)を使用して調製例14について記載されている方法に従って調製すると、78%収率で黄色の固体として表題化合物0.44gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.80(s, 3H), 4.71(d, 2H),
5.18(d, 2H), 7.94(s, 1H), 8.76(s, 1H), 8.82(s, 1H).
調製例221:(5−((ジフェニルメチレン)アミノ)ピリジン−3−イル)(7−(3−メチルオキセタン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン
Figure 2014510131
表題化合物を、5−ヨード−7−(3−メチルオキセタン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例220)を使用して調製例24について記載されている方法に従って調製すると、表題化合物が得られた。
LCMS (システム2): Rt
= 1.24分; m/z 474 [M+H]+.
調製例222:(5−アミノピリジン−3−イル)[7−(3−メチルオキセタン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]メタノン
Figure 2014510131
表題化合物を、(5−((ジフェニルメチレン)アミノ)ピリジン−3−イル)(7−(3−メチルオキセタン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(調製例221)を使用して調製例37について記載されている方法に従って調製すると、2ステップかけて14%収率で白色の固体として表題化合物64mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 1.89(s, 3H), 4.75(d,
2H), 5.23(d, 2H), 5.64(br s, 2H), 7.29-7.36(m, 1H), 8.17(d, 1H), 8.24(d, 1H),
8.41(s, 1H), 8.95(s, 1H), 9.46(s, 1H); LCMS(システム4): Rt=2.30分; m/z 310 [M+H]+.
調製例223:N−[5−({7−[3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)オキセタン−3−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}カルボニル)ピリジン−3−イル]−2−(5−クロロピリジン−2−イル)アセトアミド
Figure 2014510131
(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−{7−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−オキセタン−3−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}−メタノン(調製例216、30mg、0.068mmol)を、ピリジン(2ml)中の(5−クロロピリジン−2−イル)酢酸(17.5mg、0.102mmol)とHATU(38.8mg、0.102mmol)の撹拌混合物に加えた。反応混合物を、50℃まで温め、14時間にわたってこの温度において撹拌した。次いで、反応物を冷却し、さらなる部分のHATU(38.8mg、0.102mmol)を加えた。反応物を、50℃まで温め、8時間にわたってこの温度において撹拌し、次いで、室温まで冷却し、さらに60時間にわたって撹拌した。次いで、反応混合物を、DCM(20ml)で希釈し、得られた溶液を、飽和NaHCO(20ml)でクエンチした。層を分離し、水層を、DCM(3×20ml)で抽出した。合わせた有機層を、塩水(20ml)で洗浄し、次いで、真空中で濃縮すると、淡黄色の油として粗製の生成物(35mg)が得られ、実施例238の調製において使用するために進めた。
調製例224:N−[5−({7−[3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)オキセタン−3−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}カルボニル)ピリジン−3−イル]−2−[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセトアミド
Figure 2014510131
(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−{7−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−オキセタン−3−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}−メタノン(調製例216、30mg、0.068mmol)を、ピリジン(2ml)中の[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]酢酸(19.8mg、0.102mmol)とHATU(38.8mg、0.102mmol)の撹拌混合物に加えた。反応混合物を、50℃まで温め、14時間にわたってこの温度において撹拌した。次いで、反応混合物を、室温まで冷却し、DCM(20ml)で希釈し、得られた溶液を、飽和NaHCO(20ml)でクエンチした。層を分離し、水層を、DCM(3×20ml)で抽出した。合わせた有機層を、飽和塩水(20ml)で洗浄し、次いで、真空中で濃縮すると、淡黄色の固体として粗製の生成物(44mg)が得られ、実施例239の調製において使用するために粗製のまま進めた。
調製例225:4−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
DCM(1.8L)中の4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(70.5g、0.45mol)の懸濁液に、少しずつN−ヨードスクシンイミド(120g、0.54mol)を加えた。添加後、混合物を、一晩にわたって室温において撹拌した。固体を濾過し、順に水(250mL)、MeOH(280mL)およびCHCl(280mL)で洗浄した。固体を、真空下で乾燥すると、79%収率で茶色の固体として4−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン107gが得られた。
調製例226:4−クロロ−5−ヨード−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
DMF(150mL)中の4−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例225、30g、0.1mol)、CsCO(50g、0.15mol)の混合物に、MeI(28.4g、0.2mol)を、0℃において滴加した。添加後、混合物を、10時間にわたって室温において撹拌した。反応混合物を、0℃まで冷却し、水(500mL)の添加によりクエンチした。次いで、固体を、濾過により集め、EtO(100mL)で洗浄すると、61%収率で茶色の固体として4−クロロ−5−ヨード−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン20gが得られた。
調製例227:5−ブロモ−N−メトキシ−N−メチル−ニコチンアミド
Figure 2014510131
THF(2L)中の5−ブロモ−ニコチン酸(100g、0.5mol)の溶液に、0℃において、(COCl)(95g、0.74mol)を加えた。0.5時間にわたって撹拌した後、EtN(152g、1.5mol)およびO,N−ジメチルヒドロキシルアミン.HCl(140g、1.5mol)を加えた。反応混合物を、2.5時間にわたって室温において撹拌し、次いで、水(200mL)およびEtOAc(500mL)を加えた。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、真空中で濃縮すると、82%収率で茶色の油として5表題化合物100%が得られた。
調製例228:(4−クロロ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)(5−((ジフェニルメチレン)アミノ)ピリジン−3−イル)メタノール
Figure 2014510131
THF(130mL)中の4−クロロ−5−ヨード−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例226、6.6g、22.7mmol)の撹拌溶液に、N下で−75℃においてn−BuLi(ヘキサン中2.5M溶液18.2mL、45mmol)を加え、混合物を、50分にわたって撹拌した。乾燥THF(50mL)中の5−((ジフェニルメチレン)アミノ)ニコチンアルデヒド(調製例106、6.5g、22.7mmol)の溶液を加え、混合物を、80分にわたって−70℃において撹拌した。混合物を、飽和水性NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(300mL)で抽出した。有機層を乾燥し(NaSO)、真空中で濃縮すると、48%収率で茶色の固体として表題化合物5.2gが得られた。
調製例229:(4−クロロ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)(5−((ジフェニルメチレン)アミノ)ピリジン−3−イル)メタノン
Figure 2014510131
CHCl(150mL)中の(4−クロロ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)(5−((ジフェニルメチレン)アミノ)ピリジン−3−イル)メタノール(調製例228、11.4g、25mmol)の溶液に、デスマーチンペルヨージナン(15.9g、37mmol)を、少しずつ加えた。反応混合物を、10時間にわたって室温において撹拌し、次いで、水性NaOH(30mL)を加えた。混合物を、さらに0.5時間にわたって撹拌した。次いで、混合物を分離し、水層を、CHCl(100mL×2)により抽出した。合わせた有機層を濃縮し、エーテルで洗浄すると、99%収率で茶色の固体として表題化合物11gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ 3.87(s, 3H), 7.06(m,
2H), 7.27(m, 3H), 7.37(m, 2H), 7.45(m, 3H), 7.71(m, 2H), 8.15(d, J=2.4,1H),
8.49(d, J=1.2,1H), 8.68(s, 1H).
調製例230:(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−(4−クロロ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−メタノン
Figure 2014510131
THF(200mL)中の[5−(ベンズヒドリリデン−アミノ)ピリジン−3−イル]−(4−クロロ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−メタノン(調製例229、30g、0.066mol)の溶液に、水性クエン酸(200mL)を加え、混合物を、室温において30分にわたって撹拌した。エーテルを加え、層を分離した。水層を、水性NaCOによりpH7に調整した。次いで、混合物を濾過した。フィルターケーキを、トルエンと共に蒸発させ、残渣を、EtOAc(200mL)で洗浄すると、95%収率で茶色の固体として表題化合物18gが得られた。
調製例231:(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−(7−メチル−4−メチルスルファニル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−メタノン
Figure 2014510131
MeOH(300mL)中の(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−(4−クロロ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−メタノン(調製例230、21g、0.073mol)の溶液に、CHSNa(15.5g、0.22mol)を加えた。得られた混合物を、室温において7時間にわたって撹拌した。混合物を、氷水(200mL)中に注ぎ、沈殿物を濾過し、フィルターケーキを、水(100mL)、次いで、アセトン(20mL)で洗浄すると、69%収率で茶色の固体として(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−(7−メチル−4−メチルスルファニル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−メタノン15gが得られた。
調製例232:(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−メタノン
Figure 2014510131
ジオキサン(150mL)中の(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−(7−メチル−4−メチルスルファニル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−メタノン(調製例231、1.5g、5mmol)、ラネーNi(10g)およびNHO(150mL)の混合物を、6時間にわたって還流した。混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣を、調製用HPLCを介して精製すると、15%収率で茶色の固体として(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−(7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−メタノン0.19gが得られた。1H NMR(400MHz DMSO-d6)
3.88(s, 3H), 5.63(s, 2H), 7.27-7.28(m, 1H), 8.15-8.18(m, 2H), 8.40(s, 1H),
8.97(s, 1H), 9.42(s, 1H).
調製例233:5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,7]ナフチリジン塩酸塩
Figure 2014510131
7−ベンジル−5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,7]ナフチリジン(J.Het.Chem.2001、38、535)(1.5g、6.69mmol)のメタノール溶液(25mL)を、20分にわたってアルゴンで脱気し、続いて、ジオキサン中4N HCl(2mL)およびPd/C(300mg、20wt%)を加え、24時間にわたって室温において50psi水素圧力下で撹拌した。反応の終了後、混合物を、セライトの短いパッド上で濾過し、メタノール(4×25mL)で洗浄した。濾液を、真空中で乾固状態まで蒸発させ、メタノールから結晶化すると、65%収率(2HCl塩として計算した)で黄色がかった固体として表題化合物900mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 3.10(t, 2H), 3.40(q, 2H),
4.36(s, 2H), 7.50(dd, 1H), 7.91(d, 1H), 8.55(d, 1H), 9.96(brs, 2H); LCMS(システム10): Rt=1.56分; m/z 135.2 [M+H]+.
調製例234:(5,8−ジヒドロ−6H−[1,7]ナフチリジン−7−イル)−酢酸tert−ブチルエステル
Figure 2014510131
5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,7]ナフチリジン塩酸塩(調製例233、400mg、1.93mmol)、ブロモ−酢酸tert−ブチルエステル(414.1mg、2.12mmol)およびトリエチルアミン(1.64mL、11.92mmol)のDMF溶液(8mL)を、16時間にわたって80℃において加熱した。反応混合物を、EtOAc(40mL)で希釈し、水(3×25mL)、塩水(20mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、真空中で乾固状態まで蒸発させると、100%収率で無色の粘着性の固体として表題化合物480mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.43(s, 9H), 2.81(s, 4H),
3.34(s, 2H), 3.72(s, 2H), 7.16(dd, 1H), 7.51(d, 1H), 8.29(d, 1H); LCMS(システム10): Rt=3.02分; m/z 249.4 [M+H]+.
調製例235:(5,8−ジヒドロ−6H−[1,7]ナフチリジン−7−イル)−酢酸塩酸塩
Figure 2014510131
(5,8−ジヒドロ−6H−[1,7]ナフチリジン−7−イル)−酢酸tert−ブチルエステル(調製例234、1.25g、5.03mmol)を、2時間にわたって室温においてジオキサン中4N HCl(25ml)で処理した。混合物を、真空中で乾固状態まで蒸発させ、固体残渣を、ジエチルエーテルでトリチュレートすると、78%収率(HCl塩として計算した)で白色の固体として表題化合物900mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, MeOD) δ: 3.38(t, 2H), 3.79(t, 2H), 4.38(s,
2H), 4.84(s, 2H), 7.79(dd, 1H), 8.25(d, 1H), 8.70(d, 1H).
調製例236:フェニル−[(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)]−酢酸
Figure 2014510131
DCM(30mL)中のヒドロキシ−フェニル−酢酸(2g、13.4mmol)の撹拌溶液に、0℃においてPTSA(51.2mg、0.27mmol)を加え、続いて、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(1.55g、18.4mmol)を加えた。混合物を、さらに15分にわたって0℃において撹拌し、次いで、室温まで徐々に温め、さらに1.5時間にわたって撹拌した。反応混合物を、DCM(100mL)で希釈した。有機相を、飽和水性NaCO(2×20mL)、水(20mL)、塩水(20mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させた。粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(EtOAc:石油エーテル2:5)により精製すると、48%収率で黄色の粘着性の固体として表題化合物1.5gが得られた。
LCMS (システム10): Rt
= 1.82分; m/z 237 [M+H]+.
調製例237:N−[5−(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル)−ピリジン−3−イル]−2−フェニル−2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−アセトアミド
Figure 2014510131
表題化合物を、フェニル−[(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)]−酢酸(調製例236)および(5−アミノピリジン−3−イル)−(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−メタノン(調製例95)を使用して実施例1について記載されている方法に従って調製すると、68%収率で黄色の固体として表題化合物60mgが得られた。
LCMS (システム10): Rt
= 3.56分; m/z 500.2 [M+H]+.
調製例238:5−ブロモ−6−ヒドロキシ−ニコチン酸
Figure 2014510131
臭素(3.6mL、70.5mmol)を、0℃において水(70mL)中の6−ヒドロキシ−ニコチン酸(7g、50.32mmol)の懸濁液に滴加し、混合物を、4時間にわたって室温において撹拌した。沈殿した固体を濾過し、冷水で洗浄し、乾燥すると、82%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物9gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 8.03(d, 1H), 8.14(d, 1H),
12.57(br s, 1H).
調製例239:5−ブロモ−6−ヒドロキシ−N−メトキシ−N−メチル−ニコチンアミド
Figure 2014510131
5−ブロモ−6−ヒドロキシ−ニコチン酸(調製例238、4g、18.4mmol)、HATU(13.95g、36.71mmol)、O,N−ジメチル−ヒドロキシルアミン塩酸塩(2.15g、22.02mmol)およびDIPEA(15.82mL、91.75mmol)を、無水DMF(30mL)に取った。混合物を、16時間にわたって室温において撹拌した。反応混合物を、EtOAc(150mL)で希釈し、飽和水性NaCO(2×50mL)、水(4×30mL)、塩水(30mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させた。粗製の混合物を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(EtOAc:Hex 4:6〜6:4のグラジエント)により精製すると、38%で薄黄色の粘着性の固体として表題化合物1.8gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 3.22(s, 3H), 3.61(s, 3H),
7.95(d, 1H), 8.14(d, 1H), 12.45(br s, 1H); LCMS(システム10):
Rt=1.67分; m/z 261, 263 [M+H]+.
調製例240:5−ブロモ−6−エトキシ−N−メトキシ−N−メチル−ニコチンアミド
Figure 2014510131
DCM(10mL)中の5−ブロモ−6−ヒドロキシ−N−メトキシ−N−メチル−ニコチンアミド(調製例239、1.80g、6.90mmol)、ヨウ化エチル(2.8mL、34.5mmol)および炭酸銀(3.8g、13.8mmol)の混合物を、40時間にわたって室温において撹拌した。反応混合物を、DCM(50mL)で希釈し、水(2×30mL)、塩水(20mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させた。粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(EtOAc:石油エーテル2:5)により精製すると、30%収率で黄色の粘着性の固体として表題化合物600mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.44(t, 3H), 3.35(s, 3H), 3.57(s,
3H), 4.47(q, 2H), 8.23(d, 1H), 8.54(d, 1H).
調製例241:(5−ブロモ−6−エトキシ−ピリジン−3−イル)−(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−メタノン
Figure 2014510131
無水ジエチルエーテル(8mL)中の5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例93、530mg、1.85mmol)の溶液を、窒素下で−78℃まで冷却し、n−BuLi(ヘキサン中2.03M溶液1mL、2.03mmol)を、10分間かけて滴加した。n−BuLiの添加が終了した直後に、無水ジエチルエーテル(7mL)中の5−ブロモ−6−エトキシ−N−メトキシ−N−メチル−ニコチンアミド(調製例240)の溶液を、混合物にゆっくりと加え、さらに1時間にわたって同じ温度において撹拌した。反応混合物を、室温まで温め、さらに1時間にわたって撹拌した後、飽和水性NHCl(15mL)でクエンチした。混合物を、EtOAc(3×15mL)で抽出し、水(20mL)、塩水(15mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させた。粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(EtOAc:石油エーテル2:10)により精製すると、49%収率で黄色のガムとして表題化合物350mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.50(t, 3H), 1.60(d, 6H), 4.55(q,
2H), 5.15-5.20(m, 1H), 7.82(s, 1H), 8.32(d, 1H), 8.57(d, 1H), 9.00(s, 1H),
9.53(s, 1H).
調製例242:(5−アミノ−6−エトキシ−ピリジン−3−イル)−(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−メタノン
Figure 2014510131
酸化銅(I)(38.6mg、0.27mmol)を、濃アンモニア溶液(6mL)およびNMP(1mL)中の(5−ブロモ−6−エトキシ−ピリジン−3−イル)−(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−メタノン(調製例241、350mg、0.89mmol)に加えた。混合物を、17時間にわたって130℃において密封容器中で加熱した。反応混合物を、室温まで冷却し、水(10ml)で希釈した。DCM中20%i−PrOH(6×50mL)で抽出し、乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させた。粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(MeOH:DCM 5:95)により精製すると、24%収率で黄色の固体として表題化合物70mgが得られた。LCMS (システム10): Rt = 2.99分; m/z 326 [M+H]+.
調製例243:2−(4−クロロ−フェニル)−3−ヒドロキシ−プロピオン酸メチルエステル
Figure 2014510131
DMSO(22mL)中の(4−クロロ−フェニル)−酢酸メチルエステル(2g、10.8mmol)の撹拌溶液に、0℃においてナトリウムメトキシド(29.2mg、0.54mmol)を加えた。次いで、パラホルムアルデヒド(342mg、11.4mmol)を加え、反応混合物を、4時間にわたって室温において撹拌した。反応混合物を、EtOAc(100mL)で希釈し、水(3×20mL)、塩水(20mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させた。粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 100:0〜84:16のグラジエント)により精製すると、52%収率で無色のガムとして表題化合物1.2gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 2.23(t, 1H), 3.70(s, 3H),
3.79-3.83(m, 2H), 4.05-4.12(m, 1H), 7.20(d, 2H), 7.30(d, 2H); LCMS(システム10): Rt=3.03分; m/z 215 [M+H]+.
調製例244:2−(4−クロロ−フェニル)−3−ヒドロキシ−プロピオン酸
Figure 2014510131
THF(7mL)中の2−(4−クロロ−フェニル)−3−ヒドロキシ−プロピオン酸メチルエステル(調製例243、500mg、2.33mmol)の撹拌溶液に、0℃において水(2mL)中の水酸化リチウム一水和物(244mg、5.82mmol)の溶液を滴加し、得られた混合物を、1時間にわたって室温において撹拌した。反応混合物を、2N塩酸で酸性化(pH約3)し、DCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を、塩水(10mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させると、90%収率で白色の固体として表題化合物420mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 3.58(dd, 1H), 3.66(t, 1H),
3.87(t, 1H), 7.32(d, 2H), 7.38(d, 2H), 12.36(br, 1H).
調製例245:1−(4−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
Figure 2014510131
エタノール(30mL)中の(4,6−ジクロロ−ピリミジン−5−イル)アセトアルデヒド(調製例208、2g、10.5mmol)および1−アミノ−シクロプロパン−カルボン酸メチルエステル塩酸塩(1.33g、11.6mmol)の撹拌溶液に、トリエチルアミン(4.4mL、31.6mmol)を加え、混合物を、10時間にわたって100℃において密封管中で加熱した。次いで、酢酸(1.21mL、21.1mmol)を加え、混合物を、さらに16時間にわたって100℃において加熱した。反応混合物を、室温まで冷却し、DCM(200mL)で希釈した。有機層を、水(2×50mL)、塩水(50mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させた。粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 100:0〜90:10のグラジエント)により精製すると、35%収率で固体として表題化合物900mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.63-1.66(m, 2H), 1.96-1.99(m,
2H), 3.63(s, 3H), 6.60(d, 1H), 7.23(d, 1H), 8.65(s, 1H); LCMS(システム10): Rt=2.89分; m/z 252.1 [M+H]+.
調製例246:1−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
Figure 2014510131
エタノール(20mL)中の1−(4−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(調製例245、920mg、3.65mmol)の溶液を、15分にわたってアルゴンで脱気した。水酸化アンモニウム(4mL)および炭上10%パラジウムを加え、反応混合物を、5時間にわたって水素(バルーン圧力)下で室温において撹拌した。反応混合物を、セライトベッド上で濾過し、エタノール(2×10mL)で洗浄し、濾液を、真空中で蒸発させた。粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(DCM:メタノール100:0〜98:2のグラジエント)により精製すると、59%収率でガムとして表題化合物470mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.63-1.66(m, 2H), 1.95-1.99(m,
2H), 3.63(s, 3H), 6.55(d, 1H), 7.20(d, 1H), 8.90(s, 1H), 8.94(s, 1H); LCMS(システム10): Rt=2.22分; m/z 218.2 [M+H]+.
調製例247:(1−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル−シクロプロピル)−メタノール
Figure 2014510131
エタノール(15mL)中の1−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(調製例246、610mg、2.80mmol)の撹拌溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(318.7mg、8.42mmol)を加え、混合物を、16時間にわたって還流状態まで加熱した。反応混合物を、水(5mL)でクエンチし、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を、水(5mL)、塩水(5mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させた。粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(DCM:メタノール100:0〜98:2のグラジエント)により精製すると、47%収率で薄黄色の固体として表題化合物250mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.26(s, 4H), 3.83(s, 2H), 6.47(d,
1H), 7.26(d, 1H), 8.83(s, 1H), 8.88(s, 1H); LCMS(システム10):
Rt=1.67分; m/z 189.9 [M+H]+.
調製例248:7−[1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシメチル)−シクロプロピル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
THF(12mL)中の(1−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル−シクロプロピル)−メタノール(調製例247、240mg、1.27mmol)の撹拌溶液に、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(0.46mL、5.07mmol)を加え、続いて、PTSA(24mg、0.13mmol)を加えた。反応混合物を、4時間にわたって60℃において撹拌した。反応混合物を、室温まで冷却し、飽和水性重炭酸ナトリウム溶液(15mL)でクエンチし、ジクロロメタン(3×25mL)で抽出した。合わせた有機層を、塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発させた。粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール100:0〜98:2のグラジエント)により精製すると、90%収率で薄茶色のガムとして表題化合物320mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.18-1.26(m, 4H), 1.31-1.55(m,
5H), 1.67-1.69(m, 1H), 3.28-3.31(m, 1H), 3.44(t, 1H), 3.68(d, 1H), 3.88(d, 1H),
4.46(s, 1H), 6.45(d, 1H), 7.33(d, 1H), 8.88-8.90(m, 2H); LCMS(システム10): Rt=2.82分; m/z 274.6 [M+H]+.
調製例249:5−ヨード−7−[1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシメチル)−シクロプロピル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
DMF(8mL)中の7−[1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシメチル)−シクロプロピル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例248、390mg、1.43mmol)の撹拌溶液に、N−ヨードスクシンイミド(481.5mg、2.14mmol)を加え、4時間にわたって室温において撹拌した。反応混合物を、水(8mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を、水(5×15mL)、塩水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発させた。粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール100:0〜99:1のグラジエント)により精製すると、79%収率で固体として表題化合物450mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.18-1.70(m, 10H), 3.28-3.32(m,
1H), 3.42(t, 1H), 3.65(d, 1H), 3.87(d, 1H), 4.47(s, 1H), 7.44(s, 1H), 8.70(s,
1H), 8.90(s, 1H); LCMS(システム10): Rt=3.28分; m/z 400.2 [M+H]+.
調製例250:(5−ブロモ−ピリジン−3−イル)−{7−[1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシメチル)−シクロプロピル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}−メタノン
Figure 2014510131
ジエチルエーテル(6mL)中の5−ヨード−7−[1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシメチル)−シクロプロピル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例249、450mg、1.13mmol)の撹拌溶液に、−70℃においてn−ブチルリチウム(ヘキサン中2M、0.62mL、1.24mmol)を滴加した。次いで、ジエチルエーテル(2.5mL)中の5−ブロモ−N−メトキシ−N−メチル−ニコチンアミド(304mg、1.24mmol)の溶液を、−70℃において滴加し、さらに30分にわたって同じ温度において撹拌した。反応物を、ゆっくりと室温まで温めた。反応物を、飽和水性塩化アンモニウム溶液(10mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を、水(20mL)、塩水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発させた。粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール100:0〜98:2のグラジエント)により精製すると、35%収率で薄茶色の粘着性の固体として表題化合物250mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.25-1.57(m, 10H), 3.17-3.28(m,
2H), 3.64(d, 1H), 3.95(d, 1H), 4.57(s, 1H), 8.36(s, 1H), 8.40(s, 1H), 8.96(s,
1H), 8.99(s, 1H), 9.02(s, 1H), 9.45(s, 1H); LCMS(システム10):
Rt=3.17分; m/z 456.8, 459 [M+H]+.
調製例251:(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−{7−[1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシメチル)−シクロプロピル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}−メタノン
Figure 2014510131
1−メチル−ピロリジン−2−オン(1.5mL)中の(5−ブロモ−ピリジン−3−イル)−{7−[1−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシメチル)−シクロプロピル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}−メタノン(調製例250、200mg、0.45mmol)の撹拌溶液に、水酸化アンモニウム(15mL)を加えた。次いで、酸化銅(I)(3mg、0.02mmol)を加え、反応混合物を、16時間にわたって130℃において密封管中で加熱した。反応混合物を、室温まで冷却し、ジクロロメタン中10%メタノール(5×25mL)で抽出した。合わせた有機層を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発させた。粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール100:0〜96:4のグラジエント)により精製すると、45%収率で白色の粘着性の固体として表題化合物80mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.17-1.53(m, 10H), 3.17-3.28(m,
2H), 3.63(d, 1H), 3.94(d, 1H), 4.55(s, 1H), 5.64(s, 2H), 7.27(s, 1H),
8.18-8.20(m, 3H), 8.99(s, 1H), 9.42(s, 1H); LCMS(システム10):
Rt=2.59分; m/z 394.1 [M+H]+.
調製例252:(S)−2−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル−プロパン−1−オール
Figure 2014510131
表題化合物を、(2S)−2−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)プロパン−1−オール(調製例4)を使用して調製例8について記載されている方法に従って調製すると、100%収率で白色の固体として表題化合物2.8gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 1.43(d, 3H), 3.68-3.79(m, 2H),
4.89-4.94(m, 1H), 4.97(t, 1H), 6.61(d, 1H), 7.71(d, 1H), 8.75(s, 1H), 8.97(s,
1H).
調製例253:(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
Figure 2014510131
THF中の2−アミノ−2−メチル−プロパン−1−オール(2g、22.43mmol)とトリエチルアミン(3.12mL、22.43mmol)の混合物に、0℃においてゆっくりとboc−無水物(4.89g、22.43mmol)を加え、16時間にわたって室温において撹拌した。反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発させると、92%収率で無色の油として表題化合物3.9gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.23(s, 6H), 1.42(s,
9H), 3.56-3.58(d, 2H), 4.00(brs, 1H), 4.62(brs, 1H).
調製例254:(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
Figure 2014510131
KOH(3.47g、61.82mmol)を、1,4−ジオキサン(30mL)中の(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(調製例253、3.9g、20.6mmol)の溶液に加え、続いて、室温において硫酸ジメチルをゆっくりと加えた。混合物を、48時間にわたって室温においてさらに撹拌した。反応塊を、セライトの短いパッドに通して濾過し、DCM(3×50mL)で洗浄した。合わせた濾液を、水(2×50mL)、塩水(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発させると、88%収率で黄色の油として表題化合物3.7gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.27(s, 6H), 1.41(s,
9H), 3.29(s, 2H), 3.35(s, 3H), 4.73(brs, 1H).
調製例255:2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチルアミン
Figure 2014510131
TFA(5.8mL、78.7mmol)を、0℃において(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(調製例254、3.2g、15.74mmol)のDCM(25mL)溶液にゆっくりと加えた。混合物を、さらに3時間にわたって室温において撹拌し、次いで、すべての揮発物を、真空中で除去した。残渣を、水性飽和NaHCO溶液(50mL)で処理し、IPA/DCMの混合物(1:4)(4×50mL)で抽出した。合わせた有機物を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で乾固状態まで蒸発させると、100%収率で薄茶色の油として表題化合物1.6gが得られた。
1H NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.32(s, 6H), 3.30(s, 2H), 3.35(s, 3H), 7.80(brs, 2H).
調製例256:(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−アミン
Figure 2014510131
トリエチルアミン(73.1mL、526.6mmol)を、0℃においてアセトニトリル(400mL)中の5−ブロモ−2,4−ジクロロ−ピリミジン(40g、175.5mmol)の溶液にゆっくりと加え、次いで、2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチルアミン(調製例255、23.4g、263.3mmol)を、少しずつ混合物に加えた。反応混合物を、室温においてさらに16時間にわたって撹拌した。TLCは、未反応の出発ピリミジンの存在を示したが、反応をさらに続けなかった。すべての揮発物を、真空中で除去し、残渣を、酢酸エチルに取り、水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で乾固状態まで蒸発させた。粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュ、酢酸エチル:ヘキサン1:9〜2:4のグラジエント)により精製すると、23%収率(出発ピリミジン10gが回収された)で白色の固体として表題化合物12gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.40(s, 6H), 3.32(s, 3H),
3.48(s, 2H), 6.19(s, 1H), 8.29(s, 1H); LCMS(システム10): Rt=3.56分; m/z 294, 296 [M+H]+.
調製例257:[2−クロロ−5−((E)−2−エトキシ−ビニル)−ピリミジン−4−イル]−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−アミン
Figure 2014510131
表題化合物を、(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−アミン(調製例256)、カテコールボランおよびエトキシアセチレン(ヘキサン中40%)を使用して調製例61について記載されている方法に従って調製すると、44%収率で薄茶色のガムとして表題化合物2.6gが得られた。
1H NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.25(t, 3H), 1.37(s, 6H), 3.26(s, 3H), 3.56(s, 2H), 3.92(q, 2H),
5.74(d, 1H), 6.12(s, 1H), 6.94(d, 1H), 7.88(s, 1H); LCMS(システム10): Rt=3.65分; m/z 286.3 [M+H]+.
調製例258:2−クロロ−7−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
表題化合物を、[2−クロロ−5−((E)−2−エトキシ−ビニル)−ピリミジン−4−イル]−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−アミン(調製例257)を使用して調製例62について記載されている方法に従って調製すると、91%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物2gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ 1.68(s, 6H), 3.17(s, 3H),
3.85(s, 2H), 6.62(d, 1H), 7.63(d, 1H), 8.90(s, 1H); LCMS(システム10): Rt=3.29分; m/z 240 [M+H]+.
調製例259:2−クロロ−5−ヨード−7−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
表題化合物を、2−クロロ−7−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例258)を使用して調製例63について記載されている方法に従って調製すると、75%収率で黄色がかった固体として表題化合物2.3gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.67(s, 6H), 3.17(s, 3H),
3.83(s, 2H), 7.81(s, 1H), 8.64(s, 1H); LCMS(システム10): Rt=3.65分; m/z 365.8 [M+H]+.
調製例260:(5−ブロモ−ピリジン−3−イル)−[2−クロロ−7−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−メタノン
Figure 2014510131
表題化合物を、2−クロロ−5−ヨード−7−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例259)および5−ブロモ−N−メトキシ−N−メチル−ニコチンアミドを使用して調製例64について記載されている方法に従って調製すると、34%収率で黄色のガムとして表題化合物900mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.73(s, 6H), 3.21(s, 3H),
3.90(s, 2H), 8.22(s, 1H), 8.42(t, 1H), 8.98(t, 2H), 9.35(s, 1H).
調製例261:[2−アミノ−7−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−メタノン
Figure 2014510131
表題化合物を、(5−ブロモ−ピリジン−3−イル)−[2−クロロ−7−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−メタノン(調製例260)を使用して調製例65について記載されている方法に従って調製すると、41%収率で黄色の固体として表題化合物300mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.68(s, 6H), 3.19(s, 3H),
3.89(s, 2H), 5.61(s, 2H), 6.54(s, 2H), 7.23(s, 1H), 7.55(s, 1H), 8.11(dd, 2H),
8.93(s, 1H); LCMS(システム10): Rt=2.40分; m/z 341.2 [M+H]+.
調製例262:5−ヨード−7−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
2−(5−ヨード−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2−メチル−プロパン−1−オール(調製例22)(32g、100.91mmol)の無水THF(100mL)溶液を、窒素下で0℃において無水THF(200mL)中のNaH(パラフィン油中60%、2.98g、121.13mmol)の懸濁液にゆっくりと加えた。混合物を、室温まで温め、さらに30分にわたって撹拌し、0℃まで再び冷却し、ヨウ化メチル(19mL、302.82mmol)を滴加した。反応混合物を、2時間にわたって室温において撹拌し、水性飽和塩化アンモニウムでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で乾固状態まで蒸発させた。粗製の材料を、シリカ上のカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュ、ヘキサン:EtOAc 100:0〜70:30のグラジエント)により精製すると、22%収率で黄色の粘着性の固体として表題化合物7.5gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.70(s, 6H), 3.15(s, 3H),
3.89(s, 2H), 7.77(s, 1H), 8.70(s, 1H), 8.82(s, 1H); LCMS(システム10): Rt=3.42分; m/z 331.6 [M+H]+.
調製例263:(5−ブロモ−ピリジン−3−イル)−[7−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−メタノン
Figure 2014510131
表題化合物を、5−ヨード−7−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例262)および5−ブロモ−N−メトキシ−N−メチル−ニコチンアミドを使用して調製例64について記載されている方法に従って調製すると、51%収率で薄茶色のガムとして表題化合物3gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 1.76(s, 6H), 3.19(s,
3H), 3.96(s, 2H), 8.17(s, 1H), 8.42(t, 1H), 8.98(brs, 2H), 9.00(s, 1H), 9.47(s,
1H); LCMS(システム10): Rt=3.13分; m/z 388.6, 390.6 [M+H]+.
調製例264:2−(3,5−ジフルオロ−ピリジン−2−イル)−マロン酸ジエチルエステル
Figure 2014510131
ジメチルスルホキシド(20mL)中の2,3,5−トリフルオロ−ピリジン(2g、15.02mmol)の撹拌溶液に、マロン酸ジエチル(4.60g、28.72mmol)を加えた。次いで、炭酸セシウム(9.35g、28.72mmol)を加え、反応混合物を、16時間にわたって110℃まで加熱した。反応混合物を、室温まで冷却し、酢酸エチル(100mL)で希釈した。有機層を、水(2×25mL)、塩水(25mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発させると、85%収率で油として表題化合物3.5gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.25-1.30(m, 6H),
4.20-4.29(m, 4H), 4.88(s, 1H), 7.77-7.81(m, 1H), 8.01(s, 1H).
調製例265:(3,5−ジフルオロ−ピリジン−2−イル)−酢酸
Figure 2014510131
THF(15mL)中の2−(3,5−ジフルオロ−ピリジン−2−イル)−マロン酸ジエチルエステル(1g、3.56mmol)(調製例264)の撹拌溶液に、0℃において水(4mL)中の水酸化リチウム一水和物(462mg、10.4mmol)の溶液を滴加し、混合物を、2時間にわたって還流状態まで加熱した。反応混合物を、室温まで冷却し、2N塩酸で酸性化(pH約3)し、20%イソプロパノール−ジクロロメタン(5×20mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させた。粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH 100:0〜95:5のグラジエント)により精製すると、53%収率で固体として表題化合物336mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ 3.32(s, 2H), 7.74-7.79(m, 1H),
7.99(t, 1H); LCMS(システム10): Rt=0.65分; m/z 174 [M+H]+.
調製例266:(4−ニトロ−フェニル)−酢酸エチルエステル
Figure 2014510131
エタノール(30mL)中の(4−ニトロ−フェニル)−酢酸(3g、16.4mmol)の撹拌溶液に、硫酸(1mL)を加え、反応混合物を、16時間にわたって還流状態まで加熱した。反応混合物を、2N水性NaOH溶液で中和し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させると、98%収率で薄黄色の油として表題化合物3.4gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.25(t, 3H), 3.71(s,
2H), 4.16(q, 2H), 7.45(d, 2H), 8.18(d, 2H).
調製例267:(4−アミノ−フェニル)−酢酸エチルエステル
Figure 2014510131
メタノール(100mL)中の(4−ニトロ−フェニル)−酢酸エチルエステル(調製例266、3.4g、16.1mmol)の溶液を、15分にわたってアルゴンで脱気し、炭上10%パラジウム(700mg)で処理し、次いで、16時間にわたって水素(バルーン圧力)下で室温において撹拌した。反応混合物を、セライトに通して濾過し、メタノール(2×20mL)で洗浄し、濾液を、真空中で蒸発させると、96%収率で油として表題化合物2.8gが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.23(t, 3H), 3.47(s,
2H), 3.60(br s, 2H), 4.11(q, 2H), 6.63(d, 2H), 7.05(d, 2H).
調製例268:(4−ホルミルアミノ−フェニル)−酢酸エチルエステル
Figure 2014510131
無水酢酸(0.33mL、3.57mmol)とギ酸(0.17mL、4.46mmol)の混合物を、2時間にわたって60℃において加熱した。反応混合物を、0℃まで冷却し、THF(10mL)中の(4−アミノ−フェニル)−酢酸エチルエステル(調製例267、500mg、2.79mmol)の溶液を、反応混合物にゆっくりと加え、反応物を、16時間にわたって室温において撹拌した。反応混合物を、飽和水性NaCO溶液で中和し、ジエチルエーテル(2×25mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させた。粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH 100:0〜98:2のグラジエント)により精製すると、93%収率で油として表題化合物500mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 1.17(t, 3H), 3.59(s,
2H), 4.05(q, 2H), 7.20(d, 2H), 7.52(d, 2H), 8.25(d, 1H), 10.15(s, 1H).
調製例269:(4−メチルアミノ−フェニル)−酢酸エチルエステル
Figure 2014510131
THF(10mL)中の(4−ホルミルアミノ−フェニル)−酢酸エチルエステル(調製例268、500mg、2.41mmol)の撹拌溶液に、0℃においてボラン−ジメチルスルフィド錯体(0.3mL、3.13mmol)を加え、混合物を、1時間にわたって室温において撹拌した。反応混合物を、MeOH(5mL)でクエンチし、真空中で蒸発させた。粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 100:0〜75:25のグラジエント)により精製すると、91%収率で油として表題化合物460mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.23(t, 3H), 2.81(s,
3H), 3.48(s, 2H), 3.66(br s, 1H), 4.11(q, 2H), 6.56(d, 2H), 7.09(d, 2H).
調製例270:[4−(メタンスルホニル−メチル−アミノ)−フェニル]−酢酸エチルエステル
Figure 2014510131
ピリジン(4mL)中の(4−メチルアミノ−フェニル)−酢酸エチルエステル(調製例269、418mg、2.16mmol)の撹拌溶液に、塩化メタンスルホニル(0.25mL、3.24mmol)を加え、混合物を、3時間にわたって室温において撹拌した。反応混合物を、水(10mL)でクエンチし、EtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を、水(10mL)、塩水(10mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させると、78%収率でガムとして表題化合物460mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, CDCl3) δ: 1.25(t, 3H), 2.82(s,
3H), 3.30(s, 3H), 3.59(s, 2H), 4.14(q, 2H), 7.28-7.33(m, 4H).
調製例271:[4−(メタンスルホニル−メチル−アミノ)−フェニル]−酢酸
Figure 2014510131
表題化合物を、[4−(メタンスルホニル−メチル−アミノ)−フェニル]−酢酸エチルエステル(調製例270)を使用して調製例265について記載されている方法に従って調製すると、85%収率で固体として表題化合物350mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 2.92(s, 3H), 3.21(s, 3H),
3.55(s, 2H), 7.28(d, 2H), 7.33(d, 2H); LCMS(システム10): Rt=1.05分; m/z 244 [M+H]+.
調製例272:2−ヨード−5−メチル−ピリジン
Figure 2014510131
アセトニトリル(25mL)中の2−ブロモ−5−メチル−ピリジン(2g、11.6mmol)の撹拌溶液に、ヨウ化ナトリウム(6.97g、46.5mmol)を加え、混合物を、還流状態まで加熱した。塩化アセチル(1.24mL、17.44mmol)を、還流状態下で滴加し、反応混合物を、16時間にわたって還流状態まで加熱した。反応混合物を、室温まで冷却し、飽和水性NaCO溶液(15mL)でクエンチし、EtOAc(3×25mL)で抽出した。合わせた有機層を、塩水(10mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させると、55%収率で油として表題化合物1.4gが得られた。
LCMS (システム10): Rt
= 3.10分; m/z 220 [M+H]+.
調製例273:2−(5−メチル−ピリジン−2−イル)−マロン酸ジエチルエステル
Figure 2014510131
無水ジオキサン(12mL)中の2−ヨード−5−メチル−ピリジン(調製例272、1g、4.57mmol)およびマロン酸ジエチル(2.08mL、13.70mmol)の撹拌溶液に、炭酸セシウム(4.46gm、13.7mmol)を加え、溶液を、30分にわたってアルゴンで脱気した。CuI(174mg、0.91mmol)およびピコリン酸(225mg、1.83mmol)を加え、得られた混合物を、16時間にわたって100℃において密封管中で加熱した。反応混合物を、室温まで冷却し、水(25mL)でクエンチし、EtOAc(3×25ml)で抽出した。合わせた有機層を、水(2×10mL)、塩水(10mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させた。粗製の材料を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 100:0〜90:10のグラジエント)により精製すると、23%収率で油として表題化合物300mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.15-1.18(m, 6H), 2.29(s, 3H),
4.12-4.17(m, 4H), 5.01(s, 1H), 7.30(d, 1H), 7.62(dd, 1H), 8.34(s, 1H).
調製例274:(5−メチル−ピリジン−2−イル)−酢酸
Figure 2014510131
表題化合物を、2−(5−メチル−ピリジン−2−イル)−マロン酸ジエチルエステル(調製例273)を使用して調製例265について記載されている方法に従って調製すると、83%収率で固体として表題化合物100mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 2.26(s, 3H), 3.64(s, 2H),
7.21(d, 1H), 7.53(d, 1H), 8.29(s, 1H); LCMS(システム10): Rt=0.73分; m/z 152 [M+H]+.
調製例275:[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−カルボン酸
Figure 2014510131
DMF(97.5mL)中の2−アミノイソニコチン酸メチル(28.8g、191mmol)の溶液に、DMF−DMA(70.6mL、496mmol)を加え、混合物を、12時間にわたって130℃まで加熱した。次いで、混合物を濃縮すると、残渣が得られた。残渣に、MeOH(381mL)と、続いて、NHOHSO(31.9g、248mmol)を加え、得られた混合物を、一晩にわたって室温において撹拌した。反応混合物を濃縮すると、18%収率で[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−カルボン酸メチル6gが得られた。メタノール中の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−カルボン酸メチル(3g、16mmol)の溶液に、1M水性LiOH(70mL)を加え、得られた混合物を、室温において10時間にわたって撹拌した。pHを、水性HClを使用して5〜6に調整し、全混合物を、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、真空中で濃縮すると、38%収率で白色の固体として表題化合物1.05gが得られた。
1H NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 7.56-7.58(m, 1H), 8.32(m, 1H), 8.66(m, 1H), 9.04-9.06(m, 1H),
13.5-14.0(s, 1H).
調製例276:1−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルボン酸
Figure 2014510131
1−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルバルデヒド(WO05066132)(6.5g、40.6mmol)を、窒素下でTHF(120mL)とtert−ブチルアルコール(40mL)の混合物に溶かした。2−メチル−2−ブテン(THF中2M溶液120mL、46mmol)と、続いて、水(30mL)中のNaClO(11.0g、122mmol)およびNaHPO(21.9g、183mmol)の溶液を加えた。反応混合物を、窒素下で一晩にわたって室温において撹拌した。反応混合物を、真空中で濃縮し、有機溶媒を除去し、残渣を濾過した。沈殿物は、57%収率で白色の固体として表題化合物4.1gを含有していた。
1H NMR(400MHz, DMSO-d6) δ: 3.96(S, 3H), 7.87-7.89(d, 1H), 8.23(s, 1H), 8.28(d, 1H), 8.91(s,
1H), 12.3(s, 1H).
調製例277:2−(4−シアノ−フェニル)−N−{5−[7−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル]−ピリジン−3−イル}−アセトアミド
Figure 2014510131
表題化合物を、(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−[7−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−メタノン(調製例103)および4−シアノフェニル酢酸を使用して実施例1について記載されている方法に従って調製すると、71%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物235mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: -0.11(s, 9H), 0.82(t, 2H),
3.59(t, 2H), 3.87(s, 2H), 5.70(s, 2H), 7.55(d, 2H), 7.82(d, 2H), 8.47(s, 1H),
8.61(s, 1H), 8.73(s, 1H), 8.98(s, 1H), 9.04(s, 1H), 9.48(s, 1H), 10.75(s, 1H);
LCMS(システム10): Rt=3.25分; m/z 513 [M+H]+.
調製例278:2−メチル−2−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル−プロパン−1,3−ジオール
Figure 2014510131
表題化合物を、2−(4−クロロ−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2−メチル−プロパン−1,3−ジオール(調製例217)を使用して調製例246について記載されている方法に従って調製すると、93%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物800mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.65(s, 3H), 3.87-3.91(m, 2H),
4.10-4.14(m, 2H), 4.94(t, 2H), 6.55(d, 1H), 7.63(d, 1H), 8.72(s, 1H), 8.95(s,
1H).
調製例279:N−(5−{7−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−1,1−ジメチル−エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル}−ピリジン−3−イル)−2−(4−シクロプロピル−ピラゾール−1−イル)−アセトアミド
Figure 2014510131
表題化合物を、(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−{7−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−1,1−ジメチル−エチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}−メタノン(調製例38)および(4−シクロプロピル−1H−ピラゾール−1−イル)酢酸(調製例88)を使用して実施例1について記載されている方法に従って調製すると、41%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物55mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: -0.24(s, 6H), 0.46(m, 2H),
0.60(s, 9H), 0.79(m, 2H), 1.67(m, 1H), 1.75(s, 6H), 4.11(s, 2H), 4.98(s, 2H),
7.26(s, 1H), 7.52(s, 1H), 8.16(s, 1H), 8.46(s, 1H), 8.71(d, 1H), 8.91(d, 1H),
8.99(s, 1H), 9.47(s, 1H), 10.75(s, 1H); LCMS(システム10): Rt=3.78分; m/z 574 [M+H]+.
調製例280:ビシクロ[1.1.1]ペンタ−1−イル−(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)−アミン
Figure 2014510131
アセトニトリル(60mL)中の5−ブロモ−2,4−ジクロロ−ピリミジン(6g、26.3mmol)およびビシクロ[1.1.1]ペンタ−1−イルアミン(4.7g、39.5mmol)の溶液に、TEA(16.5mL、118mmol)を加え、混合物を、18時間にわたって25℃において撹拌した。揮発物を、真空中で除去し、残渣を、水とEtOAcの間で分配した。有機相を乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させた。シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(EtOAc:ヘキサン1:99)により精製すると、82%収率で白色の固体として表題化合物4.8gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 2.10(d, 6H), 2.48-2.50(m, 1H),
8.26(d, 2H); LCMS(システム10) : Rt=3.64分; m/z 276 [M+H]+.
調製例281:ビシクロ[1.1.1]ペンタ−1−イル−[2−クロロ−5−((Z)−2−エトキシ−ビニル)−ピリミジン−4−イル]−アミン
Figure 2014510131
乾燥トルエン(70mL)中のビシクロ[1.1.1]ペンタ−1−イル−(5−ブロモ−2−クロロ−ピリミジン−4−イル)−アミン(調製例280、2g、7.29mmol)の撹拌溶液に、(Z)−1−エトキシ−2−(トリブチルスタンニル)エテン(2.7mL、8.03mmol)を加えた。反応混合物を、20分にわたってNでパージし、次いで、Pd(PPh(421mg、0.36mmol)を加え、続いて、さらに20分にわたって脱気し、一晩にわたってN下で110℃まで加熱した。反応物を、室温まで冷却し、KFの2M溶液でクエンチし、セライトのパッドに通して濾過した。濾液を、水(50mL)とEtOAc(200mL)の間で分配した。有機相を、塩水(2×25mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させた。粗製の残渣を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(EtOAc:ヘキサン18:82)により精製すると、77%収率で淡い緑色の固体として表題化合物1.5gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 1.24(t, 3H), 2.08(d, 6H),
2.47(m, 1H), 3.99(q, 2H), 5.17(d, 1H), 6.55(d, 1H), 7.90(s, 1H), 8.39(s, 1H);
LCMS(システム10): Rt=3.54分; m/z 266 [M+H]+.
調製例282:7−ビシクロ[1.1.1]ペンタ−1−イル−2−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
表題化合物を、ビシクロ[1.1.1]ペンタ−1−イル−[2−クロロ−5−((Z)−2−エトキシ−ビニル)−ピリミジン−4−イル]−アミン(調製例281)を使用して調製例62について記載されている方法に従って調製すると、89%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物1.4gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 2.41(d, 6H), 2.69(m, 1H),
6.67(d, 1H), 7.61(d, 1H), 8.92(s, 1H); LCMS(システム10): Rt=3.45分; m/z 220 [M+H]+.
調製例283:7−ビシクロ[1.1.1]ペンタ−1−イル−2−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 2014510131
表題化合物を、7−ビシクロ[1.1.1]ペンタ−1−イル−2−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例282)を使用して調製例63について記載されている方法に従って調製すると、72%収率で茶色の固体として表題化合物1.3gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 2.40(d, 6H), 2.68(m, 1H),
7.90(s, 1H), 8.67(s, 1H); LCMS(システム10): Rt=3.89分; m/z 346 [M+H]+.
調製例284:(7−ビシクロ[1.1.1]ペンタ−1−イル−2−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−(5−ブロモ−ピリジン−3−イル)−メタノン
Figure 2014510131
表題化合物を、7−ビシクロ[1.1.1]ペンタ−1−イル−2−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(調製例283)を使用して調製例64について記載されている方法に従って調製すると、58%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物1.1gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 2.47(d, 6H), 2.72(m, 1H),
8.40-8.42(m, 2H), 8.99-9.00(m, 2H), 9.33(s, 1H); LCMS(システム10): Rt=3.73分; m/z 405 [M+H]+.
調製例285:[7−ビシクロ[1.1.1]ペンタ−1−イル−2−(4−メトキシ−ベンジルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−(5−ブロモ−ピリジン−3−イル)−メタノン
Figure 2014510131
ジオキサン(40mL)中の(7−ビシクロ[1.1.1]ペンタ−1−イル−2−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−(5−ブロモ−ピリジン−3−イル)−メタノン(調製例284、1.1g、2.72mmol)および4−メトキシベンジルアミン(1.06mL、8.16mmol)の溶液に、DIPEA(1.7mL、10.8mmol)を加え、混合物を、6時間にわたってマイクロ波照射下で110℃において加熱した。揮発物を、真空中で除去し、残渣を、水(50mL)酢酸エチル(150mL)の間で分配した。有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で蒸発させ、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(EA:ヘキサン25:75のグラジエント)により精製すると、84%収率で灰色がかった白色の固体として表題化合物1.15gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 2.35(d, 6H), 2.64(m, 1H),
3.70(s, 3H), 4.45(d, 2H), 6.85(d, 2H), 7.27(d, 2H), 7.75(s, 2H), 8.32(m, 1H),
8.91-8.94(m, 2H); LCMS(システム10): Rt=3.81分; m/z 504.2 [M+H]+.
調製例286:[5−(ベンズヒドリリデン−アミノ)−ピリジン−3−イル]−[7−ビシクロ[1.1.1]ペンタ−1−イル−2−(4−メトキシ−ベンジルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−メタノン
Figure 2014510131
乾燥トルエン(50mL)中の[7−ビシクロ[1.1.1]ペンタ−1−イル−2−(4−メトキシ−ベンジルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−(5−ブロモ−ピリジン−3−イル)−メタノン(調製例285、1.18g、2mmol)およびベンゾフェノンイミン(0.50mL、3mmol)の撹拌溶液に、炭酸セシウム(3.2g、10mmol)を加え、反応混合物を、20分にわたってN下でパージし、次いで、Pd(OAc)(45mg、0.2mmol)およびBINAP(125mg、0.2mmol)を加え、続いて、さらに10分にわたって脱気し、一晩にわたって還流した。反応塊を、室温まで冷却し、セライトのパッドに通して濾過した。濾液を、水(25mL)とEtOAc(100mL)の間で分配した。有機相を、塩水(10mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させた。シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(EtOAc:ヘキサン25:75)により精製すると、85%収率で黄色の固体として表題化合物1.1gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 2.36(d, 6H), 2.65(m, 1H),
3.70(s, 3H), 4.44(d, 2H), 6.84(d, 2H), 7.24-7.29(m, 4H), 7.36-7.37(m, 3H),
7.50-7.52(m, 4H), 7.58(m, 1H), 7.70-7.72(m, 3H), 8.15(d, 1H), 8.48(d, 1H),
8.89(s, 1H); LCMS(システム9): Rt=4.02分; m/z 605 [M+H]+.
調製例287:(5−アミノ−ピリジン−3−イル)−[7−ビシクロ[1.1.1]ペンタ−1−イル−2−(4−メトキシ−ベンジルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−メタノン
Figure 2014510131
THF(15mL)中の[5−(ベンズヒドリリデン−アミノ)−ピリジン−3−イル]−[7−ビシクロ[1.1.1]ペンタ−1−イル−2−(4−メトキシ−ベンジルアミノ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−メタノン(調製例286、475mg、0.78mmol)の溶液に、クエン酸(1N水溶液15mL)を、室温において加え、反応混合物を、2時間にわたって撹拌した。次いで、反応物を、飽和水性NaCO溶液でクエンチし、EtOAc(2×25mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させた。中性アルミナ上のカラムクロマトグラフィー(メタノール:DCM 3:97)により精製すると、92%収率で淡黄色の固体として表題化合物320mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-D6) δ: 2.36(d, 6H), 2.64(m, 1H),
3.70(s, 3H), 4.45(d, 2H), 5.59(s, 2H), 6.84(d, 2H), 7.22(m, 1H), 7.28(d, 2H),
7.57(s, 1H), 7.72(br s, 1H), 8.10-8.12(m, 2H), 8.92(s, 1H); LCMS(システム10): Rt=3.10分; m/z 441 [M+H]+.
調製例288:1−シクロブチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸塩酸塩
Figure 2014510131
3−(ジメチルアミノ)−2−イソシアノアクリル酸エチル(WO2007042545)(45g、0.27mol)を、シクロブチルアミン(50g、0.70mol)に加え、2時間にわたって還流状態まで加熱した。次いで、溶液を冷却し、濃縮した。残渣を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(3:1 EtOAc:ヘプタン)により精製した。油状の残渣を、TBME:ヘプタン(1:1)でトリチュレートし、得られた固体を集め、乾燥すると、1−シクロブチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸エチルエステル(35g、67%、第二クロップは採取せず)が得られた。1−シクロブチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸エチルエステル(35g、0.21mol)を、6N HCl(300mL)に溶かし、1日にわたって還流した。溶液を、真空中で乾固状態まで濃縮した。固体を、トルエンと共沸させ、トルエンでトリチュレートし、次いで、真空下で乾燥すると、表題化合物88%収率、37.2gが得られた、m/z 167 [M+H]+.
調製例289:(2−メチルイミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−6−イル)酢酸塩酸塩
Figure 2014510131
4−ブロモ−3−オキソブタン酸エチル(92g、0.35mol)を、アセトン(400mL)中の5−メチルチアゾール−2−アミン(40g、0.35mol)の溶液に加えた。混合物を、一晩にわたって放置し、次いで、蒸発させると、82%収率で臭化2−アミノ−3−(4−エトキシ−2,4−ジオキソブチル)−5−メチルチアゾール−3−イウム101gが得られた。次いで、臭化2−アミノ−3−(4−エトキシ−2,4−ジオキソブチル)−5−メチルチアゾール−3−イウム(101g、0.28mol)を、2時間にわたってエタノール(250mL)中で還流した。次いで、溶媒を蒸発させると、97%収率で黄色の結晶として2−(2−メチルイミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−イル)酢酸エチル臭化水素酸塩85gが得られた。固体KCOを、pH約8まで水(300mL)中の2−(2−メチルイミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−イル)酢酸エチル臭化水素酸塩(85g、0.28mol)の溶液に加えた。生成物を、クロロホルム(3×100mL)で抽出し、合わせた抽出物を、NaSO上で乾燥し、蒸発させると、84%収率で2−(2−メチルイミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−イル)酢酸エチル52gが得られた。2−(2−メチルイミダゾ[2,1−b]チアゾール−6−イル)酢酸エチル(52g、0.23mol)を、2時間にわたって10%水性HCl(150mL)中で還流した。溶液を、乾固状態まで蒸発させると、59%収率で茶色の結晶として表題化合物32.3gが得られた;m/z 197 [M+H]+.
調製例290:3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸
Figure 2014510131
350mL圧力容器内のMeOH(50mL)中のアセト酢酸ベンジル(57.6g、300mmol)の溶液に、HNMe(MeOH中2M溶液150mL、300mmol)および酢酸(2mL)を加えた。蓋をした容器を、70℃において油浴に入れ、反応混合物を、16時間にわたって撹拌した。混合物を、室温まで冷却した後、溶媒を、真空中で蒸発させ、黄色のエマルジョンを残し、EtOAc(500mL)に溶かし、MgSOを加え、水を除去した。乾燥剤を濾別し、溶媒を、真空中で蒸発させると、定量的収率で粘稠な黄色の油として3−(メチルアミノ)ブタ−2−エン酸ベンジル60gが得られ、さらなる精製なしに使用した。
−20℃まで冷却した、THF(500mL)中の3−(メチルアミノ)ブタ−2−エン酸ベンジル(60g、300mmol)およびピリジン(27mL、330mmol)の溶液に、30分間かけて無水トリフル酸(45mL、315mmol)を加えた。添加中に、温度を、−10℃未満に保った。反応混合物を、一晩かけて室温まで温めると、黄色の澄明な反応混合物が得られた。溶媒を、真空中で蒸発させ、オレンジ色の残渣を、水(1L)およびEtO(1L)に取った。3−Lの分液漏斗中で混合物を十分に振盪すると、すべての固体材料が溶けた。有機層を分離し、水(3×500mL)、塩水(500mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥した。濾過し、真空中で溶媒を蒸発させると、97%収率で灰色がかった白色の固体として3−(メチルアミノ)−2−(トリフルオロアセチル)ブタ−2−エン酸ベンジル90gが得られ、追加の精製なしに使用した。
THF(900mL)と酢酸(100mL)の混合物中の3−(メチルアミノ)−2−(トリフルオロアセチル)ブタ−2−エン酸ベンジル(90g、300mmol)の溶液に、5分間かけてヒドラジン一水和物(14.6mL、300mmol)を加えた。反応混合物を、3時間にわたって還流状態まで加熱し、室温まで冷却し、溶媒を、真空中で蒸発させると、明るい黄色の塊が得られた。塊を、緩やかに加熱しながらEtOAc(1L)および水(1L)に溶かし、室温まで冷却し、水層を、NaHCOでpH7〜8まで中和した。この混合物を、3−Lの分液漏斗に移し、層を、激しく混ぜ、分離し、有機層を、水(3×500mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で蒸発させると、89%収率で灰色がかった白色の固体として3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸ベンジル74gが得られ、さらなる精製なしに使用した。
3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸ベンジル(74g、285mmol)、Pd/C(45g、C上10%)およびEtOAc(1L)の混合物を、5時間にわたってH(15psi)で室温においてParr装置中で処理した。触媒を、セライト上で濾別し、溶媒を、真空中で除去した。EtO(1L)および水(200mL)を加え、水層を、NaCOでわずかに塩基性(pH8〜9)にした。層を分離し、水層を、EtO(5×200mL)で抽出した。水層に、pH4〜5まで濃HClを滴加し、続いて、EtO(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で蒸発させると、74%収率で表題化合物7.4gが得られた;m.p.308〜310℃(分解)m/z 195 [M+H]+
調製例291:[4−(3−ヒドロキシフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]酢酸エチル
Figure 2014510131
アジド酢酸エチル(14.9g、115mmol)を、tert−ブタノール(200mL)に溶かし、95%3−ヒドロキシベンゾニトリル(13.7g、110mmol)を加えた。水(100mL)中のアスコルビン酸ナトリウム(2.18g、11mmol)の溶液と、続いて、硫酸銅の0.3M溶液を、アルゴン下で加えた。混合物を、12時間にわたって室温において撹拌した。溶液を、真空中で乾固状態まで蒸発させ、残渣を、EtOAc(100mL)に溶かし、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で蒸発させると、約100%(27.7g)収率で茶色の結晶として表題化合物が得られた。
MS m/z 246 [M-H]-
調製例292:[4−(3−ヒドロキシフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]酢酸水和物
Figure 2014510131
[4−(3−ヒドロキシフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]酢酸エチル(調製例291、27.2g、0.110mol)を、メタノール(200mL)に溶かし、水(40mL)中のNaOH(4.84g、121mmol)の溶液を加えた。溶液を、24時間にわたって室温に保った。メタノールを、真空中で蒸発させ、水(120mL)を加え、溶液を、活性炭と共に還流した。混合物を濾過し、11M HClを、濾液に加えた。混合物を、水(120mL)の添加により溶かし、冷却し、結晶化を行った。結晶を濾過し、水(2×25mL)で洗浄し、乾固状態まで蒸発させると、99.0%収率で茶色の結晶(mp186.3〜188.7℃)として表題化合物23.9gが得られた。MS m/z 218 [M-H]-
調製例293:[4−(1−ヒドロキシシクロペンチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]酢酸エチル
Figure 2014510131
アジド酢酸エチル(2.58g、20mmol)を、tert−ブタノール(15mL)に溶かし、1−ヒドロキシシクロペンタンカルボニトリル(2.20g、20mmol)を加えた。水(10mL)中のアスコルビン酸ナトリウム(0.792g、4mmol)の溶液と、続いて、硫酸銅の0.3M溶液(0.67mL)を、混合物に加え、撹拌を、さらに48時間にわたって室温において続けた。溶液を、真空中で乾固状態まで蒸発させ、残渣を、EtOAc(50mL)に溶かし、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で蒸発させると、98%収率で緑黄色の結晶として表題化合物4.69gが得られた。
MS m/z 238 [M-H]-
調製例294:[4−(1−ヒドロキシシクロペンチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]酢酸
Figure 2014510131
水(50mL)中の[4−(1−ヒドロキシシクロペンチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]酢酸エチル(調製例293、36.4g、151mmol)の溶液に、水(25mL)中のNaOH(7.60g、190mmol)の溶液を加えた。溶液を、活性炭と共に還流し、セライトに通して濾過し、NaHSO(25.8g、190mmol)を加えた。EtOAc(50mL)を、濾液に加えた。形成された沈殿物を、濾過により分離し、EtOAc(100mL)に溶かし、溶液を濾過した。水層を、EtOAc(10×50mL)で抽出し、合わせた抽出物を、100mLの体積まで蒸発させた。沈殿物を濾過し、酢酸エチル(2×50mL)で洗浄し、減圧下で濃縮すると、87%収率で無色の結晶性物質として表題化合物27.8gが得られた。mp124.0〜126.0℃;MS m/z 212 [M+H]+
調製例295:1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ヒドラジン−1,2−ジカルボン酸ジ−tert−ブチル
Figure 2014510131
乾燥エーテル(200mL)中の4−ヨード−1−メチル−1H−ピラゾール(21g、0.12mol)の溶液に、−78℃において、30分間かけてn−BuLi(ヘキサン中2.5M溶液84.5mL、0.18mol)を加え、混合物を、さらに30分にわたって撹拌した。エーテル(100ml)中の(Z)−ジアゼン−1,2−ジカルボン酸ジ−tert−ブチル(30.4g、0.12mol)の溶液を、10分間かけて反応混合物に加え、得られた混合物を、1時間にわたって−78℃において撹拌した。反応物を、0℃まで温め、氷水でクエンチし、エーテル(3×100mL)で抽出した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、真空中で蒸発させた。粗製の材料を、ヘキサンで洗浄し、次いで、真空下で乾燥すると、30%収率で表題化合物11.2gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6): d 9.60(s, 1H), 7.62(s, 1H), 7.25(s, 1H), 3.76(s, 3H), 1.44(m,
18H). LCMS: 313(M+H) +
調製例296:3−tert−ブチル−1’−メチル−1’H−1,4’−ビピラゾール−5−アミン
Figure 2014510131
1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ヒドラジン−1,2−ジカルボン酸ジ−tert−ブチル(調製例295、12.3g、0.039mol)と4,4−ジメチル−3−オキソペンタンニトリル(5.4g、0.043mol)の混合物を、MeOH(36mL)に溶かし、HCl(12mL)を、ゆっくりと加えた。反応混合物を、16時間にわたって65℃において撹拌した。反応物を蒸留し、MeOHを除去し、pH約8まで飽和水性NaHCO溶液で塩基性化し、続いて、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、続いて、真空中で濃縮した。粗製の混合物を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 50:50)により精製すると、41%収率で表題化合物7.2gが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6) d 7.91(s, 1H), 7.58(s, 1H), 5.28(s, 1H), 5.04(s, 2H),
3.81(s, 3H), 1.21(s, 9H); LCMS: m/z 220 [M+H]+.
調製例297:3−シクロプロピル−1’−メチル−1’H−1,4’−ビピラゾール−5−アミン
Figure 2014510131
表題化合物を、1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ヒドラジン−1,2−ジカルボン酸ジ−tert−ブチル(調製例295)および3−シクロプロピル−3−オキソプロパンニトリルを使用して調製例296について記載されている方法に従って調製すると、48%収率で表題化合物1.7gが得られた。
1HNMR(400
MHZ, DMSO-d6): 0.55-0.57(m, 2H), 0.75-0.80(m, 2H), 1.68-1.72(m, 1H), 3.83(s,
3H), 5.08-5.09(m, 3H), 7.57(s, 1H), 7.90(s, 1H).
LCMS: [M+H]+ 204
調製例298:N−[5−({7−[3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)オキセタン−3−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}カルボニル)ピリジン−3−イル]−2−(4−クロロフェニル)アセトアミド
Figure 2014510131
表題化合物を、(5−アミノピリジン−3−イル)(7−(3−メチルオキセタン−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(調製例222)を使用して調製例223について記載されている方法に従って調製すると、87%収率で白色の固体として表題化合物35mgが得られた。
LCMS (システム2): Rt
= 1.49分; m/z 592 [M+H]+.
調製例299:5−(メトキシメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸
Figure 2014510131
MeOH中の5−(メトキシメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル(WO9743277)(177mg、0.893mmol)の溶液に、LiOHの0.5M溶液を加えた(5.3mL、2.68mmol)。反応物を、一晩にわたって室温において撹拌した。溶液を、乾固状態まで蒸発させ、残渣を、2N HCl溶液でpH5に調整した。水溶液を、EtOAcで抽出し、有機層を、NaSO上で乾燥し、真空中で蒸発させると、白色の固体として表題化合物95%、145mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, メタノール-d4) 6.68(s, 1H), 4.44(s, 2H), 3.84(s,
3H), 3.29(s, 3H). MS m/z 171 [M+H]+
調製例300:イミダゾ[1,2−a]ピリミジン−6−カルボン酸
Figure 2014510131
MeOH(30mL)およびトリエチルアミン(1.8mL)中の6−ブロモイミダゾ[1,2−a]ピリミジン(1.17g、6mmol)、BINAP(18mg、0.06mmol)、PdCl2(6mg)の混合物を、DMF(97.5mL)中で12時間にわたってCO(50psi)下で80℃まで加熱した。DMF−DMA(70.6mL、495.8mmol)を加え、混合物を、12時間にわたって130℃まで加熱した。混合物を濾過し、濃縮すると、黄色の固体としてイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチル(365mg、35%)が得られ、さらなる精製なしに次のステップで使用した。メタノール中のイミダゾ[1,2−a]ピリミジン−6−カルボン酸メチル(365mg、2.1mmol)の溶液に、1M水性LiOH(9.0mL)を加え、得られた混合物を、室温において10時間にわたって撹拌した。pHを、水性HClを使用して5〜6に調整し、全混合物を、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を、NaSO上で乾燥し、真空中で蒸発させると、39%収率で白色の固体として表題化合物133mgが得られた。
1H
NMR(400MHz, DMSO-d6): δ9.15(m, 1H), 8.8(m, 1H), 7.9(m,
1H), 7.65(m, 1H),
調製例301:[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−カルボン酸
Figure 2014510131
DMF(97.5mL)中の2−アミノイソニコチン酸メチル(28.8g、191mmol)の溶液に、DMF−DMA(70.6mL、496mmol)を加え、混合物を、12時間にわたって130℃まで加熱した。次いで、混合物を濃縮すると、残渣が得られた。残渣に、メタノール(381mL)と、続いて、NH2OHSO4(31.9g、248mmol)を加え、得られた混合物を、一晩にわたって室温において撹拌した。反応混合物を濃縮すると、18%収率で[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−カルボン酸メチル6gが得られた。メタノール中の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−7−カルボン酸メチル(3g、16mmol)の溶液に、1M水性LiOH(70mL)を加え、得られた混合物を、室温において10時間にわたって撹拌した。pHを、水性HClを使用して5〜6に調整し、全混合物を、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、NaSO上で乾燥し、真空中で濃縮すると、38%収率で白色の固体として表題化合物1.05gが得られた。
1H NMR(400MHz, DMSO-d6): δ13.5-14.0(s, 1H), 9.04-9.06(m, 1H), 8.66(m, 1H), 8.32(m, 1H), δ7.56-7.58(m, 1H).
調製例302:1−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルボン酸
Figure 2014510131
1−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−カルバルデヒド(WO05066132)(6.5g、40.6mmol)を、窒素下でTHF(120mL)とtert−ブチルアルコール(40mL)の混合物溶媒に溶かした。THF中2M 2−メチル−2−ブテン溶液(120mL、46mmol)と、続いて、水(30mL)中のNaClO(11.02g、122mmol)およびNaHPO(21.9g、183mmol)の溶液を加えた。反応混合物を、窒素下で一晩にわたって室温において撹拌した。反応混合物を、真空中で濃縮し、有機溶媒を除去し、残渣を濾過した。沈殿物は、57%収率で白色の固体として表題化合物4.1gを含有していた。
1H NMR: DMSO-d6 400MHz: δ 3.96(S, 3H), 7.87-7.89(d, 1H), 8.23(s, 1H), 8.28(d, 1H), 8.91(s,
1H), 12.3(s, 1H).
調製例303:2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−(4−クロロフェニル)酢酸
Figure 2014510131
水(20mL)中の4−クロロフェニルグリシン(1.50g、8.08mmol)および水酸化ナトリウム(0.65g、16.2mmol)に、アセトニトリル(15mL)中の二炭酸ジ−tert−ブチル(1.76g、8.08mmol)を加え、混合物を、18時間にわたって室温において撹拌した。次いで、混合物を、DCM(20mL)で洗浄し、2N HClを使用して酸性化した。得られた水層を、DCM(2×25mL)で抽出し、合わせた有機層を、塩水で洗浄した後、MgSO上で乾燥し、濾過し、真空中で蒸発させると、87%収率で無色の油として表題化合物2.00gが得られた。
調製例304:(1−(4−クロロフェニル)−2−((5−(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニル)ピリジン−3−イル)アミノ)−2−オキソエチル)カルバミン酸tert−ブチル
Figure 2014510131
密封容器中のピリジン(4mL)に、2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−(4−クロロフェニル)酢酸(67mg、0.24mmol)(調製例303を参照)、(5−アミノピリジン−3−イル)(7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)メタノン(52mg、0.18mmol)(調製例95を参照)およびヘキサフルオロリン酸N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウム(105mg、0.28mmol)を加えた。反応物を、18時間にわたって50℃において加熱し、次いで、真空中で蒸発させ、カラムクロマトグラフィー(100:0〜88:12 DCM:MeOHのグラジエント)により精製すると、49%収率で表題化合物64mgが得られた。LCMS (塩基性): Rt = 0.81分; m/z 549 [M+H]+.
生物活性
単離TRK酵素アッセイは、Invitrogenから供給される各TRK受容体の組み換えHisタグ付き細胞質ドメインと共にHTRF KinEASE−TKキット(Cisbio Cat# 62TK0PEJ)を使用する(下の表を参照)。この活性アッセイは、TRK受容体を包含する様々なチロシンキナーゼについてCisbioにより認証されたHTRFキットの基質内のチロシン残基のリン酸化を測定する。
アッセイの詳細:
Figure 2014510131
試験化合物の0.5mMストック溶液を調製し、100%DMSO中で段階希釈する。150uMのWO2005/116035に開示されている実施例135の化合物を使用する標準曲線も、各試験プレート上で調製する。高パーセンテージ効果(high percentage effect)(HPE)は、150uM PF−00593157−00により規定され、0%効果(ZPE)は、100%DMSOにより規定される。段階希釈化合物、標準品およびHPE/ZPE0.2ulを含有するGreiner低容量黒色プレートを、Bravoナノリットルディスペンサーを使用して作製する。
1×酵素緩衝液を、MilliQ水を使用してCisbio KinEASE TKキットの5×Enzymatic Bufferから調製する。次いで、緩衝液に、10mM MgClおよび2mM DTT(共にSigmaのもの)を追加する。TRKBの場合、緩衝液に、Cisbioキットの125nM Supplement Enzymatic Buffer(SEB)も追加する。
酵素の2×FACおよび1×完全酵素緩衝液中で希釈された2×FAC ATPを、20分にわたって室温においてインキュベートし、酵素を前活性化する。この前活性化ステップに続いて、酵素+ATPミックス 5ul/ウェルを、100%DMSO化合物0.2ulがスポットされたアッセイプレートにMultidrop Microを使用して添加する。これを、室温において20分にわたって放置した後、Multidrop Microを使用して1×酵素緩衝液(1uM FAC)中で希釈された2uM TK−基質−ビオチン(Cisbioキットのもの)5ulを添加する。反応物を、最適化されたアッセイ反応時間にわたって室温においてインキュベートする(表を参照)。反応を、Multidropを使用して0.25uMストレプトアビジン−XL665(0.125uM FAC)および1:200 TK Antibody−Cryptateを含有するHTRF Detection Buffer10ul/ウェルを添加することにより停止させる。
Detection Reagent添加後、プレートを覆い、60分にわたって室温においてインキュベートする。HTRFシグナルを、Envisionリーダーを使用して読み取り、2つの異なる波長、620nmおよび665nmにおける発光の比として測定する。TRKキナーゼの作用を阻害するいずれの化合物も、TRKキナーゼを阻害しない化合物よりも低い蛍光比値665/620nMを有するはずである。試験化合物データは、各プレートについてのHPE値およびZPE値により規定されるパーセンテージ阻害として表される。試験化合物存在下でのパーセンテージ阻害を、対数スケールで化合物濃度に対してプロットし、得られるシグモイド曲線からIC50を決定する。
細胞ベースのアッセイは、拮抗薬アッセイにおけるそれらのPathHunter技術および試薬を利用してDiscoveRxの細胞系を使用して行った:
Figure 2014510131
アッセイは、DiscoveRxの独自仕様のEnzyme Fragment Complementation(EFC)技術に基づいている。TRK細胞系の場合、酵素受容体(EA)タンパク質は、SH2タンパク質と融合しており、対象とするTRK受容体は、Prolinkタグでタグ付けされている。
ニューロトロフィンが結合すると、TRK受容体は、リン酸化状態になり、タグ付きSH2タンパク質が結合する。このことは、PathHunter試薬キット内の発光性Galacton Star基質を使用して測定することができる機能的相補性およびβ−ガラクトシダーゼ活性の回復をもたらす。
一般的に、低分子阻害薬は、キナーゼドメインと結合するため、細胞外部位と結合するニューロトロフィン(作動薬)と競合していない。このことは、IC50が、親和性の良好な尺度であり、ニューロトロフィン刺激薬の濃度により影響されないことを意味する。
冷凍保存されたPathHunter細胞を、社内生産したバッチ、またはDiscoveRxから直接買ったバルクバッチから使用する。冷凍保存された細胞を蘇生させ、4分にわたって1000rpmで回転させて凍結培地を除去し、5e細胞/mlまでMEM+0.5%ウマ血清(共にInvitrogen)に再懸濁する。次いで、細胞を、20ul/ウェルにてGreiner白色組織培養処理プレート中にMultidropを使用してプレートし、37℃、5% CO、高湿度において24時間にわたってインキュベートする。アッセイの日には、細胞プレートを、アッセイに先立って30分にわたって室温まで冷却する。
試験化合物の4mMストック溶液を調製し、100%DMSO中で段階希釈する。150uMの最高濃度における実施例135、WO2005/116035の化合物を使用する標準曲線も、各試験プレート上で調製する。高パーセンテージ効果(HPE)は、実施例135、WO2005/116035の化合物150uMにより規定され、0%効果(ZPE)は、100%DMSOにより規定される。段階希釈化合物、標準品およびHPE/ZPE 1ulを含有するプレートを、Wellmateを使用してアッセイ緩衝液(PBSマイナスCa2+、マイナスMg2+、0.05%プルロニックF127を含む)中で1/66希釈する。次いで、Platemate Plusを使用し、1/66希釈試験化合物5ulを、細胞プレートに移し、以下の作動薬刺激の添加前に室温において30分にわたってインキュベートすることにより平衡に至らせる:作動薬緩衝液(0.25% BSAを含むHBSS)中で希釈された2nM(0.571nM FAC)の同族ニューロトロフィン(Peprotech)10ul/ウェル。試験化合物の最終アッセイ濃度は、8.66μMである、(実施例135、WO2005/116035の化合物FACは、0.325uMである)。プレートを、さらに2時間にわたって室温において放置した後、DiscoveRx PathHunter検出試薬(製造者の使用説明書のとおりGalacton Star 1部、Emerald II 5部およびCell Assay Buffer 19部を添加することにより作製された)10ulを添加する。
試薬添加後、プレートを覆い、60分にわたって室温においてインキュベートする。発光シグナルを、Envisionを使用して読む。試験化合物データは、各プレートについてのHPE値およびZPE値により規定されるパーセンテージ阻害として表される。試験化合物存在下でのパーセンテージ阻害を、対数スケールで化合物濃度に対してプロットし、得られるシグモイド曲線からIC50を決定する。
脳透過アッセイ
インビトロ
MDCK−BCRP:MDCK−BCRPデータを、「A 96−Well Efflux Assay To Identify ABCG2 Substrates Using a Stably Transfected MDCK II Cell Line」に記載されている方法に従って集めた
http://pubs.acs.org/doi/full/10.1021/mp050088t
Yongling Xiao、Ralph Davidson、Arthur Smith、Dennis Pereira、Sabrina Zhao、John Soglia、David Gebhard、Sonia de Morais、およびDavid B.Duignan、Mol.Pharm.、2006、3(1)、45〜54ページ。
MDCK−MDR1:MDCK−MDR1データを、「Are MDCK Cells Transfected with the Human MDR1 Gene a Good Model of the Human Intestinal Mucosa?」に記載されている方法に従って集めた
http://www.springerlink.com/content/qfhqlqbr4fnp3khf/fulltext.pdf
Fuxing Tang、Kazutoshi Horie、およびRonald T.Borchardt、Pharmaceutical Research、19巻、6号、2002年6月。
インビボ
脳透過を、「Assessing brain free fraction in early drug discovery」.Read,K;Braggio,S.、Expert Opinion Drug Metab Toxicol.(2010)6(3)337〜344に記載されている方法に従って測定した。
Figure 2014510131
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Figure 2014510131
Figure 2014510131
Figure 2014510131
本出願において引用されているすべての刊行物は、それらの全体が参照により本明細書に各々組み込まれるものとする。本発明を、開示されている実施形態に関連して上に記載してきたが、当業者は、詳述されている具体的実験が、本発明の例示に過ぎないことを容易に理解するであろう。様々な変更を、本発明の精神から逸脱することなく行い得ることが理解されるべきである。したがって、本発明は、下記の特許請求の範囲のみにより限定される。

Claims (29)

  1. 式Iの化合物
    Figure 2014510131
    または薬学的に許容できるその塩(式中、
    は、
    H、または
    OH、CON(R)、SO、SR、OR、CHOH、CO、SONR、NRSO、CN、NOおよびRから独立して選択される3個までの置換基により置換されていてもよいC1〜5アルキル、または
    N、OおよびSから選択される3個までの環ヘテロ原子を有し、メチル、OH、CON(R)、SO、OR、CHOH、CO、SONR、NRSO、CN、NOおよびRから独立して選択される3個までの置換基により置換されていてもよい、C3〜5シクロアルキル、プロペラニル、もしくは4〜6員の飽和ヘテロシクリル環から選択される環系であり、
    は、Hまたはメチルであり、
    は、H、NHまたはNH(OHおよびO(C1〜3アルキル)から独立して選択される3個までの置換基で置換されていてもよいC1〜3アルキル)であり、
    101は、H、OH、メチル、シクロプロピル、メトキシ、エチル、エトキシまたはCNであり、
    Xは、結合、O、(CH−R、NR104、OCHまたはCHOであり、
    は、独立して、H、CH、CHOH、CHOCH、OH、NH、NHCH、N(CH、CHNH、CHNHCH、またはCHN(CHであり、
    104は、H、C1〜3アルキルまたはC4〜6飽和炭素環であり、それらの各々は、C1〜3アルキル、CHOHおよびNHから独立して選択される3個までの置換基により置換されていてもよく、
    nは、1または2であり、
    102は、飽和または部分不飽和もしくは完全不飽和であってよい、3〜7員の単環式炭素環式系もしくはヘテロ環式系、または8〜14員の二環式系である環系であり、ヘテロ環式環系は、N、S、およびOから選択される5個までの環ヘテロ原子を有してもよく、二環式環系は、縮合しているか単結合により連結している2個の環(炭素環式−炭素環式、炭素環式−ヘテロ環式、ヘテロ環式−炭素環式またはヘテロ環式−ヘテロ環式)であってよく、この環系は、可能であれば、
    ハロ、CN、NR、SO、SR、3個までのOHおよび/またはC1〜3アルコキシ基により置換されていてもよいC1〜4アルキル、3個までのOHおよび/またはC1〜3アルコキシ基により置換されていてもよいC3〜6シクロアルキル、3個までのハロゲンにより置換されているC1〜3アルキル、OH、O(C1〜3アルキル)、O(3個までのOHおよび/またはC1〜3アルコキシ基により置換されていてもよいC3〜6シクロアルキル、O(3個までのハロゲンにより置換されているC1〜3アルキル)、O(3個までのOHおよび/またはC1〜3アルコキシ基により置換されているC1〜3アルキル)、NRSO、=O、R、C(O)R、NO、NRCO、NRCOR、OR、S(O)R、およびCH
    から独立して選択される3個までの置換基により置換されていてもよく、
    およびRは、各々独立して
    H、または
    OH、CONR、SO、OR、CHOH、CO、SONR、NRSO、CN、NOおよびRから独立して選択される3個までの置換基により置換されていてもよいC1〜5アルキル、
    または
    OH、CON(R)、SO、CO、SONR、NRSO、CN、NO、ハロ、NR、SR、3個までのOHおよび/もしくはC1〜3アルコキシ基により置換されていてもよいC1〜4アルキル、3個までのOHおよび/もしくはC1〜3アルコキシ基により置換されていてもよいC3〜6シクロアルキル、1〜3個のハロゲンにより置換されているC1〜3アルキル、O(3個までのOHおよび/もしくはC1〜3アルコキシ基により置換されていてもよいC3〜6シクロアルキル、O(3個までのハロゲンにより置換されているC1〜3アルキル、O(3個までのOHおよび/もしくはC1〜3アルコキシにより置換されているC1〜3アルキル、NRSO、=O、NO、NRCO、およびS(O)Rから独立して選択される3個までの置換基により置換されていてもよい、C3〜5シクロアルキル、プロペラニル、もしくは4〜6員の飽和ヘテロシクリル環から選択される環系であるか、
    およびRは、それらが接続しているNと一緒に、N、O、Sから独立して選択される2個までのさらなる環ヘテロ原子を包含していてもよい4〜7員環であってよく、この環は、C1〜3アルコキシおよび/またはC1〜3アルキルにより置換されていてもよく、
    は、H、C1〜5アルキルまたはC1〜5アルコキシであり、
    このC1〜5アルキルまたはC1〜5アルコキシは、ハロゲンから独立して選択される3個までの置換基により置換されていてもよく、
    は、飽和または部分不飽和もしくは完全不飽和であってよい、3〜7員の単環式炭素環式系もしくはヘテロ環式系、または8〜14員の二環式系である環系であり、ヘテロ環式環系は、N、S、およびOから選択される5個までの環ヘテロ原子を有してもよく、二環式環系は、縮合しているか単結合により連結している2個の環(炭素環式−炭素環式、炭素環式−ヘテロ環式、ヘテロ環式−炭素環式またはヘテロ環式−ヘテロ環式)であってよく、この環系は、可能であれば、
    ハロ、CN、NR、SO、SR、3個までのOHおよび/またはC1〜3アルコキシ基により置換されていてもよいC1〜4アルキル、3個までのOHおよび/またはC1〜3アルコキシ基により置換されていてもよいC3〜6シクロアルキル、1〜3個のハロゲンにより置換されているC1〜3アルキル、OH、O(C1〜3アルキル)、O(3個までのOHおよび/またはC1〜3アルコキシ基により置換されていてもよいC3〜6シクロアルキル、O(3個までのハロゲンにより置換されているC1〜3アルキル、O(3個までのOHおよび/またはC1〜3アルコキシにより置換されているC1〜3アルキル、NRSO、=O、NO、NRCOR、NRCO、およびS(O)R
    から独立して選択される3個までの置換基により置換されていてもよく、
    は、飽和または部分不飽和もしくは完全不飽和であってよい、3〜7員の単環式炭素環式系もしくはヘテロ環式系、または8〜14員の二環式系である環系であり、ヘテロ環式環系は、N、S、およびOから選択される5個までの環ヘテロ原子を有してもよく、二環式環系は、縮合しているか単結合により連結している2個の環(炭素環式−炭素環式、炭素環式−ヘテロ環式、ヘテロ環式−炭素環式またはヘテロ環式−ヘテロ環式)であってよく、この環系は、可能であれば、
    ハロ、CN、NR、SO、SR、3個までのOHおよび/またはC1〜3アルコキシ基により置換されていてもよいC1〜4アルキル、3個までのOHおよび/またはC1〜3アルコキシ基により置換されていてもよいC3〜6シクロアルキル、1〜3個のハロゲンにより置換されているC1〜3アルキル、OH、O(C1〜3アルキル)、O(3個までのOHおよび/またはC1〜3アルコキシ基により置換されていてもよいC3〜6シクロアルキル、O(3個までのハロゲンにより置換されているC1〜3アルキル、O(3個までのOHおよび/またはC1〜3アルコキシにより置換されているC1〜3アルキル、NRSO、=O、NO、NRCO、NRCOR、およびS(O)R
    から独立して選択される3個までの置換基により置換されていてもよく、
    各CH部分は、CF部分により置き換えることができる)。
  2. が、H、2個までのOHにより置換されていてもよいC1〜5アルキルであるか、
    が、CONH、CONHCH、CON(CH、COH、COCH、OCH、SCH、SOCHにより置換されているC1〜5アルキルであるか、
    が、メチル、OHまたはCHOHにより置換されていてもよい、C3〜5シクロアルキル、プロペラニル、またはオキセタニルから選択される環系である、請求項1に記載の化合物または塩。
  3. が、t−ブチル、ヒドロキシ−t−ブチル、ジヒドロキシ−t−ブチル、1−ヒドロキシプロパ−2−イルまたは1,3−ジヒドロキシプロパ−2−イルである、請求項1または2のいずれか一項に記載の化合物または塩。
  4. が、Hである、請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物または塩。
  5. が、HまたはNHである、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物または塩。
  6. が、NHである、請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物または塩。
  7. が、Hである、請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物または塩。
  8. 101が、Hである、請求項1から7のいずれか一項に記載の化合物または塩。
  9. 101が、OHである、請求項1から7のいずれか一項に記載の化合物または塩。
  10. Xが、結合、O、CH、C、CH(CH)CH、CH(CH)、CH(CHOH)、CHO、CH(NH)、CH(OH)またはNHである、請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物または塩。
  11. Xが、CHである、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物または塩。
  12. 102が、窒素環原子を介してX部分と連結している置換されていてもよい窒素含有環系である、請求項1から11のいずれか一項に記載の化合物または塩。
  13. 102が、
    ベンゾイミダゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾトリアゾリル、ビフェニル、ビピラゾリル、シンノリニル、シクロブチルイミダゾリル、シクロブチルピラゾリル、シクロブチルチアゾリル、シクロペンチルトリアゾリル、シクロプロピルイソオキサゾリル、シクロプロピルオキサゾリル、シクロプロピルピラゾリル、シクロプロピルトリアゾリル、ジアジレニルフェニル、ジヒドロナフチリジニル、ジヒドロピロロピラゾリル、ジオキシノピリジニル、フラザニル、フロピリジニル、フロピロリル、イミダゾリル、イミダゾピラジニル、イミダゾピリダジニル、イミダゾピリジニル、イミダゾピリミジニル、イミダゾチアジアゾリル、イミダゾチアゾリル、インダニル、インダゾリル、インドリル、イソインドリル、イソオキサゾロピリジニル、イソオキサゾリル、イソキノリニル、ナフチリジニル、オキサゾリル、フェニル、フェニルシクロプロピル、フェニルイミダゾリル、フェニルピラゾリル、フェニルピロリル、フェニルテトラゾリル、フタラジニル、プリニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピラゾロピリジニル、ピラゾロピリミジニル、ピラゾロトリアジニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリジニルトリアゾリル、ピリミジニル、ピロロイミダゾリル、ピロロピラジニル、ピロロピリミジニル、ピロロピリジニル、ピロリル、キノリニル、キナゾリル、キノキサリニル、テトラヒドロベンゾイソオキサゾリル、テトラヒドロシクロペンタピラゾリル、テトラヒドロトリアゾロピリジニル、テトラゾロピリダジニル、テトラゾロピリジニル、チアゾリル、チアゾロピリジニル、チアゾロピリミジニル、チエニルピラゾリル、チエノピリジニル、トリアゾロピリジニルおよびトリアゾリル
    から選択される置換されていてもよい環系である、請求項1から11のいずれか一項に記載の化合物または塩。
  14. 任意選択の置換基が、可能であれば、
    ハロ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、CF、CHF、CHF、CHOCH、CN、CHOH、OCH、=O、NH、SCH、SOCH、フェノキシ、フルオロフェノキシ、ベンジル、SCF、OCF、SOCF、NHSOCH、NHSOCF、C(O)CF、C(O)CH、ベンゾイル、アゼチジニルメチル、フルオロアゼチジニルメチルおよびモルホリノメチル
    から独立して選択される、請求項13に記載の化合物または塩。
  15. 102が、フェニル、ピラゾール−1−イル、1,2,3−トリアゾール−1−イル、ベンゾトリアゾール−2−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イルおよびピリジン−4−イルから選択され、
    それらの各々が、ハロ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、CF、CHF、CHF、CHOCH、CN、CHOH、OCH、=O、NH、SCH、SOCH、フェノキシ、フルオロフェノキシ、ベンジル、SCF、OCF、SOCF、NHSOCH、NHSOCF、C(O)CF、C(O)CH、ベンゾイル、アゼチジニルメチル、フルオロアゼチジニルメチルおよび/またはモルホリノメチルにより置換されていてもよい、請求項1から11、13または14のいずれか一項に記載の化合物または塩。
  16. およびRが、各々独立して、H、C1〜3アルコキシにより置換されていてもよいC1〜3アルキル、C3〜5シクロアルキル、プロペラニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニルまたはピラニルであるか、
    およびRが、それらが接続しているNと一緒に、C1〜3アルコキシおよび/またはC1〜3アルキルにより置換されていてもよい、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジンまたはモルホリン環であってよい、R基およびR基が存在する請求項1から15のいずれか一項に記載の化合物または塩。
  17. 式IAの請求項1に記載の化合物
    Figure 2014510131
    または薬学的に許容できるその塩(式中、
    は、HまたはNHであり、
    は、1または2個のOH基により置換されていてもよいC2〜4アルキルであり、
    101は、HまたはOHであり、
    102は、フェニルまたは芳香族もしくは部分不飽和の5または6員ヘテロ環であり、このヘテロ環は、さらなるフェニルまたは5〜7員の芳香族もしくは部分不飽和のヘテロ環式環と縮合していてもよく、各ヘテロ環は、N、OおよびSから選択される1〜3個の環ヘテロ原子を有し、この環系は、ハロ、CF、C1〜4アルキルおよびC3〜5シクロアルキルから独立して選択される3個までの置換基により置換されていてもよい)。
  18. 101が、Hである、請求項17に記載の化合物または塩。
  19. が、t−ブチル、ヒドロキシ−t−ブチルまたは1−ヒドロキシプロパ−2−イルであり、
    102が、4−トリフルロメチルフェニル、4−クロロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、5−クロロピリジン−2−イル、5−フルオロピリジン−2−イル、3−トリフルロメチルピラゾリル−1−イル、4−トリフルロメチルピラゾール−1−イル、3−トリフルロメチル−5−メチルピラゾール−1−イル、3−シクロプロピルピラゾール−1−イル、4−シクロプロピルピラゾール−1−イル、4−トリフルロメチル(1,2,3−トリアゾール−1−イル)、4−シクロプロピル−(1,2,3−トリアゾール−1−イル)、またはベンゾトリアゾール−2−イルである、請求項18に記載の化合物または塩。
  20. N−(5−{[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド;
    N−(5−{[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−(4−クロロフェニル)アセトアミド;
    N−(5−{[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−(5−フルオロピリジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(5−{[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセトアミド;
    N−(5−{[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−(3−シクロプロピル−1H−ピラゾール−1−イル)アセトアミド;
    N−{5−[(2−アミノ−7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}−2−(4−シクロプロピル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アセトアミド;
    N−{5−[(2−アミノ−7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセトアミド;
    N−{5−[(2−アミノ−7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]アセトアミド;
    N−{5−[(2−アミノ−7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}−2−(5−クロロピリジン−2−イル)アセトアミド;
    N−(5−{[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)アセトアミド;
    N−{5−[(7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]アセトアミド;
    2−(4−クロロフェニル)−N−[5−({7−[(1S)−2−ヒドロキシ−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}カルボニル)ピリジン−3−イル]アセトアミド
    N−{5−[(7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセトアミド;
    N−[5−({7−[(1S)−2−ヒドロキシ−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}カルボニル)ピリジン−3−イル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド;
    N−[5−({7−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}カルボニル)ピリジン−3−イル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド;
    2−(4−クロロフェニル)−N−[5−({7−[(1R)−2−ヒドロキシ−1−メチルエチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル}カルボニル)ピリジン−3−イル]アセトアミド;
    N−(5−{[7−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセトアミド;
    2−(5−クロロピリジン−2−イル)−N−(5−{[7−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)アセトアミド;
    N−(5−{[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−(4−クロロフェニル)アセトアミド;
    N−(5−{[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド;
    N−(5−{[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−(4−クロロフェニル)アセトアミド;
    N−(5−{[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトアミド;
    N−(5−{[2−アミノ−7−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]カルボニル}ピリジン−3−イル)−2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセトアミド;
    および
    N−{5−[(7−tert−ブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)カルボニル]ピリジン−3−イル}−2−(4−シクロプロピル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アセトアミド
    から選択される、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩。
  21. 前記請求項1から20のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩、および薬学的に許容できる担体を含む医薬組成物。
  22. 医薬として使用するための、請求項1から20のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩。
  23. Trk受容体拮抗薬が適応とされる疾患の治療において使用するための、請求項1から20のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩。
  24. 疼痛の治療において使用するための、請求項1から20のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩。
  25. Trk受容体拮抗薬が適応とされる疾患を治療するための医薬を製造するための、請求項1から20のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは組成物の使用。
  26. 疼痛を治療するための医薬を製造するための、請求項1から20のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩もしくは組成物の使用。
  27. Trk受容体拮抗薬が適応とされる疾患を治療するための、哺乳動物の治療の方法であって、有効量の請求項1から20のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩で前記哺乳動物を治療するステップを含む方法。
  28. 哺乳動物における疼痛の治療の方法であって、有効量の請求項1から20のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または薬学的に許容できるその塩で前記哺乳動物を治療するステップを含む方法。
  29. さらなる薬物物質と組み合わせて医学的治療において使用するための、請求項1から20のいずれか一項に記載の化合物または塩。
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