JP2014509277A - ロック装置を備えた組立ドラム - Google Patents

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Abstract

本発明は、ゴム構成部材を用いて、未加硫のタイヤまたは空気ばねを組み立てる組立ドラムを提供する。組立ドラムは、中心軸(2)と、この軸上にスライドさせることができるケーシング(3,4)とを有している。ケーシングは、結合ピン(20,21)を介して、中心軸に着脱可能に取り付けられ、結合ピン(20,21)は、中心軸とケーシングとを相互に結合するための結合位置と、ケーシングを中心軸から取り外すことができる結合解除位置とに移動可能である。ケーシングは、ロックピン(28)を備えたロック装置(23)をさらに有し、ロックピンは、結合ピンの結合位置では、結合ピンに係合して結合ピンの移動を実質的に阻止するようになっている。ロック装置は、ロックピンが結合ピンに係合しない状態では、配管(12,13)とケーシングとの連結を妨げるか、ケーシングの取り付けが誤っていることを示すか、あるいはその両方を実現するように配置されたロック部材(30)を有している。

Description

本発明は、ゴム構成部材を用いて、未加硫のタイヤまたは空気バネを組み立てる組立ドラムに関する。この組立ドラムは、外径を有する周壁を備えた中心軸と、構成部材を配置するための周面を備えたケーシングであって、中心軸の周壁の外径に対応する内径を有する実質的に連続する開口部を有するとともに、中心軸に着脱可能に取り付けられたケーシングと、を有している。
補強コードと、ビード充填ストリップを備えていても備えていなくてもよい2つのビードと、を備えたゴムタイヤ構成部材を用いて、未加硫のタイヤを組み立てる際に使用される、そのような組立ドラムは、欧州特許第1771295号明細書に記載されている。この特許には、折り返し機構を有するタイヤドラムを含み、タイヤドラムが中心軸を備えた組立体であって、組立体が、少なくとも2対のケーシングを有し、第1のケーシング対が、第1のタイヤの最も小さい第1のビードサイズに適合され、第2のケーシング対が、第2のタイヤのより大きい第2のビードサイズに適合され、各対のタイヤが、中心軸上に取り換え可能に配置されている組立体が記載されている。
欧州特許第1771295号明細書によるタイヤ組立ドラムは、中心線を中心として回転可能な水平の中空軸を有し、中空軸は、内部にスピンドル軸が配置されているとともに、その上に2つのスリーブ状ナットが移動可能に配置されている。スリーブ状ナットからは、中空軸の軸方向の延びるスリットを通して、ピンが半径方向に延びている。ピン上にケーシングが取り付けられ、その結果、ケーシングは、スピンドル軸が回転するとナットと共に軸方向に移動することができる。
この組立体にはいくつかのケーシングが存在し、他のケーシングの組は実質的に同様の形状を有し、少なくとも同じ内径を有している。すべてが所定のタイヤ寸法に調整され、予め取り付けられた、折り返しアーム、ビード固定部、ビード内側支持体などによって、他のケーシングは、その所定のタイヤ寸法に対応できるように準備される。あるタイヤサイズの製造から他のタイヤサイズの製造に変更する際には、端板と圧縮空気連結部とを取り外すとともに、中心軸上のケーシングのピンを外すことによって、ドラムの自由外端部でケーシングは交換される。その後、自由外端部を介して中空軸からケーシングをスライドさせることができる。別のタイヤサイズのタイヤを製造するための他のケーシングを、自由外端部を介して中空軸上にスライドさせて各ピンに連結することができる。
ケーシングが取り換え可能であるため、一方では、ケーシングの修理およびメンテナンスが、そのような作業を機械で行う必要がないこともあって比較的簡単になる。他方では、第1の種類のタイヤまたは空気ばねを製造するための第1の組のケーシングを、第1の種類とは異なる第2の種類のタイヤまたは空気ばねを製造するための別の第2の組のケーシングとかなり簡単に交換することができる。
取り換え可能なケーシングを備えた組立ドラムは、例えば米国特許第4521269号明細書で公知である。この特許には、外径を有する周壁を備えた中心軸と、構成部材を配置するための周面を備えたケーシングであって、中心軸の周壁の外径に対応する内径を有する実質的に連続する開口部を有するとともに、中心軸に着脱可能に取り付けられたケーシングと、を有し、ケーシングが結合ピンを有し、結合ピンは、結合ピンが中心軸の周壁に設けられた開口部内に進入する結合位置から、結合ピンが中心軸の周壁の外側に配置される結合解除位置まで移動可能である、組立ドラムが記載されている。
しかしながら、組立ドラムを適切に動作させて損傷を防ぐためには、少なくとも組立ドラムが動作可能になる前に、ケーシングが軸に適切にかつ固定して連結されていることが非常に望ましい。
したがって、本発明の目的は、交換可能なケーシングを有し、交換可能なケーシングを中心軸に取り付けるための結合部が改良された組立ドラムを提供することである。
この目的のために、第1の態様によれば、本発明は、請求項1に記載の組立ドラムを提供する。本発明による組立ドラムは、ケーシングが、ロックピンを備えたロック装置をさらに有し、ロックピンが、結合ピンの結合位置では、結合ピンに係合して結合ピンの移動を実質的に阻止するようになっており、ケーシングが、電気配管、空気配管、または油圧配管をケーシングに連結するための連結装置を有し、ロック装置が、ロック部材を有し、ロック部材は、ロックピンが結合ピンに係合しない状態では、ロック部材が配管と連結装置との連結を実質的に妨げるように、連結装置に対して配置されていることを特徴とする。
本発明のケーシングは、一方では、ロックピンを結合位置にロックし、そうしてロックピンを外れないように保護するためのロック装置を有している。このように、望ましくないときに結合ピンが外れ、その結果、軸が回転するのとともにケーシングがもはや適切に移動しなくなるのを実質的に防止することができる。ケーシングが軸と共に適切に回転しない場合、組立ドラムが損傷する可能性がある。本発明のケーシングによって、そのような損傷、したがって、修理に必要な停止を、少なくとも実質的に回避することができる。
本発明のケーシングは、他方では、電気配管、空気配管、または油圧配管をケーシングに連結するための連結装置を有し、ロック部材は、ロックピンが結合ピンに係合しない状態では、ロック部材が配管と連結装置との連結を実質的に妨げるように、連結装置に対して配置されている。ロックピンが結合ピンを結合位置にロックしない場合、配管を連結装置に連結することができず、その結果、組立ドラムを運転できなくなる。ケーシングの取り付け時に、配管が連結装置に連結可能な場合、結合ピンは、結合位置に位置し、この位置ではロック装置によって保護されることになる。
一実施態様では、ロック部材が、少なくともロックピンが結合ピンに係合しない状態では、ケーシングの取り付けが誤っていることを示すようになっている。この表示は、機械工に見える視覚的な表示であることが好ましく、この表示は、ケーシングの外側から見えることが好ましい。取り付け時に、ロック部材は、ケーシングの取り付けが誤っていることの明確に示しており、したがって、ケーシングの取り付けが正しいことも示すことになる。
簡略した実施態様では、結合ピンが、中心線を有するとともに、中心線に沿って、結合位置と結合解除位置との間で移動可能であり、ロックピンが、中心線に対して実質的に横方向に移動可能である。
一実施態様では、ロックピンの経路が、結合ピンの中心線と交差し、その結果、ロックピンが、結合ピンの経路内に延び、結合ピンの移動を実質的に阻止することができる。
一実施態様では、結合ピンが開口部を備え、開口部が、結合ピンの結合位置では、ロックピンの延長線上に配置されている。ロックピンを開口部に挿入することで、結合位置での結合ピンは、外れないように保護される。開口部は、結合ピンの結合位置以外の位置では、ロックピンに接近することができず、したがって、結合位置以外の位置ではロックが不可能になるように構成されていることが好ましい。
簡略した実施態様では、ロック部材が、ロックピンの一部である。一実施態様では、ロック部材が、ロックピンの、結合ピンの側とは反対側に配置されている。
代替の実施態様では、ロックピンが、結合ピンの側とは反対側で、ロック部材に実質的に当接し、少なくともロックピンが結合ピンに係合しない状態では、ロック部材を、配管と連結装置との連結を実質的に妨げる状態に維持している。このように、ロックピンは、ロック部材の位置を少なくとも部分的にロックすることもできる。
一実施態様では、ロック部材が、結合ピンの結合位置では、ロックピンを結合ピンに係合させるようになっている。ロック部材を動作させることで、ロックピンを結合位置にあ結合ピンに係合させることができる。
一実施態様では、ロック部材が、配管と連結装置との連結を実質的に防止する状態となるように付勢されている。
一実施態様では、ロック部材が、ロックピンが結合ピンに係合しない状態では、ケーシングの周面の外側、またはケーシングの遠位外端部の外側まで延びている。このように、ロックピンの位置は、ケーシングの外側から容易に見ることができ、その位置により、ロックピンが結合ピンに係合しているか否かが表示される。
一実施態様では、連結装置が、ケーシングの遠位外端部に実質的に配置されているか、または遠位外縁部の近傍に実質的に配置され、第1の組の配管が、組立ドラム取り付けリングに連結され、組立ドラム取り付けリングが、ケーシングの各遠位外端部に対して回転できないように連結して、第1の組の配管のうちの配管と連結装置との間の連結を形成することができ、ケーシングから延びるロック部材とロックピンとの少なくとも一方が、組立ドラム取り付けリングとケーシングの遠位外端部との連結を実質的に妨げている。結合ピンが結合位置にあって、ロックピンによる保護と制限との少なくとも一方を受ける場合、ロック部材とロックピンとの少なくとも一方が、少なくとも実質的にケーシング内に配置され、その結果、組立ドラム取り付けリングは、ケーシングの遠位外端部に連結して、第1の組の配管のうちの配管と連結装置との連結を形成することができる。
一実施態様では、中心軸が中空軸であり、中空軸内には駆動機構が配置され、駆動機構が、駆動源によって中空軸の実質的に軸方向に移動可能な動力伝達機構を有し、結合ピンが、結合位置では動力伝達機構に結合されている。本発明によれば、結合ピンは、結合ピンを結合位置にロックし、すなわち外れないように保護するためのロック装置を備えている。このように、望ましくないときに結合ピンが動力伝達機構から外れ、その結果、動力伝達機構が移動するのとともに、ケーシングとケーシング上に配置された可動部(例えば、ビードクランプ装置または折り返し機構)との少なくとも一方がもはや適切に移動しなくなるのを実質的に防止することができる。
一実施態様では、ケーシングが動力伝達機構と一緒に中空軸の軸方向に移動できるように、結合ピンによって、ケーシングが動力伝達機構に取り付けられている。ケーシングを移動させることは、未加硫のタイヤを組み立てる組立ドラムにおいて特に重要である。
一実施態様では、動力伝達機能が移動することで少なくとも第1の折り返し機構が移動できるように、結合ピンによって、第1の折り返し機構が動力伝達機構に取り付けられている。
一実施態様では、駆動機構がスピンドルを有し、動力伝達機構が、スピンドル上に配置されたスリーブ状ナットを有している。タイヤ組立機の中空軸にスピンドルを使用すること自体は、例えば、欧州特許第1771295号明細書(中空軸に1つの単一スピンドルを有するものを開示)または欧州特許第2217433号明細書(中空軸に2つのスピンドルを有するものを開示)から公知である。
一実施態様では、駆動機構がプル/プッシュロッドであり、動力伝達機構が、プル/プッシュロッド上に配置され、プル/プッシュロッドを移動させることによって中空軸の軸方向に移動することができる。タイヤ組立機の中空軸にプル/プッシュロッドを使用すること自体は、例えばオランダ特許第2003350号明細書から公知である。
一実施態様では、中心軸の周りにそれぞれ配置され、タイヤドラムの中心面の両側で互いに軸方向に間隔をおいて配置された2つのビードクランプを有し、2つのビードクランプの少なくとも第1のビードクランプが、ケーシング上に配置されている。
一実施態様では、組立ドラムが、中心面の両側でそれぞれビードクランプの外側に配置された、それぞれ軸方向に延びる第1および第2の折り返し機構を有している。一実施態様では、折り返し機構が、ブラダー折り返し装置または折り返しスティッチャー装置を有している。一実施態様では、折り返しスティッチャ装置が、折り返しアーム群を有し、各アームが、ビードクランプの方向を向いた第1の自由外端部に、折り返しローラを備えている。
一実施態様では、少なくとも第1の折り返し機構が、隣接する第1のビードクランプと共に、ケーシング上に配置されている。
ビード充填ストリップを備えていても備えていなくてもよい2つのビードを有するゴムタイヤ構成部材を用いて、未加硫のタイヤを組み立てる際に使用される組立ドラムの一実施態様では、タイヤドラムが、
タイヤ構成部材のビードクランプ内に位置する部分を半径方向に膨張させる膨張装置をさらに備え、
第1および第2の折り返し機構のそれぞれが、第1の折り返しアーム群および第2の折り返しアーム群をそれぞれ備え、各アームが、ビードクランプの方向を向いた第1の自由外端部に、折り返し手段、特に折り返しローラまたは折り返しベルトを備えているとともに、反対側の第2の外端部においてアーム支持体にヒンジ連結され、タイヤドラムが、アーム支持体を軸方向に移動させて第1および第2のアーム群の各アームの第2の外端部を互いに近づくように移動させる一方で、それぞれの半径方向平面において、各アームが軸に実質的に平行に傾斜した初期位置から傾斜位置まで移動させて、タイヤ構成部材のビードクランプの軸方向外側に位置する部分をタイヤ構成部材のビードクランプ内に位置する膨張した部分に押し付けながら、各アームの第1の外端部を軸方向および半径方向外側に移動させる手段をさらに備え、
ケーシングが、第1のケーシングであり、第1のケーシング上には、第1の折り返し機構が、2つのビードクランプの隣接する第1のビードクランプと共に配置され、
組立ドラムが、第2のケーシングをさらに有し、第2のケーシング上には、第2の折り返し機構が、2つのビードクランプの隣接する第2のビードクランプと共に配置され、
第1および第2のケーシングが、タイヤドラムの中心面の両側にそれぞれ配置されている。
第2の態様によれば、本発明は、ゴム構成部材を用いて、未加硫のタイヤまたは空気バネを組み立てる組立ドラムであって、
外径を有する周壁を備えた中心軸と、
構成部材を配置するための周面を備えたケーシングであって、ケーシングが、中心軸の周壁の外径に対応する内径を有する実質的に連続する開口部を有するとともに、中心軸に着脱可能に取り付けられ、ケーシングが、可動な結合ピンを備え、結合ピンは、結合ピンが中心軸の周壁に設けられた開口部内に進入する結合位置と、結合ピンが中心軸の周壁の外側に配置される結合解除位置とに配置可能である、ケーシングと、を有する組立ドラムにおいて、ケーシングが、ロックピンを備えたロック装置をさらに有し、ロックピンが、結合ピンの結合位置では、結合ピンに係合して結合ピンの移動を実質的に阻止するようになっており、ロック部材が、ケーシングの取り付けが誤っていることを示すようになっている、組立ドラムを提供する。場合によっては、この組立ドラムは、上述した実施態様の特徴的な1つ以上の手段をさらに備えていてよい。
第3の態様によれば、本発明は、ゴム構成部材を用いて、未加硫のタイヤまたは空気ばねを製造するための、上述した組立ドラムの使用に関する。
本願の明細書および特許請求に範囲に記載される態様および手段、または、本願の図面に示される態様および手段、または、その両方を、可能であれば、個別に使用することもできる。そのような個別の態様は、関連する分割出願の主題となってもよい。このことは、特に、従属請求項に記載された手段および態様に当てはまる。
本発明の組立ドラムを、特に断面で示す概略図である。 本発明の結合ピンとロック装置との第1の実施形態を示す概略側面図である。 中空軸内に駆動スピンドルを備えた本発明の組立ドラムを示す概略図である。 中空軸内に同心円状のプル/プッシュロッドを備えた本発明の組立ドラムを示す概略図である。 結合解除位置における、本発明の結合ピンとロック装置との第2の実施形態の断面を示す概略図である。 結合解除位置における、本発明の結合ピンとロック装置との第2の実施形態の断面を示す概略図である。 結合位置における、図5Aの実施形態の断面を示す概略図である。 結合位置における、図5Bの実施形態の断面を示す概略図である。
添付の図面に示すいくつかの実施形態に基づいて、本発明を説明する。
図1には、例えばタイヤを組み立てる本発明の組立ドラムの概略側面図が示されている。図示した組立ドラム1は、周壁5を備えたドラム軸2を有している。ドラム軸2上には、第1のドラム半部を形成する第1のケーシング3と、第2のドラム半部を形成する第2のケーシング4と、が配置され、第1のケーシング3および第2のケーシング4の内径dは、ドラム軸2の周壁の外径に対応しており、したがって実質的に等しくなっている。
圧力媒体連結部7を備え、ドラム軸2を中心として回転可能な圧力媒体連結部6を介して、各組立ドラム半部3,4に設けられた圧力媒体連結部8,9に圧力媒体ユニット(図示せず)を連結することができる。ここで、図1には圧力媒体連結部8,9が概略的に示されていることに留意されたい。また、各組立ドラム半部3,4は、詳しくは図示されていないが、圧力媒体によって動作可能な部材を有している。そのような部材は、例えば、図5に示すような、折り返しアーム74またはビードクランプ73であってよい。
第1の組立ドラム半部3の圧力媒体連結部8は、第1のチューブセット12によって、回転可能な圧力媒体結合部6の圧力媒体連結部7に連結されている。また、圧力媒体ダクト13が、それ自体は公知の方法でドラム軸2内に配置され、一方では、回転可能な圧力媒体結合部6に連結され、他方では、第2のチューブセット14によって、第2の組立ドラム半部4の圧力媒体連結部9に連結されている。
各チューブセット12,14は、組立ドラム半部取り付けリング15,16に連結されている。この取り付けリング15,16が当該組立ドラム半部3,4の圧力媒体連結部8,9に連結可能であるため、当該組立ドラム半部3,4の圧力媒体連結部8,9を、当該組立ドラム半部取り付けリング15,16によって、チューブセット12,14に連結することができる。
図1に示すように、第1のチューブセット12が、圧力媒体結合部6の圧力媒体連結部7に連結可能な結合取り付けリング17に連結されているため、圧力媒体結合部6の圧力媒体連結部7は、結合取り付けリング17によって第1のチューブセット12に連結されている。図1には、さらに、第2のチューブセット14が、ドラム軸2内の圧力媒体ダクトに連結可能なドラム軸取り付けリング18に連結されているため、圧力媒体ダクトが、ドラム軸取り付けリング18によって第2のチューブセット14に連結されていることが示されている。
組立ドラム半部3,4はいずれも、ドラム軸2に対して実質的に半径方向に移動可能な少なくとも2本の結合ピン20,21を備えている。結合ピン20,21は、結合解除位置(符号20の結合ピン)に配置可能であり、その位置では、結合ピン20は、組立ドラム半部3,4のケーシングの実質的に内側、したがってドラム軸2の周壁5の外側に配置されている。この位置では、ケーシング3,4は、ドラム軸2に結合されておらず、ドラム軸2からスライドすることができる。また、結合ピン20,21は、結合位置(符号21の結合ピン)に配置可能であり、その位置では、結合ピン21は、ドラム軸2の周壁5に設けられた開口部内に部分的に進入している。
図2により詳細に示すように、結合ピン21の第1の外端部には、ボルト25が設けられ、ボルト25は、結合位置においてドラム軸2の周壁5に設けられた開口部35内に進入している。結合ピン21の、第1の外端部とは反対側を向いた部分は、実質的に長手方向に延びるラック26を備えている。さらに、歯車27が設けられており、歯車27は、ラック26と噛み合い、結合ピン21を実質的に中心線h1に沿って移動させるように配置されている。歯車27を回転させることで、結合ピン21は、図2に示す結合位置から、ボルト25が開口部35の中から完全に出ている結合解除位置へと移動する。
さらに、各結合ピン20,21の近傍には、ロック装置23が配置されている。図2により詳細に示すように、ロック装置23はロックピン28を有し、ロックピン28は、図2に示す結合ピン21の結合位置において、結合ピン21に係合して、結合ピン21がその中心線h1に沿って移動することを実質的に阻止するようになっている。このために、結合ピン21は、実質的に半径方向に延びる開口部29を備えている。図2に示すように、結合ピン21は、その中心線h1に沿って移動することができ、ロックピン28は、中心線h1を実質的に横切るように、方向b2に移動することができる。ロックピン28を結合ピン21の半径方向に移動させることで、ロックピン28が開口部29に挿入され、結合ピンが中心線h1に沿って移動することを実質的に阻止することができる。
図2に詳細に示すロック装置23は、ロック部材30をさらに有している。図2に詳細に示すように、ロックピン28は、結合ピン21の側とは反対側で、ロック部材30と当接している。その場合、ロックピン28は、ロックピンをロック部材30に押し付けるばね(図示せず)を備えている。ロック部材30は、中心線h2に沿って軸方向に移動することができ、その軸方向において、それぞれ直径が異なる部分を備えている。
ロック部材30は、方向b1に第1の位置まで移動することができ、その位置では、ロックピン28が、結合ピン21に係合しないように、ロック部材30の、小さい直径を有する部分31に当接している。ロック部材30とロックピン28とがこの位置にあると、結合ピン21は、方向cに結合位置から結合解除位置まで移動することができ、またその逆も可能である。
ロック部材は、ロック部材30の外端部に配置された制御部36をさらに有しているとともに、少なくとも第1の位置において、組立ドラム半部4のケーシング壁の外側まで延びている。この第1の位置では、ロック部材30は、ロック部材30と、特にその制御部とが、配管12,13と連結部8,9との連結を実質的に妨げるように、連結装置15,16に対して配置されている。
図2に示すように、結合ピン21が結合位置に配置されている場合、ロックピン28を開口部29内にスライドさせることができる。このために、ロック部材30は、方向b1とは反対の軸方向に移動する。ロック部材は、ロックピン28が小さい直径を有する部分31に当接する第1の位置から、直径が徐々に大きくなる(傾斜した)第2の部分と、それに続いて、大きな直径を有する第3の部分32と、を有している。第3の部分32の直径は、ロックピン28が大きい直径を有する第3の部分32に当接している場合に、ロックピン28が結合ピン21に係合するような直径、特にその開口部29に係合するような直径である。ロック部材30の軸方向への移動bにより、ロックピン28は、まず小さい直径を有する第1の部分に当接し、したがって、傾斜に沿って、大きい直径を有する第3の部分32まで案内される。この動作により、ロックピン28は、方向b2とは反対に開口部29内へとスライドする。
ロック部材は、ロックピン28が結合ピン21に係合しない第1の位置の方向へロック部材を押し付けるか、または第1の方向にロック部材を付勢する(pre-stress)ばね34をさらに備えている。ロック部材はカム33を備え、カム33は、ロックピン28が開口部29内に配置され、すなわち、より大きい直径を有する第3の部分32に当接している状態では、ロック部材30の回転rにより、組立ドラム半部3,4に設けられた凹部に係合することができる。この状態は、図1において符号24によって概略的に示されている。この状態では、配管の連結は妨害されず、組立ドラム半部取り付けリング15,16は、組立ドラム半部3,4に連結可能であり、当該組立ドラム半部3,4の圧力媒体連結部8,9が、当該組立ドラム半部取り付けリング15,16によってチューブセット12,14に連結されている。
また、図2では、結合ピン21の中心線とロック部材30の中心線とが実質的に平行に描かれていることに留意されたい。このことは、あり得る実施形態であって、ここでは、ロック装置23の動作を例示するために示されている。
図1の組立ドラム半部3,4では、結合ピン21の中心線h1とロック部材30の中心線h2とは平行ではない。実際、図1のロック部材30の中心線h2は、結合ピンの中心線h1に対して実質的に横方向を向いている。図2と比べて、ロック部材30は、ロックピン28の中心線h3を中心として実質的に角度90°にわたって回転している。ロック部材30の中心線h2は、ドラム軸2に実質的に平行であり、制御部36は、組立ドラム半部3,4の、中心面Vの側とは反対側に配置されている。
中心軸2から組立ドラム半部3,4を取り外し、場合によっては組立ドラム半部の別の組を中心軸2上に配置するために、中心軸2の端板を同様に形成するドラム軸取り付けリング18が、中心軸から取り外される。組立ドラム半部取り付けリング15,16も同様に、組立ドラム半部3,4から外される。ロック部材30の回転rによって、ロック部材30のカム33は、組立ドラム半部の凹部との係合が解除され、その結果、ロック部材30がばね34の作用の下で長手方向bに移動することで、ロックピン28が小さい直径を有する第1の部分31に当接する。このようにして、ロックピン28が開口部29の外に移動し、それによって、図1の符号20で示す結合解除位置に結合ピン21を移動させることができる。結合ピンを結合位置(図1では符号21で図示)から結合解除位置(図1では符号20で図示)へと移行させる場合、機械工は、アレンキーを開口部27内に配置し、その結果、歯車22が、当該結合ピンを中心線に沿って軸方向へ移動させるように機能する。結合ピン20,21がすべて結合解除位置に配置された後で、当該組立ドラム半部を中心軸から取り外すことができる。
図3は、本発明の組立ドラムの第2の実施形態を示す概略側面図であり、部分的な断面が示されている。この実施形態でも、組立ドラム41は、この場合は中空軸である中心軸42を有している。中空軸42の内部には、駆動機構がスピンドル47の形で配置されている。スリーブ状ナット48の形をした2つの動力伝達機構がスピンドル47上に配置されている。スリーブ状ナット48は、スピンドル47を回転させると、中空軸42の実質的に軸方向に移動することになる。未加硫のタイヤの組立時に、ケーシング43,44を互いに近づけたり互いに離したりする必要があるので、スピンドル47は、中心面Vの両側に、互いに逆向きのねじ山を有しており、これらのねじ山は実質的に同じピッチを有している。その結果、スピンドル47を回転駆動する場合、どちらのスリーブ状ナット48も、実質的に同じ速度で、中心面Vに向かう方向あるいは離れる方向に移動することになる。
スリーブ状ナット48は、中空軸42から、中空軸42に設けられた軸方向に延びるスリット57内へ、実質的に半径方向に延びる結合部材49を備えている。結合部材49は、中空軸42の外側を向いた外端部に、ケーシング43,44の結合ピン50,51が進入するための開口部50を備えている。したがって、結合ピンの結合位置(図3では符号51で図示)では、ケーシング43,44が中心軸42に取り付けられ、さらに、スピンドル47を駆動することにより、ケーシング43,44をスリーブ状ナット48と共に軸方向に移動させることができる。
この実施形態でも、図2で詳細に示すように、可動な結合ピン50,51を、結合ピン50,51上のラックと噛み合う歯車52によって駆動することができる。また、この実施形態も、図2を参照する前述の実施形態においてより詳細に説明したロック装置53,54を備えている。
したがって、図3の実施形態では、中空軸42内に配置されたスピンドル47によって、ケーシング43,44を実質的に軸方向へ移動させるようになっており、結合ピン50,51により、ケーシング43,44と中空軸42内のスリーブ状ナット48とが結合している。この実施形態では、例えば図4に示して説明するが、ケーシング43,44上に配置されたビードクランプと折り返し機構との少なくとも一方を移動させるために、回転可能な圧力媒体結合部56と、圧力媒体連結配管を各ケーシング43,44に連結するための圧力媒体連結部45,46とによって導入可能な圧縮空気が使用される。この実施形態でも、ロック装置53,54は、図2および図3を参照して詳細に説明したロック部材を備えており、ロック部材は、ロックピンが結合ピンに係合しない状態(図3では符号50で図示)では、圧力媒体連結部45,46の連結を実質的に防止するように配置されている。
ロックピンが結合ピンに係合する結合状態(図3では符号51で図示)では、ロック部材は、実質的にケーシング43,44内に配置され、その結果、中心面Vから離れる方向に延びるケーシング43,44の外端部に圧力媒体連結部45、46を動作可能に連結することができる。
図4は、本発明のタイヤ組立ドラム60の第3の実施形態を示している。タイヤ組立ドラム60は、ドラム半部62,63を駆動する伝動装置であって、折り畳みアームユニット74の伝動装置が内部に配置された中空ドラム軸61を有している。この伝動装置は、中空ドラム軸61内で同心円状に配置された4本のプル/プッシュロッド601,603,605,607を有している。これらのプル/プッシュロッドを使用してドラム半部および折り畳みアームユニットを駆動すること自体は、公知であり、例えばオランダ特許第2003350号明細書に記載されている。
図4に示す本発明の実施形態では、ドラム半部62,63と折り畳みアームユニット74との結合は、図5A、図5B、図5C、および図5Dにより詳細に示すように、ロック装置82,82’を備えた結合ピン80、80’によって実行されている。
本発明によれば、プル/プッシュロッド601,603(詳細図参照)は、結合部材602,604,605,606を備えている。これらの結合部材は、中空ドラム軸61の実質的に半径方向を上方に延び、ドラム軸61の壁に設けられた、軸方向に延びるスロット617内に延びている。
第1のドラム半部62は、図4に示すように、結合ピン80によって第1のプル/プッシュロッド601に連結し、結合ピン80は、その結合状態では、結合部材602の、プル/プッシュロッド601とは反対側を向いた外端部に設けられた実質的に半径方向の開口部内に延びている。こうして、結合ピン80によって、第1のドラム半部62がドラム軸61に連結されている。
少なくとも、未加硫のタイヤを製造する方法の一部の間、折り畳みアームユニット74をドラム半部62とは独立して駆動させる必要があるため、第1のドラム半部62の折り畳みアームユニット74は、ケーシング62の実質的に軸方向に延びる開口部618を通過して延びる第2の結合ピン80’によって、プル/プッシュロッド603の結合部材604に設けられた半径方向の開口部内に延びている。
2つのプル/プッシュロッド601,603が連結して動くために、第1の組立ドラム半部62をその折り畳みアームユニット74と一緒に移動させることができる。第2のプル/プッシュロッド603を第1のプル/プッシュロッド601に対して移動させた場合、折り畳みアームユニット74は、第1のドラム半部62に対して移動し、例えば、未加硫のタイヤまたは空気ばねの、ビードクランプ73内に位置する部分の上のゴム構成部材の折り返しとスティッチングとの少なくとも一方を行うことが可能となる。
図4に示す第3の実施形態では、ロック部材がロックピンの一部であるロック装置が使用される。図5A、図5B、図5C、および図5Dにより詳細に示すように、ケーシング62は、結合ピン80を備え、結合ピン80は、自身の軸方向において、図5Bの側面図で示す結合解除位置と図5Dの側面図で示す結合位置とに移動することができる。また、結合ピン80の近傍には、結合ピン80に面する側に、結合ピン80の開口部86に係合可能なボルト84を有するロックピン82が配置されている。ロックピン82は、図5Cおよび図5Dに示すように、ばね83によって、結合位置となるように付勢されている。結合ピン80が結合位置に配置され、結合ピン80の開口部86がロックピン82の延長線上に配置されるとすぐに、ばね83がボルト84を開口部86内へと押し込み、その結果、結合ピン80の移動は実質的に阻止されることになる。
図5Aおよび図5Bに示すように、ロックピン82の、結合ピン80とは反対側を向いた外端部には、制御部85が配置され、制御部85は、ロックピン82が結合ピン80に係合しない場合に、ラインとケーシング62との連結を実質的に妨げるロック部材としての機能も果たすことができる。
上述した説明は、本発明の好ましい実施形態の作用を例示するためのものであり、本発明の範囲を限定するためのものではない。上述した説明から、添付の特許請求の範囲に記載された本発明の範囲に含まれる多くの変更が当業者には明らかであろう。
要約すると、本発明は、ゴム構成部材を用いて、未加硫のタイヤまたは空気ばねを組み立てる組立ドラムに関する。組立ドラムは、中心軸と、この軸上にスライドさせることができるケーシングとを有している。ケーシングは、結合ピンを介して、中心軸に着脱可能に取り付けられ、結合ピンは、中心軸とケーシングとを相互に結合するための結合位置と、ケーシングを中心軸から取り外すことができる結合解除位置とに移動可能である。ケーシングは、ロックピンを備えたロック装置をさらに有し、ロックピンは、結合ピンの結合位置では、結合ピンに係合して結合ピンの移動を実質的に阻止するようになっている。ロック装置は、ロックピンが結合ピンに係合しない状態では、配管とケーシングとの連結を妨げるか、ケーシングの取り付けが誤っていることを示すか、あるいはその両方を実現するように配置されたロック部材を有している。

Claims (20)

  1. ゴム構成部材を用いて、未加硫のタイヤまたは空気バネを組み立てる組立ドラムであって、
    外径を有する周壁を備えた中心軸と、
    前記構成部材を配置するための周面を備えたケーシングであって、該ケーシングが、前記中心軸の前記周壁の外径に対応する内径を有する実質的に連続する開口部を有するとともに、前記中心軸に着脱可能に取り付けられ、前記ケーシングが、可動な結合ピンを備え、前記結合ピンは、該結合ピンが前記中心軸の前記周壁に設けられた開口部内に進入する結合位置と、該結合ピンが前記中心軸の前記周壁の外側に配置される結合解除位置とに配置可能である、ケーシングと、を有する組立ドラムにおいて、
    前記ケーシングが、ロックピンを備えたロック装置をさらに有し、前記ロックピンが、前記結合ピンの前記結合位置では、前記結合ピンに係合して前記結合ピンの移動を実質的に阻止するようになっており、前記ケーシングが、電気配管、空気配管、または油圧配管を前記ケーシングに連結するための連結装置を有し、前記ロック装置が、ロック部材を有し、前記ロック部材は、前記ロックピンが前記結合ピンに係合しない状態では、該ロック部材が前記配管と前記連結装置との連結を実質的に妨げるように、前記連結装置に対して配置されていることを特徴とする、組立ドラム。
  2. 前記ロック部材が、少なくとも前記ロックピンが前記結合ピンに係合しない状態では、前記ケーシングの取り付けが誤っていることを示すようになっている、請求項1に記載の組立ドラム。
  3. 前記結合ピンが、中心線を有するとともに、該中心線に沿って、前記結合位置と前記結合解除位置との間で移動可能であり、前記ロックピンが、前記中心線に対して実質的に横方向に移動可能である、請求項1または2に記載の組立ドラム。
  4. 前記結合ピンが開口部を備え、該開口部が、前記結合ピンの前記結合位置では、前記ロックピンの延長線上に配置されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の組立ドラム。
  5. 前記ロック部材が、前記ロックピンの一部である、請求項1から4のいずれか1項に記載の組立ドラム。
  6. 前記ロックピンが、前記結合ピンの側とは反対側で、前記ロック部材に実質的に当接し、少なくとも前記ロックピンが前記結合ピンに係合しない状態では、前記ロック部材を、前記配管と前記連結装置との連結を実質的に妨げる状態に維持している、請求項1から4のいずれか1項に記載の組立ドラム。
  7. 前記ロック部材が、前記結合ピンの前記結合位置では、前記ロックピンを前記結合ピンに係合させるようになっている、請求項6に記載の組立ドラム。
  8. 前記ロック部材が、前記配管と前記連結装置との連結を実質的に防止する状態となるように付勢されている、請求項6または7に記載の組立ドラム。
  9. 前記ロック部材が、前記ロックピンが前記結合ピンに係合しない状態では、前記ケーシングの周面の外側、または前記ケーシングの遠位外端部の外側まで延びている、請求項1から8のいずれか1項に記載の組立ドラム。
  10. 前記連結装置が、前記ケーシングの遠位外端部に実質的に配置されているか、または該遠位外縁部の近傍に実質的に配置され、第1の組の配管が、組立ドラム取り付けリングに連結され、該組立ドラム取り付けリングが、前記ケーシングの各遠位外端部に対して回転できないように連結して、前記第1の組の配管のうちの前記配管と前記連結装置との間の連結を形成することができ、前記ケーシングから延びる前記ロック部材と前記ロックピンとの少なくとも一方が、前記組立ドラム取り付けリングと前記ケーシングの前記遠位外端部との連結を実質的に妨げている、請求項9に記載の組立ドラム。
  11. 前記中心軸が中空軸であり、該中空軸内には駆動機構が配置され、該駆動機構が、駆動源によって前記中空軸の実質的に軸方向に移動可能な動力伝達機構を有し、前記結合ピンが、前記結合位置では前記動力伝達機構に結合されている、請求項1から10のいずれか1項に記載の組立ドラム。
  12. 前記ケーシングが前記動力伝達機構と一緒に前記中空軸の軸方向に移動できるように、前記結合ピンによって、前記ケーシングが前記動力伝達機構に取り付けられている、請求項11に記載の組立ドラム。
  13. 前記動力伝達機能が移動することで少なくとも第1の折り返し機構が移動できるように、前記結合ピンによって、前記第1の折り返し機構が前記動力伝達機構に取り付けられている、請求項11に記載の組立ドラム。
  14. 前記駆動機構がスピンドルを有し、前記動力伝達機構が、前記スピンドル上に配置されたスリーブ状ナットを有する、請求項11から13のいずれか1項に記載の組立ドラム。
  15. 前記駆動機構がプル/プッシュロッドであり、前記動力伝達機構が、前記プル/プッシュロッド上に配置され、前記プル/プッシュロッドを移動させることによって前記中空軸の軸方向に移動することができる、請求項11から13のいずれか1項に記載の組立ドラム。
  16. 前記中心軸の周りにそれぞれ配置され、前記タイヤドラムの中心面の両側で互いに軸方向に間隔をおいて配置された2つのビードクランプを有し、前記2つのビードクランプの少なくとも第1のビードクランプが、前記ケーシング上に配置されている、請求項1から15のいずれか1項に記載の組立ドラム。
  17. 前記組立ドラムが、前記中心面の両側でそれぞれ前記ビードクランプの外側に配置された、それぞれ軸方向に延びる第1および第2の折り返し機構を有する、請求項16に記載の組立ドラム。
  18. 少なくとも前記第1の折り返し機構が、隣接する第1のビードクランプと共に、前記ケーシング上に配置されている、請求項17に記載の組立ドラム。
  19. ビード充填ストリップを備えていても備えていなくてもよい2つのビードを有するゴムタイヤ構成部材を用いて、未加硫のタイヤを組み立てる際に使用される前記組立ドラムであって、前記タイヤドラムが、前記タイヤ構成部材の前記ビードクランプ内に位置する部分を半径方向に膨張させる膨張装置をさらに備え、前記第1および前記第2の折り返し機構のそれぞれが、第1の折り返しアーム群および第2の折り返しアーム群をそれぞれ備え、前記各アームが、前記ビードクランプの方向を向いた第1の自由外端部に、折り返し手段、特に折り返しローラまたは折り返しベルトを備えているとともに、反対側の第2の外端部においてアーム支持体にヒンジ連結され、前記タイヤドラムが、前記アーム支持体を軸方向に移動させて前記第1および第2のアーム群の前記各アームの前記第2の外端部を互いに近づくように移動させる一方で、それぞれの半径方向平面において、前記各アームが前記軸に実質的に平行に傾斜した初期位置から傾斜位置まで移動させて、前記タイヤ構成部材の前記ビードクランプの軸方向外側に位置する部分を前記タイヤ構成部材の前記ビードクランプ内に位置する前記膨張した部分に押し付けながら、前記各アームの前記第1の外端部を軸方向および半径方向外側に移動させる手段をさらに備え、
    前記ケーシングが、第1のケーシングであり、該第1のケーシング上には、前記第1の折り返し機構が、前記2つのビードクランプの隣接する第1のビードクランプと共に配置され、
    前記組立ドラムが、第2のケーシングをさらに有し、該第2のケーシング上には、前記第2の折り返し機構が、前記2つのビードクランプの隣接する第2のビードクランプと共に配置され、
    前記第1および第2のケーシングが、前記タイヤドラムの前記中心面の両側にそれぞれ配置されている、請求項17に記載の組立ドラム。
  20. ゴム構成部材を用いて、未加硫のタイヤまたは空気ばねを製造するための、請求項1から19のいずれか1項に記載の組立ドラムの使用。
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