JP5179816B2 - プライの折返し方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤの成型時に用いられるプライの折返し方法及び装置に関する。
従来のタイヤ構成部材の折返し装置として、成形ドラムに貼り付けられると共にその軸方向端部外側にビードコアがセットされている円筒状をしたタイヤ構成部材のうち、ビードコアより軸方向外側の折返し部を、円筒体の突出部とブラダとで挟持してタイヤ軸方向内側に向かって折り返すようにしたものが開示されている(特許文献1参照)。
またカーカスプライ折曲部形成装置として、プライテーブルに平面状に載置したカーカスプライの側端縁をチャックヘッドで挟着し、回転アクチュエータにより該側端縁が上方内側へ折り込まれるように動かすことで、カーカスプライの側端縁を正確な形状と寸法にくせ付けするようにしたものが開示されている(特許文献2参照)。
特開平6−286019号公報 特開2005−74820号公報
しかしながら、一般的に強度の必要なトラック用タイヤ、建設機械用タイヤ、及び航空機用タイヤ等を成形する際に、ブラダーを用いて折り返すことができないプライについては、手作業により折り返すことが行われており、作業者の負担が大きい上に、その作業者による品質のばらつきの発生が懸念されていた。
本発明は、上記事実を考慮して、空気入りタイヤを成形する際におけるプライの折返し工程を自動化することを目的とする。
請求項1の発明は、環状の成形ドラムの周りにプライ及びビードコアを設け、該ビードコアの径方向内側まで延びる前記プライの内側端を、前記ビードコア回りに折り返すプライの折返し方法であって、前記プライの前記内側端を把持手段により把持し、前記ビードコアの径方向内側から側方まで引き出して、更に前記ビードコアの側方からタイヤ径方向外側へ折り曲げる工程と、前記把持手段による前記プライに対する把持を解除すると共に、前記ビードコアの径方向内側に配設された拡縮手段を径方向外側へ拡張させて、前記把持手段により引き出された前記プライの前記内側端を前記ビードコア回りに折り返す工程と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載のプライの折返し方法では、まず環状の成形ドラムの周りにプライ及びビードコアを設け、該プライの内側端を、ビードコアの径方向内側まで延ばした状態にする。次に、このプライの内側端を把持手段により把持し、ビードコアの径方向内側から側方まで引き出して、更にビードコアの側方からタイヤ径方向外側へ折り曲げる。そして、把持手段によるプライに対する把持を解除すると共に、ビードコアの径方向内側に配設された拡縮手段を径方向外側へ拡張させて、把持手段により引き出されたプライの内側端をビードコア回りに折り返すことで、ビード部におけるプライの折返しを行うことができる。このように、請求項1に記載のプライの折返し方法では、空気入りタイヤを成形する際におけるプライの折返し工程を自動化することができる。
請求項2の発明は、環状の成形ドラムの周りに設けられたプライのうち、ビードコアの径方向内側まで延びる内側端を、前記ビードコア回りに折り返すプライの折返し装置であって、前記プライの前記内側端を把持し、前記ビードコアの径方向内側から側方まで引き出して、更に前記ビードコアの側方からタイヤ径方向外側へ折り曲げ可能に構成された把持手段と、前記ビードコアの径方向内側に配設され、前記把持手段により引き出された前記プライの前記内側端を前記ビードコア回りに折り返し可能に構成された拡縮手段と、を有することを特徴としている。
請求項2に記載のプライの折返し装置では、まず環状の成形ドラムの周りに設けられたプライのうち、ビードコアの径方向内側まで延びる内側端を、把持手段により把持してビードコアの径方向内側から側方まで引き出して、更にビードコアの側方からタイヤ径方向外側へ折り曲げる。そして、把持手段により引き出されたプライの内側端を、ビードコアの径方向内側に配設された拡縮手段によりビードコア回りに折り返すことで、ビード部におけるプライの折返しを行うことができる。
請求項3の発明は、請求項2に記載のプライの折返し装置において、前記把持手段及び前記拡縮手段を前記成形ドラムの軸方向に移動可能な移動手段を有することを特徴としている。
請求項3に記載のプライの折返し装置では、把持手段を成形ドラムの軸方向に移動可能な移動手段を有しているので、プライの内側端を把持した把持手段を該移動手段により成形ドラムの軸方向に移動させることにより、該プライの内側端をビードコアの径方向内側から側方まで引き出すことができる。
また移動手段は、把持手段に加えて、拡縮手段をも成形ドラムの軸方向に移動させることができるので、該把持手段によりプライの内側端の引出しを行いつつ、拡縮手段をビードコアの径方向内側に配置することができる。このため、把持手段によるプライの内側端の引出しの後、拡縮手段によるプライの内側端の折返しを速やかに行うことができる。
請求項4の発明は、請求項3に記載のプライの折返し装置において、前記把持手段は、前記プライの前記内側端を把持可能なハンド部と、該ハンド部を前記成形ドラムの径方向に駆動可能な駆動部とを有して構成されていることを特徴としている。
請求項4に記載のプライの折返し装置では、移動手段により把持手段及び拡縮手段を成形ドラムの軸方向に移動可能であり、かつ該把持手段が、プライの内側端を把持可能なハンド部と、該ハンド部を成形ドラムの径方向に駆動可能な駆動部とを有して構成されているので、ハンド部によりプライの内側端を把持し、移動手段により該ハンド部及び駆動部を成形ドラムの軸方向へ移動させながら、該駆動部によりハンド部を成形ドラムの径方向外側へ駆動することにより、プライの内側端の引出しを円滑に行うことができる。
請求項5の発明は、請求項2から請求項4の何れか1項に記載のプライの折返し装置において、前記拡縮手段は、ブラダーであることを特徴としている。
請求項5に記載のプライの折返し装置では、拡縮手段としてのブラダーは、把持手段によるプライの内側端の引出しが行われる間は縮径状態にある。このブラダーをビードコアの径方向内側において膨張させると、ビードコアの径方向内側から側方向まで引き出されたプライの内側端にその膨張圧が作用し、ビードコア回りに折り返される。
以上説明したように、本発明プライの折返し方法及び装置によれば、プライの折返し工程を自動化することができる、という優れた効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1において、本実施の形態に係るプライの折返し装置10は、把持手段の一例たるハンド部12及び駆動部14と、拡縮手段の一例たるブラダー16と、移動手段の一例たる送りねじ機構19とを有し、環状の成形ドラム18の周りに設けられたプライ20のうち、ビードコア22の径方向内側まで延びる内側端20A(図2)を、該ビードコア22回りに折り返し可能に構成されている。
成形ドラム18の軸上には、例えば円筒状の主軸外筒24が設けられており、該主軸外筒24の内側における同軸上には、主軸中軸26が設けられている。また成形ドラム18の内周面における軸方向中央部には、支持部材28が例えばボルト30を用いて締結固定されている。この支持部材28には、主軸外筒24が貫通して固定されている。主軸外筒24のフランジ24Aは、図示しない第1回転駆動装置に連結されている。
主軸外筒24の一端には、例えばフランジ24Aが形成されており、該主軸外筒24の軸方向に延びる例えば一対の長孔24Bがフランジ24Aの両側に夫々形成されている。支持部材28の両側には、例えば円板状のコマ32が夫々配置されており、該コマ32の一部分が長孔24Bを介して主軸外筒24の内側へ挿入されている。また主軸外筒24の軸方向におけるコマ32の外側に隣接して、駆動部14が配置されており、該駆動部14の一部分が長孔24Bを介して主軸外筒24の内側へ挿入されている。
主軸中軸26のうち、成形ドラム18の中央よりフランジ24A側には、例えば左ねじ26Lが形成され、該フランジ24Aと反対側には例えば右ねじ26Rが形成されている。この主軸中軸26の一端は、図示しない第2回転駆動装置に連結されており、主軸外筒24と独立して回転させることが可能となっている。
主軸中軸26の左ねじ26L及び右ねじ26Rには、ナット34,36が夫々螺合している。このうちナット34はコマ32に固定され、ナット36は駆動部14に固定されている。即ち、左ねじ26L及び右ねじ26Rを有する主軸中軸26と、ナット34,36とにより、送りねじ機構19が構成されている。送りねじ機構19では、主軸中軸26を第2回転駆動装置により回転させることで、支持部材28を挟んで一方のコマ32、ハンド部12及び駆動部14と、他方のコマ32、ハンド部12及び駆動部14とを、成形ドラム18の軸方向に移動させ、具体的には互いに近接させたり離間させたりすることができるようになっている。またその際、片側のコマ32と駆動部14とを、同期させて移動させることができるようになっている。なお主軸中軸26において、成形ドラム18の中央よりフランジ24A側に右ねじ26Rが形成され、該フランジ24Aの反対側に左ねじ26Lが形成されていてもよい。
各コマ32における支持部材28側の側面、及び該支持部材28と反対側の側面には、例えば円形の板38,40が夫々取り付けられている。この板38,40の外径は、コマ32の外径よりも大きく、かつ成形ドラム18の内径よりもわずかに小さく設定されている。またコマ32の外周面側で、かつ板38,40の間には、例えば圧縮空気により拡縮可能に構成されたブラダー16が配設されている。
ブラダー16は、ビードコア22の径方向内側に配設され、把持手段により引き出されたプライの内側端をビードコア22回りに折り返し可能に構成された例えば環状のゴムチューブである。このブラダー16の外周面は、非膨張時において、例えば板38,40の外周部分よりも径方向内側に位置している。
なお、ブラダー16は、ビードコア22の径方向内側に配設されているものとしたが、これは該ブラダー16を膨張させてプライ20の内側端20Aをビードコア22回りに折り返す際に、該ブラダー16がビードコア22の径方向内側に位置している必要があることを示したものである。従って、図2に示されるように、例えばプライ20の内側端20Aの引出しや折返しが行われる前の段階においては、ブラダー16が成形ドラム18の径方向内側に位置していてもよい。
また図4において、片側につき例えば3本のビードコア22を設ける場合には、成形ドラム18の軸方向におけるビード部60の幅が大きい場合、すべてのビードコア22に渡ってブラダー16が位置している必要はなく、少なくとも最も外側のビードコア22の径方向内側を含む領域に位置していればよい。プライ20の内側端20Aを最も外側のビードコア22の側部へ折り返すことを考慮すると、ブラダー16は、該ビードコア22の側方に至るまで、コマ32の径方向外側へ膨張することが望ましい。
図2において、ハンド部12は、例えば支点42を中心として相対的に開閉可能に構成された一対の爪44と、該一対の爪44を例えば閉じる方向に付勢するシリンダ装置46と、該一対の爪44を例えば開く方向に付勢する例えばねじりコイルばね(図示せず)とを有して構成されている。また、図3に示されるように、このハンド部12は、駆動部14のピストンロッド54の先端部54Aにおいて、例えば支点42を中心として回動自在に支持されている。ハンド部12及び駆動部14は、送りねじ機構19により成形ドラム18の軸方向に駆動されることで、プライ20の内側端20Aを把持し、ビードコア22の径方向内側から側方まで引き出し可能に構成されている。
駆動部14は、例えば圧縮空気により伸縮する複動式のシリンダ装置であり、該駆動部14には、例えばコンプレッサ等の圧縮空気供給源48からバルブ50を介して圧縮空気が供給されるようになっている。
ハンド部12を作動させるシリンダ装置46にも、圧縮空気供給源48からバルブ56を介して圧縮空気が供給されるようになっている。更に、ブラダー16にも、圧縮空気供給源48からバルブ58を介して圧縮空気が供給されるようになっている。バルブ50,56,58は、制御装置52(CPU)からの信号を受けて夫々開閉するように構成されている。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。本実施形態に係るプライの折返し装置10は、例えば航空機用の空気入りタイヤを成形する際に用いられる。折返し装置10によるプライの折返し方法は、環状の成形ドラム18の周りにプライ20及びビードコア22を設け、該ビードコア22の径方向内側まで延びるプライ20の内側端20Aを、ビードコア22回りに折り返すという方法であり、プライ20の内側端20Aをハンド部12により把持し、ビードコア22の径方向内側から側方まで引き出す工程と、ハンド部12によるプライ20に対する把持を解除すると共に、ビードコア22の径方向内側に配設されたブラダー16を膨張させることで径方向外側へ拡張させて、ハンド部12により引き出されたプライ20の内側端20Aをビードコア22回りに折り返す工程と、を有している。
ここで、プライ20の折返しを行う前段階の工程について簡単に説明する。図1に示されるように、まず、ブラダー16を縮小させ、主軸中軸26を第2回転駆動装置(図示せず)により回転駆動して、コマ32を互いに接近させることで、該ブラダー16を成形ドラム18の径方向内側に配置しておく。なお、このとき、ハンド部12及び駆動部14については、プライ20の内側端20Aが配置される位置(図2参照)を考慮して、例えば成形ドラム18の側面の径方向内端付近に位置決めされ、かつ駆動部14は、縮長された状態とされる。ハンド部12によりプライ20の内側端20Aを把持し易くするためである。
次に、図2において、タイヤ構成部材を成形ドラム18に取り付けて行く。まず、成形ドラム18の外面に、未加硫のインナーライナー62を貼り付ける。次に、このインナーライナー62に、プライ20を貼り付け、その内側端20Aをビードコア22の径方向内側まで延ばしておく。
続いて、カーカスコードをゴム被覆してなるカーカスプライ64をプライ20に貼り付け、ビードコア22を位置決めし、該ビードコア22の外周に補強材であるビードフィラー66を配置した上で、該カーカスプライ64をビードコア22回りに折り返す。同様にして、成形ドラム18の片側につき、更に例えば2組のカーカスプライ64、ビードコア22及びビードフィラー66及びビードコア22を配置する。これにより、成形ドラム18の片側につき、計3本のビードコア22が配置され、各々のビードコア22に対してカーカスプライ64が折り返された状態となる。
次に、ハンド部12によりプライ20の内側端20Aをビードコア22の径方向内側から側方まで引き出す工程について説明する。制御装置52によりバルブ56が開かれると、圧縮空気供給源48からハンド部12のシリンダ装置46に圧縮空気が供給され、これによって該シリンダ装置46が作動して、一対の爪44が閉じられた状態となる。このようにして閉じられる一対の爪44により、プライ20の内側端20Aを把持することができる。
なお、ハンド部12がプライ20の内側端20Aよりも径方向内側にある場合には、駆動部14を伸長させることで、プライ20の内側端20Aを把持できる位置までハンド部12を移動させるようにしてもよい。駆動部14を伸長させるには、制御装置52によりバルブ50を開き、圧縮空気供給源48から駆動部14における伸長側の空気取入れ口(図示せず)に圧縮空気を供給すればよい。駆動部14を縮長させるには、駆動部14における縮長側の空気取入れ口(図示せず)に圧縮空気を供給すればよい。
続いて、図3に示されるように、主軸中軸26を回転駆動して、コマ32、ハンド部12及び駆動部14を、成形ドラム18の軸方向外側へ移動させつつ、該駆動部14を伸長させると、プライ20の内側端20Aがビードコア22の径方向内側に沿いつつ、該ビードコア22の側方まで引き出される。このとき、プライ20の張力により、ハンド部12が、支点42を中心として紙面反時計回りに回動するので、該プライ20の内側端20Aを効率的に引き出すことができる。またこのとき、ブラダー16は、少なくとも最も外側のビードコア22の径方向内側を含む領域に配置される。なお、支点42を中心としたハンド部12の回転方向は、該ハンド部12の場所により異なり、例えば図1に示される4つのハンド部12のうち、左上に位置するハンド部12は、紙面時計回りに回動する。
成形ドラム18の片側につき、複数組のハンド部12及び駆動部14が設けられている場合、プライ20の内側端20Aにおける複数箇所を同時に把持して引き出すことができる。成形ドラム18の片側につき、1組のハンド部12及び駆動部14が設けられている場合には、プライ20の内側端20Aにおける1箇所を引き出してから、コマ32、ハンド部12及び駆動部14を図2に示される初期位置に復帰させて、第1回転駆動装置(図示せず)により主軸外筒24を回転駆動して成形ドラム18を所定角度回転させ、まだ引き出されていないプライ20の内側端20Aをハンド部12で把持してビードコア22の側方まで引き出すようにして、該プライ20の内側端20Aの全周を引き出して行く。なお、プライ20の内側端20Aを部分的に引き出して行く場合、主軸外筒24を回転駆動した際に、ハンド部12及び駆動部14が該主軸外筒24と共回りしない構成とすることが必要である。
次に、ブラダー16によりプライ20の内側端20Aをビードコア22回りに折り返す工程について説明する。図4において、この工程では、まず制御装置52によりバルブ56が閉じられ、ハンド部12のシリンダ装置46への圧縮空気の供給が止められる。すると、ハンド部12における一対の爪44が、図示しないねじりコイルばねの付勢力により開いた状態となり、これによってプライ20の内側端20Aの把持が解除される。続いて、制御装置52によりバルブ58が開かれ、圧縮空気供給源48からブラダー16へ圧縮空気が供給されると、該ブラダー16が膨張し、コマ32の径方向外側へ、ビードコア22の側面まで回りこむように拡張する。この膨張圧がプライ20の内側端20Aに作用することにより、プライ20の内側端20Aが、3本のビードコア22回りに折り返される。
このように、プライの折返し装置10では、プライ20の内側端20Aを、ビードコア22の径方向内側から側方まで成形ドラム18の軸方向に引き出すだけでなく、更にビードコア22の側方から径方向外側へ折り曲げることができる。これにより、ブラダー16によるプライ20の内側端20Aの折返しを、より効率的に行うことができる。
またプライの折返し装置10では、空気入りタイヤを成形する際におけるプライの折返し工程を自動化することができる。これにより、作業者の負担を軽減すると共に、品質のばらつきを抑制することが可能である。
なお、本実施形態では、プライ20の内側端20Aをビードコア22回りに折り返す工程において、ハンド部12によるプライ20に対する把持を解除すると共にブラダー16を径方向外側へ拡張させるものとしたが、これは、ハンド部12によるプライ20の把持の解除動作と、ブラダー16の拡張動作とが同時に行われることを意味するものではない。これらの動作タイミングについては、プライ20の折返し状態が良好となるように適宜設定される。
また本実施形態では、把持手段として、ハンド部12及び駆動部14を挙げたが、把持手段の構成はこれに限られるものではなく、外部からビードコア22の径方向内側にハンド部(図示せず)を差し込んで、プライ20の内側端20Aを把持して引き出すことが可能な、例えばロボットアームであってもよい。
更に、拡縮手段として、ブラダー16を挙げたが、拡縮手段はこれに限られるものではない。
また移動手段として、送りねじ機構19を挙げたが、移動手段はこれに限られるものではなく、例えば成形ドラム18の軸方向に伸縮可能なシリンダ装置であってもよい。
プライの折返し装置を示す断面図である。 ハンド部によりプライの内側端を把持した状態を示す拡大断面図である。 ハンド部を移動させると共に、駆動部を伸長させてプライの内側端をビードコアの径方向内側から側方まで引き出した状態を示す拡大断面図である。 ハンド部によるプライの内側端の把持を解除すると共に、ブラダーを径方向外側へ拡張させて、プライの内側端をビードコア回りに折り返した状態を示す拡大断面図である。
符号の説明
10 プライの折返し装置
12 ハンド部(把持手段)
14 駆動部(把持手段)
16 ブラダー(拡縮手段)
18 成形ドラム
19 送りねじ機構(移動手段)
20 プライ
20A 内側端
22 ビードコア

Claims (5)

  1. 環状の成形ドラムの周りにプライ及びビードコアを設け、該ビードコアの径方向内側まで延びる前記プライの内側端を、前記ビードコア回りに折り返すプライの折返し方法であって、
    前記プライの前記内側端を把持手段により把持し、前記ビードコアの径方向内側から側方まで引き出して、更に前記ビードコアの側方からタイヤ径方向外側へ折り曲げる工程と、
    前記把持手段による前記プライに対する把持を解除すると共に、前記ビードコアの径方向内側に配設された拡縮手段を径方向外側へ拡張させて、前記把持手段により引き出された前記プライの前記内側端を前記ビードコア回りに折り返す工程と、
    を有することを特徴とするプライの折返し方法。
  2. 環状の成形ドラムの周りに設けられたプライのうち、ビードコアの径方向内側まで延びる内側端を、前記ビードコア回りに折り返すプライの折返し装置であって、
    前記プライの前記内側端を把持し、前記ビードコアの径方向内側から側方まで引き出して、更に前記ビードコアの側方からタイヤ径方向外側へ折り曲げ可能に構成された把持手段と、
    前記ビードコアの径方向内側に配設され、前記把持手段により引き出された前記プライの前記内側端を前記ビードコア回りに折り返し可能に構成された拡縮手段と、
    を有することを特徴とするプライの折返し装置。
  3. 前記把持手段及び前記拡縮手段を前記成形ドラムの軸方向に移動可能な移動手段を有することを特徴とする請求項2に記載のプライの折返し装置。
  4. 前記把持手段は、前記プライの前記内側端を把持可能なハンド部と、該ハンド部を前記成形ドラムの径方向に駆動可能な駆動部とを有して構成されていることを特徴とする請求項3に記載のプライの折返し装置。
  5. 前記拡縮手段は、ブラダーであることを特徴とする請求項2から請求項4の何れか1項に記載のプライの折返し装置。
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