JP2009208373A - タイヤ構成部材の折返し方法および装置 - Google Patents

タイヤ構成部材の折返し方法および装置 Download PDF

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【課題】タイヤ構成部材34の折返し作業による折返し装置の破損を強力に抑制することで、生産性の向上および交換費用の低減を図る。
【解決手段】ビード47の軸方向両外側に配置された複数の金属製折返し羽根54をその軸方向内端部を中心として、揺動手段により平行位置から拡開位置Kまで半径方向外側に同期揺動させ、タイヤ構成部材34の折返し部63をビード47回りに折返すようにしたので、長期間連続使用しても殆ど破損することはなく、この結果、破損部品の交換作業がほぼ不要となって、生産性の向上および交換費用の低減を容易に図ることができる。
【選択図】図5

Description

この発明は、ビードより軸方向両外側に位置するタイヤ構成部材の折返し部をビード回りに折返すタイヤ構成部材の折返し方法および装置に関する。
従来のタイヤ構成部材の折返し方法および装置としては、例えば以下の特許文献1に記載されているようなものが知られている。
特開2005−324454号公報
このものは、軸方向に離れた一対のビードの軸方向両外側にそれぞれ膨張収縮可能なゴムからなる第1、第2折返しブラダを設け、これら第1、第2折返しブラダ内に気体を供給して膨張させることで、前記ビード間において半径方向外側に膨出変形した本体部を有するタイヤ構成部材の前記ビードより軸方向両外側に位置する折返し部をビード回りに折返すようにしたものである。ここで、前記第1折返しブラダは、前記折返し部を円筒状から略円盤状となるよう拡開させる機能を果たし、一方、第2折返しブラダは膨張した第1折返しブラダを本体部に向かって押圧変形させる機能を果たしている。
しかしながら、このような従来のタイヤ構成部材の折返し方法および装置にあっては、ゴムからなるブラダを用いて折返しを行うようにしているため、ある程度の期間使用すると、ブラダが破損してしまうが、このような破損が生じる毎にブラダを交換する作業が必要となるため、生産性が低下するとともに、多額の交換費用が必要になるという課題があった。そして、このような課題はタイヤサイズが大となるに従い、より顕著となっていた。
この発明は、使用による破損を強力に抑制することで、生産性の向上および交換費用の低減を図ることができるタイヤ構成部材の折返し方法および装置を提供することを目的とする。
このような目的は、第1に、円筒状のタイヤ構成部材を、軸方向に離れた一対のビード間に位置する本体部と、ビードより軸方向両外側に位置する折返し部とに区画するとともに、該本体部を半径方向外側に膨出変形させる工程と、前記ビードの軸方向両外側に周方向に並べて配置された複数の金属製折返し羽根を、揺動手段により軸方向内端部を中心としてタイヤ構成部材の中心軸に平行な平行位置から前記中心軸にほぼ垂直な拡開位置まで半径方向外側に同期揺動させ、前記折返し部をビード回りに本体部に沿うよう折返す折返し工程とを備えたタイヤ構成部材の折返し方法により、達成することができる。
第2に、軸方向に離れた一対のビード間において半径方向外側に膨出変形した本体部を有するタイヤ構成部材の前記ビードより軸方向両外側に位置する折返し部をビード回りに本体部に沿うよう折返すタイヤ構成部材の折返し装置であって、前記ビードの軸方向両外側に周方向に並べて配置され、軸方向内端部を中心として、タイヤ構成部材の中心軸に平行な平行位置と前記中心軸にほぼ垂直な拡開位置との間を半径方向に揺動可能な複数の金属製折返し羽根と、前記折返し羽根を平行位置から拡開位置まで半径方向外側に同期揺動させることで前記折返し部をビード回りに折返す揺動手段とを備えたタイヤ構成部材の折返し装置により、達成することができる。
この発明においては、ビードの軸方向両外側に配置された複数の金属製折返し羽根を、揺動手段により軸方向内端部を中心として平行位置から拡開位置まで半径方向外側に同期揺動させることで、タイヤ構成部材の折返し部をビード回りに折返すようにしたので、長期間連続使用しても殆ど破損することはなく、この結果、破損部品の交換作業がほぼ不要となって、生産性の向上および交換費用の低減を容易に図ることができる。
また、請求項3に記載のように構成すれば、折返し羽根の外周をタイヤ構成部材の貼付け面として用いることができ、さらに、請求項4に記載のように構成すれば、折返し時における折返し羽根とタイヤ構成部材の折返し部との接触面積を増大させることができ、これにより、折返し部を余計な変形をあまり生じさせることなくほぼ均一に折返すことができる。
また、請求項5に記載のように構成すれば、簡単な構造でありながら折返し羽根を確実に同期揺動させることができ、さらに、請求項6に記載のように構成すれば、折返し時に折返し羽根とビード近傍の折返し部との間に間隙が発生しても、該間隙を小ブラダで埋めることで、ビード部近傍の折返し部を確実にビードに圧着することができる。
以下、この発明の実施形態1を図面に基づいて説明する。
図1、2において、11は、インナーライナー、カーカスプライ等の貼付けからグリーンタイヤの成型までを1台の装置で行う、いわゆるシングルステージ成型用のタイヤ成形機であり、このタイヤ成形機11は全体として円筒状を呈する水平な成形ドラム12を有する。前記成形ドラム12は図示していない駆動部に連結された中空の主軸13を有し、この主軸13は前記駆動部により必要に応じて軸線回りに駆動回転される。
前記主軸13内には主軸13と同軸のねじ軸15が回転可能に遊嵌され、このねじ軸15は図示していない駆動機構から駆動力を受けて主軸13と別個に回転することができる。前記ねじ軸15の軸方向両側部外周には、それぞれ逆ねじとなったおねじ部16が形成され、これらおねじ部16に重なり合う部位の主軸13には軸方向に延びるとともに、周方向に等距離離れて配置された複数のスリット17が形成されている。
18は前記おねじ部16にそれぞれ螺合するナットであり、これらのナット18には前記スリット17を貫通する連結ブロック19がそれぞれ固定されている。22は前記主軸13の軸方向両側部にそれぞれ軸方向に移動可能に支持され、該主軸13を囲む一対の略円筒状をした摺動ブロックであり、これらの摺動ブロック22の軸方向内端部には前記連結ブロック19がそれぞれ連結されている。
前述した連結ブロック19、摺動ブロック22は全体として、主軸13の軸方向両側部にそれぞれ軸方向に移動可能に支持された一対の可動体23を構成する。そして、これらの可動体23は前記ねじ軸15が駆動機構によって駆動回転されると、逆ねじであるおねじ部16によって逆方向に等距離だけ移動し、互いに接近離隔する。前述したねじ軸15、ナット18は全体として、可動体23を逆方向に等距離だけ移動させることにより互いに接近離隔させる移動手段24を構成する。
27は外径が摺動ブロック22の外径と実質上同一径である成形ブラダであり、この成形ブラダ27の軸方向両端には半径方向内側に向かって延びる鍔部が形成され、これらの鍔部の半径方向内端はそれぞれ前記摺動ブロック22の軸方向内端部に気密状態で連結されている。また、前記成形ブラダ27はゴムから構成され、この結果、該成形ブラダ27内に気体、例えばエアが供給されると、この成形ブラダ27は半径方向外側に向かって膨出し、断面が略円弧状(トロイダル状)に変形する。
前述した主軸13、可動体23、成形ブラダ27は全体として、円筒状のドラム本体33を構成し、このドラム本体33の外周には、該ドラム本体33が回転しているとき、シート状をした内側サイドトレッド34a、インナーライナー34b、カーカス34c、外側サイドトレッド34d等のタイヤ構成部材34が次々と供給されて積層されながら貼付けられる。これにより、ドラム本体33の外側には複数層のタイヤ構成部材34を積層して構成した円筒状の中間バンド35(タイヤ構成部材34)が嵌合された状態で配置される。
各摺動ブロック22の軸方向内端部にはそれぞれ半径方向に延びる複数の収納穴38が形成され、これらの収納穴38は弧状を呈するとともに、周方向に等距離離れて配置されている。39は周方向に等距離離れて設置された複数(収納穴38と同数)のビードロックセグメントであり、これらのビードロックセグメント39は前記収納穴38内に半径方向に移動可能に挿入されている。そして、これらビードロックセグメント39は弧状を呈しており、この結果、これらのビードロックセグメント39は全体として周方向に複数箇所で分断されたリング状を呈することになる。
42は各摺動ブロック22内に形成されたリング状のシリンダ室であり、各シリンダ室42にはこれらシリンダ室42を内側室42aと外側室42bとに仕切るリング状のピストン43が軸方向に移動可能に収納されている。これらピストン43はシリンダ室42の軸方向内側壁を貫通して軸方向内側に延びる延在部43aを有し、これら延在部43aには周方向に離れた複数(ビードロックセグメント39と同数)のリンク44の軸方向外端部が連結され、一方、前記リンク44の軸方向内端部は各ビードロックセグメント39にそれぞれ連結されている。
そして、前記シリンダ室42の内側室42aに図示していない流体源から高圧流体が供給されると、ピストン43は軸方向外側に移動してビードロックセグメント39を内側限まで半径方向内側に同期移動させるが、このように内側限までビードロックセグメント39が移動しているとき、該ビードロックセグメント39の半径方向外端(外周)は摺動ブロック22の外周と実質上同一面上に位置する。
一方、前記シリンダ室42の外側室42bに高圧流体が供給されると、ピストン43は軸方向内側に移動してビードロックセグメント39を半径方向外側に同期移動させるが、このとき、タイヤ構成部材34(中間バンド35)の軸方向両端部外側でビードロックセグメント39と重なり合う位置にフィラー46付きのビード47がセットされていると、前記ビードロックセグメント39は該ビード47をタイヤ構成部材34を間に介装した状態で半径方向内側から把持する。前述したピストン43、リンク44は全体として、前記ビードロックセグメント39を同期して半径方向に移動させることで拡縮させる拡縮機構48を構成する。
また、前述したビードロックセグメント39、拡縮機構48は全体として、ドラム本体33の軸方向両端部に設けられ、拡径したとき、タイヤ構成部材34(中間バンド35)の軸方向両端部外側にセットされたフィラー46付きビード47を半径方向内側から把持するビードロック手段49を構成する。このようにビードロック手段49によってビード47が把持されると、成形ブラダ27内に気体が供給されるとともに、摺動ブロック22、ビードロック手段49が移動手段24により互いに接近し、これにより、軸方向に離れた一対のビード47間に位置するタイヤ構成部材34、即ち本体部51は、断面円弧状(略トロイダル状)となるまで半径方向外側に膨出変形される。
図1、2、3、4、5において、前記ビード47(ビードロックセグメント39)の軸方向両外側で摺動ブロック22の周囲にはそれぞれ周方向に並べて配置された略帯板状を呈する複数の折返し羽根54が設置され、これらの折返し羽根54の軸方向内端部は収納穴38より若干軸方向外側の摺動ブロック22にピン55を介して回動可能に連結され、この結果、これら折返し羽根54はその軸方向内端部(ピン55)を中心として半径方向に揺動可能となる。そして、これら折返し羽根54はスチール、アルミニウム合金等の剛性の高い金属から構成されている。
57はビード47(ビードロックセグメント39)の軸方向両外側に配置された一対のリング状を呈するスライダであり、これらのスライダ57は摺動ブロック22の軸方向外側部に摺動可能に嵌合されるとともに、前記タイヤ構成部材34(中間バンド35)の中心軸に沿って移動可能である。各スライダ57の内周には環状の環状溝58が形成されており、この結果、前記スライダ57と摺動ブロック22との間には環状溝58の内壁と摺動ブロック22の軸方向外側部外周とによりリング状のシリンダ室59が画成される。
60は各摺動ブロック22に固定されるとともに、前記シリンダ室59に収納されたリング状の固定ピストンであり、これら固定ピストン60によりシリンダ室59は内側室59aと外側室59bとに区画される。64は複数(折返し羽根54と同数)の伝達リンクであり、これら伝達リンク64の軸方向内端部は前記折返し羽根54の軸方向内側部に連結され、一方、これら伝達リンク64の軸方向外端部は前記スライダ57の軸方向内端部に連結され、この結果、前記折返し羽根54とスライダ57とは複数の伝達リンク64により互いに連結される。
そして、シリンダ室59の外側室59bに高圧流体が供給されてスライダ57が軸方向外側限まで移動すると、該スライダ57の移動は伝達リンク64を介して折返し羽根54に伝達され、該折返し羽根54をその軸方向内端部を中心としてタイヤ構成部材34(中間バンド35)の中心軸に平行で全体として円筒状を呈する平行位置Hまで半径方向内側に同期揺動させ、一方、シリンダ室59の内側室59aに高圧流体が供給されてスライダ57が軸方向内側限まで移動すると、該スライダ57の移動は伝達リンク64を介して折返し羽根54に伝達され、該折返し羽根54をタイヤ構成部材34(中間バンド35)の中心軸にほぼ垂直で全体として略円盤状を呈する拡開位置K(図5参照)まで半径方向外側に同期揺動させる。
このように折返し羽根54は平行位置Hと拡開位置Kとの間で半径方向に揺動可能であるが、前述のように本体部51が円弧状まで半径方向外側に膨出しているとき、折返し羽根54がスライダ57の軸方向内側への移動により平行位置Hから拡開位置Kまで半径方向外側に同期揺動すると、一対のビード47より軸方向外側に位置するタイヤ構成部材34(中間バンド35)の軸方向両端部、即ち、折返し部63はビード47回りにフィラー46および本体部51に沿うよう折返される。
前述した一対のスライダ57および複数の伝達リンク64は全体として、折返し羽根54を平行位置Hから拡開位置Kまで半径方向外側に同期揺動させることで、前記折返し部63をビード47回りに折返す揺動手段66を構成する。そして、揺動手段66を前述のように一対のスライダ57と複数の伝達リンク64とから構成すれば、簡単な構造でありながら折返し羽根54を確実に同期揺動させることができる。また、前述した折返し羽根54および揺動手段66は全体として折返し装置67を構成し、さらに、前述したドラム本体33、ビードロック手段49、折返し装置67は全体として、前記成形ドラム12を構成する。
このようにビード47の軸方向両外側に配置された複数の金属製折返し羽根54を、軸方向内端部(ピン55)を中心として揺動手段66により平行位置Hから拡開位置Kまで半径方向外側に同期揺動させることで、タイヤ構成部材34の折返し部63をビード47回りに折返すようにすれば、長期間連続使用しても殆ど破損することはなく、この結果、破損部品の交換作業がほぼ不要となって、生産性の向上および交換費用の低減を容易に図ることができる。しかも、折返し部63の折返し時、折返し羽根54と折返し部63とが常時広い面積で接触しているため、該折返し部63に圧痕や凹みが発生することもない。
ここで、各折返し羽根54は長手方向に直交する方向の断面形状が弧状を呈するとともに、その曲率半径はタイヤ構成部材34の中心軸から折返し羽根54の揺動中心(ピン55)までの距離と実質上同一であり、この結果、折返し羽根54が平行位置Hに位置しているときには、これら折返し羽根54の全体形状は円筒状となる。このように折返し羽根54を断面弧状とすれば、平行位置Hに位置しているときの折返し羽根54の外周をタイヤ構成部材34の貼付け面として用いることができ、これにより、巻き付けられたタイヤ構成部材34を容易かつ確実に円筒状に成形することができる。
また、各折返し羽根54の軸方向内端部でその周方向両端部には、これら折返し羽根54が拡開位置Kまで揺動したときに隣接する折返し羽根54同士が干渉する事態を回避するため、矩形の切り欠き70が形成されている。さらに、この実施形態では、各折返し羽根54を、周方向中央部に位置する厚肉部54aと、周方向一端部および周方向他端部にそれぞれ位置し、前記厚肉部54aより薄肉である一側薄肉部54bおよび他側薄肉部54cとから構成するとともに、これら一側薄肉部54bと他側薄肉部54cとの合計厚さを前記厚肉部54aの肉厚と実質上同一としている。
また、前記一側薄肉部54bは厚肉部54aの厚さ方向中央より半径方向外側に、他側薄肉部54cは厚肉部54aの厚さ方向中央より半径方向内側に配置しており、この結果、前記折返し羽根54が平行位置Hにあるときには、隣接する2個の折返し羽根54の一側薄肉部54bと他側薄肉部54cとは半径方向に重なり合うことになる。
そして、各折返し羽根54を前述のように構成すると、折返し羽根を周方向に均一厚さとすることで、水平位置にあるときに隣接する折返し羽根の周方向両端同士を突き合わせるようにした場合に比較し、各折返し羽根54の幅(周方向距離)が大となるため、折返し時における折返し羽根54とタイヤ構成部材34の折返し部63との接触面積がかなり増大し、これにより、折返し部63を余計な変形をあまり生じさせることなくほぼ均一に折返すことができる。
79はビードロックセグメント39の上端部と折返し羽根54の軸方向内端との間で各摺動ブロック22の外側に設置されたゴムからなる一対の小ブラダであり、これらの小ブラダ79は、折返し羽根54が平行位置Hから拡開位置Kに向かって揺動しているとき、通路80を通じて内部に気体、例えばエアが供給充填されることで、折返し羽根54とビード47近傍の折返し部63との間において、図5に示すように膨張し、該ビード47近傍の折返し部63をビード47に押し付ける。
この結果、折返し部63の折返し時に、円弧状の曲面となったビード47近傍(ビード47より軸方向外側)の折返し部63外表面と折返し羽根54との間に間隙が発生しても、該間隙を小ブラダ79で埋めることができるため、ビード47近傍の折返し部63を確実にビード47、フィラー46に圧着することができて、エア入り等の製造不良を効果的に回避することができる。なお、82は小ブラダ79の軸方向内端に連続する円筒状の延在部であり、これらの延在部82は前記ビードロックセグメント39を半径方向外側から覆っている。
次に、前記実施形態1の作用について説明する。
前述したタイヤ成形機11を用いて、例えば大型車両用のグリーンタイヤを成形する場合には、成形ドラム12を駆動部によって軸線回りに回転させるとともに、ドラム本体33の外周にシート状をした内側サイドトレッド34a、インナーライナー34b、カーカス34c、外側サイドトレッド34d等からなる複数層のタイヤ構成部材34を次々と供給する。
このとき、ビードロックセグメント39は内側限に、折返し羽根54は平行位置Hにそれぞれ位置し、また、成形ブラダ27、小ブラダ79は収縮しているため、これらビードロックセグメント39、折返し羽根54、成形ブラダ27、小ブラダ79の外周は同一円筒面上に位置しており、この結果、前述したタイヤ構成部材34は円筒状に成形される。
次に、一対のフィラー46付きビード47を図示していないビード供給手段によってタイヤ構成部材34の軸方向両端部外側、詳しくはビードロックセグメント39の半径方向外側に搬入してセットする。次に、拡縮機構48を作動してビードロックセグメント39を半径方向外側に同期移動させ、前記ビード47をビードロックセグメント39によってタイヤ構成部材34、延在部82を間に介装した状態で半径方向内側から把持する。
この結果、前記タイヤ構成部材34は一対のビード47間に位置する本体部51と、ビード47より軸方向両外側に位置する折返し部63とに区画される。次に、移動手段24により可動体23、ビードロックセグメント39を軸方向内側に同期移動させてビード47を互いに接近させるとともに、成形ブラダ27内に気体を供給し、成形ブラダ27およびビード47間のタイヤ構成部材34、即ち本体部51を半径方向外側に向かって断面が円弧状となるまで膨出変形させる。
このとき、揺動手段66によって折返し羽根54を平行位置Hから拡開位置Kまで半径方向外側に同期揺動させ、ビード47より軸方向外側に位置するタイヤ構成部材34、即ち折返し部63を拡開させながらビード47回りにフィラー46および本体部51に沿うよう折返す。このように折返し部63を金属製折返し羽根54の揺動により折返すようにしたので、長期間連続使用しても殆ど破損することはなく、この結果、破損部品の交換作業がほぼ不要となって、生産性の向上および交換費用の低減を容易に図ることができる。
また、このとき、ビード47近傍の折返し部63外表面と折返し羽根54との間に間隙が発生するが、この間隙は小ブラダ79に気体が供給されて膨張することで小ブラダ79により埋められるため、ビード47近傍の折返し部63は小ブラダ79によってビード47に確実に押し付けられ、エア入り等が阻止される。そして、折返し羽根54がタイヤ構成部材34の中心軸に垂直な面を超えるまで揺動すると、折返し部63は拡開による内部張力により軸方向内側に倒れ込んで、図5に仮想線で示すように、フィラー46、本体部51の軸方向外側面に密着する。
さらに、このとき、図示していない別の成形ドラムにより成形された円筒状のベルト・トレッドバンドが、前記タイヤ構成部材34の半径方向外側に搬入されて該タイヤ構成部材34の半径方向外側に貼付けられ、これにより、グリーンタイヤが成形される。その後、前記グリーンタイヤは加硫装置に搬送されて加硫され、空気入りタイヤとなる。
なお、前述の実施形態においては、この発明をシングルステージ成型用の成形ドラム12に適用したが、この発明においては、タイヤ構成部材の貼付けおよびビードのセットを行うファースト成形ドラムと、シェーピング、折返し部の折返し、およびベルト・トレッドバンドの貼付けを行うセカンド成形ドラムからなる2ステージ成型用の前記セカンド成形ドラムに適用してもよい。
また、前述の実施形態においては、摺動ブロック22に、折返し羽根54の軸方向内端部を回動可能に連結するとともに、小ブラダ79を設置したが、この発明においては、ビードロックセグメント39の半径方向外端部に折返し羽根54の軸方向内端部を回動可能に連結するとともに、小ブラダを設置してもよい。さらに、前述の実施形態においては、スライダ57と複数の伝達リンク64とにより折返し羽根54を揺動させるようにしたが、この発明においては、円錐状のカムを軸方向内側に移動させることで、あるいは、ブラダをドーナツ状に膨張させることで折返し羽根54を平行位置Hから拡開位置Kに向かって揺動させるようにしてもよい。
この発明は、タイヤ構成部材の折返し部をビード回りに折返す産業分野に適用できる。
この発明の実施形態1を示す一部破断正面図である。 折返し装置近傍の正面断面図である。 図1のI−I矢視図である。 1個の折返し羽根を示す平面図である。 折返し状態を説明する折返し羽根近傍の正面断面図である。
符号の説明
34…タイヤ構成部材 47…ビード
51…本体部 54…折返し羽根
54a…厚肉部 54b…一側薄肉部
54c…他側薄肉部 57…スライダ
63…折返し部 64…伝達リンク
66…揺動手段 67…折返し装置
79…小ブラダ H…平行位置
K…拡開位置

Claims (6)

  1. 円筒状のタイヤ構成部材を、軸方向に離れた一対のビード間に位置する本体部と、ビードより軸方向両外側に位置する折返し部とに区画するとともに、該本体部を半径方向外側に膨出変形させる工程と、前記ビードの軸方向両外側に周方向に並べて配置された複数の金属製折返し羽根を、揺動手段により軸方向内端部を中心としてタイヤ構成部材の中心軸に平行な平行位置から前記中心軸にほぼ垂直な拡開位置まで半径方向外側に同期揺動させ、前記折返し部をビード回りに本体部に沿うよう折返す折返し工程とを備えたことを特徴とするタイヤ構成部材の折返し方法。
  2. 軸方向に離れた一対のビード間において半径方向外側に膨出変形した本体部を有するタイヤ構成部材の前記ビードより軸方向両外側に位置する折返し部をビード回りに本体部に沿うよう折返すタイヤ構成部材の折返し装置であって、前記ビードの軸方向両外側に周方向に並べて配置され、軸方向内端部を中心として、タイヤ構成部材の中心軸に平行な平行位置と前記中心軸にほぼ垂直な拡開位置との間を半径方向に揺動可能な複数の金属製折返し羽根と、前記折返し羽根を平行位置から拡開位置まで半径方向外側に同期揺動させることで前記折返し部をビード回りに折返す揺動手段とを備えたことを特徴とするタイヤ構成部材の折返し装置。
  3. 各折返し羽根を断面弧状とすることで、折返し羽根が平行位置に位置しているとき、折返し羽根全体の形状を円筒状とした請求項2記載のタイヤ構成部材の折返し装置。
  4. 各折返し羽根を、周方向中央部に位置する厚肉部と、周方向一端部および周方向他端部に位置し、これらの合計厚さが前記厚肉部の肉厚と実質上同一である一側薄肉部および他側薄肉部とから構成し、前記折返し羽根が平行位置にあるとき、隣接する2個の折返し羽根の一側薄肉部と他側薄肉部とを半径方向に重なり合わせるようにした請求項3記載のタイヤ構成部材の折返し装置。
  5. 前記揺動手段を、ビードの軸方向両外側に配置され、タイヤ構成部材の中心軸に沿って移動可能な一対のスライダと、該スライダと折返し羽根とを連結し、スライダの移動を折返し羽根に伝達することで折返し羽根を同期揺動させる複数の伝達リンクとから構成した請求項2〜4のいずれかに記載のタイヤ構成部材の折返し装置。
  6. 前記折返し羽根が拡開位置に向かって揺動しているとき、該折返し羽根とビード近傍の折返し部との間において膨張することで、該ビード近傍の折返し部をビードに押し付ける小ブラダをさらに設けた請求項2〜5のいずれかに記載のタイヤ構成部材の折返し装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015020413A (ja) * 2013-07-23 2015-02-02 株式会社ブリヂストン カーカスバンド折返し装置
JP2016179642A (ja) * 2015-03-25 2016-10-13 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤの成形方法および装置

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