JP2014504990A - デブリ保持を軽減する非対称溝を有するトレッドバンド - Google Patents

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Abstract

トレッドバンド4は、底壁12と2個の側壁13で区切られた少なくとも1個の第1縦溝9aを有し、第1縦溝9aの各側壁13は、横方向に交互に連続する凸部15及び凹部16の列を有し、平面図で見ると、第1縦溝9aは、ジグザグ形状となり、また第1縦溝9aの一方の側壁13における各凸部15は、第1縦溝9aの他方の側壁13における各凹部16に常に対面し、全凸部15では、各側壁13の外側部分17は底壁12に対し第1鈍角αをなして傾斜し、またすべての凹部16では、各側壁13の外側部分17は底壁12に対し、第1鈍角αとは異なる第2鈍角βをなして傾斜する
【選択図】図4

Description

本発明は、トレッドバンドに関する。
本発明は、TBR(トラック・バス用ラジアル)、すなわち、大型車両用、冬用タイヤに有利に使用することができる。
現行の市販されている大型車両用タイヤは、路面上のデブリ(代表的には、石ころ)を捕らえる傾向があり、これらデブリは、さらに長期間、トレッドの縦方向(周方向)溝の内側に付着する。タイヤが路面を転動するとき、トレッドの縦溝に付着するデブリは周期的に溝底部に突き当たり、したがって、ゴムを傷付ける(最悪ケースのシナリオでは、デブリは細長く、尖った先端が溝の底部に向いていることさえあり得る)。さらに、トレッドの縦溝内部で保持されたデブリは「堰」を形成し、水が溝に沿って流れて排水されることを阻害し、したがって、濡れた舗装道路におけるタイヤの路面把持性能を損なう。
トレッドの縦溝内側で保持されるデブリは、冬用タイヤの場合にとくに問題となり、冬用タイヤは、少なくとも1個のジグザグ状縦溝を有し、すなわち、縦溝の各側壁は、交互に横切る(軸方向)凸部及び凹部の連続的な列を有し、これは雪を捕捉する(したがって、冠雪路面での路面把持性能を改善する)ために設計したもので、しかし、これは縦方向に連なる一連のデブリを保持する「ポケット」列をも形成する。
本発明の目的は、上述の問題を解消するように、またとくに、生産が安価かつ簡単にできるように設計したトレッドバンドを提供することにある。
本発明によれば、特許請求の範囲に定義したトレッドバンドを提供する。
本発明の実施形態を、特に限定されることなく、例示として添付図面を参照して説明する。
トレッドバンドに特徴がある本発明に従うタイヤの断面を概略的に示す図である。 図1のタイヤにおけるトレッドバンドの一部を拡大して概略的に示す平面図である。 図2を詳細に示す拡大図である。 図1のタイヤにおけるトレッドバンドの縦溝をIV−IV線に沿って概略的に示す拡大断面図である。 図1のタイヤにおけるトレッドバンドの縦溝をV−V線に沿って概略的に示す拡大断面図である。 図1のタイヤにおけるトレッドバンドの縦溝を、明確にするために一部を省略して概略的に示した、斜視図である。
図1における参照符号1はタイヤ全体を示し、このタイヤ1はトロイダル状の本体プライ2を有し、この本体プライ2は、2個のビード3を有し、また硬化ゴムベースの材料で形成したトレッドバンド4を支持する。2つのトレッドプライ6を有するトレッドベルト5を本体プライ2とトレッドバンド4との間に介在させる。各トレッドプライ6は、多数のコード(図示せず)を埋め込んだゴムストリップを有し、これらコードは所定間隔をとって順次並置し、かつタイヤ赤道面に対して所定角度をなすよう傾斜させる。本体プライ2はさらに、トレッドバンド4とビード3との間の2つのサイドウォール7を支持する。
図2に明示するように、トレッドバンド4は転がり面8を有し、この転がり面8は、トレッドバンド4の外側の境界を区切り(すなわち、半径方向外方に位置し)、使用中、路面上に接する。トレッドバンド4の転がり面8は、多数の縦(長手)方向又は周方向(すなわち、タイヤ1の周方向に伸びて、当該タイヤ1の回転軸線に交差する方向)の縦溝9と、多数の横方向(すなわち、タイヤ1の回転軸線に平行であり、縦溝9に直交する方向)の横溝10とによって画定される隆起したパターンを有する。縦溝9及び横溝10は、トレッドバンド4から半径方向に突出するブロック11による5個の縦方向列を形成し、各ブロック11は、矩形断面又は台形断面のおおよそ平行六面体形状であり、また縦溝9及び横溝10によって側方を区切られる。
より具体的には、トレッドバンド4は、互いに並置した2個の中央縦溝9aと、矩形断面を有して中央縦溝9aの側方に位置する2個の側方縦溝9bとを有する。一実施形態において、2個の側方縦溝9bは、中央縦溝9aよりも深さが浅い(50%も浅い)。他の実施形態において(図示せず)、トレッドバンド4は、さらに2つの側方縦溝を2つの側方縦溝9bにおける一方の側方(すなわち、外方)に設けることができる。
図4,5に示すように、各縦溝9aは、底壁12と、底壁12の側方における2つの側壁13とによって区切られ、これら側壁13は、転がり面8にそれぞれ接する外側端縁14を形成する。
図3に示すように、各中央縦溝9aにおける2つの側壁13は、横方向(軸線方向)に交互に連続する凸部15及び凹部16の列を有し、したがって、平面図で見ると、中央縦溝9aはジグザグ形状となる(すなわち、急激な交互の左右転向部を有する)。より具体的には、一方の側壁13における各凸部15は、他方の側壁13における凹部16に対向しかつ整列(一致)し、したがって、各中央縦溝9aの横幅(すなわち、2つの側壁13の間の距離)は、縦方向に(すなわち、所定の深さ又は半径方向位置に関して)一定である。
図4,5に示すように、各中央縦溝9aの各側壁13は、外側端縁14と中間ライン18との間に延在し、底壁12に対して鈍角α又はβ(すなわち、90゜超の角度)をなすよう傾斜する外側部分17と、中間ライン18と底壁12との間に延在し、底壁12に対して直角(すなわち、90゜)をなす内側部分19とを有する。各側壁13の外側部分17は、すべての凸部15では、底壁12に対して鈍角αをなすよう傾斜し、またすべての凹部16では、鈍角αと異なり、底壁12に対して鈍角βをなすよう傾斜する。各中央縦溝9aは、したがって、底壁12に対して鈍角αをなすよう傾斜する各側壁13の部分(凸部15の位置)と、底壁12に対して鈍角βをなす側壁13の残りの部分(凹部16の位置)で非対称となる(すなわち、図4,5に示すように、断面が変化する)。
各中央縦溝9aは、側壁13の内側部分19間では矩形断面となり、また、側壁13の外側部分17間では台形断面となる。
好適な実施形態において、鈍角βは鈍角αよりも大きい。より具体的には、鈍角βは110゜〜115゜の範囲にわたり、また鈍角αは100゜〜105゜の値とすることができる。これら値によれば、2つの中央縦溝9aの内側に入り込んだデブリを取り除く必要性と、雪面上での高い性能(とくに、路面把持性能)を保証する必要性との最良の両立を図ることができる。
図6に示す好適な実施形態では、各凸部15は、中央縦溝9a内側で側方を2個の肩部20によって区切られ、これら肩部20は、凸部15の両側に配置し、凸部15の(隣接する)各一方の側を凹部16に接続し、中間ライン18における底部頂端縁とともに三角形断面をなす。
トレッドバンド4は数多くの利点を有する。
とくに、従来の成形型を使用して安価かつ簡単に生産することができる。
さらに、雪上での路面把持力に優れ、このことは、雪を内側に「捕らえる」2つの中央縦溝9aのジグザグ状のパターンに起因する。
2つの中央縦溝9aの内側に捕らえられたいかなるデブリも、側壁13の傾斜によって取り除かれ、これら傾斜は、デブリを半径方向に取り除こうとする外向きの半径方向推力を発生する。
各中央縦溝9aの底部の狭い幅(すなわち、側壁13の内側部分19間の部分)は、中央縦溝9a内側に捕らえられた先端の尖った任意のデブリが溝底部に達して損傷を与える可能性を大きく減少させる。
最終的には、上述したトレッドバンド4は、通年使用に最適である。タイヤ1は、冬の初めに新しく装着したとき、冬の間中は深い縦溝9で良好な路面把持性能を示して雪上走行することができる。縦溝9が磨耗する(すなわち、側方縦溝9bが実質的に消滅し、中央縦溝9aのジグザグ状パターンが消失し、側壁13の内側部分19間の底部部分までほぼ摩耗する)ころまでには冬が終わり、トレッドバンド4の雪上での性能低下を生じても(冬の終わりではなんら問題ない)、雪のない路面(このことは、冬の終わりを意味する)上では依然として良好である。
本発明は、トレッドバンドに関する。
本発明は、TBR(トラック・バス用ラジアル)、すなわち、大型車両用、冬用タイヤに有利に使用することができる。
現行の市販されている大型車両用タイヤは、路面上のデブリ(代表的には、石ころ)を捕らえる傾向があり、これらデブリは、さらに長期間、トレッドの縦方向(周方向)溝の内側に付着する。タイヤが路面を転動するとき、トレッドの縦溝に付着するデブリは周期的に溝底部に突き当たり、したがって、ゴムを傷付ける(最悪ケースのシナリオでは、デブリは細長く、尖った先端が溝の底部に向いていることさえあり得る)。さらに、トレッドの縦溝内部で保持されたデブリは「堰」を形成し、水が溝に沿って流れて排水されることを阻害し、したがって、濡れた舗装道路におけるタイヤの路面把持性能を損なう。
トレッドの縦溝内側で保持されるデブリは、冬用タイヤの場合にとくに問題となり、冬用タイヤは、少なくとも1個のジグザグ状縦溝を有し、すなわち、縦溝の各側壁は、交互に横切る(軸方向)凸部及び凹部の連続的な列を有し、これは雪を捕捉する(したがって、冠雪路面での路面把持性能を改善する)ために設計したもので、しかし、これは縦方向に連なる一連のデブリを保持する「ポケット」列をも形成する。
特許文献1は、主溝に噛み込む石を減らす空気入りタイヤについて記載している。この空気入りタイヤにおいては、中央主溝と肩側主溝とをトレッド部分に設け、中央主溝及び肩側主溝では、溝長さ方向に直交する溝断面で見た溝壁面は、溝底からトレッド踏面側に垂直に、又は、溝幅を増加させる向きの傾斜で延びる基部と、当該基部の上端からトレッド踏面まで前記基部よりも緩やかな傾斜で延びる緩斜面部を有する。
特開2008−296795号公報
本発明の目的は、上述の問題を解消するように、またとくに、生産が安価かつ簡単にできるように設計したトレッドバンドを提供することにある。
本発明によれば、特許請求の範囲に定義したトレッドバンドを提供する。
本発明の実施形態を、特に限定されることなく、例示として添付図面を参照して説明する。
トレッドバンドに特徴がある本発明に従うタイヤの断面を概略的に示す図である。 図1のタイヤにおけるトレッドバンドの一部を拡大して概略的に示す平面図である。 図2を詳細に示す拡大図である。 図1のタイヤにおけるトレッドバンドの縦溝をIV−IV線に沿って概略的に示す拡大断面図である。 図1のタイヤにおけるトレッドバンドの縦溝をV−V線に沿って概略的に示す拡大断面図である。 図1のタイヤにおけるトレッドバンドの縦溝を、明確にするために一部を省略して概略的に示した、斜視図である。
図1における参照符号1はタイヤ全体を示し、このタイヤ1はトロイダル状の本体プライ2を有し、この本体プライ2は、2個のビード3を有し、また硬化ゴムベースの材料で形成したトレッドバンド4を支持する。2つのトレッドプライ6を有するトレッドベルト5を本体プライ2とトレッドバンド4との間に介在させる。各トレッドプライ6は、多数のコード(図示せず)を埋め込んだゴムストリップを有し、これらコードは所定間隔をとって順次並置し、かつタイヤ赤道面に対して所定角度をなすよう傾斜させる。本体プライ2はさらに、トレッドバンド4とビード3との間の2つのサイドウォール7を支持する。
図2に明示するように、トレッドバンド4は転がり面8を有し、この転がり面8は、トレッドバンド4の外側の境界を区切り(すなわち、半径方向外方に位置し)、使用中、路面上に接する。トレッドバンド4の転がり面8は、多数の縦(長手)方向又は周方向(すなわち、タイヤ1の周方向に伸びて、当該タイヤ1の回転軸線に交差する方向)の縦溝9と、多数の横方向(すなわち、タイヤ1の回転軸線に平行であり、縦溝9に直交する方向)の横溝10とによって画定される隆起したパターンを有する。縦溝9及び横溝10は、トレッドバンド4から半径方向に突出するブロック11による5個の縦方向列を形成し、各ブロック11は、矩形断面又は台形断面のおおよそ平行六面体形状であり、また縦溝9及び横溝10によって側方を区切られる。
より具体的には、トレッドバンド4は、互いに並置した2個の中央縦溝9aと、矩形断面を有して中央縦溝9aの側方に位置する2個の側方縦溝9bとを有する。一実施形態において、2個の側方縦溝9bは、中央縦溝9aよりも深さが浅い(50%も浅い)。他の実施形態において(図示せず)、トレッドバンド4は、さらに2つの側方縦溝を2つの側方縦溝9bにおける一方の側方(すなわち、外方)に設けることができる。
図4,5に示すように、各縦溝9aは、底壁12と、底壁12の側方における2つの側壁13とによって区切られ、これら側壁13は、転がり面8にそれぞれ接する外側端縁14を形成する。
図3に示すように、各中央縦溝9aにおける2つの側壁13は、横方向(軸線方向)に交互に連続する凸部15及び凹部16の列を有し、したがって、平面図で見ると、中央縦
溝9aはジグザグ形状となる(すなわち、急激な交互の左右転向部を有する)。より具体的には、一方の側壁13における各凸部15は、他方の側壁13における凹部16に対向しかつ整列(一致)し、したがって、各中央縦溝9aの横幅(すなわち、2つの側壁13の間の距離)は、縦方向に(すなわち、所定の深さ又は半径方向位置に関して)一定である。
図4,5に示すように、各中央縦溝9aの各側壁13は、外側端縁14と中間ライン18との間に延在し、底壁12に対して鈍角α又はβ(すなわち、90゜超の角度)をなすよう傾斜する外側部分17と、中間ライン18と底壁12との間に延在し、底壁12に対して直角(すなわち、90゜)をなす内側部分19とを有する。各側壁13の外側部分17は、すべての凸部15では、底壁12に対して鈍角αをなすよう傾斜し、またすべての凹部16では、鈍角αと異なり、底壁12に対して鈍角βをなすよう傾斜する。各中央縦溝9aは、したがって、底壁12に対して鈍角αをなすよう傾斜する各側壁13の部分(凸部15の位置)と、底壁12に対して鈍角βをなす側壁13の残りの部分(凹部16の位置)で非対称となる(すなわち、図4,5に示すように、断面が変化する)。
各中央縦溝9aは、側壁13の内側部分19間では矩形断面となり、また、側壁13の外側部分17間では台形断面となる。
好適な実施形態において、鈍角βは鈍角αよりも大きい。より具体的には、鈍角βは110゜〜115゜の範囲にわたり、また鈍角αは100゜〜105゜の値とすることができる。これら値によれば、2つの中央縦溝9aの内側に入り込んだデブリを取り除く必要性と、雪面上での高い性能(とくに、路面把持性能)を保証する必要性との最良の両立を図ることができる。
図6に示す好適な実施形態では、各凸部15は、中央縦溝9a内側で側方を2個の肩部20によって区切られ、これら肩部20は、凸部15の両側に配置し、凸部15の(隣接する)各一方の側を凹部16に接続し、中間ライン18における底部頂端縁とともに三角形断面をなす。
トレッドバンド4は数多くの利点を有する。
とくに、従来の成形型を使用して安価かつ簡単に生産することができる。
さらに、雪上での路面把持力に優れ、このことは、雪を内側に「捕らえる」2つの中央縦溝9aのジグザグ状のパターンに起因する。
2つの中央縦溝9aの内側に捕らえられたいかなるデブリも、側壁13の傾斜によって取り除かれ、これら傾斜は、デブリを半径方向に取り除こうとする外向きの半径方向推力を発生する。
各中央縦溝9aの底部の狭い幅(すなわち、側壁13の内側部分19間の部分)は、中央縦溝9a内側に捕らえられた先端の尖った任意のデブリが溝底部に達して損傷を与える可能性を大きく減少させる。
最終的には、上述したトレッドバンド4は、通年使用に最適である。タイヤ1は、冬の初めに新しく装着したとき、冬の間中は深い縦溝9で良好な路面把持性能を示して雪上走行することができる。縦溝9が磨耗する(すなわち、側方縦溝9bが実質的に消滅し、中央縦溝9aのジグザグ状パターンが消失し、側壁13の内側部分19間の底部部分までほぼ摩耗する)ころまでには冬が終わり、トレッドバンド4の雪上での性能低下を生じても(冬の終わりではなんら問題ない)、雪のない路面(このことは、冬の終わりを意味する
)上では依然として良好である。

Claims (9)

  1. 底壁(12)と、この底壁(12)に対向する側に配置されて転がり面(8)とともに2つの対応する外側端縁(14)を形成する2個の側壁(13)とで区切られた少なくとも1個の第1縦溝(9a)を備え、
    第1縦溝(9a)の各側壁(13)は、横方向に交互に連続する凸部(15)及び凹部(16)の列を有し、平面図で見ると、前記第1縦溝(9a)は、ジグザグ形状となり、また第1縦溝(9a)の一方の側壁(13)における各凸部(15)は、前記第1縦溝(9a)の他方の側壁(13)における各凹部(16)に常に対面するようにした
    トレッドバンド(4)であって、
    前記第1縦溝(9a)の各側壁(13)は、外側端縁(14)と中間ライン(18)との間に延在して、前記底壁(12)に対し鈍角(α,β)をなして傾斜する外側部分(17)と、前記中間ライン(18)と前記底壁(12)との間に延在して、前記底壁(12)に対し直角の角度をなす内側部分(19)とを有し、また、
    すべての凸部(15)では、各側壁(13)の前記外側部分(17)は、前記底壁(12)に対して第1鈍角(α)をなして傾斜し、また、前記すべての凹部(16)では、各側壁(13)の前記外側部分(17)は、前記底壁(12)に対して、前記第1鈍角(α)とは異なる第2鈍角(β)をなして傾斜する
    ことを特徴とする、トレッドバンド。
  2. 請求項1記載のトレッドバンド(4)において、前記第2鈍角(β)が、前記第1鈍角(α)よりも大きい、トレッドバンド。
  3. 請求項1又は2記載のトレッドバンド(4)において、前記第2鈍角(β)が、110゜〜115゜の範囲の値である、トレッドバンド。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか一項記載のトレッドバンド(4)において、前記第1鈍角(α)が、100゜〜105゜の範囲の値である、トレッドバンド。
  5. 請求項1〜4のうちいずれか一項記載のトレッドバンド(4)において、各第1縦溝(9a)が、2つの側壁(13)の前記内側部分(19)の相互間で矩形断面を有し、前記2つの側壁(13)の前記外側部分(17)の相互間で台形断面を有する、トレッドバンド。
  6. 請求項1〜5のうちいずれか一項記載のトレッドバンド(4)において、前記トレッドバンド(4)は、2つ並んだ中央第1縦溝(9a)と、矩形断面を有する2つの側方第2縦溝(9b)とを備えた、トレッドバンド。
  7. 請求項6記載のトレッドバンド(4)において、前記2つの側方第2縦溝(9b)は、中央第1縦溝(9a)よりも浅い深さである、トレッドバンド。
  8. 請求項1〜7のうちいずれか一項記載のトレッドバンド(4)において、各凸部(15)の側方は、前記第1縦溝(9a)の内側で、前記凸部(15)の対向する側に位置する2つの肩部(20)によって区切られ、また、前記肩部が、前記凸部(15)に隣接する前記2つの凹部(16)に接続されている、トレッドバンド。
  9. 請求項8記載のトレッドバンド(4)において、各肩部(20)は、前記中間ライン(18)に位置する底部頂端縁とともに三角形をなすものである、トレッドバンド。
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