JP2014232277A - 防眩性ハードコートフィルム - Google Patents

防眩性ハードコートフィルム Download PDF

Info

Publication number
JP2014232277A
JP2014232277A JP2013114210A JP2013114210A JP2014232277A JP 2014232277 A JP2014232277 A JP 2014232277A JP 2013114210 A JP2013114210 A JP 2013114210A JP 2013114210 A JP2013114210 A JP 2013114210A JP 2014232277 A JP2014232277 A JP 2014232277A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hard coat
antiglare hard
value
film
coat layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013114210A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6174378B2 (ja
Inventor
弘気 星野
Hiroki Hoshino
弘気 星野
知生 大類
Tomoo Orui
知生 大類
所司 悟
Satoru Shoshi
悟 所司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lintec Corp
Original Assignee
Lintec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lintec Corp filed Critical Lintec Corp
Priority to JP2013114210A priority Critical patent/JP6174378B2/ja
Priority to TW103114148A priority patent/TWI609902B/zh
Priority to KR1020140053987A priority patent/KR102269906B1/ko
Priority to CN201410229641.4A priority patent/CN104216032B/zh
Publication of JP2014232277A publication Critical patent/JP2014232277A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6174378B2 publication Critical patent/JP6174378B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/02Diffusing elements; Afocal elements
    • G02B5/0273Diffusing elements; Afocal elements characterized by the use
    • G02B5/0294Diffusing elements; Afocal elements characterized by the use adapted to provide an additional optical effect, e.g. anti-reflection or filter
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
    • C08J5/18Manufacture of films or sheets
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
    • G02B1/10Optical coatings produced by application to, or surface treatment of, optical elements
    • G02B1/11Anti-reflection coatings
    • G02B1/111Anti-reflection coatings using layers comprising organic materials
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1335Structural association of cells with optical devices, e.g. polarisers or reflectors
    • G02F1/133502Antiglare, refractive index matching layers
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
    • G02B1/04Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements made of organic materials, e.g. plastics

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Abstract

【課題】防眩性ハードコートフィルム自体でタッチペンの書き味が良好であり、かつ付着した指紋の拭き取り易い防眩性ハードコートフィルムを提供する。
【解決手段】基材フィルム11と、基材フィルム11の一方の面側に設けられた防眩性ハードコート層12とを備えた、タッチパネル用の防眩性ハードコートフィルム1であって、防眩性ハードコート層12の表面に対し、ペン先直径0.5mmのハードフェルト芯のタッチペンを荷重150g重の加圧下、速度100mm/分で走査させた際のペン先抵抗力(mN)の初動値(A)及び摺動値(B)が、下記式(a)の関係を満たすとともに、
0≦初動値(A)−摺動値(B) …(a)
防眩性ハードコート層12の表面のオレイン酸接触角が、45°以上である防眩性ハードコートフィルム1。
【選択図】図1

Description

本発明は、タッチペンが使用されるタッチパネル用の防眩性ハードコートフィルムに関するものである。
近年、各種電子機器において、表示装置と入力手段とを兼ねたタッチパネルが多く利用されている。このタッチパネルの表面には、通常、傷付き防止のために、ハードコート層を有するハードコートフィルムが設けられる。また、タッチパネルを含む各種ディスプレイにおいては、外部から入射した光が反射して表示画像を見難くすることがあるため、ハードコートフィルムの表面を粗面化することで防眩機能を付与した防眩性ハードコートフィルムが使用されることがある。
上記のようなタッチパネルにおいては、指により入力を行うもの以外にも、タッチペンにより入力を行うものがあり、タッチペンによれば、指よりも細かく精度の高い入力作業が可能である。しかしながら、通常、タッチパネルの表示モジュールは硬質であり、上記の防眩性ハードコートフィルムを設けたタッチパネル表面も同様に硬質である。そのため、タッチペンによる書き味は、鉛筆やペン等で紙に書くときの書き味と異なり、良好とはいい難い。
上記書き味の問題を解決するために、特許文献1では、2つの基材の間にクッション性を有する粘着剤層を設け、タッチパネルに所定の弾性変形性を持たせることにより、タッチペンによる書き味を向上させている。
特許第2868686号公報
しかしながら、特許文献1では、粘着剤層にクッション性を持たせる必要がある。そのため、当該粘着剤層に使用する材料の制約を受けたり、当該粘着剤層を比較的厚くする必要がある。これにより、製造工程が煩雑になるとともに、製造コストが高くなってしまう。
また、タッチパネルにおいては、入力方法がタッチペンの場合でも、手で触れられることが多い。そのため、タッチパネルの表面に指脂による指紋が付着するのが通常である。防眩性ハードコートフィルムに指紋が付着すると、外観が悪くなるとともに、表示画像が見難くなってしまう。そして、従来の防眩性ハードコートフィルムでは、付着した指紋が拭き取り難いという問題があった。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、防眩性ハードコートフィルム自体でタッチペンの書き味が良好であり、かつ付着した指紋の拭き取り易い防眩性ハードコートフィルムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1に本発明は、基材フィルムと、前記基材フィルムの一方の面側に設けられた防眩性ハードコート層とを備えた、タッチパネル用の防眩性ハードコートフィルムであって、前記防眩性ハードコート層の表面に対し、ペン先直径0.5mmのハードフェルト芯のタッチペンを荷重150g重の加圧下、速度100mm/分で走査させた際のペン先抵抗力(mN)の初動値(A)及び摺動値(B)が、下記式(a)の関係を満たすとともに、
0≦初動値(A)−摺動値(B) …(a)
前記防眩性ハードコート層の表面のオレイン酸接触角が、45°以上であることを特徴とする防眩性ハードコートフィルムを提供する(発明1)。
上記発明(発明1)に係る防眩性ハードコートフィルムは、ペン先抵抗力(mN)の初動値(A)及び摺動値(B)が上記の関係を満たすことにより、防眩性ハードコートフィルム自体でタッチペンの書き味が良好なものとなり、また、オレイン酸接触角が45°以上であることにより、付着した指紋が拭き取り易いものとなる。さらに、上記防眩性ハードコートフィルムは、耐擦傷性にも優れる傾向にある。
上記発明(発明1)においては、前記ペン先抵抗力(mN)の初動値(A)および摺動値(B)が、下記式(b)の関係を満たす
5≦初動値(A)−摺動値(B)≦200 …(b)
ことが好ましい(発明2)。
上記発明(発明1,2)においては、前記オレイン酸接触角が、45°〜100°であることが好ましい(発明3)。
上記発明(発明1〜3)において、前記防眩性ハードコート層は、多官能(メタ)アクリレートと、平均粒径1〜10μmの微粒子と、レベリング剤とを含有するコーティング組成物を硬化させてなることが好ましい(発明4)。
上記発明(発明1〜4)において、前記微粒子は、不定形のシリカ微粒子であることが好ましい(発明5)。
本発明に係る防眩性ハードコートフィルムは、書き味が良好であり、かつ付着した指紋が拭き取り易く、さらには耐擦傷性にも優れる傾向にある。
本発明の一実施形態に係る防眩性ハードコートフィルムの断面図である。 ペン先抵抗力の測定結果の一例(本実施形態に係る防眩性ハードコートフィルムに関する例)を示すグラフである。 ペン先抵抗力の測定結果の他の例(一般的な防眩性ハードコートフィルムに関する例)を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る防眩性ハードコートフィルム1は、基材フィルム11と、基材フィルム11の一方の面に形成された防眩性ハードコート層12とからなる。この防眩性ハードコートフィルム1は、タッチペンが使用されるタッチパネルの表面に設けられるものである。
1.物性
本実施形態に係る防眩性ハードコートフィルム1は、防眩性ハードコート層12の表面(基材フィルム11と接しない側の面)に対し、ペン先直径0.5mmのハードフェルト芯のタッチペンを荷重150g重の加圧下、速度100mm/分で走査させた際のペン先抵抗力(mN)の初動値(A)及び摺動値(B)が、下記式(a)の関係を満たす。
0≦初動値(A)−摺動値(B) …(a)
ここで、ペン先抵抗力の初動値(A)とは、タッチペンが走査し出す段階に示すペン先抵抗力の値であり、図2及び図3に示されるように通常ピーク値として検出される。一方、ペン先抵抗力の摺動値(B)とは、初動の影響が収まり、安定な走査状態におけるペン先抵抗力の平均値をいう。例えば、図2では、走査長10〜40mmのペン先抵抗力の平均値が摺動値(B)となる。一方、図3では、走査長15〜40mmのペン先抵抗力の平均値が摺動値(B)となる。
上記式(a)に示すように初動値(A)から摺動値(B)を差し引いた値(ペン先抵抗力の差(A−B))が0mN以上であることで、防眩性ハードコートフィルム1は、特にクッション性を有する粘着剤層等を設けることなく、防眩性ハードコートフィルム自体でタッチペンの書き味が良好になる。これは、初動値(A)と摺動値(B)との関係が、鉛筆で紙に書くときの関係に近くなるからであると考えられる。かかる観点から、初動値(A)から摺動値(B)を差し引いた値の下限値は、5mN以上であることが好ましく、10mN以上であることがより好ましく、20mN以上であることが特に好ましい。なお、表面に凹凸を有しない一般的なハードコートフィルムでは、ピークトップにより特定される初動値(A)を示さない。また、一般的な防眩性ハードコートフィルムでは、図3に示すように、初動値(A)は観察されるものの、その後、ペン先抵抗力が増加して摺動値(B)が大きくなるため、上記ペン先抵抗力の差(A−B)は、通常、マイナスの値を示す。
なお、初動値(A)及び摺動値(B)が上記の関係を満たせば、上記ハードフェルト芯のタッチペンとは材料やペン先径の異なるタッチペン(例えば、ポリアセタール芯のタッチペン)を使用した場合でも、防眩性ハードコートフィルムの書き味向上の効果が確認される。
一方、初動値(A)から摺動値(B)を差し引いた値が大き過ぎると、ペン先が摩耗し易くなるおそれがあるとともに、書き始めに引っ掛かり感が出たり、音が生じたりするおそれがある。かかる観点から、初動値(A)から摺動値(B)を差し引いた値の上限値は、200mN以下であることが好ましく、特に150mN以下であることが好ましく、さらには100mN以下であることが好ましい。
なお、上記初動値(A)は、200〜600mNであることが好ましく、特に240〜500mNであることが好ましく、さらには280〜450mNであることが好ましい。一方、上記摺動値(B)は、100〜550mNであることが好ましく、特に150〜490mNであることが好ましく、さらには200〜440mNであることが好ましい。
また、本実施形態に係る防眩性ハードコートフィルム1は、防眩性ハードコート層12表面のオレイン酸接触角が、45°以上であり、好ましくは45°〜100°であり、特に好ましくは48°〜70°である。なお、オレイン酸接触角とは、防眩性ハードコート層の表面にオレイン酸の液滴を静置させた状態において、液滴の上記ハードコート層表面の接地部分での液滴の接線と、上記ハードコート層表面とが為す角度のうち、液滴を含む側の角度をいう。
防眩性ハードコートフィルム1は、オレイン酸接触角が45°以上であることにより、付着した指紋が拭き取り易いもの(指紋拭き取り性に優れたもの)となる。このオレイン酸接触角が45°未満であると、付着した指紋が急激に拭き取り難くなる。付着した指紋が拭き取り難いと、タッチパネルの外観が悪くなるとともに、表示画像が見難くなってしまう。一方、オレイン酸接触角が100°を超えると、ペン先抵抗力の初動値(A)及び摺動値(B)が、前述した条件を満たし難くなる傾向がある。
2.防眩性ハードコート層
本実施形態における防眩性ハードコートフィルム1の防眩性ハードコート層12は、ペン先抵抗力の初動値(A)・摺動値(B)およびオレイン酸接触角に関して上記の物性が発揮されれば、いかなる材料から形成されてもよいが、好ましくは、以下に説明するコーティング組成物Cを硬化させることにより形成される。コーティング組成物Cによれば、上記の物性を満たす防眩性ハードコート層12を形成し易い。
本実施形態におけるコーティング組成物Cは、多官能(メタ)アクリレートと、平均粒径1〜10μmの微粒子と、レベリング剤とを含有し、好ましくはさらに平均粒径1〜300nmのシリカナノ粒子を含有する。なお、本明細書において、(メタ)アクリレートとは、アクリレート及びメタクリレートの両方を意味する。他の類似用語も同様である。
(1)多官能(メタ)アクリレート
コーティング組成物Cは、硬化性の主成分として多官能(メタ)アクリレートを含有する。多官能(メタ)アクリレートは、活性エネルギー線の照射により架橋し、硬化する。多官能(メタ)アクリレートを架橋させたものは架橋密度が高いため、当該多官能(メタ)アクリレートを使用することで、形成される防眩性ハードコート層12は、所望の硬度・耐擦傷性を有するものとなる。
多官能(メタ)アクリレートとしては、例えば、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジシクロペンテニルジ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性リン酸ジ(メタ)アクリレート、アリル化シクロヘキシルジ(メタ)アクリレート、イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロピレンオキシド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
防眩性ハードコート層12の耐擦傷性、およびレベリング剤との親和性に起因した透明性の観点から、多官能(メタ)アクリレートの官能基数は、2〜10であることが好ましく、特に3〜8であることが好ましい。
(2)微粒子
コーティング組成物Cは、平均粒径1〜10μmの微粒子を含有する。このような微粒子を含有することにより、形成される防眩性ハードコート層12は、その表面が粗面となり、防眩機能を発揮する。上記微粒子の平均粒径は、2〜8μmであることが好ましく、特に3〜5μmであることが好ましい。
また、上記微粒子の、下記式で示される粒径の変動係数(CV値)は、10〜70%であることが好ましく、特に20〜60%であることが好ましい。
粒径の変動係数(CV値)=(標準偏差粒径/平均粒径)×100
上記微粒子のCV値が上記の範囲にあることで、タッチペンの書き味がより良好なものとなる。
なお、本明細書における平均粒径および粒径の変動係数(CV値)は、レーザー回折散乱式粒度分布測定装置を用い、分散媒であるメチルエチルケトンにより調製した5質量%濃度の分散液をサンプルとして数滴使用し、測定した値とする。
上記微粒子は、無機微粒子であってもよいし、有機微粒子であってもよいが、形成される防眩性ハードコート層12の硬度の観点から、無機微粒子が好ましい。無機微粒子としては、例えば、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、酸化スズ、酸化インジウム、酸化カドミウム、酸化アンチモン等からなる微粒子が挙げられる。これらの中でも、シリカ微粒子が好ましい。なお、微粒子は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
微粒子の形状は、球状等の定形であってもよいが、形状が特定されない不定形が好ましい。不定形の微粒子によれば、球状の微粒子よりも、上記ペン先抵抗力の初動値(A)と摺動値(B)との関係を満たし易くなり、タッチペンの書き味がより良好なものとなる。したがって、上記微粒子は、不定形のシリカ微粒子であることが特に好ましい。
多官能(メタ)アクリレート(又はその硬化物)100質量部に対する上記微粒子の配合割合は、1〜50質量部であることが好ましく、特に5〜30質量部であることが好ましく、さらには10〜20質量部であることが好ましい。上記微粒子の配合割合が1質量部以上であることにより、形成される防眩性ハードコート層12に所望の防眩性を付与することができる。また、上記微粒子の配合割合が50質量部以下であることにより、コーティング組成物Cの塗工性が良好になり、均一な膜厚の防眩性ハードコート層12を形成することが可能となる。
(3)レベリング剤
本実施形態に係るコーティング組成物Cは、レベリング剤を含有する。これにより、形成される防眩性ハードコート層12が、スジ状の欠点やムラ等がなく、膜厚が均一なものとなり、優れた外観を呈する。
レベリング剤としては、例えば、シリコーン系レベリング剤、フッ素系レベリング剤、アクリル系レベリング剤、ビニル系レベリング剤等が挙げられ、中でも、レベリング性や他の成分との相溶性の観点から、フッ素系レベリング剤およびシリコーン系レベリング剤が好ましく、特にフッ素系レベリング剤が好ましい。なお、レベリング剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
フッ素系レベリング剤としては、パーフルオロアルキル基またはフッ素化アルケニル基を主鎖または側鎖に有する化合物を好ましく挙げることができる。市販品としては、ビックケミージャパン社製のBYK−340、ネオス社製のフタージェント650A、DIC社製のメガファックRS−75、大阪有機化学工業社製のV−8FM等を好ましく挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
シリコーン系レベリング剤は、ポリジメチルシロキサンまたは変性ポリジメチルシロキサンであることが好ましく、ポリジメチルシロキサンであることが特に好ましい。なお、変性ポリジメチルシロキサンの変性率が高いと、レベリング性を発揮させ、得られる防眩性ハードコート層12の外観を好適なものとするために、添加量を増加させる必要がある。その結果、形成される防眩性ハードコート層12の滑り性が高くなり、上記ペン先抵抗力の初動値(A)と摺動値(B)との関係を満たさないものとなって、タッチペンの書き味が低下する場合がある。
多官能(メタ)アクリレート(又はその硬化物)100質量部に対するフッ素系レベリング剤の配合割合は、0.0005〜10質量部であることが好ましく、特に0.001〜5質量部であることが好ましく、さらには0.005〜1質量部であることが好ましい。レベリング剤の配合割合が上記の範囲にあることで、タッチペンの書き味および指紋拭き取り性を良好に維持しつつ、レベリング効果を十分に得ることができる。
(4)シリカナノ粒子
本実施形態に係るコーティング組成物Cは、平均粒径1〜300nmのシリカナノ粒子を含有することが好ましい。コーティング組成物Cがかかるシリカナノ粒子を含有することにより、形成される防眩性ハードコート層12の硬度が高くなるとともに、ギラツキを抑制することができる。上記シリカナノ粒子の平均粒径は、5〜100nmであることが好ましく、特に10〜50nmであることが好ましい。なお、シリカナノ粒子の平均粒径は、ゼータ電位測定法によって測定したものとする。
シリカナノ粒子は、分散性向上等を目的として、有機物によって修飾されてもよい。また、シリカナノ粒子は、オルガノゾル(コロイド状)の形態であることも好ましい。オルガノゾルの形態であることにより、シリカナノ粒子の分散性が良好になり、形成される防眩性ハードコート層12の均質性および光透過性が向上する。
有機物による修飾は、常法によって行うことができる。例えば、CH=C(CH)COO(CHSi(OCHのような構造のシランカップリング剤をシリカナノ粒子のオルガノゾルに加え、50℃程度に加温して数時間攪拌することにより、シリカ粒子の表面を修飾することができる。使用するシランカップリング剤の構造や量は、シリカナノ粒子の分散性の要求度合に応じて適宜選択される。
上記オルガノゾルの分散溶媒としては、多官能(メタ)アクリレートやレベリング剤との相溶性およびコート層形成時の揮発性に優れたメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等が好ましい。
上記シリカナノ粒子としては、市販されているものを使用することができ、中でも、日産化学社製のオルガノシリカゾルMEK−ST、MIBK−ST等を使用することが好ましい。
多官能(メタ)アクリレート(又はその硬化物)100質量部に対する上記シリカナノ粒子の配合割合は、1〜50質量部であることが好ましく、特に2〜20質量部であることが好ましく、さらには2〜10質量部であることが好ましい。上記シリカナノ粒子の配合割合が1質量部以上であることで、前述した効果が良好に発揮される。一方、シリカナノ粒子の配合割合が50質量部以下であることで、シリカナノ粒子の凝集を抑制し、形成される防眩性ハードコート層12の均質性および光透過性を良好に維持することができる。
(5)その他の成分
本実施形態におけるコーティング組成物Cは、上記の成分以外に、各種添加剤を含有してもよい。各種添加剤としては、例えば、光重合開始剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤、帯電防止剤、シランカップリング剤、老化防止剤、熱重合禁止剤、着色剤、界面活性剤、保存安定剤、可塑剤、滑剤、消泡剤、有機系充填材、濡れ性改良剤、塗面改良剤等が挙げられる。
光重合開始剤としては、例えば、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイン−n−ブチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、アセトフェノン、ジメチルアミノアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−プロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−2(ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、ベンゾフェノン、p−フェニルベンゾフェノン、4,4'−ジエチルアミノベンゾフェノン、ジクロロベンゾフェノン、2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−ターシャリ−ブチルアントラキノン、2−アミノアントラキノン、2−メチルチオキサントン、2−エチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、ベンジルジメチルケタール、アセトフェノンジメチルケタール、p−ジメチルアミノ安息香酸エステル等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
多官能(メタ)アクリレート(又はその硬化物)100質量部に対する上記光重合開始剤の配合割合は、通常0.2〜10質量部の範囲で選ばれる。
以上説明したコーティング組成物Cを、基材フィルム11に対して塗布し、硬化させることにより、前述した物性を満たし得る防眩性ハードコート層12を形成することができる。
防眩性ハードコート層12の厚さは、1〜15μmであることが好ましく、特に2〜10μmであることが好ましい。防眩性ハードコート層12の厚さが上記の範囲にあることで、耐擦傷性および防眩性能を効果的に発揮させることができる。
3.基材フィルム
基材フィルム11としては、タッチペンが使用されるタッチパネル用として適したものから適宜選択すればよく、好ましくは防眩性ハードコート層12と親和性の良好なプラスチックフィルムを選択する。
かかるプラスチックフィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等のポリオレフィンフィルム、セロファン、ジアセチルセルロースフィルム、トリアセチルセルロースフィルム、アセチルセルロースブチレートフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリメチルぺンテンフィルム、ポリスルフォンフィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリエーテルスルフォンフィルム、ポリエーテルイミドフィルム、フッ素樹脂フィルム、ポリアミドフィルム、アクリル樹脂フィルム、ポリウレタン樹脂フィルム、ノルボルネン系重合体フィルム、環状オレフィン系重合体フィルム、環状共役ジエン系重合体フィルム、ビニル脂環式炭化水素重合体フィルム等のプラスチックフィルムまたはそれらの積層フィルムが挙げられる。中でも、機械的強度等の面から、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリカーボネートフィルム、ノルボルネン系重合体フィルム等が好ましい。
また、上記基材フィルム11においては、その表面に設けられる層(防眩性ハードコート層12、後述する粘着剤層等)との密着性を向上させる目的で、所望により片面または両面に、プライマー処理、酸化法、凹凸化法等により表面処理を施すことができる。酸化法としては、例えばコロナ放電処理、クロム酸処理、火炎処理、熱風処理、オゾン・紫外線処理等が挙げられ、凹凸化法としては、例えばサンドブラスト法、溶剤処理法等が挙げられる。これらの表面処理法は基材フィルム11の種類に応じて適宜選ばれるが、一般にはコロナ放電処理法が効果および操作性などの面から、好ましく用いられる。
基材フィルム11の厚さは、通常は15〜300μm程度であり、好ましくは30〜200μm程度である。
4.防眩性ハードコートフィルムの製造方法
本実施形態に係る防眩性ハードコートフィルム1は、防眩性ハードコート層12用のコーティング組成物、好ましくはコーティング組成物Cと、所望により溶剤とを含有する塗工液を基材フィルム11に対して塗布し、硬化させて防眩性ハードコート層12を形成することにより製造することができる。
溶剤は、塗工性の改良、粘度調整、固形分濃度の調整等のために使用することができ、多官能(メタ)アクリレートおよびレベリング剤等が溶解するものであれば、特に限定なく使用できる。
溶剤の具体例としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、オクタノール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、γ−ブチロラクトン等のエステル類;エチレングリコールモノメチルエーテル(メチルセロソロブ)、エチレングリコールモノエチルエーテル(エチルセロソロブ)、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルセロソロブ)、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類などが挙げられる。
コーティング組成物の塗工液の塗布は、常法によって行えばよく、例えば、バーコート法、ナイフコート法、ロールコート法、ブレードコート法、ダイコート法、グラビアコート法によって行えばよい。コーティング組成物の塗工液を塗布したら、塗膜を40〜120℃で30秒〜5分程度乾燥させることが好ましい。
ここで、コーティング組成物Cのようにコーティング組成物がレベリング剤を含有する場合、当該コーティング組成物を塗布した塗膜は、スジ状の欠点やムラ等がないものとなり、したがって、膜厚が均一で外観に優れた防眩性ハードコート層12を形成することができる。
コーティング組成物Cのようにコーティング組成物が活性エネルギー線硬化性の場合、コーティング組成物の硬化は、窒素雰囲気下において、コーティング組成物の塗膜に対して紫外線、電子線等の活性エネルギー線を照射することによって行う。紫外線照射は、高圧水銀ランプ、フュージョンHランプ、キセノンランプ等によって行うことができ、紫外線の照射量は、照度50〜1000mW/cm、光量50〜1000mJ/cm程度が好ましい。一方、電子線照射は、電子線加速器等によって行うことができ、電子線の照射量は、10〜1000krad程度が好ましい。
5.その他
本実施形態に係る防眩性ハードコートフィルム1は、防眩性ハードコート層12が最表面となり、基材フィルム11と防眩性ハードコート層12とを有するものであればよく、防眩性ハードコート層12と基材フィルム11との間、または基材フィルム11の防眩性ハードコート層12と接しない側の面に、さらに他の層を有していてもよい。例えば、基材フィルム11の防眩性ハードコート層12と接しない側の面には粘着剤層が形成されてもよいし、さらには粘着剤層に剥離シートが積層されてもよい。
粘着剤層を構成する粘着剤としては特に限定されず、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤など公知の粘着剤を使用することができる。なお、この粘着剤層は、特許文献1に示されるようなクッション性を有する必要はない。
本実施形態に係る防眩性ハードコートフィルム1の防眩性ハードコート層12の算術平均表面粗さ(Ra)は、0.01〜10μmであることが好ましく、特に0.1〜1μmであることが好ましく、さらには0.15〜0.5μmであることが好ましい。算術平均表面粗さ(Ra)が上記の範囲にあることで、防眩性ハードコート層12は、優れた防眩性を発揮する。なお、本明細書における算術平均表面粗さ(Ra)は、JIS B0601−1994に準拠して、接触型粗さ計(試験例では、ミツトヨ社製のSV3000S4を使用)を用いて測定される粗さ曲線より求められるものとする。
本実施形態に係る防眩性ハードコートフィルム1の防眩性ハードコート層12は、#0000のスチールウールを用いて、250g/cmの荷重で防眩性ハードコート層12を10cm、10往復擦り、傷が生じないことが好ましい。このようなスチールウール硬度の評価による耐擦傷性を有することにより、防眩性ハードコートフィルム1をタッチパネルの表面に使用したときに、防眩性ハードコート層12に傷が付くことを抑制することができる。
また、本実施形態に係る防眩性ハードコートフィルム1のヘイズ値は、30%以下であることが好ましく、20%以下であることがより好ましく、10%以下であることが特に好ましい。ヘイズ値が30%以下であると、高精細化でき、タッチパネル用として好適なものとなる。また、防眩性を発揮する観点からヘイズ値は、0.5%以上であることが好ましく、2%以上であることがより好ましく、6%以上であることが特に好ましい。なお、ヘイズ値は、JIS K7136−2000に準拠して測定した値とする。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、防眩性ハードコートフィルム1における基材フィルム11と防眩性ハードコート層12との間には、他の層が介在してもよい。
以下、実施例等により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定されるものではない。
〔実施例1〕
多官能(メタ)アクリレートとしてのジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(新中村化学工業製,NKエステルA−DPH)100質量部(固形分換算値を表す。以下、その他の成分についても同様とする。)と、光重合開始剤としての1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(BASF社製,イルガキュア184)4.3質量部と、シリカ微粒子(富士シリシア化学社製,サイクロホービック702;平均粒径4.1μm,CV値48%,不定形)11質量部と、レベリング剤としてのパーフルオロポリエーテル含有アクリレート系化合物(フッ素系レベリング剤;DIC社製,メガファックRS−75)0.710質量部と、シリカナノ粒子(日産化学工業社製,MIBK−ST,平均粒径:10nm)8.3質量部とを混合し、コーティング組成物を得た。そのコーティング組成物をプロピレングリコールモノメチルエーテルで希釈し、固形分濃度30%の塗工液を調製した。
基材フィルムとしての易接着層付きポリエステルフィルム(東洋紡社製,コスモシャインA4300,厚さ:125μm)の易接着層側の面に、上記で得られた塗工液をワイヤーバー#10で塗布し、70℃で1分間乾燥させた。次いで、窒素雰囲気下、紫外線照射装置(アイグラフィックス社製,アイグランテージECS−401GX型)により下記の条件で紫外線を照射して、厚さ3μmの防眩性ハードコート層を形成し、防眩性ハードコートフィルムを得た。
[紫外線照射条件]
・光源:高圧水銀灯
・ランプ電力:2kW
・コンベアスピード:4.23m/min
・照度:240mW/cm
・光量:307mJ/cm
〔実施例2〕
レベリング剤の配合量を0.071質量部に変更して防眩性ハードコート層を形成する以外、実施例1と同様にして防眩性ハードコートフィルムを製造した。
〔実施例3〕
レベリング剤の配合量を0.007質量部に変更して防眩性ハードコート層を形成する以外、実施例1と同様にして防眩性ハードコートフィルムを製造した。
〔比較例1〕
レベリング剤としてアクリロイル基を有するポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン(シリコーン系レベリング剤;ビックケミー社製,BYK−UV3500)を使用し、その配合量を0.710質量部に変更して防眩性ハードコート層を形成する以外、実施例1と同様にして防眩性ハードコートフィルムを製造した。
〔比較例2〕
レベリング剤としてアクリロイル基を有するポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン(シリコーン系レベリング剤;ビックケミー社製,BYK−UV3500)を使用し、その配合量を0.071質量部に変更して防眩性ハードコート層を形成する以外、実施例1と同様にして防眩性ハードコートフィルムを製造した。
〔試験例1〕(ペン先抵抗力の測定)
実施例および比較例で製造した防眩性ハードコートフィルムの防眩性ハードコート層表面について、万能試験機(オリエンテック社製,テンシロン)およびタッチペンを使用し、荷重150g重でフィルム表面にタッチペンのペン先を押し付け、100mm/minの速度で走査する条件で試験を行った。そして、得られた測定チャートから、ペン先抵抗力の初動値(A)及び摺動値(B)を求めた。また、ペン先抵抗力の初動値(A)から摺動値(B)を差し引いた値を算出した。なお、タッチペンとしては、ペン先がハードフェルト芯のタッチペン(ワコム社製,ACK−2003,ペン先直径0.5mm)を使用した。結果を表1に示す。
〔試験例2〕(書き味評価)
実施例および比較例で製造した防眩性ハードコートフィルムを、防眩性ハードコート層側を上にして、ガラス基板上に載置した。その防眩性ハードコートフィルムの防眩性ハードコート層表面に対し、試験例1と同じタッチペンおよびポリアセタール芯のタッチペン(ペン先直径0.4mm)を使用して、それぞれの書き味を評価した。評価においては、5枚重ねの紙(コクヨS&T社製,キャンパスノートA罫 ノ−201A)に鉛筆(三菱鉛筆社製,三菱鉛筆ユニ B)を用いて筆圧約150g重で筆記した際の書き味に近いものを良好とし、当該書き味から離れたものを不良とした。なお、評価は3人のパネラーが行い、3人とも良好と感じたものを良好とし、1人でも不良と感じたものは不良とした。結果を表1に示す。
〔試験例3〕(オレイン酸接触角の測定)
実施例および比較例で製造した防眩性ハードコートフィルムの防眩性ハードコート層表面におけるオレイン酸接触角を、全自動式接触角測定計(協和界面科学社製,DM−701)を使用して以下の条件で測定した。なお、オレイン酸としては、東京化成工業社製のオレイン酸を用いた。結果を表1に示す。
・オレイン酸の液滴量:2μl
・測定時間:滴下3秒後
・画像解析法:θ/2法
〔試験例4〕(指紋拭き取り性評価)
実施例および比較例で製造した防眩性ハードコートフィルムの防眩性ハードコート層表面に指を押し付けて指紋を付着させ、これをサンプルとした。なお、サンプルとしては、3人が各1回ずつ指を押し付けた3つのサンプルを用意した。その後、紙ウエス(日本製紙クレシア社製,キムワイプS−200)を使用し、約200gの荷重にて、防眩性ハードコート層表面を10往復させた。その結果、全てのサンプルにおいて指紋が容易に拭き取れたものを○、サンプルの1つでも指紋の拭き残しが生じたものを×と評価した。結果を表1に示す。
〔試験例5〕(外観の評価)
実施例および比較例で製造した防眩性ハードコートフィルムについて、3波長蛍光灯を使用し、反射時および透過時の外観を目視にて評価した。評価においては、スジ状欠点やムラが少ないものを良好とし、スジ状欠点やムラが多いものを不良とした。結果を表1に示す。
〔試験例6〕(ヘイズ値の測定)
実施例および比較例で製造した防眩性ハードコートフィルムのヘイズ値(%)を、ヘイズメーター(日本電色工業社製,NDH2000)を使用し、JIS K7136−2000に準拠して測定した。結果を表1に示す。
〔試験例7〕(表面粗さの測定)
実施例および比較例で製造した防眩性ハードコートフィルムの防眩性ハードコート層表面の算術平均表面粗さ(Ra;単位μm)を、JIS B0601−1994に準拠して、接触型粗さ計(ミツトヨ社製,SV3000S4)を用いて測定される粗さ曲線より求めた。結果を表1に示す。
〔試験例8〕(耐擦傷性の評価:スチールウール硬度)
実施例および比較例で製造した防眩性ハードコートフィルムの防眩性ハードコート層表面について、#0000のスチールウールを用いて、250g/cmの荷重で10cm、10往復擦り、その防眩性ハードコート層の表面を以下の基準で評価した。
◎:試験前と外観上全く変化なし。
○:傷は見られなかったが、粒子の脱落により防眩性が低下した。
×:線状の傷が見られた。
Figure 2014232277
表1から明らかなように、実施例で製造した防眩性ハードコートフィルムは、書き味が良好であり、かつ付着した指紋が拭き取り易く、さらには外観および防眩性も良好であった。
本発明の防眩性ハードコートフィルムは、タッチペンが使用されるタッチパネルの表層として好適に用いられる。
1…防眩性ハードコートフィルム
11…基材フィルム
12…防眩性ハードコート層

Claims (5)

  1. 基材フィルムと、前記基材フィルムの一方の面側に設けられた防眩性ハードコート層とを備えた、タッチパネル用の防眩性ハードコートフィルムであって、
    前記防眩性ハードコート層の表面に対し、ペン先直径0.5mmのハードフェルト芯のタッチペンを荷重150g重の加圧下、速度100mm/分で走査させた際のペン先抵抗力(mN)の初動値(A)及び摺動値(B)が、下記式(a)の関係を満たすとともに、
    0≦初動値(A)−摺動値(B) …(a)
    前記防眩性ハードコート層の表面のオレイン酸接触角が、45°以上である
    ことを特徴とする防眩性ハードコートフィルム。
  2. 前記ペン先抵抗力(mN)の初動値(A)および摺動値(B)が、下記式(b)の関係を満たす
    5≦初動値(A)−摺動値(B)≦200 …(b)
    ことを特徴とする請求項1に記載の防眩性ハードコートフィルム。
  3. 前記オレイン酸接触角が、45°〜100°である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の防眩性ハードコートフィルム。
  4. 前記防眩性ハードコート層は、
    多官能(メタ)アクリレートと、
    平均粒径1〜10μmの微粒子と、
    レベリング剤と
    を含有するコーティング組成物を硬化させてなる
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の防眩性ハードコートフィルム。
  5. 前記微粒子は、不定形のシリカ微粒子であることを特徴とする請求項4に記載の防眩性ハードコートフィルム。
JP2013114210A 2013-05-30 2013-05-30 防眩性ハードコートフィルム Active JP6174378B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013114210A JP6174378B2 (ja) 2013-05-30 2013-05-30 防眩性ハードコートフィルム
TW103114148A TWI609902B (zh) 2013-05-30 2014-04-18 防眩性硬塗薄膜
KR1020140053987A KR102269906B1 (ko) 2013-05-30 2014-05-07 방현성 하드 코팅 필름
CN201410229641.4A CN104216032B (zh) 2013-05-30 2014-05-28 防眩性硬涂膜

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013114210A JP6174378B2 (ja) 2013-05-30 2013-05-30 防眩性ハードコートフィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014232277A true JP2014232277A (ja) 2014-12-11
JP6174378B2 JP6174378B2 (ja) 2017-08-02

Family

ID=52097725

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013114210A Active JP6174378B2 (ja) 2013-05-30 2013-05-30 防眩性ハードコートフィルム

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP6174378B2 (ja)
KR (1) KR102269906B1 (ja)
CN (1) CN104216032B (ja)
TW (1) TWI609902B (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016187909A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 リンテック株式会社 透明導電性フィルム
WO2017018103A1 (ja) * 2015-07-30 2017-02-02 デクセリアルズ株式会社 配線基板の製造方法、及び配線基板
JP2017034236A (ja) * 2015-07-30 2017-02-09 デクセリアルズ株式会社 配線基板の製造方法、及び配線基板
JP2017049472A (ja) * 2015-09-03 2017-03-09 大日本印刷株式会社 帯電防止性防眩ハードコートフィルム、帯電防止性防眩ハードコートフィルムの製造方法、及び該ハードコートフィルムを用いた表示装置
JP2018081482A (ja) * 2016-11-16 2018-05-24 リンテック株式会社 書き味向上フィルム
JP2018081484A (ja) * 2016-11-16 2018-05-24 リンテック株式会社 書き味向上フィルム
WO2018146863A1 (ja) 2017-02-08 2018-08-16 株式会社ダイセル ペン入力デバイス用フィルムの評価方法、ペン入力デバイスフィルム評価装置、及びペン入力デバイス用フィルム
US10477694B2 (en) 2015-07-30 2019-11-12 Dexerials Corporation Wiring board manufacturing method and wiring board
JP2020003818A (ja) * 2019-09-18 2020-01-09 株式会社ダイセル 反射防止材
WO2020165945A1 (ja) * 2019-02-12 2020-08-20 株式会社ダイセル ペン入力デバイス用表面材
CN113717422A (zh) * 2016-11-16 2021-11-30 琳得科株式会社 书写感改善膜

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106221460A (zh) * 2016-08-18 2016-12-14 付竹兰 一种用于pet膜上的可书写‑擦除涂料
JP6345220B2 (ja) * 2016-11-16 2018-06-20 リンテック株式会社 書き味向上フィルム
JP7004498B2 (ja) * 2016-12-14 2022-01-21 リンテック株式会社 書き味向上フィルム
WO2020213156A1 (ja) * 2019-04-19 2020-10-22 株式会社ダイセル ペン入力デバイス用表面材

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11293159A (ja) * 1998-04-09 1999-10-26 Toray Ind Inc 光記録媒体用ハードコート剤および光記録媒体
JP2004230562A (ja) * 2003-01-28 2004-08-19 Lintec Corp ハードコートフィルム
JP2007207091A (ja) * 2006-02-03 2007-08-16 Nof Corp ペン入力装置用表面材
JP2008201818A (ja) * 2007-02-16 2008-09-04 Jsr Corp 硬化性組成物、その硬化膜及び積層体
JP2009151476A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Nof Corp ペン入力装置用表面材及びそれを備えたペン入力装置
JP2010231540A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Aica Kogyo Co Ltd 情報入力装置の情報入力部用硬化性樹脂組成物
JP4862992B2 (ja) * 2006-04-14 2012-01-25 信越化学工業株式会社 防汚性付与剤、防汚性コーティング剤組成物、防汚性被膜及びその被覆物品
JP2012077141A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Lintec Corp ハードコート層表面形成用フィルム、ハードコート層付き光学部材の製造方法、及びハードコート層付き光学部材
JP2013077135A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Toray Advanced Film Co Ltd タッチパネル用シート部材、タッチパネルおよび表示装置
WO2014136608A1 (ja) * 2013-03-04 2014-09-12 パナック株式会社 タッチパネルの製造方法、タッチパネル、成型品の製造方法、成型品、及び積層フィルム

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2868686A (en) 1956-11-19 1959-01-13 West Laboratories Inc Iodine bromine preparations for controlling microorganisms
CN100495302C (zh) * 2002-02-04 2009-06-03 日油株式会社 笔输入装置用表面材料和笔输入装置
JP4178975B2 (ja) * 2002-02-04 2008-11-12 日油株式会社 ペン入力装置用表面材およびペン入力装置
KR100954309B1 (ko) * 2005-09-12 2010-04-21 닛토덴코 가부시키가이샤 투명 도전성 필름, 터치 패널용 전극판 및 터치 패널
WO2012137744A1 (ja) * 2011-04-01 2012-10-11 旭硝子株式会社 低反射膜付きガラス板

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11293159A (ja) * 1998-04-09 1999-10-26 Toray Ind Inc 光記録媒体用ハードコート剤および光記録媒体
JP2004230562A (ja) * 2003-01-28 2004-08-19 Lintec Corp ハードコートフィルム
JP2007207091A (ja) * 2006-02-03 2007-08-16 Nof Corp ペン入力装置用表面材
JP4862992B2 (ja) * 2006-04-14 2012-01-25 信越化学工業株式会社 防汚性付与剤、防汚性コーティング剤組成物、防汚性被膜及びその被覆物品
JP2008201818A (ja) * 2007-02-16 2008-09-04 Jsr Corp 硬化性組成物、その硬化膜及び積層体
JP2009151476A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Nof Corp ペン入力装置用表面材及びそれを備えたペン入力装置
JP2010231540A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Aica Kogyo Co Ltd 情報入力装置の情報入力部用硬化性樹脂組成物
JP2012077141A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Lintec Corp ハードコート層表面形成用フィルム、ハードコート層付き光学部材の製造方法、及びハードコート層付き光学部材
JP2013077135A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Toray Advanced Film Co Ltd タッチパネル用シート部材、タッチパネルおよび表示装置
WO2014136608A1 (ja) * 2013-03-04 2014-09-12 パナック株式会社 タッチパネルの製造方法、タッチパネル、成型品の製造方法、成型品、及び積層フィルム

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016187909A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 リンテック株式会社 透明導電性フィルム
US10477694B2 (en) 2015-07-30 2019-11-12 Dexerials Corporation Wiring board manufacturing method and wiring board
WO2017018103A1 (ja) * 2015-07-30 2017-02-02 デクセリアルズ株式会社 配線基板の製造方法、及び配線基板
JP2017034236A (ja) * 2015-07-30 2017-02-09 デクセリアルズ株式会社 配線基板の製造方法、及び配線基板
JP2017049472A (ja) * 2015-09-03 2017-03-09 大日本印刷株式会社 帯電防止性防眩ハードコートフィルム、帯電防止性防眩ハードコートフィルムの製造方法、及び該ハードコートフィルムを用いた表示装置
JP2018081482A (ja) * 2016-11-16 2018-05-24 リンテック株式会社 書き味向上フィルム
JP2018081484A (ja) * 2016-11-16 2018-05-24 リンテック株式会社 書き味向上フィルム
CN113717422A (zh) * 2016-11-16 2021-11-30 琳得科株式会社 书写感改善膜
CN113717422B (zh) * 2016-11-16 2023-06-09 琳得科株式会社 书写感改善膜
WO2018146863A1 (ja) 2017-02-08 2018-08-16 株式会社ダイセル ペン入力デバイス用フィルムの評価方法、ペン入力デバイスフィルム評価装置、及びペン入力デバイス用フィルム
KR20190067228A (ko) 2017-02-08 2019-06-14 주식회사 다이셀 펜 입력 디바이스용 필름의 평가 방법, 펜 입력 디바이스 필름 평가 장치, 및 펜 입력 디바이스용 필름
US10823605B2 (en) 2017-02-08 2020-11-03 Daicel Corporation Method of evaluating pen input device film, apparatus for evaluating pen input device film, and pen input device film
EP4177720A1 (en) 2017-02-08 2023-05-10 Daicel Corporation Pen-input-device film evaluation method, pen-input-device film evaluation device, and pen-input-device film
WO2020165945A1 (ja) * 2019-02-12 2020-08-20 株式会社ダイセル ペン入力デバイス用表面材
JP6792743B1 (ja) * 2019-02-12 2020-11-25 株式会社ダイセル ペン入力デバイス用表面材
JP2020003818A (ja) * 2019-09-18 2020-01-09 株式会社ダイセル 反射防止材
JP7241653B2 (ja) 2019-09-18 2023-03-17 株式会社ダイセル 反射防止材

Also Published As

Publication number Publication date
KR20140141441A (ko) 2014-12-10
CN104216032A (zh) 2014-12-17
TW201444894A (zh) 2014-12-01
CN104216032B (zh) 2018-07-20
JP6174378B2 (ja) 2017-08-02
KR102269906B1 (ko) 2021-06-25
TWI609902B (zh) 2018-01-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6174378B2 (ja) 防眩性ハードコートフィルム
JP6189642B2 (ja) タッチパネル
JP6138598B2 (ja) ハードコートフィルムおよびその製造方法
JP2018173906A (ja) 書き味向上シート
KR20180068847A (ko) 필기감 향상 필름
WO2017094784A1 (ja) タッチパネルペン用筆記シート、タッチパネル、タッチパネルシステム及び表示装置、並びにタッチパネルペン用筆記シートの選別方法
JP5960995B2 (ja) ニュートンリング防止シート
JP7490016B2 (ja) コートフィルム
JP7146879B2 (ja) 書き味向上シート
JP2018173905A (ja) 書き味向上シート
JP7265332B2 (ja) タッチパネル
JP7323733B1 (ja) 保護フィルム付書き味向上フィルム
TWI839425B (zh) 書寫感提升片
JP7323732B1 (ja) 保護フィルム付書き味向上フィルム
JP7515347B2 (ja) 書き味向上シート
WO2023188544A1 (ja) 保護フィルム付書き味向上フィルム
JP7357503B2 (ja) 書き味向上シート
WO2023188545A1 (ja) 保護フィルム付書き味向上フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160301

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170706

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6174378

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250