JP2014229071A - シミュレーション方法、シミュレーション装置及びシミュレーションプログラム - Google Patents

シミュレーション方法、シミュレーション装置及びシミュレーションプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】3次元数値解析ツールによる電磁界解析の計算コストを抑え、高精度なスキュー分布を高速に取得することを可能とする。【解決手段】差動配線の上側に1枚のガラスクロスを含む第1配線基板内部構造モデルの複数の位置パターンに対して3次元電磁界解析を行なってスキューを算出するとともに、差動配線の下側に1枚のガラスクロスを含む第2配線基板内部構造モデルの複数の位置パターンに対して3次元電磁界解析を行なってスキューを算出し(ステップS20)、第1配線基板内部構造モデルの複数の位置パターンを組み合わせた複数の組合パターンと、第2配線基板内部構造モデルの複数の位置パターンを組み合わせた複数の組合パターンを組み合わせた複数の配線基板パターンについて、算出したスキューを足し合わせて合計スキューを算出し、これに基づいて、ある配線長を有する配線基板におけるスキュー分布を取得する(ステップS30)。【選択図】図9

Description

本発明は、シミュレーション方法、シミュレーション装置及びシミュレーションプログラムに関する。
電子機器における信号伝送速度の高速化に伴い、伝送損失の増加によるS/N比の低下を補う技術として、差動伝送を用いることが一般的である。差動伝送ではP配線とN配線の2本の配線を一組として用い、それぞれ逆位相の信号を伝送する。この結果、受信側において、2本の配線にはほぼ同じ同位相のコモンノイズが乗るため、信号の差を取ることでコモンノイズがキャンセルされ、これによってS/N比を向上させることができる。
例えば、ガラスクロス及び差動配線を含む配線基板では、一般にガラスクロスの誘電率が樹脂の誘電率よりも高いため、ガラスクロスが少ない領域では伝播遅延が小さくなり、ガラスクロスが多い領域では伝播遅延が大きくなるため、配線間での伝播遅延時間差(スキュー)が発生してコモンノイズの除去率が低下してしまう。近年の信号伝送の高速化に伴い、このスキューによる伝送特性への影響が無視できなくなっている。
このため、精度の高い伝送路設計を行なうためには、スキューを考慮した伝送シミュレーションが必要となる。例えば、ガラスクロス及び差動配線を含む配線基板におけるスキューを予測するために、配線基板の内部構造を、3次元数値解析ツールを用いてモデル化し、電磁界解析を行なうことになる。
特開2009−15678号公報 特開2011−82271号公報
ところで、スキューは、ガラスクロスと差動配線の位置関係に依存するため、一定の分布を有していると考えられる。また、配線基板内における差動配線とガラスクロスの位置関係は、差動配線に対するガラスクロスの傾きによって幾通りにもなり得る。このため、ある配線基板におけるスキューを予測するには、その配線基板におけるスキュー分布(スキュー統計データ)の取得が必要であり、その精度は解析検体数に依存している。
しかしながら、3次元数値解析ツールは、対象構造を3次元的に直接メッシュ化するため、解析検体数を増やすと、計算時間及び計算容量が膨大になる。
そこで、3次元数値解析ツールによる電磁界解析の計算コストを抑え、高精度なスキュー分布を高速に取得することが可能なシミュレーション方法、シミュレーション装置及びシミュレーションプログラムを提供することを目的とする。
本シミュレーション方法は、コンピュータが、一対の第1差動配線の上側に1枚の第1ガラスクロスを含む基本配線長分の第1配線基板内部構造モデルの第1差動配線と第1ガラスクロスとの相対位置を変えた複数の第1位置パターンのそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なって、複数の第1位置パターンのそれぞれにおいて一対の第1差動配線間に生じる第1スキューを算出するとともに、一対の第2差動配線の下側に1枚の第2ガラスクロスを含む基本配線長分の第2配線基板内部構造モデルの第2差動配線と第2ガラスクロスとの相対位置を変えた複数の第2位置パターンのそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なって、複数の第2位置パターンのそれぞれにおいて一対の第2差動配線間に生じる第2スキューを算出し、第1配線基板内部構造モデルの複数の第1位置パターンをある配線長分だけ組み合わせた複数の第1組合パターンと、第2配線基板内部構造モデルの複数の第2位置パターンをある配線長分だけ組み合わせた複数の第2組合パターンとを組み合わせた複数の配線基板パターンのそれぞれについて、複数の第1組合パターンのそれぞれを構成する複数の第1位置パターンのそれぞれの第1スキューを足し合わせるとともに、複数の第2組合パターンのそれぞれを構成する複数の第2位置パターンのそれぞれの第2スキューを足し合わせて、合計スキューを算出し、算出された合計スキューに基づいて、ある配線長を有する配線基板におけるスキュー分布を取得する、各処理を実行することを要件とする。
本シミュレーションプログラムは、コンピュータに、一対の第1差動配線の上側に1枚の第1ガラスクロスを含む基本配線長分の第1配線基板内部構造モデルの第1差動配線と第1ガラスクロスとの相対位置を変えた複数の第1位置パターンのそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なって、複数の第1位置パターンのそれぞれにおいて一対の第1差動配線間に生じる第1スキューを算出するとともに、一対の第2差動配線の下側に1枚の第2ガラスクロスを含む基本配線長分の第2配線基板内部構造モデルの第2差動配線と第2ガラスクロスとの相対位置を変えた複数の第2位置パターンのそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なって、複数の第2位置パターンのそれぞれにおいて一対の第2差動配線間に生じる第2スキューを算出し、第1配線基板内部構造モデルの複数の第1位置パターンをある配線長分だけ組み合わせた複数の第1組合パターンと、第2配線基板内部構造モデルの複数の第2位置パターンをある配線長分だけ組み合わせた複数の第2組合パターンとを組み合わせた複数の配線基板パターンのそれぞれについて、複数の第1組合パターンのそれぞれを構成する複数の第1位置パターンのそれぞれの第1スキューを足し合わせるとともに、複数の第2組合パターンのそれぞれを構成する複数の第2位置パターンのそれぞれの第2スキューを足し合わせて、合計スキューを算出し、算出された合計スキューに基づいて、ある配線長を有する配線基板におけるスキュー分布を取得する、各処理を実行させることを要件とする。
本シミュレーション装置は、一対の第1差動配線の上側に1枚の第1ガラスクロスを含む基本配線長分の第1配線基板内部構造モデルの第1差動配線と第1ガラスクロスとの相対位置を変えた複数の第1位置パターンのそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なって、複数の第1位置パターンのそれぞれにおいて一対の第1差動配線間に生じる第1スキューを算出するとともに、一対の第2差動配線の下側に1枚の第2ガラスクロスを含む基本配線長分の第2配線基板内部構造モデルの第2差動配線と第2ガラスクロスとの相対位置を変えた複数の第2位置パターンのそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なって、複数の第2位置パターンのそれぞれにおいて一対の第2差動配線間に生じる第2スキューを算出するスキュー算出部と、第1配線基板内部構造モデルの複数の第1位置パターンをある配線長分だけ組み合わせた複数の第1組合パターンと、第2配線基板内部構造モデルの複数の第2位置パターンをある配線長分だけ組み合わせた複数の第2組合パターンとを組み合わせた複数の配線基板パターンのそれぞれについて、複数の第1組合パターンのそれぞれを構成する複数の第1位置パターンのそれぞれの第1スキューを足し合わせるとともに、複数の第2組合パターンのそれぞれを構成する複数の第2位置パターンのそれぞれの第2スキューを足し合わせて、合計スキューを算出し、算出された合計スキューに基づいて、ある配線長を有する配線基板におけるスキュー分布を取得するスキュー分布取得部とを備えることを要件とする。
したがって、本シミュレーション方法、シミュレーション装置及びシミュレーションプログラムによれば、3次元数値解析ツールによる電磁界解析の計算コストを抑え、高精度なスキュー分布を高速に取得することが可能であるという利点がある。
本実施形態にかかるシミュレーション装置の機能ブロック図である。 (A)、(B)は、本実施形態にかかるシミュレーション装置においてモデル化した、一対の差動配線の上側に1枚のガラスクロスを含む基本単位の第1配線基板内部構造モデルを示す模式図であって、(A)は配線が延びる方向に直交する方向に沿う断面図であり、(B)は配線が延びる方向に沿う断面図である。 (A)、(B)は、本実施形態にかかるシミュレーション装置においてモデル化した、一対の差動配線の下側に1枚のガラスクロスを含む基本単位の第2配線基板内部構造モデルを示す模式図であって、(A)は配線が延びる方向に直交する方向に沿う断面図であり、(B)は配線が延びる方向に沿う断面図である。 (A)、(B)は、一対の差動配線の上側に1枚のガラスクロスを含む基本単位の第1配線基板内部構造を示す模式図であって、(A)は配線が延びる方向に直交する方向に沿う断面図であり、(B)は配線が延びる方向に沿う断面図である。 (A)、(B)は、一対の差動配線の下側に1枚のガラスクロスを含む基本単位の第2配線基板内部構造を示す模式図であって、(A)は配線が延びる方向に直交する方向に沿う断面図であり、(B)は配線が延びる方向に沿う断面図である。 (A)〜(D)は、一対の差動配線の上側に1枚のガラスクロスを含む基本単位の第1配線基板内部構造の配線位置を変えた場合を例示した模式図であって、配線が延びる方向に直交する方向に沿う断面図である。 (A)〜(D)は、本実施形態にかかるシミュレーション装置における一対の差動配線の上側に1枚のガラスクロスを含む基本単位の第1配線基板内部構造モデルの配線位置を変えた複数の位置パターンを例示した模式図であって、配線が延びる方向に直交する方向に沿う断面図である。 本実施形態にかかるシミュレーション装置に備えられるスキュー分布取得部の機能及び処理を説明するための模式図である。 本実施形態にかかるシミュレーション装置における処理(シミュレーション方法)を示すフローチャートである。 (A)〜(D)は、本実施形態にかかるシミュレーション装置においてモデル化した第1配線基板内部構造モデル及びそれを定義したデータを示す図である。 (A)〜(D)は、本実施形態にかかるシミュレーション装置においてモデル化した第2配線基板内部構造モデル及びそれを定義したデータを示す図である。 本実施形態にかかるシミュレーション装置における電磁界解析の結果を示す図である。 本実施形態にかかるシミュレーション装置におけるスキューの算出結果を示す図である。 配線基板を構成するガラスクロスの模式的平面図である。 ガラスクロスを用いた配線基板の模式図であって、配線が延びる方向に直交する方向に沿う断面図である。 ガラスクロスを用いた配線基板をモデル化した3次元電磁界解析モデルを示す模式図であって、配線が延びる方向に直交する方向に沿う断面図である。 差動配線に対してガラスクロスが傾いていない、ガラスクロスを用いた配線基板を示す模式的平面図である。 差動配線に対してガラスクロスが傾いている、ガラスクロスを用いた配線基板を示す模式的平面図である。 本実施形態にかかるシミュレーション装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、図面により、本発明の実施の形態にかかるシミュレーション方法、シミュレーション装置及びシミュレーションプログラムについて、図1〜図18を参照しながら説明する。
本実施形態にかかるシミュレーション装置は、配線基板における信号伝搬をシミュレートするシミュレーション装置であり、特に、ガラスクロスを用いた高速伝送用配線基板の差動配線間に生じる伝搬遅延時間差(スキュー)を解析するシミュレーション装置である。
ここで、図14は、高速伝送用配線基板を構成するガラスクロスの模式図である。
図14に示すように、ガラスクロス11は、X軸と平行な方向に並設されたガラス繊維束12と、Y軸と平行な方向に並設されたガラス繊維束13とが格子状に平織りされている。ここでは、ガラス繊維束12及びガラス繊維束13は、例えば数μm程度のガラス繊維を複数本束ねて数100μm程度の幅にしたものである。
図15は、ガラスクロスを用いた高速伝送用配線基板における配線方向に垂直な断面図である。
図15に示すように、ガラスクロスを用いた高速伝送用配線基板(以下、ガラスクロス配線基板という)21は、導体層と絶縁層から構成される。このうち、導体層は、P配線又はN配線で構成される差動配線22と、N配線又はP配線で構成される差動配線23と、グランドプレーン24、25とによって構成される。また、絶縁層は、ガラスクロス11と、ガラスクロス11を硬化させる樹脂26とによって構成される。このように、ガラスクロス配線基板21は、2本一組の差動配線(一対の差動配線)22、23と、2層のグランドプレーン24、25と、一対の差動配線22、23とグランドプレーン24、25との間にそれぞれ挟まれた、ガラスクロス11と樹脂26とからなる2層の絶縁層とを備える。なお、ガラスクロス配線基板21は、図15に示すように、コア層とプリプレグ層(接続層)とに区分することもできる。
なお、ここでは、ガラスクロス配線基板21を、一対の差動配線22、23の上側に1枚のガラスクロス11を備え、下側に1枚のガラスクロス11を備えるものとしているが、これに限られるものではなく、ガラスクロス配線基板21は、一対の差動配線22、23の上側に少なくとも1枚のガラスクロス11を備え、下側に少なくとも1枚のガラスクロス11を備えるものであれば良い。
絶縁層に含まれるガラスクロス11は、図14を用いて説明したように、ガラス製のガラス繊維束(縦糸)12とガラス繊維束(横糸)13とが編まれた構造となっており、ガラス繊維束12及びガラス繊維束13の両方が存在する交差領域、ガラス繊維束12及びガラス繊維束13のいずれも存在しない領域、ガラス繊維束12のみが存在する領域、及びガラス繊維束13のみが存在する領域から成る。
一般に、ガラスクロス配線基板21では、ガラスクロス11の誘電率は樹脂26の誘電率よりも高い。そして、図15に示すように、ガラスクロス配線基板21の内部は誘電率の高いガラスクロス11の密度が高い領域と、誘電率の低い樹脂26の密度が高い領域とが混在しており、誘電率が不均質な構造となっている。この結果、差動配線22及び23の周囲における誘電率に差異が生じる。これにより、ガラスクロス11が少ない領域では伝播遅延が小さくなり、ガラスクロス11が多い領域では伝播遅延が大きくなり、配線間での伝播遅延時間差(スキュー;クロックスキュー)が発生してコモンノイズの除去率が低下する。近年の信号伝送の高速化に伴い、このスキューによる伝送特性への影響が無視できなくなっている。
このため、精度の高い伝送路設計を行うためには、スキューを考慮した伝送シミュレーションが必要となる。
ここで、図16は、ガラスクロス配線基板21をモデル化した3次元電磁界解析モデルを示す模式的断面図である。また、図17は、ガラスクロス配線基板21において差動配線22、23に対してガラスクロス11が傾いていない場合を示す模式的平面図である。また、図18は、ガラスクロス配線基板21において差動配線22、23に対してガラスクロス11が傾いている場合を示す模式的平面図である。
ガラスクロス配線基板21におけるスキューを予測するには、ガラスクロス配線基板21の内部構造を、図16に示すように、3次元数値解析ツールを用いてモデル化し、電磁界解析を行なうことになる。
ここで、スキューは、ガラスクロス11の織目と差動配線22及び23の位置関係に依存するため一定の分布を有していると考えられる。また、ガラスクロス配線基板21内における差動配線22及び23とガラスクロス11の位置関係は、図17、図18に示すように、差動配線22、23に対するガラスクロス11の傾きによって幾通りにもなり得る。このため、あるガラスクロス配線基板21におけるスキューを予測するには、そのガラスクロス配線基板21のスキュー分布(スキュー統計データ)の取得が必要であり、その精度は解析検体数に依存している。
しかしながら、3次元数値解析ツールは、対象構造を3次元的に直接メッシュ化するため、解析検体数を増やすと、計算時間及び計算容量が膨大になる。
そこで、本実施形態にかかるシミュレーション装置は、3次元数値解析ツールによる電磁界解析の計算コストを抑え、高精度なスキュー分布を高速に取得するために、以下のように構成されている。
ここで、図1は、本シミュレーション装置の機能ブロック図である。
図1に示すように、本シミュレーション装置50は、配線基板内部構造モデル作成部51と、スキュー算出部52と、スキュー分布取得部(スキュー統計値取得部)53と、スキュー分布表示部(スキュー統計値表示部)54とを備える。
ここで、配線基板内部構造モデル作成部51は、一対の差動配線(第1差動配線)22、23の上側に1枚のガラスクロス(第1ガラスクロス)11を含む基本配線長分の第1配線基板内部構造モデル、及び、一対の差動配線(第2差動配線)22、23の下側に1枚のガラスクロス(第2ガラスクロス)11を含む基本配線長分の第2配線基板内部構造モデルを作成する。なお、ガラスクロス11を格子状構造体ともいう。
ここでは、図2(B)に示すように、基本配線長分の第1配線基板内部構造モデル1は、ガラスクロス11を構成するガラス繊維束(縦ガラス繊維束;縦糸;クロス束)12の一対の差動配線22、23が延びる方向の1周期分の長さを有する。また、図3(B)に示すように、基本配線長分の第2配線基板内部構造モデル2は、ガラスクロス11を構成するガラス繊維束(縦ガラス繊維束;縦糸;クロス束)12の一対の差動配線22、23が延びる方向の1周期分の長さを有する。これらの場合、基本配線長は、縦ガラス繊維束12の1周期分の長さである。また、図2(A)に示すように、第1配線基板内部構造モデル1は、一対の差動配線22、23が延びる方向に直交する方向に、ガラスクロス11を構成するガラス繊維束(横ガラス繊維束;横糸;クロス束)13の1周期分の長さを有する。また、図3(A)に示すように、第2配線基板内部構造モデル2は、一対の差動配線22、23が延びる方向に直交する方向に、ガラスクロス11を構成するガラス繊維束(横ガラス繊維束;横糸;クロス束)13の1周期分の長さを有する。
このように、図4(A)、図4(B)に示すような一対の差動配線22、23の上側に1枚のガラスクロス11を含むガラスクロス配線基板21の一部の内部構造を、縦方向及び横方向の長さをガラスクロス11のガラス繊維束12、13の1周期分の長さとして、3次元数値解析ツールを用いてモデル化(3次元電磁界解析モデル化)して、図2(A)、図2(B)に示すような第1配線基板内部構造モデル1を作成する。この場合、一対の差動配線22、23の上側に1枚のガラスクロス11を含み、縦方向及びの横方向にガラス繊維束12、13の1周期分の長さを有する矩形領域が、モデル化の基本単位となる。また、図5(A)、図5(B)に示すような一対の差動配線22、23の下側に1枚のガラスクロス11を含むガラスクロス配線基板21の一部の内部構造を、縦方向及び横方向の長さをガラスクロス11のガラス繊維束12、13の1周期分の長さとして、3次元数値解析ツールを用いてモデル化して、図3(A)、図3(B)に示すような第2配線基板内部構造モデル2を作成する。この場合、一対の差動配線22、23の下側に1枚のガラスクロス11を含み、縦方向及びの横方向にガラス繊維束12、13の1周期分の長さを有する矩形領域が、モデル化の基本単位となる。なお、第1及び第2配線基板内部構造モデル1、2に含まれるガラスクロス11を格子状構造体ともいう。
また、ここでは、互いに平行に設けられる一対の差動配線22、23が、ガラスクロス11を構成する縦方向に延びる縦ガラス繊維束12又は横方向に延びる横ガラス繊維束13に平行(並行)になっているものとして、第1及び第2配線基板内部構造モデル1、2を作成する。つまり、ここでは、複数の縦ガラス繊維束12及び複数の横ガラス繊維束13は互いに平行にかつ周期的に並んでおり、縦ガラス繊維束12は一対の差動配線22、23に平行になっており、横ガラス繊維束13は一対の差動配線22、23に直交しているものとして、第1及び第2配線基板内部構造モデル1、2を作成する。なお、ここでは、第1配線基板内部構造モデル1に含まれるガラスクロス11と、第2配線基板内部構造モデル2に含まれるガラスクロス11とは、同一の構造を有するものとする。また、ここでは、第1配線基板内部構造モデル1に含まれる一対の差動配線22、23と、第2配線基板内部構造モデル2に含まれる一対の差動配線22、23とは、同一の構造を有するものとする。
なお、ここでは、第1及び第2配線基板内部構造モデル1、2を、縦方向及び横方向にガラスクロス11のガラス繊維束12、13の1周期分の長さを有するものとしているが、これに限られるものではなく、少なくとも1周期分の長さを有するものとすれば良く、例えば複数周期分の長さを有するものとしても良い。つまり、基本配線長分の第1配線基板内部構造モデルは、第1ガラスクロスを構成するガラス繊維束の第1差動配線が延びる方向の複数周期分の長さを有するものとしても良い。また、基本配線長分の第2配線基板内部構造モデルは、第2ガラスクロスを構成するガラス繊維束の第2差動配線が延びる方向の複数周期分の長さを有するものとしても良い。これらの場合、第1及び第2配線基板内部構造モデルは、配線伝送方向の長さは、ガラスクロスを構成する配線伝送方向に延びるガラス繊維束の1周期の長さの整数倍の長さとなる。また、第1配線基板内部構造モデルは、第1差動配線が延びる方向に直交する方向に、第1ガラスクロスを構成するガラス繊維束の複数周期分の長さを有するものとしても良い。また、第2配線基板内部構造モデルは、第2差動配線が延びる方向に直交する方向に、第2ガラスクロスを構成するガラス繊維束の複数周期分の長さを有するものとしても良い。これらの場合、第1及び第2配線基板内部構造モデルは、配線伝送方向に直交する方向の長さは、ガラスクロスを構成する配線伝送方向に直交する方向に延びるガラス繊維束の1周期の長さの整数倍の長さとなる。なお、第1及び第2配線基板内部構造モデルを、縦方向及び横方向にガラスクロスのガラス繊維束の何周期分の長さを有するものとするかは、モデル化の基本単位に一対の差動配線が含まれるか否かによって決めれば良い。例えば、ある配線基板のスキューを算出するのに、第1及び第2配線基板内部構造モデルを、縦方向及び横方向にガラスクロスのガラス繊維束の1周期分の長さを有するものとした場合、モデル化の基本単位に一対の差動配線がおさまらず、はみ出してしまうようなときは、第1及び第2配線基板内部構造モデルを、縦方向及び横方向にガラスクロスのガラス繊維束の2周期分の長さを有するものとすれば良い。
スキュー算出部52は、配線基板内部構造モデル作成部51で作成された第1配線基板内部構造モデル1の一対の差動配線22、23とガラスクロス11との相対位置を変えた複数の位置パターン1X(第1位置パターン;図8参照)のそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なって、複数の位置パターン1Xのそれぞれにおいて一対の差動配線22、23間に生じるスキュー(第1スキュー)を算出する。例えば、3次元数値解析ツールを用いて、図7(A)〜図7(D)に示すように、第1配線基板内部構造モデル1のガラスクロス11(格子状構造体)の格子の中心線に対して、一対の差動配線22,23の中心線を横方向(又は厚さ方向)へずらして、第1配線基板内部構造モデル1の一対の差動配線22、23とガラスクロス11との相対位置を変えた複数の位置パターン1Xとして例えば4つの位置パターン1A〜1Dを作成し、これらの4つの位置パターン1A〜1Dのそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なってスキューを算出すれば良い。なお、複数の位置パターン1Xとしては、少なくとも2つの位置パターンを作成すれば良い。また、位置関係の決定方法の例については、図6及び図7を用いて後述する。
同様に、スキュー算出部52は、配線基板内部構造モデル作成部51で作成された第2配線基板内部構造モデル2の一対の差動配線22、23とガラスクロス11との相対位置を変えた複数の位置パターン2X(第2位置パターン;図8参照)のそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なって、複数の位置パターン2Xのそれぞれにおいて一対の差動配線22、23間に生じるスキュー(第2スキュー)を算出する。例えば、第1配線基板内部構造モデル1における場合[図7(A)〜図7(D)参照]と同様に、3次元数値解析ツールを用いて、第2配線基板内部構造モデル2のガラスクロス11(格子状構造体)の格子の中心線に対して、一対の差動配線22、23の中心線を横方向(又は厚さ方向)へずらして、第2配線基板内部構造モデル2の一対の差動配線22、23とガラスクロス11との相対位置を変えた複数の位置パターン2Xとして例えば4つの位置パターンを作成し、これらの4つの位置パターンのそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なってスキューを算出すれば良い。なお、複数の位置パターンとしては、少なくとも2つの位置パターンを作成すれば良い。
なお、本シミュレーション装置50では、配線基板内部構造モデル作成部51で、第1及び第2配線基板内部構造モデル1、2を作成し、スキュー算出部52で、第1及び第2配線基板内部構造モデル1、2のそれぞれに対して複数の位置パターンを作成し、これらの複数の位置パターンのそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なってスキューを算出しているが、これに限られるものではない。例えば、シミュレーション装置は、一対の第1差動配線の上側に1枚の第1ガラスクロスを含む基本配線長分の第1配線基板内部構造モデルの第1差動配線と第1ガラスクロスとの相対位置を変えた複数の第1位置パターンのそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なって、複数の第1位置パターンのそれぞれにおいて一対の第1差動配線間に生じる第1スキューを算出するとともに、一対の第2差動配線の下側に1枚の第2ガラスクロスを含む基本配線長分の第2配線基板内部構造モデルの第2差動配線と第2ガラスクロスとの相対位置を変えた複数の第2位置パターンのそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なって、複数の第2位置パターンのそれぞれにおいて一対の第2差動配線間に生じる第2スキューを算出するスキュー算出部を備えるものとすれば良い。なお、本シミュレーション装置50では、スキュー算出部52で、第1及び第2配線基板内部構造モデル1、2のそれぞれに対して複数の位置パターンを作成しているが、これは、第1差動配線と第1ガラスクロスとの相対位置が異なる複数の第1配線基板内部構造モデル、及び、第2差動配線と第2ガラスクロスとの相対位置が異なる複数の第2配線基板内部構造モデルを作成していると見ることもできる。つまり、配線基板内部構造モデル作成部で、第1配線基板内部構造モデルの複数の第1位置パターンとして、第1差動配線と第1ガラスクロスとの相対位置が異なる複数の第1配線基板内部構造モデルを作成するとともに、第2配線基板内部構造モデルの複数の第2位置パターンとして、第2差動配線と第2ガラスクロスとの相対位置が異なる複数の第2配線基板内部構造モデルを作成し、スキュー算出部で、これらの複数の第1配線基板内部構造モデル及び複数の第2配線基板内部構造モデルのそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なってスキューを算出するようにしても良い。
スキュー分布取得部53は、図8に示すように、第1配線基板内部構造モデル1の複数の第1位置パターン1Xをある配線長分だけ組み合わせた複数の第1組合パターン3と、第2配線基板内部構造モデル2の複数の第2位置パターン2Xをある配線長分だけ組み合わせた複数の第2組合パターン4とを組み合わせた複数の配線基板パターン5のそれぞれについて、複数の第1組合パターン3のそれぞれを構成する複数の第1位置パターン1Xのそれぞれの第1スキューを足し合わせるとともに、複数の第2組合パターン4のそれぞれを構成する複数の第2位置パターン2Xのそれぞれの第2スキューを足し合わせて、合計スキューを算出し、算出された合計スキューに基づいて、ある配線長を有する配線基板におけるスキュー分布を取得する。
ここでは、スキュー分布取得部53は、第1配線基板内部構造モデル1の複数の第1位置パターン1Xの中から、任意にある配線長分だけ抽出して組み合わせて、第1組合パターン3を複数作成し、これらの複数の第1組合パターン3のそれぞれを構成する複数の第1位置パターン1Xのそれぞれの第1スキューを足し合わせて、複数の第1組合パターン3のそれぞれの合計スキューを算出する。また、スキュー分布取得部53は、第2配線基板内部構造モデル2の複数の第2位置パターン2Xの中から、任意にある配線長分だけ抽出して組み合わせて、第2組合パターン4を複数作成し、これらの複数の第2組合パターン4のそれぞれを構成する複数の第2位置パターン2Xのそれぞれの第2スキューを足し合わせて、複数の第2組合パターン4のそれぞれの合計スキューを算出する。また、スキュー分布取得部53は、複数の第1組合パターン3及び複数の第2組合パターン4の中から、任意に一つずつ抽出して組み合わせて、配線基板パターン5を複数作成し、これらの複数の配線基板パターン5のそれぞれを構成する第1組合パターン3の合計スキューと第2組合パターン4の合計スキューを足し合わせて、複数の配線基板パターン5のそれぞれの合計スキューを算出する。そして、スキュー分布取得部53は、このようにして算出された、複数の配線基板パターン5のそれぞれの合計スキューに基づいて、ある配線長を有する配線基板におけるスキュー分布を取得する。ここでは、複数の配線基板パターン5のそれぞれの合計スキューを、スキューの値毎にカウントし、横軸にスキューの値、縦軸にカウント数をとって、スキュー分布(スキュー統計値)を取得する。
スキュー分布表示部54は、スキュー分布取得部53で取得したスキュー分布を画面上に表示させる。
次に、本実施形態のシミュレーション装置50における処理(シミュレーション方法)について、図9を参照しながら説明する。
ここで、図9は本実施形態におけるシミュレーション方法における処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS10において、配線基板内部構造モデル作成部51が、一対の差動配線(第1差動配線)22、23の上側に1枚のガラスクロス(第1ガラスクロス)11を含む基本配線長分の第1配線基板内部構造モデル1、及び、一対の差動配線(第2差動配線)22、23の下側に1枚のガラスクロス(第2ガラスクロス)11を含む基本配線長分の第2配線基板内部構造モデル2を作成する。
ここでは、図4(A)、図4(B)に示すような一対の差動配線22、23の上側に1枚のガラスクロス11を含むガラスクロス配線基板21の一部の内部構造を、縦方向及び横方向の長さをガラスクロス11のガラス繊維束12、13の1周期分の長さとして、3次元数値解析ツールを用いてモデル化(3次元電磁界解析モデル化)して、図2(A)、図2(B)に示すような第1配線基板内部構造モデル1を作成する。また、図5(A)、図5(B)に示すような一対の差動配線22、23の下側に1枚のガラスクロス11を含むガラスクロス配線基板21の一部の内部構造を、縦方向及び横方向の長さをガラスクロス11のガラス繊維束12、13の1周期分の長さとして、3次元数値解析ツールを用いてモデル化して、図3(A)、図3(B)に示すような第2配線基板内部構造モデル2を作成する。なお、詳細は、上述の配線基板内部構造モデル作成部51の機能を説明した部分で説明しているため、ここでは省略する。
ここで、図10は、上述のようにしてモデル化した第1配線基板内部構造モデル1及びそれを定義したデータ、即ち、第1ガラスクロス11を構成するガラス繊維束12及びガラス繊維束13と、一対の差動配線22、23との位置関係を定義したデータを示す図である。
配線基板内部構造モデル作成部51によって作成される、図10(A)及び図10(C)に示すような第1配線基板内部構造モデル1は、図10(B)及び図10(D)に示すようなデータとして定義される。例えば、第1配線基板内部構造モデル1では、図10(B)に示すように、差動配線22は、「形状」が「直方体」、「サイズ」が「幅130μm×高さ30μm」、「中心座標」が「(235,163)」と定義される。また、差動配線23は、「形状」が「四角柱」、「サイズ」が「幅130μm×高さ30μm」、「中心座標」が「(665,163)」と定義される。また、第1ガラスクロス11を構成する一の縦ガラス繊維束12aは、「形状」が「六角柱」、「サイズ」が「幅350μm×高さ30μm」、「中心座標」が「(245,205)」と定義される。また、第1ガラスクロス11を構成する他の縦ガラス繊維束12bは、「形状」が「六角柱」、「サイズ」が「幅350μm×高さ30μm」、「中心座標」が「(735,205)」と定義される。また、樹脂26は、「形状」が「直方体」、「サイズ」が「幅980μm×高さ200μm」、「中心座標」が「(490,150)」と定義される。また、下側のグランドプレーン25は、「形状」が「直方体」、「サイズ」が「幅980μm×高さ50μm」、「中心座標」が「(490,25)」と定義される。また、上側のグランドプレーン24は、「形状」が「直方体」、「サイズ」が「幅980μm×高さ30μm」、「中心座標」が「(490,265)」と定義される。なお、差動配線22、差動配線23、一及び他の縦ガラス繊維束12a,12b、樹脂26、上下のグランドプレーン24,25のそれぞれの奥行き(X方向のサイズ)は、全て、1000μmと定義される。また、図10(D)に示すように、第1ガラスクロス11を構成する一の横ガラス繊維束13aは、「形状」が「六角柱」、「サイズ」が「幅500μm×高さ20μm」、「中心座標」が「(250,205)」と定義される。また、第1ガラスクロス11を構成する他の横ガラス繊維束13bは、「形状」が「六角柱」、「サイズ」が「幅500μm×高さ20μm」、「中心座標」が「(750,205)」と定義される。なお、一及び他の横ガラス繊維束13a,13bのそれぞれの奥行き(Y方向のサイズ)は、全て、980μmと定義される。なお、第1配線基板内部構造モデル1では、縦ガラス繊維束12a,12b(12)と横ガラス繊維束13(13a,13b)とは同一平面内に並んでいるものとして定義される。
また、図11は、上述のようにしてモデル化した第2配線基板内部構造モデル2及びそれを定義したデータ、即ち、第2ガラスクロス11を構成するガラス繊維束12及びガラス繊維束13と、一対の差動配線22、23との位置関係を定義したデータを示す図である。
配線基板内部構造モデル作成部51によって作成される、図11(A)及び図11(C)に示すような第2配線基板内部構造モデル2は、図11(B)及び図11(D)に示すようなデータとして定義される。例えば、第2配線基板内部構造モデル2では、図11(B)及び図11(D)に示すように、差動配線22は、「形状」が「直方体」、「サイズ」が「幅130μm×高さ30μm」、「中心座標」が「(235,163)」と定義される。また、差動配線23は、「形状」が「四角柱」、「サイズ」が「幅130μm×高さ30μm」、「中心座標」が「(665,163)」と定義される。また、第2ガラスクロス11を構成する一の縦ガラス繊維束12cは、「形状」が「六角柱」、「サイズ」が「幅350μm×高さ30μm」、「中心座標」が「(245,95)」と定義される。また、第2ガラスクロス11を構成する他の縦ガラス繊維束12dは、「形状」が「六角柱」、「サイズ」が「幅350μm×高さ30μm」、「中心座標」が「(735,95)」と定義される。また、樹脂26は、「形状」が「直方体」、「サイズ」が「幅980μm×高さ200μm」、「中心座標」が「(490,150)」と定義される。また、下側のグランドプレーン25は、「形状」が「直方体」、「サイズ」が「幅980μm×高さ50μm」、「中心座標」が「(490,25)」と定義される。また、上側のグランドプレーン24は、「形状」が「直方体」、「サイズ」が「幅980μm×高さ30μm」、「中心座標」が「(490,265)」と定義される。なお、差動配線22、差動配線23、一及び他の縦ガラス繊維束12c、12d、樹脂26、上下のグランドプレーン24、25のそれぞれの奥行き(X方向のサイズ)は、全て、1000μmと定義される。また、図10(D)に示すように、第2ガラスクロス11を構成する一の横ガラス繊維束13cは、「形状」が「六角柱」、「サイズ」が「幅500μm×高さ20μm」、「中心座標」が「(250,95)」と定義される。また、第2ガラスクロス11を構成する他の横ガラス繊維束13dは、「形状」が「六角柱」、「サイズ」が「幅500μm×高さ20μm」、「中心座標」が「(750,95)」と定義される。なお、一及び他の横ガラス繊維束13c,13dのそれぞれの奥行き(Y方向のサイズ)は、全て、980μmと定義される。なお、第2配線基板内部構造モデル2では、縦ガラス繊維束12c,12d(12)と横ガラス繊維束13(13c,13d)とは同一平面内に並んでいるものとして定義される。
次に、ステップS20において、スキュー算出部52が、上述のようにして作成された第1配線基板内部構造モデル1の一対の差動配線22、23とガラスクロス11との相対位置を変えた複数の位置パターン1X(第1位置パターン;図8参照)のそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なって、複数の位置パターン1Xのそれぞれにおいて一対の差動配線22、23間に生じるスキュー(第1スキュー)を算出する。例えば、3次元数値解析ツールを用いて、図7(A)〜図7(D)に示すように、第1配線基板内部構造モデル1のガラスクロス11(格子状構造体)の格子の中心線に対して、一対の差動配線22,23の中心線を横方向(又は厚さ方向)へずらして、第1配線基板内部構造モデル1の一対の差動配線22、23とガラスクロス11との相対位置を変えた複数の位置パターン1Xとして4つの位置パターン1A〜1Dを作成し、これらの4つの位置パターン1A〜1Dのそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なってスキューを算出すれば良い。
同様に、スキュー算出部52は、上述のようにして作成された第2配線基板内部構造モデル2の一対の差動配線22、23とガラスクロス11との相対位置を変えた複数の位置パターン2X(第2位置パターン;図8参照)のそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なって、複数の位置パターン2Xのそれぞれにおいて一対の差動配線22、23間に生じるスキュー(第2スキュー)を算出する。例えば、第1配線基板内部構造モデル1における場合[図7(A)〜図7(D)参照]と同様に、3次元数値解析ツールを用いて、第2配線基板内部構造モデル2のガラスクロス11(格子状構造体)の格子の中心線に対して、一対の差動配線22、23の中心線を横方向(又は厚さ方向)へずらして、第2配線基板内部構造モデル2の一対の差動配線22、23とガラスクロス11との相対位置を変えた複数の位置パターン2Xとして4つの位置パターンを作成し、これらの4つの位置パターンのそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なってスキューを算出すれば良い。
以下、第1配線基板内部構造モデル1において配線位置を変化させて4つの位置パターン1A〜1Dを作成し、3次元電磁界解析を行なう場合を例に挙げて説明する。
ここで、図6(A)〜図6(D)は、一対の差動配線の上側に1枚のガラスクロスを含む基本単位の第1配線基板内部構造の配線位置を4通り変化させた場合を例示した模式的断面図である。また、図7(A)〜図7(D)は、一対の差動配線の上側に1枚のガラスクロスを含む基本単位の第1配線基板内部構造モデル1の配線位置を変えた4つの位置パターン1A〜1Dを例示した模式的断面図である。
図6(A)〜図6(D)に例示するように、一対の差動配線22、23の位置を4通り変化させる。具体的には、図7(A)に示すように、上述のようにして作成された第1配線基板内部構造モデル1を、基本位置パターン1Aとし、これに含まれる一対の差動配線22、23を、図7(B)に示すように、Y方向にマイナス100マイクロメートル(−100μm)ずらした位置パターン1B、図7(C)に示すように、Y方向に100マイクロメートル(+100μm)ずらした位置パターン1C、図7(D)に示すように、Y方向に200マイクロメートル(+200μm)ずらした位置パターン1Dを作成する。
そして、上記のようにして作成した4つの位置パターン1A〜1Dのそれぞれに対して3次元電磁界解析を実行し、それぞれの位置パターン1A〜1Dでの差動配線22と差動配線23との間におけるスキューを算出する。なお、第1配線基板内部構造モデル1は、縦ガラス繊維束一周期分の長さを有するため、ここでのスキューの算出は、縦ガラス繊維束一周期分だけ行なわれることになる。
ここで、図12は、電磁界解析の結果を示す図であり、図13は、スキューの算出結果を示す図である。
図12に示した例は、図7(A)及び図10(A)〜図10(D)に示した第1配線基板内部構造モデル1における電磁界解析の結果を示しており、また、図13に示した例は、図7(A)及び図10(A)〜図10(D)の第1配線基板内部構造モデル1におけるスキューの算出結果を示している。
上述のように第1配線基板内部構造モデル1を用いて電磁界解析を実行し、差動配線22及び差動配線23を伝搬させる信号については、周波数を0.1〜30GHzまで0.1GHz刻みでスイープさせ、その結果として、図12に示すように、差動配線22(図12中、実線Aで示す)と差動配線23(図12中、実線Bで示す)のそれぞれにおいて、周波数ごとの群遅延(Group Delay)が表示される。
そして、差動配線23(図12中、実線Bで示す)の群遅延から、差動配線22(図12中、実線Aで示す)の群遅延を減算し、図13に示すように、スキュー(30GHzではマイナス0.02psec)を算出する。
そして、ステップS30において、スキュー分布取得部53は、図8に示すように、第1配線基板内部構造モデル1の複数の第1位置パターン1Xをある配線長分だけ組み合わせた複数の第1組合パターン3と、第2配線基板内部構造モデル2の複数の第2位置パターン2Xをある配線長分だけ組み合わせた複数の第2組合パターン4とを組み合わせた複数の配線基板パターン5のそれぞれについて、複数の第1組合パターン3のそれぞれを構成する複数の第1位置パターン1Xのそれぞれの第1スキューを足し合わせるとともに、複数の第2組合パターン4のそれぞれを構成する複数の第2位置パターン2Xのそれぞれの第2スキューを足し合わせて、合計スキューを算出し、算出された合計スキューに基づいて、ある配線長を有する配線基板におけるスキュー分布を取得する。
ここでは、スキュー分布取得部53は、第1配線基板内部構造モデル1の複数の第1位置パターン1Xの中から、任意にある配線長分だけ抽出して組み合わせて、第1組合パターン3を複数作成し、これらの複数の第1組合パターン3のそれぞれを構成する複数の第1位置パターン1Xのそれぞれの第1スキューを足し合わせて、複数の第1組合パターン3のそれぞれの合計スキューを算出する。また、スキュー分布取得部53は、第2配線基板内部構造モデル2の複数の第2位置パターン2Xの中から、任意にある配線長分だけ抽出して組み合わせて、第2組合パターン4を複数作成し、これらの複数の第2組合パターン4のそれぞれを構成する複数の第2位置パターン2Xのそれぞれの第2スキューを足し合わせて、複数の第2組合パターン4のそれぞれの合計スキューを算出する。また、スキュー分布取得部53は、複数の第1組合パターン3及び複数の第2組合パターン4の中から、任意に一つずつ抽出して組み合わせて、配線基板パターン5を複数作成し、これらの複数の配線基板パターン5のそれぞれを構成する第1組合パターン3の合計スキューと第2組合パターン4の合計スキューを足し合わせて、複数の配線基板パターン5のそれぞれの合計スキューを算出する。そして、スキュー分布取得部53は、このようにして算出された、複数の配線基板パターン5のそれぞれの合計スキューに基づいて、ある配線長を有する配線基板におけるスキュー分布を取得する。ここでは、複数の配線基板パターン5のそれぞれの合計スキューを、スキューの値毎にカウントし、横軸にスキューの値、縦軸にカウント数をとって、スキュー分布(スキュー統計値)を取得する。
そして、ステップS40において、スキュー分布表示部54は、スキュー分布取得部53で取得したスキュー分布を画面上に表示させる。
なお、上述の実施形態では、ある配線長を有する配線基板が、一対の差動配線22、23の上側及び下側に1枚のガラスクロス11を備える場合を例に挙げて説明しているが、これに限られるものではなく、例えば、ある配線長を有する配線基板が、一対の差動配線22、23の上側又は下側に複数枚のガラスクロス11を備える場合にも本発明を適用することができる。
例えば、ある配線長を有する配線基板が、一対の差動配線22、23の上側に複数枚のガラスクロス11を備える場合、配線基板内部構造モデル作成部51において、一対の差動配線(第1差動配線)22、23の上側に1枚のガラスクロス(第1ガラスクロス)11を含む基本配線長分の第1配線基板内部構造モデル1として、一対の差動配線22、23と1枚のガラスクロス11との間の距離(厚さ方向距離)が異なる複数の第1配線基板内部構造モデル1を、ガラスクロス11の枚数に応じた数だけ作成し、スキュー算出部52において、複数の第1配線基板内部構造モデル1のそれぞれの複数の第1位置パターンのそれぞれにおいて第1スキューを算出すれば良い。つまり、スキュー算出部が、ガラスクロスの枚数に応じた、一対の差動配線22、23とガラスクロス11との間の距離が異なる複数の第1配線基板内部構造モデルのそれぞれの複数の第1位置パターンのそれぞれにおいて第1スキューを算出すれば良い。そして、スキュー分布取得部53において、複数の第1組合パターンとして、複数の第1配線基板内部構造モデル1のそれぞれについての複数の第1組合パターンを組み合わせた複数の配線基板パターンのそれぞれについて、第1スキューとして、複数の第1配線基板内部構造モデル1のそれぞれについての複数の第1組合パターンのそれぞれを構成する複数の第1位置パターン1Xのそれぞれの第1スキューを足し合わせて、合計スキューを算出すれば良い。
例えば、ある配線長を有する配線基板が、一対の差動配線22、23の上側に2枚のガラスクロス11を備える場合、第1配線基板内部構造モデル1として、一対の差動配線22、23と1枚のガラスクロス11との間の距離(厚さ方向距離)が異なる2つの第1配線基板内部構造モデル1を作成し、スキュー算出部52において、一方の第1配線基板内部構造モデル1の第1差動配線と第1ガラスクロスとの相対位置を変えた複数の第1位置パターンのそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なって、複数の第1位置パターンのそれぞれにおいて一対の第1差動配線間に生じる第1スキューを算出するとともに、他方の第1配線基板内部構造モデル1の第1差動配線と第1ガラスクロスとの相対位置を変えた複数の第1位置パターンのそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なって、複数の第1位置パターンのそれぞれにおいて一対の第1差動配線間に生じる第1スキューを算出し、スキュー分布取得部53において、複数の第1組合パターンとして、一方の第1配線基板内部構造モデル1の複数の第1位置パターンをある配線長分だけ組み合わせた複数の第1組合パターンと、他方の第1配線基板内部構造モデル1の複数の第1位置パターンをある配線長分だけ組み合わせた複数の第1組合パターンとを組み合わせた複数の配線基板パターンのそれぞれについて、第1スキューとして、一方の第1配線基板内部構造モデル1についての複数の第1組合パターンのそれぞれを構成する複数の第1位置パターン1Xのそれぞれの第1スキューと、他方の第1配線基板内部構造モデル1についての複数の第1組合パターンのそれぞれを構成する複数の第1位置パターン1Xのそれぞれの第1スキューを足し合わせて、合計スキューを算出すれば良い。
また、ある配線長を有する配線基板が、一対の差動配線22、23の下側に複数枚のガラスクロス11を備える場合、配線基板内部構造モデル作成部51において、一対の差動配線(第1差動配線)22、23の下側に1枚のガラスクロス(第2ガラスクロス)11を含む基本配線長分の第2配線基板内部構造モデル2として、一対の差動配線22、23と1枚のガラスクロス11との間の距離(厚さ方向距離)が異なる複数の第2配線基板内部構造モデル2を、ガラスクロス11の枚数に応じた数だけ作成し、スキュー算出部52において、複数の第2配線基板内部構造モデル2のそれぞれの複数の第2位置パターンのそれぞれにおいて第2スキューを算出すれば良い。つまり、スキュー算出部が、ガラスクロスの枚数に応じた、一対の差動配線22、23とガラスクロス11との間の距離が異なる複数の第2配線基板内部構造モデルのそれぞれの複数の第2位置パターンのそれぞれにおいて第2スキューを算出すれば良い。そして、スキュー分布取得部53において、複数の第2組合パターンとして、複数の第2配線基板内部構造モデル2のそれぞれについての複数の第2組合パターンを組み合わせた複数の配線基板パターンのそれぞれについて、第2スキューとして、複数の第2配線基板内部構造モデル2のそれぞれについての複数の第2組合パターンのそれぞれを構成する複数の第2位置パターン1Xのそれぞれの第2スキューを足し合わせて、合計スキューを算出すれば良い。
例えば、ある配線長を有する配線基板が、一対の差動配線22、23の下側に2枚のガラスクロス11を備える場合、第2配線基板内部構造モデル2として、一対の差動配線22、23と1枚のガラスクロス11との間の距離(厚さ方向距離)が異なる2つの第2配線基板内部構造モデル2を作成し、スキュー算出部52において、一方の第2配線基板内部構造モデル2の第2差動配線と第2ガラスクロスとの相対位置を変えた複数の第2位置パターンのそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なって、複数の第2位置パターンのそれぞれにおいて一対の第2差動配線間に生じる第2スキューを算出するとともに、他方の第2配線基板内部構造モデル2の第2差動配線と第2ガラスクロスとの相対位置を変えた複数の第2位置パターンのそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なって、複数の第2位置パターンのそれぞれにおいて一対の第2差動配線間に生じる第2スキューを算出し、スキュー分布取得部53において、複数の第2組合パターンとして、一方の第2配線基板内部構造モデル2の複数の第2位置パターンをある配線長分だけ組み合わせた複数の第2組合パターンと、他方の第2配線基板内部構造モデル2の複数の第2位置パターンをある配線長分だけ組み合わせた複数の第2組合パターンとを組み合わせた複数の配線基板パターンのそれぞれについて、第2スキューとして、一方の第2配線基板内部構造モデル2についての複数の第2組合パターンのそれぞれを構成する複数の第2位置パターン2Xのそれぞれの第2スキューと、他方の第2配線基板内部構造モデル2についての複数の第2組合パターンのそれぞれを構成する複数の第2位置パターン2Xのそれぞれの第2スキューを足し合わせて、合計スキューを算出すれば良い。
したがって、本実施形態にかかるシミュレーション方法及びシミュレーション装置によれば、3次元数値解析ツールによる電磁界解析の計算コストを抑え、高精度なスキュー分布(スキュー統計データ)を高速に取得することが可能であるという利点がある。
つまり、計算時間及び計算容量を抑えながら、3次元数値解析ツールによる解析検体数を増やすことができ、この結果、高精度なスキュー分布を取得することができ、これにより、ある配線長を有する配線基板におけるスキューを予測することが可能となる。
特に、第1及び第2配線基板内部構造モデル1、2は、一対の差動配線22、23及び1枚のガラスクロス11を含むだけであるため、これを用いて3次元電磁界解析を行なう際のメッシュ数を必要最小限に抑えることができ、また、変動させるパラメータは配線の位置のみであるため、スキュー計算時間を短縮し、高速化することができる。これにより、3次元数値解析ツールによる電磁界解析の計算コストを抑えることが可能となる。
また、第1及び第2配線基板内部構造モデル1、2のそれぞれの複数の位置パターン1X、2Xにおけるスキューをある配線長分ずつ抽出して足し合わせて合計スキューを算出し、これに基づいて、ある配線長を有する配線基板におけるスキュー分布を短時間で取得することが可能となる。特に、一対の差動配線22、23がガラスクロス11に対して傾いている場合も含めて、高精度なスキュー分布を短時間で高速に取得することが可能である。
また、上述の実施形態のように、一対の差動配線22、23の上側に1枚のガラスクロス11を含む第1配線基板内部構造モデル1と、一対の差動配線22、23の下側に1枚のガラスクロス11を含む第2配線基板内部構造モデル2とを用いることで、一対の差動配線22、23の上下のガラスクロス11の位置がずれている配線基板パターンも含めて、高精度なスキュー分布を得ることができ、スキューの解析精度を向上させることができる。例えば、一対の差動配線の上下に1枚ずつガラスクロスを含む配線基板内部構造モデルを用いると、上下のガラスクロスの位置関係は固定されてしまうため、上下のガラスクロスの位置がずれている配線基板パターンのスキュー分布を得ることができない。これに対し、上述の実施形態のように、一対の差動配線22、23の上側に1枚のガラスクロス11を含む第1配線基板内部構造モデル1と、一対の差動配線22、23の下側に1枚のガラスクロス11を含む第2配線基板内部構造モデル2とを用いることで、上下のガラスクロス11の位置がずれている配線基板パターンのスキュー分布を得ることもできる。
なお、本発明は、上述した実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
例えば、上述の実施形態のシミュレーション装置の各機能及びシミュレーション方法の各処理は、ハードウェア、DSP(Digital Signal Processor)ボードやCPU(Central Processing Unit)ボードでのファームウェア、又は、ソフトウェアによって実現することができる。
例えば、上述の実施形態のシミュレーション装置の各機能及びシミュレーション方法の各処理は、コンピュータ(CPUなどのプロセッサ,情報処理装置,各種端末を含む)がプログラムを実行することによって実現することができる。この場合、上述の実施形態のシミュレーション装置の各機能及びシミュレーション方法の各処理を、一のプログラム又は複数のプログラムを実行することによって実現すれば良い。例えば、上述の実施形態の配線基板内部構造モデル作成部及びスキュー算出部の各機能及び各処理を、3次元電磁界解析を行なうためのプログラムである3次元数値解析ツールを実行することによって実現し、上述の実施形態のスキュー分布取得部の機能及び処理を、例えば表計算ソフトを実行することによって実現すれば良い。また、上述の実施形態の配線基板内部構造モデル作成部、スキュー算出部、スキュー分布取得部及びスキュー分布表示部の各機能及び各処理を、一のプログラムを実行することによって実現する場合、一のプログラムの指示に基づいて、3次元数値解析ツールが実行されることで、上述の実施形態の配線基板内部構造モデル作成部及びスキュー算出部の各機能及び各処理が実現され、また、一のプログラムの指示に基づいて、例えば表計算ソフトが実行されることで、上述の実施形態のスキュー分布取得部の機能及び処理が実現されるようにすれば良い。このように、コンピュータがプログラムを実行することによって、上述の実施形態のシミュレーション装置の各機能及びシミュレーション方法の各処理を実現する場合、そのプログラム(一又は複数のプログラム)は、シミュレーションに用いられるものであるため、シミュレーションプログラムという。
また、上述の実施形態のシミュレーション装置の各機能及びシミュレーション方法の各処理を、コンピュータがプログラムを実行することによって実現する場合、上述の実施形態のシミュレーション装置50は、例えば図19に示すようなハードウェア構成を備えるコンピュータによって実現することができる。つまり、上述の実施形態のシミュレーション装置50は、CPU102、メモリ101、通信制御部109、入力装置106、表示制御部103、表示装置104、記憶装置105、可搬型記録媒体108のドライブ装置107を備え、これらがバス110によって相互に接続された構成になっているコンピュータによって実現することができる。なお、上述の実施形態のシミュレーション装置としてのコンピュータのハードウェア構成はこれに限られるものではない。
ここで、CPU102は、コンピュータ全体を制御するものであり、プログラムをメモリ101に読み出して実行し、上述の実施形態のシミュレーション装置に必要な処理を行なうものである。
メモリ101は、例えばRAMなどの主記憶装置であり、プログラムの実行、データの書き換え等を行なう際に、プログラム又はデータを一時的に格納するものである。
通信制御部109(通信インターフェース)は、例えばLANやインターネットなどのネットワークを介して、他の装置と通信するために用いられるものである。この通信制御部109は、コンピュータに元から組み込まれていても良いし、後からコンピュータに取り付けられたNIC(Network Interface Card)でも良い。
入力装置106は、例えば、タッチパネル、マウスなどのポインティングデバイス、キーボードなどである。
表示装置104は、例えば液晶ディスプレイなどの表示装置である。
表示制御部103は、例えばスキュー分布などを表示装置104に表示させるための制御を行なうものである。
記憶装置105は、例えばハードディスクドライブ(HDD)やSSDなどの補助記憶装置であり、各種のプログラム及び各種のデータが格納されている。ここでは、記憶装置105には、シミュレーションプログラムが格納されている。なお、メモリ101として、例えばROM(Read Only Memory)を備えるものとし、これに各種のプログラムや各種のデータを格納しておいても良い。
ドライブ装置107は、例えばフラッシュメモリ等の半導体メモリ、光ディスク、光磁気ディスク等の可搬型記録媒体108の記憶内容にアクセスするためのものである。
このようなハードウェア構成を備えるコンピュータにおいて、CPU102が、例えば記憶装置105に格納されているシミュレーションプログラムをメモリ101に読み出して実行することで、上述の実施形態のシミュレーション装置の各機能及びシミュレーション方法の各処理が実現される。
また、ここでは、上述の実施形態のシミュレーション装置を、コンピュータにシミュレーションプログラムをインストールしたものとして構成しているが、上述の実施形態のシミュレーション装置の各機能をコンピュータに実現させるためのシミュレーションプログラム又は上述の実施形態のシミュレーション方法の各処理をコンピュータに実行させるシミュレーションプログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体に格納した状態で提供される場合もある。
ここで、記録媒体には、例えば半導体メモリなどのメモリ,磁気ディスク,光ディスク[例えばCD(Compact Disc)−ROM,DVD(Digital Versatile Disk),ブルーレイディスク等],光磁気ディスク(MO:Magneto optical Disc)等のプログラムを記録することができるものが含まれる。なお、磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等を可搬型記録媒体ともいう。
この場合、ドライブ装置を介して、可搬型記録媒体からシミュレーションプログラムを読み出し、読み出されたシミュレーションプログラムを記憶装置にインストールすることになる。これにより、上述の実施形態のシミュレーション装置及びシミュレーション方法が実現され、上述の場合と同様に、記憶装置にインストールされたシミュレーションプログラムを、CPUがメインメモリ上に読み出して実行することで、上述の実施形態のシミュレーション装置の各機能及びシミュレーション方法の各処理が実現されることになる。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。
また、上述の実施形態のシミュレーション装置の各機能をコンピュータに実現させるためのシミュレーションプログラム又は上述の実施形態のシミュレーション方法の各処理をコンピュータに実行させるシミュレーションプログラムは、例えば伝送媒体としてのネットワーク(例えばインターネット,公衆回線や専用回線等の通信回線等)を介して提供される場合もある。
例えば、プログラム提供者が例えばサーバなどの他のコンピュータ上で提供しているシミュレーションプログラムを、例えばインターネットやLAN等のネットワーク及び通信インタフェースを介して、記憶装置にインストールしても良い。これにより、上述の実施形態のシミュレーション装置及びシミュレーション方法が実現され、上述の場合と同様に、記憶装置にインストールされたシミュレーションプログラムを、CPUがメインメモリ上に読み出して実行することで、上述の実施形態のシミュレーション装置の各機能及びシミュレーション方法の各処理が実現されることになる。なお、コンピュータは、例えばサーバなどの他のコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
また、ここでは、CPU102、メモリ101、通信制御部109、入力装置106、表示制御部103、表示装置104、記憶装置105、可搬型記録媒体108のドライブ装置107などのハードウェア構成を備える単体の装置として本シミュレーション装置を実現する場合を例に挙げて説明したが、これに限られるものではない。例えば、上述の実施形態のシミュレーション装置の各機能及びシミュレーション方法の各処理が実現されるのであれば、単体の装置でなくても良く、複数の装置からなるシステムあるいは統合装置であっても、LAN、WAN等のネットワークを介して処理が行なわれるシステムであっても良い。例えば、クラウドサーバなどのサーバが上述の実施形態のシミュレーション装置の各機能及びシミュレーション方法の各処理を実現するものとして構成され、インターネットやイントラネットのようなコンピュータネットワークを介して利用可能になっていても良い。
また、ここでは、コンピュータにおいてCPUがメモリ上に読み出したプログラムを実行することによって、上述の実施形態のシミュレーション装置の各機能及びシミュレーション方法の各処理が実現される場合を例に挙げて説明したが、これに限られるものではなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部又は全部を行なって、上述の実施形態のシミュレーション装置の各機能及びシミュレーション方法の各処理が実現されるようになっていても良い。また、可搬型記録媒体から読み出されたプログラムやプログラム(データ)提供者から提供されたプログラム(データ)が、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行なって、上述の実施形態のシミュレーション装置の各機能及びシミュレーション方法の各処理が実現されるようになっていても良い。
以下、上述の実施形態及び変形例に関し、更に、付記を開示する。
(付記1)
コンピュータが、
一対の第1差動配線の上側に1枚の第1ガラスクロスを含む基本配線長分の第1配線基板内部構造モデルの前記第1差動配線と前記第1ガラスクロスとの相対位置を変えた複数の第1位置パターンのそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なって、前記複数の第1位置パターンのそれぞれにおいて前記一対の第1差動配線間に生じる第1スキューを算出するとともに、一対の第2差動配線の下側に1枚の第2ガラスクロスを含む基本配線長分の第2配線基板内部構造モデルの前記第2差動配線と前記第2ガラスクロスとの相対位置を変えた複数の第2位置パターンのそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なって、前記複数の第2位置パターンのそれぞれにおいて前記一対の第2差動配線間に生じる第2スキューを算出し、
前記第1配線基板内部構造モデルの前記複数の第1位置パターンをある配線長分だけ組み合わせた複数の第1組合パターンと、前記第2配線基板内部構造モデルの前記複数の第2位置パターンをある配線長分だけ組み合わせた複数の第2組合パターンとを組み合わせた複数の配線基板パターンのそれぞれについて、前記複数の第1組合パターンのそれぞれを構成する前記複数の第1位置パターンのそれぞれの前記第1スキューを足し合わせるとともに、前記複数の第2組合パターンのそれぞれを構成する前記複数の第2位置パターンのそれぞれの前記第2スキューを足し合わせて、合計スキューを算出し、算出された前記合計スキューに基づいて、ある配線長を有する配線基板におけるスキュー分布を取得する、各処理を実行することを特徴とするシミュレーション方法。
(付記2)
前記基本配線長分の前記第1配線基板内部構造モデルは、前記第1ガラスクロスを構成するガラス繊維束の前記第1差動配線が延びる方向の1周期分の長さ又は複数周期分の長さを有し、
前記基本配線長分の前記第2配線基板内部構造モデルは、前記第2ガラスクロスを構成するガラス繊維束の前記第2差動配線が延びる方向の1周期分の長さ又は複数周期分の長さを有することを特徴とする、付記1に記載のシミュレーション方法。
(付記3)
前記第1配線基板内部構造モデルは、前記第1差動配線が延びる方向に直交する方向に、前記第1ガラスクロスを構成するガラス繊維束の1周期分の長さ又は複数周期分の長さを有し、
前記第2配線基板内部構造モデルは、前記第2差動配線が延びる方向に直交する方向に、前記第2ガラスクロスを構成するガラス繊維束の1周期分の長さ又は複数周期分の長さを有することを特徴とする、付記1又は2に記載のシミュレーション方法。
(付記4)
前記ある配線長を有する配線基板が、一対の差動配線の上側に複数枚のガラスクロスを備える場合、
前記第1スキュー及び前記第2スキューを算出する工程において、前記ガラスクロスの枚数に応じた、前記第1差動配線と前記第1ガラスクロスとの間の距離が異なる複数の前記第1配線基板内部構造モデルのそれぞれの前記複数の第1位置パターンのそれぞれにおいて前記第1スキューを算出し、
前記スキュー分布を取得する工程において、前記複数の第1組合パターンとして、前記複数の第1配線基板内部構造モデルのそれぞれについての複数の第1組合パターンを組み合わせた前記複数の配線基板パターンのそれぞれについて、前記第1スキューとして、前記複数の第1配線基板内部構造モデルのそれぞれについての前記複数の第1組合パターンのそれぞれを構成する前記複数の第1位置パターンのそれぞれの前記第1スキューを足し合わせて、合計スキューを算出する処理を前記コンピュータが実行することを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項に記載のシミュレーション方法。
(付記5)
前記ある配線長を有する配線基板が、一対の差動配線の下側に複数枚のガラスクロスを備える場合、
前記第1スキュー及び前記第2スキューを算出する工程において、前記ガラスクロスの枚数に応じた、前記第2差動配線と前記第2ガラスクロスとの間の距離が異なる複数の前記第2配線基板内部構造モデルのそれぞれの前記複数の第2位置パターンのそれぞれにおいて前記第2スキューを算出し、
前記スキュー分布を取得する工程において、前記複数の第2組合パターンとして、前記複数の第2配線基板内部構造モデルのそれぞれについての複数の第2組合パターンを組み合わせた前記複数の配線基板パターンのそれぞれについて、前記第2スキューとして、前記複数の第2配線基板内部構造モデルのそれぞれについての前記複数の第2組合パターンのそれぞれを構成する前記複数の第2位置パターンのそれぞれの前記第2スキューを足し合わせて、合計スキューを算出する処理を前記コンピュータが実行することを特徴とする、付記1〜4のいずれか1項に記載のシミュレーション方法。
(付記6)
コンピュータに、
一対の第1差動配線の上側に1枚の第1ガラスクロスを含む基本配線長分の第1配線基板内部構造モデルの前記第1差動配線と前記第1ガラスクロスとの相対位置を変えた複数の第1位置パターンのそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なって、前記複数の第1位置パターンのそれぞれにおいて前記一対の第1差動配線間に生じる第1スキューを算出するとともに、一対の第2差動配線の下側に1枚の第2ガラスクロスを含む基本配線長分の第2配線基板内部構造モデルの前記第2差動配線と前記第2ガラスクロスとの相対位置を変えた複数の第2位置パターンのそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なって、前記複数の第2位置パターンのそれぞれにおいて前記一対の第2差動配線間に生じる第2スキューを算出し、
前記第1配線基板内部構造モデルの前記複数の第1位置パターンをある配線長分だけ組み合わせた複数の第1組合パターンと、前記第2配線基板内部構造モデルの前記複数の第2位置パターンをある配線長分だけ組み合わせた複数の第2組合パターンとを組み合わせた複数の配線基板パターンのそれぞれについて、前記複数の第1組合パターンのそれぞれを構成する前記複数の第1位置パターンのそれぞれの前記第1スキューを足し合わせるとともに、前記複数の第2組合パターンのそれぞれを構成する前記複数の第2位置パターンのそれぞれの前記第2スキューを足し合わせて、合計スキューを算出し、算出された前記合計スキューに基づいて、ある配線長を有する配線基板におけるスキュー分布を取得する、各処理を実行させることを特徴とするシミュレーションプログラム。
(付記7)
前記基本配線長分の前記第1配線基板内部構造モデルは、前記第1ガラスクロスを構成するガラス繊維束の前記第1差動配線が延びる方向の1周期分の長さ又は複数周期分の長さを有し、
前記基本配線長分の前記第2配線基板内部構造モデルは、前記第2ガラスクロスを構成するガラス繊維束の前記第2差動配線が延びる方向の1周期分の長さ又は複数周期分の長さを有することを特徴とする、付記6に記載のシミュレーションプログラム。
(付記8)
前記第1配線基板内部構造モデルは、前記第1差動配線が延びる方向に直交する方向に、前記第1ガラスクロスを構成するガラス繊維束の1周期分の長さ又は複数周期分の長さを有し、
前記第2配線基板内部構造モデルは、前記第2差動配線が延びる方向に直交する方向に、前記第2ガラスクロスを構成するガラス繊維束の1周期分の長さ又は複数周期分の長さを有することを特徴とする、付記6又は7に記載のシミュレーションプログラム。
(付記9)
前記ある配線長を有する配線基板が、一対の差動配線の上側に複数枚のガラスクロスを備える場合、
前記第1スキュー及び前記第2スキューを算出する工程において、前記ガラスクロスの枚数に応じた、前記第1差動配線と前記第1ガラスクロスとの間の距離が異なる複数の前記第1配線基板内部構造モデルのそれぞれの前記複数の第1位置パターンのそれぞれにおいて前記第1スキューを算出し、
前記スキュー分布を取得する工程において、前記複数の第1組合パターンとして、前記複数の第1配線基板内部構造モデルのそれぞれについての複数の第1組合パターンを組み合わせた前記複数の配線基板パターンのそれぞれについて、前記第1スキューとして、前記複数の第1配線基板内部構造モデルのそれぞれについての前記複数の第1組合パターンのそれぞれを構成する前記複数の第1位置パターンのそれぞれの前記第1スキューを足し合わせて、合計スキューを算出する処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする、付記6〜8のいずれか1項に記載のシミュレーションプログラム。
(付記10)
前記ある配線長を有する配線基板が、一対の差動配線の下側に複数枚のガラスクロスを備える場合、
前記第1スキュー及び前記第2スキューを算出する工程において、前記ガラスクロスの枚数に応じた、前記第2差動配線と前記第2ガラスクロスとの間の距離が異なる複数の前記第2配線基板内部構造モデルのそれぞれの前記複数の第2位置パターンのそれぞれにおいて前記第2スキューを算出し、
前記スキュー分布を取得する工程において、前記複数の第2組合パターンとして、前記複数の第2配線基板内部構造モデルのそれぞれについての複数の第2組合パターンを組み合わせた前記複数の配線基板パターンのそれぞれについて、前記第2スキューとして、前記複数の第2配線基板内部構造モデルのそれぞれについての前記複数の第2組合パターンのそれぞれを構成する前記複数の第2位置パターンのそれぞれの前記第2スキューを足し合わせて、合計スキューを算出する処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする、付記6〜9のいずれか1項に記載のシミュレーションプログラム。
(付記11)
一対の第1差動配線の上側に1枚の第1ガラスクロスを含む基本配線長分の第1配線基板内部構造モデルの前記第1差動配線と前記第1ガラスクロスとの相対位置を変えた複数の第1位置パターンのそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なって、前記複数の第1位置パターンのそれぞれにおいて前記一対の第1差動配線間に生じる第1スキューを算出するとともに、一対の第2差動配線の下側に1枚の第2ガラスクロスを含む基本配線長分の第2配線基板内部構造モデルの前記第2差動配線と前記第2ガラスクロスとの相対位置を変えた複数の第2位置パターンのそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なって、前記複数の第2位置パターンのそれぞれにおいて前記一対の第2差動配線間に生じる第2スキューを算出するスキュー算出部と、
前記第1配線基板内部構造モデルの前記複数の第1位置パターンをある配線長分だけ組み合わせた複数の第1組合パターンと、前記第2配線基板内部構造モデルの前記複数の第2位置パターンをある配線長分だけ組み合わせた複数の第2組合パターンとを組み合わせた複数の配線基板パターンのそれぞれについて、前記複数の第1組合パターンのそれぞれを構成する前記複数の第1位置パターンのそれぞれの前記第1スキューを足し合わせるとともに、前記複数の第2組合パターンのそれぞれを構成する前記複数の第2位置パターンのそれぞれの前記第2スキューを足し合わせて、合計スキューを算出し、算出された前記合計スキューに基づいて、ある配線長を有する配線基板におけるスキュー分布を取得するスキュー分布取得部とを備えることを特徴とするシミュレーション装置。
(付記12)
前記基本配線長分の前記第1配線基板内部構造モデルは、前記第1ガラスクロスを構成するガラス繊維束の前記第1差動配線が延びる方向の1周期分の長さ又は複数周期分の長さを有し、
前記基本配線長分の前記第2配線基板内部構造モデルは、前記第2ガラスクロスを構成するガラス繊維束の前記第2差動配線が延びる方向の1周期分の長さ又は複数周期分の長さを有することを特徴とする、付記11に記載のシミュレーション装置。
(付記13)
前記第1配線基板内部構造モデルは、前記第1差動配線が延びる方向に直交する方向に、前記第1ガラスクロスを構成するガラス繊維束の1周期分の長さ又は複数周期分の長さを有し、
前記第2配線基板内部構造モデルは、前記第2差動配線が延びる方向に直交する方向に、前記第2ガラスクロスを構成するガラス繊維束の1周期分の長さ又は複数周期分の長さを有することを特徴とする、付記11又は12に記載のシミュレーション装置。
(付記14)
前記ある配線長を有する配線基板が、一対の差動配線の上側に複数枚のガラスクロスを備える場合、
前記スキュー算出部が、前記ガラスクロスの枚数に応じた、前記第1差動配線と前記第1ガラスクロスとの間の距離が異なる複数の前記第1配線基板内部構造モデルのそれぞれの前記複数の第1位置パターンのそれぞれにおいて前記第1スキューを算出し、
前記スキュー分布取得部が、前記複数の第1組合パターンとして、前記複数の第1配線基板内部構造モデルのそれぞれについての複数の第1組合パターンを組み合わせた前記複数の配線基板パターンのそれぞれについて、前記第1スキューとして、前記複数の第1配線基板内部構造モデルのそれぞれについての前記複数の第1組合パターンのそれぞれを構成する前記複数の第1位置パターンのそれぞれの前記第1スキューを足し合わせて、合計スキューを算出することを特徴とする、付記11〜13のいずれか1項に記載のシミュレーション装置。
(付記15)
前記ある配線長を有する配線基板が、一対の差動配線の下側に複数枚のガラスクロスを備える場合、
前記スキュー算出部が、前記ガラスクロスの枚数に応じた、前記第2差動配線と前記第2ガラスクロスとの間の距離が異なる複数の前記第2配線基板内部構造モデルのそれぞれの前記複数の第2位置パターンのそれぞれにおいて前記第2スキューを算出し、
前記スキュー分布取得部が、前記複数の第2組合パターンとして、前記複数の第2配線基板内部構造モデルのそれぞれについての複数の第2組合パターンを組み合わせた前記複数の配線基板パターンのそれぞれについて、前記第2スキューとして、前記複数の第2配線基板内部構造モデルのそれぞれについての前記複数の第2組合パターンのそれぞれを構成する前記複数の第2位置パターンのそれぞれの前記第2スキューを足し合わせて、合計スキューを算出することを特徴とする、付記11〜14のいずれか1項に記載のシミュレーション装置。
(付記16)
前記スキュー分布取得部で取得したスキュー分布を画面上に表示させるスキュー分布表示部を備えることを特徴とする、付記11〜15のいずれか1項に記載のシミュレーション装置。
1 第1配線基板内部構造モデル
1X 複数の位置パターン(第1位置パターン)
1A〜1D 位置パターン(第1位置パターン)
2 第2配線基板内部構造モデル
2X 複数の位置パターン(第2位置パターン)
2A〜2D 位置パターン(第2位置パターン)
3 第1組合パターン
4 第2組合パターン
5 配線基板パターン
11 ガラスクロス
12、12a、12b、12c、12d、13、13a、13b、13c、13d ガラス繊維束
21 高速伝送用配線基板(ガラスクロス配線基板)
22、23 差動配線
24、25 グランドプレーン
26 樹脂
50 シミュレーション装置
51 配線基板内部構造モデル作成部
52 スキュー算出部
53 スキュー分布取得部
54 スキュー分布表示部
101 メモリ
102 CPU
103 表示制御部
104 表示装置
105 記憶装置
106 入力装置
107 ドライブ装置
108 可搬型記録媒体
109 通信制御部
110 バス

Claims (5)

  1. コンピュータが、
    一対の第1差動配線の上側に1枚の第1ガラスクロスを含む基本配線長分の第1配線基板内部構造モデルの前記第1差動配線と前記第1ガラスクロスとの相対位置を変えた複数の第1位置パターンのそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なって、前記複数の第1位置パターンのそれぞれにおいて前記一対の第1差動配線間に生じる第1スキューを算出するとともに、一対の第2差動配線の下側に1枚の第2ガラスクロスを含む基本配線長分の第2配線基板内部構造モデルの前記第2差動配線と前記第2ガラスクロスとの相対位置を変えた複数の第2位置パターンのそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なって、前記複数の第2位置パターンのそれぞれにおいて前記一対の第2差動配線間に生じる第2スキューを算出し、
    前記第1配線基板内部構造モデルの前記複数の第1位置パターンをある配線長分だけ組み合わせた複数の第1組合パターンと、前記第2配線基板内部構造モデルの前記複数の第2位置パターンをある配線長分だけ組み合わせた複数の第2組合パターンとを組み合わせた複数の配線基板パターンのそれぞれについて、前記複数の第1組合パターンのそれぞれを構成する前記複数の第1位置パターンのそれぞれの前記第1スキューを足し合わせるとともに、前記複数の第2組合パターンのそれぞれを構成する前記複数の第2位置パターンのそれぞれの前記第2スキューを足し合わせて、合計スキューを算出し、算出された前記合計スキューに基づいて、ある配線長を有する配線基板におけるスキュー分布を取得する、各処理を実行することを特徴とするシミュレーション方法。
  2. 前記基本配線長分の前記第1配線基板内部構造モデルは、前記第1ガラスクロスを構成するガラス繊維束の前記第1差動配線が延びる方向の1周期分の長さ又は複数周期分の長さを有し、
    前記基本配線長分の前記第2配線基板内部構造モデルは、前記第2ガラスクロスを構成するガラス繊維束の前記第2差動配線が延びる方向の1周期分の長さ又は複数周期分の長さを有することを特徴とする、請求項1に記載のシミュレーション方法。
  3. 前記第1配線基板内部構造モデルは、前記第1差動配線が延びる方向に直交する方向に、前記第1ガラスクロスを構成するガラス繊維束の1周期分の長さ又は複数周期分の長さを有し、
    前記第2配線基板内部構造モデルは、前記第2差動配線が延びる方向に直交する方向に、前記第2ガラスクロスを構成するガラス繊維束の1周期分の長さ又は複数周期分の長さを有することを特徴とする、請求項1又は2に記載のシミュレーション方法。
  4. コンピュータに、
    一対の第1差動配線の上側に1枚の第1ガラスクロスを含む基本配線長分の第1配線基板内部構造モデルの前記第1差動配線と前記第1ガラスクロスとの相対位置を変えた複数の第1位置パターンのそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なって、前記複数の第1位置パターンのそれぞれにおいて前記一対の第1差動配線間に生じる第1スキューを算出するとともに、一対の第2差動配線の下側に1枚の第2ガラスクロスを含む基本配線長分の第2配線基板内部構造モデルの前記第2差動配線と前記第2ガラスクロスとの相対位置を変えた複数の第2位置パターンのそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なって、前記複数の第2位置パターンのそれぞれにおいて前記一対の第2差動配線間に生じる第2スキューを算出し、
    前記第1配線基板内部構造モデルの前記複数の第1位置パターンをある配線長分だけ組み合わせた複数の第1組合パターンと、前記第2配線基板内部構造モデルの前記複数の第2位置パターンをある配線長分だけ組み合わせた複数の第2組合パターンとを組み合わせた複数の配線基板パターンのそれぞれについて、前記複数の第1組合パターンのそれぞれを構成する前記複数の第1位置パターンのそれぞれの前記第1スキューを足し合わせるとともに、前記複数の第2組合パターンのそれぞれを構成する前記複数の第2位置パターンのそれぞれの前記第2スキューを足し合わせて、合計スキューを算出し、算出された前記合計スキューに基づいて、ある配線長を有する配線基板におけるスキュー分布を取得する、各処理を実行させることを特徴とするシミュレーションプログラム。
  5. 一対の第1差動配線の上側に1枚の第1ガラスクロスを含む基本配線長分の第1配線基板内部構造モデルの前記第1差動配線と前記第1ガラスクロスとの相対位置を変えた複数の第1位置パターンのそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なって、前記複数の第1位置パターンのそれぞれにおいて前記一対の第1差動配線間に生じる第1スキューを算出するとともに、一対の第2差動配線の下側に1枚の第2ガラスクロスを含む基本配線長分の第2配線基板内部構造モデルの前記第2差動配線と前記第2ガラスクロスとの相対位置を変えた複数の第2位置パターンのそれぞれに対して3次元電磁界解析を行なって、前記複数の第2位置パターンのそれぞれにおいて前記一対の第2差動配線間に生じる第2スキューを算出するスキュー算出部と、
    前記第1配線基板内部構造モデルの前記複数の第1位置パターンをある配線長分だけ組み合わせた複数の第1組合パターンと、前記第2配線基板内部構造モデルの前記複数の第2位置パターンをある配線長分だけ組み合わせた複数の第2組合パターンとを組み合わせた複数の配線基板パターンのそれぞれについて、前記複数の第1組合パターンのそれぞれを構成する前記複数の第1位置パターンのそれぞれの前記第1スキューを足し合わせるとともに、前記複数の第2組合パターンのそれぞれを構成する前記複数の第2位置パターンのそれぞれの前記第2スキューを足し合わせて、合計スキューを算出し、算出された前記合計スキューに基づいて、ある配線長を有する配線基板におけるスキュー分布を取得するスキュー分布取得部とを備えることを特徴とするシミュレーション装置。
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