JP6421447B2 - 解析装置、解析プログラム、および解析方法 - Google Patents

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本発明は、解析装置、解析プログラム、および解析方法に関する。
従来、解析領域の電界や磁界の過渡的な特性を解析するための電磁界解析のシミュレーション技術が公知である(例えば、以下特許文献1〜3参照。)。
例えば、電磁界解析では、FDTD(Finite Difference Time Domain)法が用いられる。FDTD法による電磁界解析のシミュレーションでは、物理的な構造物の内部又はその構造物の外部の空間における電磁界の様子が、コンピュータ上に再現される。FDTD法を用いた電磁界解析のシミュレーションでは、解析領域を分割した複数のセルが設定される。各セルには、自セルに多く含まれている媒体の媒質に応じた誘電率、透磁率、または導電率などの電気定数が付与される。
特開2010−204859号公報 特開2005−292950号公報 特開2003−6181号公報
しかしながら、例えば、電磁界解析のようにセルごとに物理量を算出する解析の場合、セルの数によって解析にかかる時間が異なるため、解析者は、解析開始前に解析の終了時間が分からないという問題点がある。
1つの側面では、本発明は、解析開始前に解析の終了時間を推定することができる解析装置、解析プログラム、および解析方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面によれば、解析領域を分割した複数の部分領域の各々について物理量を算出し、前記物理量に基づき前記解析領域の解析結果を取得する解析装置、解析方法、および解析プログラムにおいて、前記物理量の計算に要する計算時間を取得し、前記物理量の計算回数と取得した前記計算時間とに基づき、前記解析結果を取得するまでの時間を推定する解析装置、解析プログラム、および解析方法が提案される。
本発明の一態様によれば、解析開始前に解析の終了時間を推定することができる。
図1は、本発明にかかる解析装置による一の動作例を示す説明図である。 図2は、解析装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図3は、解析装置の機能的構成例を示すブロック図である。 図4は、1セル当たりの計算時間の算出例を示す説明図である。 図5は、プリント基板例を示す説明図である。 図6は、CADデータ例を示す説明図である。 図7は、配線の傾きが45度となる例を示す説明図である。 図8は、点接触例を示す説明図である。 図9は、初期の格子点の間隔によって解析領域を分割した複数のセル例を示す説明図である。 図10は、セルデータ例を示す説明図である。 図11は、格子点番号と座標との対応テーブル例を示す説明図である。 図12は、格子点を抜いた例を示す説明図である。 図13は、格子点を抜いた後のセルデータ例を示す説明図である。 図14は、解析装置による制御処理手順例を示すフローチャート(その1)である。 図15は、解析装置による制御処理手順例を示すフローチャート(その2)である。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる解析装置、解析プログラム、および解析方法の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明にかかる解析装置による一の動作例を示す説明図である。解析装置100は、解析領域areaを分割した複数の部分領域の各々について物理量を算出し、物理量に基づき解析領域areaの解析結果を取得するコンピュータである。また、解析装置100は、解析を行う前に、解析の計算に要する計算時間を推定するコンピュータである。例えば、電磁界解析の一種であるFDTD法によるシミュレーションでは、解析領域areaを格子状に分割した部分領域の各々について電界と磁界とが算出されることによって、解析領域area内の電磁界分布が解析される。具体的には、部分領域は、シミュレーション空間上に格子状に配置された格子点によって解析領域areaを分割した領域である。シミュレーション空間とは、解析対象の物理的な構造物の内部とその構造物の外部の空間とを含む解析領域areaをコンピュータ上に表すために設定された空間である。例えば、シミュレーション空間には、例えば、X軸とY軸とZ軸とを含む3次元直交座標系が定義される。解析領域areaを分割した部分領域をセルCとも称する。セルCは、矩形状であり、例えば四角形や立方体である。セルCには、例えば、媒体の媒質と、媒質に応じた電気定数と、が設定可能である。電気定数としては、例えば、誘電率、透磁率、および、導電率などが挙げられる。
従来、電磁界解析のようにセルCごとに物理量を算出する解析の場合、セルCの数によって解析にかかる時間が異なるため、解析開始前に解析の終了時間が分からないという問題点がある。例えば設計者が所望の時間内に解析を終了させたくても、解析にかかる時間が不明であるため、解析にかかる時間の指標がないままモデリングを行うことになる。モデリングとは、セルに多く含まれる構造物または空気などの媒体の媒質に応じた誘電率、透磁率、または導電率などの電気定数をセルCに付与することである。
そこで、本実施の形態では、解析領域areaを分割したセルCごとに物理量を算出して解析する場合において、セルC単位の物理量の計算時間ctimeと、物理量の計算回数ccntと、により解析の終了時間を推定する。これにより、解析開始前に解析の終了時間を推定することができる。
まず、解析装置100は、物理量の計算に要する計算時間を取得する。物理量の計算に要する計算時間は、例えば、所定の計算時間であり、同一環境下で実施した過去の解析実績に基づいて算出された時間であり、セルC単位の物理量の計算時間ctimeである。詳細な算出例については後述する。例えばプリント基板の開発では、配線位置などの変更に伴い電磁界解析が行われるため、温度などの同様の環境下で似たようなプリント基板についての解析が行われている場合がある。このような場合に、過去に電磁界解析した場合のセルC単位の物理量の計算時間ctimeなどを流用可能である。
そして、解析装置100は、物理量の計算回数ccntと取得した計算時間ctimeとに基づき、結果を取得するまでの時間を推定する。結果を取得するまでの時間は、全体の計算時間atimeである。全体の計算時間atimeは、解析時間at内における電磁界の変化をタイムステップtsごとにシミュレーションするのに要する時間である。物理量の計算回数ccntは、例えば、解析領域areaに含まれるセルCの数に基づく回数である。
また、従来、解析精度を落とさずに解析対象の構造物をモデリングするとセルCの数が増えるため、解析にかかる時間が増える。また、解析にかかる時間を短縮するためにはセルCの数が減るため、解析精度が低下する。例えば、メッシュ規模が10億メッシュ程度の場合、1台のPCによって解析を実行すると、解析に数週間以上かかる場合がある。そこで、本実施の形態では、解析装置100は、配線の配線幅に基づく単位でセルCに分割し、構造物に含まれる配線を表すセルC間が線接触し、セルCのサイズが最大となるようにセルCを示すセルデータを生成する。セルCによって配線を表した場合に配線の形状が分断されないようになる。セルC間が線接触するとは、セルCの辺が接触することを示す。これにより、解析精度を落とさずに、解析にかかる時間の短縮を図ることができる。
(解析装置100のハードウェア構成例)
図2は、解析装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。図2において、解析装置100は、CPU(Central Processing Unit)201と、ROM(Read Only Memory)202と、RAM(Random Access Memory)203と、ディスクドライブ204と、ディスク205と、を有する。解析装置100は、I/F(InterFace)206と、キーボード207と、マウス208と、ディスプレイ209と、を有する。また、各部はバス200によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU201は、解析装置100の全体の制御を司る。ROM202は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。ディスクドライブ204は、CPU201の制御にしたがってディスク205に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスク205は、ディスクドライブ204の制御で書き込まれたデータを記憶する。ディスク205としては、磁気ディスク、光ディスクなどが挙げられる。
I/F206は、通信回線を通じてLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどのネットワークNETに接続され、このネットワークNETを介して他の装置に接続される。そして、I/F206は、ネットワークNETと内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。I/F206には、例えばモデムやLANアダプタなどを採用することができる。
キーボード207は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力を行う。また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。マウス208は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウィンドウの移動やサイズの変更などを行う。ポインティングデバイスとして同様に機能を備えるものであれば、トラックボールやジョイスティックなどであってもよい。ディスプレイ209は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。このディスプレイ209は、例えば、TFT(Thin Film Transistor)液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
(解析装置100の機能的構成例)
図3は、解析装置の機能的構成例を示すブロック図である。解析装置100は、制御部301と、記憶部302と、を有する。記憶部302は、例えば、図2に示すCPU201がアクセス可能なROM202、RAM203、ディスク205などの記憶装置によって実現される。制御部301の処理は、例えば、記憶部302に記憶されたプログラムにコーディングされている。そして、CPU201が記憶装置から該プログラムを読み出して、プログラムにコーディングされている処理を実行する。これにより、制御部301の処理が実現される。また、制御部301の処理結果は、例えば、記憶部302に記憶される。記憶部302には、例えば、過去の解析実績情報311、CADデータ312、セルデータ313などが記憶される。
まず、制御部301は、セルCの物理量の計算に要する計算時間を取得する。例えば、制御部301は、セルCの計算時間を記憶部302から取得してもよいし、ネットワークNETを介して他の装置から取得してもよいし、過去の解析実績に基づいて計算してもよい。ここでは、制御部301が、過去の解析実績に基づいて1セルC当たりの計算時間を計算する例を説明する。
図4は、1セル当たりの計算時間の算出例を示す説明図である。FDTD法を用いた電磁界解析では、解析領域areaを分割したセルCの各々について、指定された解析時間atにおける電磁界の変化を解析する。また、電磁界解析では、タイムステップtsごとに解析が行われる。そのため、計算回数ccntについては以下式(1)によって表すことが可能である。
計算回数ccnt=セルCの数×(解析時間at/タイムステップts)・・・(1)
そして、1セルC当たりの物理量の計算時間ctimeは、式(2)によって表すことが可能である。
1セルC当たりの物理量の計算時間ctime=実際に計算に要した計算時間atime/計算回数ccnt・・・(2)
そこで、図3に示した制御部301は、過去の解析実績情報311に含まれるセルC数と解析時間atとタイムステップtsとを式(1)に与えることによって過去の計算回数ccntを算出する。そして、制御部301は、過去の解析実績情報311に含まれる実際に計算に要した計算時間atimeと、過去の計算回数ccntと、を式(2)に与えることによって1セルC当たりの物理量の計算時間ctimeを取得する。例えば、セルCの数が100[個]であり解析時間atが100[msec]であり、1タイムステップtsが10[msec]であり、実際に計算に要した計算時間atimeが1時間であると、1セルC当たりの物理量の計算時間ctimeは以下の通りである。
1セルC当たりの物理量の計算時間ctime=3600[sec]/(100[個]×(100[msec]/10[msec]))
=3.6[sec]
つぎに、制御部301は、複数のセルCを示す領域情報を生成する。複数のセルCは、解析領域areaに含まれる特定の配線の最小幅に基づく単位で解析領域areaを分割した複数の部分領域である。また、複数のセルCは、複数のセルCのうちの特定の配線を含むセルC同士の辺が接触し、かつ複数のセルCの辺の長さが最大となるように解析領域areaを分割した複数の部分領域である。ここでは、例えば、解析領域areaには、解析対象の構造物としてプリント基板が含まれることとする。領域情報は、例えば、セルデータ313とも称する。
図5は、プリント基板例を示す説明図である。プリント基板は、例えば、複数の構成物を有するが、特に配線が最も小さい構成物である。そこで、本実施の形態では、制御部301は、プリント基板に含まれる各構成物の形状を、プリント基板を含む解析領域areaをモデリングによってより精度よく再現させるために、配線mpの配線幅に基づいて電磁解析用の格子点の間隔を決定する。
セルデータ313の生成処理についてより詳細に説明する。例えば、制御部301は、解析領域areaに含まれる解析対象の構造物を示すCADデータ312を取得する。制御部301は、CADデータ312が示すプリント基板に含まれる配線の配線幅のうち、最小の配線幅を特定する。
図6は、CADデータ例を示す説明図である。例えば、CADデータ312は、解析対象の構造物に含まれる部品などの要素の各々を示すデータである。例えば、CADデータ312は、要素、層番号、始点(X)、始点(Y)、終点(X)、終点(Y)、線長、線幅のフィールドを有する。各フィールドに情報が設定されることによってレコード(例えば、レコード600−1,600−2など)として記憶される。
要素のフィールドには、要素の種類を示す識別情報が設定される。層番号のフィールドには、プリント基板に含まれる層のうち、要素が形成される層を示す識別情報が設定される。始点(X)のフィールドには、要素が配置される始点のX座標値が設定される。始点(Y)のフィールドには、要素が配置される始点のY座標値が設定される。終点(X)のフィールドには、要素が配置される終点のX座標値が設定される。終点(Y)のフィールドには、要素が配置される終点のY座標値が設定される。線長のフィールドには、要素が配線である場合に、配線の長さが設定される。線幅のフィールドには、要素が配線である場合に、配線の幅が設定される。
レコード600−1を例に挙げると、要素が配線であり、層番号が1であり、始点(X)が10であり、始点(Y)が10であり、終点(X)が15であり、終点(Y)が15である。
図3に示した制御部301は、例えば、要素が配線であるレコード600に設定された線幅のうち、最も小さい値を特定する。図5の例では、破線の丸で囲われた配線mpの配線幅が特定される。
そして、制御部301は、特定した配線幅の1/3の値を、解析領域areaを分割する単位とする。例えば、制御部301は、特定した配線幅の1/3の値をセルCの辺の長さである初期の格子点の間隔とする。ここで、図7と図8を用いて配線幅の1/3の値を格子点の間隔とする理由を説明する。
図7は、配線の傾きが45度となる例を示す説明図である。図8は、点接触例を示す説明図である。FDTD法によるシミュレーションでは、セルCについての物理量を解析する際に、該セルCと隣接するセルCについての物理量や媒質などが利用される。対象のセルCと隣接するセルCとは、対象のセルCと線接触するセルCであるため、対象のセルCの辺と接触するセルCである。該セルCの辺と接触するセルCについての物理量や媒質などが利用される。また、FDTD法によるシミュレーションでは、各セルCが構造物に含まれるいずれの要素を表しているかの判定は行われない。図8の丸印で囲った部分のように同一の要素の形状を表すセルC同士が点接触となると、要素の形状が破断したように表されてしまう。そのため、FDTD法によるシミュレーションでは、同一の要素を表すセルCについての物理量などが参照されない。ここで、辺が接触することは線接触とも称する。
そこで、同一の要素を表すセルC同士が線接触となるように格子点が生成されることによって各要素をセルCによって精度よく表すことが可能となる。要素の形状が破断しないように格子点を生成する場合に、生成の条件が最も厳しくなるのが、図7に示すような配線mpの傾きが45度となる場合である。なお、配線mpの傾きが0度、90度の場合には配線mpを分割させなくてもよい。
図7に示すように、配線幅wを3分割すると、「3×√2=4.242」となり、配線mpをX軸方向に区切った場合に配線mp内には4.2個の格子点があることになる。図7に示すように、両端に0.6個分となった場合であってもX軸方向に2個の格子点が確保される。これにより、モデリング方法にも依存するが、階段状にセルC同士が線接触するようにして配線mpの形状を表すことが可能となる。
例えば、配線幅wを2分割すると、配線mpをX軸方向に区切った場合に2.8個の格子点があることになり、X軸方向に配線mp内に含まれる格子点が1個のみとなる場合がある。そのため、図8で示したように、同一の構造物を表すセルC同士が1点で接触する状態が発生し、セルCによって表した構造物の形状が破断してしまう可能性が高くなる。
このため、配線幅の1/3の値を初期の格子点の間隔とすることによって、配線mpの形状が破断することを抑止できる。また、線幅の1/3の値よりも小さい値を初期の格子点の間隔とすれば、解析精度は高くなるが、解析結果を得るまでの計算時間atimeがかかる。線幅の1/3の値を初期の格子点の間隔とすることによって、複数のセルCのうちの配線mpを含むセルC同士の辺が接触し、かつ複数のセルCの辺の長さが最大となるように解析領域areaを分割することが可能となる。したがって、プリント基板を含む解析領域areaの解析をより精度よく行うことができる。
図9は、初期の格子点の間隔によって解析領域を分割した複数のセル例を示す説明図である。図9に示すように、解析領域areaが格子点の間隔dによって複数のセルCに分割される。各セルCには、セルC1,C2などのようにセルCを識別可能な識別情報が付される。また、各セルCの位置を表すためにX軸方向の格子点とY軸方向の格子点との各々に、格子点を識別可能な識別情報として番号が付される。ここでは、Z軸方向の格子点については、省略する。
図10は、セルデータ例を示す説明図である。セルデータ313は、複数のセルCの各々について位置と媒質とを示す情報である。例えば、セルデータ313は、セル、左上(X)格子点番号、左上(Y)格子点番号、右下(X)格子点番号、右下(Y)格子点番号、媒質のフィールドを有する。各フィールドに情報が設定されることによって、レコード1000(例えば、レコード1000−1〜1000−4など)として記憶される。ここでは、Z軸方向についての格子点番号などは、省略する。
セルのフィールドには、セルCを一意に特定可能な識別情報が設定される。左上(X)格子点番号のフィールドには、セルCが有する4点の頂点の格子点番号のうち、左上のX軸方向の格子点番号が設定される。左上(Y)格子点番号のフィールドには、セルCが有する4点の頂点の格子点番号のうち、左上のY軸方向の格子点番号が設定される。右下(X)格子点番号のフィールドには、セルCが有する4点の頂点の格子点番号のうち、右下のX軸方向の格子点番号が設定される。右下(Y)格子点番号のフィールドには、セルCが有する4点の頂点の格子点番号のうち、右下のY軸方向の格子点番号が設定される。ここでは、左上(X)格子点番号と、左上(Y)格子点番号と、右下(X)格子点番号と、右下(Y)格子点番号と、によってセルCの位置が表される。媒質のフィールドには、解析対象の構造物を含む解析領域areaをモデリングした場合の媒質が設定される。例えば、媒質としては、空気や金属などが挙げられる。
レコード1000−2を例に挙げると、セルC2の左上(X)格子点番号は1であり、セルC2の左上(Y)格子点番号は0であり、セルC2の右下(X)格子点番号は2であり、セルC2右下(Y)格子点番号は1であり、媒質は空気である。
図11は、格子点番号と座標との対応テーブル例を示す説明図である。対応テーブル1100−Xは、X軸方向について、格子点番号(X)と座標との対応関係を示す。例えば、格子点番号(X)が1の場合、X軸の座標は0.1である。対応テーブル1100−Yは、Y軸方向について、格子点番号(Y)と座標との対応関係を示す。例えば、格子点番号(Y)が1の場合、Y軸の座標は0.1である。格子点番号(Y)とY軸の座標とは、上述した初期の格子点の間隔dによって定まる。制御部301は、セルデータ313を生成する際に、決定した格子点の間隔dによって各対応テーブル1100を生成する。
つぎに、計算時間atimeを推定する例について説明する。制御部301は、物理量の計算回数ccntと取得した計算時間とに基づき、解析結果を取得するまでの時間atimeを推定する。制御部301は、初期の格子点の間隔dに基づいて、タイムステップtsを算出する。FDTD法による電磁解析において、1タイムステップtsは、CFL条件を超えてはいけない制約がある。そのため、ここでは、制御部301は、CFL条件の値をそのままタイムステップtsとする。CFL条件は、光速および最小の格子間隔によって定まる。CFL条件とは、例えば、離散格子系において電磁界などの波動を扱う場合に、波動の運動方程式の数値解を求める際に用いるタイムステップtsは、実際の波動が隣り合う格子点に伝達するまでの時間よりも小さくなければならないという条件である。また、CFL条件によれば、タイムステップtsがその時間の上限を超えると、計算上の情報伝達速度が実現象の速さに追従できずに数値発散が生じてしまい、物理的に意味の無い解を得てしまうことになる。格子点の間隔dが小さくなると、タイムステップtsの上限値も減少する。例えば、制御部301は、以下式(3)によってタイムステップtsを算出する。
タイムステップts=v×√(1/(sx×sx)+1/(sy×sy)+1/(sz×sz))・・・(3)
vは、光速であり、定数である。sxはX軸方向における最小の格子点の間隔dである。syはY軸方向における最小の格子点の間隔dである。szはZ軸方向における最小の格子点の間隔dである。
つぎに、制御部301は、生成したセルデータ313が示す複数のセルCの数と、解析時間atと、算出したタイムステップtsと、1セルC当たりの物理量の計算時間ctimeと、によって、解析領域areaについての計算時間atimeを算出する。解析時間atについては指定された値である。具体的には、例えば、制御部301は、以下式(4)によって解析領域areaについての計算時間atimeを算出する。以下式(4)において、「セルCの数×(解析時間at/タイムステップts)」は計算回数ccntである。
計算時間atime=(セルCの数×(解析時間at/タイムステップts))×1セル当たりの計算時間ctime・・・(4)
制御部301は、算出した計算時間atimeが、設計者によって指定された指定計算時間より短い時間であるか否かを判断する。算出した計算時間atimeが指定計算時間よりも短いと判断された場合、制御部301は、解析対象の構造物についてモデリングを行う。算出された計算時間atimeが指定計算時間以上である場合、制御部301は、解析対象の構造物に含まれる各要素の形状が変化しないように格子点を抜いた後の複数のセルC1を示すセルデータ313を生成する。格子点を抜くとは、例えば、媒質が同一の連続する一部のセルCを1つのセルCにマージすることである。例えば、制御部301は、物体の外形を表すセルCのX軸およびY軸の延長上にあるセルCを境目として、媒質が同一の連続するセルCを1つのセルにマージしてもよい。
図12は、格子点を抜いた例を示す説明図である。例えば、図12に示すように、形状が変わらない箇所の格子点が抜かれることによってセルC数の低減を図る。図12の例では、セルC2〜セルC4が1つのセルC2となる。
図13は、格子点を抜いた後のセルデータ例を示す説明図である。図13に示すように、セルC2についてのレコード1000−2を例に挙げると、セルC2の左上(X)格子点番号は1であり、セルC2の左上(Y)格子点番号は0であり、セルC2の右下(X)の格子点番号は4であり、セルC2の右下(Y)格子点番号は1であり、媒質は空気である。
制御部301は、セルCの数を減らすように生成したセルデータ313が示す複数のセルCの数と、解析時間atと、算出したタイムステップtsと、1セルC当たりの物理量の計算時間ctimeと、を上記式(4)に与える。これにより、制御部301は、解析領域areaについての計算時間atimeを算出する。そして、再度、制御部301は、算出した計算時間atimeが、設計者によって指定された指定計算時間より短いか否かを判断する。算出した計算時間atimeが指定計算時間よりも短いと判断された場合、制御部301は、モデリングを行う。
一方、算出された計算時間atimeが指定計算時間以上である場合、制御部301は、初期の格子点の間隔dを前回の格子点の間隔dよりも大きくなるように変更する。例えば、制御部301は、前回の格子点の間隔dを決定した時の配線のつぎに幅が細い配線の配線幅wの1/3の値をあらたな格子点の間隔dとしてもよい。または、例えば、制御部301は、現状の格子点の間隔dにさらに最小の配線幅wの1/3の値を足した値をあらたな格子点の間隔dとしてもよい。また、例えば、制御部301は、つぎに幅が細い配線の配線幅wの1/3の値と、現状の格子点の間隔dにさらに最小の配線幅wの1/3の値を足した値と、を比較して、小さい方の値をあらたな初期の格子点の間隔dとしてもよい。また、例えば、最も細い配線幅wが0.09[mm]であると、現状の格子点の間隔dが0.03[mm]である。また、例えば、最も細い配線幅wのつぎに細い配線幅wが0.1[mm]である。現状の格子点の間隔dに最も細い配線幅wの1/3の値を加算した0.06[mm]をつぎの格子点の間隔dとすると、配線の形状を維持させるのが困難である。そのため、制御部301は、つぎの細い配線幅wの1/3の値である0.33[mm]をあらたな格子点の間隔dとする。
また、例えば、制御部301は、変更後の格子点の間隔dに基づいて、解析領域areaを分割した複数のセルCを示すセルデータ313を生成する。そして、再度、制御部301は、タイムステップtsを算出する処理と、計算時間を算出する処理と、指定された計算時間内に収まるかの処理と、を繰り返す。これによって、推定された計算時間が指定された計算時間より短くなるようなセルデータ313を生成することが可能となる。
(解析装置100による制御処理手順例)
図14および図15は、解析装置による制御処理手順例を示すフローチャートである。解析装置100は、指定計算時間を取得する(ステップS1401)。そして、解析装置100は、同一環境で行われた過去の解析時の計算時間atimeを取得する(ステップS1402)。つぎに、解析装置100は、同一環境で行われた過去の解析時のセルCの数を取得する(ステップS1403)。解析装置100は、過去の解析時の解析時間atを取得する(ステップS1404)。解析装置100は、過去の解析時のタイムステップtsを取得する(ステップS1405)。解析装置100は、過去の解析時の1セルC当たりの計算時間ctimeを算出する(ステップS1406)。
つぎに、解析装置100は、CADデータ312を取得する(ステップS1407)。そして、解析装置100は、最小配線幅wを特定する(ステップS1408)。つぎに、解析装置100は、格子点の間隔d=特定した最小配線幅w/3を行う(ステップS1409)。
解析装置100は、格子点の間隔dとCADデータ312とに基づき解析領域areaに等間隔に格子を配置し、解析領域areaを分割した複数のセルCを示すセルデータ313を生成する(ステップS1501)。そして、解析装置100は、タイムステップtsを、格子点の間隔dと光速とに基づき算出する(ステップS1502)。ステップS1502については、式(3)によって算出が行われる。つぎに、解析装置100は、セルデータ313が示すセルCの数とタイムステップtsと解析時間atとに基づく計算回数ccntと、1セルC当たりの計算時間ctimeと、に基づき計算時間atimeを推定する(ステップS1503)。ステップS1503については、式(4)によって算出が行われる。
つぎに、解析装置100は、指定計算時間>推定した計算時間atimeであるか否かを判断する(ステップS1504)。指定計算時間>推定した計算時間atimeであると判断された場合(ステップS1504:Yes)、解析装置100は、一連の処理を終了する。指定計算時間>推定した計算時間atimeでないと判断された場合(ステップS1504:No)、解析装置100は、CADデータ312とセルデータ313とに基づき配線の形状に影響しない格子点を抜いたセルデータ313を生成する(ステップS1505)。
解析装置100は、セルデータ313が示すセルCの数とタイムステップtsと解析時間atとに基づく計算回数ccntと、1セルC当たりの計算時間ctimeと、に基づき計算時間atimeを推定する(ステップS1506)。そして、解析装置100は、指定計算時間>推定した計算時間atimeであるか否かを判断する(ステップS1507)。指定計算時間>推定した計算時間atimeでないと判断された場合(ステップS1507:No)、解析装置100は、格子点の間隔dを変更し(ステップS1508)、ステップS1501へ戻る。指定計算時間>推定した計算時間atimeであると判断された場合(ステップS1507:Yes)、解析装置100は、一連の処理を終了する。
以上説明したように、解析装置は、解析領域を分割したセルごとに物理量を算出して解析する場合において、セル単位の物理量の計算時間と、物理量の計算回数と、により解析の終了時間を推定する。これにより、解析開始前に解析の終了時間を推定することができる。
また、物理量の計算回数は、セルの数に基づく値である。これによって、簡単な計算によって解析の終了時間を推定することが可能となる。
また、解析装置は、複数の部分領域のうちの配線を含むセル同士の辺が接触し、かつ複数のセルの辺の長さが最大となるように解析領域に含まれる配線の最小幅に基づく単位で解析領域を分割したセルを示すセルデータ313を生成する。これにより、解析対象の構造物に含まれる各要素の形状を破断させずにモデリングを行うことができる。したがって、解析精度の向上を図りつつ、かつセル数の増大を抑制することができる。
なお、本実施の形態で説明した解析方法は、予め用意された解析プログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本解析プログラムは、磁気ディスク、光ディスク、USB(Universal Serial Bus)フラッシュメモリなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、解析プログラムは、インターネット等のネットワークNETを介して配布してもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)解析領域を分割した複数の部分領域の各々について物理量を算出し、前記物理量に基づき前記解析領域の解析結果を取得する解析装置において、
前記物理量の計算に要する計算時間を取得し、
前記物理量の計算回数と取得した前記計算時間とに基づき、前記解析結果を取得するまでの時間を推定する制御部、
を有することを特徴とする解析装置。
(付記2)前記物理量の計算回数は、前記複数の部分領域の数に基づく回数であることを特徴とする付記1に記載の解析装置。
(付記3)前記制御部は、
前記解析領域に含まれる配線の最小幅に基づく単位で前記解析領域を分割した前記複数の部分領域であって、前記複数の部分領域のうちの前記配線を含む部分領域同士の辺が接触し、かつ前記複数の部分領域の辺の長さが最大となるように前記解析領域を分割した前記複数の部分領域を示す領域情報を生成し、
前記物理量の計算回数は、生成した前記領域情報が示す前記複数の部分領域の数に基づく回数であることを特徴とする付記2に記載の解析装置。
(付記4)解析領域に含まれる配線の最小幅に基づく単位で前記解析領域を分割した複数の部分領域であって、前記複数の部分領域のうちの前記配線を含む部分領域同士の辺が接触し、かつ前記複数の部分領域の辺の長さが最大となるように前記解析領域を分割した複数の部分領域を示す領域情報を生成する制御部、
を有することを特徴とする解析装置。
(付記5)解析領域を分割した複数の部分領域の各々について物理量を算出し、前記物理量に基づき前記解析領域の解析結果を取得する解析プログラムにおいて、
コンピュータに、
前記物理量の計算に要する計算時間を取得し、
前記物理量の計算回数と取得した前記計算時間とに基づき、前記解析結果を取得するまでの時間を推定する、
処理を実行させることを特徴とする解析プログラム。
(付記6)コンピュータに、
解析領域に含まれる配線の最小幅に基づく単位で前記解析領域を分割した複数の部分領域であって、前記複数の部分領域のうちの前記配線を含む部分領域同士の辺が接触し、かつ前記複数の部分領域の辺の長さが最大となるように前記解析領域を分割した複数の部分領域を示す領域情報を生成する、
処理を実行させることを特徴とする解析プログラム。
(付記7)解析領域を分割した複数の部分領域の各々について物理量を算出し、前記物理量に基づき前記解析領域の解析結果を取得する解析方法において、
コンピュータが、
前記物理量の計算に要する計算時間を取得し、
前記物理量の計算回数と取得した前記計算時間とに基づき、前記解析結果を取得するまでの時間を推定する、
処理を実行することを特徴とする解析方法。
(付記8)コンピュータが、
解析領域に含まれる配線の最小幅に基づく単位で前記解析領域を分割した複数の部分領域であって、前記複数の部分領域のうちの前記配線を含む部分領域同士の辺が接触し、かつ前記複数の部分領域の辺の長さが最大となるように前記解析領域を分割した複数の部分領域を示す領域情報を生成する、
処理を実行することを特徴とする解析方法。
(付記9)解析領域を分割した複数の部分領域の各々について物理量を算出し、前記物理量に基づき前記解析領域の解析結果を取得する解析プログラムにおいて、
前記物理量の計算に要する計算時間を取得し、
前記物理量の計算回数と取得した前記計算時間とに基づき、前記解析結果を取得するまでの時間を推定する、
処理をコンピュータに実行させる解析プログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
(付記10)解析領域に含まれる配線の最小幅に基づく単位で前記解析領域を分割した複数の部分領域であって、前記複数の部分領域のうちの前記配線を含む部分領域同士の辺が接触し、かつ前記複数の部分領域の辺の長さが最大となるように前記解析領域を分割した複数の部分領域を示す領域情報を生成する、
処理をコンピュータに実行させる解析プログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
100 解析装置
301 制御部
302 記憶部
313 セルデータ
area 解析領域
atime 計算時間
C セル
ccnt 計算回数
ctime 計算時間
ts タイムステップ
mp 配線
w 配線幅

Claims (6)

  1. 解析領域を分割した複数の部分領域の各々について物理量を算出し、前記物理量に基づき前記解析領域の解析結果を取得する解析装置において、
    指定計算時間を取得し、
    前記物理量の計算に要する計算時間を取得し、
    前記解析領域に含まれる解析対象の構造物を示すデータから特定される最小の配線幅に基づいて、格子点の間隔を設定し、
    設定した前記間隔と前記データとに基づき前記解析領域に等間隔に格子点を配置して前記解析領域を分割した複数の部分領域を示す領域情報を生成し、
    設定した前記間隔に基づいて、解析が行われるタイムステップを算出し、
    生成した前記領域情報が示す部分領域の数と、算出した前記タイムステップと、指定された解析時間とに基づく計算回数、および、取得した前記計算時間に基づいて、前記解析結果を取得するまでの計算時間を推定
    推定した前記計算時間が、取得した前記指定計算時間以上の場合、前記解析対象の構造物に含まれる各要素の形状が変化しないように格子点を抜いた後の複数の部分領域を示す第2の領域情報を生成し、
    生成した前記第2の領域情報が示す部分領域の数と前記タイムステップと前記解析時間とに基づく計算回数、および、前記計算時間に基づいて、前記解析結果を取得するまでの第2の計算時間を推定する、
    制御部を有することを特徴とする解析装置。
  2. 前記制御部は、
    前記計算時間または前記第2の計算時間が前記指定計算時間より短い場合、前記解析対象の構造物についてモデリングを行う、ことを特徴とする請求項1に記載の解析装置。
  3. 前記制御部は、
    推定した前記第2の計算時間が前記指定計算時間以上の場合、設定した前記間隔を、変更前よりも大きくなるように変更し、
    変更後の前記間隔に基づいて、前記領域情報の生成、前記タイムステップの算出、および前記計算時間の推定を行う、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の解析装置。
  4. 前記制御部は、
    前記解析領域に含まれる解析対象の構造物を示すデータから特定される最小の配線幅を3分割した値を、格子点の間隔に設定する、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の解析装置。
  5. 解析領域を分割した複数の部分領域の各々について物理量を算出し、前記物理量に基づき前記解析領域の解析結果を取得する解析プログラムにおいて、
    コンピュータに、
    指定計算時間を取得し、
    前記物理量の計算に要する計算時間を取得し、
    前記解析領域に含まれる解析対象の構造物を示すデータから特定される最小の配線幅に基づいて、格子点の間隔を設定し、
    設定した前記間隔と前記データとに基づき前記解析領域に等間隔に格子点を配置して前記解析領域を分割した複数の部分領域を示す領域情報を生成し、
    設定した前記間隔に基づいて、解析が行われるタイムステップを算出し、
    生成した前記領域情報が示す部分領域の数と、算出した前記タイムステップと、指定された解析時間とに基づく計算回数、および、取得した前記計算時間に基づいて、前記解析結果を取得するまでの計算時間を推定
    推定した前記計算時間が、取得した前記指定計算時間以上の場合、前記解析対象の構造物に含まれる各要素の形状が変化しないように格子点を抜いた後の複数の部分領域を示す第2の領域情報を生成し、
    生成した前記第2の領域情報が示す部分領域の数と前記タイムステップと前記解析時間とに基づく計算回数、および、前記計算時間に基づいて、前記解析結果を取得するまでの第2の計算時間を推定する、
    処理を実行させることを特徴とする解析プログラム。
  6. 解析領域を分割した複数の部分領域の各々について物理量を算出し、前記物理量に基づき前記解析領域の解析結果を取得する解析方法において、
    コンピュータが、
    指定計算時間を取得し、
    前記物理量の計算に要する計算時間を取得し、
    前記解析領域に含まれる解析対象の構造物を示すデータから特定される最小の配線幅に基づいて、格子点の間隔を設定し、
    設定した前記間隔と前記データとに基づき前記解析領域に等間隔に格子点を配置して前記解析領域を分割した複数の部分領域を示す領域情報を生成し、
    設定した前記間隔に基づいて、解析が行われるタイムステップを算出し、
    生成した前記領域情報が示す部分領域の数と、算出した前記タイムステップと、指定された解析時間とに基づく計算回数、および、取得した前記計算時間に基づいて、前記解析結果を取得するまでの計算時間を推定
    推定した前記計算時間が、取得した前記指定計算時間以上の場合、前記解析対象の構造物に含まれる各要素の形状が変化しないように格子点を抜いた後の複数の部分領域を示す第2の領域情報を生成し、
    生成した前記第2の領域情報が示す部分領域の数と前記タイムステップと前記解析時間とに基づく計算回数、および、前記計算時間に基づいて、前記解析結果を取得するまでの第2の計算時間を推定する、
    処理を実行することを特徴とする解析方法。
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