JP2014223949A - キャップシール形成用基材、及びキャップシール包装体 - Google Patents

キャップシール形成用基材、及びキャップシール包装体 Download PDF

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Abstract

【課題】 横断開封の有無を判別でき、装着時などに横ミシン目線から小さな裂け目が生じ難いキャップシールを作製できるキャップシール用基材を提供する。【解決手段】 本発明のキャップシール用基材1は、フィルム2と、フィルム2の縦方向中途部においてフィルム2の横方向に間隔を開けて形成された複数の貫通孔からなる横ミシン目線3と、横ミシン目線3の一部分を第1点P1とし、その第1点P1から横方向一方側に上向き傾斜で形成された斜めミシン目線5と、を有し、第1点P1と第1点P1から横方向一方側にずれた第2点P2との間である斜めミシン目線近傍領域内における横ミシン目線の複数の貫通孔が、横方向長さが大きい長貫通孔3Lと、長貫通孔3Lよりも横方向長さが小さい短貫通孔3Sと、から構成され、斜めミシン目線近傍領域内において、2つの長貫通孔3L,3Lの間に短貫通孔3Sが配置されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、点眼容器などのキャップ付き容器に装着されるキャップシールに用いられる基材に関する。
目薬などの医薬品、化粧品、調味料、飲料、食品などが収納されたキャップ付き容器に、キャップシールを装着することが広く行われている。例えば、点眼容器に、そのキャップ部を含んでキャップシールが装着されている。
一般に、キャップシールは、熱収縮性フィルムを有する基材を筒状に形成することにより得られる。前記基材には、キャップシールの開封の便のため、横方向(キャップシールとした場合には周方向)に延びる横ミシン目線と、この横ミシン目線に連設され且つ斜め方向に延びる斜めミシン目線と、が形成されている。
かかるキャップシールが容器に装着されたキャップシール包装体は、キャップシールの上縁を指で摘み、横ミシン目線に至るまで、斜めミシン目線に沿って縦方向に切り取った後、更に、横ミシン目線に沿って切り取ることによって、キャップシールの上半分を除去して綺麗に開封できる。このような方法で開封することを、「縦断開封」という場合がある。
他方、キャップシールは周方向に周設された横ミシン目線を有するので、装着されたキャップシールの外側からキャップ部を持って勢いよく回転させると、横ミシン目線に沿ってキャップシールを切り取ることができる。このような方法で開封すること(斜めミシン目線を利用せず、横ミシン目線のみに沿ってキャップシールを切り取ること)を、「横断開封」という場合がある。横断開封後、元の位置にキャップ部を戻せば、非常に注視しなければ、切断の有無を判別できない。従って、例えば、悪意を持って又は間違って横断開封した者が、開封後のキャップ部を元に戻し、それを知らずにそのキャップシール付き容器を使用することも考えられる。
かかる問題点に鑑みて、特許文献1の[0025]には、横ミシン目線31と斜めミシン目線41が近接する三角領域に、この三角領域の底辺を形成する横ミシン目線31の切部32と、この切部32の先端を始点として、所望の屈曲角度で斜めミシン目線41へ向けて形成した斜め切部52とからなる、くの字状切線51が形成されたキャップシールが開示されている(符号は、特許文献1の記載を援用)。
この特許文献1のキャップシールを横断開封したときには、横ミシン目線と斜めミシン目線に沿って開封させる破断力が作用する。そして、三角領域を形成するくの字状切線において、それを構成する斜め切部により横ミシン目線に対する破断力が軽減される一方、斜めミシン目線に対しては一定に作用するので、斜めミシン目線が確実に破断されて前記三角領域が破断された状態で破断片として容器から浮き上がる。この破断片の浮き上がりにより、横断開封の有無を判別できる。
また、特許文献2には、横ミシン目線10と斜めミシン目線20の接点領域における横ミシン目線の不切部が、他の不切部12よりも長い長大不切部13として形成されているキャップシールが開示されている(符号は、特許文献2の記載を援用)。
しかしながら、特許文献1のキャップシールにおいては、くの字状切線が直線状の切部とその先端に繋がった斜め切部とからなるので、キャップシール包装体の外側から異物が当たった際に、くの字状切線の斜め切部の先端から小さな裂け目が生じるおそれがある。
さらに、特許文献1のキャップシールにおいては、シュリンク包装する際の熱により、くの字状切線の先端においてシュリンクフィルムが収縮するので、斜め切部が拡がって穴を生じる、或いは、くの字状切線が反り上がるなどにより、キャップシール包装体の見栄えが悪くなるおそれがある。
特許第4343677号公報 特許第3603263号公報
本発明の目的は、横断開封の有無を判別でき、装着時などに横ミシン目線から小さな裂け目が生じ難いキャップシール包装体を構成できるキャップシール用基材を提供することである。
本発明のキャップシール用基材は、フィルムと、前記フィルムの縦方向中途部においてフィルムの横方向に間隔を開けて形成された複数の貫通孔からなる横ミシン目線と、前記横ミシン目線の一部分を第1点とし、その第1点から横方向一方側に上向き傾斜で形成された斜めミシン目線と、を有し、前記第1点と第1点から横方向一方側にずれた第2点との間である斜めミシン目線近傍領域内における横ミシン目線の複数の貫通孔が、横方向長さが大きい長貫通孔と、前記長貫通孔よりも横方向長さが小さい短貫通孔と、から構成され、前記斜めミシン目線近傍領域内において、2つの長貫通孔の間に前記短貫通孔が配置されている。
本発明の好ましいキャップシール用基材は、前記短貫通孔が、横方向に延びる直線状である。
本発明の他の好ましいキャップシール用基材は、前記短貫通孔は、その第1端部が前記横ミシン目線の貫通孔を結んだ仮想直線よりも上側に位置し、且つ、その第2端部が前記仮想直線よりも下側に位置する。例えば、前記短貫通孔は、縦方向に延びる直線状である。
本発明の他の好ましいキャップシール用基材は、前記2つの長貫通孔の間に、1つの短貫通孔が配置されている。
本発明の別の局面によれば、キャップシール包装体を提供する。
本発明のキャップシール包装体は、上記いずれかのキャップシール用形成基材を、その横方向が周方向となるように容器に装着したものである。
本発明のキャップシール用基材は、それを筒状に形成することにより、キャップシールとして使用される。
本発明の基材を容器に装着して得られたキャップシール包装体は、キャップシールを縦断開封することができ、一方、横断開封された場合であっても、そのことを破断片の有無によって判別できる。
また、本発明の基材を容器に装着して得られたキャップシール包装体は、横ミシン目線から小さな裂け目が生じ難い。
第1実施形態に係るキャップシール用基材の正面図。 図1の一部領域(横ミシン目線と斜めミシン目線の連設部分を含むその周辺領域)を拡大した正面図。 第1実施形態に係るキャップシールの正面図。 同キャップシールの背面図。 第1実施形態の変形例に係るキャップシール用基材の背面図。 第1実施形態に係るキャップシール包装体の正面図。 (a)、(b)共に、同キャップシール包装体を横断開封した際の状態を示す参考正面図。 第1実施形態の変形例に係るキャップシール用基材の一部領域を拡大した正面図。 第2実施形態に係るキャップシール用基材の正面図。 図9の一部領域(横ミシン目線と斜めミシン目線の連設部分を含むその周辺領域)を拡大した正面図。 第2実施形態に係るキャップシールの正面図。 第3実施形態に係るキャップシール用基材の一部領域を拡大した正面図。 (a)及び(b)共に、その他の実施形態に係るキャップシール用基材の正面図。
以下、本発明について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
なお、本明細書において、「上」及び「下」は、キャップシールを容器に装着し、その容器を自立させた状態を基準にしている。また、キャップシール用基材の「横方向」は、キャップシール用基材を容器に巻き付けた際に容器の周方向となる方向である。キャップシール用基材の「縦方向」は、キャップシール用基材の面内において前記横方向と直交する方向である。キャップシール用基材の「横方向一方側」は、図1に示す正面で見て、左側又は右側の何れか一方であり、「横方向他方側」は、それと反対側である。キャップシールの「周方向」及び「縦方向」は、キャップシール用基材の「横方向」及び「縦方向」に相当する。
各図に示される部分及び部材の寸法、縮尺及び形状は、実際のものとは異なっている場合があることに留意されたい。
[第1実施形態]
図1及び図2は、本発明の第1実施形態に係るキャップシール用基材を示し、図3及び図4は、扁平状に畳んだ状態の本発明の第1実施形態に係るキャップシールを示す。
図1及び図2において、本発明のキャップシール用基材1は、フィルム2と、前記フィルム2の縦方向中途部においてフィルム2の横方向に間隔を開けて形成された複数の貫通孔3L,3Sからなる横ミシン目線3と、前記横ミシン目線3の一部分を第1点P1とし、その第1点P1から横方向一方側に上向き傾斜で形成された斜めミシン目線5と、を有する。
斜めミシン目線近傍領域に形成された横ミシン目線3の複数の貫通孔は、横方向長さが大きい長貫通孔3Lと、前記長貫通孔3Lよりも横方向長さが小さい短貫通孔3Sと、から構成されている。そして、前記斜めミシン目線近傍領域内において、2つの長貫通孔3L,3Lの間に前記短貫通孔3Sが配置されている。前記斜めミシン目線近傍領域は、前記第1点P1と、第1点P1から横方向一方側にずれた第2点P2と、の間の領域である。
横ミシン目線の貫通孔のうち、前記横方向長さが小さい貫通孔を「短貫通孔」と、短貫通孔以外の貫通孔を「長貫通孔」と、短貫通孔及び長貫通孔を含む横ミシン目線の貫通孔を総称して「貫通孔」という場合がある。
第1実施形態においては、前記斜めミシン目線近傍領域に形成された短貫通孔3Sが、横方向に延びる直線状に形成されている。
図3及び図4において、本発明のキャップシール7は、両側端部を重ね合わせて筒状にし、この重ね合わせ部分を溶剤又は接着剤などを用いて接着することによって筒状に形成された、筒状体からなる。前記キャップシール7は、畳んだ状態で、例えば、略長方形状(又は略正方形状)である。
前記キャップシール7は、容器に装着する前から筒状に形成されているものでもよいし、或いは、容器に対して巻き付けると同時に筒状に形成されるものでもよい。前記容器に巻き付けると同時に筒状に形成されるキャップシール7は、例えば、前記キャップシール用基材1の他方の側端部を容器の外面に貼付し、このキャップシール用基材1を容器の周囲に巻付けた後、前記他方の側端部の表面に一方の側端部の裏面を接着することにより、筒状に成形される。なお、図示例のキャップシール7は、容器に装着する前から筒状に形成されているものである。
キャップシール7は、キャップシール用基材1を筒状に形成したこと以外は、キャップシール用基材1と同様である。そのため、以下、キャップシール用基材1の構成を説明し、それと同様なキャップシール7の構成の説明は省略し、用語及び図番をそのまま援用する。
前記キャップシール用基材1の平面形状は、通常、略長方形状又は略正方形状である。図示例のキャップシール用基材1は、略長方形状である。
キャップシール用基材1を構成するフィルム2は、熱収縮性を有していてもよいし、或いは、熱収縮性を有していなくてもよい。容器に装着した際に少なくとも横方向(容器の周方向)に熱収縮性を有する基材1を用いることが好ましい。横方向に熱収縮性を有するキャップシール用基材1を容器に巻き付けた後に加熱することにより、容器の外形状に沿って前記基材1が綺麗に密着する。特に、キャップシール用基材1の上方部を容器の天面に密着させたい場合には、前記フィルム2として熱収縮性フィルムが用いられる。
前記熱収縮性フィルムとしては、特に限定されず、例えば、ポリスチレンなどのスチレン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系樹脂;ポリプロピレン、環状オレフィンなどのオレフィン系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂から選ばれる1種単独、又は2種以上の混合物を含むフィルムを用いることができる。また、熱収縮性フィルムとして、熱収縮性を有する2種以上のフィルムが積層された積層フィルムや、金属蒸着層などの非熱収縮層が熱収縮性を有するフィルムに積層された積層フィルムを用いることもできる。熱収縮性フィルムは、公知の製法で製膜し延伸し、熱エージング処理をすることによって得ることができる。
前記熱収縮性フィルムの厚みは、特に限定されないが、例えば20〜80μm、更に、20〜60μm程度のものを用いることができる。
前記熱収縮性フィルムからなるキャップシール用基材1は、所要温度(例えば80℃〜160℃)で少なくとも主たる延伸方向(横方向)に熱収縮可能である。かかるキャップシール用基材1を用いたキャップシール7は、所要温度(例えば80℃〜160℃)で少なくとも周方向に熱収縮可能であり、容器に密着する程の熱収縮率を有する。
キャップシール用基材1の上辺(キャップシール7の上辺)の一部分には、舌状の摘み部4が延設されている。舌状の摘み部4の外形は、例えば、半円弧状に形成されている。この摘み部4の2つの基端のうち、横方向一方側の基端に、斜めミシン目線5の上端が配置されている。
前記フィルム2の面内には、縦方向中途部において横方向に延びる横ミシン目線3と、前記横ミシン目線3の一部分である第1点P1に連設され且つ横方向一方側に上向き傾斜で延びる斜めミシン目線5と、が形成されている。
ここで、本明細書において、「ミシン目線」とは、ミシン針の縫い跡の如くフィルム2の表裏面に貫通する複数の貫通孔が所定間隔を開けて形成された、貫通孔の集合である。かかるミシン目線は、隣接する貫通孔の間に、非貫通部が存在する。前記非貫通部は、貫通処理が成されていないフィルム部分とも言える。1つの貫通孔の正面視形状は、細長い直線状、針穴状(針穴状は、打ち抜き略円形状又は略楕円形状などを含む)などが挙げられる。ミシン目線に沿ってフィルム2が切れ易くなることから、斜めミシン目線5及び横ミシン目線3の貫通孔の形状は、図2に示すように、細長い直線状が好ましい。
前記横ミシン目線3の形成位置は、特に限定されない。通常、キャップシール7は、容器の胴部とキャップ部の境界部分又はその近傍部分に横ミシン目線3が一致するように容器に装着される。従って、横ミシン目線3の形成位置は、容器の種類に応じて適宜設計される。もっとも、本発明のキャップシール7は、横ミシン目線3が容器の胴部とキャップ部の境界部分又はその近傍部分に一致するように容器に装着される包装形態に限定されるわけではない。
横ミシン目線3は、横方向に所定間隔を開けて並んだ複数の貫通孔からなる。斜めミシン目線近傍領域における貫通孔のうち、少なくとも2つは長貫通孔3Lであり、且つ、少なくとも1つは短貫通孔3Sである。前記短貫通孔3Sの横方向長さは、斜めミシン目線近傍領域以外の領域に形成された横ミシン目線3の貫通孔3Lの横方向長さよりも短い。
具体的には、上述のように、斜めミシン目線5の下端は、横ミシン目線3の第1点P1に連設され、その第1点P1から横方向一方側(例えば、時計回り方向)に上向き傾斜で延びている。換言すると、斜めミシン目線5は、キャップシール用基材1の上辺の一部分から、周方向他方側(例えば、反時計回り方向)へと下向き傾斜状に延び、横ミシン目線3の第1点P1に連設されている。
斜めミシン目線5が横ミシン目線3に連設されているとは、複数の貫通孔51が一連に集合した線からなる斜めミシン目線5と、複数の貫通孔3L,3Sが一連に集合した線からなる横ミシン目線3が、実質的に交差していることを意味する。かかる実質的に交差している状態の具体例としては、(1)斜めミシン目線の下端部の貫通孔の端部が横ミシン目線の貫通孔に交わっている場合;(2)斜めミシン目線の下端部の貫通孔の中途部が横ミシン目線の貫通孔に交わっている場合(つまり、斜めミシン目線の下端部の貫通孔が横ミシン目線の貫通孔と×状に交わっている場合);(3)斜めミシン目線の下端部の貫通孔が横ミシン目線の貫通孔の上側直近に位置する場合;(4)斜めミシン目線の貫通孔が横ミシン目線の非貫通部(横ミシン目線の隣接する2つの貫通孔の間)に交差している又は横ミシン目線の非貫通部の上側直近に位置する場合;などが挙げられる。もっとも、斜めミシン目線5に沿って基材1を分断したときの裂け目が横ミシン目線3にスムースに移行することから、斜めミシン目線の下端部の貫通孔の端部は、横ミシン目線の貫通孔に交わっていることが好ましい。
図示例では、斜めミシン目線5の下端部の貫通孔51の端部が横ミシン目線3の貫通孔の中央部分において交わっている。なお、前記貫通孔51と横ミシン目線3の貫通孔の交点が、第1点P1である。図示しないが、斜めミシン目線5の下端部の貫通孔51と横ミシン目線3の貫通孔が交わっていない場合、斜めミシン目線5の全ての貫通孔51を結んだ線の延長線と横ミシン目線3の全ての貫通孔を結んだ線との交点が、第1点P1である。
前記第1点P1は、横ミシン目線3の中の任意の1点である。前記第1点P1から横方向一方側にずれた位置が第2点P2である。前記第1点P1と第2点P2の間の領域(斜めミシン目線近傍領域)に存在する横ミシン目線3の1つ又は複数の貫通孔3L,3Sのうち、少なくとも1つの貫通孔が短貫通孔3Sとされている。
前記第2点P2は、第1点P1の横方向一方側直近の横ミシン目線3の貫通孔を、1つ目の貫通孔(第1貫通孔31)とした場合、例えば、その第1貫通孔31から7つ目の貫通孔(第7貫通孔37)の横方向一方側の端部を指し、好ましくは、6つ目の貫通孔(第6貫通孔36)の横方向一方側の端部を指す。ただし、前記第2点P2の設定は、第1点P1が前記貫通孔51と横ミシン目線3の貫通孔の交点である場合、その交点となっている貫通孔を除く。
この場合、前記斜めミシン目線近傍領域は、第1貫通孔31乃至第7貫通孔37の範囲であり、好ましくは、第1貫通孔31から第6貫通孔36までの範囲である。なお、前記第2点P2が第7貫通孔37の横方向一方側の端部である場合、前記第1貫通孔31乃至第7貫通孔37の中に、短貫通孔3Sが含まれる。なお、本明細書において、「A乃至B」という記載は、「AからBまで」を意味する。
横ミシン目線3の全ての貫通孔(長貫通孔3L及び短貫通孔3S)は、互いに交わっておらず、間隔を開けて形成されている。
短貫通孔3Sは、斜めミシン目線近傍領域において、1つ形成されていてもよいし、複数形成されていてもよい。好ましくは、斜めミシン目線近傍領域に存在する横ミシン目線3の複数の貫通孔のうち、1つ又は2つの貫通孔が短貫通孔3Sとされ且つ2つ以上が長貫通孔3Lとされている。
例えば、斜めミシン目線近傍領域において、隣接する2つの長貫通孔3L,3Lの間に、1つ又は複数の短貫通孔3Sが形成されていてもよい。また、隣接する2つの長貫通孔3L,3Lの間に1つの短貫通孔3Sが形成され、且つ前記とは別の隣接する2つの長貫通孔3L,3Lの間に、1つの短貫通孔3Sが形成されていてもよい。
図示例は、斜めミシン目線近傍領域において、隣接する2つの長貫通孔3L,3Lの間に、1つの短貫通孔3Sが形成されている。具体的には、斜めミシン目線近傍領域における第2貫通孔32が短貫通孔3Sとされ、その短貫通孔3Sは、長貫通孔3L,3Lである第1及び第3貫通孔31,33の間に配置されている。
もっとも、前記短貫通孔3Sは、少なくとも1つの短貫通孔が2つの長貫通孔の間に配置されていることを条件として、斜めミシン目線近傍領域の中の何れの位置に設けられていてもよい。例えば、第2点P2が第7貫通孔37の端部である場合、図示しないが、第2乃至第6貫通孔32乃至36から選ばれる1つが短貫通孔とされていてもよい(例えば、第6貫通孔36が短貫通孔とされている場合など)。また、図示しないが、第1乃至第7貫通孔31乃至37から選ばれる2つ又は3つが連続して又は独立してそれぞれ短貫通孔とされていてもよい(例えば、第2及び第3貫通孔32,33が短貫通孔とされている場合など)。ただし、第1貫通孔31は、長貫通孔であることが好ましい。
前記長貫通孔3Lは、何れも横方向に延びる直線状である。前記短貫通孔3Sは、点状を含む直線状である。前記点状は、直線状の横方向長さが縦方向長さと略等しくなった形状である。従って、前記短貫通孔3S及び長貫通孔3Lを結んだ仮想線を引くと、その仮想線は直線状である。図示例では、短貫通孔3Sは、横方向長さが縦方向長さよりも長い直線状に形成されている。
横ミシン目線3の長貫通孔3Lの横方向長さW1は、特に限定されないが、例えば、0.8mm〜4mmであり、好ましくは、1.0mm〜3mmである。
横ミシン目線3の短貫通孔3Sの横方向長さW2は、特に限定されないが、例えば、0.01mm〜0.9mmであり、好ましくは、0.01mm以上0.8mm未満であり、より好ましくは、0.4mm〜0.7mmである。
前記横ミシン目線3の貫通孔のうち、短貫通孔3S以外の貫通孔は、全て長貫通孔3Lである。つまり、ミシン目線近傍領域の短貫通孔3S以外の貫通孔及びその領域以外の貫通孔は、全て長貫通孔である。これらの全ての長貫通孔3Lの横方向長さは、同じでもよいし、その全ての長貫通孔3Lから選ばれる少なくとも1つの長貫通孔3Lの横方向長さが、他の長貫通孔3Lのそれよりも短くてもよい。このように複数の長貫通孔3Lの横方向長さが異なっている場合、前記短貫通孔3Sは、横ミシン目線3の貫通孔の中で、横方向長さが最も短い貫通孔と言える。
好ましくは、横ミシン目線3の前記斜めミシン目線近傍領域に存在する全ての長貫通孔3L(図示例の場合には、第1貫通孔31及び第3乃至第7貫通孔33乃至37)は、その横方向長さが同じであり、より好ましくは、全ての長貫通孔3Lは、その横方向長さが同じである。
横ミシン目線3の非貫通部の横方向長さW3は、特に限定されないが、例えば、0.3mm〜1mmであり、好ましくは、0.4mm〜0.8mmである。非貫通部の横方向長さが余りに短いと、複数の貫通孔が繋がって裂け目が生じるおそれがあり、一方、非貫通部の横方向長さが余りに長いと、縦断開封時に、横ミシン目線3に沿って切断することが困難となるおそれがある。
横ミシン目線3の非貫通部は、隣接する貫通孔の間の部分であるため、非貫通部は複数存在するが、それらの非貫通部の横方向長さは、全て同じでもよいし、部分的に異なっていてもよい。好ましくは、斜めミシン目線近傍領域に存在する各非貫通部の横方向長さは、全て同じであり、より好ましくは、横ミシン目線3の全体における非貫通部の横方向長さは、全て同じである。
なお、前記横ミシン目線3の非貫通部の横方向長さW3は、隣接する貫通孔間の横方向長さであって、隣接する長貫通孔3Lと長貫通孔3Lの間の長さ、隣接する長貫通孔3Lと短貫通孔3Sの間の長さ、及び、2つの短貫通孔3Sが隣接して形成されている場合にはその短貫通孔3S,3Sの間の長さである。
斜めミシン目線5の1つの貫通孔51の長さは、特に限定されないが、例えば、2mm〜6mmであり、好ましくは、2.5mm〜5mmである。斜めミシン目線5の非貫通部の長さは、特に限定されないが、例えば、0.2mm〜1.5mmであり、好ましくは、0.25mm〜1.2mmである。非貫通部の長さが余りに短いと、複数の貫通孔が繋がって裂け目が生じるおそれがあり、一方、非貫通部の長さが余りに長いと、縦断開封時に、斜めミシン目線5に沿って切断することが困難となるおそれがある。
なお、前記貫通孔51の長さは、斜めミシン目線5が延びる方向における貫通孔の長さであり、前記非貫通部の長さは、斜めミシン目線5が延びる方向における隣接する貫通孔間の長さである。
なお、熱収縮性を有するキャップシール用基材1の場合、上記横ミシン目線3及び斜めミシン目線5の貫通孔及び非貫通部の具体的寸法は、基材1の熱収縮変形に伴って若干変化することがあるが、熱収縮後においても上記横ミシン目線3の貫通孔及び非貫通部の長さ並びに斜めミシン目線5の貫通孔及び非貫通部の長さの範囲内にあることが好ましい。
斜めミシン目線5の傾斜角度は、特に限定されないが、例えば、10度〜45度であり、好ましくは、20度〜30度である。斜めミシン目線5の傾斜角度が余りに大きいと、横断開封時に短貫通孔3Sから生じる切断線が斜めミシン目線5に繋がらないおそれがある。
前記傾斜角度は、斜めミシン目線5と横ミシン目線3とが成す2つの角度のうち鋭角な方の角度である。
図示例の斜めミシン目線5は、周方向一方側へと膨らんだ湾曲状に延びているが、横ミシン目線3に対して斜めである限り、斜めミシン目線5は、湾曲状に限られず、例えば、直線状などに延びていてもよい(図示せず)。
なお、横ミシン目線3の隣接する長貫通孔3Lと長貫通孔3Lの間の長さ(非貫通部の長さ)に対する長貫通孔3Lの長さの割合は、斜めミシン目線5の非貫通部の長さに対する貫通孔の長さの割合よりも小さい。
なお、斜めミシン目線5の貫通孔の長さは、横ミシン目線3の長貫通孔3Lの長さよりも長いことが好ましい。
また、本発明のキャップシール用基材1が、容器に対して巻き付けると同時に筒状に形成される態様(すなわち、予め筒状に形成されておらず、容器に巻き付けたときに筒状のキャップシールとなる態様)に使用される場合、前記フィルム2の裏面に、所要範囲に接着剤又は粘着剤が塗布されたキャップシール用基材1であることが好ましい。
図5は、第1実施形態の変形例に係るキャップシール用基材1を裏面側から見た図である。このキャップシール用基材1は、フィルムの裏面2に接着剤又は粘着剤が塗布されている。図5において、接着剤又は粘着剤が塗布された部分(以下、この部分を接着部という)を、分かりやすく図示するために、その部分に無数のドットを付加している。
接着部6は、例えば、横ミシン目線3の上方近傍を含むフィルム2の下領域全体、及び、一方の側端部2aにおける縦方向帯状領域のうち横ミシン目線3よりも上方全体又は上方の一部分に設けられている。好ましくは、接着部6は、他方の側端部2bのうち横ミシン目線3よりも上方の中央部に部分的に設けられる。
接着部6を構成する接着剤又は粘着剤は、従来公知のものを用いることができる。例えば、感熱性接着剤、感熱性粘着剤、感圧型粘着剤などが挙げられる。
その他の構成は、上記第1実施形態のキャップシール用基材1と同様である。
フィルム2(基材1)の下領域全体及び他方の側端部2bのうち上方中央部に接着部6が設けられているキャップシール用基材1を容器に巻き付ける際、基材1の他方の側端部2bの裏面を容器に接着でき、キャップシール用基材1の巻付け開始位置を固定できる。 前記のように、接着部6は下領域全体に設けられているので、基材1の下領域を容器に接着でき、上領域を除去した後もキャップシール用基材1の下領域を容器に接着させておくことができる。なお、接着剤又は粘着剤を前記所要範囲にのみ設けることによって接着部6を構成することもできるが、通常、フィルム2の裏面全体に予め接着剤層又は粘着剤層を設けておき、インキ層等の糊抑え層をその接着剤層の上に塗布することによって粘着性を消失させて、前記所要範囲の接着部6が構成される。
なお、接着剤又は粘着剤として感熱性接着剤又は感熱性粘着剤を使用することにより、前記接着部6が設けられたキャップシール用基材1を、予め筒状に形成したキャップシール(図3及び図4のキャップシール7)として使用することも可能である。
前記接着部6が感圧型粘着剤から構成されている場合には、キャップシール用基材1は、離型紙上に仮貼付された状態で提供され(図示せず)、その離型紙からキャップシール用基材1を剥離した後、容器に巻き付ける。
前記接着部6が感熱性接着剤又は感熱性粘着剤から構成されている場合には、感熱性接着剤(又は粘着剤)を所定温度に加熱してそれを活性化させて付着できるようにしておく。
そして、そのキャップシール用基材1の他方の側端部2bを容器に貼付して巻き付けた後、他方の側端部2bの表面に一方の側端部2aの裏面を接着する。
上記キャップシール用基材1は、予め筒状に形成され又は容器に巻き付けて筒状に形成され、その筒状のキャップシール7を点眼容器などの各種のキャップ付き容器8に装着することによって使用される。
図6は、キャップ付き容器8と、キャップシール用基材1の横方向が前記容器8の周方向となるように前記容器8に装着されたキャップシール7と、を有するキャップシール包装体10の正面図である。好ましくは、前記キャップシール用基材1は熱収縮性を有し、前記キャップシール7は、前記容器8に熱収縮装着されている。
キャップ付き容器8は、収納物を入れる胴部を有する容器本体81と、容器本体81の注出口を塞ぎ且つ容器本体81の上方にネジ作用で着脱可能に取り付けられたキャップ部82と、を備える。
キャップ部82は、周方向一方側(例えば、容器の上側から見て、時計回り方向)に回すことにより、容器本体に取り付けられ、その反対側に回すことにより、容器本体81から取り外される。
本発明のキャップシール包装体10は、キャップシール7が、キャップ部82と容器本体81の胴部に熱収縮装着されている。
具体的には、キャップシール用基材1を巻き付けて装着する場合には、前記基材1を容器本体81の胴部に巻き付けて筒状のキャップシール7を形成した後、そのキャップシール7の全体を所定温度(例えば、80℃〜100℃)に加熱することにより、キャップシール7が周方向に収縮し、前記キャップシール包装体10が得られる。
キャップシール用基材1を予め筒状に形成しておいて装着する場合には、その筒状のキャップシール7を容器本体81の胴部に外嵌した後、そのキャップシール7の全体を所定温度(例えば、80℃〜100℃)に加熱することにより、キャップシール7が周方向に収縮し、前記キャップシール包装体10が得られる。
前記キャップシール7は、横ミシン目線3の各貫通孔3L,3Sが横方向に延びる直線状であるため、熱収縮時にそれらの貫通孔が拡がって穴を生じることがない。このため、キャップシール7の装着外観は良好である。
前記キャップシール7は、図6に示すように、容器本体81の胴部の周壁面の略全体に装着されていてもよいし、図示しないが、胴部の略上半分に装着されていてもよい。また、キャップシール7は、図6に示すように、キャップ部82の周壁面の略全体に装着されていてもよいし、図示しないが、キャップ部82の周壁面の上方部を除いて装着されていてもよい。
なお、前記キャップシール7の上方部(この上方部には、摘み部4が含まれている)は、キャップ部82の天面側に折れ曲がり、天面の周端部に係止されており、キャップシール7の下方部は、容器本体81の底面側に折れ曲がり、底面の周端部に係止されている。
キャップシール7は、その横ミシン目線3が胴部の上端部(キャップ部82と胴部の境界部分)の少し下方に位置するように装着されている。好ましくは、キャップシール7は、その横ミシン目線3が胴部の上端部の少し下方であって容器と密着する位置となるように装着される。
もっとも、キャップシール7は、その横ミシン目線3が胴部の上端部よりも少し上方に位置するように装着されていてもよい(図示せず)。
かかるキャップシール包装体10においては、横ミシン目線3の各貫通孔3L,3Sが横方向に延びる直線状であるため、流通時などにキャップシール7に異物などが当たっても、横ミシン目線3から小さな裂け目が生じ難い。このため、キャップシール包装体10の外観が損なわれることがない。
上記キャップシール包装体10の、キャップシール7の摘み部4を摘んで開封用の斜めミシン目線5に沿ってキャップシール7を切断し、さらに、開封用の横ミシン目線3に沿って周方向に切り取ることにより、キャップシール7の上半分を取り除くことができる。このように本発明のキャップシール包装体10は、従来と同様に、キャップシール7を縦断開封することができる。
一方、上記キャップシール包装体10を、キャップシール7の外側からキャップ部82を持って勢いよく回転させたときには(つまり、包装体10を横断開封したとき)、図7(a)に示すように、横ミシン目線3の短貫通孔3Sが抵抗となり、横ミシン目線3が全て切れるよりも先に第1点P1から斜めミシン目5に切断線91が生じ、且つ、短貫通孔3Sと第1点P1との間のミシン目線3が切れずに残ることにより、キャップシール7が容器から浮き上がる。それにより、横断開封の有無を容易に判別できる。
さらに、回転させると、図7(b)に示すように、短貫通孔3Sから斜め方向に切断線92が生じて斜めミシン目線5へと繋がる。このため、切断線92を基準にして、その周方向一方側における、切断線92、斜めミシン目線5及び横ミシン目線3によって区画される大三角状破断片Xと、その周方向他方側における、切断線92、斜めミシン目線5及び未切断の横ミシン目線3によって区画される小三角状破断片Yと、が生じる。
この大三角状破断片Xは、キャップ部82を回転させることにより、キャップ部82の径外方向へ突出する。この大三角状破断片Xは、比較的大きいので、目立ち易く、横断開封の有無を特に容易に判別できる。
なお、図7(a)においては、キャップ部82の回転初期に切断線91が生じた時点を図示し、図7(b)においては、キャップ部82を半周ほど回転させたときに切断線92が生じた時点を図示している。
なお、上記第1実施形態において、短貫通孔3Sは、横方向長さが縦方向長さよりも長い直線状に形成されているが、例えば、図8に示すように、点状に形成されていてもよい。
[第2実施形態]
第2実施形態のキャップシール用基材及びキャップシールは、短貫通孔の第1端部が横ミシン目線の貫通孔を結んだ仮想直線よりも上側に位置し、且つ、その第2端部が前記仮想直線よりも下側に位置している。
ただし、下記第2実施形態の説明に於いて、主として上記第1実施形態と異なる構成及び効果について説明し、上記第1実施形態と同様の構成などについては、用語又は符号をそのまま援用し、その構成の説明を省略する場合がある。
図9及び図10は、本発明の第2実施形態に係るキャップシール用基材1を示し、図11は、扁平状に畳んだ状態の本発明の第2実施形態に係るキャップシール7を示す。
図9及び図10において、本発明のキャップシール用基材1は、フィルム2と、前記フィルム2の縦方向中途部においてフィルム2の横方向に間隔を開けて形成された複数の貫通孔3L,3Sからなる横ミシン目線3と、前記横ミシン目線3の一部分を第1点P1とし、その第1点P1から横方向一方側に上向き傾斜で形成された斜めミシン目線5と、を有する。
斜めミシン目線近傍領域に形成された横ミシン目線3の複数の貫通孔が、長貫通孔3Lと短貫通孔3Sとから構成され、斜めミシン目線近傍領域内において、2つの長貫通孔3L,3Lの間に短貫通孔3Sが配置されている。前記斜めミシン目線近傍領域は、上記第1実施形態と同様に、第1点P1と、第1点P1から横方向一方側にずれた第2点P2と、の間の領域である。
前記横ミシン目線3の貫通孔のうち前記斜めミシン目線近傍領域に形成された短貫通孔3Sは、図10に示すように、その第1端部Aが斜めミシン目線近傍領域以外の領域における横ミシン目線3の各貫通孔を結んだ仮想直線よりも上側に配置され、且つ、その第2端部Bが前記仮想直線よりも下側に配置されるように形成されている。
その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
具体的には、第2実施形態の短貫通孔3Sは、横ミシン目線3の各貫通孔を結んだ仮想直線に交差し、且つ縦方向に延びる直線状に形成されている。
図10において、横ミシン目線3の長貫通孔3Lの横方向長さW1は、特に限定されないが、例えば、0.8mm〜4mmであり、好ましくは、1.0mm〜3mmである。
横ミシン目線3の短貫通孔3Sの横方向長さW2は、特に限定されないが、例えば、0.01mm〜0.1mmである。
横ミシン目線3の短貫通孔3Sの縦方向長さH2は、特に限定されないが、例えば、0.3mm〜1.0mmであり、好ましくは、0.4mm〜0.7mmである。
横ミシン目線3の非貫通部の横方向長さW3は、特に限定されないが、例えば、0.3mm〜1mmであり、好ましくは、0.4mm〜0.8mmである。
なお、前記横ミシン目線3の非貫通部の横方向長さW3は、隣接する貫通孔間の横方向長さであって、隣接する長貫通孔3Lと長貫通孔3Lの間の長さ、隣接する長貫通孔3Lと短貫通孔3Sの間の長さ、及び、2つの短貫通孔3Sが隣接して形成されている場合にはその短貫通孔3S,3Sの間の長さである。
第2実施形態のキャップシール7も、第1実施形態と同様にして、キャップシール用基材1の横方向が前記容器8の周方向となるように、キャップ付き容器に熱収縮装着されて使用される。
このキャップシール7は、短貫通孔3Sが縦方向に形成されているが、短貫通孔3Sは非常に短いため、熱収縮時に貫通孔が拡がって穴を生じ難い。このため、キャップシール7の装着外観は良好である。また、流通時などにキャップシール7に異物などが当たっても、横ミシン目線3から小さな裂け目が生じ難い。
前記キャップシール7を有するキャップシール包装体10を、横断開封したときには、上記第1実施形態と同様に、横ミシン目線3の短貫通孔3Sが抵抗となり、横ミシン目線3が全て切れるよりも先に第1点P1から斜めミシン目5に切断線91が生じ、且つ、短貫通孔3Sと第1点P1との間のミシン目線3が切れずに残ることにより、キャップシール7が容器から浮き上がる。それにより、横断開封の有無を容易に判別できる(図7(a)参照)。
さらに、回転させると、短貫通孔3Sから斜め方向に切断線92が生じ、大三角状破断片Xと小三角状破断片Yとが生じる(図7(b)参照)。このため、横断開封の有無を特に容易に判別できる。
なお、上記第2実施形態において、短貫通孔3Sは縦方向に延びているが、これに限定されず、短貫通孔3Sは横方向に対して鋭角(第1点P1と第2点P2を結んだ直線と短貫通孔3Sの成す角が鋭角)となるように周方向他方側に傾斜した直線状に形成されていてもよい(図示せず)。なお、前記鋭角は、例えば、30度〜60度である。
また、上記第2実施形態において、短貫通孔3Sは直線状に形成されているが、これに限定されず、くの字状などの非直線状に形成されていてもよい(図示せず)。
[第3実施形態]
第3実施形態のキャップシール用基材及びキャップシールは、上記第1及び第2実施形態の短貫通孔を組み合わせたものである。
ただし、下記第3実施形態の説明に於いて、主として上記第1及び第2実施形態と異なる構成及び効果について説明し、同様の構成などについては、用語又は符号をそのまま援用し、その構成の説明を省略する場合がある。
図12において、キャップシール用基材1は、フィルム2と、長貫通孔3L及び短貫通孔3Sからなる横ミシン目線3と、斜めミシン目線5と、を有する。
第3実施形態の短貫通孔3Sは、横方向に延びる細長い直線状の第1短貫通孔31S(第1実施形態の短貫通孔に相当)と、縦方向に細長い直線状の第2短貫通孔32S(第2実施形態の短貫通孔に相当)と、からなり、第1短貫通孔31Sの他方側の端部が、第2短貫通孔32Sに交わっている。従って、図示したように、第3実施形態の短貫通孔3Sは、全体として、略T字状となっている。
この短貫通孔3Sの横方向長さW2は、上記第1実施形態の短貫通孔の横方向長さ及び第2実施形態の短貫通孔の横方向長さを足したものと同等である。第3実施形態の短貫通孔3Sの横方向長さは、上記と同様に、長貫通孔3Lの横方向長さよりも短い。長貫通孔3Lの横方向長さや非貫通部の横方向長さは、上記第1実施形態と同様である。
第3実施形態のキャップシール用基材及びキャップシールを使用しても、横断開封の有無を容易に判別できる。
[その他の実施形態]
上記第1乃至第3実施形態では、摘み部4は、その外形が半円弧状に形成されているが、例えば、図13(a)に示すように、略長方形に形成されていてもよいし、或いは、同図13(b)に示すように、略逆台形状に形成されていてもよい。また、摘み部4の外形を、略長方形状又は略逆台形状などの角部を有する形状に形成する場合、その角部を丸めて弧状に形成してもよい(図示せず)。
1 キャップシール用基材
2 フィルム
3 横ミシン目線
3S 短貫通孔
3L 長貫通孔
5 斜めミシン目線
7 キャップシール
10 キャップシール包装体
P1 第1点
P2 第2点

Claims (6)

  1. フィルムと、前記フィルムの縦方向中途部においてフィルムの横方向に間隔を開けて形成された複数の貫通孔からなる横ミシン目線と、前記横ミシン目線の一部分を第1点とし、その第1点から横方向一方側に上向き傾斜で形成された斜めミシン目線と、を有し、
    前記第1点と第1点から横方向一方側にずれた第2点との間である斜めミシン目線近傍領域内における横ミシン目線の複数の貫通孔が、横方向長さが大きい長貫通孔と、前記長貫通孔よりも横方向長さが小さい短貫通孔と、から構成され、
    前記斜めミシン目線近傍領域内において、2つの長貫通孔の間に前記短貫通孔が配置されている、キャップシール形成用基材。
  2. 前記短貫通孔が、横方向に延びる直線状である、請求項1に記載のキャップシール形成用基材。
  3. 前記短貫通孔は、その第1端部が前記横ミシン目線の貫通孔を結んだ仮想直線よりも上側に位置し、且つ、その第2端部が前記仮想直線よりも下側に位置する、請求項1に記載のキャップシール形成用基材。
  4. 前記短貫通孔が、縦方向に延びる直線状である、請求項3に記載のキャップシール形成用基材。
  5. 前記2つの長貫通孔の間に、1つの短貫通孔が配置されている、請求項1乃至4のいずれかに記載のキャップシール形成用基材。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載のキャップシール用形成基材を、その横方向が周方向となるように容器に熱収縮装着した、キャップシール包装体。
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