JP2008265859A - キャップシール - Google Patents

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Masahito Nakanishi
雅人 中西
Masazo Tomotaki
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Abstract

【課題】 容器に装着後、比較的大きな開口が生じず、更に、開封起点となる摘み部を良好に形成できるキャップシールを提供することを課題とする。
【解決手段】 熱収縮性フィルム3の一側端部3aに他側端部3bを重ね合わせて接着した重合接着部4が形成された筒状体2を有し、筒状体2の重合接着部4を含む範囲に、フィルム厚み方向に切り込んだ切込み線5が形成されており、該切込み線5の両端部5a,5bが、筒状体2の上下方向に離れて位置しているキャップシール1。
【選択図】 図3

Description

本発明は、容器に熱収縮装着されるキャップシールに関する。
調味料・飲料・食品・医薬品・化粧品などが収納された容器の蓋部に、キャップシールを熱収縮装着することが広く行われている。例えば、ドレッシング容器の蓋部を保護するため、キャップシールが装着されている。
一般に、キャップシールは、熱収縮性フィルムを筒状に形成した筒状体から構成され、該筒状体の周方向に開封用のミシン目線が周設されている。
かかるキャップシールは、例えば、容器の蓋部と首部に跨って熱収縮装着される。該キャップシールが装着されたキャップシール付き容器は、開封用のミシン目線に沿って切り取り、該ミシン目線を基準にして、筒状体の上方領域を除去して容器の蓋部を開放し、一方、横ミシン目を基準にして、筒状体の下方領域は容器の首部から除去されず、容器に装着したままで使用に供される。なお、キャップシール付き容器の使用とは、キャップシールを開封して、容器内の充填物を取り出すことをいう。
上記のようにして、キャップシールは、開封されるが、従来、下記摘み部の形成されたキャップシールが知られている。
特許文献1には、シートの対向する両端を重合接着し、該重合接着部分の表側シートの一部のみを横舌状片状に切り込んで形成した摘手片と、該摘手片の上下切込部分から重合接着部分まで、夫々キャップシール本体の周方向に延びる2本のミシン目等の切り目と、を有するキャップシールが開示されている(以下、第1従来例という)。
かかる第1従来例のキャップシールは、容器に装着後、摘手片を摘んで周方向に引き出すことにより、2本の切り目に沿って周方向に帯状に切り取られて開封される。
また、特許文献2の図3などには、帯状のフィルムの両端部を重ね合わせてシールされた筒状のシュリンク包装材の、外側に重ね合わされた端部に、摘み部が突出形成されていると共に、周方向に2本の横ミシン目が形成されたキャップシールが開示されている(以下、第2従来例という)。
かかる第2従来例のキャップシールは、容器に装着後、摘み部を摘んで周方向に引き出すことにより、ミシン目に沿って周方向に帯状に切り取られて開封される。
さらに、特許文献2の図8などには、シュリンク包装材自体を横U字形に打ち抜いた摘み部が設けられ、この横U字形の摘み部の両端部から周方向に2本のミシン目が形成されたキャップシールが開示されている(以下、第3従来例という)。
実開昭57−183254号公報 実開昭61−110560号公報
しかしながら、キャップシールは、容器に装着時、周方向に大きく熱収縮する。
従って、上記第1従来例のキャップシールは、容器に熱収縮装着時、重合接着部分の表側シートの一部のみを横舌状片状に切り込んで形成した摘手片が、大きく収縮し、摘み片が極小さくなって、これを摘み難いという問題点がある。
また、上記第2従来例のキャップシールも同様に、突出形成された摘み部が、大きく収縮し、摘み部が極小さくなって摘み難くなる。
一方、第3従来例のキャップシールは、容器に熱収縮装着時、横U字形に打ち抜いた部分が大きく開口すると共に、該横U字状の摘み部も極小さくなり、摘み部を摘み難くなる。さらに、第3従来例のキャップシールは、横U字形に打ち抜いた部分が大きく開口するので、衛生上及び外観上に於いても好ましくない。
そこで、本発明は、容器に装着後、比較的大きな開口が生じず、更に、開封起点となる摘み部を良好に形成できるキャップシールを提供することを課題とする。
本発明のキャップシールは、熱収縮性フィルムの一側端部に他側端部を重ね合わせて接着した重合接着部が形成された筒状体を有し、前記筒状体の重合接着部を含む範囲に、フィルム厚み方向に切り込んだ切込み線が形成されており、該切込み線の両端部が、筒状体の上下方向に離れて位置していることを特徴とする。
上記キャップシールは、上下方向に両端部が離れて位置する切込み線(例えば、筒状体の上下方向に延びる切込み線)が形成されている。かかるキャップシールを熱収縮させた際には、切込み線を基準に、周方向両方側におけるフィルム部分が収縮するので、切込み線に於いて開口が生じる。
この点、上記キャップシールの切込み線は、筒状体の重合接着部を含む範囲に形成されている。この重合接着部は、フィルムが重ね合わされて積層接着されたフィルム厚肉部分であるため、重合接着部以外の部分に比して、熱収縮の程度が小さい。このため、切込み線の形成部分において、比較的大きな開口が生じず、衛生上及び外観上好ましいキャップシールを提供できる。
上記切込み線は、筒状体の上下方向に延びる直線状に形成されていてもよいが、好ましくは、上記切込み線は、その両端部間に於いて筒状体の周方向一方側に膨んだ部分を有する形状に形成される。
かかる形状の切込み線が形成されていることにより、切込み線の膨らんだ部分によって区画される部分を、摘み部として利用できる。上記のように、切込み線が重合接着部を含む範囲に形成されているので、熱収縮装着時、切込み線によって区画された部分は、大きく熱収縮しない。従って、熱収縮装着後においても、比較的大きな摘み部を形成でき、開封起点として摘み易い摘み部を有するキャップシールを提供できる。
好ましくは、上記筒状体に、切込み線の上端部に連設され且つ筒状体の周方向に延びる第1開封用補助線と、切込み線の下端部に連設され且つ筒状体の周方向に延びる第2開封用補助線と、が形成されており、第2開封用補助線が、筒状体の周囲全体に形成され、第1開封用補助線が、筒状体の周囲一部分に形成される。
かかるキャップシールは、切込み線で区画された部分(摘み部)を摘み、これを筒状体の周方向且つ径外方向に引き出すことにより、切込み線の両端部に連設された第1開封用補助線と第2開封用補助線に沿って筒状体が切り取られる。この切取りにより、第1及び第2開封用補助線の間に於けるフィルム部分が帯状片として切り取られる。そして、第2開封用補助線は、筒状体の周囲全体に形成されているので、第2開封用補助線に沿って筒状体を上下に2分することができる。一方、第1開封用補助線は筒状体の周囲全体に形成されていないので、該第1開封用補助線を基準にして、その上方領域は上記帯状片に繋がった状態となり、開封時に除去される帯状片と筒状体の上方領域が分離せず、両者を同時に除去することができる。
本発明に係るキャップシールは、容器に装着後、筒状体の一部分に比較的大きな開口が生じないので、衛生上及び外観上において良好である。
さらに、本発明のキャップシールは、容器に装着後であっても、開封起点となる摘み部を比較的大きく形成することができる。このため、開封時、摘み部を摘み易く、装着後のキャップシールを良好に開封することができる。
以下、本発明について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
図1〜図4に於いて、1は、熱収縮性フィルムを円筒状に成形した筒状体2を有するキャップシールを示す。
ただし、図1及び図2においては、筒状のキャップシールを扁平状に畳んだ状態で示している。各図において、重合接着部の形成範囲を判りやすく図示するため、その範囲を薄墨塗りで表している。また、各図において、第1及び第2開封用補助線を一点鎖線で表している。
なお、本発明に於いて、用語の接頭語として「第1」「第2」などを付しているが、これは、部材などの優劣を意味するものではなく、用語の区別のために付している。
筒状体2は、熱収縮性フィルム3の両側端部3a,3bを重ね合わせて筒状にし、この重ね合わせ部分を溶剤又は接着剤などを用いて接着し、円筒状に形成されている(この重ね合わせ接着部分を、重合接着部4という)。筒状体2を構成するフィルムには、商品名、成分表示などの所望の表示が適宜箇所に印刷されている。
具体的には、重合接着部4は、熱収縮性フィルム3の主たる熱収縮方向が筒状体2の周方向となるように、該熱収縮性フィルム3の一側端部3aの外面に該熱収縮性フィルム3の他側端部3bの内面を重ね合わせ、その重ね合わせ部分を溶剤などを用いて接着することにより形成されている。
従って、重合接着部4は、熱収縮性フィルム3の両側端部3a,3bが積層一体化された部分である。
重合接着部4の幅W1(重合接着部4の幅W1とは、重合接着部4の、筒状体2の周方向に於ける長さである。図4参照)は、特に限定されないが、通常、2mm〜6mm程度に形成される。
また、重合接着部4の上下長さは、筒状体2の上縁から下縁までの長さである。
重合接着部4において、内側に位置するフィルムの一側端部3aの縁は、重合接着部4の縁から延設されて、余り代3cとされている。
この余り代3cの幅W2(余り代3cの幅W2とは、熱収縮性フィルム3の一側端部3aの縁3a’から重合接着部4の縁までの長さである。図4参照)は、通常、1〜10mm程度に形成される。
筒状体2の形成に用いる熱収縮性フィルム3としては、特に限定されず、例えば、ポリスチレンなどのスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系樹脂、ポリプロピレン、環状オレフィンなどのオレフィン系樹脂、ポリカーボネート、塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂からから選ばれる1種単独、又は2種以上の混合物などを含むフィルムを用いることができる。また、該熱収縮性フィルム3としては、熱収縮性を有する2種以上のフィルムが積層された積層フィルムや、金属蒸着層などの非熱収縮層が熱収縮性を有するフィルムに積層された積層フィルムを用いることもできる。フィルムは公知の製法で製膜し延伸処理することにより熱収縮性を付与できる。延伸処理は、通常、70〜110℃程度の温度で、幅方向(TD方向)に2.0〜8.0倍、好ましくは3.0〜7.0倍程度延伸することにより行われる。さらに、長手方向(MD方向)にも、例えば1.5倍以下の低倍率で延伸処理を行ってもよい。得られたフィルムは、一軸延伸フィルム又は主延伸方向と直交する方向に若干延伸された二軸延伸フィルムとなる。筒状体2は、熱収縮性フィルム3の主たる延伸方向(熱収縮方向)が筒状体2の周方向となるように、該熱収縮性フィルム3を筒状に形成されている。従って、筒状体2は、熱収縮温度(通常、80℃〜100℃のスチーム)に加熱されると、大きく縮径しうる。また、筒状体2は、周方向に引裂き性(筒状体2の上下方向よりも筒状体2の周方向に引き裂かれ易い性質)を有する。
熱収縮性フィルム3の厚みは、特に限定されないが、例えば20〜80μm、更に、20〜60μm程度のものを用いることができる。
熱収縮性フィルム3の熱収縮率としては、熱収縮により容器に密着可能な程度であれば特に限定されないが、通常、幅方向に於ける熱収縮率(90℃温水中に10秒間浸漬)は約40%以上、好ましくは約50%以上のものが例示される。また、フィルムは長手方向に若干熱収縮してもよく、かかる長手方向に於ける熱収縮率(90℃温水中に10秒間浸漬)は、約−3〜15%程度のものが例示される。
但し、熱収縮率(%)=[{(幅方向(又は長手方向)の元の長さ)−(幅方向(又は長手方向)の浸漬後の長さ)}/(幅方向(又は長手方向)の元の長さ)]×100。
筒状体2の直径は、容器に外嵌できるものであれば特に限定されず、装着する容器の径に応じて適宜設計される。
また、筒状体2の上下長さは、熱収縮装着時に、容器の蓋部の上面周端部に折れ曲がって密着する上面視リング状の折れ曲がり部が形成可能で、且つ容器の蓋部の外周面から容器の首部外周面に跨って装着できる長さに形成されている。
上記筒状体2は、図3に示すように、円筒状に形成されているが、保管時には、図1及び図2に示すように、センターシール部4に重ならないような位置に於いて折り目2b,2bを形成し、扁平状に畳まれている。
なお、キャップシール1は、機械的に製造され、容器に連続的に装着される。このため、通常、キャップシール1は、筒状体2が繋がった筒状連続体を扁平状に畳み且つこれを巻き取った筒状連続体ロールの形態で提供される。そして、キャップシール1を容器に装着する際、前記筒状連続体から順次1個のキャップシールを切り取って、筒状に開口し、容器に外嵌し、加熱することで、容器に装着される。
上記筒状体2の重合接着部4を含む範囲に、筒状体2の上下方向に延びる切込み線5が形成されている。該切込み線5は、熱収縮性フィルム3の厚み方向に切り込んだ貫通線である。該切込み線5は、有端状の1本の線からなり、該切込み線5の両端部5a,5b(上端部5a及び下端部5b)は、筒状体2の上下方向に離れて位置している。
具体的には、本実施形態では、切込み線5は、重合接着部4の形成範囲内に形成されている。従って、切込み線5は、接着された2枚のフィルムを厚み方向に切り込んだ貫通線である。この切込み線5の形状は、その上下方向中途部(切込み線5の両端部5a,5bの間)が膨らんだ膨出部5cを有する形状に形成されていることが好ましい。該切込み線5の膨らむ向きは、特に限定されないが、該切込み線5の膨出部5cが、重合接着部4において外側に位置する他側端部3bの縁3b’に向かって突出するように形成されていることが好ましい。換言すると、切込み線5の膨出部5cが、余り代3cの延設方向と反対側に向かって突出されていることが好ましい。なお、本実施形態では、余り代3cは、筒状体2の周方向他方側(例えば、筒状体2の周方向反時計回り)に向かって延びているので、切込み線5の膨出部5cは、筒状体の周方向一方側(例えば、筒状体2の周方向時計回り)に向かって突出形成されている。
この切込み線5の具体的な形状は、上端部5a及び下端部5bを始点として周方向一方側へ延びる2本の切り込みが、周方向一方側へ向かうに従い次第に近接するように曲線状に延びる形状(正面視略半円弧状)に形成されている。
もっとも、切込み線5の形容は、かかる正面視略半円弧状に限られず、例えば、図5(a)に示すように、上端部5a及び下端部5bを始点として周方向一方側へ延びる2本の切り込みが、周方向一方側へ向かうに従い次第に近接するように傾斜直線状に延びる形状(正面視略くの字状)や、図5(b)に示すように、上端部5a及び下端部5bを始点として周方向一方側へ延びる2本の切り込みが、周方向一方側へ向かうに従い次第に近接するように傾斜直線状に延びると共に、その傾斜直線状の2本の切り目が上下方向に延びる直線状の切り込みにて繋がった形状(正面視略コの字状)、などに形成されていてもよい。
何れの形状に係る切込み線5の膨出部5cを有するので、該切込み線5で区画される部分が舌状となり、この部分を摘み部として利用できる。
上記切込み線5の端部5aと膨出部5cの間隔W3は、余りに短いと摘み部として摘み難いことから、2mm以上に形成されていることが好ましい。また、前記間隔W3は、切込み線5が重合接着部4の形成範囲内に形成される本実施形態では、重合接着部4の幅W1を上限とする。
切込み線5の上端部5aと下端部5bの間隔Lは、余りに短いと摘み部として摘み難いことから、5mm以上に形成されていることが好ましい。また、前記間隔Lの上限は、特に限定されないが、通常、25mm以下程度、好ましくは20mm以下程度である。
さらに、上記筒状体2には、上下に離れた2本の開封用補助線61,62(上方の開封用補助線を「第1開封用補助線61」、下方の開封用補助線を「第2開封用補助線62」という)が形成されている。第1開封用補助線61は、切込み線5の上端部5aに連設され、筒状体2の周方向に延びて形成されている。この第1開封用補助線61は、筒状体2の周方向全体に形成されておらず、筒状体2の周囲一部分に形成されている。従って、第1開封用補助線61は、筒状体の周方向において離反した一端部61aと他端部61bを有する有端状の線である。
第1開封用補助線61の一端部61aと他端部61bの間隔は、余りに狭いと実質的に無端状の線となり、開封時に切り取られる帯状片と筒状体2の上方領域が分離される虞があることから、10mm以上程度が好ましい。一方、前記間隔が余りに広いと、開封時、帯状に切取り難くなることから、前記間隔は、30mm以下が好ましい。
一方、第2開封用補助線62は、切込み線5の下端部5bに連設され、筒状体2の周方向に延びて形成されている。この第2開封用補助線62は、筒状体2の周囲全体に形成されている。従って、第2開封用補助線62は、筒状体2の周方向に形成された無端状の線である。
第2開封用補助線62の形成位置(上下方向の位置)は、キャップシール1を容器に装着した際、容器の蓋部と首部の境界部分又はその境界部分の近傍位置に、第2開封用補助線62が対応するような位置に形成される。従って、第2開封用補助線62や切込み線5の上下方向形成位置は、装着する容器に対応して適宜設計される。
上記第1及び第2開封用補助線61,62は、その線に沿って筒状体2を容易に分断できるものであれば特に限定されず、例えば、ミシン目線、ハーフカット線などを用いることができる。これらは単独でまたは適宜組み合わせて用いることができる。
ミシン目線とは、ミシン針の縫い目跡の如く、フィルム3の厚み方向に貫通する貫通孔(円形状の貫通孔または線状の貫通孔)が断続的に刻設された線である。つまり、ミシン目線は、貫通孔と非貫通部が交互に連なって形成された線である。ハーフカット線とは、(フィルム3を貫通せず)フィルム3の厚み方向に略V字状に切り込んだ刻み部が連続する線である。好ましくは、第1及び第2開封用補助線61,62としては、ミシン目線が用いられる。
第1及び第2開封用補助線61,62としてミシン目線を用いる場合には、その形成部分を極めて容易に分断できることから、その貫通孔の長さ(貫通孔が円形状の場合には直径。以下同じ)が、例えば、0.5mm〜2mm程度に形成され、且つその非貫通部の長さが、例えば、0.5mm〜2.5mm程度に形成されていることが好ましい。また、第1及び第2開封用補助線61,62として、マイクロミシン目線を用いることもできる。ただし、マイクロミシン目線とは、ミシン目線であって、貫通孔の長さと非貫通部の長さがそれぞれ0.3mm〜0.8mm程度のものをいう。
なお、第2開封用補助線62のうち、重合接着部4を横断する部分については、該重合接着部4を周方向にほぼ分断する長い貫通孔(切込み)とされていることが好ましい。重合接着部4は、フィルムが2枚重合された部分であり、非貫通部を有するミシン目線の場合には、重合接着部4を周方向に分断し難い場合があるからである。従って、上記のように、ミシン目線で形成された第2開封用補助線62のうち、重合接着部4を横断する部分を部分的に長い貫通孔(切込み)としておけば、第2開封用補助線62に沿って切取って、筒状体2を上下に容易に2分できる。
上記キャップシール1は、例えば、下記のようにして製造され、容器に装着される。
TD方向に主として熱収縮しうる熱収縮性フィルム原反の両側端部を重ね合わせ、溶剤などで接着して重合接着部4を形成することにより、筒状体2が繋がった筒状連続体を作製する。これを扁平状にした後、該扁平状の筒状連続体の表面側から切り刃を押し当て、第1及び第2開封用補助線61,62を刻設する。なお、筒状連続体の表面から裏面に切り刃を貫通させることにより、第1及び第2開封用補助線61,62が形成される。さらに、この筒状連続体の重合接着部4の形成範囲内に於いて、前記第1及び第2開封用補助線61,62に端部5a,5bが交わるようにして切込み線5を形成する。
次に、筒状連続体を、ロール状に巻き取る。該筒状連続体ロールは、ラベラーに装填される。ラベラーは、筒状連続体を所定長さに切り取って1個のキャップシール1を形成し、これを開口し、容器の蓋部と首部の境界部分に第2開封用補助線62を略一致させつつ、容器の蓋部から少なくとも首部にかけて外嵌し、その後、加熱する。加熱によってキャップシール1は、大きく縮径し、筒状体2の上方側が内側へ折れ曲がり、図6に示すように、容器9の蓋部91の上面周端部91aに密着すると共に、容器9の蓋部91及び首部92の外周面に密着する。
このようにして、キャップシールが装着されたキャップシール付き容器10を得ることができる。
上記キャップシール付き容器10は、キャップシール1が周方向に熱収縮することに伴い、上下方向に延びる切込み線5の両方側におけるフィルム部分が収縮するので、切込み線5において開口7が生じるが、該切込み線5は、熱収縮し難い重合接着部4(重合接着部4は、2枚のフィルムが積層一体化されているので、他の部分に比して熱収縮し難い)に形成されているので、当該開口7は比較的小さくなる。このため、キャップシール1の面内に、大きな開口が生じず、その開口7から粉塵などが入り込むことを可及的に防止でき、更に、外見上、開口7が目立ち難くなるので、外観上も好ましいキャップシール付き容器10を提供できる。
さらに、キャップシール1の熱収縮時、切込み線5にて区画された部分(図6に於いて、符号8で示す)が大きく熱収縮しないので、その部分が極小さくなることを防止できる。従って、切込み線5で区画された部分8が、摘みやすい摘み部となる。
装着後のキャップシール1は、上記区画された部分8(摘み部)を手で摘んで、筒状体2の周方向他方側に且つ径外方向に引き出すことにより、図7(a)に示すように、切込み線5の上下端部5a,5bに連設された第1及び第2開封用補助線61,62に沿って分断線X(実際にフィルムが切れていく箇所)が生じ、該第1及び第2開封用補助線61,62の間の筒状体2の部分を、帯状に切り取ることができる(切り取られる帯状部分を、帯状片81という)。
本実施形態においては、上述のように、該切込み線5の膨出部5cが、余り代3cの延設方向と反対側に向かって突出されている。このため、切込み線5で区画された部分8を、筒状体2の周方向他方側(つまり、余り代3cの延出方向)に引き出すことにより、余り代3cを確実に分断することができる。
さらに、摘んだ部分8を筒状体2の周方向に引き出すことにより、図7(b)に示すように、第2開封用補助線62に沿って筒状体2を上下に2分することができる。この際、第1開封用補助線61は、筒状体2の周囲全体に形成されていないので、第1開封用補助線61の一端部61aと他端部61bの間が帯状片81と繋がった状態となる。よって、第1開封用補助線61を基準にして、その上方領域と帯状片81が分離せず、帯状片81を除去すると同時に筒状体2の上方領域を除去し、容器9の蓋部を開放することができる。
このように、帯状片81と上方領域を同時に除去できるので、帯状片81を除去した後、筒状体2の上方領域を容器から取り外すという手間を省くことができる上、帯状片81と筒状体2の上方領域を纏めて廃棄することができる。
次に、本発明のキャップシール1に関し、上記実施形態とは異なる変形例を説明する。
上記実施形態では、切込み線5は、重合接着部4の形成範囲内に形成されているが、切込み線5は、重合接着部4を含む範囲に形成されていればよい。この重合接着部4を含む範囲に切込み線5が形成されるとは、切込み線5の一部が、重合接着部4の形成範囲内に形成され、且つ切込み線5の残部が、重合接着部4の形成範囲を越えて形成されている場合が該当する。
例えば、図8(a)に示すように、切込み線5の両端部5a,5bが、重合接着部4の形成範囲内に形成され、切込み線5の膨出部5cが重合接着部4を越えて形成されている場合や、図8(b)に示すように、切込み線5の両端部5a,5bが、重合接着部4の形成範囲外に形成され、切込み線5の膨出部5cが重合接着部4の形成範囲内に形成されている場合、などが挙げられる。何れも、重合接着部4の縁を跨いで切込み線5が形成されているが、好ましくは、図8(b)のように形成された切込み線5である。
図8(a)に示すように、切込み線5の膨出部5cが重合接着部4を越えて形成されている場合に於いて、切込み線5の端部5aと重合接着部4の縁4aの間隔は、2mm以上有していることが好ましい。
図8(b)に示すように、切込み線5の両端部5a,5bが、重合接着部4の形成範囲外に形成されている場合に於いて、切込み線5の膨出部5cと重合接着部4の縁4bの間隔は、2mm以上有していることが好ましい。
かかる切込み線5の形成されたキャップシール1は、熱収縮装着時、切込み線7にて区画された部分が、小さくなることを防止できる。
また、上記実施形態では、第1開封用補助線61は、筒状体2の周囲一部分に形成されているが、第1開封用補助線61が、第2開封用補助線62と同様に、筒状体2の周囲全体に形成されていてもよい。
さらに、上記実施形態では、第2開封用補助線62は、切込み線5の下端部5bに直接連設されている(第2開封用補助線62が、切込み線5の下端部5bに交わるように形成されている)が、例えば、図9に示しように、第2開封用補助線62と切込み線5の下端部5bの形成位置が上下方向に離れている場合には、導き用補助線63を介して、第2開封用補助線62と切込み線5の下端部5bが連設されていてもよい。この場合、導き用補助線63は、一端部が切込み線5の下端部5bに連設され且つ他端部が第2開封用補助線62に連設された直線状に形成され、第2開封用補助線62と導き用補助線63との成す角が鋭角となる傾斜状に形成されていることが好ましい。
なお、導き用補助線63としては、第2開封用補助線62と同様に、ミシン目線を用いることが好ましい。
また、特に図示しないが、第1開封用補助線61と切込み線5の上端部5aの形成位置が上下方向に離れている場合には、上記と同様に、傾斜状の導き用補助線を介して、第1開封用補助線61と切込み線5の上端部5aが連設されていてもよい。
さらに、上記実施形態では、筒状体2の周方向に延びる第1及び第2開封用補助線61,62が形成されているが、第1開封用補助線61及び/又は第2開封用補助線62の形成を省略することもできる。第1開封用補助線61及び/又は第2開封用補助線62が形成されていないキャップシール1であっても、筒状体2自体、周方向に引裂き性を有するので、摘み部を摘んで引き出すことで、帯状片81を切取り、筒状体2を上下に2分することも可能である。
また、上記実施形態では、切込み線5は、その膨出部5cが余り代3cの延設方向と反対側に向かって突出されているが、これとは逆に、切込み線5の膨出部5cが余り代3cの延設方向に突出されていてもよい。
一実施形態に係るキャップシールであって、扁平状に畳んだキャップシールを表面側から視た正面図。ただし、図1を含む以下の図において、重合接着部の形成範囲を「薄墨塗り」で表し、第1及び第2開封用補助線を「一点鎖線」で表している。 同扁平状に畳んだキャップシールを裏面側から視た背面図。 同キャップシール(筒状に開口した状態)の斜視図。 図3のI−I線で切断した部分断面図を含む一部省略斜視図。 (a)、(b)ともに、切込み線の形状の変形例を示す一部省略正面図。 同キャップシールを容器に装着したキャップシール付き容器の正面図。ただし、容器を「2点鎖線」で表している。 キャップシールの開封状態を示す一部省略斜視図。 (a)、(b)ともに、他の実施形態に係るキャップシールであって、扁平状に畳んだキャップシールを表面側から視た一部省略正面図。 他の実施形態に係るキャップシールであって、扁平状に畳んだキャップシールを表面側から視た正面図。
符号の説明
1…キャップシール、2…筒状体、3…熱収縮性フィルム、3a…一側端部、3b…他側端部、3c…余り代、4…重合接着部、5…切込み線、5a…切込み線の上端部、5b…切込み線の下端部、5c…切込み線の膨出部、61…第1開封用補助線、62…第2開封用補助線、7…開口、8…摘み部、81…帯状片、9…容器、91…容器の蓋部、91a…容器の上面周端部、92…容器の首部、10…キャップシール付き容器

Claims (3)

  1. 熱収縮性フィルムの一側端部に他側端部を重ね合わせて接着した重合接着部が形成された筒状体を有し、
    前記筒状体の重合接着部を含む範囲に、フィルム厚み方向に切り込んだ切込み線が形成されており、該切込み線の両端部が、筒状体の上下方向に離れて位置していることを特徴とするキャップシール。
  2. 前記切込み線が、その両端部間に於いて筒状体の周方向一方側に膨んだ部分を有する形状に形成されている請求項1に記載のキャップシール。
  3. 前記筒状体には、切込み線の上端部に連設され且つ筒状体の周方向に延びる第1開封用補助線と、切込み線の下端部に連設され且つ筒状体の周方向に延びる第2開封用補助線と、が形成されており、
    第2開封用補助線が、筒状体の周囲全体に形成され、第1開封用補助線が、筒状体の周囲一部分に形成されている請求項1または2に記載のキャップシール。
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