JP2009051527A - キャップシール付き容器、及び該容器の製造方法、及びキャップシール - Google Patents

キャップシール付き容器、及び該容器の製造方法、及びキャップシール Download PDF

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美紹 岡崎
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Abstract

【課題】 キャップシールの一部分を容易に摘むことができ且つ該キャップシールを確実に容器から取り外すことができるキャップシール付き容器を提供する。
【解決手段】 筒状フィルム5に、第1縦ミシン目71及び第2縦ミシン目72が形成されていると共に、筒状フィルム5の周方向に延びる切り目8が形成されており、前記切り目8の一端部が前記第1縦ミシン目71に連設され且つ前記切り目8の他端部が前記第2縦ミシン目72に連設されており、前記筒状フィルム5が、前記切り目8において上方領域31と下方領域32に分かれており、前記下方領域32が容器2の外面に密着し、且つ前記上方領域31が容器2の外面から離れている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、容器にキャップシールが装着されたキャップシール付き容器及び該容器の製造方法並びにキャップシールに関する。
調味料・飲料・食品・医薬品・化粧品などが収納された容器のキャップ部に、キャップシールを装着することが広く行われている。
一般に、キャップシールは、熱収縮性フィルムを筒状に形成した筒状フィルムを有する。該筒状フィルムは、容器に熱収縮装着した際、容器のキャップ部の外周面と容器本体に跨って密着する筒状の胴部と、胴部の上方部が内側に折り曲がり且つキャップ部の上面周縁部に密着する折曲げ部と、を有する。
さらに、上記キャップシールには、筒状フィルムの折曲げ部の上縁から胴部にかけて筒状フィルムの縦方向に延びる2本の縦ミシン目が形成されている。該筒状フィルムの下縁部には、前記2本の縦ミシン目の間において摘み部が突設されている(特許文献1)。
上記容器に装着されたキャップシールは、摘み部を指で摘んで外方へ引き出すことによって2本の縦ミシン目に沿って筒状フィルムを分断でき、容器から取り外すことができる。
特開平9−132262号公報
しかしながら、上記摘み部は、筒状フィルムの一部分であり、容器の外面に密着している。このため、摘み部を指で摘み難いという問題点がある。特に、摘み部の突出長(摘み部の先端縁と筒状フィルムの下縁との長さ)は、通常、2mm〜5mm程度であるため、摘み部は特に摘み難くなっている。特に、目薬などの点眼液用容器のような比較的小さいキャップ部を有する容器に、キャップシールを熱収縮装着した場合、摘み部を摘み難い。
本発明の第1の課題は、キャップシールの一部分を容易に摘むことができ且つ該キャップシールを確実に容器から取り外すことができるキャップシール付き容器を提供することである。
本発明の第2の課題は、上記キャップシール付き容器を簡易に製造することができるキャップシール付き容器の製造方法を提供することである。
本発明の第3の課題は、装着後、一部分を容易に摘むことができ、且つ確実に容器から取り外すことができるキャップシールを提供することである。
本発明のキャップシール付き容器は、容器と、前記容器の外面に熱収縮装着された熱収縮性の筒状フィルムと、を有するキャップシール付き容器であって、前記筒状フィルムには、筒状フィルムの縦方向に延びる第1縦ミシン目及び第2縦ミシン目が形成されていると共に、筒状フィルムの周方向に延びる切り目が形成されており、前記切り目の一端部が前記第1縦ミシン目に連設され且つ前記切り目の他端部が前記第2縦ミシン目に連設されており、前記筒状フィルムが、前記切り目において上方領域と下方領域に分かれており、且つ前記第1縦ミシン目及び第2縦ミシン目の間において前記上方領域と下方領域が繋がっており、前記下方領域が容器の外面に密着し、且つ前記上方領域が容器の外面から離れていることを特徴とする。
上記容器に装着されたキャップシールは、切り目において分かれた上方領域と下方領域が、第1縦ミシン目及び第2縦ミシン目の間において繋がっている。このキャップシールの下方領域は、容器の外面に密着しているので、上記キャップシール付き容器は、キャップシールの下方領域によって、容器の一部分が封緘されている。一方、キャップシールの上方領域は、筒状フィルムの一部分であるためリング状であり且つ容器の外面から離れているので、この上方領域を指で容易に摘むことができる(或いは、上方領域の周長が広い場合には、リング状の上方領域に指を嵌め入れることもできる)。そして、指で上方領域を摘んだ後、これを外方へ引き出すことによって、上方領域と下方領域の繋がり部分である第1縦ミシン目及び第2縦ミシン目に引裂き力が作用して、キャップシールを第1縦ミシン目及び第2縦ミシン目に沿って容易に分断できる。よって、上記キャップシール付き容器は、容器からキャップシールの全部又は一部を容易に取り外すことができる。
本発明のキャップシール付き容器は、容器と、前記容器の外面に熱収縮装着された熱収縮性の筒状フィルムと、を有するキャップシール付き容器であって、前記筒状フィルムには、筒状フィルムの縦方向に延びる第1縦ミシン目及び第2縦ミシン目が形成されていると共に、筒状フィルムの周方向に延びる切り目が形成されており、前記切り目の一端部が前記第1縦ミシン目に連設され且つ前記切り目の他端部が前記第2縦ミシン目に連設されており、前記筒状フィルムの上方部が、容器の外面から離れていることを特徴とする。
上記容器に装着されたキャップシールは、筒状フィルムの上方部が容器の外面から離れているが、その余の部分は熱収縮によって容器の外面に密着しているので、キャップシールによって容器の一部分が封緘されている。
上記キャップシールの上方部は、筒状フィルムの一部分であるためリング状であり且つ容器から離れているので、該上方部を指で容易に摘むことができる。そして、該上方部を指で摘んで上方に引き出すことにより、キャップシールは、切り目において、リング状の上方領域と容器に密着した下方領域に分かれる。事後、上記と同様にして、切り目において分かれた上方領域を外方へ引き出すことによって、容器からキャップシールの全部又は一部を容易に取り外すことができる。
また、本発明のキャップシール付き容器の製造方法は、熱収縮性の筒状フィルムの縦方向に、第1縦ミシン目及び第2縦ミシン目が延設され、且つ前記筒状フィルムの周方向に切り目が延設されており、前記切り目の一端部が前記第1縦ミシン目に連設され且つ前記切り目の他端部が前記第2縦ミシン目に連設されたキャップシールを用い、前記キャップシールを容器に外嵌し、前記キャップシールの切り目よりも上方側の熱収縮を規制しながら、前記キャップシールを加熱することを特徴とする。
このようにキャップシールを容器に外嵌後、切り目よりも上方側の熱収縮を規制しながらキャップシールを加熱することにより、キャップシールの上方領域又は上方部が容器の外面から離れた本発明のキャップシール付き容器を簡易に製造することができる。
また、本発明のキャップシールは、熱収縮性の筒状フィルムと、前記筒状フィルムの縦方向に延びる第1縦ミシン目及び第2縦ミシン目であって、筒状フィルムの周方向に間隔を開けてそれぞれ形成された第1縦ミシン目及び第2縦ミシン目と、を有し、前記筒状フィルムには、前記筒状フィルムの周方向に延びる切り目が形成されており、前記切り目の一端部が前記第1縦ミシン目に連設され、且つ前記切り目の他端部が前記第2縦ミシン目に連設されていることを特徴とする。
本発明に係るキャップシール付き容器は、キャップシールの一部分を容易に摘むことができ、更に、摘んだ部分を外方へ引き出すことによって、キャップシールを容易に分断することができる。従って、本発明のキャップシール付き容器は、キャップシールを容易に且つ確実に容器から取り外して開封することができる。
また、本発明に係るキャップシール付き容器の製造方法は、上記キャップシール付き容器を簡易な手法で製造することができる。
また、本発明に係るキャップシールは、容器に装着後、容易に取り外して開封することができる。
以下、本発明について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
<キャップシール付き容器>
図1及び図2に於いて、1は、容器2と、該容器2に熱収縮装着されたキャップシール3と、を有するキャップシール付き容器を示す。
なお、各図において、容器とキャップシールを区別するため、容器を二点鎖線で示している。また、キャップシールに形成されたミシン目と隠れ線とを区別するため、ミシン目を太い破線で、隠れ線を細い破線で示している。
上記キャップシール3は、筒状フィルム5を有する。この筒状フィルム5には、筒状フィルム5の縦方向に延びる第1縦ミシン目71及び第2縦ミシン目72が形成されており、更に、筒状フィルム5の周方向に延びる切り目8が形成されている。この切り目8の一端部は第1縦ミシン目71に連設され、且つ切り目8の他端部は第2縦ミシン目72に連設されている。
また、筒状フィルム5の中途部には、筒状フィルム5の周方向に(切り目8と略平行に)横ミシン目6が周設されている。この横ミシン目6は、筒状フィルム5の周囲全体に亘って形成されている。上記第1縦ミシン目71及び第2縦ミシン目72は、横ミシン目6に連設されている。
上記キャップシール3は、上記横ミシン目6が容器2のキャップ部21と容器本体22の境界部分に略一致するにように装着されている。なお、キャップシール3は、横ミシン目6が前記境界部分よりも上方又は下方にずれて装着されていてもよい。横ミシン目6に沿って切取ってキャップシール3を分断した後、キャップ部21の開栓や内容物の取り出しに支障が出ないように、上記キャップシール3は装着される。
容器2に装着されたキャップシール3は、切り目8において上下に完全に分かれている(キャップシール3のうち、切り目8を基準にしてその上方を「上方領域31」といい、切り目8を基準にしてその下方を「下方領域32」という)。この上方領域31と下方領域32は、第1縦ミシン目71及び第2縦ミシン目72の間において繋がっている。
そして、切り目8において分かれた下方領域32は、熱収縮によって、容器2の外面に密着している。
一方、切り目8において分かれた上方領域31は、容器2の外面から離れている。具体的には、上方領域31は、リング状であり、その一部分(第1縦ミシン目71及び第2縦ミシン目72の間の部分)が下方領域32に繋がっている。該上方領域31は、容器2のキャップ部21の外面から離れており(非密着)、該キャップ部21の上方に突出している。
この上方領域31の縦方向長さ(筒状フィルム5の上縁から切り目8までの長さ)は、好ましくは1mm以上、より好ましくは2mm以上、特に好ましくは3mm以上である。上方領域31の縦方向長さの上限は、特に限定されないが、余りに長いとコスト的に不利であり、更に外観上も好ましくないため、概ね15mm以下、好ましくは10mm以下である。
また、リング状の上方領域31は、指が挿入できる程度の大きさ(直径10mm〜15mm程度の円形)に形成されていることが好ましい。
上記キャップシール付き容器1は、キャップシール3の下方領域32が、容器2のキャップ部21と容器本体22に跨って密着しているので、該キャップシール3によって容器2が封緘されている。
該キャップシール3は、その上方領域31が容器2の外面に対して非密着であって容器2から離れているので、該上方領域31を容易に摘むことができる。特に、上方領域31は、リング状であるため、指で摘み易く、更に、該上方領域31が指を挿入できる程度であれば、上方領域31に指を掛けて引っ張ることもできる。
そして、上方領域31を外方へ引き出すことにより、図3に示すように、上方領域31と下方領域32の繋がり部分である第1縦ミシン目71及び第2縦ミシン目72に引裂き力が作用し、該第1縦ミシン目71及び第2縦ミシン目72に沿って帯状領域33が切り取られ、キャップシール3を容易に分断できる。
本実施形態では、第1縦ミシン目71の下端部及び第2縦ミシン目72の下端部が横ミシン目6に連設されているので、切り取り線が横ミシン目6に達した後、上方領域31を周方向に引き出すことにより、横ミシン目6に沿ってキャップシール3を周方向に切り取ることができる。
本発明のキャップシール付き容器1は、上記のようにキャップシール3の上方領域が容器2の外面から突出しているので、これを摘み、キャップシール3を確実に分断して開封することができる。
本発明のキャップシール付き容器1は、1つの箱に、複数個纏めて包装されていてもよいし、個包装されていてもよい。
<キャップシール>
図4〜図6において、本発明のキャップシール3は、縦方向に延びる2本の縦ミシン目71,72(第1縦ミシン目71及び第2縦ミシン目72)と、一端部が前記第1縦ミシン目71に連設され且つ他端部が前記第2縦ミシン目72に連設された切り目8と、を少なくとも有する筒状フィルム5を有する。以下、具体的に説明する。
該筒状フィルム5は、熱収縮性フィルムの両側端部を重ね合わせて筒状にし、この重ね合わせ部分4を溶剤又は接着剤などを用いて接着した筒状体からなる。
筒状フィルム5の形成に用いる熱収縮性フィルムとしては、筒状に成形した際に、周方向に大きく熱収縮しうるフィルムであれば、特に限定されない。該熱収縮性フィルムとしては、例えば、ポリスチレンなどのスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系樹脂、ポリプロピレン、環状オレフィンなどのオレフィン系樹脂、ポリカーボネート、塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂から選ばれる1種単独、又は2種以上の混合物などを含むフィルムを用いることができる。また、該熱収縮性フィルムとしては、熱収縮性を有する2種以上のフィルムが積層された積層フィルムや、金属蒸着層などの非熱収縮層と熱収縮性を有するフィルムとが積層された積層フィルムや、発泡樹脂層などの断熱層と熱収縮性を有するフィルムとが積層された積層フィルムなどを用いることもできる。
フィルムは公知の製法で製膜し延伸処理することにより熱収縮性を付与できる。延伸処理は、通常、70〜110℃程度の温度で、幅方向(TD方向。筒状フィルム5に形成した際に周方向)に2.0〜8.0倍、好ましくは3.0〜7.0倍程度延伸することにより行われる。さらに、長手方向(MD方向)にも、例えば1.5倍以下の低倍率で延伸処理を行ってもよい。得られたフィルムは、一軸延伸フィルム又は主延伸方向と直交する方向に若干延伸された二軸延伸フィルムとなる。筒状フィルム5は、熱収縮性フィルムの主たる延伸方向を周方向にして筒状に形成されている。
熱収縮性フィルムの厚みは、特に限定されないが、例えば20〜80μm、好ましくは20〜60μm程度である。
熱収縮性フィルムの熱収縮率としては、熱収縮により容器に密着可能な程度であれば特に限定されないが、通常、幅方向に於ける熱収縮率(90℃温水中に10秒間浸漬)は約40%以上、好ましくは約50%以上のものが例示される。また、フィルムは長手方向に若干熱収縮してもよく、かかる長手方向に於ける熱収縮率(90℃温水中に10秒間浸漬)は、約−3〜15%程度のものが例示される。
但し、熱収縮率(%)=[{(幅方向(又は長手方向)の元の長さ)−(幅方向(又は長手方向)の浸漬後の長さ)}/(幅方向(又は長手方向)の元の長さ)]×100。
上記筒状フィルム5の縦方向中途部には、筒状フィルム5の周方向に延びる横ミシン目6が周設されている。つまり、横ミシン目6は、筒状フィルム5の周方向全体に亘って形成されている。
横ミシン目6の縦方向形成位置は、横ミシン目6を容器2のキャップ部21と容器本体22の境界部分に略一致させた際に、筒状フィルム5の上方部が前記キャップ部21の上面から突出するような位置に形成されていることが好ましい。
また、横ミシン目6のうち、筒状フィルム5の重ね合わせ部分4を横断する部分においては、該重ね合わせ部分4を分断する細長い貫通孔(切込み線)が形成されていることが好ましい。筒状フィルム5の重ね合わせ部分4は、フィルムが重なった分厚い部分なので、予め切込み線を形成して、容易に分断できるようにするためである。
さらに、筒状フィルム5には、筒状フィルム5の縦方向に延びる2本の縦ミシン目71,72(第1縦ミシン目71、第2縦ミシン目72)が形成されている。
該第1縦ミシン目71の上端部及び第2縦ミシン目72の上端部は、筒状フィルム5の上縁から少し離れた部分に位置し、且つ第1縦ミシン目71の下端部及び第2縦ミシン目72の下端部は、横ミシン目6に連設されている。
2本の縦ミシン目71,72は、筒状フィルム5の縦方向に略平行に形成されている。もっとも、2本の縦ミシン目71,72は、前記縦方向に対して傾斜状に延びて形成されていてもよい。例えば、縦ミシン目71,72が、下方に向かうに従って互いに近づくように傾斜状に形成されていてもよい。また、2本の縦ミシン目71,72は、通常同じ長さで形成されるが、縦ミシン目71,72のうち何れか一方の縦ミシン目が他方よりも長く形成されていてもよい。
第1縦ミシン目71及び第2縦ミシン目72は、筒状フィルム5の重ね合わせ部分4を挟むように形成されていることが好ましい。このように形成することにより、開封時に切り取られる領域(帯状領域33)に、重ね合わせ部分4が含まれるからである。該重ね合わせ部分4は、フィルムが2枚重ねられているので切れにくく、従って、第1縦ミシン目71及び第2縦ミシン目72に沿って上記帯状領域33を筒状フィルム5から切り取る際に、該帯状領域33が途中で分断することを防止できる。
第1縦ミシン目71と第2縦ミシン目72の形成間隔L(筒状フィルム5の周方向における間隔)の上限は、筒状フィルム5の周長に応じて適宜設定されるので特に限定されないが、好ましくは筒状フィルム5の周長の1/2倍以下であり、より好ましくは、1/4倍以下であり、特に好ましくは1/6倍以下である。一方、第1縦ミシン目71と第2縦ミシン目72の形成間隔Lの下限は、筒状フィルム5の周長に拘わらず、3mm以上、好ましくは5mm以上、より好ましくは7mm以上である。第1縦ミシン目71と第2縦ミシン目72の形成間隔L(つまり、帯状領域33の周方向長さ)が、余りに小さいと、第1縦ミシン目71及び第2縦ミシン目72に沿って上記帯状領域33を筒状フィルム5から切り取る際に、帯状領域33が千切れる虞があるからである。
ここで、ミシン目とは、ミシン針の縫い跡の如く、フィルムの表裏面に貫通する貫通孔と非貫通部が交互に形成されたものを言う。該貫通孔は、正面視針穴状(円形孔又は楕円形孔)、正面視細長い直線状などに形成される。
上記第1縦ミシン目71及び第2縦ミシン目72及び横ミシン目6の貫通孔の長さ(針穴状の場合には直径)と非貫通部の長さ(隣合う貫通孔間の距離)は、特に限定されず、適宜に設定できる。キャップシール3は、周方向に大きく熱収縮するため、縦方向に直線状に延びる貫通孔が熱収縮時に大きく拡がることを防止する観点から、第1縦ミシン目71及び第2縦ミシン目72の貫通孔は短く形成されていることが好ましい。従って、第1縦ミシン目71及び第2縦ミシン目72の貫通孔の長さは、例えば、0.5mm〜1mm程度が好ましく、第1縦ミシン目71及び第2縦ミシン目72の非貫通部の長さは、0.5mm〜2.5mm程度が好ましい。一方、横ミシン目6は、周方向に平行に形成されるため、その貫通孔が熱収縮時に大きく拡がる問題は生じないが、横ミシン目6に沿って良好に切り取ること、及び横ミシン目6に於いて不用意に破断することを防止することから、横ミシン目6の貫通孔の長さは、0.5mm〜2mm程度が好ましく、横ミシン目6の非貫通部の長さは、0.5mm〜2.5mm程度が好ましい。
さらに、筒状フィルム5には、その周方向に延びる切り目8が形成されている。切り目8の縦方向形成位置は、筒状フィルム5の上縁と横ミシン目6の間である。この切り目8の縦方向形成位置は、好ましくは筒状フィルム5の上縁から1mm以上、より好ましくは2mm以上、特に好ましくは3mm以上の位置である。また、切り目8の縦方向形成位置は、好ましくは筒状フィルム5の上縁から15mm以下、好ましくは10mm以下の位置である。
上記切り目8は、有端状の切り込み線(フィルムの表裏面に貫通する線)であり、該切り目8の一端部は、第1縦ミシン目71の上端部に連設され、且つ切り目8の他端部は、第2縦ミシン目72の上端部に連設されている。
切り目8は、上記第1縦ミシン目71と第2縦ミシン目72の形成間隔Lよりも長い側に形成されている。すなわち、前記切り目8の形成長さ(周方向の長さ)は、上記第1縦ミシン目71と第2縦ミシン目72の形成間隔Lよりも長く形成されている。例えば、第1縦ミシン目71と第2縦ミシン目72の形成間隔Lが、筒状フィルム5の周長の約1/6倍の場合には、切り目8の形成長さは、筒状フィルム5の周長の約5/6倍である。
上記キャップシール3は、所望の容器2に装着され、容器2の全部又は一部分を封緘する。該キャップシール3は、容器2に装着後、その一部分を摘み易く、容易に且つ確実に開封することができる。
<キャップシール付き容器の製造方法>
次に、キャップシール付き容器の製造方法について説明する。
図7に示すように、容器2にキャップシール3を外嵌する。この際、容器2のキャップ部21と容器本体22の境界部分に横ミシン目6が略一致するように、キャップシール3を外嵌することが好ましい。かかるキャップシール3は、切り目8が容器2のキャップ部21の上面に略一致し、且つ切り目8を基準にして上方領域31が、容器2のキャップ部21の上面から突出している。
次に、図8に示すように、キャップシール3の上方側の熱収縮を規制する収縮規制部材9を、キャップシール3の内側に嵌め入れると共に、該収縮規制部材9の下面を、容器2のキャップ部21の上面に載せる。
該収縮規制部材9は、耐熱性のある素材、例えば、金属、耐熱性樹脂、セラミックなどで構成される。該収縮規制部材9の形状は、円筒状が好ましいが、その他、六角柱状などの多角柱状などでもよい。収縮規制部材9は、熱収縮前のキャップシール3に内嵌されることから、収縮規制部材9の周長は、キャップシール3の周長よりも小さく形成されている。一方、収縮規制部材9の周長が余りに小さいと、キャップシール3の上方領域31の熱収縮を殆ど規制することができないので、収縮規制部材9の周長の下限は、容器2のキャップ部21の周長よりも少し小さい程度である。好ましくは、収縮規制部材9の周長は、容器2のキャップ部の周長と同程度に形成される。
上記のように収縮規制部材9を嵌めた後、キャップシール3を加熱する。加熱温度は、筒状フィルム5の熱収縮温度である(例えば、80℃〜100℃のスチームに曝す)。
キャップシール3を加熱すると、収縮規制部材9が内嵌されたキャップシール3の上方側は、収縮規制部材9の周面に沿って熱収縮し、収縮規制部材9が嵌め入れられていない部分は、容器2に沿って熱収縮し、容器2の外面に密着する。
最後に、収縮規制部材9を上方へ引き抜くことにより、キャップシール3は、切り目8において上方領域31と下方領域32に分かれ、該下方領域32が容器2の外面に密着したままで、且つ、リング状の上方領域31が容器2の外面から突出する。
このようにして、図1及び図2に示すような、キャップシール付き容器1を得ることができる。
上記製造方法によれば、従来のキャップシールの装着工程中に、上記収縮規制部材9を嵌める工程を付加するだけで、上記キャップシール付き容器1を製造することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、様々な態様に変更することができる。以下、他の実施形態を説明するが、主として上記実施形態と異なる構成について説明し、上記実施形態と同様の構成及び効果については説明を省略し、用語及び符号を援用する場合がある。
<キャップシール付き容器の変形例>
上記実施形態に於けるキャップシール付き容器1は、容器2のキャップ部21の上面が平坦状であったが、図9に示すように、キャップ部21の上面が半球状の容器2にキャップシール3を装着することもできる。この場合も、切り目8において上方領域31が分かれ、容器2の外面から離されていることは、上記実施形態と同様である。
かかる半球状のキャップ部21を有する容器2にキャップシール3が装着されたキャップシール付き容器1は、例えば、次の方法で製造できる。
図10に示すように、容器2のキャップ部21と容器本体22の境界部分に横ミシン目6が略一致するように、キャップシール3を外嵌する。この際、キャップシール3の切り目8が半球状のキャップ部21の中途部に位置し、且つキャップシール3の上縁が半球状のキャップ部21の頂部21aよりも少し上方に突出するように、キャップシール3を外嵌する。
次に、キャップシール3の上方側の熱収縮を規制する収縮規制部材9を、キャップシール3の内側に嵌め入れる。この収縮規制部材9の下端面は、半球状のキャップ部21に当接するように凹状に形成され、収縮規制部材9の周長は、キャップ部21の最大周長よりも小さく形成されていることが好ましい。
事後、上記実施形態と同様にしてキャップシール3を加熱することにより、下方領域32が容器2(容器本体22及びキャップ部21の一部)の外面に密着すると共に、上方領域31が少し熱収縮しつつキャップ部21の外面から突出したキャップシール付き容器1を得ることができる。
また、上記実施形態に於けるキャップシール付き容器1は、装着されたキャップシール3が切り目8において上方領域31と下方領域32に完全に分かれており、且つ上方領域31の全体が容器2の外面から離れているが、例えば、図11に示すように、上方領域31のうち下方部31aが容器2の外面に密着し、上方領域31のうち上方部31bが容器2の外面から離れていてもよい。
具体的には、該キャップシール付き容器1は、切り目8において上方領域31と下方領域32が接しており、キャップシール3は、下方領域32及び上方領域31の下方部31a(切り目8を含む)が容器2の外面に密着している。他方、キャップシール3の上方領域31の上方部31bは、容器2から離れている(図示した例では、容器2のキャップ部21の上面から上方へ突出している)。
かかる他の実施形態のキャップシール付き容器1は、上方部31bがリング状であり且つ容器2から離れているので、該上方部31bを指で容易に摘むことができる。そして、該上方部31bの一部(好ましくは、帯状領域33と対向する側)を指で摘んで上方に引き出すことにより、切り目8において、リング状の上方領域31と容器2に密着した下方領域32に分かれる。事後、上記実施形態と同様にして、切り目8において分かれた上方領域31を外方へ引き出すことによって、容器2からキャップシール3の一部を容易に取り外すことができる。
かかる他の実施形態のキャップシール付き容器1は、上方領域31の下方部31aが容器2に密着しているので、搬送中に、該上方領域31が異物に引っ掛かったり、上方領域31が不定形に変形することなどを防止できる。
かかる他の実施形態のキャップシール付き容器1において、容器2のキャップ部21の上面に対する切り目8の縦方向位置は、余りに下方に寄り過ぎていると上方部31bを上方に引き出しても切り目8において上方領域31と下方領域32に分かれ難いことがある。このため、図11に示すように、キャップシール3を容器2に装着した際、キャップ部2の上面と切り目8の間の長さMが、好ましくは2mm〜10mm程度、より好ましくは2mm〜8mm程度となるような位置に、キャップシール3を装着するのが良い。
<キャップシールの変形例>
上記実施形態において、キャップシール3には、横ミシン目6が形成されているが、例えば、図12に示すように、横ミシン目が形成されていなくてもよい。この場合のキャップシール3は、図示したように、第1縦ミシン目71及び第2縦ミシン目72が筒状フィルム5の下縁にまで形成されていることが好ましい。
また、図上記実施形態において、第1縦ミシン目71の上端部及び第2縦ミシン目72の上端部は、筒状フィルム5の上縁から下方に位置しているが、例えば、図13に示すように、第1縦ミシン目71及び第2縦ミシン目72が、筒状フィルム5の上縁から形成されていてもよい。
これらの他の実施形態に係るキャップシール3を容器2に装着することにより、本発明のキャップシール付き容器1を構成できる。
一実施形態のキャップシール付き容器の左側面図。 同キャップシール付き容器の一部省略斜視図。 同キャップシール付き容器を開封している状態の左側面図。 一実施形態のキャップシールの左側面図。 同キャップシールの右側面図。 同キャップシールの正面斜視図。 キャップシール付き容器の製造工程を示し、キャップシールを容器に外嵌した状態の左側面図。 キャップシール付き容器の製造工程を示し、収縮規制部材を嵌めた後、キャップシールを加熱した状態の左側面図。 他の実施形態のキャップシール付き容器の左側面図。 他の実施形態のキャップシール付き容器の製造工程を示し、キャップシールを容器に外嵌し且つ収縮規制部材を嵌めた状態の左側面図。 他の実施形態のキャップシール付き容器の左側面図。 他の実施形態のキャップシールの正面斜視図。 他の実施形態のキャップシールの正面斜視図。
符号の説明
1…キャップシール、2…容器、21…キャップ部、22…容器本体、3…キャップシール、31…上方領域、32…下方領域、4…重ね合わせ部分、5…筒状フィルム、6…横ミシン目、71…第1縦ミシン目、72…第2縦ミシン目、8…切り目、9…収縮規制部材

Claims (4)

  1. 容器と、前記容器の外面に熱収縮装着された熱収縮性の筒状フィルムと、を有するキャップシール付き容器であって、
    前記筒状フィルムには、筒状フィルムの縦方向に延びる第1縦ミシン目及び第2縦ミシン目が形成されていると共に、筒状フィルムの周方向に延びる切り目が形成されており、前記切り目の一端部が前記第1縦ミシン目に連設され且つ前記切り目の他端部が前記第2縦ミシン目に連設されており、
    前記筒状フィルムが、前記切り目において上方領域と下方領域に分かれており、且つ前記第1縦ミシン目及び第2縦ミシン目の間において前記上方領域と下方領域が繋がっており、
    前記下方領域が容器の外面に密着し、且つ前記上方領域が容器の外面から離れていることを特徴とするキャップシール付き容器。
  2. 容器と、前記容器の外面に熱収縮装着された熱収縮性の筒状フィルムと、を有するキャップシール付き容器であって、
    前記筒状フィルムには、筒状フィルムの縦方向に延びる第1縦ミシン目及び第2縦ミシン目が形成されていると共に、筒状フィルムの周方向に延びる切り目が形成されており、前記切り目の一端部が前記第1縦ミシン目に連設され且つ前記切り目の他端部が前記第2縦ミシン目に連設されており、
    前記筒状フィルムの上方部が、容器の外面から離れていることを特徴とするキャップシール付き容器。
  3. 熱収縮性の筒状フィルムの縦方向に、第1縦ミシン目及び第2縦ミシン目が延設され、且つ前記筒状フィルムの周方向に切り目が延設されており、前記切り目の一端部が前記第1縦ミシン目に連設され且つ前記切り目の他端部が前記第2縦ミシン目に連設されたキャップシールを用い、
    前記キャップシールを容器に外嵌し、前記キャップシールの切り目よりも上方側の熱収縮を規制しながら、前記キャップシールを加熱することを特徴とするキャップシール付き容器の製造方法。
  4. 熱収縮性の筒状フィルムと、前記筒状フィルムの縦方向に延びる第1縦ミシン目及び第2縦ミシン目であって、筒状フィルムの周方向に間隔を開けてそれぞれ形成された第1縦ミシン目及び第2縦ミシン目と、を有し、
    前記筒状フィルムには、前記筒状フィルムの周方向に延びる切り目が形成されており、前記切り目の一端部が前記第1縦ミシン目に連設され、且つ前記切り目の他端部が前記第2縦ミシン目に連設されていることを特徴とするキャップシール。
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JP2012210965A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Fuji Seal International Inc 筒状フィルム、及びラベル付き容器の製造方法
JP2013028374A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Showa Aluminum Kan Kk 飲料容器

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