JP6116349B2 - 熱収縮性筒状ラベルの製造方法、筒状ラベル付き物品の製造方法及び熱収縮性筒状ラベル - Google Patents

熱収縮性筒状ラベルの製造方法、筒状ラベル付き物品の製造方法及び熱収縮性筒状ラベル Download PDF

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Description

本発明は、容器などの物品を封緘する熱収縮性筒状ラベルの製造方法などに関する。
目薬などの医薬品、化粧品、調味料、飲料、食品などが収納された容器を封緘するために、熱収縮性筒状ラベルを装着することが広く行われている。例えば、点眼容器に、そのキャップ部を含んで熱収縮性筒状ラベルが装着されている。このような封緘用途に使用される熱収縮性筒状ラベルは、キャップシールやシーリングラベルなどとも呼ばれる。
一般に、前記熱収縮性筒状ラベルには、その開封の便のため、周方向に延びる横ミシン線と、この横ミシン線に下端が連設され且つ筒の軸方向に延びる一対の縦ミシン線と、が形成されている。かかる熱収縮性筒状ラベルが容器に熱収縮装着された包装体は、横ミシン線よりも上側筒部を除去することによって開封される。具体的には、一対の縦ミシン線の間の端部(摘み部)を摘んで、横ミシン線に至るまで縦ミシン線にて筒状ラベルを切断し、上側の筒部のうち縦ミシン線間の帯状部を切除した後、摘み直して横ミシン線にて切断して上側筒部の残部を切除することにより、前記包装体を開封できる。
しかしながら、前記熱収縮性筒状ラベルにあっては、その開封時、前記帯状部を切除した後、さらに、摘み直して上側筒部の残部を切除するという2度の動作を行わなければならない。
かかる問題点に鑑みて、特許文献1には、熱収縮性のフィルム体に、容器本体を覆うラベル部と、キャップを覆う切離部と、ラベル部と切離部の境界線である横ミシン線と、切離部の縁部に位置する摘み部と、摘み部から横ミシン線まで略垂直に向かい前記切離部を横断して形成された第一縦ミシン線と、第一縦ミシン線近傍に形成され前記摘み部から横ミシン線に接しない程度で前記切離部内の所定位置まで形成された第二縦ミシン線と、が設けられたシーリングラベルが開示されている。ただし、特許文献1に使用されている用語をそのまま記載している。かかるシーリングラベルは、枚葉状であり、その使用時には容器に巻き回して装着される(特許文献1の[0013])。
このシーリングラベルは、第二縦ミシン線が切除部の途中で止まっているため、装着したシーリングラベルを開封すべく摘み部を引き出すと、第一縦ミシン線から横ミシン線へと一連に切断されていき、摘み直すことなく切除部全体を切除できる。
前記シーリングラベルにおける、摘み直すことなく1度の動作で切除部を切除できるという効果は、第一縦ミシン線が横ミシン線まで形成されている一方で、第2縦ミシン線が横ミシン線に接しない程度に途中までしか形成されていないからである。従って、前記シーリングラベルは、第一縦ミシン線の長さと第2縦ミシン線の長さを異なっている(第一縦ミシン線と第二縦ミシン線が非対称である)。
特許文献1のような枚葉状のシーリングラベルにおいては、前記長さの異なる2本の縦ミシン線を比較的簡単に形成できる。
しかしながら、枚葉状のシーリングラベルにおいては、それを容器本体に貼付するために、粘着剤又は接着剤が必要となる上、前記粘着剤又は接着剤を仮貼付する離型紙も必要となる。かかる離型紙は、シーリングラベルを容器本体に貼付した後に廃棄されるので、無駄な材料を費やすことになる。
一方、予め筒状に形成された熱収縮性筒状ラベルにあっては、前記のような離型紙を使用する必要性はないが、前記のような長さの異なる2本の縦ミシン線を形成することは極めて困難である。なお、予め筒状に形成された熱収縮性筒状ラベルとは、物品に装着する前から筒状に形成されているラベルをいう。前記枚葉状のシーリングラベルは、物品に装着した後(物品に巻き回した後)には筒状になるが、物品に装着する前には一枚のシート態様である点で熱収縮性筒状ラベルとは異なる。
具体的には、熱収縮性筒状ラベルは、通常、帯状の熱収縮性フィルムの両側端部を接着して筒状フィルム長尺体を形成する工程、その筒状フィルム長尺体を長手方向に延びる一対の折り目にて折り畳むことにより、前記一対の折り目にて区画される第1フィルム領域と第2フィルム領域の内面同士が接した扁平筒状フィルム長尺体を形成する工程、その扁平筒状フィルム長尺体を所要長さに分断することにより、1つの熱収縮性筒状ラベルを得る工程、にて製造される。
この熱収縮性筒状ラベルの製造過程において、扁平筒状フィルム長尺体に対してミシン線を形成すると、第1フィルム領域の外面から第2フィルム領域にまでミシン線の穴が貫通してしまう。このため、前記第1フィルム領域と第2フィルム領域には、同じ長さのミシン線が形成されることになる。この点、長さの異なる2本のミシン線を形成するためには、前記扁平筒状フィルム長尺体を開いた後、第1フィルム領域のみにミシン線を形成し且つ第2フィルム領域のみにこれと異なるミシン線を形成しなければならないが、かかる作業は極めて困難である。
従って、予め筒状に形成された熱収縮性筒状ラベルにおいては、前記のように長さの異なる2つの縦ミシン線を容易に形成できず、従来、摘み直しすることなく開封できるように異なる長さのミシン線を有する熱収縮性筒状ラベルが提供されていない。
特開2004−142818号公報
本発明の目的は、予め筒状に形成された熱収縮性筒状ラベルであって、摘み直すことなく開封できる熱収縮性筒状ラベルの製造方法、及びそのラベルが装着されたラベル付き物品の製造方法、及びその熱収縮性筒状ラベルを提供することである。
本発明の熱収縮性筒状ラベルの製造方法は、長手方向に延びる縦ミシン線が形成され且つ周方向に熱収縮する性質を有する筒状フィルム長尺体が扁平状に折り畳まれた扁平筒状フィルム長尺体であって、一対の折り目にて区画される第1フィルム領域と第2フィルム領域の内面同士が接した扁平筒状フィルム長尺体に対して、前記第1及び第2フィルム領域の何れか一方から穿孔加工を行い、前記扁平筒状フィルム長尺体の短手方向に延び且つ前記第1及び第2フィルム領域を貫通する横ミシン線を、前記扁平筒状フィルム長尺体に形成する横ミシン工程、前記第1及び第2フィルム領域の何れか一方から穿孔加工を行い、前記扁平筒状フィルム長尺体の長手方向先端から又は分断予定線から長手方向反対端側に延び且つ前記第1及び第2フィルム領域を貫通する補助ミシン線を、前記横ミシン線にまで至らないように前記扁平筒状フィルム長尺体に形成する補助ミシン工程、前記分断予定線にて扁平筒状フィルム長尺体を短手方向に分断することにより、熱収縮性筒状ラベルを得る分断工程、を有する。
本発明の熱収縮性筒状ラベルの好ましい製造方法は、前記横ミシン工程を行う前に、前記扁平筒状フィルム長尺体を形成する工程を有し、前記扁平筒状フィルム長尺体を形成する工程が、帯状の熱収縮性フィルムの長手方向に縦ミシン線を形成する工程、前記熱収縮性フィルムを扁平筒状にして前記扁平筒状フィルム長尺体を得る工程、を有する。
例えば、1つの形態では、前記扁平筒状フィルム長尺体を形成する工程が、帯状の熱収縮性フィルムの長手方向に縦ミシン線を形成する工程、前記縦ミシン線を形成した後の熱収縮性フィルムの短手方向一側端部と他側端部を接着することにより、筒状フィルム長尺体を形成する工程、前記筒状フィルム長尺体を一対の折り目にて折り畳んで扁平状に形成する工程、を有する。また、他の形態では、前記扁平筒状フィルム長尺体を形成する工程が、帯状の熱収縮性フィルムの長手方向に縦ミシン線を形成する工程、前記縦ミシン線を形成した後の熱収縮性フィルムの短手方向一側端部と他側端部が重なるように、前記熱収縮性フィルムを一対の折り目に扁平状に折り畳む工程、前記重ねた一側端部と他側端部を接着する工程、を有する。
また、本発明の筒状ラベル付き物品の製造方法は、前記製造方法によって得られた熱収縮性筒状ラベルを、物品に外嵌し加熱することにより、前記物品に熱収縮装着する工程を有する。
本発明の別の局面によれば、熱収縮性筒状ラベルを提供する。
本発明の熱収縮性筒状ラベルは、周方向に熱収縮する性質を有する筒状フィルムと、前記筒状フィルムの軸方向中途部においてその周方向に形成された横ミシン線と、を有し、前記筒状フィルムには、前記筒状フィルムの軸方向一端からその反対端にまで軸方向に延びる縦ミシン線と、前記筒状フィルムの軸方向一端から前記反対端側に延び、前記横ミシン線にまで至らない一対の補助ミシン線と、が形成されており、前記一方の補助ミシン線の少なくとも一部分が、前記縦ミシン線に重なるように又は前記縦ミシン線の近傍に配置されている。
本発明の好ましい熱収縮性筒状ラベルは、前記筒状フィルムの、前記一対の補助ミシン線の各延長線の間には、周方向に延びる切り目が形成され、前記切り目が、前記横ミシン線に重なるように又は横ミシン線の近傍に配置されている。
本発明の好ましい熱収縮性筒状ラベルは、前記一方の補助ミシン線の全体が、前記縦ミシン線に重なるように又は前記縦ミシン線の近傍に配置されている。
本発明の製造方法によれば、摘み直すことなく開封することができる熱収縮性筒状ラベルを比較的容易に製造できる。
第1実施形態に係る熱収縮性筒状ラベルの斜視図。 同熱収縮性筒状ラベルを扁平状に畳んだ状態の正面図。 同熱収縮性筒状ラベルを扁平状に畳んだ状態の背面図。 筒状ラベル付き物品の正面図。 同筒状ラベル付き物品の上面図。 筒状ラベル付き物品の開封状態を示す正面図。 (a)は、帯状の熱収縮性フィルムに縦ミシン線を形成する工程を示す平面図、(b)は、その熱収縮性フィルムから筒状フィルム長尺体を形成する工程を示す平面図。 (a)は、筒状フィルム長尺体を扁平状に形成する工程を示す平面図、(b)は、図8(a)の矢印X方向から見た扁平筒状フィルム長尺体の参考図、(c)は、扁平筒状フィルム長尺体に横ミシン線などを形成する工程を示す平面図。 第2実施形態に係る熱収縮性筒状ラベルの斜視図。 第3実施形態に係る熱収縮性筒状ラベルの斜視図。
以下、本発明について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
なお、本明細書において、「上」及び「下」は、熱収縮性筒状ラベルを物品に装着し、その物品を自立させた状態を基準にしている。また、「PPP〜QQQ」という記載は、「PPP以上QQQ以下」を意味する。
各図に示される部分及び部材の寸法、縮尺及び形状は、実際のものとは異なっていることに留意されたい。
[第1実施形態に係る熱収縮性筒状ラベル]
図1は、本発明の第1実施形態に係る熱収縮性筒状ラベルを示し、図2及び図3は、扁平状に畳んだ状態の本発明の第1実施形態に係る熱収縮性筒状ラベルを示す。
図1乃至図3において、本発明の熱収縮性筒状ラベル1は、周方向に熱収縮する性質を有する筒状フィルム2と、前記筒状フィルム2の軸方向中途部においてその周方向に形成された横ミシン線3と、前記筒状フィルム2の軸方向一端からその反対端にまで軸方向に延びる縦ミシン線4と、前記筒状フィルム2の軸方向一端から前記反対端側に延び、前記横ミシン線3にまで至らない一対の補助ミシン線51,52と、前記筒状フィルム2の前記一対の補助ミシン線51,52の各延長線の間において形成された切り目6と、を有する。
前記筒状フィルム2は、熱収縮性フィルムを両側端部2a,2bを重ね合わせて筒状にし、この重ね合わせ部分を溶剤又は接着剤などを用いて接着することにより、筒状に形成された筒状体からなる。前記筒状フィルム2(熱収縮性筒状ラベル1)は、畳んだ状態で、例えば、略長方形状(又は略正方形状)である。
前記熱収縮性フィルムとしては、特に限定されず、例えば、ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体などのポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系樹脂、ポリプロピレン、環状ポリオレフィンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂からから選ばれる1種単独、又は2種以上の混合物を含むフィルムを用いることができる。また、熱収縮性フィルムとして、熱収縮性を有する2種以上のフィルムが積層された積層フィルムや、金属蒸着層などの非熱収縮層が熱収縮性を有するフィルムに積層された積層フィルムを用いることもできる。フィルムは公知の製法で製膜し延伸処理することにより熱収縮性を付与できる。
前記熱収縮性フィルムの厚みは、特に限定されないが、例えば20〜120μmであり、好ましくは、30〜80μmである。
前記熱収縮性フィルムは、所要温度(例えば80℃〜100℃)で少なくとも主たる延伸方向(熱収縮方向)に熱収縮可能である。この熱収縮性フィルムの熱収縮方向が周方向となるように熱収縮性フィルムを筒状に形成することにより、周方向に熱収縮性を有する筒状フィルム2が構成されている。
かかる筒状フィルム2を有する熱収縮性筒状ラベル1は、所要温度(例えば80℃〜100℃)で少なくとも周方向に熱収縮可能であり、物品に密着する程の熱収縮率を有する。
横ミシン線3は、前記筒状フィルム2の軸方向中途部に配置され、その筒状フィルム2の周方向全体に形成されている。従って、図2及び図3に示すように、横ミシン線3は、筒状フィルム2の周囲全体に亘って形成されている。なお、軸方向は、筒の中心を通り且つその筒の高さ方向と平行な方向をいう。筒状フィルム2の周方向に延びる横ミシン線3は、2本以上隣接して形成されていてもよいが、本実施形態では、1本形成されている。前記横ミシン線3の形成位置は、軸方向中途部であれば特に限定されない。通常、キャップ付き容器を封緘する目的で用いられる熱収縮性筒状ラベル1は、胴部とキャップ部の境界部分又はその近傍部分に横ミシン線3が一致するように、容器に装着される。このため、前記横ミシン線3の形成位置は、容器の種類に応じて適宜設計される。なお、筒状フィルム2は、横ミシン線3を基準にして2つの筒部1a,1bに区画されている。このうち、上側の筒部1a(上側筒部1a)が開封時に切除される。
ここで、本明細書において、「ミシン線」とは、ミシン針の縫い跡の如くフィルムの両面に貫通する複数の貫通孔が所要間隔を開けて形成された、方向性を有する複数の貫通孔の集合である。かかるミシン線は、方向性を有して並んだ各貫通孔の間に、非貫通部(貫通処理の成されいないフィルム部分)が存在する。1つの貫通孔の正面視形状は、細長い直線状、針穴状(打ち抜き略円形状又は略楕円形状)などが挙げられる。ミシン線に沿ってフィルムが切れ易くなることから、ミシン線の貫通孔の形状は、細長い直線状が好ましい。
横ミシン線3の1つの貫通孔の周方向における長さは、特に限定されないが、例えば、0.3mm〜4mmであり、好ましくは、0.3mm〜1mmである。横ミシン線3の1つの非貫通部の周方向における長さは、特に限定されないが、例えば、0.3mm〜4mmであり、好ましくは、0.3mm〜1mmである。
縦ミシン線4は、筒状フィルム2の軸方向一端(上端)からその反対端(下端)にまで軸方向に延びて形成されている。縦ミシン線4は、筒状フィルム2の軸方向と略平行な直線状に延びていることが好ましい。筒状フィルム2の上下端にまで延びる縦ミシン線4は、2本以上隣接して形成されていてもよいが、本実施形態では、1本形成されている。
縦ミシン線4の1つの貫通孔の軸方向における長さは、特に限定されないが、例えば、0.3mm〜2mmであり、好ましくは、0.5mm〜1mmである。縦ミシン線4の1つの非貫通部の軸方向における長さは、特に限定されないが、例えば、0.3mm〜4mmであり、好ましくは、1mm〜2mmである。
一対の補助ミシン線51,52は、筒状フィルム2の軸方向一端から反対端側に延びているが、前記横ミシン線3にまでは至ってない。つまり、一対の補助ミシン線51,52は、筒状フィルム2の軸方向一端から上側筒部1aの中途部にまで形成されている。一対の補助ミシン線51,52は、左右対称に形成され、貫通孔及び非貫通部の大きさ及び配置も同一である。
補助ミシン線51,52の長さは、例えば、10mm以上であり、好ましくは、20mm以上である。補助ミシン線51,52の軸方向反対端(下端)と横ミシン線3との間の長さは、例えば、10mm以上であり、好ましくは、15mm以上である。補助ミシン線51,52の端が横ミシン線3に近すぎると、開封時に、1度の動作で上側筒部1aを切除できないおそれがある。
前記一対の補助ミシン線51,52のうち、一方の補助ミシン線51の少なくとも一部分は、前記縦ミシン線4に重なるように又は前記縦ミシン線4の近傍に配置されている。本実施形態では、前記一方の補助ミシン線51の全体が、縦ミシン線4の近傍に配置されている。従って、一方の補助ミシン線51(及び他方の補助ミシン線52)は、縦ミシン線4と同様に、筒状フィルム2の軸方向と略平行に直線状に延びている。なお、前記縦ミシン線4の近傍は、縦ミシン線4から周方向に零を超え3mm以下の範囲を含み、好ましくは、縦ミシン線4から周方向に0.1mm〜2.5mmの範囲をいう。
一方の補助ミシン線51が縦ミシン線4の近傍に配置される場合、一方の補助ミシン線51は、その縦ミシン線4を基準にして左側又は右側の何れに配置されていてもよい。開封時、一方の補助ミシン線51に沿って生じた切断線が縦ミシン線4へと達し易くなることから、一方の補助ミシン線51は、縦ミシン線4を基準にして、他方の補助ミシン線52とは反対側に配置されていることが好ましい。換言すると、図示したように、一対の補助ミシン線51,52の間に縦ミシン線4が位置するように、一方の補助ミシン線51が縦ミシン線4の近傍に配置されていることが好ましい。
補助ミシン線51,52の1つの貫通孔の軸方向における長さは、特に限定されないが、例えば、0.3mm〜2mmであり、好ましくは、0.5mm〜1mmである。補助ミシン線51,52の1つの非貫通部の軸方向における長さは、特に限定されないが、例えば、0.3mm〜2mmであり、好ましくは、0.5mm〜1mmである。
前記一対の補助ミシン線51,52で区画される帯状部Bの幅(一対の補助ミシン線51,52の周方向間隔)は、例えば、3mm〜20mmであり、好ましくは、5mm〜15mmである。前記一対の補助ミシン線51,52が平行でない場合、前記帯状部Bの幅は、最小の長さである。前記一対の補助ミシン線51,52の周方向間隔は、一方の補助ミシン線51を基準にして周方向一方側と周方向他方側の2つ存在するが、一対の補助ミシン線51,52の周方向間隔は、そのうちの小さい方をいう。前記一対の補助ミシン線51,52の周方向間隔は、3mm以上で且つ筒状フィルム2の円周長さの1/4倍以下の範囲を例示できる。
前記一対の補助ミシン線51,52の間における筒状フィルム2の軸方向一端(上端)には、舌状の摘み部21が延出されている。舌状の摘み部21の外形は、例えば、略台形状などに形成されている。本実施形態では、この摘み部21の2つの立ち上がり基部に、それぞれ補助ミシン線51,52の端部の貫通孔が配置されている。
切り目6は、前記一対の補助ミシン線51,52の各延長線の間であって前記横ミシン線3に重なるように又は横ミシン線3の近傍に配置されている。なお、本明細書において延長線とは、ミシン線の延長上に延びる仮想の線であって、実際に存在しているわけではない。前記切り目6は、フィルムを分断した線であり、前記「ミシン線」の複数の貫通孔が繋がったものとも言える。切り目6は、一対の補助ミシン線51,52の各延長線の間に形成されていればよく、好ましくは、図示したように、その延長線を少し越える程度まで形成される。例えば、前記切り目6は、前記各延長線よりもそれぞれ0〜3mm越え、好ましくは、0.1mm〜2mm越える程度まで形成される。もっとも、前記切り目6は、一対の補助ミシン線51,52の各延長線に交わらず、その延長線の間にのみ形成されていてもよい。
本実施形態では、切り目6は、一対の補助ミシン線51,52の各延長線の間で且つ横ミシン線3の近傍に配置され、好ましくは、横ミシン線3と略平行に直線状に延びている。なお、前記横ミシン線3の近傍は、横ミシン線3から軸方向に零を超え3mm以下の範囲を含み、好ましくは、横ミシン線3から軸方向に0.1mm〜2.5mmの範囲をいう。
本発明の熱収縮性筒状ラベル1は、物品に外嵌した後、加熱することによってその物品に装着される。
図4及び図5は、物品に熱収縮性筒状ラベル1が装着された筒状ラベル付き物品を示す。
本発明の熱収縮性筒状ラベル1を装着する物品は、特に限定されず、目薬などの医薬品、化粧品、調味料、飲料、食品などが収納された容器又は包装箱、おもちゃなどの商品そのものなどが挙げられる。好ましくは、図示したように、胴部71と前記胴部71に開閉可能に取り付けられたキャップ部72とを有する容器7に本発明の熱収縮性筒状ラベル1は装着される。
具体的には、キャップ部72の下端付近に横ミシン線3が位置するように、熱収縮性筒状ラベル1を容器7に外嵌する。その後、その熱収縮性筒状ラベル1の全体を所定温度(例えば、80℃〜100℃)に加熱する。すると、熱収縮性筒状ラベル1が周方向に収縮し、容器7の外面に密着する。なお、上方部を容器7の天面73よりも上方に出た状態で熱収縮性筒状ラベル1を外嵌した場合には、図4に示すように、熱収縮により、熱収縮性筒状ラベル1の上方部(この上方部には、摘み部21が含まれている)が、天面側に折れ曲がり、天面73の周端部に係止される。
得られた筒状ラベル付き物品10を開封する際には、摘み部21を指で摘み、外側下方に引き出すことにより、図6に示すように、一対の補助ミシン線51,52に沿って切断線A1,A2が生じて筒状フィルム2が切断され、熱収縮性筒状ラベル1の上側筒部1aから帯状部Bが生じる。前記切断線A1,A2が一対の補助ミシン線51,52の各下端付近に至ると、一方の補助ミシン線51の下端付近から縦ミシン線4へと切断線A3が生じるが、他方の補助ミシン線52の下端で切断が止まる。そして、前記縦ミシン線4に沿って生じた切断線A3が横ミシン線3に至ると、横ミシン線3に沿って切断線A4が生じ、そのまま周方向に回すことにより、熱収縮性筒状ラベル1の上側筒部1aを切除できる。
このように本発明の熱収縮性筒状ラベル1は、それを開封する際、摘み部21を摘み直すことなく1度の動作で上側筒部1aを切除できる。
なお、図6においては、開封手順及び切断線の発生状況を判りやすく図示するため、摘み部21を周方向に回した際に、切断線A2よりも右側の部分Cが容器7のキャップ部72に被った状態で図示しているが、実際には、摘み部21を周方向に回した際に、この右側の部分Cもキャップ部72から離れる場合が多い。
[第1実施形態に係る熱収縮性筒状ラベルの製造を含む筒状ラベル付き物品の製造方法]
上記筒状ラベル付き物品10は、長手方向に延びる縦ミシン線が形成され且つ周方向に熱収縮する性質を有する筒状フィルム長尺体が扁平状に折り畳まれた扁平筒状フィルム長尺体であって、一対の折り目にて区画される第1フィルム領域と第2フィルム領域の内面同士が接した扁平筒状フィルム長尺体に対して、横ミシン線を形成する横ミシン工程、前記扁平筒状フィルム長尺体に補助ミシン線を形成する補助ミシン工程、分断予定線にて扁平筒状フィルム長尺体を短手方向に分断することにより、熱収縮性筒状ラベルを得る分断工程、熱収縮性筒状ラベルを、物品に外嵌し加熱することにより前記物品に熱収縮装着する装着工程、を経て製造される。
必要に応じて、前記扁平筒状フィルム長尺体に切り目を形成する切り工程を有していてもよい。
前記各工程は、1つの製造ラインで一連に行ってもよいし、或いは、前記各工程から選ばれる1つ又は2つ以上の工程を、1つのラインで行い、且つ残る工程を他の1つ又は2つ以上のラインで行ってもよい。また、本発明の熱収縮性筒状ラベル又は筒状ラベル付き物品の製造方法を実施する者は、長手方向に延びる縦ミシン線が形成され且つ周方向に熱収縮する性質を有する筒状フィルム長尺体が扁平状に折り畳まれた扁平筒状フィルム長尺体であって、一対の折り目にて区画される第1フィルム領域と第2フィルム領域の内面同士が接した扁平筒状フィルム長尺体を第3者から購入し、その扁平筒状フィルム長尺体に対して前記横ミシン工程などを行ってもよい。或いは、本発明の熱収縮性筒状ラベル又は筒状ラベル付き物品の製造方法を実施する者は、前記扁平筒状フィルム長尺体を自身で形成してもよい。
前記扁平筒状フィルム長尺体は、例えば、長手方向に延びる縦ミシン線が形成された筒状フィルム長尺体を扁平筒状に形成することにより得ることができる。
かかる扁平筒状フィルム長尺体を形成する工程は、例えば、帯状の熱収縮性フィルムの長手方向に縦ミシン線を形成する縦ミシン工程、前記熱収縮性フィルムを扁平筒状にして前記扁平筒状フィルム長尺体を得る工程、を有する。
熱収縮性フィルムを扁平筒状にする工程は、例えば、前記縦ミシン線を形成した後の熱収縮性フィルムの短手方向両側端部を接着することにより、周方向に熱収縮する筒状フィルム長尺体を形成し、前記筒状フィルム長尺体を扁平状に折り畳むことにより、扁平筒状フィルム長尺体を形成する。
また、熱収縮性フィルムを扁平筒状にする工程は、例えば、前記縦ミシン線を形成した後の熱収縮性フィルムの短手方向一側端部と他側端部が重なるように、前記熱収縮性フィルムを一対の折り目に扁平状に折り畳み、前記両側端部を接着することにより、扁平筒状フィルム長尺体を形成する。
かかる扁平筒状フィルム長尺体の形成工程を1つのラインで行い、熱収縮性筒状ラベル1への加工工程を他の1つのラインで行ってもよく、さらに、この他の1つのラインで熱収縮性筒状ラベル1を物品に装着する工程までも行ってもよい。
なお、扁平筒状フィルム長尺体の形成工程に含まれる前記各工程を、1つのラインで一連に行ってもよいし、或いは、前記各工程から選ばれる1つ又は2つ以上の工程を、1つのラインで行い、且つ残る工程を他の1つ又は2つ以上のラインで行ってもよい。
以下、製造方法について説明する。なお、製造方法の説明において、筒状フィルムの構成や、横ミシン線などの各ミシン線の形成位置及び形状などは、上記熱収縮性筒状ラベルの説明から自明である。このため、製造方法の説明においては、上記熱収縮性筒状ラベルの説明を適宜参酌されたい。
(縦ミシン工程)
図7(a)に示すように、帯状の熱収縮性フィルム81の短手方向中途部において、その長手方向に延びる縦ミシン線4を形成する。この熱収縮性フィルム81は、少なくとも短手方向に熱収縮し得る。なお、帯状は、一辺の長さが他辺の長さに対して十分に長い長方形状をいい、例えば、一辺(長手方向の辺)の長さが、他辺(短手方向の辺)の30倍以上、好ましくは100倍以上である。
(筒状工程)
図7(b)に示すように、前記縦ミシン線4を形成した後の熱収縮性フィルム81の短手方向一側端部81aを他側端部81bに重ね合わせ、この重ね合わせ部分を溶剤又は接着剤などを用いて接着する。接着により、帯状の熱収縮性フィルム81を細長い筒状にした筒状フィルム長尺体82が得られる。この筒状フィルム長尺体82は、その長手方向に延びる縦ミシン線4を有し、又、筒状フィルム長尺体82は、周方向に熱収縮する性質を有する。
(扁平工程)
図8(a)及び(b)に示すように、前記筒状フィルム長尺体82を、長手方向に延びる一対の折り目82a,82bにて折り畳むことにより扁平状にする。扁平状となった筒状フィルム長尺体83(扁平筒状フィルム長尺体83)は、前記一対の折り目82a,82bにて区画される第1フィルム領域84と第2フィルム領域85の内面同士が接している。なお、図8(a)において、紙面上に現れる領域が第1フィルム領域84である。また、図8(b)の太矢印で指示する箇所に、縦ミシン線4が位置している。
前記一対の折り目82a,82bを形成する際(筒状フィルム長尺体82を折り畳む際)、各折り目が縦ミシン線4に重ならず、且つ縦ミシン線4が一方の折り目82aの付近に配置されるように折り畳む。前記縦ミシン線4と一方の折り目82aの間隔は、概ね帯状部Bの半分である。つまり、縦ミシン線4から帯状部の幅半分に相当する距離を離した位置に、一方の折り目82aが形成され、その一方の折り目82aから筒状フィルム長尺体82の180度周方向にずれた位置に、他方の折り目82bが形成される。
このようにして扁平筒状フィルム長尺体83が得られる。得られた扁平筒状フィルム長尺体83は、必要に応じてロール状に巻き取ってもよい。
なお、前記筒状工程と扁平工程(熱収縮性フィルムを扁平筒状にする工程)は、次のように変更することもできる。
すなわち、前記縦ミシン線4を形成した後の熱収縮性フィルム81の短手方向一側端部81aを他側端部81bに重ね合わせつつ、一対の折り目82a,82bにて折り畳むことにより、熱収縮性フィルム81を扁平状にする。
その後、前記重ね合わせ部分を溶剤又は接着剤などを用いて接着することにより、前記一対の折り目82a,82bにて区画される第1フィルム領域84と第2フィルム領域85の内面同士が接した扁平筒状フィルム長尺体83を得ることができる。
(横ミシン工程)
前記ロール状に巻き取った扁平筒状フィルム長尺体83を引き出し、これに横ミシン線3を形成する。なお、ロール状に巻き取らない場合には、前記扁平工程で得た扁平筒状フィルム長尺体83に、引き続いて横ミシン線3を形成する。
ここで、熱収縮性筒状ラベル1は、扁平筒状フィルム長尺体83に横ミシン線などを形成した後、その扁平筒状フィルム長尺体83を短手方向に分断することによって得られる。この分断箇所は、熱収縮性筒状ラベル1の長さなどに応じて予め設計されている。本明細書において、予め設計された分断する箇所を分断予定線という。横ミシン線などの形成位置は、概念上、例えば、この分断予定線を基準にして設定される。なお、機械的製造工程においては、機械で読み取ることができるマークが熱収縮性フィルムに設けられており、そのマークをセンサーが読み取ることにより、前記分断予定線との相対的な位置関係にある横ミシン線の形成位置が決定される。
図8(c)において、分断予定線9を一点鎖線で示している。なお、摘み部21を形成するために、分断予定線9は、全体が直線状ではなく、その一部が摘み部21の半分の外形に応じて屈曲している。
概念上、前記分断予定線9は、扁平筒状フィルム長尺体83の長手方向に所定間隔を開けて(熱収縮性筒状ラベル1の長さに相当する間隔を開けて)複数存在する。
前記2つの分断予定線9,9の間の中途部において、前記第1及び第2フィルム領域84,85の何れか一方の外面側から穿孔加工を行うことにより、第1フィルム領域84及び第2フィルム領域85を貫通する横ミシン線3を短手方向全体に形成できる。前記第1フィルム領域84と第2フィルム領域85が重なっているので、第1フィルム領域84及び第2フィルム領域85に、貫通孔及び非貫通部の大きさ及び配置が同一の横ミシン線3が形成される。横ミシン線3を一方の折り目82aから他方の折り目82bにまで形成することにより、その横ミシン線3は筒状フィルム長尺体82の周方向全体に形成されることになる。
(補助ミシン工程)
前記扁平筒状フィルム長尺体83に、前記第1及び第2フィルム領域84,85の何れか一方の外面側から穿孔加工を行うことにより、第1フィルム領域84及び第2フィルム領域85を貫通する補助ミシン線51を形成する。
補助ミシン線は、縦ミシン線4の近傍であって、扁平筒状フィルム長尺体83の分断予定線9から長手方向反対端側に延び、横ミシン線3にまで至らないように形成される。1つの補助ミシン線51を第1フィルム領域84及び第2フィルム領域85に貫通して形成することにより、筒状フィルム長尺体82に一対の補助ミシン線51,52が形成される。
なお、補助ミシン線51は、扁平筒状フィルム長尺体83の長手方向先端から長手方向反対端側に形成してもよい。熱収縮性筒状ラベル1は、分断予定線9で分断することにより、扁平筒状フィルム長尺体83から連続的に形成されるため、分断予定線9で分断した後の分断箇所と、扁平筒状フィルム長尺体83の長手方向先端とは、同じになるからである。
(切り工程)
前記扁平筒状フィルム長尺体83に、前記第1及び第2フィルム領域84,85の何れか一方の外面側から切り加工を行うことにより、扁平筒状フィルム長尺体83の一方の折り目82aから短手方向に延びる切り目6を形成する。この切り目6は、横ミシン線3に重なる又は横ミシン線3の近傍であって、一方の折り目82a(付近に縦ミシン線4が位置する折り目)から補助ミシン線51の延長線上又はその付近にまで形成される。
前記1つの切り目6を、一方の折り目82aから第1フィルム領域84及び第2フィルム領域85に切断するように形成することにより、結果的に、一対の補助ミシン線51,52の延長線の間に切り目6を形成できる。
(分断工程)
図8(c)に示す分断予定線9にて扁平筒状フィルム長尺体83を短手方向に分断することにより、図1乃至図3に示すような熱収縮性筒状ラベル1が得られる。
得られた熱収縮性筒状ラベル1は、一旦保管してもよいし、引き続いて物品に装着してもよい。
なお、前記横ミシン工程、補助ミシン工程、切り工程及び分断工程の実施順序は、特に限定されず、これらの工程から選ばれる少なくとも2つの工程を同時に行ってもよいし、これらの工程を任意の順序で順番に行ってもよい。
好ましくは、横ミシン工程及び補助ミシン工程を同時に行った後、切り工程及び分断工程を同時に行う、又は、横ミシン工程、補助ミシン工程、切り工程及び分断工程の全てを同時に行う。ただし、切り工程は、必要に応じて行われる。
(装着工程)
得られた熱収縮性筒状ラベル1を、物品に外嵌し加熱することにより、図4及び図5に示すような筒状ラベル付き物品10を得ることができる。
本発明の製造方法によれば、筒状に形成した筒状フィルム長尺体82から、1度の動作で開封できる熱収縮性筒状ラベル1を、既存の製造ラインを用いて簡単に製造できる。
本発明の熱収縮性筒状ラベル及びその製造方法は、上記第1実施形態に限られず、本発明の意図する範囲で様々に設計変更できる。
以下、その他の実施形態を説明するが、主として上記第1実施形態と異なる構成及び効果について説明し、上記第1実施形態と同様の構成などについては、用語又は符号をそのまま援用し、その構成の説明を省略する場合がある。
[第2実施形態]
上記第1実施形態の製造方法においては、補助ミシン線51,52を縦ミシン線4と略平行に形成しているが、これに限定されない。補助ミシン線51,52が、横ミシン線3に至らずに筒状フィルム2の軸方向に延設され且つ補助ミシン線51,52の少なくとも一部分が縦ミシン線4に重なるように又は縦ミシン線4の近傍に配置されていることを条件として、適宜変更できる。例えば、補助ミシン工程において、補助ミシン線51,52を、縦ミシン線4に対して傾斜させて形成してもよい。このような補助ミシン工程にて得られる熱収縮性筒状ラベル1を、図9に示す。
図9の熱収縮性筒状ラベル1は、傾斜状の補助ミシン線51,52が、筒状フィルム2の軸方向一端から互いに近づきながら反対端に延び、横ミシン線3にまでは至っておらず、補助ミシン線51,52の反対端(下端)が、縦ミシン線4に重なっているか又はその近傍に位置している。なお、補助ミシン線51,52を傾斜状に形成する場合、反対端に向かうに従って互いに遠ざかる態様と、反対端に向かうに従って違いに近づく態様があるが、開封性を考慮すると、図9に示すように、反対端に向かうに従って違いに近づく態様が好ましい。
[第3実施形態]
上記第1実施形態の製造方法においては、横ミシン線3を1本だけ形成しているが、2本以上の横ミシン線を隣接させて形成してもよい。このような横ミシン工程にて得られる熱収縮性筒状ラベル1を、図10に示す。
図10の熱収縮性筒状ラベル1は、周方向全体に延びる2本の横ミシン線31,32が、軸方向に隣接して形成されている。隣接した横ミシン線31,32の間隔は、例えば、1mm〜3mmである。このように複数の横ミシン線を形成することにより、横ミシン線に沿って上側筒部をより確実に切除できるようになる。
なお、2本以上の縦ミシン線を周方向に隣接して形成してもよく(図示せず)、この場合、隣接した縦ミシン線の間隔は、例えば、1mm〜3mmである。
1…熱収縮性筒状ラベル、2…筒状フィルム、3,31,32…横ミシン線、4…縦ミシン線、51,52…補助ミシン線、6…切り目、7…物品、82…筒状フィルム長尺体、83…扁平筒状フィルム長尺体、82a,82b…折り目、84…第1フィルム領域、85…第2フィルム領域、10…筒状ラベル付き物品

Claims (6)

  1. 長手方向に延びる縦ミシン線が形成され且つ周方向に熱収縮する性質を有する筒状フィルム長尺体が扁平状に折り畳まれた扁平筒状フィルム長尺体であって、一対の折り目にて区画される第1フィルム領域と第2フィルム領域の内面同士が接した扁平筒状フィルム長尺体に対して、前記第1及び第2フィルム領域の何れか一方から穿孔加工を行い、前記扁平筒状フィルム長尺体の短手方向に延び且つ前記第1及び第2フィルム領域を貫通する横ミシン線を、前記扁平筒状フィルム長尺体に形成する横ミシン工程、
    前記第1及び第2フィルム領域の何れか一方から穿孔加工を行い、前記扁平筒状フィルム長尺体の長手方向先端から又は分断予定線から長手方向反対端側に延び且つ前記第1及び第2フィルム領域を貫通する補助ミシン線を、前記横ミシン線にまで至らないように前記扁平筒状フィルム長尺体に形成する補助ミシン工程、
    前記分断予定線にて扁平筒状フィルム長尺体を短手方向に分断することにより、熱収縮性筒状ラベルを得る分断工程、
    を有する、熱収縮性筒状ラベルの製造方法。
  2. 前記横ミシン工程を行う前に、前記扁平筒状フィルム長尺体を形成する工程を有し、
    前記扁平筒状フィルム長尺体を形成する工程が、
    帯状の熱収縮性フィルムの長手方向に縦ミシン線を形成する工程、
    前記熱収縮性フィルムを扁平筒状にして前記扁平筒状フィルム長尺体を得る工程、を有する、請求項1に記載の熱収縮性筒状ラベルの製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の製造方法によって得られた熱収縮性筒状ラベルを物品に外嵌し加熱することにより、前記物品に熱収縮装着する工程を有する、筒状ラベル付き物品の製造方法。
  4. 周方向に熱収縮する性質を有する筒状フィルムと、前記筒状フィルムの軸方向中途部においてその周方向に形成された横ミシン線と、を有し、
    前記筒状フィルムには、前記筒状フィルムの軸方向一端からその反対端にまで軸方向に延びる縦ミシン線と、前記筒状フィルムの軸方向一端から前記反対端側に延び、前記横ミシン線にまで至らない一対の補助ミシン線と、が形成されており、
    前記一方の補助ミシン線の少なくとも一部分が、前記縦ミシン線に重なるように又は前記縦ミシン線の近傍に配置されている、熱収縮性筒状ラベル。
  5. 前記一方の補助ミシン線の全体が、前記縦ミシン線に重なるように又は前記縦ミシン線の近傍に配置されている、請求項4に記載の熱収縮性筒状ラベル。
  6. 前記筒状フィルムの、前記一対の補助ミシン線の各延長線の間には、周方向に延びる切り目が形成され、
    前記切り目が、前記横ミシン線に重なるように又は横ミシン線の近傍に配置されている、請求項4又は5に記載の熱収縮性筒状ラベル。
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