JP2017052537A - 筒状ラベル付き容器、及びその製造方法 - Google Patents

筒状ラベル付き容器、及びその製造方法 Download PDF

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Yuji Oya
祐司 大矢
拓生 長谷川
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Abstract

【課題】 開封時に上方部を確実に分断できる筒状ラベル付き容器を提供する。
【解決手段】 本発明の筒状ラベル付き容器10は、熱収縮性フィルムを筒状に形成した筒状体2と、前記筒状体2の上端縁2aから軸方向に延びて形成された切込み線3,3であって周方向に間隔を開けて形成された一対の切込み線3,3と、前記筒状体2の外面の一部分に貼付された貼付ラベル4と、を有する熱収縮性筒状ラベル1と、前記熱収縮性筒状ラベル1が熱収縮装着された容器9と、を有し、前記貼付ラベル4が前記筒状体2の上端部のうち前記一対の切込み線3,3で挟まれた領域Bに少なくとも貼付されており、前記上端部のうち一対の切込み線3,3で挟まれた領域Bが貼付ラベル4と共に容器9から離れており、前記上端部のうち前記一対の領域以外の領域Aが容器9に密着するように容器9側へ折り曲げられている。
【選択図】 図10

Description

本発明は、熱収縮性筒状ラベルが容器に装着された筒状ラベル付き容器及びその製造方法に関する。
従来、熱収縮性フィルムを筒状に形成した熱収縮性筒状ラベルが容器に熱収縮装着された筒状ラベル付き容器が知られている。
特許文献1には、熱収縮性フィルムの両側端部を接着してシール部が形成された熱収縮性筒状ラベル(筒状フィルム)の面内に、前記シール部を分断するように周方向に延びる切り目が形成され、この切り目を含むシール部の外面にラベルが貼付されている筒状ラベル付き容器が開示されている(同文献の[0039]及び図11)。
かかる筒状ラベル付き容器は、ラベルの非貼付部を摘んで引き出すことにより、切り目の両端部からフィルムが裂けていき、シール部を切り取り、熱収縮性筒状ラベル(筒状フィルム)を容器から取り外すことができる。
しかしながら、特許文献1の構造では、熱収縮性筒状ラベルを容器から取り外す際、その上方部を分断できない。例えば、熱収縮性筒状ラベルは、上方部にキャップ部を有する容器に装着されることがあるが、特許文献1の構造では、キャップ部に装着された熱収縮性筒状ラベルの上方部をキャップ部から取り外すことが困難となる。
また、特許文献1の構造では、ラベルの非貼付部を摘んで引き出すので、熱収縮性筒状ラベルに対する剥離力がラベルに加わり、ラベルによってシール部を切り取る前にラベルが熱収縮性筒状ラベルの外面から剥がれるおそれがある。
特開2009−119645号公報
本発明の目的は、開封時に上方部を確実に分断できる筒状ラベル付き容器及びその製造方法を提供することである。
本発明の筒状ラベル付き容器は、容器と、前記容器に熱収縮装着された熱収縮性筒状ラベルと、を有し、前記熱収縮性筒状ラベルが、熱収縮性フィルムを筒状に形成した筒状体と、前記筒状体の上端縁から軸方向に延びて形成された切込み線であって周方向に間隔を開けて形成された一対の切込み線と、前記筒状体の上端部のうち前記一対の切込み線で挟まれた領域に少なくとも貼付された貼付ラベルと、を有し、前記上端部のうち一対の切込み線で挟まれた領域が貼付ラベルと共に容器から離れており、前記上端部のうち前記一対の切込み線で挟まれた領域以外の領域が容器に密着するように容器側へ折り曲げられている。
本発明の筒状ラベル付き容器の製造方法は、熱収縮性フィルムを筒状に形成した筒状体と、前記筒状体の上端縁から軸方向に延びて形成された切込み線であって周方向に間隔を開けて形成された一対の切込み線と、前記筒状体の外面のうち前記一対の切込み線で挟まれた領域に少なくとも貼付された貼付ラベルと、を有する熱収縮性筒状ラベルを準備する工程、前記一対の切込み線の下端が容器の上面又は肩面の周縁に略一致するように位置合わせして前記熱収縮性筒状ラベルを容器に外嵌し、加熱する工程、を有する。
本発明の好ましい筒状ラベル付き容器の製造方法は、前記熱収縮性筒状ラベルを準備する工程が、長尺状の熱収縮性フィルムを筒状に形成した長尺筒状体であって一対の切込み線が長さ方向に間隔を開けて形成された長尺筒状体を準備する工程、前記長尺筒状体の外面の前記一対の切込み線の間を含んで貼付ラベルを貼付する工程、前記貼付ラベルの面内を横断する位置、前記貼付ラベルの上端縁に沿った位置又は前記貼付ラベルの上端縁上側近傍位置の何れかの位置において前記長尺筒状体を切断することにより、1つの熱収縮性筒状ラベルを得る工程、を有する。
本発明の好ましい筒状ラベル付き容器の製造方法は、前記熱収縮性筒状ラベルを準備する工程が、長尺状の熱収縮性フィルムを筒状に形成した長尺筒状体を準備する工程、前記長尺筒状体の外面に、その長さ方向に間隔を開けて貼付ラベルを貼付する工程、前記貼付ラベルの上端部両側縁又はその両側縁外側近傍に切込み線をそれぞれ形成する工程、前記貼付ラベルの面内を横断する位置、前記貼付ラベルの上端縁に沿った位置又は前記貼付ラベルの上端縁上側近傍位置の何れかの位置において前記長尺筒状体を切断することにより、1つの熱収縮性筒状ラベルを得る工程、を有する。
本発明の筒状ラベル付き容器は、筒状体の上端部のうち一対の切込み線で挟まれた領域が貼付ラベルと共に容器から離れているので、これを容易に摘むことができる。熱収縮性筒状ラベルの開封時、これを摘んで前記領域を貼付ラベルと共に引き出すことにより、熱収縮性筒状ラベルの上方部を確実に分断し、その上方部を容器から簡単に除去できる。
第1実施形態の熱収縮性筒状ラベルの斜視図。 扁平状に折り畳んだ状態の熱収縮性筒状ラベルの平面図。 扁平状に折り畳んだ状態の熱収縮性筒状ラベルの背面図。 同扁平状に折り畳んだ状態の熱収縮性筒状ラベルを上方側から見た上面図。 図2のV−V線で切断した拡大断面図。 図2のVI−VI線で切断した拡大断面図。 図2のVII−VII線で切断した拡大断面図。 熱収縮性筒状ラベルの第1製造方法の手順を示す参考平面図。 熱収縮性筒状ラベルを容器に外嵌する際の正面図。 第1実施形態の筒状ラベル付き容器の斜視図。 熱収縮性筒状ラベルの第2製造方法の手順を示す参考平面図。 熱収縮性筒状ラベルの第2製造方法の手順を示す参考平面図。 第2実施形態の筒状ラベル付き容器の斜視図。 同筒状ラベル付き容器の製法の一部の工程であって、熱収縮性筒状ラベルを容器に外嵌する際の正面図。 第3実施形態の第1例に係る熱収縮性筒状ラベルの平面図。 第3実施形態の第2例に係る熱収縮性筒状ラベルの平面図。 第3実施形態の第3例に係る熱収縮性筒状ラベルの平面図。 第3実施形態の第4例に係る熱収縮性筒状ラベルの平面図。 第3実施形態の第5例に係る熱収縮性筒状ラベルの平面図。 第3実施形態の第6例に係る熱収縮性筒状ラベルの平面図。 図20のXXI−XXI線で切断した拡大断面図。 第5実施形態の筒状ラベル付き容器の製造方法の手順を示す参考図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本明細書において、「外面」とは、筒状に形成される筒状体(熱収縮性筒状ラベル)の外側となる面をいい、「内面」とは、筒状体(熱収縮性筒状ラベル)の内側となる面を言う。また、用語の頭に、「第1」、「第2」を付す場合があるが、この第1などは、用語を区別するためだけに付加されたものであり、その順序や優劣などの特別な意味を持たない。本明細書において、「〜」で表される数値範囲は、「〜」の前後の数値を下限値及び上限値として含む数値範囲を意味する。
なお、各図において表された形状、大きさ、各層の厚み及びそれらの相対的な比率などは、実際の寸法とは異なっていることに留意されたい。
[第1実施形態]
<熱収縮性筒状ラベルについて>
図1は、熱収縮させる前の熱収縮性筒状ラベルであって、筒状に開いた状態の熱収縮性筒状ラベルの斜視図であり、図2は、熱収縮させる前の熱収縮性筒状ラベルであって、扁平状に折り畳んだ状態の熱収縮性筒状ラベルを一方面側から見た平面図であり、図3は、その反対側の面から見た平面図(背面図)であり、図4は、その上方側から見た図である。図5乃至図7は、前記扁平状態の熱収縮性筒状ラベルの、ラベルが貼付された部分を切断し、拡大して表した断面図である。
図1乃至図7において、熱収縮性筒状ラベル1は、熱収縮性フィルムを筒状に形成した筒状体2と、前記筒状体2の上端縁2aから形成され且つ前記筒状体2の軸方向に延びる一対の切込み線3,3と、前記筒状体2の外面の一部分に貼付された貼付ラベル4と、を有する。
貼付ラベル4は、前記筒状体2の上端部のうち前記一対の切込み線3,3で挟まれた領域に少なくとも貼付されている。
筒状体2は、熱収縮性フィルムを筒状に形成したものである。ここで、本明細書において、熱収縮性は、熱収縮温度(例えば、70℃〜100℃)において所定方向に収縮する性質をいう。
前記熱収縮性フィルムは、少なくとも横方向(この横方向は、筒状に形成した際に於ける周方向。以下同じ)に熱収縮性を有するものであればその材質は特に限定されない。前記熱収縮性フィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系樹脂;ポリプロピレン、ポリエチレン、環状オレフィン系樹脂などのポリオレフィン系樹脂;ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体などのポリスチレン系樹脂;ポリ塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂から選ばれる1種又は2種以上の混合物などからなる合成樹脂製フィルムなどを用いることができる。また、熱収縮性を有する2種以上のフィルムが積層された積層フィルムを用いることもできる。さらに、熱収縮性を有するフィルムに、断熱層やバリア層などの機能層が積層された積層フィルムを用いることもできる。前記断熱層としては、例えば、不織布、発泡樹脂シートなどが挙げられ、前記バリア層としては、例えば、アルミニウム箔などの金属箔、金属蒸着膜などが挙げられる。中でも、収縮特性に優れている点などから、熱収縮性フィルムとしては、ポリエステル系フィルム又はこのフィルムを含む積層フィルムを用いることが好ましい。
熱収縮性フィルムは、公知の製法で製膜し延伸処理することにより得ることができる。延伸処理は、通常、70〜110℃程度の温度で、横方向に2.0〜8.0倍、好ましくは3.0〜7.0倍程度で主延伸することにより行われる。さらに、フィルムの縦方向(この縦方向は、前記横方向と直交する方向であって、筒状に形成した際に於ける軸方向。以下同じ)にも延伸処理を行ってもよい。縦方向に延伸処理する場合、その延伸倍率は特に限定されないが、例えば、1.01倍〜2倍である。得られたフィルムは、一軸延伸フィルム又は主延伸方向と直交する方向にも延伸された二軸延伸フィルムとなる。熱収縮性フィルムの厚みは、特に限定されないが、通常、20μm〜100μm程度である。
前記熱収縮性フィルムは、熱収縮温度(例えば、70℃〜100℃)において、少なくとも横方向に熱収縮し得るものが用いられる。また、熱収縮性フィルムは、縦方向に熱収縮又は熱伸長し得るものでもよい。例えば、熱収縮性フィルムは、85℃に加熱した際の横方向における熱収縮率が30%以上であることが好ましく、さらに、40%以上がより好ましく、50%以上が特に好ましい。また、前記熱収縮性フィルムが縦方向にも熱収縮又は熱伸長し得る場合、そのフィルムの、85℃に加熱した際の縦方向における熱収縮率は、−3%〜15%であり、好ましくは1%〜10%である。なお、熱収縮率のマイナスは、熱伸長を意味する。
前記85℃に加熱した際の熱収縮率は、加熱前の熱収縮性フィルムの長さ(元の長さ)と、前記フィルムを85℃の温水中に10秒間浸漬した後のフィルムの長さ(浸漬後の長さ)の割合である。前記熱収縮率は、下記式に代入して求められる。
式:熱収縮率(%)=[{(フィルムの横方向(又は縦方向)の元の長さ)−(フィルムの横方向(又は縦方向)の浸漬後の長さ)}/(フィルムの横方向(又は縦方向)の元の長さ)]×100。
熱収縮性フィルムは、透明又は不透明でもよいが、フィルムの内面に後述する意匠印刷を施す場合には、そのデザインを外面側から視認できるようにするため、透明なフィルムが用いられる。前記透明なフィルムの全光線透過率は、例えば、70%以上であり、好ましくは80%以上であり、より好ましくは90%以上である。前記全光線透過率は、JIS K 7361(プラスチック−透明材料の全光線透過率の試験方法)に準拠した測定法によって測定される値をいう。
また、熱収縮性フィルムには、例えば、商品名、商標、絵柄デザインなどの意匠印刷(図示せず)がグラビア印刷などによって単色又は多色刷りにて施されている。前記意匠印刷は、熱収縮性フィルムの内面若しくは外面又は内面及び外面の何れに施してもよいが、傷付き難くなることから、熱収縮性フィルムの内面に施すことが好ましい。
筒状体2は、前記熱収縮性フィルムを筒状に丸め、フィルムの第1側端部21の外面にフィルムの第2側端部22の内面を重ね合わせ、この重ね合わせ部を所定幅接着することによって構成されている。なお、特に図示しないが、熱収縮性フィルムの第1側端部21の内面とフィルムの第2側端部22の内面を重ね合わせて接着してもよく、或いは、熱収縮性フィルムの第1側端部21の外面とフィルムの第2側端部22の外面を重ね合わせて接着してもよい。
前記接着した部分23は、通常、シール部と呼ばれ、内側に位置する第1側端部21と外側に位置する第2側端部22とを接着した部分である。このシール部は、筒状体2の上端縁2aから下端縁2bに帯状に設けられる。シール部23の幅は、特に限定されないが、例えば、2mm〜15mmである。また、前記第1側端部21と第2側端部22は、溶剤、接着剤などを用いて接着される。
筒状体2の周長は、熱収縮性筒状ラベル1を装着する容器に応じて適宜設定され、例えば、容器の装着部位の周長×1.05倍〜容器の装着部位の周長×1.3倍である。なお、前記容器の装着部位の周長は、容器のうち、熱収縮性筒状ラベルを装着する部位における最大周長を意味する。具体的な数値では、筒状体2の周長は、例えば、3cm〜50cmであり、好ましくは、5cm〜30cmである。
なお、筒状体2の内面又は外面には、必要に応じて、その他任意の機能層(図示せず)が設けられていてもよい。前記機能層としては、滑り性を向上させる滑り層、オーバーコート層などが挙げられる。
筒状体2には、切込み線3,3が設けられている。切込み線3,3は、筒状体2の周方向に間隔を開けて左右一対形成されている。一対の切込み線3,3は、筒状体2の上端縁2aから筒状体2の軸方向に直線的に延びて形成されている。ここで、切込み線3は、筒状体2を構成する熱収縮性フィルムを2つに分断する線である。
具体的には、一対の切込み線3,3は、それぞれ筒状体2の軸方向に延設されていればよく、図示のように軸方向と平行に延びて形成されている他、特に図示しないが、軸方向に対して傾斜されていてもよい。切込み線3が傾斜して形成される場合、例えば、一対の切込み線3,3は、下方に向かうに従って両線間の距離が大きくなる又はその距離が小さくなるように傾斜され、好ましくは、一対の切込み線3,3は、下方に向かうに従って両線間の距離が大きくなるように傾斜される。なお、一対の切込み線3,3が傾斜して形成される場合の傾斜角としては、それぞれ独立して、例えば、切込み線3と軸方向の成す角が30度以下であり、好ましくは20度以下である。なお、切込み線3が軸方向と平行に形成されている場合には、切込み線3と軸方向の成す角は0度である。
一対の切込み線3,3の上端部間の距離(一対の切込み線3,3の上端部間の周方向長さ)は、特に限定されないが、余りに小さいと開封時に利用する摘み部が小さくなりすぎる。かかる観点から、前記一対の切込み線3,3の上端部間の距離は、3mm以上であり、好ましくは5mm以上であり、より好ましくは10mm以上である。また、一対の切込み線3,3の上端部間の距離が余りに大きいと、熱収縮性筒状ラベル1の上方部が容器に密着し難くなる部分が多くなる。かかる観点から、一対の切込み線3,3の上端部間の距離は、例えば、筒状体2の周長の1/2倍未満であり、好ましくは、筒状体2の周長の1/3倍以下であり、より好ましくは1/4倍以下である。
なお、一対の切込み線3,3は、筒状体2を上方から見て、一対の切込み線3,3と筒状体2の中心を結んで成す中心角が180度とならない位置に形成されている。従って、前記一対の切込み線3,3の上端部間の距離は、概念上、長短の2種類存在するが、短い方を指す。
また、一対の切込み線3,3の軸方向長さは、特に限定されないが、余りに小さいと摘み部が小さくなりすぎる。かかる観点から、一対の切込み線3,3の軸方向長さは、それぞれ独立して、2mm以上であり、好ましくは3mm以上であり、より好ましくは5mm以上である。一対の切込み線3,3の軸方向長さの上限値は、特に限定されないが、例えば、30mm以下であり、好ましくは15mm以下である。
さらに、筒状体2には、縦分断用補助線51及び横分断用補助線52が設けられている。縦分断用補助線51及び横分断用補助線52は、それぞれ必要に応じて設けられる。縦分断用補助線51を設けておくことにより、熱収縮性筒状ラベル1の開封時に上方部を縦方向に分断し易くなるので好ましい。また、横分断用補助線52を設けておくことにより、上方部を簡単に除去できるので好ましい。縦分断用補助線51は、筒状体2の軸方向に延びて形成され、横分断用補助線52は、筒状体2の周方向に延びて形成されている。
具体的には、縦分断用補助線51,51は、筒状体2の周方向に間隔を開けて左右一対形成されている。縦分断用補助線51,51は、それぞれ切込み線3,3の下端部から筒状体2の軸方向に延びて形成されている。縦分断用補助線51,51は、筒状体2の下端縁2bにまで形成されていてもよく、筒状体2の中途部まで形成されていてもよい。図示例では、縦分断用補助線51,51は、それぞれ筒状体2の中途部にまで形成され、その中途部から下端縁2bまでの間には、縦分断用補助線は形成されていない。一対の縦分断用補助線51,51は、それぞれ筒状体2の軸方向に延設されていればよく、図示のように軸方向と平行に延びて形成されている他、特に図示しないが、軸方向に対して傾斜されていてもよい。好ましくは、一対の縦分断用補助線51,51は、切込み線3,3の延長線上に直線的に形成される。
横分断用補助線52は、筒状体2の周方向に延びて形成されている。横分断用補助線52は、筒状体2の周方向全体に亘って形成されていてもよく、筒状体2の一部分を除いて筒状体2の周方向に形成されていてもよい。図示例では、横分断用補助線52は、筒状体2の全周に亘って形成されている。また、横分断用補助線52と縦分断用補助線51,51は離れていてもよいが、好ましくは、横分断用補助線52は、縦分断用補助線51,51に部分的に連設されている又は縦分断用補助線51,51と交差されていることが好ましい。図示例では、横分断用補助線52は、一対の縦分断用補助線51,51の下端部に連設されている。
前記縦分断用補助線51,51及び横分断用補助線52は、その線に沿って筒状体2(フィルム)を容易に分断できるようにする目的で形成される線である。縦分断用補助線51及び横分断用補助線52は、前記のような作用をもたらすものであれば特に限定されず、例えば、ミシン目線、ハーフカット線などを用いることができる。前記ミシン目線は、ミシン針の縫い目跡の如き、フィルムの厚み方向に貫通する貫通孔が断続的に連なった線であり、ハーフカット線は、フィルムの厚み方向に断面略V字状に切り込んだ線である。好ましくは、図示のように、縦分断用補助線51,51及び横分断用補助線52としてミシン目線が用いられる。
貼付ラベル4は、筒状体2の上端部のうち、前記一対の切込み線3,3で挟まれた領域の外面に少なくとも貼付されている。好ましくは、貼付ラベル4は、筒状体2の上端部のうち、一対の切込み線3,3で挟まれた領域及びこの領域に続いて一対の縦分断用補助線51,51で挟まれた領域の外面に貼付されている。以下、筒状体2のうち、一対の切込み線3,3で挟まれた領域を「切込み領域」という。また、筒状体2のうち、一対の切込み線3,3の各延長線で挟まれた領域を「切込み延長領域」という。なお、図示例のように、切込み線3,3の延長線上に、一対の縦分断用補助線51,51が直線的に形成される場合には、前記切込み延長領域は、一対の縦分断用補助線51,51で挟まれた領域に等しい。
貼付ラベル4の平面視形状は、特に限定されない。貼付ラベル4の平面視形状は、例えば、図2に示すように、平面視略長方形状又は略正方形状、その他図示しないが、平面視略円形状、略楕円形状、略三角形状、略六角形状などの略多角形状などでもよい。本明細書において、平面視形状の「略」は、本発明の属する技術分野において許容される形状を意味する。前記平面視略長方形状、略正方形状、略三角形状及び略多角形状の「略」は、例えば、角部が面取りされている形状、辺の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、辺が若干湾曲している形状などが含まれる。また、前記平面視略円形状及び略楕円形状の「略」は、例えば、周の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、周の一部が若干直線とされた形状などが含まれる。
貼付ラベル4の横方向(筒状体2に貼付された際に周方向)長さは、特に限定されないが、例えば、一対の切込み線3,3間の長さと同じ又はそれよりも少し小さい。前記貼付ラベル4の横方向長さは、貼付ラベル4の両側端縁4c,4c間の長さに相当する。貼付ラベル4の縦方向(筒状体2に貼付された際に軸方向)長さは、特に限定されないが、例えば、切込み線3の軸方向長さ以上であり、好ましくは、切込み線3の軸方向長さ以上であって横分断用補助線52に至らない程度の長さである。
貼付ラベル4は、図5乃至図7に示すように、基材41を有し、必要に応じて、前記基材41の裏面に接着部42が設けられている。
前記基材41は、特に限定されず、従来の貼付ラベル4に用いられている柔軟なシート材を用いることができ、例えば、合成樹脂フィルム、発泡樹脂シート、紙、合成紙又はこれらから選ばれる少なくとも1種を含む積層フィルムが用いられる。好ましくは、貼付ラベル4の基材41は、熱収縮性フィルムよりも剛性が大きいものが用いられる。
前記基材41の厚みは、特に限定されず、基材41が合成樹脂フィルム又は合成紙である場合には、例えば、厚み25μm〜200μm程度であり、基材41が紙又は発泡樹脂シートである場合には、厚み50μm〜300μm程度である。
また、貼付ラベル4の基材41は、実質的に熱収縮しない基材を用いることが好ましい。実質的に熱収縮しない基材は、例えば、その横方向及び縦方向(筒状体2に貼付された際に周方向及び軸方向)の熱収縮率が、いずれも10%以下、好ましくは5%以下であるものが含まれる。この熱収縮率は、熱収縮性フィルムの熱収縮率と同様にして測定できる。
接着部42は、基材41を筒状体2に貼り付けるために設けられる。図示例では、接着部42は、基材41の裏面全体に設けられている。もっとも、接着部42は、基材41全体に設けられる場合に限られず、基材41の裏面の一部分に設けられていてもよい。接着部42が基材41の一部分に設けられている貼付ラベル4は、その接着部42にて少なくとも切込み領域に貼付され、好ましくは切込み領域及び切込み延長領域に跨がって貼付される。
接着部42の形成方法は、特に限定されず、例えば、基材41の裏面に粘着剤又は接着剤などを積層することによって形成され、好ましくは、基材41の裏面に粘着剤を積層することによって形成される。前記粘着剤としては、従来公知のものを用いることができ、例えば、感圧粘着剤などが挙げられる。また、前記接着剤としては、従来公知のものを用いることができ、例えば、感熱接着剤などが挙げられる。
なお、必要に応じて、基材41に意匠印刷(図示せず)が施されていてもよい。
貼付ラベル4は、筒状体2の一部分に貼付されている。貼付ラベル4は、筒状体2(熱収縮性筒状ラベル1)が周方向に熱収縮した際に筒状体2から外れない程度以上の強度で接着されていればよい。具体的数値では、貼付ラベル4の筒状体2に対する接着強度は、例えば、5N/25mm以上であり、好ましくは8N/25mm以上である。ただし、前記接着強度は、JIS Z 0237に準じ、試験材料(貼付ラベル4)を幅25mmに形成し、その試験材料の全面を相手材料(筒状体2)に接着し、剥離角度:90度、剥離速さ:300mm/分、温度:23℃の条件下の剥離試験において測定される値である。
本実施形態では、貼付ラベル4は、図示例のように、切込み領域及び切込み延長領域に貼付されている。貼付ラベル4は、その上端縁4aが筒状体2の上端縁2a(切込み領域の上端縁)上に略一致するように貼付されていることが好ましい。もっとも、貼付ラベル4は、その上端縁4aが筒状体2の上端縁2aから少し下方に位置するように貼付されていてもよい。
また、貼付ラベル4は、その両側端縁4c,4cが一対の切込み線3,3上に略一致するように貼付されていてもよいが、図示例では、貼付ラベル4の両側端縁4c,4cが切込み線3,3から離れ且つ切込み線3,3の内側に位置するように、貼付ラベル4が接着部42を介して切込み領域に貼付されている。
貼付ラベル4の両側端縁4c,4cと切込み線3,3との間隙(貼付ラベル4の側端縁4c,4cと切込み線3,3との間の周方向長さ)は、例えば、1mm〜3mm程度である。
前記切込み領域に貼付された貼付ラベル4は、切込み領域に続く切込み延長領域の上方部にも貼付されている。なお、このように貼付ラベル4は、切込み延長領域の一部分(切込み延長領域の上方部)に貼付されているが、貼付ラベル4が切込み延長領域の全体に貼付されていてもよい(図示せず)。
切込み延長領域において、貼付ラベル4は、その両側端縁4c,4cが一対の縦分断用補助線51,51上に略一致するように貼付されていてもよいが、図示例では、貼付ラベル4の両側端縁4c,4cが縦分断用補助線51,51から離れ且つ縦分断用補助線51,51の内側に位置するように、貼付ラベル4が接着部42を介して切込み延長領域に貼付されている。
貼付ラベル4の両側端縁4c,4cと縦分断用補助線51,51との間隙(貼付ラベル4の側端縁4c,4cと縦分断用補助線51,51との間の周方向長さ)は、例えば、1mm〜3mm程度である。
<熱収縮性筒状ラベル及びラベル付き容器の製造方法>
熱収縮性筒状ラベル1は、通常、熱収縮性筒状ラベルが連続的に繋がった長尺筒状体を切断することによって得られる。得られた熱収縮性筒状ラベル1を容器に外嵌し、加熱することにより、本発明の筒状ラベル付き容器が得られる。前記長尺筒状体は、複数の熱収縮性筒状ラベル1の集合物の如きもので、概念上、複数の熱収縮性筒状ラベル1がその軸方向に繋がったものと言える。なお、本明細書において、長尺とは、長さ方向の長さが幅方向(幅方向は、長さ方向と直交する方向)の長さに比して十分に長い細長い長方形状を意味する。長尺は、例えば、長さ方向の長さが幅方向の長さの5倍以上、好ましくは20倍以上である。
本実施形態の熱収縮性筒状ラベル1の製造方法は、上記貼付ラベルが具備された熱収縮性筒状ラベル1を準備する工程と、前記熱収縮性筒状ラベル1を容器に外嵌し、加熱する工程と、を有する。
前記準備工程は、長尺状の熱収縮性フィルムを筒状に形成する筒状化工程と、一対の切込み線を形成する切込み線形成工程と、貼付ラベルを貼付する貼付工程と、1つの熱収縮性筒状ラベルを得る工程と、を有する。これらの各工程の実施順序は特に限定されず、様々な順序に組み合わせて行うことができる。
例えば、前記熱収縮性筒状ラベル1を準備する工程は、長尺状の熱収縮性フィルムを筒状に形成した長尺筒状体であって一対の切込み線が長さ方向に間隔を開けて形成された長尺筒状体を準備する工程と、前記長尺筒状体の外面の前記一対の切込み線の間を含んで貼付ラベルを貼付する工程と、前記貼付ラベルの面内を横断する位置、前記貼付ラベルの上端縁に沿った位置又は前記貼付ラベルの上端縁上側近傍位置の何れかの位置において前記長尺筒状体を切断することにより、1つの熱収縮性筒状ラベルを得る工程と、を有する。
また、前記熱収縮性筒状ラベル1を準備する工程は、長尺状の熱収縮性フィルムを筒状に形成した長尺筒状体を準備する工程と、前記長尺筒状体の外面に、その長さ方向に間隔を開けて貼付ラベルを貼付する工程と、前記貼付ラベルの上端部両側縁又はその両側縁外側近傍に切込み線をそれぞれ形成する工程と、前記貼付ラベルの面内を横断する位置、前記貼付ラベルの上端縁に沿った位置又は前記貼付ラベルの上端縁上側近傍位置の何れかの位置において前記長尺筒状体を切断することにより、1つの熱収縮性筒状ラベルを得る工程と、を有する。
前記各工程又は各工程をさらに細分化した工程を1つの製造ラインで一連に行ってもよいし、或いは、前記各工程又は各工程をさらに細分化した工程から選ばれる1つ又は2つ以上の工程を、1つのラインで行い、且つ残る工程を他の1つ又は2つ以上のラインで行ってもよい。また、前記各工程又は各工程をさらに細分化した工程の全てを一の実施者が行ってもよいし、或いは、前記各工程又は各工程をさらに細分化した工程から選ばれる1つ又は2つ以上の工程を一の実施者が行い、且つ残る工程を他の実施者が行ってもよい。
以下、製法の具体例を幾つか説明する。
(第1製造方法)
・筒状化工程
図8(a)に示すように、長尺状の熱収縮性フィルム7Lの第1側端部21Lと第2側端部22Lを重ね合わせて接着してシール部23Lを形成し、長尺状の熱収縮性フィルム7Lを筒状にした長尺筒状体2Lを形成する。この長尺状の熱収縮性フィルム7Lは、その幅方向において少なくとも熱収縮性を有し、従って、得られる長尺筒状体2Lは周方向に大きく熱収縮可能である。
この長尺筒状体2Lを、同図(b)に示すように、2つの折り目X,Xで畳んで扁平状にする。なお、扁平状にする際には、シール部23Lが1つの折り目Xに対して10度〜80度の範囲となるような位置で折り畳む。
・切込み線形成工程
前記扁平状の長尺筒状体2Lの一方面側から反対面にまで貫通するように、ダイロールなどのカット装置を用いて、一対の切込み線3,3及び一対の縦分断用補助線51,51(ミシン目線)及び1本の横分断用補助線52(ミシン目線)を同時に形成する。なお、縦分断用補助線51及び横分断用補助線52は、必要に応じて形成される。このようにして幅方向に間隔を開けた一対の切込み線3,3及び縦分断用補助線51,51並びに横分断用補助線52が長さ方向に間隔を開けて順次形成された長尺筒状体2Lを準備する。
なお、一対の切込み線3,3、一対の縦分断用補助線51,51及び1本の横分断用補助線52は同時に形成する場合に限られず、これら3つを順次形成してもよく、或いは、これら3つから選ばれる2つを同時に形成し且つその形成の前後に残る1つを形成してもよい。例えば、扁平状の長尺筒状体2Lの一方面側から反対面にまで貫通するように、ダイロールなどのカット装置を用いて、1本の横分断用補助線52を形成した後、この長尺筒状体2Lの内側にプレートを入れ(つまり、筒状体2Lの一方面と反対面の間に、貫通防止用のプレートを介在させる)、レーザー光線などのカット装置を用いて、一対の切込み線3,3及び一対の縦分断用補助線51,51を一方面のみに形成する。これを変形方法という。この変形方法で切込み線などを形成した場合には、同図(c)から貼付ラベル4を除いた状態の長尺筒状体2Lが得られる。
・貼付工程
次に、前記扁平状の長尺筒状体2Lを筒状に開いた後、同図(c)に示すように、前記2つの折り目Xに対して略90度となる新たな2つの折り目Yで再度折り畳み、切込み領域及びこの領域に続く切込み延長領域に跨がって貼付ラベル4を貼り付けていくことにより、長尺筒状ラベル連続体1Lを得ることができる。
なお、上記変形方法で切込み線などを形成した場合には、新たな2つの折り目Yで再度折り畳む必要性がなく、元の2つの折り目X,Xで扁平状に畳まれた長尺筒状体2Lの切込み領域などに貼付ラベル4を貼り付けていけばよい。
・熱収縮性筒状ラベルを得る工程
この長尺筒状ラベル連続体1L(長尺筒状体2L)の前記貼付ラベル4の上端縁4aに沿った位置又は上端縁上側近傍位置において、前記長尺筒状体2Lのみを幅方向に切断することにより、図2乃至図7に示すような、扁平状の1つの熱収縮性筒状ラベル1が得られる。幅方向は、一対の切込み線3,3の延びる方向と略直交する方向である。前記長尺筒状体2Lは、貼付ラベル4との関係においてはその上端縁4aに沿った位置などにおいて切断されるが、さらに、切込み線3との関係においては、一対の切込み線3,3と交差する位置で幅方向に切断される。つまり、一対の切込み線3,3に交差する幅方向の切断線にて、長尺筒状体2Lを切断することにより、図2などに示すような、筒状体2の上端縁2aから一対の切込み線3,3が形成された熱収縮性筒状ラベルが得られる。
図8(c)において、貼付ラベル4の上端縁4aに沿って切断する場合の切断箇所を矢印C1で示し、貼付ラベル4の上端縁上側近傍位置で切断する場合の切断箇所を矢印C2で示す。貼付ラベル4の上端縁4aに沿って切断した場合には、貼付ラベル4の上端縁4aが筒状体2の上端縁2a上に略一致した熱収縮性筒状ラベルが得られる。また、貼付ラベル4の上端縁上側近傍位置で切断した場合には、貼付ラベル4の上端縁4aが筒状体2の上端縁2aから少し下方に離れた熱収縮性筒状ラベルが得られる。
・外嵌加熱工程
この熱収縮性筒状ラベル1を、図9に示すように、切込み線3,3の下端部3bが容器9のキャップ部91の上面91aに略一致するように位置合わせしつつ容器9に外嵌する。このように位置合わせすると、筒状体2の切込み領域が容器9の上面91aよりも上方に突出すると共に、切込み延長領域が容器9の周面に対面にするようになる。外嵌した熱収縮性筒状ラベル1を熱収縮温度に加熱する。加熱によって熱収縮性筒状ラベル1が熱収縮し、容器9の外面に熱収縮性筒状ラベル1が密着された筒状ラベル付き容器10が得られる。
得られた筒状ラベル付き容器10は、図10に示すように、筒状体2と、前記筒状体2の上端縁から軸方向に延びて形成された切込み線であって周方向に間隔を開けて形成された一対の切込み線3,3と、前記筒状体2の外面の一部分に貼付された貼付ラベル4と、を有する熱収縮性筒状ラベル1と、前記熱収縮性筒状ラベル1が熱収縮装着された容器と9、を有し、熱収縮性筒状ラベル1の上端部のうち切込み領域以外の領域Aが、キャップ部91の上面91a側に折れ曲がり且つその上面に密着すると共に、切込み領域Bが、貼付ラベル4と共に容器9から離れ、上方に立ち上げられている。図示例では、切込み領域Bが、キャップ部91の上面91aよりも上方に起立して容器9の軸方向に立ち上がっている。また、熱収縮性筒状ラベル1のうち上端部以外の領域(この領域には、切込み延長領域が含まれる)は、容器9の周面にほぼ沿って密着されている。
なお、図9及び図10において、容器9のうち熱収縮性筒状ラベル1の内側に隠れた容器部分は、本来、破線で表すべきところ、切込み線3,3や縦分断用補助線51,51などと区別し易くするために、便宜上、一点鎖線で表している。以下、他の図も同様。
<筒状ラベル付き容器の使用>
本発明の熱収縮性筒状ラベル1は、筒状体2の切込み領域Bに貼付ラベル4が貼付されているので、図10に示すように、容器9に熱収縮装着した際には、筒状体2の切込み領域Bが容器9の上面側に折れ曲がらず、貼付ラベル4と共に切込み領域Bが容器から離れ、軸方向に立ち上がる。詳しくは、少なくとも切込み領域Bに貼付ラベル4が貼付されているので、切込み領域Bが熱収縮することを貼付ラベル4が規制し、さらに、貼付ラベル4は熱収縮性フィルムよりも剛性が大きいので、切込み領域Bが貼付ラベル4と共に軸方向に立ち上げられる。特に、貼付ラベル4が切込み領域及び切込み延長領域に跨がって貼付されているので、切込み延長領域が容器の周面に対応し且つ切込み領域が前記周面の上方に対応し、貼付ラベル4に曲げに対する反発力が働き、貼付ラベル4の全体が軸方向に綺麗に立ち上がり、切込み領域Bも軸方向に立ち上げられるようになる。また、容器9の周面形状が図示のように上面視円形状や上面視楕円形状である場合には、貼付ラベル4並びに切込み領域B及び切込み延長領域は、その周面形状である曲面に従って周方向に湾曲しつつ軸方向に立ち上げられるので、折れ曲がり難くなり、切込み領域Bなどが軸方向と略平行に立ち上がるようになる。
この筒状ラベル付き容器10の、貼付ラベル4の上端部及び切込み領域Bは、熱収縮性筒状ラベル1を開封する際の摘み部として利用できる。すなわち、貼付ラベル4の上端部と共に筒状体2の切込み領域Bを摘み、これを下外方に引き出すことにより、一対の縦分断用補助線51,51に沿って熱収縮性筒状ラベル1の上端縁を含む上方部を分断でき、さらに、横分断用補助線52に沿って分断することにより、熱収縮性筒状ラベル1の上方部を簡単に分断し、除去できる。
上述のように、切込み領域Bは貼付ラベル4に貼付されているので、貼付ラベル4の上端部を摘むと必然的に切込み領域Bを摘むことができ、筒状体2の上端縁2aを含む切込み領域Bを摘んで引き出すことにより、熱収縮性筒状ラベル1の上方部を確実に分断できる。
次に、第2製造方法などを簡単に説明するが、第2製造方法などにおける切込み線形成工程、筒状化工程、貼付工程、熱収縮性筒状ラベルを得る工程及び外嵌加熱工程については、上記第1製造方法で具体的に示した方法を適宜採用することができる。
(第2製造方法)
・切込み線形成工程
図11(a)に示すように、長尺状の熱収縮性フィルム7Lの長さ方向に、間隔を開けて一対の切込み線3,3及び一対の縦分断用補助線51,51(ミシン目線)を形成する。なお、縦分断用補助線51は、必要に応じて形成される。前記切込み線3などの形成は、例えば、レーザー光線などのカット装置を用いて行うことができる。
このようにして幅方向に間隔を開けた一対の切込み線3,3及び縦分断用補助線51,51が長さ方向に間隔を開けて順次形成された熱収縮性フィルムを準備する。
・筒状化工程
次に、同図(b)に示すように、前記切込み線3,3などが形成された長尺状の熱収縮性フィルム7Lの第1側端部21Lと第2側端部22Lを重ね合わせて接着してシール部23Lを形成し、長尺状の熱収縮性フィルム7Lを筒状にした長尺筒状体2Lを準備する。
・貼付工程
この長尺筒状体2Lを、同図(c)に示すように、2つの折り目Z,Zで畳んで扁平状にした後、長尺筒状体2Lの周方向に延びる1本の横分断用補助線52(ミシン目線)を長さ方向に間隔を開けて順次形成する。前記横分断用補助線52の形成は、例えば、ダイロールなどのカット装置を用いて行うことができる。なお、横分断用補助線52は、必要に応じて形成される。この長尺筒状体2Lに、切込み領域及びこの領域に続く切込み延長領域に跨がって貼付ラベル4を貼り付けていくことにより、長尺筒状ラベル連続体1Lを得ることができる。
なお、長尺筒状体2Lに貼付ラベル4を貼り付けた後に、横分断用補助線52を形成してもよい。
・熱収縮性筒状ラベルを得る工程
この長尺筒状ラベル連続体1L(長尺筒状体2L)の前記貼付ラベル4の上端縁4a又は上端縁上側近傍において、前記長尺筒状体2Lを幅方向に切断することにより、図2乃至図7に示すような、扁平状の1つの熱収縮性筒状ラベル1が得られる。
事後、第1製造方法と同様にして、熱収縮性筒状ラベル1を容器9に外嵌し、加熱することにより(外嵌加熱工程)、図10に示す筒状ラベル付き容器10が得られる。
(第3製造方法)
・筒状化工程
図12(a)に示すように、長尺状の熱収縮性フィルム7Lの第1側端部21Lと第2側端部22Lを重ね合わせて接着してシール部23Lを形成し、長尺状の熱収縮性フィルム7Lを筒状にした長尺筒状体2Lを準備する。
・貼付工程
この長尺筒状体2Lを、同図(b)に示すように、2つの折り目W,Wで畳んで扁平状にする。その扁平状の長尺筒状体2Lの外面に、長さ方向に間隔を開けて貼付ラベル4を貼付していく。
・切込み線形成工程
次に、この貼付ラベル4が貼付された長尺筒状体2Lの、前記貼付ラベル4の上端部両側縁又はその両側縁外側近傍に、同図(c)に示すように、切込み線3,3をそれぞれ形成する。さらに、必要に応じて、長尺筒状体2Lに一対の縦分断用補助線51,51及び横分断用補助線52を形成する。切込み線3,3と縦分断用補助線51,51及び横分断用補助線52は、同時に形成してもよく、いずれかを先に形成してもよい。
・熱収縮性筒状ラベルを得る工程
このようにして長尺筒状ラベル連続体1Lを得ることができ、この長尺筒状ラベル連続体1L(長尺筒状体2L)の前記貼付ラベル4の上端縁又は上端縁上側近傍において、前記長尺筒状体2Lを幅方向に切断することにより、図2乃至図7に示すような、扁平状の1つの熱収縮性筒状ラベル1が得られる。
事後、第1製造方法と同様にして、熱収縮性筒状ラベル1を容器9に外嵌し、加熱することにより(外嵌加熱工程)、図10に示す筒状ラベル付き容器10が得られる。
(第4製造方法)
・切込み線形成工程
特に図示しないが、長尺状の熱収縮性フィルムの長さ方向に、間隔を開けて一対の切込み線を形成する。必要に応じて、一対の縦分断用補助線(ミシン目線)及び1本の横分断用補助線(ミシン目線)も同時に又は順次形成する。
・貼付工程
次に、一対の切込み線などが形成された長尺状の熱収縮性フィルムの、切込み領域及びこの領域に続く切込み延長領域に跨がって貼付ラベルを貼り付けていく。
・筒状化工程及び熱収縮性筒状ラベルを得る工程
その後、前記長尺状の熱収縮性フィルムの第1側端部と第2側端部を重ね合わせて接着することにより、長尺筒状ラベル連続体を得ることができる。この長尺筒状ラベル連続体(長尺筒状体)を幅方向に切断することにより、1つの熱収縮性筒状ラベルが得られる。
(第5製造方法)
・貼付工程
特に図示しないが、長尺状の熱収縮性フィルムの長さ方向に間隔を開けて貼付ラベルを貼付していく。
・切込み線形成工程
次に、この貼付ラベルが貼付された長尺状の熱収縮性フィルムの、前記貼付ラベルの上端部両側縁又はその両側縁外側近傍に、切込み線をそれぞれ形成する。さらに、必要に応じて、長尺状の熱収縮性フィルムに一対の縦分断用補助線及び横分断用補助線を形成する。
・筒状化工程及び熱収縮性筒状ラベルを得る工程
その後、前記長尺状の熱収縮性フィルムの第1側端部と第2側端部を重ね合わせて接着することにより、長尺筒状ラベル連続体を得ることができる。この長尺筒状ラベル連続体(長尺筒状体)を幅方向に切断することにより、1つの熱収縮性筒状ラベルが得られる。
(第6製造方法)
・貼付工程
特に図示しないが、長尺状の熱収縮性フィルムの長さ方向に間隔を開けて貼付ラベルを貼付していく。
・筒状化工程
次に、この貼付ラベルが貼付された長尺状の熱収縮性フィルムの第1側端部と第2側端部を重ね合わせて接着することにより、長尺筒状体を形成する。
・切込み線形成工程及び熱収縮性筒状ラベルを得る工程
その後、この貼付ラベルが貼付された長尺筒状体の、貼付ラベルの上端部両側縁又はその両側縁外側近傍に、切込み線をそれぞれ形成する。さらに、必要に応じて、長尺筒状体に一対の縦分断用補助線及び横分断用補助線を形成することにより、長尺筒状ラベル連続体を得ることができる。この長尺筒状ラベル連続体(長尺筒状体)を幅方向に切断することにより、1つの熱収縮性筒状ラベルが得られる。
(その他の製造方法)
上記各製造方法の熱収縮性筒状ラベルを得る工程においては、貼付ラベル4の上端縁4aに沿った位置又は上端縁上側近傍位置において長尺筒状体2Lを幅方向に切断することにより、熱収縮性筒状ラベル1を得るものであるが、これに代えて、貼付ラベルの面内を横断する位置において、長尺筒状体2Lを切断してもよい。この場合には、貼付ラベル4の上端縁4aが筒状体2の上端縁2a上に略一致した熱収縮性筒状ラベルが得られる。
本発明の熱収縮性筒状ラベル及び筒状ラベル付き容器は、上記第1実施形態に限られず、本発明の意図する範囲で様々に変更できる。以下、本発明の他の実施形態を説明するが、主として上記で示した実施形態と異なる構成について説明し、同様の構成等については、その説明を省略し、用語及び符号を援用することがある。
[第2実施形態]
上記第1実施形態の筒状ラベル付き容器10は、熱収縮性筒状ラベル1の切込み領域Bが容器9のキャップ部91の上面91aから上方に立ち上げられているが、これに限定されず、例えば、図13に示すように、切込み領域Bが、貼付ラベル4と共に容器9の肩部92の上面92aよりも上方に起立して軸方向に立ち上げられていてもよい。この場合、熱収縮性筒状ラベル1の上端部のうち切込み領域以外の領域Aは、第1実施形態と同様に、容器9の肩部92の上面92a側に折り曲げられ、それに沿って密着される。
このような筒状ラベル付き容器10は、図14に示すように、熱収縮性筒状ラベル1の切込み線3,3の下端部3bが容器9の肩部92の上面92aに略一致するように位置合わせしつつ熱収縮性筒状ラベル1を容器9に外嵌し、それを加熱することによって得ることができる。
なお、図13及び図14では、横分断用補助線が形成されていない熱収縮性筒状ラベル1を用いた場合を例示しているが、肩部92から立ち上げられる熱収縮性筒状ラベルは、これに限定されるわけではない。
[第3実施形態]
上記第1実施形態の熱収縮性筒状ラベル1は、貼付ラベル4の上端縁4aが筒状体2の上端縁2a上に略一致するように貼付されているが、これに限定されず、例えば、図15に示すように、貼付ラベル4の上端縁4aが筒状体2の上端縁2aよりも少し下方に位置するように、貼付ラベル4が貼付されていてもよい。このような熱収縮性筒状ラベル1は、上述の通り、貼付ラベル4の上端縁上側近傍位置で長尺筒状体2Lを切断することによって得られる。なお、貼付ラベル4の上端縁4aが筒状体2の上端縁2aから離れすぎていると、切込み領域に貼付ラベル4を貼付していても、貼付ラベル4の上端縁4aから筒状体2の上端縁2aまでの間の熱収縮性フィルムが容器9の上面側に折り曲げられ、外観不良を生じる場合がある。かかる観点から、前記貼付ラベル4の上端縁4aから筒状体2の上端縁2aまでの間の軸方向長さは、2mm以下が好ましい。つまり、貼付ラベル4の上端縁4aが筒状体2の上端縁2aから2mm以下となるように貼付ラベル4を貼付することが好ましい。
また、図16に示すように、貼付ラベル4の上端縁4aが筒状体2の上端縁2aから上方に突出するように貼付ラベル4が貼付されていてもよい。このように貼付することにより、より大きな摘み部を形成できる。なお、貼付ラベル4のうち、筒状体2の上端縁2aから突出された部分には、接着部が設けられておらず、この突出部分は非接着とされる。
上記第1実施形態の熱収縮性筒状ラベル1は、横分断用補助線52が形成されているが、例えば、図17に示すように、横分断用補助線が形成されていない熱収縮性筒状ラベル1でもよい。この横分断用補助線が形成されていない熱収縮性筒状ラベル1についても、切込み領域及び切込み延長領域に跨がって貼付ラベル4が貼付されている。また、特に図示しないが、横分断用補助線は形成されているが、縦分断用補助線が形成されていない熱収縮性筒状ラベルでもよい。
また、上記第1実施形態の熱収縮性筒状ラベル1は、縦分断用補助線51,51が筒状体2の中途部まで形成されているが、例えば、図18に示すように、縦分断用補助線51,51が筒状体2の下端縁2bにまで形成されていてもよい。
さらに、本発明の熱収縮性筒状ラベル1は、縦分断用補助線51,51が形成されていなければならないわけではなく、例えば、図19に示すように、縦分断用補助線及び横分断用補助線が形成されていない熱収縮性筒状ラベル1であってもよい。
さらに、上記第1実施形態の熱収縮性筒状ラベル1においては、貼付ラベル4の横方向長さが一対の切込み線3,3間の長さと同じ又はそれよりも少し小さいが、これに限定されず、例えば、図20及び図21に示すように、貼付ラベル4の横方向長さ(横方向長さは、貼付ラベル4の両側端縁4c,4c間の長さ)が一対の切込み線3,3間の長さよりも大きくてもよい。この場合、貼付ラベル4の側部4dが切込み線3の外側に延出されるが、この側部4dは、筒状体2に非接着とされる。貼付ラベル4の側部4dを筒状体2に対して非接着とする方法は、特に限定されず、図21に示すように側部4d対応する接着部42の裏面に、接着部42の接着性を隠蔽するマスキング層43を設ける、或いは、特に図示しないが、側部4dの裏面に接着部を形成しない、などの方法が挙げられる。
なお、図15乃至図20は、いずれも扁平状に折り畳んだ状態の熱収縮性筒状ラベル1を一方面側から見た平面図である。
第3実施形態で示す様々な例の熱収縮性筒状ラベル1も、上記第1実施形態と同様にして製造でき、それを容器9に装着することにより、本発明の筒状ラベル付き容器10を得ることができる。
[第4実施形態]
上記第1実施形態では、貼付ラベル4は基材41と接着部4とからなるが、例えば、貼付ラベル4に接着部を設けず、筒状体2の対応箇所に接着部を設け、その接着部に貼付ラベル4(基材41)を貼付してもよい。
また、貼付ラベル4を構成する基材41そのものが、筒状体2の外面に対して接着性を有する場合には、基材41と筒状体2の間に接着部を介さずに貼付ラベル4(基材41)を筒状体2に貼付してもよい。
[第5実施形態]
上記第1実施形態においてラベル付き容器の製造方法は、長尺筒状体を切断することによって熱収縮性筒状ラベルを得る方法を例示したが、例えば、熱収縮性フィルムを容器に巻き付けることによって熱収縮性筒状ラベルを形成してもよい。
簡単に説明すると、図22(a)に示すように、長尺状の熱収縮性フィルム71Lを準備する。この長尺状の熱収縮性フィルム71Lは、その長さ方向において少なくとも熱収縮性を有する。
次に、熱収縮性フィルム71Lの長さ方向に所定間隔を開けて一対の切込み線3,3を形成する。必要に応じて一対の縦分断用補助線51,51及び横分断用補助線52を同時に又は順次形成する。
同図(b)に示すように、熱収縮性フィルム71Lの切込み領域及びこの領域に続く切込み延長領域に跨がって貼付ラベル4を貼り付けた後、長尺状の熱収縮性フィルム71Lを幅方向に切断して、1つ分の熱収縮性筒状ラベルを形成する長方形状の熱収縮性フィルム71を得る。
同図(c)に示すように、この熱収縮性フィルム71の第1側端部21を容器9の周面に部分的に接着する。続いて、熱収縮性フィルム71を容器の周囲に巻き付けた後、第2側端部22を第1側端部21の表面に接着することにより、容器9の周囲に外嵌された状態の熱収縮性筒状ラベルが得られる(図示せず)。
この熱収縮性筒状ラベルを加熱することにより、ラベル付き容器が得られる。
[第6実施形態]
上記各実施形態のラベル付き容器の製造においては、所定の軸方向長さ(例えば2mm以上30mm以下)の一対の切込み線3,3が予め形成された熱収縮性筒状ラベル1を容器に熱収縮装着しているが、これに限定されず、例えば、前記所定の軸方向長さの切込み3,3の形成予定箇所に、部分的に非切れ部を有する切込みを形成しておき、熱収縮性筒状ラベル1を容器に装着した際に筒状体2が熱収縮することによって、前記非切れ部が切断され、前記所定の軸方向長さの切込み線3,3が生じるようにしてもよい。このようにした場合でも、その切込み線で挟まれた領域が容器から離れたラベル付き容器を得ることができる。
1 熱収縮性筒状ラベル
1L 長尺筒状ラベル連続体
2 筒状体
2L 長尺筒状体
2a 筒状体の上端縁
3 切込み線
4 貼付ラベル
7L 長尺状の熱収縮性フィルム
A 一対の切込み線で挟まれた領域以外の領域
B 一対の切込み線で挟まれた領域
9 容器
91a,92a 容器の上面
10 筒状ラベル付き容器

Claims (4)

  1. 容器と、前記容器に熱収縮装着された熱収縮性筒状ラベルと、を有し、
    前記熱収縮性筒状ラベルが、熱収縮性フィルムを筒状に形成した筒状体と、前記筒状体の上端縁から軸方向に延びて形成された切込み線であって周方向に間隔を開けて形成された一対の切込み線と、前記筒状体の上端部のうち前記一対の切込み線で挟まれた領域に少なくとも貼付された貼付ラベルと、を有し、
    前記上端部のうち一対の切込み線で挟まれた領域が貼付ラベルと共に容器から離れており、
    前記上端部のうち前記一対の切込み線で挟まれた領域以外の領域が容器に密着するように容器側へ折り曲げられている、筒状ラベル付き容器。
  2. 熱収縮性フィルムを筒状に形成した筒状体と、前記筒状体の上端縁から軸方向に延びて形成された切込み線であって周方向に間隔を開けて形成された一対の切込み線と、前記筒状体の外面のうち前記一対の切込み線で挟まれた領域に少なくとも貼付された貼付ラベルと、を有する熱収縮性筒状ラベルを準備する工程、
    前記一対の切込み線の下端が容器の上面又は肩面の周縁に略一致するように位置合わせして前記熱収縮性筒状ラベルを容器に外嵌し、加熱する工程、を有する筒状ラベル付き容器の製造方法。
  3. 前記熱収縮性筒状ラベルを準備する工程が、
    長尺状の熱収縮性フィルムを筒状に形成した長尺筒状体であって一対の切込み線が長さ方向に間隔を開けて形成された長尺筒状体を準備する工程、
    前記長尺筒状体の外面の前記一対の切込み線の間を含んで貼付ラベルを貼付する工程、
    前記貼付ラベルの面内を横断する位置、前記貼付ラベルの上端縁に沿った位置又は前記貼付ラベルの上端縁上側近傍位置の何れかの位置において前記長尺筒状体を切断することにより、1つの熱収縮性筒状ラベルを得る工程、を有する、請求項2に記載の筒状ラベル付き容器の製造方法。
  4. 前記熱収縮性筒状ラベルを準備する工程が、
    長尺状の熱収縮性フィルムを筒状に形成した長尺筒状体を準備する工程、
    前記長尺筒状体の外面に、その長さ方向に間隔を開けて貼付ラベルを貼付する工程、
    前記貼付ラベルの上端部両側縁又はその両側縁外側近傍に切込み線をそれぞれ形成する工程、
    前記貼付ラベルの面内を横断する位置、前記貼付ラベルの上端縁に沿った位置又は前記貼付ラベルの上端縁上側近傍位置の何れかの位置において前記長尺筒状体を切断することにより、1つの熱収縮性筒状ラベルを得る工程、を有する、請求項2に記載の筒状ラベル付き容器の製造方法。
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